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JP3534504B2 - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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Publication number
JP3534504B2
JP3534504B2 JP27825395A JP27825395A JP3534504B2 JP 3534504 B2 JP3534504 B2 JP 3534504B2 JP 27825395 A JP27825395 A JP 27825395A JP 27825395 A JP27825395 A JP 27825395A JP 3534504 B2 JP3534504 B2 JP 3534504B2
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JP
Japan
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valve
shutoff valve
flow
gas
flow rate
Prior art date
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Application number
JP27825395A
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JPH09101185A (ja
Inventor
一光 温井
克人 酒井
真一 佐藤
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP27825395A priority Critical patent/JP3534504B2/ja
Publication of JPH09101185A publication Critical patent/JPH09101185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3534504B2 publication Critical patent/JP3534504B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断弁の開閉動作
を確認する機能を有するガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガスメータには、異常時にガ
スを遮断するための遮断弁が設けられている。この遮断
弁の開閉動作は、ガスメータ内の電子回路の指示に従っ
て行われるが、電子回路が遮断弁の開閉動作を指示した
場合、遮断弁の開閉動作が確実に行われたか否かを電子
回路が確認できることが望まれる。遮断弁の開閉動作の
確認の方法としては、遮断弁として用いられる電磁弁の
コイルに高周波の電気信号を流し、コイルのインピーダ
ンスを測定する方法(以下、第1の方法という。)や、
コイルの逆起電力を利用して確認する方法(以下、第2
の方法という。)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
方法では、高周波を発生させる発振回路が必要になり、
回路規模が大きくなるという問題点がある。また、発振
回路のための電力が必要になり、電源として電池を使用
するガスメータでは、電池の容量が不足するおそれがあ
るという問題点がある。また、第2の方法では、遮断弁
の開閉動作を確認するための専用の回路が必要になると
共に、遮断弁が誤遮断したときしか検出することができ
ないという問題点がある。また、第1の方法と第2の方
法の両方を併用する場合には、専用の回路の規模が大き
くなり、既存のガスメータの電子回路基盤に収まらなく
なり、ガスメータの設計変更が必要になる可能性もある
という問題点がある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、且つ大きな電力を必
要とすることなく、遮断弁の開閉動作を確認することが
できるようにしたガスメータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タは、大流量域におけるガスの流量を計測するための流
量計測部と、ガスを流量計測部に導く第1の流路と、こ
の第1の流路を開閉する第1の遮断弁と、ガスを流量計
測部に導く第2の流路と、この第2の流路を開閉する第
2の遮断弁と、第2の流路中に配設され、小流量域にお
けるガスの流量を計測するための流速センサと小流量
域では第1の遮断弁を閉じると共に第2の遮断弁を開
け、大流量域では第1の遮断弁と第2の遮断弁の双方を
開け、ガスを遮断するときには第1の遮断弁と第2の遮
断弁の双方を閉じる遮断弁駆動手段と、この遮断弁駆動
手段が第1および第2の遮断弁に対して行った複数の動
作指令の内容と流速センサの出力との組み合わせに基づ
いて、第1および第2の遮断弁の開閉動作が確実に行わ
れたか否かを確認する遮断弁動作確認手段とを備えたも
のである。
【0006】この請求項1記載のガスメータでは、遮断
弁駆動手段によって、小流量域では第1の遮断弁が閉じ
られると共に第2の遮断弁が開けられ、大流量域では第
1の遮断弁と第2の遮断弁の双方が開けられ、ガスを遮
断するときには第1の遮断弁と第2の遮断弁の双方が閉
じられる。この遮断弁駆動手段が第1および第2の遮断
弁に対して行った複数の動作指令の内容と流速センサの
出力との組み合わせに基づいて、第1および第2の遮断
弁の開閉状態が確認される。
【0007】請求項2記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、遮断弁駆動手段が第1の流路
の第1の遮断弁について開閉動作を行ったときに、遮断
弁動作確認手段が、第1の遮断弁に対して行った動作指
令の内容と第2の流路の流速センサの出力との組み合わ
せに基づいて、第1の遮断弁の開閉動作が確実に行われ
たか否かを確認するようにしたものである。
【0008】この請求項2記載のガスメータでは、第1
の流路の遮断弁を閉状態にすると流速センサがある第2
の流路にガスが導かれ、逆に、第1の流路の遮断弁を開
状態にすると第1の流路にガスが導かれる。このような
特徴を利用して、第1の遮断弁に対して行った動作指令
と第2の流路の流速センサの出力との組み合わせに基づ
いて、第1の流路の遮断弁の開閉状態が確認される。
【0009】請求項3記載のガスメータは、請求項2記
載のガスメータにおいて、さらに、遮断弁駆動手段が第
2の流路の第2の遮断弁について開閉動作を行ったとき
に、遮断弁動作確認手段が、第2の遮断弁に対して行っ
た動作指令の内容と第2の流路の流速センサの出力との
組み合わせに基づいて、第2の遮断弁の開閉動作が確実
に行われたか否かを確認するようにしたものである。
【0010】この請求項3記載のガスメータでは、異常
時に全ての遮断弁が正常に動作して遮断された場合は、
ガスは全ての流路において流れないが、第2の流路の遮
断弁が正常に動作せず遮断されなかった場合は、ガスが
第2の流路を微量に流れる。一方、全ての遮断弁が正常
に動作して復帰された場合は、ガスが第2の流路内で微
量に流れるが、第2の流路の遮断弁が正常に動作せず復
帰されなかった場合は、ガスは第2の流路を流れない。
このような特徴を利用して、第2の遮断弁に対して行っ
た動作指令の内容と第2の流路の流速センサの出力との
組み合わせに基づいて、第2の流路の遮断弁の開閉状態
が確認される。
【0011】請求項4記載のガスメータは、請求項3記
載のガスメータにおいて、遮断弁駆動手段が第1の遮断
弁の開動作または閉動作を行ったときおよび第2の遮断
弁の閉動作を行ったときには流速センサの出力の大小に
基づいて開閉動作が確実に行われたか否かを確認し、遮
断弁駆動手段が第2の遮断弁の開動作を行ったときには
流速センサの出力のばらつきの大小に基づいて開動作が
確実に行われたか否かを確認することを特徴とする遮断
弁動作確認手段を有するものである
【0012】この請求項4記載のガスメータでは、異常
時に全ての遮断弁が正常に動作して遮断された場合は、
ガスは全ての流路において流れないが、第2の流路の遮
断弁が正常に動作せず遮断されなかった場合は、ガスが
第2の流路を微量に流れるため、流速センサからある値
が出力される。一方、全ての遮断弁が正常に動作して復
帰された場合は、ガスが第2の流路内で微量に流れるた
め、流速センサからばらついた値が出力されるが、第2
の流路の遮断弁が正常に動作せず復帰されなかった場合
は、ガスが第2の流路内でほとんど流れないため、流速
センサから小さくばらついた値が出力される。このよう
な特徴を利用して、第2の遮断弁に対して行った動作指
令の内容と第2の流路の流速センサの出力との組み合わ
せに基づいて、第2の流路の遮断弁の開閉状態が確認さ
れる。
【0013】請求項5記載のガスメータは、請求項1な
いし4記載のガスメータにおいて、流量計測部がノズル
を通過したガスによるフルイディック発振を生成するフ
ルイディック発振生成部と、このフルイディック発振生
成部によって生成されたフルイディック発振を検出する
フルイディック発振検出センサとを有するようにしたも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】 図1は本発明の一実施の形態に係るガスメ
ータの構成を示す断面図である。この図に示したよう
に、ガスメータは、ガスを受け入れる入口部11とガス
を排出する出口部12とを有する本体10を備えてい
る。本体10内には、隔壁13が設けられ、入口部11
から隔壁13にかけて流路14が設けられている。本体
10内には、フルイディック発振生成部としてのフルイ
ディック素子30が設けられ、フルイディック素子30
から出口部12にかけて流路50が設けられている。隔
壁13とフルイディック素子30の間には、フルイディ
ック用流路15とフローセンサ用流路17とが並行する
ように設けられている。フルイディック用流路15は、
フローセンサ用流路17よりも断面積が大きくなってい
る。隔壁13にはフルイディック用流路15に連通する
開口部16と、フローセンサ用流路17に連通する開口
部18とが設けられている。開口部16には弁座16a
が設けられ、開口部18には弁座18aが設けられてい
る。
【0016】 フローセンサ用流路17内には、出口部近
傍にノズル部19と、このノズル部19を通過したガス
が、フルイディック用流路15を通過するガスと略同様
の向きでフルイディック素子30に向かうようにガスの
流れを整える整流部材20とが設けられ、ノズル部19
の上流側に逆止弁70が設けられている。ノズル部19
内には、このノズル部19を通過するガスの流速を検出
するフローセンサ51(図1では図示せず。)が設けら
れている。
【0017】 ガスメータは、更に、フルイディック用流
路15を開閉するフルイディック用遮断弁21と、フロ
ーセンサ用流路17を開閉するフローセンサ用遮断弁2
2とを備えている。フルイディック用遮断弁21とフロ
ーセンサ用遮断弁22は共に、開状態から閉状態への動
作および閉状態から開状態への動作を電気的に行うこと
ができるようになっている。フルイディック用遮断弁2
1は、開口部16を開閉する弁体23と、一端が弁体2
3に接続されたロッド24と、本体10の外側に固定さ
れ、ロッド24の他端に接続されたアクチュエータ25
とを有している。アクチュエータ25はロッド24を介
して弁体23を駆動して開口部16を開閉するようにな
っている。フローセンサ用遮断弁22は、開口部18を
開閉する弁体26と、一端が弁体26に接続されたロッ
ド27と、本体10の外側に固定され、ロッド27の他
端に接続されたアクチュエータ28とを有している。ア
クチュエータ28はロッド27を介して弁体26を駆動
して開口部18を開閉するようになっている。
【0018】 フルイディック素子30は、ノズル31
と、このノズル31の下流側に設けられ、拡大された流
路を形成する一対の側壁33,34を有している。この
側壁33,34の間には、所定の間隔を開けて、上流側
にターゲット35、下流側にターゲット36がそれぞれ
配設されている。側壁33,34の外側には、ノズル3
1を通過したガスを各側壁33,34の外周部に沿って
ノズル31の噴出口側へ帰還させる一対のフィードバッ
ク流路37,38を形成するリターンガイド39が配設
されている。フィードバック流路37,38の各出口部
分と流路50との間には、リターンガイド39の背面と
本体10とによって、一対の排出路41,42が形成さ
れている。ノズル31の噴出口の近傍には導圧孔43,
44が設けられ、本体10の底部の外側には、図示しな
い導圧路を介して導圧孔43,44に連通し、導圧孔4
3と導圧孔44における差圧を検出するフルイディック
発振検出センサとしての圧電膜センサ45(図1では図
示せず。)が設けられている。
【0019】 フルイディック用流路15あるいはフロー
センサ用流路17を通過したガスはフルイディック素子
30に達する。ここで、ノズル31を通過したガスは、
噴流となって噴出口より噴出される。噴出口より噴出さ
れたガスは、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流
れる。ここでは、まず側壁33に沿って流れるものとす
る。側壁33に沿って流れたガスは、更にフィードバッ
ク流路37を経て、ノズル31の噴出口側へ帰還され、
排出路41を経て流路50に排出される。このとき、ノ
ズル31より噴出されたガスは、フィードバック流路3
7を流れてきたガスによって方向が変えられ、今度は他
方の側壁34に沿って流れるようになる。このガスは、
更にフィードバック流路38を経て、ノズル31の噴出
口側へ帰還され、排出路42を経て流路50に排出され
る。すると、ノズル31より噴出されたガスは、今度
は、フィードバック流路38を流れてきたガスによって
方向が変えられ、再び側壁33、フィードバック流路3
7に沿って流れるようになる。以上の動作を繰り返すこ
とにより、ノズル31を通過したガスは一対のフィード
バック流路37,38を交互に流れるフルイディック発
振を行う。このフルイディック発振の周波数、周期は流
量と対応関係がある。フルイディック発振は圧電膜セン
サ45によって検出される。
【0020】 次に、図2ないし図4を用いて逆止弁70
の構成について説明する。図2は逆止弁70の断面図、
図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断
面図である。図1におけるノズル部19の近傍は図2の
C−C線断面を示したものである。逆止弁70は、両端
部が閉鎖された円筒形状のケース210と、このケース
210内に摺動自在に収容されたフロート220とを備
えている。ケース210には、底部に円形のガスの入口
部211が形成されていると共に、側部の下側の位置に
縦長のガスの出口部212が形成されている。出口部2
12は、フロート220を挟んでフローセンサ51の反
対側に配置されている。ケース210の上部には、逆止
弁70の下流側の圧力をケース210内に導くための小
孔214が設けられている。ケース210は、その底部
を保持するケース受け板215とその側部を保持するケ
ース押え216とによってフローセンサ用流路17内に
固定されている。図2および図4に示したように、出口
部212は、ケース受け板215とケース押え216と
の間の隙間217およびケース210の外周部とフロー
センサ用流路17の壁との隙間218を介して逆止弁7
0の下流側と連通している。
【0021】 フロート220は、下端面が開放され、上
端面が閉塞された円筒形状に形成されている。フロート
220がケース210内の最下部に位置しているとき
は、フロート220の側壁によって出口部212が閉塞
され、逆止弁70の上流側と下流側とが遮断されるが、
フロート220がケース210内で上昇し、フロート2
20の下端が出口部212の下端よりも上になると、出
口部212が開放され、逆止弁70の上流側と下流側と
が連通されるようになっている。
【0022】 図2に示したように、フローセンサ51は
ノズル部19内の通路に面するように配設されている。
このフローセンサ51は、図示しないが、発熱部とこの
発熱部の上流側および下流側に配設された2つの温度セ
ンサを有し、2つの温度センサによって検出される温度
の差を一定に保つために必要な発熱部に対する供給電力
から流速に対応する流量を求めたり、一定電流または一
定電力で発熱部を加熱し、2つの温度センサによって検
出される温度の差から流量を求めることができるように
なっている。ノズル部19と逆止弁70との間の流路内
には、多数の孔が形成された板からなるストレーナ23
0が配設されている。
【0023】 ここで、逆止弁70の作用について説明す
る。ガスが流れていないときは、逆止弁70の上流側と
下流側とで圧力差が生じていないので、図2に示したよ
うに、フロート220は重力の作用によりケース210
内の最下部に位置しており、出口部212は完全に閉塞
され、逆止弁70の上流側と下流側とが遮断される。一
方、ガスが流れ始めると、入口部211から導入される
逆止弁70の上流側の圧力と小孔214を介して導入さ
れる逆止弁70の下流側の圧力とに圧力差が生ずるの
で、フロート220はその圧力差による浮力を受けて持
ち上げられ、ケース210内を上昇する。これにより出
口部212は、その圧力差に応じた分だけ開放され、ガ
スは逆止弁70内を通過する。ここで、ガスは逆止弁7
0内を通過することによりフロート220による負荷力
を受けることになり、圧力変動が吸収される。逆止弁7
0内を通過したガスは、ストレーナ230、ノズル部1
9、整流部材20を順に通過してフルイディック素子3
0に向かう。
【0024】 なお、本実施の形態に係るガスメータにお
いては、異常時以外はフローセンサ用遮断弁22は開状
態にされている。従って、フルイディック用遮断弁21
を閉状態にしてフルイディック用流路15を閉じると、
ガスはフローセンサ用流路17を通過する。一方、フル
イディック用遮断弁21を開状態にしてフルイディック
用流路15を開けると、逆止弁70による圧力損失によ
り、フルイディック用流路15に比べてフローセンサ用
流路17の方が圧力損失が大きくなり、フローセンサ用
流路17におけるガスの流れは停止する。
【0025】 図5は本実施の形態に係るガスメータの回
路構成を示すブロック図である。この図に示したよう
に、ガスメータは、フローセンサ51と、このフローセ
ンサ51の出力信号をアナログ−ディジタル(以下、A
/Dと記す。)変換するA/D変換器52と、圧電膜セ
ンサ45と、この圧電膜センサ45の出力信号を増幅す
るアナログ増幅器53と、このアナログ増幅器53の出
力信号を波形整形してパルスを生成する波形整形回路5
4と、A/D変換器52の出力と波形整形回路54の出
力の少なくとも一方に基づいて流量を算出する流量演算
部55と、この流量演算部55で算出された流量を積算
して積算流量を算出する積算部56と、この積算部56
で積算された積算流量を表示する表示部57と、流量演
算部55で算出された流量に応じてフルイディック用遮
断弁21に対して開閉動作指示を出す遮断弁駆動部58
と、流量演算部55で算出された流量に応じてフローセ
ンサ用遮断弁22に対して開閉動作指示を出す遮断弁駆
動部59と、遮断弁駆動部58,59の開閉動作指示の
内容とA/D変換器52の出力(以下、フローセンサ出
力ともいう。)とに基づいて、遮断弁21,22の開閉
動作が確実に行われたか否かを確認する弁動作確認部6
0と、流量演算部55で算出された流量等に基づいて異
常を検出し、異常時には遮断弁21,22を遮断状態に
してガスを遮断すると共に、ガス復帰時にガス漏洩検査
を行う安全機能部61とを備えている。流量演算部5
5、積算部56、遮断弁駆動部58、遮断弁駆動部5
9、弁動作確認部60および安全機能部61は、例えば
マイクロコンピュータによって構成される。
【0026】 ここで、本実施の形態に係るガスメータの
動作の概要について説明する。流量が所定の流量(例え
ば1000リットル/時間)以下の小流量域にあるとき
はフルイディック用遮断弁21は閉状態、フローセンサ
用遮断弁22は開状態とされ、流量が所定の流量を越え
る大流量域にあるときはフルイディック用遮断弁21は
開状態、フローセンサ用遮断弁22も開状態とされる。
小流量域では、入口部11から取り入れられたガスはフ
ローセンサ用流路17を通ってフルイディック素子30
に達し、フルイディック素子30を通過し、出口部12
より排出される。このとき、フローセンサ51によっ
て、フローセンサ用流路17内のノズル部19を通過す
るガスの流速が検出される。また、逆止弁70によって
ガスの圧力変動が吸収される。流量演算部55は、小流
量域では、フローセンサ出力に基づいて流量を算出す
る。
【0027】 一方、大流量域では、入口部11から取り
入れられたガスはフルイディック用流路15のみを通っ
て、フルイディック素子30に達し、フルイディック素
子30を通過し、出口部12より排出される。ここで、
ガスがフローセンサ用流路17よりも断面積の大きいフ
ルイディック用流路15を通るため、大流量時における
ガス供給不良の発生が防止される。流量演算部55は、
大流量域では、フルイディック素子30を用いて、すな
わち圧電膜センサ45の出力(波形整形回路54の出
力)に基づいて流量を算出する。なお、フローセンサ5
1の出力と圧電膜センサ45の出力で重複して流量を算
出する流量域を設け、この流量域では、圧電膜センサ4
5の出力に基づいて算出した流量を正式な流量とし、圧
電膜センサ45の出力に基づいて算出した流量を用い
て、フローセンサ51の出力に基づいて算出した流量を
補正したり、圧電膜センサ45の出力に基づいて算出し
た流量とフローセンサ51の出力に基づいて算出した流
量との平均値を正式な流量とするようにしても良い。
【0028】 遮断弁駆動部58は、流量演算部55で算
出された流量が小流量域にあるときはフルイディック用
遮断弁21を閉状態とし、流量が大流量域にあるときは
フルイディック用遮断弁21を開状態とする。遮断弁駆
動部59は、流量演算部55で算出された流量が小流量
域にあるときも大流量域にあるときもフローセンサ用遮
断弁22を開状態とする。
【0029】 安全機能部61は、流量演算部55で算出
された流量が異常に大きい場合や、所定値以上の流量が
所定時間以上続いた場合等の異常時には、遮断弁駆動部
58,59を制御して、遮断弁21,22を閉状態とし
てガスを遮断する。また、安全機能部61は、ガス復帰
時には、遮断弁駆動部59を制御して、フローセンサ用
遮断弁22を開状態とした後、流量演算部55で算出さ
れた流量に基づいてガス漏洩検査を行い、流量がなく、
ガス漏洩がないと判断した場合には、ガスメータの正常
時の動作へ移行し、流量があり、ガス漏洩があると判断
した場合には、再度遮断弁22を閉状態としてガスを遮
断する。
【0030】 次に、図6を参照して、弁動作確認部60
の動作について詳しく説明する。図6に示したように、
遮断弁21,22の開閉動作が行われるのは、大流量か
ら小流量への変化時、小流量から大流量への変化時、ガ
ス遮断時およびガス復帰時である。
【0031】 大流量から小流量への変化時は、フローセ
ンサ用遮断弁22が開状態のままで、フルイディック用
遮断弁21が開状態から閉状態へ変化させられる。ここ
で、フルイディック用遮断弁21が正常に動作した場合
は、フルイディック用流路15が閉じられるためフロー
センサ出力は大きくなるが、フルイディック用遮断弁2
1が正常に動作しなかった場合(開状態の場合)は、フ
ルイディック用流路15が開いているためフローセンサ
出力は小さくなる。
【0032】 そこで、遮断弁駆動部58がフルイディッ
ク用遮断弁21を閉める指示を出したときは、弁動作確
認部60は、フローセンサ出力を調べ、フローセンサ出
力が所定のしきい値TH1 以下の場合にはフルイディ
ック用遮断弁21が開いていると判断し、他の場合には
フルイディック用遮断弁21が閉じていると判断する。
弁動作確認部60は、フルイディック用遮断弁21が開
いていると判断したときは、再度フルイディック用遮断
弁21を閉める指示を出すように、遮断弁駆動部58を
制御する。
【0033】 小流量から大流量への変化時は、フローセ
ンサ用遮断弁22が開状態のままで、フルイディック用
遮断弁21が閉状態から開状態へ変化させられる。ここ
で、フルイディック用遮断弁21が正常に動作した場合
は、フルイディック用流路15が開いているためフロー
センサ出力は小さくなるが、フルイディック用遮断弁2
1が正常に動作しなかった場合(閉状態の場合)は、フ
ルイディック用流路15が閉じているためフローセンサ
出力は大きくなる。
【0034】 そこで、遮断弁駆動部58がフルイディッ
ク用遮断弁21を開く指示を出したときは、弁動作確認
部60は、フローセンサ出力を調べ、フローセンサ出力
が所定のしきい値TH1 を越える場合にはフルイディ
ック用遮断弁21が閉じていると判断し、他の場合には
フルイディック用遮断弁21が開いていると判断する。
弁動作確認部60は、フルイディック用遮断弁21が閉
じていると判断したときは、再度フルイディック用遮断
弁21を開く指示を出すように、遮断弁駆動部58を制
御する。
【0035】 ガス遮断時は、フルイディック用遮断弁2
1およびフローセンサ用遮断弁22が開状態から閉状態
へ変化させられる。ここで、フローセンサ用遮断弁22
が正常に動作した場合は、フローセンサ用流路17が閉
じられるためフローセンサ出力はほとんど零になるが、
フローセンサ用遮断弁22が正常に動作しなかった場合
(開状態の場合)は、フローセンサ用流路17が開いて
いるためフローセンサ出力はある大きさの値を持つ。
【0036】 そこで、遮断弁駆動部59がフローセンサ
用遮断弁22を閉める指示を出したときは、弁動作確認
部60は、フローセンサ出力を調べ、フローセンサ出力
が零以外の場合(あるいはフローセンサ出力が、零に近
い所定値を越える場合)にはフローセンサ用遮断弁22
が開いていると判断し、他の場合にはフローセンサ用遮
断弁22が閉じていると判断する。弁動作確認部60
は、フローセンサ用遮断弁22が開いていると判断した
ときは、再度フローセンサ用遮断弁22を閉める指示を
出すように、遮断弁駆動部59を制御する。
【0037】 ガス復帰時は、フローセンサ用遮断弁22
が閉状態から開状態へ変化させられる。ここで、ガス復
帰直後は、安全機能部61によって、ガス漏洩検査が行
われ、流量がある場合はガス漏洩があると判断されて、
再度ガスが遮断される。そのため、フローセンサ出力の
大小でフローセンサ用遮断弁22の動作確認を行うこと
ができない。そこで、本実施の形態では、流量がない状
態でフローセンサ用遮断弁22の動作確認を行うため
に、フローセンサ出力のばらつきを用いるようにしてい
る。すなわち、ガス復帰時にフローセンサ用遮断弁22
が正常に動作した場合は、フローセンサ用流路17が開
かれるため、ガス供給圧の微小な変動により、フローセ
ンサ出力がばらつくが、フローセンサ用遮断弁22が正
常に動作しなかった場合(閉状態の場合)は、フローセ
ンサ用流路17が閉じているためフローセンサ出力のば
らつきがほとんど零になることを利用する。
【0038】 遮断弁駆動部59がフローセンサ用遮断弁
22を開ける指示を出したときは、弁動作確認部60
は、フローセンサ出力を調べ、フローセンサ出力のばら
つきが所定のしきい値TH2 以下の場合にはフローセ
ンサ用遮断弁22が閉じていると判断し、他の場合には
フローセンサ用遮断弁22が開いていると判断する。な
お、フローセンサ出力のばらつきは、例えば所定時間内
におけるフローセンサ出力の最大値と最小値の差とす
る。弁動作確認部60は、フローセンサ用遮断弁22が
閉じていると判断したときは、再度フローセンサ用遮断
弁22を開く指示を出すように、遮断弁駆動部59を制
御する。
【0039】 このように本実施の形態に係るガスメータ
によれば、例えばマイクロコンピュータによって構成可
能な弁動作確認部60によって、遮断弁駆動部58,5
9の開閉動作指示の内容とフローセンサ出力とに基づい
て、遮断弁21,22の開閉動作が確実に行われたか否
かを確認するようにしたので、専用の回路が必要なく、
ガスメータの電子回路基盤を大きくする必要がなくな
る。また、遮断弁21,22の開閉動作の確認のために
特別な電力を必要としないので、ガスメータの消費電力
の増大を防止することができる。
【0040】 なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、例えば、フローセンサとしては、発熱部と2つの
温度センサを有するものに限らず、例えば、1つの発熱
部を有し、この発熱部の温度(抵抗)を一定に保つため
に必要な発熱部に対する供給電力から流速を求めたり、
一定電流または一定電力で発熱部を加熱し、発熱部の温
度(抵抗)から流速を求めるものでも良い。
【0041】 また、流量計測部はフルイディック素子3
0に限らず、他の方式で流量を計測するものでも良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガスメータ
によれば、大流量域におけるガスの流量を計測するため
の流量計測部と、ガスを前記流量計測部に導く第1の流
路と、この第1の流路を開閉する第1の遮断弁と、ガス
を前記流量計測部に導く第2の流路と、この第2の流路
を開閉する第2の遮断弁と、前記第2の流路中に配設さ
れ、小流量域におけるガスの流量を計測するための流速
センサと小流量域では第1の遮断弁を閉じると共に第
2の遮断弁を開け、大流量域では第1の遮断弁と第2の
遮断弁の双方を開け、ガスを遮断するときには第1の遮
断弁と第2の遮断弁の双方を閉じる遮断弁駆動手段と、
この遮断弁駆動手段が前記第1および第2の遮断弁に対
して行った複数の動作指令の内容と流速センサの出力
の組み合わせに基づいて、第1および第2の遮断弁の
閉動作が確実に行われたか否かを確認する遮断弁動作確
認手段を設けたので、簡単な構成で、且つ大きな電力を
必要とすることなく、遮断弁の開閉動作を確認すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスメータの構成
を示す断面図である。
【図2】図1における逆止弁の具体的構成を示す断面図
である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るガスメータの回路
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るガスメータの動作
を説明するための説明図である。
【符号の説明】
15 フルイディック用流路 17 フローセンサ用流路 21 フルイディック用遮断弁 22 フローセンサ用遮断弁 30 フルイディック素子 45 圧電膜センサ 51 フローセンサ 58 遮断弁駆動部 59 遮断弁駆動部 60 弁動作確認部 61 安全機能部 70 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−175619(JP,A) 特開 平2−114123(JP,A) 特開 平6−160158(JP,A) 実開 昭61−63085(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大流量域におけるガスの流量を計測するた
    めの流量計測部と、 ガスを前記流量計測部に導く第1の流路と、 この第1の流路を開閉する第1の遮断弁と、 ガスを前記流量計測部に導く第2の流路と、 この第2の流路を開閉する第2の遮断弁と、 前記第2の流路中に配設され、小流量域におけるガスの
    流量を計測するための流速センサと 小流量域では第1の遮断弁を閉じると共に第2の遮断弁
    を開け、大流量域では第1の遮断弁と第2の遮断弁の双
    方を開け、ガスを遮断するときには第1の遮断弁と第2
    の遮断弁の双方を閉じる遮断弁駆動手段と、 この遮断弁駆動手段が前記第1および第2の遮断弁に対
    して行った複数の動作指令の内容と前記流速センサの出
    との組み合わせに基づいて、第1および第2の遮断弁
    開閉動作が確実に行われたか否かを確認する遮断弁動
    作確認手段とを備えたことを特徴とするガスメータ。
  2. 【請求項2】前記遮断弁動作確認手段は、前記遮断弁駆
    動手段が第1の流路の第1の遮断弁について開閉動作を
    行ったときに、第1の遮断弁に対して行った動作指令の
    内容と前記第2の流路の流速センサの出力との組み合わ
    せに基づいて、第1の遮断弁の開閉動作が確実に行われ
    たか否かを確認することを特徴とする請求項1記載のガ
    スメータ。
  3. 【請求項3】前記遮断弁動作確認手段は、さらに、前記
    遮断弁駆動手段が第2の流路の第2の遮断弁について開
    閉動作を行ったときに、第2の遮断弁に対して行った動
    作指令の内容と前記第2の流路の流速センサの出力との
    組み合わせに基づいて、第2の遮断弁の開閉動作が確実
    に行われたか否かを確認することを特徴とする請求項2
    記載のガスメータ。
  4. 【請求項4】前記遮断弁動作確認手段は、前記遮断弁駆
    動手段が第1の遮断弁の開動作または閉動作を行ったと
    きおよび第2の遮断弁の閉動作を行ったときには前記流
    速センサの出力の大小に基づいて開閉動作が確実に行わ
    れたか否かを確認し、前記遮断弁駆動手段が第2の遮断
    弁の開動作を行ったときには前記流速センサの出力のば
    らつきの大小に基づいて開動作が確実に行われたか否か
    を確認することを特徴とする請求項記載のガスメー
    タ。
  5. 【請求項5】前記流量計測部は、ノズルを通過したガス
    によるフルイディック発振を生成するフルイディック発
    振生成部と、このフルイディック発振生成部によって生
    成されたフルイディック発振を検出するフルイディック
    発振検出センサとを有することを特徴とする請求項1
    いし4のいずれか1項に記載のガスメータ。
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