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JPH11160123A - 圧力変動吸収機構の異常検出装置および方法 - Google Patents

圧力変動吸収機構の異常検出装置および方法

Info

Publication number
JPH11160123A
JPH11160123A JP32408197A JP32408197A JPH11160123A JP H11160123 A JPH11160123 A JP H11160123A JP 32408197 A JP32408197 A JP 32408197A JP 32408197 A JP32408197 A JP 32408197A JP H11160123 A JPH11160123 A JP H11160123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure fluctuation
sensor
absorbing mechanism
abnormality
fluctuation absorbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32408197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsushige Nishino
光重 西野
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Shinichi Sato
真一 佐藤
Itsuro Hori
逸郎 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Aichi Tokei Denki Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP32408197A priority Critical patent/JPH11160123A/ja
Publication of JPH11160123A publication Critical patent/JPH11160123A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力変動吸収機構の異常を検出し、不正確な
計量の防止を可能にする。 【解決手段】 異常判定部81は、センサ出力判定部5
1aによって、例えば、流速センサ51の出力信号に、
所定値以上大きくマイナス出力されている信号が含まれ
ており、これにより、センサ用流路17を流れるガスが
逆流していることに対応する信号が、所定値以上出力さ
れていると判定された場合に、圧力変動吸収機構60が
異常である旨の判定を行う。また、圧力変動吸収機構6
0が異常である旨の判定がなされた場合には、動作判定
部82が、表示制御部83および通信制御部85を制御
して、異常である旨の通知を外部に対して行わせると共
に、必要に応じて遮断弁制御部84を制御して、遮断弁
21,22を閉状態にさせ、不正確な計量が行われるこ
とを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の圧力変動の
抑制に用いられる圧力変動吸収機構の異常を検出するた
めの圧力変動吸収機構の異常検出装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスメータ等に利用される流量計として
は、例えば熱式流速センサ(フローセンサ)を用いた流
量計やフルイディック発振の周波数が流体の流量と関係
することを利用したフルイディック流量計があるが、こ
れらの流量計による流量測定を正確に行うには、ガス配
管内の圧力を一定に保つ必要がある。これは、圧力変動
に伴って流速が変動し、測定される流量も変化するから
である。そこで、このような管内圧力変動を抑制するた
めに、圧力変動を吸収するようにした圧力変動吸収機構
が利用されている。
【0003】この圧力変動吸収機構の一般的ものとして
は、底部に流体入口開口部を有すると共に側面に流体出
口開口部を有する円筒状のフロートケースと、このフロ
ートケース内に上下移動自在に収容され上流側と下流側
との間の差圧に応じて浮上または下降して出口開口部の
開口率を変化させる円筒状のフロートとを備えた構成の
ものがある。このような構成の圧力変動吸収機構では、
フロートの動きによって上流側の圧力変動を吸収し、下
流側の小流量計測部への圧力変動の伝達を防ぐようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧力変動吸
収機構に何らかの異常が生じると、流量計の測定精度が
低下し、ひいては正確な計量に支障をきたしてしまうと
いう問題がある。このため、圧力変動吸収機構に異常が
発生した場合には、その異常を早期に検出して、不正確
な計量が行われることを防止することが望ましい。
【0005】なお、圧力変動吸収機構が異常をきたす原
因としては、流体中のダストによる場合が多い。例え
ば、上述のフロートケースとフロートとを備えた構成の
圧力変動吸収機構では、長期間の使用により、流体中の
ダストがフロートケースの内周面とフロートの外周面と
の間の隙間や、フロートケース内の窪みまたは角に付着
した場合に、フロートの移動状態が不安定となる等の異
常が生ずる。そして、ダストの付着量が多くなると、フ
ロートがダストによってフロートケースの上部に固着し
てしまい、圧力変動を十分に吸収できなくなり、流量計
の測定精度が低下し、ひいては正確な計量に支障をきた
してしまうことになる。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、圧力変動吸収機構の異常を検出し、
不正確な計量の防止を可能とする圧力変動吸収機構の異
常検出装置および方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧力変動
吸収機構の異常検出装置は、流速センサから、流路中を
流れる流体が逆流していることに対応する信号が、所定
値以上出力されているか否かを判定するセンサ出力判定
手段と、このセンサ出力判定手段の判定結果に基づい
て、圧力変動吸収機構が異常であるか否かを判定する異
常判定手段とを備えたものである。
【0008】この圧力変動吸収機構の異常検出装置で
は、センサ出力判定手段によって、流速センサから、流
路中を流れる流体が逆流していることに対応する信号
が、所定値以上出力されているか否かが判定されると共
に、異常判定手段によって、このセンサ出力判定手段の
判定結果に基づいて、圧力変動吸収機構が異常であるか
否かが判定される。
【0009】請求項2記載の圧力変動吸収機構の異常検
出装置は、請求項1記載の異常検出装置において、更
に、異常判定手段により圧力変動吸収機構が異常と判定
された場合に、その旨を通知する通知手段を備えたもの
である。
【0010】この圧力変動吸収機構の異常検出装置で
は、異常判定手段により圧力変動吸収機構が異常と判定
された場合には、通知手段により、その旨が通知され
る。
【0011】請求項3記載の圧力変動吸収機構の異常検
出方法は、流速センサから、流路中を流れる流体が逆流
していることに対応する信号が、所定値以上出力されて
いるか否かを判定する手順と、この手順における判定結
果に基づいて、圧力変動吸収機構が異常であるか否かを
判定する手順とを含むものである。
【0012】この圧力変動吸収機構の異常検出方法で
は、流速センサから、流路中を流れる流体が逆流してい
ることに対応する信号が、所定値以上出力されているか
否かが判定されると共に、このセンサ出力判定手段の判
定結果に基づいて、圧力変動吸収機構が異常であるか否
かが判定される。
【0013】請求項4記載の圧力変動吸収機構の異常検
出方法は、請求項3記載の異常検出方法において、更
に、圧力変動吸収機構が異常と判定された場合に、その
旨を通知する手順を含むものである。
【0014】この圧力変動吸収機構の異常検出方法で
は、異常判定手段により圧力変動吸収機構が異常と判定
された場合には、その旨が通知される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態に係る圧力
変動吸収機構の異常検出装置が利用される流量計の一断
面構成を表すものである。また、図2および図3は、図
1における圧力変動吸収部70の一構成要素である圧力
変動吸収機構60の要部を示す断面図である。図1に示
した流量計は、例えばガスメータとして使用されるもの
であり、流体(ガス)を受け入れる入口部11とガスを
排出する出口部12とを有する本体10を備えている。
本体10内には隔壁13が設けられ、入口部11から隔
壁13にかけて流路14が設けられている。本体10内
には、フルイディック発振を生成するフルイディック素
子30が設けられ、フルイディック素子30から出口部
12にかけて流路50が設けられている。隔壁13とフ
ルイディック素子30の間には、フルイディック用流路
15とセンサ用流路17とが並行するように設けられて
いる。フルイディック用流路15は、センサ用流路17
よりも断面積が大きくなっている。隔壁13には、フル
イディック用流路15に連通する開口部16と、センサ
用流路17に連通する開口部18とが設けられている。
開口部16には弁座16aが設けられ、開口部18には
弁座18aが設けられている。
【0017】センサ用流路17は、開口部18から下方
に延びる流路17aと、この流路17aの末端から水平
方向に延びる流路17bと、隔壁219によって流路1
7aと隔てられた流量計測用流路17cによって構成さ
れている。センサ用流路17のうちの流量計測用流路1
7cには、図示しないが、その流路中に蒲鉾形状のノズ
ル部が設けられると共に、このノズル部を通過したガス
が、フルイディック用流路15を通過するガスと略同様
の向きでフルイディック素子30に向かうようにガスの
流れを整える整流部材とが設けられている。流量計測用
流路17cの図示しないノズル部内には、ノズル部を通
過するガスの流速を検出するための流速センサ(フロー
センサ)51が設けられている。流量計測用流路17c
の上流側であって流路17bの下流側には、このセンサ
用流路17中の圧力変動を吸収するための圧力変動吸収
機構60(図2)を含む圧力変動吸収部70が設けられ
ている。
【0018】この流量計は、更に、フルイディック用流
路15を開閉するフルイディック用遮断弁21と、セン
サ用流路17を開閉するセンサ用遮断弁22とを備え、
開状態から閉状態への動作および閉状態から開状態への
動作を電気的に行うことができるようになっている。フ
ルイディック用遮断弁21は、開口部16を開閉する弁
体23と、一端が弁体23に接続されたロッド24と、
本体10の外側に固定され、ロッド24の他端に接続さ
れたアクチュエータ25とを有している。アクチュエー
タ25はロッド24を介して弁体23を駆動して開口部
16を開閉するようになっている。同様に、センサ用遮
断弁22は、開口部18を開閉する弁体26と、一端が
弁体26に接続されたロッド27と、本体10の外側に
固定されロッド27の他端に接続されたアクチュエータ
28とを有し、アクチュエータ28はロッド27を介し
て弁体26を駆動して開口部18を開閉するようになっ
ている。
【0019】フルイディック素子30は、ノズル31
と、このノズル31の下流側に設けられ、拡大された流
路を形成する一対の側壁33,34を有している。この
側壁33,34の間には、所定の間隔を開けて、上流側
にターゲット35、下流側にターゲット36がそれぞれ
配設されている。側壁33,34の外側には、ノズル3
1を通過したガスを各側壁33,34の外周部に沿って
ノズル31の噴出口側へ帰還させる一対のフィードバッ
ク流路37,38を形成するリターンガイド39が配設
されている。フィードバック流路37,38の各出口部
分と流路50との間には、リターンガイド39の背面と
本体10とによって、一対の排出路41,42が形成さ
れている。ノズル31の噴出口の近傍には導圧孔43,
44が設けられ、本体10の外側には、図示しない導圧
路を介して導圧孔43,44に連通し、導圧孔43と導
圧孔44における差圧を検出するフルイディック発振検
出センサ(例えば圧電膜センサ)が設けられている。
【0020】フルイディック用流路15あるいはセンサ
用流路17を通過したガスはフルイディック素子30に
達する。ここで、ノズル31を通過したガスは、噴流と
なって噴出口より噴出される。噴出口より噴出されたガ
スは、コアンダ効果により一方の側壁に沿って流れる。
ここでは、まず側壁33に沿って流れるものとする。側
壁33に沿って流れたガスは、更にフィードバック流路
37を経て、ノズル31の噴出口側へ帰還され、排出路
41を経て流路50に排出される。このとき、ノズル3
1より噴出されたガスは、フィードバック流路37を流
れてきたガスによって方向が変えられ、今度は他方の側
壁34に沿って流れるようになる。このガスは、更にフ
ィードバック流路38を経て、ノズル31の噴出口側へ
帰還され、排出路42を経て流路50に排出される。す
ると、ノズル31より噴出されたガスは、今度は、フィ
ードバック流路38を流れてきたガスによって方向が変
えられ、再び側壁33、フィードバック流路37に沿っ
て流れるようになる。以上の動作を繰り返すことによ
り、ノズル31を通過したガスは一対のフィードバック
流路37,38を交互に流れるフルイディック発振を行
う。このフルイディック発振の周波数、周期は流量と対
応関係がある。フルイディック発振は図示しない上記圧
電膜センサによって検出される。
【0021】流速センサ51は、図示はしないが、発熱
部とこの発熱部の上流側および下流側に配設された2つ
の温度センサを有し、2つの温度センサによって検出さ
れる温度の差を一定に保つために必要な発熱部に対する
供給電力から流速に対応する流量を求めたり、一定電流
または一定電力で発熱部を加熱し、2つの温度センサに
よって検出される温度の差から流量を求めることができ
るようになっている。
【0022】なお、本実施の形態に係る流量計において
は、異常時以外はセンサ用遮断弁22は開状態にされて
いる。従って、フルイディック用遮断弁21を閉状態に
してフルイディック用流路15を閉じると、ガスはセン
サ用流路17のみを通過する。一方、フルイディック用
遮断弁21を開状態にしてフルイディック用流路15を
開けると、圧力変動吸収部70による圧力損失により、
フルイディック用流路15に比べてセンサ用流路17の
方が圧力損失が大きくなり、センサ用流路17における
ガスの流れは停止する。
【0023】次に、図2および図3の断面図を用いて、
図1における圧力変動吸収部70の一構成要素である圧
力変動吸収機構60の構成について説明する。圧力変動
吸収機構60は、両端部が閉鎖された円筒形状のフロー
トケース61と、このフロートケース61内に摺動自在
に収容されたフロート62とを備えている。フロートケ
ース61には、底部に円形のガスの入口部63が形成さ
れていると共に、側部の下側の位置に縦長のガスの出口
部64が形成されている。フロートケース61の上部に
は小孔65が設けられている。
【0024】フロート62は、下端面が開放され、上端
面が閉塞された円筒形状に形成されている。フロート6
2がフロートケース61内の最下部に位置しているとき
(図2)は、フロート62の側壁によって出口部64が
閉塞され、圧力変動吸収機構60の上流側と下流側とが
遮断されるが、フロート62がフロートケース61内で
上昇し、フロート62の下端が出口部64の下端よりも
上になる(図3)と、出口部64が開放され、圧力変動
吸収機構60の上流側と下流側とが連通されるようにな
っている。これにより、図1に示した流路17bと流量
計測用流路17cとが連通される。
【0025】次に、図1に示した流量計の制御系の構成
について説明する。なお、以下では、圧力変動吸収機構
60の異常を検出するために必要な制御系の構成につい
てのみ説明する。
【0026】図4は、本実施の形態における流量計の制
御系の構成を示すブロック図であり、図では圧力変動吸
収機構60の異常の検出に関わる構成要素のみを示して
いる。図5は、図4におけるセンサ出力判定部51aが
行うセンサ出力の判定処理を説明するための説明図であ
り、流速センサ51の出力変化の一例を示している。
【0027】本実施の形態における流量計は、制御ブロ
ックとして、流速センサ51の出力信号に基づいて、圧
力変動吸収機構60の異常を検出するための異常検出機
能部80を備えている。この異常検出機能部80は、例
えば、マイクロコンピュータによって構成されている。
異常検出機能部80は、流速センサ51から、センサ用
流路17を流れるガスが逆流していることに対応する信
号が、所定値以上出力されているか否かを判定するセン
サ出力判定部51aと、このセンサ出力判定部51aの
判定結果に基づいて、圧力変動吸収機構60が異常であ
るか否かを判定する異常判定部81と、この異常判定部
81の判定結果に応じて流量計が行う動作を判定する動
作判定部82と、この動作判定部82の判定結果に応じ
て表示部91の制御を行う表示制御部83と、動作判定
部82の判定結果に応じてフルイディック用遮断弁21
およびセンサ用遮断弁22の制御を行う遮断弁制御部8
4と、動作判定部82の判定結果に応じて外部への通信
を行うための通信制御部85とを有している。なお、異
常検出機能部80が、本実施の形態における圧力変動吸
収機構の異常検出装置に相当する。また、表示制御部8
3,通信制御部85および表示部91が、本発明におけ
る通知手段に対応する。
【0028】センサ出力判定部51aは、例えば、所定
時間(図5における期間T1に相当、例えば2分間)に
おける流速センサ51の出力信号に、所定値以上(例え
ば、流量にして50リットル/h以上)大きくマイナス
出力されている信号(図5におけるP1に相当)が含ま
れているか否かを判定することにより、センサ用流路1
7を流れるガスが逆流していることに対応する信号が、
所定値以上出力されているか否かを判定するようになっ
ている。なお、ここでは、ガスがセンサ用流路17を順
方向(図1に示した流路17bから流量計測用流路17
cに至る方向)に流れている場合に、流速センサ51か
らの出力信号がプラスとなり、ガスが逆方向(図1に示
した流量計測用流路17cから流路17bに至る方向)
に流れている場合に、流速センサ51からの出力信号が
マイナス出力されるものとしている。また、流速センサ
51からの出力信号は、実際には、一定周期毎(例え
ば、6秒程度)にサンプリングして得られた値であるた
め、センサ出力判定部51aは、センサ出力の判定処理
として、流速センサ51からの一定周期毎にサンプリン
グして得られた出力信号に、例えば、流量にして50リ
ットル/h以上マイナス出力されている信号が含まれて
いるか否かを判定するようになっている。
【0029】異常判定部81は、センサ出力判定部51
aにおいて、センサ用流路17を流れるガスが逆流して
いることに対応する信号が、流速センサ51から所定値
以上出力されていると判定された場合に、圧力変動吸収
機構60が異常である旨の判定を行うようになってい
る。なお、異常判定部81において行われるこの異常で
ある旨の判定は、圧力変動吸収機構60が正常に動作し
ていると仮定すれば、センサ用流路17を流れるガスは
大きく逆流しないという根拠に基づいている。動作判定
部82は、異常判定部81において、異常である旨の判
定がなされた場合には、表示制御部83および通信制御
部85を制御して、例えば、図示しない操作部によって
あらかじめ設定された動作モードに基づいて、異常であ
る旨の通知を外部に対して行わせると共に、必要に応じ
て遮断弁制御部84を制御して、遮断弁21,22を閉
状態にさせるようになっている。
【0030】次に、以上のような構成の流量計の動作を
説明する。
【0031】本実施の形態に係る流量計では、流量が所
定の流量以下の小流量域にあるときは、フルイディック
用遮断弁21は閉状態、センサ用遮断弁22は開状態と
され、流量が上記所定の流量を越える大流量域にあると
きは、フルイディック用遮断弁21およびセンサ用遮断
弁22は共に開状態とされる。ここで、フルイディック
用遮断弁21の開閉状態を切り換えるための所定の流量
の値は、例えば、次のように設定される。まず、流量が
小流量から大流量へと増加している場合に、フルイディ
ック用遮断弁21を閉状態から開状態に切り換えるため
の所定の流量の値は、例えば、1000リットル/hの
流量値に設定される。すなわち、流量が小流量から増加
する状態にある場合には、1000リットル/hを越え
た場合にフルイディック用遮断弁21が閉状態から開状
態に切り換えられる。逆に、流量が1000リットル/
h以上の大流量である状態から小流量へと推移している
場合に、フルイディック用遮断弁21を開状態から閉状
態に切り換えるための所定の流量の値は、例えば、80
0リットル/hの流量値に設定される。
【0032】小流量域では、入口部11から取り入れら
れたガスはセンサ用流路17を通ってフルイディック素
子30に達し、フルイディック素子30を通過し、出口
部12より排出される。このとき、流速センサ51によ
って、センサ用流路17を通過するガスの流速が検出さ
れる。また、圧力変動吸収部70においてガスの圧力変
動が吸収される。図示しない流量演算部は、小流量域で
は、流速センサ出力に基づいて流量を算出する。
【0033】一方、大流量域では、入口部11から取り
入れられたガスはフルイディック用流路15のみを通っ
て、フルイディック素子30に達し、フルイディック素
子30を通過し、出口部12より排出される。ここで、
ガスがセンサ用流路17よりも断面積の大きいフルイデ
ィック用流路15を通るため、大流量時におけるガス供
給不良の発生が防止される。図示しない流量演算部は、
大流量域では、フルイディック素子30の出力(すなわ
ち、図示しないフルイディック発振検出センサ(圧電膜
センサ)の出力)に基づいて流量を算出する。なお、流
速センサ51の出力と圧電膜センサの出力で重複して流
量を算出する流量域を設け、この流量域では、圧電膜セ
ンサの出力に基づいて算出した流量を正式な流量とする
と共に、圧電膜センサの出力に基づいて算出した流量を
用いて、流速センサ51の出力に基づいて算出した流量
を補正するようにしてもよい。また、この重複した流量
域では、圧電膜センサの出力に基づいて算出した流量と
流速センサ51の出力に基づいて算出した流量との平均
値を正式な流量とするようにしてもよい。
【0034】次に、圧力変動吸収機構60の動作につい
て詳細に説明する。
【0035】ガスが流れていないときは、圧力変動吸収
機構60の上流側と下流側とで圧力差が生じていないの
で、図2に示したように、フロート62は重力の作用に
よりフロートケース61内の最下部に位置しており、出
口部64は完全に閉塞され、圧力変動吸収機構60の上
流側と下流側、すなわち、図1に示した流路17bと流
量計測用流路17cとが遮断される。
【0036】一方、ガスが流れ始めると、入口部63か
ら導入される圧力変動吸収機構60の上流側の圧力と下
流側の圧力とに圧力差が生ずるので、フロート62はそ
の圧力差による浮力を受けて持ち上げられ、図3に示し
たように、フロートケース61内を上昇する。これによ
り出口部64は、その圧力差に応じた分だけ開放され、
ガスは圧力変動吸収機構60内を通過する。ここで、ガ
スは圧力変動吸収機構60内を通過することによりフロ
ート62による負荷力を受けることになり、圧力変動が
吸収される。圧力変動吸収機構60内を通過したガス
は、フルイディック素子30に向かう。
【0037】次に、図6の流れ図を参照して、圧力変動
吸収機構60の異常の検出に関わる動作について説明す
る。なお、以下の説明は、本実施の形態における圧力変
動吸収機構の異常検出方法の説明を兼ねている。
【0038】まず、異常検出機能部80(図3)は、例
えば、フルイディック用遮断弁21が閉状態にあるか否
かを判断することにより、流速センサ51において流量
の測定が行われているか否かを判断する(ステップS1
01)。異常検出機能部80は、流速センサ51による
流量の測定が行われていない場合には(ステップS10
1;N)、この判断を繰り返す。一方、流速センサ51
による流量の測定が行われている場合には(ステップS
101;Y)、次に、異常検出機能部80のセンサ出力
判定部51aによって、センサ用流路17を流れるガス
が逆流していることに対応する信号が、所定値以上出力
されているか否かが判定される(ステップS102)。
ここでのセンサ出力判定部51aの判定は、例えば、所
定時間(図5における期間T1に相当、例えば2分間)
における流速センサ51の出力信号に、所定値以上(例
えば、流量にして50リットル/h以上)大きくマイナ
ス出力されている信号(図5におけるP1に相当)が含
まれているか否かを基準にして行う。
【0039】センサ出力判定部51aによる判定結果
が、例えば、流速センサ51の出力信号に、所定値以上
大きくマイナス出力されている信号が含まれておらず、
これにより、センサ用流路17を流れるガスが逆流して
いることに対応する信号が、所定値以上出力されていな
いと判定された場合には(ステップS102;N)、ス
テップS101の判断に戻る。一方、センサ出力判定部
51aによって、例えば、流速センサ51の出力信号
に、所定値以上大きくマイナス出力されている信号が含
まれており、これにより、センサ用流路17を流れるガ
スが逆流していることに対応する信号が、所定値以上出
力されていると判定された場合には(ステップS10
2;Y)、異常検出機能部80の異常判定部81は、圧
力変動吸収機構60の異常と判定する(ステップS10
3)。異常判定部81により、圧力変動吸収機構60の
異常と判定されると、動作判定部82は、表示制御部8
3を制御して、圧力変動吸収機構60において異常が検
出された旨を表示部91に表示させる(ステップS10
4)。
【0040】次に、動作判定部82は、例えば、図示し
ない操作部によってあらかじめ設定された動作モードに
基づいて、その後の動作判定を行う(ステップS10
5)。動作判定部82は、動作判定として、まず、異常
である旨の通知を表示部91によってのみ行うか否かを
判定する(ステップS106)。異常である旨の通知を
表示部91によってのみ行うと判定された場合には(ス
テップS106;Y)、動作判定部82は、表示制御部
83を制御して、圧力変動吸収機構60において異常が
検出された旨の表示を表示部91において続行させ(ス
テップS107)、異常検出に関わる処理を終了する。
【0041】動作判定部82は、異常である旨の通知を
表示部91への通知以外にも行うと判定した場合には
(ステップS106;N)、次に、遮断弁21,22の
遮断を直ちに行うか否かを判定する(ステップS10
8)。動作判定部82は、遮断弁21,22の遮断を直
ちに行うと判定した場合には(ステップS108;
Y)、遮断弁制御部84を制御して、遮断弁21,22
に対して遮断信号を送出し(ステップS111)、異常
検出に関わる処理を終了する。なお、実際には、ステッ
プS101において、流速センサ51による流量の測定
が行われていると判断された時点で、フルイディック用
遮断弁21が閉状態であると判断されているので、遮断
信号の送出は、センサ用遮断弁22に対してのみ行うよ
うにしてもよい。
【0042】動作判定部82は、遮断弁21,22の遮
断を直ちに行わないと判定した場合には(ステップS1
08;N)、通信制御部85を制御して、外部の通信機
器を利用して異常である旨の通知を通信により行うため
の処理を行う(ステップS109)。次に、動作判定部
82は、通信処理が成功したか否かの判定を行う(ステ
ップS110)。動作判定部82は、通信が失敗したと
判定した場合には(ステップS110;N)、遮断弁制
御部84を制御して、遮断弁21,22に対して遮断信
号を送出し(ステップS111)、異常検出に関わる処
理を終了する。一方、動作判定部82は、通信が成功し
たと判定した場合には(ステップS110;Y)、異常
が検出された旨の表示を表示部91において続行させ
(ステップS107)、異常検出に関わる処理を終了す
る。
【0043】以上説明したように、本実施の形態に係る
流量計によれば、異常判定部81が、センサ出力判定部
51aによって、例えば、流速センサ51の出力信号
に、所定値以上大きくマイナス出力されている信号が含
まれており、これにより、センサ用流路17を流れるガ
スが逆流していることに対応する信号が、所定値以上出
力されていると判定された場合に、圧力変動吸収機構6
0が異常である旨の判定を行うようにしたので、圧力変
動吸収機構60の異常を確実に検出することが可能とな
る。また、圧力変動吸収機構60が異常である旨の判定
がなされた場合には、動作判定部82が、表示制御部8
3および通信制御部85を制御して、例えば、図示しな
い操作部によってあらかじめ設定された動作モードに基
づいて、異常である旨の通知を外部に対して行わせると
共に、必要に応じて遮断弁制御部84を制御して、遮断
弁21,22を閉状態にさせるようになっているので、
不正確な計量が行われることが防止される。
【0044】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々変形可能である。例えば、流速
センサとしては、発熱部と2つの温度センサを有するも
のに限らず、例えば、1つの発熱部を有し、この発熱部
の温度(抵抗)を一定に保つために必要な発熱部に対す
る供給電力から流速を求めたり、一定電流または一定電
力で発熱部を加熱し、発熱部の温度(抵抗)から流速を
求めるものでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1もしくは2
に記載の圧力変動吸収機構の異常検出装置、または請求
項3もしくは4に記載の圧力変動吸収機構の異常検出方
法によれば、流速センサから、流路中を流れる流体が逆
流していることに対応する信号が、所定値以上出力され
ているか否かを判定し、この判定結果に基づいて、圧力
変動吸収機構が異常であるか否かを判定するようにした
ので、圧力変動吸収機構の異常を検出し、不正確な計量
の防止が可能となるという効果を奏する。
【0046】請求項2記載の圧力変動吸収機構の異常検
出装置または請求項4記載の圧力変動吸収機構の異常検
出方法によれば、圧力変動吸収機構が異常と判定された
場合に、その旨を通知するようにしたので、請求項1記
載の圧力変動吸収機構の異常検出装置、または請求項3
記載の圧力変動吸収機構の異常検出方法の効果に加え、
圧力変動吸収機構の異常が検出された後、不正確な計量
の防止を確実に行うことが可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る圧力変動吸収機構
の異常検出装置が利用される流量計の流路構造を示す断
面図である。
【図2】図1における圧力変動吸収部の一構成要素であ
る圧力変動吸収機構の要部を示す断面図である。
【図3】図1における圧力変動吸収部の一構成要素であ
る圧力変動吸収機構の要部を示す他の断面図である。
【図4】図1における流量計の制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図1における流速センサの出力変化の一例を示
す説明図である。
【図6】図2に示した圧力変動吸収機構の異常の検出に
関わる動作について説明するための流れ図である。
【符号の説明】
17 センサ用流路 21 フルイディック用遮断弁 22 センサ用遮断弁 51 流速センサ 51a センサ出力判定部 60 圧力変動吸収機構 61 フロートケース 62 フロート 80 異常検出機能部 81 異常判定部 82 動作判定部 83 表示制御部 84 遮断弁制御部 85 通信制御部 91 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 真一 東京都八王子市北野町543−15 (72)発明者 堀 逸郎 愛知県名古屋市熱田区千年1−2−70 愛 知時計電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流速に応じた信号を出力する流速センサ
    が設けられた流路中における流体の圧力変動を吸収する
    圧力変動吸収機構の異常を検出するための異常検出装置
    であって、 前記流速センサから、前記流路中を流れる流体が逆流し
    ていることに対応する信号が、所定値以上出力されてい
    るか否かを判定するセンサ出力判定手段と、 このセンサ出力判定手段の判定結果に基づいて、前記圧
    力変動吸収機構が異常であるか否かを判定する異常判定
    手段とを備えたことを特徴とする圧力変動吸収機構の異
    常検出装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記異常判定手段により圧力変動
    吸収機構が異常と判定された場合に、その旨を通知する
    通知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の圧力
    変動吸収機構の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 流速に応じた信号を出力する流速センサ
    が設けられた流路中における流体の圧力変動を吸収する
    ための圧力変動吸収機構の異常を検出する異常検出方法
    であって、 前記流速センサから、前記流路中を流れる流体が逆流し
    ていることに対応する信号が、所定値以上出力されてい
    るか否かを判定する手順と、 この手順における判定結果に基づいて、前記圧力変動吸
    収機構が異常であるか否かを判定する手順とを含むこと
    を特徴とする圧力変動吸収機構の異常検出方法。
  4. 【請求項4】 更に、前記圧力変動吸収機構が異常と判
    定された場合に、その旨を通知する手順を含むことを特
    徴とする請求項3記載の圧力変動吸収機構の異常検出方
    法。
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