JP5145529B2 - ガスメータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天然ガス、プロパンガス(LPG)等のガス流量を検出するガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食店や工場等では、熱源としてガスが使用されている。このような飲食店や工場等では、ガス流量の最小値と最大値との差が非常に大きい。このため、ガス流量を検出するガスメータには、ガス流量を小流量から大流量まで広範囲にわたって検出可能であることが要求される。
ところで、飲食店や工場等のような広範囲にわたるガス流量を正確に検出することができる流量検出手段は大型で、非常に高価である。
そこで、従来のガスメータは、弁(流量調節手段)が設けられた大流量用(大口径)の主流路と、弁をバイパスするように設けられた小流量用(小口径)の副流路とを備えている。そして、主流路の、副流路でバイパスされない部分に大流量用の第1流量検出手段を設け、副流路に小流量用の第2流量検出手段を設けている。
また、ガスメータには、弁を開閉制御する制御手段が設けられている。この制御手段は、第1流量検出手段あるいは第2流量検出手段の出力に基づいて弁を開閉制御する。すなわち、大流量のガスを供給する場合(ガスの使用量が多い場合)には、弁を開制御してガスを主流路及び副流路に流す。小流量のガスを供給する場合(ガスの使用量が少ない場合)には、弁を閉制御してガスを副流路のみに流す。
また、第1流量検出手段及び第2流量検出手段の出力に基づいてガス流量を検出している。
【0003】
従来のガスメータでは、第1流量検出手段及び第2流量検出手段として電気的な流量検出手段を用いているため、電源が必要である。ここで、ガスメータは、外部電源に接続し難い場所に設置されることが多い。そこで、第1流量検出手段及び第2流量検出手段の電源として内蔵電池が用いられている。
一方、第1流量検出手段及び第2流量検出手段を連続動作させると、内蔵電池の使用可能時間が短くなる。そこで、内蔵電池の使用可能時間を長くするために、第1流量検出手段及び第2流量検出手段の一方を選択的に動作させている。さらに、第1流量検出手段及び第2流量検出手段を動作させる時には、所定時間毎(例えば、2秒毎)に間欠動作させている。
ここで、ガス流量は脈動的に変動するため、流量検出手段を長い時間間隔(例えば、2秒毎)で間欠動作させて得た検出流量値に基づいて弁を制御すると、弁の制御が安定しない。そこで、第1流量検出手段あるいは第2流量検出手段を間欠動作させて得た検出流量値を補正処理し、補正処理した補正流量値により調節手段を制御している。
この場合、弁が閉制御されている時には、第2流量検出手段の検出流量値を補正処理した補正流量値が上限流量設定値に達すると、弁を開制御する。
また、弁が開制御されている時には、第1流量検出手段の検出流量値を補正処理した補正流量値が下限流量設定値に達すると、弁を閉制御する。
なお、上限流量設定値と下限流量設定値は、弁の制御特性にヒステリシスを持たせるための設定値である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスメータは、前記したように、弁が閉制御されている時には、第2流量検出手段の検出流量値を補正処理した補正流量値が上限流量設定値に達すると弁を開制御している。そして、弁の駆動には消費電力が比較的少ないステップモータ等を使用している。
しかし、ステップモータの位置ずれ、ステップモータの故障等の異常が発生した場合には、弁の閉鎖及び開通が正常に行われず、場合によっては、設備等が使用するガスの流量に対して、実際に供給されるガスの流量が追いつかない可能性がある。
そこで、本発明は、調節手段の異常を検出することができるガスメータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本実施の形態に記載のガスメータでは、調節手段が開制御されている時、調節手段の前後の差圧が所定値以上である場合に、調節手段の開側異常を検出する。本実施の形態に記載のガスメータを用いれば、ステップモータの位置ずれ等による調節手段の開側異常(開通しているつもりでも開通しきれていない状態)を検出できる。
【0006】
また、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのガスメータである。
請求項1に記載のガスメータでは、調節手段が開制御されている時、第1流量検出手段の検出流量値と第2流量検出手段の検出流量値の比率が第1の所定比率範囲内でない場合に、調節手段の開側異常を検出する。請求項1に記載のガスメータを用いれば、ステップモータの位置ずれ等による調節手段の開側異常(開通しているつもりでも開通しきれていない状態)を検出できる。
【0007】
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのガスメータである。
請求項2に記載のガスメータでは、調節手段が閉制御されている時、第1流量検出手段の検出流量値と第2流量検出手段の検出流量値の比率が第2の所定比率範囲内でない場合に、調節手段の閉側異常を検出する。請求項2に記載のガスメータを用いれば、ステップモータの位置ずれ等による調節手段の閉側異常(閉鎖しているつもりでも閉鎖しきれていない状態)を検出できる。
【0008】
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのガスメータである。
請求項3に記載のガスメータでは、調節手段が閉制御されている時、第1流量検出手段の検出流量値と第2流量検出手段の検出流量値との差が、所定流量範囲内でない場合に、調節手段の閉側異常を検出する。請求項3に記載のガスメータを用いれば、ステップモータの位置ずれ等による調節手段の閉側異常(閉鎖しているつもりでも閉鎖しきれていない状態)を検出できる。
【0009】
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのガスメータである。
請求項4に記載のガスメータでは、調節手段の開側異常あるいは閉側異常を検出した場合は、再度、調節手段を開制御あるいは閉制御する。請求項4に記載のガスメータを用いれば、調節手段の開側異常あるいは閉側異常の原因が、ステップモータの位置ずれであった場合は速やかに復帰させることができる。
【0010】
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりのガスメータである。
請求項5に記載のガスメータでは、異常を所定回数検出した時、ガスを遮断、あるいは異常を表示、あるいは警報を発する。請求項5に記載のガスメータを用いれば、速やかに異常処置あるいは異常の連絡ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明のガスメータの一実施の形態のブロック図を示している。
本実施の形態のガスメータは、大流量(所定流量以上)のガスを供給可能な主流路10と、小流量(所定流量未満)のガスを供給可能な副流路20を備えている。副流路で流すことができるガスの量が小流量であり、主流路で流さなければならないガスの量が大流量である。主流路10には、調節手段30が設けられている。調節手段30としては、例えば、主流路10の流路を開閉する弁が用いられる。副流路20は、主流路10に設けられた調節手段30をバイパスするように設けられている。第1流量検出手段40は、副流路20でバイパスされていない主流路10の部分に設けられており、大流量検出用のものである。第2流量検出手段50は、副流路20に設けられており、小流量検出用のものである。
差圧検出手段60は、主流路10内に設けられた調節手段30の前後差圧を検出する。
制御手段100は、第1流量検出手段40あるいは第2流量検出手段50により検出されたガス流量、あるいは差圧検出手段60が検出した差圧に基づいて、調節手段30の制御や、ガス積算量の演算等を行う。
また、制御手段100は、異常を検出した場合に作動する遮断手段70(ガスを遮断する)、表示手段80(異常を表示する)、警報手段90(警報を発する)と接続されている。
【0012】
図2は、本発明のガスメータの一実施の形態の概略構成図を示している。本実施の形態では、第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50として、超音波式流量検出手段を用いている。超音波式流量検出手段は、例えば、一対の超音波の発信受信器を有し、所定距離だけ離して設けられている。超音波の発信受信器は、発信器と受信器に切り替え可能であり、一方の発信受信器から発信された超音波が、他方の発信受信器で受信されるまでの時間に基づいて流量を検出する。
第1流量検出手段40は、第1発信受信器(上流)41と第2発信受信器(下流)42で構成され、第2流量検出手段50は、第3発信受信器(上流)51と第4発信受信器(下流)52で構成されている。
超音波の発信受信器でガス流量を検出する場合は、上流側から発信して下流側で受信する動作と、下流側から発信して上流側で受信する動作とを交互に実施する。そして、双方の検出時間を使用して演算することで音速の影響を無くし、演算精度を向上させている。そして、検出時間からガスの速度を算出し、ガス速度と流路面積等を用いて単位時間当りの流量(体積)を算出する。
また、本実施の形態では、調節手段30は、固定部材33と、可動部材32と、ステップモータ31を用いている。ステップモータ31を駆動することで、可動部材32と固定部材33の間隔を制御して、主流路10を開閉制御する。
また、差圧検出手段60は、調節手段30の上流側の圧力を導入するための配管61と、調節手段30の下流側の圧力を導入するための配管62により、主流路10に接続されている。差圧検出手段60には、差圧スイッチ、差圧センサ等が用いられる。ここで、差圧検出手段の種類、構造等については、本実施の形態に限定されない。
【0013】
次に、図3に、第1流量検出手段40と第2流量検出手段50を用いた検出流量の静特性図の例を示す。この図3は、検出した時間からガス速度を求め、さらにガス速度から流量(L/sec)を求めた特性図である。横軸に、実際に流れた流量(実流量)を設定し、縦軸に流量検出手段で検出した流量(検出流量)を設定している。この図3で、オーバーラップしている第1流量検出手段の検出流量と、第2流量検出手段の検出流量の部分は、実際には隙間なく重なっている。この図3では説明上、隙間をあけて記載している。
ここで、流路面積の大きい主流路10に設けられている第1流量検出手段40は、大流量検出用のものを用いているため、小流量を検出できない。図3の例に示すように、流量Q1が第1流量検出手段40を用いた場合の検出下限になる。なお、流量Qmaxが、第1流量検出手段40の検出上限になる。
また、流路面積の小さい副流路20に設けた第2流量検出手段50は、小流量検出用のものを用いているため、大流量を検出できない。図3に示すように、流量Q4が第2流量検出手段50の検出上限になる。
また、流量Q5は、流量Q4(第2流量検出手段50の検出上限)と流量Qmax(第1流量検出手段40の検出上限)の間にあり、副流路20のみで流すことができるガス流量の上限である。
【0014】
また、図4に、調節手段30の制御特性を示す。第1流量検出手段40の検出下限Q1と、第2流量検出手段50の検出上限Q4の間に、Q1<Q2<Q3<Q4の関係になる流量Q2(下限流量設定値)と流量Q3(上限流量設定値)を設ける。流量が0から徐々に増加してQ3(上限流量設定値)に達するまでの間は調節手段30を閉制御しておき、流量がQ3(上限流量設定値)を超えた時点で調節手段30を開制御する。そして、流量がQ3(上限流量設定値)より大きい状態から徐々に減少し、流量がQ2(下限流量設定値)まで減少した時点で調節手段30を閉制御する。このように調節手段30の制御特性に、ヒステリシスを持たせることで、閉鎖と開通を繰り返すハンチングを避け、制御を安定化させることができる。
【0015】
次に、図5に制御手段100の構成図の例を示す。
制御手段100は、CPU110を中心に構成され、バス115にて、各回路及び素子と接続されている。
記憶手段は、ROM140とRAM130で構成され、バス115にてCPU110と接続されている。制御プログラムは、ROM140に記憶され、RAM130には、CPU110の処理結果等を一時的に記憶する。ここで、ROM140には、EPROM、EEPROM、FlashROM等が用いられるが、これに限定されない。また、RAM130には、DRAM、SRAM等が用いられるが、これに限定されない。また、ROM140とRAM130は、CPU110の内部にあってもよい。
電源120は、制御手段100内の回路及び素子に電源を供給するとともに、発信受信器41、42、51、52、ステップモータ31、LCD表示器81、LED82、遮断用電磁弁71、警報ブザー91等にも電源を供給する。
【0016】
切替回路310は、バス115にてCPU110に接続され、入出力切替器312を切り替える。入出力切替器312は、第1発信受信器(上流)41から超音波を発信させ第2発信受信器(下流)42で受信する動作と、第2発信受信器(下流)42から超音波を発信させ第1発信受信器(上流)41で受信する動作とを切り替える。
同様に、切替回路330は、バス115にてCPU110に接続され、入出力切替器332を切り替える。入出力切替器332は、第3発信受信器(上流)51から超音波を発信させ第4発信受信器(下流)52で受信する動作と、第4発信受信器(下流)52から超音波を発信させ第3発信受信器(上流)51で受信する動作とを切り替える。
出力回路320は、バス115にてCPU110に接続され、発信信号を入出力切替器312を経由させて一方の発信受信器に伝える。入力回路210は、バス115にてCPU110と接続され、他方の発信受信器が受信した信号をCPU110に伝える。
同様に、出力回路340は、バス115にてCPU110に接続され、発信信号を入出力切替器332を経由させて一方の発信受信器に伝える。入力回路220は、バス115にてCPU110と接続され、他方の発信受信器が受信した信号をCPU110に伝える。
【0017】
入力回路230は、バス115にてCPU110と接続され、入力スイッチ200の操作状態をCPU110に伝える。入力スイッチ200は、ガスメータに備えられ、ガスの積算量表示の切り替え、自己診断の実施を要求する場合、異常処置からの復帰時等に使用される。自己診断は、入力スイッチ200の状態を判定して起動してもよいし、入力スイッチ200の状態に関わらず、定期的に起動してもよい。自己診断の起動方法について限定しない。
入力回路240は、バス115にてCPU110と接続され、差圧センサ63の出力電圧をCPU110に伝える。
【0018】
出力回路350は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をステップモータ31の駆動信号に変換する。ステップモータ31は、制御手段100からの駆動信号に基づいて、主流路を閉鎖あるいは開通させる。
出力回路360は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をLCD表示器81の表示信号に変換する。LCD表示器81は、制御手段100からの表示信号に基づいて、表示部分にガスの積算量等を表示する。LCD表示器81は、異常検出時には異常の内容等を表示する。
出力回路370は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をLED82の駆動信号に変換する。LED82は、制御手段100からの駆動信号に基づいて、制御手段100の自己診断等の結果を表示する。例えば、正常である場合は点灯、異常である場合は点滅する。
出力回路380は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号をガス遮断用電磁弁71の駆動信号に変換する。ガス遮断用電磁弁は、異常検出時に制御手段100からの駆動信号に基づいて、ガスを遮断する。
出力回路390は、バス115にてCPU110に接続され、CPU110からの出力信号を警報ブザー91の駆動信号に変換する。警報ブザー91は、異常検出時に制御手段100からの駆動信号に基づいて、警報音を発する。
【0019】
次に、図6のフローチャートを用いて、異常検出の処理手順について説明する。
図6は、異常検出の処理全体を示している。このフローチャートの処理は、所定時間毎(例えば、2sec毎)に実行される。
まず、ステップS10で、復帰要求があるか否かを判定する。ここで、復帰要求とは、例えば、制御手段100が異常判定した結果、ガスが遮断等された後、作業者が異常個所を修理して再度ガスの供給を要求することである。例えば、ガスメータには、復帰用スイッチ(入力スイッチ200等)が設けられており、復帰要求がある場合(Yes)は、ステップS20に進む。復帰要求がない場合(No)は、ステップS40に進み、開異常検出、閉異常検出等の各異常検出処理を実行し、処理を終了する。各異常検出処理については、[第1の実施の形態]〜[第4の実施の形態]に説明する。
ステップS20では、各異常検出処理の検出結果等をクリア(例えば、異常時間をクリア、異常回数をクリア等)し、異常検出結果を初期化する。そして、ステップS30に進み、ガスの遮断あるいは異常の表示あるいは警報を解除することで、異常処置の状態から復帰し、処理を終了する。
【0020】
[第1の実施の形態]
次に、図7、図8を用いて第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、調節手段30の開制御中における調節手段前後の差圧を監視することにより調節手段30の開異常を検出するものである。
調節手段30によって流路が正常に開通されている場合は、調節手段30の前後(上流と下流)間には差圧がほとんど発生しない。しかし、調節手段30により流路が正常に開通されていない場合(完全に閉状態あるいは部分的に開状態)は、設備等が使用するガスの流量が増加し、調節手段30の上流側(ガスの供給側)の流量に対して、下流側(ガスを使用する設備側)の流量が多くなると(例えば、副流路20を介して供給可能な流量より使用流量が多くなると)、上流側の圧力に比べ下流側の圧力の方が低くなり、差圧が発生する。
【0021】
図7に、差圧検出手段により検出した差圧(調節手段前圧力−調節手段後圧力)が所定値以上か否かを判定する例を示す。この判定結果を異常検出で参照する。第1差圧P1(例えば、10Pa)と、第2差圧P2(所定値であり、例えば、15Pa)を、P1<P2の関係になるよう設ける。検出差圧が徐々に増加して第2差圧P2(所定値)に達するまでの間は差圧条件が不成立と判定し、検出差圧が第2差圧P2(所定値)を超えた時点で、差圧条件は成立と判定する。そして、検出差圧が第2差圧P2(所定値)より大きい状態から徐々に減少し、第1差圧P1まで減少した時点で差圧条件は不成立と判定する。このように、差圧条件にヒステリシスを持たせることで、異常検出のハンチングを避けることができる。
【0022】
次に、図8のフローチャートを用いて、差圧によって調節手段30の開側異常を検出する手順の一例について説明する。図8のフローチャートの処理は、図6に示したステップS40から実行される。
まず、ステップS130で、調節手段30を開側に制御中か否か(開制御信号が出力されているか否か)を判定する。開側に制御中でない場合(No)は、ステップS145bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。開側に制御中である場合(Yes)は、ステップS140に進む。異常時間は、誤検出を防止するために使用される。
次に、ステップS140で、差圧条件が成立しているか否か(差圧が所定値以上か否か)を判定する。成立している場合(Yes)は、ステップS145aに進み、異常時間をカウントする。成立していない場合(No)は、ステップS145bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。
そして、ステップS150で、誤検出を防止するための異常時間が第1所定期間継続したか否かを判定する。継続していない場合(No)は、処理を終了する。継続した場合(Yes)は、ステップS155に進み、再度ステップモータ31を開側に駆動制御する。そしてステップS160に進み、異常時間をクリアして、異常回数をカウントする。さらに、ステップS165に進み、異常回数が所定回数以上か否かを判定する。所定回数以上である場合(Yes)は、調節手段30の開側異常が確定したと判定し、ステップS170に進み、ガス遮断用電磁弁71を動作させてガスを遮断、あるいはLCD81、LED82を動作させて開側異常であることを表示、あるいは警報ブザー91を動作させて警報を発生させる。所定回数以上でない場合(No)は、処理を終了する。
【0023】
この第1の実施の形態では、設備等が多量のガスの供給を要求している場合に調節手段30が正常に開制御されているか否かを検出する。なお、差圧検出手段60で検出した差圧には脈動成分が含まれているため、差圧検出手段60で検出した差圧を補正処理した補正差圧を用いるのが好ましい。この場合の補正処理には、例えば、過去n回の検出差圧を平均化する移動平均処理等を使用する。ここで、補正処理には種々の方法が利用可能である。
【0024】
[第2の実施の形態]
次に、図9、図12を用いて第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、調節手段30の開制御中における第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50で検出した検出流量値の比率を監視することにより調節手段30の開異常を検出するものである。第2の実施の形態では、差圧検出手段60を省略してもよい。
図12に示すように、調節手段30により流路が正常に開通されている場合は、主流路10と副流路20にガスが流れる。この場合には、第1流量検出手段40の第1検出流量値201と、第2流量検出手段50の第2検出流量値202との比率(第2検出流量値202/第1検出流量値201)は、ガス使用量に関係なく、ほぼ所定の比率(ガスメータの構造等によって決まり、ガスメータの機種毎に固有の固定の比率)になる。しかし、調節手段30により流路が正常に開通されていない場合(完全に閉状態あるいは部分的に開状態)は、ガス使用量によって検出流量値の比率が変化する。この時、調節手段30により流路が正常に開通されていない場合は、第1検出流量値201の値が小さくなるので、正常に開通されている場合と比較して検出流量値の比率が大きくなる。この異常検出処理では、第1及び第2流量検出手段の両方を動作させる。
【0025】
次に、図9のフローチャートを用いて、検出流量値の比率によって調節手段30の開側異常を検出する手順の一例について説明する。図9のフローチャートの処理は、図6に示したステップS40から実行される。
まず、ステップS230で、調節手段30を開側に制御中か否か(開制御信号を出力しているか否か)を判定する。開側に制御中でない場合(No)は、ステップS245bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。開側に制御中である場合(Yes)は、ステップS235に進む。異常時間は、誤検出を防止するために使用される。
次に、ステップS235で、検出したガス流量(例えば、第1流量検出手段40の第1検出流量値201)が、第1所定流量範囲(実験等により、より確実に異常を検出できることが確認された流量範囲であり、例えば、図3の流量Q1以上かつQmax以下の範囲)か否かを判定し、誤検出を防止する。この第1所定流量範囲は、ガスメータの形状、ガスを流すことができる最大流量、第1流量検出手段40と第2流量検出手段50の検出可能な流量、調節手段30の開口部と副流路20の面積比等に基づいた実験データから最適な流量範囲が設定される。第1所定流量範囲でない場合(No)は、ステップS245bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。第1所定流量範囲である場合(Yes)は、ステップS240に進む。
次に、ステップS240で、第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50の各々が検出した検出流量値の比率(第2検出流量値202/第1検出流量値201)を求め、第1所定比率範囲(実験等により、より確実に異常を検出できることが確認された比率範囲であり、例えば、調節手段30を正常に開制御中で40L/secのガス流量の時、第1検出流量値201が40L/secで、第2検出流量値202が10L/secの場合は、比率0.25を中心として、0.2以上かつ0.3以下を第1所定比率範囲に設定する)か否かを判定する。この第1所定比率範囲は、ガスメータの形状、ガスを流すことができる最大流量、第1流量検出手段40と第2流量検出手段50の検出可能な流量、調節手段30の開口部と副流路20の面積比等に基づいた実験データから最適な比率範囲が設定される。第1所定比率範囲でない場合(No)は、ステップS245aに進み、異常時間をカウントする。第1所定比率範囲である場合(Yes)は、ステップS245bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。
そして、ステップS250で、誤検出を防止するための異常時間が第2所定期間継続したか否かを判定する。継続していない場合(No)は、処理を終了する。継続した場合(Yes)は、ステップS255に進み、再度ステップモータ31を開側に駆動制御する。そしてステップS260に進み、異常時間をクリアして、異常回数をカウントする。さらに、ステップS265に進み、異常回数が所定回数以上か否かを判定する。所定回数以上である場合(Yes)は、調節手段30の開側異常が確定したと判定し、ステップS270に進み、ガス遮断用電磁弁71を動作させてガスを遮断、あるいはLCD81、LED82を動作させて開側異常であることを表示、あるいは警報ブザー91を動作させて警報を発生させる。所定回数以上でない場合(No)は、処理を終了する。
【0026】
この第2の実施の形態では、設備等が多量のガスの供給を要求している場合に調節手段30が正常に開制御されているか否かを検出する。なお、第1及び第2流量検出手段の検出流量値には脈動成分が含まれているため、第1流量検出手段40で検出した検出流量値を補正処理した第1補正流量値及び、第2流量検出手段50で検出した検出流量値を補正処理した第2補正流量値を使用することが好ましい。この場合の補正処理には、例えば、過去n回の検出流量値を平均化する移動平均処理等を使用する。ここで、補正処理には種々の方法が利用可能である。
【0027】
[第3の実施の形態]
次に、図10、図13を用いて第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、調節手段30の閉制御中における第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50で検出した検出流量値の比率を監視することにより調節手段30の閉異常を検出するものである。第3の実施の形態では、差圧検出手段を省略してもよい。
図13に示すように、調節手段30により流路が正常に閉鎖されている場合は、調節手段30にはガスが流れず、副流路20のみにガスが流れるため、第1流量検出手段40の第3検出流量値203と、第2流量検出手段50の第4検出流量値204との比率(第4検出流量値204/第3検出流量値203)は、ガスの使用量に関係なく、ほぼ所定の比率(ほぼ1.0)になる。しかし、調節手段30により流路が正常に閉鎖されていない場合(完全に開状態あるいは部分的に開状態)は、調節手段30を介してガスが流れるため、ガスの使用量によって検出流量値の比率が変化する。この時、調節手段30により流路が正常に閉鎖されていない場合は、第4検出流量値204の値が小さくなるので、正常に閉鎖されている場合と比較して検出流量値の比率が小さくなる。この異常検出処理では、第1及び第2流量検出手段の両方を動作させる。
【0028】
次に、図10のフローチャートを用いて、検出流量値の比率によって調節手段30の閉側異常を検出する手順の一例について説明する。図10のフローチャートの処理は、図6に示したステップS40から実行される。
まず、ステップS330で、調節手段30を閉側に制御中か否か(閉制御信号を出力しているか否か)を判定する。閉側に制御中でない場合(No)は、ステップS345bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。閉側に制御中である場合(Yes)は、ステップS335に進む。異常時間は、誤検出を防止するために使用される。
次に、ステップS335で、検出したガス流量(例えば、第2流量検出手段50の第4検出流量値204)が、第2所定流量範囲(第1流量検出手段40と第2流量検出手段50の双方で検出可能な流量範囲であり、例えば、図3の流量Q1以上かつ流量Q4以下の範囲)か否かを判定し、誤検出を防止する。この第2所定流量範囲は、ガスメータの形状、ガスを流すことができる最大流量、第1流量検出手段40と第2流量検出手段50の検出可能な流量等に基づいた実験データから最適な流量範囲が設定される。第2所定流量範囲でない場合(No)は、ステップS345bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。第2所定流量範囲である場合(Yes)は、ステップS340に進む。
次に、ステップS340で、第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50の各々が検出した検出流量値の比率(第4検出流量値204/第3検出流量値203)を求め、第2所定比率範囲(実験等により、より確実に異常を検出できることが確認された比率範囲であり、例えば、調節手段30を正常に閉制御中で10L/secのガス流量の時、第3検出流量値203が10L/secで、第4検出流量値204が10L/secの場合は、比率1.0を中心として、0.9以上かつ1.1以下を第2所定比率範囲に設定する)か否かを判定する。第2所定比率範囲でない場合(No)は、ステップS345aに進み、異常時間をカウントする。第2所定比率範囲である場合(Yes)は、ステップS345bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。
そして、ステップS350で、誤検出を防止するための異常時間が第3所定期間継続したか否かを判定する。継続していない場合(No)は、処理を終了する。継続した場合(Yes)は、ステップS355に進み、再度ステップモータ31を閉側に駆動制御する。そしてステップS360に進み、異常時間をクリアして、異常回数をカウントする。さらに、ステップS365に進み、異常回数が所定回数以上か否かを判定する。所定回数以上である場合(Yes)は、調節手段30の閉側異常が確定したと判定し、ステップS370に進み、ガス遮断用電磁弁71を動作させてガスを遮断、あるいはLCD81、LED82を動作させて開側異常であることを表示、あるいは警報ブザー91を動作させて警報を発生させる。所定回数以上でない場合(No)は、処理を終了する。
【0029】
この第3の実施の形態では、設備等が少量のガスの供給を要求している場合に調節手段30が正常に閉制御されているか否かを検出する。なお、第1及び第2流量検出手段の検出流量値には脈動成分が含まれているため、第1流量検出手段40で検出した検出流量値を補正処理した第1補正流量値及び、第2流量検出手段50で検出した検出流量値を補正処理した第2補正流量値を使用することが好ましい。この場合の補正処理には、例えば、過去n回の検出流量値を平均化する移動平均処理等を使用する。ここで、補正処理には種々の方法が利用可能である。
【0030】
[第4の実施の形態]
次に、図11、図13を用いて第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、調節手段30の閉制御中における第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50で検出した検出流量値の差を監視することにより調節手段30の閉異常を検出するものである。第4の実施の形態では、差圧検出手段を省略してもよい。
図13に示すように、調節手段30により流路が正常に閉鎖されている場合は、調節手段30にはガスが流れず、副流路20のみにガスが流れるため、第1流量検出手段40の第3検出流量値203と、第2流量検出手段50の第4検出流量値204との差(第3検出流量値203−第4検出流量値204)は、ガスの使用量に関係なく、ほぼ所定の流量(ほぼ「0」)になる。しかし、調節手段30により流路が正常に閉鎖されていない場合(完全に開状態あるいは部分的に開状態)は、調節手段30を介してガスが流れるため、ガスの使用量によって検出流量値の差が変化する。この時、調節手段30により流路が正常に閉鎖されていない場合は、第4検出流量値204の値が小さくなるので、正常に閉鎖されている場合と比較して検出流量値の差が大きくなる。この異常検出処理では、第1及び第2流量検出手段の両方を動作させる。
【0031】
次に、図11のフローチャートを用いて、検出流量値の差によって調節手段30の閉側異常を検出する手順の一例について説明する。図11のフローチャートの処理は、図6に示したステップS40から実行される。
まず、ステップS430で、調節手段30を閉側に制御中か否か(閉制御信号を出力しているか否か)を判定する。閉側に制御中でない場合(No)は、ステップS445bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。閉側に制御中である場合(Yes)は、ステップS435に進む。異常時間は、誤検出を防止するために使用される。
次に、ステップS435で、検出したガス流量(例えば、第2流量検出手段50の第4検出流量値204)が、第3所定流量範囲(第1流量検出手段40と第2流量検出手段50の双方で検出可能な流量範囲であり、例えば、図3の流量Q1以上かつ流量Q4以下の範囲)か否かを判定し、誤検出を防止する。この第3所定流量範囲は、ガスメータの形状、ガスを流すことができる最大流量、第1流量検出手段40と第2流量検出手段50の検出可能な流量等に基づいた実験データから最適な流量範囲が設定される。第3所定流量範囲でない場合(No)は、ステップS445bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。第3所定流量範囲である場合(Yes)は、ステップS440に進む。
次に、ステップS440で、第1流量検出手段40及び第2流量検出手段50の各々が検出した検出流量値の差(第3検出流量値203−第4検出流量値204)を求め、第4所定流量範囲(実験等により、より確実に異常を検出できることが確認された流量範囲であり、例えば、調節手段30を正常に閉制御中で10L/secのガス流量の時、第3検出流量値203が10L/secで、第4検出流量値204が10L/secの場合は、流量0L/secを中心として、−0.5L/sec以上かつ0.5L/sec以下を第4所定流量範囲に設定する)か否かを判定する。第4所定流量範囲でない場合(No)は、ステップS445aに進み、異常時間をカウントする。第4所定流量範囲である場合(Yes)は、ステップS445bに進み、異常時間をクリアして処理を終了する。
そして、ステップS450で、誤検出を防止するための異常時間が第4所定期間継続したか否かを判定する。継続していない場合(No)は、処理を終了する。継続した場合(Yes)は、ステップS455に進み、再度ステップモータ31を閉側に駆動制御する。そしてステップS460に進み、異常時間をクリアして、異常回数をカウントする。さらに、ステップS465に進み、異常回数が所定回数以上か否かを判定する。所定回数以上である場合(Yes)は、調節手段30の閉側異常が確定したと判定し、ステップS470に進み、ガス遮断用電磁弁71を動作させてガスを遮断、あるいはLCD81、LED82を動作させて開側異常であることを表示、あるいは警報ブザー91を動作させて警報を発生させる。所定回数以上でない場合(No)は、処理を終了する。
【0032】
この第4の実施の形態では、設備等が少量のガスの供給を要求している場合に調節手段30が正常に閉制御されているか否かを検出する。なお、第1及び第2流量検出手段の検出流量値には脈動成分が含まれているため、第1流量検出手段40で検出した検出流量値を補正処理した第1補正流量値及び、第2流量検出手段50で検出した検出流量値を補正処理した第2補正流量値を使用することが好ましい。この場合の補正処理には、例えば、過去n回の検出流量値を平均化する移動平均処理等を使用する。ここで、補正処理には種々の方法が利用可能である。
【0033】
次に、異常検出時に調節手段30を再度、駆動制御する方法について説明する。
異常を検出し、再度ステップモータ31を開側あるいは閉側に駆動させる場合の駆動ステップ数は、調節手段30を全閉位置から全開位置、または全開位置から全閉位置に移動させる全ステップ数だけ駆動してもよいし、数ステップ(例えば、1または2ステップ)だけ駆動してもよい。あるいは、異常回数に対応させたステップ数を設定して、異常回数毎に異なるステップ数だけ駆動してもよい。異常を判定して、再度ステップモータ31を駆動させる方法は、種々の方法が可能である。
また、[第1の実施の形態]〜[第4の実施の形態]で説明した「異常時間」及び「異常回数」は、各異常検出処理毎に設定するのが好ましい。
【0034】
本発明のガスメータの構成は、本実施の形態に示す図2に限定されるものではない。
流量検出手段40、50及び調節手段30は、本実施の形態に示した超音波の発信受信器及びステップモータに限定されるものではない。また、調節手段30の構造については、本実施の形態に示した図2に限定されるものではない。
流量検出手段40、50を用いた検出流量特性、調節手段30の制御特性は、本実施の形態に示した図3、図4に限定されるものではない。
制御手段100の構成は、本実施の形態に示した図5に限定されるものではない。
異常を検出する手順は、本実施の形態に示した図6〜図11のフローチャート等に限定されるものではない。
遮断手段70、表示手段80、警報手段90は、本実施の形態に示した遮断用電磁弁71、LCD表示器81、LED82、警報ブザー91に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜6のいずれかに記載のガスメータを用いれば、調節手段の異常を検出することができるガスメータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガスメータの一実施の形態のブロック図である。
【図2】 ガスメータの一実施の形態の概略構成図である。
【図3】 流量検出手段による検出流量の静特性図の例である。
【図4】 調節手段30の制御特性の例である。
【図5】 制御手段100の構成図の例である。
【図6】 異常検出の処理手順の例を示すフローチャートである。
【図7】 差圧条件状態の判定の例を示す図である。
【図8】 差圧によって開側異常検出をする手順の例を示すフローチャートである。
【図9】 流量の比率によって開側異常検出をする手順の例を示すフローチャートである。
【図10】 流量の比率によって閉側異常検出をする手順の例を示すフローチャートである。
【図11】 流量の差によって閉側異常検出をする手順の例を示すフローチャートである。
【図12】 調節手段30を開制御中のガスの流れを示す図である。
【図13】 調節手段30を閉制御中のガスの流れを示す図である。
【符号の説明】
10 主流路
20 副流路
30 調節手段
40 第1流量検出手段
50 第2流量検出手段
60 差圧検出手段
70 遮断手段
80 表示手段
90 警報手段
100 制御手段
Claims (5)
- 流路の開度量を調節する調節手段及び第1流量検出手段が設けられた主流路と、
前記主流路の調節手段をバイパスし、第2流量検出手段が設けられた副流路と、
前記調節手段を制御する制御手段と、を備えたガスメータにおいて、
前記第1流量検出手段は、前記主流路における前記副流路にてバイパスされない部分である合流部に設けられており、
前記制御手段は、前記調節手段を開制御している時、前記第1流量検出手段の検出流量値と、前記第2流量検出手段の検出流量値と、の比率が第1の所定比率範囲内でない場合に、前記調節手段の開側異常を検出する、
ことを特徴とするガスメータ。 - 流路の開度量を調節する調節手段及び第1流量検出手段が設けられた主流路と、
前記主流路の調節手段をバイパスし、第2流量検出手段が設けられた副流路と、
前記調節手段を制御する制御手段と、を備えたガスメータにおいて、
前記第1流量検出手段は、前記主流路における前記副流路にてバイパスされない部分である合流部に設けられており、
前記制御手段は、前記調節手段を閉制御している時、前記第1流量検出手段の検出流量値と、前記第2流量検出手段の検出流量値と、の比率が第2の所定比率範囲内でない場合に、前記調節手段の閉側異常を検出する、
ことを特徴とするガスメータ。 - 流路の開度量を調節する調節手段及び第1流量検出手段が設けられた主流路と、
前記主流路の調節手段をバイパスし、第2流量検出手段が設けられた副流路と、
前記調節手段を制御する制御手段と、を備えたガスメータにおいて、
前記第1流量検出手段は、前記主流路における前記副流路にてバイパスされない部分である合流部に設けられており、
前記制御手段は、前記調節手段を閉制御している時、前記第1流量検出手段の検出流量値と、前記第2流量検出手段の検出流量値と、の差が所定流量範囲内でない場合に、前記調節手段の閉側異常を検出する、
ことを特徴とするガスメータ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスメータであって、
前記制御手段は、前記調節手段の開側異常あるいは閉側異常を検出した場合には、再度、前記調節手段を開制御あるいは閉制御する、
ことを特徴とするガスメータ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスメータであって、
前記制御手段は、ガスの遮断手段、あるいは異常の表示手段、あるいは警報手段を有し、異常を所定回数検出した場合、前記遮断手段を用いてガスを遮断し、あるいは前記表示手段を用いて異常を表示し、あるいは前記警報手段を用いて警報を発する異常処置を実行する、
ことを特徴とするガスメータ。
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