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JP3445002B2 - 振れ補正装置 - Google Patents

振れ補正装置

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JP3445002B2
JP3445002B2 JP33745094A JP33745094A JP3445002B2 JP 3445002 B2 JP3445002 B2 JP 3445002B2 JP 33745094 A JP33745094 A JP 33745094A JP 33745094 A JP33745094 A JP 33745094A JP 3445002 B2 JP3445002 B2 JP 3445002B2
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晃一 鷲巣
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Canon Inc
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、該装置に生じる低い周
波数の振動を検出して、像振れ補正を行う振れ補正装置
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、撮影者がファインダ内の
注視した場所(被写体)にピントを合せる視線入力焦点
調整手段も開発され、更にカメラに加わる手振れを防ぐ
システムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘発す
る要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学機構を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】 ここで、振動検出手段を用いた防振シス
テムについて、図22を用いてその概要を説明する。
【0008】 図22の例は、図示矢印81方向のカメ
ラ縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振
れを抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ振動を検出
する振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84
p,84yで示してある。85は補正手段(86p,8
6yは各々振れ補正手段85に推力を与えるコイル、8
7p,87yは補正手段85の位置を検出する位置検出
素子)であり、該補正手段85は後述する位置制御ルー
プを設けており、角変位検出手段83p,83yの出力
を目標値として駆動され、像面88での安定を確保す
る。
【0010】次に、図23はかかる目的に好適に用いら
れる補正手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】 なお、図23に支持アーム75の裏面図
も併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図
も併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記した補正手段をカバーしている。
【0022】 図24は上記図23の補正手段の駆動制
御系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】 そして、図24の系に外部から指令信号
730p,730yを加算回路731p,731yを介
して与えると、支持枠72は指令信号730p,730
yに極めて忠実に駆動される。
【0025】 図24の制御系のように位置検出出力を
負帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云
い、指令信号730p,730yとして手振れの量を与
えると支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】 図25は上記図24に示した補正手段の
駆動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピッ
チ方向725pについてのみ説明する(ヨー方向726
yも同様であるため)。
【0027】 電流−電圧変換アンプ732pa,73
2pbは投光素子76pにより位置検出素子78p(抵
抗R1,R2より成る)に生じる光電流78i1 ,7
8i2 を電圧に変換し、差動アンプ733pは各電流
−電圧変換アンプ732pa,732pbの差(支持枠
72のピッチ方向725pの位置に比例した出力)を求
めるものである。以上、電流−電圧変換アンプ732p
a,732pb、差動アンプ733p及び抵抗R3〜R
10にて図24の増幅器727pを構成している。
【0028】 指令アンプ734pは外部より入力され
る指令信号730pを差動アンプ733pの差信号に加
算するもので、抵抗R11〜R14とで図24の加算回
路731pを構成している。
【0029】 抵抗738p,739p及びコンデンサ
740pは公知の位相進み回路であり、これが図24
補償回路728pに相当する。
【0030】 前記加算回路731pの出力は補償回路
728pを介して駆動アンプ735pへ入力し、ここで
ピッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正手段が
変位する。該駆動アンプ735p、抵抗737p及びト
ランジスタ736pa,736pbにて図24の駆動回
路729pを構成している。
【0031】 加算アンプ741pは電流−電圧変換ア
ンプ732pa,732pbの出力の和(位置検出素子
78pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動ア
ンプ742pはこれにしたがって投光素子76pを駆動
する。以上、加算アンプ741p,駆動アンプ742
p、抵抗R18〜R24及びコンデンサC1により投光
素子76pの駆動回路を構成している(図24では不図
示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ73
3pの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】 ここで、図23及び図24に示す支持枠
72を係止する係止手段について説明する。
【0034】 図23で説明した、メカロックシャーシ
718,プランジャ719,バネ720,メカロックア
ーム721,軸ビス722で係止手段を構成しており、
該係止手段を、図23の矢印718a方向より見た図
を、図26(a)に示し、又、プランジャ719の断面
図を図26(b)に示す。
【0035】 図26(b)において、プランジャ71
9は、スライダ719aとステータ719b及び該ステ
ータ719bに設けられたコイル719c,永久磁石7
19dより構成されている。そして、図26(a)に示
す様に、スライダ719aは軸722により回転可能に
軸支されたメカロックアーム721の孔721bに掛け
られており、メカロックアーム721はバネ720によ
り矢印720a方向に回転付勢されている。その為、ス
ライダ719aはステータ719bより引き抜かれる力
Fout を常に受けている。しかし、スライダ719aは
永久磁石719dと当接している為、その吸引力は大き
く、バネ720の力で動かされる事はない(Fmg>Fou
t :Fmgは永久磁石の吸引力)。尚、この状態の時には
メカロックアーム721の先端の突起721aは支持枠
72の孔72dに嵌入しており、支持枠72は係止され
る。
【0036】次に、コイル719cに所望の方向に電流
を流すと、永久磁石719dとスライダ719a,ステ
ータ719bで構成される磁気回路の磁束の流れが変化
して、スライダ719aと永久磁石719dの吸引力が
弱まる。すると、バネ720の力でメカロックアーム7
21は矢印720a方向に回転し、突起721aは支持
枠72の孔72dより離れて係止が解除される(Fout
>Fmg−Fi Fi は電流反発力)。この時、スライダ
719aも同時にステータ719bより引き抜かれ、ス
ライダ719aと永久磁石719d間にギャップδを生
ずる。
【0037】公知の通り、吸引力は永久磁石719dと
対向物の距離の平方に反比例する為、ギャップδが生じ
た事で吸引力は極めて小さくなる。その為、コイル71
9cの通電を断ってもバネ720の付勢力で支持枠72
の係止解除状態を保持できる。
【0038】次に、コイル719cに逆方向に電流を流
すと、この電流によるスライダ719aの吸収力と永久
磁石719dの吸引力の合力がバネ720の力より大き
くなり、スライダ719aはステータ719b内に引き
込まれる(Fmg+Fi>Fout ) 一旦、スライダ719aがステータ719b内に引き込
まれ始めると、ギャップδが小さくなる事により永久磁
石719dの吸収力が加速度的に大きくなり、スライダ
719aは永久磁石719dに当接すると共に、突起7
21aは支持枠72の孔72dに入り、再び支持枠72
を係止するようになる。
【0039】以上の様に係止,係止解除時のみプランジ
ャ719に電流を流す事で、各々の状態を保持する双安
定構成になっており、小型で且つ省電力の係止手段を実
現している。
【0040】 図27は防振システムの概要を示すブロ
ック図である。
【0041】 図27において、91は図22の振動検
出手段83p,83yであり、振動ジャイロ等の角速度
を検出する振れ検出センサと該振れ検出センサ出力のD
C成分をカットした後に積分して角変位を得るセンサ出
力演算手段より構成される。
【0042】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は、可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路9
2bより構成されており、サンプルホールド回路92b
は常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力さ
れる両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aは、その時点をゼロとして連続的に出力を始
める。
【0043】可変差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段を
追従させる目標値(指令信号)であるが、補正手段の駆
動量に対する像面の補正量(防振敏感度)は、ズーム,
フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性により変化す
る為、その防振敏感度変化を補う為である。故に防振敏
感度設定手段94は、ズーム情報出力手段95からのズ
ーム焦点距離情報と露光準備手段96の測距情報に基づ
くフォーカス焦点距離情報が入力され、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段9
2の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0044】 補正駆動手段97は、図25に示した駆
動制御回路であり、目標値設定手段92からの目標値が
指令信号730p,730yとして入力される。
【0045】 補正起動手段98は、図25の駆動回路
729p,729yとコイル79p,79yの接続を制
御するスイッチであり、通常時はスイッチ98aを端子
98cに接続させておく事でコイル79p,79yの各
々の両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入力
されるとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手
段910を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイ
ル79p,79yに電力を供給し、位置検出素子78
p,78yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段91
0を安定させておく)にする。又、この時同時に論理積
手段99の出力信号は係止手段914にも入力し、これ
により係止手段は補正手段910を係止解除する。
【0046】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0047】論理積手段99は、レリーズ手段911の
レリーズ半押しSW1信号と防振切換手段912の出力
信号の両信号が入力された時に、その構成要素であるア
ンドゲート99aが信号を出力する。
【0048】つまり、防振切換手段912の防振スイッ
チを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911でレリー
ズ半押しを行った時に補正手段910は係止解除され制
御状態になる。
【0049】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス焦点距離情報を出力する。
【0050】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0051】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして、前述した様に積分器等、大時定回路を含む
センサ出力演算は起動から出力が安定する迄に、ある程
度の時間を要する。
【0052】遅延手段93は、振動検出手段91の出力
が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目標値信
号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の出力が安
定してから防振を始める構成にしている。
【0053】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号入力によりミラーアップを行
い、露光準備手段96の測光値を元に求められたシャッ
タスピードでシャッタを開閉して露光を行い、ミラーダ
ウンして撮影を終了する。
【0054】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段91
0は、補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0055】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0056】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は繁雑にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】 以上、図23〜図
で説明した振れ補正装置(補正手段及びその駆動制御
系より成る)は、補正手段の位置を検出する手段を有
し、その出力で補正手段を駆動制御している為、精度良
い振れ補正駆動を行えるメリットが有るが、位置を検出
する為の手段として投光素子76p,76yや位置検出
素子78p,78y、更には図24及び図25の駆動制
御系を、補正駆動方向毎に1つづつ設ける必要があり、
大型化してしまうと共に、位置検出の為の電力(投光素
子76p,76yの駆動及び制御回路駆動用)も必要で
あり、もっとコンパクトで省電力の補正手段が望まれて
いた。
【0058】(発明の目的)本発明の第1の目的は、補
正手段の変位量を検知する為の位置検出手段を不要に
し、コンパクト化を達成することのできる振れ補正装置
を提供することである。
【0059】 本発明の第2の目的は、弾性手段をバネ
とし場合には、補正手段の変位と弾性力の関係を正確
に求められ、見込み位置制御の向上を、多孔質弾性材と
した場合には、駆動負荷の低減化を、ゴムとした場合に
は、補正手段の駆動ストローク端近傍での制動を効かせ
ることが出来ることから制御性安定化を、それぞれ達
成することのできる振れ補正装置を提供することであ
る。
【0060】本発明の第3の目的は、補正手段の制御性
を向上させることのできる振れ補正装置を提供すること
である。
【0061】本発明の第4の目的は、粘性手段を油とし
た場合には、確実に補正手段の駆動方向の制動を効かせ
ることができ、摩擦発生部材とした場合には、簡単に制
動を効かせることができ、補正手段の制御性を向上させ
ることのできる振れ補正装置を提供することである。
【0062】本発明の第5の目的は、使用環境に依ら
ず、確実に補正手段の駆動方向の制動を効かせることの
できる振れ補正装置を提供することである。
【0063】本発明の第6の目的は、電磁手段を磁界中
に設けられた金属とした場合には、簡単に補正手段の駆
動方向の制動を効かせることができ、短絡コイルとした
場合には、高い制動力を得ることができ、補正手段の制
御性を向上させることのできる振れ補正装置を提供する
ことである。
【0064】本発明の第7の目的は、特別な手段を設け
ることなく、補正手段の制御性を向上させることのでき
る振れ補正装置を提供することである。
【0065】本発明の第8の目的は、簡単な回路により
補正手段の駆動方向の制動を効かせ、補正手段の制御性
を向上させることのできる振れ補正装置を提供すること
である。
【0066】本発明の第9の目的は、補正手段の制御性
を向上させることのできる振れ補正装置を提供すること
である。
【0067】本発明の第10の目的は、振れ補正帯域を
広げ、防振精度を向上させることのできる振れ補正装置
を提供することである。
【0068】本発明の第11の目的は、振れ補正帯域を
広げ、防振精度を向上させることのできる振れ補正装置
を提供することである。
【0069】本発明の第12の目的は、外乱振動に対し
て大きく補正手段が揺動することを防ぐことのできる振
れ補正装置を提供することである。
【0070】本発明の第13の目的は、補正手段が駆動
ストローク端まで変位することが少なくなり、防振感触
を向上させることのできる振れ補正装置を提供すること
である。
【0071】本発明の第14の目的は、使用環境に依ら
ず、常に補正手段の制御性を安定したものにすることの
できる振れ補正装置を提供することである。
【0072】本発明の第15の目的は、補正手段が駆動
ストローク端に衝突した時の音を小さくすると共に、防
振感触を向上させることのできる振れ補正装置を提供す
ることである。
【0073】本発明の第16の目的は、該装置のコンパ
クト化を達成することのできる振れ補正装置を提供する
ことである。
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【課題を解決するための手段】 上記第1の目的を達成
するために、請求項1記載の本発明は、補正手段を二次
元方向に変位可能に弾性的に支持する弾性手段と、該弾
性手段の弾性力に抗した力を与える駆動手段と、前記弾
性手段の弾性力と前記補正手段の変位量との予め定まっ
ている関係に基づいて、前記補正手段を像振れ補正可能
な位置に変位させる為前記弾性手段の弾性力に釣り合
う駆動目標値を前記駆動手段に入力させる制御手段とを
設け、弾性手段の弾性力と補正手段の変位量との関係を
予め知ることが出来ることに着目し、補正手段が像振れ
補正可能な位置に変位する、弾性手段の弾性力に見合う
駆動力を駆動手段に与えるようにしている。
【0080】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、弾性手段を、バネ、多孔質弾
性材、或は、ゴムで構成するようにしている。
【0081】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、補正手段の駆動方向の制動を
効かせる粘性手段を具備し、粘性手段によって補正手段
の駆動方向の制動を効かせるようにしている。
【0082】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、粘性手段として、油、或は、
摩擦発生部材による粘性効果を用いるようにしている。
【0083】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、粘性手段として、電磁手段を
用いるようにしている。。
【0084】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、電磁手段として、磁界中に設
けられた金属、或は、短絡コイルを用いるようにしてい
る。
【0085】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、駆動手段の構成要素であるコ
イルに誘起される逆起電力を利用して、補正手段の駆動
方向の制動を効かせるようにしている。
【0086】また、上記第8の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、電磁手段を、駆動手段の構成
要素であるコイルのインピーダンスが高くなると、前記
コイルへの印加電圧を低く、或は、高くするように負帰
還を行う手段とし、駆動手段の構成要素であるコイルの
インピーダンス変化を検知することで、コイルに誘起さ
れる逆起電力を抽出するようにしている。
【0087】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、補正手段の固有振動数(弾性
手段の弾性定数と補正手段の質量により求まる)近傍で
は、補正手段が過応答する為、駆動目標値を小さくした
見込み制御を行うようにしている。
【0088】また、上記第10の目的を達成するため
に、請求項10記載の本発明は、補正手段の周波数特性
劣化を入力目標値側で補正するようにしている。
【0089】また、上記第11の目的を達成するため
に、請求項11記載の本発明は、補正手段はその固有振
動数(弾性手段の弾性定数と補正手段の質量より求ま
る)近傍以上は入力に対して位相が遅れる為、目標値入
力の位相を予め進ませておくようにしている。
【0090】 また、上記第12の目的を達成するため
に、請求項12記載の本発明は、弾性手段の弾性力を、
補正手段の変位量と線形の関係にある部分以外に、非線
の関係にある部分を有するものとしている。
【0091】 同じく上記第12の目的を達成するため
に、請求項13記載の本発明は、弾性手段の弾性力を、
補正手段の変位が一定範囲より大きくなると、その弾性
力が線形以上に働くようにしている。
【0092】 また、上記第9の目的を達成するため
に、請求項14記載の本発明は、補正手段の駆動目標値
入力を、弾性手段の弾性力と補正手段の変位量との関係
が線形部分では線形の入力となり、非線形部分では非線
形の入力となるようにしている。
【0093】また、上記第13の目的を達成するため
に、請求項15記載の本発明は、補正手段の大変位時に
は、それに見合う目標値入力よりも小とする入力にする
ようにしている。
【0094】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項16記載の本発明は、補正手段の小変位時には、
摩擦で補正手段が動かないこともあるので、目標値入力
よりも大とし、摩擦に打ち勝って変位可能にしている。
【0095】また、上記第14の目的を達成するため
に、請求項17記載の本発明は、該装置が使用される環
境温度に応じて弾性手段の弾性力が変化する為、温度に
よって目標値を変更するようにしている。
【0096】また、上記第15の目的を達成するため
に、請求項18記載の本発明は、補正手段がその駆動ス
トローク端に達した時の衝撃力を、弾性ストッパ手段に
よって吸収するようにしている。
【0097】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項19記載の本発明は、弾性手段を予めプリチャー
ジするようにして、補正手段の全駆動ストロークに渡っ
て弾性力を付与するようにしている。
【0098】同じく上記第9の目的を達成するために、
請求項20記載の本発明は、弾性手段の一端側を駆動手
段内に配置すると共に、その弾性力の中心が駆動手段の
駆動力の中心とが一致するようにしている。
【0099】また、上記第16の目的を達成するため
に、請求項21記載の本発明は、閉磁気回路を構成する
駆動手段内の空いているスペース内(磁気内)に、弾性
手段の一端側を配置するようにしている。
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0111】図1〜図5は本発明の第1の実施例におけ
る振れ補正装置に係る図であり、図6〜図28の従来例
と同一の機能を持つ部分は同一符号を付し、その説明は
省する。
【0112】 図1は振れ補正装置の正面図、図2は振
れ補正装置の断面及びその駆動制御系を示す図、図3は
振れ補正装置の斜視及びその駆動制御系を示す図であ
り、図26〜図28に示した従来の振れ補正装置と異な
るのは、位置検出手段を構成する投光素子76p,76
y、位置検出素子78p,78yが省かれ、弾性手段で
あるところの圧縮コイルバネ11pa,11pb,11
ya(不図示),11ybが設けられており、又、支持
アーム75が省かれ、代わりに支持軸74p,74yが
L字の支持軸74を成し、その一辺が鏡筒710の軸受
部710dと摺動嵌合し、他辺が支持枠72の軸受部7
2dと摺動嵌合している。又、鏡筒710には弾性的に
変位制限を与えるストッパ12(ゴム等で形成)が設け
られ、支持枠72が一定以上変位すると、弾性的に受止
める。よって、大きな外乱振動時にも補正手段が破損す
ることは無い。
【0113】支持枠72には金属球体13が図4(a)
の断面にて示す様に埋め込みされており、鏡筒710の
突起710eとカバー724(図2も参照)の突起72
4aに挟持されている。従来においては、球711と調
整ねじ723により調整され(図26参照)、支持枠7
2はガタなく挟持されているが、その為に調整工程が煩
雑になっている。しかし、無調整にすると、支持枠72
の摺動面72c(図26参照)の厚み方向寸法誤差分だ
け挟持ガタを生じてしまう。
【0114】そこで、摺動面72cを用いず、球13を
支持枠72に埋め込み、その両面を鏡筒710(地板)
とカバー724(地板)で挟持する方式にし、このガタ
を減らすようにしている。これは、球体13の寸法誤差
は摺動面72cの寸法誤差に比べて極めて小さい為に可
能となる。具体的には、摺動面72cの寸法誤差は±0.
03mmが限度であるのに比べ、球体13は±0.003 mm
位の精度は出る。よって、図4(a)の方式にすると挟
持ガタは小さくできる。
【0115】尚、支持枠72への球体13の嵌合取付け
誤差分だけ、球体13と支持枠72の取付位置ズレを生
じ、これは挟持ガタでは無く鏡筒710に対して支持枠
72の平面の傾き誤差となって現れる。そこで、鏡筒7
10(地板)を保持枠14に嵌合し、偏心ピン14aを
回すことで、保持枠14に対し鏡筒710を傾き調整可
能にしている。この事で、支持枠72は保持枠710に
対して傾き調整され、前述傾き誤差を補正している。
【0116】つまり、図26等の従来例では調整ピンの
調整が必要で、この調整工合によっては支持枠72がガ
タついたり、又は挟持力が強く、振れ補正負荷が生じる
事があり、調整が煩雑であったのに比べ、鏡筒710
(地板)と保持枠14の傾き調整はその光学状態を観察
しながら簡単にでき、調整工程が簡略化されるメリット
が生れる。
【0117】鏡筒710の突起710f(図1〜図3参
照)にはコイルバネ11pbが取付けられ、支持軸74
を押し上げており、又、支持枠72にはコイルバネ11
paが取付けられ、ヨーク712pを押し上げている。
つまり、支持枠72は鏡筒710とヨーク712pでピ
ッチ方向725pに弾性的にチャージされ挟まれてい
る。尚、コイルバネ11paは実際にはヨーク712p
の構成する磁路中にあり見えないが、図1ではヨーク7
12pのみ断面にして見える様にしてあり、図2も側面
方向の断面図で、コイルバネ11paは支持枠72とヨ
ーク712p間に設けられている事がわかる。
【0118】この様に磁路中にコイルバネを設けると、
余剰スペースの有効利用でコンパクトにできるばかりで
なく、駆動推力中心(コイル79pの発生力の方向)と
コイルバネ11paのバネ力を一致できるため、上記推
力とバネ力のズレによる偶力でコジリが生ずる事を防げ
る。
【0119】同様に、支持枠72にはコイルバネ11y
bが設けられ、支持軸14に対し反発力を発生してお
り、又、ヨーク712yにかくれて見えないが、コイル
バネ11paと同様な構成のコイルバネ11yaが設け
られ、支持枠72はヨーク712yと支持軸74により
ヨー方向726yに弾性的にチャージされて挟まれてい
る。
【0120】以上の様に支持枠72は鏡筒710に対し
振れ補正方向に弾性的に支持されている。
【0121】上記のコイルバネ11pa,11pb,1
1ya,11ybの弾性力は、図5(a)に示す様に、
線形(直線部)と非線形(変位が少なくても強性力が大
きくなる部分)により構成され、支持枠72はその中心
部より一定変位量(例えば1mm)迄は線形にて変位
し、それ以上は非線形に変位するようになる(弾性力が
強くなる為)。これは、必要以上に大きな振れや外乱振
動入力時に支持枠72が早い速度で補正ストローク端に
衝突し、衝突音を発生させるのを防いでいる。
【0122】以上の構成において、補正手段の駆動用コ
イル79p,79yに入力される電圧(電力)は、振れ
補正の為の目標値入力であり、振動検出手段からの出力
である。ここで、コイルバネ11pa,11pb,11
ya,11ybは一定駆動範囲迄は線形であり、又、入
力目標値(電圧)に対するコイル79p,79yの推力
の関係も線形である為、上記コイルバネの弾性定数(変
位に対する弾性力)とコイルの推力定数(入力電圧に対
する推力)が予め分かっていれば、入力電圧を調節する
事で補正手段に希望の変位値を与えられ、特別な位置検
出手段を必要としない。
【0123】尚、バネで支持した補正手段の周波数特性
の概要は、図5(b)のボード線図に示す様に、その固
有振動数f0 (バネ定数と補正手段の重さで決る)以上
の周波数で利得が減衰する。つまり、目標値に対して補
正手段の駆動量が小さくなってゆく。この固有振動数f
0 は通常の手振れ帯域Aより高くしておき、上記減衰領
域(振れが補正できない領域)が振れ補正帯域と重なら
ない様にする。
【0124】しかしながら、実際の撮影においてはクイ
ックリターンミラーやシャッタの衝撃等の通常の振れ補
正帯域より高周波の振れも存在している。この様な振れ
は、一般に小さい為に撮影時には問題とならないが、こ
の振れを振動検出手段が検出し、目標値として補正手段
に入力したとき、次の様な問題を生ずる。
【0125】図5(b)で示した様に、固有振動数f0
以上では利得が減少するばかりではなく、その位相も遅
れる。つまり、目標値入力に対して補正手段駆動の応答
遅れも生ずる。そして、その遅れの量が大きい場合には
補正手段の動きは振れを補正するのではなく、振れを増
加させる方向に動いてしまう。つまり、本当は振れを相
殺する様に補正手段を動かしたい(振れの山を補正手段
動作の谷で潰す)のに、振れを大きくする様に補正手段
が動いてしまう(振れの山に補正手段動作の山が加わ
る)。その為、振れ補正を行わない時よりも振れ補正を
行った時の方がクリックリターンミラーやシャッタの衝
撃による振れが大きくなり、像劣化を生じさせる事もあ
る。
【0126】そこで、図5(c)に示すボード線図のフ
ィルタ(固有振動数f0 以上の目標値利得を減少させ
る)を目標値出力に接続して、クリックリターンミラー
やシャッタの衝撃による振れは減衰させ、更に補正手段
自身も図5(b)で示した様にこの振れを小さくする
為、補正手段はクリックリターンミラーやシャッタの衝
撃による振れに対しては全く応答しなくなり、上記像劣
化を防ぐことができる。
【0127】以上のことを実現する為に、図2に示す様
に、不図示の振動検出手段からの目標値15p,15y
(振れ方向725p,726yの振れ角度出力)を演算
手段16p,16yに入力し、補正に適した目標値に変
更させる。この演算手段16p,16yは前述した様に
補正手段の変位量(バネ力)に適したコイル電圧を与え
る量に目標値を変更するもので、又、カメラのズームや
フォーカスに伴う振れ補正量の変更も行う(一般に焦点
距離が変ると補正手段の変位量に対する像面での振れ補
正量が変化する為、この補正を行う)。
【0128】又、温度検出手段17は周囲温度を検出し
て演算手段16p,16yの演算量を変更する。これ
は、温度変化により磁気回路の磁束密度やコイルの抵抗
値、バネ定数が微妙に変化してくる為、コイル入力電圧
に対する補正手段変位量の関係が変化してゆくのを補正
する為である。そして、その後フィルタ18p,18y
にて、図5(b)で示した特性により目標値に含まれる
クイックリターンミラーやシャッタに起因する振れを減
衰させる。フィルタ18p,18yを通過した信号は駆
動手段19p,19yに入力され、ここでコイルへの印
加電圧を発生させる(コイルに入力する電圧に対して十
分な電流を与える)。ここで、駆動手段19p,19y
の出力は抵抗値検出手段110p,110yを介してコ
イル79p,79yに入力される訳であるが、抵抗値検
出手段110p,110yはこのコイルに流れる電流値
を検出しており、又、入力される電圧は駆動手段19
p,19yより分かっている為に、コイル79p,79
yの抵抗値が求められる。
【0129】図5(d)はコイル79p,79yの抵抗
値(インピーダンス)の周波数特性であり、固有振動数
0 付近で大きくなっている。図5(b)では補正手段
の周波数特性の概要を示したが、実際には図5(e)の
様に固有振動数f0 付近では利得が大きくなっており
(共振している)、この為補正手段の駆動速度が速く、
コイル79p,79yに生ずる逆起電圧が高くなり、図
5(d)の様にインピーダンスの持上がりを示す。そし
て、この様な共振現象はこの周波数の振れが入力された
場合、過応答を示し好ましくない為、図5(e)の一定
鎖線の様に潰す必要がある。
【0130】ここで、共振が生じた場合には図5(d)
で示す様にコイルのインピーダンスが増加する事に着目
し、抵抗値検出手段110p,110yはコイル79
p,79yの抵抗値(インピーダンス)を負帰還手段1
11p,111yに入力し、負帰還手段111p,11
1yはコイル79p,79yの抵抗が一定値以上になる
と共振を生ずると判断し、駆動手段19p,19yのコ
イル79p,79yへの入力電圧を小さくして共振を防
いでいる。
【0131】以上が補正手段の駆動制御系の回路ブロッ
クであるが、図5(e)の固有振動数付近の持上がりを
小さくする為に、各軸受710d,72dの溝112に
は図4(b)に示す様に粘性油113が満たされてお
り、支持軸74との摺動にダンピング(制動)を与えて
いる。
【0132】以上説明した様に、本発明の第1の実施例
においては、次の様なメリットが生れる。
【0133】1)弾性ストッパ12を設けている為、大
きな外乱振動が加わった時に補正手段がそのストローク
を使い切った時の衝撃音を小さくでき、且つ衝撃による
破損を免れる。
【0134】2)球体13の両面を地板で挟持する構造
にしている為、挟持間隔を精度良く設定でき(球体13
の寸法精度が高い為)、防振精度が向上する。
【0135】3)複数の球体13を挟持して支持枠72
の平面を出している為、挟持面の精度が高い分平面精度
を高く出来る。
【0136】4)平面の傾き誤差(球面と支持枠の取付
誤差)を偏心ピン14aにより調整できる様にしている
為、補正手段の取付精度が高まり、防振精度が向上す
る。
【0137】5)球体13を金属球体にしている為、摺
動性が向上する。
【0138】6)補正手段は振れ補正方向に弾性付勢さ
れ、その弾性力に見合う推力を加える事で位置出しを行
っている為、センサ等の位置検出手段を必要とせず、該
装置のコンパクト化を達成できる。
【0139】7)弾性付勢をコイルバネ11pa,11
pb,11ya,11ybで行う事ようにしている為、
その温度,経時安定性も増し、線形性も良く、防振精度
が向上する。
【0140】8)コイルバネ11pa,11pb,11
ya,11ybを磁路中の余剰スペースに設けるように
している為、該装置のコンパクト化でき、しかもコジリ
力の発生を無くすことができるので補正駆動精度が向上
する。
【0141】9)コイルバネ11pa,11pb,11
ya,11ybは補正手段の変位が大になると線形以上
のバネ力を発生する為、外乱振動時や大振れ時に補正手
段がストローク端に衝突する事が少なくなる。
【0142】10)補正手段の固有振動数以上の振れが
逆補正されてしまう領域においては目標値を減衰させる
フィルタ18p,18yを設けている為、逆補正を防ぐ
ことができる。
【0143】11)補正手段の駆動目標値を焦点距離や
温度によって変更(演算手段16p,16y、温度検出
手段17によって)している為、常に防振精度を高くす
ることができる。
【0144】12)コイル79p,79yのインピーダ
ンスを算出して該コイルに負帰還を行い(負帰還手段1
11p,111y、抵抗値検出手段110p,110y
によって)、ダンピングを与えるようにしている為、制
御性が向上する。
【0145】13)支持軸74と軸受部710d,72
dに油を満たし、ダンピングを与えている為、制御性が
向上する。
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】 (第の実施例) 図〜図は本発明
の第実施例に係る図で、図は振れ補正装置の正面
図、図は振れ補正装置の断面及びその駆動制御系を示
す図、図は振れ補正装置の斜視及びその駆動制御系を
示す図であり、第1の実施例と異なるのは弾性手段の構
成である。
【0151】 第1の実施例においては、弾性手段とし
て圧縮コイルバネを使用していたが、この第の実施例
においては、コイルバネの曲げ弾性を利用して、弾性手
段のペースを小さくしている。
【0152】 図において、支持枠72には孔31が
設けられ、図(b)に示す様に、該孔31の小孔31
a部にコイルバネ32の突出ピン32aが嵌入してい
る。コイルバネ32は鏡筒710に固定されている。そ
の為、支持枠72が変位すると、コイルバネ32は曲げ
られ、弾性力を発生する。
【0153】 この様な構成にすると、コイルバネのス
ペースは余剰スペースである光軸方向に設けられ、スペ
ースの有効利用が可能になる。又、第1の実施例ではピ
ッチ725p,ヨーク26y方向各々独立にコイルバネ
11pa,11pb,11ya,11ybを設けていた
が、図〜図の様に、支持枠72に直接にバネを付勢
する事でバネの数を減らし、コンパクトに出来る。
【0154】 (第の実施例) 図〜図11は本発
明の第実施例に係る図で、図は振れ補正装置の正面
図、図10は振れ補正装置の断面及びその駆動制御系を
示す図、図11は振れ補正装置の斜視及びその駆動制御
系を示す図であり、第1の実施例と異なるのは弾性手段
であるバネの付勢方法である。
【0155】 図10及び図11において、金属の板バ
ネ41pは一端を支持枠72に、他端を支持リング42
に取付けられ、支持枠72は支持リング42に対しては
ピッチ方向725pにのみ板バネ41pを撓ませて変位
でき、又、支持リング42は同様の板バネ41yによっ
て鏡筒710に連結されている為、支持リング42は鏡
筒710に対して板バネ41yを撓ませてヨー方向72
6yにのみ変位できる。よって、支持枠72は鏡筒71
0に対し、ピッチ方向725p,ヨー方向726yに変
位できる。
【0156】 この様に支持枠72は板バネ41p,4
1yにより光軸方向及び光軸回りの回転に対してガタな
く取付けられている為に、上記第1、第2の実施例の様
な挟持の為の手段(球体等で地板が支持枠を挟持して、
光軸方向ガタを抑える必要が無い)、及び、光軸回転規
制の為の支持軸74を必要としない為、摺動摩擦を無く
し、駆動精度を向上させる事ができる。
【0157】尚、金属バネの取付け誤差により支持枠7
2の平面と鏡筒710平面が平行でなくなる事も生ずる
が、これは保持枠14との傾き調整により簡単に解消で
きる。
【0158】 (第の実施例) 図12〜図16は本
発明の第の実施例に係る図で、図12は振れ補正装置
の正面図、図13は振れ補正装置の断面及びその駆動制
御系を示す図、図14は振れ補正装置の斜視及びその駆
動制御系を示す図である。
【0159】 第1の実施例と異なるのは、弾性手段が
コイルバネ11pa,11pb,11ya,11ybで
はなく、ゴムのボール51pa,51pb,51ya,
51yb(図12において、51yaはヨーク712y
にかくれて見えない。又、ヨーク712p,コイル79
pは断面)間に挟まれている。
【0160】弾性手段としてコイルバネではなく、ゴム
を用いると、ダンピングが効く為に第1の実施例で説明
した様に制御性が高まる。尚、ボールは多孔質弾性材
(スポンジ)でも良く、この場合、駆動負荷が減らせ
る。
【0161】 また、支持軸74と各軸受710d,7
2dの摺動において、軸受710d(72d)の溝11
2には、図15(b)の様に、Oリング52が封入され
ており、このOリング52と支持軸74間で摩擦を生じ
させてダンピングを行い、同様に制御性を高めている。
【0162】 更に、ダンピングを大きくする為にコイ
ル79p,79yの裏側には、図15(c)に示す様
に、非磁性の金属板53p,53y、例えば銅板等が貼
りつけられており、磁石713y1 ,713y2 との
関連により磁気ダンピングを付加させている。
【0163】以上の様に、ゴムボール,Oリング,金属
板によるダンピングにより制御性を向上させ、第1の実
施例で用いた抵抗値検出手段110y,負帰還手段11
1yを無くし、回路を小さくしている。
【0164】 更に、図15(a)に示される様に、支
持枠72には小さな金属球体54aが埋め込まれ、この
球体54aに接する様に球体54bがはめ込まれ、この
球体54aの面をカバー724に接触させ、球体54b
と地板710eと接触させ、支持枠72を挟持してい
る。球体54a,54bの寸法精度は極めて高い為に複
数個重ねて使用しても挟持誤差は生じない。この様に球
体54a,54bを複数使用する事で、1つ1つの球体
を小さくでき、球体保持部を小さくできる。
【0165】 また、弾性手段であるボール51pa,
51pb,51ya,51ybは、第1の実施例の様
に、非線形性〔図5(a)〕は持たず、図16に示す様
に、目標値そのものを大変位時には線形より小となる様
にしても良い。この様にすると弾性手段の精度良い設定
の必要が無くなる。
【0166】尚、球体としては金属球ばかりでなく、樹
脂球(寸法精度の高い樹脂球が市販されている)を用い
ても良く、この場合、衝撃等で挟持部(地板710e及
びカバー724a)に打痕が残るのを防ぐことができ
る。
【0167】又、球体を複数重ねて使用する場合、その
数は偶数個が望ましい。何故ならば、支持枠72が地板
(鏡筒710)やカバー724に対し相対的に移動する
とき、球体が摺動ばかりでなく回転も生ずる。このと
き、複数の球体の互いの回転方向が他の球体の回転を妨
げないように互いの接点における球体の接線方向の力の
向きを一致する為である。
【0168】
【0169】 以上の第の実施例において、弾性手
段としてゴム或はスポンジを用いる事で、ダンピングを
大きくし制御性を良くし、又は駆動負荷を減らせる。
又、Oリングを用いた摩擦付加や金属板を用いた磁気ダ
ンピングによりダンピングを増して制御性を良くするこ
とができる。更に、複数の球体を重ねて使用する事で、
球体1つ1つの大きさを小さくし、全体をコンパクト,
軽量化できる。又、球体として樹脂球を用いる事で耐久
性を向上できる。
【0170】 (第の実施例) 図17〜図21
本発明の第の実施例に係る図で、図17は振れ補正装
置の正面図、図18は振れ補正装置の断面及びその駆動
制御系を示す図、図19は振れ補正装置の斜視及びその
駆動制御系を示す図である。
【0171】 第の実施例と異なるのは、ダンピン
グの付加の方法及び第1の実施例で述べたフィルタ18
p,18yの構成及び傾きの調整方法である。
【0172】 図17において、レンズ71を保持す
るレンズ鏡筒61は支持枠72と別体になっており、図
20(b)に示す様に、フランジ部61aにてバネ座金
62を介して支持枠72にネジ63にて固定されてい
る。故にネジ62の締め方によって支持枠72に対しレ
ンズ鏡筒61は傾き及び光軸方向変位の微調が可能であ
り、前述した保持枠14と鏡筒710の調整の微調が行
え、一層精度良い調整ができる。勿論、保持枠14と鏡
筒710の調整を省いてレンズ鏡筒61と支持枠71の
間でのみ傾き調整をしても良い。
【0173】 また、上記第の実施例で示したボー
ル51pa,51pb,51ya,51ybより成る弾
性手段ではなく、図17に示す様にゴム柱64pa,6
4pb,64pa,64pbを支持枠72や鏡筒710
に埋め込んでも良い。
【0174】 コイル79p,79yの外周には、図
20(a)に示す様に、短絡(ショート)されたコイル
65p,65yが各々巻かれており、磁石713p1
,713p2 ,713y1 ,713y2 との関連に
より、前述した金属板53p,53yの磁気ダンピング
に加えて、より一層のダンピング効果を得て、制御性を
向上させている。
【0175】上記の第1の実施例においては、フィルタ
18p,18yは図5(c)に示す様に固有振動数以上
を減衰する特性にして、クイックリターンミラーやシャ
ッタのショックに対して補正手段が応答しない様にして
いた。これはクイックリターンミラーやシャッタの衝撃
による振れは高周波故に補正手段が応答遅れをして、振
れを逆補正してしまうのを防ぐ為であった。
【0176】 この第の実施例においては、この高
周波の振れに対し補正手段の応答遅れを無くし、クイッ
クリターンミラーやシャッタに起因する振れも補正でき
るようにする為に、図21(a)に示す様に、固有振動
数f0 以上の目標値利得を大きくし、補正手段の周波
数特性〔図21(b)参照〕の劣化分を相殺する構成に
している。
【0177】 図20(a)の様に利得を増加させる
補償を一般的に位相進み補償と言い、この帯域で目標値
の位相を進め、補正手段の位相遅れ(応答遅れ)分を相
殺して、クイックリターンミラーシャッタの振れに対し
ても補正できる様にしている。
【0178】 以上の第の実施例においては、レン
ズ鏡筒と支持枠間で傾き、位置調整を行える様にして、
光学性能を上げ、防振精度を向上させるようにしてい
る。
【0179】また、コイル79p,79yの周囲に短絡
用のコイル65p,65yを設け、磁気ダンピングを高
めるようにしている為、制御性を向上できる。
【0180】更に、目標値に位相進みフィルタを付加
し、クイックリターンミラーやシャッタ等の高い周波数
の振れも精度良く防振できる様にできる。
【0181】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、コイルバネ11pa,11pb,11ya,11y
b、コイルバネ32、ボール51pa,51pb,51
ya,51yb、ゴム柱64pa,64pb,64y
a,64ybが本発明の弾性手段に相当し、フィルタ1
8,18yが本発明の補償手段に相当し、Oリング5
2、抵抗値検出手段110p,110y及び負帰還手段
111p,111yが本発明の粘性手段に相当し、金属
板53p,53y及び短絡コイル65p,65yが本発
明の電磁手段に相当する。
【0182】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0183】(変形例)本発明は、一眼レフカメラ,レ
ンズシャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用し
た場合を述べているが、その他の光学機器や他の装置、
更には構成ユニットとしても適用することができるもの
である。
【0184】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0185】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、弾
性手段の弾性力と補正手段の変位量との関係を予め知る
ことが出来ることに着目し、補正手段が像振れ補正可能
な位置に変位する、弾性手段の弾性力に見合う駆動力を
駆動手段に与えるようにしている。
【0186】よって、補正手段の変位量を検知する為の
位置検出手段を不要にし、コンパクト化を達成すること
が可能となる。
【0187】また、本発明によれば、弾性手段を、バ
ネ、多孔質弾性材、或は、ゴムで構成するようにしてい
る。
【0188】よって、弾性手段をバネとして場合には、
補正手段の変位と弾性力の関係を正確に求められ、見込
み位置制御の向上を、多孔質弾性材とした場合には、駆
動負荷の低減化を、ゴムとした場合には、補正手段の駆
動ストローク端近傍での制動を効かせることが出来るこ
とから制御性が安定化を、それぞれ達成することが可能
となる。
【0189】また、本発明によれば、補正手段の駆動方
向の制動を効かせる粘性手段を設け、粘性手段によって
補正手段の駆動方向の制動を効かせるようにしている。
【0190】よって、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0191】また、本発明によれば、粘性手段として、
油、或は、摩擦発生部材による粘性効果を用いるように
している。
【0192】よって、粘性手段を油とした場合には、確
実に補正手段の駆動方向の制動を効かせることができ、
摩擦発生部材とした場合には、簡単に制動を効かせるこ
とができ、補正手段の制御性を向上させることが可能と
なる。
【0193】また、本発明によれば、粘性手段として電
磁手段を用いるようにしている。
【0194】よって、使用環境に依らず、確実に補正手
段の駆動方向の制動を効かせることが可能となる。
【0195】また、本発明によれば、電磁手段として、
磁界中に設けられた金属、或は、短絡コイルを用いるよ
うにしている。
【0196】よって、電磁手段を磁界中に設けられた金
属とした場合には、簡単に補正手段の駆動方向の制動を
効かせることができ、短絡コイルとした場合には、高い
制動力を得ることができ、補正手段の制御性を向上させ
ることが可能となる。
【0197】また、本発明によれば、電磁手段を、駆動
手段の構成要素であるコイルに誘起される逆起電力を抽
出して、駆動手段に負帰還させる手段とし、駆動手段の
構成要素であるコイルに誘起される逆起電力を利用し
て、補正手段の駆動方向の制動を効かせるようにしてい
る。
【0198】よって、特別な手段を設けることなく、補
正手段の制御性を向上させることが可能となる。
【0199】また、本発明によれば、電磁手段を、駆動
手段の構成要素であるコイルのインピーダンスが高くな
ると、前記コイルへの印加電圧を低く、或は、高くする
ように負帰還を行う手段とし、駆動手段の構成要素であ
るコイルのインピーダンス変化を検知することで、コイ
ルに誘起される逆起電力を抽出するようにしている。
【0200】よって、簡単な回路により補正手段の駆動
方向の制動を効かせ、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0201】また、本発明によれば、駆動目標値を、補
正手段の固有振動数近傍以上は減衰させられる値にし、
補正手段の固有振動数(弾性手段の弾性定数と補正手段
の質量により求まる)近傍では、補正手段が過応答する
為、駆動目標値を小さくした見込み制御を行うようにし
ている。
【0202】よって、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0203】また、本発明によれば、駆動目標値を、補
正手段の周波数特性を補償する補償手段を介して駆動手
段に入力するようにし、補正手段の周波数特性劣化を入
力目標値側で補正するようにしている。
【0204】よって、振れ補正帯域を広げ、防振精度を
向上させることが可能となる。
【0205】また、本発明によれば、補償手段を、駆動
目標値の固有振動数近傍以上の周波数入力は位相が進む
様に位相補償する手段とし、補正手段はその固有振動数
(弾性手段の弾性定数と補正手段の質量より求まる)近
傍以上は入力に対して位相が遅れる為、目標値入力の位
相を予め進ませておくようにしている。
【0206】よって、振れ補正帯域を広げ、防振精度を
向上させることが可能となる。
【0207】 また、本発明によれば、弾性手段の弾
性力を、補正手段の変位量と線形の関係にある部分以外
に、非線形の関係にある部分を有するものとしている。
【0208】よって、外乱振動に対して大きく補正手段
が揺動することを防ぐようにしている。
【0209】また、本発明によれば、弾性手段の弾性力
を、補正手段の大変位時を考慮して、その弾性力が線形
以上に働くようにしている。
【0210】よって、外乱振動に対して大きく補正手段
が揺動することを防ぐことが可能となる。
【0211】 また、本発明によれば、補正手段の駆動
目標値入力を、弾性手段の弾性力と補正手段の変位量と
の関係が線形部分では線形の入力となり、非線形部分で
は非線形の入力となるようにしている。
【0212】よって、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0213】また、本発明によれば、補正手段の大変位
時には、それに見合う目標値入力よりも小とする入力に
するようにしている。
【0214】よって、補正手段が駆動ストローク端まで
変位することが少なくなり、防振感触を向上させること
が可能となる。
【0215】また、本発明によれば、補正手段の小変位
時には、摩擦で補正手段が動かないこともあるので、目
標値入力よりも大とし、摩擦に打ち勝って変位可能にし
ている。
【0216】よって、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0217】また、本発明によれば、該装置が使用され
る環境温度に応じて弾性手段の弾性力が変化する為、温
度によって目標値を変更するようにしている。
【0218】よって、使用環境に依らず、常に補正手段
の制御性を安定したものにすることができる。
【0219】また、本発明によれば、補正手段の大変位
時に、該補正手段の変位を制限する弾性ストッパ手段を
具備し、補正手段がその駆動ストローク端に達した時の
衝撃力を、弾性ストッパ手段によって吸収するようにし
ている。
【0220】よって、補正手段が駆動ストローク端に衝
突した時の音を小さくすると共に、防振感触を向上させ
ることが可能となる。
【0221】また、本発明によれば、弾性手段を予めプ
リチャージするようにして、補正手段の全駆動ストロー
クに渡って弾性力を付与するようにしている。
【0222】よって、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0223】また、本発明によれば、弾性手段の一端側
を駆動手段内に配置すると共に、その弾性力の中心が駆
動手段の駆動力の中心とが一致するようにしている。
【0224】よって、補正手段の制御性を向上させるこ
とが可能となる。
【0225】また、本発明によれば、閉磁気回路を構成
する駆動手段内の空いているスペース内(磁気内)に、
弾性手段の一端側を配置するようにしている。
【0226】よって、該装置のコンパクト化を達成する
ことが可能となる。
【0227】
【0228】
【0229】
【0230】
【0231】
【0232】
【0233】
【0234】
【0235】
【0236】
【0237】
【0238】
【0239】
【0240】
【0241】
【0242】
【0243】
【0244】
【0245】
【0246】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における振れ補正装置
の正面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例における振れ補正装置
の断面及びその駆動制御系を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施例における振れ補正装置
の斜視及びその駆動制御系を示す図である。
【図4】 図1の主要部の詳細な構造を示す断面図であ
る。
【図5】 図1のコイルバネ等の特性を示す図である。
【図6】 本発明の第の実施例における振れ補正装置
の正面図である。
【図7】 本発明の第の実施例における振れ補正装置
の断面及びその駆動制御系を示す図である。
【図8】 本発明の第の実施例における振れ補正装置
の斜視及びその駆動制御系を示す図である。
【図9】 本発明の第の実施例における振れ補正装置
の正面図である。
【図10】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の断面及びその駆動制御系を示す図である。
【図11】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の斜視及びその駆動制御系を示す図である。
【図12】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の正面図である。
【図13】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の断面及びその駆動制御系を示す図である。
【図14】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の斜視及びその駆動制御系を示す図である。
【図15】 図12の主要部の詳細な構造を示す断面図
である。
【図16】 図12の弾性手段であるボールの特性を示
す図である。
【図17】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の正面図である。
【図18】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の断面及びその駆動制御系を示す図である。
【図19】 本発明の第の実施例における振れ補正装
置の斜視及びその駆動制御系を示す図である。
【図20】 図17の主要部の詳細な構造を示す断面図
である。
【図21】 図17の弾性手段の特性や補正手段の周波
数特性を示す図である。
【図22】 従来の防振システムの概略を示す機構図で
ある。
【図23】 図22の補正手段の具体的な構成例を示す
分解斜視図である。
【図24】 図23の補正手段の駆動制御系を示す図で
ある。
【図25】 図24の各回路の具体的な構成例を示す回
路図である。
【図26】 図24に示す係止手段の構成を示す図であ
る。
【図27】 従来の防振カメラの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11pa,11pb,11ya,11yb コイルバネ 13,54a,54b 球体 18p,18y フィルタ 32 コイルバネ 51pa,51pb,51ya,51yb ゴムのボー
ル 52 Oリング 53p,53y 金属板 64pa,64pb,64ya,64yb ゴム柱 65p,65y 短絡コイル 110p,110y 抵抗値検出
手段 111p,111y 負帰還手段 113 油 721p,712y ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−58037(JP,A) 特開 平4−34526(JP,A) 特開 平6−292066(JP,A) 特開 平2−262612(JP,A) 特開 平2−304535(JP,A) 特開 平6−118470(JP,A) 特開 平5−289142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G02B 27/64

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像振れを補正する為の補正手段を備えた
    振れ補正装置において、前記補正手段を二次元方向に変
    位可能に弾性的に支持する弾性手段と、該弾性手段の弾
    性力に抗した力を与える駆動手段と、前記弾性手段の弾
    性力と前記補正手段の変位量との予め定まっている関係
    に基づいた、前記補正手段を像振れ補正可能な位置に変
    位させる為前記弾性手段の弾性力に釣り合う駆動目標
    値を前記駆動手段に入力させる制御手段とを設けたこと
    を特徴とする振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性手段は、バネ、多孔質弾性材、
    ゴムのうちの何れかであることを特徴とする請求項1記
    載の振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段の駆動方向の制動を効かせ
    る粘性手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の
    振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記粘性手段は、油、或は、摩擦発生部
    材であることを特徴とする請求項3記載の振れ補正装
    置。
  5. 【請求項5】 前記粘性手段は、電磁手段であることを
    特徴とする請求項3記載の振れ補正装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁手段は、磁界中に設けられた金
    属、或は、短絡コイルであることを特徴とする請求項5
    記載の振れ補正装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁手段は、前記駆動手段の構成要
    素であるコイルに誘起される逆起電力を抽出して、前記
    駆動手段に負帰還させる手段であることを特徴とする請
    求項5記載の振れ補正装置。
  8. 【請求項8】 前記電磁手段は、前記駆動手段の構成要
    素であるコイルのインピーダンスが高くなると、前記コ
    イルへの印加電圧を低く、或は、高くするように負帰還
    を行う手段であることを特徴とする請求項7記載の振れ
    補正装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動目標値は、前記補正手段の固有
    振動数近傍以上は減衰させられることを特徴とする請求
    項1記載の振れ補正装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動目標値は、前記補正手段の周
    波数特性を補償する補償手段を介して前記駆動手段に入
    力されることを特徴とする請求項1記載の振れ補正装
    置。
  11. 【請求項11】 前記補償手段は、駆動目標値の固有振
    動数近傍以上の周波数入力は位相が進む様に位相補償す
    る手段であることを特徴とする請求項10記載の振れ補
    正装置。
  12. 【請求項12】 前記弾性手段の弾性力は、前記補正手
    段の変位量と線形の関係にある部分以外に、非線形の関
    係にある部分を有することを特徴とする請求項1記載の
    振れ補正装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性手段の弾性力は、前記補正手
    段の変位が一定変位量より大きくなると、その弾性力が
    線形以上に働くことを特徴とする請求項12記載の振れ
    補正装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動目標値入力は、前記弾性手段
    の弾性力と前記補正手段の変位量との関係が線形部分で
    は線形の入力となり、非線形部分では非線形の入力とな
    ることを特徴とする請求項1記載の振れ補正装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動目標値入力は、補正手段の大
    変位時には、変位に応じた線形の目標値入力よりも小さ
    いことを特徴とする請求項14記載の振れ補正装置。
  16. 【請求項16】 前記駆動目標値入力は、補正手段の小
    変位時には、変位に応じた線形の目標値入力よりも大き
    いことを特徴とする請求項14記載の振れ補正装置。
  17. 【請求項17】 前記駆動目標値は、温度により変更さ
    れることを特徴とする請求項1記載の振れ補正装置。
  18. 【請求項18】 前記補正手段の大変位時に、該補正手
    段の変位を制限する弾性ストッパ手段を具備したことを
    特徴とする請求項1記載の振れ補正装置。
  19. 【請求項19】 前記弾性手段は、予めプリチャージさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の振れ補正装
    置。
  20. 【請求項20】 前記弾性手段は、その弾性力の中心が
    前記駆動手段の駆動力の中心と一致する位置において、
    該駆動手段内にその一端側が配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の振れ補正装置。
  21. 【請求項21】 前記駆動手段は閉磁気回路を構成する
    手段であり、前記弾性手段は、前記磁界内にその一端側
    が配置されることを特徴とする請求項20記載の振れ補
    正装置。
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