[go: up one dir, main page]

JP2008292902A - 像振れ補正装置および撮像装置 - Google Patents

像振れ補正装置および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008292902A
JP2008292902A JP2007140188A JP2007140188A JP2008292902A JP 2008292902 A JP2008292902 A JP 2008292902A JP 2007140188 A JP2007140188 A JP 2007140188A JP 2007140188 A JP2007140188 A JP 2007140188A JP 2008292902 A JP2008292902 A JP 2008292902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image blur
shake
unit
blur correction
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007140188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008292902A5 (ja
Inventor
Masashi Kimura
正史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007140188A priority Critical patent/JP2008292902A/ja
Publication of JP2008292902A publication Critical patent/JP2008292902A/ja
Publication of JP2008292902A5 publication Critical patent/JP2008292902A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で、広い帯域で高い像振れ補正性能を得ることができる象振れ補正装置を提供する。
【解決手段】像振れ補正用の補正手段を保持する保持部材と、可動部材を固定部材に対して弾性的に支持する弾性手段と、保持部材の固定部材に対する相対的な位置を変化させる駆動手段と、保持部材と固定部材の間に配置される減衰手段66と、振れを検出する振れ検出手段51と、振れ検出手段からの信号を処理して駆動手段に出力する演算手段54とを有し、演算手段に、弾性手段と可動部材で決まる共振周波数よりも高い周波数に位相補償の最大値をもつような位相補償手段62を具備する。
【選択図】図7

Description

本発明は、像振れ補正を行う像振れ補正装置および撮像装置に関するものである。
近年カメラの高機能化が進んでおり、高機能化の一環としていわゆる手振れ等の振れによる像振れを補正する像振れ補正装置を搭載した撮像装置が多く見られる。像振れ補正装置としては、特許文献1にあるように、ジャイロ信号を基に手振れ等の振れを検出し、光学系の一部を光軸と直交する平面内で移動させることによって像振れ補正を行う構成のものが多く用いられている。
像振れ補正装置を構成する機構の望ましい特性としては、
1)摩擦が小さく、目標への追従が良いこと
2)周波数特性を設計者が操作しやすいこと
などが挙げられる。これらを実現する機構が既に種々提案されている。
例えば特許文献2に開示された機構の特徴は、レンズ駆動装置と、可動部の変位を規制する弾性手段および粘性手段を設けた点にある。前記のような構成とすることで、いわゆるオープン制御が可能で周波数特性を改善した機構を得ることができる。
また、特許文献3に開示された機構の特徴は、粘弾性体を可動鏡筒を支持する構造と同軸に取り付けることにより、構造を簡略化すると共に不要共振を抑えることを可能にしている点である。
特開昭60−143330号公報 特開平8−184870号公報 特開2002−139759号公報
上記特許文献2によると、機械的または電気的な方法で粘性抵抗を得ることができる。しかしながら、機械的方法によると構造が複雑になりやすい、摩擦が増加するなどの問題があり、電気的方法によると、制御対象のばらつきの影響を受けやすい、像振れ補正の能力を上げようとすると制御系が不安定になりやすいという問題がある。
上記特許文献3によると、適切な粘性抵抗を得ることができる。しかしながら、制御系を適切に設定しないと粘弾性体があるために優れた特性を十分に生かすことができないという問題がある。
(発明の目的)
本発明の目的は、簡単な構成で、広い帯域で高い像振れ補正性能を得ることのできる像振れ補正装置および撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、像振れ補正用の補正手段を保持する保持部材と、前記可動部材を前記固定部材に対して弾性的に支持する弾性手段と、前記保持部材の前記固定部材に対する相対的な位置を変化させる駆動手段と、前記保持部材と前記固定部材の間に配置される減衰手段と、振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段からの信号を処理して前記駆動手段に出力する演算手段とを有する像振れ補正装置において、前記演算手段に、前記弾性手段と前記可動部材で決まる共振周波数よりも高い周波数に位相補償の最大値をもつような位相補償手段を具備する像振れ補正装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明は、本発明の上記振れ補正装置を具備する撮像装置とするものである。
本発明によれば、簡単な構成で、広い帯域で高い像振れ補正性能を得ることのできる像振れ補正装置または撮像装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1および実施例2に示す通りである。
図1ないし図11を用いて、本発明の実施例1に撮像装置について説明する。図1は撮像装置を示す構成図である。図1において、1は撮像装置、2は撮像レンズ、3は後述の補正レンズ12を駆動する振れ補正ユニットである。4は撮像レンズ2の光軸、5はレンズ鏡筒、6は撮像素子、7はメモリ、8は手振れ等の振れを検出する振れセンサ、9は撮像レンズ2に含まれる不図示のフォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動回路である。10は電源、11はレリーズ釦、12は補正レンズ、13はいわゆるクイックリターンミラー、14はファインダ光学系である。なお、振れ補正ユニット3や振れセンサ8などにより像振れ補正装置が構成される。
撮像装置1は、撮像レンズ2と不図示のピント調節部を用いて、被写体像を撮像素子6近傍に結像させる。さらに、ユーザーによるレリーズ釦11の操作に同期させて撮像素子6より被写体の情報を得てメモリ7へ記録を行う。
次に、振れ補正ユニット3により駆動される補正レンズ12を用いた像振れ補正について説明する。振れ補正ユニット3は補正レンズ12を適切に駆動できる。露光中などに手振れが生じたときは、振れセンサ8からの信号に基づいて生成される像振れ補正のための駆動信号により振れ補正ユニット3が補正レンズ12を動作させる。この結果、撮像素子6上での像の振れが軽減されて、手振れによる画像の劣化を補正できる。
図2は、撮像装置1の電気的構成を示す図である。撮像装置1は、撮像系、画像処理系、記録再生系、制御系を有する。撮像系は、撮像レンズ2、撮像素子6を含み、画像処理系は、A/D変換器20、画像処理部21を含む。また、記録再生系は、記録処理部23、メモリ24を含み、制御系は、カメラシステム制御部25、AFセンサ26、AEセンサ27、操作検出部29、振れセンサ8、および振れ信号処理部を内蔵するレンズシステム制御部30を含む。
撮像系は、被写体からの光を撮像レンズ2を介して撮像素子6の撮像面に結像する光学処理系であり、AEセンサ27の信号をもとに図示しない絞りなどを用いて適切な光量の被写体光を撮像素子6に露光する。画像処理系に含まれる画像処理部21は、A/D変換器20を介して撮像素子6からの画像信号を処理するものであり、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算による高解像度化を行う補間演算回路等を有する。記録再生系に含まれる記録処理部23は、メモリ24への画像信号の出力を行うとともに、表示部22に出力する像を生成、保存する。また、記録処理部23は、予め定められた方法を用いて画像や動画の圧縮を行う。
制御系は、レリーズ釦11等の操作を検出する操作検出部29からの検出信号に応動して、撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御する。この制御系に含まれるカメラシステム制御部25は撮影の際のタイミング信号などを生成して出力する。AFセンサ26は撮像装置1のピント状態を検出する。AEセンサ27は被写体の輝度を検出する。振れセンサ8は手振れ等の振れを検出する。レンズシステム制御部30は上記カメラシステム制御部25からの信号に応じてフォーカスレンズ駆動回路9や振れ補正ユニット3などを制御する。
制御系は、外部操作に応動して撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御する。例えば、レリーズ釦11の押下を検出して、撮像素子6の駆動、画像処理部21の動作、記録処理部23の圧縮処理などを制御する。さらに、表示部22によって光学ファインダ、液晶モニター等に情報表示を行う情報表示装置の各セグメントの状態を制御する。
カメラシステム制御部25はAFセンサ26とAEセンサ27に接続されており、これらからの信号を基にレンズシステム制御回路30を介してレンズ、絞り等を適切に制御する。また、レンズシステム制御回路30は振れセンサ8に接続されており、画像の振れ補正を行うモードにおいては、振れセンサ8の信号を基に振れ補正ユニット3を駆動する。
ここで、像振れ補正について説明する。撮像レンズ2に含まれる補正レンズ12を光軸4に直交する平面内で移動させることにより、撮像素子6上の像の位置を変更できる構成となっている。あるいは、補正レンズ12を光軸4に対して傾けることにより、プリズム効果を得て、撮像素子6上の像の位置を変更できる構成であってもよい。この際、振れセンサ8の出力に応じて適切に補正レンズ12の駆動制御が行われる。
次に、図3ないし図6を用いて、振れ補正ユニット3について説明する。
図3は、振れ補正ユニット3の分解斜視図である。図3において、31は固定部材であるところのベース板、36は補正レンズ12を保持する可動部材であるところの可動鏡筒、32a,32b,32cはベース板31と可動鏡筒36に狭持された球である。33a,33bはコイル、34a,34bは磁石、35a,35b,35cは弾性体、37は磁石吸着板、38a,38bは吸着板固定螺旋、39は可動鏡筒保持板、40はFPC(フレキシブルプリント基板)、41a,41bはFPC固定螺旋である。
図3から明らかなように、本実施例1の振れ補正ユニット3は、ベース板31に対して片側に展開可能であり、組み付けが容易である。したがって、生産性が向上し、コストの低減が見込める。
図4は、振れ補正ユニット3の詳細を示す図である。詳しくは、図4(a)は光軸方向からみた正面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面での断面図、図4(c)は図4(a)のC−C断面での断面図である。
図4(a)に示したように、可動鏡筒36はベース板31に対して複数の弾性体35a,35b,35cで弾性支持されている。本実施例1では、弾性体35a,35b,35cが光軸中心から放射状に120度の間隔で3本配置されている。このような対称な配置とすることで、モーメントの発生による不要共振の励起を抑制することが可能となる。また、図4(b),(c)に示すように、弾性体35a,35b,35cは光軸方向に適宜傾けて取り付けられており、ベース板31と可動鏡筒36の間に設けられた球32a〜32cを把持している。
図3と図4(b)を用いてベース板31と可動鏡筒36の相対運動について説明する。ベース板31と可動鏡筒36は球32a〜32cを狭持しており、球32a〜32cを介して相対運動を行う。このため、転がり摩擦という非常に小さな摩擦の影響しか受けずに相対運動を行うことができる。摩擦が小さいために非常に小さな入力に対しても適切に応答することができる。また、球32a〜32cによる案内面を適切な精度で製作することにより、ベース板31と可動鏡筒36が相対運動を行った場合でも可動鏡筒36の傾きや光軸方向への不要な移動が発生することが無い。
図4(c)および図5を用いて振れ補正ユニット3に具備されるアクチュエータについて説明する。図4(c)に示したように、ベース板31にはコイル33a,33bが固定され、可動鏡筒36には磁石34a,34bが固定されており、いわゆるムービングマグネット型のアクチュエータ、つまり駆動手段を構成している。
図5はアクチュエータの模式図であり、図5(a)は磁石34aとコイル33aのみを光軸方向から見た図、図5(b)は磁石34aを中心付近で切断した時の断面図を示している。なお、磁石34bとコイル34bの相対的位置関係も同じである。
図5において、43は着磁境界である。また、図5(b)に示す42a,42b,42cは、磁石34a,34b、コイル33a,33b近傍の代表的な磁力線を模式的に表している。図5(a)に示したように、着磁境界43を挟んで磁石34aは2つの領域34a1,34a2に分けて着磁されている。着磁境界43はアクチュエータで発生する力の方向と直交する方向であり、図5(a)の上下方向に着磁境界が存在し、磁石34aおよび可動鏡筒36が左右方向に駆動される。コイル33aは光軸方向から見たときに小判型をしており、二つの長手部分33a1,33a2が磁石の二つの領域34a1,34a2と対向するように配置されている。
磁石34aのコイル33aと反対側の面には、図5(b)に示したように、ヨークを兼用する磁石吸着板37が配置される。磁石吸着板37は望ましくは軟磁性体であり、多くの磁束を透過させ、磁気回路のパーミアンス(漏れ易さ)を下げている。その結果、磁石34aからコイル33aに向かって比較的直線的に磁力線が生じている。磁石吸着板37は本実施例1では可動鏡筒36に固定されるので、厚みを増すと可動部の重量も増加してしまう。そこで、磁石吸着板37の外形、飽和磁束密度および磁石の形状、表面磁束密度などを考慮して、磁石吸着板37が飽和磁束近傍となるように決めるのが好ましい。この状態でコイル33aに通電すると、図5(b)の紙面垂直方向で33a1と33a2に反対方向に電流が流れる。フレミング左手の法則によって駆動力が発生する。図4(a)で説明したように、可動鏡筒36は弾性支持されているので、弾性体35a,35b,35cの合力と前記駆動力がつりあう位置までベース板31と可動鏡筒36の間に相対運動が生じる。
次に、図6を用いて、適切な粘性抵抗を得るための減衰手段の取り付けについて説明する。図6(a)は振れ補正ユニット3を光軸方向からみた正面図、図6(b)は図6(a)のD−D断面での断面図、図6(c)は図6(b)の丸で囲った減衰手段取付部の詳細図である。
図6において、44a,44bは減衰手段取付部、45は減衰手段、46は紫外線照射方向である。図6(b)に示すように、吸着板固定螺旋38a,38bは可動鏡筒36と螺旋締結された後、ベース板31に設けられた穴に向けて、少なくともベース板31と光軸方向にオーバーラップするように延在している。減衰手段取付部44a,44bは光軸対称に複数設けられることが望ましい。本実施例1では、図6(b)に示すように、光軸4に対して対称な位置に二つ設けられている。光軸4に対称に設けることで、ベース板31と可動鏡筒36が相対運動を行ったときに、減衰手段45から受ける力によって可動鏡筒36にモーメントが発生することが無い。
図6(c)は、減衰手段取付部44aの詳細図である。ベース板31に設けられた円筒形の穴31bに対して、可動鏡筒36に固定された吸着板固定螺旋38aがほぼ同心円状になるように配置され、その隙間にドーナツ状に減衰手段45が設けられている。減衰手段45は様々な粘弾性体を用いることが可能であるが、本実施例1では、組付け性や耐環境性に優れた紫外線硬化シリコーンゲルを用いている。ベース板31に設けられた穴31bは下方に開口しているので、矢印46方向から硬化前のゲルを塗布した後、紫外線を照射することで硬化させる。
図6に示すように、ベース板31上に設けられた突起31aと可動鏡筒36上に設けられた突起36aによって構成される機械的オーバーランの許容間隔をaとする。また、減衰手段45の、図6(c)に示す減衰手段45が設けられた個所の吸着板固定螺旋38aと穴31bの内壁の間隔をbとする。減衰手段45は大変形を起こさず、永久変形が起きない範囲(=弾性係数がリニアに変化する範囲)で使用されるのが好ましい。そのため、「a<b」を満たすように設けることが望ましい。永久変形を残さないためにはさらに「a<0.5b」の範囲であればより好適である。
図7に、振れ補正ユニット3の制御系のブロック図を示す。51は振れセンサ8に相当するジャイロセンサ、52は低域通過フィルタ(以下、LPF)、53はアナログ/デジタルコンバータ(以下、A/D変換器)、54は図1のレンズシステム制御部30に相当するマイコンである。55は積分器、56は高域通過フィルタ(以下、HPF)、57は振れ信号処理部である。58は判定条件出力部であり、ユーザーの意図的なパンニング操作があった場合や三脚に固定された際に、振れ補正ユニット3がユーザーの意図に反した動きをしないように適切な判定条件を出力する。59は目標位置処理部、60は変換係数出力部、61はズーム情報、距離情報、レリーズ操作情報を出力する情報出力部である。62はフィルタ、63は追従制御部、64はオフセット・駆動感度などの情報出力部、65はデジタル/アナログコンバータ(以下、D/A変換器)である。66は振れ補正ユニット3に具備される上記したムービングマグネット型のアクチュエータ(駆動手段)に相当するドライバ部である。補正レンズ12の制御系は図7に示されるオープン制御系である。
像振れ補正を行う像振れ補正装置を備えた撮像装置1では、装置の大きさや精度などの制約から多くの場合、振れセンサ8としてジャイロセンサ51を用いている。図7に示した例では、ジャイロセンサ51の信号を適切なLPF52を介して高周波ノイズを除去した後、A/D変換器53を介してマイコン54に取り込む。
マイコン54内では、積分器55により積分を行うことで角速度信号を角度信号に変換する。そして、ジャイロセンサ51のドリフトなどの影響を低減するために適切な時定数のHPF56を用いる。振れ信号処理部57では、得られた角度信号から、判定条件出力部58からの振れ補正ユニット3がユーザーの意図に反した動きをしないように適切な判定条件のもと、制御すべき信号を抽出する。
目標位置処理部59では、情報出力部61および変換係数出力部60の出力を基に、つまりズーム情報、フォーカス情報61などを基に、さらには予め定められた変換係数を基に、角度信号を補正レンズ12の変位信号などに変換する。フィルタ62としては、振れ補正ユニット3、ジャイロセンサ51などの周波数特性を勘案してシステム全体として手振れを適切に抑制できるような周波数特性をもつものが用いられる。このフィルタ62の詳細は後述する。追従制御部63では、振れ補正ユニット3の駆動感度やオフセットなどの情報出力部64からの情報を基に、フィルタ62の出力を振れ補正ユニット3の制御信号に変換する。
これらマイコン54内で処理を終えた信号はD/A変換器65を介してドライバ部66へ出力され、振れ補正ユニット3が駆動される。つまり、補正レンズ12を保持する可動鏡筒36が固定部材であるベース板31に対して相対的に位置変化(光軸と直交する平面内で移動)し、手振れ等による像振れの補正が行われる。
上述した各部の係数を適切に設定することで、手振れが生じた場合でも撮像素子6上における被写体像の振れが軽減される。
図8に、図7を簡略化して主要部のみモデル化したブロック図を示す。図8の入力は、図7の目標位置処理部59を通って出力された目標レンズ位置であり、出力はフィルタ62、追従制御部63を介して出力された実際の補正レンズ12の位置である。
以下の説明を簡単にするために、フィルタ62の周波数特性(伝達関数)をF(s)、振れ補正ユニット3の周波数特性(伝達関数)をG(s),ドライバゲインおよび駆動感度調整のゲインをKとする。なお、F(s)およびG(s)のsはラプラス演算子である。
ここで、手振れの性能を示す指標として抑振率を定義する。抑振率は、入力と出力の差を入力で正規化した値のノルムとして定義する。入力をX(s)とするとき、図8から明らかに、以下の数1のようになる。
Figure 2008292902
定義から明らかなように、上記の抑振率は小さいほど、高い像振れ抑制性能を示す。
次に、図9〜図11を用いて、本実施例1の要部であるフィルタ62の周波数特性F(s)および振れ補正ユニット3の周波数特性G(s)について説明する。
図9(a),(b)は、図3ないし図6で説明した振れ補正ユニット3の周波数特性G(s)である。振れ補正ユニット3、詳しくは補正レンズ12を2軸方向に駆動可能だが、図9に示した特性は、そのうちの1軸方向について、減衰手段45が有る場合と無い場合をボード線図で表現している。振れ補正ユニット3の要部は線対称の構造をしているので、図9に示さないもう1軸の特性も類似した特性になる。以下では説明を簡単にするために1軸方向に限って説明を行う。また、図9において、ボード線図のゲインは十分低い周波数でのゲインが1になるように正規化して表現している。
図9の例では、30Hz強の位置に主共振があり、45Hz付近に副共振がある。副共振は、図3ないし図6に示した可動鏡筒36が光軸周りに回転するいわゆるローリングが起こることによって発生する。本実施例1では、減衰手段45を適切に介在させることで、主共振および副共振の影響を低減している。これにより、撮像装置1のシャッタの動作などにより不要な共振が励起されることが無い。
図10(a),(b)に、本実施例1に係わるフィルタ62および従来のフィルタの周波数特性を示す。図9に示したように、振れ補正ユニット3の周波数特性はいわゆる2次遅れ系になるので、共振周波数に近づくにつれて位相が遅れ、最終的に180度位相が反転する。この影響を低減して、上記数1に示した抑振率を低減するために従来から位相進みフィルタが用いられてきた。
図10に示した従来のフィルタはその一例である。位相進みフィルタでは、低域に比べて高域のゲインが持ち上がる。しかし、従来のフィルタでは、高域にある副共振などの不要な機械的共振の影響を無くすために大きくゲインが持ち上がるフィルタは適当ではなかった。このような制約のもとでフィルタによる抑振率の改善効果を得るためには、位相補償のピークが共振周波数付近または共振周波数よりも若干低い周波数になるような位相進みフィルタが用いられてきた。
これに対し、本実施例1では、減衰手段45が設けられているために副共振などの不要な機械的共振の影響を無視できる。そのため、従来よりも積極的なフィルタを用いることができる。具体的には、図10に示すような、共振周波数よりも高い周波数に位相補償のピーク(最大値)を持つような1次の位相進みフィルタが好適な例である。1次の位相進みフィルタを用いたのは、演算が簡易で、より安価なマイコンを用いた場合にも、適切な制御が行えるためである。位相補償量(図10(a)のPhase)の“すそ野”部分を有効に活用することで、広い範囲で適切な位相補償を行うことが可能となる。
図11に、本実施例1に係わるフィルタ62を用いた場合、従来のフィルタを用いた場合、およびフィルタが無い場合、の抑振率を示す。本実施例1に係わるフィルタ62を用いることで、広い周波数領域で抑振率を改善できていることが分かる。
上記の実施例1によれば、弾性体35a〜35cと可動鏡筒36で決まる共振周波数よりも高い周波数に位相補償の最大値をもつような、位相補償手段であるフィルタ62を、演算手段であるマイコン54に具備する構成にしている。詳しくは、1次の位相進み補償を行うフィルタ62を具備するようにしている。
以上のようなフィルタ62をマイコン54に具備することで、簡単なフィルタ構成で、広い帯域で高い像振れ補正性能を得ることが可能となる。
図12ないし図22を用いて、本発明の実施例2に係わる像振れ補正装置を具備する撮像装置について説明する。なお、撮像装置の構成は、上記実施例1に示した図1及び図2の構成と同様であるので、説明は省略する。
図12ないし図22を用いて、本実施例2の要部である、像振れ補正のための振れ補正ユニット300について説明する。図12は本実施例2に係わる振れ補正ユニット300の分解斜視図であり、実施例1の振れ補正ユニット3と同じ機能を持つものに関しては同じ符号を付している。
図12において、101はヨークを兼ねる磁石吸着板で、実施例1の磁石吸着板と異なり、適切な穴が設けられている。図12から明らかなように、本実施例2の機構はベース板31に対して片側に展開可能であり、組み付けが容易である。したがって、生産性が向上し、コストの低減が見込める。
図13は振れ補正ユニット300の平面図である。詳しくは、図13(a)は光軸方向からみた正面図、図13(b)は図13(a)のB−B断面図、図13(c)は図13(a)のC−C断面図、図13(d)は図13(c)の丸で囲った部分の詳細図である。
図13に示したように、可動部の支持方法は実施例1と同じ方法を取っている。つまり、可動鏡筒36はベース板31に対して複数の弾性体35a〜35cで弾性支持されている。本実施例2では、弾性体35a〜35cが光軸4から放射状に120度の間隔で3本配置されている。このような対称な配置とすることで、モーメントの発生による不要共振の励起を抑制することが可能となる。また、弾性体35a〜35cは光軸方向に適宜傾けて取り付けられており、ベース板31と可動鏡筒36の間に設けられた球32a,32b,32c(図12も参照)を把持している。
振れ補正ユニット300の可動部の案内面の構成は、実施例1の図4(b)に示したものと同じ構造である。
図13(b)、図14及び図15を用いて、振れ補正ユニット300のアクチュエータ、つまり駆動手段について説明する。アクチュエータは、実施例1の図4(c)に示した構造とほぼ同一構造であり、アクチュエータの一部を構成しているコイル33a,33bに通電することによってベース板31と可動鏡筒36の間に相対運動が生じる。違いは、磁石34a,34bに対してコイル33a,33bの反対側にセンサ102が設けられている。本実施例2は、いわゆるムービングマグネット型のアクチュエータのため、センサ102としてホール素子を用いている。センサ102はベース板31にFPC40を介して固定されており、可動鏡筒36の位置を磁束密度の変化によって検出する。また、センサ102であるホール素子を前述の配置とすることで、駆動用の磁石34a,34bを位置検出用の磁石として兼用している。
図14はアクチュエータの模式図であり、図14(a)は磁石、コイルおよびセンサを光軸方向から見た図、図14(b)は磁石を中心付近で切断した時の断面図を示している。
図14において、110はセンサ102の感磁部である。図14に示した磁気回路では、磁束42a,42b,42cは図示した矢印のような流れをしている。図14(b)の状態では、感磁部110は着磁境界43の真上に位置しているので、この点の磁界はほぼ0に等しくなる。ベース板31と可動鏡筒36の間に相対運動が生じた場合、ベース板31に固定されたセンサ102から見みて、着磁境界43は可動鏡筒36と一緒に動くので、感磁部110の磁界は0ではない値を示す。
この様子を実験的に取得したものを、図15に示している。図15において、移動量0とは、図14(b)に示した、感磁部110が着磁境界43の真上に位置した状態をいう。図15から分かるように、一定の範囲では、移動量と磁界の強さは線形関係が保たれており、この範囲では線形関係により位置を検出可能である。
次に、図13(c),(d)を用いて、減衰手段104の取り付けについて説明する。図13(c),(d)において、103a,103bは減衰手段取付部を、104は減衰手段を、105aは紫外線透過板を、106は紫外線照射方向を、それぞれ示している。図13(c)に示すように、減衰手段取付部103a,103bは、実施例1と同じく光軸4に対称に二つ設けられている。吸着板固定螺旋38a,38bは可動鏡筒36と螺旋締結された後、ベース板31に設けられた穴31bに向けて、少なくともベース板31と光軸方向にオーバーラップし、且つ貫通しないように延在している。紫外線透過板105aをベース板31に取り付けた後に、減衰手段104を注入した後可動鏡筒36を組み込む。最後に、106方向から紫外線を照射することで、減衰手段104を硬化させることができる。減衰手段104として用いる粘弾性体は、実施例1に示したものとする。
図16に、振れ補正ユニット300の制御系のブロック図を示す。実施例1における図7と同じ機能を有する部分は同一符号を付し、その詳細は省略する。図16において、300は振れ補正ユニット、67は補正レンズ12の位置を検出する位置検出センサ(図14のセンサ102に相当)、68はA/D変換器である。補正レンズ12の制御系は、図16に示されるようにフィードバック制御系である。
図16に示した実施例2においても、目標位置処理部59の出力までの信号処理は、上記の実施例1の場合と同様になされる。しかし、本実施例2では、いわゆるフィードバック系を構成しており、振れ補正ユニット300の変位をホール素子などの適切な位置検出センサ67でモニターする。そして、この位置検出信号をA/D変換器68を介してマイコン54に取り込み、フィルタ62により適切な処理をして追従制御部63にフィードバックするようにしている。フィードバック系のサンプリング周波数は制御帯域を考えて適切に設定される。一般的に手振れ補正のための制御系では、制御すべき周波数が100Hz程度までのため、数kHz程度のサンプリング周波数があればよい。
図17に、図16を簡略化して主要部のみモデル化したブロック図を示す。図17の入力は、図16の目標位置処理部59を通って出力された目標レンズ位置であり、出力はフィルタ62、追従制御部63、振れ補正ユニット300を介して出力された実際の補正レンズ12の位置である。以下の説明を簡単にするために、フィルタの周波数特性(伝達関数)をF(s),振れ補正ユニット300の周波数特性(伝達関数)をG(s),ドライバゲインおよび駆動感度調整のゲインをK、位置検出センサ67のゲインをK’とする。
ここで、図17の閉ループ系の伝達関数を考えると、明らかに以下の数2である。
Figure 2008292902
実施例1で定義した抑振率は、以下の数3となる。
Figure 2008292902
数3の抑振率を小さくするためには、G’(S)を広い帯域で1に近づければよく、これはフィードバック制御では交叉周波数を高く設定できれば実現可能となる。
図18〜図22を用いて、本実施例2の要部であるフィルタ62の周波数特性F(s)および振れ補正ユニット300の周波数特性G(s)について説明する。
図18(a),(b)は、図12〜図15で説明した本実施例2に係わる振れ補正ユニット300の周波数特性G(s)である。振れ補正ユニット300は2軸方向に駆動可能だが、図18に示した特性はそのうちの1軸方向について、減衰手段45が無い場合をボード線図で表現している。本実施例2に示した機構は、振れ補正ユニット300の要部は線対称の構造をしているので、図18に示さないもう1軸の特性も類似した特性になる。以下では説明を簡単にするために1軸方向に限って説明を行う。また、図18において、ボード線図のゲインは十分低い周波数でのゲインが1になるように正規化して表現している。
図18の例では、30Hz強の位置に主共振があり、300Hz付近に副共振がある。副共振は、図12〜図15に示した機構の可動鏡筒38が光軸周りに回転するいわゆるローリング光軸に垂直な平面に対して傾くピッチング等が起こることによって発生する。
図19(a),(b)に、本実施例2に係わるフィルタ62および従来のフィルタの周波数特性を示す。図18に示したように、振れ補正ユニット300の周波数特性はいわゆる2次遅れ系になるので、共振周波数に近づくにつれて位相が遅れ、最終的に180度位相が反転する。この影響を低減して、数3に示した抑振率を低減するために従来から位相進みフィルタが用いられてきた。図19に示した従来のフィルタはその一例である。位相進みフィルタでは、低域に比べて高域のゲインが持ち上がる。
図18(a),(b)を用いて、フィードバック系のサーボ設計について説明する。従来の様に減衰手段を備えていない振れ補正ユニットでは、位相余裕およびゲイン余裕を考えてサーボ設計をする必要がある。例えば、図18に示す従来のフィルタでは、図18の状態に対して5dB程度のゲインアップを行った場合、交叉周波数は65Hz付近で、位相余裕が30deg程度、300Hz付近のゲイン余裕が8dB程度保たれ、サーボ系は安定に保たれる。
一方、本実施例2に係わるフィルタ62でも、5dB程度のゲインアップを行った場合、交叉周波数は80Hz付近で、位相余裕は45deg程度と十分であるが、300Hz付近のゲイン余裕が2dB程度となり、サーボ系が安定しない。そのため、十分に閉ループゲインを上げることができず、結果として抑振率を高めることができない。サーボ系が不安定とならない範囲でサーボ設計したときの抑振率の一例を、図20に示す。本実施例2に係わるフィルタのみでは、従来のフィルタに対しても有意に制御帯域を改善することができない。上述したように、適切な減衰手段45が介在しない振れ補正ユニットでは、本実施例2に係わるフィルタ62のみでは必ずしも適切なものではなかった。
これに対し、本実施例2では、減衰手段45が設けられているために副共振などの不要な機械的共振の影響を低減できるので、従来よりも積極的なフィルタを用いることができる。具体的には、図19に示すような、共振周波数よりも高い周波数に位相補償のピークを持つような1次の位相進みフィルタが好適な例である。1次の位相進みフィルタを用いたのは、演算が簡易でより安価なマイコンを用いた場合にも適切な制御が行えるためである。位相補償量(図19(a)のPhase)の“すそ野”部分を有効に活用することで広い範囲で適切な位相補償を行うことが可能となる。
図21に、減衰手段45が有る場合の振れ補正ユニットの周波数特性G(s)を示す。
図18に示した特性と減衰手段45を介在させたことを除いては同一の機構であるが、300Hz付近の不要共振峰が十分に抑えられている。図21の周波数特性であれば、従来のフィルタよりも交叉周波数を上げることが可能となる。具体的には、従来のフィルタでは位相余裕から交叉周波数を70Hz程度にするのが安定の限界であるが、本実施例2に係わるフィルタ62は、交叉周波数を120Hz程度にしても位相余裕、ゲイン余裕共に問題ない。その結果、本実施例2に係わるフィルタ62では、より広い帯域で、高い抑振率が得られる。サーボ系が不安定とならない範囲でサーボ設計したときの抑振率の一例を、図22に示す。
上記の実施例2によれば、弾性体35a〜35cと可動鏡筒36で決まる共振周波数よりも高い周波数に位相補償の最大値をもつような、位相補償手段であるフィルタ62を、演算手段であるマイコン54に具備する構成にしている。詳しくは、1次の位相進み補償を行うフィルタ62をフィードバック制御系内に具備するようにしている。
以上に示したようなフィルタ62を用いることで、簡単なフィルタ構成で、広い帯域で高い手振れ補正性能を得ることが可能となる。
(本発明と実施例の対応)
補正レンズ12が本発明の像振れ補正用の補正手段に、可動鏡筒36が本発明の保持部材に、ベース板31が、保持部材を光軸に直交する平面内で移動可能に支持する固定部材に、それぞれ相当する。また、弾性体35a〜35cが、可動部材を固定部材に対して弾性的に支持する弾性手段に、コイル33a,33bおよび磁石34a,34bが、保持部材の固定部材に対する相対的な位置を変化させる駆動手段に相当する。また、減衰手段45,104が、保持部材と固定部材の間に配置される減衰手段に、振れセンサ8、ジャイロセンサ51が本発明の振れ検出手段に、CPU54が、振れ検出手段からの信号を処理して駆動手段に出力する演算手段に、それぞれ相当する。また、フィルタ62が、弾性部材と可動部材で決まる共振周波数よりも高い周波数に位相補償の最大値をもつような位相補償手段に相当する。
本発明は、補正レンズ12による像振れ補正装置に限らず、撮像素子を光軸に垂直な平面内で移動させることにより像振れ補正を行う装置にも適用することができる。
本発明の実施例1に係わる撮像装置を示す構成図である。 本発明の実施例1に係わる撮像装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わる振れ補正ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施例1に係わる振れ補正ユニットの平面図と断面図である。 本発明の実施例1に係わる振れ補正ユニットの駆動手段の説明図である。 本発明の実施例1に係わる振れ補正ユニットの減衰手段の取付け説明図である。 本発明の実施例1に係わる像振れ補正の制御系を示すブロック図である。 図7の要部を簡略化して示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わる振れ補正ユニットの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例1に係わるフィルタの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例1に係わる振れ補正ユニットの抑振率を説明する図である。 本発明の実施例2に係わる振れ補正ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施例2に係わる振れ補正ユニットの平面図と断面図である。 本発明の実施例2に係わる振れ補正ユニットの駆動手段の説明図である。 本発明の実施例2に係わるセンサ感磁部周辺の磁界の分布図である。 本発明の実施例2に係わる像振れ補正の制御系を示すブロック図である。 図16の要部を簡略化して示すブロック図である。 本発明の実施例2に係わる減衰手段が無い場合の振れ補正ユニットの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例2に係わるフィルタの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例2に係わる減衰手段が無い場合の振れ補正ユニットの抑振率を示す図である。 本発明の実施例2に係わる減衰手段が有る場合の振れ補正ユニットの周波数特性を示す図である。 本発明の実施例2に係わる減衰手段が有る場合の振れ補正ユニットの抑振率を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像レンズ
3 振れ補正ユニット
6 撮像素子
8 振れセンサ
12 補正レンズ
25 カメラシステム制御部
30 レンズシステム制御部
31 ベース板
32a,32b,32c 球
33a,33b コイル
34a,34b 磁石
35a,35b,35c 弾性体
36 可動鏡筒
45 減衰手段
51 ジャイロセンサ
54 マイコン
57 振れ信号処理部
59 目標位置処理部
67 位置検出センサ
102 センサ
104 減衰手段
110 感磁部
300 振れ補正ユニット

Claims (6)

  1. 像振れ補正用の補正手段を保持する保持部材と、
    前記保持部材を光軸に直交する平面内で移動可能に支持する固定部材と、
    前記可動部材を前記固定部材に対して弾性的に支持する弾性手段と、
    前記保持部材の前記固定部材に対する相対的な位置を変化させる駆動手段と、
    前記保持部材と前記固定部材の間に配置される減衰手段と、
    振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段からの信号を処理して前記駆動手段に出力する演算手段とを有する像振れ補正装置において、
    前記演算手段に、前記弾性手段と前記可動部材で決まる共振周波数よりも高い周波数に位相補償の最大値をもつような位相補償手段を具備することを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記位相補償手段は、1次の位相進み補償手段であることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記補正手段の制御系はオープン制御系であることを特徴とする請求項1または2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記補正手段の制御系はフィードバック制御系であることを特徴とする請求項1または2に記載の像振れ補正装置。
  5. 前記補正手段の位置を検出する位置検出手段を有し、
    前記位相補償手段は、前記位置検出手段からの信号を位相補償することを特徴とする請求項4に記載の像振れ補正装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の像振れ補正装置を具備することを特徴とする撮像装置。
JP2007140188A 2007-05-28 2007-05-28 像振れ補正装置および撮像装置 Pending JP2008292902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140188A JP2008292902A (ja) 2007-05-28 2007-05-28 像振れ補正装置および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140188A JP2008292902A (ja) 2007-05-28 2007-05-28 像振れ補正装置および撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008292902A true JP2008292902A (ja) 2008-12-04
JP2008292902A5 JP2008292902A5 (ja) 2010-06-24

Family

ID=40167649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007140188A Pending JP2008292902A (ja) 2007-05-28 2007-05-28 像振れ補正装置および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008292902A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8612372B2 (en) 2008-08-29 2013-12-17 International Business Machines Corporation Detection rule-generating facility
JP2021033105A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、およびこれを備える光学装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08184870A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Canon Inc 振れ補正装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08184870A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Canon Inc 振れ補正装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8612372B2 (en) 2008-08-29 2013-12-17 International Business Machines Corporation Detection rule-generating facility
JP2021033105A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、およびこれを備える光学装置
JP7328075B2 (ja) 2019-08-27 2023-08-16 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、およびこれを備える光学装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5132295B2 (ja) 撮像装置および光学機器
US7742075B2 (en) Lens driving device, image stabilizing unit, and image pickup apparatus
CN101957535B (zh) 防振致动器及包括该防振致动器的镜头单元、摄像装置
US20070133092A1 (en) Lens device and imager apparatus
JP4540354B2 (ja) 像ブレ補正装置
EP2051127A1 (en) Optical apparatus including image blur correction device
US8184167B2 (en) Optical apparatus having magnet member
JP6614852B2 (ja) 撮像装置
JP2007156351A (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ装置及び撮像装置
JP4661915B2 (ja) 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒装置及びカメラ装置
JP2010266789A (ja) 像振れ補正装置および撮像装置
JP2005217993A (ja) 撮影装置
JP7086646B2 (ja) ステージ装置、並びにステージ装置を備える撮像装置及びレンズ装置
JP2010286810A (ja) ブレ補正装置および光学機器
JP2014074828A (ja) 像振れ補正装置、それを用いた光学機器
JP2010231043A (ja) 像振れ補正装置、撮像レンズユニット、及びカメラユニット
JP5820667B2 (ja) 光学式像振れ補正機構
JP2009217051A (ja) カメラ装置及びレンズ鏡筒装置
US20240214685A1 (en) Image blur correction device, imaging device, and lens device
JP2008281949A (ja) 振れ補正装置および撮像装置
JP2008292902A (ja) 像振れ補正装置および撮像装置
US7440686B2 (en) Anti-shake apparatus
JP2010091947A (ja) ブレ補正装置および光学機器
JP5414821B2 (ja) 像ぶれ補正装置およびそれを備えた光学機器、撮像装置
JP2014035477A (ja) 像ぶれ補正装置および光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100520

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120522