JP3426605B2 - 高強度・高延性チタン合金およびその製造方法 - Google Patents
高強度・高延性チタン合金およびその製造方法Info
- Publication number
- JP3426605B2 JP3426605B2 JP53162796A JP53162796A JP3426605B2 JP 3426605 B2 JP3426605 B2 JP 3426605B2 JP 53162796 A JP53162796 A JP 53162796A JP 53162796 A JP53162796 A JP 53162796A JP 3426605 B2 JP3426605 B2 JP 3426605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- content
- strength
- titanium alloy
- mpa
- tensile strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C14/00—Alloys based on titanium
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
方法に関し、より詳しくは、Al、V、Mo等の製造コスト
を増加させる合金元素を含有せず、引張強さ700MPa以
上、望ましくは850MPa以上、更に望ましくは900MPa以上
の高強度を有し、且つ伸び15%以上、望ましくは20%以
上の高延性を有する高強度・高延性チタン合金およびそ
の製造方法に関する。
Cr、Mo等を含有するα+β型合金およびβ型合金が知ら
れている。これら従来の合金は一般に引張強さ900MPa以
上であり、純チタンとの間の700〜900MPa程度の強度レ
ベルの合金は少ない。
−4V合金があり、焼鈍状態で引張強さ850〜1000MPa、伸
び10〜15%である。また、これよりも強度レベルの低い
合金としてTi−3Al−2.5Vがあり、引張強さ700〜800MPa
で延性も優れている。
有するためコストが高いという欠点があった。
Ti−5Al−2.5Fe合金(1984 Deutshce Gesellshaft fur
Metallkunde E.V.発行の“Titanium Science and Techn
ology",p1335)、Ti−6Al−1.7Fe−0.1Si合金、Ti−6.5
Al−1.3Fe合金(Advanced Material & Processes,199
3,p43)等が提案されている。
り、熱間で高強度・低延性であるため純Tiに比べて熱間
加工性が悪く、VをFeに代えたことにより原料コストは
低減されるものの、熱間加工コストは依然として高いと
いう問題がある。
を侵入型強化元素として利用した合金が提案されてい
る。例えば、特開昭61−159563号公報には、酸素含有量
を0.4〜0.6重量%とし、高温での据え込み鍛造を含む粗
鍛練と仕上げ鍛練とを施し、その後500〜700℃×60分以
下の熱処理を施すことにより、引張強さ80kgf/mm2級の
強度レベルを有し、かつ伸びが20%以上である純チタン
鍛造材を製造することが記載されている。しかし、この
方法は、据え込み鍛造や強加工等の複雑な鍛造成形が必
要であり、一般的に採用することはできない。
よって板材や棒材等の種々の形状に成型できる延性に優
れた高強度チタン合金が、特開平1−252747号公報に開
示されている。ここに開示された合金は、強化元素とし
てO、N、およびFeを含有し、これら強化元素の含有量
を、Fe含有量が0.1〜0.8重量%、酸素等価量値Q=
〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕で定義されるQ値が0.3
5〜1.0の関係を満たすように規定した上で、N含有量は
実施例に記載されているように実際上0.05重量%以上と
し、α+β二相等軸相状またはラメラー相状の細粒組織
としたことにより、65kgf/mm2以上の引張強さを有す
る。
と、純チタンより高めのFe含有量を利用した組織細粒化
効果とにより、引張強さ65kgf/mm2以上、伸び20%以上
を達成し、特にQ≧0.6で85kgf/mm2以上が達成される。
に、Q≦0.8では伸びが15%以上となるものの引張強さ
は95kgf/mm2以下であり、またQ=0.8〜1.0では引張強
さが95〜115kgf/mm2と高いが、伸びは15%以下と低い。
に具備することができず、更に高強度と高延性を兼備し
た合金の開発が望まれている。
を必要とするが、このように多量の窒素添加は溶製上極
めて困難であり、添加量の制御も困難である。
ス雰囲気中で行われるので、溶解中に窒素ガスによって
窒素を導入することはほとんど不可能であるため、窒素
含有固体によって窒素を導入せざるを得ない。その際、
チタンの特性を害するような不純物の混入を避けるため
に、窒素を含有するチタンの添加が望ましい。前記のよ
うに多量の窒素含有量を達成するには、添加するチタン
中の窒素含有量を多量にする等の工夫が必要になり、融
点が3290℃と非常に高く未溶解部となりやすいTiN等が
生成する恐れがある。未溶解のTiN等はチタン合金中に
N系介在物として残存し、疲労破壊の起点になる等の致
命的な欠陥となることがある。また、窒素はガス成分で
あるため、窒素含有固体により窒素導入をする場合であ
っても、導入された窒素が蒸発し易いため、含有量の制
御が困難である。
素の含有量を少なくしながら、更に高強度・高延性とし
たチタン合金を提供することを目的とする。
てO、N、およびFeを含有し、残部が実質的にTiから成
り、上記強化元素の含有量は下記の関係(1)〜
(3): (1)Fe:0.9〜2.3重量%、 (2)N:0.05重量%以下、 (3)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕 ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金によって達成され
る。
としてO、N、およびFe、更にCrとNiのうちの少なくと
も1種を含有し、残部が実質的にTiから成り、上記強化
元素の含有量は下記の関係(1)〜(6): (1)Fe、Cr、およびNiの合計量:0.9〜2.3重量%、 (2)Fe:0.4重量%以上、 (3)Cr:0.25重量%以下、 (4)Ni:0.25重量%以下、 (5)N:0.05重量%以下、 (6)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1(〔Fe〕+〔Cr〕+〔Ni〕) ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) 〔Cr〕:Cr含有量(重量%) 〔Ni〕:Ni含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金によっても達成さ
れる。
酸素等価量値Qが0.34〜0.68であり、引張強さ700〜900
MPa、伸び20%以上である高強度・高延性チタン合金が
提供される。
酸素等価量値Qが0.50〜1.00であり、引張強さ850MPa以
上、伸び15%以上である高強度・高延性チタン合金が提
供される。
態様によれば、前記酸素等価量値Qが0.68超〜1.00であ
り、引張強さ900MPa超である高強度・高延性チタン合金
が提供される。
明による高強度・高延性チタン合金を製造する方法であ
って、 上記チタン合金の溶製時に、炭素鋼およびステンレス
鋼の少なくとも1種を装入して溶解することにより、上
記強化元素としてのFeあるいはFe,Cr,Niの少なくとも一
部を上記鋼から導入する、高強度・高延性チタン合金の
製造方法が提供される。
明による高強度・高延性チタン合金を製造する方法であ
って、 スポンジチタン製造工程において、Feを含有する容器
あるいはFe,Cr,Niのうち少なくとも1種の元素を含有す
る容器を使用することにより、該容器から転移・侵入し
たFeあるいはFe,Cr,Niのうち少なくとも1種の元素を含
有したスポンジチタンを製造し、 上記チタン合金の溶製時に、上記強化元素としてのFe
あるいはFe,Cr,Niのうち少なくとも1種の元素の供給原
料の少なくとも一部として上記スポンジチタンを用い
る、高強度・高延性チタン合金の製造方法が提供され
る。
するが、強化に必要な量をVAR(真空アーク溶解)等で
の溶解時に制御することは困難であり、また含有量が多
すぎると延性を低下させるので好ましくない。そこで本
発明では、N含有量を少なくすることにより、添加と含
有量制御を容易にした。N添加量が少なくてよいので、
溶解原料中のN系介在物もVARで解消できる程度に少な
くなる。
なくなる。強度を確保するには、N量の減少を強化元素
であるOあるいはFeで補えばよい。しかし、Oの増量は
延性を低下させ、Feの増量も同様に延性を低下させる。
後者は例えば特開平1−252747号公報の第3表試験番号
9および10に示されている。
実験を行った結果、Feの増量が延性を低下させるのは、
N含有量が0.055重量%以上の場合であり、したがって
N含有量を0.055重量%未満、特に0.050重量%以下とす
れば、Feの増量により延性が低下せずに強度が向上する
ことを見出した。すなわち、N含有量を0.05重量%以下
とし、Fe含有量を0.9重量%以上とすることにより、強
度および延性が同時に向上する。
の量が増え、それに伴ってα相の量は減少する。その結
果、α相安定化元素であるNが、量の減少したα相中に
濃化する。N含有量が0.05重量%より多いと、この濃化
によりTi2N規則相がα相中に析出し易くなり、この析出
物により延性が低下する。N含有量を0.05重量%に限定
することにより、このような析出相は生成しにくくな
り、Feの増量による強度向上ができる。
する。しかし、これら規則相を生成するのに必要なO量
は、Nに比べると格段に多量であり、本発明の範囲では
全く問題とならない。
が達成される。単純にOおよびNを増量して固溶強化す
るのでは、強度は向上するが延性が下がる。本発明にお
いては、N含有量を0.05重量%以下に減量した上で、Fe
を0.9重量%以上に増量することにより、展延性に富む
β相の量を増加させて良好な延性を確保すると同時に、
酸素等価量値Q=0.34〜1.00という関係を満たすように
強化元素である。O、N、およびFeの含有量を調整する
ことにより、引張強さ700MPa以上、伸び15%以上を達成
する。ここで、酸素等価量値Qは下記式で定義される。
68とすることにより、引張強さ700〜900MPa、伸び20%
以上の高強度で特に延性に優れたチタン合金が得られ
る。700MPa以上の引張強さを確保するためにQ値は0.34
以上でなければならず、20%以上の伸びを確保するため
にQ値は0.68以下でなければならない。
00とすることにより、引張強さ850MPa以上、伸び15%地
上の強度が更に高く良好な延性を確保したチタン合金が
得られる。850MPa以上の引張強さを確保するためにQ値
は0.50以上でなければならず、15%以上の伸びを確保す
るためにQ値は1.00以下でなければならない。
値を0.68超〜1.00とすることにより、引張強さ900MPa
超、伸び15%以上の、最も高い強度で良好な延性を確保
したチタン合金が得られる。900MPa超の引張強さを確保
するためにQ値は0.68以上でなければならず、15%以上
の伸びを確保するためにQ値は1.00以下でなければなら
ない。
必須の成分であり、前記Q値についての関係を満たす範
囲の含有量で本発明の合金中に先ず存在する。前記の理
由により、N含有量は0.05重量%以下でなければなら
ず、これに対応してFe含有量は0.9重量%以上が必要で
ある。ただし、Fe含有量が過剰になると凝固偏析が著し
くなり、特性が劣化するため、Fe含有量は2.3重量%以
下とする。
くとも1種で代替することができる。CrおよびNiはFeと
同様にβ相安定化元素であり、結晶粒を微細化して高強
度化に寄与する。その場合、前記Qの式において〔Fe〕
の項を〔Fe〕+〔Cr〕+〔Ni〕の項に代えた下記式でQ
を定義する。
2.3である。強度および延性を同時に向上させるために
Q値は0.9以上でなければならず、Q値が2.3を越えると
凝固偏析が著しくなり特性が劣化することは、Crおよび
Niを添加せずFeのみを添加した場合と同様である。
には、CrまたはNiが多量になると、脆い化合物であるTi
Cr2またはTi2Niが生成して延性が低下する。この現象を
防止するために、CrおよびNiの含有量は各々0.25重量%
以下とし、Fe含有量を0.4重量%以上、望ましくは0.5重
量%以上とすることが必要である。
金と同様に、不純物としてC、H、Mo、Mn、Si、S等を
含有するが、その含有量は各々0.05重量%未満である。
れ、真空中またはアルゴン雰囲気中でアーク溶解(VAR
溶解)される。本発明においては、この溶解時に炭素鋼
および/またはステンレス鋼を供給して、チタン中にFe
と、CrおよびNiのうちの少なくとも1種とを添加するこ
とができる。チタン中に添加するこれらの元素は、上記
の方法でFe、Cr、およびNiの合計量が0.9〜2.3重量%の
範囲内になるように添加しても良いし、また、他の添加
手段と併用して上記範囲内となるように添加しても良
い。好ましくは、より安価なスクラップ等の屑を添加原
料として用いることもできる。
S−SUS430(Fe−17Cr)、JIS−SUS304(Fe−18Cr−8N
i)、JIS−SUS316(Fe−18Cr−8Ni−2Mo)等の炭素鋼お
よびステンレス鋼を用いることができる。これらの添加
原料中にはC、Mo等が含有されているが、Fe、Cr、およ
びNiの含有量に比較していずれも微量であり、チタン合
金中では0.05重量%未満の不純物に属する。
うに別の手段で添加することができる。
グネシウム還元を行ってスポンジチタンを製造する際
に、炭素鋼またはステンレス鋼の容器を用いる。この容
器からFeと、CrおよびNiのうちの少なくとも1種がスポ
ンジチタンに侵入し、これらの元素を含んだスポンジチ
タンが容器の壁および底部の近傍に生成する。このよう
に生成したスポンジチタンは、通常は別に採取され他の
用途に向けられるが、本発明のおいてはFe、CrおよびNi
の添加原料の一部または全部として用いる。これによ
り、低コスト化が可能になる。
を規定量添加することにより高強度・高延性のチタン合
金を提供することができるだけでなく、安価な添加原料
の使用により低コスト化が可能であるため工業的に極め
て有利である。
ので、従来のAlを含有する合金のように熱間加工性が低
下することがなく、製造上有利である。
伸び20%以上の高強度・高延性チタン合金を製造した。
なお、本実施例中において「比較例」とは上記第1の観
点の範囲外であることを意味し、第2の観点の範囲外で
あることは必ずしも意味しない。
00℃に加熱し鍛造で100mmφのビレットとした。次い
で、850℃に加熱後圧延で12mmφの棒材にし、さらに、7
00℃×1hの焼鈍を施した。本製造例を“棒”と表示す
る。
00℃に加熱し鍛造で150mm厚さにし、次いで850℃に加熱
後熱間圧延で厚さ4mmの板材にし、さらに、700℃×1hの
焼鈍を施した。本製造例を“熱延板”と表示する。
延した。本製造例を“冷延板”と表示する。
験(棒は12.5mmφ、ゲージ長さ50mmの試験片、熱延板及
び冷延板は12.5mm幅、ゲージ長さ50mm平板の試験片を採
用)及び一部に回転曲げ疲労試験(107回での未破断強
度を疲労強度と定義)を実施した。結果を表1〜表3に
示した。
する成分を含有した試料であり、Feの添加は純金属或い
はFeTi,Fe2O3(酸化鉄)を用いた。
する成分を含有した試料であり、Fe,Ni,Crの添加は純金
属或いはFeCr,FeNi,FeTi,Fe2O3を用いた。
例である。
4〜17(以上は熱・冷延板)は第1発明第1観点の実施
例であり、備考欄に各例の特徴を付記している。同欄に
記載されている「典型」の表示は、規定範囲内の典型例
を意味している。
強度が低く規定範囲に達しない棒の比較例、同8はQ
(酸素等価量値〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕)が少
ない棒の比較例であり、試験番号7と比較すれば明らか
なように規定範囲の下限を僅かに外したために引張強度
が700MPaに達しない。試験番号11は酸素含有量を多くし
たためQが高い棒の比較例であり、試験番号10の比較す
れば明らかなようにQの規定範囲上限を僅かに外したた
めに引張強度が高く、伸びが低くなっている。試験番号
12はFeが低く、引張強度が規定範囲に達しない棒の比較
例であり、また、試験番号13はFeを高くしたため、凝固
偏析が起こり、引張強度が大きく、伸びが著しく低くな
っている棒の比較例である。
700〜900MPaの引張強さと20%以上の伸びを有している
ことが分かる。
観点の熱延板及び冷延板に関する実施例であり、備考欄
に各例の特徴を付記している。
張強度が規定範囲に達していない熱延板の比較例、同25
はFe+Ni+Crの含有量が多く、凝固偏析のため引張強度
が規定範囲を超え、かつ伸びが著しく低下している冷延
板の比較例、同26はNiが過剰に含有されており伸びが不
足している熱延板の比較例、同27はFeが不足し、かつNi
が過剰に含有され、伸びが低下している熱延板の比較例
である。同28はCrが過剰に含有され、伸びが低下してい
る熱延板の比較例である。これらにより第2発明第1観
点の範囲内のチタン合金が700〜900MPaの引張強さと20
%以上の伸びを有していることが分かる。
てSUS430屑を使用し、またFe源としてはさらにFeTiを用
い、所定の成分になるように調整した棒の例である。同
30はNi,Cr源としてSUS304屑、Fe源としてさらにFeTiを
使用し、所定の成分になるように調整した熱延板の例で
あり、同31はNi,Cr源としてSUS316屑、Fe源としてさら
にFeTiを使用し、所定の成分になるように調整した熱延
板の例である。
るように調整した棒の例である。
ンレス製容器から侵入したFe,Ni,Crを含有したスポンジ
チタン材を切り出して用い、所定の成分になるように調
整した熱延板の例である。
の引張強度は700MPa以上、伸び20%以上の第1および第
2発明の第1観点の範囲内にあり、優れた特性を示して
いる。
15%以上の高強度・高延性チタン合金を製造した。な
お、本実施例中において「比較例」とは上記第2の観点
の範囲外であることを意味し、第1の観点の範囲外であ
ることは必ずしも意味しない。
00℃に加熱し鍛造で100mmφのビレットとした。次い
で、850℃に加熱後圧延で12mmφの棒材にし、さらに、7
00℃×1hの焼鈍を施した。本製造例を“棒”と表示す
る。
00℃に加熱し鍛造で150mm厚さにし、次いで、850℃に加
熱後熱間圧延で厚さ4mmの板材にし、さらに、700℃×1h
の焼鈍を施した。本製造例を“熱延板”と表示する。
延した。本製造例を“冷延板”と表示する。
験(棒は12.5mmφ、ゲージ長さ50mmの試験片、熱延板及
び冷延板は12.5mm幅、ゲージ長さ50mm平板の試験片を採
用)及び一部に回転曲げ疲労試験(107回での未破断強
度を疲労強度と定義)を実施した。結果を表4〜表6に
示した。
有した試料であり、Feの添加は純金属或いはFeTi,Fe2O3
(酸化鉄)を用いた。
有した試料であり、Fe,Ni,Crの添加は純金属或いはFeC
r,FeNi,FeTi,Fe2O3を用いた。
例である。
9,12,13(以上は棒)、15,16(以上は冷延板)は第1発
明第2観点の実施例であり、備考欄に各例の特徴を付記
している。
範囲に達しない熱延板の例、同6はQ(酸素等価量値
〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕)が少なく引張強度が
不足している熱延板の比較例であり、試験番号1と比較
すれば明らかのように規定範囲の下限を僅かに外したた
めに引張強度が850MPaに達しない。試験番号7は酸素含
有量を多くしたためQが高い熱延板の比較例であり、引
張強度は高いが、伸びが著しく低くなっている。
の比較例、試験番号11はFeが低く、伸び及び疲労強度が
低い棒の比較例であり、また、試験番号14はFeを高くし
たため、凝固偏析が起こり、伸び及び疲労強度が低くな
っている棒の比較例である。
850MPa以上の引張強さと15%以上の伸びを有しているこ
とが分かる。
第2観点の熱延板及び冷延板に関する実施例であり、備
考欄に各例の特徴を付記している。
伸びが規定範囲に達していない熱延板の比較例、同23は
Fe+Ni+Crの含有量が多く、凝固偏析のため伸びが著し
く低下している熱延板の比較例、同25はNiが過剰に含有
されており伸びが不足している冷延板の比較例である。
同26はCrが過剰に添加され伸びが不足いている冷延板の
例である。これらにより第2発明第2観点の範囲内のチ
タン合金が850MPa以上の引張強さと15%以上の伸びを有
していることが分かる。
てSUS430屑を使用し、またFe源としてはさらにFeTiを用
い、所定の成分になるように調整した棒の例である。同
28はFe,Ni,Cr源としてSUS304屑を、Fe源としてさらにFe
Tiを使用し、所定の成分になるように調整した熱延板の
例であり、同29はFe,Ni,Cr源としてSUS316屑、Fe源とし
てさらにFeTiを使用し、所定の成分になるように調整し
た熱延板の例である。
るように調整した棒の例である。
ンレス製の容器から侵入したFe,Ni,Crを含有したスポン
ジチタン材を切り出して用い、所定の成分になるように
調整した熱延板の例である。
の引張強度は850MPa以上、伸び15%以上の第1および第
2発明の第2観点の範囲内にあり、それぞれ優れた特性
を示している。
15%以上の高強度・高延性チタン合金を製造した。な
お、本実施例中において「比較例」とは上記第2の観点
の範囲外であることを意味し、第1の観点の範囲外であ
ることは必ずしも意味しない。
例)含有し、かつ表7に示すQ値を有する試料を、100m
mφの円柱鋳塊をプラズマアーク溶解して造塊した後、1
000℃に加熱し鍛造で80mm厚さのスラブにし、次いで、8
50℃に加熱後熱間圧延で厚さ4mmの熱延板にし、さら
に、700℃×1hの焼鈍を施して作成した。これらの試料
に実施例1に記載した引張試験を実施し、その結果をプ
ロットして図1、図2に示した。
して、1.5%Feを含有する本発明(●印)はQ=0.5を境
にして引張強度及び伸び共に向上していることが分か
る。特に、Q=0.68〜1.00の範囲で、その向上が著し
い。
減量し代わりにFeを増量し、かつ強化元素であるO、
N、およびFeの含有量、あるいは更にFeの一部を代替す
るCr、Niの含有量を、酸素等価量値Qにより調整するこ
とにより高強度と高延性とを有するチタン合金を提供す
る。更に、本発明によれば、上記の強化元素を低廉な添
加原料から供給できるので、低コスト化が可能となり、
工業的に極めて有利である。
Claims (12)
- 【請求項1】強化元素としてO、N、およびFeを含有
し、残部が実質的にTiから成り、上記強化元素の含有量
は下記の関係(1)〜(3): (1)Fe:0.9〜2.3重量%、 (2)N:0.05重量%以下、 (3)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕 ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金。 - 【請求項2】強化元素としてO、N、およびFe、更にCr
とNiのうちの少なくとも1種を含有し、残部が実質的に
Tiから成り、上記強化元素の含有量は下記の関係(1)
〜(6): (1)Fe、Cr、およびNiの合計量:0.9〜2.3重量%、 (2)Fe:0.4重量%以上、 (3)Cr:0.25重量%以下、 (4)Ni:0.25重量%以下、 (5)N:0.05重量%以下、 (6)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1(〔Fe〕+〔Cr〕+〔N
i〕) ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) 〔Cr〕:Cr含有量(重量%) 〔Ni〕:Ni含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金。 - 【請求項3】前記酸素等価量値Qが0.34〜0.68であり、
引張強さ700〜900MPa、伸び20%以上である請求項1記
載の高強度・高延性チタン合金。 - 【請求項4】前記酸素等価量値Qが0.50〜1.00であり、
引張強さ850MPa以上、伸び15%以上である請求項1記載
の高強度・高延性チタン合金。 - 【請求項5】前記酸素等価量値Qが0.68超〜1.00であ
り、引張強さ900MPa超である請求項4記載の高強度・高
延性チタン合金。 - 【請求項6】前記酸素等価量値Qが0.34〜0.68であり、
引張強さ700〜900MPa、伸び20%以上である請求項2記
載の高強度・高延性チタン合金。 - 【請求項7】前記酸素等価量値Qが0.50〜1.00であり、
引張強さ850MPa以上、伸び15%以上である請求項2記載
の高強度・高延性チタン合金。 - 【請求項8】前記酸素等価量値Qが0.68超〜1.00であ
り、引張強さ900MPa超である請求項7記載の高強度・高
延性チタン合金。 - 【請求項9】強化元素としてO、N、およびFeを含有
し、残部が実質的にTiから成り、上記強化元素の含有量
は下記の関係(1)〜(3): (1)Fe:0.9〜2.3重量%、 (2)N:0.05重量%以下、 (3)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕 ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金を製造する方法で
あって、 上記チタン合金の溶製時に、炭素鋼およびステンレス鋼
の少なくとも1種を装入して溶解することにより、上記
強化元素としてのFeの少なくとも一部を上記鋼から導入
する、高強度・高延性チタン合金の製造方法。 - 【請求項10】強化元素としてO、N、およびFe、更に
CrとNiのうちの少なくとも1種を含有し、残部が実質的
にTiから成り、上記強化元素の含有量は下記の関係
(1)〜(6): (1)FeとCrとNiの総量:0.9〜2.3重量%、 (2)Fe:0.4重量%以上、 (3)Cr:0.25重量%以下、 (4)Ni:0.25重量%以下、 (5)N:0.05重量%以下、 (6)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1(〔Fe〕+〔Cr〕+〔Ni〕) ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) 〔Cr〕:Cr含有量(重量%) 〔Ni〕:Ni含有量(重量%) を満たす範囲にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%以
上である高強度・高延性チタン合金を製造する方法であ
って、 上記チタン合金の溶製時に、炭素鋼およびステンレス鋼
のうち少なくとも1種の鋼を装入して溶解することによ
り、上記強化元素としてのFe、Cr、およびNiの少なくと
も一部を上記少なくとも1種の鋼から導入する高強度・
高延性チタン合金の製造方法。 - 【請求項11】強化元素としてO、N、およびFeを含有
し、残部が実質的にTiから成り、上記強化元祖の含有量
は下記の関係(1)〜(3): (1)Fe:0.9〜2.3重量%、 (2)N:0.05重量%以下、 (3)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1〔Fe〕 ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金を製造する方法で
あって、 スポンジチタン製造工程において、Feを含有する容器を
使用することにより、該容器から転移・侵入したFeを含
有したスポンジチタンを製造し、 上記チタン合金の溶製時に、上記強化元素としてのFeの
供給原料の少なくとも一部として上記スポンジチタンを
用いる、高強度・高延性チタン合金の製造方法。 - 【請求項12】強化元素としてO、N、およびFe、更に
CrとNiのうちの少なくとも1種を含有し、残部が実質的
にTiから成り、上記強化元素の含有量は下記の関係
(1)〜(6): (1)FeとCrとNiの総量:0.9〜2.3重量%、 (2)Fe:0.4重量%以上、 (3)Cr:0.25重量%以下、 (4)Ni:0.25重量%以下、 (5)N:0.05重量%以下、 (6)下記式で定義される酸素等価量値Q:0.34〜1.00、 Q=〔O〕+2.77〔N〕+0.1(〔Fe〕+〔Cr〕+〔Ni〕) ただし、〔O〕:O含有量(重量%) 〔N〕:N含有量(重量%) 〔Fe〕:Fe含有量(重量%) 〔Cr〕:Cr含有量(重量%) 〔Ni〕:Ni含有量(重量%) を満たす範囲内にあり、引張強さ700MPa以上、伸び15%
以上である高強度・高延性チタン合金の製造方法であっ
て、 スポンジチタン製造工程において、Fe、Cr、およびNiの
うち少なくとも1種の元素を含有する容器を使用するこ
とにより、該容器から転移・侵入した上記少なくとも1
種の元素を含有したスポンジチタンを製造し、 上記チタン合金の溶製時に、上記強化元素としてのFe、
Cr、およびNiの少なくとも1種の供給原料の少なくとも
一部として上記スポンジチタンを用いる、高強度・高延
性チタン合金の製造方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9730195 | 1995-04-21 | ||
JP7-97301 | 1995-04-21 | ||
JP7-97302 | 1995-04-21 | ||
JP9730295 | 1995-04-21 | ||
PCT/JP1996/001078 WO1996033292A1 (fr) | 1995-04-21 | 1996-04-19 | Alliage de titane a resistance et ductilite elevees et son procede de preparation |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3426605B2 true JP3426605B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=26438486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53162796A Expired - Lifetime JP3426605B2 (ja) | 1995-04-21 | 1996-04-19 | 高強度・高延性チタン合金およびその製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6063211A (ja) |
EP (1) | EP0767245B1 (ja) |
JP (1) | JP3426605B2 (ja) |
DE (1) | DE69610544T2 (ja) |
RU (1) | RU2117065C1 (ja) |
WO (1) | WO1996033292A1 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012041609A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Nhk Spring Co Ltd | 高強度チタン合金部材およびその製造方法 |
KR20130122650A (ko) | 2011-02-24 | 2013-11-07 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 냉연성 및 냉간에서의 취급성이 우수한 α+β형 티타늄 합금판과 그 제조 방법 |
JP2017057473A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | 新日鐵住金株式会社 | α+β型チタン合金板およびその製造方法 |
US10351941B2 (en) | 2014-04-10 | 2019-07-16 | Nippon Steel Corporation | α+β titanium alloy cold-rolled and annealed sheet having high strength and high young's modulus and method for producing the same |
RU2752094C1 (ru) * | 2018-04-10 | 2021-07-22 | Ниппон Стил Корпорейшн | Титановый сплав и способ его получения |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3742558B2 (ja) * | 2000-12-19 | 2006-02-08 | 新日本製鐵株式会社 | 高延性で板面内材質異方性の小さい一方向圧延チタン板およびその製造方法 |
CA2729338C (en) * | 2002-08-20 | 2012-04-17 | Daido Tokushuko Kabushiki Kaisha | Corrosion-resistant conductive component and method of manufacturing the same, and fuel cell |
JP2004269982A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-09-30 | Daido Steel Co Ltd | 高強度低合金チタン合金とその製造方法 |
JP4116983B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2008-07-09 | 本田技研工業株式会社 | チタン製バルブスプリングリテーナ |
JP2006274392A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Honda Motor Co Ltd | チタン合金製ボルト及び引張り強さが少なくとも800MPaであるチタン合金製ボルトの製造方法 |
JP5010309B2 (ja) * | 2007-02-26 | 2012-08-29 | 新日本製鐵株式会社 | 高強度チタン合金製冷間鍛造用素材 |
JP5088876B2 (ja) * | 2008-01-29 | 2012-12-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 高強度かつ成形性に優れたチタン合金板とその製造方法 |
JP4666271B2 (ja) * | 2009-02-13 | 2011-04-06 | 住友金属工業株式会社 | チタン板 |
JP5758204B2 (ja) | 2011-06-07 | 2015-08-05 | 日本発條株式会社 | チタン合金部材およびその製造方法 |
JP5871490B2 (ja) * | 2011-06-09 | 2016-03-01 | 日本発條株式会社 | チタン合金部材およびその製造方法 |
JP6187679B2 (ja) * | 2014-04-10 | 2017-08-30 | 新日鐵住金株式会社 | 管長手方向の強度、剛性に優れたα+β型チタン合金溶接管およびその製造方法 |
RU2583556C2 (ru) * | 2014-09-16 | 2016-05-10 | Публичное Акционерное Общество "Корпорация Всмпо-Ависма" | Экономнолегированный титановый сплав |
KR102434519B1 (ko) * | 2021-12-29 | 2022-08-22 | 한국재료연구원 | 페로크롬을 이용한 고강도 타이타늄 합금 제조 방법 및 고강도 타이타늄 합금 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2640773A (en) * | 1952-01-25 | 1953-06-02 | Allegheny Ludlum Steel | Titanium base alloys |
US3258335A (en) * | 1963-11-12 | 1966-06-28 | Titanium Metals Corp | Titanium alloy |
JPS52115713A (en) * | 1976-03-25 | 1977-09-28 | Sumitomo Metal Ind Ltd | High tensile titanium having excellent hydrogen brittleness resistance |
JPS5534856A (en) * | 1978-09-04 | 1980-03-11 | Hitachi Ltd | Voltage controlling method of inverter |
JPH01252747A (ja) * | 1987-12-23 | 1989-10-09 | Nippon Steel Corp | 延性の優れた高強度チタン材及びその製造方法 |
US5188677A (en) * | 1989-06-16 | 1993-02-23 | Nkk Corporation | Method of manufacturing a magnetic disk substrate |
JPH04272146A (ja) * | 1991-02-25 | 1992-09-28 | Sumitomo Metal Ind Ltd | チタンおよびチタン合金製品の製造方法 |
US5219521A (en) * | 1991-07-29 | 1993-06-15 | Titanium Metals Corporation | Alpha-beta titanium-base alloy and method for processing thereof |
JPH07268516A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-17 | Nippon Steel Corp | 吸気エンジンバルブに適した低強度チタン合金棒 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP53162796A patent/JP3426605B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1996-04-19 US US08/750,627 patent/US6063211A/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-04-19 RU RU97100791A patent/RU2117065C1/ru active
- 1996-04-19 WO PCT/JP1996/001078 patent/WO1996033292A1/ja active IP Right Grant
- 1996-04-19 DE DE69610544T patent/DE69610544T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-04-19 EP EP96910213A patent/EP0767245B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012041609A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Nhk Spring Co Ltd | 高強度チタン合金部材およびその製造方法 |
US10151019B2 (en) | 2010-08-20 | 2018-12-11 | Nhk Spring Co., Ltd. | High-strength titanium alloy member and production method for same |
KR20130122650A (ko) | 2011-02-24 | 2013-11-07 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 냉연성 및 냉간에서의 취급성이 우수한 α+β형 티타늄 합금판과 그 제조 방법 |
US10351941B2 (en) | 2014-04-10 | 2019-07-16 | Nippon Steel Corporation | α+β titanium alloy cold-rolled and annealed sheet having high strength and high young's modulus and method for producing the same |
JP2017057473A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | 新日鐵住金株式会社 | α+β型チタン合金板およびその製造方法 |
RU2752094C1 (ru) * | 2018-04-10 | 2021-07-22 | Ниппон Стил Корпорейшн | Титановый сплав и способ его получения |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0767245B1 (en) | 2000-10-04 |
EP0767245A1 (en) | 1997-04-09 |
WO1996033292A1 (fr) | 1996-10-24 |
DE69610544D1 (de) | 2000-11-09 |
US6063211A (en) | 2000-05-16 |
EP0767245A4 (en) | 1998-09-09 |
DE69610544T2 (de) | 2001-05-31 |
RU2117065C1 (ru) | 1998-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3426605B2 (ja) | 高強度・高延性チタン合金およびその製造方法 | |
US10913242B2 (en) | Titanium material for hot rolling | |
EP0969109B1 (en) | Titanium alloy and process for production | |
US12071678B2 (en) | High strength titanium alloys | |
EP2333130B1 (en) | Use of a heat resistant titanium alloy sheet excellent in cold workability in an exhaust system of a vehicle | |
JPH0754114A (ja) | 改良された低コストTi−6Al−4Vバリスティック合金 | |
JP2003096534A (ja) | 高強度耐熱鋼、高強度耐熱鋼の製造方法、及び高強度耐熱管部材の製造方法 | |
EP0322087B1 (en) | High strength titanium material having improved ductility and method for producing same | |
JP2004010963A (ja) | 高強度Ti合金およびその製造方法 | |
JP2536673B2 (ja) | 冷間加工用チタン合金材の熱処理方法 | |
JPH08295969A (ja) | 超塑性成形に適した高強度チタン合金およびその合金板の製造方法 | |
WO1998022629A2 (en) | A new class of beta titanium-based alloys with high strength and good ductility | |
EP1772528B1 (en) | Titanium alloy and method of manufacturing titanium alloy material | |
JP6844706B2 (ja) | チタン板 | |
US10480050B2 (en) | Titanium sheet and method for producing the same | |
US6682613B2 (en) | Process for making high strength micro-alloy steel | |
US7220325B2 (en) | High-strength micro-alloy steel | |
JP2001152268A (ja) | 高強度チタン合金 | |
JPH06108187A (ja) | 窒素添加高強度チタン合金 | |
JP4371201B2 (ja) | β型チタン合金およびその製造方法 | |
JPH11117020A (ja) | 耐熱部品の製造方法 | |
JP3297010B2 (ja) | nearβ型チタン合金コイルの製法 | |
JP2001329324A (ja) | チタン合金 | |
JPH0670263B2 (ja) | 高強度チタン線 | |
Çam et al. | Laser and electron beam welding of Ti-alloys: Literature review |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100509 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 10 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 10 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |