JP3385095B2 - 上塗り塗料用硬化性樹脂組成物 - Google Patents
上塗り塗料用硬化性樹脂組成物Info
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Description
脂組成物に関する。さらに詳しくは、たとえば金属、セ
ラミックス、ガラス、セメント、窯業系成形物、プラス
チック、木材、紙、繊維などからなる建築物、家電用
品、産業機器などの塗装に好適に使用しうる上塗り塗料
用硬化性樹脂組成物に関する。
鋼などからなる建築物、建材などの産業用製品などの表
面を、たとえばフッ素樹脂塗料、アクリルウレタン塗
料、アクリルシリコン樹脂塗料などの塗料で被覆するこ
とによって、建築物などの外観をよくしたり、防食性や
耐候性などを向上させたりしている。
都市部を中心とした環境の悪化や美観・景観保持意識の
向上から、前記のごとき塗料に対する耐汚染性の要求が
高まってきている。
脂塗料が耐汚染性にすぐれているが、厳しい環境下では
まだ充分とはいえない。
とき実状に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の反応性
シリル基を含有するアクリル系共重合体、特定のシリコ
ン化合物、特定の硬化触媒および密着性改良成分を特定
の割合で配合した組成物が、常温で硬化性を有し、該組
成物からの塗膜が、アクリルシリコン樹脂塗料からの塗
膜と同様にすぐれた耐候性を有するとともに、さらにす
ぐれた耐汚染性と密着性とを同時に有することをようや
く見出し、本発明を完成するに至った。
10のアルキル基、R2は水素原子または炭素数1〜1
0のアルキル基、アリール基およびアラルキル基から選
ばれた1価の炭化水素基、aは0〜2の整数を示す)で
表わされる炭素原子に結合した反応性シリル基を含有
し、n−ブチルメタクリレート単位を含有するアクリル
系共重合体(A)100部(重量部、以下同様)に対し
て、一般式(II):
基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価の
炭化水素基、R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素
基、bは0または1を示す)で表わされるシリコン化合
物および(または)その部分加水分解縮合物(B)2〜
70部と、有機カルボン酸類、有機カルボン酸類と有機
アミン類との併用物および有機金属化合物から選ばれた
少なくとも1種の硬化触媒(C)0.1〜20部と、ア
ミノシラン化合物とビスフェノールA型エポキシ樹脂の
反応物である密着性改良成分(D)2〜20部とを配合
してなる上塗り塗料用硬化性樹脂組成物(発明1)、発
明1におけるアクリル系共重合体(A)が、分子内に一
般式(I)で表わされる反応性シリル基を含有する単量
体単位を3〜90%(重量%、以下同様)含有する共重
合体である組成物(発明2)、発明1または発明2にお
けるアクリル系共重合体(A)が、重合成分としてn−
ブチルメタクリレート単位を20〜50%含有する共重
合体である組成物(発明3)、発明1における有機カル
ボン酸類と有機アミン類との併用物が、飽和または不飽
和1価カルボン酸と3級アミンとからなるものである組
成物(発明4)、発明1または発明4における有機アミ
ン類が、アミノシラン化合物および(または)アミノシ
ラン化合物の反応物を含有するものである組成物(発明
5)、発明1、発明4または発明5における有機カルボ
ン酸類と有機アミン類との併用物が、有機カルボン酸類
のカルボキシル基と有機アミン類のアミノ基との比(ア
ミノ基/カルボキシル基の比)が0.2〜3のものであ
る組成物(発明6)、発明1における有機金属化合物が
ジブチルスズアルキルエステルである組成物(発明
7)、および形成される塗膜の接触角が56°以下とな
る発明1、2、3、4、5、6または7記載の組成物
(発明8)に関する。
組成物には、湿分の存在下、室温で硬化性を有するベー
ス樹脂として一般式(I):
10のアルキル基、R2は水素原子または炭素数1〜1
0のアルキル基、アリール基およびアラルキル基から選
ばれた1価の炭化水素基、aは0〜2の整数を示す)で
表わされる炭素原子に結合した反応性シリル基を含有
し、n−ブチルメタクリレート単位を含有するアクリル
系共重合体(A)が含有される。
実質的にアクリル系単量体が共重合した主鎖からなる
(以下、主鎖が実質的にアクリル共重合鎖からなるとも
いう)共重合体であるため、えられる本発明の上塗り塗
料用硬化性樹脂組成物から形成される塗膜の耐候性、耐
薬品性などがすぐれたものとなる。
鎖が実質的にアクリル共重合鎖からなるとは、アクリル
系共重合体(A)の主鎖を構成する単位のうちの50%
以上、さらには70%以上がアクリル系単量体単位から
形成されていることを意味する。
性シリル基が炭素原子に結合した形式で含有されている
ため、塗膜の耐水性、耐アルカリ性、耐酸性などがすぐ
れたものとなる。
式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性シリル
基の数は、アクリル系共重合体(A)1分子あたり2個
以上、好ましくは3個以上であることが、本発明の組成
物から形成される塗膜の耐候性、耐溶剤性などの耐久性
がすぐれるという点から好ましい。
ル基は、アクリル系共重合体(A)の主鎖の末端に結合
していてもよく、側鎖に結合していてもよく、主鎖の末
端および側鎖に結合していてもよい。
子または炭素数1〜10、好ましくはたとえばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基などの炭素数1〜4のアルキル
基である。前記アルキル基の炭素数が10をこえるばあ
いには、反応性シリル基の反応性が低下するようにな
る。また、前記R1 がたとえばフェニル基、ベンジル基
などのアルキル基以外の基であるばあいにも、反応性シ
リル基の反応性が低下するようになる。
水素原子または炭素数1〜10、好ましくはたとえば前
記R1 において例示された炭素数1〜4のアルキル基、
たとえばフェニル基などの好ましくは炭素数6〜25の
アリール基およびたとえばベンジル基などの好ましくは
炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化
水素基である。これらのなかでは、本発明の組成物が硬
化性にすぐれるという点から炭素数1〜4のアルキル基
であるのが好ましい。
3-a は3−aが1以上3以下になるように、すなわちa
が0〜2になるように選ばれるが、アクリル系共重合体
(A)の硬化性が良好になるという点からは、aが0ま
たは1であるのが好ましい。したがって、R2 の結合数
は0〜1であるのが好ましい。
または
るR1 またはR2 は同じであってもよく、異なっていて
もよい。
結合した反応性シリル基の具体例としては、たとえば後
述する反応性シリル基を含有する単量体に含有される基
があげられる。
は、合成の容易さの点から、その分子内に一般式(I)
で表わされる炭素原子に結合した反応性シリル基を含有
する単量体単位を含有したものが好ましい。なお、アク
リル系共重合体(A)中の前記単量体単位の含有割合
は、本発明の組成物を用いて形成される塗膜の耐久性が
すぐれる、強度が大きくなるという点から、3〜90
%、さらには11〜70%、とくには11〜50%であ
るのが好ましい。
る一般式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性
シリル基を含有する単量体単位以外の単量体単位として
は、後述するアクリル系単量体からの単位、後述する必
要により用いられるその他の単量体からの単位があげら
れる。
量が、本発明の組成物を用いて形成される塗膜の耐久性
などの物性がすぐれるという点から、1000〜300
00、なかんづく3000〜25000であることが好
ましい。
は、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
の一例について説明する。
合性2重結合および炭素原子に結合した反応性シリル基
を含有する単量体(以下、モノマー(A−1)とい
う)、(メタ)アクリル酸および(または)その誘導体
(以下、モノマー(A−2)という)ならびに必要によ
り用いられるその他の単量体を含有するものを重合する
ことによって製造することができる。
は、たとえば
5 は水素原子またはメチル基を示す)で表わされる化合
物;
と同じ、nは1〜12の整数を示す)で表わされる化合
物;
前記と同じ)で表わされる化合物;
と同じ、mは1〜14の整数を示す)で表わされる化合
物;
の一般式(VII ):
と同じ、qは0〜22の整数を示す)で表わされる化合
物や、炭素原子に結合した反応性シリル基をウレタン結
合またはシロキサン結合を介して末端に有する(メタ)
アクリレートなどがあげられる。これらのなかでは、共
重合性および重合安定性、ならびにえられる組成物の硬
化性および保存安定性がすぐれるという点から、前記一
般式(IV)で表わされる化合物が好ましい。
もよく、2種以上併用してもよい。
に、えられるアクリル系共重合体(A)中に一般式
(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性シリル基
を含有する単量体単位が3〜90%、さらには11〜7
0%、とくには11〜50%含有されるように使用する
のが好ましい。
は、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチ
ル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリルアミド、α−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アク
リロイルモルホリン、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、アロニ
クスM−5700、マクロモノマーであるAS−6、A
N−6、AA−6、AB−6、AK−5などの化合物
(以上、東亜合成化学工業(株)製)、Placcel
FA−1、Placcel FA−4、Placce
l FM−1、Placcel FM−4(以上、ダイ
セル化学工業(株)製)、(メタ)アクリル酸のヒドロ
キシアルキルエステル類とリン酸またはリン酸エステル
類との縮合生成物などのリン酸エステル基含有(メタ)
アクリル系化合物、ウレタン結合やシロキサン結合を含
む(メタ)アクリレートなどがあげられる。これらのな
かでは、えられるアクリル系共重合体(A)が後述する
一般式(II)で表わされるシリコン化合物および(また
は)その部分加水分解縮合物(B)との相溶性にすぐれ
るという点から、n−ブチルメタクリレートを含有する
ことが必須である。
もよく、2種以上併用してもよい。
内に一般式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応
性シリル基を含有する単量体単位を3〜90%含有し、
n−ブチルメタクリレート単位を含有するばあいには、
これらを含有するばあいにえられるいずれの効果をもう
ることができる。
るモノマー(A−1)の種類および使用量に応じて適宜
調整すればよいが、通常用いる重合成分全量の5〜90
%、さらには30〜85%、とくには50〜85%であ
るのが好ましい。なお、モノマー(A−2)としてn−
ブチルメタクリレートを用いることが必須であり、その
使用量は、用いる単量体全量の20〜50%であること
が、後述する一般式(II)で表わされるシリコン化合物
および(または)その部分加水分解縮合物(B)との相
溶性およびえられる硬化性樹脂組成物から形成される塗
膜の各種特性のバランスがすぐれるという点から好まし
い。
の組成物から形成される塗膜の耐候性をさらに向上させ
る目的で、たとえば主鎖にウレタン結合やシロキサン結
合により形成されたセグメント、モノマー(A−1)、
モノマー(A−2)以外の単量体に由来するセグメント
などを、50%をこえない範囲でアクリル系共重合体
(A)の製造時に導入してもよい。
2)以外の単量体の具体例としては、たとえばスチレ
ン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンス
ルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンな
どの芳香族炭化水素系ビニル系化合物;マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸、これらの
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などの塩;
無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸の酸無水物、こ
れら酸無水物と炭素数1〜20の直鎖状または分岐鎖を
有するアルコールとのジエステルまたはハーフエステル
などの不飽和カルボン酸のエステル;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエス
テルやアリル化合物;ビニルピリジン、アミノエチルビ
ニルエーテルなどのアミノ基含有ビニル系化合物;イタ
コン酸ジアミド、クロトン酸アミド、マレイン酸ジアミ
ド、フマル酸ジアミド、N−ビニルピロリドンなどのア
ミド基含有ビニル系化合物;2−ヒドロキシエチルビニ
ルエーテル、メチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプ
レン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フルオロ
オレフィンマレイミド、N−ビニルイミダゾール、ビニ
ルスルホン酸などのその他のビニル系化合物などがあげ
られる。
用してもよい。
ル基またはアミノ基などの基が含まれていてもよく、そ
のばあいには、硬化性、密着性が向上するが、重合体鎖
に結合しているカルボキシル基やアミノ基のばあい、活
性が弱く、これらを硬化触媒のかわりに使用して硬化さ
せようとしても良好な特性の硬化物がえられない。
ば特開昭54−36395号公報、特開昭57−559
54号公報などに記載のヒドロシリル化法または反応性
シリル基を含有する単量体を用いた溶液重合法によって
製造することができるが、合成の容易さなどの点から反
応性シリル基を含有する単量体を用い、アゾビスイソブ
チロニトリルなどのアゾ系ラジカル重合開始剤を用いた
溶液重合法によって製造するのがとくに好ましい。
応性のものであればよく、とくに制限はないが、たとえ
ばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン
などの炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸
エステル類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなど
のセロソルブ類;セロソルブアセテートなどのエーテル
エステル類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、
アセチルアセトン、メチルイソブチルケトン、アセトン
などのケトン類などがあげられる。
て、たとえばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシル
メルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエ
トキシシラン、(CH3 O)3 Si−S−S−Si(O
CH3 )3 、(CH3O)3 Si−S8 −Si(OCH
3 )3 などの連鎖移動剤を単独または2種以上併用する
ことにより、えられるアクリル系共重合体(A)の分子
量を調整してもよい。とくに、たとえばγ−メルカプト
プロピルトリメトキシシランなどのアルコキシシリル基
を分子中に有する連鎖移動剤を用いたばあいには、アク
リル系共重合体(A)の末端に反応性シリル基を導入す
ることができるので好ましい。かかる連鎖移動剤の使用
量は、用いる重合成分全量の0.05〜10%、なかん
づく0.1〜8%であることが好ましい。
合体(A)とともに、本発明の組成物から形成される塗
膜の耐汚染性を向上させるとともに、該塗膜と被塗物と
の密着性を向上させるための成分である、一般式(I
I):
基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価の
炭化水素基、R4 は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素
基、bは0または1を示す)で表わされるシリコン化合
物および(または)その部分加水分解縮合物(B)(以
下、シリコン化合物等(B)ともいう)が使用される。
シリコン化合物等(B)をアクリル系共重合体(A)と
混合させたものは常温硬化性を有する組成物となり、該
組成物を用いて形成される塗膜はすぐれた耐汚染性を有
するが、該塗膜がすぐれた耐汚染性を有する理由はまだ
定かには判明していない。おそらくアクリル系共重合体
(A)とシリコン化合物等(B)との相対的硬化速度の
違いと相溶性に起因し、表面硬度および親水性が向上す
ることが影響しているものと考えられる。
1〜10、好ましくはたとえばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基などの炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、
好ましくはたとえばフェニル基などの炭素数6〜9のア
リール基およびアラルキル基、好ましくはたとえばベン
ジル基などの炭素数7〜9のアラルキル基から選ばれた
1価の炭化水素基である。前記アルキル基の炭素数が1
0をこえるばあいには、シリコン化合物等(B)の反応
性が低下するようになる。また、R3 が前記アルキル
基、アリール基、アラルキル基以外の基のばあいにも反
応性が低下するようになる。
炭素数1〜10、好ましくはR3 と同様の炭素数1〜4
のアルキル基、アリール基、好ましくはR3 と同様の炭
素数6〜9のアリール基およびアラルキル基、好ましく
はR3 と同様の炭素数7〜9のアラルキル基から選ばれ
た1価の炭化水素基である。
4-b は4−bが3以上になるように、すなわちbが0〜
1になるように選ばれるが、本発明の組成物から形成さ
れる塗膜の硬化性が向上するという点からは、bが0で
あるのが好ましい。
の数が2個以上のばあい、2個以上含まれるR3 は同じ
であってもよく、異なっていてもよい。
とえばテトラメチルシリケート、テトラエチルシリケー
ト、テトラn−プロピルシリケート、テトラi−プロピ
ルシリケート、テトラn−ブチルシリケート、テトラi
−ブチルシリケートなどのテトラアルキルシリケート;
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、3−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリse
c−オクチルオキシシラン、メチルトリフェノキシシラ
ン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリブト
キシシランなどのトリアルコキシシランなどがあげられ
る。
縮合物の具体例としては、たとえば通常の方法で前記テ
トラアルキルシリケートやトリアルコキシシランに水を
添加し、縮合させてえられるものがあげられ、たとえば
MSI51、ESI28、ESI40、HAS−1、H
AS−10(以上、コルコート(株)製)などのテトラ
アルキルシリケートの部分加水分解縮合物や、たとえば
AFP−1(信越化学工業(株)製)などのトリアルコ
キシシランの部分加水分解縮合物などがあげられる。
てもよく、2種以上を併用してもよい。
アクリル系共重合体(A)との相溶性、えられる本発明
の組成物の硬化性が良好で、該組成物を用いて形成され
る塗膜の硬度にすぐれるという点から、MSI51(テ
トラメチルシリケートの部分加水分解縮合物)やESI
40(テトラエチルシリケートの部分加水分解縮合物)
などのテトラアルキルシリケートの部分加水分解縮合物
を用いるのが好ましい。
重合体(A)およびシリコン化合物等(B)の硬化を助
ける成分である、有機カルボン酸類、有機カルボン酸類
と有機アミン類との併用物および有機金属化合物から選
ばれた少なくとも1種の硬化触媒(C)が含有される。
不飽和(1価または多価)カルボン酸および(または)
飽和もしくは不飽和(1価または多価)カルボン酸の酸
無水物のことである。
価)カルボン酸の具体例としては、たとえばブタン酸、
ペンタン酸、ヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、マレ
イン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イタ
コン酸、クエン酸、コハク酸、フタル酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、安息香酸などがあげられる。ま
た、前記飽和もしくは不飽和(1価または多価)カルボ
ン酸の酸無水物の具体例としては、たとえば前記飽和も
しくは不飽和(1価または多価)カルボン酸の具体例と
してあげた有機カルボン酸類の酸無水物があげられる。
類との併用物とは、飽和もしくは不飽和(1価または多
価)カルボン酸および(または)飽和もしくは不飽和
(1価または多価)カルボン酸の酸無水物と有機アミン
類との混合物または反応物のことであり、その具体例と
しては、前述の、たとえばブタン酸、ペンタン酸、ヘキ
サン酸、2−エチルヘキサン酸、マレイン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、イタコン酸、クエン
酸、コハク酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、安息香酸、これらの酸無水物などの有機カルボン
酸類と有機アミン類との混合物または反応物があげられ
る。
えばヘキシルアミン、ミリスチルアミン、ドデシルアミ
ンなどの1級アミン、N,N−ジメチルアミン、ジステ
アリルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミンなどの
2級アミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチルデシル
アミン、ジメチルミリスチルアミン、ジメチルパルミチ
ルアミン、ジメチルステアリルアミン、ジメチルドデシ
ルアミン、トリエチルアミン、トリオクチルアミンなど
の3級アミン、ヘキサメチレンジアミン、テトラメチル
ヘキサメチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジア
ミン、トリエチルジアミンなどの多価アミン、ピペラジ
ン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、
N,N′,N′′−トリス(3−ジメチルアミノプロピ
ル)ヘキサヒドロS−トリアジン、トリメチルアミノエ
チルピペラジン、N−トリオキシエチレン、トリエチレ
ンジアミンなど環状アミンなどの有機アミン類や、アミ
ノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルジエトキシシランなどのアミノ
シラン化合物、さらに、エポキシ化合物、たとえばγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、油化シェル
エポキシ(株)製のエピコート828、エピコート10
01などとアミノシラン化合物との反応物などがあげら
れる。
併用物の具体例としては、たとえばプロピオン酸/ラウ
リルアミン、酪酸/モノメチルラウリルアミン、ヘキサ
ン酸/トリエチルアミン、オクチル酸/ジメチルラウリ
ルアミン、2−エチルヘキサン酸/トリエチルアミン、
ヘキセン酸/ジメチルステアリルアミンなどの飽和また
は不飽和1価カルボン酸と1級アミン〜3級アミンとの
併用物;たとえばプロピオン酸/ヘキサメチレンジアミ
ン、酪酸/N,N,N´,N´−テトラメチルプロピレ
ンジアミン、ヘキセン酸/N,N,N´,N´−テトラ
メチルヘキサメチレンジアミンなどの飽和または不飽和
1価カルボン酸と多価アミンとの併用物;たとえば2−
エチルヘキサン酸/ピリジン、ヘキサン酸/ピリジン、
2−エチルヘキサン酸/ピペラジン、ヘキサン酸/ピペ
ラジン、プロピオン酸/N−メチルモルホリン、オクチ
ル酸/トリエチレンジアミン、ラウリン酸/トリメチル
アミノエチルピペラジン、ヘキセン酸/N−エチルモル
ホリンなどの飽和または不飽和1価カルボン酸と環状ア
ミンなどとの併用物;たとえばプロピオン酸/3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、酪酸/3−(2−アミ
ノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、ヘキサ
ン酸/3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン(NH
2 CONHC3 H6 Si(OC2 H5 )3 )、2−エチ
ルヘキサン酸/γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、ヘキセン酸/3−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリメトキシシランなどの飽和または不飽和1価カ
ルボン酸とアミノシラン化合物との併用物;2−エチル
ヘキサン酸/3−アミノプロピルトリエトキシシランと
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルとの2:1の
縮合物、ヘキセン酸/3−(2−アミノエチル)アミノ
プロピルトリメトキシシランと3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランとの1:2.2の縮合物などの飽
和または不飽和1価カルボン酸とアミノシラン化合物お
よびエポキシ化合物などの反応物との併用物;たとえば
マレイン酸/ラウリルアミン、マレイン酸/モノメチル
ラウリルアミン、マレイン酸/ジメチルラウリルアミ
ン、フマル酸/ラウリルアミン、フマル酸/モノメチル
ラウリルアミン、フマル酸/ジメチルラウリルアミン、
コハク酸/ラウリルアミン、コハク酸/モノメチルラウ
リルアミン、コハク酸/ジメチルラウリルアミン、フタ
ル酸/ラウリルアミン、フタル酸/モノメチルラウリル
アミン、フタル酸/ジメチルラウリルアミン、トリメリ
ット酸/ラウリルアミンなどの飽和または不飽和多価カ
ルボン酸と1級アミン〜3級アミンとの併用物;たとえ
ばマレイン酸/ヘキサメチレンジアミン、フマル酸/ヘ
キサメチレンジアミン、フタル酸/ヘキサメチレンジア
ミン、トリメリット酸/ヘキサメチレンジアミン、イタ
コン酸/プロピレンジアミン、コハク酸/ヒドラジンな
どの飽和または不飽和多価カルボン酸と多価アミンとの
併用物;たとえばマレイン酸/ピペラジン、フマル酸/
N−メチルモルホリン、フタル酸/トリエチレンジアミ
ン、トリメリット酸/トリメチルアミノエチルピペラジ
ン、コハク酸/N−エチルモルホリンなどの飽和または
不飽和多価カルボン酸と環状アミンなどとの併用物;た
とえばマレイン酸/3−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、マレイン酸/3−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、フタル酸/3−ウレイドプ
ロピルトリメトキシシラン、トリメリット酸/γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、コハク酸/3−(2−
アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなど
の飽和または不飽和多価カルボン酸とアミノシラン化合
物との併用物;たとえばマレイン酸/γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシランとビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテルとの2:1の縮合物、フタル酸/γ−アミノ
プロピルトリエトキシシランとビスフェノールAのジグ
リシジルエーテルとの2:1の縮合物、トリメリット酸
/3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキ
シシランと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンとの1:2.2の縮合物などの飽和または不飽和多価
カルボン酸とアミノシラン化合物およびエポキシ化合物
などの反応物との併用物などがあげられる。
物(混合物または反応物)には、さらにアミノシラン化
合物を混合してもよい。
併用物のうちでは、飽和または不飽和1価カルボン酸と
3級アミンとの併用物が、硬化性と可使時間とのバラン
スの点から好ましく、また、1価または多価の有機カル
ボン酸類とアミノシラン化合物および(または)アミノ
シラン化合物とエポキシ化合物などとの反応物との併用
物が、硬化性と密着性との点から好ましい。なお、前記
飽和または不飽和1価カルボン酸と3級アミンとの併用
物における3級アミンが、アミノシラン化合物および
(または)アミノシラン化合物とエポキシ化合物などと
の反応物のばあいにも、硬化性と密着性とにすぐれると
いう点から好ましい。
併用物において、有機カルボン酸類として2−エチルヘ
キサン酸、ヘキサン酸など、また、有機アミン類とし
て、ジメチルドデシルアミン、ドデシルアミンなどを使
用すると、相溶性が良好で、形成される塗膜の耐水性が
良好になるという点から好ましい。
併用物における有機カルボン酸類(カルボキシル基)と
有機アミン類(アミノ基)との比(アミノ基/カルボキ
シル基の比)としては0.2〜3、なかんづく0.5〜
2.5であることが好ましい。前記比が前記範囲外のば
あいには、アクリル系共重合体(A)およびシリコン化
合物等(B)の硬化速度が遅くなったり、可使時間が短
くなる傾向がある。この傾向は、有機カルボン酸類と有
機アミン類との併用物全体に生じ、飽和または不飽和1
価カルボン酸と3級アミンとの併用物のばあいにも、有
機カルボン酸類とアミノシラン化合物および(または)
アミノシラン化合物の反応物を含有するものとの併用物
のばあいにも、さらには、飽和または不飽和1価カルボ
ン酸と3級アミンとの併用物における3級アミンがアミ
ノシラン化合物および(または)アミノシラン化合物の
反応物を含有するもののばあいにも生じる。
併用物における有機カルボン酸類と有機アミン類とは、
予め混合したのちアクリル系共重合体(A)およびシリ
コン化合物等(B)に加えるのが好ましい。アクリル系
共重合体(A)にカルボキシル基やアミノ基が含まれる
ばあいでも、有機カルボン酸類と有機アミン類とを予め
混合してから用いると、アクリル系共重合体(A)中の
基の影響を受けにくくなる。
ール縮合触媒として使用される有機金属化合物のことで
あり、その具体例としては、有機スズ化合物、有機チタ
ニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、有機アルミニ
ウム化合物などがあげられる。
とえばジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレ
ート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジ
マレート、オクチル酸スズなど、有機チタニウム化合物
の具体例としては、たとえばイソプロピルトリイソステ
アロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチル
パイロホスフェート)チタネート、ビス(ジオクチルパ
イロホスフェート)オキシアセテートチタネートなど
(有機チタネート化合物)、有機ジルコニウム化合物の
具体例としては、たとえばテトラブチルジルコネート、
テトラキス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テ
トライソブチルジルコネート、ブトキシトリス(アセチ
ルアセトナート)ジルコニウムなど、有機アルミニウム
化合物の具体例としては、たとえばトリス(エチルアセ
トアセテート)アルミニウム、トリス(アセチルアセト
ナート)アルミニウムなどがあげられる。
スズアルキルエステルが、硬化性が良好で、可使時間と
硬化性とのバランスがよく、塗膜の接触角が小さくなる
という点から好ましい。
例としては、たとえばジブチルスズビスエチルマレー
ト、ジブチルスズビスブチルマレート、ジブチルスズビ
スオクチルマレート、ジブチルスズビスオレイルマレー
ト、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズ脂肪酸
塩、ジブチルスズビスアセチルアセテート、ジブチルス
ズジアセテート、ジブチルスズジオクトエート、ジブチ
ルスズオキサイド、ジブチルスズビストリエトキシシリ
ケート、これらの反応物などがあげられる。
また、異なるタイプのものまたは同じタイプのものを2
種以上併用してもよい。
の有機物との密着性をよくするために、アミノシラン化
合物とビスフェノールA型エポキシ樹脂の反応物である
密着性改良成分(D)が含有される。たとえばアクリル
系共重合体(A)、シリコン化合物等(B)および硬化
触媒(C)からなる組成物を、建築用で一般に中塗りに
用いられるエポキシ系塗膜上に塗装したばあい、エポキ
シ系塗膜との密着性が問題になるばあいがある。このば
あいには密着性改良成分(D)を配合することにより密
着性を確保することができる。
ノシラン化合物としては、無機官能基としてメトキシシ
リル基、エトキシシリル基などのアルコキシシリル基を
有し、有機官能基としてアミノ基、ジアミノ基などを併
有するものが好ましく用いられる。なかでもアルコキシ
シリル基とアミノ基とを有するものを用いるばあい、密
着性がすぐれる。
ノシラン化合物の具体例としては、たとえばアミノエチ
ルアミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルジメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−アミノプロピルジエトキシシランのようなアミノシラ
ン化合物があげられる。
フェノールA型エポキシ樹脂は、単独で用いてもよく2
種以上併用してもよい。
てもよく2種以上併用してもよい。
化合物等(B)、硬化触媒(C)および密着性改良成分
(D)の配合割合は、アクリル系共重合体(A)100
部に対して、シリコン化合物等(B)が2〜70部、硬
化触媒(C)が0.1〜20部、密着性改良成分(D)
が2〜20部となるように調製される。
ばあいには、えられる組成物を用いて形成した塗膜の耐
汚染性の改良効果が不充分になり、また、70部をこえ
ると、塗膜の表面光沢などの外観性が低下したり、クラ
ックなどが発生したりするようになる。
のばあいには、えられる組成物の硬化性が低下するよう
になり、また、20部をこえると、該組成物を用いて形
成した塗膜の表面光沢などの外観性が低下するようにな
る。
未満のばあいには、えられる組成物の密着性が低下する
ようになり、また、20部をこえると、該組成物を用い
て形成した塗膜の表面光沢などの外観性が低下するよう
になる。
小量は、5部、さらには10部、好ましい最大量は60
部、さらには50部であり、たとえば5〜60部が好ま
しい範囲の1つとしてあげられる。
量は、0.1部、さらには0.5部、好ましい最大量は
10部、さらには5部であり、たとえば0.1〜10部
が好ましい範囲の1つとしてあげられる。
量は2部、好ましい最大量は10部、さらには6部であ
り、たとえば2〜10部が好ましい範囲の1つとしてあ
げられる。
は、アクリル系共重合体(A)、シリコン化合物等
(B)、硬化触媒(C)および密着性改良成分(D)
を、たとえば撹拌機などを用いて均一な組成物となるよ
うに撹拌、混合することによってうることができるが、
アクリル系共重合体(A)およびシリコン化合物等
(B)には、さらに脱水剤やアルキルアルコールを配合
することによって、組成物の保存安定性を長期間に渡っ
てすぐれたものにすることができる。
ルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチ
ル、オルト酢酸エチル、メチルシリケート、エチルシリ
ケートなどの加水分解性エステル化合物などがあげられ
る。
しては、たとえばメタノール、エタノールなどの炭素数
1〜4の低級アルコールなどがあげられる。
えばアクリル系共重合体(A)を重合する前の成分に加
えてもよく、アクリル系共重合体(A)の重合中に加え
てもよく、また、えられたアクリル系共重合体(A)と
そのほかの成分との混合時に加えてもよく、とくに限定
はない。
にはとくに限定はないが、通常アクリル系共重合体
(A)の樹脂固形分100部に対して脱水剤およびアル
キルアルコールの合計量が0.5〜20部程度、なかん
づく2〜10部程度であるのが好ましい。
成物には、通常塗料に用いられる、たとえば酸化チタ
ン、群青、紺青、亜鉛華、ベンガラ、黄鉛、鉛白、カー
ボンブラック、透明酸化鉄、アルミニウム粉などの無機
顔料、アゾ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、キノリ
ン系顔料、アントラキノン系顔料、フタロシアニン系顔
料などの有機顔料などの顔料;希釈剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、タレ防止剤、レベリング剤などの添加剤;ニ
トロセルロース、セルロースアセテートブチレートなど
の繊維素;エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹
脂、フッ素樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、ポ
リビニルブチラール、ポリシロキサンなどの樹脂など
を、適宜加えてもよい。
は、たとえば浸漬、吹付け、刷毛などを用いた塗布など
の通常の方法によって被塗物に塗布され、通常常温でそ
のまま、または30℃程度以上で焼付けて硬化せしめら
れる。
は、たとえば金属、セラミックス、ガラス、セメント、
窯業系成形物、プラスチック、木材、紙、繊維などから
なる建築物、家電用品、産業機器などの上塗り用の塗料
として好適に使用される。
組成物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本
発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
造) 撹拌機、温度計、還流冷却器、チッ素ガス導入管および
滴下ロートを備えた反応容器にキシレン40部を仕込
み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。その
のち、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
10部、メチルメタクリレート30部、n−ブチルメタ
クリレート45部、n−ブチルアクリレート14部、ア
クリルアミド1部、キシレン18部および2,2′−ア
ゾビスイソブチロニトリル1部からなる混合物を滴下ロ
ートにより5時間かけて等速滴下した。
ロニトリル0.5部およびトルエン8部を1時間かけて
等速滴下したのち、110℃で2時間熟成してから冷却
し、樹脂溶液にキシレンを加えて樹脂固形分濃度が50
%のアクリル系共重合体(A)−1をえた。
数平均分子量は15000であった。
造) 製造例1において、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン10部を12部に、メチルメタクリレート
30部を55部に、n−ブチルアクリレート14部を3
2部に変更し、n−ブチルメタクリレートを用いなかっ
たほかは製造例1と同様にして樹脂固形分濃度が50%
のアクリル系共重合体(A)−2をえた。
数平均分子量は15000であった。
造) 製造例1において、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン10部を50部に、メチルメタクリレート
30部を15部に、n−ブチルアクリレート14部を1
5部に、n−ブチルメタクリレート45部を20部に、
アゾビスイソブチロニトリル1部を4部に変更し、製造
例1と同様にして樹脂固形分濃度が50%のアクリル系
共重合体(A)−3をえた。
数平均分子量は7000であった。
た反応容器にエポキシ樹脂(ビスフェノールA型のエピ
コート828(油化シェルエポキシ(株)製))56部
とキシレン100部とを仕込み、チッ素ガスを導入しつ
つ撹拌した。さらに、γ−アミノプロピルエトキシシラ
ン64部を加え、室温で1時間混合した(エポキシ樹脂
1モルに対しアミノシラン2モルになる)。そののち、
70℃に昇温し、70℃で2時間反応を行なった。冷却
後、IR分析でエポキシ基による吸収が消失しているこ
とを確認し、有効成分50%の反応物(密着性改良成分
(D)−1)をえた。
脂固形分100部に対し、シリコン化合物等(B)とし
てMSI51(コルコート(株)製のテトラメチルシリ
ケートの部分加水分解縮合物)を30部加えた混合液
に、顔料として酸化チタン(CR−90、石原産業
(株)製)40部を添加し、ガラスビーズを用いてペイ
ントコンディショナーで2時間分散させ、固形分濃度が
60%の白エナメルをえた。
して2−エチルヘキサン酸(以下、(C)−1という)
およびドデシルアミン(以下、(C)−2という)を予
め混合したのち、樹脂固形分100部に対してそれぞれ
が0.25部ずつになるように、また、製造例4でえた
密着性改良成分(D)−1が樹脂固形分100部に対し
て2部になるように添加した。さらに、シンナーを添加
して撹拌機を用いて5分間撹拌し、固形分濃度が45%
の組成物をえた。
52P)上に乾燥膜厚が約30μmになるようにエアー
スプレーで塗装し、23℃で7日間養生(硬化)させ
た。
性、耐候性および接触角を以下の方法にしたがって評価
した。また、密着性を下記方法で評価した。結果を表1
に示す。
評価した。
る。
れる。
X−101色差光沢計((株)村上色彩研究所製)を用
いて測定した(60°光沢)。
間放置(屋外曝露)後の塗膜表面の色彩をCDX−10
1色差光沢計を用いてそれぞれ測定し、えられたL値
(明度)からその差(ΔL値)を求めた。
表面および2000時間経過後の塗膜表面の光沢をそれ
ぞれ測定し、2000時間経過後の光沢保持率(%)を
求めた。
(協和界面科学株式会社製CA−S150型)で測定し
た。
NYポリンK中塗)を塗装し、翌日に上塗り塗料を塗装
した。室温(23℃、湿度55%)で1日養生後の密着
性を、JIS K 5400に準拠して碁盤目密着性を
測定することにより評価した。
にして固形分濃度60%の白エナメルを調製し、この白
エナメルから固形分濃度45%の組成物をえた。
052P)上に乾燥塗膜が約30μmになるようにエア
ースプレーで塗装し、表1に示す硬化条件で養生させて
塗膜を形成した。
て調べた。結果を表1に示す。
(C)−4はγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
(C)−5は無水マレイン酸、(C)−6はジブチルス
ズビスブチルマレート、(D)−2はγ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、(D)−3はγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、OcSnMはジオクチル
スズマレート、L7607は日本ユニカー(株)製の界
面活性剤を示す。
れた組成物は、常温で硬化するものであり、該組成物を
用いて形成される塗膜は、ひび割れが全くなく、光沢お
よび表面状態が良好であり、優れた耐候性を有するだけ
でなく、同時にすぐれた耐汚染性、密着性を有し、接触
角も小さいものである。
させることができ、該組成物から形成される塗膜は、表
面状態、光沢、耐汚染性、耐候性および密着性が良好
で、接触角も小さくなる。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
ル基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価の
炭化水素基、aは0〜2の整数を示す)で表わされる炭
素原子に結合した反応性シリル基を含有し、n−ブチル
メタクリレート単位を含有するアクリル系共重合体
(A)100重量部に対して、 一般式(II): 【化2】 (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、
R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基および
アラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、bは0ま
たは1を示す)で表わされるシリコン化合物および(ま
たは)その部分加水分解縮合物(B)2〜70重量部
と、 有機カルボン酸類、有機カルボン酸類と有機アミン類と
の併用物および有機金属化合物から選ばれた少なくとも
1種の硬化触媒(C)0.1〜20重量部と、アミノシラン化合物とビスフェノールA型エポキシ樹脂
の反応物である 密着性改良成分(D)2〜20重量部と
を配合してなる上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 アクリル系共重合体(A)が、分子内に
一般式(I)で表わされる炭素原子に結合した反応性シ
リル基を含有する単量体単位を3〜90重量%含有する
共重合体である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 アクリル系共重合体(A)が、重合成分
としてn−ブチルメタクリレート単位を20〜50重量
%含有する共重合体である請求項1または2記載の組成
物。 - 【請求項4】 前記有機カルボン酸類と有機アミン類と
の併用物が、飽和または不飽和1価カルボン酸と3級ア
ミンとからなるものである請求項1記載の組成物。 - 【請求項5】 前記有機カルボン酸類と有機アミン類と
の併用物における有機アミン類が、アミノシラン化合物
および(または)アミノシラン化合物の反応物を含有す
るものである請求項1または4記載の組成物。 - 【請求項6】 前記有機カルボン酸類と有機アミン類と
の併用物が、有機カルボン酸類のカルボキシル基と有機
アミン類のアミノ基との比(アミノ基/カルボキシル基
の比)が0.2〜3のものである請求項1、4または5
記載の組成物。 - 【請求項7】 前記有機金属化合物がジブチルスズアル
キルエステルである請求項1記載の組成物。 - 【請求項8】 形成される塗膜の接触角が56°以下と
なる請求項1、2、3、4、5、6または7記載の組成
物。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1994
- 1994-05-26 JP JP11264394A patent/JP3385095B2/ja not_active Expired - Lifetime
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