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JP3367539B2 - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JP3367539B2
JP3367539B2 JP28414694A JP28414694A JP3367539B2 JP 3367539 B2 JP3367539 B2 JP 3367539B2 JP 28414694 A JP28414694 A JP 28414694A JP 28414694 A JP28414694 A JP 28414694A JP 3367539 B2 JP3367539 B2 JP 3367539B2
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power supply
capacitor
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circuit
voltage
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浩一 森田
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器等の電源とし
て好適な直流電源装置に関し、更に詳細には比較的長い
停電保証時間を得ることができると共に入力の力率を改
善することができる直流電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商用交流電源に接続される電子機器の電
源装置は、整流器と平滑用コンデンサとスイッチングレ
ギュレータ回路とで構成されている。この種の電源装置
における平滑用コンデンサは、平滑作用のみでなく、停
電保証のための電源としても機能する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、平滑用コン
デンサの容量を大きくすると、停電保証時間は長くなる
が、整流器の入力側における力率が悪化する。即ち、こ
の場合には平滑用コンデンサの電圧のリプルが小さくな
り、コンデンサの電流が正弦波交流電圧のピーク値近傍
のみで流れ、入力電流の高調波成分が多くなり、力率が
悪化する。この種の問題は平滑用コンデンサの容量を小
さくするとある程度改善されるが、しかし、停電保証時
間が短くなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、比較的長い停電
保証時間を得ることができると共に入力力率を改善する
こともできる直流電源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、交流電源端子に接続され且つ第1及び第2
の整流出力端子と共通端子とを有し且つ前記第1の整流
出力端子と前記共通端子との間及び前記第2の整流出力
端子と前記共通端子との間に前記交流電源端子の交流電
圧の全波整流出力をそれぞれ得るように構成されている
整流回路と、前記第1の整流出力端子と前記共通端子と
の間に接続された平滑用コンデンサと、前記平滑用コン
デンサと直流出力端子との間に接続された逆流阻止用ダ
イオードと、前記第2の整流出力端子と前記直流出力端
子との間に接続された昇圧用直流バイアス電源とから成
る直流電源装置に係わるものである。なお、請求項2に
示すように、バイアス電源に制御手段を含めることがで
きる。また、請求項3に示すように、負荷をスイッチン
グレギュレータ回路とし、バイアス電源をスイッチング
レギュレータ回路の出力トランスを兼用して構成するこ
とが望ましい。また、請求項4に示すように、整流回路
の一方及び他方の出力端子にバイアス電源をそれぞれ接
続することができる。また、請求項5に示すように、倍
電圧整流回路にすることができる。
【0006】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明によれば、次の
効果が得られる。 (イ) コンデンサの充電電流の他に、バイアス電源を
通る電流が流れる。交流電源端子には上記の2つの合成
電流が流れるので、従来のコンデンサの充電電流のみの
場合よりも高調波成分の少ない電流となり、且つ力率改
善も達成される。 (ロ) 整流出力端子の電圧に昇圧用直流バイアス電源
の電圧を加算した直流電圧を得ることができる。請求項
2に示すように出力電圧を制御すれば、負荷に過大な電
圧が印加されることを防ぐことができる。また、入力交
流電流のピークが小さくなる。請求項3に示すように出
力トランスを兼用してバイアス電源を構成するとバイア
ス電圧を容易に得ることができる。請求項4によれば、
2つのバイアス電源を設けるので、1つ当りのバイアス
電源の電圧を低くすることができる。請求項5によれ
ば、高い電圧を容易に得ることができる。
【0007】
【第1の実施例】次に、図1及び図2を参照して本発明
に係わる第1の実施例を説明する。図1に示す直流電源
装置においては、商用交流電源端子1、2に第1の整流
出力ライン3と第2の整流出力ライン4と共通ライン
(グランドライン)5とを有する整流回路6が接続され
ている。この整流回路6は、第1〜第4のダイオードD
1 〜D4 のブリッジ回路とこれに付加された第5及び第
6のダイオードD5 、D6 とから成る。第5及び第6の
ダイオードD5 、D6 のアノードは交流電源端子1、2
に接続されている。従って、第5及び第6のダイオード
D5 、D6 は第3及び第4のダイオードD3 、D4 を兼
用してブリッジ整流回路を構成している。第1の整流出
力端子としての第1の整流出力ライン3は第1及び第2
のダイオードD1 、D2 のカソードに接続され、第2の
整流出力端子としての第2の整流出力ライン4は第5及
び第6のダイオードD5 、D6 のカソードに接続され、
共通端子としての共通ライン5は第3及び第4のダイオ
ードD3 、D4 のアノードに接続されている。
【0008】平滑用コンデンサC1 は第1の整流出力ラ
イン3と共通ライン5との間に接続されている。この平
滑用コンデンサC1 の一端は逆流阻止用ダイオードDa
を介して直流出力端子7に接続されている。平滑用コン
デンサC1 の他端はグランド端子8に接続されている。
一対の端子7、8間には負荷9が接続されている。第2
の整流出力ライン4と直流出力端子7との間にはバイア
ス電源10が接続されている。このバイアス電源10
は、コンデンサC1 の最大充電電圧よりも低い直流電圧
を供給するための補助電源である。
【0009】図1の各部の波形を示す図2から明らかな
ように、交流電源端子1、2に図2(A)に示す交流電
圧Vacを印加すると、第1の整流出力ライン3からコン
デンサC1 に図2(D)に示すようにパルス状の電流I
a が流れる。また、第2の整流出力ライン4には図2
(C)に示すように振幅のほぼ一定の方形波状の電流I
b が流れる。この電流Ib はパルス状の電流Ia よりも
長い時間流れる。交流電源端子1、2における電流Iac
は第1の整流出力ライン3の電流Ia と第2の整流出力
ライン4の電流Ib との和であるので、図2(E)に示
す波形になる。この電流Iacの波形は正弦波ではない
が、第2の整流出力ライン4の電流Ib が加わった分だ
け図2(D)に示すコンデンサC1 の充電電流Ia のみ
の場合よりも高調波成分が少なく、入力力率も良くな
る。
【0010】図2(B)は各部の電圧の関係を示す。こ
の関係から明らかなように、コンデンサC1 の電圧Va
よりも出力電圧Vc が高い期間t1 〜t4 では、ダイオ
ードDa が逆バイアスとなり、コンデンサC1 は負荷9
に電力を供給しない。この期間t1 〜t4 には、第2の
整流出力ライン4と共通ライン5との間に得られる整流
出力電圧Vb にバイアス電源10の電圧V10を加算した
電圧Vb +V10が負荷9に印加され、図2(C)に示す
方形波電流Ib が流れる。正弦波交流電圧の振幅が小さ
いためにVb +V10がコンデンサC1 の電圧Va よりも
低い期間t0 〜t1 、t4 〜t5 では、ダイオードDa
がオンになり、コンデンサC1 から負荷9に電力が供給
される。
【0011】この直流電源装置では、交流電源端子1、
2からの電力供給が停止した時に、コンデンサC1 から
負荷9に電力を供給する時間(停電保証時間)を長くし
ても入力力率の悪化が少ない。即ち、停電保証時間を長
くするためにコンデンサC1の容量を大きくしても、負
荷9にはこのコンデンサC1 のみを介して電力を供給せ
ずに、第2の整流出力ライン4とバイアス電源10とを
介して電力を供給するので、力率が図2(D)の波形の
みで決定されず、図2(C)の波形と図2(D)の波形
の合成によって決定され、高力率になる。
【0012】
【第2の実施例】次に、図3を参照して第2の実施例の
直流電源装置を説明する。但し、図3及び後述する他の
実施例を示す図面において図2及びこれ以外の実施例を
示す図面と実質的に同一の部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。図3においては図1の負荷9とし
てスイッチングレギュレータ回路9aが設けられてい
る。スイッチングレギュレータ回路9aは、トランス1
1の1次巻線12と電界効果トランジスタから成るスイ
ッチQ1 との直列回路を有する。この直列回路は図1の
出力端子7とグランド端子8とに対応するライン7a、
8aの間に接続されている。トランス11の2次巻線1
3にはダイオード14とコンデンサ15とから成る整流
平滑回路が接続されている。この整流平滑回路の出力端
子16、17には負荷18が接続されている。スイッチ
Q1 の制御端子(ゲート)に接続された制御回路は交流
電源端子1、2の交流電圧の周波数(例えば50Hz)よ
りも十分に高い周波数(例えば20kHz )でスイッチQ
1 をオン・オフ制御するためのPWMパルスを発生す
る。この制御回路19は出力端子16に接続されている
ので、周知の方法によって出力電圧を一定に保つための
PWMパルスを形成する。
【0013】図1のバイアス電源10と同一の機能を有
する図3のバイアス電源10は、バイアス電源用コンデ
ンサ20とこれを充電するための巻線21及びダイオー
ド22とから成る。バイアス電源用コンデンサ20は第
2の整流出力ライン4とダイオードDa のカソード側の
ライン7aとの間に接続されている。バイアス電源用巻
線21はトランス11の1次及び2次巻線12、13に
電磁結合されている。トランス11の1次巻線12と2
次巻線13とはスイッチQ1 のオン期間にダイオード1
4をオフに保つ向きの電圧が発生するように関係づけら
れている。また、バイアス電源用巻線(3次巻線)21
はスイッチQ1 のオン期間にダイオード22をオンにす
る向きの電圧が得られる極性を有する。従って、スイッ
チQ1 のオン期間の3次巻線21の電圧によりコンデン
サ20が充電される。なお、ダイオード22は平滑用コ
ンデンサC1 からスイッチングレギュレータ9aへの電
力供給を妨害しないようにコンデンサ20の上端と巻線
21の上端との間に接続されている。
【0014】図3の直流電源装置は、図1と実質的に同
一に構成されているので、図1と同様の作用効果を有す
る。また、バイアス電源10aがスイッチングレギュレ
ータ回路9aのトランス11を兼用して構成されている
ので、バイアス電源10aの低コスト化を達成すること
ができる。
【0015】
【第3の実施例】図4に示す第3の実施例の直流電源装
置は、図3の回路にリアクトルLx と高周波コンデンサ
Ck とを付加した他は図3と同一に構成したものであ
る。リアクトルLx はダイオード22に直列に接続され
ている。このリアクトルLx はコンデンサ20を充電す
るための平滑作用を有する。コンデンサCk はコンデン
サC1 よりも大幅に小さい容量を有してダイオードDa
のカソードとグランドライン8aとの間に接続されてお
り、高周波成分のバイパス機能を有する。図4の回路は
図3の回路と同一の主要部を有するので、図3の回路と
同一の作用効果を有する。即ち、図4の各部の波形図は
図45に示すようになり、第1の実施例よりも波形改善
効果及び力率改善効果が大きい。なお、後述するように
リアクトルLx又はLx1、Lx2を設ける図5、7、8、
22、23、24、27、29、30、31、32等の
回路においても図4と同様に図45に示す波形改善効果
が得られる。図3及び図4において、巻線21の極性を
図3と図4と逆にすること、又は巻線21を設ける代り
に巻線12にタップを設け、このタップを使用してコン
デンサ20を充電することができる。
【0016】
【第4の実施例】図5に示す第4の実施例の直流電源装
置は、スイッチQ1 のオン期間に2次側のダイオード1
4がオンになるようにフォワードタイプのコンバータに
構成されている。このため2次及び3次巻線13、21
の極性が図3と逆になっている。また、2次側に平滑回
路を構成するためのリアクトルL0 とダイオードD0 が
付加されている。なお、リアクトルL0 はダイオード1
4と出力端子16との間に直列に接続され、ダイオード
D0 はリアクトルL0 を介してコンデンサ15に並列に
接続されている。図5の回路ではスイッチQ1 のオン期
間にコンデンサ20を充電するための電圧が巻線21に
得られる。図5の回路の主要部は図3及び図4と同一で
あるので、これ等と同一の作用効果を有する。
【0017】
【第5の実施例】図6に示す第5の実施例の直流電源装
置は、図5の回路からコンデンサ20とダイオード22
とリアクトルLx とを省いた他は図5と同一に構成した
ものである。従って、図5ではバイアス電源10が3次
巻線21のみで構成されている。3次巻線21には方形
波電圧が得られるので、これが第2の整流出力ライン4
の整流電圧に加算される。図6の回路は図1、図3〜図
5と同一の主要部を有するので、これ等と同一の作用効
果を有する。
【0018】
【第6の実施例】図7に示す第6の実施例の直流電源装
置は、図6の回路にリアクトルLx を付加したものであ
る。リアクトルLx を巻線21に直列に接続すると、平
滑作用が生じ、図2(C)に示す電流Ib に相当する第
2の整流出力ライン4の電流が正弦波状になるために入
力電流の高調波成分が少なくなり且つ力率が改善され
る。図7の回路は図5と同一の主要構成を有するので、
図5と同一の作用効果を有する。
【0019】
【第7の実施例】図8の第7の実施例の直流電源装置
は、図5のバイアス電源10を倍電圧回路としたもので
ある。即ち、図8ではバイアス電源10が巻線21と2
つのコンデンサ20a、20bと2つのダイオード22
a、22bとリアクトルLx とで形成されている。コン
デンサ20aは第2の整流出力ライン4と1次巻線12
との間に接続され、2つのダイオード22a、22bと
リアクトルLx の直列回路がコンデンサ20aに並列に
接続され、コンデンサ20bと巻線21の直列回路がダ
イオード22aとリアクトルLx を介してコンデンサ2
0aに並列に接続されている。この図8の回路ではコン
デンサ20aの電圧がバイアス電圧として作用する。図
8の回路はバイアス電源10以外が図5と同一に構成さ
れているので、図5と同一の作用効果を有する。
【0020】
【第8の実施例】図9に示す第8の実施例の直流電源装
置は、図5のバイアス電源10を変形し、その他は図5
と同一に構成したものである。図9においては、バイア
ス電源装置10がコンデンサ20と2つのダイオード2
2a、22bとリアクトルLx とから成る。コンデンサ
20は第2の整流出力ライン4と1次巻線12の上端ラ
イン7aとの間に接続されている。このコンデンサ20
を図9で示すように下端が正になるように充電するため
に、コンデンサ20の上端と1次巻線12の中間タップ
23との間にリアクトルLx を介してダイオード22a
が接続され、またリアクトルLx を介してコンデンサ2
0に並列にダイオード22bが接続されている。
【0021】バイアス電源としてのコンデンサ20の充
電は、スイッチQ1 のオン期間の1次巻線12のセンタ
タップ23よりも上の部分12aの電圧によって行われ
る。即ち、スイッチQ1 のオン期間に巻線12の上の部
分12aとコンデンサ20とリアクトルLx とダイオー
ド22aの閉回路で充電電流が流れ、スイッチQ1 のオ
フ期間にはリアクトルLx の蓄積エネルギーの放出によ
ってリアクトルLx とダイオード22bとコンデンサ2
0の閉回路に電流が流れる。図9のバイアス電源10の
働きは第1〜第7の実施例と同一であるので、図9の装
置は第1〜第7の実施例と同一の作用効果を有する。な
お、図9の2次巻線13の極性を逆にしてリバースコン
バータとし、リアクトルLo 、Lx 、ダイオードD0 、
22bを省くことができる。また、高周波コンデンサC
k を省くことができる。
【0022】
【第9の実施例】図10に示す第9の実施例の直流電源
装置は、バイアス電源10を可変バイアス電源とした他
は図5と同一に構成されている。即ち、コンデンサ20
の電圧を調整するためにコンデンサ20とダイオード2
2に対して並列にトランジスタ24とダイオード25と
の直列回路が接続されている。トランジスタ24のベー
スは制御回路26に接続され、ここからの制御信号に応
答してトランジスタ24が断続制御され、コンデンサ2
0の充電が制御される。コンデンサ20の充電制御はダ
イオードDa のカソードとグランドライン8aとの間の
電圧Vc がダイオードDa のアノードとグランドライン
8aとの間の電圧Va よりも高くなる期間のみ行われ
る。このため、制御回路26に電圧Va 、Vc が入力さ
れ、両者が比較される。図11(B)に示すようにt1
〜t2 、t3 〜t4 でVc がVa 以上になると制御回路
26によるトランジスタ24の制御動作が開始し、Vc
がVa よりも少し高い基準電圧Vr になるようにトラン
ジスタ24が制御される。コンデンサ20の電圧は図1
1(A)に示す入力電圧Vacのピーク近傍で低くなるよ
うに制御され、第2の整流出力ライン4の電圧が正弦波
で増大することに対応して出力電圧Vc が高くなること
が防止される。これにより、コンバータ回路に必要以上
に高い電圧が印加されない。また、第2の整流出力ライ
ン4の電流Ib の最大値が制限され、図2(C)の電流
Ib を低下させたと等価な状態になり、交流入力電流I
acの最大値も小さくなる。なお、トランジスタ24の抵
抗値を変化させてコンデンサ20の充電制御を行うこと
もできる。図10の回路の主要部は図5と同一であるの
で、図5と同一の作用効果を得ることができる。
【0023】
【第10の実施例】図12の第10の実施例の直流電源
装置は、コンデンサ20の充電電圧を制御する回路を除
いて図5と同一に構成されている。図12では巻線21
とコンデンサ20との間にリアクトルLx を介して直列
にトランジスタ24が接続され、ダイオード25がリア
クトルLx を介してコンデンサ20に並列に接続されて
いる。即ち、直列チョッパー方式でコンデンサ20の充
電電流を制御している。制御回路26は図10と同様に
形成されており、ダイオードDa のオフ期間のみ出力電
圧Vc を一定値に制御する。なお、ダイオードDa のオ
フ期間は例えばPNPトランジスタのエミッタをダイオ
ードDa のカソードに接続し、ベースをアノードに接続
することによって検出できる。なお、図10及び図12
において、トランジスタ24をチョッパー動作(断続動
作)させてないでこの抵抗値を変化させるように制御す
ることもできる。図12の回路は図10の回路と本質的
に同一であるので、同一の作用効果を有する。
【0024】
【第11の実施例】図13の第11の実施例の直流電源
装置は、ダイオードDa のオフ期間において出力電圧V
c を段階的に切換えるように構成されている。即ち、第
2の整流出力ライン4と1次巻線12との間に第1及び
第2のバイアス電源用コンデンサ20a、20bがスイ
ッチ27を介して接続されている。また、第2の整流出
力ライン4はスイッチとして機能するダイオード28を
介して2つのコンデンサ20a、20bの接続中点に接
続されている。第1のコンデンサ20aの上端はダイオ
ード22aを介して1次巻線12の第1のタップ23a
に接続され、第2のコンデンサ20bの上端はダイオー
ド22bを介して1次巻線12の第2のタップ23bに
接続されている。
【0025】図13においては1次巻線12のタップ2
3aよりも上の部分とコンデンサ20a、20bとダイ
オード22aとの回路でコンデンサ20b、20aが充
電されると共に、1次巻線12のタップ23bより上の
部分とコンデンサ20bとダイオード22bの回路でコ
ンデンサ20bが充電される。なお、ダイオード22b
による充電回路を省くこともできる。スイッチ27は逆
流阻止用ダイオードDa のオン期間とオン期間の一部の
みでオンになる。図14はスイッチ27のオン期間と出
力電圧Vc とを示す。0°〜360°の範囲において、
ダイオードDaは図11(B)と同様にt1 〜t2 、t3
〜t4 でオフになり、スイッチ27は0度時点からta
まで、tb からtc まで、td から360度時点まで
オンになる。スイッチ27がオンの時には、2つのコン
デンサ20a、20bの電圧の和がバイアス電圧として
作用する。交流正弦波電圧のピークを含む期間ta 〜t
b、tc 〜td でスイッチ27がオフに制御されると、
ダイオード28とコンデンサ20bとの回路によってコ
ンデンサ20bの電圧がバイアス電圧となり、図14に
示すように出力電圧Vc が低下する。従って、図13の
装置によっても図10、図12の装置と同様の作用効果
を得ることができる。
【0026】
【第12の実施例】図15に示す第12の実施例の直流
電源装置は、負荷としてのスイッチングレギュレータ回
路9aの内部構成とバイアス電源10の内部構成のみに
おいて図3の回路と相違し、その他は図3と同一に構成
されている。図15においては負荷としてのスイッチン
グレギュレータ回路9aがハーフブリッジ型インバータ
を使用して構成されている。即ち、出力電圧Vc が得ら
れる直流出力ライン7aとグランドライン8aとの間に
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路と第1及
び第2のコンデンサ31、32の直列回路とが接続さ
れ、これ等の接続中点間にトランス11の1次巻線12
が接続されている。トランス11の2次巻線13はセン
タタップを有し、2つのダイオード14a、14bを介
して平滑用コンデンサ15に接続されている。第1及び
第2のスイッチQ1 、Q2 の制御端子に接続された制御
回路19aは交流電源電圧Vacよりも十分に高い周波数
で第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 を交互にオン・オ
フするための制御信号を発生する。
【0027】図15のバイアス電源10はセンタタップ
を有する3次巻線21と、ここに誘起する電圧を整流し
てコンデンサ20を充電するダイオード22a、22b
とを有する。バイアス電源として機能するコンデンサ2
0は第2の整流出力ライン4と直流出力ライン7aとの
間に接続されている。
【0028】図15においてハーフブリッジ型のスイッ
チングレギュレータ9aに印加される電圧Vc は図3と
実質的に同一であるので、図3と同様の作用効果を得る
ことができる。なお、図15において、バイアス電源1
0の構成を、図4、図7、図8、図10、図12及び図
13等の技術に従って種々変形することができる。
【0029】
【第13の実施例】図16の第13の実施例の直流電源
装置は、ダイオードD3 、D4 のカソード側を共通ライ
ン5とし、ダイオードD1 、D2 のアノード側を第1の
整流出力ライン3とし、ダイオードD5 、D6 のアノー
ド側を第2の整流出力ライン4とし、逆流阻止用ダイオ
ードDa をコンデンサC1 の下端とスイッチQ1 の下端
との間に接続し、コンデンサ20を第2の整流出力ライ
ン4とスイッチQ1 の下端との間に接続したものであ
る。また、図16ではコンデンサ20の充電電源が2次
側の平滑用リアクトルL0 に電磁結合させた巻線21で
あり、これがダイオード22を介してコンデンサ20に
接続されている。図16のように形成してもバイアス用
コンデンサ20の働きは図3と同一であり、図3と同一
の作用効果を得ることができる。なお、図16におい
て、コンデンサ20の充電用巻線21をトランス11に
結合させることもできる。また、図16のバイアス電源
10を図4、図6〜図10、図12、図13のように変
形することができる。
【0030】
【第14の実施例】図17の第14の実施例の直流電源
装置のスイッチングレギュレータ回路9aは図15と同
一に構成されている。図17において図15と異なる点
はバイアス電源用コンデンサ20を図16と同様にスイ
ッチQ1 、Q2 の下側に移動し、且つダイオードD5 、
D6 も図16と同様に接続したことである。なお、図1
7ではコンデンサ20の充電電源をトランス11の3次
巻線21としている。この図17の実施例も基本的には
第1〜第13の実施例と同一であるので、同一の作用効
果を有する。
【0031】
【第15の実施例】図18の第15の実施例の直流電源
装置は、図16の回路にスイッチQ2 を追加したもので
ある。スイッチQ2 はライン5と1次巻線12との間に
接続されている。2つのスイッチQ1 、Q2 は制御回路
(図示せず)から与えられる図16と同様の制御信号に
応答して同時にオン・オフする。2つのスイッチQ1 、
Q2は互いに直列に接続されているので、オフ時の印加
電圧が図16の場合の半分になる。この他は図16と同
一であるので、同一の作用効果を有する。なお、図3、
図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図1
1、図12においても図16と同様にスイッチQ2 を追
加することができる。
【0032】
【第16の実施例】図19の第16の実施例の直流電源
装置は、図3の回路にコンデンサ20の充電制御用のト
ランジスタ24と制御回路26を付加したものである。
図19ではダイオード22が巻線21の下端とコンデン
サ20の下端との間に接続され、トランジスタ24は巻
線21の下端とグランドライン8aとの間に接続されて
いる。図19のトランジスタ24及びこの制御回路26
は図10で同一の符号で示すものと実質的に同一の作用
を有する。即ち、巻線21からコンデンサ20に供給す
る充電電流をトランジスタ24にバイパスさせることに
よってコンデンサ20の充電を図10と同様に制御して
いる。従って、図19の実施例も図10と同様な効果を
有する。
【0033】
【第17の実施例】図20に示す第17の実施例の直流
電源装置は図3の一部を変形したものである。即ち、図
20では1次巻線12のタップ23と第2の整流出力ラ
イン4との間にコンデンサ20が接続され、この充電用
ダイオード22がコンデンサ20の左端と1次巻線12
の上端との間に接続されている。この場合、コンデンサ
20は1次巻線12のタツプ23よりも上の部分12a
にスイッチQ1 のオフ期間に得られた電圧で充電され
る。この実施例も基本的には図3と同一であるので、同
一の作用効果を有する。なお、図20のスイッチングレ
ギュレータ回路9aを図5と同様にフォワード型に変形
することができる。
【0034】
【第18の実施例】図21の第18の実施例の直流電源
装置は、図15のコンデンサ31を省き、第2のスイッ
チQ2 に対して1次巻線12とコンデンサ32の直列回
路を並列接続した周知の変形ハーフブリッジを含むもの
である。図21においてこの他は図15と同一であるの
で、図15と同一の作用効果を有する。なお、図21に
おいて、1次巻線12とコンデンサ32の直列回路を第
1のスイッチQ1 に並列接続することができる。
【0035】
【第19の実施例】図22の第19の実施例の直流電源
装置は、図21のバイアス電源10の内部の構成を変形
した他は図21と同一に構成したものである。図22で
は巻線21のセンタタップがコンデンサ20の下端に接
続され、コンデンサ20の上端がダイオード22a、2
2bとリアクトルLx1、Lx2を介して巻線21の両端に
接続されている。図22の回路の基本的構成は前述まで
の実施例と同一であり、同一の作用効果を有する。
【0036】
【第20の実施例】図23の第20の実施例は図21の
バイアス電源10の内部構成を変形したものである。こ
の図23ではコンデンサ20に並列にダイオード22
a、22bの直列回路が接続され、ダイオード22a、
22bの接続中点が倍電圧用コンデンサCx とリアクト
ルLx1を介して巻線21の一端に接続され、巻線21の
他端がコンデンサ20の正端子に接続されている。この
回路で巻線21に上向きの電圧が発生している時には、
巻線21とリアクトルLx とコンデンサCx とダイオー
ド22bとの回路でコンデンサCx が充電され、巻線2
1に下向きの電圧が発生した時には、巻線21とコンデ
ンサ20とダイオード22aとコンデンサCx とリアク
トルLx の回路でコンデンサ20が充電される。このよ
うに構成しても基本的構成は前述までの実施例と同一で
あるので、同一の作用効果を得ることができる。なお、
図23において、コンデンサ20を省き、ダイオードD
22a をショートした構成に変形することができる。ま
た、図23のリアクトルLx を省くことができる。ま
た、図23のリアクトルLx の代りにダイオードD22a
、D22bに直列にそれぞれリアクトルを接続することが
できる。
【0037】
【第21の実施例】図24の第21の実施例の直流電源
装置は図22におけるコンデンサ20の充電回路を変形
したものである。この図24では巻線21とコンデンサ
20との間に4個のダイオード22のブリッジ回路が設
けられ、この一対の直流出力端子間にコンデンサ20が
接続され、この一対の交流入力端子間に倍電圧用コンデ
ンサCx とリアクトルLx とを介して巻線21が接続さ
れている。図24の主回路は図22と同一であるので、
これと同一の作用効果を有する。なお、図24において
コンデンサCx を省くことができる。また、図24にお
いてリアクトルLx を省くことができる。また、図24
においてリアクトルLx をコンデンサ20とダイオード
22の間であって、且つコンデンサ20とスイッチQ1
との間にならないラインに移すことができる。また、リ
アクトルLx を2個にして、ダイオード22の全波整流
回路の2つのアームにそれぞれ接続することができる。
【0038】
【第22の実施例】図25の第22の実施例の直流電源
装置は、倍電圧整流回路を選択的に形成することができ
るように構成されている。即ち、図25では図1の1つ
のコンデンサC1 の代りに2つのコンデンサC1a、C1b
が設けられ、これ等の直列回路がライン3、5の間に接
続されている。また、交流電源端子2と2つのコンデン
サC1a、C1bの接続中点との間に切替スイッチSが設け
られている。このスイッチSがオンの時に倍電圧回路が
形成される。図25では2つのバイアス電源10a、1
0bが設けられ、第1のバイアス電源10aがダイオー
ドD5 、D6 と出力端子7との間に接続され、第2のバ
イアス電源10bが出力端子8とダイオードD7 、D8
との間に接続されている。なお、ダイオードD7 、D8
はダイオードD5 、D6 と共にブリッジ型整流回路を形
成するものである。第1のコンデンサC1aの上端と第1
のバイアス電源10aとの間に第1の逆流阻止用ダイオ
ードDa1が接続され、第2のコンデンサC1bの下端と第
2のバイアス電源10bとの間に第2の逆流阻止用ダイ
オードDa2が接続されている。
【0039】図25の回路でスイッチSがオフの場合に
は、ダイオードD1 〜D4 によって2つのコンデンサC
1a、C1bが充電される。図25において、出力端子7、
8間の電圧Vc が2つのコンデンサC1a、C1bの和の電
圧Va よりも高くなる期間にライン4aに電流Ib が図
1の回路と同様な原理で流れる。このバイアス電流Ib
の経路は、ダイオードD5 又はD6 、第1のバイアス電
源10a、負荷9、第2のバイアス電源10b、ダイオ
ードD8 又はD7 である。コンデンサC1a、C1bの充電
電流Ia は図1の回路と同様に正弦波交流電圧Vacのピ
ーク近傍で流れる。入力電源端子1、2に流れる交流電
流Iacは、2つの電流Ia 、Ib の和であり、図1及び
図2と同様の作用効果が得られる。
【0040】スイッチSをオンにした場合には、コンデ
ンサC1a、C1bの電圧が周知の倍電圧整流回路の動作に
よってスイッチSのオフの場合の2倍になる。また、こ
の時、第1及び第2のバイアス電源10a、10bの電
圧も2倍に切換える。これにより、スイッチSのオフの
場合と同様に電流Ia とIb が流れ、入力電流Iacの波
形改善及び力率改善が達成される。なお、図25におい
て、負荷9を第2〜第21の実施例と同様に種々の形成
のスイッチングレギュレータ回路9aとし、第1及び第
2のバイアス電源10a、10bをスイッチングレギュ
レータ回路9aの出力トランスを兼用した回路とするこ
とができる。なお、図25の回路においてスイッチSを
省くこと、又はスイッチSを省くと同時にダイオードD
2 、D4、D6 、D8 を省くことができる。
【0041】
【第23の実施例】図26の第23の実施例の直流電源
装置は、図1の整流回路6を変形したものである。この
図26ではダイオードD1 〜D4 のブリッジ回路にダイ
オードD9を付加することによって2つの出力ライン
3、4と1つの共通ライン5を得ている。即ち、ダイオ
ードD1 、D2 のカソードとコンデンサC1 との間にダ
イオードD9 が接続され、このダイオードD9 のカソー
ドに出力ライン3が接続されている。バイアス電源10
はダイオードD1 、D2 のカソードと出力端子7との間
に接続されている。図26において整流回路6以外は図
1と同一であるので、図1と同一の作用効果を得ること
ができる。なお、図26のバイアス電源10を第2〜第
22の実施例のように種々変形することができる。
【0042】
【第24の実施例】図27の第24の実施例の直流電源
装置は、図22の回路における1次巻線12とコンデン
サ32との直列回路を第1のスイッチQ1 に対して並列
になるように移動したものに相当する。図27において
その他は図22と同一であるので、同一の作用効果を有
する。なお、図27において1次巻線12の上方一部と
3次巻線21とによってセンタタップ整流回路の巻線と
することができる。また、図27のリアクトルLx1、L
x2を省くことができる。
【0043】
【第25の実施例】図28に示す第25の実施例の直流
電源装置はバイアス電源用コンデンサ20を1次巻線1
2のタップに接続したものである。コンデンサ20は1
次巻線12のタップよりも上の部分とコンデンサ20と
リアクトルLx とダイオード22の閉回路で充電され
る。図28においても前述までの実施例と同一の作用効
果が得られる。
【0044】
【第26の実施例】図29に示す第26の実施例の直流
電源装置は、1次巻線12の一部の電圧によってコンデ
ンサ20を倍電圧に充電するように構成されている。こ
の倍電圧充電を可能にするために、コンデンサ20に並
列に2つのダイオード22a、22bの直列回路が接続
され、このダイオード22a、22bの接続中点がリア
クトルLx と倍電圧用コンデンサCx とを介して1次巻
線12のタップに接続されている。その他は図27と同
一であるので、同一の作用効果を有する。なお、図29
においてリアクトルを省くことができる。また、リアク
トルLx をダイオード22a及び/又は22bに直列に
することができる。
【0045】
【第27の実施例】図30の第27の実施例は図27の
バイアス回路10を変形したものであって、ライン4と
スイッチQ1 との間にリアクトルLx1とダイオード22
aの直列回路及びリアクトルLx2とダイオード22bの
直列回路が接続され、これ等の直列回路のリアクトルと
ダイオードの相互接続点間に1次巻線21とコンデンサ
20との直列回路が接続されている。このように構成し
ても昇圧バイアス電圧を供給することができるので、前
述までの実施例と同一の作用効果を得ることができる。
なお、図30のコンデンサ20は省略することができ
る。
【0046】
【第28の実施例】図31の第28の実施例は図22の
バイアス電源10を変形したものである。この図31で
は倍電圧を得るためにコンデンサ20に並列に2つのダ
イオード22a、22bの直列回路が接続され、この接
続中点と1次巻線12のタップとの間にリアクトルLx
を介して倍電圧用コンデンサCx が接続されている。図
31の主要回路は前述までの実施例と同一であるので、
同一の作用効果が得られる。なお、図31において、リ
アクトルLx を省くこと、又はリアクトルLx をダイオ
ード22a及び/又は22bに直列に接続することがで
きる。また、コンデンサCx の右端を1次巻線12の上
端に接続することができる。また、図31の場合はスイ
ッチQ1 に内蔵されているダイオードがコンデンサ20
の充電回路として利用されているが、この充電回路を形
成するために個別のダイオードをスイッチQ1 に並列接
続してもよい。また、図31に示すコンデンサ20の充
電回路を図18に示す回路に適用することができる。ま
た、コンデンサ20、ダオ−ド22a、リアクトルLx
を省略することができる。また、図31に示すコンデン
サ20の充電回路を図5の回路にも適用できる。図5の
場合には図31のコンデンサCx の右端を1次巻線12
のタップ又は1次巻線12の下端に接続する。
【0047】
【第29の実施例】図32に示す第29の実施例は図2
2のバイアス電源10を変形したものであって、ライン
4とスイッチQ1 との間にリアクトルLx を介して2つ
のダイオード22a、22bの直列回路と別の2つのダ
イオード22c、22dの直列回路とダイオード22e
とが接続されている。また、ダイオード22a、22b
の相互接続点とダイオード22c、22dの相互接続点
との間にコンデンサCx と巻線21の直列回路が接続さ
れている。バイアス電源10を図32のように形成して
も、主回路が前述までの実施例と同一であるので、同一
の作用効果が得られる。
【0048】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 巻線21を有するすべての実施例においてバイ
アス電源用コンデンサ20を充電する回路を図33〜図
43に示すように形成することができる。また、図33
〜図43においてリアクトルLx を省くこと、又はリア
クトルLx をダイオード22、22a〜22dのいずれ
か1つ又は全部に直列に接続することができる。また、
図33〜図43において、コンデンサ20を省くこと、
又はコンデンサ20とリアクトルLx の両方を省くこと
もできる。なお、図37ではバイアスコンデンサが20
a、20bの2つに分割され。それぞれが巻線21の電
圧に充電されるので、2つのコンデンサ20a、20b
の合計の電圧は巻線21の電圧の2倍になる。 (2) 図3等に示すスイッチングレギュレータ回路9
aの1つのトランス11の代りに2つ又は複数のトラン
スを設け、これ等の1次巻線は互いに直列に接続し、2
次巻線はダイオードを介して互いに接続することができ
る。この場合、コンデンサ20の充電用電源としていず
れか一方又は両方の1次巻線を使用すること、又は複数
のトランスの少なくとも1つに巻線21に相当するもの
を設けてこれを電源とすることができる。 (3) 図3、図4、図5等の回路においてダイオード
D3 、D4 を2つの整流回路で兼用しないで、ダイオー
ドD5 、D6 とブリッジ回路を形成するための別のダイ
オードを設けることができる。 (4) 入力電源端子1、2に高周波フィルタを接続す
ることができる。 (5) 負荷9はフルブリッジ型インバータ回路であっ
てもよい。 (6) 図16の巻線21をチヨックコイルL0 に結合
する代りに、図44に示すように出力トランス11に結
合してもよい。また、制御回路19の電源をコンデンサ
20から取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図2】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図3】第2の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図4】第3の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図5】第4の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図6】第5の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図7】第6の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図8】第7の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図9】第8の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図10】第9の実施例の直流電源装置を示す回路図で
ある。
【図11】第10の各部の状態を示す波形図である。
【図12】第10の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図13】第11の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図14】図13の出力電圧Vc を示す波形図である。
【図15】第12の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図16】第13の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図17】第14の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図18】第15の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図19】第16の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図20】第17の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図21】第18の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図22】第19の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図23】第20の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図24】第21の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図25】第22の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図26】第23の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図27】第24の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図28】第25の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図29】第26の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図30】第27の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図31】第28の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図32】第29の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図33】バイアス電源を示す回路図である。
【図34】別のバイアス電源を示す回路図である。
【図35】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図36】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図37】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図38】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図39】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図40】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図41】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図42】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図43】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図44】変形例の直流電源装置を示す回路図である。
【図45】図4、5、7、8、22、23、24、2
7、29、30及び32の各直流電源装置の各部の状態
を示す波形図である。
【符号の説明】
6 整流回路 10 バイアス電源 C1 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/06 H02M 3/28 H02M 3/335

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有し且つ前記第1の整
    流出力端子と前記共通端子との間及び前記第2の整流出
    力端子と前記共通端子との間に前記交流電源端子の交流
    電圧の全波整流出力をそれぞれ得るように構成されて
    る整流回路と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れた平滑用コンデンサと、 前記平滑用コンデンサと直流出力端子との間に接続され
    た逆流阻止用ダイオードと、 前記第2の整流出力端子と前記直流出力端子との間に接
    続された昇圧用直流バイアス電源とから成る直流電源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記バイアス電源は、前記逆流阻止用ダ
    イオードのオフ期間に前記直流出力端子と前記共通端子
    との間の電圧をほぼ一定にするための制御手段を有する
    ものである請求項1記載の直流電源装置。
  3. 【請求項3】 前記直流出力端子と前記共通端子との間
    に接続される負荷は、前記直流出力端子と前記共通端子
    との間の直流電圧を断続するためのスイッチと、断続さ
    れた電圧を出力するための出力トランスとを含むスイッ
    チングレギュレータ回路であり、前記バイアス電源は前
    記出力トランスを兼用してバイアス電圧を得る回路であ
    る請求項1又は2記載の直流電源装置。
  4. 【請求項4】 一対の交流電源端子に接続された第1及
    び第2の全波整流回路と、 前記第1の全波整流回路の一方の整流出力ラインと他方
    の整流出力ラインとの間に接続されたコンデンサと、 前記コンデンサの一方の端子と一方の直流出力端子との
    間に接続された第1の逆流阻止用ダイオードと、 前記コンデンサの他方の端子と他方の直流出力端子との
    間に接続された第2の逆流阻止用ダイオードと、 前記第2の全波整流回路の一方の整流出力端子と前記一
    方の直流出力端子との間に接続された第1の直流バイア
    ス電源と、 前記第2の全波整流回路の他方の整流出力端子と他方の
    直流出力端子との間に接続された第2の直流バイアス電
    源とから成る直流電源装置。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサは第1及び第2のコンデ
    ンサの直列回路から成り、更に倍電圧を得るために前記
    一対の交流電源端子の一方と前記第1及び第2のコンデ
    ンサの接続中点とを固定的又は選択的に接続する手段を
    有することを特徴とする請求項4記載の直流電源装置。
  6. 【請求項6】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有し且つ前記第1の整
    流出力端子と前記共通端子との間及び前記第2の整流出
    力端子と前記共通端子との間に前記交流電源端子の交流
    電圧の全波整流出力をそれぞれ得るように構成されて
    る整流回路と、 前記第1の整流出力端子と前記共通端子との間に接続さ
    れた平滑用コンデンサと、 前記平滑用コンデンサと直流出力端子との間に接続され
    た逆流阻止用ダイオードと、 前記直流出力端子と前記共通端子との間に出力トランス
    の1次巻線を介して接続されたスイッチを含むスイッチ
    ングレギュレータ回路と、 前記第2の整流出力端子と前記1次巻線のタップとの間
    に接続された昇圧用直流バイアス電源とから成る直流電
    源装置。
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