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JPH08186982A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

Info

Publication number
JPH08186982A
JPH08186982A JP33950994A JP33950994A JPH08186982A JP H08186982 A JPH08186982 A JP H08186982A JP 33950994 A JP33950994 A JP 33950994A JP 33950994 A JP33950994 A JP 33950994A JP H08186982 A JPH08186982 A JP H08186982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
circuit
bias
voltage
bias power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33950994A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Morita
浩一 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP33950994A priority Critical patent/JPH08186982A/ja
Publication of JPH08186982A publication Critical patent/JPH08186982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Protection Of Static Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電圧を整流し、且つコンデンサで平滑す
る直流電源装置において、交流電源端子に流れる電流の
高調波成分を除去し、且つ力率を改善する。 【構成】 交流電圧を第1の整流回路で整流して平滑用
コンデンサC1 を充電する。交流電圧を第2の整流回路
で整流する。第2の整流回路と平滑用コンデンサC1 と
の間に昇圧バイアス回路10を接続する。交流電源端子
にはコンデンサC1 を充電するパルス状電流の他にバイ
アス回路を通るバイアス電源が流れる。これにより、入
力電流の高調波成分が少なくなり、且つ力率が改善され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器等の電源とし
て好適な直流電源装置に関し、更に詳細には比較的長い
停電保証期間を得ることができると共に入力の力率を改
善することができる直流電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商用交流電源に接続される電子機器の電
源装置は、整流器と平滑用コンデンサとスイッチングレ
ギュレータ回路とで構成されている。この種の電源装置
における平滑用コンデンサは、平滑作用のみでなく、停
電保証のための電源としても機能する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、平滑用コン
デンサの容量を大きくすると、停電保証時間は長くなる
が、整流器の入力側における力率が悪化する。即ち、こ
の場合には平滑用コンデンサの電圧のリプルが小さくな
り、コンデンサの電流が正弦波交流電圧のピーク値近傍
のみで流れ、入力電流の高調波成分が多くなり、力率が
悪化する。この種の問題は平滑用コンデンサの容量を小
さくするとある程度改善されるが、しかし、停電保証時
間が短くなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、比較的長い停電
保証時間を得ることができると共に入力力率を改善する
こともできる直流電源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、交流電源端子に接続され且つ第1及び第2
の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路と、
前記第1の整流出力端子にその一端が接続され、前記共
通端子にその他端が接続された平滑用コンデンサと、前
記第2の整流出力端子と前記平滑用コンデンサの前記一
端との間に接続された昇圧用直流バイアス電源と、前記
バイアス電源に含まれた及び/又は前記バイアス電源に
直列に接続されたインピーダンスとから成り、前記平滑
用コンデンサから負荷に電力を供給するように構成され
た直流電源装置に係わるものである。なお、請求項2に
示すように、2つの整流出力端子を設ける代りに、ダイ
オードに対して並列にバイアス電源を接続することがで
きる。また、請求項3に示すように、請求項2のダイオ
ードを省いた構成にすることができる。また、請求項4
に示すように、スイッチング電源回路の出力トランスを
使用してバイアス電源のための電圧を得ることができ
る。また、請求項5に示すように、バイアス電圧を制御
する手段を設けることができる。また、請求項6に示す
ように、出力平滑用チョークコイルの電圧に基づいてバ
イアス電圧を得ることができる。また、請求項7に示す
ように、第1及び第2のバイアス電源を設けることがで
きる。また、請求項8に示すように倍電圧回路を形成す
ることができる。
【0006】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明によれば、コン
デンサの充電電流の他に、バイアス電源を通る電流が流
れる。交流電源端子には上記の2つの合成電流が流れる
ので、従来のコンデンサの充電電流のみの場合よりも高
調波成分の少ない電流となり、且つ力率改善も達成され
る。請求項4又は6に示すように出力トランス又は出力
段のチョークコイルを兼用してバイアス電源を構成する
とバイアス電圧を容易に得ることができる。請求項5に
示すように出力電圧を制御すれば、負荷に過大な電圧が
印加されることを防ぐことができる。また、入力交流電
流のピークが小さくなる。請求項7によれば、2つのバ
イアス電源を設けるので、1つ当りのバイアス電源の電
圧を低くすることができる。請求項8によれば、高い電
圧を容易に得ることができる。
【0007】
【第1の実施例】次に、図1及び図2を参照して本発明
に係わる第1の実施例を説明する。図1に示す直流電源
装置においては、例えば50Hzの正弦波商用交流電源端
子1、2に第1の整流出力ライン3と第2の整流出力ラ
イン4と共通ライン(グランドライン)5とを有する整
流回路6が接続されている。この整流回路6は、第1〜
第4のダイオードD1 〜D4 のブリッジ回路とこれに付
加された第5及び第6のダイオードD5 、D6 とから成
る。第2の整流出力を得るための第5及び第6のダイオ
ードD5 、D6 のアノードは交流電源端子1、2に接続
されている。従って、第5及び第6のダイオードD5 、
D6 は第3及び第4のダイオードD3 、D4を兼用して
ブリッジ整流回路を構成している。第1の整流出力端子
としての第1の整流出力ライン3は第1及び第2のダイ
オードD1 、D2 のカソードに接続され、第2の整流出
力端子としての第2の整流出力ライン4は第5及び第6
のダイオードD5 、D6 のカソードに接続され、共通端
子としての共通ライン5は第3及び第4のダイオードD
3 、D4 のアノードに接続されている。
【0008】平滑用コンデンサC1 は第1の整流出力ラ
イン3と共通ライン5との間に接続されている。この平
滑用コンデンサC1 の一端は直流出力端子7に接続さ
れ、他端はグランド端子8に接続されている。一対の端
子7、8間には負荷9が接続されている。第2の整流出
力ライン4とコンデンサC1 の一端との間にはバイアス
回路10が接続されている。このバイアス回路10は、
コンデンサC1 の最大充電電圧よりも低い直流電圧を供
給するための直流バイアス電源Bとこのバイアス電源B
に直列に接続されたインダクタンス及び/又は抵抗とか
ら成るインピーダンスZから成る。
【0009】図1の各部の波形を示す図2から明らかな
ように、交流電源端子1、2に図2(A)に示す交流電
圧Vacを印加すると、第1の整流出力ライン3からコン
デンサC1 に図2(D)に示すようにパルス状の電流I
a が流れる。また、第2の整流出力ライン4からは図2
(C)に示すように正弦波状の電流Ib が流れる。この
電流Ib はパルス状の電流Ia よりも長い時間流れる。
交流電源端子1、2における電流Iacは第1の整流出力
ライン3の電流Ia と第2の整流出力ライン4の電流I
b との和であるので、図2(E)に示す波形になる。こ
の電流Iacの波形は正弦波ではないが、第2の整流出力
ライン4の電流Ib が加わった分だけ図2(D)に示す
コンデンサC1 の充電電流Ia のみの場合よりも高調波
成分が少なく、入力力率も良くなる。
【0010】図1の回路の動作を更に詳しく説明する
と、図1の各部の電圧を示す図2から明らかなように、
例えば正弦波の正の半波の期間においては、ダイオード
D1 、D5 のアノードとグランドライン5との間の電圧
(以下入力電圧と言う)Va がコンデンサC1 の電圧V
c よりも高い期間t1 〜t4 でのみ入力電流Iacが図2
(E)に示すように流れる。t1 〜t2 期間及びt3 〜
t4 期間では、入力電圧Va がコンデンサ電圧Vc より
も低いが、入力電圧Va にバイアス電圧V10を加算した
電圧Va +V10=Vb (以下バイアス加算電圧と言う)
はコンデンサ電圧Vc よりは高い。従って、t1 〜t2
期間及びt3 〜t4 期間にバイアス回路10を通してコ
ンデンサC1 及び負荷9に図2(C)に示す電流Ib を
流すことができる。なお、t2 〜t3 期間においてもバ
イアス加算電圧Vb はコンデンサ電圧Vc よりも高いの
で、バイアス電流Ib が流れる。なお、このバイアス電
流Ib はインダクタンスと抵抗とから成るインピーダン
スZを介して流れるので、急峻な波形とならず、且つ低
レベルである。正弦波入力電圧Va がt2 〜t3 期間で
コンデンサ電圧Vc よりも高くなると、第1の整流出力
ライン3からコンデンサC1 に流れる電流Ia が図2
(D)に示すように生じる。このため、コンデンサC1
が比較的容量が大きい場合であっても、所望の充電状態
を得ることができる。
【0011】この直流電源装置は、バイアス回路10を
設けたことによって正弦波半波期間中の比較的長い期間
電流Iacを流すことができ、入力力率が図2(D)の波
形で決定されず図2(E)に示す波形で決定され、高力
率になるという効果を有する。また、コンデンサC1 の
容量を大きくして停電保証期間を長くしても力率の低下
が小さいと言う効果を有する。
【0012】
【第2の実施例】次に、図3を参照して第2の実施例の
直流電源装置を説明する。但し、図3及び後述する他の
実施例を示す図面において図2及びこれ以外の実施例を
示す図面と実質的に同一の部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。図3においては図1の負荷9とし
てスイッチングレギュレータ回路9aが設けられてい
る。スイッチングレギュレータ回路9aは、トランス1
1の1次巻線12と電界効果トランジスタから成るスイ
ッチQ1 との直列回路を有する。この直列回路は図1の
出力端子7とグランド端子8とに対応するライン7a、
8aの間に接続されている。トランス11の2次巻線1
3にはダイオード14とコンデンサ15とから成る整流
平滑回路が接続されている。この整流平滑回路の出力端
子16、17には負荷18が接続されている。スイッチ
Q1 の制御端子(ゲート)に接続された制御回路19は
交流電源端子1、2の交流電圧の周波数(例えば50H
z)よりも十分に高い周波数(例えば20kHz )でスイ
ッチQ1 をオン・オフ制御するためのPWMパルスを発
生する。この制御回路19は出力端子16に接続されて
いるので、周知の方法によって出力電圧を一定に保つた
めのPWMパルスを形成する。
【0013】図1のバイアス回路10と同一の機能を有
する図3のバイアス回路10aは、バイアス電源用コン
デンサ20とこれを充電するための巻線21及びダイオ
ード22とリアクトルLx とから成る。バイアス電源用
コンデンサ20は第2の整流出力ライン4と平滑用コン
デンサC1 の一端即ち直流出力ライン7aとの間に接続
されている。バイアス電源用巻線21はトランス11の
1次及び2次巻線12、13に電磁結合されている。ト
ランス11の1次巻線12と2次巻線13とはスイッチ
Q1 のオン期間にダイオード14をオフに保つ向きの電
圧が発生するように関係づけられている。また、バイア
ス電源用巻線(3次巻線)21はスイッチQ1 のオフ期
間にダイオード22をオンにする向きの電圧が得られる
極性を有する。従って、スイッチQ1 のオン期間の3次
巻線21の電圧によりコンデンサ20が充電される。な
お、ダイオード22は平滑用コンデンサC1 からスイッ
チングレギュレータ9aへの電力供給を妨害しないよう
にコンデンサ20の上端と巻線21の上端との間に接続
されている。また、コンデンサ20は内部インピーダン
スZ即ち内部抵抗Rを有している。
【0014】図3の直流電源装置において、バイアス回
路10aは、図1のバイアス電源B及びインピーダンス
Zとから成るバイアス回路10と実質的に同一の機能を
有するので、図1と同様の作用効果を有する。また、バ
イアス回路10aがスイッチングレギュレータ回路9a
のトランス11を兼用して構成されているので、バイア
ス回路10aの低コスト化を達成することができる。
【0015】
【第3の実施例】図4に示す第3の実施例の直流電源装
置は、図1の回路からダイオードD5 、D6 を省き、こ
の代りにバイアス回路10にダイオードD7 を接続した
他は図1と同一に構成されている。即ち整流回路6aの
一方の出力端子とコンデンサC1との間に、バイアス回
路10とダイオードD7 の並列回路を接続したものであ
る。この図4の回路の動作は図1と同一であり、各部の
波形は図2になる。即ちt1 〜t2 期間及びt3 〜t4
期間には、バイアス回路10のみを通って電流Ibが流
れ、t2 〜t3 期間には入力電圧Va がコンデンサ電圧
Vc よりも高くなるので、ダイオードD7 が順バイアス
状態即ちオン状態となり、ここを通る電流Ia も流れ
る。これにより、図4の直流電源装置によっても図1と
同一の作用効果が得られる。
【0016】
【第4の実施例】図5の直流電源装置は、図4の負荷9
を図3と同一のスイッチングレギュレータ回路9aに置
き換え、バイアス回路10を図3と同一のバイアス回路
10aに置き換えた他は図4と同一に構成したものであ
る。従って、図5の直流電源装置は図4及び図3と同一
の作用効果を有する。
【0017】
【第5の実施例】図6の直流電源装置は、図4の回路か
らダイオードD7 を省いた他は図4と同一に形成したも
のである。図6では整流回路6aとコンデンサC1 との
間にインダクタンスと抵抗とから成るインピーダンスZ
が接続されているので、チョークインプット型フィルタ
回路と見なすことができる。チョークインプット型フィ
ルタで電流の連続性を高めるためにはチョークコイルの
インダクタンスを大きくすることが必要になる。これに
対して、図6の回路では直流バイアス電源Bがインピー
ダンスZに直列に接続されているために、正弦波入力電
圧Va の低い領域であっても、入力電圧Va にバイアス
電圧V10を加算した電圧Vb がコンデンサ電圧Vc より
も高くなる期間が長くなり、図2と同様な原理で力率改
善が達成される。なお、インピーダンスZを可変インピ
ーダンスとし、印加電圧が高い時にインピーダンス値
(抵抗値)が低くなるようにし、正弦波のピーク値近傍
でコンデンサC1 に大きな充電電流を流すようにするこ
ともできる。
【0018】
【第6の実施例】図7の直流電源装置は、図6の負荷9
を図3のスイッチングレギュレータ回路9aに置き換
え、図6のバイアス電源Bを図3のバイアス回路10a
に置き換えた他は図6と同一に構成したものである。従
って、図7の直流電源装置は図6と同一の作用効果を有
する他に、図3と同様に回路簡略化の効果も有する。
【0019】
【第7の実施例】図8の第7の実施例の直流電源装置
は、ダイオードD3 、D4 のカソード側を共通ライン5
とし、ダイオードD1 、D2 のアノード側を第1の整流
出力ライン3、ダイオードD5 、D6 のアノード側を第
2の整流出力ライン4とし、コンデンサ20を第2の整
流出力ライン4とスイッチQ1 の下端との間に接続した
ものである。また、図8ではコンデンサ20の充電電源
が2次側の平滑用リアクトル(チョークコイル)L0 に
電磁結合させた巻線21であり、これがリアクトルLx
とダイオード22を介してコンデンサ20に接続されて
いる。図8のように形成してもバイアス用コンデンサ2
0の働きは図3と同一であり、図3と同一の作用効果を
得ることができる。なお、図8のスイッチングレギュレ
ータ回路9aは、スイッチQ1 のオン期間に2次側のダ
イオード14がオンになるようにフォワードタイプのコ
ンバータに構成されている。このため2次及び3次巻線
13、21の極性が図3と逆になっている。また、2次
側に平滑回路を構成するためのリアクトルL0 とダイオ
ードD0 が付加されている。リアクトルL0 はダイオー
ド14と出力端子16との間に直列に接続され、ダイオ
ードD0 はリアクトルL0を介してコンデンサ15に並
列に接続されている。図8の回路ではスイッチQ1のオ
ン期間にコンデンサ20を充電するための電圧が巻線2
1に得られる。
【0020】
【第8の実施例】図9の第8の実施例の直流電源装置
は、倍電圧整流回路を選択的に形成することができるよ
うに構成されている。即ち、図9では図1の1つのコン
デンサC1の代りに2つのコンデンサC1a、C1bが設け
られ、これ等の直列回路がライン3、5の間に接続され
ている。また、交流電源端子2と2つのコンデンサC1
a、C1bの接続中点との間に切替スイッチSが設けられ
ている。このスイッチSがオンの時に倍電圧回路が形成
される。図9では2つのバイアス回路10a、10bが
設けられ、第1のバイアス回路10aがダイオードD5
、D6 と出力端子7との間に接続され、第2のバイア
ス回路10bが出力端子8とダイオードD7 、D8との
間に接続されている。なお、ダイオードD7 、D8 はダ
イオードD5 、D6と共にブリッジ型整流回路を形成す
るものである。また、図9では第1及び第2のバイアス
回路10a、10bがバイアス電源B1 、B2 とインピ
ーダンスZ1、Z2 とから成る。
【0021】図9の回路でスイッチSがオフの時には、
図1の回路と実質的に同一に動作する。スイッチSをオ
ンにした場合には、コンデンサC1a、C1bの電圧が周知
の倍電圧整流回路の動作によってスイッチSのオフの場
合の2倍になる。また、この時、第1及び第2のバイア
ス電源B1 、B2 の電圧も2倍に切換える。これによ
り、スイッチSのオフの場合と同様に電流Ia とIb が
流れ、入力電流Iacの波形改善及び力率改善が達成され
る。
【0022】
【第9の実施例】図10に示す第9の実施例の直流電源
装置は、図3のバイアス回路10aを可変バイアス回路
10cとし、スイッチングレギュレータ回路9aを図8
と同様にフォワードタイプとした他は図3と同一に構成
されている。即ち、コンデンサ20の電圧を調整するた
めにコンデンサ20とダイオード22に対して並列にト
ランジスタ24とダイオード25との直列回路が接続さ
れている。トランジスタ24のベースは制御回路26に
接続され、ここからの制御信号に応答してトランジスタ
24が断続制御され、コンデンサ20の充電電流がバイ
パスし、整流回路6の出力電圧が増大するにつれてコン
デンサ20の電圧が低下するように行われる。これによ
り、第2の整流出力ライン4の電流Ib の最大値が制限
され、図2(C)の電流Ib を低下させたと等価な状態
になり、交流入力電流Iacの最大値も小さくなる。な
お、トランジスタ24の抵抗値を変化させてコンデンサ
20の充電制御を行うこともできる。図10の回路の主
要部は図3と同一であるので、図3と同一の作用効果を
得ることができる。
【0023】
【第10の実施例】図11に示す第10の実施例の直流
電源装置は、図3の負荷としてのスイッチングレギュレ
ータ回路9aの内部構成とバイアス回路10aの内部構
成のみを変形し、その他は図3と同一に構成したもので
ある。図11においては負荷としてのスイッチングレギ
ュレータ回路9aがハーフブリッジ型インバータを使用
して構成されている。即ち、出力電圧Vc が得られる直
流出力ライン7aとグランドライン8aとの間に第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路と第1及び第2
のコンデンサ31、32の直列回路とが接続され、これ
等の接続中点間にトランス11の1次巻線12が接続さ
れている。トランス11の2次巻線13はセンタタップ
を有し、2つのダイオード14a、14bを介して平滑
用コンデンサ15に接続されている。第1及び第2のス
イッチQ1 、Q2 の制御端子に接続された制御回路19
aは交流電源電圧Vacよりも十分に高い周波数で第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 を交互にオン・オフするた
めの制御信号を発生する。
【0024】図11のバイアス回路10dはセンタタッ
プを有する3次巻線21と、ここに誘起する電圧を整流
してコンデンサ20を充電するダイオード22a、22
bとを有する。バイアス電源として機能するコンデンサ
20は第2の整流出力ライン4と直流出力ライン7aと
の間に接続されている。
【0025】図11においてハーフブリッジ型のスイッ
チングレギュレータ9aに印加される電圧Vc は図3と
実質的に同一であるので、図3と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0026】
【第11の実施例】図12の第11の実施例の直流電源
装置は、図11のコンデンサ31を省き、第2のスイッ
チQ2 に対して1次巻線12とコンデンサ32の直列回
路を並列接続した周知の変形ハーフブリッジを含むもの
である。なお、図12ではダイオード22a、22bに
直列にリアクトルLx1、Lx2が接続されている。図12
の回路は原理的に図3と同一であるので、同一の作用効
果を得ることができる。
【0027】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図3、図5、図7のバイアス回路10aを、図
8、図10、図11、図12のバイアス回路10a′、
10c、10d、10eに置き換えることができる。 (2) 図8、図11、図12のバイアス回路10
a′、10d、10eを図3のバイアス回路10aに置
き換えることができる。 (3) 図3、図5、図7、図8、図9、図10、図1
1、図12のバイアス回路10a、10a′、10b、
10c、10d、10eを、図13〜図24に示すバイ
アス回路10f〜10n、10p〜10uのいずれか1
つに置き換えることができる。なお、図13〜図24に
おいて、図3、図5、図7、図8、図10、図11、図
12と実質的に同一の部分には同一の符号が付されてい
る。図13〜図24において、Lx 、Lx1、Lx2は平滑
用リアクトルであり、Cx は倍電圧用コンデンサであ
る。リアクトルLx 、Lx1、Lx2の接続位置は、巻線2
1、又はダイオード22a、又はダイオード22b、又
はコンデンサ20に対して直列になる任意の位置に接続
することができる。図20〜図24は図13〜図19に
おけるコンデンサ20、20a、20bに相当するもの
を設けない変形例を示している。この場合には巻線21
から得られる電圧がバイアス電圧となる。 (4) 巻線21の漏洩インダクタンスを大きくしてリ
アクトルLx 、Lx1、Lx2を省くことができる。 (5) 図10のトランジスタ24を巻線21とコンデ
ンサ20との間に接続することができる。また、バイア
ス回路10a以外の種々の形式のバイアス回路において
コンデンサ20の充電電圧を制御することができる。 (6) 図1、図3、図4、図5、図6、図7、図1
0、図11、図12において、バイアス回路10a、1
0c、10d、10eを図8と同じようにダイオードD
1 、D2 のアノード側に接続することができる。 (7) 図3、図5、図7、図11、図12のトランス
11の2次巻線13に接続する整流平滑回路を図8及び
図10のようにリアクトルL0 を有する回路構成とする
ことができる。 (8) コンデンサ20を充電するための電圧を巻線2
1から得る代りに、トランス11の1次巻線12から得
ることができる。 (9) 図3のスイッチングレギュレータ9aにおい
て、トランジスタQ1 の耐圧を下げるために、巻線12
の上側にも直列に別のトランジスタを接続し、これを下
側のトランジスタQ1 と同時にオン・オフすることがで
きる。 (10) 図12の回路において、1次巻線12とコン
デンサ32の直列回路を上側のトランジスタQ1 に並列
に接続することができる。 (11) 図3、図5、図8、図10、図11、図12
において、コンデンサ20は比較的大きい内部インピー
ダンスを有するものであるが、この内部インピーダンス
の代りに又はこれに付加して、コンデンサ20又はバイ
アス回路10a、10a′、10c、10d、10eと
直列に好ましくは抵抗及び/又はインダクタンスから成
る個別のインピーダンス素子を接続することができる。 (12) 図3、図8、図10〜図12の回路において
ダイオードD3 、D4を2つの整流回路で兼用しない
で、ダイオードD5 、D6 とブリッジ回路を形成するた
めの別のダイオードを設けることができる。 (13) 入力電源端子1、2に高周波フィルタを接続
することができる。 (14) 負荷9はフルブリッジ型インバータ回路であ
ってもよい。 (15) 制御回路19の電源をバイアス回路10a、
10a′、10c、10d、10eから取ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図2】図1の各部の状態を示す回路図である。
【図3】第2の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図4】第3の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図5】第4の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図6】第5の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図7】第6の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図8】第7の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図9】第8の実施例の直流電源装置を示す回路図であ
る。
【図10】第9の実施例の直流電源装置を示す回路図で
ある。
【図11】図10の各部の状態を示す波形図である。
【図12】第10の実施例の直流電源装置を示す回路図
である。
【図13】変形例のバイアス回路を示す回路図である。
【図14】別のバイアス回路を示す回路図である。
【図15】更に別のバイアス回路を示す回路図である。
【図16】更に別のバイアス回路を示す回路図である。
【図17】更に別のバイアス回路を示す回路図である。
【図18】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図19】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図20】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図21】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図22】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図23】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図24】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図25】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図26】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【図27】更に別のバイアス電源を示す回路図である。
【符号の説明】
6 整流回路 10 バイアス回路 C1 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 3/335 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源端子に接続され且つ第1及び第
    2の整流出力端子と共通端子とを有している整流回路
    と、 前記第1の整流出力端子にその一端が接続され、前記共
    通端子にその他端が接続された平滑用コンデンサと、 前記第2の整流出力端子と前記平滑用コンデンサの前記
    一端との間に接続された昇圧用直流バイアス電源と、 前記バイアス電源に含まれた及び/又は前記バイアス電
    源に直列に接続されたインピーダンスと、から成り、前
    記平滑用コンデンサから負荷に電力を供給するように構
    成された直流電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源端子に接続された整流回路と、 前記整流回路の一方の出力端子と他方の出力端子との間
    にダイオードを介して接続された平滑用コンデンサと、 前記整流回路の一方の出力端子と前記平滑用コンデンサ
    の一方の端子との間に接続され且つ前記ダイオードに対
    して並列に接続された昇圧用直流バイアス電源と、 前記バイアス電源に含まれた及び/又は前記バイアス電
    源に直列に接続されていると共に前記ダイオードに並列
    に接続されたインピーダンスと、から成り、前記平滑用
    コンデンサから負荷に電力を供給するように構成された
    直流電源装置。
  3. 【請求項3】 交流電源端子に接続された整流回路と、 前記整流回路の一方の出力端子と他方の出力端子との間
    に接続された平滑用コンデンサと、 前記整流回路の一方の出力端子と前記平滑用コンデンサ
    の一端との間に接続された昇圧用直流バイアス電源と、 前記バイアス電源に含まれた及び/又は前記バイアス電
    源に直列に接続されたインピーダンスと、から成り、前
    記平滑用コンデンサから負荷に電力を供給するように構
    成された直流電源装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷は、前記平滑用コンデンサに対
    して並列に接続され且つ前記平滑用コンデンサの電圧を
    断続するための少なくとも1つのスイッチング素子と前
    記スイッチング素子で断続された電圧を出力するための
    出力トランスとを有しているスイッチング電源回路を含
    むものであり、 前記バイアス電源は、前記出力トランスに基づいて得ら
    れた電圧を整流してバイアス電圧とするものである請求
    項1又は2又は3記載の直流電源装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス電源はバイアス電圧を制御
    する手段を有していることを特徴とする請求項1又は2
    又は3又は4記載の直流電源装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング電源回路は前記出力ト
    ランスの出力巻線に接続された整流平滑回路を有するも
    のであり、前記整流平滑回路はチョークコイルを有する
    ものであり、 前記バイアス電源は前記チョークコイルに電磁結合され
    たバイアス電源用巻線とこのバイアス電源用巻線の電圧
    を整流するダイオードとを有して直流バイアス電圧を得
    るものである請求項1又は2又は3又は5記載の直流電
    源装置。
  7. 【請求項7】 一対の交流電源端子に接続された第1及
    び第2の整流回路と、 前記第1の整流回路の一方の整
    流出力端子と他方の整流出力端子との間に接続された平
    滑用コンデンサと、 前記第2の整流回路の一方の整流出力端子と前記平滑用
    コンデンサの一端との間に接続された第1の直流バイア
    ス電源と、 前記第1の直流バイアス電源に含まれた及び/又は前記
    第1の直流バイアス電源に直列に接続された第1のイン
    ピーダンスと、 前記第2の整流回路の他方の整流出力端子と前記平滑用
    コンデンサの他端との間に接続された第2の直流バイア
    ス電源と、 前記第2の直流バイアス電源に含まれた及び/又は前記
    第2の直流バイアス電源に直列に接続された第2のイン
    ピーダンスと、から成り、前記平滑用コンデンサから負
    荷に電力を供給するように構成された直流電源装置。
  8. 【請求項8】 前記コンデンサは第1及び第2のコンデ
    ンサの直列回路から成り、更に倍電圧を得るために前記
    一対の交流電源端子の一方と前記第1及び第2のコンデ
    ンサの接続中点とを固定的に又は選択的に接続する手段
    を有することを特徴とする請求項4記載の直流電源装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030047787A (ko) * 2001-12-11 2003-06-18 소니 가부시끼 가이샤 스위칭 전원회로
JP2006238647A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsumi Electric Co Ltd 共振型電源装置

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KR20030047787A (ko) * 2001-12-11 2003-06-18 소니 가부시끼 가이샤 스위칭 전원회로
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