JP3328327B2 - ジフルオロエチレン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents
ジフルオロエチレン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素子Info
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Description
導体化合物、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素
子に関する。
近年では測定器、自動車用計器、複写器、カメラ、OA
機器用表示装置、家電製品用表示装置等種々の用途に使
用され始めており、広い動作温度範囲、低動作電圧、高
速応答性、高コントラスト比、広視角、化学的安定性等
の種々の性能要求がなされている。
独の材料で全て満たす材料はなく、複数の液晶、及び非
液晶の材料を混合して液晶組成物として要求性能を満た
している。このため、各種特性のすべてではなく、一又
は二以上の特性に優れた液晶又は非液晶の材料開発が望
まれている。
分野においては、その性能向上が望まれており、低電圧
駆動、高精細表示、高コントラスト比、広視角特性、低
温応答特性、広動作温度範囲等が望まれており、これら
はいずれかを向上させると他のいずれかが犠牲になると
いう傾向がある。
動と高速応答、OA機器等においては高精細表示と高速
応答、自動車用表示等においては低温応答又は広動作温
度範囲で高速応答というように、その応答速度の向上が
望まれている。
られるが、その一つとして低粘性の液晶組成物の採用が
ある。即ち、液晶組成物の粘性が低下すれば、応答速度
は向上し、低温でも実用的な速度での表示が可能にな
る。また、従来と同じ応答速度でよければ、より低電圧
で駆動できたり、より高いデューティ駆動が可能、即
ち、高精細駆動が可能になる。
会で講演されたようなトランス−p,p'- ジフルオロスチ
ルベン化合物が提案されている。この化合物は以下の一
般式(3) で表される化学構造を有している。
基、n-アルコキシ基、n-アルコキシカルボニル基を意味
する。
素置換されていないスチルベン化合物よりも光に対する
安定性が向上しているものであった。しかし、通常使用
されている一般の液晶化合物に比しては、光に対する安
定性がまだ劣っており、使用環境が限定されたり、紫外
線カットフィルターを併用せざるを得ないことが多かっ
た。
高い液晶材料が望まれていた。
解決すべく、新規な材料を提供するものであり、下記一
般式(1) で表されるジフルオロエチレン誘導体化合物を
提供する。R1-(A1)m-Y1-A2-CF=CF-A3-Y2-(A4)n-R2
(1)ただし、A3は1,4-シクロヘキセニレン基であり、
A1、A2、A4は相互に独立してトランス-1,4- シクロヘキ
シレン基、1,4-シクロヘキセニレン基又は1,4-フェニレ
ン基であり、これらのA 1 、A 2 、A 3 及びA 4 は夫々非置換で
あるか又は置換基として1個もしくは2個以上のハロゲ
ン原子及び/又はシアノ基を有していてもよく、これら
のA 1 、A 2 、A 3 及びA 4 中に存在する1個もしくは2個以上
のCH基は窒素原子にされていてもよく、また、1個もし
くは2個以上のCH 2 基は酸素原子又は硫黄原子にされて
いてもよい。Y1、Y2は相互に独立して-COO- 、-OCO- 、
-C≡C-、-CH2CH2-、-CH=CH- 、-OCH2-、-CH2O-又は単結
合を示す。m 、n は相互に独立して 0又は 1を示す。
R1 、R2は相互に独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハ
ロゲン原子又はシアノ基を示す。R 1 及びR 2 がアルキル基
の場合には、炭素−炭素結合間又はこの基と、この基と
隣接する環がある場合の該環との間の炭素−炭素結合間
に酸素原子が挿入されていてもよく、また、その炭素−
炭素結合の一部が二重結合にされていてもよく、また、
その1個のCH 2 基がカルボニル基にされていてもよく、
また、その基中の水素原子の一部又はすべてがフッ素原
子で置換されていてもよい。
る上記ジフルオロエチレン誘導体化合物を提供する。 R1-A2-CF=CF-A3-R2 (2)ただし 、A2、A3、R1及びR2については、前記と同じもの
を示す。また、本発明は、一般式(1) 又は一般式(2) で
表される化合物を含有する液晶組成物を提供する。ま
た、本発明は、上記液晶組成物を電極付基板間に挟持し
てなる液晶表示素子 を提供する。
さい屈折率異方性(△n)を有しており、低粘性であり、
かつ、他の液晶又は非液晶との相溶性に優れ、化学的に
も安定な、特に光に対して安定な材料である。
下のような化合物がある。その代表的化合物として、環
の数が2個の化合物として以下のような化合物がある。 R1-A2-CF=CF-A3-R2 (4)
には、以下のような化合物がある。なお、以下の説明に
おいては、一般式(4) の化合物に限らず、「-Ph-」は1,
4-フェニレン基を表し、「-Cy-」はトランス-1,4- シク
ロヘキシレン基を表し、「-Ch-」は1,4-シクロヘキセニ
レン基を表す。このシクロヘキセニレン基は下記「化
2」で示されるように、ジフルオロエチレン基に接する
シクロヘキセニレン基の炭素原子とその隣接炭素原子と
の間が二重結合になっているシクロヘキセン-1,4- ジイ
ル基が好ましい。 R1-Ph-CF=CF-Ch-R2 (4A)
クロヘキシレン基に置換した化合物として以下のような
化合物がある。 R1-Cy-CF=CF-Ch-R2 (4B)
セニレン基に置換した化合物として以下のような化合物
がある。 R1-Ch-CF=CF-Ch-R2 (4C)
がフッ素原子に置換されたフェニレン基(以下、-PhF-
と記す)とした化合物として以下のような化合物があ
る。 R1-PhF-CF=CF-Ch-R2 (4D)
のような化合物がある。 R1-A1-A2-CF=CF-A3-R2 (5)
には以下のような化合物がある。 R1-Ph-Ph-CF=CF-Ch-R2 (5A)
ランス-1,4- シクロヘキシレン基に置換した化合物とし
て以下のような化合物がある。 R1-Cy-Ph-CF=CF-Ch-R2 (5B) R1-Ph-Cy-CF=CF-Ch-R2 (5C) R1-Cy-Cy-CF=CF-Ch-R2 (5D)
1,4-シクロヘキセニレン基に置換した化合物として以下
のような化合物がある。 R1-Ch-Ph-CF=CF-Ch-R2 (5E) R1-Ph-Ch-CF=CF-Ch-R2 (5F) R1-Ch-Ch-CF=CF-Ch-R2 (5G)
ランス-1,4- シクロヘキシレン基に置換し、他の1つを
1,4-シクロヘキセニレン基に置換した化合物として以下
のような化合物がある。 R1-Cy-Ch-CF=CF-Ch-R2 (5H) R1-Ch-Cy-CF=CF-Ch-R2 (5I)
がフッ素原子に置換されたフェニレン基とした化合物と
して以下のような化合物がある。 R1-Ph-PhF-CF=CF-Ch-R2 (5J)
のような化合物がある。 R1-A1-A2-CF=CF-A3-A4-R2 (6)
には以下のような化合物がある。 R1-Ph-Ph-CF=CF-Ch-Ph-R2 (6A)
環との間のY1、Y2を単結合以外に変更した以下のような
化合物もある。
素原子の一部をハロゲン原子又はシアノ基に置換した基
にしてもよい。また、A1、A2、A4の基の水素原子の一部
をハロゲン原子又はシアノ基に置換した基にしたり、そ
の一部のCH基を窒素原子に置換してもよい。この例とし
て以下のような化合物もある。
材料又は非液晶材料と混合して液晶組成物にすることに
より、その液晶組成物を低粘性とすることができ、液晶
表示素子とした場合に高速応答が可能になる。
晶、非液晶に、少なくとも1種を混合することにより液
晶組成物として使用される。
は、例えば以下のようなものがある。なお、以下の式で
のRC、RDはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、
シアノ基等の基を表す。
り、環構造又は末端基の水素原子のハロゲン原子、シア
ノ基、メチル基等への置換、シクロヘキサン環、ベンゼ
ン環の他の六員環、五員環等への置換、環の間の結合基
の変更等が可能であり、所望の性能に合わせて種々の材
料が選択使用される。
極付基板間に配され、ツイストネマチック方式、ゲスト
・ホスト方式、動的散乱方式、フェーズチェンジ方式、
DAP方式、二周波駆動方式、強誘電性液晶表示方式等
種々のモードで使用できる。
る。プラスチック、ガラス等の基板上に、必要に応じて
SiO2、Al2O3 等のアンダーコート層やカラーフィルター
層を形成し、In2O3-SnO2(ITO)、SnO2等の電極を設
け、パターニングした後、必要に応じてポリイミド、ポ
リアミド、SiO2、Al2O3 等のオーバーコート層を形成
し、配向処理し、これにシール材を印刷し、電極面が相
対向するように配して周辺をシールし、シール材を硬化
して空セルを形成する。
物を注入し、注入口を封止剤で封止して液晶セルを構成
する。この液晶セルに必要に応じて偏光板、カラー偏光
板、光源、カラーフィルター、半透過反射板、反射板、
導光板、紫外線カットフィルター等を積層する、文字、
図形等を印刷する、ノングレア加工する等して液晶表示
素子とする。
的な構成及び製法を示したにすぎず、例えば2層電極を
用いた基板、2層の液晶層を形成した2層液晶セル、T
FT、MIM等の能動素子を形成したアクティブマトリ
クス基板を用いたアクティブマトリクス素子等、種々の
構成のものが使用できる。
により、高デューティ駆動を行っても、高速応答が期待
できる。このため、近年注目されている高ツイスト角の
スーパーツイスト(STN)型液晶表示素子にも好適で
ある。
次の方法に従って製造される。
レン基、A1、A2、A4は相互に独立してトランス-1,4- シ
クロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニレン基又は1,4-
フェニレン基であり、これらのA 1 、A 2 、A 3 及びA 4 は夫々
非置換であるか又は置換基として1個もしくは2個以上
のハロゲン原子及び/又はシアノ基を有していてもよ
く、これらのA 1 、A 2 、A 3 及びA 4 中に存在する1個もしく
は2個以上のCH基は窒素原子にされていてもよく、ま
た、1個もしくは2個以上のCH 2 基は酸素原子又は硫黄
原子にされていてもよい。
-C≡C-、-CH2CH2-、-CH=CH- 、-OCH2-、-CH2O-又は単結
合を示す。また、m 、n は相互に独立して 0又は 1を示
し、R1及びR2は相互に独立して炭素数 1〜10のアルキル
基、ハロゲン原子又はシアノ基を示す。R 1 及びR 2 がアル
キル基の場合には、炭素−炭素結合間又はこの基と、こ
の基と隣接する環がある場合の該環との間の炭素−炭素
結合間に酸素原子が挿入されていてもよく、また、その
炭素−炭素結合の一部が二重結合にされていてもよく、
また、その1個のCH 2 基がカルボニル基にされていて
もよく、また、その基中の水素原子の一部又はすべてが
フッ素原子で置換されていてもよい。
ブチルリチウムによってリチオ化し、次いで式(8) のク
ロロトリメチルシランと反応させることによって、式
(9) の1,1,2-トリフルオロ-2- トリメチルシリルエチレ
ンとする。次に、この化合物(9) を単離することなく、
さらに式(10)のリチウム化合物と反応させることによっ
て、式(11)のジフルオロエチレン化合物を得る。
ウムと水にて加水分解して、一般式(12)のジフルオロエ
チレン化合物とする。これをn-ブチルリチウムにてリチ
オ化した後、一般式(13)のシクロヘキサノン化合物と反
応させることによって、一般式(14)のジフルオロエチレ
ン化合物とし、さらにピリジン中、塩化チオニルにて脱
水反応させることによって、一般式(1) のジフルオロエ
チレン誘導体化合物を得ることができる。
いる一般式(1) の化合物の合成方法は、R1、R2が水素原
子である一般式(1) の化合物とアシルハライドとのフリ
ーデル・クラフツ反応を用いればよい。また、R 1 又はR 2
をシアノ基に変換する方法は、R1、R2が臭素原子又はヨ
ウ素原子である一般式(1) の化合物をCuCNと反応させれ
ばよい。
げて説明する。 例 1 [第1ステップ] 冷却管及びガス吹き込み管付きの500ml の三ツ口フラス
コにテトラヒドロフラン(THF) を 100ml入れ、− 100℃
に冷却した。ここにクロロトリフルオロエチレンを11.7
g(0.1mol) 吹き込んだ。次いで、n-ブチルリチウムのn-
ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mol)を30分かけて滴下
した。さらに30分撹拌後、クロロトリメチルシラン10.9
g(0.1mol) を滴下した。
ルヨードベンゼン24.6g(0.1mol) とn-ブチルリチウムの
n-ヘキサン溶液(1.61M) 62.1ml(0.1mol)によって別途合
成した4-n-プロピルフェニルリチウムの THF溶液を− 1
00℃にて滴下した。さらに 0℃にて 2時間撹拌後、希塩
酸水溶液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレ
ンで抽出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去し、
(Z)-1,2-ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニル)-2-トリ
メチルシリルエチレンを19.1g (収率75%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-Si(CH3)3
ェニル)-2-トリメチルシリルエチレン19.1g(0.075mol)
を50mlのアセトニトリルに溶解し、フッ化カリウム8.70
g(0.15mol)及び水4.05g(0.225mol) を加え、70℃にて 1
時間反応させた。冷却後、水 200mlを注ぎ、塩化メチレ
ンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、CaCl2 で乾
燥した。濾過後、溶媒及び低沸物を留去し、さらに減圧
蒸留して(E)-1,2-ジフルオロ-1-(4-n-プロピルフェニ
ル) エチレンを11.3g (収率83%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CFH
ェニル) エチレン11.3g(0.062mol) を50mlの THFに溶解
し、−78℃に冷却した。ここにn-ブチルリチウムのn-ヘ
キサン溶液(1.61M) 38.5ml(0.062mol)を30分かけて滴下
した。さらに30分撹拌後、−78℃にて4-n-プロピルシク
ロヘキサノンを8.68g(0.062mol) 滴下した。
液を加え、有機層を分離した。水層を塩化メチレンで抽
出し、有機層を合わせて乾燥後、溶媒を留去した後、ピ
リジンを30ml加えた。次いで、−10℃に冷却した後、塩
化チオニルを14.8g(0.12mol)滴下した。さらに、室温で
1時間撹拌後、水 200mlを加え、有機層を分離した。水
層を塩化メチレンで抽出し、有機層と合わせて水洗、乾
燥後、溶媒を留去し、粗油をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製してトランス-1,2- ジフルオロ-1-
(4-n-プロピルフェニル)-2-(4-n- プロピルシクロヘキ
セン-1- イル) エチレンを13.1g (収率50%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
とができる。 CH3-Ph-CF=CF-Ch-CH3 n-C5H11-Ph-CF=CF-Ch-C5H11(n) CF3-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n) F-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n) n-C3H7O-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH2=CH-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに、4-n-プロピルシクロヘキシルブロミド
を20.5g(0.1mol) 用いる以外は例1と同様に反応を行
い、トランス-1,2- ジフルオロ-1-(トランス-4-n- プロ
ピルシクロヘキシル)-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン
-1- イル) エチレンを6.51g (収率21%)得た。 n-C3H7-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n)
とができる。 CH3-Cy-CF=CF-Ch-CH3 n-C5H11-Cy-CF=CF-Ch-C5H11(n) CF3-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) F-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) n-C3H7O-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH2=CH-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに、4-n-プロピル-1- ヨードシクロヘキセ
ンを25.0g(0.1mol) 用いる以外は例1と同様に反応を行
い、トランス-1,2- ジフルオロ-1,2- ビス(4-n- プロピ
ルシクロヘキセン-1- イル) エチレンを8.01g (収率26
%)得た。 n-C3H7-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n)
とができる。 CH3-Ch-CF=CF-Ch-CH3 n-C5H11-Ch-CF=CF-Ch-C5H11(n) CF3-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n) F-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n) n-C3H7O-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH2=CH-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに、1,4-ジブロモベンゼンを23.6g(0.1mo
l) 用いる以外は例1と同様に反応を行い、トランス-1,
2- ジフルオロ-1-(4-ブロモフェニル)-2-(4-n- プロピ
ルシクロヘキセン-1- イル) エチレンを10.9g (収率32
%)得た。 Br-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
とができる。 Br-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) Br-Ch-CF=CF-Ch-C3H7(n)
(0.01mol) 及び無水ジメチルスルホキシド(DMSO) 50ml
を入れ、90℃に加熱し溶解させた。次いで、撹拌下、例
4にて得られたトランス-1,2- ジフルオロ-1-(4-ブロモ
フェニル)-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1- イル)
エチレン3.4g(0.01mol) のDMSO溶液を滴下する。その後
さらに 150℃にて 1時間撹拌後、室温まで冷却した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、CaCl2 で乾燥した。濾過
後、溶媒を留去し、得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製して、トランス-1,2- ジフル
オロ-1-(4-シアノフェニル)-2-(4-n- プロピルシクロヘ
キセン-1- イル) エチレンを2.44g (収率85%)得た。 NC-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに2−ブロモ−5−メチルピリミジンを1
7.5g(0.1mol) 用いて例1と同様に反応を行い、トラン
ス-1,2- ジフルオロ-1-(5-メチル−2−ピリミジニル)-
2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1- イル) エチレンを
9.2g(収率33%)得た。なお、-Py-は1,3-ピリミジン-
2,5- ジイル基を表す。 CH3-Py-CF=CF-Ch-C3H7(n)
とができる。 n -C3H7-Py-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Py-CF=CF-Ch-C3H7(n) n-C3H7O-Py-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに2-メチル-5- ブロモ-1,3- ジオキサンを
18.1g(0.1mol) 用いて例1と同様に反応を行い、2-メチ
ル-5-[トランス-1,2- ジフルオロ-2-(4-n-プロピルシク
ロヘキセン-1-イル) ビニル]-1,3-ジオキサンを8.6g
(収率30%)得た。なお、-Do-は1,3-ジオキサン-2,5-
ジイル基を表す。 n-C3H7-Ch-CF=CF-Do-CH3
とができる。 n -C3H7-Ch-CF=CF-Do-C3H7(n) CH3O-Ch-CF=CF-Do-CH3 n-C3H7O-Ch-CF=CF-Do-CH3
ゼンのかわりに、4-(トランス-4-n- プロピルシクロヘ
キシル) ヨードベンゼンを32.8g(0.1mol) 用いて反応を
行い、例1と同様にしてトランス-1,2- ジフルオロ-1-
[4-( トランス-4- プロピルシクロヘキシル) フェニル]
-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1- イル) エチレン
を12.7g (収率33%)得た。 n-C3H7-Cy-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
とができる。 n-C3H7-Ph-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n) n-C3H7-Ph-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) n-C3H7-Cy-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n)
サノンのかわりに4-(トランス-4-n- プロピルシクロヘ
キシル) シクロヘキサノンを13.8g(0.062mol)用いる以
外は例1と同様に反応を行い、トランス-1,2- ジフルオ
ロ-1-(4-プロピルフェニル)-2-[4-(トランス-4-n- プロ
ピルシクロヘキシル) シクロヘキセン-1- イル] エチレ
ンを6.94g (収率29%)得た。 n-C3H7-Ph-CF=CF-Ch-Cy-C3H7(n)
とができる。 n-C3H7-Ph-CF=CF-Ch-Ph-C3H7(n)
にマグネシウム0.13g(0.0055mol)及び乾燥THF 10mlを入
れた。次いで、1-ブロモプロパンを数滴加え、さらに4-
メチルフェネチルブロミド1.01g(0.0055mol)を発熱が続
く速度で滴下した。滴下終了後、さらに 1時間還流を続
けた後、室温まで放冷した。
00ml三ツ口フラスコ中に、例4にて得られたトランス-
1,2- ジフルオロ-1-(4-ブロモフェニル)-2-(4-n- プロ
ピルシクロヘキセン-1- イル) エチレン1.70g(0.005mo
l) 及び1,3-ビス( ジフェニルホスフィノ) プロパンジ
クロロニッケル [NiCl2(dppp)]0.1gを含む乾燥THF 溶液
20mlを入れ、この中に上記溶液を滴下漏斗を用いて滴下
した。
水20mlを加えた。さらに20%塩酸20mlを加えて有機層を
分離し、水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
て、トランス-1,2- ジフルオロ-1-[4-(4- メチルフェネ
チル) フェニル]-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1-
イル) エチレンを1.10g (収率58%)得た。 CH3-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ことができる。 CH3-Ph-CH2CH2-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ph-CH2CH2-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
に1-ブロモ-2-(4-メチルフェニル) エチレンを1.08g(0.
0055mol)用いる以外は、例10と同様に反応を行い、ト
ランス-1,2- ジフルオロ-1-[4-(2-p- メチルフェニルビ
ニル) フェニル]-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1-
イル) エチレンを1.13g (収率60%)得た。 CH3-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ことができる。 CH3-Ph-CH=CH-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ph-CH=CH-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに、4-ブロモ-4'-メチルトランを27.1g(0.
1mol) 用いる以外は例1と同様に反応を行い、トランス
-1,2- ジフルオロ-1-[4-(2-p- トルイルエチニル) フェ
ニル]-2-(4-n-プロピルシクロヘキセン-1- イル) エチ
レンを9.40g (収率25%)得た。 CH3-Ph-C≡C-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ことができる。 CH3-Ph-C≡C-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ph-C ≡C-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ゼンのかわりに、4-ヨードフェニルテトラヒドロピラニ
ルエーテル30.4g(0.1mol) を用いる以外は例1と同様に
反応を行い、最後に酸で処理することによって、トラン
ス-1,2- ジフルオロ-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(4-n
- プロピルシクロヘキセン-1- イル) エチレンを7.0g
(収率25%)得た。
ロ-1-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(4-n- プロピルシクロ
ヘキセン-1- イル) エチレン2.78g(0.01mol)、炭酸カリ
ウム1.52g 及びアセトンを30ml加え、さらに室温下でα
- ブロモ-p- キシレンを2.79g 滴下した。 4時間還流さ
せた後、冷却し、濾過後、溶媒を留去し、得られた粗結
晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
て、トランス-1,2- ジフルオロ-1-[4-(4- メチルベンジ
ルオキシ) フェニル]-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン
-1- イル) エチレンを3.45g (収率90%)得た。 CH3-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ことができる。 CH3-Ph-CH2O-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ph-CH2O-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ロキシフェニル)-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1-
イル) エチレン2.78g(0.01mol)を20mlのCH2Cl2に溶解
し、 室温下ピリジンを0.87g 加え、 0℃に冷却後、さら
にp-トルイル酸クロリドを1.70g 滴下した。
を加え、濾過後、溶媒を留去して得られた粗結晶をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、トラン
ス-1,2- ジフルオロ-1-[4-(4- メチルベンゾイルオキ
シ) フェニル]-2-(4-n- プロピルシクロヘキセン-1- イ
ル) エチレンを3.56g (収率90%)得た。 CH3-Ph-COO-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
ことができる。 CH3-Ph-COO-Cy-CF=CF-Ch-C3H7(n) CH3O-Ph-COO-Ph-CF=CF-Ch-C3H7(n)
合物を20wt%加えて液晶組成物とした。比較例として、
メルク社製液晶組成物「ZLI-1565」のみの液晶組成物
(例16)及びメルク社製液晶組成物「ZLI-1565」80wt
%にトランス-4,4'-ビス-(n-プロピル) ジフルオロスチ
ルベンを20wt%加えた液晶組成物(例17)を作成し
た。これらを偏光板付きの液晶セルに封入して、STN
型液晶表示素子を作成した。
子の表示特性はほぼ同程度であり、例16の素子に比べ
て高速応答が得られた。次いで、例15及び例17の液
晶表示素子を紫外線カーボンアークランプで 200時間照
射した。照射後、各素子内の液晶組成物を分析した。
は、ほとんど新たな化合物の生成は認められなかった。
一方、例17の液晶組成物の場合には、シス-4,4'-ビス
-(n-プロピル) ジフルオロスチルベンの発生が確認され
た。
物は、粘性が低く、液晶組成物として用いることによ
り、少量の添加でも応答速度が向上するものであり、低
電圧駆動、高デューティ駆動、広温度域動作等が可能に
なる。
ロスチルベンタイプの液晶よりも高く、その低粘性の特
徴を充分活かすことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】下記一般式(1) で表されるジフルオロエチ
レン誘導体化合物。 R1-(A1)m-Y1-A2-CF=CF-A3-Y2-(A4)n-R2 (1)ただし 、A3は1,4-シクロヘキセニレン基であり、A1、
A2、A4は相互に独立してトランス-1,4- シクロヘキシレ
ン基、1,4-シクロヘキセニレン基又は1,4-フェニレン基
であり、これらのA 1 、A 2 、A 3 及びA 4 は夫々非置換である
か又は置換基として1個もしくは2個以上のハロゲン原
子及び/又はシアノ基を有していてもよく、これらの
A 1 、A 2 、A 3 及びA 4 中に存在する1個もしくは2個以上の
CH基は窒素原子にされていてもよく、また、1個もしく
は2個以上のCH 2 基は酸素原子又は硫黄原子にされてい
てもよい。Y1、Y2は相互に独立して-COO- 、-OCO- 、-C
≡C-、-CH2CH2-、-CH=CH- 、-OCH2-、-CH2O-又は単結合
を示す。m 、n は相互に独立して 0又は 1を示す。R1 、
R2は相互に独立して炭素数 1〜10のアルキル基、ハロゲ
ン原子又はシアノ基を示す。R 1 及びR 2 がアルキル基の場
合には、炭素−炭素結合間又はこの基と、この基と隣接
する環がある場合の該環との間の炭素−炭素結合間に酸
素原子が挿入されていてもよく、また、その炭素−炭素
結合の一部が二重結合にされていてもよく、また、その
1個のCH 2 基がカルボニル基にされていてもよく、ま
た、その基中の水素原子の一部又はすべてがフッ素原子
で置換されていてもよい。 - 【請求項2】下記一般式(2) で表される請求項1に記載
のジフルオロエチレン誘導体化合物。 R1-A2-CF=CF-A3-R2 (2)ただし 、A2、A3、R1及びR2については、前記と同じもの
を示す。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載のジフルオロエチレ
ン誘導体化合物を含有する液晶組成物。 - 【請求項4】 請求項3記載の液晶組成物を電極付基板間
に挟持してなる液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20747192A JP3328327B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ジフルオロエチレン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20747192A JP3328327B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ジフルオロエチレン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625030A JPH0625030A (ja) | 1994-02-01 |
JP3328327B2 true JP3328327B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=16540314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20747192A Expired - Lifetime JP3328327B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ジフルオロエチレン誘導体化合物、それを含有する液晶組成物及び液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3328327B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10134299A1 (de) * | 2000-08-11 | 2002-02-21 | Merck Patent Gmbh | Dioxanderivate und flüssigkristallines Medium |
TWI589679B (zh) | 2010-01-06 | 2017-07-01 | Jnc Corp | 液晶化合物、液晶組成物及液晶顯示元件 |
WO2024260902A1 (en) | 2023-06-20 | 2024-12-26 | Merck Patent Gmbh | Liquid crystal medium |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP20747192A patent/JP3328327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625030A (ja) | 1994-02-01 |
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