JP3317787B2 - クラッチ押圧組立体 - Google Patents
クラッチ押圧組立体Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/22—Friction clutches with axially-movable clutching members
- F16D13/38—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
- F16D13/46—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member
- F16D13/48—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs in which two axially-movable members, of which one is attached to the driving side and the other to the driven side, are pressed from one side towards an axially-located member with means for increasing the effective force between the actuating sleeve or equivalent member and the pressure member
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッチ押圧組立体、
特に、レリーズ機構の軸方向移動により入力側フライホ
イールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押圧及び
押圧解除するためのクラッチ押圧組立体に関する。
特に、レリーズ機構の軸方向移動により入力側フライホ
イールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押圧及び
押圧解除するためのクラッチ押圧組立体に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】自動車のクラッチ等に用
いられるクラッチ押圧組立体は、一般に、入力側フライ
ホイールに固定される皿状のクラッチカバーと、クラッ
チカバー内に配置されたプレッシャープレートと、プレ
ッシャープレートをフライホイール側に押圧するための
ダイヤフラムスプリングとを有している。また、レリー
ズ装置に連結されるリテーナと、リテーナとプレッシャ
ープレートとの間に配置されたレバー部材とを備えたク
ラッチ押圧組立体も提供されている。この場合は、ダイ
ヤフラムスプリングによってリテーナがフライホイール
側に押圧される。
いられるクラッチ押圧組立体は、一般に、入力側フライ
ホイールに固定される皿状のクラッチカバーと、クラッ
チカバー内に配置されたプレッシャープレートと、プレ
ッシャープレートをフライホイール側に押圧するための
ダイヤフラムスプリングとを有している。また、レリー
ズ装置に連結されるリテーナと、リテーナとプレッシャ
ープレートとの間に配置されたレバー部材とを備えたク
ラッチ押圧組立体も提供されている。この場合は、ダイ
ヤフラムスプリングによってリテーナがフライホイール
側に押圧される。
【0003】リテーナ及びレバー部材を備えたクラッチ
押圧組立体では、レリーズ操作が行われていない時は、
ダイヤフラムスプリングの押圧力はレバー部材を介して
プレッシャープレートに伝達される。このとき、レバー
部材のレバー比によって力が倍力されるため、ダイヤフ
ラムスプリングの押圧力より大きな力がプレッシャープ
レートに作用する。この結果、ダイヤフラムスプリング
の押圧力を小さく設定しても、プレッシャープレートへ
の押圧力は十分な大きさになる。ダイヤフラムスプリン
グの押圧力が小さくなると、レリーズ操作時においてダ
イヤフラムスプリングによる抵抗力が小さくなる。すな
わち、レリーズ荷重が小さくなり、必要なクラッチペダ
ル踏力が減少する。
押圧組立体では、レリーズ操作が行われていない時は、
ダイヤフラムスプリングの押圧力はレバー部材を介して
プレッシャープレートに伝達される。このとき、レバー
部材のレバー比によって力が倍力されるため、ダイヤフ
ラムスプリングの押圧力より大きな力がプレッシャープ
レートに作用する。この結果、ダイヤフラムスプリング
の押圧力を小さく設定しても、プレッシャープレートへ
の押圧力は十分な大きさになる。ダイヤフラムスプリン
グの押圧力が小さくなると、レリーズ操作時においてダ
イヤフラムスプリングによる抵抗力が小さくなる。すな
わち、レリーズ荷重が小さくなり、必要なクラッチペダ
ル踏力が減少する。
【0004】しかし、レバー比を大きくするのにはスペ
ース上の制限があるため、従来のクラッチ押圧組立体で
は、レリーズ荷重を十分に下げることができない。本発
明の目的は、レリーズ荷重を下げることによってクラッ
チペダル踏力を減らすことにある。
ース上の制限があるため、従来のクラッチ押圧組立体で
は、レリーズ荷重を十分に下げることができない。本発
明の目的は、レリーズ荷重を下げることによってクラッ
チペダル踏力を減らすことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のクラッ
チ押圧組立体は、レリーズ機構の軸方向移動により、入
力側フライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部
材を押圧及び押圧解除するものである。クラッチ押圧組
立体は、クラッチカバーとプレッシャープレートとリテ
ーナと押圧部材と弾性部材とレバー機構とを備えてい
る。クラッチカバーは、入力側フライホイールに一体回
転するように固定されている。プレッシャープレート
は、軸方向においてクラッチカバーとフライホイールと
の間に配置され、摩擦部材に対向する押圧面を有してい
る。リテーナは、レリーズ機構に連結される。押圧部材
は、クラッチカバーに支持されてリテーナをフライホイ
ール側に押圧する。弾性部材は、プレッシャープレート
とリテーナとの間に軸方向に圧縮可能に配置されてい
る。レバー機構は、リテーナに対する押圧部材の押圧力
を所定のレバー比によって倍力して前記プレッシャープ
レートに伝達する。弾性部材は、クラッチレリーズ状態
からクラッチ連結状態に移行する際に圧縮が進行するよ
うになっている。
チ押圧組立体は、レリーズ機構の軸方向移動により、入
力側フライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部
材を押圧及び押圧解除するものである。クラッチ押圧組
立体は、クラッチカバーとプレッシャープレートとリテ
ーナと押圧部材と弾性部材とレバー機構とを備えてい
る。クラッチカバーは、入力側フライホイールに一体回
転するように固定されている。プレッシャープレート
は、軸方向においてクラッチカバーとフライホイールと
の間に配置され、摩擦部材に対向する押圧面を有してい
る。リテーナは、レリーズ機構に連結される。押圧部材
は、クラッチカバーに支持されてリテーナをフライホイ
ール側に押圧する。弾性部材は、プレッシャープレート
とリテーナとの間に軸方向に圧縮可能に配置されてい
る。レバー機構は、リテーナに対する押圧部材の押圧力
を所定のレバー比によって倍力して前記プレッシャープ
レートに伝達する。弾性部材は、クラッチレリーズ状態
からクラッチ連結状態に移行する際に圧縮が進行するよ
うになっている。
【0006】請求項2に記載のクラッチ押圧組立体で
は、請求項1又は2において、レバー機構はレバー部材
と当接部材とを含んでいる。レバー部材は、リテーナの
フライホイール側端面に当接する一端と、クラッチカバ
ーに支持された他端と、プレッシャープレート側に延び
る中間部とを有する。当接部材は、レバー部材よりフラ
イホイール側でリテーナに固定され、レバー部材の一端
より部品の中間部材の部分に軸方向に間隔をあけて対向
する。
は、請求項1又は2において、レバー機構はレバー部材
と当接部材とを含んでいる。レバー部材は、リテーナの
フライホイール側端面に当接する一端と、クラッチカバ
ーに支持された他端と、プレッシャープレート側に延び
る中間部とを有する。当接部材は、レバー部材よりフラ
イホイール側でリテーナに固定され、レバー部材の一端
より部品の中間部材の部分に軸方向に間隔をあけて対向
する。
【0007】請求項3に記載のクラッチ押圧組立体で
は、請求項1又は2において、弾性部材は、軸方向にお
いてリテーナとレバー部材との間に配置されている。請
求項4に記載のクラッチ押圧組立体では、請求項1にお
いて、弾性部材は、プレッシャープレートの押圧面と反
対側の面に配置されている。
は、請求項1又は2において、弾性部材は、軸方向にお
いてリテーナとレバー部材との間に配置されている。請
求項4に記載のクラッチ押圧組立体では、請求項1にお
いて、弾性部材は、プレッシャープレートの押圧面と反
対側の面に配置されている。
【0008】
【作用】請求項1に記載のクラッチ押圧組立体では、ク
ラッチ連結時には、押圧部材の押圧力は、リテーナ及び
レバー機構及び弾性部材を介してプレッシャープレート
に伝達され、プレッシャープレートはフライホイール側
に押圧される。プレッシャープレートとフライホイール
との間にクラッチディスク組立体の摩擦部材が挟持され
ると、次に弾性部材がプレッシャープレートとリテーナ
との間で圧縮されだす。以上のクラッチ連結時には、レ
バー機構によって押圧部材の押圧力が倍力され、より大
きな押圧力がプレッシャープレートに作用している。そ
のため、押圧部材の押圧力を比較的小さく設定できる。
ラッチ連結時には、押圧部材の押圧力は、リテーナ及び
レバー機構及び弾性部材を介してプレッシャープレート
に伝達され、プレッシャープレートはフライホイール側
に押圧される。プレッシャープレートとフライホイール
との間にクラッチディスク組立体の摩擦部材が挟持され
ると、次に弾性部材がプレッシャープレートとリテーナ
との間で圧縮されだす。以上のクラッチ連結時には、レ
バー機構によって押圧部材の押圧力が倍力され、より大
きな押圧力がプレッシャープレートに作用している。そ
のため、押圧部材の押圧力を比較的小さく設定できる。
【0009】クラッチレリーズ時には、レリーズ機構が
軸方向に移動してリテーナをトランスミッション側に移
動させる。このとき、押圧部材が抵抗するが、押圧部材
は押圧力を小さくするように設定されているために抵抗
力は小さい。さらに、クラッチ連結時において圧縮され
ていた弾性部材がリテーナをフライホイールから離れる
方向に付勢する。このために、レリーズ荷重は大幅に小
さくなる。
軸方向に移動してリテーナをトランスミッション側に移
動させる。このとき、押圧部材が抵抗するが、押圧部材
は押圧力を小さくするように設定されているために抵抗
力は小さい。さらに、クラッチ連結時において圧縮され
ていた弾性部材がリテーナをフライホイールから離れる
方向に付勢する。このために、レリーズ荷重は大幅に小
さくなる。
【0010】請求項2に記載のクラッチ押圧組立体で
は、レバー機構がレバー部材と当接部材とを有するた
め、クラッチ連結時に、レバー部材は、その一端が力点
となり、他端が支点となり、中間部が作用点としてプレ
ッシャープレートを押圧する。クラッチレリーズ時に
は、リテーナに固定された当接部材がレバー部材の一端
より中間部側に当接してレバー部材をプレッシャープレ
ートから離れる方向に移動させる。この場合、リテーナ
がレバー部材の一端を移動させる機構に比べて、素早く
レバー部材をプレッシャープレートから離れる方向に移
動させることができる。このため、プレッシャープレー
トへの押圧力が速く解除され、クラッチの切れが良くな
る。
は、レバー機構がレバー部材と当接部材とを有するた
め、クラッチ連結時に、レバー部材は、その一端が力点
となり、他端が支点となり、中間部が作用点としてプレ
ッシャープレートを押圧する。クラッチレリーズ時に
は、リテーナに固定された当接部材がレバー部材の一端
より中間部側に当接してレバー部材をプレッシャープレ
ートから離れる方向に移動させる。この場合、リテーナ
がレバー部材の一端を移動させる機構に比べて、素早く
レバー部材をプレッシャープレートから離れる方向に移
動させることができる。このため、プレッシャープレー
トへの押圧力が速く解除され、クラッチの切れが良くな
る。
【0011】請求項3に記載のクラッチ押圧組立体で
は、弾性部材が軸方向においてリテーナとレバー部材と
の間に配置されているため、弾性部材がプレッシャープ
レートから離れるのでクラッチからの熱の影響を受けに
くくなる。 請求項4に記載のクラッチ押圧組立体では、
弾性部材がプレッシャープレートの押圧面と反対側の面
に配置されているため、押圧部材の押圧力はレバー機構
から弾性部材を介してプレッシャープレートに伝達され
る。ここでは、簡単な構造で弾性部材を配置できる。
は、弾性部材が軸方向においてリテーナとレバー部材と
の間に配置されているため、弾性部材がプレッシャープ
レートから離れるのでクラッチからの熱の影響を受けに
くくなる。 請求項4に記載のクラッチ押圧組立体では、
弾性部材がプレッシャープレートの押圧面と反対側の面
に配置されているため、押圧部材の押圧力はレバー機構
から弾性部材を介してプレッシャープレートに伝達され
る。ここでは、簡単な構造で弾性部材を配置できる。
【0012】
【実施例】第1実施例 図1は、本発明の第1実施例が採用されたプルタイプク
ラッチ1を示している。プルタイプクラッチ1は、エン
ジン側のフライホイール2からトランスミッション入力
軸3にトルクを伝達及び遮断するための装置である。プ
ルタイプクラッチ1は、クラッチディスク組立体(後
述)が2つ用いられる複数クラッチである。図1におい
て、O−Oがプルタイプクラッチ1の回転軸線である。
なお、図1および図2は、クラッチ連結時の状態を示し
ている。
ラッチ1を示している。プルタイプクラッチ1は、エン
ジン側のフライホイール2からトランスミッション入力
軸3にトルクを伝達及び遮断するための装置である。プ
ルタイプクラッチ1は、クラッチディスク組立体(後
述)が2つ用いられる複数クラッチである。図1におい
て、O−Oがプルタイプクラッチ1の回転軸線である。
なお、図1および図2は、クラッチ連結時の状態を示し
ている。
【0013】プルタイプクラッチ1は、主として、クラ
ッチディスク組立体4とクラッチカバー組立体5とレリ
ーズ装置6とから構成されている。クラッチディスク組
立体4は、主に、第1クラッチディスク11と第2クラ
ッチディスク12とから構成されている。第1クラッチ
ディスク11と第2クラッチディスク12とは共に捩じ
り振動を減衰するためのダンパーを有しており、外周部
には摩擦フェーシング11a,12aをそれぞれ有して
いる。第1クラッチディスク11の摩擦フェーシング1
1aは、フライホイール2の摩擦面に隣接している。さ
らに、第1クラッチディスク11の摩擦フェーシング1
1aと第2クラッチディスク12の摩擦フェーシング1
2aとの間には、環状の中間プレート13が配置されて
いる。この環状の中間プレート13の外周には複数の突
起が設けられており、この突起がクラッチカバー14
(後述)に係合し、両者は一体回転する。摩擦フェーシ
ング11a,12aは、従来のクッショニングプレート
に代わる平面状のプレートの両面に装着されている。第
1クラッチディスク11及び第2クラッチディスク12
の中心部には、トランスミッション入力軸3がスプライ
ン係合している。
ッチディスク組立体4とクラッチカバー組立体5とレリ
ーズ装置6とから構成されている。クラッチディスク組
立体4は、主に、第1クラッチディスク11と第2クラ
ッチディスク12とから構成されている。第1クラッチ
ディスク11と第2クラッチディスク12とは共に捩じ
り振動を減衰するためのダンパーを有しており、外周部
には摩擦フェーシング11a,12aをそれぞれ有して
いる。第1クラッチディスク11の摩擦フェーシング1
1aは、フライホイール2の摩擦面に隣接している。さ
らに、第1クラッチディスク11の摩擦フェーシング1
1aと第2クラッチディスク12の摩擦フェーシング1
2aとの間には、環状の中間プレート13が配置されて
いる。この環状の中間プレート13の外周には複数の突
起が設けられており、この突起がクラッチカバー14
(後述)に係合し、両者は一体回転する。摩擦フェーシ
ング11a,12aは、従来のクッショニングプレート
に代わる平面状のプレートの両面に装着されている。第
1クラッチディスク11及び第2クラッチディスク12
の中心部には、トランスミッション入力軸3がスプライ
ン係合している。
【0014】クラッチカバー組立体5は、主に、クラッ
チカバー14と、プレッシャープレート15と、コーン
スプリング16と、支持プレート17と、リテーナ20
と、ダイアフラムスプリング21とを主に備えている。
クラッチカバー14は、皿状に形成されており、外周部
がボルト50によりフライホイール2に固定されてい
る。クラッチカバー14は、フライホイール2との間に
クラッチディスク組立体4を覆うようになっている。ク
ラッチカバー14の中央部には中心孔が形成されてい
る。
チカバー14と、プレッシャープレート15と、コーン
スプリング16と、支持プレート17と、リテーナ20
と、ダイアフラムスプリング21とを主に備えている。
クラッチカバー14は、皿状に形成されており、外周部
がボルト50によりフライホイール2に固定されてい
る。クラッチカバー14は、フライホイール2との間に
クラッチディスク組立体4を覆うようになっている。ク
ラッチカバー14の中央部には中心孔が形成されてい
る。
【0015】プレッシャープレート15は、環状の部材
であり、第2クラッチディスク12の摩擦フェーシング
12aに対向する押圧面15aを有している。プレッシ
ャープレート15の外周部には、接線方向に延びるスト
ラッププレート18の一端がボルト19により固定され
ている。ストラッププレート18の他端は、クラッチカ
バー14に固定されている。これにより、プレッシャー
プレート15は、クラッチカバー14に対して相対回転
不能にかつ軸方向移動可能に連結されている。プレッシ
ャープレート15の押圧面15aが形成された側と反対
側の面には、図2に示すように、内周側に環状凹部15
bが形成されている。環状凹部15bにはコーンスプリ
ング16とリング状支持プレート17とが配置されてお
り、支持プレート17はコーンスプリング16によって
トランスミッション側に付勢されている。図1および図
2に示す状態では、コーンスプリング16は軸方向に圧
縮されて平坦になっている。
であり、第2クラッチディスク12の摩擦フェーシング
12aに対向する押圧面15aを有している。プレッシ
ャープレート15の外周部には、接線方向に延びるスト
ラッププレート18の一端がボルト19により固定され
ている。ストラッププレート18の他端は、クラッチカ
バー14に固定されている。これにより、プレッシャー
プレート15は、クラッチカバー14に対して相対回転
不能にかつ軸方向移動可能に連結されている。プレッシ
ャープレート15の押圧面15aが形成された側と反対
側の面には、図2に示すように、内周側に環状凹部15
bが形成されている。環状凹部15bにはコーンスプリ
ング16とリング状支持プレート17とが配置されてお
り、支持プレート17はコーンスプリング16によって
トランスミッション側に付勢されている。図1および図
2に示す状態では、コーンスプリング16は軸方向に圧
縮されて平坦になっている。
【0016】クラッチカバー14の内周面には軸方向に
延びるねじ部14aが形成されており、このねじ部14
aには環状のアジャスターリング32のねじ部が螺合し
ている。アジャスターリング32のトランスミッション
側には円周方向に等間隔で複数の突起32aが形成され
ている。クラッチカバー14にはロックプレート31が
ボルト30により固定されている。ロックプレート31
は、内周部が突起32aに係合しており、アジャスター
リング32とクラッチカバー14とを一体に連結してい
る。
延びるねじ部14aが形成されており、このねじ部14
aには環状のアジャスターリング32のねじ部が螺合し
ている。アジャスターリング32のトランスミッション
側には円周方向に等間隔で複数の突起32aが形成され
ている。クラッチカバー14にはロックプレート31が
ボルト30により固定されている。ロックプレート31
は、内周部が突起32aに係合しており、アジャスター
リング32とクラッチカバー14とを一体に連結してい
る。
【0017】リテーナ20は、トランスミッション入力
軸3の外周に配置された環状の部材である。リテーナ2
0はレリーズ装置6(後述)に係合している。リテーナ
20の外周面には、径方向外方に開口する環状溝20a
が形成されている。ダイアフラムスプリング21は概ね
円板形状である。ダイアフラムスプリング21の外周端
はクラッチカバー14に支持されている。ダイアフラム
スプリング21の内周端はリテーナ20に対して所定の
押圧力を与え、リテーナ20をエンジン側に付勢してい
る。ダイアフラムスプリング21の内周部とリテーナ2
0とは複数のピン23によって一体回転するように係合
している。さらに、ダイアフラムスプリング21とクラ
ッチカバー14とはピン22によって一体回転するよう
に係合している。
軸3の外周に配置された環状の部材である。リテーナ2
0はレリーズ装置6(後述)に係合している。リテーナ
20の外周面には、径方向外方に開口する環状溝20a
が形成されている。ダイアフラムスプリング21は概ね
円板形状である。ダイアフラムスプリング21の外周端
はクラッチカバー14に支持されている。ダイアフラム
スプリング21の内周端はリテーナ20に対して所定の
押圧力を与え、リテーナ20をエンジン側に付勢してい
る。ダイアフラムスプリング21の内周部とリテーナ2
0とは複数のピン23によって一体回転するように係合
している。さらに、ダイアフラムスプリング21とクラ
ッチカバー14とはピン22によって一体回転するよう
に係合している。
【0018】プレッシャープレート15とリテーナ20
との間には、円周方向に等間隔で放射状に6本のレバー
部材26が設けられている。レバー部材26は、例えば
短冊状のプレート部材を折曲げて形成されている。レバ
ー部材26は、内周端部の第1係合部26aと、外周端
部の第2係合部26bと、中間部の第3係合部26cと
を有している。第1係合部26aはリテーナ20の環状
溝20aに軸方向に揺動可能に嵌合している。第2係合
部26bはアジャスターリング32のエンジン側の面に
当接している。第3係合部26cは第2係合部26b側
に形成されており、エンジン側に突出して支持プレート
17に当接している。レバー部材26は、外周端からさ
らに外方に延びる突起26dを有している。この突起2
6dは、アジャスターリング32に形成された切欠きに
係合している。
との間には、円周方向に等間隔で放射状に6本のレバー
部材26が設けられている。レバー部材26は、例えば
短冊状のプレート部材を折曲げて形成されている。レバ
ー部材26は、内周端部の第1係合部26aと、外周端
部の第2係合部26bと、中間部の第3係合部26cと
を有している。第1係合部26aはリテーナ20の環状
溝20aに軸方向に揺動可能に嵌合している。第2係合
部26bはアジャスターリング32のエンジン側の面に
当接している。第3係合部26cは第2係合部26b側
に形成されており、エンジン側に突出して支持プレート
17に当接している。レバー部材26は、外周端からさ
らに外方に延びる突起26dを有している。この突起2
6dは、アジャスターリング32に形成された切欠きに
係合している。
【0019】レリーズ装置6は、主に、円筒部材35と
軸受36とレリーズフォーク37とから構成されてい
る。円筒部材35は、トランスミッション入力軸3の外
周側でかつリテーナ20の内周側に配置されている。円
筒部材35のエンジン側外周面には溝が形成されてお
り、この溝内に保持リング39がスナップリング40に
よって固定されている。保持リング39はリテーナ20
のエンジン側の面に当接している。
軸受36とレリーズフォーク37とから構成されてい
る。円筒部材35は、トランスミッション入力軸3の外
周側でかつリテーナ20の内周側に配置されている。円
筒部材35のエンジン側外周面には溝が形成されてお
り、この溝内に保持リング39がスナップリング40に
よって固定されている。保持リング39はリテーナ20
のエンジン側の面に当接している。
【0020】軸受36は、そのインナーレースが円筒部
材35に固定されている。インナーレースとリテーナ2
0との間にはコイルスプリング38が配置されている。
レリーズフォーク37は、一端が軸受36のアウターレ
ースに当接可能となっている。このレリーズフォーク3
7は運転席のクラッチペダルに連結されており、運転者
がクラッチペダルを踏むと、軸受36はレリーズフォー
ク37によってトランスミッション側に移動させられる
ようになっている。
材35に固定されている。インナーレースとリテーナ2
0との間にはコイルスプリング38が配置されている。
レリーズフォーク37は、一端が軸受36のアウターレ
ースに当接可能となっている。このレリーズフォーク3
7は運転席のクラッチペダルに連結されており、運転者
がクラッチペダルを踏むと、軸受36はレリーズフォー
ク37によってトランスミッション側に移動させられる
ようになっている。
【0021】次に動作について説明する。クラッチ連結
時には、ダイアフラムスプリング21の押圧力によって
リテーナ20がエンジン側に押圧されている。ここで、
図2に示すように、レバー部材26の第1係合部26a
と第2係合部26bとの距離をAとし、第2係合部26
bと第3係合部26cとの距離をBとすると、レバー部
材26のレバー比はA/Bとなる。すなわち、ダイアフ
ラムスプリング21の押圧力はA/B倍となってプレッ
シャープレート15に作用する。このように押圧力を大
きくできるために、ダイアフラムスプリング21の押圧
力は小さく設定されている。
時には、ダイアフラムスプリング21の押圧力によって
リテーナ20がエンジン側に押圧されている。ここで、
図2に示すように、レバー部材26の第1係合部26a
と第2係合部26bとの距離をAとし、第2係合部26
bと第3係合部26cとの距離をBとすると、レバー部
材26のレバー比はA/Bとなる。すなわち、ダイアフ
ラムスプリング21の押圧力はA/B倍となってプレッ
シャープレート15に作用する。このように押圧力を大
きくできるために、ダイアフラムスプリング21の押圧
力は小さく設定されている。
【0022】クラッチ解除状態から連結状態への移行時
において、レバー部材26の第3係合部26cから支持
プレート17及びコーンスプリング16に押圧力が作用
すると、プレッシャープレート15はエンジン側に移動
する。そして、第1摩擦フェーシング11aがフライホ
イール2の摩擦面と中間プレート13との間に挟持さ
れ、さらに第2摩擦フェーシング12aが中間プレート
13とプレッシャープレート15の押圧面15aとの間
に挟持されて半クラッチの状態になると、続いてコーン
スプリング16が軸方向に弾性変形する。この弾性変形
によって急激なクラッチ連結が緩和され、クラッチ連結
時のショックが少なくなる。コーンスプリング16が圧
縮されてしまうと、以後はダイアフラムスプリング21
に設定された荷重特性による押圧力が得られる。ここで
は、従来のクッショニングプレートを使用した場合と同
様に、所定のクッション特性が得られる。
において、レバー部材26の第3係合部26cから支持
プレート17及びコーンスプリング16に押圧力が作用
すると、プレッシャープレート15はエンジン側に移動
する。そして、第1摩擦フェーシング11aがフライホ
イール2の摩擦面と中間プレート13との間に挟持さ
れ、さらに第2摩擦フェーシング12aが中間プレート
13とプレッシャープレート15の押圧面15aとの間
に挟持されて半クラッチの状態になると、続いてコーン
スプリング16が軸方向に弾性変形する。この弾性変形
によって急激なクラッチ連結が緩和され、クラッチ連結
時のショックが少なくなる。コーンスプリング16が圧
縮されてしまうと、以後はダイアフラムスプリング21
に設定された荷重特性による押圧力が得られる。ここで
は、従来のクッショニングプレートを使用した場合と同
様に、所定のクッション特性が得られる。
【0023】運転者がクラッチペダルを踏むと、レリー
ズフォーク37の一端が軸受36,円筒部材35及びリ
テーナ20をトランスミッション側に移動させる。この
ときダイアフラムスプリング21はリテーナ20の移動
方向と反対方向(レリーズ方向と逆方向)に荷重を与え
るが、ダイアフラムスプリング21は前述のように押圧
力が小さいので、その荷重は小さい。さらに、コーンス
プリング16が支持プレート17,レバー部材26及び
リテーナ20に対してリテーナ20の移動方向(レリー
ズ方向と同方向)に荷重を与えるので、レリーズ荷重は
さらに減少する。このようにしてクラッチペダルの踏力
が大幅に減少している。
ズフォーク37の一端が軸受36,円筒部材35及びリ
テーナ20をトランスミッション側に移動させる。この
ときダイアフラムスプリング21はリテーナ20の移動
方向と反対方向(レリーズ方向と逆方向)に荷重を与え
るが、ダイアフラムスプリング21は前述のように押圧
力が小さいので、その荷重は小さい。さらに、コーンス
プリング16が支持プレート17,レバー部材26及び
リテーナ20に対してリテーナ20の移動方向(レリー
ズ方向と同方向)に荷重を与えるので、レリーズ荷重は
さらに減少する。このようにしてクラッチペダルの踏力
が大幅に減少している。
【0024】コーンスプリング16が自由状態まで戻る
と、ストラッププレート18の力によりプレッシャープ
レート15がトランスミッション側に移動し、第1クラ
ッチディスク11の摩擦フェーシング11a及び第2ク
ラッチディスク12の摩擦フェーシング12aの圧接が
解除される。すなわち、クラッチがレリーズされて、ト
ルクの伝達が遮断される。
と、ストラッププレート18の力によりプレッシャープ
レート15がトランスミッション側に移動し、第1クラ
ッチディスク11の摩擦フェーシング11a及び第2ク
ラッチディスク12の摩擦フェーシング12aの圧接が
解除される。すなわち、クラッチがレリーズされて、ト
ルクの伝達が遮断される。
【0025】第2実施例 図3に示すプルタイプクラッチ1は、図1に示したもの
と略同様な構造を有している。ここでは、構造の異なる
部分についてのみ説明する。リテーナ20の外周トラン
スミッション側にはフランジ20dが形成されている。
フランジ20dのエンジン側にはコーンスプリング46
と円板状のプレート47とが配置されている。円板状の
プレート47のエンジン側にはレバー部材26の第1係
合部26aが当接している。コーンスプリング46は、
図3および図4に示す状態では、フランジ20dと第1
係合部26aとの間で圧縮されて平坦になっている。リ
テーナ20のエンジン側外周面には円板状の当接部材4
8が配置されている。当接部材48は、リテーナ20に
固定されたスナップリング49によりエンジン側への移
動が不能になっている。当接部材48の外周部はトラン
スミッション側に曲げられた屈曲部となっている。クラ
ッチ連結時には、この屈曲部の先端とレバー部材26と
の間には軸方向に所定の距離が確保されている。また、
当接部材48の内周端とレバー部材26の第1係合部2
6aとの間にも軸方向に所定に距離が確保されている。
と略同様な構造を有している。ここでは、構造の異なる
部分についてのみ説明する。リテーナ20の外周トラン
スミッション側にはフランジ20dが形成されている。
フランジ20dのエンジン側にはコーンスプリング46
と円板状のプレート47とが配置されている。円板状の
プレート47のエンジン側にはレバー部材26の第1係
合部26aが当接している。コーンスプリング46は、
図3および図4に示す状態では、フランジ20dと第1
係合部26aとの間で圧縮されて平坦になっている。リ
テーナ20のエンジン側外周面には円板状の当接部材4
8が配置されている。当接部材48は、リテーナ20に
固定されたスナップリング49によりエンジン側への移
動が不能になっている。当接部材48の外周部はトラン
スミッション側に曲げられた屈曲部となっている。クラ
ッチ連結時には、この屈曲部の先端とレバー部材26と
の間には軸方向に所定の距離が確保されている。また、
当接部材48の内周端とレバー部材26の第1係合部2
6aとの間にも軸方向に所定に距離が確保されている。
【0026】クラッチ連結時におけるコーンスプリング
46の機能は前記実施例と同様である。ただし、コーン
スプリング46がレバー部材26とリテーナ20との間
に配置されてプレッシャープレートから離れているため
に、コーンスプリング46がプレッシャープレート15
の熱の影響を受けにくくなっている。クラッチレリーズ
時の動作について説明する。
46の機能は前記実施例と同様である。ただし、コーン
スプリング46がレバー部材26とリテーナ20との間
に配置されてプレッシャープレートから離れているため
に、コーンスプリング46がプレッシャープレート15
の熱の影響を受けにくくなっている。クラッチレリーズ
時の動作について説明する。
【0027】運転者がクラッチペダルを踏むと、レリー
ズフォーク37の一端が受軸36,円筒部材35及びリ
テーナ20をトランスミッション側に移動させる。この
ときダイアフラムスプリング21はリテーナ20の移動
方向と反対方向に荷重を与えるが、ダイアフラムスプリ
ング21は前述のように押圧力が小さくなっているため
に、その荷重は小さくなっている。さらに、コーンスプ
リング46がリテーナ20に対してリテーナ20の移動
方向へ荷重を与えるので、リレーズ荷重はさらに減少し
ている。このため、クラッチペダルの踏力が大幅に減少
している。
ズフォーク37の一端が受軸36,円筒部材35及びリ
テーナ20をトランスミッション側に移動させる。この
ときダイアフラムスプリング21はリテーナ20の移動
方向と反対方向に荷重を与えるが、ダイアフラムスプリ
ング21は前述のように押圧力が小さくなっているため
に、その荷重は小さくなっている。さらに、コーンスプ
リング46がリテーナ20に対してリテーナ20の移動
方向へ荷重を与えるので、リレーズ荷重はさらに減少し
ている。このため、クラッチペダルの踏力が大幅に減少
している。
【0028】当接部材48の屈曲部がレバー部材26に
当接すると、以後レバー部材48がトランスミシッショ
ン側に移動させられる。このとき、レバー部材26にお
いて当接部材48が当接する部分から第2係合部26c
までの距離が、第1係合部26aから第2係合部26c
までの距離より短くなっているため、第3係合部26c
はプレッシャープレート26から素早く離れる。すなわ
ち、クラッチの切れ性能が良くなっている。なお、当接
部材48及びスナップリング49の構造は、前記第1実
施例に用いることができる。
当接すると、以後レバー部材48がトランスミシッショ
ン側に移動させられる。このとき、レバー部材26にお
いて当接部材48が当接する部分から第2係合部26c
までの距離が、第1係合部26aから第2係合部26c
までの距離より短くなっているため、第3係合部26c
はプレッシャープレート26から素早く離れる。すなわ
ち、クラッチの切れ性能が良くなっている。なお、当接
部材48及びスナップリング49の構造は、前記第1実
施例に用いることができる。
【0029】レバー部材26の第3係合部26cがプレ
ッシャープレート15から離れると、ストラッププレー
ト18の力によりプレッシャープレート15がトランス
ミッション側に移動し、第1クラッチディスク11の摩
擦フェーシング11aおよび第2クラッチディスク12
の摩擦フェーシング12aの圧接が解除される。すなわ
ち、クラッチがレリーズされて、トルクの伝達が遮断さ
れる。
ッシャープレート15から離れると、ストラッププレー
ト18の力によりプレッシャープレート15がトランス
ミッション側に移動し、第1クラッチディスク11の摩
擦フェーシング11aおよび第2クラッチディスク12
の摩擦フェーシング12aの圧接が解除される。すなわ
ち、クラッチがレリーズされて、トルクの伝達が遮断さ
れる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るクラッチ押圧組立体では、
レバー機構によって押圧部材の押圧力を倍加し、プレッ
シャープレートを押圧しているので、押圧部材の押圧力
を小さくでき、レリーズ荷重を小さくできる。しかも、
レリーズ時において弾性部材がレリーズ方向に付勢力を
与えるため、レリーズ荷重をより小さくできる。この結
果、ペダルの踏力が軽減される。
レバー機構によって押圧部材の押圧力を倍加し、プレッ
シャープレートを押圧しているので、押圧部材の押圧力
を小さくでき、レリーズ荷重を小さくできる。しかも、
レリーズ時において弾性部材がレリーズ方向に付勢力を
与えるため、レリーズ荷重をより小さくできる。この結
果、ペダルの踏力が軽減される。
【0031】レバー機構がレバー部材と当接部材とを有
する場合は、クラッチ連結時に、レバー部材は一端が力
点となり、他端が支点となり、中間部が作用点としてプ
レッシャープレートを押圧する。クラッチレリーズ時に
は、リテーナに固定された当接部材がレバー部材の一端
より中間部側に当接してレバー部材をプレッシャープレ
ートから離れる方向に移動させる。この場合、リテーナ
がレバー部材の一端を移動させる機構に比べて、素早く
レバー部材をプレッシャープレートから離れる方向に移
動させることができる。すなわち、プレッシャープレー
トへの押圧力が素早く解除され、クラッチの切れが良く
なる。
する場合は、クラッチ連結時に、レバー部材は一端が力
点となり、他端が支点となり、中間部が作用点としてプ
レッシャープレートを押圧する。クラッチレリーズ時に
は、リテーナに固定された当接部材がレバー部材の一端
より中間部側に当接してレバー部材をプレッシャープレ
ートから離れる方向に移動させる。この場合、リテーナ
がレバー部材の一端を移動させる機構に比べて、素早く
レバー部材をプレッシャープレートから離れる方向に移
動させることができる。すなわち、プレッシャープレー
トへの押圧力が素早く解除され、クラッチの切れが良く
なる。
【0032】弾性部材がプレッシャープレートの押圧面
と反対側の面に配置されており、支持部材をさらに備え
ている場合は、押圧部材の押圧力はレバー機構から支持
部材及び弾性部材を介してプレッシャープレートに伝達
される。ここでは、簡単な構造で弾性部材を配置でき
る。弾性部材が軸方向においてリテーナとレバー部材と
の間に配置されている場合は、弾性部材がプレッシャー
プレートから離れることにより、クラッチからの熱の影
響を受けにくくなる。
と反対側の面に配置されており、支持部材をさらに備え
ている場合は、押圧部材の押圧力はレバー機構から支持
部材及び弾性部材を介してプレッシャープレートに伝達
される。ここでは、簡単な構造で弾性部材を配置でき
る。弾性部材が軸方向においてリテーナとレバー部材と
の間に配置されている場合は、弾性部材がプレッシャー
プレートから離れることにより、クラッチからの熱の影
響を受けにくくなる。
【図1】本発明の第1実施例が採用されたプルタイプク
ラッチの縦断面概略図。
ラッチの縦断面概略図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】第2実施例における図1に相当する図。
【図4】第2実施例における図2に相当する図。
1 プルタイプクラッチ 2 フライホイール 4 クラッチディスク組立体 5 クラッチカバー組立体 6 レリーズ装置 14 クラッチカバー 15 プレッシャープレート 16 コーンスプリング 20 リテーナ 21 ダイアフラムスプリング 26 レバー部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14
Claims (4)
- 【請求項1】レリーズ機構の軸方向移動により、入力側
フライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を
押圧および押圧解除するクラッチ押圧組立体であって、 前記入力側フライホイールに一体回転するように固定さ
れたクラッチカバーと、 軸方向において前記クラッチカバーと前記フライホイー
ルとの間に配置され、前記摩擦部材に対向する押圧面を
有するプレッシャープレートと、 前記レリーズ機構に連結されるリテーナと、 前記クラッチカバーに支持され前記リテーナを前記フラ
イホイール側に押圧する押圧部材と、 前記プレッシャープレートと前記リテーナとの間に軸方
向に圧縮可能に配置された弾性部材と、 前記リテーナに対する前記押圧部材の押圧力を所定のレ
バー比によって倍力して前記プレッシャープレートに伝
達するためのレバー機構とを備え、 前記弾性部材は、クラッチレリーズ状態からクラッチ連
結状態に移行する際に圧縮が進行するようになってい
る、 クラッチ押圧組立体。 - 【請求項2】前記レバー機構は、 前記リテーナの前記フライホイール側端面に当接する一
端と、前記クラッチカバーに支持された他端と、前記プ
レッシャープレート側に伸びる中間部とを有するレバー
部材と、 前記レバー部材より前記フライホイール側で前記リテー
ナに固定され、前記レバー部材の前記一端より前記中間
部側の部分に軸方向に間隔を開けて対向する当接部材と
を含んでいる、請求項1に記載のクラッチ押圧組立体。 - 【請求項3】 前記弾性部材は、軸方向において前記リテ
ーナと前記レバー部材との間に配置されている、請求項
1又は2に記載のクラッチ押圧組立体。 - 【請求項4】 前記弾性部材は、前記プレッシャープレー
トの前記押圧面と反対側の面に配置されている、請求項
1に記載のクラッチ押圧組立体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19943694A JP3317787B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | クラッチ押圧組立体 |
US08/516,717 US5593015A (en) | 1994-08-24 | 1995-08-18 | Pull-type clutch pressure plate actuating mechanism providing reduced-force disengagement |
DE19530873A DE19530873C2 (de) | 1994-08-24 | 1995-08-22 | Einrichtung zum Betätigen der Druckplatte an einer Kupplung mit reduzierter Lösekraft |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19943694A JP3317787B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | クラッチ押圧組立体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861389A JPH0861389A (ja) | 1996-03-08 |
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Family
ID=16407794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19943694A Expired - Fee Related JP3317787B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | クラッチ押圧組立体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5593015A (ja) |
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DE (1) | DE19530873C2 (ja) |
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JP3459159B2 (ja) * | 1997-03-18 | 2003-10-20 | 株式会社エクセディ | 板状支持部材のシャフト取付孔加工方法 |
JP3585339B2 (ja) * | 1997-03-18 | 2004-11-04 | 株式会社エクセディ | 多板クラッチ |
JPH1182544A (ja) * | 1997-09-08 | 1999-03-26 | Exedy Corp | クラッチ |
US6533094B2 (en) * | 1999-12-09 | 2003-03-18 | Exedy Corporation | Clutch cover assembly |
US6394254B1 (en) | 2000-08-30 | 2002-05-28 | Ace Manufacturing & Parts Company | Clutch with high lever ratio |
US6619458B2 (en) | 2001-02-27 | 2003-09-16 | M/S. Clutch Auto Limited | Pivot point release load adjuster assembly for use in a pull type angle spring clutch pressure plate assembly |
US6843355B2 (en) * | 2001-08-28 | 2005-01-18 | Zf Sachs Ag | Clutch lever locator |
DE10148435A1 (de) * | 2001-10-01 | 2003-04-17 | Zf Sachs Ag | Reibungskupplung, insbesondere Mehrscheibenkupplung |
US6830139B2 (en) * | 2001-10-09 | 2004-12-14 | Zf Sachs Ag | Multi-clutch arrangement |
DE50208645D1 (de) * | 2001-10-09 | 2006-12-21 | Zf Sachs Ag | Mehrfach-Kupplungsanordnung |
US7665592B2 (en) * | 2002-12-04 | 2010-02-23 | Ace Manufacturing & Parts Company | Centrifugally assisted clutch |
US20060254874A1 (en) * | 2002-12-04 | 2006-11-16 | Ace Manufacturing & Parts Company | Centrifugally assisted clutch |
US7082661B2 (en) * | 2002-12-04 | 2006-08-01 | Ace Manufacturing & Parts Company | Centrifugally assisted clutch |
US20050121282A1 (en) * | 2003-12-04 | 2005-06-09 | Ace Manufacturing & Parts Company | Friction clutch assembly |
US8534439B2 (en) * | 2008-05-30 | 2013-09-17 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Electromechanical actuator for friction clutches |
US8474588B2 (en) * | 2010-04-21 | 2013-07-02 | Eaton Corporation | Dry clutch having solid lubricant friction stabilization inserts |
DE102011050709A1 (de) * | 2011-05-30 | 2012-12-06 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Ausrückeinrichtung zum Betätigen einer Trennkupplung |
US10371215B2 (en) | 2016-06-28 | 2019-08-06 | Ford Global Technologies, Llc | Transmission and transmission clutch system |
WO2022064635A1 (ja) | 2020-09-25 | 2022-03-31 | 有限会社T.P.P. | 摩擦クラッチのプレッシャープレート装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1151440B (de) * | 1957-12-05 | 1963-07-11 | Lamellen Und Kupplungsbau Augu | Kupplung, insbesondere fuer Kraftfahrzeuge |
DE2915989C2 (de) * | 1979-04-20 | 1987-02-12 | Fichtel & Sachs Ag, 8720 Schweinfurt | Verriegelungseinrichtung für ein Ausrücksystem |
JPH0648019B2 (ja) * | 1986-02-26 | 1994-06-22 | 株式会社大金製作所 | クラツチ |
JPS62297544A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-24 | Daikin Mfg Co Ltd | クラツチ |
JPS63106429A (ja) * | 1986-10-21 | 1988-05-11 | Daikin Mfg Co Ltd | クラツチ |
US5377803A (en) * | 1992-05-06 | 1995-01-03 | Fichtel & Sachs Ag | Pressure plate arrangement for a motor vehicle friction clutch |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP19943694A patent/JP3317787B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-08-18 US US08/516,717 patent/US5593015A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-08-22 DE DE19530873A patent/DE19530873C2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE19530873C2 (de) | 1998-03-12 |
US5593015A (en) | 1997-01-14 |
JPH0861389A (ja) | 1996-03-08 |
DE19530873A1 (de) | 1996-03-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |