JP3271349B2 - コンバインの操向ブレーキ制御装置 - Google Patents
コンバインの操向ブレーキ制御装置Info
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- JP3271349B2 JP3271349B2 JP00565293A JP565293A JP3271349B2 JP 3271349 B2 JP3271349 B2 JP 3271349B2 JP 00565293 A JP00565293 A JP 00565293A JP 565293 A JP565293 A JP 565293A JP 3271349 B2 JP3271349 B2 JP 3271349B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの操向ブ
レーキ制御装置に関する。
レーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バインの操向ブレーキの制御装置にあっては、パワステ
レバー操作角によって行われる操向ブレーキの操向ブレ
ーキ出力は、マイクロコンピュータを有するコントロー
ラからの出力指示で、比例的なグラフ変化のもとに行わ
れている。パワステレバーの操作にニュートラル領域で
ある遊びが少なく、ブレーキの反応が敏感で、片側走行
装置のロック状態も起り易い。
バインの操向ブレーキの制御装置にあっては、パワステ
レバー操作角によって行われる操向ブレーキの操向ブレ
ーキ出力は、マイクロコンピュータを有するコントロー
ラからの出力指示で、比例的なグラフ変化のもとに行わ
れている。パワステレバーの操作にニュートラル領域で
ある遊びが少なく、ブレーキの反応が敏感で、片側走行
装置のロック状態も起り易い。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、パワステレ
バーの操作により減圧弁51を制御しながら操向ブレー
キ30を油圧作動して操向する操作油圧回路58におい
て、該パワステレバーの操作角に対する該減圧弁51の
ブレーキ出力を、緩から急へ順次変更すべく制御すると
共に、前記パワステレバーの操作角に対する減圧弁51
によるブレーキ出力の上昇変化率は、所定角度毎に大き
くなるように構成したことを特徴とするコンバインの操
向ブレーキ制御装置の構成とする。
バーの操作により減圧弁51を制御しながら操向ブレー
キ30を油圧作動して操向する操作油圧回路58におい
て、該パワステレバーの操作角に対する該減圧弁51の
ブレーキ出力を、緩から急へ順次変更すべく制御すると
共に、前記パワステレバーの操作角に対する減圧弁51
によるブレーキ出力の上昇変化率は、所定角度毎に大き
くなるように構成したことを特徴とするコンバインの操
向ブレーキ制御装置の構成とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】操向操作時には、パワステレ
バーを操向乃至旋回側へ向けて傾斜操作すると、これに
よって油圧回路58の操向側のブレーキ減圧弁51が、
コントローラからのプログラムに従って出力制御され
る。パワステレバーの操作角が小さい初期領域では、減
圧弁51による出力油圧が低いために、操向が緩速に行
われる。続いてパワステレバーの操作角を中期領域に増
すと、減圧弁51による出力油圧は該初期領域よりも大
きい比率で高められて、操向ブレーキ30の効きが急に
なり、又、更にパワステレバーの操作角を終期領域に増
すと、同様にして減圧弁51によって出力油圧が更に急
に高められる。従って、パワステレバーの操作角によっ
て順次操向ブレーキの効きは大きくなるが、このパワス
テレバーの操作領域によって操向ブレーキ30の効きが
緩、急に順次数段階に切り替わるために、操向操作性が
良くなる。即ち、パワステレバーの操作角が小さい時
は、減圧弁51によるブレーキ出力の上昇変化率は小さ
く、パワステレバーの操作角が大きくなると、減圧弁5
1によるブレーキ出力の上昇変化率は大きくなる。これ
により、コンバインはスムーズに旋回可能となる。
バーを操向乃至旋回側へ向けて傾斜操作すると、これに
よって油圧回路58の操向側のブレーキ減圧弁51が、
コントローラからのプログラムに従って出力制御され
る。パワステレバーの操作角が小さい初期領域では、減
圧弁51による出力油圧が低いために、操向が緩速に行
われる。続いてパワステレバーの操作角を中期領域に増
すと、減圧弁51による出力油圧は該初期領域よりも大
きい比率で高められて、操向ブレーキ30の効きが急に
なり、又、更にパワステレバーの操作角を終期領域に増
すと、同様にして減圧弁51によって出力油圧が更に急
に高められる。従って、パワステレバーの操作角によっ
て順次操向ブレーキの効きは大きくなるが、このパワス
テレバーの操作領域によって操向ブレーキ30の効きが
緩、急に順次数段階に切り替わるために、操向操作性が
良くなる。即ち、パワステレバーの操作角が小さい時
は、減圧弁51によるブレーキ出力の上昇変化率は小さ
く、パワステレバーの操作角が大きくなると、減圧弁5
1によるブレーキ出力の上昇変化率は大きくなる。これ
により、コンバインはスムーズに旋回可能となる。
【0005】例えば、コンバインの操向では、操向によ
って機体を穀稈条に沿わせる条合わせや、刈取中の操
向、旋回操向等があるが、これらの操向の角度の緩、急
に応じてパワステレバーの操作を行えばよく、とくに発
進時に急発進して危険を招くことが少なく、又、急旋回
時には、パワステレバーの操作速を早くすることによっ
て、急旋回をも容易に行いうる。
って機体を穀稈条に沿わせる条合わせや、刈取中の操
向、旋回操向等があるが、これらの操向の角度の緩、急
に応じてパワステレバーの操作を行えばよく、とくに発
進時に急発進して危険を招くことが少なく、又、急旋回
時には、パワステレバーの操作速を早くすることによっ
て、急旋回をも容易に行いうる。
【0006】
【実施例】シンクロ伝動ケース部7は、走行伝動ケース
部3の上部に位置して、一体成形されたもので、左右割
型の伝動ケース形態であり、これら両ケース部7,3の
中間部で一側面に油圧無段変速装置HSTの外ケースを
取り付けている。又、左右一対のクローラ走行装置8を
駆動するスプロケット9のスプロケット軸10が、この
伝動ケースの下端部で左右両側方に設けられている。
部3の上部に位置して、一体成形されたもので、左右割
型の伝動ケース形態であり、これら両ケース部7,3の
中間部で一側面に油圧無段変速装置HSTの外ケースを
取り付けている。又、左右一対のクローラ走行装置8を
駆動するスプロケット9のスプロケット軸10が、この
伝動ケースの下端部で左右両側方に設けられている。
【0007】走行伝動ケース部3には、該油圧無段変速
装置HSTの入力側HST入力軸11に連結する入力軸
12と、出力側のHST出力軸13に連結する出力軸1
4とを有して、入力軸12をエンジン側から連動し、油
圧無段変速装置HSTの変速操作で出力軸14を、中立
位置の停止状態から正回転側高速位置と、逆回転側高速
位置とにわたって、無段階に変速伝動しうる。
装置HSTの入力側HST入力軸11に連結する入力軸
12と、出力側のHST出力軸13に連結する出力軸1
4とを有して、入力軸12をエンジン側から連動し、油
圧無段変速装置HSTの変速操作で出力軸14を、中立
位置の停止状態から正回転側高速位置と、逆回転側高速
位置とにわたって、無段階に変速伝動しうる。
【0008】更にこの走行伝動ケース部3には、中間軸
15、刈取装置へ伝動する刈取出力軸4及びこれと同軸
上の副変速軸20、走行クラッチ16、スピンターン軸
17、操向ブレーキ軸18、及び、左右走行軸19など
を軸装し、これらの間をギヤ伝動及びクラッチ伝動す
る。該副変速軸20上には、副変速クラッチ21及び高
速、低速の副変速ギヤがあって、前記出力軸14からの
ギヤ伝動を高速と低速とに副変速伝動しうる。この副変
速軸20は操向クラッチ軸16のセンターギヤ22と噛
合する。又、刈取出力軸4は、該中間軸15回りに回転
自在の中間ギヤ23と噛合し、前記シンクロ伝動ケース
部7側の伝動機構部から伝動され、外側軸端のプーリ2
4によって刈刃装置、穀稈引越装置、掻込装置、搬送装
置等を有して刈取穀稈を脱穀装置へ搬送しながら、脱穀
させる刈取装置を伝動する。又、このプーリ24からは
脱穀装置の一部である穀稈搬送用のフィードチエンをも
連動する。
15、刈取装置へ伝動する刈取出力軸4及びこれと同軸
上の副変速軸20、走行クラッチ16、スピンターン軸
17、操向ブレーキ軸18、及び、左右走行軸19など
を軸装し、これらの間をギヤ伝動及びクラッチ伝動す
る。該副変速軸20上には、副変速クラッチ21及び高
速、低速の副変速ギヤがあって、前記出力軸14からの
ギヤ伝動を高速と低速とに副変速伝動しうる。この副変
速軸20は操向クラッチ軸16のセンターギヤ22と噛
合する。又、刈取出力軸4は、該中間軸15回りに回転
自在の中間ギヤ23と噛合し、前記シンクロ伝動ケース
部7側の伝動機構部から伝動され、外側軸端のプーリ2
4によって刈刃装置、穀稈引越装置、掻込装置、搬送装
置等を有して刈取穀稈を脱穀装置へ搬送しながら、脱穀
させる刈取装置を伝動する。又、このプーリ24からは
脱穀装置の一部である穀稈搬送用のフィードチエンをも
連動する。
【0009】操向クラッチ軸16上には、油圧力で入り
切り操作される左右一対の多板形態の操向クラッチ2が
設けられ、この操向クラッチ2を介して前記センターギ
ヤ16の左右両側の操向クラッチギヤ25を伝動するこ
とができる。62はクラッチシリンダである。スピンタ
ーン軸17は、前記センターギヤ22と常時噛合回転さ
れ、左右両側部には、油圧力で入り切りされるスピンタ
ーンクラッチ26、及びこれによって伝動されるスピン
ターンギヤ27を有し、該センターギヤ22からこのス
ピンターン軸17を経てスピンターンギヤ27への伝動
を入り切りすることができる。63はスピンシリンダで
ある。
切り操作される左右一対の多板形態の操向クラッチ2が
設けられ、この操向クラッチ2を介して前記センターギ
ヤ16の左右両側の操向クラッチギヤ25を伝動するこ
とができる。62はクラッチシリンダである。スピンタ
ーン軸17は、前記センターギヤ22と常時噛合回転さ
れ、左右両側部には、油圧力で入り切りされるスピンタ
ーンクラッチ26、及びこれによって伝動されるスピン
ターンギヤ27を有し、該センターギヤ22からこのス
ピンターン軸17を経てスピンターンギヤ27への伝動
を入り切りすることができる。63はスピンシリンダで
ある。
【0010】操向ブレーキ軸18には、該左右の各スピ
ンターンギヤ27と噛合するブレーキギヤ28と、この
ブレーキギヤ28と走行伝動ケース部3に対して一体の
ブレーキケース29との間で、油圧力によって摩擦制動
する多板形態の操向ブレーキ30を設け、このブレーキ
ギヤ28には、各対向する側の走行軸19上のホイルギ
ヤ31を噛合させて、左右各クローラ走行装置8の回転
を各別に制動することができる。64はブレーキシリン
ダである。
ンターンギヤ27と噛合するブレーキギヤ28と、この
ブレーキギヤ28と走行伝動ケース部3に対して一体の
ブレーキケース29との間で、油圧力によって摩擦制動
する多板形態の操向ブレーキ30を設け、このブレーキ
ギヤ28には、各対向する側の走行軸19上のホイルギ
ヤ31を噛合させて、左右各クローラ走行装置8の回転
を各別に制動することができる。64はブレーキシリン
ダである。
【0011】又、この操向ブレーキ軸18上の各ブレー
キギヤ28は、前記操向クラッチ軸16上の操向クラッ
チギヤ25とも常時噛合していて、この操向クラッチ2
側からも直接に逆回転伝動されるようになっている。従
って、通常の走行時は、スピンターンクラッチ26を切
りにしておくことによって、この操向クラッチギヤ2
5、及びブレーキギヤ28等を経て、ホイルギヤ31を
前進回転することができる。しかしながら、急な操向旋
回を行うときは、操向側の操向クラッチ2を切りにし
て、更にこれと同じ側のスピンターンクラッチ30を入
りにすることによって、操向側のクローラ走行装置8を
後進回転させる。このような操作タイミングは、マイク
ロコンピュータを有するコントローラにおけるプログラ
ム制御によって行わせる。なお、前記油圧回路58に
は、油圧ポンプP、タンクポートT、リリーフバルブ6
5等を有する。
キギヤ28は、前記操向クラッチ軸16上の操向クラッ
チギヤ25とも常時噛合していて、この操向クラッチ2
側からも直接に逆回転伝動されるようになっている。従
って、通常の走行時は、スピンターンクラッチ26を切
りにしておくことによって、この操向クラッチギヤ2
5、及びブレーキギヤ28等を経て、ホイルギヤ31を
前進回転することができる。しかしながら、急な操向旋
回を行うときは、操向側の操向クラッチ2を切りにし
て、更にこれと同じ側のスピンターンクラッチ30を入
りにすることによって、操向側のクローラ走行装置8を
後進回転させる。このような操作タイミングは、マイク
ロコンピュータを有するコントローラにおけるプログラ
ム制御によって行わせる。なお、前記油圧回路58に
は、油圧ポンプP、タンクポートT、リリーフバルブ6
5等を有する。
【0012】シンクロ伝動ケース部7には、シンクロ変
速軸32、中間軸33、定速クラッチ軸34、及び中間
軸35等を有し、このシンクロ変速軸32には、油圧力
による倒伏モード切替シリンダ59の作動によって低速
伝動側の低速シンクロクラッチ36と高速伝動側の高速
シンクロクラッチ37とを交互に入り切りしうる。又、
定速クラッチ軸34には、該シンクロクラッチ36,3
7側からの伝動をこの定速クラッチ軸34へ伝動しうる
シンクロクラッチ38と定速伝動用の定速クラッチ39
とを有して、油圧力による定回転切替シリンダ60の作
動によって切替伝動することができる。61はこれら倒
伏モード切替シリンダ59と定回転切替シリンダ60と
の間を切替える切替制御弁である。
速軸32、中間軸33、定速クラッチ軸34、及び中間
軸35等を有し、このシンクロ変速軸32には、油圧力
による倒伏モード切替シリンダ59の作動によって低速
伝動側の低速シンクロクラッチ36と高速伝動側の高速
シンクロクラッチ37とを交互に入り切りしうる。又、
定速クラッチ軸34には、該シンクロクラッチ36,3
7側からの伝動をこの定速クラッチ軸34へ伝動しうる
シンクロクラッチ38と定速伝動用の定速クラッチ39
とを有して、油圧力による定回転切替シリンダ60の作
動によって切替伝動することができる。61はこれら倒
伏モード切替シリンダ59と定回転切替シリンダ60と
の間を切替える切替制御弁である。
【0013】前記出力軸14とシンクロ変速軸32との
間はベルト40伝動し、前記中間軸35からシンクロ変
速ギヤ23へ伝動して刈取出力軸4を伝動し、又、定速
伝動装置6は、入力軸12から定速クラッチ軸34の定
速クラッチギヤ41へギヤ伝動している。従って、刈取
出力軸4への連動形態は、これら各クラッチ36,3
7,38,39の入り切り制御によって、図5のような
穀稈の倒伏していないときの標準モードLと、穀稈の倒
伏している倒伏モードHとに分けて刈取伝動することが
できる。標準モードでは、シンクロクラッチ38を入り
とし、低速シンクロクラッチ36を入りとする。従っ
て、定速クラッチ39、及び高速シンクロクラッチ37
は切りになっている。このモードL状態では、油圧無段
変速装置HSTを順次増速すると、この出力軸14から
該低速シンクロクラッチ36、及びシンクロクラッチ3
8等を経て、刈取出力軸4は比較的緩い勾配で増速され
る。
間はベルト40伝動し、前記中間軸35からシンクロ変
速ギヤ23へ伝動して刈取出力軸4を伝動し、又、定速
伝動装置6は、入力軸12から定速クラッチ軸34の定
速クラッチギヤ41へギヤ伝動している。従って、刈取
出力軸4への連動形態は、これら各クラッチ36,3
7,38,39の入り切り制御によって、図5のような
穀稈の倒伏していないときの標準モードLと、穀稈の倒
伏している倒伏モードHとに分けて刈取伝動することが
できる。標準モードでは、シンクロクラッチ38を入り
とし、低速シンクロクラッチ36を入りとする。従っ
て、定速クラッチ39、及び高速シンクロクラッチ37
は切りになっている。このモードL状態では、油圧無段
変速装置HSTを順次増速すると、この出力軸14から
該低速シンクロクラッチ36、及びシンクロクラッチ3
8等を経て、刈取出力軸4は比較的緩い勾配で増速され
る。
【0014】又、倒伏モードHでは、上記の状態に対し
て、高速シンクロクラッチ37を入りにする。従って低
速シンクロクラッチ36は切りとなる。このときの刈取
出力軸4の状態は、急勾配で回転伝動が上昇されて倒伏
している穀稈の引越しや掻込み等を速やかに行わせる。
この刈取速が一定速まで上昇すると、シンクロクラッチ
38から定速クラッチ39へ切り替わり、出力軸14か
ら該高速シンクロクラッチ36を経る伝動は、このシン
クロクラッチ38の切りによって止まると共に、入力軸
12から定速クラッチ39を経て刈取出力軸4が伝動回
転されて、油圧無段変速装置HSTを経ないために、走
行速が増速されても刈取速は一定速を維持する。このと
き、シンクロクラッチ38から定速クラッチ39への切
替タイミングと、切替速度とをコントローラによるプロ
グラム制御を行えば、一定の勾配Dで刈取速を上昇する
ことができる。
て、高速シンクロクラッチ37を入りにする。従って低
速シンクロクラッチ36は切りとなる。このときの刈取
出力軸4の状態は、急勾配で回転伝動が上昇されて倒伏
している穀稈の引越しや掻込み等を速やかに行わせる。
この刈取速が一定速まで上昇すると、シンクロクラッチ
38から定速クラッチ39へ切り替わり、出力軸14か
ら該高速シンクロクラッチ36を経る伝動は、このシン
クロクラッチ38の切りによって止まると共に、入力軸
12から定速クラッチ39を経て刈取出力軸4が伝動回
転されて、油圧無段変速装置HSTを経ないために、走
行速が増速されても刈取速は一定速を維持する。このと
き、シンクロクラッチ38から定速クラッチ39への切
替タイミングと、切替速度とをコントローラによるプロ
グラム制御を行えば、一定の勾配Dで刈取速を上昇する
ことができる。
【0015】前記走行伝動装置における操向クラッチ
2、操向ブレーキ30、及びスピンターンクラッチ26
等は、パワステレバーの左右回動操作によって、マイコ
ンを有するコントローラCPUから油圧回路58のソレ
ノイドバルブの出力制御等によって作動される。このよ
うに油圧無段変速装置HSTによる変速伝動で、操向ク
ラッチ2を操作して操向乃至旋回を行わせるコンバイン
において、走行停止したときは、各走行伝動ギヤに伝動
荷重が働いたままの状態のときが多く、従って、この走
行停止の状態で副変速ギヤを変速しようとしても変速で
きないことが多い。このため、走行停止時や、排藁装置
における排藁センサが排藁が無くなったことを感知し
て、これによりエンジンが自動停止されるとき等におい
て、該左右の操向クラッチ2を切りに制御する。これに
よって、特別の主クラッチ等の切り操作することなく、
操向クラッチ2を用いての切り制御で、ギヤ変速操作を
容易に行いうる状態にすることができ、構成及び操作等
も簡単化できる。
2、操向ブレーキ30、及びスピンターンクラッチ26
等は、パワステレバーの左右回動操作によって、マイコ
ンを有するコントローラCPUから油圧回路58のソレ
ノイドバルブの出力制御等によって作動される。このよ
うに油圧無段変速装置HSTによる変速伝動で、操向ク
ラッチ2を操作して操向乃至旋回を行わせるコンバイン
において、走行停止したときは、各走行伝動ギヤに伝動
荷重が働いたままの状態のときが多く、従って、この走
行停止の状態で副変速ギヤを変速しようとしても変速で
きないことが多い。このため、走行停止時や、排藁装置
における排藁センサが排藁が無くなったことを感知し
て、これによりエンジンが自動停止されるとき等におい
て、該左右の操向クラッチ2を切りに制御する。これに
よって、特別の主クラッチ等の切り操作することなく、
操向クラッチ2を用いての切り制御で、ギヤ変速操作を
容易に行いうる状態にすることができ、構成及び操作等
も簡単化できる。
【0016】このようなパワステレバー等による操向操
作の制御構成は、図7、図8のようにコントローラCP
Uの入力側に、パワステレバーの左右の操作角度を検出
するパワステポジションセンサ42、左右の操向ブレー
キ30におけるブレーキ油圧力を検出するブレーキ圧力
センサ43、左右のスピンターンクラッチ26のクラッ
チ油圧力を検出するスピンターン圧力センサ44、走行
装置への伝動回転数を検出するためにいずれかのギヤの
回転数を検出するミッションギヤ回転センサ45、車速
を検出する車速センサ46、スピンターンを自動的に行
わせるためのスピン自動スイッチ47、及び、操縦者が
ペタル操作で前記左右の操向ブレーキ30を制動するた
めのブレーキペタルスイッチ49等を設ける。
作の制御構成は、図7、図8のようにコントローラCP
Uの入力側に、パワステレバーの左右の操作角度を検出
するパワステポジションセンサ42、左右の操向ブレー
キ30におけるブレーキ油圧力を検出するブレーキ圧力
センサ43、左右のスピンターンクラッチ26のクラッ
チ油圧力を検出するスピンターン圧力センサ44、走行
装置への伝動回転数を検出するためにいずれかのギヤの
回転数を検出するミッションギヤ回転センサ45、車速
を検出する車速センサ46、スピンターンを自動的に行
わせるためのスピン自動スイッチ47、及び、操縦者が
ペタル操作で前記左右の操向ブレーキ30を制動するた
めのブレーキペタルスイッチ49等を設ける。
【0017】又、出力側には、左右の操向クラッチ2を
操作するための操向油圧回路における操向クラッチ切替
弁50、左右操向ブレーキ30を操作するためのブレー
キ油圧回路における左右走行ブレーキ減圧弁51、左右
スピンターンクラッチ26を操作するためのスピン油圧
回路における左右のスピン減圧弁52、及び、ブレーキ
ペタル操作によって左右の操向ブレーキ30を制動する
ためのブレーキ油圧回路を左右に切替える左右ブレーキ
切替弁54等を有する。
操作するための操向油圧回路における操向クラッチ切替
弁50、左右操向ブレーキ30を操作するためのブレー
キ油圧回路における左右走行ブレーキ減圧弁51、左右
スピンターンクラッチ26を操作するためのスピン油圧
回路における左右のスピン減圧弁52、及び、ブレーキ
ペタル操作によって左右の操向ブレーキ30を制動する
ためのブレーキ油圧回路を左右に切替える左右ブレーキ
切替弁54等を有する。
【0018】パワステレバーの操作角によって、ニュー
トラル域、ピボットターン域、及びスピンターン域等に
切替制御される(図8)。このときの各左右操向クラッ
チ切替弁50、左右操向ブレーキ減圧弁51、及び左右
スピン減圧弁52等による油圧力の変化は、同図の各グ
ラフのように制御される。この場合に、前記のように、
走行が停止となったときは、車速センサ46の検出によ
って、左右の操向クラッチ切替弁50を同時に切りにす
るように出力制御する。
トラル域、ピボットターン域、及びスピンターン域等に
切替制御される(図8)。このときの各左右操向クラッ
チ切替弁50、左右操向ブレーキ減圧弁51、及び左右
スピン減圧弁52等による油圧力の変化は、同図の各グ
ラフのように制御される。この場合に、前記のように、
走行が停止となったときは、車速センサ46の検出によ
って、左右の操向クラッチ切替弁50を同時に切りにす
るように出力制御する。
【0019】左右の操向クラッチ2は、クラッチ操作の
ためのプレッシャシリンダ55と、この内部に嵌合され
たピストン56と、このプレッシャシリンダ55を常時
クラッチ圧接側へ張圧するクラッチばね57等を有し、
操向クラッチ油圧回路からの油圧が、これらプレッシャ
シリンダ55とピストン56との間のシリンダエリアに
送り込まれたとき、プレッシャシリンダ55をクラッチ
ばね57に抗して押圧し、操向クラッチ2を切りにす
る。逆にこのシリンダエリアの油圧を抜くと、プレッシ
ャシリンダ55はクラッチばね57に押し戻されて、操
向クラッチ2を押圧して入りにする。
ためのプレッシャシリンダ55と、この内部に嵌合され
たピストン56と、このプレッシャシリンダ55を常時
クラッチ圧接側へ張圧するクラッチばね57等を有し、
操向クラッチ油圧回路からの油圧が、これらプレッシャ
シリンダ55とピストン56との間のシリンダエリアに
送り込まれたとき、プレッシャシリンダ55をクラッチ
ばね57に抗して押圧し、操向クラッチ2を切りにす
る。逆にこのシリンダエリアの油圧を抜くと、プレッシ
ャシリンダ55はクラッチばね57に押し戻されて、操
向クラッチ2を押圧して入りにする。
【0020】従って、前記パワステレバーがニュートト
ラル域にあるときは、左右の操向クラッチ切替弁50は
ON出力されていないものであるから、クラッチばね5
7により操向クラッチ入りの状態Aにあるが、これを上
記のように左右の操向クラッチ切替弁50をON出力制
御することによって、操向クラッチ切りの状態Bにす
る。
ラル域にあるときは、左右の操向クラッチ切替弁50は
ON出力されていないものであるから、クラッチばね5
7により操向クラッチ入りの状態Aにあるが、これを上
記のように左右の操向クラッチ切替弁50をON出力制
御することによって、操向クラッチ切りの状態Bにす
る。
【0021】パワステレバーの操向操作角θと操向クラ
ッチ切替弁50及び操向ブレーキ減圧弁(比例減圧弁)
51等との関係は、コントローラCPUにおいて、図1
のグラフ及び図2に示す関係にプログラム設定して出力
制御する。前記ピボットターンを行うまでの操作角の領
域では、初期領域Eで、減圧弁51による出力が小さ
く、従ってパワステ操作角θに対するこの減圧弁51出
力上昇の勾配が緩傾斜に設定される。中期領域Fでは、
減圧弁51による出力は、該初期領域Eよりも急な角度
に設定され、同様に終期領域Gでは、減圧弁51による
出力は、この中期領域Fよりも更に急な角度に設定され
る。
ッチ切替弁50及び操向ブレーキ減圧弁(比例減圧弁)
51等との関係は、コントローラCPUにおいて、図1
のグラフ及び図2に示す関係にプログラム設定して出力
制御する。前記ピボットターンを行うまでの操作角の領
域では、初期領域Eで、減圧弁51による出力が小さ
く、従ってパワステ操作角θに対するこの減圧弁51出
力上昇の勾配が緩傾斜に設定される。中期領域Fでは、
減圧弁51による出力は、該初期領域Eよりも急な角度
に設定され、同様に終期領域Gでは、減圧弁51による
出力は、この中期領域Fよりも更に急な角度に設定され
る。
【0022】従って、コンバイン作業において、穀稈条
に沿わせながら刈取走行するときの手動操向や自動操向
等いわゆる刈取条合わせ時の操向操作では、初期領域E
において緩やかに操向されるために、操向の切り過ぎも
少なく、ニュートラル領域Nを大きくして、円滑で安全
な操向を行うことができる。通常の操向による走行方向
の変更は、中期領域Fにまで操作して、この領域F内で
加減することができる。又、旋回するときは、終期領域
Gにおいて操作すれば、操向側の操向ブレーキの効きを
良くして、旋回性を良くすることができる。又、更に急
旋回するときは、操作角θを大きくしてスピンターン領
域にすることにより、旋回側のクローラ8を逆転伝動す
ることとなる。
に沿わせながら刈取走行するときの手動操向や自動操向
等いわゆる刈取条合わせ時の操向操作では、初期領域E
において緩やかに操向されるために、操向の切り過ぎも
少なく、ニュートラル領域Nを大きくして、円滑で安全
な操向を行うことができる。通常の操向による走行方向
の変更は、中期領域Fにまで操作して、この領域F内で
加減することができる。又、旋回するときは、終期領域
Gにおいて操作すれば、操向側の操向ブレーキの効きを
良くして、旋回性を良くすることができる。又、更に急
旋回するときは、操作角θを大きくしてスピンターン領
域にすることにより、旋回側のクローラ8を逆転伝動す
ることとなる。
【0023】図9において、上例と異なる点は、前記操
向ブレーキ比例減圧弁51の出力値を、パワステレバー
の操作角の最大値まで緩和するように圧力出力H設定制
御するもので、パワステレバーの操作をピボット領域の
みならずスピンターン領域の最大位置にするまで、操向
ブレーキ30のロック状態が起らない。従って、操向側
のクローラ8の制動を確実に維持できて、旋回を円滑に
行わせる。即ち、ピボット領域において比例減圧弁51
の出力値を最大になるように圧力設定Kする形態に比較
して、全領域にわたって圧力差Lを有するためである。
向ブレーキ比例減圧弁51の出力値を、パワステレバー
の操作角の最大値まで緩和するように圧力出力H設定制
御するもので、パワステレバーの操作をピボット領域の
みならずスピンターン領域の最大位置にするまで、操向
ブレーキ30のロック状態が起らない。従って、操向側
のクローラ8の制動を確実に維持できて、旋回を円滑に
行わせる。即ち、ピボット領域において比例減圧弁51
の出力値を最大になるように圧力設定Kする形態に比較
して、全領域にわたって圧力差Lを有するためである。
【0024】図10,図11において、上例と異なる点
は、パワステレバーの操作によって、パルス信号により
操向ブレーキ比例減圧弁51を出力するとき、図10ー
(1)のように基準として設定された出力パルス信号値
Xよりも、一定値(例えば2ポイント)だけ高い図10
ー(2)のような出力信号値を出力制御することによっ
て、比例減圧弁51の出力値が指示された値に対して誤
差を少なくし、油圧力の遅れを少なくするものである。
但し、パワステレバーのニュートラル位置N方向への操
作では、急激なブレーキの低下が予想されるのでこの制
御は行わせない。このように、出力の初期段階で、遅れ
ると予想される減圧弁の油圧出力を強制的に微小時間、
予定の出力よりも高くすることにより、その作動の遅れ
を緩和させて、パワステ操作により対応したブレーキ出
力を保つことができる。
は、パワステレバーの操作によって、パルス信号により
操向ブレーキ比例減圧弁51を出力するとき、図10ー
(1)のように基準として設定された出力パルス信号値
Xよりも、一定値(例えば2ポイント)だけ高い図10
ー(2)のような出力信号値を出力制御することによっ
て、比例減圧弁51の出力値が指示された値に対して誤
差を少なくし、油圧力の遅れを少なくするものである。
但し、パワステレバーのニュートラル位置N方向への操
作では、急激なブレーキの低下が予想されるのでこの制
御は行わせない。このように、出力の初期段階で、遅れ
ると予想される減圧弁の油圧出力を強制的に微小時間、
予定の出力よりも高くすることにより、その作動の遅れ
を緩和させて、パワステ操作により対応したブレーキ出
力を保つことができる。
【図1】パワステレバー操作角に対する減圧弁出力の関
係を示すグラフ。
係を示すグラフ。
【図2】その減圧弁の制御フローチャート。
【図3】コンバインの走行、刈取伝動装置部の正面図。
【図4】コンバインの走行、刈取伝動装置部の正面図。
【図5】走行速と刈取速との関係を示すグラフ。
【図6】操作油圧回路図。
【図7】操向、旋回操作の制御ブロック図。
【図8】パワステレバーの操作角と、各操向クラッチ、
操向ブレーキ、スピンターンクラッチ等の油圧力との関
係を示すグラフ。
操向ブレーキ、スピンターンクラッチ等の油圧力との関
係を示すグラフ。
【図9】別発明にかかる減圧弁の出力を示すグラフ。
【図10】別発明にかかる減圧弁の出力を示すグラフ。
【図11】そのフローチャート。
30…操向ブレーキ、51…減圧弁、58…操作油圧回
路、θ…パワステレバーの操作角。
路、θ…パワステレバーの操作角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00
Claims (1)
- 【請求項1】 パワステレバーの操作により減圧弁51
を制御しながら操向ブレーキ30を油圧作動して操向す
る操作油圧回路58において、該パワステレバーの操作
角に対する該減圧弁51のブレーキ出力を、緩から急へ
順次変更すべく制御すると共に、前記パワステレバーの
操作角に対する減圧弁51によるブレーキ出力の上昇変
化率は、所定角度毎に大きくなるように構成したことを
特徴とするコンバインの操向ブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00565293A JP3271349B2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | コンバインの操向ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00565293A JP3271349B2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | コンバインの操向ブレーキ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211155A JPH06211155A (ja) | 1994-08-02 |
JP3271349B2 true JP3271349B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=11617066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00565293A Expired - Lifetime JP3271349B2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | コンバインの操向ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3271349B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP00565293A patent/JP3271349B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06211155A (ja) | 1994-08-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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