JP3256403B2 - 自動車用前照灯 - Google Patents
自動車用前照灯Info
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- JP3256403B2 JP3256403B2 JP06236595A JP6236595A JP3256403B2 JP 3256403 B2 JP3256403 B2 JP 3256403B2 JP 06236595 A JP06236595 A JP 06236595A JP 6236595 A JP6236595 A JP 6236595A JP 3256403 B2 JP3256403 B2 JP 3256403B2
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- lamp
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- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すれ違いビーム用ヘッ
ドランプとフォグランプとを一体化した自動車用前照灯
に関する。
ドランプとフォグランプとを一体化した自動車用前照灯
に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドランプおよびフォグランプは、い
ずれも自動車の前部に取り付けられるもので、従来で
は、図9〜11に示されるように、ヘッドランプaとフ
ォグランプbとが隣接して設けられた前照灯が知られて
いる。ヘッドランプaおよびフォグランプbは、光源で
あるバルブ3a(3b)が挿着されたリフレクター2a
(2b)がランプボディ1a(1b)内に収容され、リ
フレクター2a(2b)とランプボディ1a(1b)間
には、一対のエイミングスクリュー5a(5b),6a
(6b)と揺動支点を構成する玉継手7a(7b)とか
ら成るエイミング機構が介装され、それぞれのエイミン
グ機構によって、リフレクター2a(2b)を上下左右
方向にそれぞれ独立して傾動調整(ランプの光軸La,
Lbを調整)することができる構造となっている。
ずれも自動車の前部に取り付けられるもので、従来で
は、図9〜11に示されるように、ヘッドランプaとフ
ォグランプbとが隣接して設けられた前照灯が知られて
いる。ヘッドランプaおよびフォグランプbは、光源で
あるバルブ3a(3b)が挿着されたリフレクター2a
(2b)がランプボディ1a(1b)内に収容され、リ
フレクター2a(2b)とランプボディ1a(1b)間
には、一対のエイミングスクリュー5a(5b),6a
(6b)と揺動支点を構成する玉継手7a(7b)とか
ら成るエイミング機構が介装され、それぞれのエイミン
グ機構によって、リフレクター2a(2b)を上下左右
方向にそれぞれ独立して傾動調整(ランプの光軸La,
Lbを調整)することができる構造となっている。
【0003】なお符号8a(8b)はランプボディ1a
(1b)の前面開口部に組付けられた前面レンズ、符号
cは、リフレクター2aの前面に配設されてランプボデ
ィ1aとリフレクター2a間の隙間を隠すための枠状の
エクステンションリフレクター、符号2a1 ,2a
2 は、リフレクター2aの背面にL字型に突出形成され
たブラケットで、ブラケット2a1 に嵌着されたナット
5a1 は、エイミングスクリュー5aと螺合し、ブラケ
ット2a2 に嵌着された玉受部7a2 はランプボディ1
aに固設された玉部7a1 を支承する構造となってい
る。
(1b)の前面開口部に組付けられた前面レンズ、符号
cは、リフレクター2aの前面に配設されてランプボデ
ィ1aとリフレクター2a間の隙間を隠すための枠状の
エクステンションリフレクター、符号2a1 ,2a
2 は、リフレクター2aの背面にL字型に突出形成され
たブラケットで、ブラケット2a1 に嵌着されたナット
5a1 は、エイミングスクリュー5aと螺合し、ブラケ
ット2a2 に嵌着された玉受部7a2 はランプボディ1
aに固設された玉部7a1 を支承する構造となってい
る。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし前記した従来技
術では、ランプボディおよびリフレクターがランプ毎に
それぞれ独立した構造であるため、部品点数が多く、車
体への取付スペースも大きく、ランプの組立および車体
への取付作業もランプ毎にそれぞれ独立して行うため時
間がかかるという問題があった。
術では、ランプボディおよびリフレクターがランプ毎に
それぞれ独立した構造であるため、部品点数が多く、車
体への取付スペースも大きく、ランプの組立および車体
への取付作業もランプ毎にそれぞれ独立して行うため時
間がかかるという問題があった。
【0005】さらにそれぞれのランプは独立したエイミ
ング機構を備えているため、ランプ毎にエイミング調整
しなければならないが、エイミングスクリューのわずか
な回動によっても光軸La,Lbは大きく変化するた
め、双方のランプの光軸La,Lbが一致するようにエ
イミング調整する作業は非常に面倒であった。またリフ
レクター2aは、合成樹脂の射出成形体により構成され
ているが、リフレクター2aに対し前後方向(図11左
右方向)に離型できる金型で成形しようとすると、リフ
レクター2aの背面に形成されているブラケット2
a1 ,2a 2 とリフレクター2a間の領域P1 ,P2 が
アンダーカット部となるため、リフレクター2aを成形
するには、リフレクターの前後方向に離型できる金型
に、図11上下方向にスライドできるアンダーカット部
成形用のスライド金型を組み込んだ複雑かつ大型の金型
が必要であるという問題もあった。
ング機構を備えているため、ランプ毎にエイミング調整
しなければならないが、エイミングスクリューのわずか
な回動によっても光軸La,Lbは大きく変化するた
め、双方のランプの光軸La,Lbが一致するようにエ
イミング調整する作業は非常に面倒であった。またリフ
レクター2aは、合成樹脂の射出成形体により構成され
ているが、リフレクター2aに対し前後方向(図11左
右方向)に離型できる金型で成形しようとすると、リフ
レクター2aの背面に形成されているブラケット2
a1 ,2a 2 とリフレクター2a間の領域P1 ,P2 が
アンダーカット部となるため、リフレクター2aを成形
するには、リフレクターの前後方向に離型できる金型
に、図11上下方向にスライドできるアンダーカット部
成形用のスライド金型を組み込んだ複雑かつ大型の金型
が必要であるという問題もあった。
【0006】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その第1の目的は、ヘッドランプとフォグ
ランプの構成部材を一体化することで、簡潔な構造とな
って、組立,車体への組付およびエイミング調整が容易
な自動車用前照灯を提供することにある。また本発明の
第2の目的は、エイミング機構構成部材配設用の鉛直な
立壁の形成されたリフレクター形成部材を、スライド金
型構造を採用しなくとも成形できるようにすることにあ
る。
れたもので、その第1の目的は、ヘッドランプとフォグ
ランプの構成部材を一体化することで、簡潔な構造とな
って、組立,車体への組付およびエイミング調整が容易
な自動車用前照灯を提供することにある。また本発明の
第2の目的は、エイミング機構構成部材配設用の鉛直な
立壁の形成されたリフレクター形成部材を、スライド金
型構造を採用しなくとも成形できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1,第2の目的を
達成するために、請求項1に係わる自動車用前照灯にお
いては、ヘッドランプの配光の形成に寄与する第1の放
物面リフレクターとフォグランプの配光の形成に寄与す
る第2の放物面リフレクターとを左右に隣接させて一体
に形成したリフレクター構成部材を、単一のランプボデ
ィ内に収容し、前記リフレクター構成部材を、リフレク
ター構成部材とランプボディ間に介装した一のエイミン
グ機構によって傾動調整可能に支持する自動車用前照灯
であって、 前記リフレクター構成部材の第1の放物面リ
フレクター形成側を、1個の傾動支点と上下方向調整用
エイミングスクリューと左右方向調整用エイミングスク
リューとから構成したエイミング機構によって支持する
ようにし、前記リフレクター構成部材における第1のリ
フレクターと第2のリフレクターとを左右方向に所定距
離だけ離間して形成するとともに、このリフレクター離
間領域を形成する立壁の一部を第1のリフレクターおよ
び第2のリフレクターの開口端よりも後方に形成し、こ
の後方に下げた立壁に前記エイミング機構構成部材の一
部を配設するようにしたものである。請求項2において
は、請求項1記載の自動車用前照灯において、前記リフ
レクター構成部材の前方に、ランプボディとリフレクタ
ー構成部材間の隙間および前記リフレクター離間領域を
隠すエクステンションリフレクターを設けるようにした
ものである。前記第1,第2の目的を達成するために、
請求項3に係わる自動車用前照灯においては、すれ違い
ビーム用ヘッドランプの配光の形成に寄与する第1の放
物面リフレクターとフォグランプの配光の形成に寄与す
る第2の放物面リフレクターとを左右に隣接して一体に
形成したランプボディ・リフレクターユニットを、単一
のランプハウジング内に収容し、前記ランプボディ・リ
フレクターユニットを、ランプボディ・リフレクターユ
ニットとランプハウジング間に介装した一のエイミング
機構によって傾動調整可能に支持する自動車用前照灯で
あって、前記ランプボディ・リフレクターユニットの第
1の放物面リフレクター形成側を、1個の傾動支点と上
下方向調整用エイミングスクリューと左右方向調整用エ
イミングスクリューとから構成したエイミング機構によ
って支持するようにし、前記ランプボディ・リフレクタ
ーユニットにおける第1のリフレクターと第2のリフレ
クターとを左右方向に所定距離だけ離間して形成すると
ともに、このリフレクター離間領域を形成する立壁の一
部を第1のリフレクターおよび第2のリフレクターの開
口端よりも後方に形成し、この後方に下げた立壁に前記
エイミング機構構成部材の一部を配設するようにしたも
のである。請求項4においては、請求項3記載の自動車
用前照灯において、前記第1,第2のリフレクターの前
方に、リフレクター側縁領域および前記リフレクター離
間領域を隠すエクステンションリフレクターを設けるよ
うにしたものである。
達成するために、請求項1に係わる自動車用前照灯にお
いては、ヘッドランプの配光の形成に寄与する第1の放
物面リフレクターとフォグランプの配光の形成に寄与す
る第2の放物面リフレクターとを左右に隣接させて一体
に形成したリフレクター構成部材を、単一のランプボデ
ィ内に収容し、前記リフレクター構成部材を、リフレク
ター構成部材とランプボディ間に介装した一のエイミン
グ機構によって傾動調整可能に支持する自動車用前照灯
であって、 前記リフレクター構成部材の第1の放物面リ
フレクター形成側を、1個の傾動支点と上下方向調整用
エイミングスクリューと左右方向調整用エイミングスク
リューとから構成したエイミング機構によって支持する
ようにし、前記リフレクター構成部材における第1のリ
フレクターと第2のリフレクターとを左右方向に所定距
離だけ離間して形成するとともに、このリフレクター離
間領域を形成する立壁の一部を第1のリフレクターおよ
び第2のリフレクターの開口端よりも後方に形成し、こ
の後方に下げた立壁に前記エイミング機構構成部材の一
部を配設するようにしたものである。請求項2において
は、請求項1記載の自動車用前照灯において、前記リフ
レクター構成部材の前方に、ランプボディとリフレクタ
ー構成部材間の隙間および前記リフレクター離間領域を
隠すエクステンションリフレクターを設けるようにした
ものである。前記第1,第2の目的を達成するために、
請求項3に係わる自動車用前照灯においては、すれ違い
ビーム用ヘッドランプの配光の形成に寄与する第1の放
物面リフレクターとフォグランプの配光の形成に寄与す
る第2の放物面リフレクターとを左右に隣接して一体に
形成したランプボディ・リフレクターユニットを、単一
のランプハウジング内に収容し、前記ランプボディ・リ
フレクターユニットを、ランプボディ・リフレクターユ
ニットとランプハウジング間に介装した一のエイミング
機構によって傾動調整可能に支持する自動車用前照灯で
あって、前記ランプボディ・リフレクターユニットの第
1の放物面リフレクター形成側を、1個の傾動支点と上
下方向調整用エイミングスクリューと左右方向調整用エ
イミングスクリューとから構成したエイミング機構によ
って支持するようにし、前記ランプボディ・リフレクタ
ーユニットにおける第1のリフレクターと第2のリフレ
クターとを左右方向に所定距離だけ離間して形成すると
ともに、このリフレクター離間領域を形成する立壁の一
部を第1のリフレクターおよび第2のリフレクターの開
口端よりも後方に形成し、この後方に下げた立壁に前記
エイミング機構構成部材の一部を配設するようにしたも
のである。請求項4においては、請求項3記載の自動車
用前照灯において、前記第1,第2のリフレクターの前
方に、リフレクター側縁領域および前記リフレクター離
間領域を隠すエクステンションリフレクターを設けるよ
うにしたものである。
【0008】
【作用】従来、前照灯を構成するランプ毎に別々であっ
たランプボディ,リフレクター構成部材およびエイミン
グ機構(請求項3では、ランプボディ・リフレクターユ
ニットおよびエイミング機構)が前照灯としてそれぞれ
一つで済むので、前照灯を構成する部品点数が少なく、
構成が簡潔で灯具が小型となり、車体の灯具組付スペー
スも小さくて済み、灯具の組立作業,車体への組付作業
が容易となる。またヘッドランプのリフレクターとフォ
グランプのリフレクターとがリフレクター構成部材とし
て一体化されて(請求項3では、ヘッドランプのリフレ
クターとフォグランプのリフレクターとがランプボディ
・リフレクターユニットとして一体化されて)、一のエ
イミング機構によって一体に傾動できるので、エイミン
グ調整作業が容易となる。また、請求項1では、フォグ
ランプのリフレクターよりも一般に大きくて重量のある
ヘッドランプのリフレクター、即ち、第1のリフレクタ
ー形成領域側が一対のエイミングスクリューと1個の揺
動支点からなるエイミング機構に支持されているため、
リフレクター構成部材のスムーズな傾動が可能で、しか
も車体から伝達される振動等によってリフレクター構成
部材が揺動(前照灯のつくる配光パターンにおけるカッ
トオフラインが揺動)するおそれもない。また、請求項
1では、リフレクター構成部材における第1のリフレク
ターと第2のリフレクター間のリフレクターとして機能
しない立壁の一部が、第1のリフレクターおよび第2の
リフレクターの開口端より後方に形成され、この後方に
下げた立壁にエイミング機構構成部材の一部を配設する
構造となっているため、リフレクター構成部材を成形す
る上で、エイミング機構構成部材配設用の立壁周辺がア
ンダーカット部とならず、前後方向にのみ離型できる一
対の金型によってリフレクター構成部材を成形すること
ができる。請求項2では、エクステンションリフレクタ
ーは、ランプボディとリフレクター形成部材間の隙間お
よびエイミング機構構成部材配設用の立壁を形成したリ
フレクター間領域を隠し、灯室内全体を明るい鏡面色に
見せる。
たランプボディ,リフレクター構成部材およびエイミン
グ機構(請求項3では、ランプボディ・リフレクターユ
ニットおよびエイミング機構)が前照灯としてそれぞれ
一つで済むので、前照灯を構成する部品点数が少なく、
構成が簡潔で灯具が小型となり、車体の灯具組付スペー
スも小さくて済み、灯具の組立作業,車体への組付作業
が容易となる。またヘッドランプのリフレクターとフォ
グランプのリフレクターとがリフレクター構成部材とし
て一体化されて(請求項3では、ヘッドランプのリフレ
クターとフォグランプのリフレクターとがランプボディ
・リフレクターユニットとして一体化されて)、一のエ
イミング機構によって一体に傾動できるので、エイミン
グ調整作業が容易となる。また、請求項1では、フォグ
ランプのリフレクターよりも一般に大きくて重量のある
ヘッドランプのリフレクター、即ち、第1のリフレクタ
ー形成領域側が一対のエイミングスクリューと1個の揺
動支点からなるエイミング機構に支持されているため、
リフレクター構成部材のスムーズな傾動が可能で、しか
も車体から伝達される振動等によってリフレクター構成
部材が揺動(前照灯のつくる配光パターンにおけるカッ
トオフラインが揺動)するおそれもない。また、請求項
1では、リフレクター構成部材における第1のリフレク
ターと第2のリフレクター間のリフレクターとして機能
しない立壁の一部が、第1のリフレクターおよび第2の
リフレクターの開口端より後方に形成され、この後方に
下げた立壁にエイミング機構構成部材の一部を配設する
構造となっているため、リフレクター構成部材を成形す
る上で、エイミング機構構成部材配設用の立壁周辺がア
ンダーカット部とならず、前後方向にのみ離型できる一
対の金型によってリフレクター構成部材を成形すること
ができる。請求項2では、エクステンションリフレクタ
ーは、ランプボディとリフレクター形成部材間の隙間お
よびエイミング機構構成部材配設用の立壁を形成したリ
フレクター間領域を隠し、灯室内全体を明るい鏡面色に
見せる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は本発明の一実施例である自動車用前
照灯を示すもので、本発明をリフレクター可動型の前照
灯に適用した実施例で、図1は同前照灯の正面図、図2
は同前照灯の水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断
面図)、図3は同前照灯の縦断面図(図1に示す線III
−III に沿う断面図)、図4は同前照灯の縦断面図(図
1に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5は同前照灯の縦
断面図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)、図6は同
前照灯の上下調整用エイミングスクリュー配設位置にお
ける水平断面図(図1に示す線VI−VIに沿う断面図)で
ある。
する。図1〜図6は本発明の一実施例である自動車用前
照灯を示すもので、本発明をリフレクター可動型の前照
灯に適用した実施例で、図1は同前照灯の正面図、図2
は同前照灯の水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断
面図)、図3は同前照灯の縦断面図(図1に示す線III
−III に沿う断面図)、図4は同前照灯の縦断面図(図
1に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5は同前照灯の縦
断面図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)、図6は同
前照灯の上下調整用エイミングスクリュー配設位置にお
ける水平断面図(図1に示す線VI−VIに沿う断面図)で
ある。
【0010】これらの図において、符号10は前面の開
口する容器状のランプボディで、ランプボディ10の矩
形状の前面開口部に前面レンズ12が組付けられて、ラ
ンプボディ10と前面レンズ12とによって灯室空間が
形成されている。そしてこの灯室空間内には、ヘッドラ
ンプAの配光の形成に寄与する第1の放物面リフレクタ
ー21とフォグランプBの配光の形成に寄与する第1の
リフレクター21より左右巾の小さい第2の放物面リフ
レクター22が左右に所定距離だけ離間して一体に形成
されたリフレクター構成部材20が収容されている。符
号20aは、リフレクター構成部材20の左右方向略中
央部のリフレクター21,22間に形成されたリフレク
ターとして機能しないリフレクター間領域で、符号20
b,20cは、リフレクター構成部材20の左右の側縁
部に形成されたリフレクターとして機能しない左右の側
縁領域である。
口する容器状のランプボディで、ランプボディ10の矩
形状の前面開口部に前面レンズ12が組付けられて、ラ
ンプボディ10と前面レンズ12とによって灯室空間が
形成されている。そしてこの灯室空間内には、ヘッドラ
ンプAの配光の形成に寄与する第1の放物面リフレクタ
ー21とフォグランプBの配光の形成に寄与する第1の
リフレクター21より左右巾の小さい第2の放物面リフ
レクター22が左右に所定距離だけ離間して一体に形成
されたリフレクター構成部材20が収容されている。符
号20aは、リフレクター構成部材20の左右方向略中
央部のリフレクター21,22間に形成されたリフレク
ターとして機能しないリフレクター間領域で、符号20
b,20cは、リフレクター構成部材20の左右の側縁
部に形成されたリフレクターとして機能しない左右の側
縁領域である。
【0011】リフレクター21,22の後頂部には、そ
れぞれバルブ挿着孔23,24が形成され、バルブ挿着
孔23,24には光源であるバルブ25,26がそれぞ
れ挿着されている。なおバルブ25は前後方向に離れた
2つのフィラメントをもち、リフレクター21の焦点位
置に一致する後方位置にあるフィラメントの発光により
走行ビームの配光が形成され、リフレクター21の焦点
位置よりわずかに前方位置にあるフィラメントの発光に
よりすれ違いビームの配光が形成される。
れぞれバルブ挿着孔23,24が形成され、バルブ挿着
孔23,24には光源であるバルブ25,26がそれぞ
れ挿着されている。なおバルブ25は前後方向に離れた
2つのフィラメントをもち、リフレクター21の焦点位
置に一致する後方位置にあるフィラメントの発光により
走行ビームの配光が形成され、リフレクター21の焦点
位置よりわずかに前方位置にあるフィラメントの発光に
よりすれ違いビームの配光が形成される。
【0012】リフレクター構成部材20は、1個の玉継
手32と2本のエイミングスクリュー34,36(上下
調整用エイミングスクリュー34,左右調整用エイミン
グスクリュー36)とからなるエイミング機構30によ
って、ランプボディ10に対し上下左右方向に傾動でき
るように支持されており、エイミングスクリュー34,
36を回動操作することで、リフレクター構成部材20
を水平軸Lx,垂直軸Ly回りに傾動できる構造となっ
ている。
手32と2本のエイミングスクリュー34,36(上下
調整用エイミングスクリュー34,左右調整用エイミン
グスクリュー36)とからなるエイミング機構30によ
って、ランプボディ10に対し上下左右方向に傾動でき
るように支持されており、エイミングスクリュー34,
36を回動操作することで、リフレクター構成部材20
を水平軸Lx,垂直軸Ly回りに傾動できる構造となっ
ている。
【0013】即ち、玉継手32は、リフレクター構成部
材20のリフレクター間領域20aに形成された立壁2
7に固設された玉部33aが、ランプボディ10の背面
壁に形成された玉受部33bに支承された構造で、リフ
レクター構成部材20(リフレクター21,22)の傾
動支点を構成している。またエイミングスクリュー3
4,36は、それぞれランプボディ10の背面壁に回転
可能に支承されるとともに、ランプボディ10の背面壁
を前後に貫通して延出し、スクリュー前端部が、リフレ
クター構成部材20のリフレクター21,22として機
能しない領域(リフレクター間領域20aに形成された
立壁28,側縁領域20c)に嵌着されたナット35,
37に螺合した構造となっている。そして玉継手32と
エイミングスクリュー34,36とは、図1に示される
ように、正面視して直交するように配置されており、エ
イミングスクリュー34,36を回動操作すると、ナッ
ト35,37がエイミングスクリュー34,36に沿っ
て進退し、リフレクター構成部材20(リフレクター2
1,22)が水平軸Lx(玉継手32とナット37を通
る軸),垂直軸Ly(玉継手32とナット35を通る
軸)回りにそれぞれ一体に傾動して、ヘッドランプAお
よびフォグランプBの光軸L1 ,L2 を上下左右方向に
一体に傾動調整できる構造となっている。
材20のリフレクター間領域20aに形成された立壁2
7に固設された玉部33aが、ランプボディ10の背面
壁に形成された玉受部33bに支承された構造で、リフ
レクター構成部材20(リフレクター21,22)の傾
動支点を構成している。またエイミングスクリュー3
4,36は、それぞれランプボディ10の背面壁に回転
可能に支承されるとともに、ランプボディ10の背面壁
を前後に貫通して延出し、スクリュー前端部が、リフレ
クター構成部材20のリフレクター21,22として機
能しない領域(リフレクター間領域20aに形成された
立壁28,側縁領域20c)に嵌着されたナット35,
37に螺合した構造となっている。そして玉継手32と
エイミングスクリュー34,36とは、図1に示される
ように、正面視して直交するように配置されており、エ
イミングスクリュー34,36を回動操作すると、ナッ
ト35,37がエイミングスクリュー34,36に沿っ
て進退し、リフレクター構成部材20(リフレクター2
1,22)が水平軸Lx(玉継手32とナット37を通
る軸),垂直軸Ly(玉継手32とナット35を通る
軸)回りにそれぞれ一体に傾動して、ヘッドランプAお
よびフォグランプBの光軸L1 ,L2 を上下左右方向に
一体に傾動調整できる構造となっている。
【0014】リフレクター構成部材20は、合成樹脂の
一体成形体で、このリフレクター構成部材20の背面側
には、玉継手32の玉部33aを取り付ける鉛直な立壁
27や上下調整用のエイミングスクリュー34の螺合す
るナット35を取り付ける鉛直な立壁28が設けられて
いるが、この実施例では、リフレクター間領域20aの
上下位置に前方に開口する筒型の後方膨出部を形成する
ことで、リフレクター間領域20a形成壁の上下の所定
の部位がリフレクター21,22の前面開口部(開口
端)よりも後方位置に形成され、この後方膨出部の膨出
鉛直端面(後方に下げられた鉛直な立壁)によって玉継
手32配設用の立壁27およびナット35取付用の立壁
28が構成されている。
一体成形体で、このリフレクター構成部材20の背面側
には、玉継手32の玉部33aを取り付ける鉛直な立壁
27や上下調整用のエイミングスクリュー34の螺合す
るナット35を取り付ける鉛直な立壁28が設けられて
いるが、この実施例では、リフレクター間領域20aの
上下位置に前方に開口する筒型の後方膨出部を形成する
ことで、リフレクター間領域20a形成壁の上下の所定
の部位がリフレクター21,22の前面開口部(開口
端)よりも後方位置に形成され、この後方膨出部の膨出
鉛直端面(後方に下げられた鉛直な立壁)によって玉継
手32配設用の立壁27およびナット35取付用の立壁
28が構成されている。
【0015】即ち、本実施例では、エイミング機構配設
用の立壁27,28周辺領域がリフレクター構成部材2
0を成形する上でのアンダーカット部とならないので、
前後方向(図2上下方向,図3左右方向)にのみ離型で
きる構造の金型を使ってリフレクター構成部材20を成
形できる。また立壁27,28をそれぞれ形成する後方
膨出部は、平坦なリフレクター間領域20aの断面係数
を大きくすることで、リフレクター構成部材20の剛性
強度を高める作用もある。
用の立壁27,28周辺領域がリフレクター構成部材2
0を成形する上でのアンダーカット部とならないので、
前後方向(図2上下方向,図3左右方向)にのみ離型で
きる構造の金型を使ってリフレクター構成部材20を成
形できる。また立壁27,28をそれぞれ形成する後方
膨出部は、平坦なリフレクター間領域20aの断面係数
を大きくすることで、リフレクター構成部材20の剛性
強度を高める作用もある。
【0016】符号18は、ランプボディ10の前面開口
部と前面レンズ12間に挟持されて、リフレクター構成
部材20(リフレクター21,22)とランプボディ1
0間の隙間,リフレクター間領域20aおよび左右の側
縁領域20b,20cを隠すように延在する矩形枠体形
状のエクステンションリフレクターである。即ち、エク
ステンションリフレクター18は、レンズ12の側壁の
内側に沿って延在し、前方から見たときにリフレクター
構成部材20の左右の側縁領域20b,20cを含む外
側縁が隠れる所定の前後長さをもつ帯状延出部18a1
が形成されたスカート状のエクステンションリフレクタ
ー本体18aに、リフレクター構成部材20のリフレク
ター間領域20aに対応する上下に延びる帯状領域18
bが連成された構造の合成樹脂の一体成形体である。そ
してエクステンションリフレクター18の表面には、リ
フレクター21,22と同様のアルミ蒸着処理が施され
ており、これによって非点灯時の灯室内全体が奥行きを
もった金属色に見えて、外観体裁が良好となっている。
部と前面レンズ12間に挟持されて、リフレクター構成
部材20(リフレクター21,22)とランプボディ1
0間の隙間,リフレクター間領域20aおよび左右の側
縁領域20b,20cを隠すように延在する矩形枠体形
状のエクステンションリフレクターである。即ち、エク
ステンションリフレクター18は、レンズ12の側壁の
内側に沿って延在し、前方から見たときにリフレクター
構成部材20の左右の側縁領域20b,20cを含む外
側縁が隠れる所定の前後長さをもつ帯状延出部18a1
が形成されたスカート状のエクステンションリフレクタ
ー本体18aに、リフレクター構成部材20のリフレク
ター間領域20aに対応する上下に延びる帯状領域18
bが連成された構造の合成樹脂の一体成形体である。そ
してエクステンションリフレクター18の表面には、リ
フレクター21,22と同様のアルミ蒸着処理が施され
ており、これによって非点灯時の灯室内全体が奥行きを
もった金属色に見えて、外観体裁が良好となっている。
【0017】バルブ25,26の前方には、バルブ2
5,26のフィラメントからリフレクター21,22の
所定の有効反射面以外の領域に向かう光を遮光して、所
定の配光の形成に寄与するとともに、直射光が前面レン
ズ12から出射されることを防ぐシェード40,42が
設けられている。シェード40,42には脚41,43
(図4,5参照)が形成され、一方リフレクター構成部
材20(リフレクター21,22)にはボス21a,2
2aが立設され、脚41,43がボス21a,22aに
ねじ固定されて、シェード40,42がリフレクター構
成部材20(リフレクター21,22)に固定一体化さ
れている。
5,26のフィラメントからリフレクター21,22の
所定の有効反射面以外の領域に向かう光を遮光して、所
定の配光の形成に寄与するとともに、直射光が前面レン
ズ12から出射されることを防ぐシェード40,42が
設けられている。シェード40,42には脚41,43
(図4,5参照)が形成され、一方リフレクター構成部
材20(リフレクター21,22)にはボス21a,2
2aが立設され、脚41,43がボス21a,22aに
ねじ固定されて、シェード40,42がリフレクター構
成部材20(リフレクター21,22)に固定一体化さ
れている。
【0018】ランプボディ10の背面壁のバルブ挿着孔
23,24に臨む位置には、バルブ交換用の開口部10
a,10bがそれぞれ設けられ、開口部10a,10b
には、それぞれゴム製の防塵防水カバー11a,11b
が装着されている。またフォグランプBのバルブ交換用
の開口部10bの近傍には、図6に示すように、バルブ
挿着孔10cが設けられ、この孔10cに挿着されたク
リアランスランプ用のバルブ50が、リフレクター22
に形成された孔22aを貫通して前方に突出するように
配置されて、クリアランスランプCが構成されている。
23,24に臨む位置には、バルブ交換用の開口部10
a,10bがそれぞれ設けられ、開口部10a,10b
には、それぞれゴム製の防塵防水カバー11a,11b
が装着されている。またフォグランプBのバルブ交換用
の開口部10bの近傍には、図6に示すように、バルブ
挿着孔10cが設けられ、この孔10cに挿着されたク
リアランスランプ用のバルブ50が、リフレクター22
に形成された孔22aを貫通して前方に突出するように
配置されて、クリアランスランプCが構成されている。
【0019】ランプボディ10の左側部(正面から見て
左側部)には、浅い容器状のランプボディ54に光源で
あるバルブ55が挿着され、ランプボディ54の前面開
口部にアンバー色の前面レンズ56が組付一体化された
サイドターンシグナルランプDが配置されている。前面
レンズ56の内側には、プリズムステップが形成された
インナーレンズ57が配置されて、バルブ55の光を車
体の側方にまで広範囲に配光できる構造となっている。
左側部)には、浅い容器状のランプボディ54に光源で
あるバルブ55が挿着され、ランプボディ54の前面開
口部にアンバー色の前面レンズ56が組付一体化された
サイドターンシグナルランプDが配置されている。前面
レンズ56の内側には、プリズムステップが形成された
インナーレンズ57が配置されて、バルブ55の光を車
体の側方にまで広範囲に配光できる構造となっている。
【0020】図7,8は、本発明の第2の実施例である
自動車用前照灯を示すもので、本発明をユニット可動型
の前照灯に適用した実施例で、図7は同前照灯の正面
図、図8は同前照灯の水平断面図(図7に示す線VIII−
VIIIに沿う断面図)である。符号60は、前面の開口す
る容器状のランプボディで、ランプボディ60の内周面
には、ヘッドランプA1 の配光の形成に寄与する第1の
放物面リフレクター61と、フォグランプB1 の配光の
形成に寄与する第2の放物面リフレクター62とが左右
に隣接して一体に形成されている。リフレクター61,
62の後頂部には、バルブ挿着孔63,64が形成さ
れ、バルブ挿着孔63,64には光源であるバルブ6
5,66が挿着されるとともに、ランプボディ60の前
面開口部に前面レンズ66が組付けられて、ランプボデ
ィ・リフレクターユニットUとして一体化されている。
自動車用前照灯を示すもので、本発明をユニット可動型
の前照灯に適用した実施例で、図7は同前照灯の正面
図、図8は同前照灯の水平断面図(図7に示す線VIII−
VIIIに沿う断面図)である。符号60は、前面の開口す
る容器状のランプボディで、ランプボディ60の内周面
には、ヘッドランプA1 の配光の形成に寄与する第1の
放物面リフレクター61と、フォグランプB1 の配光の
形成に寄与する第2の放物面リフレクター62とが左右
に隣接して一体に形成されている。リフレクター61,
62の後頂部には、バルブ挿着孔63,64が形成さ
れ、バルブ挿着孔63,64には光源であるバルブ6
5,66が挿着されるとともに、ランプボディ60の前
面開口部に前面レンズ66が組付けられて、ランプボデ
ィ・リフレクターユニットUとして一体化されている。
【0021】またランプボディ60のリフレクター61
とリフレクター62間および側縁部におけるリフレクタ
ーとして機能しない領域(リフレクター間領域60aお
よびリフレクター側縁領域60c)には、前方に開口す
る後方膨出部が形成されて、この後方膨出部の膨出鉛直
端面によって後述するエイミング機構30配設用の立壁
67,68,69が構成されている。
とリフレクター62間および側縁部におけるリフレクタ
ーとして機能しない領域(リフレクター間領域60aお
よびリフレクター側縁領域60c)には、前方に開口す
る後方膨出部が形成されて、この後方膨出部の膨出鉛直
端面によって後述するエイミング機構30配設用の立壁
67,68,69が構成されている。
【0022】ランプボディ・リフレクターユニットUは
ランプハウジングH内に収容されるとともに、ユニット
UとランプハウジングH間に介装されたエイミング機構
30によって傾動可能に支持されている。エイミング機
構30は、ランプハウジングHに回転可能に支承され
て、前後に延出する一対のエイミングスクリュー34,
36と、揺動支点を構成する玉継手32によって構成さ
れ、エイミングスクリュー34,36の前端部は、リフ
レクター間領域60a,リフレクター側縁領域60cの
後方に下げられた立壁68,69に嵌着されたナット3
5,37に螺合し、リフレクター21,22間の後方に
下げられた立壁67に固設された玉部33aは、ランプ
ハウジングHに形成された玉受部33bに支承されてい
る。そしてエイミングスクリュー34,36の回動操作
によって、ユニットUが水平軸Lx,垂直軸Yy回りに
傾動して、ヘッドランプの光軸L1 およびフォグランプ
の光軸L2 を一体に傾動調整することができる。
ランプハウジングH内に収容されるとともに、ユニット
UとランプハウジングH間に介装されたエイミング機構
30によって傾動可能に支持されている。エイミング機
構30は、ランプハウジングHに回転可能に支承され
て、前後に延出する一対のエイミングスクリュー34,
36と、揺動支点を構成する玉継手32によって構成さ
れ、エイミングスクリュー34,36の前端部は、リフ
レクター間領域60a,リフレクター側縁領域60cの
後方に下げられた立壁68,69に嵌着されたナット3
5,37に螺合し、リフレクター21,22間の後方に
下げられた立壁67に固設された玉部33aは、ランプ
ハウジングHに形成された玉受部33bに支承されてい
る。そしてエイミングスクリュー34,36の回動操作
によって、ユニットUが水平軸Lx,垂直軸Yy回りに
傾動して、ヘッドランプの光軸L1 およびフォグランプ
の光軸L2 を一体に傾動調整することができる。
【0023】その他は前記した第1の実施例と同一であ
り、同一の符号を付すことにより重複した説明は省略す
る。
り、同一の符号を付すことにより重複した説明は省略す
る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る自動車用前照灯によれば、従来、前照灯を構成す
るランプ毎に別々であったランプボディ,リフレクター
構成部材およびエイミング機構(請求項3では、ランプ
ボディ・リフレクターユニットおよびエイミング機構)
が前照灯としてそれぞれ一つで済むので、前照灯を構成
する部品点数が少なく、構成が簡潔で前照灯がコンパク
トとなる上に、車体の灯具組付スペースも小さくて済
み、さらに灯具の組立作業,車体への組付作業も容易と
なる。またヘッドランプのリフレクターとフォグランプ
のリフレクターとがリフレクター構成部材として一体化
されて(請求項3では、ヘッドランプのリフレクターと
フォグランプのリフレクターとがランプボディ・リフレ
クターユニットとして一体化されて)いるため、一のエ
イミング機構によってヘッドランプとフォグランプのエ
イミング調整を同時に行うことができ、従来のようにヘ
ッドランプとフォグランプの光軸を一致させる作業が全
く不要となって、エイミング調整作業が非常に簡単とな
る。請求項1では、リフレクター構成部材のうち、フォ
グランプのリフレクター形成領域よりも一般に大きくか
つ重量のあるヘッドランプのリフレクター形成領域側が
一対のエイミングスクリューと1個の揺動支点からなる
エイミング機構によって支持されているため、リフレク
ター構成部材をスムーズに傾動でき、しかも車体から伝
達される振動等によってリフレクター構成部材が揺動
(カットオフラインが揺動)するような不具合がない。
請求項1では、リフレクターとして機能しないリフレク
ター離間領域の立壁の一部を後方に下げ、この後方に下
げた立壁に、エイミング機構構成部材の一部、例えば上
下方向調整用エイミングスクリューや揺動支点を配設す
るようにしたので、リフレクター構成部材とこのリフレ
クター構成部材配設用の立壁間には、従来のリフレクタ
ーとエイミング機構構成部材配設用ブラケット間におけ
る様なアンダーカット部がない。従って、リフレクター
構成部材を、従来の様にスライド金型を使うことなく、
リフレクター前後方向にのみ離型できる金型を使って成
形することができ、それだけリフレクター構成部材成形
用金型の構造が簡潔でコンパクトとなって、成形も容易
となる。請求項2では、エクステンションリフレクター
によって、ランプボディ内のリフレクター以外の部位が
隠されて(請求項4では、ランプボディ・リフレクター
ユニット内のリフレクター以外の部位が隠されて)灯室
内全体が明るい鏡面色に見えるので、前照灯としての見
栄えが良い。
に係る自動車用前照灯によれば、従来、前照灯を構成す
るランプ毎に別々であったランプボディ,リフレクター
構成部材およびエイミング機構(請求項3では、ランプ
ボディ・リフレクターユニットおよびエイミング機構)
が前照灯としてそれぞれ一つで済むので、前照灯を構成
する部品点数が少なく、構成が簡潔で前照灯がコンパク
トとなる上に、車体の灯具組付スペースも小さくて済
み、さらに灯具の組立作業,車体への組付作業も容易と
なる。またヘッドランプのリフレクターとフォグランプ
のリフレクターとがリフレクター構成部材として一体化
されて(請求項3では、ヘッドランプのリフレクターと
フォグランプのリフレクターとがランプボディ・リフレ
クターユニットとして一体化されて)いるため、一のエ
イミング機構によってヘッドランプとフォグランプのエ
イミング調整を同時に行うことができ、従来のようにヘ
ッドランプとフォグランプの光軸を一致させる作業が全
く不要となって、エイミング調整作業が非常に簡単とな
る。請求項1では、リフレクター構成部材のうち、フォ
グランプのリフレクター形成領域よりも一般に大きくか
つ重量のあるヘッドランプのリフレクター形成領域側が
一対のエイミングスクリューと1個の揺動支点からなる
エイミング機構によって支持されているため、リフレク
ター構成部材をスムーズに傾動でき、しかも車体から伝
達される振動等によってリフレクター構成部材が揺動
(カットオフラインが揺動)するような不具合がない。
請求項1では、リフレクターとして機能しないリフレク
ター離間領域の立壁の一部を後方に下げ、この後方に下
げた立壁に、エイミング機構構成部材の一部、例えば上
下方向調整用エイミングスクリューや揺動支点を配設す
るようにしたので、リフレクター構成部材とこのリフレ
クター構成部材配設用の立壁間には、従来のリフレクタ
ーとエイミング機構構成部材配設用ブラケット間におけ
る様なアンダーカット部がない。従って、リフレクター
構成部材を、従来の様にスライド金型を使うことなく、
リフレクター前後方向にのみ離型できる金型を使って成
形することができ、それだけリフレクター構成部材成形
用金型の構造が簡潔でコンパクトとなって、成形も容易
となる。請求項2では、エクステンションリフレクター
によって、ランプボディ内のリフレクター以外の部位が
隠されて(請求項4では、ランプボディ・リフレクター
ユニット内のリフレクター以外の部位が隠されて)灯室
内全体が明るい鏡面色に見えるので、前照灯としての見
栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用前照灯の正面
図
図
【図2】同前照灯の水平断面図(図1に示す線II−IIに
沿う断面図)
沿う断面図)
【図3】同前照灯の縦断面図(図1に示す線III −III
に沿う断面図)
に沿う断面図)
【図4】同前照灯の縦断面図(図1に示す線IV−IVに沿
う断面図)
う断面図)
【図5】同前照灯の縦断面図(図1に示す線V−Vに沿
う断面図)
う断面図)
【図6】同前照灯の上下調整用エイミングスクリュー配
設位置における水平断面図(図1に示す線VI−VIに沿う
断面図)
設位置における水平断面図(図1に示す線VI−VIに沿う
断面図)
【図7】本発明の第2の実施例である自動車用前照灯の
正面図
正面図
【図8】同前照灯の水平断面図(図7に示す線VIII−VI
IIに沿う断面図)
IIに沿う断面図)
【図9】従来の前照灯の正面図
【図10】同前照灯の水平断面図
【図11】同前照灯の縦断面図(図9に示す線XI−XIに
沿う断面図)
沿う断面図)
10 ランプボディ 18 エクステンションリフレクター 20 リフレクター構成部材 20a リフレクターとして機能しないリフレクター間
領域 20b,20c リフレクターとして機能しない側縁領
域 21 第1のリフレクター 22 第2のリフレクター 25,26,65,66 光源であるバルブ 27,28 エイミング機構配設用の立壁 30 エイミング機構 32 エイミング機構構成部材である玉継手 33a 玉部 33b 玉受部 34 エイミング機構構成部材である上下調整用エイミ
ングスクリュー 35 エイミング機構構成部材であるナット 36 エイミング機構構成部材である左右調整用エイミ
ングスクリュー 37 エイミング機構構成部材であるナット 40,42 シェード 60 ランプボディ 60a リフレクターとして機能しないリフレクター間
領域 60c リフレクターとして機能しない側縁領域 61 第1のリフレクター 62 第2のリフレクター A,A1 ヘッドランプ B,B1 フォグランプ H ランプハウジング U ランプボディ・リフレクターユニット
領域 20b,20c リフレクターとして機能しない側縁領
域 21 第1のリフレクター 22 第2のリフレクター 25,26,65,66 光源であるバルブ 27,28 エイミング機構配設用の立壁 30 エイミング機構 32 エイミング機構構成部材である玉継手 33a 玉部 33b 玉受部 34 エイミング機構構成部材である上下調整用エイミ
ングスクリュー 35 エイミング機構構成部材であるナット 36 エイミング機構構成部材である左右調整用エイミ
ングスクリュー 37 エイミング機構構成部材であるナット 40,42 シェード 60 ランプボディ 60a リフレクターとして機能しないリフレクター間
領域 60c リフレクターとして機能しない側縁領域 61 第1のリフレクター 62 第2のリフレクター A,A1 ヘッドランプ B,B1 フォグランプ H ランプハウジング U ランプボディ・リフレクターユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 B60Q 1/06 B60Q 1/20 F21V 14/04
Claims (4)
- 【請求項1】 すれ違いビーム用ヘッドランプの配光の
形成に寄与する第1の放物面リフレクターとフォグラン
プの配光の形成に寄与する第2の放物面リフレクターと
が左右に隣接して一体に形成されたリフレクター構成部
材が、単一のランプボディ内に収容され、前記リフレク
ター構成部材は、リフレクター構成部材とランプボディ
間に介装された一のエイミング機構によって傾動調整可
能に支持された自動車用前照灯であって、 前記リフレクター構成部材の第1の放物面リフレクター
形成側が、1個の傾動支点と上下方向調整用エイミング
スクリューと左右方向調整用エイミングスクリューとか
ら構成されたエイミング機構によって支持され、 前記リフレクター構成部材における第1のリフレクター
と第2のリフレクターとは左右方向に所定距離だけ離間
して形成されるとともに、このリフレクター離間領域を
形成する立壁の一部が第1のリフレクターおよび第2の
リフレクターの開口端よりも後方に形成され、この後方
に下げられた立壁に前記エイミング機構構成部材の一部
が配設された ことを特徴とする自動車用前照灯。 - 【請求項2】 前記リフレクター構成部材の前方には、
ランプボディとリフレクター構成部材間の隙間および前
記リフレクター離間領域を隠すエクステンションリフレ
クターが設けられたことを特徴とする請求項1記載の自
動車用前照灯。 - 【請求項3】 すれ違いビーム用ヘッドランプの配光の
形成に寄与する第1の放物面リフレクターとフォグラン
プの配光の形成に寄与する第2の放物面リフレクターと
が左右に隣接して一体に形成されたランプボディ・リフ
レクターユニットが、単一のランプハウジング内に収容
され、前記ランプボディ・リフレクターユニットは、ラ
ンプボディ・リフレクターユニットとランプハウジング
間に介装された一のエイミング機構によって傾動調整可
能に支持された自動車用前照灯であって、 前記ランプボディ・リフレクターユニットの第1の放物
面リフレクター形成側が、1個の傾動支点と上下方向調
整用エイミングスクリューと左右方向調整用エイミング
スクリューとから構成されたエイミング機構によって支
持され、前記ランプボディ・リフレクターユニットにおける第1
のリフレクターと第2 のリフレクターとは左右方向に所
定距離だけ離間して形成されるとともに、このリフレク
ター離間領域を形成する立壁の一部が第1のリフレクタ
ーおよび第2のリフレクターの開口端よりも後方に形成
され、この後方に下げられた立壁に前記エイミング機構
構成部材の一部が配設された ことを特徴とする自動車用
前照灯。 - 【請求項4】 前記第1,第2リフレクターの前方に
は、リフレクター側縁領域および前記リフレクター離間
領域を隠すエクステンションリフレクターが設けられた
ことを特徴とする請求項3記載の自動車用前照灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06236595A JP3256403B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 自動車用前照灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06236595A JP3256403B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 自動車用前照灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08264005A JPH08264005A (ja) | 1996-10-11 |
JP3256403B2 true JP3256403B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=13198027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06236595A Expired - Fee Related JP3256403B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 自動車用前照灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256403B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10233104A (ja) * | 1997-02-19 | 1998-09-02 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用灯具 |
JP3964101B2 (ja) | 2000-05-24 | 2007-08-22 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
US10538272B2 (en) | 2017-04-17 | 2020-01-21 | Kubota Corporation | Vehicle |
-
1995
- 1995-03-22 JP JP06236595A patent/JP3256403B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08264005A (ja) | 1996-10-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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