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JP3255066B2 - ハイブリッド車用の暖房制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車用の暖房制御装置

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Publication number
JP3255066B2
JP3255066B2 JP01429797A JP1429797A JP3255066B2 JP 3255066 B2 JP3255066 B2 JP 3255066B2 JP 01429797 A JP01429797 A JP 01429797A JP 1429797 A JP1429797 A JP 1429797A JP 3255066 B2 JP3255066 B2 JP 3255066B2
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JP
Japan
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engine
temperature
heating
cooling water
operating point
Prior art date
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JP01429797A
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JPH10203145A (ja
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正 中川
孝充 松野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH10203145A publication Critical patent/JPH10203145A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両走行のための
駆動源としてエンジンに加えて電気モータを備えたハイ
ブリッド車に係り、該ハイブリッド車の車室内の暖房用
に設けられるハイブリッド車用の暖房制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ガソリン等の燃料を燃焼させて駆
動力を得るエンジンに加えて、電気によって駆動力を得
る電気モータが併設されたハイブリッド車が提案されて
いる。このハイブリッド車は、エンジンを停止させて
も、予め充電されるかエンジンによって走行中に発電し
て充電しているバッテリーから供給する電力によって電
気モータを駆動して走行することができる。
【0003】一方、このようなハイブリッド車では,エ
ンジンを駆動して走行するときに、電気モータを補助的
に駆動させることにより、エンジンの燃焼効率を向上さ
せて、エンジンが常に最高効率点で運転されるようにし
ている。これによって、燃料消費を抑えると共に排気ガ
ス中の二酸化炭素の低減を図ることができる。すなわ
ち、低公害と省エネルギーを図ることができる。
【0004】ところで、ハイブリッド車においても、車
室内の暖房を行うときに、エンジンの冷却水を用いてい
る。このような車両の暖房装置では、エンジンの廃熱に
よって加熱された冷却水をヒータコアへ供給し、ヒータ
コアで車室内へ吹出す空気との間で熱交換を行うように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハイブ
リッド車では、エンジンが最高効率点で運転されること
によって廃熱の発生も抑えられるため、エンジンの冷却
水の温度も比較的低く維持されることになる。このため
に、外気温度が低く大きな暖房能力が要求されるとき
に、冷却水温度も低くなってしまい、エンジンの冷却水
を用いて暖房を行うときに十分な暖房能力が得られない
と言う問題が生じる。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、車室内を所望の暖房状態に維持することができる
ハイブリッド車用の暖房制御装置を提案することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、駆動源としてエンジンとモータを備え、駆動力制御
手段によって前記エンジンが所定の動作点で駆動される
ように前記モータの駆動を制御するハイブリッド車に設
けられ、エンジンの冷却水を用いて車室内の暖房を行う
ハイブリッド車用の暖房制御装置であって、車室内の暖
房に用いる前記エンジンの冷却水の水温を検出する水温
検出手段と、前記水温検出手段によって検出した冷却水
の水温が予め設定された所定の水温より低いときに前記
エンジンの動作点の変更要求を前記駆動力制御手段へ出
力する暖房能力要求手段と、を含むことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、廃熱等が抑えられて運
転されているエンジンの冷却水の温度(水温)が予め設
定されている所定の水温より低く、十分な暖房能力が得
られないと想定される時には、エンジンの廃熱が高くな
るように動作点の変更を要求する。駆動力制御手段は、
この要求に応じてエンジンの廃熱が増加するようにエン
ジンの動作点を変更して、エンジンの冷却水の水温を上
昇させる。
【0009】したがって、エンジンの冷却水の水温が予
め設定された水温より低く、エンジンの冷却水による暖
房能力が低い時にも、設定された水温に応じた十分な暖
房能力を得ることができ、車室内を所望の暖房状態に維
持することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記暖房能力要
求手段が、環境条件ないし設定条件によって決定される
暖房負荷から前記所定の水温を設定する必要水温設定手
段を含むことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、暖房負荷に応じてエン
ジンの動作点を変更するエンジンの冷却水の水温を設定
する。これによって、例えば、暖房負荷が大きく、大き
な暖房能力が必要とされる時など、暖房負荷に対してエ
ンジンの冷却水の水温が低い時にのみ、暖房負荷とエン
ジン冷却水の水温に応じてエンジンの動作点を変更する
ことができる。
【0012】したがって、エンジンの動作点の変更を必
要最小限に抑えることができ、所望の暖房能力を確保し
つつ、エンジンの燃料消費を暖房能力を必要最小限に抑
えることができ、エンジンの省エネルギーを図ることが
できる。
【0013】このようにエンジンの動作点を変更すると
きのエンジンの冷却水の水温は、予め所定の暖房能力が
得られるように設定された水温(例えば80°C等の固
定値)であっても良いが、暖房負荷に応じて設定された
水温に基づいて行われる可変値とすることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記エンジンの
冷却水の水温が前記所定の水温に達したときに、前記エ
ンジンの動作点の変更要求を解除する要求解除手段を含
むことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、エンジンの冷却水の温
度が十分な暖房能力を確保できる温度に達したときに、
動作点の変更要求を解除する。これによって、エンジン
の省エネルギー運転を行うことができる。
【0016】すなわち、図1に示されるように、本発明
の暖房制御装置は、必要水温設定手段50が、外気温
度、室温、日射量等の環境条件を検出する環境条件設定
手段52又は環境条件設定手段52と設定温度等を設定
する設定手段54の設定に基づいて、暖房に必要な冷却
水の水温を設定する。
【0017】暖房能力要求手段56は、設定された水温
と、水温検出手段58の検出した現在の水温を比較し、
現在の水温が設定された水温に達していないときには、
駆動力制御手段60に冷却水の水温を上昇させるように
要求する。この要求を受けて、駆動力制御手段60が冷
却水の水温が上昇するようにエンジンの動作点を変更す
ることにより、所望の暖房能力が確保される。
【0018】また、要求解除手段62は、暖房能力要求
手段56が冷却水の水温が上昇するように要求している
ときに、冷却水の水温が設定された水温に達すると、こ
の要求を解除する。これによって、エンジンは通常の省
エネルギーを図る動作点に戻されて駆動される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図2には、本実施の形態に適用したハイブリッド
車10の概略構成が示されている。
【0020】このハイブリッド車10には、走行用の駆
動源としてエンジン12とアシストモータ14が設けら
れており、エンジン12ないしアシストモータ14の駆
動力が、図示しないトランスミッションを介して駆動輪
16へ出力されることにより走行するようになってい
る。エンジン12の駆動軸12Aは、プラネタリギア1
8を介してアシストモータ14とジェネレータ20に分
配されるようになっている。
【0021】ジェネレータ20は、エンジン12の駆動
力が伝達されることによって、電力を発生する。この電
力は直接ないし図示しないバッテリーを介してアシスト
モータ14へ供給される。また、アシストモータ14
は、ジェネレータ20から供給される電力ないし図示し
ないバッテリーを介して供給される電力によって回転駆
動し、エンジン12の発生するパワー(エネルギー)と
共に出力軸22へ出力される。
【0022】エンジン12及びアシストモータ14は、
エンジンECU24に接続されており、このエンジンE
CU24に制御されて駆動されるようになっている。
【0023】エンジンECU24では、出力軸22に出
力すべきパワーに基づいて目標トルクと目標回転数を設
定する。通常、出力すべきパワーPa、目標トルクT
e、目標回転数Neとしたときに、出力すべきパワーP
aに対して、目標トルクTe、目標回転数Neは、Pa
=Te×Neの関係にある。
【0024】一方、エンジンECU24には、エンジン
12ができる限り効率の高い状態で運転され、かつ、パ
ワーPaの変化に対してエンジン12の運転状態が滑ら
かに変化するように、実験結果から求めたパワーPaに
対するエンジン12の目標トルクTe及び目標回転数N
eがマップとして記憶されている。エンジンECU24
は、このマップから出力軸22から出力するパワーPa
に対する目標トルクTeと目標回転数Neを求め、エン
ジン12が目標回転数Neとなるように駆動を制御す
る。
【0025】すなわち、図3に示されるように、エンジ
ン12の定熱効率曲線α1 、α2 、α3 、・・・と、パ
ワーPaが一定の定パワー曲線P1 、P2 、P3 、・・
・から、エンジン12の効率が最も高くなる動作点(以
下「運転ポイント」と言う)は、A1 、A2 、A3 、・
・・となる。ここから、エンジン12を最も効率の高い
運転状態とするための目標回転数Ne及び目標トルクT
eは、これらの運転ポイントA1 、A2 、A3 、・・・
を結ぶ系統(最高効率制御線B)上の点となる。例え
ば、出力パワーPa=P1 とすると、目標回転数Ne=
Ne1 、目標トルクTe=Te1 となる。
【0026】しかしながら、最高効率制御線B上では、
設定されているパワーPaに対して熱効率が最良となる
ため、冷却水受熱量が最も少なくなる。すなわち、最高
効率制御線B上の運転ポイントでは、エンジン12の廃
熱が最も少なくなり、冷却水の温度上昇が押さえられ
る。
【0027】なお、図3は、エンジン12の回転数Nに
対する熱効率をパラメータとしたエンジン12のトルク
Tを実線で示しており、定熱効率曲線α1 、α2 、α3
では、定熱効率曲線α1 が熱効率が悪く、定熱効率曲線
α3 が熱効率が良い。すなわち、効率は、悪α1
α2 、α3 良、となっている。
【0028】エンジンECU24には、この定パワー曲
線P1 、P2 、P3 、・・・がマップとして記憶されて
おり、通常、出力すべきパワーPaに基づいてエンジン
12が最も効率が高い運転状態となる最高効率制御線B
から目標回転数Ne及び目標トルクTeを設定する。
【0029】このようにしてエンジンECU24は、エ
ンジン12の目標回転数Ne及び目標トルクTeを設定
すると、アシストモータ12のトルク指令値Tmを設定
する。アシストモータ14のトルク指令値Tmは、目標
回転数Neと目標トルクTe及びギア比等に基づいて算
出でき、エンジンECU24では、算出したアシストモ
ータ14のトルク指令値Tmが得られるようにアシスト
モータ14の駆動を制御する。このときのアシストモー
タ14の制御方法としては、インバータ制御等の種々の
トルク制御方法を用いることができる。
【0030】これによって、エンジンECU24では、
エンジン12を最も効率良く運転しながら、所定のパワ
ーPaが得られるようにしている。
【0031】図2に示されるように、ハイブリッド車1
0には、本発明を適用した空調装置30が設けられてい
る。この空調装置30は、図示しないコンプレッサ、エ
バポレータ等を含む一般的構成の冷凍サイクルによって
車室内へ吹出す空気の冷却及び除湿を行う冷房機構と共
に、エンジン12の冷却水を用いて車室内へ吹出す空気
を加熱する暖房機構32を備えている。なお、空調装置
30は、ハイブリッド車に限らず種々の車両に設けられ
ている冷房機構を適用することができ、本実施の形態で
は、冷房機構の詳細な説明を省略する。また、暖房機構
32の機器構成は、エンジンの冷却水を用いた従来公知
の機構を適用可能である。
【0032】空調装置30の暖房機構32は、ヒータコ
ア34及びヒータコア34とエンジン12との間でエン
ジン12の冷却水を循環させる循環ポンプ36を備えて
いる。循環ポンプ36が作動されることにより、エンジ
ン12の冷却水がヒータコア34へ供給され、ヒータコ
ア34を通過して車室内へ吹き出される空気を加熱す
る。これによって、車室内の暖房が行われる。
【0033】この空調装置30には、暖房制御装置とし
てエアコンECU(以下、「ECU38」と言う)が設
けられており、循環ポンプ36は、このECU38に制
御されて作動される。なお、以下では、ECU38によ
る暖房機構32の制御について説明するが、ECU38
は、暖房機構32の制御とあわせてエアコン30の冷房
機構の制御を行う。
【0034】このECU38には、エンジン12の冷却
水の温度を検出する水温度検出手段として、水温センサ
40が設けられている。また、ECU38には、環境条
件を検出するための日照センサ42、外気温センサ4
4、室温センサ46等の環境条件検出手段と、車室内の
空調温度、空調装置30の運転モード等の運転条件を設
定する設定手段等が接続されている(図示省略)。
【0035】ECU38では、環境条件検出手段の検出
結果及び設定手段の設定結果から運転条件を設定し、暖
房機構32ないし冷房機構を制御して車室内を設定され
た温度(設定温度)とするように空調を行うようになっ
ている。
【0036】ところで、ECU38は、車室内の暖房を
行うときに、外気温度、日射量、室温等の環境条件と設
定温度に基づいて、車室内を設定温度に暖房するために
必要な冷却水の水温を設定する。すなわち、冷却水の水
温が低いと、車室内へ吹出す空気を十分に加熱すること
ができなくなり、暖房能力の不足感が生じてしまう。
【0037】このような暖房能力の不足感が生じるのを
防止するために、冷却水の温度が低く、十分な暖房能力
が得られない状態であるときには、エンジンECU24
へ、エンジン12を運転ポイントの変更を要求する信号
を出力するようになっている。
【0038】すなわち、図3に示されるように、エンジ
ン12が最高効率制御線Bで運転されているときには、
冷却水の受熱量が低くなるため、冬季期間等の外気温度
が低いときには、冷却水の温度も上昇せずに低くなって
しまう。このために、十分な暖房能力が得られないこと
がある。
【0039】このため、エンジンECU24では、空調
装置30のECU38から、冷却水の水温を上げるため
の運転ポイントの変更要求があると、冷却水の受熱量が
多くなるように運転ポイントを変更する。
【0040】この変更する運転ポイントは、暖房制御線
Cとして予め設定されており、この暖房制御線Cは、最
高効率制御線Bに対して、冷却水の受熱量が多くなるよ
うに設定されている。すなわち、暖房制御線Cは、エン
ジン12の廃熱量が多くなるように設定されている。
【0041】エンジンECU24では、運転ポイントの
変更要求を受けると、定パワー曲線Paに沿って運転ポ
イントを暖房制御線C上へ移動させて、目標回転数Ne
及び目標トルクTeを設定し、この設定結果に基づいて
エンジン12及びアシストモータ14を制御する。これ
によって、エンジンECU24は、エンジン12の廃熱
量を多くし、冷却水の水温を上昇させるようにしてい
る。
【0042】また、ECU38では、冷却水の水温が所
定の温度(例えば所定の暖房能力を得るために設定した
冷却水温度)に達すると、運転ポイントの変更要求を解
除する。これによって、エンジンECU24では、暖房
制御線C上に設定していた運転ポイントを、最高効率制
御線B上に戻し、最高効率でエンジン12が運転される
ように制御する。
【0043】以下に、図4に示されrフローチャートを
参照しながら、本実施の形態の作用を説明する。図4に
は、空調装置30の暖房運転時の冷却水温度制御ルーチ
ンを示している。なお、エンジンECU24は、通常、
エンジン12が最高効率で運転されるようにエンジン1
2及びアシストモータ14の駆動を制御している。すな
わち、エンジン12の運転ポイントが、図3で示される
最高効率制御線B上となるようにエンジン12及びアシ
ストモータ14を制御している。
【0044】図4に示されるフローチャートは、例えば
空調装置30の空調運転中ないし暖房時に実行され、最
初のステップ100では、日照センサ42、外気温セン
サ44、室温センサ46によって環境条件となる。日照
量Ts、外気温度Ta、室温Tr等の環境条件を読込
む。これと共に、設定温度や運転モード等の設定条件を
読込む。
【0045】次に、ステップ102では、環境条件及び
設定条件から、暖房運転を行うか否かの判断を行い、暖
房運転を行うとき(ステップ102で肯定判定)には、
ステップ104へ移行する。なお、空調装置10の運転
モードとして暖房運転(ヒータコア34による空気の加
熱のみを行う運転)を設定できるときには、この設定に
基づいて、ステップ102で判断しても良い。
【0046】暖房運転に設定されると、ステップ104
では、日照量Ts、外気温度Ta、室温Tr等の環境条
件から暖房に必要な冷却水の水温を設定(以下「設定水
温Tws」と言う)する。
【0047】この設定水温Twsは、日射量Ts、外気
温度Ta、室温Tr等の環境条件の関数、Tws=f
(Ts、Ta、Tr)として求めることができる。
【0048】これと共に、ステップ106では、水温セ
ンサ40によってエンジン12の冷却水の水温Twを測
定し、ステップ108では、測定した水温Twと、設定
水温Twsを比較し、測定した水温Twが設定水温Tw
sより高い(Tw≧Tws)ときには、現在の温度の冷
却水を用いて十分な暖房能力が得られると判断(ステッ
プ108で肯定判定)する。
【0049】一方、水温Twが、設定水温Twsより低
いとき(Tw<Tws)には、現在の冷却水の温度で
は、十分な暖房能力が得られないと判断(ステップ10
8で否定判定)して、ステップ110へ移行する。
【0050】このステップ110では、エンジンECU
24へ冷却水の水温が上昇するように運転ポイントの変
更を要求する。
【0051】エンジンECU24では、空調装置30の
ECU38から冷却水の水温を上昇要求を受けると、最
高効率制御線B上に設定していた運転ポイントを、暖房
制御線C上となるように変更する。
【0052】これにより、例えば、図3に示される最高
効率制御線B上の運転ポイントA1で、エンジン12の
目標回転数Ne1 、目標トルクTe1 に設定されている
ときには、パワーPaが同じとなる暖房制御線C上の運
転ポイントA1 ' へ運転ポイントを変更する。これによ
って、目標回転数Ne及び目標トルクTeが、それぞれ
目標回転数Ne1 ’及び目標トルクTe1 ’に設定され
る。
【0053】エンジンECU24は、この設定結果に基
づいて、アシストモータ14のトルク指令値Tmを設定
(演算して設定)、これらの設定結果に基づいてエンジ
ン12及びアシストモータ14を制御する。これにより
エンジン12は、廃熱量が多くなり、冷却水の受熱量
が増加する。したがってエンジン12の冷却水の水温
Twが上昇する。
【0054】図4のフローチャートのステップ112で
は、運転ポイントが変更されたエンジン12の冷却水の
水温Twを測定し、次のステップ114では測定した
水温Twが、設定水温Twsに達したか否かを確認す
る。ここで、冷却水の水温Twが、設定水温Twsに達
していなければ(Tw<Tws)、ステップ114で否
定判定されて、エンジンECU24での暖房制御線C上
を運転ポイントとした制御を継続させる。
【0055】一方、冷却水の水温Twが、設定水温Tw
sに達すると(Tw≧Tws)、所望の暖房能力が得ら
れる冷却水の水温に達したと判断(ステップ114で肯
定判定)して、ステップ116へ移行する。
【0056】このステップ116では、エンジンECU
24へ出力していた運転ポイントの変更要求を解除す
る。すなわち、暖房制御線Cに沿って運転ポイントの設
定を、通常の最高効率制御線Bに沿った運転ポイントの
設定に戻すように指示する。
【0057】これによりエンジンECU24は、暖房制
御線C上で設定していた運転ポイントを最高効率制御線
B上に設定し、エンジン12が、省エネルギーでの運転
に戻される。
【0058】このように、エンジン12を最高効率で運
転するハイブリッド車10において、暖房運転時に冷却
水の水温が低くなっているときには、冷却水の水温が上
昇するようにエンジン12の運転ポイントを変更するこ
とにより、暖房不足を生じさせることがない。
【0059】また、エンジン12の冷却水の水温が、十
分な暖房能力の得られる温度に達したときには、エンジ
ン12を最高効率での運転に戻すことにより、省エネル
ギーを図ることができる。
【0060】このとき、従来から車両の空調装置に用い
られている構成で、特別な部品を負荷することなく、簡
単に十分な暖房能力が得られるようにすることができ
る。すなわち、特別な部品等を付加することなく、冷却
水の水温に基づいたエンジン12の制御プログラムを追
加するだけで、簡単に省エネルギーと必要に応じた暖房
能力の上昇を図ることができる。
【0061】なお、本実施の形態は、本発明の一例を示
すものであり、本発明を適用したハイブリッド車及び空
調装置の構成を限定するものではない。本発明は、アシ
スト用のモータを用いて、エンジンを最高効率で運転す
る種々の構成のハイブリッド車に設けられる種々の空調
装置の暖房用の制御に用いることができる。
【0062】また、本実施の形態では、特に暖房負荷に
基づいて設定水温Twsを設定するように説明したが、
この設定水温Twsを予め所定の暖房能力が得られる冷
却水の水温に設定しておいたものでも良い。すなわち、
本実施の形態では、設定水温Twsを暖房負荷に応じて
変更する可変値としたが、所定の暖房能力が得られる冷
却水の温度(例えば80°C)として記憶させておく固
定値とし、この固定値として記憶されている設定水温T
wsに基づいて、エンジンの運転ポイントを変更するよ
うに制御しても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、冷
却水の水温が十分又は所望のな暖房能力が得られる温度
に達していないときには、エンジンの冷却水の水温を上
昇させるようにするため、暖房能力の不足を生じさせる
ことがないと言う優れた効果が得られる。また、本発明
では、エンジンの冷却水の水温が十分な暖房能力が得ら
れる温度に達したときには、エンジンの最高効率制御に
移行させるため、ハイブリッド車の省エネルギーの機能
を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るハイブリッド車と空調装置
の構成を示す要部ブロック図である。
【図3】エンジンの熱効率及びパワーをパラメータとし
たエンジン回転数に対するエンジントルクの変化を示す
線図である。
【図4】暖房能力を維持するための冷却水の水温の制御
の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ハイブリッド車 12 エンジン 14 アシストモータ 24 エンジンECU(駆動力制御手段) 30 空調装置 32 暖房機構 34 ヒータコア 38 ECU(必要水温設定手段、暖房能力要求手
段、要求解除手段) 40 水温センサ(水温検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96931(JP,A) 特開 平5−221233(JP,A) 特開 昭58−194619(JP,A) 実開 昭53−99427(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/08 B60H 1/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源としてエンジンとモータを備え、
    駆動力制御手段によって前記エンジンが所定の動作点で
    駆動されるように前記モータの駆動を制御するハイブリ
    ッド車に設けられ、エンジンの冷却水を用いて車室内の
    暖房を行うハイブリッド車用の暖房制御装置であって、 車室内の暖房に用いる前記エンジンの冷却水の水温を検
    出する水温検出手段と、 前記水温検出手段によって検出した冷却水の水温が予め
    設定された所定の水温より低いときに前記エンジンの動
    作点の変更要求を前記駆動力制御手段へ出力する暖房能
    力要求手段と、 を含むことを特徴とするハイブリッド車用の暖房制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記暖房能力要求手段が、環境条件ない
    し設定条件によって決定される暖房負荷から前記所定の
    水温を設定する必要水温設定手段を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のハイブリッド車用の暖房制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの冷却水の水温が前記所定
    の水温に達したときに、前記エンジンの動作点の変更要
    求を解除する要求解除手段を含むことを特徴とする請求
    項1又は請求項2の何れかに記載のハイブリッド車用の
    暖房制御装置。
JP01429797A 1997-01-28 1997-01-28 ハイブリッド車用の暖房制御装置 Expired - Lifetime JP3255066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01429797A JP3255066B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 ハイブリッド車用の暖房制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01429797A JP3255066B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 ハイブリッド車用の暖房制御装置

Publications (2)

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