JP3116629B2 - 画像記録装置の転写装置 - Google Patents
画像記録装置の転写装置Info
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- JP3116629B2 JP3116629B2 JP05027531A JP2753193A JP3116629B2 JP 3116629 B2 JP3116629 B2 JP 3116629B2 JP 05027531 A JP05027531 A JP 05027531A JP 2753193 A JP2753193 A JP 2753193A JP 3116629 B2 JP3116629 B2 JP 3116629B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンター等の
画像記録装置に関し、特に当該装置の転写材を転写シー
トに静電吸着させて搬送、転写する転写装置に関するも
のである。
画像記録装置に関し、特に当該装置の転写材を転写シー
トに静電吸着させて搬送、転写する転写装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置の転写装置の中で、多重転
写装置は、感光体が一回転する毎に形成される単色トナ
ー像を転写シートに静電吸着させて搬送される転写材に
転写するためのものであり、多重転写装置における前記
単色トナー像の転写をイエロー、マゼンダ、シアン、ブ
ラックの各色について繰り返すことでフルカラー記録画
像を得ることができる。
写装置は、感光体が一回転する毎に形成される単色トナ
ー像を転写シートに静電吸着させて搬送される転写材に
転写するためのものであり、多重転写装置における前記
単色トナー像の転写をイエロー、マゼンダ、シアン、ブ
ラックの各色について繰り返すことでフルカラー記録画
像を得ることができる。
【0003】前記多重転写装置は、図1に示すように転
写材としての用紙4を転写フィルムに吸着させるサイク
ルとこれに続く感光体1上のトナー像を転写ドラム2の
転写シート10に転写するサイクルをオーバーラップさ
せて連続的に実行されるのが従来からの技術である。す
なわち、処理速度を上げるために、吸着、転写サイクル
はオーバーラップしたまま連続して実施し、静電吸着用
のコロトロン11の放電が終わらないうちに、1色目の
転写用コロトロン13の放電を始める。用紙4は用紙搬
送の位置合わせの後、一対の用紙送りロール9により転
写シート10に向け搬送される。そして、転写シート1
0にその先端が到達すると転写シート10円周内の吸着
コロトロン11と対向ロール8により転写シートに吸着
される。。
写材としての用紙4を転写フィルムに吸着させるサイク
ルとこれに続く感光体1上のトナー像を転写ドラム2の
転写シート10に転写するサイクルをオーバーラップさ
せて連続的に実行されるのが従来からの技術である。す
なわち、処理速度を上げるために、吸着、転写サイクル
はオーバーラップしたまま連続して実施し、静電吸着用
のコロトロン11の放電が終わらないうちに、1色目の
転写用コロトロン13の放電を始める。用紙4は用紙搬
送の位置合わせの後、一対の用紙送りロール9により転
写シート10に向け搬送される。そして、転写シート1
0にその先端が到達すると転写シート10円周内の吸着
コロトロン11と対向ロール8により転写シートに吸着
される。。
【0004】本装置においては装置のコンパクト化の為
に、用紙送りロール9と対向ロール8間の距離を短くす
る必要があった。また、転写コロトロン13と対向ロー
ル8の距離も構成上の制約があり短くする必要があっ
た。以上の理由により吸着サイクルと転写サイクルをオ
ーバーラップさせるような構成となり次に述べるような
問題が生じた。
に、用紙送りロール9と対向ロール8間の距離を短くす
る必要があった。また、転写コロトロン13と対向ロー
ル8の距離も構成上の制約があり短くする必要があっ
た。以上の理由により吸着サイクルと転写サイクルをオ
ーバーラップさせるような構成となり次に述べるような
問題が生じた。
【0005】一対の用紙送りロール9と対向ロール8間
が短いので、この間に用紙4が斜め方向から対向ロール
8、用紙送りロール9に突入した場合、用紙4にその搬
送方向に直交する軸方向の外力(スラスト力)が発生
し、この用紙4にかかる前記スラスト力の反作用によ
り、転写シート10側にもスラスト力が作用する。この
スラスト力は、吸着サイクル中の用紙後端が用紙送りロ
ール9を抜けるまで発生し、このスラスト力により転写
シート10及び転写シート保持部材全体は50μ〜30
μ軸方向に移動してしまう。但し、用紙後端が用紙送り
ロール9を抜けた後は、スラスト力はゼロとなり、転写
シート10、転写シート保持部材全体は元の位置に戻
る。戻った状態で本転写サイクル、次の転写サイクルを
継続する。
が短いので、この間に用紙4が斜め方向から対向ロール
8、用紙送りロール9に突入した場合、用紙4にその搬
送方向に直交する軸方向の外力(スラスト力)が発生
し、この用紙4にかかる前記スラスト力の反作用によ
り、転写シート10側にもスラスト力が作用する。この
スラスト力は、吸着サイクル中の用紙後端が用紙送りロ
ール9を抜けるまで発生し、このスラスト力により転写
シート10及び転写シート保持部材全体は50μ〜30
μ軸方向に移動してしまう。但し、用紙後端が用紙送り
ロール9を抜けた後は、スラスト力はゼロとなり、転写
シート10、転写シート保持部材全体は元の位置に戻
る。戻った状態で本転写サイクル、次の転写サイクルを
継続する。
【0006】このスラスト力を受けている状態での転写
像とスラスト力が解放されてからの転写像の位置ずれが
色ずれとなってコピー上に出てしまう問題があった。ま
た、7%以上吸湿したような用紙4を使用した場合は、
転写コロトロン13からの放電電流が図1に示す吸着コ
ロトロン11に対向する位置にある対向ロール9を介し
てアースされることになり、トナー像の転写に乱れが生
じて、用紙上の画質に悪影響を与えるという問題もあっ
た。
像とスラスト力が解放されてからの転写像の位置ずれが
色ずれとなってコピー上に出てしまう問題があった。ま
た、7%以上吸湿したような用紙4を使用した場合は、
転写コロトロン13からの放電電流が図1に示す吸着コ
ロトロン11に対向する位置にある対向ロール9を介し
てアースされることになり、トナー像の転写に乱れが生
じて、用紙上の画質に悪影響を与えるという問題もあっ
た。
【0007】上記2つの問題点を解決するためには、転
写シート10上の吸着位置と転写位置間の距離をできる
だけ大きくとることである。そうすると用紙吸着サイク
ルとトナー像転写サイクルとのオーバーラップがなくな
り、後述の含水率の高い用紙を用いる場合でも、転写電
流の漏れがなくなる。また、画像記録装置全体の大きさ
に制約があるため、前記距離を大きくすることはできな
い。
写シート10上の吸着位置と転写位置間の距離をできる
だけ大きくとることである。そうすると用紙吸着サイク
ルとトナー像転写サイクルとのオーバーラップがなくな
り、後述の含水率の高い用紙を用いる場合でも、転写電
流の漏れがなくなる。また、画像記録装置全体の大きさ
に制約があるため、前記距離を大きくすることはできな
い。
【0008】なお、転写シート10の用紙吸着位置で発
生したスラスト力による振動は転写シート10への搬送
直前の用紙位置合わせ部、吸着位置間の間隔を充分に取
り、この間の用紙ループにより前記スラスト力を緩和し
て用紙1を転写シート10に吸着させる位置では用紙4
に与える規制をなくし、フリーの状態で転写シート10
に吸着させても良いが、この方法では依然として装置の
コンパクト化が不可能である。
生したスラスト力による振動は転写シート10への搬送
直前の用紙位置合わせ部、吸着位置間の間隔を充分に取
り、この間の用紙ループにより前記スラスト力を緩和し
て用紙1を転写シート10に吸着させる位置では用紙4
に与える規制をなくし、フリーの状態で転写シート10
に吸着させても良いが、この方法では依然として装置の
コンパクト化が不可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的は
制約された大きさの画像記録装置の範囲内で上記用紙の
スラスト力による転写画像の欠陥および吸湿した用紙を
用いた時に発生する転写電流の漏れによる転写画像の欠
陥を改善した転写装置を提供することである。
制約された大きさの画像記録装置の範囲内で上記用紙の
スラスト力による転写画像の欠陥および吸湿した用紙を
用いた時に発生する転写電流の漏れによる転写画像の欠
陥を改善した転写装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、像担持体上に形成
されるトナー像を転写材担持体に保持して搬送される転
写材に転写する画像記録装置の転写装置において、転写
サイクルに先立って転写材担持体へ転写材を吸着させる
転写材吸着専用サイクルを備え、前記転写材が静電吸着
のみにより転写材担持体へ保持され、かつ特定の前記転
写材の前記転写材吸着専用サイクル時には前記転写材担
持体への転写材の吸着速度を遅くするよう制御する制御
装置を有していることを特徴とする。
構成によって達成される。すなわち、像担持体上に形成
されるトナー像を転写材担持体に保持して搬送される転
写材に転写する画像記録装置の転写装置において、転写
サイクルに先立って転写材担持体へ転写材を吸着させる
転写材吸着専用サイクルを備え、前記転写材が静電吸着
のみにより転写材担持体へ保持され、かつ特定の前記転
写材の前記転写材吸着専用サイクル時には前記転写材担
持体への転写材の吸着速度を遅くするよう制御する制御
装置を有していることを特徴とする。
【0011】前記画像記録装置の転写装置は吸着モード
を転写材の種類(大きさ、厚さ)、材質(OHP紙、普
通紙)、転写材の含水率に応じてそれぞれ適切なモード
に選択が可能とすることができる。特に、前記含水率に
応じたモードは多色画像記録装置内の温度、湿度等の使
用環境に応じて選択が可能である。また、応用例として
上記の転写材吸着モードが選択された場合には、転写材
搬送速度を遅くして確実に転写材を転写シートに吸着さ
せるような低速吸着サイクルを実行することができる。
を転写材の種類(大きさ、厚さ)、材質(OHP紙、普
通紙)、転写材の含水率に応じてそれぞれ適切なモード
に選択が可能とすることができる。特に、前記含水率に
応じたモードは多色画像記録装置内の温度、湿度等の使
用環境に応じて選択が可能である。また、応用例として
上記の転写材吸着モードが選択された場合には、転写材
搬送速度を遅くして確実に転写材を転写シートに吸着さ
せるような低速吸着サイクルを実行することができる。
【0012】
【作用】本発明では吸着工程直後の転写サイクルでは作
像、現像工程を実施せず、転写コロトロンは印加しない
で吸着工程のみとすることで転写材を確実に転写シート
に吸着させた後、転写サイクルに入り、トナー画像を転
写材に転写させる。こうして、転写シートに吸着時にス
ラスト力が作用していても転写サイクルと重ならないの
で影響をうけることはなく、次の転写時にはそれは緩和
しているので、転写材の振動がなく位置ズレのない良好
な転写画像が得られる。また、含水率の高い転写材であ
っても吸着サイクルと転写サイクルとのオーバーラップ
がなくなり転写電流の漏れがなくなる。
像、現像工程を実施せず、転写コロトロンは印加しない
で吸着工程のみとすることで転写材を確実に転写シート
に吸着させた後、転写サイクルに入り、トナー画像を転
写材に転写させる。こうして、転写シートに吸着時にス
ラスト力が作用していても転写サイクルと重ならないの
で影響をうけることはなく、次の転写時にはそれは緩和
しているので、転写材の振動がなく位置ズレのない良好
な転写画像が得られる。また、含水率の高い転写材であ
っても吸着サイクルと転写サイクルとのオーバーラップ
がなくなり転写電流の漏れがなくなる。
【0013】こうして転写材吸着位置とトナー像転写位
置間の距離が小さくても、また、転写材の吸着位置への
搬送時の転写材送りロールと吸着コロトロンに対向する
位置にある対向ロール間の距離が小さくても(画像記録
装置全体の大きさに制約があっても)良好な画像が得ら
れる。このように本発明においては、転写材が転写位置
を通過する時には転写コロトロンの出力を転写材に応じ
て、適宜制御することで良好な画像が得られる。
置間の距離が小さくても、また、転写材の吸着位置への
搬送時の転写材送りロールと吸着コロトロンに対向する
位置にある対向ロール間の距離が小さくても(画像記録
装置全体の大きさに制約があっても)良好な画像が得ら
れる。このように本発明においては、転写材が転写位置
を通過する時には転写コロトロンの出力を転写材に応じ
て、適宜制御することで良好な画像が得られる。
【0014】
【実施例】以下、図面にしたがって本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の転写材搬送転写ドラムを適用
可能なカラーレーザープリンタの概略構成を示すもので
ある。図1において、プリンタは感光体ドラム1の一回
転毎に形成される単色トナー像を転写材搬送転写ドラム
(以下転写ドラムという)2に担持された用紙4に転写
し、これをイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各
色について繰り返すことでフルカラー記録画像を得るよ
う構成されている。そして、このプリンタにおけるカラ
ー画像の形成は具体的に以下のようにして行われる。
明する。図1は、本発明の転写材搬送転写ドラムを適用
可能なカラーレーザープリンタの概略構成を示すもので
ある。図1において、プリンタは感光体ドラム1の一回
転毎に形成される単色トナー像を転写材搬送転写ドラム
(以下転写ドラムという)2に担持された用紙4に転写
し、これをイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各
色について繰り返すことでフルカラー記録画像を得るよ
う構成されている。そして、このプリンタにおけるカラ
ー画像の形成は具体的に以下のようにして行われる。
【0015】先ず、スキャナ等の光学走査系によって読
み込まれたカラー画像の画情報は画像処理手段(図示せ
ず)によって上記4色にうち一つの色成分に関する画情
報のみが取り出され、レーザー光源、ポリゴンミラー、
レンズなどを内装したレーザー書込み手段5に供給され
る。レーザー書込み手段5は感光体ドラム1を露光して
静電潜像はカラー画像のイエローに対応したものとな
る。
み込まれたカラー画像の画情報は画像処理手段(図示せ
ず)によって上記4色にうち一つの色成分に関する画情
報のみが取り出され、レーザー光源、ポリゴンミラー、
レンズなどを内装したレーザー書込み手段5に供給され
る。レーザー書込み手段5は感光体ドラム1を露光して
静電潜像はカラー画像のイエローに対応したものとな
る。
【0016】静電潜像の画像はイエロー現像器7y、マ
ゼンタ現像器7m、シアン現像器7c、ブラック現像器
7kが互いに異なる四方向に向けて保持されたロータリ
ー現像器ユニット7により行われる。このユニット7は
感光体ドラム1に形成された静電潜像の色成分に対応す
る現像器が感光体ドラム1に対向する現像位置にセット
されるように回転駆動され、セットされた現像器によっ
てトナー像が形成される。従って、図1ではイエロー現
像器7yが現像位置にセットされてイエロートナー像が
形成される。
ゼンタ現像器7m、シアン現像器7c、ブラック現像器
7kが互いに異なる四方向に向けて保持されたロータリ
ー現像器ユニット7により行われる。このユニット7は
感光体ドラム1に形成された静電潜像の色成分に対応す
る現像器が感光体ドラム1に対向する現像位置にセット
されるように回転駆動され、セットされた現像器によっ
てトナー像が形成される。従って、図1ではイエロー現
像器7yが現像位置にセットされてイエロートナー像が
形成される。
【0017】一方、用紙4は上記トナー像の形成に同期
した所定のタイミングで位置合わせ用用紙ロール9によ
って転写ドラム2の吸着位置へ送り込まれた後、転写ド
ラム2に巻き付けられた転写シート10に吸着される。
用紙4の転写シート10への吸着は吸着コロトロン11
の放電に伴い生じた静電誘引力によって行われる。この
ようにして転写ドラム2に保持された用紙4は感光体ド
ラム1との対向位置、すなわち転写部へと送り込まれ、
転写コロトロン13の放電に伴って感光体ドラム1から
イエロートナー像が転写される。
した所定のタイミングで位置合わせ用用紙ロール9によ
って転写ドラム2の吸着位置へ送り込まれた後、転写ド
ラム2に巻き付けられた転写シート10に吸着される。
用紙4の転写シート10への吸着は吸着コロトロン11
の放電に伴い生じた静電誘引力によって行われる。この
ようにして転写ドラム2に保持された用紙4は感光体ド
ラム1との対向位置、すなわち転写部へと送り込まれ、
転写コロトロン13の放電に伴って感光体ドラム1から
イエロートナー像が転写される。
【0018】次に、感光体ドラム1上の用紙4に転写さ
れなかった残留トナーはクリーニング装置14で除去さ
れる。その後、感光体ドラム1は再度帯電器6で一様に
帯電され、イエローのトナー像と同様の工程を経てマゼ
ンタのトナー像が感光体ドラム1上に形成される。この
とき、転写ドラム2はイエロートナー像の転写がなされ
た用紙4を保持したまま回動を続けており、再度転写部
に送り込まれた用紙4にはイエロートナー像を重ねてマ
ゼンタトナー像が転写される。そして、同様の工程をシ
アン、ブラックについて繰り返すことで、用紙4上には
4色のトナー像が多重転写されたカラー画像が完成す
る。
れなかった残留トナーはクリーニング装置14で除去さ
れる。その後、感光体ドラム1は再度帯電器6で一様に
帯電され、イエローのトナー像と同様の工程を経てマゼ
ンタのトナー像が感光体ドラム1上に形成される。この
とき、転写ドラム2はイエロートナー像の転写がなされ
た用紙4を保持したまま回動を続けており、再度転写部
に送り込まれた用紙4にはイエロートナー像を重ねてマ
ゼンタトナー像が転写される。そして、同様の工程をシ
アン、ブラックについて繰り返すことで、用紙4上には
4色のトナー像が多重転写されたカラー画像が完成す
る。
【0019】ブラックトナー像の転写が終了した用紙4
は剥離コロトロン15によって転写ドラム2との間に作
用していた静電誘引力を消去され、剥離爪17によって
転写ドラム2から解放される。用紙4が剥離された転写
ドラム2は、除電コロトロン18によって転写シート1
0の除電が行われ、且つ、押上部材19とクリーナ20
によって紙粉等の清掃が行われて次の用紙4の吸着が準
備される。また、解放された用紙4は定着器22でトナ
ー像の定着が施され、排出ローラ23によって排出トレ
イ24上に排出される。これでカラー画像を形成する一
連の記録動作が終了する。
は剥離コロトロン15によって転写ドラム2との間に作
用していた静電誘引力を消去され、剥離爪17によって
転写ドラム2から解放される。用紙4が剥離された転写
ドラム2は、除電コロトロン18によって転写シート1
0の除電が行われ、且つ、押上部材19とクリーナ20
によって紙粉等の清掃が行われて次の用紙4の吸着が準
備される。また、解放された用紙4は定着器22でトナ
ー像の定着が施され、排出ローラ23によって排出トレ
イ24上に排出される。これでカラー画像を形成する一
連の記録動作が終了する。
【0020】本実施例の用紙搬送制御のためのブロック
図を図5に示す。本実施例の吸着工程直後の転写サイク
ルでは作像、現像工程を実施せず、吸着工程のみとす
る。また、用紙が転写位置を通過する時には転写コロト
ロンの出力を用紙に応じて、適宜制御する。すなわち、 (1)4色フルカラー転写のときは図2に示すように、
イエロー(Y)→マゼンタ(M)→シアン(C)→ブラ
ック(K)の時は吸着、転写サイクルはオーバーラップ
したまま連続して実施し、3色フルカラー(Y→M→
C)が選択された場合はKサイクルをダミーサイクルと
して制御する。こうして、イエロー(Y)の作像時の用
紙外力(スラスト力)の影響を削減することができる。
なお、4色フルカラー転写のときの用紙4の用紙吸着直
後の転写サイクルをダミーサイクルとし、転写シートか
らの剥離サイクルを1サイクル遅らす方法でも良い。
図を図5に示す。本実施例の吸着工程直後の転写サイク
ルでは作像、現像工程を実施せず、吸着工程のみとす
る。また、用紙が転写位置を通過する時には転写コロト
ロンの出力を用紙に応じて、適宜制御する。すなわち、 (1)4色フルカラー転写のときは図2に示すように、
イエロー(Y)→マゼンタ(M)→シアン(C)→ブラ
ック(K)の時は吸着、転写サイクルはオーバーラップ
したまま連続して実施し、3色フルカラー(Y→M→
C)が選択された場合はKサイクルをダミーサイクルと
して制御する。こうして、イエロー(Y)の作像時の用
紙外力(スラスト力)の影響を削減することができる。
なお、4色フルカラー転写のときの用紙4の用紙吸着直
後の転写サイクルをダミーサイクルとし、転写シートか
らの剥離サイクルを1サイクル遅らす方法でも良い。
【0021】(2)厚紙用紙4の転写のときは、図3の
ように、厚紙専用の吸着サイクルを設けて吸着直後の転
写サイクルをダミーサイクルとする。そして、このダミ
ーサイクルがあるので、吸着速度を遅くすることで厚紙
の吸着効率を向上させる。この厚紙用紙4が搬送されて
来ることはマニュアル入力または装置内の厚紙検知装置
による厚紙検知により自動的に図3の転写サイクルを実
行する。
ように、厚紙専用の吸着サイクルを設けて吸着直後の転
写サイクルをダミーサイクルとする。そして、このダミ
ーサイクルがあるので、吸着速度を遅くすることで厚紙
の吸着効率を向上させる。この厚紙用紙4が搬送されて
来ることはマニュアル入力または装置内の厚紙検知装置
による厚紙検知により自動的に図3の転写サイクルを実
行する。
【0022】(3)用紙の含水率が高いときの転写時に
は、図4のように転写サイクルにダミーを持つ吸着専用
サイクルを設けて、転写電流が用紙吸着部より漏れて画
像低下をするのを防ぐ。用紙4の含水率の測定は、用紙
専用搬送路途中に設けた含水率測定装置(図示せず)で
直接行う方法や画像記録装置内の温度、湿度等の環境因
子を測定する環境センサーなどで間接的に行う方法があ
る。また、用紙4の含水率の測定は図1に示す対向ロー
ル8の設置の接地接続線に電流計(図示せず)を設け
て、その電流変化で行っても良い。その場合には、含水
率測定結果を原稿の露光、現像、転写等の一連の画像記
録のための作像装置の動作タイミングに反映させるため
に、図1に示すように感光体ドラム1を用紙吸着部の直
前の上流側に配置する。なお、本実施例では多重転写装
置を用いる場合について説明をしているが、モノクロ画
像の転写時にも、用紙4の含水率が高い場合におけるダ
ミーサイクルを用いることで、転写電流が用紙吸着部よ
り漏れて画像低下をするのを防ぐことができる。
は、図4のように転写サイクルにダミーを持つ吸着専用
サイクルを設けて、転写電流が用紙吸着部より漏れて画
像低下をするのを防ぐ。用紙4の含水率の測定は、用紙
専用搬送路途中に設けた含水率測定装置(図示せず)で
直接行う方法や画像記録装置内の温度、湿度等の環境因
子を測定する環境センサーなどで間接的に行う方法があ
る。また、用紙4の含水率の測定は図1に示す対向ロー
ル8の設置の接地接続線に電流計(図示せず)を設け
て、その電流変化で行っても良い。その場合には、含水
率測定結果を原稿の露光、現像、転写等の一連の画像記
録のための作像装置の動作タイミングに反映させるため
に、図1に示すように感光体ドラム1を用紙吸着部の直
前の上流側に配置する。なお、本実施例では多重転写装
置を用いる場合について説明をしているが、モノクロ画
像の転写時にも、用紙4の含水率が高い場合におけるダ
ミーサイクルを用いることで、転写電流が用紙吸着部よ
り漏れて画像低下をするのを防ぐことができる。
【0023】(4)用紙の大きさによりダミーの転写サ
イクルを設けることもできる。すなわち、用紙サイズが
B5以下等であると吸着サイクルと転写サイクルはオー
バーラップしないので、吸着工程直後の転写サイクルを
ダミーサイクルとする必要はない。上記(1)〜(4)
の場合について、(2)の場合で説明したのと同様にダ
ミーサイクルがあるので、吸着専用モード時には原稿の
露光、現像、転写等の一連の画像記録のための作像装置
の動作タイミングに影響を与えない範囲で吸着速度を遅
くすることができる。すなわち、用紙4の吸着時には転
写シート10の搬送(回転)速度を遅くして、用紙の転
写シートへの吸着効率を向上させ、吸着後は転写シート
の搬送速度を上げて作像装置の動作タイミングに合わせ
ることができる。
イクルを設けることもできる。すなわち、用紙サイズが
B5以下等であると吸着サイクルと転写サイクルはオー
バーラップしないので、吸着工程直後の転写サイクルを
ダミーサイクルとする必要はない。上記(1)〜(4)
の場合について、(2)の場合で説明したのと同様にダ
ミーサイクルがあるので、吸着専用モード時には原稿の
露光、現像、転写等の一連の画像記録のための作像装置
の動作タイミングに影響を与えない範囲で吸着速度を遅
くすることができる。すなわち、用紙4の吸着時には転
写シート10の搬送(回転)速度を遅くして、用紙の転
写シートへの吸着効率を向上させ、吸着後は転写シート
の搬送速度を上げて作像装置の動作タイミングに合わせ
ることができる。
【0024】また、用紙4の吸着時に発生する対向ロー
ル8と用紙送りロール9間の距離が小さくても用紙スラ
スト力による用紙突入方向のズレはダミーサイクルを実
施している間に転写シート10及び転写シート保持部材
全体により解消され、用紙4は転写シート10上に安定
に吸着される。そのため、前記挙動により起因する画像
欠陥は生じない。用紙4の含水率に関しては図3に示す
ように、また用紙の厚さに関しては図4に示すように、
また、用紙がOHP紙の時は図3に示す厚紙検知をOH
P紙検知に変えることによりその値は同じである。この
ように、OHP紙の場合は用紙サイズの送り速さが吸着
位置と転写位置間より短いB5短手、A4短手送りのと
きはその用紙サイズから吸着サイクルと転写サイクルは
オーバーラップしないので、吸着工程直後の転写サイク
ルをダミーサイクルとする必要はない。
ル8と用紙送りロール9間の距離が小さくても用紙スラ
スト力による用紙突入方向のズレはダミーサイクルを実
施している間に転写シート10及び転写シート保持部材
全体により解消され、用紙4は転写シート10上に安定
に吸着される。そのため、前記挙動により起因する画像
欠陥は生じない。用紙4の含水率に関しては図3に示す
ように、また用紙の厚さに関しては図4に示すように、
また、用紙がOHP紙の時は図3に示す厚紙検知をOH
P紙検知に変えることによりその値は同じである。この
ように、OHP紙の場合は用紙サイズの送り速さが吸着
位置と転写位置間より短いB5短手、A4短手送りのと
きはその用紙サイズから吸着サイクルと転写サイクルは
オーバーラップしないので、吸着工程直後の転写サイク
ルをダミーサイクルとする必要はない。
【0025】本実施例によれば、転写シート上での用紙
送りの許容範囲が拡がり、使用用紙範囲が拡がる。ま
た、ダミーサイクルを用いることにより用紙の転写シー
トへの吸着時には用紙搬送速度をおとし、吸着コロトロ
ン出力を下げて高圧電源の能力を落とすことが可能であ
る。また、転写シート保持部材の機械的強度の要求値を
低くすることも可能となり、用紙送りの斜め送りに対す
る許容巾も増える。また、用紙姿勢の外力による吸着部
の設計制約および転写位置、吸着位置間の設計制約がな
くなり、画像記録装置のコンパクト化が可能となる。
送りの許容範囲が拡がり、使用用紙範囲が拡がる。ま
た、ダミーサイクルを用いることにより用紙の転写シー
トへの吸着時には用紙搬送速度をおとし、吸着コロトロ
ン出力を下げて高圧電源の能力を落とすことが可能であ
る。また、転写シート保持部材の機械的強度の要求値を
低くすることも可能となり、用紙送りの斜め送りに対す
る許容巾も増える。また、用紙姿勢の外力による吸着部
の設計制約および転写位置、吸着位置間の設計制約がな
くなり、画像記録装置のコンパクト化が可能となる。
【0026】なお、特開平1−53084号公報によれ
ば、厚紙の用紙の転写シートへの吸着を確実にするため
に、往復運動をする転写ベルト上に最初の色の転写動作
の前に予め厚紙用紙を一往復させるカラー記録装置の転
写紙搬送制御方法が記載されている。前記公報記載の発
明と本実施例記載のものとを比較すると、前記公報記載
の発明は転写コロトロンでも吸着動作をしているのに対
して、本実施例記載のものは転写コロトロンは用紙の吸
着は行わず、用紙の吸着は吸着コロトロンのみで行い、
しかも吸着速度をダウンさせることで、用紙の転写シー
トへの吸着を確実にするものである。
ば、厚紙の用紙の転写シートへの吸着を確実にするため
に、往復運動をする転写ベルト上に最初の色の転写動作
の前に予め厚紙用紙を一往復させるカラー記録装置の転
写紙搬送制御方法が記載されている。前記公報記載の発
明と本実施例記載のものとを比較すると、前記公報記載
の発明は転写コロトロンでも吸着動作をしているのに対
して、本実施例記載のものは転写コロトロンは用紙の吸
着は行わず、用紙の吸着は吸着コロトロンのみで行い、
しかも吸着速度をダウンさせることで、用紙の転写シー
トへの吸着を確実にするものである。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、転写シートへの用紙の
吸着時に吸着専用サイクルを設けたことにより、従来技
術に比べ、(1)使用可能な用紙の種類(大きさ、厚さ
等)の拡大、(2)用紙含水率の使用可能範囲拡大、
(3)用紙吸着時に発生する移動による画像欠陥の改
善、(4)画像記録装置のコンパクト化が可能となる。
吸着時に吸着専用サイクルを設けたことにより、従来技
術に比べ、(1)使用可能な用紙の種類(大きさ、厚さ
等)の拡大、(2)用紙含水率の使用可能範囲拡大、
(3)用紙吸着時に発生する移動による画像欠陥の改
善、(4)画像記録装置のコンパクト化が可能となる。
【図1】 本発明の一実施例の画像記録装置の転写装置
の概略構成を示す図である。
の概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の一実施例の4色フルカラー転写時の
転写装置の吸着、転写サイクルを示すタイムチャートで
ある。
転写装置の吸着、転写サイクルを示すタイムチャートで
ある。
【図3】 本発明の一実施例の厚紙用紙への転写時の転
写装置の吸着、転写サイクルを示すタイムチャートであ
る。
写装置の吸着、転写サイクルを示すタイムチャートであ
る。
【図4】 本発明の一実施例の用紙の含水率が高い時の
転写時の転写装置の吸着、転写サイクルを示すタイムチ
ャートである。
転写時の転写装置の吸着、転写サイクルを示すタイムチ
ャートである。
【図5】 本発明の一実施例の転写装置の制御ブロック
図である。
図である。
【図6】 従来の4色フルカラー転写時の転写装置の吸
着サイクルと転写サイクルを示すタイムチャートであ
る。
着サイクルと転写サイクルを示すタイムチャートであ
る。
2 転写ドラム、 4 用紙、 8 対向ロール、 9
用紙送りロール、10 転写シート、 11 吸着コ
ロトロン、 13 転写コロトロン、 17剥離爪、
20 クリーナ
用紙送りロール、10 転写シート、 11 吸着コ
ロトロン、 13 転写コロトロン、 17剥離爪、
20 クリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−109381(JP,A) 特開 平2−207284(JP,A) 特開 平5−35044(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114 G03G 21/00 370
Claims (1)
- 【請求項1】 像担持体上に形成されるトナー像を転写
材担持体に保持して搬送される転写材に転写する画像記
録装置の転写装置において、転写サイクルに先立って転写材担持体へ転写材を吸着さ
せる転写材吸着専用サイクルを備え、前記転写材が静電
吸着のみにより転写材担持体へ保持され、かつ特定の前
記転写材の前記転写材吸着専用サイクル時には前記転写
材担持体への転写材の吸着速度を遅くするよう制御する
制御装置を有していることを特徴とする画像記録装置の
転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05027531A JP3116629B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 画像記録装置の転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05027531A JP3116629B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 画像記録装置の転写装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06222689A JPH06222689A (ja) | 1994-08-12 |
JP3116629B2 true JP3116629B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=12223699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05027531A Expired - Fee Related JP3116629B2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 画像記録装置の転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3116629B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP05027531A patent/JP3116629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06222689A (ja) | 1994-08-12 |
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Legal Events
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