JP3057499B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池Info
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- JP3057499B2 JP3057499B2 JP1220216A JP22021689A JP3057499B2 JP 3057499 B2 JP3057499 B2 JP 3057499B2 JP 1220216 A JP1220216 A JP 1220216A JP 22021689 A JP22021689 A JP 22021689A JP 3057499 B2 JP3057499 B2 JP 3057499B2
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- negative electrode
- positive electrode
- electrode material
- aqueous electrolyte
- secondary battery
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種電子機器の電源として使用される充放
電可能な非水電解液二次電池に関し、特に充放電サイク
ル特性に優れる非水電解液二次電池に関する。
電可能な非水電解液二次電池に関し、特に充放電サイク
ル特性に優れる非水電解液二次電池に関する。
本発明は、非水電解液二次電池の負極材を炭素質材料
を主体とする材料で、正極材をリチウム−マンガン複合
酸化物を主体とする材料でそれぞれ構成することによ
り、充放電サイクル特性の向上を図るものである。
を主体とする材料で、正極材をリチウム−マンガン複合
酸化物を主体とする材料でそれぞれ構成することによ
り、充放電サイクル特性の向上を図るものである。
リチウムを負極活性物質とし、電解液に有機電解液を
使用したいわゆる非水電解液電池は、自己放電が少ない
こと、公称電圧が高いこと、保存性に極めて優れること
等の利点を有している。その代表例は正極活物質として
二酸化マンガンを使用したいわゆるリチウム−二酸化マ
ンガン電池であり、10年もの長期信頼性を有するものも
開発されて電子時計やメモリーバックアップ用の電源と
して広く使用されている。
使用したいわゆる非水電解液電池は、自己放電が少ない
こと、公称電圧が高いこと、保存性に極めて優れること
等の利点を有している。その代表例は正極活物質として
二酸化マンガンを使用したいわゆるリチウム−二酸化マ
ンガン電池であり、10年もの長期信頼性を有するものも
開発されて電子時計やメモリーバックアップ用の電源と
して広く使用されている。
ところで、従来使用されている非水電解液電池の多く
は一次電池であるが、近年はビデオカメラや小型オーデ
ィオ機器等の携帯用機器の普及に伴い、長時間便利にか
つ経済的に使用できる二次電池への需要が高まってい
る。
は一次電池であるが、近年はビデオカメラや小型オーデ
ィオ機器等の携帯用機器の普及に伴い、長時間便利にか
つ経済的に使用できる二次電池への需要が高まってい
る。
上述のリチウム−二酸化マンガン電池も二次電池に適
用することが検討されている。この場合、負極活物質で
あるリチウムがイオン化して正極活物質である二酸化マ
ンガン中へドープされることにより放電反応が進行し、
この逆の反応、すなわちアンドープされることにより充
電反応が進行する。しかし、かかる二次電池は、充放電
サイクル数が多くなるにしたがい、二酸化マンガン中に
ドープされたリチウムイオンが次第にアンドープされに
くくなり、放電容量が減少するという欠点がある。
用することが検討されている。この場合、負極活物質で
あるリチウムがイオン化して正極活物質である二酸化マ
ンガン中へドープされることにより放電反応が進行し、
この逆の反応、すなわちアンドープされることにより充
電反応が進行する。しかし、かかる二次電池は、充放電
サイクル数が多くなるにしたがい、二酸化マンガン中に
ドープされたリチウムイオンが次第にアンドープされに
くくなり、放電容量が減少するという欠点がある。
そこで、本願出願人は先に特願昭63−187563号明細書
において、正極活物質として充放電効率に優れるリチウ
ム−マンガン複合酸化物を使用する非水電解液二次電池
を提案している。
において、正極活物質として充放電効率に優れるリチウ
ム−マンガン複合酸化物を使用する非水電解液二次電池
を提案している。
ところで、上述のリチウム−マンガン複合酸化物を正
極活物質として使用する場合、充電時には上記リチウム
−マンガン複合酸化物のリチウムの一部が排出され、負
極に析出する。かかる非水電解液二次電池の充放電サイ
クル特性は、リチウムを活物質とする負極の充電性能に
支配されるところが大きいのであるが、従来はこれが必
ずしも十分であるとは言えず、たとえばデンドライト状
に析出したリチウムがセパレーターを貫通して内部ショ
ートを引き起こす等の不都合があった。
極活物質として使用する場合、充電時には上記リチウム
−マンガン複合酸化物のリチウムの一部が排出され、負
極に析出する。かかる非水電解液二次電池の充放電サイ
クル特性は、リチウムを活物質とする負極の充電性能に
支配されるところが大きいのであるが、従来はこれが必
ずしも十分であるとは言えず、たとえばデンドライト状
に析出したリチウムがセパレーターを貫通して内部ショ
ートを引き起こす等の不都合があった。
そこで本発明は、充放電サイクル特性に優れる非水電
解液二次電池の提供を目的とする。
解液二次電池の提供を目的とする。
本発明者らは、充放電サイクル特性を支配する負極の
充電性能は負極材料の選択に依存しているものと考え、
広範囲な物質について検討した結果、特に巻回型の二次
電池において炭素材料が負極活物質として好適であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
充電性能は負極材料の選択に依存しているものと考え、
広範囲な物質について検討した結果、特に巻回型の二次
電池において炭素材料が負極活物質として好適であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明にかかる非水電解液二次電池は、負
極材と正極材と非水電解液とを有し、負極材を帯状の集
電体の両面に成形してなる負極と、正極材を帯状の集電
体の両面に成形してなる正極とを、セパレータを介して
巻回してなる非水電解液二次電池において、上記負極材
は、炭素材料をを主体とする負極材であり、上記正極材
は、LiMn2O4もしくはLixMn(m)O(x+m)/2(ただし、
式中のxは0.5≦x≦0.7の条件を満たすように選ばれる
数であり、mはマンガン価数分析値であり、3.80≦m≦
3.90、4.03≦m+≦x≦4.55である。)を主体とする正
極材であることを特徴とするものである。
極材と正極材と非水電解液とを有し、負極材を帯状の集
電体の両面に成形してなる負極と、正極材を帯状の集電
体の両面に成形してなる正極とを、セパレータを介して
巻回してなる非水電解液二次電池において、上記負極材
は、炭素材料をを主体とする負極材であり、上記正極材
は、LiMn2O4もしくはLixMn(m)O(x+m)/2(ただし、
式中のxは0.5≦x≦0.7の条件を満たすように選ばれる
数であり、mはマンガン価数分析値であり、3.80≦m≦
3.90、4.03≦m+≦x≦4.55である。)を主体とする正
極材であることを特徴とするものである。
まず、負極材の主体となる炭素質材料としては、ピッ
チ系材料、有機高分子材料の焼成炭化物、有機低分子化
合物の焼成炭化物が代表例として挙げられる。
チ系材料、有機高分子材料の焼成炭化物、有機低分子化
合物の焼成炭化物が代表例として挙げられる。
上記ピッチ系材料には、石油ピッチ,アスファルトピ
ッチ,コールタールピッチ,原油分解ピッチ,石油スラ
ッジピッチ等の石油・石炭の熱分解により得られるピッ
チや、ニードルコークス等のピッチ系焼成炭化物等があ
る。あるいは、後述する有機高分子材料や有機低分子化
合物の熱分解により生成するピッチであっても良い。
ッチ,コールタールピッチ,原油分解ピッチ,石油スラ
ッジピッチ等の石油・石炭の熱分解により得られるピッ
チや、ニードルコークス等のピッチ系焼成炭化物等があ
る。あるいは、後述する有機高分子材料や有機低分子化
合物の熱分解により生成するピッチであっても良い。
また、上記焼成炭化物の原料となる有機高分子材料
は、アクリル樹脂,ポリアクリロニトリル樹脂,酢酸ビ
ニル樹脂,ポリビニルアルコール樹脂,ポリビニルアセ
タール樹脂,ABS樹脂,ポリアミド樹脂,ポリイミド樹
脂,ポリアミドイミド樹脂,ハロゲン化ビニル樹脂,ポ
リ塩化ビニリデン樹脂,ポリアセチレン,セルロース樹
脂,ポリフェニレン樹脂,フラン樹脂等の広範囲な材料
の中から任意に選択することができる。特に、フラン樹
脂は好適であり、フルフラールフェノール樹脂,体,フ
ルフリルアルコールジメチロール尿素樹脂,フルフリル
アルコール樹脂,フルフリルアルコールホルムアルデヒ
ド樹脂,フルフラールケトン樹脂等の各種のフラン樹脂
を使用することができる。
は、アクリル樹脂,ポリアクリロニトリル樹脂,酢酸ビ
ニル樹脂,ポリビニルアルコール樹脂,ポリビニルアセ
タール樹脂,ABS樹脂,ポリアミド樹脂,ポリイミド樹
脂,ポリアミドイミド樹脂,ハロゲン化ビニル樹脂,ポ
リ塩化ビニリデン樹脂,ポリアセチレン,セルロース樹
脂,ポリフェニレン樹脂,フラン樹脂等の広範囲な材料
の中から任意に選択することができる。特に、フラン樹
脂は好適であり、フルフラールフェノール樹脂,体,フ
ルフリルアルコールジメチロール尿素樹脂,フルフリル
アルコール樹脂,フルフリルアルコールホルムアルデヒ
ド樹脂,フルフラールケトン樹脂等の各種のフラン樹脂
を使用することができる。
さらに、上記焼成炭化物の原料となる有機低分子化合
物としては、ナフタレン,フェナントレン,アントラセ
ン,トリフェニレン,ピレン,クリセン,ナフタセン,
ピセン,ペリレン,ペンタフェン,ペンタセン等の縮合
多環系炭化水素およびその誘導体や、インドール,イソ
インドール,キノリン,イソキノリン,キノキサリン,
フタラジン,カルバゾール,アクリジン,フェナジン,
フェナントリジン等の縮合複素環系炭化水素およびその
誘導体が挙げられる。
物としては、ナフタレン,フェナントレン,アントラセ
ン,トリフェニレン,ピレン,クリセン,ナフタセン,
ピセン,ペリレン,ペンタフェン,ペンタセン等の縮合
多環系炭化水素およびその誘導体や、インドール,イソ
インドール,キノリン,イソキノリン,キノキサリン,
フタラジン,カルバゾール,アクリジン,フェナジン,
フェナントリジン等の縮合複素環系炭化水素およびその
誘導体が挙げられる。
一方、正極材の主体となる上記リチウム−マンガン複
合酸化物としては、LiMn2O4のように組成が簡単な整数
比で表される化合物、もしくはLixMn(m)O(x+m)/2
なる式で表される化合物が使用される。後者の場合、式
中xは0.5≦x≦0.7の条件を満たすように選ばれる数で
ある。また、mはマンガン価数分析値であり、以下の条
件を満たす。
合酸化物としては、LiMn2O4のように組成が簡単な整数
比で表される化合物、もしくはLixMn(m)O(x+m)/2
なる式で表される化合物が使用される。後者の場合、式
中xは0.5≦x≦0.7の条件を満たすように選ばれる数で
ある。また、mはマンガン価数分析値であり、以下の条
件を満たす。
3.80≦m≦3.90 4.30≦m+x≦4.55 上記の式LixMn(m)O(x+m)/2で表される化合物
は、マンガン価数分析値mにおいてLiMn2O4(m=3.5)
とは異なるものである。
は、マンガン価数分析値mにおいてLiMn2O4(m=3.5)
とは異なるものである。
上記非水電解液としては、有機溶剤中にリチウム塩を
電解質として溶解させた電解液が使用される。
電解質として溶解させた電解液が使用される。
上記有機溶剤は特に限定されるものではないが、たと
えばプロピレンカーボネート,エチレンカーボネート,
1,2−ジメトキシエタン,1,2−ジエトキシエタン,γ−
ブチロラクトン,テトラヒドロフラン,1,3−ジオキソラ
ン,4−メチル−1,3−ジオキソラン,ジエチルエーテ
ル,スルホラン,メチルスルホラン,アセトニトリル,
プロピオニトリル等の有機溶剤を単独もしくは2種以上
の混合溶剤として使用することができる。
えばプロピレンカーボネート,エチレンカーボネート,
1,2−ジメトキシエタン,1,2−ジエトキシエタン,γ−
ブチロラクトン,テトラヒドロフラン,1,3−ジオキソラ
ン,4−メチル−1,3−ジオキソラン,ジエチルエーテ
ル,スルホラン,メチルスルホラン,アセトニトリル,
プロピオニトリル等の有機溶剤を単独もしくは2種以上
の混合溶剤として使用することができる。
上記有機溶剤中に電解質として溶解されるリチウム塩
としては、LiClO4,LiAsF6,LiPF6,LiBF4,LiB(C6H5)4,L
iCl,LiBr,CH3SO3Li,CF3SO3Li等の従来公知の材料がいず
れも使用可能である。なかでも、LiClO4およびLiBF4が
特に好ましい。
としては、LiClO4,LiAsF6,LiPF6,LiBF4,LiB(C6H5)4,L
iCl,LiBr,CH3SO3Li,CF3SO3Li等の従来公知の材料がいず
れも使用可能である。なかでも、LiClO4およびLiBF4が
特に好ましい。
本発明の非水電解液二次電池は、充電時には正極活物
質であるLiMn2O4もしくはLixMn(m)O(x+m)/2からリ
チウムイオンの一部が放出され、これが負極の主体であ
る炭素質材料中にドープされる。したがって、負極材の
表面にデンドライトが析出する場合とは異なり、内部シ
ョートを起こす虞れがない。放電時には炭素質材料中か
らリチウムイオンが速やかにアンドープされる。したが
って、充放電サイクルを繰り返した後でも電池容量の劣
化が極めて低く抑えられる。
質であるLiMn2O4もしくはLixMn(m)O(x+m)/2からリ
チウムイオンの一部が放出され、これが負極の主体であ
る炭素質材料中にドープされる。したがって、負極材の
表面にデンドライトが析出する場合とは異なり、内部シ
ョートを起こす虞れがない。放電時には炭素質材料中か
らリチウムイオンが速やかにアンドープされる。したが
って、充放電サイクルを繰り返した後でも電池容量の劣
化が極めて低く抑えられる。
以下、本発明の好適な実施例について、実験結果にも
とづき説明する。
とづき説明する。
実施例 本実施例は、負極材の主体となる炭素質材料としてピ
ッチコークス、正極材の主体となるリチウム−マンガン
複合酸化物としてLiMn2O4、非水電解液としてLiPF6を溶
解した炭酸プロピレン/1,2−ジメトキシエタン混合溶媒
を使用して円筒型電池を構成した例である。
ッチコークス、正極材の主体となるリチウム−マンガン
複合酸化物としてLiMn2O4、非水電解液としてLiPF6を溶
解した炭酸プロピレン/1,2−ジメトキシエタン混合溶媒
を使用して円筒型電池を構成した例である。
負極は、以下のようにして作成した。まず、粉砕した
ピッチコークス90重量部に結合剤となるポリフッ化ビニ
リデン10重量部を添加して負極材とし、続いてこの負極
材をN−メチルピロリドンに分散させてスラリーを調製
した。さらに、上記スラリーを負極集電体となる帯状の
銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥後、ローラープレス機
により圧縮成形して帯状の負極を作成した。
ピッチコークス90重量部に結合剤となるポリフッ化ビニ
リデン10重量部を添加して負極材とし、続いてこの負極
材をN−メチルピロリドンに分散させてスラリーを調製
した。さらに、上記スラリーを負極集電体となる帯状の
銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥後、ローラープレス機
により圧縮成形して帯状の負極を作成した。
一方、正極は以下のようにして作成した。まず、二酸
化マンガン1モルと炭酸リチウム0.25モルからなる混合
物を空気中にて800℃で5時間焼成してLiMn2O4を調製し
た。次にLiMn2O486重量部を、導電剤となるグラファイ
ト10重量部、結合剤となるポリフッ化ビニリデン4重量
部と共に混合して正極材とした。さらに、この正極材を
N−メチルピロリドンに分散させてスラリーを調製し、
これを正極集電体となる帯状のアルミニウム箔の両面に
均一に塗布し、乾燥後、ローラープレス機により圧縮成
形して帯状の正極を作成した。
化マンガン1モルと炭酸リチウム0.25モルからなる混合
物を空気中にて800℃で5時間焼成してLiMn2O4を調製し
た。次にLiMn2O486重量部を、導電剤となるグラファイ
ト10重量部、結合剤となるポリフッ化ビニリデン4重量
部と共に混合して正極材とした。さらに、この正極材を
N−メチルピロリドンに分散させてスラリーを調製し、
これを正極集電体となる帯状のアルミニウム箔の両面に
均一に塗布し、乾燥後、ローラープレス機により圧縮成
形して帯状の正極を作成した。
続いて、上記の負極および正極を使用して第1図に示
すような円筒型電池を以下の手順により作成した。ま
ず、上記負極(1)と正極(2)を多孔質ポリプロピレ
ン製セパレータ(3)を介してロール状に巻き上げ、巻
回体を作成した。次に、ニッケルメッキを施した鉄製の
電池缶(5)の底部に絶縁板(4)を装入し、上記巻回
体を収納した。次に、上記負極(1)の集電を行うため
に、ニッケル製の負極リード(7)の一端を圧着し、他
端を上記電池缶(5)に溶接した。次に、上記正極
(2)の集電を行うために、アルミニウム製の正極リー
ド(6)の一端を上記正極(2)に超音波溶接により取
付け、他端を蓋体(7)に溶接した。上記電池缶(5)
の中に、LiPF6を1モル/の濃度となるように溶解し
た炭酸プロピレン/1,2−ジメトキシエタン混合溶媒を非
水電解液として注入し、再び絶縁板(4)を装入し、絶
縁ガスケット(6)を介して上記電池缶(5)と蓋体
(7)をかしめて封口した。以上のようにして、直径1
3.8mm,高さ42mmの円筒型電池Aを作成した。
すような円筒型電池を以下の手順により作成した。ま
ず、上記負極(1)と正極(2)を多孔質ポリプロピレ
ン製セパレータ(3)を介してロール状に巻き上げ、巻
回体を作成した。次に、ニッケルメッキを施した鉄製の
電池缶(5)の底部に絶縁板(4)を装入し、上記巻回
体を収納した。次に、上記負極(1)の集電を行うため
に、ニッケル製の負極リード(7)の一端を圧着し、他
端を上記電池缶(5)に溶接した。次に、上記正極
(2)の集電を行うために、アルミニウム製の正極リー
ド(6)の一端を上記正極(2)に超音波溶接により取
付け、他端を蓋体(7)に溶接した。上記電池缶(5)
の中に、LiPF6を1モル/の濃度となるように溶解し
た炭酸プロピレン/1,2−ジメトキシエタン混合溶媒を非
水電解液として注入し、再び絶縁板(4)を装入し、絶
縁ガスケット(6)を介して上記電池缶(5)と蓋体
(7)をかしめて封口した。以上のようにして、直径1
3.8mm,高さ42mmの円筒型電池Aを作成した。
本発明者らは、さらに上述の円筒型電池Aに対する比
較として、以下の比較例1ないし比較例5において、炭
素質材料の代わりに各種の金属箔により負極を構成した
円筒型電池B〜円筒型電池Fを作成した。
較として、以下の比較例1ないし比較例5において、炭
素質材料の代わりに各種の金属箔により負極を構成した
円筒型電池B〜円筒型電池Fを作成した。
比較例1 負極集電体となる帯状の銅箔に帯状のリチウム箔を積
層したものを負極とした他は、実施例と同様にして円筒
型電池Bを作成した。
層したものを負極とした他は、実施例と同様にして円筒
型電池Bを作成した。
比較例2 帯状の銅箔を負極とした他は、実施例と同様にして円
筒型電池Cを作成した。
筒型電池Cを作成した。
比較例3 帯状のアルミニウム箔を負極とした他は、実施例と同
様にして円筒型電池Dを作成した。
様にして円筒型電池Dを作成した。
比較例4 帯状のニッケル箔を負極とした他は、実施例と同様に
して円筒型電池Eを作成した。
して円筒型電池Eを作成した。
比較例5 帯状の鉛箔を負極とした他は、実施例と同様にして円
筒型電池Fを作成した。
筒型電池Fを作成した。
以上の実施例および各比較例において作成された円筒
型電池A〜円筒型電池Fについて、充放電サイクル試験
を行った。1サイクルは、充電電流を220mA,上限電圧を
4Vとする3.5時間の定電流充電と、14Ωの負荷を接続し
終止電圧を2.9Vとする定抵抗放電を組み合わせたもので
ある。結果を第2図に示す。図中、縦軸は放電容量(m
A.h)、横軸はサイクル数(回)をそれぞれ表し、曲線
Aないし曲線Eは各円筒型電池A〜円筒型電池Eの充放
電サイクル特性をそれぞれ表す。この図より、各比較例
で作成された円筒型電池B〜円筒型電池Fは充放電サイ
クル試験20〜50サイクル行った時点でいずれも電池容量
が初期値の1/10程度に減少するのに対し、実施例にかか
る円筒型電池Aは、200サイクル後においても初期値の8
0%以上の電池容量を維持しており、極めてサイクル寿
命に優れていることが明らかである。
型電池A〜円筒型電池Fについて、充放電サイクル試験
を行った。1サイクルは、充電電流を220mA,上限電圧を
4Vとする3.5時間の定電流充電と、14Ωの負荷を接続し
終止電圧を2.9Vとする定抵抗放電を組み合わせたもので
ある。結果を第2図に示す。図中、縦軸は放電容量(m
A.h)、横軸はサイクル数(回)をそれぞれ表し、曲線
Aないし曲線Eは各円筒型電池A〜円筒型電池Eの充放
電サイクル特性をそれぞれ表す。この図より、各比較例
で作成された円筒型電池B〜円筒型電池Fは充放電サイ
クル試験20〜50サイクル行った時点でいずれも電池容量
が初期値の1/10程度に減少するのに対し、実施例にかか
る円筒型電池Aは、200サイクル後においても初期値の8
0%以上の電池容量を維持しており、極めてサイクル寿
命に優れていることが明らかである。
以上の説明からも明らかなように、本発明の非水電解
液二次電池においては、充填時に正極活物質から放出さ
れたリチウムイオンが負極の表面にデンドライト状に析
出することがないので、内部ショートを起こす虞れがな
い。また、上記リチウムイオンは充放電にしたがって負
極材に対して速やかなドープもしくはアンドープ挙動を
示すため、充放電サイクルに伴う電池容量の劣化が極め
て少ない、長期信頼性に優れる非水電解液二次電池を提
供することが可能となる。
液二次電池においては、充填時に正極活物質から放出さ
れたリチウムイオンが負極の表面にデンドライト状に析
出することがないので、内部ショートを起こす虞れがな
い。また、上記リチウムイオンは充放電にしたがって負
極材に対して速やかなドープもしくはアンドープ挙動を
示すため、充放電サイクルに伴う電池容量の劣化が極め
て少ない、長期信頼性に優れる非水電解液二次電池を提
供することが可能となる。
第1図は本発明の一実施例にかかる円筒型電池の構成例
を示す概略断面図である。第2図は実施例および比較例
にかかる円筒型電池の充放電サイクル特性を示す特性図
である。 1……負極 2……正極 3……セパレータ 5……電池缶
を示す概略断面図である。第2図は実施例および比較例
にかかる円筒型電池の充放電サイクル特性を示す特性図
である。 1……負極 2……正極 3……セパレータ 5……電池缶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−114065(JP,A) 特開 昭63−274059(JP,A) 特開 平1−173574(JP,A) 特開 昭63−187569(JP,A) 特開 昭62−122066(JP,A) 特開 昭58−220362(JP,A) 特公 昭58−34414(JP,B2) 米国特許4507371(US,A) 小槻勉、「リチウム非水溶媒電池用二 酸化マンガンに関する研究」、旭硝子工 業技術奨励会研究報告、1989年1月30日 発行、Vol.53、p.107−112 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/40 H01M 4/58 JICSTファイル(JOIS) WPI/L(QUESTEL)
Claims (1)
- 【請求項1】負極材と正極材と非水電解液とを有し、 負極材を帯状の集電体の両面に成形してなる負極と、正
極材を帯状の集電体の両面に成形してなる正極とを、セ
パレータを介して巻回してなる非水電解液二次電池にお
いて、 上記負極材は、炭素材料をを主体とする負極材であり、 上記正極材は、LiMn2O4もしくはLixMn(m)O(x+m)/2
(ただし、式中のxは0.5≦x≦0.7の条件を満たように
選ばれる数であり、mはマンガン価数分析値であり、3.
80≦m≦3.90、4.03≦m+x≦4.55である。)を主体と
する正極材であることを特徴とする非水電解液二次電
池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220216A JP3057499B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 非水電解液二次電池 |
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JP1220216A JP3057499B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 非水電解液二次電池 |
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-
1989
- 1989-08-29 JP JP1220216A patent/JP3057499B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
小槻勉、「リチウム非水溶媒電池用二酸化マンガンに関する研究」、旭硝子工業技術奨励会研究報告、1989年1月30日発行、Vol.53、p.107−112 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384872A (ja) | 1991-04-10 |
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