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JP2970412B2 - 時間a/d変換装置 - Google Patents

時間a/d変換装置

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Publication number
JP2970412B2
JP2970412B2 JP6175145A JP17514594A JP2970412B2 JP 2970412 B2 JP2970412 B2 JP 2970412B2 JP 6175145 A JP6175145 A JP 6175145A JP 17514594 A JP17514594 A JP 17514594A JP 2970412 B2 JP2970412 B2 JP 2970412B2
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JP
Japan
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signal
pulse signal
input
time
pulse
Prior art date
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Application number
JP6175145A
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Inventor
秀治 我妻
博文 磯村
高元 渡辺
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP6175145A priority Critical patent/JP2970412B2/ja
Publication of JPH0875876A publication Critical patent/JPH0875876A/ja
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  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば任意の位相関係
にある2つのパルス信号の位相差等、微小時間を数値化
する時間A/D変換装置に関する。この時間A/D変換
装置は、例えば2つのパルスの位相差の正確な測定から
レーザ光線の反射波から対象物までの距離を測定するレ
ーザレーダ装置などに適用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、特開平5ー
37378号公報に示す時間A/D変換装置がある。こ
の時間A/D変換装置は、図8に示すようなパルス位相
差号化回路を用いている。この図8において、複数の遅
延素子(ゲートディレイ)をリング状に連結してリング
遅延パルス発生回路1を構成し、任意のタイミングで入
力されるパルス信号(第1のパルス信号)PAを周回さ
せるとともにその周回回数をカウンタ2にてカウント
し、任意の位相差をもって入力される別のパルス信号
(検出パルス信号)PBによりパルスセレクタ3にてパ
ルス信号PAの周回位置を特定し、その特定位置をエン
コーダ4にてエンコードする。そのエンコードされた特
定位置とカウンタ2のカウント数により2つのパルス信
号PA,PBの位相差(時間差)をディジタル値で得
る、すなわち符号化するようにしている。この符号化さ
れた信号はラッチ回路5にてラッチされる。
【0003】このような構成により、ゲートディレイ1
段分の遅延時間による高分解能で2つのパルス信号P
A,PBの時間差を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
時間A/D変換装置をレーザレーダの光往復時間測定、
例えば先行車両の位置をレーザレーダを用いて測定しよ
うとした場合、反射光の入力タイミングを示すパルス信
号PBとしては反射光の入力毎に複数発生し、そのよう
な非定期なタイミングによる複数のパルス信号PBに対
しては回路が不安定な状態でラッチ作動等をするため、
正確なデータを得ることができないという問題がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、上記非定期なタイミングにて入力される複数のパル
ス信号に対して安定したデータを得るようにすることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1に記載の発明においては、第1のパ
ルス信号(PA)を入力して該第1のパルス信号を複数
の遅延素子を通過させるとともに、この第1のパルス信
号の入力後に時間的に異なる複数の検出パルス信号(P
B)が入力された時に、前記第1のパルス信号の通過し
た遅延素子の個数にて前記第1のパルス信号と前記複数
のパルス信号のそれぞれの位相差を符号化して測定時間
差データを得るようにした時間A/D変換装置におい
て、前記検出パルス信号の入力時点から所定の期間内に
入力される、後続の検出パルス信号に対しては、前記第
1のパルス信号と前記後続の検出パルス信号の位相差を
符号化する作動を禁止する禁止手段(230〜250)
を設けたことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明においては、パルス
信号を入力する入力手段(100)と、該入力手段に第
1のパルス信号が入力された時にその第1のパルス信号
(PA)を複数の遅延素子を通過させるとともに、この
第1のパルス信号の入力後に時間的に異なる複数の検出
パルス信号(PB)が前記入力手段に入力された時に、
前記第1のパルス信号の通過した遅延素子の個数にて前
記第1のパルス信号と前記複数のパルス信号のそれぞれ
の位相差を符号化して測定時間差データを得るようにし
た時間A/D変換装置において、前記検出パルス信号が
前記入力手段に入力された時点から所定の期間内は、後
続の検出パルス信号に対し前記入力手段の入力作動を禁
止する禁止手段(230〜250)を設けたことを特徴
としている。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記禁止手段は、前記検出パルス信
号が前記入力手段に入力されたことを示す信号に基づい
て、所定のマスク時間に相当する信号を作成する回路手
段(230〜250)を有し、この回路手段からの前記
信号により前記所定の期間内の前記入力手段の入力作動
を禁止するものであることを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
3に記載の発明において、前記検出パルス信号に続いて
発生する前記後続の検出パルス信号の発生タイミングを
検出する発生タイミング検出手段(350〜370,3
80〜382,510〜534)と、この発生タイミン
グ検出手段により検出された前記後続の検出パルス信号
の発生タイミングに基づき、次回の前記後続の検出パル
ス信号の検出に対する前記所定の期間を変化させる期間
変更手段(245,246,260,500〜502)
を有することを特徴としている。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項2乃至
4のいずれか1つに記載の発明において、基準時間分だ
け位相が異なる基準時間測定用の2つのパルス信号(S
TDPA,STDPB)を用いて、前記複数の遅延素子
の通過個数により前記2つのパルス信号の位相差を符号
化して基準時間差データを得る手段(基準信号発生回路
170からの2つのパルス信号に基づきパルス位相差符
号化回路110で基準時間差データを得る部分)と、前
記測定時間差データを前記基準時間差データで補正する
補正手段(150)とを有することを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記基準時間測定用の2つのパルス
信号を発生する基準信号発生手段(170)を有するこ
とを特徴としている。請求項7に記載の発明では、請求
項6に記載の発明において、前記入力手段は、前記第1
のパルス信号およびそれに続く前記複数の検出パルス信
号の入力と前記基準信号発生手段からの前記2つのパル
ス信号の入力とを選択的に行う手段(300,310)
を有し、前記複数の遅延素子を用い、前記測定時間差デ
ータを得る作動と前記基準時間差データを得る作動を時
分割的に行わせるようにしたことを特徴としている。
【0012】請求項8に記載の発明では、請求項2乃至
7のいずか1つに記載の発明において、前記入力手段に
入力される前記複数の検出パルス信号の個数を制限する
手段(230)を有することを特徴としている。請求項
9に記載の発明では、請求項2乃至8のいずか1つに記
載の発明において、前記複数の検出パルス信号に対して
得られた複数の測定時間差データをそれぞれ格納する複
数の格納手段(120〜122)を有することを特徴と
している。
【0013】請求項10に記載の発明では、請求項2乃
至9のいずか1つに記載の発明において、前記複数の遅
延素子がリング状に形成されたリング遅延パルス発生手
段(1)と、前記第1のパルス信号が前記リング状の複
数の遅延素子を周回する回数をカウントするカウント手
段(2)と、前記検出パルス信号が入力された時点の前
記第1のパルス信号の通過位置を特定する位置特定手段
(3,4)とを備え、前記カウント手段のカウント値と
前記位置特定手段の特定位置とにより前記測定時間差デ
ータを得るようにしたことを特徴としている。
【0014】なお、上記各手段のカッコ内の符号は、後
述する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0015】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明においては、第
1のパルス信号が入力されると、該第1のパルス信号を
複数の遅延素子を通過させる。この後、時間的に異なる
複数の検出パルス信号が入力された時に、前記第1のパ
ルス信号の通過した遅延素子の個数にて前記第1のパル
ス信号と前記複数のパルス信号のそれぞれの位相差を符
号化して測定時間差データを得るようにしている。ここ
で、前記検出パルス信号の入力時点から所定の期間内に
入力される、後続の検出パルス信号に対しては、前記第
1のパルス信号と前記後続の検出パルス信号の位相差を
符号化する作動が禁止される。
【0016】従って、第1のパルス信号と検出パルス信
号の位相差を符号化する作動が安定しない内に後続の検
出パルス信号に対する符号化作動を行うと、不安定なデ
ータを得てしまう可能性があるが、そのような所定の期
間内に入力される後続の検出パルス信号に対しては符号
化作動を禁止するようにしているので、そのような期間
外の後続の検出パルス信号に対して符号化作動を行うよ
うにすることにより安定した測定時間差データを得るこ
とができる。
【0017】請求項2に記載の発明においては、パルス
信号を入力する入力手段に対し、前記検出パルス信号が
前記入力手段に入力された時点から所定の期間内は、後
続の検出パルス信号に対し前記入力手段の入力作動を禁
止するようにしている。従って、上記のような不安定状
態にある所定期間内の入力作動を禁止して、請求項1に
記載したような効果を奏する。
【0018】上記のような所定の期間は、請求項3に記
載のように、前記検出パルス信号が前記入力手段に入力
されたことを示す信号に基づいて作成された所定のマス
ク時間とすることができる。また、請求項4に記載の発
明においては、前記後続の検出パルス信号の発生タイミ
ングに基づき、次回の後続の検出パルス信号の検出に対
する前記所定の期間を変化させようにしている。
【0019】従って、後続の検出パルス信号が入力作動
を禁止する所定の期間との関係でその期間内に入るか否
かの微妙な位置関係にある場合に、毎回の検出におい
て、その検出パルス信号が検出されたり、されなかった
りするという状態を、いわゆるヒステリシス作用にてな
くすことができる。また、請求項5に記載の発明におい
ては、基準時間分だけ位相が異なる基準時間測定用の2
つのパルス信号を用いて、前記複数の遅延素子の通過個
数により前記2つのパルス信号の位相差を符号化して基
準時間差データを得、前記測定時間差データを前記基準
時間差データで補正するようにしている。
【0020】従って、前記複数の遅延素子が温度、電源
電圧の変動により影響を受けるようなことがあっても基
準時間差データによる補正にて高精度な位相差を示すデ
ータを得ることができる。上記の基準時間測定用の2つ
のパルス信号は、請求項6に記載のように基準時間測定
用の2つのパルス信号を発生する基準信号発生手段によ
り得ることができる。
【0021】また、請求項7に記載の発明においては、
前記第1のパルス信号およびそれに続く前記複数の検出
パルス信号の入力と前記基準信号発生手段からの前記2
つのパルス信号の入力とを選択的に行うようにし、測定
時間差データを得る作動と基準時間差データを得る作動
を時分割的に行わうようにすることにより、複数の遅延
素子をそれぞれの作動に対して共通使用しているので、
そのための回路面積を少なくすることができる。
【0022】請求項8に記載の発明においては、入力手
段に入力される複数の検出パルス信号の個数を制限する
ようにしているから、その個数外の検出パルスに対する
不要な符号化作動等を防止し、所望の検出パルスに対す
るデータのみを得ることができる。また、上記のような
複数の検出パルス信号に対して得られた複数の測定時間
差データに対しては、請求項9に記載のように、それぞ
れのデータを複数の格納手段にそれぞれ格納するように
することにより、その格納された複数のデータに基づい
てデータ処理を行うことができる。
【0023】さらに、上記のような複数の遅延素子の個
数の特定に対しては、請求項10に記載のように、複数
の遅延素子をリング状に形成し、このリング状の複数の
遅延素子を第1のパルス信号が周回する回数と、検出パ
ルス信号が入力された時点の第1のパルス信号の通過位
置の特定位置とにより行うことができる。
【0024】
【実施例】以下本発明を図に示す実施例について説明す
る。まず、この実施例の基本的な考え方について説明す
る。この種の時間A/D変換装置においては、ゲートデ
ィレイ1段当たりの遅延時間が温度、電源電圧の変動に
よる影響を受けやすい。このため、上記特開平5ー37
378号公報においては、図9に示すような構成を採用
している。
【0025】すなわち、2つのパルス信号PA,PBの
時間差を検出する場合に、もう1つのパルス信号PCを
用い、このパルス信号PCを水晶発振器およびカウンタ
によりパルス信号PAの発生から正確な一定時間後に出
力されるものとする。そして、SEL信号により、まず
パルス信号PBを選択するようにしておき、パルス位相
差符号化回路100にて2つのパルス信号PA,PBの
時間差TABに対応するディジタル値DABを検出する。こ
の後、SEL信号によりパルス信号PCを選択するよう
にし、パルス信号PA,PCの時間差TACに対応するデ
ィジタル値DACを検出するようにする。すなわち、時間
的に分割して両ディジタル値DAB,DACを検出するよう
にする。ここで、そのTACの値は水晶発振器等により正
確な時間に設定されているため、測定時間TABはTAB
(DAB/DAC)・TACにて求められる。
【0026】本実施例では、上記のように時分割による
パルス信号入力にて測定用のディジタル値と基準用のデ
ィジタル値を求め、その割り算(相対比率演算)にて、
測定時間を求めるようにしている。但し、基準用のディ
ジタル値を求める場合に上記においてはパルス信号PA
を用いていたが、本実施例では、基準時間計測用の2つ
のパルス信号STDPA,STDPBを用いている。 (第1実施例)図1に、本発明の第1実施例を示す。
【0027】この図1において、入力信号切換回路10
0、パルス位相差符号化回路110、除算回路150
は、それぞれ図9における、SEL信号による信号切換
部分、パルス位相差符号化回路10、除算回路11に相
当している。なお、パルス位相差符号化回路110は図
8に示すものと同様のものであるが、パルス信号PBが
入力されずにカウンタ2がオーバーフローした場合に
は、オーバーフロー(OV)信号を出力するように構成
されている。
【0028】ここで、上記したパルス信号STDPA,
STDPBは基準信号発生回路170において、水晶発
振器およびその発振パルスをカウントするカウンタによ
り高精度のパルス信号として出力される。この部分の構
成は、特開平5ー37378号公報の図3に示す水晶発
振器およびカウンタの構成と同様のものである。この実
施例においては、特開平5ー37378号公報に示すも
のと同様、レーザレーダの光往復時間測定に適用される
ものである。そして、まずレーザ光線発射時刻に対応し
て立ち上がる入力パルス信号PAとレーザ光線受光時刻
に対応して立ち上がる入力パルス信号PBを入力信号切
換回路100を介しパルス位相差符号化回路110に入
力してそれぞれの時間差を示すディジタル値を得る。こ
の後、入力信号切換回路100を基準信号発生回路17
0からの信号入力側に切換え、パルス信号STDPA,
STDPBをパルス位相差符号化回路110に入力して
その時間差を示すディジタル値を得る。両ディジタル値
がそろった段階で、両ディジタル値を除算回路150に
て除算し、温度、電源電圧の変動分を補償した正確なる
レーザレーダの光往復時間を得るようにしている。
【0029】ここで、上記の作動を繰り返し行うため
に、メインシーケンサ190、PB計測シーケンサ18
0、さらにデータの書き込み(格納)、転送を行うため
のバッファレジスタ(BFR)120〜122、バッフ
ァゲート(BPGT)123〜126、レジスタ(CV
R)140〜144、トランスファゲート(CVGT)
145〜148が設けられている。また、除算回路15
0にて除算して得られたデータは、レジスタ(DTR)
160〜163に書き込まれるとともに、データゲート
(DTGT)164〜167から計測データとして出力
される。
【0030】メインシーケンサ190は、図4に示すフ
ローに従って、MSQ0,SIGRST,START,
SIGMPXの信号等を出力する。このMSQ0信号は
PB計測中と基準信号計測中を識別するためのもので、
PB計測中はローレベル、基準信号計測中はハイレベル
になるものである。SIGRST信号はPB計測および
基準信号計測を開始するために入力信号切換回路10
0、基準信号発生回路170をリセットするためのもの
である。START信号は基準信号発生回路170より
パルス信号STDPA,STDPBを発生させるタイミ
ングを与えるためのものである。SIGMPX信号は入
力信号切換回路100の入力を入力パルス信号PA,P
B側と基準パルス信号STDPA,STDPB側のいず
れにするかを選択するためのものである。
【0031】なお、入力パルス信号PAとSTDPA,
入力パルス信号PBとSTDPBのうちSIGMPX信
号により選択された方の信号がPACK、PBCK信号
となる。PB計測シーケンサ180は、メインシーケン
サ190からのMSQ0信号によりPB計測、基準信号
計測のいずれであるかを識別し、入力信号切換回路10
0からのPACK,PBCK信号を入力して、バッファ
120〜122の書き込みタイミング制御およびパルス
信号PBの取込み数の制御等を行う。このPB計測シー
ケンサ180の具体的構成を図2に示す。
【0032】Dタイプフリップフロップ210〜212
とデコーダ200によってシーケンサを構成している。
デコーダ200はMSQ0,PACK信号により初期化
される。Dタイプフリップフロップ210〜212は、
このデコーダ200の出力状態をPBCK信号が入力さ
れる毎に記憶出力する。デコーダ200はDタイプフリ
ップフロップ210〜212の出力を入力し、その出力
を順次変化させる。従って、Dタイプフリップフロップ
210〜212の出力はPBCK信号の入力毎に変化す
る。すなわち、このデコーダ200とDタイプフリップ
フロップ210〜212はPBCK信号の入力をカウン
トしてそれに応じた値を出力するカウンタとして機能す
る。
【0033】Dタイプフリップフロップ210〜212
の出力はデコーダ220〜222にてデコードされる。
このデコードされたそれぞれの値はPBCK信号の発生
回数に応じたものとなり、バッファレジスタ120〜1
22に出力されてそれぞれの書き込みタイミングを与え
る。また、230〜250に示す回路は、非定期的に入
力されるパルス信号PBに対して、マスク時間を生成す
るためのものである。このマスク時間の間は次のパルス
信号PBが入力されてもその立ち上がり信号は無視され
るようになる。これは、非定期的にパルス信号PBが入
力され、それについてパルス信号計測を行うと、パルス
位相差符号化回路110のラッチ回路5等の作動が不安
定な時に次のパルス計測が行われることになり、その結
果不安定な出力を行ってしまうのを防ぐためである。従
って、ラッチ回路5等の作動が安定するまでの時間につ
いてはパルス信号PBの入力に対してマスクをかけるよ
うにし、そのマスク用の信号をこれらの回路230〜2
50にて作成するようにしている。
【0034】ここで、本実施例では、パルス信号PBの
入力を4発に制限しており、従ってPB計測中において
パルス信号PBが4発計測されたか否かの検出を計測回
路230にて行う。また、計測回路231においては、
MSQ0の信号レベルにより基準信号計測中か否かを検
出する。計測時間終了検出回路232では、パルス位相
差符号化回路110からオーバーフローを示すOV信号
が発生したか否かを検出する。それらの回路は、上記検
出が行われるとハイレベル信号をそれぞれ発生する。
【0035】そして、それらの回路230〜232の出
力がいずれもローレベルの時にはOR回路233の出力
がローレベルとなり、この状態においては、Dタイプフ
リップフロップ240と一致回路241は、PBCK信
号が入力される毎にトグル出力を行う。この出力によ
り、ディレィ回路242、243を通し両出力信号の排
他的論理和をEXOR回路244で取ることにより、デ
ィレィ回路242のディレイ時間経過後にパルス信号を
出力することになる。このディレイ時間によるマスクに
ついては後述する。
【0036】また、EXOR回路244の出力はCG信
号(通常ハイレベル)とともにAND回路250に入力
され、次のパルス信号PB取り込み許可信号SSQRS
Tとして出力される。なお、CG信号は、パルス信号P
Bを1発のみ計測する場合に設定されるもので、その場
合にはCG信号はローレベルに固定される。図3に、入
力信号切換回路100の詳細構成を示す。300、31
0はマルチプレクサ回路であり、メインシーケンサ19
0からのSIGMPX信号によって、入力パルス信号P
AとSTDPA,入力パルス信号PBとSTDPBのう
ちからそれぞれ1つが選択される。
【0037】この選択された信号はDタイプフリップフ
ロップ320、330のクロックとなり、選択された信
号の立ち上がりによってPACK、PBCKがハイレベ
ルにセットされる。すなわち、このDタイプフリップフ
ロップ320、330は立ち上がりエッジ検出回路とな
っている。Dタイプフリップフロップ320、330は
メインシーケンサ190からのSIGRST信号によっ
てリセットされるが、Dタイプフリップフロップ330
は、SIGRST信号あるいはPB計測シーケンサ18
0からの上記したSSQRST信号によってリセットさ
れる。従って、PB計測中においては、パルス信号PB
取り込み許可信号であるSSQRST信号がハイレベル
になるまで、Dタイプフリップフロップ330はリセッ
トされず、従ってその間に次のパルス信号PBが入力さ
れてもその信号は無視されることになる。
【0038】また、図1において、パルス位相差符号化
回路110より出力される測定時間差を示すデータは、
PB計測シーケンサ180内のデコーダ220〜222
の出力状態に応じてバッファレジスタ120〜122に
順次書き込まれる。また、PB計測終了後、メインシー
ケンサ190からのライトタイミング出力により、トラ
ンスファゲート123〜126が順次オープンとなり、
バッファレジスタ120〜122内のデータがレジスタ
140〜143に書き込まれる。
【0039】また、パルス信号STDPAとSTDPB
による基準信号計測後は、その時間差を示すデータは、
バイパスゲート123を通して、レジスタ144に書き
込まれる。さらに、それらのレジスタ140〜143に
取り込まれた測定時間差を示すデータは、メインシーケ
ンサ190からのリードタイミングで、トランスファゲ
ート145〜148を介し除算回路150にそれぞれ被
除数として入力される。また、レジスタ144に書き込
まれた基準時間差を示すデータは、除算回路150に除
数として入力される。除算回路150は、それぞれの測
定時間差を示すデータを基準時間差を示すデータにて除
算して相対比率を求め、補正された測定時間差データと
して出力する。
【0040】この補正された測定時間差データは、メイ
ンシーケンサ190からライトタイミングにてデータレ
ジスタ160〜163に書き込まれ、トランスファゲー
ト164〜167を介し、計測データとして出力され
る。図4に示すメインシーケンサ190の処理フローに
従って、上記の構成の作動を説明する。なお、各部信号
のタイミングチャートは図5に示してある通りであり、
図中のメインシーケンサの番号1〜13は図4の処理フ
ロー番号と対応している。
【0041】まず、処理手順1で、メインシーケンサ1
90よりPB計測シーケンサ180、入力信号切換え回
路100にSIGRST信号を出力してそれぞれをリセ
ット状態にするとともに、SIGMPXをハイレベルに
して入力信号切換回路100のマルチプレクサ300、
310をパルス信号PA、PB選択状態とし、さらにM
SQ0信号をローレベルにしてパルス信号PB待ち状態
とする。
【0042】処理手順2で、パルス信号PAが入力され
ると、Dタイプフリップフロップ320のPACK信号
はハイレベルになり、パルス位相差符号化回路110と
PB計測シーケンサ180が動作する。この後、パルス
信号PBが入力されるとDタイプフリップフロップ33
0のPBCK信号はハイレベルとなり、パルス位相差符
号化回路110はパルス信号PA,PB間の時間差を示
すデータDTBPを出力する。
【0043】次のパルス信号PBの入力許可は、PB計
測シーケンサ180内の回路230〜250で実現され
る。パルス信号PB1発目には回路230〜232はロ
ーレベルを出力するため、Dタイプフリップフロップ2
40と一致回路241はPACK信号の入力毎に出力が
反転するトグル出力となる。そして、ディレィ回路24
2、243の出力がEXOR回路244に入力される。
【0044】ここで、ディレィ回路242は、図5中の
ディレィ時間twを生成し、ディレィ回路242、24
3の両出力によりディレィ時間trを生成する。CG信
号がハイレベルになっていればディレィ時間trの間、
SSQRST信号はハイレベルとなる。このディレィ時
間twとtrを加算した時間T(マスク時間)は、パル
ス位相差符号化回路110内でラッチするデータが安定
するまでの時間T1、パルス位相差符号化回路110で
ラッチするデータがバッファレジスタ120〜122に
到達するまでの時間T2、PB計測シーケンサ180の
デコーダ200を通ってDタイプフリップフロップ21
0〜212に到達するまでの時間T3の時間以上に設定
される。従って、Tをクリティカルパス(T1、T2、
T3のうち最大の時間)の遅延時間以上のマスク時間と
して設定することにより、次のパルス信号PBが入力さ
れても常に安定したデータがラッチされることになる。
【0045】図5において、パルス信号PB3発目はマ
スク時間内にあるため、3発目は無視され、4発目が内
部では3発目として認識され、5発目が内部では4発目
として認識される。これらは全て、パルス信号PBの立
ち上がりエッジ時のタイミングで判定されている。さら
に、パルス信号PBの幅が等しくなくともDタイプフリ
ップフロップ330によってPBCK信号は、安定して
ハイレベル信号を出力する。なお、パルス信号PB3発
目と4発目は1つのパルスに合体されたことになり、マ
スク時間を生成する回路230〜250とDタイプフリ
ップフロプ230は、そのマスク時間によりパルス波形
を処理するパルス波形処理手段を構成している。
【0046】ここで、マスク時間Tの設定をクリティカ
ルパスの遅延時間と等しくすることにより、複数発のP
A−PB間計測を最大限に活用することができる。すな
わち、パルス信号PB2発目の入力時には、パルス信号
PB1発目入力時にラッチされたデータがバッファレジ
スタ120に入力され、パルス信号PB3発目の入力時
には、パルス信号PB2発目入力時にラッチされたデー
タがバッファレジスタ121に入力され、パルス信号P
B4発目の入力時には、パルス信号PB3発目入力時に
ラッチされたデータがバッファレジスタ122に入力さ
れる。
【0047】なお、パルス信号PB4発目には、計測回
路230の出力がハイレベルとなるため、Dタイプフリ
ップフロップ240はトグル出力せず、SSQRST信
号はローレベルのままとなる。従って、次からのパルス
信号PBの入力が禁止され、パルス信号PB5発目以降
は無視されることになる。また、例えパルス信号PBが
2発しか入力されない状態でパルス位相差符号化回路1
10からオーバーフロー信号OVが出力された場合、す
なわちその計測範囲を越えた場合には、計測時間終了検
出回路232の出力がハイレベルとなり、パルス信号P
Bの計測は2発までで終了となる。
【0048】パルス信号PBの計測が終了すると、処理
手順3でパルス信号PB4発目のデータをレジスタ14
3にライトする。また、処理手順4〜6で、パルス信号
PB3発目のデータをバッファレジスタ122からレジ
スタ142に、パルス信号PB2発目のデータをバッフ
ァレジスタ121からレジスタ141に、パルス信号P
B1発目のデータをバッファレジスタ124からレジス
タ140にライトする。
【0049】処理手順7で、SIGRST信号を出力し
てPB計測シーケンサ180、入力信号切換え回路10
0を次のパルス取り込みのためにリセット状態にする。
また、SIGMPX信号をローレベルにして入力信号切
換回路100のマルチプレクサ300、310をパルス
信号STDPA、STDPB選択状態とし、さらにMS
Q0信号をハイレベルにして基準信号計測状態とする。
このMSQ0のハイレベル信号により、計測回路231
の出力はローレベルとなり、この基準信号計測中はSS
QRST信号はローレベルのままとなる。
【0050】処理手順8で、START信号を基準信号
発生回路170に出力する。基準信号発生回路170
は、そのSTART信号を受けて図5中の基準信号時間
tsだけ位相が異なるパルス信号STDPA、STDP
Bを出力する。これらのパルス信号STDPA、STD
PBは入力信号切換回路100を介してパルス位相差符
号化回路110に入力され、基準信号時間が計測され
る。
【0051】処理手順9で、バッファゲート123をオ
ープンにし、パルス位相差符号化回路110の基準信号
の時間差を示すデータDTBPをレジスタ144にライ
トする。処理手順10で、トランスファゲート145を
オープンし、パルス信号PB1発目のデータを除算回路
150の被除数に入力し、基準信号の時間差を示すデー
タを除数に入力する。両者の除算結果をレジスタ160
にライトする。同様にして、処理手順11〜13でパル
ス信号PB2発目、3発目、4発目のデータをそれぞれ
除算回路150の被除数に入力し、それらの除算結果を
レジスタ161〜163にライトする。
【0052】この後、処理手順1に戻り、上記した処理
を繰り返し行う。レジスタ160〜163に書き込まれ
たデータは、データゲート164〜167をオープンす
ることにより計測データとして取り出すことができる。
上記のように、マルチプレクサ回路300、310によ
る時分割入力により、パルス位相差符号回路110を、
パルス信号PA−PB間計測およびSTDPA−STD
PB間計測に共通して使用することができるので、これ
らの回路をワンチップ上のICに構成した場合にその回
路面積を小さくすることができる。
【0053】また、上記実施例ではパルス信号PBを4
発までに制限するものを示したが、それ以上の数にして
もよい。これによりレーザレーダシステム等へ応用した
際には複数発計測により高性能化を図ることができる。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例について説明
する。
【0054】この第2実施例の構成を図6に示す。この
図6から分かるように、この第2実施例では、図1に示
す第1実施例と概略構成は同じであるが、時間計測装置
をマイコン(CPU)198の周辺モジュール197と
した点で異なっている。すなわち、通常CPUには、除
算命令があるので、相対比率の演算をCPU198で行
うようにし、図1中の除算回路150等を省略してい
る。もちろん、CPU負荷が大きく、システムに支障を
きたす場合には図1の様な除算回路150を入れても問
題はない。
【0055】この第2実施例において、基準時間の計測
データが書き込まれているレジスタ144の出力にはト
ランスファゲート149が追加されている。また、コン
トロールレジスタ195、ステータスレジスタ196が
設けれている。このコントロールゲート195におい
て、TEは割り込みイネーブルフラグ、TPは計測範囲
設定フラグ、CGは複数発計測あるいは1発のみ計測の
選択フラグ、RGは基準時間差信号発生切換えフラグ、
TSは計測開始フラグを示している。また、ステータス
レジスタ196において、TEは終了信号、OVは計測
範囲を越えたことを知らせる信号、T4〜T1はパルス
信号PBを何発目まで計測できたかを知らせる信号を示
している。
【0056】CPU198は、トランスファゲート14
5〜149、コントロールレジスタ195、ステータス
レジスタ196よりリードアクセスができ、アドレスバ
スとデータバス等で構成されるメインバスを通して信号
のやり取りができる。図7に、この第2実施例における
メインシーケンサ190の処理フローを示している。
【0057】上記構成においてその作動を説明する。C
PU198よりコントロールレジスタ195に種々のデ
ータが設定される。メインシーケンサ190は、コント
ロールレジスタ195に設定されている各フラグの状態
に応じて作動を行う。そして、コントロールレジスタ1
95に計測開始フラグTSが、”1”に設定されると、
メインシーケンサ190等による計測が開始される。こ
の計測処理は図7の処理手順2〜9に示すように図1に
示すものと同様である。
【0058】但し、パルス信号PBが1発計測される
と、T1が”1”になり、2発計測されると、T2が”
1”になり、以下T3、T4も3発目、4発目が計測さ
れると、”1”になる。4発計測される前に計測範囲を
越えるとOVのフラグが”1”になる。従って、このT
4 〜T1 とOVのフラグを見ることで何発計測できたか
知ることができる。
【0059】基準信号の計測まで終了するとTFが”
1”になる。TFが”1”の時TEの割り込みイネーブ
ルフラグが”1”に設定されていれば、割り込み信号I
RQがCPU198に向けて発生される。これを受けて
CPU198は割り込み処理、例えばトランスファゲー
ト145〜149を介して各時間差データを入力し、そ
の除算処理により計測データを得る処理等を行う。
【0060】なお、上記第実施例において、時間計測装
置197については、CPU、ROM、RAMや周辺回
路(タイマ、DAC等)を含めてワンチップ上にIC化
された回路として構成することができる。 (第3実施例)次に、本発明の第3実施例について説明
する。
【0061】本発明を、例えばレーザレーダ等で車間距
離を計測しながら一定の距離を保って自動走行するシス
テムに適用した場合、使用温度等の環境条件や電源電圧
の変動等(±数nsecの計測時間誤差)によっては、
対象物までの距離が計測されたり、されなかったりする
といった変動を生じる可能性がある。例えば、上記マス
ク時間を規定するSSQRST信号がハイレベルからロ
ーレベルに変化した直後にパルス信号PBが検出された
時は、それに対する距離検出は行われるが、次回の検出
において、上記したように使用温度等の環境条件や電源
電圧の変動等によりパルス信号PBがSSQRST信号
のハイレベル時に発生するようになると、そのパルス信
号PBが検出されない。すなわち、SSQRST信号が
ハイレベルからローレベルに変化するタイミングの前後
で発生するようなパルス信号PBに対しては定期的に検
出できなくなる可能性がある。
【0062】本実施例では、このような問題を解決する
ため、SSQRST信号を、一つでなく時間軸のヒステ
リシスを持たせて、二つの時間を選択できるようにし、
上記のような場合には、SSQRST信号のパルス幅を
短くして確実に次回のパルス信号PBを検出できるよう
にしている。このため、図10に示すように、ディレイ
回路243、排他的論理和回路244と並列に、ディレ
イ回路245、排他的論理和回路246を設け、異なる
ディレイ時間(ディレイ回路243、排他的論理和回路
244の方より短いディレイ時間)を有するパルス信号
を作成するようにし、マルチプレクサ回路260により
そのいずれかのパルス信号を選択して、SSQRST信
号を生成するようにしている。
【0063】このマルチプレクサ回路260での選択を
行わせるために、選択信号CLRSELを用いる。この
選択信号CLRSELは、SSQRST制御回路295
にて作成される。このSSQRST制御回路295にお
いては、今回のサンプリング時のパルス信号PBの発生
状況を示す情報を記憶し、次回のサンプリング時に、そ
の記憶した情報に基づき選択信号CLRSELを各パル
ス信号PBに対して作成するようにしている。これは毎
回のサンプリングにおいて、パルス信号PBが同じよう
なタイミングで発生する可能性が高いということに鑑み
たもので、今回のサンプリング時のパルス信号PBの発
生状況と同じような状況で、次回のサンプリング時の各
パルス信号PBの発生に対しSSQRST信号を作成す
るようにしたものである。
【0064】まず、上記した今回のサンプリング時のパ
ルス信号PBの発生状況を示す情報を記憶する点につい
て説明する。今回のサンプリング時のパルス信号PBの
発生状況を把握するため、本実施例においては、SSQ
RST1信号、SSQRST2信号、SSQRST3信
号を用いている。これは、先に発生したパルス信号PB
から次のパルス信号PBの発生タイミングを調べるため
に用いる。
【0065】このため、SSQRST制御回路295
は、SSQRST1信号、SSQRST2信号、SSQ
RST3信号を作成する回路を有している。図12にお
いて、Dタイプフリップフロップ510とノットゲート
511でトグル回路を構成しており、SIGRST信号
によりリセットされた後は、PBCK1信号が発生する
毎に反転した出力を行い、ディレイ回路512、513
および排他的論理和回路514によりSSQRST1信
号を作成する。同様に、Dタイプフリップフロップ52
0から排他的論理和回路524までの回路にてPBCK
2信号の発生に基づきSSQRST2信号を作成し、ま
たDタイプフリップフロップ530から排他的論理和回
路534までの回路にてPBCK3信号の発生に基づき
SSQRST2信号を作成する。PBCK1信号、PB
CK2信号、PBCK3信号については後述する。
【0066】上記ディレイ回路512、522、532
は、図10中のディレイ回路242と同じディレイ時間
を有するものであり、ディレイ回路513は図10中の
ディレイ回路243と同じディレイ時間を有するもので
ある。また、ディレイ回路523は図10中のディレイ
回路243より長いディレイ時間、ディレイ回路533
はディレイ回路523よりさらに長いディレイ時間を有
するように設定されている。従って、SSQRST1信
号、SSQRST2信号、SSQRST3信号は、この
順にパルス幅の大きい信号、すなわち図14(a),
(b)、図15のタイミングチャートに示すようなパル
ス幅の信号となる。
【0067】このようなSSQRST1信号、SSQR
ST2信号、SSQRST3信号を用い、パルス信号P
Bの発生状況が検出される。図11にその構成を示す。
この図11に示すものは、図3に示す構成に対し、OR
回路380〜382、Dタイプフリップフロップ回路3
50〜370を付加したものである。この図から分かる
ように、Dタイプフリップフロップ回路350〜370
は、それぞれSSQRST1信号、SSQRST2信
号、SSQRST3信号によりリセットされた後に発生
するパルス信号PBにより、PBCK1信号、PBCK
2信号、PBCK3信号を出力する。この場合、SSQ
RST1信号、SSQRST2信号、SSQRST3信
号のパルス幅が異なっているため、前に発生したパルス
信号PBから次回に発生するパルス信号PBまでの時間
に応じてPBCK1信号、PBCK2信号、PBCK3
信号が変化する。
【0068】例えば、図14(a)に示すように、1発
目のパルス信号PBが発生してから2発目のパルス信号
PBが発生するまでの時間が比較的短く、SSQRST
1信号がローレベルになった後に2発目のパルス信号P
Bが発生したような場合には、PBCK1信号のみがハ
イレベルになり、他のPBCK2信号、PBCK3信号
はローレベルのままである。また、SSQRST2信号
がローレベルになった後に2発目のパルス信号PBが発
生した場合には、PBCK1信号、PBCK2信号がハ
イレベルになり、またSSQRST3信号がローレベル
になった後に2発目のパルス信号PBが発生した場合に
は、PBCK1信号〜PBCK3信号の全てがハイレベ
ルになる。従って、2発目のパルス信号PBが発生した
時のPBCK1信号〜PBCK3信号の状態をみれば、
今回のサンプリング時のパルス信号PBの発生状況を示
す情報を得ることができる。
【0069】このPBCK1信号〜PBCK3信号によ
る今回のサンプリング時のパルス信号PBの発生状況
は、図12に示す回路にて記憶され、この記憶された情
報に基づき、上述した選択信号CLRSELが作成され
る。上記したSSQRST1信号、SSQRST2信
号、SSQRST3信号の中でSSQRST1信号が最
もパルス幅が短く、従ってPBCK1信号がハイレベル
に変化する回数が多いため、図12に示すSSQRST
制御回路295においては、PBCK1信号を用いてP
BCK1信号〜PBCK3信号の状態を記憶するように
している。
【0070】図12において、PBCK1信号が発生す
る毎に、その発生回数がカウンタ500にてカウントさ
れる。このカウント値は、デコーダ501にてデコード
される。このデコード結果は、次のPBCK1信号の発
生時のPBCK1信号〜PBCK3信号の書き込み記憶
を与えるライト信号/計測信号となる。例えば、PBC
K1信号の1発目が発生すると、デコーダ501は次の
PBCK1信号の発生時、すなわち2発目のPBCK1
信号の発生時にPBCK1信号〜PBCK3信号の書き
込み記憶を行うためのライト信号/計測信号を出力す
る。
【0071】このPBCK1信号〜PBCK3信号の書
き込み記憶は、図13に示すSSQRST信号セレクト
生成回路502にて行われる。AND回路601〜60
3は、2発目ライト情報により、R−Sフリップフロッ
プ611〜613をセットする待機状態にする。すなわ
ち、上記したようにPBCK1信号が1発目が発生した
後に2発目ライト情報がハイレベルになり、この状態に
おいて、2発目のPBCK1信号が発生すると、その時
のPBCK1信号〜PBCK3信号がR−Sフリップフ
ロップ611〜613に記憶される。例えば、図14
(a)において、2発目のPBCK1信号が発生した時
には、PBCK2信号、PBCK3信号のいずれもロー
レベルであるため、R−Sフリップフロップ611〜6
13には、それぞれ”1”,”0”,”0”が記憶され
る。この記憶された情報は、2発目計測信号により次回
PB計測用SSQRSTセレクト用のデコーダ及びラッ
チ回路620にて記憶される。
【0072】同様に、AND回路604〜606は、3
発目ライト情報により、R−Sフリップフロップ614
〜616をセットする待機状態にする。この図13には
同様の回路がn段あり、AND回路607〜609は、
n発目ライト情報により、R−Sフリップフロップ61
7〜619をセットする待機状態にする。従って、2発
目以降のPBCK1信号により、その発生回数に対応し
たR−Sフリップフロップに、その時のPBCK1信号
〜PBCK3信号が記憶されるとともに、デコーダ及び
ラッチ回路620にも記憶される。
【0073】従って、デコーダ及びラッチ回路620に
は、PBCK1信号の発生タイミングに応じたPBCK
1信号〜PBCK3信号が順次記憶されることになる。
デコーダ及びラッチ回路620は、前回の計測時に記憶
した情報を基に、表1に示す関係にて今回のSSQRS
T信号を決定する選択信号CLRSELを出力する。
【0074】
【表1】
【0075】すなわち、PBCK1信号のi番目の発生
に対して記憶したPBCK1信号〜PBCK3信号が、
図14(a)に示すように、”1”,”0”,”0”の
時には、SSQRST3信号と同一の信号、すなわち図
10の排他的論理和回路246からの出力をSSQRS
T信号とする選択信号CLRSELをマルチプレクサ2
60に出力する。すなわち、このようなマスク期間中の
パルス信号PBに対しては上記第1実施例で述べたよう
に検出を行わないようにする必要があるため、次回のサ
ンプリング時においてもそれを確実に検出しないよう
に、マスク時間を長くしておく。
【0076】また、PBCK1信号〜PBCK3信号
が、図14(b)に示すように、”1”,”1”,”
0”の時は、前回と同じSSQRST3信号とする選択
信号CLRSELを出力する。また、PBCK1信号〜
PBCK3信号が、図15に示すように、”1”,”
1”,”1”の時には、SSQRST1信号と同一の信
号、すなわち排他的論理和回路244からの出力をSS
QRST信号とする選択信号CLRSELを出力する。
従って、このような場合には、SSQRST信号がロー
レベルに変化した直後にパルス信号PBが発生した可能
性があるので、次回においてもそのパルス信号PBを確
実に検出するようにするため、SSQRST信号を短い
パルス幅、すなわちマスク時間を短くする。
【0077】なお、上記表1に従って制御されるSSQ
RST信号の初期値は、SSQRST3信号とするよう
に設定しておく。上述したように、この第3実施例のよ
うにヒステリシスを設けることにより、電源電圧変動等
に対する検出変動をなくすという効果を有するが、上記
実施例のように一連のサンプリング計測を行う際、マス
ク時間を切り換えれるようにすることで、サンプリング
の均一性を図ることができるという効果も有する。
【0078】なお、このシステムのPB計測終了条件
は、PBCK1信号によるカウンタ500でn発目まで
の計測をした場合、もしくはPB計測シーケンサ180
で4発目まで計測した場合、もしくはOV信号が発生す
るまでのいずれかであり、その時のEND信号により、
今回のPB計測が終了する。なお、この第3実施例は、
第1実施例に対し、図10、図11(第1実施例におけ
る図2、図3に対応)のように変形させたものであり、
その他の構成は第1実施例と同様のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1中のPB計測シーケンサ180の具体的構
成を示す回路図である。
【図3】図1中の入力信号切換回路100の具体的構成
を示す回路図である。
【図4】図1中のメインシーケンサの処理フローを示す
図である。
【図5】図1中の各部の信号波形を示す信号波形図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す全体構成図である。
【図7】図6中のメインシーケンサ180の処理フロー
を示す図である。
【図8】パルス位相差符号化回路110の具体的な構成
を示す回路図である。
【図9】従来技術におけるA/D変換装置の構成を示す
構成図である。
【図10】本発明の第3実施例において、図2に示すP
B計測シーケンサ180を変形させた回路図である。
【図11】本発明の第3実施例において、図3に示す入
力信号切換回路100を変形させた回路図である。
【図12】図10中のSSQRST制御回路の具体的構
成を示す回路図である。
【図13】図12中のSSQRST信号セレクト生成回
路の具体的構成を示す回路図である。
【図14】第3実施例の作動説明に供するタイミングチ
ャートである。
【図15】第3実施例の作動説明に供するタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
100 入力信号切換回路 110 パルス位相差符号化回路 150 除算回路 170 基準信号発生回路 180 PB計測シーケンサ 190 メインシーケンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−11527(JP,A) 特開 昭60−253994(JP,A) 特開 平3−220814(JP,A) 特開 平5−308263(JP,A) 特開 平3−125514(JP,A) 実開 平3−33492(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G04F 10/06 H03K 5/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のパルス信号を入力して該第1のパ
    ルス信号を複数の遅延素子を通過させるとともに、この
    第1のパルス信号の入力後に時間的に異なる複数の検出
    パルス信号が入力された時に、前記第1のパルス信号の
    通過した遅延素子の個数にて前記第1のパルス信号と前
    記複数の検出パルス信号のそれぞれの位相差を符号化し
    て測定時間差データを得るようにした時間A/D変換装
    置において、 前記検出パルス信号の入力時点から所定の期間内に入力
    される、後続の検出パルス信号に対しては、前記第1の
    パルス信号と前記後続の検出パルス信号の位相差を符号
    化する作動を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とす
    る時間A/D変換装置。
  2. 【請求項2】 パルス信号を入力する入力手段と、該入
    力手段に第1のパルス信号が入力された時にその第1の
    パルス信号を複数の遅延素子を通過させるとともに、こ
    の第1のパルス信号の入力後に時間的に異なる複数の検
    出パルス信号が前記入力手段に入力された時に、前記第
    1のパルス信号の通過した遅延素子の個数にて前記第1
    のパルス信号と前記複数の検出パルス信号のそれぞれの
    位相差を符号化して測定時間差データを得るようにした
    時間A/D変換装置において、 前記検出パルス信号が前記入力手段に入力された時点か
    ら所定の期間内は、後続の検出パルス信号に対し前記入
    力手段の入力作動を禁止する禁止手段を設けたことを特
    徴とする時間A/D変換装置。
  3. 【請求項3】 前記禁止手段は、前記検出パルス信号が
    前記入力手段に入力されたことを示す信号に基づいて、
    所定のマスク時間に相当する信号を作成する回路手段を
    有し、この回路手段からの前記信号により前記所定の期
    間内の前記入力手段の入力作動を禁止するものであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の時間A/D変換装置。
  4. 【請求項4】 前記検出パルス信号に続いて発生する前
    記後続の検出パルス信号の発生タイミングを検出する発
    生タイミング検出手段と、この発生タイミング検出手段
    により検出された前記後続の検出パルス信号の発生タイ
    ミングに基づき、次回の前記後続の検出パルス信号の検
    出に対する前記所定の期間を変化させる期間変更手段を
    有することを特徴とする請求項2又は3に記載の時間A
    /D変換装置。
  5. 【請求項5】 基準時間分だけ位相が異なる基準時間測
    定用の2つのパルス信号を用いて、前記複数の遅延素子
    の通過個数により前記2つのパルス信号の位相差を符号
    化して基準時間差データを得る手段と、前記測定時間差
    データを前記基準時間差データで補正する補正手段とを
    有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1つ
    に記載の時間A/D変換装置。
  6. 【請求項6】 前記基準時間測定用の2つのパルス信号
    を発生する基準信号発生手段を有することを特徴とする
    請求項5に記載の時間A/D変換装置。
  7. 【請求項7】 前記入力手段は、前記第1のパルス信号
    およびそれに続く前記複数の検出パルス信号の入力と前
    記基準信号発生手段からの前記2つのパルス信号の入力
    とを選択的に行う手段を有し、前記複数の遅延素子を用
    い、前記測定時間差データを得る作動と前記基準時間差
    データを得る作動を時分割的に行わせるようにしたこと
    を特徴とする請求項6に記載の時間A/D変換装置。
  8. 【請求項8】 前記入力手段に入力される前記複数の検
    出パルス信号の個数を制限する手段を有することを特徴
    とする請求項2乃至7のいずか1つに記載の時間A/D
    変換装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の検出パルス信号に対して得ら
    れた複数の測定時間差データをそれぞれ格納する複数の
    格納手段を有することを特徴とする請求2乃至8のいず
    れか1つに記載の時間A/D変換装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の遅延素子がリング状に形成
    されたリング遅延パルス発生手段と、前記第1のパルス
    信号が前記リング状の複数の遅延素子を周回する回数を
    カウントするカウント手段と、前記検出パルス信号が入
    力された時点の前記第1のパルス信号の通過位置を特定
    する位置特定手段とを備え、前記カウント手段のカウン
    ト値と前記位置特定手段の特定位置とにより前記測定時
    間差データを得るようにしたことを特徴とする請求項2
    乃至9のいずれか1つに記載の時間A/D変換装置。
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