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JP2939568B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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Publication number
JP2939568B2
JP2939568B2 JP40325090A JP40325090A JP2939568B2 JP 2939568 B2 JP2939568 B2 JP 2939568B2 JP 40325090 A JP40325090 A JP 40325090A JP 40325090 A JP40325090 A JP 40325090A JP 2939568 B2 JP2939568 B2 JP 2939568B2
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JP
Japan
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transplanting
ridge
planting
roller
seedling
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP40325090A
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English (en)
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JPH056A (ja
Inventor
正俊 日朝
修一 清水
俊郎 和田
英夫 中島
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YANMAA NOKI KK
Original Assignee
YANMAA NOKI KK
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Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18512998&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2939568(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by YANMAA NOKI KK filed Critical YANMAA NOKI KK
Priority to JP40325090A priority Critical patent/JP2939568B2/ja
Publication of JPH056A publication Critical patent/JPH056A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、野菜などの苗を圃場の
畝に移植する移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種移植機として、走行機体に
駆動車輪を昇降可能に支持し、この駆動車輪の後方上部
側に、植付伝動ケースや移植爪を備えた移植装置を配設
したものは知られている。また、以上の移植機におい
て、前記走行機体における前記移植爪の前方下部側に、
畝上に沿って転動される株間検出ローラを上下揺動可能
に支持して、この検出ローラの転動時に検出される株間
検出信号により、前記移植爪の植付動作を制御しながら
植付株間を所定ピッチ間隔となし、また、前記検出ロー
ラの転動時における上下揺動により、前記走行機体の上
下高さを制御しながら前記移植爪による苗の植付深さを
一定ならしめるようにしたものを、以前に提案した。
(実願平2−8871号の第2図)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所で、先に提案した移
植機では、前記株間検出ローラにより前記移植爪による
植付深さをほぼ大まかには制御できるが、苗が植付けら
れる畝上に微小な凹凸があるような場合、該凹凸に応じ
て前記移植爪の苗植付深さを微調整することができない
のであり、従って、さらに正確な苗の植付けを行うため
には、前記移植爪の苗植付深さを畝の凹凸に応動させて
微調整する必要があった。
【0004】本発明は、以上のような点に鑑みてなした
もので、その目的は、移植爪による苗植付深さを畝の凹
凸などに対応して微調整することができ、前記移植爪に
よる苗の植付けを正確に行うことができる移植機を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、走行機体に昇降可能に支持
された駆動車輪、及び苗を畝の上面に移植する移植爪を
備えた移植機において、前記移植爪を上下に揺動可能に
支持する爪支持体と、前記畝の高さを検出する検出手段
と、該検出手段の検出結果により前記駆動車輪を昇降さ
せ、前記移植爪による植付深さを粗調整する第1制御機
構と、前記畝に接触して上下に揺動することが可能な接
地部材を有し、該接地部材の揺動に連係して前記爪支持
体を揺動させ、前記移植爪による植付深さを微調整する
第2制御機構とを備えていることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る発明は、前記検出手段の前
側に、畝の上面に沿って走行する鎮圧ローラが設けられ
ている。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明にあっては、畝の高さを検
出する検出手段の検出結果に基づき第1制御機構を介し
て駆動車輪が昇降され、これに伴う走行機体の上下動に
よって移植爪による苗の植付深さを粗調整することがで
き、更に、畝の上面の凹凸に追従して接地部材が上下に
揺動するとともに、該接地部材の揺動に連係して第2制
御機構が動作し、走行機体に対し爪支持体を介して揺動
可能に支持された移植爪が動作し、該移植爪による苗の
植付深さを微調整することができるため、苗の植付作業
の途中で畝の高さが異なり、さらに、畝の上面に凹凸等
がある場合においても移植爪による苗の植付けを正確に
行うことができる。即ち、畝の高さに応じて駆動車輪を
昇降させ、走行機体の上下動によって移植爪による苗の
植付深さを調整するように構成した場合は、畝高さの小
さな変化に対応することができないか、又は、畝高さの
小さな変化に対し植付深さが過敏に制御されることにな
るのであり、また、接地部材の揺動によって爪支持体を
走行機体に対し揺動させ、移植爪による苗の植付深さを
調整するように構成した場合は、畝の高さが大きく変化
する場合、移植爪の植付け姿勢が不安定になり、苗の植
付けを正確に行うことができなくなるのであるが、本願
発明は、畝の高さに応じて駆動車輪を昇降させ、走行機
体の上下動によって移植爪による苗の植付深さを粗調整
し、さらに、畝の上面の凹凸等に応じて爪支持体を走行
機体に対し揺動させ、該爪支持体に支持された移植爪に
よる苗の植付深さを微調整することができるため、苗の
植付作業の途中で畝の高さが異なり、さらに、畝の上面
に凹凸等がある場合においても移植爪による苗の植付け
を正確に行うことができる。
【0008】請求項2に係る移植機にあっては、検出手
段の前側に鎮圧ローラを設けているため、この鎮圧ロー
ラで前記移植爪による苗植付前方側の畝面を鎮圧するこ
とができるのであり、従って、第2制御機構による移植
爪の植付深さの二次制御がより一層正確に行われ、この
移植爪による一層正確な苗の植付けを行うことができ
る。
【0009】
【実施例】第5図は、移植機の一例として歩行型のもの
を示しており、同図中、1は走行機体であって、その前
方上部にエンジン2を搭載し、該エンジン2の後部側に
ミッションケース3を取付けると共に、このミッション
ケース3の車幅方向両側に後下方に向けて延びる一対の
伝動チエンケース4を上下揺動可能に支持して、該各伝
動チエンケース4の遊端側にそれぞれ駆動車輪5を支持
する一方、前記機体1の後端部に後上方に向けて延びる
操縦ハンドル6を設け、また、前記機体1の後方側には
移植装置7を配設している。
【0010】また、前記移植装置7は、多数のポット苗
が縦横方向に収容された苗トレイTを縦搬送する搬送機
構81をもつ苗載台8と、前記搬送機構81で搬送され
る苗トレイTからポット苗を1個づつ取出して落下させ
る苗取出部9と、この苗取出部9から落下されるポット
苗を受取って畝Aに移植する開閉可能な移植爪11を備
えた移植部10とから構成している。更に、前記苗取出
部9は、苗取出爪91と、前記苗載台8を前記苗トレイ
Tのポット苗収容ピッチ間隔で横移動させながら、その
搬送終端側において前記苗取出爪91で前記苗トレイT
からポット苗を取出して保持する苗取出保持機構92
と、この苗取出保持機構92を苗取出行程において直線
状に往復動させ、かつ、苗放出行程で下方側へと揺動さ
せる爪動作機構93とを備え、これら各機構92,93
の連動動作により前記苗取出爪91で前記苗トレイTか
らポット苗を取出し、その取出行程と放出行程との間で
は前記苗取出爪91でポット苗を保持し、また、前記搬
送機構81を回避した苗放出位置で前記苗取出爪91か
らポット苗を下方側に落下放出させて、前記移植部10
の移植爪11に供給し、以後該移植爪11で前記畝A上
に植付けるようにしている。
【0011】更に、前記移植部10は、その構成を理解
し易いように展開して破断した第3及び第4図で明らか
なように、前記ミッションケース3の後部側に機体外部
側に向けて突出する入力軸12を設けて、この入力軸1
2の周りに後下方に向けて延びる植付伝動ケース13を
支持すると共に、該伝動ケース13の後端側に植付駆動
軸14を支持して、この駆動軸14上で前記伝動ケース
13内に設けた伝動ギヤ14aと、前記伝動ケース13
の内部で前記入力軸12上に設けた駆動ギヤ12aとを
チエン12bを介して連動させ、前記エンジン2からミ
ッションケース3の内部機構を経て前記入力軸12に伝
達される回転動力で前記駆動軸14を回転させるように
なす一方、前記伝動ケース12には連結筒17を固定し
て、この連結筒17にロータケース15を回転自由に支
持し、前記駆動軸14の一端側を延長して前記連結筒1
7を挿通した上で、その延長端部にロータケース15の
基部側を前記駆動軸14と一体回転するように成すので
ある。
【0012】また、前記ロータケース15の内部には、
第2図で明らかなように、前記植付駆動軸14の回転軸
心周りに太陽ギヤ16を配設して、この太陽ギヤ16を
前記連結筒17を介して前記伝動ケース12側に一体状
に固定すると共に、前記ロータケース15内に前記太陽
ギヤ16に常時噛合う遊星ギヤ18を支持軸19を介し
て支持させる一方、前記ロータケース15の遊端側に機
体幅方向中心側に向けて突出する支持軸20を回転可能
に支持し、この支持軸20上には前記ロータケース15
に内装されて、前記遊星ギヤ18に常時噛合う伝動ギヤ
21を設け、かつ、前記支持軸20の突出軸部にはクラ
ンクアーム22を取付ける。
【0013】更に、前記クランクアーム22の先端側に
は、第1,2図に示したように、概略三角形状をなす植
付アーム23を軸杆24を介して揺動可能に枢着し、こ
の植付アーム23の後方側に連結部材23aを介して前
記移植爪11を支持させる。また、前記ミッションケー
ス4の後部側で前記伝動ケース13とは反対側に取付板
25を前記伝動ケース(13)とともに揺動するように
支持して、該取付板25に上下方向に延びるガイド溝2
6aをもったガイド体26を固定すると共に、前記植付
アーム23における前記軸杆24の上方先端部に案内軸
27を介して案内ローラ27aを設ける一方、この案内
ローラ27aを前記ガイド体26のガイド溝26aに摺
動及び揺動可能に支持させて、前記植付駆動軸14の駆
動に伴い前記ロータケース15とクランクアーム22と
をそれぞれ回転させ、このとき前記案内軸27を介して
前記植付アーム23を前記ガイド溝26aに沿って上下
案内させることにより、第2図仮想線で示したように、
前記移植爪11を楕円形状の植付軌跡Kで上下動させる
ようになすのである。尚、第1,2図において、26b
は前記案内軸27のガイド溝である。
【0014】次に、以上の構成とした移植爪11の作用
について説明する。
【0015】先ず、前記ミッションケース4側から伝達
される回転動力により、前記植付駆動軸14が第2図の
矢印イ方向に回転されて、この駆動軸14に結合された
前記ロータケース15が、前記駆動軸14の回転方向と
同一の矢印ロ方向へと回転され、これに伴い前記ロータ
ケース15内に設けた遊星ギヤ18が、前記伝動ケース
12側に固定した前記太陽ギヤ16の周りを矢印ハ方向
に回転されて、前記遊星ギヤ18の回転により前記伝動
ギヤ21が、前記遊星ギヤ18とは反対の矢印ニ方向に
回転され、前記伝動ギヤ21に連結した前記クランクア
ーム22が同一の矢印ホ方向へと回転される。また、前
記クランクアーム22の回転に伴い、該クランクアーム
22に軸杆24を介して連結した前記植付アーム23
が、前記案内軸27を介し前記ガイド体26のガイド溝
26aに沿って上下方向に摺動し、かつ、前記案内軸2
7を中心に機体前後方向へと揺動されるため、前記植付
アーム23に支持された前記移植爪11が、第5図実線
で示したポット苗の受取位置から、機体進行方向前方側
に移動しながら、同図仮想線で示したポット苗の畝Aへ
の移植位置へと下動し、又、この下動位置から再度上動
位置に戻るように、上下方向に長い楕円形状の植付軌跡
Kを描くのであり、斯かる植付軌跡Kに沿って前記移植
爪11が水平姿勢を保持した状態で上下動されるのであ
る。
【0016】また、前記走行機体1の下部側で前記ミッ
ションケース3のほぼ中間真下位置には、株間検出スイ
ッチ(図示せず)をもった株間検出ローラ30を配設
し、該検出ローラ30を畝Aの上面に沿って転動させる
ことにより、前記検出ローラ30の回転に連動して前記
スイッチから株間検出信号を出力し、この株間検出信号
で前記移植装置7、即ち、前記苗載台8の搬送機構81
や前記苗取出部9の苗取出爪91及び前記移植部10の
移植爪11の駆動開始を指示すると共に、この指示を制
御することによりポット苗の畝Aへの植付間隔を所定の
ピッチ間隔に調整するようにしている。この植付間隔の
調整は、例えば前記検出ローラ30又は該ローラ30と
共に回転する回転体の側面に接触して従動回転する従動
回転体を設け、この従動回転体の回転により前記検出ス
イッチを動作するように成すと共に、前記従動回転体を
前記検出ローラ30又は前記回転体に対し、半径方向に
位置調節可能として、その接触位置を調整することによ
り行うのである。
【0017】しかして、以上の移植機において、前記植
付伝動ケース13を前記走行機体1側に、その上部を支
点として一定範囲で上下揺動可能に支持して、該植付伝
動ケース13を、前記移植爪11を上下に揺動可能に支
持する爪支持体とする一方、前記株間検出ローラ30を
前記走行機体1に上下動可能に設けて、該検出ローラ3
0を、前記畝Aの高さを検出する検出手段とし、検出ロ
ーラ30の上下動作により畝Aの高さを検出し、この検
出結果により前記駆動車輪5を上下昇降させ、前記移植
爪11による植付深さを粗調整する第1制御機構40
と、前記畝に接触して上下に揺動することが可能な接地
部材(以下接地ローラという)50を備え、該接地ロー
ラ50の揺動に連係して前記植付伝動ケース13を揺動
させ、前記移植爪11による植付深さを微調整する第2
制御機構60とを設けたのである。
【0018】具体的には、第5図で示したように、前記
走行機体1における前記ミッションケース3の前方位置
に後方に延びる支持アーム31を揺動可能に設けて、こ
の支持アーム31の後端側で前記ミッションケース3の
ほぼ中間真下位置に前記検出ローラ30を回転可能に支
持すると共に、前記支持アーム31の前端側に検出杆3
2を連動連結し、該検出杆32の先端側に前記第1制御
機構40を制御するバルブ装置33を連結させる。ま
た、前記第1制御機構40は、前記走行機体1の前部に
搭載された油圧ポンプPと、この油圧ポンプPで作動さ
れる昇降シリンダ41と、該シリンダ41から延びるピ
ストンロッド42の先端側に取付けられた操作体43と
を備え、該操作体43と前記チエンケース4とを複数の
連結杆44で連結して構成され、前記畝Aに高さ変動が
あって前記検出ローラ30が上下動したとき、この検出
ローラ30の上下動により前記バルブ装置33を作動さ
せて前記ピストンロッド42を進退動させ、前記操作体
43と各連結杆44を介して前記チエンケース4を上下
揺動させ、これに伴う前記各駆動車輪5の上下動で前記
走行機体1の前記畝Aに対する高さを調整し、この機体
1の畝Aに対する上下調整により前記移植爪11による
苗の植付深さが一定となるように調整するのである。こ
のとき、前記検出ローラ30が前記支持アーム31を介
して前記ミッションケース3のほほ中間真下位置に配設
され、また、該ミッションケース3の後部近くに前記伝
動ケース13を介して前記移植爪11が前記検出ローラ
30と近接状に配置されることから、つまり、この検出
ローラ30と前記移植爪11とが、それぞれ前記ミッシ
ョンケース3にチエンケース4を介して支持される駆動
車輪5を挟んで前後位置にスペースを有効利用しながら
配設されるため、前記走行機体1の前後長さを短くでき
て、前記駆動車輪5が圃場端部に至ったときの前記移植
爪11による苗の移植残しを少なくでき、しかも、前記
検出ローラ30による前記移植爪11側の応答制御速度
を早くできて、この移植爪11による植付深さを前記検
出ローラ30で検出する畦高さに応じて迅速かつ正確に
調整でき、また、前記移植爪11による植付株間を所定
のピッチ間隔に迅速かつ正確に調整できる。
【0019】また、前記移植爪11を支持する前記植付
伝動ケース13は、第1図で明らかなように、該伝動ケ
ース13の上端手前側を前記ミッションケース3から延
びる前記入力軸12に上下揺動可能に支持すると共に、
前記伝動ケース13の下部には前記畝A上に沿って転動
移動する接地ローラ50を設け、前記第2制御機構60
を構成するのである。この接地ローラ50は、前記畝A
上に凹凸があって畝高さに変動があるような場合に、こ
の凹凸に追従して上下動され、この上下動に伴い前記伝
動ケース13を一定範囲で上下揺動させて、前記株間検
出ローラ30の上下動により前記第1制御機構40を介
して大まかな植付深さ調整が行われた前記移植爪11
を、前記畝Aの凹凸に対応してさらに微調整させるもの
であり、また、前記接地ローラ50は、前記移植爪11
による植付苗に対する培土機能も合わせて備えている。
即ち、第1図と第3,4図で明らかなように、前記植付
伝動ケース13の車幅方向側部に側板28を取付け、該
側板28の前部側に車幅方向に向けて延びる横板29を
固定し、かつ、この横板29の他方側に前記ガイド体2
6に結合する連結板26aを取付ける一方、前記横板2
9の前部側に車幅方向に向けて延びる山形状の支持杆5
1を固定すると共に、この支持杆51の横方向両側に一
対の揺動アーム52を上下揺動可能に取付け、これら各
揺動アーム52の後端側に前記接地ローラ50をそれぞ
れ回転可能に支持させる。また、前記側板28の下部側
に設けた枢支軸53に支持アーム54を上下揺動可能に
支持して、該支持アーム54の先端側と前記揺動アーム
52の長さ方向中間部との間に、前記接地ローラ40の
畝Aに対する上下高さを変更して培土量を調節する玉受
ターンバックル55を介装させる一方、前記枢支軸53
上に前記揺動アーム54を介して前記接地ローラ50を
常時上方側へと付勢させるコイルバネ56を設ける。更
に、前記植付伝動ケース13の植付駆動軸14上に、外
周囲に突部57aを備えた前記接地ローラ駆動用カム5
7を取付けると共に、前記支持アーム54の先端上部側
に前記カム57の外周面に常時接触されるピン58を突
設して、常時は、前記接地ローラ50を定位置に保持
し、畝高さの検出が行えるようにし、また、前記移植爪
11による苗の畝Aへの植付終了時に、前記カム57の
突部57aで前記ピン58を押圧することにより、該ピ
ン58が設けられる前記支持アーム54を前記定位置に
対し下方側に押動し、この押動により前記ターンバック
ル55を介して揺動アーム52を下動させ、該アーム5
2に支持した前記培土ローラ50を畝Aの上面側に一定
の加圧力で押動させて、この培土ローラ50の加圧力で
植付苗に対し培土するようにしている。尚、前記伝動ケ
ース13は、その長さ方向中間部を上下揺動可能に支持
することも可能であるが、前記実施例で示したように、
前記伝動ケース13の上端側を前記ミッションケース3
に上下揺動可能に支持することにより、前記移植爪11
による植付深さの微調整範囲を大とすることができる。
【0020】また、前記植付伝動ケース13には、第1
図及び第5図で明らかなように、前記伝動ケース13に
おける入力軸12の前部側にほゞ上下方向に延びる長孔
61を設けて、該長孔61から前記ミッションケース3
側に軸杆62を挿通させて、該伝動ケース13を前記入
力軸12を中心に前記長孔61の範囲で上下に揺動可能
に支持させている。この構成において、前記伝動ケース
13に支持する前記接地ローラ50は畝上面に常時接地
しており、この接地ローラ50の畝Aの上面高さへの追
従動作に応じて前記伝動ケース13が一体的に揺動する
のであって、前記接地ローラ50を基準に、前記第1制
御機構40を介して植付深さ調整が行われた前記移植爪
11を、前記畝Aの凹凸に対応してさらに一定範囲で微
調整できるのである。
【0021】次に、前記移植爪11と接地ローラ50と
の作用について説明する。
【0022】以上の移植機による苗の植付作業時には、
先ず、前記株間検出ローラ30が畝A上を転動するとき
に株間検出信号が出力されて、この検出信号で前記移植
爪11による植付株間が所定ピッチ間隔となるように制
御され、また、前記検出ローラ40の畝A上での転動時
に、該検出ローラ40が畝Aの高さに対応して上下動さ
れ、この検出ローラ40の上下動に基づく前記第1制御
機構40の昇降シリンダ41の作動で前記駆動車輪5が
上下揺動され、これに伴う前記走行機体1の上下動で前
記移植爪11による苗の植付深さが一定深さに調整制御
される。
【0023】また、以上の苗植付作業時で、前記移植爪
11が前記苗取出部9からのポット苗を受取って下動
し、畝Aへの植付動作を終了するまでは、前記接地ロー
ラ駆動用カム57の突部57aが、前記ピン58とは離
れた箇所に位置されて、このピン58で前記カム57の
突部57aを押動することがなく、前記接地ローラ50
は前記バネ56による付勢力で上昇位置に保持され、こ
の上昇位置において前記培土ローラ50は畝Aの上面に
常に接地されながら転動するのであり、従って、この畝
Aに凹凸などがあれば該凹凸に追従して前記接地ローラ
50が上下動し、これに伴い前記第2制御機構60を介
して前記伝動ケース13が、その上部側を支点に前記ミ
ッションケース3側に対し一定範囲で上下揺動され、こ
の伝動ケース13の上下揺動に伴い前記株間検出ローラ
30で植付深さ調整が行われた前記移植爪11の植付深
さが畝Aの凹凸などに応じてさらに微調整されるのであ
る。即ち、苗の植付作業時には、前記株間検出ローラ3
0の検出結果に基づく前記第1制御機構40による前記
移植爪11の植付深さ調整と、前記畝A上の凹凸などに
対応する前記第2制御機構60による前記移植爪11の
植付深さ微調整とが2段階にわたって行われるのであ
り、このため前記移植爪11による苗の植付けが一層正
確に行われる。そして、前記移植爪11によるポット苗
の畝Aへの植付動作が終了して、この移植爪11が上動
されるときに、前記駆動軸14の回転に伴って前記カム
57の突部57aが前記ピン58側に至り、前記突部5
7aにピン58が乗り上げて、該ピン58を下方側へと
押動し、このピン58の押動に伴い前記接地ローラ50
が苗が植付れられた畝Aの上面側へ所定の加圧力で押動
されて、植付苗に対し加圧培土を行うのである。このよ
うに、前記接地ローラ50による植付苗への培土時に、
該接地ローラ50を畝A側に一定の加圧力で強制的に押
動することにより、畝Aの土壌硬さが硬軟如何なる状態
にあっても、前記接地ローラ50による植付苗に対する
培土量が常に一定となり、畝Aへの苗の植付けが良好に
行われる。また、以上の培土作業を終了した後には、前
記駆動軸14の回転に伴って前記カム57の突部57a
が前記ピン58から離間されるため、前記接地ローラ5
0は前記バネ56の付勢力で畝A上の接地位置へと復動
されるのであって、不必要な培土作業は行われないので
ある。
【0024】また、前記接地ローラ50は、前記移植爪
11による植付苗の植付軌跡近くに配設され、該移植爪
11による苗の植付動作が終了した後、前記カム57で
直ちに前記接地ローラ50による培土が行われるため、
前記移植爪11による植付苗の植付姿勢が乱れたりする
ことがなく、また、畝Aがたとえ曲がっていても、前記
接地ローラ50が植付ポット苗を踏み付けたりすること
もない。また、実施例では、前記支持ア−ム52と揺動
アーム54との間に、玉受ターンバックル55を介装し
ているので、該ターンバックル55の長さを調節するこ
とにより、前記揺動アーム54の植付伝動ケース13に
対する角度を変更調節でき、つまり、前記接地ローラ5
0の植付伝動ケース13に対する高さを調節して、前記
移植爪11による植付深さを調節できるのである。
【0025】更に、前記走行機体1の前方下部で前記株
間検出ローラ30の前方位置には、第5図で示したよう
に、畝Aの上面に沿って転動される鎮圧輪70を支持杆
71を介して回転可能に支持し、また、この鎮圧輪70
の車幅方向両側に、前記畝Aの側面に沿って走行される
一対のガイド輪72を取付ける。そして、前記鎮圧輪7
0を前記畝Aの上面側に、かつ、前記各ガイド輪72を
畝Aの両側面にそれぞれ位置させ、また、前記駆動車輪
5を畝A間の溝に位置させて、この駆動車輪5を前記エ
ンジン2からミッションケース3及びチエンケース4を
介して伝達される回転動力で駆動することにより、前記
走行機体1の全体を前記畝Aに沿って直進走行させ、前
記移植爪11で畝A上に整然と苗の植付けを行いなが
ら、前記鎮圧ローラ70で前記検出ローラ30や接地ロ
ーラ50が転動される畝Aの前方側を鎮圧して整地する
のであり、斯くすることにより前記検出ローラ30によ
る前述したような植付ピッチ制御や植付深さ制御が正確
に行われ、また、前記接地ローラ50による前記移植爪
11の植付深さ微調整もより正確に行われ、この移植爪
11による一層正確な苗の植付けが行われる。
【0026】また、第1図で明らかにしたように、前記
走行機体1と植付伝動ケース13との間にはバネなどの
弾性部材100を介装させて、この弾性部材100で前
記伝動ケース13を機体1側に弾性支持させることによ
り、前記伝動ケース13に支持する前記接地ローラ50
の畝Aに対する接地圧を一定となして、該接地ローラ5
0による植付苗への培土量や前記移植爪11による植付
深さを一定となすようにしてもよい。また、同図では、
前記機体1側に固定した支持部材101にねじ体102
を螺回操作可能に設けて、このねじ体102と前記伝動
ケース13側との間に前記弾性部材100を介装させ、
前記ねじ体102の螺回操作で前記弾性部材100の弾
性力を調整可能となし、前記接地ローラ50の畝Aに対
する接地圧調整を行えるようにしている。
【0027】更に、各図の実施例においては、前記植付
伝動ケース13における移植爪11の前部側に、該移植
爪11による苗の植付動作直前に所定のタイミングで畝
A上に敷設されたマルチシートS上に移植孔を穿孔する
マルチカッター110を配設している。即ち、第1図で
明らかなように、前記側板28の上下部位に後方に延び
る2つの支持アーム111,112を支持して、この各
支持アーム111,112の後方遊端側に、上下方向に
延び、下端側に前記マルチシートSに移植穴を穿孔する
ヒータなどの焼切体113を備えた前記マルチカッター
110を連結すると共に、前記上部側支持アーム111
に前記駆動軸14上に取付けたカム114の外周囲に接
触されるピン115を突設させて、前記移植爪11によ
る苗植付動作直前に、前記駆動軸14の回転に伴い前記
カム114の外周囲に形成した凹陥部116を前記ピン
115と対向させ、該ピン115を前記凹陥部116内
に落し込むことにより、前記各支持アーム111,11
2を介して前記マルチカッター110を畝A上のマルチ
シートS側に下動させ、該マルチシートSに前記マルチ
カッター110の焼切体113で移植穴を穿穴するよう
にしている。尚、以上の実施例では、移植機の一例とし
て歩行型のものを示したが、本発明は、歩行型のものに
限らず、乗用型その他移植機に適用できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、畝の高さに応じて駆動車輪を昇降させ、走
行機体の上下動によって移植爪による苗の植付深さを粗
調整し、さらに、畝の上面の凹凸等に応じて爪支持体を
走行機体に対し揺動させ、該爪支持体に支持された移植
爪による苗の植付深さを微調整することができるため、
苗の植付作業の途中で畝の高さが異なり、さらに、畝の
上面に凹凸等がある場合においても移植爪による苗の植
付けを正確に行うことができる。
【0029】請求項2に係る移植機によれば、検出手段
の前側に鎮圧ローラを設けて、移植爪による苗植付前方
側の畝面を鎮圧することができるようにしたから、第2
制御機構による移植爪の植付深さの二次制御をより正確
に行うことができ、より一層正確な苗の植付けを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移植機の要部を示す側面図であ
る。
【図2】同移植機に備える移植爪の駆動機構部分を示す
縦断面図である。
【図3】同移植機を理解し易いように展開して破断した
平断面図である。
【図4】同移植機を理解し易いように展開して破断した
背面図である。
【図5】同移植機の全体構造を示す一部切欠側面図であ
る。
【符号の説明】
1 走行機体 5 駆動車輪 7 移植装置 11 移植爪 13 植付伝動ケース 30 株間検出ローラ 40 第1制御機構 50 接地ローラ 60 第2制御機構 70 鎮圧ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 英夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−120209(JP,A) 特開 昭62−48311(JP,A) 特開 昭63−167706(JP,A) 実開 昭62−65022(JP,U) 実開 昭59−170416(JP,U) 実開 昭62−164713(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に昇降可能に支持された駆動車
    輪、及び苗を畝の上面に移植する移植爪を備えた移植機
    において、前記移植爪を上下に揺動可能に支持する爪支
    持体と、前記畝の高さを検出する検出手段と、該検出手
    段の検出結果により前記駆動車輪を昇降させ、前記移植
    爪による植付深さを粗調整する第1制御機構と、前記畝
    に接触して上下に揺動することが可能な接地部材を有
    し、該接地部材の揺動に連係して前記爪支持体を揺動さ
    せ、前記移植爪による植付深さを微調整する第2制御機
    構とを備えていることを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 前記検出手段の前側に、畝の上面に沿っ
    て走行する鎮圧ローラが設けられている請求項1記載の
    移植機。
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