JP2697792B2 - 歩行型苗移植機 - Google Patents
歩行型苗移植機Info
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- JP2697792B2 JP2697792B2 JP62320247A JP32024787A JP2697792B2 JP 2697792 B2 JP2697792 B2 JP 2697792B2 JP 62320247 A JP62320247 A JP 62320247A JP 32024787 A JP32024787 A JP 32024787A JP 2697792 B2 JP2697792 B2 JP 2697792B2
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01C—PLANTING; SOWING; FERTILISING
- A01C11/00—Transplanting machines
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01C—PLANTING; SOWING; FERTILISING
- A01C11/00—Transplanting machines
- A01C11/02—Transplanting machines for seedlings
- A01C11/025—Transplanting machines using seedling trays; Devices for removing the seedlings from the trays
Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備
え、後輪より後方にハンドルを配設した歩行型苗移植機
に関する。 〔従来の技術〕 従来、実開昭59−170416号公報に示されるように、左
右一対の前輪と左右一対の後輪とを備え、後輪より後方
にハンドルを配設した歩行型苗移植機があった。 なお、このものは、苗載台が、側面視で、後輪側から
後方に向けて斜上するハンドル支持フレーム及びハンド
ルの下方に配置された構成であった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のような歩行型苗移植機は、前輪と後輪とを備え
たものであるから、2輪式のものに比べて操縦者がハン
ドルを所定の高さに正確に保持しなくても苗植付深さが
安定する利点がある。しかし、圃場端で旋回する場合に
は、4輪構成であるため、小回りに旋回しにくい問題が
ある。 そこで、例えば、旋回時にハンドルを押し下げて前輪
を浮上させ、後輪2輪のみが接地する状態で旋回すると
小回りに旋回が可能となる。ところが、上記従来機にお
いては、苗載台がハンドル支持フレーム及びハンドルの
下方に配置されているため、ハンドルを押し下げると苗
載台部が地面に接触するおそれがあり、ハンドルを押し
下げて後輪2輪での小回り旋回が行いにくい問題があっ
た。 また、ハンドルを押し下げて後輪2輪での小回り旋回
が行うとき、苗植付位置の後方に配設することにより機
体後部下方側に設けられることの多い覆土装置の覆土作
用部も地面に接触しやすくなる問題もある。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、上記問題点を解決するために、左右一対
の前輪と左右一対の後輪とを備え、後輪より後方にハン
ドルを配設した歩行型苗移植機において、前記ハンドル
を側面視で後輪側から後方に斜上するハンドル支持フレ
ームの上端に取り付け、苗植付位置を左右後輪間に位置
するよう設け、苗載台を側面視で後輪車軸位置とハンド
ル把持部を結ぶ後方に斜上する線の前側に位置するよう
設け、側面視で後輪の後方でハンドル下方に空間を形成
し、覆土装置の覆土作用部を前記植付位置の後方近傍位
置に設けたことを特徴とする歩行型苗移植機とした。 〔発明の作用及び効果〕 この発明の歩行型苗移植機は、左右一対の前輪と左右
一対の後輪とを備え、後輪より後方にハンドルを配設し
て、2輪式のものに比べて操縦者がハンドルを所定の高
さに正確に保持しなくても苗植付深さが安定するもので
ありながら、ハンドルを側面視で後輪側から後方に斜上
するハンドル支持フレームの上端に取り付け、苗植付位
置を左右後輪間に位置するよう設け、苗載台を側面視で
後輪車軸位置とハンドル把持部を結ぶ後方に斜上する線
の前側に位置するよう設け、側面視で後輪の後方でハン
ドル下方に空間を形成したので、機体後部側で苗を植付
る構成でありながら、ハンドルを押し下げて前輪を浮上
させて後輪2輪のみが接地する状態にしても機体後部が
地面に接触するおそれがない。そして、苗植付位置より
後方に配設されることになる覆土装置の覆土作用部を前
記植付位置の後方近傍位置に設けたので、ハンドル押し
下げ時の覆土装置の覆土作用部の降下量も小さくおさえ
られて旋回時に覆土装置の覆土作用部を地面に引きずる
おそれも少なくなる。 従って、この発明の歩行型苗移植機は、苗植付走行時
は、4輪接地状態で苗植付深さが安定し、旋回時は、後
輪2輪接地状態で、機体後部を地面に引きずるおそれも
なく、また、覆土装置の覆土作用部も地面に引きずるお
それも少なく、容易に小回り旋回できる。 〔実施例〕 以下、図面にあらわされた実施例について説明する。 この野菜移植機1は、機体の前端部に設けたエンジン
2の後部に走行部ミッションケース3を配し、該ミッシ
ョンケースの左右側部に突設した回動筒部5,5の先端部
に前輪伝動ケース6,6を後方斜めに下向きに設け、この
前輪伝動ケースの下端部に推進車輪である前輪7,7を軸
支している。左右の前輪7,7は後述する昇降機構によっ
て互いに連係させて昇降が可能となっている。 ミッションケース3の後部片側(図示例では左側)に
は内部に伝動軸を有する前部伝動フレーム10が後方に延
出させて固着連結されており、その後端部に移植部ミッ
ションケース11が設けられている。移植部ミッションケ
ース11からは後述する移植装置13に伝動する伝動軸を内
部に有する後部伝動フレーム14が後方に延出され、さら
に該伝動フレーム14の後端部にはハンドル支持フレーム
15が後向きに突設されている。このハンドル支持フレー
ム15とこれに固着した固定板16に操縦ハンドル17、各種
操作レバー等が取り付けられている。一方、前部伝動フ
レーム10と反対側(図示例では右側)にはこれに対向さ
せてサイドフレーム20が設けられている。両フレーム1
0,20は右端部が外方に突出する横フレーム21によって連
結されている。横フレーム21には平面視コ字形のブラケ
ット22が固着されており、このブラケット22と前記固定
板16との間に補強フレーム23が設けられている。これら
走行部および移植部のミッションケース3,11と各フレー
ム10,14,15,20,21,23とでこの野菜移植機1の機体フレ
ームを構成している。 横フレーム21の後方下位位置には、前記ブラケット22
と移植部ミッションケース11に固着したブラケット25に
よって後輪支持軸26が横架されている。そして、この支
持軸26の両端部に後輪支持アーム27,27が回動自在に取
り付けられ、該アームの下端部に左右の後輪28,28が軸
支されている。後輪28,28も前輪7,7に連係して昇降する
ようになっている。また、後輪支持軸26には後述の土掘
り装置30と覆土装置31が取り付けられている。 また、第1図に明らかなように、この野菜移植機1
は、左右一対の前輪7,7と左右一対の後輪28,28とを備
え、後輪28,28より後方にハンドル17を配設した構成で
あって、ハンドル17を側面視で後輪28,28の側から後方
に向けて斜上するフレーム15の上端に取り付け、苗植付
位置を側面視で後輪28,28の近くに位置するように設
け、苗載台35を側面視で後輪28,28の車軸位置とハンド
ル17の把持部を結ぶ後方に斜上する線の前側に位置する
よう設け、側面視で後輪28,28の後方でハンドル17の下
方に空間を形成した構成となっている。また、覆土装置
31の覆土作用部(覆土板134)を側面視で後輪28,28とハ
ンドル17把持部との前後間にあって後輪28,28の側に近
い位置に設けた構成となっている。 機体の上部には、移動枠33と受枠34とからなる苗載台
35が前部が上位となるよう若干傾斜させて設けられてい
る。苗載台35の大部分を占める移動枠33は、左右の側板
36a,36aと前後の底板36b,36cとで枠組36を構成し、前後
の底板間に形成される底部開口部に前後一対のロール38
a,38bに張設された苗移送ベルト38を前後の底板と同一
高さに設けてなる。移植用苗300としては、第21図に示
すようなポット301a,…を縦横に並設した紙製の育苗器3
01で育成されたポット状のものが使用され、後側の底板
36bは背面視がポットの幅に相当する周期の波形に成形
されている。この移動枠33は前後のレール39,40によっ
て左右方向に滑動自在に支持されている。受枠34は、上
記後側レール40と一体に形成され、底板36cの後部に隣
接させて該底板と同一面上に設けられており、左右中央
部に苗取出口41が形成されている。該苗取出口にはポッ
トの底面を受ける状態と受けない状態に開閉する開閉体
42が設けられている。 苗載台35の後部には、受枠34上まで移送されてきた苗
を落下しないように受け止めるためのポットホルダ43が
設けられている。ポットホルダ43は、鉤形の側板部44a,
44aの後端部同士を横板部44bで連結したブラケット44を
移動枠の側板36a,36aの後端部上部にピン45,45で回動自
在に設け、横板部44bの前面部にピアノ線等で形成され
るポット受杆47,…がポット幅の間隔で下向きに垂下さ
せて取り付けられている。各ポット受杆47は下部が若干
前向きに屈曲成形されているため、上部が後方に張り出
してその分だけ上部のふところが深くなっている。そし
て、横板部44bから上方前向きに突出する突起48,48に穿
設されている前後の長穴49,49に、毛状体を植設したブ
ラシ50がボルト52,52によって取り付けられている。ブ
ラシ50は苗の葉を柔く受けとめて、葉がポットホルダの
後方にはみ出さないようにするもので、後記移植爪75,7
5による葉の損傷を防止する。前述の如くポット受杆47,
…は上部が後方に張り出しているので、ポット受杆47,
…と上部とブラシ50との間には空間が形成されている。
ポット受杆47,…とブラシ50との間隔は、長穴49,49への
ボルト52,52の取付け位置を変えることによって任意に
調節できる。さらに、移動枠の側板36aの外面に突設さ
れた凸部54に係合する凹部55を有し連結棒56によって上
端部同士が連結されたフック57,57が、ブラケットの側
板部44a,44aに回動自在に取り付けられている。ブラケ
ット44とフック57との間にはスプリング58が介装されて
おり、前記凸部54と凹部55とが係合する方向にフック57
が付勢されているため、ポットホルダ43はポット受杆お
よびブラシが移動枠33の後端面を閉止する状態になって
いる。 苗載台35の横移動装置60として、作業部ミッションケ
ース11に固着連結された苗載台伝動ケース62の先端部と
横フレーム21の突出端部に設けた軸受部材63との間に、
外周部に右回りおよび左回りの螺旋状リード溝65,65′
が形成されたリードカム軸66が軸支されているととも
に、上記リード溝に係合するリード爪をそなえたリード
メタル67が苗載台の移動枠33に固着されており、リード
カム軸66が回転することにより、これに摺動自在に嵌合
しているリードメタル67を介して移動枠33が左右方向に
往復移動させられ、受枠34上の最後列の苗を順次苗取口
41に供給するようになっている。また、移動枠33が左右
行程の端部まで移動すると、駆動ロール38aの軸の端部
に固着したラチェットレバー68が後記カム取付軸122に
取り付けられた苗送りカム69によって所定方向に回動さ
せられ、苗移送ベルト38が作動して苗を1列分だけ後方
に移送するようになっている。 最後列の苗300は、ポット部300aがポット受杆47の下
端部に支持されるとともに、葉部300bがブラシ50によっ
て弾力的に受け止められる。ポット受杆47の上部が後方
に張り出しているため、葉が大きく生育している苗の場
合も葉部がポット受杆によって前方に無理に押圧される
ことがない。また、ブラシ50が前後に取付位置調節可能
に設けられているので、野菜の種類に応じてポット受杆
とブラシとの間隔Lを調整することができる。例えば、
キャベツのように葉が上に延びる苗の場合は、第10図a
に示すように間隔L1を広くし、白菜のように葉が横に拡
がる苗の場合は、第10図bに示すように間隔L2を狭くす
ればよい。ただし、L1>L2。このように、ポット受杆と
ブラシの間隔Lを調整することにより、葉に適度の抵抗
がかかるように設定でき、最後列の苗の葉とその前列の
苗の葉との絡み付きを防止できる。 また、第10図cにおいて鎖線で示すようにフック57,5
7の上部を前方に倒して凸部54と凹部55との係合を解除
することにより、同図において実線で示すようにポット
ホルダ43を上方に跳ね上げて苗載台35の後端面を開放す
ることができるので、破損したポットや不良苗等の除去
を簡単に行なえる。 移植装置13は、各々複数の軸、ギヤ等を内蔵する第1
回転ケース71、第2回転ケース72および移植ケース73を
そなえ、移植ケース73に一対の移植爪75,75と苗押出体7
6が設けられている。第11図乃至第13図は内部の構造を
示す断面図で、これに基づいて具体的に説明する。 第1回転ケース71は後部伝動フレーム14に回動自在に
支持された回転筒81に一体で後部伝動ケース14に対し回
転自在であり、また第2回転ケース72は第1回転ケース
71に回動自在に支持された回転筒82に一体で第1回転ケ
ース71に対し回転自在である。後部伝動ケース14の後端
部には一端部を第1回転ケース71内に嵌入させた固定軸
83が設けられ、回転筒81に固着されたスプロケット84が
この軸周りに回転自在に嵌合しているとともに、第1回
転ケース71内でギヤ85がこの軸に嵌着されている。スプ
ロケット84には後部伝動ケース14内のチェン87が張架さ
れており、このチェンを介して伝えられる動力によって
第1回転ケース71が所定方向に回転させられる。また、
ギヤ85はカウンタギヤ88を介して回転筒82のギヤ89に嵌
合連結されており、これらギヤ列の作用によって第1回
転ケース71が回転すると第2回転ケース72がこれの2倍
のスピードで逆方向に回転するようになっている。第1
回転ケース71にも一端部を第2回転ケース72内に嵌入さ
せた固定軸91が設けられ、この固定軸91に嵌着されてい
るギヤ92はカウンタギヤ93を介して、第2回転ケース72
の先端部に支承され片側を該ケース外に突出させた移植
ケース取付軸95のギヤ96に噛合連結されている。この移
植ケース取付軸95は第2回転ケース72に対しては相対的
に回転するが、機体に対しては相対的に回転しないよう
に各ギヤ比が設定されている。 移植ケース73はケース内に挿入された前記移植ケース
取付軸95に一体に取り付けられている。そして、第2回
転ケース72に固着され取付軸95を外包する筒軸100に、
開閉カム101と押出カム102とが並設されている。移植ケ
ース73の内部には、筒軸100に直交させて開閉軸104と押
出軸105が設けられており、開閉軸104は開閉カム101に
押圧付勢されるカムフォロア106が取り付けられ、押出
軸105には押出カム102に押圧付勢されるカムフォロア10
7が取り付けられている。 前記一対の移植爪は固定爪と可動爪であって、固定爪
75Aは移植ケース73の側面部に固着され、可動爪75Bは開
閉軸104の下端突出部に取り付けられている。両移植爪
はともに下向きに延び、下端部がへら状の挟持部75aと
なっている。また、前記押出体76は、押出軸105の下端
突出部に取り付けられ、固定移植爪75Aの内面に摺接さ
れている。 つぎに、移植装置13の動作について説明すると、第1
回転ケース71は前輪7,7の回転速度に対応する所定の速
度で第1図における反時計周り方向に回転するととも
に、第2回転ケース72はこれとは逆周り(時計周り方
向)に2倍の速度で回転し、移植ケース73は上下に細長
い楕円軌道を描いて上下運動を行なう。機体に対し移植
ケース取付軸95が相対的に回転しないように設定されて
いるので、移植ケース73およびこれに取り付けられてい
る移植爪75,75と苗押出体76は終始同じ姿勢を保持す
る。第1図におけるPは移植爪の先端部の軌跡をあらわ
し、A点すなわち苗取出口41の位置で苗押出体76が苗30
0のポット部上面と係止するとともに可動爪75Bが閉じ、
苗取出口41に位置する苗を1個のポット苗として分割し
それを一対の移植爪が保持する。この動作に合わせて苗
取出口の開閉体42が開くようになっている。B点すなわ
ち軌跡の最下部で可動爪75Bが開き、保持しているポッ
ト苗を圃場に植え付けてゆく。また、移植爪がB点より
も少し上昇したC点で苗押出体76が下動動作を開始し、
移植爪75A,Bに付着したまま持ち上げられた苗を強制的
に移植爪から分離するので、苗の移植が確実に行なわれ
る。 土掘り装置30は、後輪支持軸26に固着した正面視門形
の枠体110に上下リンク111,112を回動自在枢着し、該上
下リンクの後方先端部に枢結した取付板114に、逆U字
形で一対の下端部が鋭利に形成された針状体115と、左
右両端部が若干後向きに屈曲する進行方向と直角な方向
を向いた板状体116が設けられている。板状体116は針状
体115の後面に、下端が該針状体の下端よりも上位に位
置するよう固着されている。下リンクの枢支軸112aには
下リンクを上向きに付勢するスプリング118が嵌装され
ている。この土掘り装置30の駆動機構として、上リンク
111に設けた軸119にベアリングでできたカムフォロア12
0が嵌着され、このカムフォロア120に対向させカム取付
軸122に扇形のカム123が設けられている。なお、カム取
付軸122は移植部ミッションケース11から突出し、その
先端部がブラケット22の後方に設けた軸受部材124に支
承されている。 カム取付軸122が駆動回転されることによりカム123が
回転し、該カムがカムフォロア120に係合すると上リン
ク111が押し下げられ針状体115および板状体116が下動
し、係合が解除されるとスプリング118の作用で上動す
るようになっている。なお、カム123には針状体115およ
び板状体116を最下部で一時停止するよう作動させるカ
ム面123aが形成されているため、機体の進行によって針
状体115および板状体116が土壌中に潜った状態のまま移
動し、圃場に移植用穴が形成されるのである。この際、
針状体115によって掻き起こされた後の土を板状体116が
破砕してゆくので、移植穴周囲の土が充分に細分化され
る。また、マルチフィルム303被覆されている場合は、
針状体115がこれを突き破って引き裂いてゆくことによ
り、フィルムに穴303aが形成される。このフィルム穴の
周囲には、板状体116によって前方に押しやられた土が
載せ掛けられる。したがって、フィルムの端部が移植後
の苗に接触することがなく、苗の生育の妨げとならな
い。 覆土装置31は、前記下リンク枢支軸112aの両端部にユ
ニバーサルジョイント130,130を介して支持杆131,131が
連結され、該支持杆は外方下向きに突出したのち後向き
に屈曲し、その後端部に左右一対の覆土具132,132が畝3
05の両側に支持されている。覆土具132は支持板133の後
端裏面に合成樹脂等の可撓性材料でできた覆土板134が
一体に取り付けられている。支持杆131と覆土具132との
取付部について説明すると、支持杆131と覆土具132との
取付部について説明すると、支持杆131の後端部に2組
の取付孔135a,135a′を有する取付枠135が固着されてお
り、支持板133速の長短2本の摺動軸136,136′が上記取
付穴にそれぞれ摺動自在に貫通させて設けられ、かつ長
い方の摺動軸136には先端部に設けた係止板137と取付枠
135との間に比較的弾性力の弱い押圧スプリング138が装
着されている。このため覆土具132は前後方向に移動可
能で、前向きに付勢された状態となっている。支持杆13
1,131を駆動する駆動機構は、前記カム取付軸122に取り
付けられたカム140と、枢支軸112aと一体のアーム141に
取り付けられたベアリングでできたカムフォロア142と
で構成されている。 カム140が回転することによりカムフォロア142が周期
的に押し下げられ、これにともなう枢支軸112aの回動が
ユニバーサルジョイント130,130を介して支持杆131,131
に伝えられる。枢支軸112aに対し支持杆の基部131a,131
aが斜めになっているため、支持杆が駆動されると左右
の覆土板134,134は移植された苗の左右両側の土壌を上
方から斜め内向きに押し付ける。覆土板によって押され
た土が苗のポット部300aの傾斜側面を両側から押圧する
ので、該土部が所定位置に所定姿勢で確実に保持され
る。また、左右一対の覆土板が苗周囲の土を挾み付ける
ように押圧することにより土が上方に盛り上がり、ポッ
ト部300aの上部にも充分な土回りが行なわれる。 以上説明してきた苗載台の横移動措置(苗送り装置)
60、土掘り装置30および覆土装置31を駆動させる各カム
69,69,123,140はそれぞれ共通のカム取付軸122に取り付
けられているため、軸や伝動用部材の数が少なく構成が
簡単であるとともに、これらの装置を移植装置13に同期
して作動させるのに都合がよい。またこの実施例では、
カム取付軸122が移植部ミッションケース11の主軸の延
長軸であるので、カム取付軸を駆動するための機構が不
要となっている。 接地輪である前輪および後輪の昇降機構は油圧式であ
って、走行部ミッションケース3の後部に油圧ポンプ15
0が一体的に設けられ、前部伝動フレーム10とサイドフ
レーム20との間に架設した支持台151上に油圧シリンダ1
52と油圧バルブ153が設けられている。油圧シリンダの
ピストン152aは後方に突出され、その後端部に設けた摺
動体155に天秤杆156が水平面内で回動自在に枢着されて
いる。摺動体155はピストン152aの軸方向に摺動自在
で、該ピストンの周囲に嵌装したスプリング157によっ
て後向きに付勢されている。また、天秤杆156は上板156
aと下板156bとで構成されており、その中間部に形成さ
れる空間160の中央部に摺動体155が挿入され、摺動体の
上下のピン161,161が上板と下板のボス162,162に回動自
在に嵌合することにより、摺動体155と天秤杆156とが結
合している。図中の163は摺動体155の抜落ち防止用スト
ッパで、ピストン152aの先端部に嵌着されている。そし
て、天秤杆156の左右両端部は、前輪連結杆165,165によ
って回動筒部5,5の上面に突設したアーム166,166に連結
されているとともに、後輪連結杆167,167によって後輪
支持軸26の上面に突設したアーム168,168に連結されて
いる。 昇降機構の駆動用油圧シリンダ152は次の植付深さ制
御装置170によって制御される。植付深さ制御装置170
は、前記ブラケット22,25に横設した回動軸171から前方
に突設した支持板172に接地体173が軸支(軸175)さ
れ、該接地体と一体のアーム176の先端部と油圧バルブ
のスプール153aとが連結ロッド177によって連結されて
いる。接地体173は、基部から後方に延出された中板部1
73aと該中板部の両側部に設けられた側板部173b,173bと
からなり、畝305の頂部を囲う形状になっている。ま
た、中板部173aの後部中央には、前記移植爪75,75と針
状体115、板状体116が挿入される切欠き173cが形成され
ている。 作業時には、中板部173aが畝305の上面に、また側板
部173b,173bが畝305の上部斜面にそれぞれ摺接し、畝の
頂歩を整地整形しながら進行するとともに、畝の高低変
化に応じた上下動が連結ロッド177を介して油圧バルブ
のスプール153aに伝えられる。すなわち、接地体173
は、畝の頂部を整地整形する整地具としての役割と、畝
の高さを検出するセンサとしての役割を有する。畝が高
くなって接地体173の後部が上動すると、アーム176とロ
ッド177を介してスプール153aが押し込まれ、油圧シリ
ンダ152を伸張させる方向に油圧バルブ153が切り替えら
れる。油圧シリンダが伸張して天秤杆156が後方に移動
することにより、それに取り付けられている前輪連結杆
155,155、後輪連結杆157,157を介してアーム156,156,15
8,158が回動させられ、前輪7,7および後輪28,28が同時
に下動し、機体が持ち上げられる。逆に、畝が低くなっ
て接地体173の後部が下動すると、機体が下ろされる。
このように、植付深さ制御装置170の作用によって畝の
高さ変化に応じて機体を適宜昇降させることにより、常
に一定条件かつ一定植付深さで植付作業が行なわれる。 植付深さの調節は植付深さ調節レバー178で接地体の
基準高さを調節することによって行なう。第18図におい
て実線で示すようにレバー178を下げた状態では、基準
高さH1が低く植付深さが浅い。また鎖線で示すようにレ
バー178を上げた状態では、基準高さH2が高く植付深さ
が深い。 レバー178で植付深さを調節すると、接地体173の仰角
が変化するため植付深さ制御用の感度が変化する。すな
わち、浅植えを行なうためにレバー178を下げると、接
地体173の仰角が大きくなって感度が敏感になる。逆
に、深植えを行なうためにレバー178を持ち上げると、
接地体173の仰角が小さくなるため感度が鈍感となる。 なお、前記ロッド177のバルブ側鉤状端部177aは、ハ
ンドル支持フレーム15に設けた上げレバー180にワイヤ1
81によって接続されている制御切替片182の長穴183に挿
入されている。上げレバー180が自動制御位置D1のとき
は、長穴183の中央部に端部177aが位置しているため、
スプール153aが自由に出入りでき、前記昇降制御が自動
的に行なわれる。上げレバー180をリフト位置D2にする
と、長穴の端部壁面183aがロッド端部177aを引っ張り、
スプール153aを強制的に押し込むため、機体がリフト位
置まで上昇する。 また、天秤杆の空間160は水平制御装置190のカム機構
部を収納するための空間であって、摺動体155には平面
視楕円形の穴191が形成されたカム受部192が側方に張り
出して設けられており、このカム受部の楕円穴191に偏
心軸193が固着された円形のカム194が嵌合している。上
記偏心軸193の上部には互いに逆方向に突出するアーム1
96,196が形成されたアーム部材197がキー198によって嵌
着され、該アーム196,196の先端部に前記固定板16に設
けた操作レバー200に接続されているワイヤ201が取り付
けられている。なお、ワイヤアウタ202,202のアーム側
端部は天秤杆156の上板156aに設けられたアウタ受板203
に固定支持されている。 操作レバー200の装着部について説明すると、外周面
にワイヤ溝205が形成された円板206が軸207によって前
記固定板16に回動自在に取り付けられており、該円板に
枢支ピン209にて枢支された筒体210に操作レバー200の
基部が固着され、前記ワイヤ溝205にワイヤ201が巻き掛
けて固定されている。なお、ワイヤアウタ202,202の円
板側端部は固定板16に固着されたアウタ受板203′に固
定支持されている。そして、操作レバー200の基部付近
の側面部に固着させた係止板212が、固定板の立縁部16a
に形成された複数の係止溝213,…の何れかに係合できる
ようになっている。214は操作レバー200を係止溝213,…
の方向に付勢するばねである。 係止板212を係止溝213から外し操作レバー200を矢印
方向に回動操作することにより、円板206に巻き掛けら
れているワイヤ201が移動し、アーム部材197が回動す
る。すると、カム194が偏心回動させられ、天秤杆156が
強制的に揺動させられる。平面視において天秤杆を左回
りに揺動させると、左側の前輪および後輪が上動し、か
つ右側の前輪および後輪が下動するため、機体は左下り
に傾斜する。逆に天秤杆を右回りに揺動させると、機体
は右下りに傾斜する。
え、後輪より後方にハンドルを配設した歩行型苗移植機
に関する。 〔従来の技術〕 従来、実開昭59−170416号公報に示されるように、左
右一対の前輪と左右一対の後輪とを備え、後輪より後方
にハンドルを配設した歩行型苗移植機があった。 なお、このものは、苗載台が、側面視で、後輪側から
後方に向けて斜上するハンドル支持フレーム及びハンド
ルの下方に配置された構成であった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のような歩行型苗移植機は、前輪と後輪とを備え
たものであるから、2輪式のものに比べて操縦者がハン
ドルを所定の高さに正確に保持しなくても苗植付深さが
安定する利点がある。しかし、圃場端で旋回する場合に
は、4輪構成であるため、小回りに旋回しにくい問題が
ある。 そこで、例えば、旋回時にハンドルを押し下げて前輪
を浮上させ、後輪2輪のみが接地する状態で旋回すると
小回りに旋回が可能となる。ところが、上記従来機にお
いては、苗載台がハンドル支持フレーム及びハンドルの
下方に配置されているため、ハンドルを押し下げると苗
載台部が地面に接触するおそれがあり、ハンドルを押し
下げて後輪2輪での小回り旋回が行いにくい問題があっ
た。 また、ハンドルを押し下げて後輪2輪での小回り旋回
が行うとき、苗植付位置の後方に配設することにより機
体後部下方側に設けられることの多い覆土装置の覆土作
用部も地面に接触しやすくなる問題もある。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、上記問題点を解決するために、左右一対
の前輪と左右一対の後輪とを備え、後輪より後方にハン
ドルを配設した歩行型苗移植機において、前記ハンドル
を側面視で後輪側から後方に斜上するハンドル支持フレ
ームの上端に取り付け、苗植付位置を左右後輪間に位置
するよう設け、苗載台を側面視で後輪車軸位置とハンド
ル把持部を結ぶ後方に斜上する線の前側に位置するよう
設け、側面視で後輪の後方でハンドル下方に空間を形成
し、覆土装置の覆土作用部を前記植付位置の後方近傍位
置に設けたことを特徴とする歩行型苗移植機とした。 〔発明の作用及び効果〕 この発明の歩行型苗移植機は、左右一対の前輪と左右
一対の後輪とを備え、後輪より後方にハンドルを配設し
て、2輪式のものに比べて操縦者がハンドルを所定の高
さに正確に保持しなくても苗植付深さが安定するもので
ありながら、ハンドルを側面視で後輪側から後方に斜上
するハンドル支持フレームの上端に取り付け、苗植付位
置を左右後輪間に位置するよう設け、苗載台を側面視で
後輪車軸位置とハンドル把持部を結ぶ後方に斜上する線
の前側に位置するよう設け、側面視で後輪の後方でハン
ドル下方に空間を形成したので、機体後部側で苗を植付
る構成でありながら、ハンドルを押し下げて前輪を浮上
させて後輪2輪のみが接地する状態にしても機体後部が
地面に接触するおそれがない。そして、苗植付位置より
後方に配設されることになる覆土装置の覆土作用部を前
記植付位置の後方近傍位置に設けたので、ハンドル押し
下げ時の覆土装置の覆土作用部の降下量も小さくおさえ
られて旋回時に覆土装置の覆土作用部を地面に引きずる
おそれも少なくなる。 従って、この発明の歩行型苗移植機は、苗植付走行時
は、4輪接地状態で苗植付深さが安定し、旋回時は、後
輪2輪接地状態で、機体後部を地面に引きずるおそれも
なく、また、覆土装置の覆土作用部も地面に引きずるお
それも少なく、容易に小回り旋回できる。 〔実施例〕 以下、図面にあらわされた実施例について説明する。 この野菜移植機1は、機体の前端部に設けたエンジン
2の後部に走行部ミッションケース3を配し、該ミッシ
ョンケースの左右側部に突設した回動筒部5,5の先端部
に前輪伝動ケース6,6を後方斜めに下向きに設け、この
前輪伝動ケースの下端部に推進車輪である前輪7,7を軸
支している。左右の前輪7,7は後述する昇降機構によっ
て互いに連係させて昇降が可能となっている。 ミッションケース3の後部片側(図示例では左側)に
は内部に伝動軸を有する前部伝動フレーム10が後方に延
出させて固着連結されており、その後端部に移植部ミッ
ションケース11が設けられている。移植部ミッションケ
ース11からは後述する移植装置13に伝動する伝動軸を内
部に有する後部伝動フレーム14が後方に延出され、さら
に該伝動フレーム14の後端部にはハンドル支持フレーム
15が後向きに突設されている。このハンドル支持フレー
ム15とこれに固着した固定板16に操縦ハンドル17、各種
操作レバー等が取り付けられている。一方、前部伝動フ
レーム10と反対側(図示例では右側)にはこれに対向さ
せてサイドフレーム20が設けられている。両フレーム1
0,20は右端部が外方に突出する横フレーム21によって連
結されている。横フレーム21には平面視コ字形のブラケ
ット22が固着されており、このブラケット22と前記固定
板16との間に補強フレーム23が設けられている。これら
走行部および移植部のミッションケース3,11と各フレー
ム10,14,15,20,21,23とでこの野菜移植機1の機体フレ
ームを構成している。 横フレーム21の後方下位位置には、前記ブラケット22
と移植部ミッションケース11に固着したブラケット25に
よって後輪支持軸26が横架されている。そして、この支
持軸26の両端部に後輪支持アーム27,27が回動自在に取
り付けられ、該アームの下端部に左右の後輪28,28が軸
支されている。後輪28,28も前輪7,7に連係して昇降する
ようになっている。また、後輪支持軸26には後述の土掘
り装置30と覆土装置31が取り付けられている。 また、第1図に明らかなように、この野菜移植機1
は、左右一対の前輪7,7と左右一対の後輪28,28とを備
え、後輪28,28より後方にハンドル17を配設した構成で
あって、ハンドル17を側面視で後輪28,28の側から後方
に向けて斜上するフレーム15の上端に取り付け、苗植付
位置を側面視で後輪28,28の近くに位置するように設
け、苗載台35を側面視で後輪28,28の車軸位置とハンド
ル17の把持部を結ぶ後方に斜上する線の前側に位置する
よう設け、側面視で後輪28,28の後方でハンドル17の下
方に空間を形成した構成となっている。また、覆土装置
31の覆土作用部(覆土板134)を側面視で後輪28,28とハ
ンドル17把持部との前後間にあって後輪28,28の側に近
い位置に設けた構成となっている。 機体の上部には、移動枠33と受枠34とからなる苗載台
35が前部が上位となるよう若干傾斜させて設けられてい
る。苗載台35の大部分を占める移動枠33は、左右の側板
36a,36aと前後の底板36b,36cとで枠組36を構成し、前後
の底板間に形成される底部開口部に前後一対のロール38
a,38bに張設された苗移送ベルト38を前後の底板と同一
高さに設けてなる。移植用苗300としては、第21図に示
すようなポット301a,…を縦横に並設した紙製の育苗器3
01で育成されたポット状のものが使用され、後側の底板
36bは背面視がポットの幅に相当する周期の波形に成形
されている。この移動枠33は前後のレール39,40によっ
て左右方向に滑動自在に支持されている。受枠34は、上
記後側レール40と一体に形成され、底板36cの後部に隣
接させて該底板と同一面上に設けられており、左右中央
部に苗取出口41が形成されている。該苗取出口にはポッ
トの底面を受ける状態と受けない状態に開閉する開閉体
42が設けられている。 苗載台35の後部には、受枠34上まで移送されてきた苗
を落下しないように受け止めるためのポットホルダ43が
設けられている。ポットホルダ43は、鉤形の側板部44a,
44aの後端部同士を横板部44bで連結したブラケット44を
移動枠の側板36a,36aの後端部上部にピン45,45で回動自
在に設け、横板部44bの前面部にピアノ線等で形成され
るポット受杆47,…がポット幅の間隔で下向きに垂下さ
せて取り付けられている。各ポット受杆47は下部が若干
前向きに屈曲成形されているため、上部が後方に張り出
してその分だけ上部のふところが深くなっている。そし
て、横板部44bから上方前向きに突出する突起48,48に穿
設されている前後の長穴49,49に、毛状体を植設したブ
ラシ50がボルト52,52によって取り付けられている。ブ
ラシ50は苗の葉を柔く受けとめて、葉がポットホルダの
後方にはみ出さないようにするもので、後記移植爪75,7
5による葉の損傷を防止する。前述の如くポット受杆47,
…は上部が後方に張り出しているので、ポット受杆47,
…と上部とブラシ50との間には空間が形成されている。
ポット受杆47,…とブラシ50との間隔は、長穴49,49への
ボルト52,52の取付け位置を変えることによって任意に
調節できる。さらに、移動枠の側板36aの外面に突設さ
れた凸部54に係合する凹部55を有し連結棒56によって上
端部同士が連結されたフック57,57が、ブラケットの側
板部44a,44aに回動自在に取り付けられている。ブラケ
ット44とフック57との間にはスプリング58が介装されて
おり、前記凸部54と凹部55とが係合する方向にフック57
が付勢されているため、ポットホルダ43はポット受杆お
よびブラシが移動枠33の後端面を閉止する状態になって
いる。 苗載台35の横移動装置60として、作業部ミッションケ
ース11に固着連結された苗載台伝動ケース62の先端部と
横フレーム21の突出端部に設けた軸受部材63との間に、
外周部に右回りおよび左回りの螺旋状リード溝65,65′
が形成されたリードカム軸66が軸支されているととも
に、上記リード溝に係合するリード爪をそなえたリード
メタル67が苗載台の移動枠33に固着されており、リード
カム軸66が回転することにより、これに摺動自在に嵌合
しているリードメタル67を介して移動枠33が左右方向に
往復移動させられ、受枠34上の最後列の苗を順次苗取口
41に供給するようになっている。また、移動枠33が左右
行程の端部まで移動すると、駆動ロール38aの軸の端部
に固着したラチェットレバー68が後記カム取付軸122に
取り付けられた苗送りカム69によって所定方向に回動さ
せられ、苗移送ベルト38が作動して苗を1列分だけ後方
に移送するようになっている。 最後列の苗300は、ポット部300aがポット受杆47の下
端部に支持されるとともに、葉部300bがブラシ50によっ
て弾力的に受け止められる。ポット受杆47の上部が後方
に張り出しているため、葉が大きく生育している苗の場
合も葉部がポット受杆によって前方に無理に押圧される
ことがない。また、ブラシ50が前後に取付位置調節可能
に設けられているので、野菜の種類に応じてポット受杆
とブラシとの間隔Lを調整することができる。例えば、
キャベツのように葉が上に延びる苗の場合は、第10図a
に示すように間隔L1を広くし、白菜のように葉が横に拡
がる苗の場合は、第10図bに示すように間隔L2を狭くす
ればよい。ただし、L1>L2。このように、ポット受杆と
ブラシの間隔Lを調整することにより、葉に適度の抵抗
がかかるように設定でき、最後列の苗の葉とその前列の
苗の葉との絡み付きを防止できる。 また、第10図cにおいて鎖線で示すようにフック57,5
7の上部を前方に倒して凸部54と凹部55との係合を解除
することにより、同図において実線で示すようにポット
ホルダ43を上方に跳ね上げて苗載台35の後端面を開放す
ることができるので、破損したポットや不良苗等の除去
を簡単に行なえる。 移植装置13は、各々複数の軸、ギヤ等を内蔵する第1
回転ケース71、第2回転ケース72および移植ケース73を
そなえ、移植ケース73に一対の移植爪75,75と苗押出体7
6が設けられている。第11図乃至第13図は内部の構造を
示す断面図で、これに基づいて具体的に説明する。 第1回転ケース71は後部伝動フレーム14に回動自在に
支持された回転筒81に一体で後部伝動ケース14に対し回
転自在であり、また第2回転ケース72は第1回転ケース
71に回動自在に支持された回転筒82に一体で第1回転ケ
ース71に対し回転自在である。後部伝動ケース14の後端
部には一端部を第1回転ケース71内に嵌入させた固定軸
83が設けられ、回転筒81に固着されたスプロケット84が
この軸周りに回転自在に嵌合しているとともに、第1回
転ケース71内でギヤ85がこの軸に嵌着されている。スプ
ロケット84には後部伝動ケース14内のチェン87が張架さ
れており、このチェンを介して伝えられる動力によって
第1回転ケース71が所定方向に回転させられる。また、
ギヤ85はカウンタギヤ88を介して回転筒82のギヤ89に嵌
合連結されており、これらギヤ列の作用によって第1回
転ケース71が回転すると第2回転ケース72がこれの2倍
のスピードで逆方向に回転するようになっている。第1
回転ケース71にも一端部を第2回転ケース72内に嵌入さ
せた固定軸91が設けられ、この固定軸91に嵌着されてい
るギヤ92はカウンタギヤ93を介して、第2回転ケース72
の先端部に支承され片側を該ケース外に突出させた移植
ケース取付軸95のギヤ96に噛合連結されている。この移
植ケース取付軸95は第2回転ケース72に対しては相対的
に回転するが、機体に対しては相対的に回転しないよう
に各ギヤ比が設定されている。 移植ケース73はケース内に挿入された前記移植ケース
取付軸95に一体に取り付けられている。そして、第2回
転ケース72に固着され取付軸95を外包する筒軸100に、
開閉カム101と押出カム102とが並設されている。移植ケ
ース73の内部には、筒軸100に直交させて開閉軸104と押
出軸105が設けられており、開閉軸104は開閉カム101に
押圧付勢されるカムフォロア106が取り付けられ、押出
軸105には押出カム102に押圧付勢されるカムフォロア10
7が取り付けられている。 前記一対の移植爪は固定爪と可動爪であって、固定爪
75Aは移植ケース73の側面部に固着され、可動爪75Bは開
閉軸104の下端突出部に取り付けられている。両移植爪
はともに下向きに延び、下端部がへら状の挟持部75aと
なっている。また、前記押出体76は、押出軸105の下端
突出部に取り付けられ、固定移植爪75Aの内面に摺接さ
れている。 つぎに、移植装置13の動作について説明すると、第1
回転ケース71は前輪7,7の回転速度に対応する所定の速
度で第1図における反時計周り方向に回転するととも
に、第2回転ケース72はこれとは逆周り(時計周り方
向)に2倍の速度で回転し、移植ケース73は上下に細長
い楕円軌道を描いて上下運動を行なう。機体に対し移植
ケース取付軸95が相対的に回転しないように設定されて
いるので、移植ケース73およびこれに取り付けられてい
る移植爪75,75と苗押出体76は終始同じ姿勢を保持す
る。第1図におけるPは移植爪の先端部の軌跡をあらわ
し、A点すなわち苗取出口41の位置で苗押出体76が苗30
0のポット部上面と係止するとともに可動爪75Bが閉じ、
苗取出口41に位置する苗を1個のポット苗として分割し
それを一対の移植爪が保持する。この動作に合わせて苗
取出口の開閉体42が開くようになっている。B点すなわ
ち軌跡の最下部で可動爪75Bが開き、保持しているポッ
ト苗を圃場に植え付けてゆく。また、移植爪がB点より
も少し上昇したC点で苗押出体76が下動動作を開始し、
移植爪75A,Bに付着したまま持ち上げられた苗を強制的
に移植爪から分離するので、苗の移植が確実に行なわれ
る。 土掘り装置30は、後輪支持軸26に固着した正面視門形
の枠体110に上下リンク111,112を回動自在枢着し、該上
下リンクの後方先端部に枢結した取付板114に、逆U字
形で一対の下端部が鋭利に形成された針状体115と、左
右両端部が若干後向きに屈曲する進行方向と直角な方向
を向いた板状体116が設けられている。板状体116は針状
体115の後面に、下端が該針状体の下端よりも上位に位
置するよう固着されている。下リンクの枢支軸112aには
下リンクを上向きに付勢するスプリング118が嵌装され
ている。この土掘り装置30の駆動機構として、上リンク
111に設けた軸119にベアリングでできたカムフォロア12
0が嵌着され、このカムフォロア120に対向させカム取付
軸122に扇形のカム123が設けられている。なお、カム取
付軸122は移植部ミッションケース11から突出し、その
先端部がブラケット22の後方に設けた軸受部材124に支
承されている。 カム取付軸122が駆動回転されることによりカム123が
回転し、該カムがカムフォロア120に係合すると上リン
ク111が押し下げられ針状体115および板状体116が下動
し、係合が解除されるとスプリング118の作用で上動す
るようになっている。なお、カム123には針状体115およ
び板状体116を最下部で一時停止するよう作動させるカ
ム面123aが形成されているため、機体の進行によって針
状体115および板状体116が土壌中に潜った状態のまま移
動し、圃場に移植用穴が形成されるのである。この際、
針状体115によって掻き起こされた後の土を板状体116が
破砕してゆくので、移植穴周囲の土が充分に細分化され
る。また、マルチフィルム303被覆されている場合は、
針状体115がこれを突き破って引き裂いてゆくことによ
り、フィルムに穴303aが形成される。このフィルム穴の
周囲には、板状体116によって前方に押しやられた土が
載せ掛けられる。したがって、フィルムの端部が移植後
の苗に接触することがなく、苗の生育の妨げとならな
い。 覆土装置31は、前記下リンク枢支軸112aの両端部にユ
ニバーサルジョイント130,130を介して支持杆131,131が
連結され、該支持杆は外方下向きに突出したのち後向き
に屈曲し、その後端部に左右一対の覆土具132,132が畝3
05の両側に支持されている。覆土具132は支持板133の後
端裏面に合成樹脂等の可撓性材料でできた覆土板134が
一体に取り付けられている。支持杆131と覆土具132との
取付部について説明すると、支持杆131と覆土具132との
取付部について説明すると、支持杆131の後端部に2組
の取付孔135a,135a′を有する取付枠135が固着されてお
り、支持板133速の長短2本の摺動軸136,136′が上記取
付穴にそれぞれ摺動自在に貫通させて設けられ、かつ長
い方の摺動軸136には先端部に設けた係止板137と取付枠
135との間に比較的弾性力の弱い押圧スプリング138が装
着されている。このため覆土具132は前後方向に移動可
能で、前向きに付勢された状態となっている。支持杆13
1,131を駆動する駆動機構は、前記カム取付軸122に取り
付けられたカム140と、枢支軸112aと一体のアーム141に
取り付けられたベアリングでできたカムフォロア142と
で構成されている。 カム140が回転することによりカムフォロア142が周期
的に押し下げられ、これにともなう枢支軸112aの回動が
ユニバーサルジョイント130,130を介して支持杆131,131
に伝えられる。枢支軸112aに対し支持杆の基部131a,131
aが斜めになっているため、支持杆が駆動されると左右
の覆土板134,134は移植された苗の左右両側の土壌を上
方から斜め内向きに押し付ける。覆土板によって押され
た土が苗のポット部300aの傾斜側面を両側から押圧する
ので、該土部が所定位置に所定姿勢で確実に保持され
る。また、左右一対の覆土板が苗周囲の土を挾み付ける
ように押圧することにより土が上方に盛り上がり、ポッ
ト部300aの上部にも充分な土回りが行なわれる。 以上説明してきた苗載台の横移動措置(苗送り装置)
60、土掘り装置30および覆土装置31を駆動させる各カム
69,69,123,140はそれぞれ共通のカム取付軸122に取り付
けられているため、軸や伝動用部材の数が少なく構成が
簡単であるとともに、これらの装置を移植装置13に同期
して作動させるのに都合がよい。またこの実施例では、
カム取付軸122が移植部ミッションケース11の主軸の延
長軸であるので、カム取付軸を駆動するための機構が不
要となっている。 接地輪である前輪および後輪の昇降機構は油圧式であ
って、走行部ミッションケース3の後部に油圧ポンプ15
0が一体的に設けられ、前部伝動フレーム10とサイドフ
レーム20との間に架設した支持台151上に油圧シリンダ1
52と油圧バルブ153が設けられている。油圧シリンダの
ピストン152aは後方に突出され、その後端部に設けた摺
動体155に天秤杆156が水平面内で回動自在に枢着されて
いる。摺動体155はピストン152aの軸方向に摺動自在
で、該ピストンの周囲に嵌装したスプリング157によっ
て後向きに付勢されている。また、天秤杆156は上板156
aと下板156bとで構成されており、その中間部に形成さ
れる空間160の中央部に摺動体155が挿入され、摺動体の
上下のピン161,161が上板と下板のボス162,162に回動自
在に嵌合することにより、摺動体155と天秤杆156とが結
合している。図中の163は摺動体155の抜落ち防止用スト
ッパで、ピストン152aの先端部に嵌着されている。そし
て、天秤杆156の左右両端部は、前輪連結杆165,165によ
って回動筒部5,5の上面に突設したアーム166,166に連結
されているとともに、後輪連結杆167,167によって後輪
支持軸26の上面に突設したアーム168,168に連結されて
いる。 昇降機構の駆動用油圧シリンダ152は次の植付深さ制
御装置170によって制御される。植付深さ制御装置170
は、前記ブラケット22,25に横設した回動軸171から前方
に突設した支持板172に接地体173が軸支(軸175)さ
れ、該接地体と一体のアーム176の先端部と油圧バルブ
のスプール153aとが連結ロッド177によって連結されて
いる。接地体173は、基部から後方に延出された中板部1
73aと該中板部の両側部に設けられた側板部173b,173bと
からなり、畝305の頂部を囲う形状になっている。ま
た、中板部173aの後部中央には、前記移植爪75,75と針
状体115、板状体116が挿入される切欠き173cが形成され
ている。 作業時には、中板部173aが畝305の上面に、また側板
部173b,173bが畝305の上部斜面にそれぞれ摺接し、畝の
頂歩を整地整形しながら進行するとともに、畝の高低変
化に応じた上下動が連結ロッド177を介して油圧バルブ
のスプール153aに伝えられる。すなわち、接地体173
は、畝の頂部を整地整形する整地具としての役割と、畝
の高さを検出するセンサとしての役割を有する。畝が高
くなって接地体173の後部が上動すると、アーム176とロ
ッド177を介してスプール153aが押し込まれ、油圧シリ
ンダ152を伸張させる方向に油圧バルブ153が切り替えら
れる。油圧シリンダが伸張して天秤杆156が後方に移動
することにより、それに取り付けられている前輪連結杆
155,155、後輪連結杆157,157を介してアーム156,156,15
8,158が回動させられ、前輪7,7および後輪28,28が同時
に下動し、機体が持ち上げられる。逆に、畝が低くなっ
て接地体173の後部が下動すると、機体が下ろされる。
このように、植付深さ制御装置170の作用によって畝の
高さ変化に応じて機体を適宜昇降させることにより、常
に一定条件かつ一定植付深さで植付作業が行なわれる。 植付深さの調節は植付深さ調節レバー178で接地体の
基準高さを調節することによって行なう。第18図におい
て実線で示すようにレバー178を下げた状態では、基準
高さH1が低く植付深さが浅い。また鎖線で示すようにレ
バー178を上げた状態では、基準高さH2が高く植付深さ
が深い。 レバー178で植付深さを調節すると、接地体173の仰角
が変化するため植付深さ制御用の感度が変化する。すな
わち、浅植えを行なうためにレバー178を下げると、接
地体173の仰角が大きくなって感度が敏感になる。逆
に、深植えを行なうためにレバー178を持ち上げると、
接地体173の仰角が小さくなるため感度が鈍感となる。 なお、前記ロッド177のバルブ側鉤状端部177aは、ハ
ンドル支持フレーム15に設けた上げレバー180にワイヤ1
81によって接続されている制御切替片182の長穴183に挿
入されている。上げレバー180が自動制御位置D1のとき
は、長穴183の中央部に端部177aが位置しているため、
スプール153aが自由に出入りでき、前記昇降制御が自動
的に行なわれる。上げレバー180をリフト位置D2にする
と、長穴の端部壁面183aがロッド端部177aを引っ張り、
スプール153aを強制的に押し込むため、機体がリフト位
置まで上昇する。 また、天秤杆の空間160は水平制御装置190のカム機構
部を収納するための空間であって、摺動体155には平面
視楕円形の穴191が形成されたカム受部192が側方に張り
出して設けられており、このカム受部の楕円穴191に偏
心軸193が固着された円形のカム194が嵌合している。上
記偏心軸193の上部には互いに逆方向に突出するアーム1
96,196が形成されたアーム部材197がキー198によって嵌
着され、該アーム196,196の先端部に前記固定板16に設
けた操作レバー200に接続されているワイヤ201が取り付
けられている。なお、ワイヤアウタ202,202のアーム側
端部は天秤杆156の上板156aに設けられたアウタ受板203
に固定支持されている。 操作レバー200の装着部について説明すると、外周面
にワイヤ溝205が形成された円板206が軸207によって前
記固定板16に回動自在に取り付けられており、該円板に
枢支ピン209にて枢支された筒体210に操作レバー200の
基部が固着され、前記ワイヤ溝205にワイヤ201が巻き掛
けて固定されている。なお、ワイヤアウタ202,202の円
板側端部は固定板16に固着されたアウタ受板203′に固
定支持されている。そして、操作レバー200の基部付近
の側面部に固着させた係止板212が、固定板の立縁部16a
に形成された複数の係止溝213,…の何れかに係合できる
ようになっている。214は操作レバー200を係止溝213,…
の方向に付勢するばねである。 係止板212を係止溝213から外し操作レバー200を矢印
方向に回動操作することにより、円板206に巻き掛けら
れているワイヤ201が移動し、アーム部材197が回動す
る。すると、カム194が偏心回動させられ、天秤杆156が
強制的に揺動させられる。平面視において天秤杆を左回
りに揺動させると、左側の前輪および後輪が上動し、か
つ右側の前輪および後輪が下動するため、機体は左下り
に傾斜する。逆に天秤杆を右回りに揺動させると、機体
は右下りに傾斜する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を旋した野菜移植機の全体側面図、第2
図はその平面図、第3図はその一部を取り外した状態の
平面図、第4図はその正面図である。第5図は要部の側
面図、第6図はその平面図、第7図はその背面図であ
る。第8図は苗載台後部の斜視図、第9図はその平面
図、第10図a,b,cはそのそれぞれ異なる各状態を示す側
面図である。第11図は移植装置の全体断面図、第12図お
よび第13図は移植ケースの断面図である。第14図は土掘
り装置の説明図、第15図はそのX矢視図である。第16図
と第17図は天秤杆の平面図と背面図、第18図は植付深さ
制御の説明図、第19図および第20図は水平制御用操作レ
バー装着部の説明図である。また、第21図は育苗器の説
明図である。 図中の符号 1……野菜移植機 7……前輪 15……ハンドル支持フレーム 17……ハンドル 28……後輪 31……覆土装置 35……苗載台 134……覆土板(覆土作用部)
図はその平面図、第3図はその一部を取り外した状態の
平面図、第4図はその正面図である。第5図は要部の側
面図、第6図はその平面図、第7図はその背面図であ
る。第8図は苗載台後部の斜視図、第9図はその平面
図、第10図a,b,cはそのそれぞれ異なる各状態を示す側
面図である。第11図は移植装置の全体断面図、第12図お
よび第13図は移植ケースの断面図である。第14図は土掘
り装置の説明図、第15図はそのX矢視図である。第16図
と第17図は天秤杆の平面図と背面図、第18図は植付深さ
制御の説明図、第19図および第20図は水平制御用操作レ
バー装着部の説明図である。また、第21図は育苗器の説
明図である。 図中の符号 1……野菜移植機 7……前輪 15……ハンドル支持フレーム 17……ハンドル 28……後輪 31……覆土装置 35……苗載台 134……覆土板(覆土作用部)
─────────────────────────────────────────────────────
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(56)参考文献 特開 昭62−239909(JP,A)
実開 昭59−170416(JP,U)
実開 昭61−148110(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備え、後輪よ
り後方にハンドルを配設した歩行型苗移植機において、
前記ハンドルを側面視で後輪側から後方に斜上するハン
ドル支持フレームの上端に取り付け、苗植付位置を左右
後輪間に位置するよう設け、苗載台を側面視で後輪車軸
位置とハンドル把持部を結ぶ後方に斜上する線の前側に
位置するよう設け、側面視で後輪の後方でハンドル下方
に空間を形成し、覆土装置の覆土作用部を前記植付位置
の後方近傍位置に設けたことを特徴とする歩行型苗移植
機。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62320247A JP2697792B2 (ja) | 1987-12-17 | 1987-12-17 | 歩行型苗移植機 |
KR1019880016899A KR960002939B1 (ko) | 1987-12-17 | 1988-12-17 | 야채이식기 |
CN88109302A CN1017955B (zh) | 1987-12-17 | 1988-12-17 | 蔬菜移栽机 |
DE8888121222T DE3875707T2 (de) | 1987-12-17 | 1988-12-19 | Vorrichtung zum umpflanzen von saemlingen aus anzuchtschalen in beete. |
EP88121222A EP0320995B1 (en) | 1987-12-17 | 1988-12-19 | Apparatus for transplanting seedlings of nursery pans into beds |
US07/286,020 US4932338A (en) | 1987-12-17 | 1988-12-19 | Apparatus for transplanting seedings of nursery pans into beds |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62320247A JP2697792B2 (ja) | 1987-12-17 | 1987-12-17 | 歩行型苗移植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01160410A JPH01160410A (ja) | 1989-06-23 |
JP2697792B2 true JP2697792B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=18119366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62320247A Expired - Lifetime JP2697792B2 (ja) | 1987-12-17 | 1987-12-17 | 歩行型苗移植機 |
Country Status (6)
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---|---|
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EP (1) | EP0320995B1 (ja) |
JP (1) | JP2697792B2 (ja) |
KR (1) | KR960002939B1 (ja) |
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DE (1) | DE3875707T2 (ja) |
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CN103975676B (zh) * | 2014-04-16 | 2016-08-24 | 江苏农林职业技术学院 | 穴盘苗移栽机械手 |
KR101653327B1 (ko) * | 2015-01-20 | 2016-09-01 | 최태민 | 펜 |
CN107711010B (zh) * | 2017-10-14 | 2019-12-31 | 潘颍芳 | 小辣椒双行移栽机 |
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CN111837512B (zh) * | 2020-07-30 | 2021-08-24 | 中国热带农业科学院环境与植物保护研究所 | 一种有机蔬菜种植设备及种植方法 |
CN112840794B (zh) * | 2021-01-29 | 2022-03-22 | 华北水利水电大学 | 一种自动化农业挖坑植入埋土的一体化装置 |
US20230380334A1 (en) * | 2022-05-25 | 2023-11-30 | Motivo Engineering, Llc | Brushed slip holder and operational mechanisms |
CN115885639B (zh) * | 2023-01-06 | 2023-06-02 | 东北农业大学 | 播量精准调节水稻直播排种器 |
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---|---|---|---|---|
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GB937300A (en) * | 1960-02-16 | 1963-09-18 | Robot Agricultural Machinery C | Improvements in or relating to transplanters |
US3872805A (en) * | 1972-01-18 | 1975-03-25 | Howard A Kolk | Planting machine |
JPS4943432U (ja) * | 1972-07-27 | 1974-04-16 | ||
FR2432265A1 (fr) * | 1978-08-02 | 1980-02-29 | Mametora Agricult Mach | Machine a repiquer de jeunes plants |
SU895313A1 (ru) * | 1980-08-05 | 1982-01-07 | Головное Специализированное Конструкторское Бюро По Комплексам Машин Для Возделывания,Уборки И Послеуборочной Обработки Томатов И Табака Научно-Производственного Объединения "Молдсельмаш" | Посадочна секци |
JPS60145011A (ja) * | 1984-01-06 | 1985-07-31 | 株式会社クボタ | 苗植付装置 |
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-
1987
- 1987-12-17 JP JP62320247A patent/JP2697792B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-12-17 KR KR1019880016899A patent/KR960002939B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1988-12-17 CN CN88109302A patent/CN1017955B/zh not_active Expired
- 1988-12-19 US US07/286,020 patent/US4932338A/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-12-19 DE DE8888121222T patent/DE3875707T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-12-19 EP EP88121222A patent/EP0320995B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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DE3875707T2 (de) | 1993-05-27 |
EP0320995B1 (en) | 1992-11-04 |
KR890009244A (ko) | 1989-08-01 |
CN1017955B (zh) | 1992-08-26 |
KR960002939B1 (ko) | 1996-03-02 |
EP0320995A1 (en) | 1989-06-21 |
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DE3875707D1 (de) | 1992-12-10 |
US4932338A (en) | 1990-06-12 |
CN1036117A (zh) | 1989-10-11 |
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