JP2936129B2 - 防食構造 - Google Patents
防食構造Info
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- JP2936129B2 JP2936129B2 JP7110311A JP11031195A JP2936129B2 JP 2936129 B2 JP2936129 B2 JP 2936129B2 JP 7110311 A JP7110311 A JP 7110311A JP 11031195 A JP11031195 A JP 11031195A JP 2936129 B2 JP2936129 B2 JP 2936129B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C28/00—Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体製造装置、特に
ドライエッチング装置のガス排気に用いる真空ポンプ等
の金属部品の防食構造に関する。
ドライエッチング装置のガス排気に用いる真空ポンプ等
の金属部品の防食構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置の中には腐食性の強いガ
スを使用するものがあることから、その装置のチャンバ
内、バルブ、配管類は言うに及ばず、チャンバ内のガス
排気を行う真空ポンプに至るまで、腐食性ガスが触れる
場所は耐食性に優れた材料で製作する必要がある。
スを使用するものがあることから、その装置のチャンバ
内、バルブ、配管類は言うに及ばず、チャンバ内のガス
排気を行う真空ポンプに至るまで、腐食性ガスが触れる
場所は耐食性に優れた材料で製作する必要がある。
【0003】一般に、この種の耐食材料としては、SU
S304に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼が
用いられている。
S304に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼が
用いられている。
【0004】つまり、腐食性ガスが触れる場所は、オー
ステナイト系ステンレス鋼から形成されるのが一般的で
あるが、真空ポンプの回転体のように高速で回転する部
品については、軽量かつ高強度が要求されるため、高力
アルミ合金で作製される。
ステナイト系ステンレス鋼から形成されるのが一般的で
あるが、真空ポンプの回転体のように高速で回転する部
品については、軽量かつ高強度が要求されるため、高力
アルミ合金で作製される。
【0005】このようなアルミ合金にあっては表面に酸
化被膜が自然に形成され、これが不働態被膜として機能
することから、ある程度は耐食性を有する。しかし、ア
ルミ合金の耐蝕性はステンレス鋼の不働態被膜に比しか
なり劣るため、アルミ合金が排気の腐食性ガスに晒され
ると、表面の酸化被膜が破壊され、ここに腐食が起き
る。それ故、アルミ合金の表面には自然の酸化被膜以外
に何らかの防食処理を施す必要がある。
化被膜が自然に形成され、これが不働態被膜として機能
することから、ある程度は耐食性を有する。しかし、ア
ルミ合金の耐蝕性はステンレス鋼の不働態被膜に比しか
なり劣るため、アルミ合金が排気の腐食性ガスに晒され
ると、表面の酸化被膜が破壊され、ここに腐食が起き
る。それ故、アルミ合金の表面には自然の酸化被膜以外
に何らかの防食処理を施す必要がある。
【0006】このような観点から、従来より、アルミ合
金の表面には防食処理として、無電解のNi−P系合金
メッキ処理、または陽極酸化処理(アルマイト処理)を
施すものとしている。
金の表面には防食処理として、無電解のNi−P系合金
メッキ処理、または陽極酸化処理(アルマイト処理)を
施すものとしている。
【0007】Ni−P系合金メッキ処理は、通常の電気
メッキと異なり、無電解メッキ法を用い、これによりア
ルミ合金製の部品全表面にNi−P,Ni−W−P等の
Ni−P系合金を10〜25μmの厚みで付着形成する
ものであり、また陽極酸化処理は、通常の処理で酸化膜
中にできる細孔を塞ぐ、いわゆる封孔処理を行うもので
ある。
メッキと異なり、無電解メッキ法を用い、これによりア
ルミ合金製の部品全表面にNi−P,Ni−W−P等の
Ni−P系合金を10〜25μmの厚みで付着形成する
ものであり、また陽極酸化処理は、通常の処理で酸化膜
中にできる細孔を塞ぐ、いわゆる封孔処理を行うもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近開
発されるに至ったアルミ合金用の反応性イオンエッチン
グ装置(RIE)のように、Cl2 ,CCl4 ,BCl
3 等の腐食作用の強い塩素系ガスを使用する装置におい
ては、従来の無電解Ni−P系合金メッキ処理やアルマ
イト処理による被膜ではアルミ合金を防護できず、アル
ミ合金が腐食するという事例が出てきた。その腐食のメ
カニズムは次の通りである。
発されるに至ったアルミ合金用の反応性イオンエッチン
グ装置(RIE)のように、Cl2 ,CCl4 ,BCl
3 等の腐食作用の強い塩素系ガスを使用する装置におい
ては、従来の無電解Ni−P系合金メッキ処理やアルマ
イト処理による被膜ではアルミ合金を防護できず、アル
ミ合金が腐食するという事例が出てきた。その腐食のメ
カニズムは次の通りである。
【0009】アルミ合金のエッチングは、塩素系ガスを
イオン化し、その塩素イオンをシリコン基板上のアルミ
膜に衝突させ、これによりエッチングを実行するが、そ
の際大量に発生する反応生成物(AlCl3 )の蒸気
が、排気の途中で温度が低く圧力が高くなる場所、すな
わち排気ポンプの内面に付着折出する。このような付着
生成物(AlCl3 )の昇華温度は1atmでは178
℃、0.3Torrでは約40℃である。
イオン化し、その塩素イオンをシリコン基板上のアルミ
膜に衝突させ、これによりエッチングを実行するが、そ
の際大量に発生する反応生成物(AlCl3 )の蒸気
が、排気の途中で温度が低く圧力が高くなる場所、すな
わち排気ポンプの内面に付着折出する。このような付着
生成物(AlCl3 )の昇華温度は1atmでは178
℃、0.3Torrでは約40℃である。
【0010】それ故、この種の付着生成物(AlC
l3 )は、ポンプの停止、リーク等によって大気中の水
分と反応し、HCl、すなわち塩素イオンを生成する。
また、定期的なメンテナンスの際、洗浄除去を行うとき
にも、水分と反応して塩素イオンを生成することがあ
る。
l3 )は、ポンプの停止、リーク等によって大気中の水
分と反応し、HCl、すなわち塩素イオンを生成する。
また、定期的なメンテナンスの際、洗浄除去を行うとき
にも、水分と反応して塩素イオンを生成することがあ
る。
【0011】塩素イオンはアルミ合金やステンレス鋼の
不働態被膜を簡単に破壊し孔食を引き起こし、一度孔食
が起きると、そこは局部電池となるため加速的に腐食が
進行する。
不働態被膜を簡単に破壊し孔食を引き起こし、一度孔食
が起きると、そこは局部電池となるため加速的に腐食が
進行する。
【0012】また、このような装置では、Cl2 やBC
l3 のような腐食作用の強い原料ガスについても一部が
そのまま排気ポンプを通じて排気されるので、これがそ
のまま当該排気ポンプの内面に吸着し、上記と同様に塩
素イオンを生成する場合もある。
l3 のような腐食作用の強い原料ガスについても一部が
そのまま排気ポンプを通じて排気されるので、これがそ
のまま当該排気ポンプの内面に吸着し、上記と同様に塩
素イオンを生成する場合もある。
【0013】以上のように塩素イオンが大量に発生する
のであるが、このような大量の塩素イオンの存在に対し
ては、従来の防食処理として施していた20μm厚の無
電解Ni−P系合金メッキ膜、またはアルマイト処理被
膜では、腐食を完璧に防護することができない。
のであるが、このような大量の塩素イオンの存在に対し
ては、従来の防食処理として施していた20μm厚の無
電解Ni−P系合金メッキ膜、またはアルマイト処理被
膜では、腐食を完璧に防護することができない。
【0014】つまり、メッキ膜中に存在する細孔(ピン
ホール)から塩素イオンが容易に侵入し、アルミ素地ま
で達した所で孔食が起きる訳であり、このようにして孔
食が起きると、メッキ膜中に存在するNi合金との関係
から、局部電池作用がより一層増幅され、これにより激
しく孔食が進行し、そして腐食生成物がメッキ膜を押し
上げ、メッキ膜の剥離が生じる。
ホール)から塩素イオンが容易に侵入し、アルミ素地ま
で達した所で孔食が起きる訳であり、このようにして孔
食が起きると、メッキ膜中に存在するNi合金との関係
から、局部電池作用がより一層増幅され、これにより激
しく孔食が進行し、そして腐食生成物がメッキ膜を押し
上げ、メッキ膜の剥離が生じる。
【0015】なお、上記のような無電解メッキ処理は、
通常の電気メッキ処理と異なり、凹部や穴の内側にも平
坦部と同一の厚みで膜を成長させることができる点では
防食用被膜の形成処理としては好ましく、もちろんNi
−P合金自身も塩素イオンに犯されることはない。
通常の電気メッキ処理と異なり、凹部や穴の内側にも平
坦部と同一の厚みで膜を成長させることができる点では
防食用被膜の形成処理としては好ましく、もちろんNi
−P合金自身も塩素イオンに犯されることはない。
【0016】しかし、無電解メッキ処理とはいえ、被膜
中のピンホールを完全になくすことはできず、特に機械
加工面あるいは放電加工面の凹部や、アルミ組織の不均
一な箇所にはメッキが着かない場所がある。この点から
見ると、無電解メッキ処理の対象がアルミの場合には、
アルミ表面からメッキ表面までの間を貫通するピンホー
ルが生じることもある。そして、このような貫通のピン
ホールを現在のメッキ技術で完璧になくすことは困難で
あり、そのままでは塩素イオンがメッキ表面から当該ピ
ンホールを経てアルミ素地まで到達し、これによりアル
ミの腐食が生じることは避けられない。
中のピンホールを完全になくすことはできず、特に機械
加工面あるいは放電加工面の凹部や、アルミ組織の不均
一な箇所にはメッキが着かない場所がある。この点から
見ると、無電解メッキ処理の対象がアルミの場合には、
アルミ表面からメッキ表面までの間を貫通するピンホー
ルが生じることもある。そして、このような貫通のピン
ホールを現在のメッキ技術で完璧になくすことは困難で
あり、そのままでは塩素イオンがメッキ表面から当該ピ
ンホールを経てアルミ素地まで到達し、これによりアル
ミの腐食が生じることは避けられない。
【0017】この発明は上述の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところはアルミ合金、鉄等からな
る金属部品に好適な防食構造を提供することにある。
ので、その目的とするところはアルミ合金、鉄等からな
る金属部品に好適な防食構造を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は金属部品の表面に、Ni−P
系合金からなる第1のメッキ膜を設け、この第1のメッ
キ膜の上に、Ni−P系合金中に重量比で約10wt%
のポリテトラフルオロエチレン微粒子を分散折出させて
なる第2のメッキ膜を設け、上記ポリテトラフルオロエ
チレン微粒子が第1のメッキ膜の表面に開口しているピ
ンホールを塞ぎ、ピンホールを分断したことを特徴とす
る。
に、請求項1記載の発明は金属部品の表面に、Ni−P
系合金からなる第1のメッキ膜を設け、この第1のメッ
キ膜の上に、Ni−P系合金中に重量比で約10wt%
のポリテトラフルオロエチレン微粒子を分散折出させて
なる第2のメッキ膜を設け、上記ポリテトラフルオロエ
チレン微粒子が第1のメッキ膜の表面に開口しているピ
ンホールを塞ぎ、ピンホールを分断したことを特徴とす
る。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1および第2のメッキ膜の膜厚が、それ
ぞれ8μm以上であることを特徴とする。
明において、第1および第2のメッキ膜の膜厚が、それ
ぞれ8μm以上であることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、金属部品が、アルミ合金または鉄
系材料からなることを特徴とする。
記載の発明において、金属部品が、アルミ合金または鉄
系材料からなることを特徴とする。
【0021】請求項4ないし9記載の発明は、請求項
1、2または3記載の防食構造を、ターボ分子ポンプ、
あるいは、半導体製造装置、特に半導体製造装置のガス
排気に用いるドライポンプ、半導体製造装置のガス供給
・排気に用いる配管、バルブ、半導体製造装置のチャン
バに用いるものである。
1、2または3記載の防食構造を、ターボ分子ポンプ、
あるいは、半導体製造装置、特に半導体製造装置のガス
排気に用いるドライポンプ、半導体製造装置のガス供給
・排気に用いる配管、バルブ、半導体製造装置のチャン
バに用いるものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【作用】この発明では、塩素イオンが金属部品の素地に
到達侵入するのを確実に防護でき、孔食の発生を防止で
きる。これは第1のメッキ膜の表面に開口しているピン
ホールを微粒子が塞ぐ、あるいは第2のメッキ膜の成長
中にピンホールができ始めても、このピンホールが微粒
子により直ちに塞がれ、ピンホールの成長が微粒子によ
り分断されることから、金属部品に向かってまっすぐ貫
通するピンホールがなくなることによるものと推察され
る。
到達侵入するのを確実に防護でき、孔食の発生を防止で
きる。これは第1のメッキ膜の表面に開口しているピン
ホールを微粒子が塞ぐ、あるいは第2のメッキ膜の成長
中にピンホールができ始めても、このピンホールが微粒
子により直ちに塞がれ、ピンホールの成長が微粒子によ
り分断されることから、金属部品に向かってまっすぐ貫
通するピンホールがなくなることによるものと推察され
る。
【0030】
【実施例】以下、この発明に係る防食構造について図1
ないし図14を用いて詳細に説明する。
ないし図14を用いて詳細に説明する。
【0031】この防食構造は図1に示す如く金属部品1
の表面に、Ni−P系合金からなる第1のメッキ膜2を
有し、さらに第1のメッキ膜2の上に、第2のメッキ膜
3としてNi−P/PTFE複合メッキ膜を備える。
の表面に、Ni−P系合金からなる第1のメッキ膜2を
有し、さらに第1のメッキ膜2の上に、第2のメッキ膜
3としてNi−P/PTFE複合メッキ膜を備える。
【0032】Ni−P/PTFE複合メッキ膜はNi−
P合金のみでなく、このNi−P系合金中に微粒子とし
てポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE微粒
子」という。)を分散折出させてなるものである。
P合金のみでなく、このNi−P系合金中に微粒子とし
てポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE微粒
子」という。)を分散折出させてなるものである。
【0033】このような上下2層のメッキ膜2,3は、
次の処理を経て作成することができる。
次の処理を経て作成することができる。
【0034】(1)処理の第1段階 ターボ分子ポンプのアルミ合金部品として周知の回転翼
や固定翼等、その他の金属部品1の表面に、公知の無電
解Ni−P合金メッキ処理を施し、これによりNi−P
合金の第1層(第1のメッキ膜2)を形成する。
や固定翼等、その他の金属部品1の表面に、公知の無電
解Ni−P合金メッキ処理を施し、これによりNi−P
合金の第1層(第1のメッキ膜2)を形成する。
【0035】すなわち、金属部品1につき所定の前処理
を行った後、規定の浴組成のメッキ浴中に当該金属部品
1を浸漬し、これにより金属部品1の表面にNi−P合
金メッキ膜を形成する。
を行った後、規定の浴組成のメッキ浴中に当該金属部品
1を浸漬し、これにより金属部品1の表面にNi−P合
金メッキ膜を形成する。
【0036】Ni−P合金メッキ膜はP濃度を8wt%
程度とし、少なくともねらい値(目標値)として10μ
m厚以上とする。なお公差バラツキを考慮すると、その
膜厚は8μm以上としてもよい。
程度とし、少なくともねらい値(目標値)として10μ
m厚以上とする。なお公差バラツキを考慮すると、その
膜厚は8μm以上としてもよい。
【0037】なお、このNi−P合金メッキ膜を厚く着
けるほど、前述のピンホールは塞がる傾向にある。つま
り厚く形成すると、メッキ表面に開口するピンホールの
数が減り、メッキ表面から素地への塩素イオンの侵入量
が減少することから、耐食性能の向上が図れる。したが
って、経済性も考慮に入れると、第1のメッキ膜2とし
て形成するNi−P合金メッキ膜は20μm厚程度とす
るのが好適である。
けるほど、前述のピンホールは塞がる傾向にある。つま
り厚く形成すると、メッキ表面に開口するピンホールの
数が減り、メッキ表面から素地への塩素イオンの侵入量
が減少することから、耐食性能の向上が図れる。したが
って、経済性も考慮に入れると、第1のメッキ膜2とし
て形成するNi−P合金メッキ膜は20μm厚程度とす
るのが好適である。
【0038】(2)処理の第2段階 上記のようにして第1層(第1のメッキ膜2)を形成し
た後、さらにこの第1層の上に、第2層(第2のメッキ
膜3)としてNi−P/PTFE複合メッキ膜を形成す
る。
た後、さらにこの第1層の上に、第2層(第2のメッキ
膜3)としてNi−P/PTFE複合メッキ膜を形成す
る。
【0039】Ni−P/PTFE複合メッキ膜は、ねら
い値として10μm厚とする。この場合にも上記と同じ
く公差バラツキの考慮から、その膜厚は8μm以上とし
てもよい。
い値として10μm厚とする。この場合にも上記と同じ
く公差バラツキの考慮から、その膜厚は8μm以上とし
てもよい。
【0040】Ni−P/PTFE複合メッキ膜は、上記
Ni−P合金メッキ処理と略同一の浴に、粒径1μm以
下程度のPTFEの微粉末、および界面活性剤を混入
し、これを激しく撹拌しながらメッキを折出させて形成
したもの、つまりNi−P合金メッキ膜中にPTFE微
粒子を同時に分散折出させたものである。
Ni−P合金メッキ処理と略同一の浴に、粒径1μm以
下程度のPTFEの微粉末、および界面活性剤を混入
し、これを激しく撹拌しながらメッキを折出させて形成
したもの、つまりNi−P合金メッキ膜中にPTFE微
粒子を同時に分散折出させたものである。
【0041】Ni−P合金メッキ膜中のPTFE含有量
は、体積比で20vol%以上40vol%以下、また
は重量比で6wt%以上12wt%以下となるように配
合調整する。
は、体積比で20vol%以上40vol%以下、また
は重量比で6wt%以上12wt%以下となるように配
合調整する。
【0042】すなわち、本実施例の防食構造にあって
は、金属部品1の表面にNi−P系合金からなる第1の
メッキ膜2を設け、その上に、さらにNi−P系合金中
にPTFE微粒子4を分散折出させてなる第2のメッキ
膜3を設けたものである。このため下記(イ)および
(ロ)の見地より、塩素イオンが金属部品1の素地に到
達侵入するのを確実に防護でき、孔食が起こらず、金属
部品に好適な防食構造である。
は、金属部品1の表面にNi−P系合金からなる第1の
メッキ膜2を設け、その上に、さらにNi−P系合金中
にPTFE微粒子4を分散折出させてなる第2のメッキ
膜3を設けたものである。このため下記(イ)および
(ロ)の見地より、塩素イオンが金属部品1の素地に到
達侵入するのを確実に防護でき、孔食が起こらず、金属
部品に好適な防食構造である。
【0043】(イ)図1(a)に示すように、第2のメ
ッキ膜3の形成開始時に、第1のメッキ膜2の表面に開
口しているピンホールHがあるとしても、このピンホー
ルHを第2のメッキ膜3中の20vol%以上のPTF
E微粒子4が塞ぎ、このピンホールHへの塩素イオンの
侵入を防護する。また、このように塞がれたピンホール
Hはそこで成長が止まる。つまりPTFE微粒子4がピ
ンホールHの成長を妨げ、母材(金属部品1)に向かっ
てまっすぐ貫通するピンホールがなくなる。
ッキ膜3の形成開始時に、第1のメッキ膜2の表面に開
口しているピンホールHがあるとしても、このピンホー
ルHを第2のメッキ膜3中の20vol%以上のPTF
E微粒子4が塞ぎ、このピンホールHへの塩素イオンの
侵入を防護する。また、このように塞がれたピンホール
Hはそこで成長が止まる。つまりPTFE微粒子4がピ
ンホールHの成長を妨げ、母材(金属部品1)に向かっ
てまっすぐ貫通するピンホールがなくなる。
【0044】(ロ)図1(b)に示すように、第2のメ
ッキ膜3の成長中にピンホールHができ始めても、この
ようなピンホールはPTFE微粒子により直ちに塞が
れ、ピンホールの成長がPTFE微粒子により分断され
ることから、母材に向かってまっすぐ貫通するピンホー
ルがなくなり、その結果、塩素イオンの侵入箇所が広い
範囲に分散し、局所的な激しい孔食が起き難くなる。
ッキ膜3の成長中にピンホールHができ始めても、この
ようなピンホールはPTFE微粒子により直ちに塞が
れ、ピンホールの成長がPTFE微粒子により分断され
ることから、母材に向かってまっすぐ貫通するピンホー
ルがなくなり、その結果、塩素イオンの侵入箇所が広い
範囲に分散し、局所的な激しい孔食が起き難くなる。
【0045】
【0046】なお、以上のような塩素イオンの侵入防止
効果は、第2のメッキ膜3中のPTFE含有量が少ない
と、十分に発揮できない。たとえば体積比で5〜15v
ol%(重量比では1.5〜5wt%)程度のPTFE
含有量では、塩素イオンの侵入を防護できない訳ではな
いが、その防護力が低下する。したがって、PTFE含
有量は前述の通り、体積比で20vol%以上40vo
l%以下、または重量比で6wt%以上12wt%以下
であることが必要とされる。
効果は、第2のメッキ膜3中のPTFE含有量が少ない
と、十分に発揮できない。たとえば体積比で5〜15v
ol%(重量比では1.5〜5wt%)程度のPTFE
含有量では、塩素イオンの侵入を防護できない訳ではな
いが、その防護力が低下する。したがって、PTFE含
有量は前述の通り、体積比で20vol%以上40vo
l%以下、または重量比で6wt%以上12wt%以下
であることが必要とされる。
【0047】以上の作用効果は実験によって確認されて
いる。次にその実験について説明する。
いる。次にその実験について説明する。
【0048】この実験は、金属部品1としてターボ分子
ポンプの回転翼(2000番系高力アルミ合金)を用
い、これに下記(1)〜(5)の処理を施して本願発明
品、従来品A,B、比較試料A,Bを作成し、これらの
実験試料をデシケータ内に並べ、そしてデシケータの底
部には水で希釈した塩酸を入れておく。このようにして
上記実験試料を塩酸の蒸気中に暴露したものであり、こ
のとき塩酸濃度は18ppm以上、暴露時間は148時
間とした。
ポンプの回転翼(2000番系高力アルミ合金)を用
い、これに下記(1)〜(5)の処理を施して本願発明
品、従来品A,B、比較試料A,Bを作成し、これらの
実験試料をデシケータ内に並べ、そしてデシケータの底
部には水で希釈した塩酸を入れておく。このようにして
上記実験試料を塩酸の蒸気中に暴露したものであり、こ
のとき塩酸濃度は18ppm以上、暴露時間は148時
間とした。
【0049】(1)無電解Ni−P合金メッキ(10μ
m厚)と、その後の無電解Ni−P/PTFEメッキ
(10μm厚、PTFE含有量10wt%)…本願発明
品 (2)無電解Ni−P合金メッキ(20μm厚)…従来
品A (3)アルマイト処理(8μm厚)…従来品B (4)無電解Ni−P合金メッキ(50μm厚)…比較
試料A (5)無電解Ni−P合金メッキ(10μm厚)と、そ
の後の無電解Ni−P/PTFEメッキ(10μm厚、
PTFE含有量5wt%)…比較試料B そして、この実験後の各実験試料の一部、具体的には回
転翼先端部を断面し、これを金属顕微鏡で観察し写真撮
影したところ、本発明品については図2ないし図4に示
す如く、どれをみても塩素イオンの侵入が完璧に防護さ
れ、まったく孔食が起きていないことが分かる。
m厚)と、その後の無電解Ni−P/PTFEメッキ
(10μm厚、PTFE含有量10wt%)…本願発明
品 (2)無電解Ni−P合金メッキ(20μm厚)…従来
品A (3)アルマイト処理(8μm厚)…従来品B (4)無電解Ni−P合金メッキ(50μm厚)…比較
試料A (5)無電解Ni−P合金メッキ(10μm厚)と、そ
の後の無電解Ni−P/PTFEメッキ(10μm厚、
PTFE含有量5wt%)…比較試料B そして、この実験後の各実験試料の一部、具体的には回
転翼先端部を断面し、これを金属顕微鏡で観察し写真撮
影したところ、本発明品については図2ないし図4に示
す如く、どれをみても塩素イオンの侵入が完璧に防護さ
れ、まったく孔食が起きていないことが分かる。
【0050】これに対し、従来品Aは図5および図6
に、また従来品Bは図7および図8に示すように、いず
れもその全面で激しい孔食が起きる。
に、また従来品Bは図7および図8に示すように、いず
れもその全面で激しい孔食が起きる。
【0051】比較試料Aのように、Ni−P合金メッキ
の膜厚を20μmでなく50μmにすると、図9ないし
図11に示すようにピンホールが塞がるため孔食の起き
る箇所は多少減るが、この場合でも孔食が起きることに
は変わりがなく、孔食の発生を完全に阻止することはで
きない。また比較試料Bのように、2層メッキを施して
もPTFEの量が少ないと、図12ないし図14に示す
如く塩素イオンの侵入を防ぐことができず、孔食が発生
することが分かる。
の膜厚を20μmでなく50μmにすると、図9ないし
図11に示すようにピンホールが塞がるため孔食の起き
る箇所は多少減るが、この場合でも孔食が起きることに
は変わりがなく、孔食の発生を完全に阻止することはで
きない。また比較試料Bのように、2層メッキを施して
もPTFEの量が少ないと、図12ないし図14に示す
如く塩素イオンの侵入を防ぐことができず、孔食が発生
することが分かる。
【0052】つまり、Ni−P合金メッキの膜厚を20
μmから50μmに厚くするのみ、またはPTFEを入
れずNi−P合金メッキを単に2層重ねたのみでは、塩
素イオンの侵入を完璧に防護できず、孔食の発生は避け
られない。
μmから50μmに厚くするのみ、またはPTFEを入
れずNi−P合金メッキを単に2層重ねたのみでは、塩
素イオンの侵入を完璧に防護できず、孔食の発生は避け
られない。
【0053】また、Ni−P/PTFEメッキ(PTF
E含有量10wt%)でも、その単層のみでは、孔食の
発生は避けられないと推察できる。
E含有量10wt%)でも、その単層のみでは、孔食の
発生は避けられないと推察できる。
【0054】なお、本実施例の防食構造はアルミ合金の
防食対策として好適であるが、アルミ合金以外の材料、
たとえば鉄系材料からなる金属部品の防食構造として適
用してもよい。
防食対策として好適であるが、アルミ合金以外の材料、
たとえば鉄系材料からなる金属部品の防食構造として適
用してもよい。
【0055】本実施例の防食構造は例えば次のような金
属部品に適用できる。もちろんその他の金属部品にも適
用できる。半導体製造装置のガス排気に用いるターボ
分子ポンプのアルミ合金部、またはアルミ合金部とその
他の金属材料部同装置のガス排気に用いるドライポン
プのアルミ合金部、またはアルミ合金部とその他の金属
材料部同装置へのガス供給若しくは同装置からのガス
排気に用いる配管の内面、または内外両面同装置から
のガス排気に用いるバルブの、少なくとも可動部同装
置のチャンバ内の、少なくとも可動部および摺動部
属部品に適用できる。もちろんその他の金属部品にも適
用できる。半導体製造装置のガス排気に用いるターボ
分子ポンプのアルミ合金部、またはアルミ合金部とその
他の金属材料部同装置のガス排気に用いるドライポン
プのアルミ合金部、またはアルミ合金部とその他の金属
材料部同装置へのガス供給若しくは同装置からのガス
排気に用いる配管の内面、または内外両面同装置から
のガス排気に用いるバルブの、少なくとも可動部同装
置のチャンバ内の、少なくとも可動部および摺動部
【0056】
【発明の効果】この発明に係る防食構造にあっては、金
属部品の表面に、Ni−P系合金からなる第1のメッキ
膜を設け、その上に、さらにNi−P系合金中に重量比
で約10wt%のポリテトラフルオロエチレン微粒子を
分散折出させてなる第2のメッキ膜を設けたものであ
る。このため下記(イ)(ロ)の見地より、塩素イオン
が金属部品の素地に到達侵入するのを確実に防護でき、
孔食が起こらず、金属部品に好適な防食構造であり、金
属部品の長寿命化を図れる。
属部品の表面に、Ni−P系合金からなる第1のメッキ
膜を設け、その上に、さらにNi−P系合金中に重量比
で約10wt%のポリテトラフルオロエチレン微粒子を
分散折出させてなる第2のメッキ膜を設けたものであ
る。このため下記(イ)(ロ)の見地より、塩素イオン
が金属部品の素地に到達侵入するのを確実に防護でき、
孔食が起こらず、金属部品に好適な防食構造であり、金
属部品の長寿命化を図れる。
【0057】(イ)第2のメッキ膜の形成開始時に、第
1のメッキ膜の表面に開口しているピンホールがあると
しても、このピンホールを微粒子が塞ぎ、このピンホー
ルへの塩素イオンの侵入を防護する。またこのように塞
がれたピンホールはそこで成長が止まる。つまり微粒子
がピンホールの成長を妨げ、母材(金属部品)に向かっ
てまっすぐ貫通するピンホールがなくなる。
1のメッキ膜の表面に開口しているピンホールがあると
しても、このピンホールを微粒子が塞ぎ、このピンホー
ルへの塩素イオンの侵入を防護する。またこのように塞
がれたピンホールはそこで成長が止まる。つまり微粒子
がピンホールの成長を妨げ、母材(金属部品)に向かっ
てまっすぐ貫通するピンホールがなくなる。
【0058】(ロ)第2のメッキ膜の成長中にピンホー
ルができ始めても、このようなピンホールは微粒子によ
り直ちに塞がれ、ピンホールの成長が微粒子により分断
されることから、母材(金属部品)に向かってまっすぐ
貫通するピンホールがなくなり、その結果、塩素イオン
の侵入箇所が広い範囲に分散し、局所的な激しい孔食が
起き難くなる。
ルができ始めても、このようなピンホールは微粒子によ
り直ちに塞がれ、ピンホールの成長が微粒子により分断
されることから、母材(金属部品)に向かってまっすぐ
貫通するピンホールがなくなり、その結果、塩素イオン
の侵入箇所が広い範囲に分散し、局所的な激しい孔食が
起き難くなる。
【図1】この発明に係る防食構造の説明図。
【図2】本願発明品の一断面を示す金属組織の写真。
【図3】本願発明品の他の断面を示す金属組織の写真。
【図4】本願発明品の他の断面を示す金属組織の写真。
【図5】従来品Aの一断面を示す金属組織の写真。
【図6】従来品Aの他の断面を示す金属組織の写真。
【図7】従来品Bの一断面を示す金属組織の写真。
【図8】従来品Bの他の断面を示す金属組織の写真。
【図9】比較試料Aの一断面を示す金属組織の写真。
【図10】比較試料Aの他の断面を示す金属組織の写
真。
真。
【図11】比較試料Aの他の断面を示す金属組織の写
真。
真。
【図12】比較試料Bの一断面を示す金属組織の写真。
【図13】比較試料Bの他の断面を示す金属組織の写
真。
真。
【図14】比較試料Bの他の断面を示す金属組織の写
真。
真。
1 金属部品 2 第1のメッキ膜 3 第2のメッキ膜 4 PTFE微粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−33256(JP,A) 特開 平5−163582(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 18/52
Claims (9)
- 【請求項1】 金属部品の表面に、Ni−P系合金から
なる第1のメッキ膜を設け、 この第1のメッキ膜の上に、Ni−P系合金中に重量比
で約10wt%のポリテトラフルオロエチレン微粒子を
分散折出させてなる第2のメッキ膜を設け、 上記ポリテトラフルオロエチレン微粒子が第1のメッキ
膜の表面に開口しているピンホールを塞ぎ、ピンホール
を分断したことを特徴とする防食構造。 - 【請求項2】 第1および第2のメッキ膜の膜厚が、そ
れぞれ8μm以上であることを特徴とする請求項1記載
の防食構造。 - 【請求項3】 金属部品が、アルミ合金または鉄系材料
からなることを特徴とする請求項1または2記載の防食
構造。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載の防食構造を
備えたことを特徴とするターボ分子ポンプ。 - 【請求項5】 請求項1、2または3記載の防食構造を
備えたことを特徴とする半導体製造装置のガス排気に用
いるドライポンプ。 - 【請求項6】 請求項1、2または3記載の防食構造を
備えたことを特徴とする半導体製造装置へのガス供給・
排気に用いる配管。 - 【請求項7】 請求項1、2または3記載の防食構造を
備えたことを特徴とする半導体製造装置へのガス供給・
排気に用いるバルブ。 - 【請求項8】 請求項1、2または3記載の防食構造を
備えたことを特徴とする半導体製造装置のチャンバ。 - 【請求項9】 請求項1、2または3記載の防食構造を
備えたことを特徴とする半導体製造装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7110311A JP2936129B2 (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 防食構造 |
EP19960302595 EP0737759B1 (en) | 1995-04-12 | 1996-04-12 | Corrosion preventing structure |
DE1996617307 DE69617307T2 (de) | 1995-04-12 | 1996-04-12 | Korrosion verhindernde Struktur |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7110311A JP2936129B2 (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 防食構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283955A JPH08283955A (ja) | 1996-10-29 |
JP2936129B2 true JP2936129B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=14532501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7110311A Expired - Lifetime JP2936129B2 (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 防食構造 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0737759B1 (ja) |
JP (1) | JP2936129B2 (ja) |
DE (1) | DE69617307T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022525018A (ja) * | 2019-03-11 | 2022-05-11 | ヌオーヴォ・ピニォーネ・テクノロジー・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータ | 金属コーティングを有するターボ機械部品 |
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DE19860526A1 (de) * | 1998-12-30 | 2000-07-06 | Basf Ag | Wärmeüberträger mit verringerter Neigung, Ablagerungen zu bilden und Verfahren zu deren Herstellung |
US6444083B1 (en) | 1999-06-30 | 2002-09-03 | Lam Research Corporation | Corrosion resistant component of semiconductor processing equipment and method of manufacturing thereof |
US6733780B1 (en) | 1999-10-19 | 2004-05-11 | Genzyme Corporation | Direct compression polymer tablet core |
DE10016215A1 (de) | 2000-03-31 | 2001-10-04 | Basf Ag | Verfahren zur Beschichtung von Apparaten und Apparateteilen für den chemischen Anlagenbau |
DE10241947A1 (de) * | 2001-09-14 | 2003-04-03 | Magna Steyr Powertrain Ag & Co | Verfahren zur Oberflächenbehandlung eines Maschinenelementes und Maschinenelement |
AU2003264410A1 (en) * | 2002-09-11 | 2004-04-30 | Inspire Technology Resource Management Corporation | Electroless-plating solution, method of electroless plating with the same, and object plated by electroless plating |
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JP2009507019A (ja) | 2005-09-02 | 2009-02-19 | ジェンザイム・コーポレーション | リン酸塩を除去する方法およびそれに使用される重合体 |
WO2007035313A2 (en) | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Genzyme Corporation | Sachet formulation for amine polymers |
JP4709731B2 (ja) * | 2006-11-17 | 2011-06-22 | 三菱重工業株式会社 | 耐食性めっき層形成方法および回転機械 |
DE102007002111A1 (de) | 2007-01-15 | 2008-07-17 | Futurecarbon Gmbh | Beschichtungsbad zum Beschichten eines Bauteils, beschichtetes Bauteil sowie Verfahren zu dessen Herstellung |
JP5385512B2 (ja) * | 2007-06-08 | 2014-01-08 | 株式会社ニッキ | ガス燃料用レギュレータ |
JP2009275535A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Nikki Co Ltd | 気体燃料用インジェクタ |
US20110027576A1 (en) * | 2009-07-28 | 2011-02-03 | General Electric Company | Sealing of pinholes in electroless metal coatings |
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JP6382493B2 (ja) * | 2013-08-12 | 2018-08-29 | 積水化学工業株式会社 | 導電性粒子、導電材料及び接続構造体 |
TWI569931B (zh) * | 2014-11-06 | 2017-02-11 | Sdi Corp | Stapler and its gutter structure |
MA41202A (fr) | 2014-12-18 | 2017-10-24 | Genzyme Corp | Copolymères polydiallymine réticulé pour le traitement du diabète de type 2 |
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-
1995
- 1995-04-12 JP JP7110311A patent/JP2936129B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-04-12 DE DE1996617307 patent/DE69617307T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-04-12 EP EP19960302595 patent/EP0737759B1/en not_active Expired - Lifetime
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---|---|---|---|---|
JP2022525018A (ja) * | 2019-03-11 | 2022-05-11 | ヌオーヴォ・ピニォーネ・テクノロジー・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータ | 金属コーティングを有するターボ機械部品 |
JP7316369B2 (ja) | 2019-03-11 | 2023-07-27 | ヌオーヴォ・ピニォーネ・テクノロジー・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータ | 金属コーティングを有するターボ機械部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69617307D1 (de) | 2002-01-10 |
EP0737759B1 (en) | 2001-11-28 |
EP0737759A1 (en) | 1996-10-16 |
DE69617307T2 (de) | 2002-05-08 |
JPH08283955A (ja) | 1996-10-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981225 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990413 |