JP2915430B2 - 液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子Info
- Publication number
- JP2915430B2 JP2915430B2 JP1105865A JP10586589A JP2915430B2 JP 2915430 B2 JP2915430 B2 JP 2915430B2 JP 1105865 A JP1105865 A JP 1105865A JP 10586589 A JP10586589 A JP 10586589A JP 2915430 B2 JP2915430 B2 JP 2915430B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- birefringent plate
- crystal layer
- crystal display
- display device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 title claims description 146
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 28
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 239000004988 Nematic liquid crystal Substances 0.000 claims description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 2
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 27
- 210000004027 cell Anatomy 0.000 description 10
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 10
- 210000002858 crystal cell Anatomy 0.000 description 8
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 7
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 description 3
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 3
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 3
- 238000004040 coloring Methods 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 1
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 241000872198 Serjania polyphylla Species 0.000 description 1
- 229910006404 SnO 2 Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910010413 TiO 2 Inorganic materials 0.000 description 1
- 235000005811 Viola adunca Nutrition 0.000 description 1
- 240000009038 Viola odorata Species 0.000 description 1
- 235000013487 Viola odorata Nutrition 0.000 description 1
- 235000002254 Viola papilionacea Nutrition 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 239000002985 plastic film Substances 0.000 description 1
- 229920006255 plastic film Polymers 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 description 1
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Description
ものである。
て、鋭い電圧−透過率変化を起し、高密度のドットマト
リクス表示をする方法として、スーパーツイスト素子
(T. J. Scheffer and J. Nehring, Appl., Phys., L
ett. 45(10)1021−1023(1984))が知られていた。
複屈折率Δnと液晶層の厚みdとの積Δn・dの値が実
質的に0.8〜1.2μmの間にあり(特開昭60−10720
号)、表示色として、黄緑色と暗青色、青紫色と淡黄色
等、特定の色相の組み合せでのみ、良いコントラストが
得られていた。
ったことにより、マイクロカラーフィルターと組み合せ
て、マルチカラー又はフルカラー表示ができない欠点が
あった。
の積Δn・dを0.6μm付近と小さく設定することによ
り、ほぼ白と黒に近い表示が得られる方式が提案されて
いる。(M. Schadtet al, Appl. Phys. Lett. 50
(5), 1987,p.236) しかし、この方式を使用した場合においては表示が暗
く、かつ、最大コントラストがあまり大きくなく、青味
を帯びるため、表示の鮮明度に欠ける欠点があった。
子として、互いに逆らせんの液晶セルを2層積層し、一
方のセルのみ電圧を印加し、他方のセルは単なる光学的
な補償板として使用する方式が提案されている。(奥村
ほか、テレビジョン学会技術報告、11(27),p.79,(19
87)) しかし、この方式は2層セルでのΔn・dのマッチン
グが非常に厳しく、歩留りの向上が困難な上、液晶セル
が2層必要なため、液晶セルの薄く軽いという特長を犠
牲にしている欠点があった。
ルムで置き換え、白黒表示を可能にしたフィルム積層型
液晶表示素子も提案されている(特開昭63−271415号
等)。
の主屈折率をnx、ny、nzとし、nx、nyを複屈折板面内方
向の屈折率とし(nx>ny)、nzを複屈折板の厚み方向の
屈折率とした場合に、nx>ny=nzという性質を備えてい
る。このような1軸性の複屈折フィルムを用いたフィル
ム積層型液晶表示素子では、液晶セルの補償を上記した
ような1軸性の複屈折フィルムで行っているので、垂直
方向では見栄えが良いが、斜め方向から見た場合に色付
いたり、白黒が逆転したりする欠点があった。
い液晶表示素子を、歩留り良く生産することが困難であ
った。
きがなく見易いというだけでなく、カラーフィルターを
セル内部またはセル外部に形成して、従来通常の90゜ツ
イストのツイストネマチック(TN)素子で実現されてい
た様な、モノカラーまたはマルチカラーまたはフルカラ
ー表示を実現でき、薄く、軽く、低消費電力という特長
を発揮して、その市場が飛躍的に拡大すると予想され
る。
角の広い白黒表示素子を、歩留りよく生産できる液晶表
示素子が望まれていた。
あり、ほぼ平行に配置され配向制御膜を有する一対の透
明電極付きの基板間に挟持された旋光性物質を含有した
誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角が160
〜300゜の液晶層と、この液晶層を挟持する上下の基板
の透明電極間に電圧を印加する駆動手段とを有し、この
液晶層の外側に一対の偏光板を設置し、液晶層の両外側
であって一対の偏光板の内側に一対の複屈折板を配置し
た液晶表示素子において、液晶層での液晶の屈折率異方
性Δn1と液晶層の厚みd1との積Δn1・d1が0.4〜1.5μm
とされ、複屈折板の3個の主屈折率をnx、ny、nzとし、
nx、nyを複屈折板面内方向の屈折率とし(nx>ny)、nz
を複屈折板の厚み方向の屈折率とした場合、nx=nz>ny
を満足する1軸性の複屈折板を配置したことを特徴とす
る液晶表示素子を提供するものである。
nx、nyを複屈折板面内方向の屈折率とし(nx>ny)、nz
を複屈折板の厚み方向の屈折率とした場合、nx=nz>ny
となるような1軸性の複屈折板を用いて、この1軸性の
複屈折板を液晶層と一対の偏光板との間の両側に配置し
たものである。
の複屈折板を用いた場合に比して、中心部において同等
のコントラスト比を有し、かつ、視野角が広くなり、特
に、白黒が反転してしまう領域が狭くなるという利点を
有している。
液晶層と同じ構成の液晶層であり、電極群が対向してお
り、これにより各ドット毎にオンオフを制御可能とされ
る。この液晶層のツイスト角は約160〜300゜とされる。
板間に旋光性物質を含有した誘電異方性が正のネマチッ
ク液晶を挟持し、両電極間での液晶分子のツイスト角を
160〜300゜とすれば良い。これは、160゜未満では急峻
な透過率変化が必要とされる高デューティでの時分割駆
動をした際のコントラストの向上が少なく、逆に300゜
を越えるとヒステリシスや光を散乱するドメインを生じ
易いためである。
層の厚み(d1)との積Δn1・d1が0.4〜1.5μmとされ
る。
青味がかった表示色になりやすく、また、1.5μmを越
えると、オン時の色相が黄色から赤色を呈し、白黒表示
となりにくい。
は、液晶層のΔn1・d1は0.5〜1.0μmとされることが好
ましい。
用温度範囲内で満足されるようにされることが好まし
く、使用温度範囲内で美しい表示が得られる。もっとも
外の性能の要求のために、使用温度範囲の一部でのみ、
この関係を満足するようにされることもありうる。この
場合には、Δn1・d1の範囲が上記範囲からはずれる温度
範囲では、表示が色付いたり、視野角特性が低下したり
することとなる。
O2)、SnO2等の透明電極を設けたプラスチック、ガラス
等の基板の表面にポリイミド、ポリアミド等の膜を設
け、この表面をラビングしたり、SiO等を斜め蒸着した
りして配向制御膜を形成した透明電極付きの基板を準備
して、この透明電極付きの基板の間に、前記した誘電異
方性が正のネマチック液晶による160〜300゜ツイストの
液晶層を挟持するようにされる。この代表的な例として
は、多数の行列状の電極が形成されたドットマトリック
ス液晶表示素子があり、一方の基板に640本のストライ
プ状の電極が形成され、他方の基板にこれに直交するよ
うに400本のストライプ状の電極が形成され、640×400
ドットのような表示がなされる。さらにこの640本のス
トライプ状の電極を夫々3本一組として1920本のストラ
イプ状の電極とし、RGBのカラーフィルターを配置して
フルカラーで640×400ドットの表示をすることもでき
る。
めにTiO2、SiO2、Al2O3等の絶縁膜を設けたり、透明電
極にAl、Cr、Ti等の低抵抗のリード電極を併設したり、
カラーフィルターを電極の上もしくは下に積層したりし
てもよい。
偏光板自体もセルを構成する基板の外側に配置すること
が一般的であるが、性能が許せば、基板自体を偏光板と
複屈折板で構成したり、基板と電極との間に複屈折層と
偏光層として設けてもよい。
折率がnx=nz>nyとなるような1軸性の複屈折板を配置
する。
ばよく、例えば、液晶層と電極の間に層状に設けたり、
電極と基板の間に層状に設けたり、基板自体を複屈折板
としたり、基板と偏光板との間に層状に設けたり、それ
らを組み合わせて設けたりすれば良い。
あれば使用でき、プラスチックフィルム、無機の結晶板
等が使用可能である。
ny、nzとし、nx、nyを複屈折板面内方向の屈折率とし
(nx>ny)、nzを複屈折板の厚み方向の屈折率とした場
合、nx=nz>nyとなるような1軸性の複屈折板である。
・d2を調整して使用するが、1枚の板では調整できない
場合には、同じ1軸性の複屈折板または異なる1軸性の
複屈折板を複数枚組合せて用いてもよい。
角とΔn1・d1を持った液晶層に対し、複屈折板のΔn2・
d2の大きさ及びそれらの貼り付け方向、さらに一対の偏
光板の偏光軸の方向を最適化することが重要である。
層の両面に配置するため、概略液晶層のΔn1・d1の大き
さのほぼ半分の値か、それよりも少し小さめに設定すれ
ば良好な白黒表示を得易い。具体的には、約0.1〜0.75
μmとされればよい。また、この複屈折板を複数枚重ね
て使用する場合には、総合したΔn2・d2の値が上記の範
囲になるようにすれば良い。
た斜視図である。第2図(A)(B)は、夫々上から見
た第1図の上側の偏光板の偏光軸方向、上側の複屈折板
の光軸方向及び液晶層の上側の液晶分子の長軸方向、並
びに、下側の偏光板の偏光軸方向、下側の複屈折板の光
軸方向及び液晶層の下側の液晶分子の長軸方向の相対位
置を示した平面図である。
図形を表示するためのΔn1・d1が0.4〜1.5μmの誘電異
方性が正のネマチック液晶によるねじれ角が160〜300゜
の左らせん(上から見て反時計方向のねじれ)液晶層、
4A、4Bはその上下に積層された複屈折板、5は上側の偏
光板の偏光軸、6は下側の偏光板の偏光軸、7は液晶層
の上側の液晶分子、8は液晶層の下側の液晶分子、9Aは
上側の複屈折板の光軸方向、9Bは下側の複屈折板の光軸
方向を示している。
3図を参照して説明する。
の屈折率の大きい方向をx軸方向とし、屈折率の小さい
方向をy軸方向とし、厚み方向をz軸方向とする。この
夫々の方向の屈折率をnx、ny、nzとする。この場合、nx
>nyであり、Δn2=nx−nyであり、本発明では、nx=nz
>nyとされる。この時、複屈折板の光軸方向はy軸方向
となる。なお、dは複屈折板の厚みである。
向からみた上側の偏光板の偏光軸5の方向を時計回りに
計ったものをθ1、液晶層の上側の液晶分子7の長軸方
向からみた上側の複屈折板の光軸方向9Aを時計回りに計
ったものをθ2、液晶層の下側の液晶分子8の長軸方向
からみた下側の偏光板の偏光軸6の方向を時計回りに計
ったものをθ3、液晶層の下側の液晶分子8の長軸方向
からみた下側の複屈折板の光軸方向9Bを時計回りに計っ
たものをθ4とする。本発明では、このθ1、θ2、θ
3、θ4を白黒表示となるように最適化すればよい。
に、例えば、液晶層のねじれ角を240゜程度とし、その
Δn1・d1を0.8μm程度とし、その上下に配置した一対
の複屈折板の夫々のΔn2・d2を0.4μm程度とすれば、
一対の偏光板の偏光軸をほぼ60〜120゜程度の角度で交
差するように配置することが好ましい。
の偏光軸をほぼ±30゜程度の角度で交差するように配置
することが好ましい。これにより、この液晶表示素子
は、視角特性に優れたコントラストの高い白黒表示が可
能となる。
50゜、−50゜≦θ4≦80゜とすることにより、オフの透
過率が低く、オンの透過率が高い充分なコントラストを
持つ表示が実現できるため好ましい。
2とした場合にはθ3<θ4とすることが好ましく、θ
1>θ2とした場合にはθ3>θ4とすることが好まし
い。
50゜とすることにより、オフの透過率が低く、充分なコ
ントラスト比が得られるため好ましい。
んが逆の場合には、液晶層の液晶分子の長軸方向、偏光
板の偏光軸の方向、複屈折板の光軸方向との関係θ1、
θ2、θ3、θ4を反時計回りにして、同様に選ぶこと
により、上記例と同様に容易に白黒表示が得られる。
から見た場合の白黒が反転してしまう領域が狭くなり、
視野角を広くすることができる。
示が得られるため、カラーフィルターを併用してカラフ
ルな表示が可能となる。特に、高デューティ駆動でも、
コントラスト比が高く採れるため、フルカラーによる階
調表示も可能であり、液晶テレビにも使用できる。
より、視角によるズレを生じなく、より精密なカラー表
示が可能となる。具体的には、電極の下側に形成されて
もよいし、電極の上側に形成されてもよい。
は、色を補正するためのカラーフィルターや、カラー偏
光板を併用したり、液晶中に色素を添加したり、あるい
は特定の波長分布を有する照明を用いたりしてもよい。
印加するための駆動手段を接続し、駆動を行う。
も反射型でも適用可能であり、その応用範囲が広い。
る。もちろん、これにも導光体、カラーフィルター等を
併用してもよい。
が、明るいため反射型で使用することも可能である。
による遮光膜で覆うこともできる。また、遮光膜を用い
るとともに、表示したくない部分に選択電圧を印加する
ように、逆の駆動をすることもできる。
で、通常の液晶表示素子で使用されている種々の技術が
適用可能である。
素子と同程度であるうえ、前述したように明るく鮮明な
白黒表示が可能なため、赤、緑、青の三原色の微細カラ
ーフィルターをセル内面等に配置することにより、高密
度のマルチカラー液晶表示素子とすることも可能であ
る。
ー、ワードプロセッサー、ワークステーション等の表示
素子として好適であるが、この外液晶テレビ、魚群探知
器、レーダー、オシロスコープ、各種民生用ドットマト
リックス表示装置等白黒表示、カラー表示をとわず種々
の用途に使用可能である。
いが、およそ次のように推定できる。
考察する。
めに複屈折板を使用しないスーパーツイスト液晶表示素
子の構成を示す側面から見た模式図であり、ねじれ角が
160〜300゜で、Δn1・d1が0.4〜1.5μmの正の誘電異方
性を有するネマチック液晶による液晶層13、とその上下
に配置された一対の偏光板11、12とを示している。この
例では上下に配置された一対の偏光板11、12の偏光軸の
交差角を90゜としている。
が印加されていない状態または非選択電圧のような低い
電圧が印加された状態において、入射側の下側の偏光板
12を通してほぼ完全に直線偏光化された光が、この液晶
層13を透過すると、だ円偏光状態となる。このだ円偏光
の形や方向は光の波長により異なり、光を赤緑青の3原
色に分けて考えると、第4図(B)のようになる。これ
らの形も方向も異なっただ円偏光が出射側の上側の偏光
板11を通過すると、赤緑青の光によって通過する光の強
度が夫々異なり、そのため特定の色に着色して見えるこ
ととなる。なお、第4図(B)において15、16は夫々偏
光板11、12の偏光軸を示す。
ら見た模式図を示すように、ねじれ角が160〜300゜で、
Δn1・d1が0.4〜1.5μmの正の誘電異方性を有するネマ
チック液晶による液晶層23、その両側に配置された各1
枚の1軸性の複屈折板24A、24B、さらにその上下に配置
された一対の偏光板21、22とを示している。
0.82μmとし、上下に配置された一対の偏光板21、22の
偏光軸の交差角を90゜としている。なお、この例では説
明を簡単にするために本発明の1軸性の複屈折板を両側
に各1枚配置して使用しているが、両側に2枚以上の1
軸性の複屈折板を用いても良い。
と、垂直方向から見た場合、この複屈折板のΔn2・d2の
値によって、入射直線偏光を任意のだ円偏光にしたり、
円偏光にしたり、あるいは直線偏光に戻したりできる性
質がある。そのため、適当なΔn2・d2の複屈折板を液晶
層に重ねることにより、第5図(B)のようにすること
ができる。
選択電圧のような低い電圧が印加された状態において、
入射側の下側の偏光板22を通してほぼ完全に直線偏光化
された光が、この下の複屈折板24Bで適当なだ円偏光と
なる。このだ円偏光が、液晶層23を透過すると、また別
のだ円偏光状態となる。このだ円偏光となった光をさら
に複屈折板24Aを通過させることにより、条件によって
はだ円偏光を再度直線偏光に近い状態に戻せる場合があ
る。
図(B)のようになる。この例のように、赤緑青の偏光
軸の方向がほぼ揃い、かつ、ほぼ直線偏光に戻っている
場合、出射側の偏光軸の向きにかかわらず、通過する光
強度の波長依存性をなくすことができる。即ち、無彩色
化することができることとなる。
設置して、出射側での偏光が出射側である上側の偏光板
の吸収軸と一致している場合には、透過光強度は最も小
さくなり、黒く見えることとなる。これにより、ネガ表
示となる。なお、第5図(B)において、25、26は夫々
偏光板21、22の偏光軸を示す。
とほぼ平行にしてあれば、これらの強度は大きいことと
なり白く見えることとなり、ポジ表示となる。
Δn1・d1、複屈折板のΔn2・d2、それらの偏光板との角
度θ1、θ2、θ3、θ4等の構成用件を変えることに
より、変わる。
には、液晶層を透過しただ円偏光の形や方向が電圧印加
前と異なってくる。
なり、これによって透過率が変化し、表示が可能にな
る。
態でうまくだ円偏光の形や方向を揃えられて黒または白
の状態ができたとはいえ、かならずしも電圧印加状態で
白または黒の状態になるとは限らない。このため、液晶
層のツイスト角、Δn1・d1等のパラメータにより、複屈
折板のΔn2・d2、その光軸方向、偏光板の偏光軸方向等
を実験的に最適化することが好ましい。
明電極をストライプ状にパターニングし、蒸着法により
SiO2による短絡防止用の絶縁膜を形成し、ポリイミドの
オーバーコートをスピンコートし、これをラビングして
配向制御膜を形成した基板を作成した。
明電極を第1の基板と直交するようにストライプ状にパ
ターニングし、SiO2の絶縁膜を形成し、ポリイミドのオ
ーバーコートをし、これを第1の基板のラビング方向と
交差角60゜となるようにラビングして配向制御膜を形成
した基板を作成した。
セルを形成し、この液晶セル内に誘電異方性が正のネマ
チック液晶を注入して240゜ねじれの液晶層となるよう
にし、注入口を封止した。この実施例1の液晶層のΔn1
・d1は0.82μmであった。
3)及び第2表(実施例4、5及び比較例1)に示すよ
うな屈折率を持つ種々の1軸性の複屈折板を貼り付け、
さらにその上下に一対の偏光板を積層した。
光軸方向及び複屈折板の光軸方向との相対的な関係は、
θ1=150゜、θ2=−5゜、θ3=120゜、θ4=0゜
とした。
がx方向になるので、実施例の場合と90゜ずれ、θ2=
80゜、θ4=90゜となる。
調べた結果、第6図に示すような良好なしきい値電圧特
性が得られ、マルチプレックス駆動を行った場合に良好
なコントラスト比が得られることが分かった。
置して、1/200デューティ、1/15バイアスで駆動してオ
ン状態、オフ状態での色相を観察した。この結果を第7
図に示す。
黄緑色っぽい良好な白レベルが得られ、オフで透過率が
低いため、充分に黒く見えるようなネガ型の白黒表示が
得られた。
部分のみ)を測定したところ、約50であり、従来の単な
るスーパーツイスト液晶表示素子に比してはるかに高い
コントラスト比が得られた。その上、オンにおける透過
率も27%程度が得られ、OMI素子よりも明るいため、反
射型でも使用することも充分可能であった。
(画素部分のみ)を測定したところ、全て40以上であっ
た。
び第9図に示す。これらの図においては、セルの観察方
向を極座標表示し、その角度を(θ、Ψ)と表わした場
合、この(θ、Ψ)により、液晶セルのコントラスト比
がどのように変化しているかをθを0〜50゜で変化さ
せ、Ψを0〜360゜変化させて示したものである。な
お、Ψは図の主視角方向(下方)を0゜とし、反時計回
りに0〜360゜とし、θは中心を0゜とし、同心円状に
0〜50゜とした。コントラスト比の曲線は1、10、50の
みを示した。
り、第9図は比較例1である。
>nyとなるような複屈折板を使用しているので、従来の
単なる1軸性の複屈折板の場合(nx>ny=nz、比較例
1、第9図)より、斜線で示したコントラスト比が1以
下、即ち、白黒のコントラストが逆転してしまう領域が
小さくなり、視野角が広く高コントラスト比の素子が可
能になった。
向、偏光板の偏光軸方向及び複屈折板の光軸方向との相
対的な関係のみを変更して液晶表示素子を作成した。即
ち、θ1=60゜、θ2=−5゜、θ3=30゜、θ4=0
゜とした。
ィ、1/15バイアスで駆動したところ、実施例1とほぼ同
様なネガ型の白黒表示が得られ、コントラスト比(画素
部分のみ)も約50゜であった。
として、基板上にストライプ状に3色のカラーフィルタ
ー層を形成し、その上に電極を形成した電極付基板を用
いてセルを構成し、駆動したところ、フルカラーの階調
駆動が可能であった。
ーツイスト液晶表示素子または従来の1軸性複屈折板を
積層したスーパーツイスト液晶表示素子と比べて、広い
視野角及びより優れたコントラスト比を持つ白黒表示が
可能となり、鮮明で表示品位の高いポジ型あるいはネガ
型の表示が得られる。
ツイスト液晶表示素子と遜色がない等の優れた効果を有
する。
ら、カラーフィルターと組み合わせることにより、カラ
フルな表示が可能となり、特に、赤、緑、青のカラーフ
ィルターを画素ごとに配置することにより、マルチカラ
ーやフルカラーの表示も実現できるという効果も認めら
れ、より多様性のある応用が開ける。
ず、明るい表示可能であり、透過型のみならず、反射型
の表示も可能であり、その応用範囲が広いものである。
で、第2の液晶層を設けなくても明るい白黒表示が可能
なものであり、液晶表示素子の生産性が極めて高いとい
う利点も有する。
種々の応用が可能なものである。
斜視図である。 第2図(A)(B)は、夫々上から見た上側及び下側の
液晶分子の長軸方向、偏光板の偏光軸方向及び複屈折板
の光軸方向の相対位置を示した平面図である。 第3図は、複屈折板の主屈折率の定義を示す斜視図。 第4図(A)(B)は、単なるスーパーツイスト液晶表
示素子の構成を示した模式図及びその偏光の状態を説明
する平面図。 第5図(A)(B)は、本発明の液晶表示素子の構成を
示した模式図及びその偏光の状態を説明する平面図。 第6図は、実施例1のしきい値電圧特性を示すグラフ。 第7図は、実施例1のオン、オフ状態での色相を示す色
相図。 第8図及び第9図は、実施例1及び比較例1の等コント
ラスト曲線を示した図。 1、2、11、12、21、22は偏光板、 3、13、23は液晶層、 4A、4B、24A、24Bは複屈折板、 5、6、15、16、25、26は偏光軸、 7、8は液晶分子の長軸方向、 9A、9Bは複屈折板の光軸方向
Claims (6)
- 【請求項1】ほぼ平行に配置され配向制御膜を有する一
対の透明電極付きの基板間に挟持された旋光性物質を含
有した誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角
が160〜300゜の液晶層と、この液晶層を挟持する上下の
基板の透明電極間に電圧を印加する駆動手段とを有し、
この液晶層の外側に一対の偏光板を設置し、液晶層の両
外側であって一対の偏光板の内側に一対の複屈折板を配
置した液晶表示素子において、液晶層での液晶の屈折率
異方性Δn1と液晶層の厚みd1との積Δn1・d1が0.4〜1.5
μmとされ、複屈折板の3個の主屈折率をnx、ny、nzと
し、nx、nyを複屈折板面内方向の屈折率とし(nx>
ny)、nzを複屈折板の厚み方向の屈折率とした場合、nx
=nz>nyを満足する1軸性の複屈折板を配置したことを
特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項2】液晶層の上側の液晶分子の長軸方向からみ
た上側の複屈折板の光軸方向を時計回りに計ったものを
θ2、液晶層の下側の液晶分子の長軸方向からみた下側
の複屈折板の光軸方向を時計回りに計ったものをθ4と
すると、液晶分子軸と複屈折板の光軸との交差角が−50
゜≦θ2≦50゜で、かつ、−50゜≦θ4≦50゜となるよ
うにした請求項1記載の液晶表示素子。 - 【請求項3】複屈折板のΔn2=(nx−ny)と厚みd2との
積であるΔn2・d2が、液晶層の片側での総合した値で0.
1〜0.75μmである請求項1または2記載の液晶表示素
子。 - 【請求項4】複屈折板を液晶層の両側に1枚ずつ配置し
た請求項1、2または3記載の液晶表示素子。 - 【請求項5】セル内面にカラーフィルターを形成した請
求項1、2、3または4記載の液晶表示素子。 - 【請求項6】反射型で使用される請求項1、2、3、4
または5記載の液晶表示素子。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105865A JP2915430B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 液晶表示素子 |
KR1019900702531A KR970009490B1 (ko) | 1989-03-28 | 1990-03-26 | 액정 디스플레이 장치 |
DE69020855T DE69020855T2 (de) | 1989-03-28 | 1990-03-26 | Flüssigkristallanzeigevorrichtung. |
EP90904949A EP0425685B1 (en) | 1989-03-28 | 1990-03-26 | Liquid crystal display device |
US07/613,558 US5194975A (en) | 1989-03-28 | 1990-03-26 | Liquid crystal display device having biaxial birefringent plates at each side of the liquid crystal layer |
PCT/JP1990/000394 WO1990011546A1 (en) | 1989-03-28 | 1990-03-26 | Liquid crystal display device |
US07/987,455 US5369513A (en) | 1989-03-28 | 1992-12-07 | Liquid crystal display device with biaxial birefringent plates and light shielding film |
US08/274,388 US5406396A (en) | 1989-03-28 | 1994-07-13 | Liquid crystal display device using uniaxial birefringent films for improving viewing angle |
US08/358,942 US5523867A (en) | 1989-03-28 | 1994-12-19 | Liquid crystal display device having light shielding film and birefringent films with Nx =Nz >Ny |
US08/625,843 US5650833A (en) | 1989-03-28 | 1996-04-01 | Liquid crystal display device having birefringent films with nx >n.sub. >ny |
US08/805,500 US5923392A (en) | 1989-03-28 | 1997-02-26 | Liquid crystal display device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105865A JP2915430B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 液晶表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02285324A JPH02285324A (ja) | 1990-11-22 |
JP2915430B2 true JP2915430B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=14418861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1105865A Expired - Fee Related JP2915430B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-04-27 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2915430B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2675158B2 (ja) * | 1988-12-07 | 1997-11-12 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
JPH0432818A (ja) * | 1990-05-30 | 1992-02-04 | Hitachi Ltd | 液晶表示装置 |
US5526150A (en) * | 1991-07-19 | 1996-06-11 | Nippon Oil Company, Limited | Liquid crystal polymer viewing angle compensator for liquid crystal display having its largest refractive index in the thickness direction |
JPH0566384A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-19 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
JPH0611710A (ja) * | 1992-04-27 | 1994-01-21 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 液晶表示素子 |
KR100294198B1 (ko) * | 1993-12-22 | 2001-09-17 | 김순택 | 액정표시소자 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02111918A (ja) * | 1988-10-21 | 1990-04-24 | Seiko Epson Corp | 液晶電気光学素子 |
-
1989
- 1989-04-27 JP JP1105865A patent/JP2915430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02285324A (ja) | 1990-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5194975A (en) | Liquid crystal display device having biaxial birefringent plates at each side of the liquid crystal layer | |
US5179457A (en) | Liquid crystal display device with birefringent film between the substrates of the liquid crystal | |
KR0131015B1 (ko) | 액정표시 소자 | |
KR100237404B1 (ko) | 컬러액정표시장치 | |
JP2915430B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2768977B2 (ja) | 液晶素子及びそれを用いた装置 | |
JP2768319B2 (ja) | カラー液晶表示素子 | |
JP2775823B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2775827B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2841734B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2819602B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH01254917A (ja) | 液晶表示素子及びそれを使用したoa機器 | |
JPH10104654A (ja) | 反射型白黒液晶表示装置 | |
JP2757380B2 (ja) | カラー液晶表示素子 | |
JP2625851B2 (ja) | 液晶表示素子及びそれを使用した液晶表示装置 | |
JPH02821A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH04179923A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH0247625A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH0750269B2 (ja) | 液晶装置 | |
JPH02822A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH02291519A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH04179922A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH07294910A (ja) | カラー液晶表示素子 | |
JPH01131533A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH06138436A (ja) | 液晶表示素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 9 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |