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JP2910778B2 - ポリエーテル類の製造方法 - Google Patents

ポリエーテル類の製造方法

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JP2910778B2
JP2910778B2 JP2170199A JP17019990A JP2910778B2 JP 2910778 B2 JP2910778 B2 JP 2910778B2 JP 2170199 A JP2170199 A JP 2170199A JP 17019990 A JP17019990 A JP 17019990A JP 2910778 B2 JP2910778 B2 JP 2910778B2
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和彦 山田
弘光 武安
政昭 池村
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエーテル類の製造方法に関するものであ
り、特にポリエーテルポリオールの製造方法に関するも
のである。
[従来の技術] イニシエータにアルキレンオキシドなどのモノエポキ
シドを開環反応させて得られるポリエーテル類はポリウ
レタンなどの合成樹脂の原料、界面活性剤、潤滑剤、そ
の他の用途に広く用いられている。イニシエータはA
H)(A;水酸基含有化合物の水酸基の水素原子を除い
た残基、n;1以上の整数)で表わされる水酸基含有化合
物である。
イニシエータとしては、例えば1価アルコール、多価
アルコール、1価フェノール、多価フェノールなどがあ
る。また、ヒドロキシアルキルアミノ基を有する化合物
(アルカノールアミン類やアミン類−アルキレンオキシ
ド付加物など)もイニシエータとして用いられる。さら
に上記イニシエータにモノエポキシドを反応させて得ら
れるポリエーテル類もまたイニシエータとして用いられ
る。
ポリエーテル類は上記イニシエータにモノエポキシド
を多数開環付加反応させて得られる下記のような化合物
である。
AR−OmH] R−O:モノエポキシドの開環反応した単位 m:整数 従来、ポリエーテル類を製造する方法としてアルカリ
触媒存在下にモノエポキシドを反応させる方法が広く用
いられている。アルカリ触媒としては水酸化カリウムや
水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属化合物が使用され
ていた。しかしアルカリ触媒を使用して得られるポリエ
ーテル類は、次のような問題点があった。すなわちモノ
エポキシド、特にプロピレンオキシドの異性化により生
成した不飽和モノオールがイニシエータとなり、これに
モノエポキシドが開環付加した不飽和ポリエーテルモノ
オール(以下、これも不飽和モノオールという)が生成
する。
ポリエーテル類の分子量が高くなるにつれて異性化の
割合は増え、この傾向は、分子量6500以上(3官能の場
合)で顕著になるためモノエポキシドにプロピレンオキ
シドを用いた場合、分子量6500以上のポリエーテル類の
合成は事実上不可能であった。
一方、触媒として複合金属シアン化物錯体を用いてポ
リエーテル類を製造することは知られている(US 32784
57,US 3278458,US 3278459,US 3427256,US 3427334,US
3427335)。この触媒は上記不飽和モノオールの生成が
少なく、また極めて高い分子量のポリエーテル類を製造
することも可能である。
[発明が解決しようとする課題] しかし上記複合金属シアン化物錯体触媒を用いてポリ
エーテル類を製造する場合、イニシエータが低分子量で
あるとモノエポキシドの反応が起こらない、あるいは反
応速度が極めて遅い、という問題がある。このため、従
来はある程度高分子量化したイニシエータを用いるか、
触媒を多量に使用する必要があった。
しかし、高分子量化したイニシエータは、多価アルコ
ール等にモノエポキシドを反応させて得られるものであ
り、この反応に複合金属シアン化物錯体触媒を使用する
ことは困難である。この反応に従来のアルカリ触媒を使
用すると不飽和モノオールが生成し、この不飽和モノオ
ールを含むイニシエータを使用することは複合金属シア
ン化物錯体触媒を使用してポリエーテル類を製造する利
点を低減させる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされた下記の
発明を提供する。
複合金属シアン化物錯体触媒の存在下少なくとも1個
の水酸基を有するイニシエータにモノエポキシドを開環
付加反応させてポリエーテル類を製造する方法におい
て、水酸基当りの分子量が1000以下の第1のイニシエー
タと、水酸基当りの分子量が100以上でかつ第1のイニ
シエータの水酸基当りの分子量の2倍以上であるポリエ
ーテル系の第2のイニシエータとの混合イニシエータを
使用し、水酸基当りの分子量が第2のイニシエータと同
等以上であるポリエーテル類を製造することを特徴とす
るポリエーテル類の製造方法。
本発明者の検討によれば、複合金属シアン化物錯体の
触媒作用はイニシエータ中のモノエポキシドの開環単位
に由来するエーテル性酸素原子(以下特に言及しない限
り、エーテル性酸素原子とはこのモノエポキシドの開環
単位に由来するエーテル性酸素原子を言う)と触媒の何
らかの相互作用が関与しているものと考えられる。後述
のように、複合金属シアン化物錯体は、エーテルなどの
有機配位子が配位した錯体である。比較的高分子量のポ
リエーテルからなるイニシエータに対する複合金属シア
ン化物錯体の触媒活性が高いことは、このエーテル性酸
素原子を有するイニシエータと触媒の相互作用が考えら
れる。
したがって、イニシエータの一部にこのエーテル性酸
素原子を有する比較的高分子量のイニシエータを使用す
れば、複合金属シアン化物錯体の触媒活性が高まり、低
分子量に対する触媒活性も高まると考えられる。本発明
はこのような技術思想に基づき完成されたものである。
本発明における第2のイニシエータは、上記エーテル
性酸素原子を有する比較的高分子量のイニシエータであ
る。第1のイニシエータは従来複合金属シアン化物錯体
では充分な触媒活性が発揮されなかった比較的低分子量
のイニシエータである。この第1のイニシエータはエー
テル性酸素原子を有しないか、第2のイニシエータに比
較すれば少数のエーテル性酸素原子を有する。第1のイ
ニシエータと第2のイニシエータの混合物からなる混合
イニシエータに充分な量のモノエポキシドを反応させる
とほぼ等しい分子量のポリエーテル類が得られる。
この理由は、両イニシエータに均等にモノエポキシド
が反応せず低分子量の第1のイニシエータに主に反応
し、それぞれのイニシエータから生成するポリエーテル
類の分子量の相違は少なくなり結果的にほぼ等しい分子
量のポリエーテル類となると考えられる。または、触媒
のテロメリ化活性が高く、モノエポキシドの反応ととも
に生成ポリエーテル類の分子量の平均化が起こり、結果
的にほぼ等しい分子量のポリエーテル類となるとも考え
られる。
したがって、例えば、両イニシエータの水酸基数が等
しくかつ第2のイニシエータが目的とするポリエーテル
類と同様のオキシアルキレン鎖を有するならば、両イニ
シエータから生成するポリエーテル類は区別し難いもの
となり、実質的に1種類のみのポリエーテル類が得られ
る。
本発明における複合金属シアン化物錯体は前記公知例
に示されているように下記一般式(1)の構造を有する
と考えられる。
Ma[M′(CN)(H2O)(R) …(1) ただし、MはZn(II)、Fe(II)、Fe(III)、Co(I
I)、Ni(II)、Al(III)、Sr(II)、Mn(II)、Cr
(III)、Cu(II)、Sn(II)、Pb(II)、Mo(IV)、M
o(VI)、W(IV)、W(VI)などであり、M′はFe(I
I)、Fe(III)、Co(II)、Co(III)、Cr(II)、Cr
(III)、Mn(II)、Mn(III)、Ni(II)、V(IV)、
V(V)などであり、Rは有機配位子であり、a,b,xお
よびyは、金属の原子価と配位数により変わる正の整数
であり、cおよびdは金属の配位数により変わる正の数
である。
一般式(1)におけるMはZn(II)が好ましくM′は
Fe(II)、Fe(III)、Co(II)、Co(III)などが好ま
しい。有機配位子としては、例えばケトン、エーテル、
アルデヒド、エステル、アルコール、アミド、ニトリ
ル、スルフィドなどがある。好ましくは、エーテル、エ
ステル、アルコール、アミドなどであり、具体的には例
えば、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレン
グリコールジエチルエーテル、t−ブタノール、N,N−
ジメチルアセトアミドなどがある。
上述のごとく一般式(1)で表わされる複合金属シア
ン化物錯体は、金属塩MXa(M,aは上述と同様、XはMと
塩を形成するアニオン)とポリシアノメタレート(塩)
Ze[M′(CN)(M′,x,yは上述と同様。Zは
水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属など、e,fはZ,
M′の原子価と配位数により決まる正の整数)のそれぞ
れの水溶液または水と有機溶剤の混合溶媒の溶液を混ぜ
合わせ、得られた複合金属シアン化物に有機配位子Rを
接触させた後、余分な溶媒および有機化合物Rを除去す
ることにより製造される。
ポリシアノメタレート(E)Ze[M′(CN)
は、Zには水素やアルカリ金属をはじめとする種々の金
属を使用しうるが、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩が好ましい。特に
好ましくは通常のアルカリ金属塩、即ちナトリウム塩と
カリウム塩である。
イニシエータとしては特に2〜8個の水酸基を有する
ポリヒドロキシ化合物が好ましい。ポリヒドロキシ化合
物としては、例えばエチレングリコール、プロピレング
リコールなどの2価アルコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ヘキサントリオールなどの3価アルコ
ール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、デキスト
ロース、ソルビトール、シュークロースなどの4価以上
のアルコール、およびこれらのアルコールにアルキレン
オキシドなどのモノエポキシドを反応させて得られる目
的物よりも低分子量のポリエーテル類がある。
また、ビスフェノールA、レゾール、ノボラックなど
のフェノール性水酸基やメチロール基を有する化合物、
エタノールアミン、ジエタノールアミンなどの水酸基と
他の活性水素を有する化合物および、モノアミンやポリ
アミンにアルキレンオキシドなどのモノエポキシドを反
応させて得られる目的物よりも低分子量のポリエーテル
類がある。
第1のイニシエータは、上記のようなイニシエータの
内、水酸基当りの分子量が1000以下のイニシエータであ
る。好ましくは、水酸基当りの分子量が200以下、特に1
00以下であるイニシエータである。このイニシエータ
は、エーテル性酸素原子を有しないか、有していてもそ
の数は水酸基の数の2倍以下であることが好ましい。ま
た、化合物としては1価あるいは多価のアルコール類あ
るいはフェノール類またはそのアルキレンオキシド付加
物(付加数は、水酸基1個当り2分子以下)が好まし
い。
第2のイニシエータは、水酸基当りの分子量が100以
上でかつ第1のイニシエータの水酸基当りの分子量の2
倍以上であるポリエーテル系のイニシエータである。第
2のイニシエータの水酸基当りの分子量は150以上であ
ることが好ましく、特に250以上が好ましい。上限は目
的とするポリエーテル類によって異なり、通常は目的と
するポリエーテル類の水酸基当りの分子量よりもわずか
に低い分子量である。
また、第2のイニシエータの水酸基当りの分子量は、
それと併用される第1のイニシエータの水酸基当りの分
子量の2倍以上である必要があり、両分子量の差が小さ
い場合本発明の特徴が発揮されない。好ましくは、その
差は5倍以上であり、特に10倍以上である。また、化合
物としては1価あるいは多価のアルコール類あるいはフ
ェノール類のアルキレンオキシドなどのモノエポキシド
付加物が好ましい。そのモノエポキシドの付加量は水酸
基当り1個以上、特に2個以上であることが好ましい。
第1のイニシエータと第2のイニシエータとからなる
(各イニシエータは2種以上であってもよい)混合イニ
シエータ中の第1のイニシエータの量は特に限定されな
いが、2〜95重量%、特に5〜80重量%であることが好
ましい。
複合金属シアン化物錯体触媒の使用量は特に限定され
ないが、使用する第2のイニシエータに対して30〜5000
ppm程度が適当であり、100〜2000ppmがより好 しい。
触媒の反応系への導入は、初めに一括して導入しても
よいし、順次分割して導入してもよい。しかし、前記の
ように触媒は第2のイニシエータに対して何らかの相互
作用があると考えられるので、あらかじめ触媒と第2の
イニシエータと混合して用いることが好ましい。
例えば、この混合物を加熱してその相互作用を高めて
おくか、この複合金属シアン化物錯体触媒を用いて合成
した第2のイニシエータをその中に含まれている触媒の
活性を維持したまま本発明における第2のイニシエータ
と触媒の混合物として用いることが好ましい。特に、触
媒存在下に少なくとも一部のモノエポキシドを反応して
得られる活性な触媒を含む第2のイニシエータを用いる
ことが好ましい。
本発明におけるモノエポキシドは、炭素数2以上のモ
ノエポキシドであり、特に炭素数2以上のアルキレンオ
キシドが好ましい。さらに好ましくは、プロピレンオキ
シド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシ
ド、エピクロルヒドリン、エチレンオキシドなどの炭素
数2〜4のアルキレンオキシドであり、最も好ましくは
プロピレンオキシドである。それら単独あるいはそれら
の2種以上またはそれらとスチレンオキシド、グリシジ
ルエーテル、グリシジルエステルなどの他のモノエポキ
シドを併用して使用することができる。
2種以上のアルキレンオキシドの使用あるいはアルキ
レンオキシドと他のモノエポキシドの使用の場合は、そ
れらを混合して付加しあるいは順次付加し、ランダム重
合鎖やブロック重合鎖を形成することができる。
本発明の方法によって得られるポリエーテル類として
はポリオキシアルキレンポリオールが好ましい。ポリオ
キシアルキレンポリオールは少くとも2個の水酸基を有
するイニシエータにアルキレンオキシドなどのモノエポ
キシドを順次開環付加反応させたものである。
得られるポリエーテル類の分子量は特に限定されない
が、前記のように本発明の目的は特に高分子量のポリエ
ーテル類の製造にあることより、その分子量の下限は、
水酸基価で表わして60以下、特に40以下が好ましい。そ
の水酸基価の下限は特にはないが、通常は約5である。
ポリエーテル類は触媒の存在下モノエポキシドとイニ
シエータとの混合物を反応させることにより製造され
る。また、反応系にモノエポキシドを徐々に加えながら
反応を行うこともできる。反応系には有機溶媒を存在さ
せてもよい。反応は常温下でも起きるが、必要により、
反応系を加熱あるいは冷却することもできる。通常は、
50〜150℃、好ましくは、80〜120℃が採用される。
本発明により得られるポリエーテルポリオールは、そ
れ単独であるいは他のポリオール類と併用して用いられ
るポリウレタン原料用のポリオールとして最も有用であ
る。また、本発明により得られるポリエーテルポリオー
ルあるいはポリエーテルモノオールは、ポリウレタン以
外の合成樹脂の原料や添加剤の用途にも用いられる。さ
らに、潤滑油、絶縁油、作動油、その他の油として、あ
るいはその原料として用いることができる。さらに、本
発明により得られたポリエーテル類はアルキルエーテル
化物やアシル化物などの他の化合物に変換して種々の用
途に使用しうる。
以下に本発明を実施例および比較例により具体的に説
明するが、本発明は、これら実施例にのみ限定されな
い。
[実施例] (実施例1) 亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライムを触媒とし
て合成され、その触媒を1000ppm含有する重量平均分子
量2000のポリオキシプロピレントリオール100部(重量
部;以下同様)にグリセリン10部を添加し、120℃でプ
ロピレンオキシドを加えて重量平均分子量6000のポリオ
キシプロピレントリオールを合成した。合成終了後のポ
リオキシプロピレントリオールの分子量分布をみると重
量平均分子量6000に単一のピークをもつポリオールであ
った。
(実施例2) 亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライムを触媒とし
て合成され、その触媒を800ppm含有する重量平均分子量
1000のポリオキシプロピレンジオール100部にエチレン
グリコール100部を添加し、120℃でプロピレンオキシド
を加えて重量平均分子量1500のポリオキシプロピレンジ
オールを合成した。合成終了後のポリオキシプロピレン
ジオールの分子量分布をみると重量平均分子量1500に単
一のピークをもつポリオールであった。
(実施例3) 亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライムを触媒とし
て合成され、その触媒を300ppm含有する重量平均分子量
1000のポリオキシプロピレントリオール100部にグリセ
リン150部を添加し、120℃でプロピレンオキシドを加え
て重量平均分子量1100のポリオキシプロピレントリオー
ルを合成した。合成終了後のポリオキシプロピレントリ
オールの分子量分布をみると重量平均分子量1100に単一
のピークをもつポリオールであった。
(比較例1) グリセリンに亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライ
ムを1000ppm添加し、プロピレンオキシドを加えて120℃
で2時間撹拌を続けたが、プロピレンオキシドは実質的
に反応しなかった。
(比較例2) メチルアルコールに亜鉛ヘキサシアノコバルテート−
グライムを300ppm添加し、プロレンオキシドを加えて12
0℃で3時間撹拌を続けたが、プロピレンオキシドは実
質的に反応しなかった。
[発明の効果] 本発明は、複合金属シアン化物錯体触媒を使用して高
分子量ポリエーテル類を製造する際に従来は使用が困難
であった低分子量のイニシエータの使用を可能としたも
のである。従来はある程度高分子量化したポリエーテル
をイニシエータとして用いるか、多量の触媒を使用する
必要があった。
本発明では、低分子量のイニシエータとある程度高分
子量化したポリエーテル系のイニシエータを併用するこ
とにより低分子量のイニシエータにモノエポキシドが反
応した高分子量のポリエーテル類が得られる。しかも、
ポリエーテル系のイニシエータから得られるポリエーテ
ル類とほぼ同等の分子量をもつものが得られるので、イ
ニシエータの水酸基数等を同一とすると結果的に単一の
ポリエーテル類とみなしうるものが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−185621(JP,A) 特公 昭52−20441(JP,B1)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合金属シアン化物錯体触媒の存在下少な
    くとも1個の水酸基を有するイニシエータにモノエポキ
    シドを開環付加反応させてポリエーテル類を製造する方
    法において、水酸基当りの分子量が1000以下の第1のイ
    ニシエータと、水酸基当りの分子量が100以上でかつ第
    1のイニシエータの水酸基当りの分子量の2倍以上であ
    るポリエーテル系の第2のイニシエータとの混合イニシ
    エータを使用し、水酸基当りの分子量が第2のイニシエ
    ータと同等以上であるポリエーテル類を製造することを
    特徴とするポリエーテル類の製造方法。
  2. 【請求項2】第1のイニシエータが、1価あるいは多価
    のアルコール類あるいはフェノール類またはそのアルキ
    レンオキシド付加物であり、その水酸基当りの分子量が
    200以下である、請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】第2のイニシエータが、1価あるいは多価
    のアルコール類あるいはフェノール類のアルキレンオキ
    シド付加物であり、その水酸基当り1個以上のオキシア
    ルキレン基を有しかつその水酸基当りの分子量が150以
    上のポリエーテル系イニシエータである、請求項1また
    は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】第1のイニシエータと第2のイニシエータ
    が同一の水酸基数を有し、製造されたポリエーテル類が
    単一のポリエーテル類とみなしうるポリエーテル類であ
    る、請求項1、2または3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】混合イニシエータ中の第1のイニシエータ
    の量が5〜80重量%であり、複合金属複合金属シアン化
    物錯体触媒の使用量が第2のイニシエータに対して100
    〜2000ppmである、請求項1、2、3または4記載の製
    造方法。
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