JP2910707B2 - ゴルフボール - Google Patents
ゴルフボールInfo
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Description
優れたゴルフボールに関し、特にポール打ちとシーム打
ちで同じ弾道が得られ、ショット箇所による飛び性能に
バラツキのない、空気力学的性能に優れたゴルフボール
に関する。
ボールにおいて、ディンプル配列やディンプル形状(直
径、深さ、断面形状等)はゴルフボールの飛び特性に大
きな影響を与えるため、従来からゴルフボール表面に多
数のディンプルを均等に或いは密に配列させる配列法が
種々提案されている。このようなディンプル配列法とし
ては、従来、正多面体配列及び半球をその中心より1〜
7等分割する方法などが知られており、特に3〜6等分
割する方法が一般的である。
ールをポール打ち(回転軸が赤道面)した場合とシーム
打ち(回転軸がポールを結ぶ線)した場合とで、ディン
プルの実効総容積がほぼ同じとなるようにする試みもな
されている(特公平6−7875号公報)。
等分に分割された割型を分離可能に接合することにより
内部に球状キャビティを形成した成型用金型により成形
されており、軸対称に成型加工するため、両金型のキャ
ビティ内の頂点間を結んだ線に相当するポール軸の回り
については真円度が高くなり、逆に金型の割面に相当す
るシームラインで囲まれた面上に存在する軸の回りにつ
いては真円度が低くなる傾向がある。このため、従来の
ゴルフボールは、その真円度の違いから、ショットする
位置の違いにより飛び性能に差が生じる場合があり、ル
ールによって特別の場合以外はボールを動かすことがで
きず、あるがままの状態でボール打撃しなければならな
いゴルフ競技にあっては、上記飛び性能のバラツキは大
きな問題となる。
番手により回転数は異なるもののいずれも所謂バックス
ピンが生じ、この場合図6(A),(B)に示したよう
にボールの打撃箇所によって、ゴルフボールaのシーム
ラインb上に互いに対向する2点c,c、及び中心点d
の3点を結ぶ直線eを回転軸とするバックスピンを生じ
るようにボールaを打撃fする所謂ポール打撃(A図)
と、ボールaのシームラインbを円周線とする円形平面
gと直交し、かつボールaの中心dを通る直線hを回転
軸とするバックスピンを生じるようにボールaを打撃i
する所謂シーム打撃(B図)とに大別されるが、上述し
たように上記ポール打ち(A図)の場合は回転軸eの回
りが真円でないため、余計な揚力や抗力を受けやすく、
一方シーム打ち(B図)の場合は回転軸hの回りが真円
に近いため、ゴルフボールに余計な揚力や抗力がほとん
ど生じることがなく、このため単にポール打撃とシーム
打撃とでディンプルの効果が等しくなるように設計した
場合には、ポール打ちの方が真円度の乱れによりディン
プルの効果が大きくなり、ゴルフボールに余計な揚力や
抗力が生じ、シーム打撃した場合とは飛び性能が異なる
こととなり、ショット箇所による飛び性能にバラツキが
生じることとなる。
ラツキのないシンメトリー性に優れたゴルフボールを得
るためには、ボールの形状、即ちボールの真円度をも考
慮してディンプル配置、ディンプル形状を設計し、ディ
ンプル効果を最適化することが望まれるが、未だ十分に
要望に応えるには至っていない。
あり、ポール打ちとシーム打ちとで同じ弾道が得られ、
ショット箇所により飛び性能にバラツキを生じるような
ことのないシンメトリー性に優れたゴルフボールを提供
することを目的とする。
発明は、上記目的を達成するため、半球状のキャビティ
を有する一対の割型を分離可能に接合することにより内
部に球状のキャビティを形成するゴルフボール成型用金
型によって、成形されたゴルフボールにおいて、ボール
表面の上記金型の分割線に当たる部分を赤道、該赤道を
挟んだ両頂点を極と仮定し、ボール表面に形成された各
ディンプルの中心点をボールの緯度(ラジアン)及び経
度で表した座標点(θj、φj)で示すと共に、そのディ
ンプルの半径をrj、体積をvjとした場合、下記式
(1)〜(4)から得られる各シンメトリー指数Vi、
Si、Li、Niについて、下記条件(A)〜(D)の
うち1又は2以上の条件を満たすことを特徴とするゴル
フボールを提供するものである。
25 (B)Ni>1 (C)Li>1 (D)Si>1
撃した場合とシーム打撃した場合とでディンプルの効果
に差が出ないようにするため、上述の真円度の相違に起
因してポール打撃時とシーム打撃時とでディンプル効果
に差が生じることに鑑みて、ディンプルの体積、面積、
エッジ長、配列からなるディンプル設計そのものをポー
ル打撃時とシーム打撃時でディンプル効果が異なるよう
にし、真円度が低いことに起因してディンプルの効果が
より発揮され易いポール打撃時にはディンプルそのもの
の効果が低く、かつポール打撃時に比べてディンプル効
果が生じにくいシーム打撃時にはディンプルそのものの
効果が高くなるように設計し、上記真円度の相違による
ディンプル効果の増減によりディンプルそのものの効果
の差が相殺されて全体として均一なディンプル効果が得
られるようにしたものである。
メトリー指数Vi、Si、Li、Niはいずれもゴルフ
ボールのシームライン側と、該シームラインを赤道と仮
定したときの両極側とでディンプルの対称性を比べそれ
を数値化したものであり、それぞれディンプルの体積、
面積、エッジ長、配列についての対称性を示すものであ
る。この場合、これらのシンメトリー指数が1になると
きが、シームライン側と極側とのディンプル性能が等し
くなるものであり、各指数が1より大きければ極側より
もシームライン側のディンプル体積が大きく、面積が大
きく、エッジ長が長く、又は配列がシーム側に偏ること
となって、設計上はシーム打撃時のディンプル効果がポ
ール打撃時より高くなり、逆に各指数が1よりも小さけ
ればシーム側よりも極側のディンプル体積が大きく、面
積が大きく、エッジ長が長く、又は配列が極側に偏るこ
ととなって、設計上はポール打撃時のディンプル効果が
シーム打撃時よりも高くなるものである。そして、本発
明では、これら各シンメトリー指数が1よりも大きくな
るように設定することにより、真円度が低いためにディ
ンプル効果が高くなり易いポール打撃時のディンプル性
能をシーム打撃時のディンプル性能よりも設計上低く設
定することにより、ディンプル設計上のディンプル効果
の差により、真円度の相違によるディンプル効果の増減
を相殺し、ポール打撃でもシーム打撃でも同様のディン
プル効果を発揮させて良好な弾道シンメトリー性が得ら
れるようにしたものである。
本発明のゴルフボールは、上述のように、ボール表面の
金型の分割線に当たる部分を赤道、該赤道を挟んだ両頂
点を極と仮定し、ボール表面に形成された各ディンプル
の中心点をボールの緯度(ラジアン)及び経度で表した
座標点(θj、φj)で示すと共に、そのディンプルの半
径をrj、体積をvjとし、上記式(1)〜(4)によっ
て得られる各シンメトリー指数Vi、Si、Li、Ni
のうち、少なくともいずれか1つのシンメトリー指数が
1を超える値となるようにディンプルを設計したもので
ある。
(θj、φj)は、上述のように、ボール表面の金型の分
割線に当たる部分、即ちシームラインを赤道とし、該赤
道を挟んだ両頂点を極と仮定して、ボール上の緯度及び
経度として表すが、この場合ボール上の緯度として示さ
れるθjは、北極−ボール中心−南極を結ぶ軸とディン
プル中心位置とボール中心とを結ぶ線とがなす角度をラ
ジアン単位で表わしたものとする。従って北半球では一
般に用いられる極座標のことを示す。なお、経度として
示されるφjは上記各シンメトリー指数の計算に用いら
れることはないので、通常の度の単位で表してもよい。
され、特に制限されるものではない。通常、ディンプル
直径は2.0〜4.5mm、特に2.4〜4.1mmと
される。なお、深さは通常0.05〜0.3mm、特に
0.08〜0.24mmとされる。更に、上記ディンプ
ル体積vjはmm3で表され、特に制限されるものではな
いが、通常は0.3〜1.5mm3、特に0.4〜1.
25mm3とされる。ここで、本発明のゴルフボールで
は、上記半径rj、体積vj或いはその両方が異なる複数
種のディンプルを有していてもよいが、通常は1〜6種
のディンプルを有するゴルフボールとすることができ、
またディンプルの総数は、特に制限されず適宜選定する
ことができるが、通常は240〜620個、特に318
〜500個とすることが好ましい。
ンプルの中心点座標(θj、φj)及び体積vjから下記
式(1)により求められるものであり、この体積シンメ
トリー指数Viはボール表面に形成されたディンプルの
体積について、ボールの赤道(シームライン)側と両極
側とのシンメトリー性を示すもので、この指数Viが1
であればボール全体にわたってディンプル体積が均一に
分布していることとなり、1よりも大であれば両極側よ
りも赤道(シームライン)側の方が相対的にディンプル
体積が大きく、1よりも小であれば逆に赤道(シームラ
イン)側より両極側の方が相対的にディンプル体積が大
きいことを示す。
iが1を超える値に調整することが好ましく、特に1.
001〜1.025となるようにすることが最適であ
る。これにより、シーム打撃時とポール打撃時でのディ
ンプル効果が均一化し、弾道の安定化が図られる。なお
この場合、体積シンメトリー指数Viが1.030を超
えると、他のシンメトリー指数の条件にもよるが、シー
ム打撃時のディンプル効果がポール打撃時のディンプル
効果に比べて高くなりすぎてディンプル効果を均一化す
ることができなくなる場合がある。
ンプルの中心点座標(θj、φj)及び半径rjから下記
式(2)により求められるものであり、この面積シンメ
トリー指数Siはボール表面に形成されたディンプルの
面積について、ボールの赤道(シームライン)側と両極
側とのシンメトリー性を示すもので、この指数Siが1
であればボール全体にわたってディンプル面積が均一に
分布していることとなり、1よりも大であれば両極側よ
りも赤道(シームライン)側の方が相対的にディンプル
面積が大きく、1よりも小であれば逆に赤道(シームラ
イン)側より両極側の方が相対的にディンプル面積が大
きいことを示す。なお、ディンプル面積は、ディンプル
を平面に投影した場合におけるその平面面積を意味し、
例えばディンプルの平面形状が円形状である場合、ディ
ンプルの半径をrとするとπr2で表される。
iが1を超える値に調整することが好ましく、特に1.
001〜1.025となるようにすることが最適であ
る。これにより、シーム打撃時とポール打撃時でのディ
ンプル効果が均一化し、弾道の安定化が図られる。なお
この場合、面積シンメトリー指数Siが1.030を超
えると、他のシンメトリー指数の条件にもよるが、シー
ム打撃時のディンプル効果がポール打撃時のディンプル
効果に比べて高くなりすぎてディンプル効果を均一化す
ることができなくなる場合がある。
ディンプルの中心点座標(θj、φj)及び半径rjから
下記式(3)により求められるものであり、このエッジ
長シンメトリー指数Liはボール表面に形成されたディ
ンプルのエッジ長について、ボールの赤道(シームライ
ン)側と両極側とのシンメトリー性を示すもので、この
指数Liが1であればボール全体にわたってディンプル
のエッジ長が均一に分布していることとなり、1よりも
大であれば両極側よりも赤道(シームライン)側の方が
相対的にディンプルのエッジ長が長く、1よりも小であ
れば逆に赤道(シームライン)側より両極側の方が相対
的にディンプルのエッジ長が長いことを示す。なお、デ
ィンプルのエッジ長とは、ディンプルエッジの周囲長さ
を意味し、例えばディンプルが平面円形状である場合、
ディンプルの半径をrとするとディンプルのエッジ長は
2πr で表される。
数Liが1を超える値に調整することが好ましく、特に
1.001〜1.025となるようにすることが最適で
ある。これにより、シーム打撃時とポール打撃時でのデ
ィンプル効果が均一化し、弾道の安定化が図られる。な
おこの場合、エッジ長シンメトリー指数Liが1.03
0を超えると、他のシンメトリー指数の条件にもよる
が、シーム打撃時のディンプル効果がポール打撃時のデ
ィンプル効果に比べて高くなりすぎてディンプル効果を
均一化することができなくなる場合がある。
ンプルの中心点座標(θj、φj)から下記式(4)によ
り求められるものであり、この配列シンメトリー指数N
iはボール表面に形成されたディンプル配列、即ちディ
ンプルの分布状態について、ボールの赤道(シームライ
ン)側と両極側とのシンメトリー性を示すもので、この
指数Niが1であればボール全体にわたってディンプル
が均一に分布していることとなり、1よりも大であれば
両極側よりも赤道(シームライン)側の方が相対的にデ
ィンプルが偏って分布しており、1よりも小であれば逆
に赤道(シームライン)側より両極側の方が相対的にデ
ィンプルが偏って分布していることを示す。
iが1を超える値に調整することが好ましく、特に1.
001〜1.015となるようにすることが最適であ
る。これにより、シーム打撃時とポール打撃時でのディ
ンプル効果が均一化し、弾道の安定化が図られる。なお
この場合、配列シンメトリー指数Niが1.020を超
えると、他のシンメトリー指数の条件にもよるが、シー
ム打撃時のディンプル効果がポール打撃時のディンプル
効果に比べて高くなりすぎてディンプル効果を均一化す
ることができなくなる場合がある。
トリー指数Vi、面積シンメトリー指数Si、エッジ長
シンメトリー指数Li及び配列シンメトリー指数Niの
少なくともいずれか1つのシンメトリー指数が上記好ま
しい値となるように、即ち、各シンメトリー指数の内の
少なくともいずれか1つが1を超える値となるようにデ
ィンプルの設計を行うことにより、シーム打撃時とポー
ル打撃時とでディンプル効果に差が生じないように調整
し、安定的な弾道が得られるようにしたものである。こ
の場合、体積、面積、エッジ長及び配列からなるディン
プル条件のうちでも、特にディンプル体積の変化がディ
ンプル効果に及ぼす影響が大きく、従って少なくとも上
記体積シンメトリー指数Viの値は1を超える値である
ことが好ましく、特に体積シンメトリー指数Viの値が
1.001〜1.025となるようにディンプル設計を
行うことが好ましい。
も上記体積シンメトリー指数Viを1を超える値、特に
1.001〜1.025とすることが好ましいが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、体積シンメトリー
指数Viが1以下であっても、他の条件、即ち面積シン
メトリー指数Si、エッジ長シンメトリー指数Li及び
配列シンメトリー指数Niの少なくとも1つの条件を1
を超える値、特に上記最適値に調整することにより、シ
ーム打撃でもポール打撃でも同様のディンプル効果が発
揮されるようにすることができ、弾道シンメトリー性を
向上させて本発明の目的を達成することが十分可能であ
る。なお、本発明ゴルフボールの最も好適な態様は上記
各シンメトリー指数Vi、Si、Li、Niの全てが1
を超える値、特に上記好ましい値に調整されたものであ
る。
記体積シンメトリー指数Vi、面積シンメトリー指数S
i、エッジ長シンメトリー指数Li、配列シンメトリー
指数Niを指標として、ボールの真円度の歪を考慮して
ディンプル効果を調整したものであり、特に制限される
ものではないが、更に全ディンプルのボール表面に対す
る表面占有率が65%以上、特に65〜75%となるよ
うにディンプルを設計することが好ましく、これにより
上記各シンメトリー指数によるディンプル効果の調整が
より効果的に行われ、弾道シンメトリー性が良好なゴル
フボールをより確実に得ることができると共に、飛距離
の増大を図ることができる。ここで、ディンプルの面積
は上述した通りディンプルの平面面積である。なお、全
ディンプル体積のボール体積に対する体積占有率は、特
に制限されず、適宜設定することができ、通常0.6〜
1.3%程度、特に0.7〜1.0%程度とすることが
できる。
8面体配列、正12面体配列、正20面体配列、半球上
をその中心より1〜7等分割する対称配列等、公知の配
列を採用することができ、更にディンプルの配列により
ボール表面に形成される模様もスクウェアー形、ヘキサ
ゴン形、ペンタゴン形、トライアングル形等の種々の模
様とすることができる。
ィンプルの種類は、1種類でも2種類以上のディンプル
が混在していてもよいが、特に1種又は2〜6種類のデ
ィンプルを配列することが好ましく、またディンプルの
平面形状は特に制限されず種々の形状とすることができ
るが、通常は円形ディンプルとすることが好ましい。
計を上記各シンメトリー指数を指標として上述したよう
に調整したものであればよく、ボールの構造には特に制
限はなく、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴルフ
ボール、3層構造以上のマルチピースゴルフボール等の
ソリッドゴルフボールとしても、糸巻きゴルフボールと
してもよいが、この場合本発明のゴルフボールは、半球
状のキャビティを有する一対の割型を分離可能に接合し
て内部に球状のキャビティを形成する成形金型を用いた
射出成形法又は圧縮成形法によりカバー層を形成したツ
ーピース以上のソリッドゴルフボールや糸巻きゴルフボ
ール、或いは同様の射出成形法又は圧縮成形法により成
形されたワンピースソリッドゴルフボールなど、ポール
軸回りとシームラインに囲まれた面上の軸の回りとで真
円度に差が生じるゴルフボールに適用されるものであ
る。
合、ソリッドゴルフボール、糸巻きゴルフボール等のボ
ール構造に応じて、公知の材料を使用して公知の方法に
より製造することができる。また、ボールの直径及び重
量等のボール性状はゴルフ規則に従って適宜設定するこ
とができる。
に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもので
はない。
の設計を下記表1に示した通りとした以外は同様とした
7種類のツーピースソリッドゴルフボール(実施例1〜
5、比較例1)を公知の方法で製造した。なお、表1中
Viは体積シンメトリー指数、Siは面積シンメトリー
指数、Liはエッジ長シンメトリー指数、Niは配列シ
ンメトリー指数であり、各ゴルフボールのディンプル配
列は図1〜5に示した通りである。
ングロボットでクラブとしてドライバー(#W1)を用
い、ヘッドスピード45m/secでポール打撃(図6
(A)の打撃方向)とシーム打撃(図6(B)の打撃方
向)とを繰り返し、キャリー,ラン,トータル飛距離を
測定すると共に、弾道の比較を行った。結果を表2に示
す。なお、単位はすべてメートル(m)である。
結果は以下の通りであった。 (1)比較例1は、ポール打撃の方がシーム打撃に比べ
ボール弾道が高くなり、キャリー、トータル飛距離にも
差が生じた。また、見た目でも明らかにポール打撃とシ
ーム打撃とでボール弾道が異なっていた。 (2)実施例1及び実施例2のボールは、ポール部分及
びシーム部周辺部のディンプル体積を大きくすることに
より、体積シンメトリー指数Viを1を超える値に調整
したものであり、これらのボールはポール打撃の方がシ
ーム打撃に比べ若干ボール弾道が高く上がったが、飛距
離はほぼ同等となり良好なシンメトリー性を示した。 (3)実施例3のボールは、各シンメトリー指数(N
i、Li、Si、Vi)のすべてを1を超える好適な値
に調整したものであり、このボールはポール打撃、シー
ム打撃における弾道の違いは全くなく、優れたシンメト
リー性を示した。 (4)実施例1のボールと比較例1のボールとは、体積
シンメトリー指数Viが異なるだけでその他はほぼ同様
のものであるが、比較例1のボールでは明らかに打撃方
向によってボール弾道が異なり、飛距離に差が生じた
が、実施例1のボールでは弾道の差はほとんどなく、飛
距離にも差は生じなかった。従って、特に体積シンメト
リー指数Viがシンメトリー性の向上に重要なファクタ
ーであることが認められた。 (5)実施例4及び実施例5のボールは、各シンメトリ
ー指数(Ni、Li、Si、Vi)のうち体積シンメト
リー指数Viを含む2条件を最適値に調整したものであ
り、いずれも良好なシンメトリー性を有するものであっ
た。 (6)実施例2のボールは、表面占有率65%以下であ
るため、飛距離にやや劣るものであった。
は、ポール打ちとシーム打ちとで同じ弾道が得られ、シ
ョット箇所により飛び性能にバラツキを生じるようなこ
とのないシンメトリー性に優れたゴルフボールであるこ
とが確認された。
ボールの真円度の差に起因する打撃箇所による弾道の差
を是正して、打撃箇所によって飛行特性に差が生じるよ
うな不都合を生じることのないシンメトリー性に優れた
ゴルフボールを確実に得ることができるものである。
プル配列パターン図である。
ーン図である。
ーン図である。
ーン図である。
ーン図である。
説明する説明図であり、(A)はポール打撃、(B)は
シーム打撃を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 半球状のキャビティを有する一対の割型
を分離可能に接合することにより内部に球状のキャビテ
ィを形成するゴルフボール成型用金型によって成形され
たゴルフボールにおいて、ボール表面の上記金型の分割
線に当たる部分を赤道、該赤道を挟んだ両頂点を極と仮
定し、ボール表面に形成された各ディンプルの中心点を
ボールの緯度(ラジアン)及び経度で表した座標点(θ
j、φj)で示すと共に、そのディンプルの半径をrj、
体積をvjとした場合、下記式(1)〜(4)から得ら
れる各シンメトリー指数Vi、Si、Li、Niについ
て、下記条件(A)〜(D)のうち1又は2以上の条件
を満たすことを特徴とするゴルフボール。 【数1】 [条件] (A)Vi>1 (B)Ni>1 (C)Li>1 (D)Si>1 - 【請求項2】 上記条件(A)〜(D)のうち、少なく
とも(A)の条件を満足する請求項1記載のゴルフボー
ル。 - 【請求項3】 上記条件(A)を満足し、かつ上記条件
(B)〜(D)のうち少なくとも1つの条件を満足する
請求項2記載のゴルフボール。 - 【請求項4】 上記条件(A)〜(D)の全ての条件を
満足する請求項3記載のゴルフボール。 - 【請求項5】 Viの値が1.001〜1.025の範
囲にある請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴルフ
ボール。 - 【請求項6】 全ディンプルのボール表面に対する表面
占有率が65%以上である請求項1乃至5のいずれか1
項に記載のゴルフボール。
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Publications (2)
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JPH09206407A JPH09206407A (ja) | 1997-08-12 |
JP2910707B2 true JP2910707B2 (ja) | 1999-06-23 |
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Cited By (1)
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Families Citing this family (1)
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-
1996
- 1996-11-13 JP JP8317107A patent/JP2910707B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH09206407A (ja) | 1997-08-12 |
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