JP2901324B2 - 易剥離性フィルム - Google Patents
易剥離性フィルムInfo
- Publication number
- JP2901324B2 JP2901324B2 JP2211872A JP21187290A JP2901324B2 JP 2901324 B2 JP2901324 B2 JP 2901324B2 JP 2211872 A JP2211872 A JP 2211872A JP 21187290 A JP21187290 A JP 21187290A JP 2901324 B2 JP2901324 B2 JP 2901324B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- polyester
- thickness
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
の内容物の有するフレーバー成分を保持し、かつ、開封
時に便利であって、ヒートシール後に該部分を剥離する
ことにより開口できる易開封性包装体に有用な易剥離性
フィルムに関する。
象となる被着材の一つであるポリエステル容器が前記食
品等容器に広く利用されている。
て蓋材と容器とを密封する場合、蓋材のシーラントとし
て容器と同種のプラスチックを配せば、融着状態にてヒ
ートシールされるために強固なヒートシール性は得られ
るが、内容物を取り出す際には、シール力が強過ぎるた
めに刃物等にて開口部を切り開かねばならないといった
不便さが存在する。
の技術により変性させることにより、ヒートシール力を
人間の手の力にて剥離できる程度にコントロールされた
シーラントを、蓋材に複合した構成も技術開示されてい
るが、このものは、容器と蓋材間の界面剥離により開封
される構造であるために、容器のシール部に内容物等が
付着する、いわゆる、夾雑物シールの場合にヒートシー
ル性を大きく阻害する欠点を有する。
ル性を阻害することなく、かつ、易剥離性を有する易開
封性包装体に極めて有用なポリエステル系の易剥離性フ
ィルムを得ることを目的としている。
材に対して融着状態にて接着をなす破断伸度30〜100
%,厚み15μm以下のヒートシール性ポリエステル層を
第1層に、該第1層の隣接層にはこの第1層との層間剥
離力300〜1500g/15mmを有する厚み15μm以下のオレフ
ィンと無水マレイン酸との共重合樹脂よりなるフィルム
層を第2層として、更に、該第2層の隣接層に融着状態
にて接着している5μm厚以上のポレオレフィン層を第
3層として配した3層共押出フィルムからなる易剥離性
フィルムを実施態様とするものである。
奏する。
1層にオレフィンと無水マレイン酸との共重合樹脂より
なるフィルムからなる第2層と、該第2層にポリオレフ
ィンからなる第3層とを複合した3層共押出フィルムで
ある易剥離性フィルムを成形し、これを、容器における
蓋材の表面、または、蓋材における容器の表面へ積層さ
せることにより、この3層共押出フィルムを被着材へ融
着状態で接着させると、開封時、該共押出フィルムの第
1層において該部分の切断による易剥離がなされ、第2
層において内容物の保護が計れ、更に、第3層において
ステイッキング性が防止される。
面に基づいて説明する。
が図示されているもので、第1層1と、第2層2と、第
3層3とにより構成されている。
囲を有するヒートシール性ポリエステルである。
mである。
な如く、ヒートシールバー端部に位置する第1の層1の
切断7により剥離が開始される機構のために、該第1層
1が厚過ぎると抗張力が当然強くなり、結果的に剥離開
始力が強くなり過ぎることとか、均一な切断が得られに
くくなることにより、不均一な切断が生じ易く商品価値
を失う。
に不均一に生じ易く、この部分が剥離後に著しく外観不
良を生ずる。
層1の破断伸度であり、該物性の適性範囲は30〜100%
である。
なり、また、下限以下の場合は、脆性が大きくなるため
に衝撃強度等の物性を大幅に低下させる。
ステルを得るために、本発明者等は鋭意研究の結果、良
好なヒートシール性を有する破断伸度が0に近い非晶性
線状飽和ポリエステルに、更に、対象被着材であるポリ
エステルと融着状態にヒートシール性を向上させること
も目的に、この目的に良好に適合できるガラス転移温度
の非常に低い非晶性線状飽和ポリエステルをブレンドす
ることにより目的を達成できることを見出した。
トシール性を有して、破断伸度が0に近い非晶性線状飽
和ポリエステルとしては、イーストマンコダック社製の
登録商標Kodabond Copolyester5116(ガラス転移温度58
℃,引張弾性率23,100Kg/cm2,破断伸度5%>)また
は、デュポン社製Selar PT X−207(ガラス転移温度71
℃,引張弾性率23,100Kg/cm2,破断伸度5%>)と、ガ
ラス転移温度の非常に低い非晶性線状飽和ポリエステル
東洋紡績社製の登録商標バイロンGM−900(ガラス転移
温度−20℃,引張弾性率2,000Kg/cm2,破断伸度650%)
を適宜ブレンドすることにより本目的とする物性が得ら
れる。
形後の表面にステイッキング性が生じ、後々の作業,品
質等に悪い影響を及ぼすことより、この点も考慮してブ
レンド比率を決める必要があるが、一般に低ガラス転移
温度の非晶性線状飽和ポリエステルのブレンド比率は30
%以下、好ましくは15〜25%の範囲が適当である。
キサーが使用でき、フィルム成形のための押出機に投入
する前には、一般のポリエステルの押出成形に必要とさ
れる加水分解の防止のための除湿乾燥は必須である。
イン酸との共重合樹脂よりなるフィルムである。
れるいわゆる接着性樹脂であり、このうちのポリエステ
ルに対して適性を有するポリオレフィンタイプのもので
あり、例えば、三井石油化学工業(株)社製の登録商標
アドマーとか、三菱油化(株)社製の登録商標モデイッ
ク等から選択できるが、選択の条件としては、第1層1
との層間剥離力が人間の手の力でスムーズに剥離でき、
かつ、内容物の保護性にも適宜でである300〜1500g/15m
mの剥離力を必要とする。
厚である。
樹脂からなるフィルムであり、一般にはポリエチレンも
しくはポリプロピレンである。
ドローダウン性付与と、中間層の接着性樹脂からなるフ
ィルムのステイッキング性部防止のためによるものであ
り、また、経済的効果も有するものであり、5μm厚以
上を必要とするが、好ましくは20〜30μm厚程度が適当
である。
本発明実施例の3層共押出フィルムAを複合した蓋材に
て、ヒートシールバー6によりヒートシールされている
図である。
押出フィルムAを複合したシートから、真空成形された
容器へ、蓋材基材4にポリエステルフィルム5を複合し
た蓋材にて同様にヒートシールされている図である。
して詳述する。
なった。
ステルを単体フィルムとして230℃の押出温度により50
μm厚にて、フィルムキャストを行なって試料を作成し
た。
た。
ィルムは、3層フィルムキャスト装置により内層のブレ
ンドポリエステルと、中間層の接着性ポリオレフィン,
外層のポリエチレンを同時に230℃の押出温度にて共押
出することにより作成した。
エチレン面と、2軸延伸ナイロンフィルム15μm厚とを
ウレタン系接着材にてドライラミネーションを行なって
蓋材を作成した。
ポリエステル容器は、出光石油化学(株)社製のA−PE
T(Amorphous−PETクリスタレイ600μm厚,10×10cmの
角型,圧空成形容器)を使用した。
圧力(2Kg/cm2)×シール時間(1秒)の条件にて行な
った。
好,△:不良とした。
よび比較例1〜4を別表1により示す。
ド比と物性値にて明らかなように、ガラス転移温度の非
常に低い非晶性線状飽和ポリエステルのブレンドによ
り、従来の界面剥離タイプによる夾雑シール性の欠点が
完全に解消されるガ、ブレンド比を多くし過ぎたり、厚
みを厚くし過ぎたりすると、ステイッキング性および剥
離外観不良等のマイナス面が生ずることが示されてい
る。
使用して本発明の意図する物性を得るには、前記した本
発明構成による物性を有する3層共押出フィルムが最も
適性を有し、かつ、有用であることは数多くの研究結果
より明らかになった。
は、ポリエステル系の被着材(容器,蓋材,袋等)に対
し、易開封性包装体として広範囲の利用性を有するもの
である。
がら結晶性のPETに対しても良好なヒートシール性を有
する。
プン性が得られるために、袋用途へも展開できる。
殺菌包装における低臭性シーラントにも効果を奏する。
ート容器に対しても良好な接着性を示すため、カレール
ー包装における虫害防止およびフレーバ保持に有効な害
容器の蓋材シーラントとして有用である。
成の一部を示す拡大断面図。第2−1図は同上のフィル
ムを採用した蓋材と容器とのヒートシール状態を示す断
面図。第2−2図は同上のフィルムを採用した容器と蓋
材とのヒートシール状態を示す断面図。第3図は第2−
1図における構成の蓋材と容器との剥離状態を示す部分
拡大断面図である。 図において4,5は蓋材,容器等の被着材.1は第1層.2は
第2層.3は第3層.Aは3層共押出フィルムである。
Claims (1)
- 【請求項1】被着材に対して融着状態にて接着をなす破
断伸度30〜100%,厚み15μm以下のヒートシール性ポ
リエスエル層を第1層に、該第1層の隣接層にはこの第
1層との層間剥離力300〜1500g/15mmを有する厚み15μ
m以下のオレフィンと無水マレイン酸との共重合樹脂よ
りなるフィルム層を第2層として、更に、該第2層の隣
接層に融着状態にて接着している5μm厚以上のポレオ
レフィン層を第3層として配した3層共押出フィルムか
らなることを特徴とする易剥離性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2211872A JP2901324B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 易剥離性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2211872A JP2901324B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 易剥離性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0494933A JPH0494933A (ja) | 1992-03-27 |
JP2901324B2 true JP2901324B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=16613016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2211872A Expired - Lifetime JP2901324B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 易剥離性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901324B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140127437A1 (en) * | 2011-06-30 | 2014-05-08 | Amcor Flexibles Transpac Nv | Peelable Film |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1108960C (zh) | 1997-03-31 | 2003-05-21 | 普罗克特和甘保尔公司 | 提供良好产品排出的多层塑料容器 |
JP4601768B2 (ja) * | 2000-05-24 | 2010-12-22 | 三井化学東セロ株式会社 | 易開封性包装材料 |
GB0101994D0 (en) * | 2001-01-25 | 2001-03-14 | Dupont Teijin Films Us Ltd | Process for the production of coated polumeric film |
US7422782B2 (en) * | 2005-02-01 | 2008-09-09 | Curwood, Inc. | Peelable/resealable packaging film |
JP4655703B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2011-03-23 | 住友化学株式会社 | 易剥離性フィルムおよび蓋材 |
JP4957065B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2012-06-20 | Dic株式会社 | ポリ乳酸包装体用易開封性積層フィルム及びそれを用いたポリ乳酸包装体 |
JP5182183B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2013-04-10 | Dic株式会社 | 易開封性フィルム、これを用いる蓋材及び包装袋 |
JP6552307B2 (ja) * | 2015-07-10 | 2019-07-31 | 共同印刷株式会社 | 包装材及び包装体 |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP2211872A patent/JP2901324B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140127437A1 (en) * | 2011-06-30 | 2014-05-08 | Amcor Flexibles Transpac Nv | Peelable Film |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0494933A (ja) | 1992-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4522562B2 (ja) | 包装材料および容器 | |
US4615926A (en) | Film and package having strong seals and a modified ply-separation opening | |
US4704314A (en) | Film and package having strong seals and a modified ply-separation opening | |
US4881649A (en) | Package having inseparable seals and a modified ply-separation opening | |
US4700531A (en) | Method of forming a package having strong seals and a modified ply-separation opening | |
US6355732B1 (en) | Peel seal blend of 1-polybutylene, m-LLDPE and LDPE with high hot tack | |
EP0772553B1 (en) | Peelable film structure | |
JP2901324B2 (ja) | 易剥離性フィルム | |
GB2360038A (en) | Heat sealable polymeric films | |
JP5092215B2 (ja) | 積層体 | |
JP2724938B2 (ja) | イージーピール性共押出積層フィルム | |
JP2000198170A (ja) | 易開封性容器 | |
JP5030704B2 (ja) | ポリプロピレン製容器の蓋材用シーラントフィルム | |
JP4938213B2 (ja) | 共押出多層フィルムおよびラミネートフィルム | |
JP2007223099A (ja) | 再封性蓋材及び再封性容器 | |
JPH0929898A (ja) | ふた材 | |
JP3155303B2 (ja) | ヒートシール用樹脂組成物 | |
JP3969475B2 (ja) | 深絞り包装底材用複合フィルム。 | |
JP3137320B2 (ja) | 多層シート | |
JP3706153B2 (ja) | 食品包装用易剥離性フィルム | |
JPH10264330A (ja) | 易開封性共押出複合フィルム | |
JPH09234815A (ja) | 易開封性シーラント用積層体及びそれを用いた包装袋及び蓋材 | |
JP2003053900A (ja) | 易開封性、高透明性のシーラントフィルム、ラミネートフィルム及び包装体 | |
JPH11115128A (ja) | 易開封性複合フィルム | |
JP7585029B2 (ja) | 易開封性共押出フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319 Year of fee payment: 12 |