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JP2886900B2 - カメラのフィルム送り装置 - Google Patents

カメラのフィルム送り装置

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JP2886900B2
JP2886900B2 JP19872989A JP19872989A JP2886900B2 JP 2886900 B2 JP2886900 B2 JP 2886900B2 JP 19872989 A JP19872989 A JP 19872989A JP 19872989 A JP19872989 A JP 19872989A JP 2886900 B2 JP2886900 B2 JP 2886900B2
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JP
Japan
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film
idle
switch
winding
wind
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JP19872989A
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裕 大澤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、フィルムを任意のコマ分空送りできる、カ
メラのフィルム送り装置に関する。
「従来技術およびその問題点」 近年のカメラは、いわゆるオートローディング装置を
備えたものが一般化している。このオートローディング
装置は、カメラの裏蓋を開けてフィルムを所定位置にセ
ットし、裏蓋を閉じると、規定の最初のコマが撮影可能
位置に来るように、フィルムを所定コマ数分空送り(巻
き上げ)して頭出しをする。空送りするコマ数は、通常
4コマである。これは、市販のフィルムのリーダー部の
長さが3コマ分に設定されているからである。なお、空
送りとは、フィルムの巻上げは行なうが、シャッタ幕は
走行させない動作をいう。
ところで、通常の撮影において、撮影途中でフィルム
を変えたい場合がある。この場合、通常は、撮影途中の
フィルムを一旦巻戻して他のフィルムと交換し、その後
上記使用途中のフィルムを再度カメラに装填して、未撮
影部分に撮影をしている。
しかし、使用途中のフィルムを再度カメラに装填した
場合、オートローディング装置により4コマ分は空送り
されるが、未撮影部分まで空送りされることはない。そ
のため、撮影者は、撮影レンズをキャップなどで塞い
で、あるいは暗室を使用するなどして、未撮影コマの直
前のコマまで空写ししなければならない、という不便さ
があった。
「発明の目的」 本発明は、従来のフィルム送り装置の問題に鑑みてな
されたもので、撮影者が空送りコマ数を任意に設定でき
るカメラのフィルム送り装置を提供することを目的とす
る。
「発明の概要」 上記目的を達成するために本発明は、外部操作を受け
てフィルムの空送り量を設定する空送り用設定手段と、
フィルムを空送りする空送り手段と、前記空送り手段
に、前記フィルム空送り量設定手段で設定された空送り
量分フィルムを空送りさせる空送りスタートスイッチ
と、を備え、前記空送り手段は、カメラにフィルムが装
填されたときには、フィルムの1コマ目が露光可能位置
に達するまでフィルムを規定量空送りし、その後、前記
空送りスタートスイッチ手段が操作されたときに、前記
空送り量設定手段により設定された空送り量分フィルム
を空送りすること、に特徴を有する。
上記構成によれば、任意の空送り量を設定できる。こ
れにより、撮影途中で巻戻したフィルムを再度カメラに
装填して撮影するときに、撮影済枚数を空送り量として
設定するだけで、未撮影の最初のコマが撮影可能位置に
移動する。
「発明の実施例」 以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。第2図
は、本発明を適用したオートローディング装置の機械的
構成を分解して示す斜視図である。なお、このオートロ
ーディング装置は、オートローディングのほかに、オー
トワインド機能および巻戻し機能を有する。
フィルムの巻上げおよび巻戻しの動力源となるワイン
ドモータ11には、フィルムを巻上げる巻上げスプール13
が、相互に回転自由に嵌められている。ワインドモータ
11の回動軸11aにはピニオンギア15が嵌められ、巻上げ
スプール13には外歯ギア17が形成されている。
ピニオンギア15およびギア17は、巻上げギア列19を介
して連結され、ピニオンギア15は、巻上げギア列19およ
び巻戻しギア列21を介して巻戻しフォーク23と連動して
いる。この巻戻しフォーク23は、パトローネ51のスプー
ル軸53に嵌ってこれと一体に回転する。
スプロケット25は、その歯25aがフィルム55のパーフ
ォレーション56に嵌り、フィルム55の走行に連動して回
転する。このスプロケット25の一端にはギア26が取付け
られ、このギア26に、フィルムの巻上げ量検出手段を構
成するエンコーダギア27が噛み合っている。
上記構成からなる巻上げ巻戻し機構は、以下のように
動作する。ワインドモータ11が巻上げ方向(第2図にお
いて、回動軸11aを矢印方向)に回転すると、巻上げギ
ア列19の遊星ギア19aが中間ギア19bに噛み合い、中間ギ
ア19bに噛み合うギア17が巻上げ方向に、つまり、巻上
げスプール13が巻上げ方向に回転してフィルムが巻上げ
られる。この巻上げによるフィルムの走行と連動してス
プロケット25が回転し、エンコーダギア27が回転する。
ワインドモータ11が巻戻し方向(第1図において、回
動軸11aを矢印と反対方向)に回転すると、遊星ギア19a
が中間ギア19bから離れてギア17がフリーに、つまり巻
上げスプール13がフリー状態になる。一方、巻上げギア
列19と巻戻しギア列21とを連結する遊星ギア19cが巻戻
しギア列21の連結ギア21aに噛み合うので、巻戻しフォ
ーク23が巻戻し方向に回転し、フィルム55が巻戻され
る。このフィルム55の巻戻しに連動してスプロケット25
が回転し、エンコーダギア27が回転する。
前記エンコーダギア27と対向する位置に、エンコーダ
ギア27の回転、つまりフィルム55の走行状態の検出およ
び走行量を計測するためのパターン板29(第3図参照)
が配設されている。パターン板29は、絶縁材で形成され
た基板29aと、該基板29a上に形成された導体からなるGN
D部30およびコード部31から構成されている。GND部30
は、エンコーダギア27の回転軸の延長が交わる点を中心
に円板状に形成されている。コード部31は、GND部30の
周囲に円周方向に複数形成され、かつそれぞれが電気的
に接続されたワインドコード部31aと、ワインドコード
部31aの間に半径方向に形成された1個の巻完コード部3
1bとからなる。ワインドコード部31aおよび巻完コード
部31bはそれぞれ、CPU35の入力ポートに接続されてい
る。
エンコーダギア27には、GND部30およびコード部31に
摺接するブラシ33が取付けられている。このブラシ33
は、GND部30に摺接する接片33aおよびコード部31に摺接
する接片33bを有し、これら接片33a、33bは電気的に接
続されている。接片33bが接触したワインドコード部31
a、巻完コード部31bは“L"レベルとなり、同接触しない
ワインドコード部31aおよび巻完コード部31bは“H"レベ
ルとなる。したがってエンコーダギア27が回転すると、
ワインドコード部31aのレベルは“H"/“L"に周期的に変
化し、巻完コード部31bのレベルは、エンコーダギア27
が一回転する毎に一定時間“L"レベルに変わる。なお、
エンコーダギア27は、本実施例ではフィルムが1コマ分
送られると1回転するように形成されている。
CPU35は、巻完コード部31bのレベル変化チェックによ
りフィルムの送りコマ数(量)を計測し、ワインドコー
ド部31aのレベル変化チェックによりフィルムの走行状
態を検出する。以上のエンコーダギア27、パターン板2
9、コード部31、ブラシ33およびCPU35により、フィルム
送り量検出手段の主要部が構成されている。
次に本発明を搭載した一眼レフカメラの制御系の構成
について、第1図に基づいて説明する。このカメラは、
フィルムの巻上げおよび巻戻しと、シャッタの機械的チ
ャージとをそれぞれ独立したモータで行なう構成である
が、シャッタの機械的チャージを行なうモータは、本発
明の要旨ではなく、しかも本発明の理解にも不要なので
図示しない。
CPU35は、このカメラシステム全体を統括的に制御す
るマイコンであり、メインスイッチのオンにより起動す
る。
CPU35には、被写体輝度を検出する測光回路37が接続
されている。測光回路37は、被写体光を受光する受光素
子39から検出信号を受け、これを対数圧縮およびA/D変
換して所定の被写体輝度信号に加工してCPU35に出力す
る。CPU35は、この被写体輝度信号、フィルム感度情報
などを基に、絞り値およびシャッタ速度を算出する。
E2PROM41は、空送り枚数などのカメラの機能、撮影に
関するデータを記憶するメモリである。E2PROM41にメモ
リされたデータは、適時CPU35に読み込まれ、所定の動
作を行なう際のデータとして利用される。
CPU35は、モータドライバ43を介してワインドモータ1
1の回転を制御し、フィルムの巻上げおよび巻戻しを行
なう。
表示パネル45には、プログラムモード、撮影枚数など
従来の撮影情報のほかに、オートワインド時の空送り枚
数が表示される。この表示は、CPU35によってコントロ
ールされる。
またCPU35には、DC/DCコンバータによって定電圧VCC
が供給される。
CPU35には、スイッチ類として裏蓋スイッチSWU、レリ
ーズスイッチSWR、巻戻しスイッチSWReおよび巻完スイ
ッチSWEが接続され、さらに、ワインドコード部31aが接
続されている。
裏蓋スイッチSWUは、裏蓋(図示せず)の開閉に連動
してON/OFFするスイッチである。CPU35は、裏蓋が開か
れて裏蓋スイッチSWUがオンするとメモリをイニシャラ
イズし、裏蓋が閉じられて裏蓋スイッチSWUがオフする
と、オートワインド動作を開始し、フィルムの頭出しを
行なう。
レリーズスイッチSWRは、レリーズボタン(図示せ
ず)に連動してON/OFFするスイッチである。CPU35は、
レリーズスイッチSWRがオンすると、測光動作、自動焦
点カメラであれば焦点調節動作、およびレリーズ動作を
開始する。
巻戻しスイッチSWReは、フィルムの巻戻しを開始させ
るスイッチである。CPU35は、巻戻しスイッチSWReがオ
ンすると、モータドライバ43を介してワインドモータ11
を巻戻し方向に回転させ、フィルム55を巻戻す。なお、
巻戻しスイッチSWReによるフィルムの巻戻しは、フィル
ム55のリーダー部57がパトローネ51の外に出ている状態
で終了する。
巻完スイッチSWEは、フィルムが1コマ巻上げられた
ことを検出するスイッチであって、前述の巻完コード部
31bおよび接片33bで構成され、巻完コード部31bがCPU35
に接続されている。
ワインドコード入力ポートにはワインドコード部31a
が接続されていて、エンコードギア27の回転に伴うワイ
ンドコード部31aのレベル変化がワインドコードとして
入力される。
さらにCPU35の入力ポートには、空送りコマ数を設定
するためのスイッチとしてのコマ数設定スイッチSWM、
アップスイッチSWUPおよびダウンスイッチSWDWと、空送
りをスタートさせる空送りスタートスイッチSWSTとが接
続されている。CPU35は、コマ数設定スイッチSWMがオン
されると空送りコマ数設定モードに入り、アップスイッ
チSWUPがオンされた時には空送りコマ数を1枚づつイン
クリメントし、ダウンスイッチSWDWがオンされた時には
1枚づつデクリメントする。空送りスタートスイッチSW
STがオンするとCPU35は、前記スイッチSWM、SWUP、SWDW
によって設定された空送りコマ数に基づいてフィルムの
空送りを行なう。
またCPU35の入力ポートには、パトローネに付されたD
Xコードを読み込むDXスイッチSWDXが接続されている。D
XスイッチSWDXは、フィルムコマ数に関するDXコードに
接触するn個の接片DX1〜DXnを有する。CPU35は、これ
ら接片DX1〜DXnが接続された入力ポートの電位を取り込
むことにより、それらの電位の組み合わせに対応するフ
ィルム枚数を、あらかじめメモリされたフィルム枚数情
報から得て、これをDX枚数としてメモリする。
上記構成によれば、フィルム51が巻上げまたは巻戻し
走行しているときは、エンコーダギア27が回転し、接片
33bがコード部31と摺接して回転する。この回転におい
て、巻完コード部31bのレベルは、エンコーダギア27が
1回転する毎に、つまりフィルムが1コマ送られる毎に
一定の短時間“L"に変わる。したがって、巻完コード部
31bのレベルが“L"に変わったことを検出することによ
り、フィルムの空送り量を計測できる。
また、ワインドコード部31aのレベルは、所定の周期
で“H"/“L"に変化する。したがって、フィルム55のパ
ーフォレーション57がスプロケット25の歯25aに噛み合
って走行しているときはスプロケット25(エンコーダギ
ア27)が回転し、ワインドコード部31aのレベルが“H"/
“L"に所定周期で変化する。
しかし、巻上げにおいて、スプール53に巻かれたフィ
ルム55がすべて引き出されると、フィルム55はそれ以上
走行できなくなるので、スプロケット25(エンコーダギ
ア27)が停止してワインドコード部31aのレベル変化が
無くなる。そこでCPU35は、巻上げ動作中にワインドコ
ード部31aのレベル変化が所定時間無くなったことを検
知することによりフィルムの終端を検出する。
また、巻き戻し走行において、フィルム55のリーダー
部57がスプロケット25を過ぎるとパーフォレーション56
が歯25aから外れ、スプロケット25(エンコードギア2
7)が停止するので、ワインドコード部31aのレベル変化
が無くなる。CPU35は、このワインドコード部31aのレベ
ル変化をチェックし、レベル変化が所定時間無くなった
ことによりフィルム55の先端がスプロケット25を過ぎた
ことを検出する。そして、フィルム55の先端を検出した
ときに直ちにワインドモータ11を停止すれば、フィルム
55のリーダー部57がパトローネ51から出ている状態で巻
戻しを終了できる。一方、フィルムの先端を検出してか
らしばらくワインドモータ11の回転を継続すれば、フィ
ルム55が完全にパトローネ51内に巻き込まれる。
さらに本実施例のフィルム送り装置では、途中巻戻し
を行なう際には、ワインドモータ11が停止した後、巻完
コード部31bのレベルが“L"になるまでワインドモータ1
1が逆転する。この動作により、最初の1コマが常に一
定量に保たれ、性格な頭出しが可能になる。
次に、上記構成からなる一眼レフカメラの空送り動作
について、第4図の空送り動作に関するフローチャート
を参照して説明する。この動作はCPU35に格納されたプ
ログラムにしたがって、CPU35により実行される。
このフローチャートには、空送りスタートスイッチSW
STがオンした時に入る。なお、この空送り動作に入る前
に本実施例では、従来公知のオートローディング動作が
行なわれている。つまり、裏蓋が開けられてフィルムが
装填され、裏蓋が閉じられると、通常のオートローディ
ング動作によりフィルムが4コマ分空送りされ、頭出し
が行なわれている。
空送りスタートスイッチSWSTがオンすると、先ず、使
用者による空送りコマ数設定処理を受けてE2PROM41メモ
リされた空送りコマ数を、空送りカウンタにセットし
(S11)、フィルム55の走行異常を検出する異常検出タ
イマーをスタートさせる(S13)。そして、ワインドモ
ータ11に巻上げ方向に通電してフィルム55の空送りを開
始する(S15)。
このワインドモータ11の巻上げ回転により、フィルム
55が巻上げスプール13に巻き上げられ、エンコーダギア
27が回転してワインドコード部31aのレベルが“H"/“L"
に周期的に変わる。
ワインドモータ11を起動したら、巻完スイッチSWEが
オフしているかどうか、つまり接片33bが巻完コード部3
1bに接触しているかどうかをチェックする(S17)。こ
のカメラは、フィルム巻戻し時には、接片33bが巻完コ
ード部31bに接触した状態で停止するから、最初のチェ
ックでは巻完スイッチSWEがオンしている。
巻完スイッチSWEがオンしているときは、所定時間が
経過しているかどうかを、異常検出タイマーがオーバー
フローしているかどうかでチェックする(S19)。な
お、本実施例ではフィルムが正常に送られているかどう
かを、巻完コード部31b(巻完スイッチSWE)およびワイ
ンドコード部31aのレベル変化が一定時間内にあったか
どうかでチェックしており、異常検出タイマーは、その
一定時間を計測する手段である。
異常検出タイマーがオーバーフローしているときに
は、フィルムが装填されていないか、またはフィルムが
巻上げスプール13に巻き取られていないなどの異常状態
なので、直ちにワインドモータ11を停止させる(S5
7)。
オーバーフローしていないときには正常なので、裏蓋
スイッチSWUがオンしているかどうか、つまり裏蓋が開
いたかどうかをチェックする(S21)。裏蓋が開いてい
る場合には直ちにワインドモータ11を停止する(S2
3)。開いていない場合には正常なのでS17に戻り、巻完
スイッチSWEがオフするまで、上記S17、S19およびS21の
巻完スイッチSWEチェック処理を繰り返す。
巻完スイッチSWEがオフすると、つまり接片33bが巻完
コード部31bから離れると、S17からS25に進んで、ワイ
ンドコード部31aのレベル変化チェック処理、つまりフ
ィルムが巻上げられているかどうかのチェックを行な
う。
S25では、接片33bがワインドコード部31aに接触して
いないかどうか、つまりワインドコード部31aのレベル
“H"かどうかをチェックする。これが“H"であれば、接
片33bが巻完コード部31bに接触しているかどうか、つま
り巻完スイッチSWEがオンかどうかをチェックする(S2
7)。
巻完スイッチSWEがオンでなければ、接片33bがコード
部31a、31bの間に位置している。この場合には、S25に
おける前回のワインドコード部31aのレベルチェック結
果が“L"であったかどうかをチェックする(S29)。前
回が“L"であれば、“H"から“L"に変化したことからフ
ィルムが巻上げられていることが分かるので、異常検出
タイマーをリセットして再スタートさせ、S33に進む(S
31)。“H"であればフィルムが巻上げられているかどう
か分からないので、上記S31の異常検出タイマーリセッ
ト処理をジャンプしてS33に進む。
S33では裏蓋が開いたかどうかをチェックし、裏蓋が
開いていれば直ちにワインドモータ11を停止して(S6
3)裏蓋オープン処理に進む。裏蓋が開いていなけれ
ば、異常検出タイマーがオーバーフローしているかどう
かをチェックする(S35)。オーバーフローしてなけれ
ばS25に戻り、オーバーフローしていれば異常なので直
ちにワインドモータ11を停止させる(S57)。
S25のチェックでワインドコード部31aのレベルが“L"
であったときには、S37に進んで前回のS25のチェックで
ワインドコード部31aのレベルが“H"であったかどう
か、つまりワインドコード部31aのレベルが“H"から
“L"に変わったかどうかをチェックする。
変わっていればフィルムが巻上げられているので、異
常検出タイマーをリセットして再スタートさせ、S41に
進む(S39)。変わっていなければ、フィルムが所定量
以上巻上げられていないので、S39をジャンプしてS41に
進む。
S41では、裏蓋が開いたかどうかをチェックし、開い
ていれば直ちにワインドモータ11を停止させて裏蓋オー
プン処理に進む(S63)。開いていなければタイマーが
オーバーフローしていないことを条件にS25に戻り(S4
3)、S25〜S43のフィルム巻上げチェック処理を繰り返
す。
S27の巻完スイッチチェックで巻完スイッチSWEがオン
していたら、コード部31が1回転し、フィルム55が1コ
マ分巻上げられたことになる。フィルム55が1コマ分巻
上げられたらS45に進み、空送りコマ数カウンタを1デ
クリメントする。そして、空送りコマ数カウンタが0に
なったかどうかをチェックする(S47)。
空送りコマ数カウンタが0でなければ、さらに空送り
しなければならないので、異常検出タイマーをリセット
し、再スタートさせてからS17に戻り(S49)、前述のフ
ィルム巻上げ検出処理を繰り返す。
空送りコマ数カウンタが0であれば、所定コマ数の空
送りが終了しているのでS47からS51に進み、ワインドモ
ータ11を停止させる。そして、表示パネル45に空送り完
了表示、および撮影コマ数表示をし、空送りコマ数カウ
ンタを初期値4にリセットしてリターンする(S53、S5
5)。
なお、以上の空送り処理において、フィルム55が巻上
げられていない、または装填されていないなどの異常
は、異常検出タイマーのオーバーフローにより検出され
る(S19、S35、S43)。異常検出タイマーのオーバーフ
ローにより異常が検出された場合は、ワインドモータ11
を停止させ(S57)、表示パネル45にローディングエラ
ー表示を出す(S59)。そしてこの状態を裏蓋が開けら
れるまで維持し、裏蓋が開けられたら裏蓋オープン処理
に進む(S61)。この裏蓋オープン処理は、フィルムカ
ウンタを0にリセットするなど、主にCPU35のメモリを
リセットする処理である。
以上の空送り処理により、撮影者が設定した空送りコ
マ数分フィルムが空送りされ、所望のコマから撮影が可
能となる。
次に、空送りコマ数設定動作について、第5図のコマ
数設定サブルーチンを参照して説明する。空送りコマ数
設定は、空送りするフィルムを装填し、通常のオートロ
ーディング動作が終了した後に行なう。
メインスイッチがオンされるとCPU35は、各スイッチ
が接続された入力ポートのレベルチェックを行なう。こ
のチェックにおいて、DXスイッチSWDXを介してフィルム
枚数に関するDXコードを読み込み、そのデータをDX枚数
としてメモリする。そしてこのスイッチチェックにおい
て、コマ数設定スイッチSWMがオンしていることを検出
すると、このコマ数設定ルーチンに入る。
このルーチンに入ると、先ず、表示パネル45の全表示
を消すとともにアップダウンカウンターをスタートし、
コマ数設定スイッチSWMがオンしているかどうかをチェ
ックする(S71、S73)。コマ数設定スイッチSWMがオフ
していれば、このサブルーチンから抜け、オンしていれ
ば、アップスイッチSWUP、ダウンスイッチSWDWのチェッ
クを行なう(S75、S89)。
アップスイッチSWUPがオンしているときには、アップ
ダウンタイマーをカウントし、所定時間が経過している
かどうかをチェックする(S77、S79)。所定時間(例え
ば1/16秒)が経過していなければ、コマ数データを表示
パネル45に表示してS73に戻る(S105)。これにより、
撮影者が誤ってアップ、ダウンスイッチSWUP、SWDWに触
れたときなどにデータが変わるのを防止している。
所定時間が経過していれば、空送りコマ数データを1
インクリメントし、この空送りコマ数がDX枚数を越えた
かどうかをチェックする(S81、S83)。
越えていなければ、その空送りデータをセットし、そ
の撮影コマ数データを表示パネル45に表示させてS73に
戻る(S83、S85)。越えていれば、それ以上空送り不可
能なので、撮影コマ数データを1にセットし、その撮影
コマ数データ1を表示パネル45に表示してS73に戻る(S
87)。
S75のチェックでアップスイッチSWUPがオフしている
ときはS89に進み、ダウンスイッチSWDNがオンしている
どうかをチェックする。ダウンスイッチSWDNがオンして
いる場合は、S91に進む。
S91では、アップダウンタイマーをカウントし、S93で
所定時間が経過しているかどうかをチェックする。所定
時間が経過していなければ、空送りコマ数データを表示
パネル45に表示してS73に戻る(S105)。
所定時間が経過していれば、空送りコマ数データを1
デクリメントし、それが0になったかどうかをチェック
する(S95、S97)。
0でなければ、その空送りコマ数データをセットし
(S99)、その空送りコマ数データを表示パネル45に表
示させてS73に戻る(S105)。0であれば、撮影マ数デ
ータをDXコードから得た撮影コマ数を撮影データとして
セットし(S101)、その撮影コマ数データを表示パネル
45に表示してS73に戻る(S105)。
以上の動作により、空送りコマ数のセットができる。
空送りコマ数のセット終了後に空送りスタートスイッチ
SWSTをオンすると、セットされた空送りコマ数だけ空送
りされ、頭出しが行なわれる。
上記本実施例は、フィルム55を最後まで撮影したとき
の巻戻しではフィルム55をパトローネ51内に完全に巻き
込むが、撮影途中で巻戻したときは巻き込まない。なぜ
なら、もしフィルム55がすべてパトローネ51内に巻き込
まれたら、フィルム55のリーダー部57を所定の器具を使
用して、または暗室内などでパトローネ51から引き出さ
なければならないからである。
途中巻戻しのときにはフィルム55の先端をパトローネ
51の外に残す動作の一例を、第6図に示したサブルーチ
ンを参照して説明する。
このサブルーチンには、巻戻しスイッチSWReがオンし
たときはラベル“途中巻戻し”から入り、撮影終了によ
る場合はラベル“撮影終了巻戻し”から入る。なお“撮
影終了巻戻し”からは、フィルム巻上げ途中でフィルム
が所定時間走行しなくなったこと、つまり、通常は規定
枚数の撮影が終了してフィルム55をそれ以上巻上げるこ
とができなくなったことをCPU35が検出したときに入
る。
“途中巻戻し”からこのサブルーチンに入ると、先ず
巻戻しタイマーを100msにセットしてからワインドモー
タ11に巻戻し方向通電を始める(S111、S113)。そし
て、フィルム51の弛みが取れる時間(およそ1秒)待っ
てから巻戻しタイマーをスタートさせる(S115、S11
7)。この弛み取り処理は、以下の理由で行なう。撮影
途中でフィルムを巻戻す場合、パトローネ51内のスプー
ル53にフィルム51が緩く巻かれているときには、巻戻し
当初は、フィルム51がスプール53にきつく巻かれるまで
フィルム51の巻戻しが始まらない。そのため、正常な巻
戻し動作がなされているのに、上記巻戻しタイマーがタ
イムアップしてしまう虞れがあるので、これを防止する
ためである。
一方、“撮影終了巻戻し”からこのサブルーチンに入
った場合は、先ず巻戻しタイマーを長時間、例えば5秒
にセットしてからワインドモータ11に巻戻し方向通電を
始める(S119、S121)。そして、この場合は、巻戻しタ
イマーの時間が長く、また通常はフィルム51に弛みがな
いので弛み取り処理を行なわずに、S117に進んで巻戻し
タイマーをスタートさせる。
巻戻しタイマーをスタートさせたら、S123に進んでワ
インドコード部31aのレベル変化のチェックを開始す
る。このレベル変化チェックでは、先ず、ワインドコー
ド部31aのレベルが“H"かどうかをチェックする。“H"
であれば上記前回のチェックが“L"であったかどうかを
チェックし(S125)、“L"であれば前回のチェックが
“H"であったかどうかをチェックする(S135)。つま
り、ワインドパルス部31aのレベル変化があったかどう
かをチェックする。
変化があれば巻戻しタイマーをリセットし、再スター
トさせてからS129、S139に進む(S127、S137)。巻戻し
タイマーのリセット値は、このサブルーチンに“途中巻
戻し”から入っていれば100ms、“撮影終了巻戻し”か
ら入っていれば5秒である。
ワインドパルス部31aのレベルが変化していないとき
はスプロケット25が回転しているかどうか不明なので、
S127、S137をジャンプしてS129、S139に進む。
S129、S139では、裏蓋が開いたかどうか、つまり裏蓋
スイッチSWUがオンしたかどうかをチェックする。裏蓋
が開いていればワインドモータ11を停止して巻戻し処理
を終了し、裏蓋オープン処理を行なう(S149)。
裏蓋が閉じていれば、巻戻しタイマーがオーバーフロ
ーしたかどうかをチェックする(S131、S141)。オーバ
ーフローしていなければ、S123に戻り、上記S123および
S125〜S131、またはS123およびS135〜S141のフィルム先
端チェック処理を続行する。
オーバーフローしている場合は、ワインドモータ11を
停止して(S143)巻戻しを終了し、途中巻戻しかどうか
をチェックする(S144)。途中巻戻しであれば、ワイン
ドモータ11を巻完スイッチSWEがオンするまで逆転して
から表示パネル45に巻戻し終了表示をさせ(S145、S14
6)、途中巻戻しでなければすぐに巻戻し終了表示を行
なう(S146)。そして、裏蓋が開かれるのを待ち、裏蓋
が開かれたら裏蓋オープン処理に進む(S147、S148)。
上記S131およびS141の処理において、通常の巻戻し動
作中にオーバーフローするのは、フィルム55の先端がス
プロケット25を通過してパーフォレーション56がスプロ
ケット25の歯25aから外れ、スプロケット25の回転が停
止しているときである。ここで、“途中巻戻し”から巻
戻し処理に入ったときは、巻戻しタイマーが100msにセ
ットされているので、スプロケット25の回転が停止する
とすぐにワインドモータ11が停止する。したがって、フ
ィルム55の先端は、パトローネ51の外に残されている。
しかし、“撮影終了巻戻し”から巻戻し処理に入った
場合は、巻戻しタイマーが5秒という長時間にセットさ
れている。したがって、スプロケット25の回転が停止し
てもその後5秒間はワインドモータ11が回転を続けてい
るので、フィルム55は完全にパトローネ51内に巻き込ま
れる。
以上本発明について添付図面に示した実施例に基づい
て説明したが、本発明はこの実施例に限定されない。例
えば、空送りコマ数は、途中巻戻しのフィルムを装填す
る前にセットし、その後フィルムを装填すると、通常の
オートローディング動作に連続して上記セットされた空
送りコマ数分空送りされ、頭出しが行なわれる構成にし
てもよい。
また、フィルムを途中で巻戻した場合には、そのとき
の撮影済フィルムコマ数をメモリする。そして、その途
中で巻戻したフィルムが再度装填され、空送りスタート
ボタンが押されたときに、上記メモリした撮影済コマ数
分空送りし、頭出しを行なう構成にしてもよい。
「発明の効果」 以上の説明から明らかな通り本発明のフィルム送り装
置は、カメラにフィルムが装填されると、通常の頭出し
のための規定分空送りした後さらに、撮影者が設定した
空送りコマ数だけ自動的にフィルムを空送りするので、
撮影途中で巻戻したフィルムを再度カメラに装填して撮
影する場合に、撮影者が撮影済コマ数を空送りコマ数と
して設定するだけで頭出しが自動的になされるので、フ
ィルム再装填時の頭出し操作が大変容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用した一眼レフカメラの制御系の
主要部を示すブロック図、第2図は、同実施例のフィル
ム送り装置の機械的構成を示す斜視図、第3図は、コー
ド板の拡大正面図、第4図は、この一眼レフカメラの空
送り動作に関するフローチャート、第5図は、この一眼
レフカメラの空送りコマ数設定動作に関するフローチャ
ート、第6図は、フィルム巻戻し動作に関するフローチ
ャートである。 11…ワインドモータ、13…巻上げスプール、19…巻上げ
ギア列、21…巻戻しギア列、25…スプロケット、27…エ
ンコーダギア、29…パターン板、31…コード部、31a…
ワインドコード部、31b…巻完コード部、35…CPU、41…
E2PROM、43…モータドライバ、45…表示パネル、51…パ
トローネ、55…フィルム、56…パーフォレーション、57
…リーダー部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部操作を受けてフィルムの空送り量を設
    定する空送り用設定手段と、 フィルムを空送りする空送り手段と、 前記空送り手段に、前記フィルム空送り量設定手段で設
    定された空送り量分フィルムを空送りさせる空送りスタ
    ートスイッチと、を備え、 前記空送り手段は、カメラにフィルムが装填されたとき
    には、フィルムの1コマ目が露光可能位置に達するまで
    フィルムを規定量空送りし、その後、前記空送りスター
    トスイッチ手段が操作されたときに、前記空送り量設定
    手段により設定された空送り量分フィルムを空送りする
    ことを特徴とするカメラのフィルム送り装置。
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