JP2885675B2 - 液状からペースト状の粘度を持つ物質用ノズル及びそれを用いたディスペンサ - Google Patents
液状からペースト状の粘度を持つ物質用ノズル及びそれを用いたディスペンサInfo
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- A45D40/26—Appliances specially adapted for applying pasty paint, e.g. using roller, using a ball
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- A45D40/02—Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状からペースト
状までの粘度を持つ物質を基体に塗布するためのノズ
ル、及びこの塗布用ノズルを具備したディスペンサに関
する。このディスペンサは、特に、皮膚または粘膜への
化粧品の塗布に適しているが、例えばニカワ等の粘性物
質の分配(ディスペンス)用として他の技術分野でも使
用できる。より詳細には、本発明は、クリーム状の粘度
を持つ口紅や軟膏用組成物、あるいは皮膚手入れ用クリ
ームを唇に分配して塗布するディスペンサ用ノズルに関
し、特に、この組成物が外気に接触して分解する危険性
が無く、良好な状態で保存される塗布用ノズルに関す
る。
状までの粘度を持つ物質を基体に塗布するためのノズ
ル、及びこの塗布用ノズルを具備したディスペンサに関
する。このディスペンサは、特に、皮膚または粘膜への
化粧品の塗布に適しているが、例えばニカワ等の粘性物
質の分配(ディスペンス)用として他の技術分野でも使
用できる。より詳細には、本発明は、クリーム状の粘度
を持つ口紅や軟膏用組成物、あるいは皮膚手入れ用クリ
ームを唇に分配して塗布するディスペンサ用ノズルに関
し、特に、この組成物が外気に接触して分解する危険性
が無く、良好な状態で保存される塗布用ノズルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、このようなディスペンサは、塗
布すべき物質の貯蔵部と、この物質を塗布するための部
材とからなる。仏国特許公開第2588733号公報か
ら、円筒形の貯蔵部を持つ液状物質の塗布用具が知られ
ており、その貯蔵部は2つの区画、即ち前方区画と後方
区画とに分割されている。第1の区画、即ち前方区画
は、液状物質とピストンを包含している。後方区画は、
ピストンを作動させて物質を押し出す手段を備えてい
る。さらに、この塗布用具は、中空塗布用ブラシの末端
に分配口(ディスペンシング・オリフィス)を備えてい
る。
布すべき物質の貯蔵部と、この物質を塗布するための部
材とからなる。仏国特許公開第2588733号公報か
ら、円筒形の貯蔵部を持つ液状物質の塗布用具が知られ
ており、その貯蔵部は2つの区画、即ち前方区画と後方
区画とに分割されている。第1の区画、即ち前方区画
は、液状物質とピストンを包含している。後方区画は、
ピストンを作動させて物質を押し出す手段を備えてい
る。さらに、この塗布用具は、中空塗布用ブラシの末端
に分配口(ディスペンシング・オリフィス)を備えてい
る。
【0003】使用者が、例えばクリーム状の粘度を持つ
口紅組成物といった化粧品組成物を唇に塗布しようとす
るとき、ブラシを備えたこのタイプの塗布用具では、ブ
ラシの毛の柔らかさによって、唇の正確なメーキャップ
ができない。結果として、使用者は不快感を抱く。さら
に、ブラシ型の塗布用具では、高粘度の組成物を塗布す
ることができない。また、着色したメーキャップ・クリ
ームをブラシを用いて唇に塗布すると、組成物に含まれ
る色素の強度が和らげられ、よって被覆性が悪くつやの
無いメーキャップしか得られない。
口紅組成物といった化粧品組成物を唇に塗布しようとす
るとき、ブラシを備えたこのタイプの塗布用具では、ブ
ラシの毛の柔らかさによって、唇の正確なメーキャップ
ができない。結果として、使用者は不快感を抱く。さら
に、ブラシ型の塗布用具では、高粘度の組成物を塗布す
ることができない。また、着色したメーキャップ・クリ
ームをブラシを用いて唇に塗布すると、組成物に含まれ
る色素の強度が和らげられ、よって被覆性が悪くつやの
無いメーキャップしか得られない。
【0004】米国特許2,442,503号は、可撓性
ノズルを備えた液体口紅塗布用具を開示している。この
塗布用具は以下の欠点を持つ。ひとつには、塗布すべき
物質の流動性が大きいときには、特に、例えば携帯中や
保管中に塗布用具を水平または逆向きに置いた場合、そ
の流動性物質が流出して周囲を汚してしまう危険があっ
た。さらに、その物質が酸化や微生物汚染に敏感な場
合、外気がその物質に接触して分解を起こす危険があっ
た。
ノズルを備えた液体口紅塗布用具を開示している。この
塗布用具は以下の欠点を持つ。ひとつには、塗布すべき
物質の流動性が大きいときには、特に、例えば携帯中や
保管中に塗布用具を水平または逆向きに置いた場合、そ
の流動性物質が流出して周囲を汚してしまう危険があっ
た。さらに、その物質が酸化や微生物汚染に敏感な場
合、外気がその物質に接触して分解を起こす危険があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、従来のデ
ィスペンサの欠点を克服し、クリーム状の粘度を持つ物
質、特に口紅用物質を、定量的に分配することを探求し
た。特に、極めて快適に塗布でき、物質を塗り広げるた
めに良好な特性を持ち、口紅の正確な塗布ができる塗布
用具を提供することを目的とする。
ィスペンサの欠点を克服し、クリーム状の粘度を持つ物
質、特に口紅用物質を、定量的に分配することを探求し
た。特に、極めて快適に塗布でき、物質を塗り広げるた
めに良好な特性を持ち、口紅の正確な塗布ができる塗布
用具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、可撓性
弾性材料からなる所定の形状の塗布用ノズルを選択する
ことによって達成できる。本出願人は、そのようなノズ
ルを選択することにより、深くてつやのある唇のメーキ
ャップが得られることを見出した。さらに、このノズル
の塗布面に拡散用のキャビティや溝を設けることによ
り、塗布用ブラシより早く、より均一なメーキャップを
得ることができる。また、ノズルの塗布面に切り込まれ
たこれらのキャビティまたは溝は、唇上に余分に塗布さ
れた物質を吸収することができる。
弾性材料からなる所定の形状の塗布用ノズルを選択する
ことによって達成できる。本出願人は、そのようなノズ
ルを選択することにより、深くてつやのある唇のメーキ
ャップが得られることを見出した。さらに、このノズル
の塗布面に拡散用のキャビティや溝を設けることによ
り、塗布用ブラシより早く、より均一なメーキャップを
得ることができる。また、ノズルの塗布面に切り込まれ
たこれらのキャビティまたは溝は、唇上に余分に塗布さ
れた物質を吸収することができる。
【0007】さらに本発明では、このノズルに、物質を
分配している間は物質の推力を受けて開口する閉塞手段
を取り付けることにより、物質が良好な状態で貯蔵さ
れ、漏洩の危険が無く、特に物質が酸化や微生物汚染に
敏感なとき、外気から保護されて物質の汚染や分解の危
険が無い。
分配している間は物質の推力を受けて開口する閉塞手段
を取り付けることにより、物質が良好な状態で貯蔵さ
れ、漏洩の危険が無く、特に物質が酸化や微生物汚染に
敏感なとき、外気から保護されて物質の汚染や分解の危
険が無い。
【0008】よって本発明は、少なくとも1つの分配口
を持つ塗布面を具備し、液状からペースト状までの粘度
を持つ物質を分配及び塗布するための塗布用ノズルであ
って、塗布される物質は通すが、外気が侵入して製造物
に接触するのを防止する一方向閉塞手段を具備すること
を特徴とするノズルに関する。
を持つ塗布面を具備し、液状からペースト状までの粘度
を持つ物質を分配及び塗布するための塗布用ノズルであ
って、塗布される物質は通すが、外気が侵入して製造物
に接触するのを防止する一方向閉塞手段を具備すること
を特徴とするノズルに関する。
【0009】「液状からペースト状までの粘度を持つ物
質」という用語は、分配手段の作用によって流動し、こ
の物質が分配口を通して放出されるような推力を働かせ
ることのできる組成物全般を意味するものとする。実際
は、この物質の粘度は0.6から17Pa・sである。
質」という用語は、分配手段の作用によって流動し、こ
の物質が分配口を通して放出されるような推力を働かせ
ることのできる組成物全般を意味するものとする。実際
は、この物質の粘度は0.6から17Pa・sである。
【0010】本発明によると、この分配口は、物質をノ
ズルを通して輸送するための管に連通し、ディスペンサ
の一部をなし分配される物質を収納する貯蔵部にも連通
している。
ズルを通して輸送するための管に連通し、ディスペンサ
の一部をなし分配される物質を収納する貯蔵部にも連通
している。
【0011】好ましくは、この一方向閉塞手段は、物質
を分配している間は物質の推力の下で管を開放し、分配
が終了したときは管を閉鎖して外気が貯蔵部内に侵入す
るのを防止し、分配後は物質が流出するのを防止するよ
うなバルブから構成されている。このバルブは、分配口
に近接して、特に管の末端に設けるのが好ましい。バル
ブはノズルの一部をなし、ノズルとバルブとを一体に形
成するのが好ましい。このバルブは、例えば、物質輸送
用の管を備えた結合部品といった硬質部材で形成された
シートに弾性的に当接した弾性部材であってもよい。
を分配している間は物質の推力の下で管を開放し、分配
が終了したときは管を閉鎖して外気が貯蔵部内に侵入す
るのを防止し、分配後は物質が流出するのを防止するよ
うなバルブから構成されている。このバルブは、分配口
に近接して、特に管の末端に設けるのが好ましい。バル
ブはノズルの一部をなし、ノズルとバルブとを一体に形
成するのが好ましい。このバルブは、例えば、物質輸送
用の管を備えた結合部品といった硬質部材で形成された
シートに弾性的に当接した弾性部材であってもよい。
【0012】好ましくは、ノズルの塗布面は、少なくと
も1つのキャビティまたは少なくとも1つの溝を有し、
分配口がこのキャビティまたは溝の内部に形成されてい
る。
も1つのキャビティまたは少なくとも1つの溝を有し、
分配口がこのキャビティまたは溝の内部に形成されてい
る。
【0013】好ましくは、分配口が開口しているキャビ
ティまたは溝は、塗布面に平行に延設されて経路を形成
し、物質が基体に塗布されるときに物質が広がる流路と
なる。この塗布面は、平面状、凹面状、または凸面状で
あってもよい。これらの経路が凹面または凸面に切り込
まれている場合は、「平行」という用語は、実質的に一
定の深さで塗布面に設けられたくぼみからなる経路を意
味するものとする。
ティまたは溝は、塗布面に平行に延設されて経路を形成
し、物質が基体に塗布されるときに物質が広がる流路と
なる。この塗布面は、平面状、凹面状、または凸面状で
あってもよい。これらの経路が凹面または凸面に切り込
まれている場合は、「平行」という用語は、実質的に一
定の深さで塗布面に設けられたくぼみからなる経路を意
味するものとする。
【0014】ある変形例では、塗布面は格子状に形成さ
れていてもよい。この塗布面は、好ましくは、2組のワ
イヤを織ったものであり、一方のワイヤの組と他方のワ
イヤの組とは交差し、特に互いに直交する方向に沿って
織られている。そのようにして形成された塗布面は、多
数の分配口を持つ。そのような多数の分配口が形成され
た場合、それらの断面は、変化していても種々の形状を
なしていてもよい。
れていてもよい。この塗布面は、好ましくは、2組のワ
イヤを織ったものであり、一方のワイヤの組と他方のワ
イヤの組とは交差し、特に互いに直交する方向に沿って
織られている。そのようにして形成された塗布面は、多
数の分配口を持つ。そのような多数の分配口が形成され
た場合、それらの断面は、変化していても種々の形状を
なしていてもよい。
【0015】他の変形例では、塗布面は多数のピンを備
えており、それらのピンは互いに連通した多数のキャビ
ティによって隔てられている。キャビティの少なくとも
一部は、その底部において分配される物質を収納する貯
蔵部と連通した分配口を備える。
えており、それらのピンは互いに連通した多数のキャビ
ティによって隔てられている。キャビティの少なくとも
一部は、その底部において分配される物質を収納する貯
蔵部と連通した分配口を備える。
【0016】さらに他の変形例では、塗布用ノズルは、
塗布面の全部または一部にわたって、等間隔に隔てられ
た皺を持つ塗布面を具備する。
塗布面の全部または一部にわたって、等間隔に隔てられ
た皺を持つ塗布面を具備する。
【0017】塗布面に設けられる流路は、直線状でも曲
線状でもよく、閉じた曲線状であってもよい。
線状でもよく、閉じた曲線状であってもよい。
【0018】塗布の柔らかさ及び可撓性が付与されるよ
うに、ノズルは可撓性材料から形成するのが好ましい。
この可撓性材料は、例えば、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、またはポリエステルのエラストマー;ポリエーテル
ブロックアミド;ポリビニル類;エチレン、プロピレ
ン、及びジエン(EPDM)のターポリマー(terpolyme
r);スチレン−ブタジエンのブロックコポリマー(seque
nced polymer)(SEBS−SIS)、シリコーン、ニ
トリルゴム、ラテックスから選択されるエラストマー材
料からなる。これらの材料は、物質を基体に塗布する際
に、その物質を拡散させ、滑らかにする有利な特性を有
している。好ましくは、このエラストマー材料は、40
から70の範囲のショア硬度(Shore A)を持つ。
うに、ノズルは可撓性材料から形成するのが好ましい。
この可撓性材料は、例えば、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、またはポリエステルのエラストマー;ポリエーテル
ブロックアミド;ポリビニル類;エチレン、プロピレ
ン、及びジエン(EPDM)のターポリマー(terpolyme
r);スチレン−ブタジエンのブロックコポリマー(seque
nced polymer)(SEBS−SIS)、シリコーン、ニ
トリルゴム、ラテックスから選択されるエラストマー材
料からなる。これらの材料は、物質を基体に塗布する際
に、その物質を拡散させ、滑らかにする有利な特性を有
している。好ましくは、このエラストマー材料は、40
から70の範囲のショア硬度(Shore A)を持つ。
【0019】上述した塗布用ノズルは、特に唇用物質の
塗布に適している。よって、本発明の実施態様のうち特
に好ましい形態では、塗布用ノズルは、実質的に尖塔形
状をなし、その尖塔の側面に斜めに形成された平面状ま
たは僅かに凸面状の塗布面を備え、その塗布面には少な
くとも1つの分配口が設けられていて、従来の固体棒状
の口紅の使用前の形状に類似するようにされている。従
来の変形する口紅に比較した非変形の半硬質ノズルの利
点は、口紅または唇用軟膏のチューブを使い切るまでそ
の形状が維持され、そのスティックの末端を用いて、正
確で均一なメーキャップが確保されることである。
塗布に適している。よって、本発明の実施態様のうち特
に好ましい形態では、塗布用ノズルは、実質的に尖塔形
状をなし、その尖塔の側面に斜めに形成された平面状ま
たは僅かに凸面状の塗布面を備え、その塗布面には少な
くとも1つの分配口が設けられていて、従来の固体棒状
の口紅の使用前の形状に類似するようにされている。従
来の変形する口紅に比較した非変形の半硬質ノズルの利
点は、口紅または唇用軟膏のチューブを使い切るまでそ
の形状が維持され、そのスティックの末端を用いて、正
確で均一なメーキャップが確保されることである。
【0020】本発明は、液状からペースト状までの粘度
を持つ物質を分配及び塗布するディスペンサにも関す
る。このディスペンサは、分配される物質の貯蔵部、そ
の貯蔵部に実装され、少なくとも1つの分配口を持つ塗
布面を具備した上述の塗布用ノズル、及び、その分配口
を通して物質を放出させる手段から構成される。このノ
ズルの塗布面は、少なくとも1つのキャビティまたは少
なくとも1つの溝を備え、前記分配口をこのキャビティ
または溝の底に設けるようにすることもできる。
を持つ物質を分配及び塗布するディスペンサにも関す
る。このディスペンサは、分配される物質の貯蔵部、そ
の貯蔵部に実装され、少なくとも1つの分配口を持つ塗
布面を具備した上述の塗布用ノズル、及び、その分配口
を通して物質を放出させる手段から構成される。このノ
ズルの塗布面は、少なくとも1つのキャビティまたは少
なくとも1つの溝を備え、前記分配口をこのキャビティ
または溝の底に設けるようにすることもできる。
【0021】必要に応じて、このディスペンサは着脱自
在な保護キャップを備えていてもよい。この場合、塗布
用ノズルは、環状のシール用ビードを備え、その上に保
護キャップを摩擦係合するようにしてもよい。
在な保護キャップを備えていてもよい。この場合、塗布
用ノズルは、環状のシール用ビードを備え、その上に保
護キャップを摩擦係合するようにしてもよい。
【0022】好ましくは、このディスペンサは、一般的
に円筒形状の貯蔵部を具備し、この貯蔵部は物質を放出
させる手段を具備している。この手段は、例えば貯蔵部
内に摺動可能に取り付けられたピストンであり、適当な
機構によって移動される。必要に応じて、物質は従来か
らのチューブ内に収納され、そのチューブの分配口の上
に本発明の塗布用ノズルを取り付けてもよい。このと
き、物質の分配は、単にチューブを押すだけで行うこと
ができる。
に円筒形状の貯蔵部を具備し、この貯蔵部は物質を放出
させる手段を具備している。この手段は、例えば貯蔵部
内に摺動可能に取り付けられたピストンであり、適当な
機構によって移動される。必要に応じて、物質は従来か
らのチューブ内に収納され、そのチューブの分配口の上
に本発明の塗布用ノズルを取り付けてもよい。このと
き、物質の分配は、単にチューブを押すだけで行うこと
ができる。
【0023】本発明の塗布用ノズルを備えたディスペン
サは、化粧品、中でも液状からペースト状までの粘度を
持つ、例えば口紅や唇用軟膏といった唇用組成物を分配
するのに適している。このディスペンサによれば、快適
に塗布でき、唇で物質を拡散させ滑らかにする特性を持
ち、過剰な物質は吸収できる。よって、得られるメーキ
ャップは、正確でありつやがある。
サは、化粧品、中でも液状からペースト状までの粘度を
持つ、例えば口紅や唇用軟膏といった唇用組成物を分配
するのに適している。このディスペンサによれば、快適
に塗布でき、唇で物質を拡散させ滑らかにする特性を持
ち、過剰な物質は吸収できる。よって、得られるメーキ
ャップは、正確でありつやがある。
【0024】上記の特徴の以外に本発明は多くの他の特
徴を持ち、以下に、それらの特徴をいくつかの実施例を
用いて図面を参照しながら説明するが、それらは本発明
の範囲を限定するものではない。
徴を持ち、以下に、それらの特徴をいくつかの実施例を
用いて図面を参照しながら説明するが、それらは本発明
の範囲を限定するものではない。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、口紅用組成物等の液状か
らペースト状までの粘度を持つ物質Pを分配するための
ディスペンサの一例を示し、全体を参照符号1で表し
た。このディスペンサ1は、通常は円筒形をなし物質P
を収納する貯蔵部3を備えている。この貯蔵部3の上部
には肩部31、さらにその肩部31の上に首部32が形
成されている。好ましくは、前述の可撓性弾性材料から
なる塗布用ノズル2は、この首部32に密着されてい
る。
らペースト状までの粘度を持つ物質Pを分配するための
ディスペンサの一例を示し、全体を参照符号1で表し
た。このディスペンサ1は、通常は円筒形をなし物質P
を収納する貯蔵部3を備えている。この貯蔵部3の上部
には肩部31、さらにその肩部31の上に首部32が形
成されている。好ましくは、前述の可撓性弾性材料から
なる塗布用ノズル2は、この首部32に密着されてい
る。
【0026】このノズル2は、概略尖塔形状をなし、そ
の尖塔の側面に斜めに設けられた平板状の塗布面5を有
している。この塗布面5は、分配口61を備えている。
ノズル2は、供給管2aを有し、この供給管2aを介し
て分配口61と貯蔵部3とが連通されている。また、ノ
ズル2は、その内面に環状に設けられた溝2bを有し、
この溝2bと前記首部32の外周面に設けられた環状ビ
ード33とが嵌合してノズル2が固定されている。
の尖塔の側面に斜めに設けられた平板状の塗布面5を有
している。この塗布面5は、分配口61を備えている。
ノズル2は、供給管2aを有し、この供給管2aを介し
て分配口61と貯蔵部3とが連通されている。また、ノ
ズル2は、その内面に環状に設けられた溝2bを有し、
この溝2bと前記首部32の外周面に設けられた環状ビ
ード33とが嵌合してノズル2が固定されている。
【0027】貯蔵部3は円形の底面34を有し、この底
面34の中心部には孔が設けられ、その孔にネジ切りさ
れた作用棒50が底面34に垂直に挿入されている。こ
の作用棒50は、物質Pを放出させる手段Mの一部をな
している。さらにこの手段Mはピストン13を備え、こ
のピストン13の内面がねじ切りされた孔14には前記
作用棒50が螺合され、作用棒50の回転がピストン1
3の貯蔵部3内部での平行移動に変換される。この手段
Mは、さらに作用リング51を備え、この作用リング5
1は、前記底面34に設けられた円筒形スカート部36
に回転自在に取り付けられている。この作用リング51
には、円筒状の中心管部材52が設けられ、その中に作
用棒50の自由端50aが固着されている。さらに、作
用リング51は、前記底面34に設けられたスカート部
36を覆うスカート部53を備えている。これらのスカ
ート部36及び53には、互いに嵌合される一対の環状
リブ54/環状ビード37からなる結合機構が設けら
れ、作用リング51が回転自在に保持されるようにされ
ている。
面34の中心部には孔が設けられ、その孔にネジ切りさ
れた作用棒50が底面34に垂直に挿入されている。こ
の作用棒50は、物質Pを放出させる手段Mの一部をな
している。さらにこの手段Mはピストン13を備え、こ
のピストン13の内面がねじ切りされた孔14には前記
作用棒50が螺合され、作用棒50の回転がピストン1
3の貯蔵部3内部での平行移動に変換される。この手段
Mは、さらに作用リング51を備え、この作用リング5
1は、前記底面34に設けられた円筒形スカート部36
に回転自在に取り付けられている。この作用リング51
には、円筒状の中心管部材52が設けられ、その中に作
用棒50の自由端50aが固着されている。さらに、作
用リング51は、前記底面34に設けられたスカート部
36を覆うスカート部53を備えている。これらのスカ
ート部36及び53には、互いに嵌合される一対の環状
リブ54/環状ビード37からなる結合機構が設けら
れ、作用リング51が回転自在に保持されるようにされ
ている。
【0028】また、ノズル2は環状のビードからなる留
め具2cを備え、摩擦によって保護キャップ6が係合さ
れる。従って、キャップ6はノズル2に漏洩の無いよう
に装着することができ、特に、揮発性の成分を含む物質
Pを用いた場合に蒸発を防止するのに有効である。この
ノズル2は塗布面5を備え、この塗布面5には切り抜き
(cutout)からなる一方向バルブ61が形成されている。
このバルブ61は、ディスペンサが休止状態にあるとき
は、硬質の管62aに接し、分配中は、物質の推力の下
で(62bの位置に)離間する。より詳しくは、このバ
ルブは弾性のシーリング・リップであり、分配が終了す
るとリップは元の位置に戻る。このシーリング・リップ
の動作により、物質はディスペンサ内に長期間保存して
も分解が起こらない。従って、ディスペンサに保護キャ
ップを備える必要がない。
め具2cを備え、摩擦によって保護キャップ6が係合さ
れる。従って、キャップ6はノズル2に漏洩の無いよう
に装着することができ、特に、揮発性の成分を含む物質
Pを用いた場合に蒸発を防止するのに有効である。この
ノズル2は塗布面5を備え、この塗布面5には切り抜き
(cutout)からなる一方向バルブ61が形成されている。
このバルブ61は、ディスペンサが休止状態にあるとき
は、硬質の管62aに接し、分配中は、物質の推力の下
で(62bの位置に)離間する。より詳しくは、このバ
ルブは弾性のシーリング・リップであり、分配が終了す
るとリップは元の位置に戻る。このシーリング・リップ
の動作により、物質はディスペンサ内に長期間保存して
も分解が起こらない。従って、ディスペンサに保護キャ
ップを備える必要がない。
【0029】変形例として、図示しないが、物質を放出
させる手段をラチェット機構から形成してもよい。この
ラチェット機構は、例えば仏国特許公開第258873
3号公報に記載されており、塗布用具の底面に設けられ
た押しボタンによって、ピストンがディスペンサ開口部
に向けて移動し物質が分配される。また、この物質を放
出させる手段を、分配させるべき物質を収納した入れ替
え可能なカートリッジ(図示せず)の形態で提供しても
よく、このカートリッジは分配ポンプを備え、そのポン
プのアウトレット・ステムが本発明の塗布用ノズルに接
続されている。この場合使用者は、物質を分配するため
に、バルブの反対側末端においてカートリッジの底面を
押せばよい。
させる手段をラチェット機構から形成してもよい。この
ラチェット機構は、例えば仏国特許公開第258873
3号公報に記載されており、塗布用具の底面に設けられ
た押しボタンによって、ピストンがディスペンサ開口部
に向けて移動し物質が分配される。また、この物質を放
出させる手段を、分配させるべき物質を収納した入れ替
え可能なカートリッジ(図示せず)の形態で提供しても
よく、このカートリッジは分配ポンプを備え、そのポン
プのアウトレット・ステムが本発明の塗布用ノズルに接
続されている。この場合使用者は、物質を分配するため
に、バルブの反対側末端においてカートリッジの底面を
押せばよい。
【0030】図1のディスペンサ1は以下のように機能
する。使用者は、作用リング51を回転させることによ
ってピストン13を移動させる。すると、例えば口紅用
組成物等の物質Pが分配口61を通して放出される。そ
のようにして物質が予め充填された塗布面を唇に適用す
ることによって、使用者は唇のメーキャップを行う。こ
の適用の間に物質は溝7に拡散する。使用者は、非常に
快適な感触と適用の柔らかさを体験し、極めて正確に、
完全に塗り広げられた物質の層を得ることができる。
する。使用者は、作用リング51を回転させることによ
ってピストン13を移動させる。すると、例えば口紅用
組成物等の物質Pが分配口61を通して放出される。そ
のようにして物質が予め充填された塗布面を唇に適用す
ることによって、使用者は唇のメーキャップを行う。こ
の適用の間に物質は溝7に拡散する。使用者は、非常に
快適な感触と適用の柔らかさを体験し、極めて正確に、
完全に塗り広げられた物質の層を得ることができる。
【0031】図2は可撓性塗布用ノズル21の縦断面図
であり、このノズル21の塗布面5は凸面であり複数の
分配口61を有する。さらに、この塗布面5は閉塞ピン
66を備え、休止位置において貯蔵部の首部3を塞ぐ
が、物質Pの推力によって持ち上がり、分配が停止する
と即座に分配口を塞ぐ。
であり、このノズル21の塗布面5は凸面であり複数の
分配口61を有する。さらに、この塗布面5は閉塞ピン
66を備え、休止位置において貯蔵部の首部3を塞ぐ
が、物質Pの推力によって持ち上がり、分配が停止する
と即座に分配口を塞ぐ。
【0032】図3に示したように、ノズル22は凹面状
の塗布面5を持ち、物質輸送用の管43を設けた硬質ま
たは半硬質の挿入物40を備えていてもよい。この挿入
物40は、塗布面5の内壁に密着している。この挿入物
40は、分配口61に連通した環状の溝45を備えてい
る。薄肉の管状部材44は、環状の溝45と輸送用管4
3とを分離している。さらに、挿入物40は、塗布用ノ
ズル22の内面に設けられたビード41と嵌合するリブ
42を外周面に具備している。休止位置にあるとき、輸
送用管43は、塗布面の部材5aに結合された中心ピン
5bによって塞がれる。ノズルを形成している材料の弾
力性のために、この部材5aは物質の推力によって持ち
上がるが、分配が停止したときは即座に輸送用管43を
気密に閉塞し、外気が侵入して部室に接触することを防
止する。従って、物質は汚染されず酸化もされない。こ
の場合、ノズル22は保護キャップとしての役割も果た
す。
の塗布面5を持ち、物質輸送用の管43を設けた硬質ま
たは半硬質の挿入物40を備えていてもよい。この挿入
物40は、塗布面5の内壁に密着している。この挿入物
40は、分配口61に連通した環状の溝45を備えてい
る。薄肉の管状部材44は、環状の溝45と輸送用管4
3とを分離している。さらに、挿入物40は、塗布用ノ
ズル22の内面に設けられたビード41と嵌合するリブ
42を外周面に具備している。休止位置にあるとき、輸
送用管43は、塗布面の部材5aに結合された中心ピン
5bによって塞がれる。ノズルを形成している材料の弾
力性のために、この部材5aは物質の推力によって持ち
上がるが、分配が停止したときは即座に輸送用管43を
気密に閉塞し、外気が侵入して部室に接触することを防
止する。従って、物質は汚染されず酸化もされない。こ
の場合、ノズル22は保護キャップとしての役割も果た
す。
【0033】図4は、ポリエチレン・エラストマーから
なり、多くの部材64、65、72からなる分配用バル
ブを備えた塗布用ノズル23を示す。貯蔵部3の首部3
2に装着された通常は円筒形状のアウトレット管60
は、中心孔63を持つ円板62を備える。この円板62
の首部側には、円筒形のシール用スカート部60aが設
けられ、これによって首部32に密着する力が与えられ
ている。この円板62の首部32の反対側には、中心孔
63の周囲を延長して上部を塞いで形成された中心ドー
ム64が設けられている。この中心ドーム64は、放射
方向に数個の孔65を持つ。さらに円板62は、末端が
斜めに切断された円筒形スカート部66を持つ。このス
カート部66は、外周面に環状ビード33を持ち、塗布
用ノズル23の円筒形壁面70の内面に設けられた相補
的形状の環状溝68と嵌合することができる。このノズ
ル23は、僅かに凸面状の塗布面5を持ち、その上に分
配口61が環状に配置されている。この塗布面5は、円
板62側に向けてシール用スカート部73を備え、円板
62に設けられたスカート部66を気密に閉塞する。塗
布面5は僅かに凸面状をなしている。同じ側において、
塗布面5に結合した手袋の指の形状をなした中心部材7
1が、円板62方向に延長され、ドーム64を完全に覆
うようにされている。この中心部材71は、孔65を覆
う弾性の円筒形スカート部72を備え、物質の推力によ
って離間し(72a)、分配を停止すると即座に閉位置
に戻る。このようにしてスカート部72は、本発明の一
方向バルブを構成している。
なり、多くの部材64、65、72からなる分配用バル
ブを備えた塗布用ノズル23を示す。貯蔵部3の首部3
2に装着された通常は円筒形状のアウトレット管60
は、中心孔63を持つ円板62を備える。この円板62
の首部側には、円筒形のシール用スカート部60aが設
けられ、これによって首部32に密着する力が与えられ
ている。この円板62の首部32の反対側には、中心孔
63の周囲を延長して上部を塞いで形成された中心ドー
ム64が設けられている。この中心ドーム64は、放射
方向に数個の孔65を持つ。さらに円板62は、末端が
斜めに切断された円筒形スカート部66を持つ。このス
カート部66は、外周面に環状ビード33を持ち、塗布
用ノズル23の円筒形壁面70の内面に設けられた相補
的形状の環状溝68と嵌合することができる。このノズ
ル23は、僅かに凸面状の塗布面5を持ち、その上に分
配口61が環状に配置されている。この塗布面5は、円
板62側に向けてシール用スカート部73を備え、円板
62に設けられたスカート部66を気密に閉塞する。塗
布面5は僅かに凸面状をなしている。同じ側において、
塗布面5に結合した手袋の指の形状をなした中心部材7
1が、円板62方向に延長され、ドーム64を完全に覆
うようにされている。この中心部材71は、孔65を覆
う弾性の円筒形スカート部72を備え、物質の推力によ
って離間し(72a)、分配を停止すると即座に閉位置
に戻る。このようにしてスカート部72は、本発明の一
方向バルブを構成している。
【0034】図5から12は、本発明の塗布用ノズルの
数種類の実施態様を示すが、同じ構成部材または類似の
機能を果たす部材は、図1と同じ参照符号を付した。但
し、これらの図を単純化するために、一方向バルブは図
示しなかった。ノズルが多数の分配口を具備する場合、
図3及び4に示したような一つの共通バルブで閉塞する
こともできるが、各分配口を各々の分配口に設けた複数
のバルブで個々に閉塞することも可能である。
数種類の実施態様を示すが、同じ構成部材または類似の
機能を果たす部材は、図1と同じ参照符号を付した。但
し、これらの図を単純化するために、一方向バルブは図
示しなかった。ノズルが多数の分配口を具備する場合、
図3及び4に示したような一つの共通バルブで閉塞する
こともできるが、各分配口を各々の分配口に設けた複数
のバルブで個々に閉塞することも可能である。
【0035】図5は、楕円形状の溝15及び長円状のキ
ャビティ16とを備えた塗布用ノズル27を示してお
り、楕円形状の溝と、その楕円形溝の長軸に沿って形成
されたキャビティ16とによって、楕円形断面17が決
定されている。溝15およびキャビティ16の底面に
は、規則的に間隔をあけて分配口61が設けられてい
る。
ャビティ16とを備えた塗布用ノズル27を示してお
り、楕円形状の溝と、その楕円形溝の長軸に沿って形成
されたキャビティ16とによって、楕円形断面17が決
定されている。溝15およびキャビティ16の底面に
は、規則的に間隔をあけて分配口61が設けられてい
る。
【0036】図6は、一方向分配用バルブ5b、44を
備えた図3に示したバルブに類似した塗布用ノズル28
を示し、4つの分配口61を持つ凹面状の塗布面5を備
えている。
備えた図3に示したバルブに類似した塗布用ノズル28
を示し、4つの分配口61を持つ凹面状の塗布面5を備
えている。
【0037】図7は、塗布用ノズル29の斜視図であ
り、その塗布面5は格子状であって、四角形の隙間がキ
ャビティまたは開口7を形成し、その底面に物質Pを輸
送する分配口61が設けられている。
り、その塗布面5は格子状であって、四角形の隙間がキ
ャビティまたは開口7を形成し、その底面に物質Pを輸
送する分配口61が設けられている。
【0038】図8は、図7のノズルの変形例30を示
し、キャビティ7は図2のノズル21のキャビティと同
じ種類のものであるが、異なった方法で配列されてい
る。
し、キャビティ7は図2のノズル21のキャビティと同
じ種類のものであるが、異なった方法で配列されてい
る。
【0039】図9は、塗布面が2組の平行な一連の細い
棒の組から形成されたノズル31を示しており、第1の
組の棒8は、異なる深さに並べられた第2の組の棒9と
直角をなして配列されている。これらの細い棒によっ
て、塗布用ノズルの格子が決定されている。これらの棒
は、織物のように(2組の棒8及び9を交互に重ね合わ
せて)配置してもよい。
棒の組から形成されたノズル31を示しており、第1の
組の棒8は、異なる深さに並べられた第2の組の棒9と
直角をなして配列されている。これらの細い棒によっ
て、塗布用ノズルの格子が決定されている。これらの棒
は、織物のように(2組の棒8及び9を交互に重ね合わ
せて)配置してもよい。
【0040】図10は、多数のピン11に囲まれて中心
に設けられた分配口61を備えた塗布面5を持つノズル
24を示す。キャビティ7は、互いに連通し、円柱形状
のピン11の間に形成される。ピンとピンとの間隙が流
路を決定している。
に設けられた分配口61を備えた塗布面5を持つノズル
24を示す。キャビティ7は、互いに連通し、円柱形状
のピン11の間に形成される。ピンとピンとの間隙が流
路を決定している。
【0041】図11は、四角形の断面を持つキャビティ
7と四角形の断面を持つピン12とが交互に並んだ塗布
面5を有する塗布用ノズル25を示し、キャビティ7の
底面が分配口61となっている。キャビティと、そのキ
ャビティの断面の対角線に沿って隣接するキャビティと
の間に存在する経路が物質の流路となる。
7と四角形の断面を持つピン12とが交互に並んだ塗布
面5を有する塗布用ノズル25を示し、キャビティ7の
底面が分配口61となっている。キャビティと、そのキ
ャビティの断面の対角線に沿って隣接するキャビティと
の間に存在する経路が物質の流路となる。
【0042】図12の塗布用ノズル26は、2つの同心
円状リング14a、14bからなる塗布面5を持ち、そ
の底面には放射状に小さな棒状部材7a、7bが配設さ
れている。これらの小さな棒状部材の隙間が物質の分配
口61を形成している。
円状リング14a、14bからなる塗布面5を持ち、そ
の底面には放射状に小さな棒状部材7a、7bが配設さ
れている。これらの小さな棒状部材の隙間が物質の分配
口61を形成している。
【0043】図示しないが、ある実施態様では、塗布面
5は少なくとも1つの皺を設けた領域を有し、物質を拡
散させるのに好適なざらざらな表面を得ている。この皺
を設けた領域は、例えば、図5に示した楕円形の断面を
有していてもよい。
5は少なくとも1つの皺を設けた領域を有し、物質を拡
散させるのに好適なざらざらな表面を得ている。この皺
を設けた領域は、例えば、図5に示した楕円形の断面を
有していてもよい。
【図1】 本発明の塗布用ノズルを具備したディスペン
サの断面図である。
サの断面図である。
【図2】 図1のディスペンサに装着可能な、バルブを
備えた塗布用ノズルの変形例の縦断面図である。
備えた塗布用ノズルの変形例の縦断面図である。
【図3】 一方向分配用バルブを備えた図2のノズルの
変形例の縦断面図である。
変形例の縦断面図である。
【図4】 一方向分配用バルブを備えた図2のノズルの
他の変形例の縦断面図である。
他の変形例の縦断面図である。
【図5】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノズ
ルの他の変形例を示す図である。
ルの他の変形例を示す図である。
【図6】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノズ
ルの他の変形例を示す図である。
ルの他の変形例を示す図である。
【図7】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノズ
ルの他の変形例を示す図である。
ルの他の変形例を示す図である。
【図8】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノズ
ルの他の変形例を示す図である。
ルの他の変形例を示す図である。
【図9】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノズ
ルの他の変形例を示す図である。
ルの他の変形例を示す図である。
【図10】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノ
ズルの他の変形例を示す図である。
ズルの他の変形例を示す図である。
【図11】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノ
ズルの他の変形例を示す図である。
ズルの他の変形例を示す図である。
【図12】 図1のディスペンサに装着可能な塗布用ノ
ズルの他の変形例を示す図である。
ズルの他の変形例を示す図である。
1…ディスペンサ、2…塗布用ノズル、3…貯蔵部、5
…塗布面、6…保護キャップ、7…キャビティまたは
溝、13…ピストン、61…分配口、P…塗布物質、M
…物質を放出させる手段。
…塗布面、6…保護キャップ、7…キャビティまたは
溝、13…ピストン、61…分配口、P…塗布物質、M
…物質を放出させる手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 11/00 B65D 47/34 A45D 34/04
Claims (19)
- 【請求項1】 液状からペースト状の粘度を持つ物質
(P)を分配し塗布するための塗布用ノズルであって、
塗布面(5)に少なくとも1つの分配口(61)を具備
する塗布用ノズル(2、21から31)において、 前記塗布面(5)に回動自在に取り付けられ、分配され
るべき物質(P)を収納した貯蔵部(3)に連通した輸
送用管(2a、43、63)の末端、かつ前記分配口
(61)に近接して設けられた少なくとも1つの一方向
バルブ(5a、62b、66、72a)を具備し、 前記バルブが、分配されるべき物質(P)の押し出しに
よって開口し、該物質(P)の塗布時には前記輸送用管
(2a、43、63)を備えた硬質部材からなるシート
(40,62a、64)に弾性的に当接し、 前記バルブが、前記物質(P)は分配するが、外気が侵
入して該物質(P)に接触するのを防止することを特徴
とするノズル。 - 【請求項2】 前記バルブ(5a、62b、66、72
a)が、物質を分配する間は該物質の推力によって開か
れ、分配が終了すると物質貯蔵部(3)への外気の侵入
を防止し、分配後即座に物質の流出を止めるバルブであ
ることを特徴とする請求項1記載のノズル。 - 【請求項3】 前記バルブ(5a、62b、66、72
a)がノズル(2、21から31)の一部をなし、かつ
該バルブがノズルと一体に形成されていることを特徴と
する請求項1または2に記載のノズル。 - 【請求項4】 塗布面(5)に少なくとも1つのキャビ
ティまたは少なくとも1つの溝(7)を備え、前記分配
口(61)が、該キャビティまたは溝(7)の内部に設
けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
記載のノズル。 - 【請求項5】 前記キャビティまたは溝(7)が、塗布
面(5)に平行に延設され、物質が基体に塗布されたと
きに該物質が拡散する流路を形成することを特徴とする
請求項4記載のノズル。 - 【請求項6】 可撓性材料からなることを特徴とする請
求項1から5のいずれかに記載のノズル。 - 【請求項7】 ポリエチレン、ポリウレタン、またはポ
リエステルのエラストマー;ポリエーテルブロックアミ
ド;ポリビニル類;エチレン、プロピレン、及びジエン
(EPDM)のターポリマー;スチレン−ブタジエンの
ブロックコポリマー(SEBS−SIS)、シリコー
ン、ニトリルゴム、ラテックスからなる群から選択され
るエラストマー材料からなることを特徴とする請求項1
から6のいずれかに記載のノズル。 - 【請求項8】 前記可撓性材料が40から70のショア
硬度を持つことを特徴とする請求項6記載のノズル。 - 【請求項9】 塗布面(5)の形状が、平面状、凸面
状、または凹面状であることを特徴とする請求項1から
8のいずれかに記載のノズル。 - 【請求項10】 塗布面(5)が、格子状(10)に形
成されたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに
記載のノズル。 - 【請求項11】 塗布面(5)が、2組のワイヤの織物
からなり、一方の組のワイヤが他方の組のワイヤと直交
することを特徴とする請求項10記載のノズル。 - 【請求項12】 塗布面(5)が、互いに連通した多数
のキャビティ(7)によって離間された複数のピン(1
1)を備え、該キャビティの少なくとも一部が少なくと
も1つの分配口(61)を備えることを特徴とする請求
項1から11のいずれかに記載のノズル。 - 【請求項13】 規則的に間隔をあけた皺をもつ塗布面
(5)を備えることを特徴とする請求項1から12のい
ずれかに記載のノズル。 - 【請求項14】 流路が直線状または曲線状であること
を特徴とする請求項5記載のノズル。 - 【請求項15】 略尖塔形状をなし、該尖塔の側面に平
面状または僅かな凸面状の塗布面(5)が設けられ、少
なくとも1つの分配口(61)を備えることを特徴とす
る請求項1から14のいずれかに記載のノズル。 - 【請求項16】 液状からペースト状の粘度を持つ物質
(P)を分配し塗布するためのディスペンサであって、
分配されるべき物質用の貯蔵部(3)と、塗布面(5)
に少なくとも1つの分配口(61)を備えた塗布用ノズ
ル(2、21から31)と、前記物質を前記分配口を通
して放出させる手段(M)とを具備するディスペンサに
おいて、前記ノズルが、請求項1から15のいずれかの
ノズル(2、21から31)であることを特徴とするデ
ィスペンサ(1)。 - 【請求項17】 前記貯蔵部(3)が略円筒形をなし、
前記物質(P)を放出させる手段(M)が、前記貯蔵部
(3)内に摺動自在に装着されたピストン(13)によ
って構成されることを特徴とする請求項16記載のディ
スペンサ。 - 【請求項18】 前記物質(P)が化粧品用組成物であ
ることを特徴とする請求項16または17に記載のディ
スペンサ。 - 【請求項19】 前記物質(P)が、液状からペースト
状の粘度を持つ唇用組成物であることを特徴とする請求
項16から18のいずれかに記載のディスペンサ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9414652A FR2727608B1 (fr) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | Distributeur pour un produit de consistance liquide a pateuse |
FR9414652 | 1994-12-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08229461A JPH08229461A (ja) | 1996-09-10 |
JP2885675B2 true JP2885675B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=9469520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7316807A Expired - Fee Related JP2885675B2 (ja) | 1994-12-06 | 1995-12-05 | 液状からペースト状の粘度を持つ物質用ノズル及びそれを用いたディスペンサ |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5772347A (ja) |
EP (1) | EP0715820B1 (ja) |
JP (1) | JP2885675B2 (ja) |
AT (1) | ATE262294T1 (ja) |
CA (1) | CA2164380C (ja) |
DE (1) | DE69532743T2 (ja) |
ES (1) | ES2217275T3 (ja) |
FR (1) | FR2727608B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200460082Y1 (ko) | 2011-11-29 | 2012-05-02 | (주)뷰티프로모션스 | 네일 소제구 |
Families Citing this family (118)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2752608B1 (fr) * | 1996-08-20 | 1998-10-02 | Kerplas Snc | Clapet anti-retour pour organe de distribution de produit, capuchon-poussoir pour recipient de distribution equipe d'un tel clapet et procede de fabrication correspondant |
FR2762509B1 (fr) | 1997-04-28 | 2003-03-07 | Oreal | Composition cosmetique ou dermatologique comprenant un polymere filmogene, procede de maquillage et de traitement non therapeutique |
US6186686B1 (en) * | 1997-07-02 | 2001-02-13 | Henlopen Manufacturing Co., Inc. | Applicator for liquid material |
US6357945B1 (en) | 1998-01-21 | 2002-03-19 | Colgate Palmolive Company | Cosmetic dispenser |
US6336763B1 (en) | 1998-10-07 | 2002-01-08 | Colgate-Palmolive Company | Applicator for flowable substances |
US7377707B2 (en) * | 2000-02-29 | 2008-05-27 | Breidenbach Diane C | Lip product applicator |
US6607323B2 (en) | 2000-02-29 | 2003-08-19 | Diane C. Breidenbach | Lip product applicator |
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