JP2859490B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents
ディスクプレーヤInfo
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- JP2859490B2 JP2859490B2 JP4180453A JP18045392A JP2859490B2 JP 2859490 B2 JP2859490 B2 JP 2859490B2 JP 4180453 A JP4180453 A JP 4180453A JP 18045392 A JP18045392 A JP 18045392A JP 2859490 B2 JP2859490 B2 JP 2859490B2
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- Japan
- Prior art keywords
- disk
- gear
- switching
- disc
- lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Description
どのディスクプレーヤに係り、特に弾性的に支持された
ディスク駆動部が、ディスクの挿入と排出のときにロッ
クされるディスクプレーヤに関する。
を説明する構造図である。車載用のCDプレーヤでは、
ディスク駆動部121が、筺体120内にてエアーダン
パやコイルスプリングなどによる弾性支持部材122に
より弾性的に支持されており、ディスクDがディスク駆
動部121のターンテーブル123に設置されてクラン
パ124によりクランプされて駆動されるときに、車体
からの振動が弾性支持部材122により受けられ、ディ
スク駆動部121に直接伝達されないようにし、ディス
ク駆動部121に設けられた光ピックアップなどに車体
振動の影響が生じないようにしている。
は、挿入排出ローラ125とピンチローラ126が設け
られ、挿入口120aから挿入されたディスクDは、挿
入排出ローラ125とピンチローラ126とで挟まれ、
挿入排出ローラ125の反時計方向の駆動力により、デ
ィスク駆動部121内へ送り込まれる。またディスクが
排出されるときには、挿入排出ローラ125の時計方向
の駆動力により、ディスクDが挿入口120aから外部
へ排出される。なお、ディスクDがディスク駆動部12
1のターンテーブル123上にクランプされたときに
は、挿入排出ローラ125が破線で示す位置へ下降して
ディスクDから離れる。
部121をロックするロック機構が設けられており、挿
入排出ローラ125によりディスクDが送り込まれると
き、および排出されるときに、弾性支持部材122によ
り弾性的に支持されているディスク駆動部121がロッ
クされる。このロックによりディスクが挿入されまたは
排出されるときに、ディスクのが挿入されるべき目標と
なるディスク駆動部121が動かないようにし、ディス
クの正確な位置合わせとクランプとが行なわれるように
している。
CDプレーヤにおいては、ディスクDの挿入または排出
のタイミングと、ディスク駆動部121のロックならび
にロック解除のタイミングがずれると、次のような問題
が生じる。まず、ディスクの挿入動作の際、挿入排出ロ
ーラ125が上昇して、ディスクDを筺体内方に送って
いる途中または挿入排出ローラ125が実線の位置から
下降している途中で、ディスク駆動部121のロックが
解除されてしまうことがある。この場合、挿入排出ロー
ラ125とピンチローラ126とで挟持されているディ
スクDの先端が、ディスク駆動部121のターンテーブ
ル123またはクランパ124などに接触して送り込み
が確実にできないことがあり、またディスクDにも傷が
付くおそれがある。
125とピンチローラ126とでディスクDが挟持され
た時点で、ディスク駆動部121のロックが完了してい
ない場合がある。この場合も、挿入排出ローラ125の
回転により挿入口120aの方向へ排出されているディ
スクDの後端が、揺れ動いたディスク駆動部121内の
ターンテーブル123やクランパ124に当たり、ディ
スク排出がスムーズに行えず、またディスクDに傷がつ
けられるおそれがある。
あり、ディスク駆動部をロックするロック機構が動作す
る時間領域と、ディスク送り機構がディスク送り状態ま
たはディスク送りを行わない状態に切換えられる時間領
域とを別々に分け、送り動作中のディスクが、揺れ動く
ディスク駆動部に当ることのないようにしたディスクプ
レーヤを提供することを目的としている。
的に支持されたディスク駆動部と、ディスクをディスク
駆動部に送り込み且つ排出するディスク送り機構と、デ
ィスクがディスク駆動部に送り込まれるときと排出され
るときに前記ディスク駆動部をロックするロック機構と
が設けられているディスクプレーヤにおいて、前記筐体
内には、ディスク挿入時と排出時とで異なる方向へ駆動
される切換部材が設けられており、 前記ディスク挿入時
には、前記切換部材の移動力によってディスク送り機構
がディスクから離れる状態に切り換えられ、且つディス
ク送り機構がディスクから離れて所定距離移動した後は
前記切換部材の移動力によって前記ディスク送り機構が
移動させられることがなく、また前記ディスク送り機構
がディスクから離れた後の前記切換部材の移動力により
前記ロック機構によるディスク駆動部のロックが解除さ
れ、 前記ディスク排出時には、前記切換部材の移動力に
よって、前記ロック機構でディスク駆動部がロックされ
た後、さらに切換部材が移動する力によって、ディスク
送り機構がディスクに送り力を与える状態に切換えられ
ることを特徴とするものである。
切換部材の移動力によって、ディスク駆動部のロックお
よびロック解除と、ディスク送り機構の送り動作への切
換えを行なっている。ディスクが挿入されるときには、
まずディスク送り機構によりディスクがディスク駆動部
に送り込まれ、ディスク送り機構がディスクに送り力を
与えない状態に切換えられた後に、ディスク駆動部のロ
ックが解除される。逆にディスクが排出されるときに
は、ディスク駆動部がロック機構により完全にロックさ
れた後に、ディスク送り機構がディスクを送ることがで
きる状態に切換えられる。よってディスク駆動部のロッ
クが解除されているときに、ディスクに挿入または排出
の送り力が与えられることがなく、送り中のディスク
が、揺れ動くディスク駆動部に当ることがない。また、
簡単な構造で且つ共通の切換部材の動作により、ディス
ク送りの切換と、ディスク駆動部のロック機構の動作を
時期をずらして行うことができる。
る。図1ないし図3は、車載用ディスク装置のディスク
送り装置および動力切換装置を示す筺体の側面図であ
る。図中の符号1は車載用ディスク装置の筺体である。
この筺体1の内部には、ディスク駆動部6が弾性部材を
介して設置されている。図9はこのディスク駆動部6を
図3のIX矢視方向から斜視図で示している。
1または小径のディスクD2が設置されるターンテーブル
2が設けられている。このターンテーブル2はディスク
駆動部6内に設けられたモータにより回転駆動される。
図3に示すように、ディスク駆動部6には、クランプア
ーム3が軸4を中心として回動自在に支持されており、
このクランプアーム3の先部には、大径のディスクD1
または小径のディスクD2をターンテーブル2上に位置
決めして設置するクランパ5が設けられている。このク
ランパ5はディスクD1またはD2が設置された状態に
て、スプリング(図示せず)によりターンテーブル2の
方向に圧接される。また通常はクランパ5とターンテー
ブル2とが磁力により互いに引き付けられるように構成
され、この吸着力により、ディスクD1またはD2がター
ンテーブル2とクランパ5とで挟持される。またディス
ク駆動部6にはターンテーブル2に設置されたディスク
D1またはD2に対向して光学的に情報の再生を行う光学
式ピックアップ7(図19参照)が設けられている。
は、図示右側がディスクD1またはD2の挿入口である。
この挿入口側には、筺体1の内側面に支持された軸11
が固定され、この軸11にローラブラケット12が回動
自在に支持されている。このローラブラケット12は筺
体1の側板(図示手前側の側板)1aの内面に沿って設
けられているものであり、このローラブラケット12と
一体に折り曲げられた連結板12aにより、他方の側板
(図示奥側の側板)の内側に設けられたローラブラケッ
トと互いに連結されている(図5にはローラブラケット
12と連結板12aの平面形状が示されている)。また
連結板12aの図示右端部は上方に折り曲げられてお
り、この折り曲げ部に、装填されたディスクの図示右端
部に対向する遮蔽板12bが一体に形成されている。こ
の遮蔽板12bは、筺体1内に送り込まれてターンテー
ブル2までガイドされる途中のディスクが図示右方向へ
抜け出るのを防止するためのものである。このローラブ
ラケット12の図示右端部と筺体1との間にはスプリン
グ18が掛けられており、ローラブラケット12はこの
スプリング18により時計方向へ付勢されている。
12cが形成されており、この長穴12c内にローラ軸
13の端部外周に設けられたスリーブ14が挿通されて
いる。さらにこのスリーブ14は、筺体1の側板1aに
形成された円弧溝1b内に挿入されている。この円弧溝
1bはその左側に設けられたギヤ軸15を中心とした所
定半径の円弧軌跡に沿って形成されている。また前記ロ
ーラ軸13には挿入排出ローラ16が固定されている
(挿入排出ローラ16の平面形状は図5参照)。ローラ
ブラケット12が軸11を中心として回動すると、ロー
ラ軸13は軸11を中心として図1と図3に示す円弧軌
跡(A)にて回動しようとするが、ローラ軸13はスリ
ーブ14を介してローラブラケット12の長穴12c内
にて移動できるため、ローラ軸13は長穴12c内を摺
動して前記円弧溝1bに沿って、ギヤ軸15を中心とし
た円弧軌跡で移動することになる。
上方に対向するローラシュー17が設けられており、図
1と図2に示すように、円弧溝1bにガイドされてロー
ラ軸13が上昇すると、挿入排出ローラ16は前記スプ
リング18の付勢力によりローラシュー17に圧接し、
ディスクD1またはD2は挿入排出ローラ16とローラシ
ュー17との間に狭圧される。ローラブラケット12の
図示右側の下部にはピン21により駆動リンク22が回
動自在に連結されている。この駆動リンク22の先端に
は制御ピン23が固定されており、この制御ピン23
は、筺体1の側板1aに形成されたガイド溝1c内に挿
入されている。このガイド溝1cは直線部(a)と円弧
部(b)とから構成されている。
る。筺体1の側板1aに支持されている前記ギヤ軸15
には、小径ギヤ26、大径ギヤ27および中径ギヤ28
が回転自在に支持され、この3つのギヤ26,27,2
8は一体となって回動する。前記モータMの出力軸に設
けられたウオームギヤ25は前記小径ギヤ26と噛み合
っている。また前記ローラ軸13の端部には従動ギヤ2
9が固定されており、この従動ギヤ29が前記大径ギヤ
27と噛み合っている。モータMの動力がウオームギヤ
25により小径ギヤ26に伝達されると、小径ギヤ2
6、大径ギヤ27、中径ギヤ28が一緒に回転し、この
動力は大径ギヤ27から従動ギヤ29に伝達され、この
従動ギヤ29と一体のローラ軸13ならびに挿入排出ロ
ーラ16が駆動される。ただし、従動ギヤ29とローラ
軸13との間には滑りクラッチが介在しており、挿入排
出ローラ16への負荷が大きいときには、この滑りクラ
ッチにて、従動ギヤ29とローラ軸13とが滑るように
なっている。
設けられている。この動力伝達機構40は、前記モータ
Mの動力を所定のタイミングにて切換レバー31に伝達
し、この切換レバー31を(B)−(C)方向へ駆動す
るためのものである。この切換レバー31は、筺体1の
底部に設けられたガイド部材により(B)−(C)方向
ヘ摺動自在に支持されているものである。この切換レバ
ー31の図示右部には折曲片31aが設けられており、
この折曲片31aには駆動溝31bが切り欠かれて形成
されている。切換レバー31が図1の位置から(C)方
向ヘ距離Laだけ移動したときに前記駆動溝31bが駆
動リンク22に設けられた制御ピン23に嵌合し、その
後切換レバー31が(C)方向ヘLbだけ駆動されるこ
とにより、駆動リンク22を介してローラブラケット1
2が回動駆動される。
1に示すように(B)側へ移動しているときが、ディス
クDの挿入を待機している状態であり、図3に示すよう
に(C)側へ移動しているときが、ディスク駆動部6に
てディスクのクランプが完了した状態である。図22は
切換レバー31の(B)−(C)方向への移動距離とこ
の移動に伴う各部の駆動状態を示しているが、同図(I
I)では、切換レバー31が図1の位置から(C)方向
へ移動したときに、ローラブラケット12が駆動され始
めるまでの距離Laと、ローラブラケット12の回動に
より、挿入排出ローラ16が図3に示す位置まで下降す
るまでの切換レバー31の移動量Lbを示している。
介して挿入排出ローラ16を上下に移動させるだけでな
く、他の駆動制御も行う。例えば切換レバー31が図1
の位置から(C)方向ヘ移動して図3のディスク装填完
了位置に至る間に、この切換レバー31の移動力によ
り、クランプアーム3が軸4を中心として時計方向へ駆
動され、クランパ5によりディスクDがターンテーブル
2にクランプされる。逆に、切換レバー31が図3の位
置から(B)方向ヘ移動して図1の位置に至る間に、ク
ランプアーム3が上昇し、クランパ5がターンテーブル
2から離れてディスクDのクランプが解除される。図2
2(I)に示すように、切換レバー31が駆動されると
きに、クランパ5が下降しあるいは上昇するときのタイ
ミングは、前記挿入排出ローラ16が下降しまたは上昇
するタイミングとほぼ同じであり、クランプアーム3を
駆動しているときの切換レバー31の移動量はほぼLb
である。
プアーム3が設けられているディスク駆動部6は、図1
9に示すように、筺体1内にてオイルダンパーやエアー
ダンパーなどの弾性部材110a,110b,110c
を介して支持されている。図3に示すディスククランプ
状態では、ディスク駆動部6が前記ダンパーなどにより
浮上支持された状態となり、車体振動がディスクDの再
生動作に影響を与えないようになっている。またディス
クDを装填しまたは排出するときにはディスク駆動部6
が筺体1の内部にロックされ、ディスクが確実に装填さ
れ且つ排出できるようになる。前記切換レバー31はこ
のロック機構をも動作させる機能を有している。
31は筺体1の底面にて、ガイドピン111,111に
導かれて(B)−(C)方向へ移動自在となっている
が、前記動力伝達機構40により、図3の状態から切換
レバー31が(B)方向へ駆動されるときに、切換レバ
ー31の図示右端に設けられた連結ピン112により中
間リンク113が軸113bを中心として図19におい
て時計方向へ駆動され、この中間リンク113により、
ロックアーム114が(H)方向へ駆動される。このと
きロックアーム114にピン115aを介して連結され
ているロック部材115が軸116を中心として時計方
向へ駆動され、同様にピン117aを介してロックアー
ム114に連結されているロック部材117が軸117
bを中心として反時計方向へ駆動され、それぞれのロッ
ク部材115と117により、ディスク駆動部6がロッ
クされる。
部材118の駆動片118aに係合されており、切換レ
バー31が(B)方向へ移動すると、ロック部材118
が軸119を中心として反時計方向へ駆動され、このロ
ック部材118によりディスク駆動部6がロックされ
る。逆に切換レバー31が(C)方向へ移動するときに
は、ロックアーム114が(J)方向へ駆動され、ロッ
ク部材115が反時計方向、ロック部材117が時計方
向へ駆動され、さらにロック部材118が時計方向へ駆
動されて、ディスク駆動部6のロックが解除される。
ー31が図3に示すディスク再生位置から(B)方向へ
最初にLcだけ移動するときに、前記ロック機構のロッ
ク動作が行なわれる。すなわち図19において、切換レ
バー31が最初に(B)方向へLcだけ移動するとき
に、中間リンク113が時計方向へ駆動され、ロックア
ーム114が(H)で示すロック方向へ駆動され、ロッ
ク動作が行なわれる。そしてその後は、連結ピン112
が中間リンク113の摺動部113aを摺動することに
なる。逆に図1の状態からディスク再生モードへ移行す
る際、切換レバー31が(C)方向へ移動するときの最
後のLcの距離の移動により、図19に示すロック機構
のロックが解除される。
ット12を駆動する駆動リンク22に設けられている制
御ピン23が駆動溝31bに掛止されて、ガイド溝1c
の直線部(a)に沿って右方向へ距離Lbだけ移動させ
られるときに、駆動リンク22を介して挿入排出ローラ
16が下降させられ、逆に、制御ピン23が直線部
(a)に沿って左方向へ移動させられるときに挿入排出
ローラ16が上昇させられる。またガイド溝1cの円弧
部(b)は図3に示す位置にあるピン21を中心とする
円弧軌跡であるため、図3に示すように挿入排出ローラ
16が下降した後に、さらに切換レバー31が距離Ld
だけ移動し制御ピン23が円弧部(b)内を移動させら
れる間、ローラブラケット12は駆動されない。
ク機構によりディスク駆動部6を浮上状態からロックさ
せまたはロック解除させる際の切換レバー31の移動L
cは、制御ピン23が円弧部(b)内を移動している距
離Ld内である。すなわち、切換レバー31が図1の挿
入待機状態から(C)方向へ移動するときには、クラン
パ5が下降して、挿入排出ローラ16の下降が完了し、
ディスク駆動部6へのディスク装填が完了した後に、デ
ィスク駆動部6のロック解除が開始される。逆に切換レ
バー31が図3のディスククランプ状態から(B)方向
へ移動するときには、切換レバー31が最初にLcだけ
移動してディスク駆動部6のロックが完了した後に、ク
ランパ5が上昇してディスククランプが解除され且つ挿
入排出ローラ16が上昇する。
る。図4は主に動力伝達機構40の構造を示す正面図、
図5はその平面図、図6は図5の一部断面図、図7は動
力伝達機構40を筺体1の内方から見た分解斜視図であ
る。図7などにおいて、符号1dは筺体1の一部となっ
ている機構支持板である。この機構支持板1dは、図1
などに示す筺体1の側板1aの外側に間隔を開けるなど
にして設けられている。あるいは機構支持板1dと筺体
1の側板1aとが一体であってもよい。
内側には、タイミングレバー41、切換ギヤ42、円板
カム43が順に重ねられて配置されている。図6の断面
図に示すように、円板カム43にはリング状ボス43a
が形成されてこのボス43aが切換ギヤ42の中心穴4
2aに挿入されている。そして機構支持板1dに固定さ
れた支持軸44が円板カム43の中心穴43bに挿入さ
れている。この支持構造により、切換ギヤ42と円板カ
ム43とがそれぞれ独立して、支持軸44を中心として
回動自在となっている。また図6に示すように、切換ギ
ヤ42の機構支持板1d側の面にはリング状ボス42b
が形成され、このリング状ボス42bが機構支持板1d
につき当ることにより、切換ギヤ42と機構支持板1d
との間に微小な隙間が形成されている。前記タイミング
レバー41はこの隙間内に介装されている。そして切換
ギヤ42は図1などに示した前記中径ギヤ28と噛み合
っている。
動アーム45が設けられている。このレバー駆動アーム
45の上端の支持穴45aは、機構支持板1dに植設さ
れた支持軸49に回転自在に支持されている。レバー駆
動アーム45の下端には駆動片45bが設けられ、この
駆動片45bが、前記切換レバー31に形成された溝3
1cに係合されている。レバー駆動アーム45の腕部先
端にはフォロウピン45cが設けられ、このフォロウピ
ン45cが、円板カム43の内側表面に形成されたカム
溝43c内に移動自在に挿入されている。円板カム43
が回転すると、カム溝43cの形状に応じてレバー駆動
アーム45が支持軸49を中心として揺動駆動され、そ
の揺動方向に応じて、前記切換レバー31が(B)方向
または(C)方向へ駆動される。
ギヤ42の背面には支持突起42cが一体に形成され、
前記タイミングレバー41に形成された穴41aはこの
支持突起42cに挿通されている。この構造によりタイ
ミングレバー41は切換ギヤ42と一緒に支持軸44を
中心として回動し、さらにタイミングレバー41は切換
ギヤ42に対し支持突起42cを中心として揺動動作で
きるようになっている。
46が回転自在に外装されたタイミングピン47が植設
されており、このタイミングピン47は切換ギヤ42に
形成された長穴42d内を通過して円板カム43の外周
面方向へ突出している。また切換ギヤ42の背面には突
起42eが形成されており、この突起42eとタイミン
グレバー41の自由端との間にスプリング48が掛けら
れ、このスプリング48の付勢力によりタイミングレバ
ー41は支持突起42cを中心として図7における反時
計方向(図1などでは時計方向)へ付勢されている。ま
たタイミングレバー41の自由端付近には下方向に延び
る解除突起41bが一体に形成されている。一方、前記
機構支持板1dには切換ギヤ42の方向へ突出する一対
の解除ピン51が植設されている。前記タイミングレバ
ー41に形成されている解除突起41bは、あるタイミ
ングのときに前記解除ピン51と当接し、解除突起41
bの傾斜面によりタイミングレバー41は支持突起42
cを中心として図7において時計方向(図3などでは反
時計方向)ヘ押し出される。
には、沈降ガイド溝42fが形成されている。また円板
カム43の外周面の一ヶ所には起動溝43dが形成され
ている。前記タイミングレバー41はスプリング48に
より図7において反時計方向へ付勢されているため、外
部からの規制が無い場合には、このスプリング48の付
勢力によりタイミングピン47およびローラ46が上記
起動溝43d内に落ち込むことができるようになる。
位置にはトリガーレバー56が設けられている。このト
リガーレバー56は筺体1の上部を覆うカバー70に設
けられた支持ピン57を支点として水平面方向へ回動自
在に支持され、且つスプリング58により図7において
時計方向へ付勢されている。トリガーレバー56には閉
鎖板56aとその上方向に間隔を開けて位置する摺動板
56bとが一体に設けられている。またトリガーレバー
56の自由端には磁性体製の吸着部材59がピン59a
により回動自在に支持されている。また前記支持ピン5
7が設けられたカバー70には前記吸着部材59に対向
する電磁石60が設けられている。
により時計方向へ付勢されているため、この付勢力によ
り摺動板56bは前記切換ギヤ42の内側表面に接触
し、この接触状態のまま切換ギヤ42が回転する。切換
ギヤ42が図7に示すような回転位相すなわち沈降ガイ
ド溝42fが上向きの回転位相となると、摺動板56b
がこの沈降ガイド溝42f内に落ち込み、このとき閉鎖
板56aが、図8に示すように、円板カム43の起動溝
43dの開口部(円板カム43の外周面が切れる部分)
を閉鎖する。よって長穴42dから突出して切換ギヤ4
2と共に回動するタイミングピン47は、起動溝43d
内に落ち込むことなく、円板カム43の外周面から閉鎖
板56aの上を通りそのまま外周面を移動するようにな
る。
bが切換ギヤ42の内表面を摺動しているとき(沈降ガ
イド溝42fに落ち込んでいないとき)には、トリガー
レバー56は図5にて破線で示すように反時計方向へ回
動させられた状態となり、前記吸着部材59が電磁石6
0の鉄芯60aに接触しあるいはわずかな隙間で対向す
るようになる。このとき電磁石60のコイルに通電すれ
ば、吸着部材59は鉄芯60aに吸着される。吸着部材
59が鉄芯60aに吸着されると、切換ギヤ42の沈降
ガイド溝42fが摺動板56bに対向した回転位相にな
っても、摺動板56aは沈降ガイド溝42f内に落ち込
まず、閉鎖板56bにより、円板カム43の起動溝43
dは閉鎖されない。よってこのときには、タイミングピ
ン47が起動溝43d内に入り、その後は切換ギヤ42
と共に円板カム43が一体となって回転する。
を位置決めする機構を説明する。前述のように、筺体1
の内部には、ディスク駆動部6がダンパーなどの弾性支
持部材110a,110b,110cにより弾性的に浮
上して設けられている。図9に示すように、筺体1の上
部を覆うカバー70には、折曲片70a,70aが設け
られ、この折曲片70a,70aに形成された支持穴7
0b,70bに切換軸71が回動自在に支持されてい
る。この切換軸71に、小径位置決めピン108aと1
08bが固定されている。切換軸71のほぼ90度の回
動により、小径位置決めピン108aと108bは
(二)の水平姿勢と(ハ)の垂直姿勢との間を移動す
る。図20に示すように、小径位置決めピン108aと
108bが垂直姿勢(ハ)のとき、挿入口から送られた
小径のディスクD2がこの小径位置決めピン108a,
108bに当って位置決めされ、このとき小径のディス
クD2の中心がターンテーブル2上に位置決めされる。
には、大径のディスクD1を位置決めする大径位置決め
ピン107aと107bが設けられており、大径のディ
スクD1が挿入口から送られたときには、ディスクD1が
大径位置決めピン107a,107bに当たり、その中
心部がターンテーブル2上に位置決めされる。この実施
例では、図2と図3に示すように、大径位置決めピン1
07aと107bはクランプアーム3の下面に固定され
ている。
端部には、従動歯車としての扇歯車72と、ばね掛けア
ーム73とが設けられている。前記切換レバー31の図
示左端には、ばね掛けピン74が設けられており、この
ばね掛けピン74と前記ばね掛けアーム73の孔73a
に、トーションばね75のそれぞれの腕75a,75b
の先端が掛止されている。図1に示すように、切換レバ
ー31が(B)方向へ移動した時点では、トーションば
ね75がばね掛けアーム73に対してf1方向の力を与
え、よって切換軸71に設けられた小径位置決めピン1
08a,108bは垂直姿勢(ハ)にて安定する方向に
付勢される。また図3に示すように、ディスククランプ
完了状態にて、切換レバー31が(C)方向へ移動した
状態では、トーションばね75によりばね掛けアーム7
3にf2方向の力が与えられ、よってこのときには小径
位置決めピン108a,108bは水平姿勢(二)にて
安定する方向へ付勢される。
80が軸81により回転自在に支持されている。この駆
動歯車部材80は、部分歯車82と83が接合されてい
る。図1および図13(I)などに示すように、前記切
換レバー31の図示左端部分の上辺にはラック31dが
一体に形成されており、このラック31dと前記一方の
部分歯車82の歯部82aとが噛み合い可能な位置関係
となっている。さらに図13(I)などに示すように、
部分歯車82には、歯部82aの歯先の縁部に連続する
摺動面82bが形成されている。
3およびその歯部83aを破線にて示している。図13
(II)などはこの部分歯車83の形状を解りやすくす
るために部分歯車82とは別に示している。この部分歯
車83の歯部83aは、前記扇歯車72に噛み合うこと
のできる位置関係となっている。さらに、駆動歯車部材
80にはばね掛けピン84が一体に形成され、このばね
掛けピン84と、筺体1の側板1aに固定されたピン8
5との間に中立ばね(コイルばね)86が掛けられてい
る。図1,図3および図13(I)などに示すように、
駆動歯車部材80に外力が与えられていない状態では、
駆動歯車部材80は中立ばね86により中立姿勢にて安
定する方向に付勢される。
ャーシ6aの上面にはフック91が軸92を中心として
回動自在に設けられている。このフック91は、ディス
ク駆動部6に設けられたモータ動力により回動駆動され
る。そしてこのフック91が反時計方向へ駆動される
と、一方の小径位置決めピン108bの先端に設けられ
た掛止突起90が、(ハ)の姿勢にてフック91の溝9
1aに保持され、小径位置決めピン108aと108b
がロックされる。このロックは、挿入されるのが小径の
ディスクD2であると検知されたときに行なわれ、大径
のディスクD1であると検知されたときには、フック9
1は駆動されない。
まず動力伝達機構40による動力伝達の切換え動作につ
いて説明する。図11(I)ないし(IV)は、動力伝
達機構40における、切換ギヤ42と円板カム43の回
転位相を示し、図12(I)ないし(IV)は、円板カ
ム43が回転するときにカム溝43cにより駆動される
レバー駆動アーム45の揺動角度を示している。この図
11と図12は、共に図1ないし図3と同じ方向から動
力伝達機構40を見た状態を示している。
径ギヤ26に伝達され、この小径ギヤ26と共に回転す
る中径ギヤ28から切換ギヤ42に伝達される。ディス
クDが挿入されるときには、モータMの動力により切換
ギヤ42は図1において反時計方向((F)方向)へ回
転駆動され、またディスクDが排出されるときには、モ
ータMの動力により切換ギヤ42は図3において時計方
向((E)方向)へ駆動される。なお切換ギヤ42が
(F)方向へ回転駆動されるときには、同じモータMの
動力により従動ギヤ29ならびに挿入排出ローラ16が
同じく(F)方向へ駆動され、切換ギヤ42が(E)方
向へ回転駆動されるときには、従動ギヤ29と挿入排出
ローラ16が同じく(E)方向へ駆動される。
(I)で示す位相であり、図12(I)に示すように、
レバー駆動アーム45に設けられたフォロウピン45c
は、円板カム43のカム溝43cの始端の溝部(d)に
嵌入して、円板カム43とレバー駆動アーム45がロッ
クされた状態になっている。よってこのレバー駆動アー
ム45の駆動片45bが係合している切換レバー31
は、(B)方向へ移動した状態となっている。円板カム
43はその姿勢のままフォロウピン45cによりロック
されて回転しないため、前記モータMが始動すると、切
換ギヤ42のみが(F)方向へ回転し始める。
き、スプリング48により付勢されたタイミングレバー
41に設けられたタイミングピン47は切換ギヤ42の
長穴42dから突出した状態で円板カム43の外周面に
圧接させられ、タイミングピン47の外周に設けられた
ローラ46が円板カム43の外周面を転動する。モータ
Mが始動した最初の時点では、図5と図7に示す電磁石
60のコイルには通電されず、トリガーレバー56はス
プリング58により常に時計方向へ付勢されており、こ
の付勢力により摺動板56bが切換ギヤ42の内側表面
に当接して、切換ギヤ42の回転により摺動板56bの
先端と切換ギヤ42の表面とが常に摺動している。また
切換ギヤ42がほぼ360度回転する度に摺動板56b
が切換ギヤ42の沈降ガイド溝42f内に落ち込み、こ
の落ち込んだときにのみ摺動板56bの下側に設けられ
た閉鎖板56aが円板カム43の起動溝43dの開口部
に入り込みこれを閉鎖する(図8の状態)。
2dから突出しているため、沈降ガイド溝42fとほぼ
同じ位相にて円板カム43の外周面を移動している。よ
ってこのタイミングピン47が起動溝43d上を通過し
ようとするときには、図8に示すように起動溝43dが
閉鎖板56aによって塞がれる。したがって、タイミン
グピン47は円板カム43の外周面を移動して、起動溝
43dを塞ぐ閉鎖板56aの上を移動することにより起
動溝43d内に落ち込むことなくそのまま円板カム43
の外周面を移動する。すなわち図1の状態からモータM
の動力により切換ギヤ42が(F)方向へ始動されて
も、当初は円板カム43が回動せず、切換ギヤ42だけ
が回転し、切換ギヤ42と共に移動するタイミングピン
47は起動溝43d内に落ち込むことなく円板カム43
の外周面を移動する。
排出ローラ16とローラシュー17とで、ディスクD1
またはD2が挟持され、挿入排出ローラ16の(F)方
向の連続回転によりディスクD1またはD2は、筺体1の
内方へ送り込まれる。この途中のあるタイミング、すな
わちこの実施例では、大径のディスクD1の場合にはこ
れが大径位置決めピン107a,107bに当った時
点、また小径のディスクD2の場合にはこれが小径位置
決めピン108a,108bに当った時点(図2に示す
時点)で、図5と図7に示す電磁石60に通電される。
この通電により、吸着部材59は電磁石60の鉄芯60
aに吸着させられる。すなわち図5にて破線で示すよう
に、電磁石60の鉄芯60aに接触しあるいは狭い間隔
にて対向している吸着部材59が鉄芯60aに吸着さ
れ、トリガーレバー56は反時計方向へ回動した姿勢に
維持される。
イド溝42fが摺動板56bの位置に来てもこの摺動板
56bが沈降ガイド溝42f内に落ち込むことがなく、
閉鎖板56aにより起動溝43dは閉鎖されない。その
ため長穴42dから突出するタイミングピン47が起動
溝43dの位置へ移動すると、タイミングレバー41を
付勢しているスプリング48の力によりタイミングピン
47が起動溝43d内に落ち込む(図2と図11(I
I)参照)。よってその後の切換ギヤ42の(F)方向
の回転に円板カム43が追従し、円板カム43が一緒に
(F)方向へ回転する。
って(F)方向へ回転する最初の段階で、フォロウピン
45cは、円板カム43のカム溝43cの溝部(d)か
ら抜け出て、直線上の起動部(e)内を通過する(図1
2(II)参照)。このときレバー駆動アーム45は
(F)方向へ小角度回動させられ、レバー駆動アーム4
5の駆動片45bにより切換レバー31が(C)方向へ
短い距離だけ移動させられる。この切換レバー31の移
動距離を図22ではL1で示している。
ン45cが起動部(e)の終端に移動し、切換レバー3
1が前記L1の距離だけ(C)方向へ移動すると、フォ
ロウピン45cが、カム溝43cにて支持軸44を中心
とする円弧状に形成されたタイミング設定部(f)内を
移動する。このときはフォロウピン45cがタイミング
設定部(f)を移動するだけで、切換レバー31は停止
したままである。この切換レバー31が停止していると
きの切換ギヤ42および円板カム43の回転角度を図1
2(III)にて符号θで示している。図22(V)で
は、切換レバー31がL1だけ(C)方向へ移動した後
に停止しているときの時間を、切換ギヤ42と円板カム
43の回転角度θにて表わしている。
板カム43がθだけ回動すると、フォロウピン45c
は、カム溝43cの終端駆動部(g)に入る。その後に
円板カム43が(F)方向へ角度αだけ回動するとき
に、レバー駆動アーム45が(F)方向に大きく駆動さ
れ、駆動片45bにより、切換レバー31が(C)方向
へ駆動される。このときの切換レバー31の(C)方向
への移動量を、図22にてL2で示している。このL2の
距離は、最初に切換レバー31が(C)方向へ起動され
るときの距離L1よりも2倍以上長くなっている。
V)に示すように(θ+α)の角度だけ回転し、切換レ
バー31が(C)方向への移動が完了すると、図11
(III)に示すように、タイミングレバー41に設け
られた解除突起41bが、機構支持板1dに設けられた
解除ピン51に当たり、タイミングレバー41が半径方
向外側へ押し出され、タイミングピン47は起動溝43
dから抜け出て円板カム43の外周面に沿って移動し始
める。このとき、フォロウピン45cはカム溝43cの
終端駆動部(g)の終端部に係合して、この状態で円板
カム43およびレバー駆動アーム45がロックされる。
よって図11(III)と図12(IV)および図3に
示す角度にて円板カム43の回動は停止し、切換ギヤ4
2のみが(F)方向に回動する。そしてタイミングピン
47が起動溝43dから抜け出てわずかな角度だけ回動
した時点で、モータMが停止し、切換ギヤ42が停止す
る。これが図3に示すディスククランプ完了状態であ
る。なお図5と図7に示す電磁石60はこの時点まで通
電され続け、図3の状態に切換えられたときに、通電が
停止し、トリガーレバー56が自由状態となる。
モータMにより切換ギヤ42が(E)方向へ駆動される
場合について説明する。図3に示す状態からモータMに
より切換ギヤ42が(E)方向へ駆動されると、切換ギ
ヤ42と共にタイミングレバー41が一緒に回動し、こ
のタイミングレバー41に設けられているタイミングピ
ン47が円板カム43の外周面を移動する。このときに
は、最初から電磁石60には通電されず、トリガーレバ
ー56は自由状態である。このときの当初の円板カム4
3の回転位相は図3に示す角度であり、起動溝43dは
閉鎖板56aから離れている。よって切換ギヤ42が
(E)方向へわずかに回動した時点でタイミングレバー
41を付勢しているスプリング48の弾性力によりタイ
ミングピン47が円板カム43の起動溝43d内に落ち
込む(図11(III)参照)。その後は切換ギヤ42
の回転に円板カム43が追従して(E)方向へ回転す
る。
(E)方向へ回転し始めた最初の時点では、図22に示
すように、レバー駆動アーム45の駆動片45bによ
り、切換レバー31がL2だけ(B)方向へ駆動され、
その後カム溝43cのタイミング設定部(f)により、
円板カム43がθだけ回転する間、切換レバー31は停
止する。フォロウピン45cがタイミング設定部(f)
内の終端に達して起動溝(e)に移動すると、切換レバ
ー31が(B)方向へL1だけ駆動されて、図12
(I)に示す位相に戻り、この時点で、溝部(d)にフ
ォロウピン45cが落ち込み、円板カム43とレバー駆
動アーム45がロックされる。このとき図11(IV)
に示すように、タイミングレバー41の解除突起41b
が解除ピン51に当たり、タイミングレバー41が半径
外方へ押し出され、タイミングピン47が円板カム43
の起動溝43dから抜け出る。
へ回転するときには、電磁石60への通電されていない
ため、トリガーレバー56はスプリング58の弾性力に
より時計方向へ付勢されている。したがって、タイミン
グピン47が起動溝43dから抜けでた後は、切換ギヤ
42のみが(E)方向へ回転し続け、タイミングピン4
7が次に円板カム43の起動溝43dの位置へ至ったと
きには、トリガーレバー56を付勢しているスプリング
58の力により摺動板56bが切換ギヤ42の沈降ガイ
ド溝42fに落ち込み、閉鎖板56aが図8に示すよう
に起動溝43dを閉鎖し、タイミングピン47は起動溝
43d内に落ち込むことなく、円板カム43の周囲を回
転し続ける。すなわち、円板カム43が図12(IV)
から同図(I)の位相に戻ると、その後は切換ギヤ42
のみが回転し、所定の回転数だけ回転した後、すなわち
ディスクが排出された時点でモータMが停止する。
動機構の動作およびディスクの挿入と排出動作について
説明する。図13から図18は、位置決め部材の駆動機
構の動作を順に示している。それぞれの図において
(I)は、駆動歯車部材80の一方の部分歯車82と、
切換レバー31に形成されたラック31dとの噛み合い
関係を示し、(II)は部分歯車83と扇歯車72との
噛み合い関係を別個に示している。
1またはD2が挿入されると、挿入検知部からの出力によ
り図1の待機状態から動力伝達機構40の切換ギヤ42
が(F)方向へ始動し、挿入排出ローラ16が同じく
(F)方向へ回転し始めて、挿入排出ローラ16とロー
ラシュー17とで挟持されたディスクD1またはD2が図
示左方向へ送り込まれる。このとき未だ切換レバー31
は(B)方向へ移動したまま動かず、図13(I)に示
すように、トーションばね75は、ばね掛けアーム73
をf1方向へ付勢しているため、小径位置決めピン10
8aと108bは垂直姿勢(ハ)となっている。
2であると検知されたときには、図9に示すフック91
が反時計方向へ駆動され、小径位置決めピン108bの
先端の掛止突起90が、フック91の溝91aに保持さ
れ、小径位置決めピン108aと108bが垂直姿勢
(ハ)にてロックされる。よって挿入排出ローラ16の
(F)方向の回転により送り込まれた小径のディスクD
2は、小径位置決めピン108aと108bに当って、
その中央部がターンテーブル2上に位置決めされる。こ
の位置決めされた状態は、図22に示したのと同じであ
る。
あると判断されたときには、図9に示すフック91が駆
動されず、小径位置決めピン108aと108bはロッ
クされない。よって挿入排出ローラ16により大径のデ
ィスクD1が送り込まれると、その外周部が、図13
(I)に示すように垂直姿勢となっている小径位置決め
ピン108aと108bに当る。ディスクD1の挿入送
り力により、位置決めピン108aと108bが押さ
れ、切換軸71と共に小径位置決めピン108aと10
8bは(二)方向へ回転させられる。小径位置決めピン
108aと108bが(二)方向へ回転させられると、
トーションばね75の付勢力の作用方向が変わり、小径
位置決めピン108aと108bは(二)の水平姿勢で
安定させられる。このように小径位置決めピン108a
と108bが(二)方向へ逃げてその方向に安定するた
め、大径のディスクD1はそのまま筺体内に挿入され、
クランプアーム3の下面に固定された大径位置決めピン
107a,107bに当たり、ディスク中央部がターン
テーブル2上に位置決めされる。
08a,108bに当って位置決めされ、または図2に
示すように、大径のディスクD1が大径位置決めピン1
07a,107bに当って位置決めされた時点で、動力
伝達機構40の電磁石60が吸着され、その後の切換ギ
ヤ42の回転では、トリガーレバー56の閉鎖板56a
が円板カム43の起動溝43dを閉鎖しない。よって切
換ギヤ42の(F)方向の回転により、タイミングピン
47が起動溝43dと係合して円板カム43が(F)方
向へ回転しはじめる。円板カム43のカム溝43cの起
動溝(e)により、切換レバー31はまず図22に示す
L1の距離だけ(C)方向へ移動駆動され、その後カム
溝43cのタイミング設定部(f)により、切換レバー
31が停止して円板カム43だけが回転し、さらにその
後カム溝43cの終端駆動部(g)により、切換レバー
31がL2だけ駆動されて図3の状態になる。なおこの
間ディスクD1またはD2は、位置決めピン108a,1
08bまたは107a,107bに当っており、しかも
従動ギヤ29は(F)方向へ回転するため、従動ギヤ2
9とローラ軸13との間は滑りクラッチにより滑りが生
じる。
L2だけ移動する間、図13と図14に示すように、切
換レバー31のラック31dは部分歯車82の摺動面8
2bを摺動するだけであり、中立ばね86により引かれ
ている駆動歯車部材80の回転角度はほとんど変らな
い。そして切換レバー31が(C)方向へ完全に移動し
た状態では、図15(I)に示すように、トーションば
ね75の付勢方向はf2方向に変わり、小径位置決めピ
ン108a,108bは水平姿勢(二)の方向へ付勢さ
れる。
大径のディスクD1が送り込まれるときには、このディ
スクD1に押されて小径位置決めピン108a,108
bは既に(二)の姿勢に回動して安定させられている。
逆に小径のディスクD2が挿入されたときには、図9に
示すフック91により、トーションばね75の付勢方向
にかかわらず、小径位置決めピン108a,108bが
垂直姿勢(ハ)にロックされている。よって小径のディ
スクD2の場合には、切換レバー31が(C)方向へあ
る程度移動した後の、所定のタイミングでフック91を
駆動してロックを解除すると、小径位置決めピン108
a,108bはトーションばね75の弾性力により
(二)方向へ跳ね上げられる。このロックを解除するタ
イミングは、図22においてクランプアーム3が下降し
クランパ5によりディスクD2がターンテーブル2上に
クランプされた後のLeの期間の所定の時期である。
ディスクD1または小径のディスクD2が送り込まれ、そ
れぞれの位置決めピン107a,107bまたは108
a,108bに当ってからクランパ5によりディスクが
クランプされるが、このクランプされるタイミングは図
22(I)に示すとおりである。また同図(II)に示
すように、挿入排出ローラ16が下降するタイミングも
クランプと同じである。すなわち、切換レバー31が
(C)方向へL1だけ移動し、その後θの角度だけ円板
カム43が回転した後、さらにL2だけ移動するとき
に、切換レバー31の図示右端の駆動溝31bが制御ピ
ン23に当たり、その後に切換レバー31がLbだけ移
動する間に駆動リンク22によりローラブラケット12
が反時計方向へ駆動され、挿入排出ローラ16がディス
クから離れて下降する。そして、小径のディスクD2の
場合にはディスククランプが完了し、挿入排出ローラ1
6がディスクから離れて下降した後に、フック91によ
る小径位置決めピン108a,108bのロックが解除
される。
クランパ5によりディスクがクランプされ、且つ挿入排
出ローラ16が下降した後に、切換レバー31により図
19にロック機構のロックアーム114が(I)方向へ
駆動されるなどし、弾性支持部材110a,110b,
110cにより浮上支持されているディスク駆動部6の
ロックが解除される。円板カム43が図11(III)
の位相まで回転した後に、タイミングピン47が円板カ
ム43の起動溝43dから抜け、切換ギヤ42がわずか
に回転してモータMが停止する。
ィスクD1またはD2が装填されているときに、ディスク
イジェクト操作が行われると、モータMが始動して、従
動ギヤ29が時計方向((E)方向)へ駆動され、挿入
排出ローラ16がディスクDから離れた位置にて時計方
向へ駆動され始め、同時に動力伝達機構40の切換ギヤ
42が(E)方向へ駆動され始める。図3に示す位置か
ら切換ギヤ42が(E)方向へ小角度回転すると、図1
1(III)に示すように、タイミングピン47が円板
カム43の起動溝43d内に落ち込み、円板カム43が
(E)方向へ駆動され始める。
り、円板カム43が回転すると、まず切換レバー31が
(B)方向へ距離L2だけ直線的に駆動される。図22
(III)に示すように、この間に、図19に示すロッ
ク機構が始動し、ロックアーム114が(H)方向へ駆
動されるなどして、弾性支持部材110a,110b,
110cにより浮上支持されているディスク駆動部6の
ロックが完了する。そしてその後に図22(I)(I
I)に示すように、クランパ5によるクランプが解除さ
れ、さらに挿入排出ローラ16が上昇して、ディスクD
1またはD2が、挿入排出ローラ16とローラシュー17
とにより挟持される。
D1またはD2が挿入口の方向へ排出され始める。ここ
で、切換レバー31が(B)方向へL2だけ移動する間
における、切換レバー31のラック31dの移動距離を
図15から図17までに示す。この間ラック31dと部
分歯車82の歯部82aとの噛み合いにより、駆動歯車
部材80が時計方向へ回動するが、部分歯車83の歯部
83aは扇歯車72と噛み合うには至らず、よって小径
位置決めピン108a,108bは水平姿勢(二)のま
まである。
板カム43のカム溝43cのタイミング設定部(f)を
フォロウピン45cが移動するため、切換レバー31は
停止し、切換ギヤ42と円板カム43はそのまま角度θ
だけ回転する。この間挿入排出ローラ16はそのまま
(E)方向へ回転するため、ディスクD1またはD2は挿
入口方向へ送られ続ける。そして大径のディスクD1の
場合、円板カム43がθだけ回転する間にディスクD1
は小径位置決めピン108a,108bの下から抜け出
る。
(f)により円板カム43が角度θだけ回転した後、切
換レバー31が再度(B)方向へ距離L1だけ駆動され
る。この間の切換レバー31のラック31dの移動を図
17から図18に示す。ラック31dが(B)方向へL
1だけ移動する間、ラック31dと駆動歯車部材80に
おける部分歯車82の歯部82aが噛み合って駆動歯車
部材80が時計方向へ回転し、このとき部分歯車83の
歯部83aが扇歯車72と噛み合い、切換軸71が反時
計方向へ駆動されて、小径位置決めピン108a,10
8が垂直姿勢(ハ)に移動する。そして小径位置決めピ
ン108a,108bが垂直姿勢(ハ)になるとトーシ
ョンばね75の付勢力はf1方向となり、位置決めピン
108a,108bは垂直姿勢(ハ)にて安定する。
換ギヤ42と円板カム43の位相が図11(IV)とな
ると、タイミングレバー41の解除突起41bが機構支
持板1dの解除ピン51により持ち上げられ、タイミン
グピン47が起動溝43dから抜け出て、その後は円板
カム43が停止し、切換ギヤ42のみが(E)方向へ回
動する。そのままモータMの動力により従動ギヤ29は
時計方向へ駆動され、挿入排出ローラ16の時計方向へ
の回動により、ディスクDは図示右方向へ排出され、デ
ィスクDが完全に排出された時点で、モータMが停止
し、排出挿入ローラ16ならびに切換ギヤ42の回転は
停止する。
るときには、クランパ5によりディスクD1またはD2が
確実にクランプされ、さらに挿入排出ローラ16がディ
スクから離れて、前記ディスクに送り力を与えない状態
にされた後に、図19に示すロック機構によるディスク
駆動部6のロックが解除される。よって送り込まれてい
るディスクの先端が、揺れ動くディスク駆動部6のター
ンテーブル2またはクランパ5などに当ることがない。
きには、まず図19に示すロック機構によりディスク駆
動部6のロックが完全に完了した後に、クランパ5によ
るディスククランプが解除され、また挿入排出ローラ1
6が上昇してディスクを送り出せる状態となる。よって
ディスク駆動部6のロックが完了する以前にディスクが
引出されて、ディスクがディスク駆動部6内の機構に当
ることを防止できる。
がディスク駆動部へ送り込まれている間、およびディス
クが排出されている間は、ディスク駆動部が確実にロッ
クされた状態となる。よって揺れ動くディスク駆動部に
より、送り途中のディスクが傷つけられるなどの問題を
なくすことができる。
の動作により、ディスク送りの切換と、ディスク駆動部
のロック機構の動作を時期をずらして行うことができ
る。
ーヤのディスク挿入待機状態を示す側面図、
図、
を示す側面図、
ムの起動溝の上を通過するときを示す部分斜視図、
り、図3のIX方向から見た部分斜視図、
視図、
の回転位相を示す動作説明図、
動アームの回動位相を示す動作説明図、
と扇歯車との関係を示す動作説明図、(II)は部分歯
車と扇歯車との関係を示す動作説明図、
と扇歯車との関係を示す動作説明図、(II)は部分歯
車と扇歯車との関係を示す動作説明図、
と扇歯車との関係を示す動作説明図、(II)は部分歯
車と扇歯車との関係を示す動作説明図、
と扇歯車との関係を示す動作説明図、(II)は部分歯
車と扇歯車との関係を示す動作説明図、
と扇歯車との関係を示す動作説明図、(II)は部分歯
車と扇歯車との関係を示す動作説明図、
と扇歯車との関係を示す動作説明図、(II)は部分歯
車と扇歯車との関係を示す動作説明図、
の平面図、
された状態を示す装置平面図、
を示すタイミングチャート、
ための装置側面図、
Claims (1)
- 【請求項1】 筺体内に弾性的に支持されたディスク駆
動部と、ディスクをディスク駆動部に送り込み且つ排出
するディスク送り機構と、ディスクがディスク駆動部に
送り込まれるときと排出されるときに前記ディスク駆動
部をロックするロック機構とが設けられているディスク
プレーヤにおいて、前記筐体内には、ディスク挿入時と排出時とで異なる方
向へ駆動される切換部材が設けられており、 前記ディスク挿入時には、前記切換部材の移動力によっ
てディスク送り機構がディスクから離れる状態に切り換
えられ、且つディスク送り機構がディスクから離れて所
定距離移動した後は前記切換部材の移動力によって前記
ディスク送り機構が移動させられることがなく、また前
記ディスク送り機構がディスクから離れた後の前記切換
部材の移動力により前記ロック機構によるディスク駆動
部のロックが解除され、 前記ディスク排出時には、前記切換部材の移動力によっ
て、前記ロック機構でディスク駆動部がロックされた
後、さらに切換部材が移動する力によって、ディスク送
り機構がディスクに送り力を与える状態に切換えられる
ことを特徴とするディスクプレーヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180453A JP2859490B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | ディスクプレーヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180453A JP2859490B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | ディスクプレーヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05347059A JPH05347059A (ja) | 1993-12-27 |
JP2859490B2 true JP2859490B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=16083494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4180453A Expired - Lifetime JP2859490B2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | ディスクプレーヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2859490B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4180453A patent/JP2859490B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05347059A (ja) | 1993-12-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981124 |
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