JP2004272985A - ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディスク11に接触して、該ディスク11の搬入および搬出を行うディスク搬送機構と、大径ディスク11の搬入の場合よりも小径ディスク11aの搬入の場合の方が、クランプレバー側、すなわち上方側に向かうようにガイドされるディスクガイド手段とを具備する。そして、小径ディスク11aが搬入されたときにその先端側を保持し、この小径ディスク11aの搬入に際しては該搬入に伴なって移動すると共に、クランパによるチャッキングに際しては小径ディスク11aの先端側の保持を解除して退避する先端保持手段50を具備する。また、先端保持手段50は、大径ディスク11bが搬入されたときには、大径ディスク11bから離れている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
市販されているCD(コンパクトディスク)等のディスクとしては、直径が12cmの大径ディスクと、直径が8cmの小径ディスクの2種類がある。そのため、近年のスロットイン方式のディスク再生装置には、異なる直径のディスクが内部に搬入された場合でも、夫々の直径のディスクに対応したローディング終了位置を、機構的に切り替える機能を備えるものがある。なお、このスロットイン方式のディスク再生装置は、カーオーディオ等で一般に採用されているものである。
【0003】
ところで、上述のローディング終了位置を、機構的に切り替える概略構成としては、図25に示すものがある。この構成では、小径ディスク1aが挿入された場合の位置決め位置を、位置決めピン2で規定している。また、大径ディスク1bが挿入された場合には、該大径ディスク1bの外周側へ、位置決めピン2を逃がしている。
【0004】
かかる構成の例としては、特開平11−86415号公報(特許文献1)に記載のものがある。この公報記載の構成では、大径のディスクが挿入された場合に、開閉アーム(位置決めピン)が開閉して、該大径のディスクの外周縁部を逃がす構成が開示されている。また、この構成では、小径のディスクが挿入された場合には、位置決めピンの初期位置で、該小径のディスクを受け止める構成となっている。すなわち、この構成では、位置決めピンは、小径のディスク挿入の際のストッパとして機能すると共に、大径ディスクの挿入の際には、ストッパとしての位置決めピンを逃がしている。
【0005】
また、ローディング終了位置を、機構的に切り替える機構の他の例としては、図26および図27に示すものがある。この構成では、クランプレバー3に位置決めピン2が取り付けられている。クランプレバー3がターンテーブル4側へ回動する前には、図26(a)に示すように、位置決めピン2で小径ディスク1aの先端を受け止めることが可能である。また、クランプレバー3がターンテーブル4側へ回動した後には、図26(b)に示すように、位置決めピン2が小径ディスク1aから離間する。
【0006】
また、大径ディスク1bが搬入される場合においては、図27(a),(b)に示すように、クランプレバー3の回動の前後において、位置決めピン2が大径ディスク1bの先端に接触しない。すなわち、大径ディスク1bを挿入しても、位置決めピン2とこの大径ディスク1bとが干渉せず、上方へ位置決めピン2が逃がされている。
【0007】
また、位置決めピン2を逃がす構成の例としては、特開平5−151677号公報(特許文献2)記載のものがある。この公報記載の構成では、当接部材の回動により、大径ディスクの挿入の際に、該当接部材と大径ディスクとが干渉しない構成が開示されている。すなわち、この公報記載の構成では、小径のディスクが挿入された場合に、ストッパ部材に存在する当接部材がロックされて、該小径のディスクを規定位置で受け止める。これと共に、大径のディスクが挿入された場合には、ストッパ部材が回動して当接部材を上方に逃がし、該大径のディスクの挿入の際に干渉しないようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−86415号公報(段落番号0158〜0160、図15、図16、図20、図21参照)
【特許文献2】
特開平5−151677号(段落番号0038〜0044、図3〜図9参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図25や特開平11−86415号公報記載の構成では、ストッパとなる位置決めピン2を、ディスクの径に応じて大きく移動させる必要がある。すなわち、位置決めピン2は、8cmの小径ディスク1aの挿入の際のストッパとなるが、現状で最も多く使用されている12cmの大径ディスク1bを挿入した場合には、位置決めピン2がメカ的に大きく動作する。このように、使用頻度の高い大径ディスク1bの挿入の度ごとに、位置決めピン2がメカ的に大きく動作するので、使用していく(繰り返し使用する)うちに、動作に不具合が生じる可能性がある。
【0010】
また、この構成では、位置決めピン2を逃がすための機構が必要となり、部品点数が増えてコストがかさむ、という問題も生じる。
【0011】
また、図26と図27、および特開平5−151677号公報記載の構成では、小径ディスク1aの挿入に際して、図26(a)の状態から、(b)の状態への移行時に、位置決めピン2を上方に逃がしている。このため、小径ディスク1aの搬送が終了してターンテーブル4にクランプされるまでの間に、位置決めピン2と小径ディスク1aが離れ、かつターンテーブル4から小径ディスク1aが離れている不安定な瞬間が存在してしまう。
【0012】
加えて、小径ディスク1aのローディング終了位置において、ローディングのための動力を切断すると共に、さらにターンテーブル4に小径ディスク1aをクランプしなければならない。ここで、特開平5−151677号公報記載の構成では、搬送ローラの上下移動を行わずに、ターンテーブルへの小径ディスクのクランプを行っているため、機構的に複雑なものとなっている。また、機構の複雑化により、メカ的な信頼性も低下し、さらにコストもかかるものとなっている。
【0013】
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、簡易な構成で小径ディスクを安定的にクランプでき、かつクランプの信頼性も高いディスク再生装置を提供しよう、とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、大径ディスク又は小径ディスクを載置するターンテーブルを具備すると共に、このターンテーブルに載置された大径ディスク又は小径ディスクをチャッキングするクランパをクランプレバーが具備するディスク再生装置において、大径ディスク又は小径ディスクに接触して、これら大径ディスク又は小径ディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送機構と、大径ディスクの搬入の場合よりも小径ディスクの搬入の場合の方が、ディスク先端をクランプレバー側に向かうようにガイドさせるディスクガイド手段と、小径ディスクが搬入されたときに小径ディスクの搬入の先端側を保持し、この小径ディスクのディスク搬送機構による搬入に際しては該搬入に伴なって移動すると共に、クランパによるターンテーブルへの小径ディスクのチャッキングの直前以後またはチャッキング以後は該小径ディスクの先端側の保持を解除して退避する先端保持手段と、を具備し、先端保持手段は、大径ディスクが搬入されたときには、該大径ディスクから離れているものである。
【0015】
また、他の発明は、ディスクを載置するターンテーブルを具備すると共に、このターンテーブルに載置されたディスクをチャッキングするクランパをクランプレバーが具備するディスク再生装置において、ディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送機構と、ディスクが搬入されたときにディスクの搬入の先端側を保持し、このディスクのディスク搬送機構による搬入に際しては該搬入に伴なって移動すると共に、クランパによるターンテーブルへのディスクのチャッキングの直前以後またはチャッキング以後は該ディスクの先端側の保持を解除して退避する先端保持手段と、を具備するものである。
【0016】
さらに、他の発明は、上述発明に加えて更に、先端保持手段は、クランプレバーに対して回転軸を中心に回動自在とする回動部材の一端側に設けられているものである。
【0017】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、先端保持手段は、小径ディスクの外周縁部に当接するディスク当接部と、小径ディスクのうちクランパとは反対側の裏面を受け止めるディスク受け部と、を具備するものである。
【0018】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、回動部材には、大径ディスクが搬入された場合に、この大径ディスクの搬入の先端側に係合して、該大径ディスクの搬入に伴なって回動部材を回動させるディスク係合部が設けられているものである。
【0019】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、回動部材は、該回動部材の回動によってスライド部材をスライドさせることを可能としており、このスライド部材が一定距離スライドすることで、スライド部材をスライドさせるための駆動力を与えるスライド用駆動伝達手段から駆動力が伝達可能となるものである。
【0020】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、スライド部材は、このスライド部材のスライドによって、クランプレバーをターンテーブルに対して近接又は離間させるためのカム機構に連結されているものである。
【0021】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、ディスク搬送機構は、ディスクに接触する搬送ローラを具備していて、スライド部材は、このスライド部材のスライドによって搬送ローラを回動させるための第2のカム機構に連結されていて、カム機構による搬送ローラの回動によって、ディスクがターンテーブルに対して近接又は離間するものである。
【0022】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第2のカム機構による搬送ローラの回動によって、この搬送ローラを駆動する駆動力の伝達と非伝達とが切り替えられる駆動力伝達切替機構を具備するものである。
【0023】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、クランパがディスクに接触するときに、駆動力伝達切替機構によって搬送ローラへの駆動力が非伝達となるものである。
【0024】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、クランパがディスクに接触するときに、ターンテーブルにディスクが載置されるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のディスク再生装置の一実施の形態について、図1から図24に基づいて説明する。図1は、本発明のディスク再生装置10の構成を示す分解斜視図である。このディスク再生装置10は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等のディスク11(図2、図3他参照)を再生するものである。
【0026】
このディスク11には、直径が8cmの小径ディスク11a(図2(b)他参照)と、直径が12cmの大径ディスク11b(図2(a)他参照)とがある。これら小径ディスク11a、および大径ディスク11bの中心部分には、共に孔部11cが空いている(図13参照)。そして、この孔部11cに対して、後述するクランパ35の凸部が差し込まれる。
【0027】
なお、以下の説明では、小径ディスク11aと大径ディスク11bとをまとめてディスク11ともいう場合がある。また、ディスク再生装置10で再生されるディスク11(記録媒体)は、CDやDVD(Digital Versatile Disc)には限られず、CD−RやDVD−R、DVD−RW等の他の円盤状体を有する記録媒体でも良い。
【0028】
また、以下の説明では、上側(上方側)とは、ディスク再生装置10の内部に搬入されたディスク11から見て、後述するクランプレバー30側を指す(図4参照)。また、下側(下方側)とは、ディスク再生装置10の内部に搬入されたディスク11から見て、後述するターンテーブル37側(メインシャーシ18の底面18a側(図22参照))を指すものとする。さらに、奥側とは、ディスク11がディスク再生装置11の内部に搬入される際の該ディスク11の進行方向の側を指し、手前側とは、ディスク11がディスク再生装置11の内部から排出される際のディスク11の進行方向の側(ディスク差込口19側)を指すものとする。
【0029】
ディスク再生装置10は、図1に示すように、アウターシャーシ部材12と、フロントシャーシ部材13と、ディスクガイド部材14と、フローティング部材15と、ローラレバー部材16と、メカ基板17とを有している。フローティング部材15は、メインシャーシ18を備えている。このメインシャーシ18に、ディスクガイド部材14、ローラレバー部材16、メカ基板17、および後述するクランプアーム30等の各種部材が取り付けられる。
【0030】
また、アウターシャーシ部材12は、その側壁20a,20bでダンパ21及びバネ22を介してフローティング部材15を支持している。本実施の形態では、該フローティング部材15の4隅の近傍に、夫々1つずつ、計4つのダンパ21及びバネ22が設けられている。ダンパ21には、差込穴21aが設けられていて、フローティング部材15の支持軸23が差し込まれる。支持軸23は、フローティング部材15側に存するピン状部材であり、フローティング部材15から側方に向かって突出している。かかるダンパ21の弾性変形が、該バネ22の弾性力に抗する抵抗となる。
【0031】
また、バネ22は、その一端側がアウターシャーシ部材12のバネ係止部24に掛け止めされると共に、その他端側は、フローティング部材15のバネ係止部25に掛け止めされる。それにより、フローティング部材15は、アウターシャーシ部材12に対してフローティング状態で支持されることを可能としている。なお、後述するように、フローティング状態を切り替える機構(ロックアーム160、リアロックアーム190等)によって、アウターシャーシ部材12に対するフローティング部材15のフローティング状態、および固定状態が切替可能となっている。
【0032】
また、図1に示すように、アウターシャーシ部材12の開放側面には、例えばネジ26a等によってフロントシャーシ部材13が取り付けられる。フロントシャーシ部材13は、アウターシャーシ部材12との間で、ディスク差込口19を形成する部分である。すなわち、このフロントシャーシ部材13の取付部位が、ディスク再生装置10における前面側となり、ここに形成されるディスク差込口19からディスク11の差し込みを行える。
【0033】
フローティング部材15には、手前側(ディスク差込口19側)の上方を覆うように、例えばネジ26b等の固定手段によってディスクガイド部材14が取り付けられる。ディスクガイド部材14は、ディスクガイド手段としての機能を有していて、大径ディスク11bおよび小径ディスク11aのディスク再生装置10の内部への搬入をガイドするものである。
【0034】
ここで、図2に示すように、ディスクガイド部材14は、小径ディスク11aと大径ディスク11bの搬入を切り分けることを可能としている。すなわち、大径ディスク11bの搬入の場合には、図2(a)に示すように、ディスクガイド部材14の側面側に存在する大径ディスクガイド部27によって、搬入の先端部分(ディスク再生装置10の奥側)が小径ディスク11a搬入の場合よりも、下方側に位置する。
【0035】
また、小径ディスク11a搬入の場合には、図2(b)に示すように、大径ディスク11bの搬入の場合と比較すると、ディスクガイド部材14の中央側に存在する小径ディスクガイド部28によって、小径ディスク11aの搬入の先端部分が、上方側に位置する。すなわち、図2に示すように、各ディスク11a,11bが水平であった場合の該ディスク11a,11bの上面の延長線を延長線Lとすると、この延長線Lに対する大径ディスク11bの先端部での上面との距離g1が、小径ディスク11aの先端部での上面との距離g2に比べ大きくなっている。
【0036】
なお、図1および図2に示すように、ディスクガイド部材14は、ディスク11の搬入の中央部よりも、側方部が、断面形状が長くなっている。図2では、夫々ディスク11の搬入方向に沿った、大径ディスクガイド部27の側断面図(図2(a))、および小径ディスクガイド部28の側断面図(図2(b))を示している。図2(a)は、ディスクガイド部材14の両側方部分の断面図で、図2(b)は、ディスクガイド部材14の略中央の断面図である。
【0037】
また、ディスクガイド部材14の取り付けに先立って、フローティング部材15には、ローラレバー部材16が取り付けられる。ローラレバー部材16は、図1に示すように、フローティング部材15のうち、手前側に取り付けられる。このローラレバー部材16は、後述するように、回転軸140(図14参照)を中心として回動するものであり、それによって、ディスク11に対して当接する搬送状態とディスク11から離れるチャッキング状態とを切り替え可能としている。
【0038】
また、フローティング部材15の下面側には、例えばネジ26c等により、メカ基板17が取り付けられる。このメカ基板17は、例えばスピンドルモータ38(図23参照)といった、フローティング部材15に存在するメカ的な機構を支持するためのものである。
【0039】
このフローティング部材15には、図3に示すような、クランプレバー組立体(以下、クランプレバー30と呼ぶ。)が、該クランプレバー30の回動支点31及び一対の回動軸32(図4参照)を介して回動自在に支持されている。回動支点31は、クランプレバー30の両側部分に存する孔部分(不図示)を有するものであり、この孔部分に、フローティング部材15側に設けられている回動軸32が挿通される。それによって、このクランプレバー30がフローティング部材15に対して回動自在となっている。
【0040】
クランプレバー30には、板バネ33が取り付けられている。板バネ33は、図3に示すように、クランプレバー30が取り付けられている一端側と反対側の他端側が突出ピン34となっていて、この突出ピン34が、後述するカム部材83に形成されたカム溝86を摺動する構成となっている。そして、この摺動により、クランプレバー30は回動支点31を中心として、図3の紙面と垂直方向(法線方向)に回動することを可能としている。なお、この突出ピン34と、カム部材83とによって、カム機構が構成されている。
【0041】
また、クランプレバー30には、ディスク11をターンテーブル37(図23参照)に対して圧接させるためのクランパ35が設けられている。このクランパ35は、取付金具35aによって回転自在に取り付けられている。また、クランパ35には、不図示の凸部が設けられていて、この凸部がディスク11の孔部11cに差し込まれる。そして、かかるクランパ35でディスク11を圧接することにより、ディスク11がターンテーブル37上に圧接した状態となる。
【0042】
なお、クランパ35には、かかる凸部を設けずに、単にディスク11の上面に接触する構成としても良い。この場合は、ターンテーブル37側に、凸部等の孔部11cと嵌合するための構成を設ければ良い。
【0043】
また、図23に示すように、ディスク11を載置可能なターンテーブル37は、スピンドルモータ38の回転軸(不図示)に取り付けられている。そして、ディスク11の圧接状態で、ターンテーブル37がスピンドルモータ38によって回転駆動されると、ディスク11及びこのディスク11を圧接しているクランパ35が回転駆動され、該ディスク11の再生が行える状態となる。
【0044】
図3に示すように、このクランプレバー30には、その中央部分に、ディスク11の挿入方向に倣って湾曲孔36が形成されている。この湾曲孔36はクランプレバー30を上下方向に貫通している。それにより、後述するトリガアーム40の一端側に設けられているクランプ爪50(図5参照)を、ターンテーブル37側に突出させることが可能である。ここで、クランプ爪50は、後述するように、トリガアーム40の回転軸40aを中心として揺動するものである。そのため、かかる揺動に対応させて、湾曲孔36は、その平面形状が略円弧形状となるように形成されている。
【0045】
なお、本実施の形態では、湾曲孔36は、ディスク再生装置10の幅方向のうち、略中央部分を貫く中心線L(図3参照)にほぼ沿うように形成されている。
【0046】
図3に示すように、このクランプレバー30には、回転軸40aを中心として揺動可能に、回動部材としてのトリガアーム40が取り付けられている。トリガアーム40は、回転軸40aを境にして、図3中左側が第1の揺動部41、図3中右側(トリガスライダ61側)が第2の揺動部42とに分けられる。
【0047】
また、トリガアーム40は、本実施の形態では、その平面形状が長尺の湾曲形状を為している。また、このトリガアーム40に対して、回転軸40aは、後述するトリガスライダ61側(図5、図7参照)に偏心して取り付けられている。すなわち、第1の揺動部41側が、第2の揺動部42側よりも長くなるように設けられている。それによって、第1の揺動部41側は、後述する大径ディスク11bおよび小径ディスク11aの搬入に対応して揺動し、さらに第2の揺動部42は、トリガスライダ61側でのスライドを引き起こすために適切な範囲の揺動を行う。
【0048】
第1の揺動部41のうち、回転軸40a側であって、かつ奥側には、下方に向かってディスク係合部43が設けられている(図3、図5参照)。このディスク係合部43は、大径ディスク11bの外周縁部(先端側)を受け止める部分であり、そのため後述するクランプ爪50よりも下方側に突出して設けられている。また、第1の揺動部41のうち、その突出端部側には、先端保持手段としてのクランプ爪50が設けられている。クランプ爪50は、トリガアーム40の下面側(メカ基板17側)に向かって突出する突出部44に取り付けられている(図6参照)。突出部44は、小径ディスク11aの外周縁部を、後述する係止壁53で係止するのに良好な分だけ突出している。
【0049】
このクランプ爪50は、図5および図6に示すように、爪本体部51と、ディスク受け部52とを有している。このうち、爪本体部51は、ディスク受け部52よりも厚肉の部分であり、その一端側で突出部44と連結されている。なお、爪本体部51と突出部44とは、本実施の形態では固定的となるように連結されている。しかしながら、後述するように、バネによる付勢力が手前側に作用するため、爪本体部51は突出部44を中心として上下方向に回動するように構成しても良い。
【0050】
また、ディスク受け部52は、爪本体部51よりも薄肉の部分であり、小径ディスク11aの下面側に当接して該小径ディスク11aの下面側を受け止める部分である。このディスク受け部52の下面側は、爪本体部51の下面と面一に設けられている。また、ディスク受け部52の上面側は、爪本体部51よりも低くなる(メカ基板17側に位置する)ように設けられている。そして、このディスク受け部52と爪本体部51との間には、段差が存在していて、この段差を構成する壁面が、小径ディスク11aの外周縁部に当接する係止壁53となっている。なお、この係止壁53は、次に述べるディスク当接部54の側壁である。
【0051】
爪本体部51には、ディスク当接部54が設けられている。ディスク当接部54は、爪本体部51のうち、ディスク受け部52側(手前側であるディスク差込口19側)に突出している部分である。このディスク当接部54は、先細り形状となるようにディスク受け部52側へ突出している。また、ディスク当接部54の先端部分の平面形状は、尖状ではなく曲線状となっている。それにより、係止壁53が小径ディスク11aの外周縁部に当接し易い構成となっている。すなわち、トリガアーム40が回動した場合でも、係止壁53が小径ディスク11aの外周縁部に良好に当接可能となっている。
【0052】
また、爪本体部51の上面には、トリガ側バネ係止部55が設けられている。トリガ側バネ係止部55は、戻しバネ57(図3参照)の一端側を掛け止めする部分である。また、湾曲孔36のうち、その手前側であって、図3中右側の側縁部分からは、クランパ側バネ係止部56が突出している。そして、このクランパ側バネ係止部56に戻しバネ57の他端側を掛け止めすることにより、トリガアーム40には、図3において反時計回りの付勢力が与えられる構成となっている。
【0053】
なお、図3に示すように、クランプレバー30の上面のうち、湾曲孔36に近接する部位には、位置決め突起58が上方に向かい突出している。この位置決め突起58には、トリガアーム40の手前側の側縁が衝突する構成である。それにより、ディスク11の搬入前における、トリガアーム40の初期位置が定められる。
【0054】
図5に示すように、トリガアーム40のうち第2の揺動部42には、回転軸40aと先端突起47との間の位置であって、該先端突起47寄りの位置にスライダ用突起45が設けられている。スライダ用突起45は、後述するトリガスライダ61の係合部67に係合する部分である。かかる係合のために、スライダ用突起45は、トリガスライダ61の係合部67と良好に係合する突出長さを有している。また、係合部67への係合に対応させて、その突出端部から所定の長さだけ、手前側からディスク再生装置10の奥側に向かって切り欠かれた切欠部46をその先端側に有している。
【0055】
また、図5および図7に示すように、第2の揺動部42のうち、その突出端部側には、先端突起47が設けられている。先端突起47は、後述するカム部材83の係合ピン89と係合する部分である。この先端突起47は、トリガアーム40よりも下方側に位置するように設けられている。また、この先端突起47は、側壁20a(図1参照)に向かって突出している。
【0056】
また、図5、および図7〜図9に示すように、ディスク再生装置10の内部には、スライド部材としてのローディングスライダ部材60が設けられる。ローディングスライダ部材60は、トリガスライダ61と、ローディングスライダ70とから構成されている。これらトリガスライダ61と、ローディングスライダ70とは重ねられることで、ローディングスライダ部材60は構成されている。
【0057】
さらに、これらトリガスライダ61とローディングスライダ70の間には、連動バネ90が設けられている(図5、図7参照)。この連動バネ90の一端側は、トリガスライダ61の第1のバネ受け部62に掛け止めされ、また連動バネ90の他端側は、ローディングスライダ70のプレート部73の第2のバネ受け部74に掛け止めされる。この連動バネ90の存在により、両スライダ61,70はお互いに付勢力を与えながら良好に連動し、また初期のお互いの相対位置が定められる。
【0058】
このうち、ローディングスライダ70側の第2のバネ受け部74は、トリガスライダ61の、後述する突出用孔65に位置している(図5、図7及び図8参照)。この第2のバネ受け部74は、突出用孔65から上方に向かって突出している。なお、第2のバネ受け部74が突出用孔65から突出することにより、該トリガスライダ61とローディングスライダ70との間の相対的な移動距離を規制することもできる。また、トリガスライダ61側の第1のバネ受部62は、後述するラックギヤ68の付け根近傍に設けられている。
【0059】
トリガスライダ61は、図5、および図7〜図9に示すように、樋溝状のスライドガイド部63と、このスライドガイド部63からディスク再生装置10の内方側に向かう延出部64と、を有している。なお、ディスク再生装置10の内部においては、スライドガイド部63は、ローディングスライダ70の側辺部に覆い被さるように設けられる。また、延出部64は、その外観が略三角形状に、側壁20a側に向かって延伸している。この延出部64の中央部分には、突出用孔65が設けられている。突出用孔65は、奥側が矩形となっていると共に、手前側が手前にくるほど幅狭となる尖形(略三角形状)に形成されている。
【0060】
また、延出部64のうち奥側には、当接片66(図8、図9参照)が設けられている。当接片66は、この延出部64をコ字状に切り欠くと共に、該延出部64に対して垂直となるように折り曲げることで形成されている。この当接片66は、後述するローディングスライダ70の当接部75に当接するものであり、そのため下方側を向くように折り曲げられている。
【0061】
また、延出部64のうち最も側壁20a側には、外観が矩形状の係合部67が設けられている。この係合部67は、スライダ用突起45が係合する部分である。かかる係合を良好とするために、係合部67は、延出部64の他の部分よりも隆起するように上方に折り曲げられている。それによって、スライダ用突起45の切欠部46が係合部67に係合した場合でも、該スライダ用突起45の先端部分が、ローディングスライダ70と干渉しない構成となっている。
【0062】
また、トリガスライダ61のうち、手前側かつ側壁20a側には、延出部64に連なるようにラックギヤ68が設けられている。ラックギヤ68は、後述するピニオンギヤ125(図8参照)と噛合するものである。また、図12に示すように、これらラックギヤ68およびピニオンギヤ125、ならびに複数の従動ギヤからなるギヤ輪列122によって、スライド用駆動伝達手段が構成される。なお、ピニオンギヤ125との接離を良好とするために、ラックギヤ68の先端部分には、トリガスライダ61の他の部分が連なっていない。
【0063】
また、トリガスライダ61に重ねられるローディングスライダ70は、図5、および図7〜図9に示すように、トリガスライダ61よりも幅広となるように設けられている。また、このローディングスライダ70は、ディスク再生装置10の中央側が、スライドガイド部63で覆われる側辺部71となっている。
【0064】
このローディングスライダ70のうち、側辺部71の手前側には、スイッチ当接部72が設けられている。スイッチ当接部72は、次に述べるプレート部73が側辺部71側から切り欠かれることにより形成されている。このスイッチ当接部72は、メカ基板17に取り付けられている、終了検出スイッチ91(図7参照)に衝突する部分である。終了検出スイッチ91は、スイッチ当接部72によって押し込まれることにより、後述するローディングモータ120(図7参照)の作動を停止させるものである。すなわち、終了検出スイッチ91は、ローディングスライダ70のスライド終了位置(ローディング終了位置)を検出し、該ローディングモータ120の作動を停止させるものである。
【0065】
なお、スイッチ当接部72が終了検出スイッチ91を押し込んで、ローディングモータ120が作動停止となるとき、ディスク受け部52が小径ディスク11aの下面に接触している状態が解除され、該ディスク受け部52が小径ディスク11aの外径側に逃げた状態となるように構成されている。この場合、ラックギヤ68とピニオンギヤ125とが噛み合うことで、小径ディスク11aの先端部分によって係止壁53が押されなくても、トリガアーム40の回動が継続される。そして、ディスク受け部52が小径ディスク11aから離れると共に、かかるトリガアーム40の回動に伴なってスイッチ当接部72が終了検出スイッチ91を押し込む。
【0066】
また、図5、図7〜図9に示すように、ローディングスライダ70は、側辺部71から側壁20a側に向かうプレート部73を有している。このプレート部73には、上述したように、第2のバネ受け部74が形成されている。第2のバネ受け部74は、プレート部73のうち、側辺部71側かつ奥側に位置していて、当接片66が後述する当接部75に当接した場合でも、突出用孔65から良好に突出するように設けられている。また、このプレート部73のうち、その後端側(ディスク11の差し込みの奥側)の側縁は、当接片66が当接する当接部75となっている。すなわち、この当接部75に当接片66が当接することで、ローディングスライダ70がトリガスライダ61によって手前側に押し込まれることとなる。
【0067】
このプレート部73には、長孔状の打ち抜き部76が形成されている。この打ち抜き部76のうち、手前側は、長孔部77となっている。また、この打ち抜き部76に沿って、長孔部77よりも手前側から奥側には、幅広な拡幅孔部78が設けられている。この拡幅孔部78には、後述するピニオンギヤ125が位置することを可能としている。すなわち、ピニオンギヤ125は、下方から上方に向かうように拡幅孔部78に差し込まれ、ラックギヤ68と噛み合うことを可能としている。
【0068】
また、打ち抜き部76のうち、拡幅孔部78に連なる奥側には、カム溝部79が設けられている。このカム溝部79は、後述するドライブアーム100のピン107が差し込まれるものである。カム溝部79は、図5、図8および図9に示すように、拡幅孔部78から奥側に向かうにつれて、拡幅孔部78よりも側壁20a側に向かうように形成されている。
【0069】
なお、図8および図9に示すように、このカム溝部79のうち、拡幅孔部78側の基端部79aは、ディスク11の差し込み方向に平行となっている。また、この基端部79aに連なって、側壁20a側に徐々に近づいていくテーパ部79bが設けられている。さらに、このテーパ部79bに連なって、ディスク11の差し込み方向に平行な先端部79cが設けられている。
【0070】
また、図5、図7〜図9に示すように、プレート部73よりも側壁20a側には、カム用延伸部80が設けられている。カム用延伸部80のうち、その付け根部分は、該プレート部73よりも下方に向かうように折り曲げられた下底部81となっている。この下底部81は、上述の係合部67およびスライダ用突起45が位置する部分であり、該スライダ用突起45の先端部が干渉しないように、ローディングスライダ70の下面よりさらに下降した状態となっている。
【0071】
また、この下底部81から上昇するように、カム取付部82が該下底部81に連なって設けられている。カム取付部82は、例えばネジ等(不図示)を介して、図7および図10に示すカム部材83を取り付ける部分である。カム取付部82に取り付けられるカム部材83は、カム取付部82への取り付けのための係止部84を有している。また、係止部84から上方に向かうように、カム本体部85が設けられている。カム本体部85には、図10に示すように、カム溝86が設けられている。カム溝86は、上述の突出ピン34が差し込まれる部分である。そのため、カム溝86は、ディスク再生装置10の手前側が開放された溝となっている。
【0072】
このカム溝86は、図10に示すように、手前側が、高くなるように設けられていると共に、ディスク11の差し込みの奥側に向かうにつれて下降するように形成されている。なお、カム溝86は、傾斜角度の大きな急傾斜部86aと、傾斜角度の緩やかな緩傾斜部86bと、メカ基板17の面と略並行を為すと共に、高さ位置が最も低い平行部86cとから構成されている。
【0073】
かかるカム溝86のうち、手前側の急傾斜部86aの近傍には、カム溝86の下面中、最も高い位置となる頂点86dが設けられている。そして、この頂点86dよりも手前側には、ローディングスライダ70がスライドする前のディスク搬入時において、突出ピン34を安定的に受け止めるピン受部87となっている。
【0074】
ここで、カム溝86内を突出ピン34が摺動すると、クランプレバー30が下方に降下する。そして、クランプレバー30が降下していくと、クランパ35の凸部が小径ディスク11aに差し込まれる。このクランパ35の凸部が、小径ディスク11aの孔部11cへ差し込まれたときに、搬送ローラ145の駆動が停止されるように構成すると、好ましいものとなる。また、その差し込みのタイミングとほぼ同時期に、ターンテーブル37に小径ディスク11aが接触するように構成すると、好ましいものとなる。
【0075】
また、図7に示すように、カム部材83には、奥側に向かって後方突出部88が設けられている。後方突出部88には、その先端部分に上方に向かうように係合ピン89が設けられている。係合ピン89は、上述した先端突起47が係合する部分である。この係合状態は、図1に示すように、先端突起47が係合ピン89よりも手前側に位置するように係合している。すなわち、ラックギヤ68とピニオンギヤ125との噛み合いによって、ローディングスライダ70が手前側にスライドした場合に、トリガアーム40を図3や図7において時計回りに回動させる状態で、係合ピン89および先端突起47が係合している。
【0076】
なお、図7に示すように、カム本体部85に形成されているカム溝86は、このカム本体部85を貫通していなく、側壁20a側からは見えない状態となっている。本実施の形態では、このカム本体部85の側壁20a側には、適宜凹凸が形成されている。
【0077】
また、メインシャーシ18には、図7、図11等に示すような長尺状のドライブアーム100が取り付けられる。このドライブアーム100は、その一端側から他端側に向かうに従って、段階的に高さが変化するように設けられている。すなわち、ドライブアーム100には、一端側から他端側に向けて、回動一端部101、中央プレート部102、ピン形成部103、および回動他端部104が設けられている。
【0078】
このうち、中央プレート部102には、その中心部分に軸孔105が形成されている。この軸孔105には、メインシャーシ18に取り付けられる回転軸(不図示)が挿通される。それによって、ドライブアーム100は、該メインシャーシ18に対して、回転軸を中心に回転自在に取り付けられる。また、中央プレート部102のうち、奥側および手前側には、夫々逃がし孔106a,106bが形成されている。逃がし孔106a,106bは、ドライブアーム100が回転した場合でも、後述する従動ギヤの回転軸126,127を挿通させて、該回転軸126,127がドライブアーム100と干渉しないようにさせるための部分である。
【0079】
なお、本実施の形態では、ローディングモータ120のウオームギヤ121に近接した位置となる、手前側の逃がし孔106bの方が逃がし孔106aに比べ、側壁20a側に寄るように形成されている。また、回転軸を良好に逃がすために、逃がし孔106a,106bの平面形状は、軸孔105から一定半径だけ離間した円弧形状となっている。
【0080】
また、中央プレート部102よりも奥側のピン形成部103は、該中央プレート部102よりも高く設けられていて、該ドライブアーム100の上方に配置されるローディングスライダ70に近接するものである。このピン形成部103には、上方に向かってピン107が形成されている。ピン107は、上述のカム溝部79に差し込まれるものである。そのため、ローディングスライダ70がスライドすると、カム溝部79の溝形状にピン位置が規制されることで、ドライブアーム100が回転軸105を中心として揺動する。
【0081】
また、ピン形成部103よりも奥側の回動他端部104は、上述のピン形成部103よりも高さ位置が低くなるように設けられている。この回動他端部104には、その上面から上方に向かって連結ピン108が形成されている。連結ピン108は、後述するリアロックアーム190(図12他参照)の差込孔192に差し込まれ、該リアロックアーム190の回転中心となっている。
【0082】
中央プレート部102よりも手前側には、回動一端部101が形成されている。この回動一端部101は、ドライブアーム100のうちで、高さ位置が最も低くなるように設けられている。また、この回動一端部101には、最も手前側に突出するピン係合部109が設けられている。ピン係合部109は、ローラレバー部材16の回動用ピン147(図14他参照)に係合する部分である。なお、ドライブアーム100(ピン係合部109)と、回動用ピン147とによって、第2のカム機構が構成されている。
【0083】
図11に示すように、このピン係合部109のうち、回動用ピン147に係合する部分が、突出側の外周壁面である係合縁部109aである。この係合縁部109aは、回動用ピン147との間の係合を良好にするために、その平面形状が略円弧形状を為している。また、係合縁部109aは、側壁20a側からディスク再生装置10の中央部に向かうにつれて、奥側に向かうような円弧形状に形成されている。
【0084】
また、回動一端部101には、ディスク再生装置10の中央部に向かって舌片部110が突出している。この舌片部110は、ドライブアーム100のうち、最もディスク再生装置10の中央部寄りに突出している部分である。また、この舌片部110の上面からは、上方に向かってスライダ用ピン111が形成されている。スライダ用ピン111は、後述するロックスライダ151の貫通溝152に差し込まれるものである(図15参照)。そして、ドライブアーム100が回動した場合には、このスライダ用ピン111の回動によって、ロックスライダ151がディスク再生装置10の幅方向にスライドするものとなっている。
【0085】
なお、回動一端部101には、軸孔105から一定半径の円弧形状を為す円弧溝112が形成されている。円弧溝112には、メインシャーシ18から突出する不図示のピンが差し込まれ、このピンによって、ドライブアーム100の一端側における回動が安定的に為されるものとなっている。
【0086】
また、図1に示すメインシャーシ18には、図7および図12に示すようなローディングモータ120が取り付けられている。このローディングモータ120の回転軸120aには、ウオームギヤ121が取り付けられていて、ここからローディングスライダ70側、およびローラレバー部材16側に、夫々駆動力が分配される。このうち、図12に示すように、ローディングスライダ70側へ駆動力を伝達させるために、ウオームギヤ121のうちディスク再生装置10の中央寄りの部位には、従動ギヤ123が噛み合っている。
【0087】
図12に示すように、この従動ギヤ123を含んで、複数の従動ギヤからなるギヤ輪列122が設けられていて、このギヤ輪列122のうち従動ギヤ124と同軸のピニオンギヤ125(図8、図9参照)に駆動力が伝達される。このピニオンギヤ125は、上述の拡幅孔部78を通過して上方に突出していて、ラックギヤ68との噛み合いが可能な位置に設けられている。そして、このピニオンギヤ125は、ローディングスライダ70が奥側に位置するときは空転し、ローディングスライダ70が手前側に位置するときはラックギヤ68と噛み合って、該ローディングスライダ70をさらに手前側に引き込む駆動力を与える。
【0088】
なお、従動ギヤ123は、回転中心となる回転軸127に、ピニオンギヤ125およびこのピニオンギヤ125と同軸の従動ギヤ124は、回転中心となる回転軸126に取り付けられている。この回転軸126,127は、上述の逃がし孔106a,106bに位置している。なお、図12においては、回転軸126に従動ギヤ124およびピニオンギヤ125、回転軸127に従動ギヤ123が取り付けられている。また、従動ギヤ123の駆動力は、第2の従動ギヤ122aに伝達されるが、この第2の従動ギヤ122aおよび、従動ギヤ124と噛み合う第3の従動ギヤ(図示省略)は、ドライブアーム100の回転中心ともなる回転軸(不図示)に取り付けられている。
【0089】
また、図7および図13に示すように、ウオームギヤ121の上部側には、小ウオームホイール128が位置していて、以下ギヤ輪列129(従動ギヤ130、従動ギヤ131)を介して駆動力がローラレバー部材16側に伝達される。このうち従動ギヤ131は、後述するローラシャフト143と同軸のローラギヤ132と噛み合っている。それにより、ローディングモータ120の駆動力がローラシャフト143に伝達される。
【0090】
図1に示すように、フローティング部材15のうち手前側には、ローラレバー部材16が設けられている。このローラレバー部材16は、フローティング部材15の手前側に位置する回転軸140(図14参照)を介して、回動自在に支持されている。かかるローラレバー部材16には、図7および図13に示すように、搬送ローラ145を回転自在に支持するためのローラ支持体141が設けられている。ローラ支持体141は、例えば樹脂等で一体成形されている部材であり、その手前側は、ディスク11の差し込みに対応させて、開放した形状となっている。
【0091】
なお、ローラレバー部材16、ローディングモータ120、ウオームホイール128、ギヤ輪列129、ローラギヤ132によって、ディスク搬送機構が構成されている。また、従動ギヤ131とローラギヤ132とによって、駆動力伝達切替機構が構成されている。
【0092】
また、ローラ支持体141のうち、ディスク再生装置10の幅方向の両端側には、ローラシャフト143を回転自在に軸支するための側方支持部142が一対形成されている。この一対の側方支持部142により、ローラシャフト143は回転自在に支持されている。
【0093】
また、ローラシャフト143は、側方支持部142のうち、ディスク再生装置10の奥側に取り付けられている。そのため、回転軸140を中心としてローラレバー部材16が回動すると、ローラシャフト143(搬送ローラ145)が、上下方向に移動することを可能としている。また、このローラシャフト143の図7および図13中右側の端部には、側方支持部142よりも側壁20a側に突出するように、上述のローラギヤ132が取り付けられている。
【0094】
このローラシャフト143には、ローラカバー144がその外周を覆うように取り付けられている。このローラカバー144は、例えばゴムや樹脂等のように、ディスク11の裏面に接触しても損傷を生じさせない柔らかめの材質であって、ディスク11の裏面に当接した場合に摩擦力を良好に与える材質から構成されている。それにより、これらローラシャフト143とローラカバー144とで、ローラ体としての搬送ローラ145を構成している。
【0095】
また、ローラ支持体141のうち、手前側かつ下方側であり、図7および図13においてディスク再生装置10の中央よりも右側には、突出部146が設けられている。突出部146は、図14に示すように、ローラ支持体141よりも下方に向かって突出していると共に、その底面が、該ローラ支持体141の底面に対して所定角度傾斜するように設けられている。
【0096】
また、この突出部146の下面からは、その手前側において、下方に向かう回動用ピン147が設けられている。回動用ピン147は、図14に示すように、突出部146の底面に対して略垂直を為すように設けられている。この回動用ピン147は、上述したドライブアーム100のピン係合部109に係合する部材である。すなわち、回動用ピン147は、ドライブアーム100が回動してピン係合部109が回動用ピン147を押すことで、回転軸140を中心としてローラ支持体141を回動させるための部材である。
【0097】
なお、回動用ピン147とピン係合部109とが係合し、ローラレバー部材16を回動させることにより、従動ギヤ131とローラギヤ132とが接離する。かかる接離は、小径ディスク11aの搬入においては、該小径ディスク11aの孔部11cの中心と、ターンテーブル37の中心とが略一致する状態で、クランパ35の凸部が孔部11cに差し込まれたときに、両ギヤ131,132の噛み合いが解かれるように構成されている。
【0098】
なお、突出部146には、該回動用ピン147よりも手前側の部位に、防御部材148が設けられている。それによって、回動用ピン147が外部から付勢されるのを防止している。また、ローラレバー部材16は、回動用ピン147を奥側に向かうように付勢力を与える、すなわち図14で反時計方向に回転させようとする不図示のバネに接続されている。それによって、後述するディスク11の排出の場合には、回動用ピン147を奥側の初期位置に位置させるよう、作動させることが可能となる。
【0099】
また、図12に示すように、ローラレバー部材16よりも下方側には、フロント側メカロック機構150が設けられている。フロント側メカロック機構150は、図12および図15〜図18に示すように、プレート状部材からなるロックスライダ151を有している。このロックスライダ151は、上述のドライブアーム100のスライダ用ピン111が挿通する貫通溝152を有している。貫通溝152は、ロックスライダ151のうち、奥側に位置していると共に、ドライブアーム100側である、図18において右側(図12および図15において左側)に位置している。なお、この貫通溝152は、ディスク11の差し込み方向が長手となるように形成されている。
【0100】
また、ロックスライダ151のうち、手前側には、一対のT字状溝153a,153bが形成されている。このT字状溝153a,153bは、その平面形状がT字状を為している。このT字状溝153a,153bは、横溝部154と縦溝部155とから構成されていて、これら横溝部154と縦溝部155とがT字状に交差している。このうち横溝部154は、ディスク再生装置10の幅方向を長手としていると共に、縦溝部155は、ディスク11の差し込み方向を長手としている。
【0101】
しかしながら、ドライブアーム100側のT字状溝153(以下、第1のT字状溝153aとする。)は、縦溝部155が横溝部154よりも手前側に位置する構成である。また、ドライブアーム100から離間する側のT字状溝153(以下、第2のT字状溝153bとする。)は、縦溝部155が横溝部154よりも奥側に位置する構成である。
【0102】
また、ロックスライダ151には、奥側に一対のスライドガイド孔156が形成されている。スライドガイド孔156は、ロックスライダ151のディスク再生装置10の幅方向に向かうスライドを良好にガイドするための孔である。そのため、かかる一対のスライドガイド孔156は、ディスク再生装置10の幅方向を長手としている。また、このスライドガイド孔156には、メインシャーシ18から突出する一対のガイドピン157が挿入される。
【0103】
図12、図15〜図18に示すように、上述のロックスライダ151に重ねられるようにして、一対のロックアーム160が設けられている。このロックアーム160は、夫々平板部161を有していて、この平板部161の上面からリング状突起162(図15〜図18参照)が突出している。リング状突起162は、フローティング部材15の凹部に嵌合する部分である。それにより、このリング状突起162を中心としてロックアーム160は回転可能となっている。
【0104】
なお、以下の説明においては、ドライブアーム100側に位置するロックアーム160を第1のロックアーム160a、ドライブアーム100から離間する側に位置するロックアーム160を第2のロックアーム160bと呼ぶ。また、第1および第2のロックアーム160a,160bを総称する場合には、単にロックアーム160と呼ぶ。
【0105】
また、この平板部161には、手前側に向かう腕部163が連なっている(図12、図15〜図17参照)。腕部163には、その先端側かつ互いに対向しない側方部分に、夫々挟持部材164が取り付けられている。この挟持部材164は、図19に示すように、ディスク差込口19(図18参照)よりも下方に位置する固定板バネ170a,170bに挟持されるものである。ここで、固定板バネ170a,170bは、ディスク再生装置10の上下方向において対向するように、一対設けられている。なお、かかる対向状態の固定板バネ170a,170bのうち、上方に位置するものを、固定板バネ170a、下方に位置するものを固定板バネ170bとする。
【0106】
また、対向している両固定板バネ170a,170bの両端側は、互いに近接するように折り曲げられている。なお、これら両固定板バネ170a,170bが近接対向している部位は、ロックアーム160の挟持部材164を挟持するためのインサート部171となっている。
【0107】
図12、図15〜図17に示すように、ロックアーム160の下面には、T字状溝153a,153bの縦溝部155に差し込まれるピン部材165a,165bが、メインシャーシ18に向かうように設けられている。かかるロックアーム160のピン部材165a,165bのうち、第1のロックアーム160aにおけるピン部材165aは、第1のT字状溝153aの縦溝部155が横溝部154よりも手前側に位置しているため、リング状突起162よりも手前側に位置している。また、第2のロックアーム160bにおけるピン部材165bは、第2のT字状溝153bの縦溝部155が、横溝部154よりも奥側に位置しているため、リング状突起162よりも奥側に位置している。
【0108】
かかる配置のピン部材165a,165bが、縦溝部155に差し込まれることで、ロックスライダ151がディスク再生装置10の幅方向にスライドした場合に、一対の挟持部材164は、互いに近接、または互いに離間するかの、開閉動作を行う。また、この開閉動作のうち、一対のロックアーム160a,160bが開いている状態では、挟持部材164がインサート部171に挟まれた、フローティング部材15のフローティングロック状態(非フローティング状態)となっている。また、一対のロックアーム160a,160bが閉じている状態では、挟持部材164がインサート部171から外れて、フローティング部材15の手前側がフローティング状態となる。
【0109】
また、ディスク差込口19の下方には、図20に示すような、ディスク径検出機構180が設けられている。ディスク径検出機構180は、図13および図20に示すような一対の検出スライダ181a,181bを具備している。この一対の検出スライダ181a,181bは、共に付勢バネ182(図20参照)の一端側に掛け止めされている。この2つの付勢バネ182の各他端側は、フローティング部材15の係止部15a(図20参照)に掛け止めされている。それにより、一対の検出スライダ181a,181bには、この係止部15aに向かう付勢力、すなわち互いに当接する向きに付勢力が与えられている。
【0110】
なお、以下の説明では、一対の検出スライダ181a,181bのうち、図20の右側に位置するものを第1の検出スライダ181a、図20の左側に位置するものを第2の検出スライダ181bと呼ぶこととする。また、上述の一対の検出スライダ181a,181bが、互いに当接する部分は、図20に示すように、手前側に位置している幅狭の突合せ部183a,183bである。
【0111】
また、第1の検出スライダ181aのうち、第2の検出スライダ181b側には、奥側に向かって、その平面形状が略コ字状を為しているスイッチ当接片184aが延出している。このスイッチ当接片184aは、該第1の検出スライダ181aの長手と平行な方向を長手としていて、しかも第2の検出スライダ181b側に向かって延伸している。そして、かかるスイッチ当接片184aのうち、奥側の側面が、検出スイッチ188B,188Dが当接する当接部185aとなっている。また、第1の検出スライダ181aのうち、側壁20a側の他端部には、ディスク11の外周縁部に係合するディスク係合片186aが、上方に向かって設けられている。
【0112】
また、第2の検出スライダ181bにも、奥側にスイッチ当接片184bが設けられている。なお、このスイッチ当接片184bは、第2の検出スライダ181bの長片部187に密接状態で設けられている。また、このスイッチ当接片184bの一端は、第2の検出スライダ181bの第1の検出スライダ181a側の一端と略同一部位から、第2の検出スライダ181bの他端側に向かうように設けられているが、その長さは、長片部187よりも短いものとなっている。
【0113】
また、第2の検出スライダ181bのスイッチ当接片184bは、第1の検出スライダ181aのスイッチ当接片184aよりも奥側には突出していなく、コ字状を為すスイッチ当接片184aの内部に位置することを可能としている。なお、スイッチ当接片184bも、その奥側の側面が、検出スイッチ188A,188Cが当接する当接部185bとなっている。また、この第2の検出スライダ181bにも、その側壁20b側の他端部には、ディスク11の外周縁部に係合するディスク係合片186bが、上方に向かって設けられている。
【0114】
かかる一対の検出スライダ181a,181bよりも奥側には、4つの検出スイッチ188A,188B,188C,188Dが配置されている。これらの検出スイッチ188A〜188Dの並びのうち、その中央側に検出スイッチ188A,188Bが配置されていて、その外側に検出スイッチ188C,188Dが配置されている。
【0115】
これらのうち、検出スイッチ188A,188Bは、主として大径ディスク11bおよび小径ディスク11aが挿入された場合に、当接部185a,185bの当接により押し込まれ、オン作動するものである。また、検出スイッチ188C,188Dは、主として大径ディスク11bが挿入された場合(図20(b)参照)に、当接部185a,185bの当接により押し込まれ、オン作動するものである。
【0116】
しかしながら、図20(c)に示すように、小径ディスク11aが中央からではなく、片側に寄った状態で挿入された場合には、当接部185a,185bのスライドによって、検出スイッチ188A,188C、または検出スイッチ188B,188Dのみをオン作動させる場合も生じる。この場合には、後述するように、このままディスク再生装置10の内部に小径ディスク11aを搬入しても、良好にクランプできない。そのため、一旦小径ディスク11aを吐き出すような動作を、搬送ローラ145が行うこととなる。
【0117】
なお、かかる吐き出しの動作は、検出スイッチ188A,188Cのみがオンとなり、他の検出スイッチ188B,188Dがオンとならない場合や、検出スイッチ188B,188Dのみがオンとなり、他の検出スイッチ188A,188Cがオンとならない場合を検出することに基づいて、後述する制御部205でのローディングモータ120に対する制御指令によって為される。
【0118】
図12、図21に示すように、ドライブアーム100の回動他端部104には、リアロックアーム190が連結されている。このリアロックアーム190のうち、長手から外れて突出する突出部位191には、差込孔192が形成されていて、この差込孔192に上述の連結ピン108が差し込まれる。それにより、リアロックアーム190がドライブアーム100と連結される。また、ドライブアーム100が回動した場合に、この回動に伴ってリアロックアーム190がスライドする。また、リアロックアーム190は、その長手が、ドライブアーム100の長手に対して略垂直を為す状態で、ディスク再生装置10の内部に配置されている。
【0119】
このリアロックアーム190のうち、一端側の突出部位191から離間する他端部193には、図21、図22に示すようなロックピン194が設けられている。ロックピン194は、リアロックアーム190の上方に向かって突出するピン部材であり、該ロックピン194の上端は、図22に示すような、アウターシャーシ部材12の裏面に取り付けられている舌片195に当接可能となっている。
【0120】
また、図22に示すように、ロックピン194の下面側の部位(リアロックアーム190の下面側の部位)は、メインシャーシ18の底面18aと近接または接触して設けられている。そのため、ロックピン194の上端が、舌片195に当接している状態では、このロックピン194がメインシャーシ18と舌片195との間でつっかえることとなる。それによって、フローティング部材15は、その奥側において、フローティング状態とはならず、フローティングロック状態となる。
【0121】
また、ドライブアーム100が図21において時計回りに回動し、リアロックアーム190が図21中右側に向かってスライドした場合には、ロックピン194の上端は、舌片195との間の当接状態が解除される。それによって、フローティング部材15は上下方向に動くことが可能な、フローティング状態となる。
【0122】
なお、本実施の形態では、アウターシャーシ部材12の裏面に取り付けられる舌片195は、図21および図22に示すように、適宜折り曲げられた板バネ状部材となっている。そして、ロックピン194の上端がこの舌片195に当接した場合には、該舌片195は、付勢力を有した状態で、ロックピン194を下方に押し付けることとなる。
【0123】
また、ディスク再生装置10には、その他、図23に示すような、各種部材の取付固定および固定用の補強板金200、ディスク11の裏面にレーザ光を投受光させるためのピックアップユニット201、およびピックアップユニット201を摺動自在に支持するトラバースユニット202が設けられている。また、他には、光ピックアップユニット駆動のためのスレッドモータ203を有するスレッドモータユニット204が設けられている。
【0124】
また、この他に、ディスク再生装置10には、終了検出スイッチ91、検出スイッチ188A〜188Dおよび各モータ38,120,203に接続されている制御部205(図24参照)が設けられている。制御部205は、終了検出スイッチ91、検出スイッチ188A〜188Dで検出した結果(スイッチのオン/オフ信号)に基づいて、各モータ38,120,203の駆動を制御するものである。
【0125】
以上のような構成を有するディスク再生装置10の作用について、以下に説明する。まず、最初に大径ディスク11bが、ディスク再生装置10の内部に搬入される場合について説明する。
【0126】
ディスク差込口19から大径ディスク11bを差し込むと、このディスク差込口19の差し込みによって、上述の第1の検出スライダ181a、および第2の検出スライダ181bに存在するディスク係合片186a,186bに、大径ディスク11bの外周縁部がぶつかる(図20(b)参照)。そして、この状態で大径ディスク11bをさらに差し込むと、第1の検出スライダ181aおよび第2の検出スライダ181bは、互いに離間する向きに、スライドされる。すると、まず検出スイッチ188Aまたは検出スイッチ188Bの少なくとも一方がオン作動されることとなり、大径ディスク11bまたは小径ディスク11aのいずれかが、差し込まれたことを検知する。
【0127】
すると、この検知に基づいて、制御部205は、ローディングモータ120を作動させる。すると、このローディングモータ120の駆動力が搬送ローラ145に伝達され、該搬送ローラ145に先端が接触した大径ディスク11bは、ディスク再生装置10の内部に引き込まれることとなる。そして、大径ディスク11bが引き込まれるにつれて、第1の検出スライダ181aおよび第2の検出スライダ181bは、さらにスライドし、検出スイッチ188A,188Bの残りの一方および検出スイッチ188C,188Dをもオン作動させることとなる。
【0128】
また、この大径ディスク11bがディスク再生装置10の内部に搬入される場合、図2(a)に示す大径ディスクガイド部27によって、大径ディスク11bは、小径ディスク11aが搬入される場合よりも下向きに搬入されることとなる。そのため、大径ディスク11bは、トリガアーム40の下面側に存在するクランプ爪50と干渉しない状態で、ディスク再生装置10の内部に搬入される。
【0129】
そして、この搬入により、大径ディスク11bの搬入の先端側は、図5に示すディスク係合部43に衝突する。さらに、大径ディスク11bが引き込まれると、大径ディスク11bの先端側にディスク係合部43が押されて、ディスク係合部43を有するトリガアーム40を、図5において時計回りに回動させる。
【0130】
なお、大径ディスク11bのディスク再生装置10の内部への搬入は、後述するように、ピン係合部109が回動用ピン147に係合し、ローラレバー部材16を回動させることで従動ギヤ131とローラギヤ132との噛み合いが解かれるまで継続される。そして、搬入の最終位置では、孔部11c(大径ディスク11b)の中心と、ターンテーブル37の中心とが略一致した状態となっている。
【0131】
トリガアーム40が回動すると、図5および図9に示すように、この回動によってトリガスライダ61もスライドさせられる。すなわち、トリガアーム40の回動によって、スライダ用突起45がトリガスライダ61の係合部67に衝突し(図9(a)参照)、さらにトリガアーム40が回動することで、トリガスライダ61が手前側にスライドさせられる。さらにトリガスライダ61がスライドすると、該トリガスライダ61の当接片66がローディングスライダ70の当接部75に衝突し、該当接片66によってローディングスライダ70が手前側に押し込まれる(図9(b)参照)。
【0132】
ここで、図9(b)に示すように、当接片66の当接部75への衝突に前後して、トリガスライダ61の手前側へのスライドによって、ラックギヤ68も手前側に移動し、ラックギヤ68がピニオンギヤ125と噛み合う。ここで、上述したように、大径ディスク11bのディスク再生装置10の内部への搬入のために、ローディングモータ120は回転駆動している。この場合、ピニオンギヤ125は図8、図9および図12の各図において時計回りに回転している。そのため、ラックギヤ68とピニオンギヤ125が噛み合うと、この噛み合いの以後、トリガスライダ61およびローディングスライダ70は、ローディングモータ120の駆動によって、手前側にスライドさせられる。
【0133】
また、ローディングスライダ70が手前側に向かってスライドした場合、図10に示すように、突出ピン34が該ローディングスライダ70のカム部材83に存在するカム溝86に沿って摺動する。この場合、ローディングスライダ70のスライドに伴なって、突出ピン34はピン受部87(図10(a)参照)から頂点86dを通り過ぎ、カム溝86の急傾斜部86aへと移動し(図10(b)参照)、さらに緩傾斜部86b、および平行部86cへ(図10(c)参照)と順次移動する。それにより、突出ピン34は、メインシャーシ18側へと移動し、高さ位置が下げられる。
【0134】
また、突出ピン34が上述のようにカム溝86を移動すると、それに伴なって、突出ピン34が取り付けられているクランプレバー30が、回動軸32を支点として回動する。この場合、クランプレバー30は、クランパ35を下方に向けて回動させる。それによって、大径ディスク11bはターンテーブル37上に押しつけられる。なお、このクランプレバー30は、後述するローラレバー部材16の回動と同時か、またはローラレバー部材16の回動開始後に、回動するように設けられている。
【0135】
また、ローディングモータ120の駆動により、ローディングスライダ70がスライドすると、図11に示すように、ピン107がカム溝部79の内部を、手前側から奥側に向かって移動する。すなわち、ピン107は、カム溝部79のうち基端部79aに位置する状態(図11(a))からテーパ部79bへと移動し(図11(b))、さらに先端部79cへと移動する(図11(c))。かかるカム溝部79の内部をピン107が移動すると、該ピン107は、ディスク再生装置10の内部を幅方向の側壁20aに向かって移動する。そして、このピン107の移動に伴なって、回転軸105を中心としてドライブアーム100が回動させられる。
【0136】
ここで、ドライブアーム100の回動と回動用ピン147の係合の様子を、図11に基づいて説明する。ドライブアーム100が回動する前の状態では、図11(a)に示すように、ピン係合部109の係合縁部109aが回動用ピン147に係合していない。このとき、ピン107は、カム溝部79の基端部79aに位置している。しかしながら、ローディングスライダ70が所定だけスライドし、ピン107がテーパ部79bに位置すると、図11(b)に示すように、該ピン107がディスク再生装置10の幅方向(側壁20a側)に移動させられることとなる。このとき、ローディングスライダ70は、ディスク再生装置10の幅方向に移動しないので、ドライブアーム100が回転軸105を中心として回動させられることとなる。なお、この場合のドライブアーム100の回転は、図11において反時計回り方向に回転させられる。
【0137】
さらにローディングスライダ70がスライドし、ピン107が先端部79cに位置すると、図11(c)に示すように、ドライブアーム100がさらに回動させられる。
【0138】
かかるドライブアーム100の回動により、ピン係合部109の係合縁部109aが、回動用ピン147に対して係合する状態となる。かかる係合が為されると、回動用ピン147は、手前側に移動させられる。この場合、回動用ピン147を有するローラレバー部材16は、回転軸140を中心として、図14において時計回り方向に回転させられることとなる。
【0139】
ここで、上述したように、ローラレバー部材16が回動する前の状態においては、大径ディスク11bの搬入のために、搬送ローラ145が回転している状態となっている。すなわち、ローラシャフト143と同軸のローラギヤ132が、従動ギヤ131と噛み合っている。しかしながら、図14(a)〜(c)に示すようにローラレバー部材16が順次回転させられて、搬送ローラ145が所定だけ下方に押し下げられた場合には、ローラギヤ132と従動ギヤ131との間の噛み合いが解かれ、搬送ローラ145の回転駆動が停止させられる。
【0140】
なお、上述したように、搬送ローラ145の回転駆動が停止させられた場合には、大径ディスク11bの中心は、ターンテーブル37の中心と略一致した状態となっている。また、搬送ローラ145の回転駆動が停止しても、ラックギヤ68とピニオンギヤ125とは噛み合っているので、ローディングスライダ70およびトリガスライダ61はスライドを継続する。それにより、係合ピン89が先端突起47を手前側に押し、このためトリガアーム40は回転を継続する。それによって、大径ディスク11bの外周縁部から、トリガアーム40のディスク係合部43が離れる。
【0141】
また、ローラレバー部材16が回動すると、該ローラレバー部材16の搬送ローラ145の高さ位置が、下方側に向かって低下する。それによって、搬送ローラ145の上部に接触している大径ディスク11bの高さ位置も下がり、大径ディスク11bのチャッキングに適した高さ位置となる。
【0142】
また、ドライブアーム100が回動すると、ローラレバー部材16の回動の他に、図12および図21に示すように、ロックスライダ151およびリアロックアーム190がスライドする。このうち、ロックスライダ151は、ドライブアーム100の図12における反時計回りの回動によって、図12および図16中右側にスライドする。
【0143】
すなわち、ドライブアーム100が図12において時計回り(手前からかつ上側から見た場合は時計周り)に回動すると、この回動に伴なって、該ドライブアーム100のスライダ用ピン111が図12中右側(手前から見た場合は左側)に向かって回動する。このスライダ用ピン111は、貫通溝152に挿通しているので、かかる回動により、スライダ用ピン111は、貫通溝152の側壁を押すこととなる。それによって、ロックスライダ151は、図12中右側に向かってスライドする(図15(b)参照)。
【0144】
そして、ロックスライダ151の図12中の右側へのスライドによって、一対のロックアーム160a,160bが開いた状態(互いに離間している状態;図15(a)参照)から、閉じた状態(互いに近接している状態;図15(b)参照)へと移行する。
【0145】
なお、ロックスライダ151の図12中右側へのスライドによって、第1のロックアーム160aが開いている状態から閉じる状態へ順次移行する様子は、図16(a)〜(c)に示される。また、第2のロックアーム160bが開いている状態から閉じる状態へ順次移行する様子は、図17(a)〜(c)に示される。
【0146】
ここで、上述したように、ロックアーム160a,160bが開いている状態では、該ロックアーム160a,160bの挟持部材164は、図19(a)に示すように、インサート部171に挟持される。この挟持状態では、フローティング部材15が、フローティングロック状態となっている。しかしながら、ロックアーム160a,160bが回動して、開いている状態から閉じている状態へと移行した場合には、図19(b)に示すように、挟持部材164はインサート部171での挟持状態が解除されて、フローティング状態となる。
【0147】
そして、かかるフローティング状態においては、フローティング部材15が、アウターシャーシ部材12に対してバネ23やダンパ21によって、弾性的に支持されて、外部衝撃を吸収可能となる。
【0148】
また、ドライブアーム100が図21において時計回り(図12において反時計周り)に回動した場合、差込孔192と連結ピン108の嵌め込みによって連結されているリアロックアーム190が、図21および図22中右側に向かってスライドする。この場合、ドライブアーム100が図21および図22中右側に向かってスライドすると、ロックピン194の上端は、舌片195への当接状態が解除される。かかる当接状態が解除されると、バネ22の付勢力等によって、フローティング部材15は持ち上げられた弾性支持状態となる。それによって、このフローティング部材15に対して外部衝撃が加えられても、該衝撃を吸収可能となる。
【0149】
すなわち、ローディングスライダ70がスライドすることによって、クランプレバー30が下方に向かって押し下げられて、クランパ35がターンテーブル37に大径ディスク11bをチャッキングする状態となる。また、ドライブアーム100が回動することによって、搬送ローラ145が下方に向かって移動する。また、ドライブアーム100の回動により、ロックアーム160およびリアロックアーム190のフローティングロック状態が解除される。それによって、以後は、この大径ディスク11bを良好に再生することが可能となる。
【0150】
なお、ローディングスライダ70が所定だけスライドすると、このローディングスライダ70のスイッチ当接部72が終了検出スイッチ91に当接し、該終了検出スイッチ91を押すこととなる。それによって、ローディングモータ120は、その作動が停止され、ローディングスライダ70のスライドが停止させられる。それにより、他のドライブアーム100や、ロックアーム160、リアロックアーム190、クランプレバー30等の他の部材の動きも停止させられる。
【0151】
また、大径ディスク11bをディスク再生装置10の内部から外部に向かって排出する場合には、各機構は上述とは逆の動作を実行することとなる。すなわち、上述の場合とは逆向きにローディングモータ120が作動すると、該ローディングモータ120の駆動力は、ピニオンギヤ125およびラックギヤ68に伝達される。このラックギヤ68への駆動力の伝達により、トリガスライダ61は、今度は奥側に向かって駆動させられる。
【0152】
すると、このトリガスライダ61の奥側への引き込みによって、このトリガスライダ61と連動バネ90を介して連結されているローディングスライダ70も奥側へ引き込まれる。そして、このローディングスライダ70の奥側への引き込みによって、ドライブアーム100も先程とは逆に回動する。そして、ピン係合部109が奥側に移動するにつれて、ローラレバー部材16が不図示のバネによって回動され、ローラギヤ132と従動ギヤ131とが噛み合う状態となる。かかる噛み合いと共に、ローラレバー部材16の回動用ピン147がディスク再生装置10の奥側の初期位置に戻るよう、移動する。
【0153】
また、ローディングスライダ70のディスク再生装置10の奥側へ向けたスライドにより、該ローディングスライダ70とピン107を介して連動するドライブアーム100が、図21において反時計回りに回動させられる。
【0154】
また、このドライブアーム100の回動に伴なって、ロックスライダ151が図12、図15〜図17中左側に向かってスライドする。それによって、ロックアーム160a,160bが閉じている状態から開いている状態へと移行し、ロックアーム160a,160bの挟持部材164がインサート部171に挟み込まれる(図19(a)参照)。
【0155】
それによって、フローティング部材15は、手前側において、フローティング状態からフローティングロック状態へと切り替えられる。同様に、リアロックアーム190も、図21、図22中左側に向かってスライドし、ロックピン194の上端が舌片195に当接する状態となる(図22(a)参照)。それによって、フローティング部材15は、奥側においても、フローティング状態からフローティングロック状態へと切り替えられる。
【0156】
ローディングスライダ70が奥側にスライドすると、このスライドに伴なって、カム溝86の内部を突出ピン34が平行部86cから急傾斜部86aに向けて移動する(図10参照)。それによって、クランプレバー30は、大径ディスク11bから離間するように回動し、ディスク11のチャッキングが解除される。この解除においては、上述のローラレバー部材16の回動によって、大径ディスク11bが持ち上げられることとなる。
【0157】
また、トリガスライダ61が奥側にスライドすると、それに伴なってトリガアーム40が図3において反時計回りに回動する。この場合、トリガアーム40には、戻しバネ57が連結されているので、かかる戻しバネ57による付勢力の付加によって、先端突起47と係合ピン89との係合により戻りが規制されながら、トリガアーム40は反時計回りに回動させられる。
【0158】
すなわち、大径ディスク11bの排出に伴なって、該大径ディスク11bの外周縁部に対してディスク係合部43で係止しているトリガアーム40も、手前側に向かうように反時計回りに回動する。以上のようにして大径ディスク11bの搬入および排出が為される。
【0159】
次に、小径ディスク11aをディスク差込口19から搬入する場合について説明する。なお、この小径ディスク11aに関して、上述の大径ディスク11bの搬入の際の各部の動作と同一部分についての説明は省略する。
【0160】
まず、小径ディスク11aをディスク差込口19(図18参照)から差し込む。この場合も、上述の大径ディスク11bの搬入の場合と同様に、小径ディスク11aがディスク再生装置10の内部に搬入される。しかしながら、小径ディスク11aの外径(直径)は、大径ディスク11bの外径よりも小さいため、図20に示す第1の検出スライダ181aおよび第2の検出スライダ181bが動作しても、検出スイッチ188A〜188Dの全てを同時にオン作動させることはできない。すなわち、検出スイッチ188Cまたは検出スイッチ188Dの少なくとも一方が、オン作動されないままの状態となる。なお、通常は、検出スイッチ188Aと検出スイッチ188Bがオン作動され、他の検出スイッチ188C,188Dはオン作動されない。
【0161】
ここで、小径ディスク11aが搬入される場合には、検出スイッチ188Aと検出スイッチ188Cのみをオン作動させる場合(図20(c)参照)、または検出スイッチ188Bと検出スイッチ188Dのみをオン作動させる場合も存在する。すなわち、小径ディスク11aが、図20における右側または左側のいずれか一方に偏った状態で搬入される場合も存在する。
【0162】
しかしながら、小径ディスク11aに上述のような偏りが生じた状態で搬入されると、この小径ディスク11aを適切に保持することができなくなってしまう。すなわち、小径ディスク11aが十分に搬入されて、搬送ローラ145から該小径ディスク11aが離間しようとする場合でも、該小径ディスク11aの外周縁部を、クランプ爪50に適切に衝突させることができなくなってしまい、ディスク再生装置10の内部に小径ディスク11aが落下する、といった不具合が生じる。
【0163】
このため、上述のように、検出スイッチ188Aと検出スイッチ188Cのみをオン作動させる場合、または検出スイッチ188Bと検出スイッチ188Dのみをオン作動させる場合には、制御信号を受信した制御部205(図24参照)は、小径ディスク11aの搬入をやめ、ローディングモータ120を逆回転させて該小径ディスク11aを排出させる。そして、少なくとも検出スイッチ188Aと検出スイッチ188Bの両方がオン作動させられた場合のみに、搬送ローラ145の搬入のための駆動を継続させ、小径ディスク11aをディスク再生装置10の内部に搬入させる。
【0164】
なお、この検出スイッチ188C,188Dの位置は、ディスクガイド部材14の大径ディスクガイド部27と対応する位置に設けられている。
【0165】
ここで、小径ディスク11aの搬入においては、大径ディスク11bを搬入する場合と比較して、ディスクガイド部材14の小径ディスクガイド部28によって、該小径ディスク11aの搬入の先端部分は、クランプレバー30側(上方側)に向かってガイドされる(図2(b)参照)。それによって、小径ディスク11aの搬入が進行すると、この小径ディスク11aの先端部分が、クランプ爪50の係止壁53に衝突する(図5および図6参照)。また、小径ディスク11aの先端部分の下面側は、ディスク受け部52によって受け止められる状態となる。すなわち、小径ディスク11aの先端部分が、クランプ爪50によって保持された状態となる。
【0166】
この小径ディスク11aの先端の保持状態を継続したままで、該小径ディスク11aがさらにディスク再生装置10の内部に搬入されると、この小径ディスク11aの先端によって係止壁53が押し込まれて、トリガアーム40が回動し、スライダ用突起45がトリガスライダ61の係合部67に係合する(図5,図7および図9参照)。そして、スライダ用突起45がトリガスライダ61を手前側にスライドさせる。また、トリガスライダ61の当接片66が、ローディングスライダ70の当接部75に当接し、該ローディングスライダ70を手前側にスライドさせる。
【0167】
そして、ローディングスライダ70のスライドにより、図10に示すように、カム溝86の内部を突出ピン34が摺動する。それにより、クランプレバー30が降下する。ここで、クランプレバー30が降下すると、クランパ35が小径ディスク11aの上面に接触する。この接触は、小径ディスク11aの孔部11cに、凸部が差し込まれるタイミングで行われる。また、孔部11cに凸部が差し込まれる場合、孔部11c(小径ディスク11a)の中心と、ターンテーブル37の中心とが略一致した状態となっている。
【0168】
しかしながら、孔部11cにクランパ35の凸部が差し込まれるタイミングは、孔部11c(小径ディスク11a)の中心と、ターンテーブル37の中心とが略一致した状態でなくても良く、種々変更可能である。
【0169】
また、クランパ35が回動して小径ディスク11aに接触する場合、回動支点31からのクランプ爪50までの距離と、回動支点31からクランパ35までの距離の相違により、クランプ爪50側の下降距離の方が、クランパ35の下降距離よりも小さいものとなる。しかも、クランパ35によって、小径ディスク11aをクランプしたときに、クランプ爪50のディスク受け部52の上面は、クランプされた小径ディスク11aの下面より上方となるように設けられている。このため、小径ディスク11aがクランプされたとき、小径ディスク11aはディスク受け部52に乗っている状態で、かつ先端側が少しだけ持ち上げられて撓むこととなる。
【0170】
しかしながら、クランプレバー30の回動角度はさほど大きくないこと、およびディスク受け部52の上面とクランプされたときの小径ディスク11aの下面との垂直方向の距離差を僅かなものとしている。このため、小径ディスク11aの撓みは、該小径ディスク11aを損傷させるものでもなく、またクランプ爪50が外径側に移動し小径ディスク11aがディスク受け部52から外れた場合に、小径ディスク11aを大きく振動させるものでもない。
【0171】
また、クランパ35の小径ディスク11aへの接触、および小径ディスク11aのターンテーブル37への接触とほぼ同時に、搬送ローラ145の回転が停止される。すなわち、図14に示すように、ピン係合部109の回動用ピン147への係合により、ローラレバー部材16が回動する。そして、小径ディスク11aの高さ位置が、このローラレバー部材16の回動によって下げられ、小径ディスク11aはターンテーブル37に近接していく。
【0172】
また、ローラレバー部材16の回動により、従動ギヤ131とローラギヤ132との噛み合いが、上述の接触のタイミングとほぼ同時に解かれる(図14(b),(c)参照)。そのため、孔部11c(小径ディスク11a)の中心と、ターンテーブル37の中心とが略一致した場合、搬送ローラ145はこれ以上回転駆動しなくなり、該小径ディスク11aのディスク再生装置10の内部への搬入が停止される。
【0173】
しかしながら、搬送ローラ145の回転駆動が停止されても、トリガスライダ61のスライドによって、ラックギヤ68とピニオンギヤ125とが噛み合っている。しかも、従動ギヤ131とローラギヤ132との噛み合いが解かれた当初は、まだ終了検出スイッチ90をスイッチ当接部72が押し込んでいない。そのため、ローディングモータ120は作動を継続し、トリガスライダ61およびローディングスライダ70は手前側にスライドする。かかるスライドにより、係合ピン89が先端突起47を手前側に押し、それによってトリガアーム40は図5において時計回りの回動を継続する。
【0174】
なお、搬送ローラ145の回転駆動が停止された場合でも、トリガスライダ61がスライドすることで、図11に示すように、ピン係合部109と回動用ピン147とが係合し、ドライブアーム100はさらに回動される。そのため、さらにローラレバー部材16が回動し、小径ディスク11aがターンテーブル37に載置された後に、搬送ローラ145は、小径ディスク11aの裏面から離間する状態となる(図14(c)参照)。
【0175】
ここで、凸部が孔部11cに差し込まれた当初は、ディスク受け部52が小径ディスク11aの先端側の下面を受け止める状態となっている。しかも、クランプレバー30が回動してクランパ35が小径ディスク11aの上面に接触すると、小径ディスク11aは少しだけ撓んだ状態で、クランプ爪50によって保持されている。しかしながら、トリガアーム40の回動は上述のように継続されているため、ディスク受け部52はすぐに小径ディスク11aの下面から外れ、該小径ディスク11aの外径側に逃げていく。
【0176】
そして、図3(b)に示すように、ターンテーブル37へ小径ディスク11aをチャッキングした場合に、ディスク受け部52が小径ディスク11aに干渉しない位置までトリガアーム40は回動する。そして、図7に示すように、スイッチ当接部72が終了検出スイッチ91を押し込むことで、小径ディスク11aの搬入動作が終了する。
【0177】
なお、小径ディスク11aをディスク再生装置10の内部から外部に向けて排出する排出動作は、上述の大径ディスク11bの排出動作と同様となっている。
【0178】
このような構成のディスク再生装置10によれば、小径ディスク11aが内部に搬入された後クランプされるまでの間、クランプ爪50によって、該小径ディスク11aの搬入の先端側を保持可能となる。そのため、従来のように小径ディスク11aの先端側が何ら支持されずクランプが安定しないということがなく、ディスク再生装置10の内部に小径ディスク11aを安定的にクランプすることができる。
【0179】
また、小径ディスク11aをクランプ爪50によって保持した場合でも、該小径ディスク11aの搬入に伴なってトリガアーム40が回動する。そして、かかる回動によって、ラックギヤ68とピニオンギヤ125とが噛み合い、以後はトリガアーム40はローディングモータ120の駆動によって回動させられる。そのため、小径ディスク11aの裏面に接触しているクランプ爪50を、小径ディスク11aに接触しない外径側に退避させることができる。また、かかる退避を行えば、以後は小径ディスク11aの再生を良好に行うことが可能となる。このように、ローディングエンドにおいても、搬送動力を切る必要がなく、部品点数の削減と信頼性の向上を図ることができる。
【0180】
また、クランプ爪50を、トリガアーム40に設けたことにより、このトリガアーム40が回動することにより、小径ディスク11aの外径側に、簡単に退避させることができる。また、ディスクガイド部材14に存在する大径ディスクガイド部27の作用により、クランプ爪50は、大径ディスク11bとは接触しないように設けられている。このため、クランプ爪50は、大径ディスク11bの搬送の妨げとはならず、該大径ディスク11bを小径ディスク11aよりもディスク再生装置10の奥側まで良好に搬送させることができる。
【0181】
さらに、ローディングスライダ部材60がスライドし、ドライブアーム100が回動して、ピン係合部109によって回動用ピン147が押される。そして、小径ディスク11aの中心が、ターンテーブル37の中心に差し掛かった場合に、ローラレバー部材16を回動させて、駆動力の伝達を非伝達に切り替えるように構成することができる。このようにすれば、小径ディスク11aのクランパ35によるチャッキングが好適なものとなる。また、カム部材83(カム溝86)の存在により、クランプレバー30をターンテーブル37側に向けて回動させることができ、クランパ35によるチャッキングが良好なものとなる。
【0182】
また、ローラレバー部材16の回動によって、駆動力の伝達を非伝達に切り替えた場合に、小径ディスク11aの中心を、ターンテーブル37の中心と略一致させることができる。これと共に、この中心が一致するタイミングとほぼ同時に、クランパ35によって小径ディスク11aをターンテーブル37にクランプさせるようにすることもできる。このようにした場合には、小径ディスク11aの保持が不安定となることがなく、常に小径ディスク11aをクランプ爪50やターンテーブル37によって保持可能となる。
【0183】
さらに、クランプ爪50は、ディスク当接部54(係止壁53)と、ディスク受け部52とを有しているので、小径ディスク11aの外周縁部を確実に保持することができる。特に、ディスク当接部54(係止壁53)では、小径ディスク11aの外周縁部を受け止め、しかもディスク受け部52では、小径ディスク11aの裏面を受け止める。このため、小径ディスク11aの外周縁部の保持は、一層確実なものとなっている。
【0184】
さらに、トリガアーム40には、大径ディスク11bが搬入された場合に、該大径ディスク11bの搬入の先端側に係合するディスク係合部43が設けられている。このため、大径ディスク11bが搬入された場合でも、トリガアーム40を良好に回動させることができる。それによって、トリガスライダ61をスライドさせ、クランプレバー30を大径ディスク11bに向けて下降させて、該大径ディスク11bのクランプを行うことができる。また、ローラレバー部材16を回動させることができ、搬送ローラ145の回転駆動による駆動力の伝達状態を非伝達状態に切り替えることが可能となる。
【0185】
また、トリガスライダ61およびローディングスライダ70がスライドすることにより、ラックギヤ68とピニオンギヤ125とが噛み合い可能な構成となる。このように構成することで、小径ディスク11aが規定位置まで搬入され、該小径ディスク11aがトリガアーム40を押さなくなる場合でも、これらラックギヤ68とピニオンギヤ125とが噛み合うことで、ローディングスライダ70をスライドさせることができる。そして、ローディングスライダ70に存在する係合ピン89と先端突起47との係合により、トリガアーム40を良好に回動させることができる。
【0186】
さらに、クランプ爪50は、トリガアーム40に設けられていて、しかも他に小径ディスク11aの先端部分保持のための部品は存在していない。このため、簡易にクランプ爪50を設けるという簡易な構成でありながら、該小径ディスク11aを良好に保持することができる。また、簡易な構成であるため、機構的に複雑な場合と比較して、繰り返し何度使用しても動作に不具合が生じる可能性が低く、メカ的な信頼性が向上する。また、部品点数を少なくすることができ、コストの増加を抑えることが可能となる。
【0187】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
【0188】
上述の実施の形態においては、先端保持手段として、クランプ爪50を用いた場合について説明している。しかしながら、先端保持手段としては、上述したクランプ爪50以外に、例えば小径ディスク11aの下方(裏面)のみを受け止めるものであっても良い。また、上述の実施の形態では、クランプ爪50は、トリガアーム40から延出しているが、該トリガアーム40のように小径ディスク11aの外径側に退避可能な構成であれば、かかるトリガアーム40以外の部材に、クランプ爪50を設けるようにしても良い。
【0189】
また、クランプ爪50は、トリガアーム40に固定した状態で設けられているが、ディスク受け部52を弾性的に上下動可能にして、トリガアーム40に設置しても良い。その場合、ディスク受け部52の奥側を支点として、手前側が上下方向に回動可能に設けるのが好ましい。また、上述の実施の形態では、小径ディスク11aのチャッキングが為された以後に、クランプ爪50が小径ディスク11aの保持を解除するようにしている。しかしながら、チャッキングが為される直前に解除するようにしても良い。
【0190】
また、上述の実施の形態においては、ディスク搬送機構としては、回転軸140を中心として回転するローラレバー部材16(搬送ローラ145)を用いた場合について説明している。しかしながら、ローラレバー部材16(搬送ローラ145)は、かかる構成には限られず、レール等の昇降ガイドによって搬送ローラ145が上下動し、ディスク11から離れるもの等、種々のものが適用可能である。
【0191】
さらに、上述の実施の形態では、ディスクガイド手段として、ディスクガイド部材14を用いる場合について説明している。しかしながら、ディスクガイド手段はこれには限られず、ディスク径の検知結果に基づいてガイド板を上下させるもの等、種々のものが適用可能である。また、回動部材としては、アーム状のトリガアーム40以外に、例えば円盤状部材等、種々のものを適用可能である。
【0192】
また、スライド用駆動伝達手段としては、ラックギヤ68とピニオンギヤ125との噛み合い以外に、例えば回転式のカム機構を利用して駆動の伝達および非伝達を切り替えるようにしても良い。また、カム機構としてのカム部材83は、別途ローラレバー部材16の回動をもさせるスライダに設けるようにして、第2のカム機構としてのドライブアーム100、回動用ピン147等と一体化を図るようにしても良い。
【0193】
また、上述の実施の形態では、ディスク11としては、円盤状のものについて説明している。しかしながら、ディスク11としては、円盤状のものには限られず、例えば名刺型のものや、地図型のもの等、種々のタイプのディスクに本発明を適用しても良い。
【0194】
また、大径ディスク11bが当接するディスク係合部43をクランプ爪50と同様な構成とし、ディスク受け部52を形成しても良い。このようにすると、大径ディスク11bのクランプも安定する。この場合、大径ディスク11bがクランプされた後に、ディスク受け部52でのクランプを解除するように動作させる必要がある。
【0195】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、簡易な構成で小径ディスクを安定的にクランプできる。また、小径ディスクのクランプの信頼性も高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク再生装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1のディスク再生装置において、ディスクガイド部の構成を示す側断面図であり、(a)は大径ディスクガイド部を有する部分の側断面図を示し、(b)は小径ディスクガイド部を有する部分の側断面図を示す。
【図3】図1のディスク再生装置において、クランプレバーの形状を示す平面図であり、(a)はトリガアームが初期位置にある状態を示し、(b)はトリガアームがディスクによって奥側に押された状態を示す。
【図4】図1のディスク再生装置において、クランプレバーと大径ディスクおよびローラレバー部材との位置関係を示す側面図であり、(a)は大径ディスクをチャッキングする前の状態を示し、(b)は大径ディスクをチャッキングした後の様子を示す。
【図5】図1のディスク再生装置において、トリガアームのクランプ爪、大径ディスクおよびローディングスライダ部材の係合関係を示す分解斜視図である。
【図6】図1のディスク再生装置において、トリガアームに設けられているクランプ爪および小径ディスクを示す側断面図である。
【図7】図1のディスク再生装置において、クランプレバーおよびトリガアーム、ローディングスライダ部材、ローディングモータ、ドライブアーム、およびローラレバー部材の係合関係を示す分解斜視図である。
【図8】図1のディスク再生装置において、ローディングスライダ部材の構成を示す背面側から見た分解斜視図である。
【図9】図1のディスク再生装置において、ローディングスライダ部材のスライドの前後の様子を下方側から見た図であり、(a)はスライダ用突起によってトリガスライダが押された直後を示し、(b)は当接片がローディングすらいだに係合したときの様子を示す。
【図10】図1のディスク再生装置において、カム溝に対して突出ピンが摺動することで、クランプレバーが回動する様子を示す側面図であり、(a)は突出ピンがピン受部にあるときを示し、(b)は突出ピンが急傾斜部にあるときを示し、(c)は突出ピンが平行部にあるときを示す。
【図11】図1のディスク再生装置において、ドライブアームの回動による回動用ピンのスライドの様子を下方側から見た図であり、(a)はドライブアームが回動する前を示し、(b)はドライブアームが回動して回動用ピンがスライドしたときを示し、(c)はドライブアームが一層回動して回動用ピンがさらにスライドしたときを示す。
【図12】図1のディスク再生装置において、フロント側メカロック機構およびリアロックアームを駆動させるための構成を示す図で、下方側から見た図である。
【図13】図1のディスク再生装置において、検出スライダ、ローラレバー部材およびローディングモータの位置関係を示す分解斜視図である。
【図14】図1のディスク再生装置において、ローラレバー部材の回動の様子を示す側面図であり、(a)はローラレバー部材が回動する前を示し、(b)はローラレバー部材の回動によりローラギヤと従動ギヤとの噛み合いが解かれたときを示し、(c)はローラレバー部材がディスクの裏面と離れる位置まで回動したときを示す。
【図15】図1のディスク再生装置において、ドライブアームの回動によるロックアームの開閉の様子を示す下方側から見た図であり、(a)はドライブアームが回動する前でロックアームが開いている状態を示し、(b)はドライブアームが回動してロックアームが閉じている状態を示すものである。
【図16】図1のディスク再生装置において、ロックスライダのスライドによる第1のロックアームの回動の様子を示す下方側から見た図であり、(a)はロックスライダがスライドする前を示し、(b)はロックスライダが所定だけ回動して第1のロックアームが閉じ始めたときを示し、(c)はロックスライダがさらにスライドして第1のロックアームが閉じたときを示す。
【図17】図1のディスク再生装置において、ロックスライダのスライドによる第2のロックアームの回動の様子を示す下方側から見た図であり、(a)はロックスライダがスライドする前を示し、(b)はロックスライダが所定だけ回動して第2のロックアームが閉じ始めたときを示し、(c)はロックスライダがさらにスライドして第2のロックアームが閉じたときを示す。
【図18】図1のディスク再生装置において、フロント側メカロック機構とアウターシャーシおよびフローティング部材との位置関係を示す分解斜視図である。
【図19】図1のディスク再生装置において、固定板バネによる挟持部材の挟持の様子を示す正面図であり、(a)は挟持部材が固定板バネに挟持されている状態を示し、(b)は挟持部材が固定板バネに挟持されていない状態を示す。
【図20】図1のディスク再生装置において、ディスク径検出機構の構成を示す平面図であり、(a)は検出スライダが閉じている初期状態を示し、(b)は大径ディスクの挿入し始めの様子を示し、(c)は小径ディスクが左側に偏って挿入されている状態を示す。
【図21】図1のディスク再生装置において、ドライブアームおよびリアロックアームのアウターシャーシ部材およびフローティング部材に対する位置関係を示す分解斜視図である。
【図22】図1のディスク再生装置において、ロックピンと舌片部との位置関係を示す側断面図であり、(a)はロックピンが舌片部に当接している状態を示し、(b)はロックピンが舌片部から離れている状態を示す。
【図23】図1のディスク再生装置において、メインシャーシに取り付けられる各種部材を示す分解斜視図である。
【図24】図1のディスク再生装置において、制御部と各検出スイッチおよび各モータとの接続関係を示すブロック図である。
【図25】従来のディスク再生装置において、位置決めピンを外径側に逃がすことが可能なタイプを示すものであり、(a)は小径ディスクが挿入された場合を示し、(b)は大径ディスクが挿入された場合を示す。
【図26】従来のディスク再生装置において、クランプレバーの回動により位置決めピンを上方へ逃がすことが可能なタイプを示すものであり、(a)は小径ディスクが挿入された場合においてクランプレバーが回動する前の状態を示し、(b)は小径ディスクが挿入された場合においてクランプレバーが回動した後の状態を示す。
【図27】従来のディスク再生装置において、クランプレバーの回動により位置決めピンを上方へ逃がすことが可能なタイプを示すものであり、(a)は大径ディスクが挿入された場合においてクランプレバーが回動する前の状態を示し、(b)は大径ディスクが挿入された場合においてクランプレバーが回動した後の状態を示す。
【符号の説明】
10…ディスク再生装置
11…ディスク
11a…小径ディスク
11b…大径ディスク
12…アウターシャーシ部材
14…ディスクガイド部材(ディスクガイド手段)
15…フローティング部材
16…ローラレバー部材(ディスク搬送機構の一部)
18…メインシャーシ
19…ディスク差込口
20a,20b…側壁
30…クランプレバー
34…突出ピン(カム機構の一部)
35…クランパ
36…湾曲孔
40…トリガアーム(回動部材)
41…第1の揺動部
42…第2の揺動部
43…ディスク係合部
45…スライダ用突起
47…先端突起
50…クランプ爪(先端保持手段)
52…ディスク受け部
53…係止壁
54…ディスク当接部
60…ローディングスライダ部材(スライド部材)
61…トリガスライダ
66…当接片
67…係合部
68…ラックギヤ(スライド用駆動伝達手段の一部)
70…ローディングスライダ
73…プレート部
75…当接部
79…カム溝部
83…カム部材(カム機構の一部)
86…カム溝
100…ドライブアーム(第2のカム機構の一部)
120…ローディングモータ(ディスク搬送機構の一部)
122…ギヤ輪列(スライド用駆動伝達手段の一部)
125…ピニオンギヤ(スライド用駆動伝達手段の一部)
131…従動ギヤ(ディスク搬送機構の一部、駆動力伝達切替機構の一部)
132…ローラギヤ(ディスク搬送機構の一部、駆動力伝達切替機構の一部)
140…回転軸(ディスク搬送機構の一部)
141…ローラ支持体(ディスク搬送機構の一部)
145…搬送ローラ(ディスク搬送機構の一部)
147…回動用ピン(第2のカム機構の一部)
151…ロックスライダ
160…ロックアーム
180…ディスク径検出機構
190…リアロックアーム
194…ロックピン
205…制御部
Claims (11)
- 大径ディスク又は小径ディスクを載置するターンテーブルを具備すると共に、このターンテーブルに載置された大径ディスク又は小径ディスクをチャッキングするクランパをクランプレバーが具備するディスク再生装置において、
上記大径ディスク又は上記小径ディスクに接触して、これら大径ディスク又は小径ディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送機構と、
上記大径ディスクの搬入の場合よりも上記小径ディスクの搬入の場合の方が、ディスク先端を上記クランプレバー側に向かうようにガイドさせるディスクガイド手段と、
上記小径ディスクが搬入されたときに上記小径ディスクの搬入の先端側を保持し、この小径ディスクの上記ディスク搬送機構による搬入に際しては該搬入に伴なって移動すると共に、上記クランパによる上記ターンテーブルへの上記小径ディスクのチャッキングの直前以後またはチャッキング以後は該小径ディスクの先端側の保持を解除して退避する先端保持手段と、
を具備し、上記先端保持手段は、上記大径ディスクが搬入されたときには、該大径ディスクから離れていることを特徴とするディスク再生装置。 - ディスクを載置するターンテーブルを具備すると共に、このターンテーブルに載置されたディスクをチャッキングするクランパをクランプレバーが具備するディスク再生装置において、
上記ディスクの搬入および搬出を行うディスク搬送機構と、
上記ディスクが搬入されたときに上記ディスクの搬入の先端側を保持し、このディスクの上記ディスク搬送機構による搬入に際しては該搬入に伴なって移動すると共に、上記クランパによる上記ターンテーブルへの上記ディスクのチャッキングの直前以後またはチャッキング以後は該ディスクの先端側の保持を解除して退避する先端保持手段と、
を具備することを特徴とするディスク再生装置。 - 前記先端保持手段は、前記クランプレバーに対して回転軸を中心に回動自在とする回動部材の一端側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のディスク再生装置。
- 前記先端保持手段は、前記小径ディスクの外周縁部に当接するディスク当接部と、前記小径ディスクのうち前記クランパとは反対側の裏面を受け止めるディスク受け部と、を具備することを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
- 前記回動部材には、前記大径ディスクが搬入された場合に、この大径ディスクの搬入の先端側に係合して、該大径ディスクの搬入に伴なって前記回動部材を回動させるディスク係合部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のディスク再生装置。
- 前記回動部材は、該回動部材の回動によってスライド部材をスライドさせることを可能としており、このスライド部材が一定距離スライドすることで、上記スライド部材をスライドさせるための駆動力を与えるスライド用駆動伝達手段から駆動力が伝達可能となることを特徴とする請求項3記載のディスク再生装置。
- 前記スライド部材は、このスライド部材のスライドによって、前記クランプレバーを前記ターンテーブルに対して近接又は離間させるためのカム機構に連結されていることを特徴とする請求項6記載のディスク再生装置。
- 前記ディスク搬送機構は、前記ディスクに接触する搬送ローラを具備していて、
前記スライド部材は、このスライド部材のスライドによって上記搬送ローラを回動させるための第2のカム機構に連結されていて、
上記カム機構による上記搬送ローラの回動によって、前記ディスクが前記ターンテーブルに対して近接又は離間することを特徴とする請求項6又は7記載のディスク再生装置。 - 前記第2のカム機構による前記搬送ローラの回動によって、この搬送ローラを駆動する駆動力の伝達と非伝達とが切り替えられる駆動力伝達切替機構を具備することを特徴とする請求項8記載のディスク再生装置。
- 前記クランパが前記ディスクに接触するときに、前記駆動力伝達切替機構によって前記搬送ローラへの駆動力が非伝達となることを特徴とする請求項8又は9記載のディスク再生装置。
- 前記クランパが前記ディスクに接触するときに、前記ターンテーブルに前記ディスクが載置されることを特徴とする請求項10記載のディスク再生装置。
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---|---|---|---|
JP2003060577A JP2004272985A (ja) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | ディスク再生装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-03-06 JP JP2003060577A patent/JP2004272985A/ja active Pending
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JP2009134816A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Victor Co Of Japan Ltd | ディスク駆動装置 |
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