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JP2851350B2 - 熱硬化性組成物 - Google Patents

熱硬化性組成物

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JP2851350B2
JP2851350B2 JP3089790A JP3089790A JP2851350B2 JP 2851350 B2 JP2851350 B2 JP 2851350B2 JP 3089790 A JP3089790 A JP 3089790A JP 3089790 A JP3089790 A JP 3089790A JP 2851350 B2 JP2851350 B2 JP 2851350B2
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JP
Japan
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group
meth
compound
acid
component
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JP3089790A
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俊郎 南部
広利 川口
久夫 古川
康 加藤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3089790A priority Critical patent/JP2851350B2/ja
Publication of JPH02289642A publication Critical patent/JPH02289642A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、たえば建築外装、自動車、産業機械、スチ
ール製家具、家電用品、プラスチックスなどの各種塗
装、とくに耐久性の要求される塗装に使用されるシロキ
シ架橋および(または)シロキサン架橋型熱硬化性組成
物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来の熱硬化性塗料は、アルキドメラミン、アクリル
メラミン、エポキシメラミンなどのようにメラミンが架
橋剤として使用されたもので、メラミン樹脂からの臭気
の問題が未解決のまま残されたものである。
これらの問題がない塗料としてポリオール樹脂およ
び加水分解性シリル基含有樹脂を用いた塗料、ポリオ
ール樹脂および加水分解性シリコン化合物を用いた塗
料、加水分解性シリル基含有樹脂および加水分解性シ
リコン化合物を用いた塗料などが提案されており、これ
らは塗膜硬度、塗膜の耐溶剤性などもあわせて改良され
ることが示されている。
しかし、これらメラミン樹脂からの臭気の問題のない
塗料を用いたものには、塗膜物性が必ずしも充分ではな
いという別の問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはかかる実情に鑑み、臭気の問題がなく、
また塗膜物性が良好な塗料をうるため鋭意検討を重ねた
結果、水酸基を有するアクリル樹脂とアルコキシシリル
基含有アクリル共重合体との混合物に、さらにアミノシ
ランとエポキシシランとの反応物、アミノシランとエポ
キシ化合物との反応物、エポキシシランとアミンとの反
応物またはそれらと加水分解性シラン化合物、その縮合
物との混合物を添加することにより塗膜物性を改善しう
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 (A)水酸基を有するアクリル樹脂 (B)一般式: (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2、R3は水素
原子または炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基より選ばれた1価の炭化水素基、aは0、1
または2の整数)で示される基を有するアルコキシシリ
ル基含有アクリル共重合体 (C)アミノシランとエポキシシランとの反応物、アミ
ノシランとエポキシ化合物との反応物、エポキシシラン
とアミンとの反応物またはそれらと加水分解性シラン化
合物、その縮合物との混合物および (D)硬化触媒 からなるシロキシ架橋および(または)シロキサン架橋
型熱硬化性組成物 に関する。
[実施例] 本発明に用いる(A)成分である水酸基を有するアク
リル樹脂(以下、水酸基を有するアクリル樹脂(A)と
もいう)は、その主鎖が実質的にアクリル共重合体鎖か
らなるために、耐候性、耐薬品性、耐水性などに優れ
る。
水酸基を有するアクリル樹脂(A)は、たとえば水酸
基含有モノマーとアクリル酸、メタクリル酸およびそれ
らの誘導体のうちの少なくとも1種との共重合によりう
ることができる。
前記水酸基含有モノマーにはとくに限定はないが、そ
の具体例としては、たとえば2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ダイセル化学工業(株)製のプラクセルFA
−1、プラクセルFA−4、プラクセルFM−1、プラクセ
ルFM−4、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルなどが
あげられる。これら水酸基含有モノマーは、1種で用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。
前記水酸基含有モノマーと共重合可能な(メタ)アク
リル酸誘導体にもとくに限定はないが、その具体例とし
ては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリフルオ
ロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピ
ル(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、グ
リシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリルアミド、α−エチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、 N,N−ジメチルアクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、東亜合成化学工
業(株)製のアロニクスM−5700、東亜合成化学工業
(株)製のマクロマーであるAS−6、AA−6、AN−6、
AB−6、AK−5、ウレタン結合やシロキサン結合を含む
(メタ)アクリレートなどがあげられる。これら(メ
タ)アクリル酸誘導体および(メタ)アクリル酸は1種
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
水酸基を有するアクリル樹脂(A)中には、50%(重
量%、以下同様)をこえない範囲で、主鎖にウレタン結
合やシロキサン結合を含んでいてもよく、また、水酸基
含有モノマー、(メタ)アクリル酸および(メタ)アク
リル酸誘導体以外のモノマーに由来する単位を含んでい
てもよい。
該水酸基含有モノマー、(メタ)アクリル酸および
(メタ)アクリル酸誘導体以外のモノマーにはとくに限
定はないが、その具体例としては、たとえばスチレン、
α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホ
ン酸、ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル化
合物;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和
カルボン酸、それらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウ
ム塩、アミン塩など)、それらの酸無水物(無水マレイ
ン酸など)、またはそれらと炭素数1〜20の直鎖または
分岐のアルコールとのジエステルまたはハーフエステル
などの不飽和カルボン酸のエステル;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエス
テルやアリル化合物;ビニルピリジン、アミノエチルビ
ニルエーテルなどのアミノ基含有ビニル化合物;イタコ
ン酸ジアミド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、
フマル酸ジアミド、N−ビニルピロリドンなどのアミド
基含有ビニル化合物;(メタ)アクリル酸のヒドロキシ
アルキルエステル類などのα,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類とリン酸もし
くはリン酸エステル類との縮合生成物たるリン酸エステ
ル基含有ビニル化合物;メチルビニルエーテル、シクロ
ヘキシルビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレ
ン、フルオロオレフィン、マレイミド、N−ビニルイミ
ダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビニル化合
物などがあげられる。
重合は合成の容易さなどの点からアゾビスイソブチロ
ニトリルなどのアゾ系ラジカル開始剤を用いた溶液重合
法で行なうのが好ましい。
溶液重合の際に、必要に応じてn−ドデシルメルカプ
タン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカプ
タンなどの連鎖移動剤を用いて、分子量を調整してもよ
い。
また、重合時に溶剤を用いてもよく、このような溶剤
としては、非反応性の溶剤であればとくに限定はなく、
水酸基を有するアクリル樹脂(A)は、有機溶剤に不溶
性の重合体粒子を分散させた非水ディスパージョンタイ
プのものであってもよい。
水酸基を有するアクリル樹脂(A)の分子量、水酸基
価などにはとくに限定はなく、通常使用されているもの
であれば使用しうるが、数平均分子量が1,500〜40,000
であるのが本発明の組成物からえられる塗膜の物性の点
から好ましく、また、水酸基価が10〜300mgKOH/gである
のが前記塗膜物性の点から好ましい。
水酸基を有するアクリル樹脂(A)は1種で用いても
よく、2種以上を併用してもよい。
本発明に用いる(B)成分であるアルコキシシリル基
含有アクリル共重合体(以下、アルコキシシリル基含有
アクリル共重合体(B)ともいう)は、末端または側鎖
に一般式: (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2、R3は水素
原子または炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基より選ばれた1価の炭化水素基、aは0、1
または2の整数)で示される基を1分子中に少なくとも
1個、好ましくは2個以上有するアクリル共重合体であ
る。
前記アルコキシシリル基含有アクリル共重合体(B)
は、その主鎖が実質的にアクリル共重合鎖からなるため
に、前記水酸基を有するアクリル樹脂(A)と同様に、
耐候性、耐薬品性、耐水性などに優れる。また、アルコ
キシシリル基 は炭素原子に結合しているために、耐水性、耐アルカリ
性、耐酸性などはより優れる。アルコキシシリル基の個
数が1分子中に1個未満では本発明の組成物からの塗膜
の耐溶剤性が低下しやすくなる。アルコキシシリル基含
有アクリル共重合体(B)の数平均分子量は、本発明の
組成物の塗膜物性の点から1,000〜30,000であるのが好
ましい。
アルコキシシリル基含有アクリル共重合体(B)は、
たとえばアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの誘導
体の少なくとも1種とアルコキシシリル基含有モノマー
との共重合によりうることができる。
前記(メタ)アクリル酸の誘導体にはとくに限定はな
く、前述の水酸基を有するアクリル樹脂の製造に用いる
のと同様のモノマー、具体例としては、たとえばメチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリ
レート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリロニトリル、グリシジル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、α−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ド、アクリロイルモルホリン、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミド、東亜合成化学工業(株)製のアロニクスM−570
0、東亜合成化学工業(株)製のマクロマーであるAS−
6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5、ダイセル化学工
業(株)製のプラクセルFA−1、プラクセルFA−4、プ
ラクセルFM−1、プラクセルFM−4、ウレタン結合やシ
ロキサン結合を含む(メタ)アクリレートなどがあげら
れる。これら(メタ)アクリル酸誘導体および(メタ)
アクリル酸は、1種で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
該共重合体(B)中には、50%をこえない範囲で、主
鎖にウレタン結合やシロキサン結合が含まれていてもよ
く、アルコキシシリル基含有モノマー、(メタ)アクリ
ル酸および(メタ)アクリル酸誘導体以外のモノマーに
由来する単位が含まれていてもよい。
該アルコキシシリル基含有モノマー、(メタ)アクリ
ル酸および(メタ)アクリル酸誘導体以外のモノマーに
限定はないが、具体例として、たとえばスチレン、α−
メチルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホン
酸、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンなどの芳
香族炭化水素系ビニル化合物;マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸などの不飽和カルボン酸、それらの塩(アル
カリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩など)、それら
の酸無水物(無水マレイン酸など)、またはそれらと炭
素数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのジエステ
ルまたはハーフエステルなどの不飽和カルボン酸のエス
テル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタ
レートなどのビニルエステルやアリル化合物;ビニルピ
リジン、アミノエチルビニルエーテルなどのアミノ基含
有ビニル化合物;イタコン酸ジアミド、クロトンマアミ
ド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジアミド、N−ビニ
ルピロリドンなどのアミド基含有ビニル化合物;(メ
タ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類などの
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアル
キルエステル類とリン酸もしくはリン酸エステル類との
縮合生成物たるリン酸エステル基含有ビニル化合物;2−
ヒドロキシエチルビニルエーテル、メチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエール、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、イ
ソプレン、フルオロオレフィン、マレイミド、N−ビニ
ルイミダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビニ
ル化合物などがあげられる。
前記アルコキシシリル基含有モノマーとしては、前記
一般式で示されるアルコキシシリル基含有基を有し、重
合性不飽和2重結合を有するアルコキシシリルビニルモ
ノマーであるのが好ましく、その具体例としては、たと
えば 末端に前記一般式で示されるアルコキシシリル基含有基
をウレタン結合あるいはシロキサン結合を介して有する
(メタ)アクリレートなどがあげられる。
これらアルコキシシリル基含有モノマーからの単位の
アルコキシシリル基含有アクリル共重合体(B)中の割
合は、本発明の組成物からの塗膜の物性がよくなるとい
う点から5〜90%が好ましく、11〜70%がさらに好まし
い。
アルコキシシリル基含有アクリル共重合体(B)は、
たとえば特開昭54−36395号公報、同57−36109号公報、
同58−157810号公報などに示される方法により製造する
ことができるが、合成の容易さの点からアゾビスイソブ
チロニトリルなどのアゾ系ラジカル開始剤を用いた溶液
重合法により製造するのが好ましい。
前記溶液重合においては、必要に応じてn−ドデシル
メルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチル
メルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、(CH3O)3S
i−S−S−Si−(OCH3、(CH3O)3Si−S8−Si(OC
H3などの連鎖移動剤を用い、分子量を調節すること
ができる。とくにアルコキシシリル基を分子中に有する
連鎖移動剤、たとえばγ−メルカプトプロピルトリメト
キシシランなどを用いれば、アルコキシシリル基含有ア
クリル共重合体の末端にアルコキシシリル基を導入する
ことができる。
前記溶液重合に用いられる重合溶剤としては、たとえ
ば炭化水素類(トルエン、キシレン、n−ヘキサン、シ
クロヘキサンなど)、酢酸エステル類(酢酸エチル、酢
酸ブチルなど)、アルコール類(メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノールなど)、エーテ
ル類(エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソル
ブアセテートなど)、ケトン類(メチルエチルケトン、
アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、ジアセトンアル
コール、メチルイソブチルケトン、アセトンなど)など
の非反応性の溶剤があげられ、このような溶剤であれば
とくに限定なく使用しうる。
このようなアルコキシシリル基含有アクリル共重合体
(B)は、1種で用いてもよく、2種以上を併用しても
よい。
本発明の組成物におけるアルコキシシリル基含有アク
リル重合体(B)の使用割合にとくに限定はないが、
(A)成分/(B)成分が重量比で9/1〜1/9が好まし
く、8/2〜2/8がさらに好ましい。前記(A)/(B)が
9/1をこえると本発明の組成物からの塗膜の耐水性が低
下する傾向があり、1/9未満になると(A)成分をブレ
ンドする特徴が充分えられなくなる傾向がある。
本発明に用いられる(C)成分であるアミノシランと
エポキシシランとの反応物、アミノシランとエポキシ化
合物との反応物、エポキシシランとアミンとの反応物ま
たはそれらと加水分解性シラン化合物、その縮合物との
混合物(以下、加水分解性シリコン化合物(C)ともい
う)は、末端または側鎖に加水分解性シリル基を有する
化合物またはそれらを含む混合物であり、これと水酸基
を有するアクリル樹脂(A)、アルコキシシリル基含有
アクリル共重合体(B)および後述する硬化触媒(D)
とからなる熱硬化性組成物よりえられる塗膜の密着性、
硬度、耐溶剤性などを改善するために用いられる成分で
ある。
前記アミノシランとエポキシシランとの反応物として
は、たとえばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−β−アミノエチル−γ−プロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−
アミノエチル−γ−プロピルトリエトキシシランなどの
アミノシラン(アミノ基を含むシランカップリング剤)
とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキ
シシラン(エポキシ基を含むシランカップリング剤)と
の反応物があげられる。また、前記アミノシランとエポ
キシ化合物との反応物としては、たとえば前記アミノシ
ラン(アミノ基を含むシランカップリング剤)とエチレ
ンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリン、
エポキシ化大豆油、その他油化シエルエポキシ(株)製
のエピコート828、エピコート1001などのエポキシ化合
物(エポキシ基を含む化合物)との反応物があげられ
る。また、前記エポキシシランとアミンとの反応物とし
ては、たとえば前記エポキシシラン(エポキシ基を含む
シランカップリング剤)とエチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ヘキサンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミンなどの脂肪族アミン類、
アニリン、ジフェニルアミンなどの芳香族アミン類、シ
クロペンチルアミン、シクロヘキシルアミンなどの脂環
式アミン類、エタノールアミン類などのアミンとの反応
物があげられる。
前記加水分解性シラン化合物の具体例としては、たと
えばメチルシリケート、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、
オクチルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−
プロピルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジエチルジメトキシシラン、ジブチルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジメトキシシラン、ビニルメチルジメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチル
メトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、エチル
シリケート、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエ
トキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、オクチルト
リエトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−
アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−プロピルト
リエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチ
ルジエトキシシラン、ジブチルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、トリメチルエトキシシラン、トリエチルエトキシシ
ラン、トリフェニルメトキシシランなどがあげられる。
また、前記加水分解性シラン化合物の部分加水分解縮
合物などの縮合物は、前記シラン化合物を単独または複
数混合し、必要量のH2Oを加え、また必要に応じて塩
酸、硫酸などの縮合触媒を少量加え、常温〜100℃に
し、生成するアルコールを除去しながら縮合を進めるこ
とにより容易にえられる。
たとえばメチルシリケートの部分加水分解縮合物でメ
トキシシリル基を含有する化合物としては日本コルコー
ト(株)製のメチルシリケート47、メチルシリケート5
1、メチルシリケート55、メチルシリケート58、メチル
シリケート60などがあげられ、またメチルトリメトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシランなどの部分加水分解
縮合物でメトキシシリル基を有する化合物としては信越
化学工業(株)製のAFP−1、AFP−2、AFP−6、KR21
3、KR217、KR9218;東芝シリコーン(株)製のTSR165、T
R3357;日本ユニカー(株)製のY−1587、FZ−3701、FZ
−3704などがあげられる。また、エチルシリケートの部
分加水分解縮合物でエトキシシリル基を含有する化合物
としては日本コルコート(株)製のエチルシリケート4
0、HAS−1、HAS−6、HAS−10などがあげられる。
このような加水分解性シリコン化合物(C)は1種で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
加水分解性シリコン化合物(C)の使用量にとくに限
定はないが、(A)成分および(B)成分の固形分100
部(重量部、以下同様)に対して通常0.01〜100部、好
ましくは0.1〜30部である。(C)成分の使用量が0.01
部未満になると添加効果が充分えられなくなり、100部
をこえると本発明の組成物の塗膜物性が低下する傾向が
ある。
本発明に用いる(D)成分である硬化触媒(以下、硬
化触媒(D)ともいう)の具体例としては、たとえばジ
ブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレート、ジ
オクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジマレー
ト、オクチル酸スズなどの有機スズ化合物;リン酸、モ
ノメチルホスフェート、モノエチルホスフェート、モノ
ブチルホスフェート、モノオクチルホスフェート、モノ
デシルホスフェート、ジメチルホスフェート、ジエチル
ホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホス
フェート、ジデシルホスフェートなどのリン酸または
(酸性)リン酸エステル;プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、グリシジ
ルメタクリレート、グリシドール、アクリルグリシジル
エーテル、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、 油化シェルエポキシ(株)製のカーデュラE、油化シェ
ルエポキシ(株)製のエピコート828、エピコート1001
などのエポキシ化合物とリン酸および(または)モノ酸
性リン酸エステルとの付加反応物;有機チタネート化合
物;有機アルミニウム化合物;マレイン酸などの飽和も
しくは不飽和多価カルボン酸またはその酸無水物、パラ
トルエンスルホン酸などの酸性化合物;ヘキシルアミ
ン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジメチルド
デシルアミン、モルホリン、ドデシルアミンなどのアミ
ン類;これらアミンと酸性リン酸エステルとの混合物ま
たは反応物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
アルカリ性化合物などがあげられる。
これら硬化触媒(D)のうち、有機スズ化合物、酸性
リン酸エステル、酸性リン酸エステルとアミンとの混合
物もしくは反応物、飽和もしくは不飽和多価カルボン酸
またはその酸無水物、反応性シリコン化合物、有機チタ
ネート化合物、有機アルミニウム化合物またはこれらの
混合物が活性も高く好ましい。
このような硬化触媒(D)は1種で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
(D)成分の使用量にとくに限定はないが、(A)成
分および(B)成分の固形分量100部に対して通常0.1〜
20部、好ましくは0.1〜10部である。(D)成分の使用
量が0.1部未満になると硬化性が低下する傾向があり、2
0部をこえると本発明の組成物からの塗膜の物性が低下
する傾向がある。(D)成分として、前記(C)成分で
もある反応性シリコン化合物を用いるばあい、その使用
量は、(A)成分および(B)成分の固形分量100部に
対して30部((C)成分および(D)成分合計量)以下
とするのが好ましい。
本発明の組成物には脱水剤を含有せしめてもよく、せ
しめなくてもよいが、脱水剤を用いることにより長期に
わたる安定性、繰返し使用しても問題のない安定性を確
保することができる。脱水剤の具体例として、たとえば
オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチ
ル、オルト酢酸エチル、メチルトリメトキシシラン、γ
−メタクロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、メチルシリケート、エチルシリケー
トなどの加水分解性エステル化合物などがあげられる。
これの加水分解性エステル化合物などのうち重量性不飽
和2重結合のないものは、アルコキシシリル基含有アク
リル共重合体(B)の重合前に加えてももよく、重合後
に加えてもよく、重合中に加えてもよい。重合性のある
ものは重合後加えるのが好ましい。
脱水剤の使用量にとくに限定はないが、(A)成分お
よび(B)成分の固形分量100部に対し、通常100部以
下、好ましくは50部以下である。
さらに、脱水促進剤を併用することにより、脱水剤の
効果をさらに高めることが可能である。
脱水促進剤としては、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸など
の無機酸;ギ酸、酢酸、シュウ酸、安息香酸、フタル
酸、p−トルエンスルホン酸、アクリル酸、メタクリル
酸などの有機酸;アルキルチタン酸塩、オクチル酸鉛な
どのカルボン酸の金属塩;オクチル酸スズ、ジブチルス
ズジラウレート、ジオクチルスズマレートなどのカルボ
ン酸型有機スズ化合物;モノブチルスズサルファイド、
ジオクチルスズメルカプタイドなどのスルフィド型、メ
ルカプチド型有機スズ化合物;ジオクチルスズオキサイ
ドなどの有機スズオキサイド;有機スズオキサイドとエ
チルシリケート、エチルシリケート40、マレイン酸ジメ
チル、フタル酸ジオクチルなどのエステル化合物との反
応による有機スズ化合物;テトラエチレンペンタミン、
トリエチレンジアミン、N−β−アミノエチル−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシランなどのアミン;水酸化
カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ触媒などが
有効であるが、とくに有機酸、無機酸および有機スズ化
合物が有効である。
これら脱水促進剤は脱水剤100部に対し、通常0.0001
〜20部、好ましくは0.001〜10部用いられる。脱水促進
剤として前記(D)成分でもある化合物を使用するばあ
いは、(D)成分の使用量に加え、さらに、0.1〜20
部、好まくは0.1〜10部用いるのがよい。
本発明の組成物には溶剤を用いてもよく、このような
溶剤としては非反応性の溶剤であれば使用しうる。
このような溶剤の具体例としては、たとえば一般の塗
料、コーティング剤などに用いられている脂肪族炭化水
素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アル
コール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、アルコ
ールエステル類、ケトンアルコール類、エーテルアルコ
ール類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類、エステ
ルエーテル類などがあげられる。これらのなかでも、ア
ルキルアルコールを含む溶剤を用いたばあい、本発明の
組成物の安定性を向上させるという点からとくに好まし
い。
前記アルキルアルコールとしては、アルキル基の炭素
数が1〜10のアルコールが好ましく、たとえばメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、イソアミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコー
ル、セロソルブなどが用いられる。アルコールの使用量
にとくに限定はないが、(A)成分および(B)成分の
固形分量100部に対し、通常100部以下、好ましくは50部
以下である。
アルコールと前記脱水剤の併用は、本発明の組成物の
(A)成分、(B)成分および(C)成分を混合保存し
たばあいの保存安定性を顕著に改善する。
溶剤の使用量は、本発明の組成物に用いる(A)成分
および(B)成分の分子量または組成により異なり、実
用上必要な固形分濃度または粘度に合わせて使用すれば
よい。
本発明の組成物には、用途に応じて希釈剤、顔料(体
質顔料を含む)、紫外線吸収剤、光安定剤、沈降防止
剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートブチレートなどの繊維素;エポキシ
樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン、塩化ゴム、ポリビニルブチラールなどの樹脂;
充填剤などを添加してもよい。
つぎに本発明の組成物の調整法について説明する。
該調整法にとくに限定はないが、たとえば(A)成分
と(B)成分とをコールドブンレンドするか、混合した
のち加熱(ホットブレンド)などして部分反応させたも
のを、(C)成分および(D)成分と混合するなどする
ことにより本発明の組成物が調製される。
このようにして調製される本発明の組成物は、アルコ
キシシリル基含有アクリル共重合体(B)中のアルコキ
シシリル基間のシロキサン架橋反応および水酸基を有す
るアクリル樹脂(A)の水酸基とアルコキシシリル基含
有アクリル共重合体(B)中のアルコキシシリル基間の
シロキシ架橋反応を利用するものであり、従来のメラミ
ンを架橋剤とする技術と明確に区別される。
本発明の組成物は、浸漬、吹付け、刷毛塗りなど、常
法により被塗物に塗布したのち、通常30℃以上、好まし
くは55〜350℃で硬化せしめられうる。
本発明の組成物からえられる塗膜は密着性、耐溶剤
性、硬度などに優れ、かつ高い耐久性を有する塗膜であ
る。
つぎに本発明の組成物を実施例に基づき、さらに具体
的に説明する。
製造例1 [アルコキシシリル基含有アクリル共重合体(B)の合
成] 撹拌機、温度計、還流冷却器、チッ素ガス導入管およ
び滴下ロートを備えた反応容器にキシレン45.9部を仕込
み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温したのち、下
記組成の混合物(b)を滴下ロートにより、5時間かけ
て等速滴下させた。
(混合物(b)) スチレン 12.8部 メタクリル酸メチル 50.1部 メタクリル酸ステアリル 6.9部 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 30.2部 キシレン 13.5部 2,2′−アゾビスイソブチロニトリル 4.5部 混合物(b)の滴下終了後、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.5部およびトルエン5部を1時間かけて
等速滴下させた。滴下終了後、110℃で2時間熟成させ
たのち冷却し、えられた樹脂溶液にキシレンを加えて固
形分を60%に調整した。えられた樹脂溶液(1)の特性
を第1表に示す。
製造例2 [水酸基を有するアクリル樹脂(A)の合成] キシレン45.9部のかわりに酢酸ブチル31.3部およびキ
シレン9.5部を仕込み、製造例1と同様にして下記組成
の混合物(a)を滴下させた。
(混合物(a)) キシレン 18部 スチレン 28.3部 メタクリル酸メチル 7.1部 アクリル酸n−ブチル 32.5部 メタクリル酸 0.3部 プラクセルFM−1(注1) 31.8部 2,2′−アゾビスイソブチロニトリル 1.8部 (注1) ダイセル化学工業(株)製のメタクリル酸
2−ヒドロキシエチル/ε−カプロラクトン=1/1付加
物 混合物(a)の滴下終了後、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル0.2部およびトルエン3.8部を1時間かけて
等速滴下させた。滴下終了後、110℃で2時間熟成させ
たのに冷却し、えられた樹脂溶液にキシレンを加えて固
形分を60%に調整した。えられた樹脂溶液(2)の特性
を第1表に示す。
実施例1〜3および比較例1 製造例1〜2でえられた樹脂溶液(1)および樹脂溶
液(2)のそれぞれ48gおよび72gの混合物に酸化チタン
(石原産業(株)製のCR−93)48g、オルト酢酸メチル
3.6g、イソプロピルアルコール10g、キシレン18.4gおよ
び2mmφガラスビーズ80gを加えてペイントシェーカーで
1時間分散させ、白エナメル−1を調製した。えられた
白エナメル−1、第2表に記載の加水分解性シリコン化
合物およびジブチルスズジラウレートを第2表に示す割
合で混合し、組成物を調製した。えられた組成物にキシ
レン/ブタノール=70/30の混合溶剤を加えて塗装粘度
まで希釈し、試験片(耐食アルミニウム(日本テストパ
ネル(株)製のA−5052P)をキシレンで脱脂したも
の)に吹付スプレーし、20分間放置したのち、140℃で2
0分間焼付けて厚さ30μmの塗膜を形成した。えられた
塗膜の鉛筆硬度、キシレンラビング10回後の状態および
密着性を下記の方法によって評価した。結果を第2表に
示す。
(鉛筆硬度) JIS K 5400にしたがい試験、評価する。
(キシレンラビング10回後の状態) キシレンを脱脂綿に含浸させ、各試験片同一の条件で
10回ラビングしたのちの状態を観察し、変化なしを◎、
少し表面に傷がある状態を○、ややつやがなくなる状態
を△、つやがなくなる状態を×として評価する。
(密着性) JIS K 5400に準じた碁盤目試験法により、100/100を1
0点、0/100を0点として評価する。
比較例2 製造例2でえられた樹脂溶液(2)[水酸基を有する
アクリル樹脂(A)]120gに酸化チタン(石原産業
(株)製のCR−93)48g、オルト酢酸メチル3.6g、イソ
ブチルアルコール10g、キシレン13.4gおよび2mmφガラ
スビーズ80gを加え、ペイントシェーカーで1時間分散
させ、白エナメル−2を調製した。
えらえた白エナメル−2、第2表に記載の加水分解性
シリコン化合物およびジブチルスズジラウレートを第2
表に示す割合で混合し、組成物を調製した。
えられた組成物を実施例1と同様に希釈し、試験片に
吹付スプレーして塗膜を形成し、評価した。結果を第2
表に示す。
比較例3 製造例1でえられた樹脂溶液(1)[アルコキシリル
基含有アクリル共重合体(B)]120gに酸化チタン(石
原産業(株)製のCR−93)48g、オルト酢酸メチル3.6
g、イソブチルアルコール10g、キシレン13.4gおよび2mm
φガラスビーズ80gを加えてペイントシェーカーで1時
間分散させ、白エナメル−3を調製した。
えられた白エナメル−3、第2表に記載の加水分解性
シリコン化合物およびジブチルスズジラウレートを第2
表に示す割合で混合し、組成物を調製した。
えられた組成物を実施例1と同様に希釈し、試験片に
吹付スプレーして塗膜を形成し、評価した。結果を第2
表に示す。
第2表の結果から、加水分解性シリコン化合物(c)
を添加した本発明の組成物にかかる塗料を用いた塗膜は
鉛筆硬度、キシレンラビング10回後の状態で示された耐
溶剤性および密着性が向上していることがわかる。
[発明の効果] 本発明の熱硬化性組成物を用いると、密着性、耐溶剤
性、硬度などの塗膜特性の改善された塗膜をうることが
できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−89559(JP,A) 特開 平1−141952(JP,A) 特開 平2−75649(JP,A) 特開 平2−73861(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 33/14,43/04 C09D 133/14,143/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)水酸基を有するアクリル樹脂 (B)一般式: (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2、R3は水素
    原子または炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、ア
    ラルキル基より選ばれた1価の炭化水素基、aは0、1
    または2の整数)で示される基を有するアルコキシシリ
    ル基含有アクリル共重合体 (C)アミノシランとエポキシシランとの反応物、アミ
    ノシランとエポキシ化合物との反応物、エポキシシラン
    とアミンとの反応物またはそれらと加水分解性シラン化
    合物、その縮合物との混合物および (D)硬化触媒 からなるシロキシ架橋および(または)シロキサン架橋
    型熱硬化性組成物。
  2. 【請求項2】(A)成分である水酸基を有するアクリル
    樹脂が、水酸基価が10〜300mgKOH/gであり、数平均分子
    量が1,500〜40,000である請求項1記載の熱硬化性組成
    物。
  3. 【請求項3】(B)成分であるアルコキシシリル基含有
    アクリル共重合体が、分子内に重合性不飽和2重結合と
    アルコキシシリル基とを有するアルコキシシリルビニル
    モノマーからの単位を5〜90重量%含む重合体である請
    求項1記載の熱硬化性組成物。
  4. 【請求項4】(D)成分である硬化触媒が、有機スズ化
    合物、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステルとアミ
    ンとの混合物もしくは反応物、飽和もしくは不飽和多価
    カルボン酸、飽和もしくは不飽和多価カルボン酸の酸無
    水物、反応性シリコン化合物、有機チタネート化合物、
    有機アルミニウム化合物またはこれらの混合物である請
    求項1記載の熱硬化性組成物。
  5. 【請求項5】脱水剤としての加水分解性エステル化合物
    および溶剤としてのアルキルアルコールを含む請求項1
    記載の熱硬化性組成物。
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