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JP2791599B2 - 静電塗装装置 - Google Patents

静電塗装装置

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Publication number
JP2791599B2
JP2791599B2 JP2060608A JP6060890A JP2791599B2 JP 2791599 B2 JP2791599 B2 JP 2791599B2 JP 2060608 A JP2060608 A JP 2060608A JP 6060890 A JP6060890 A JP 6060890A JP 2791599 B2 JP2791599 B2 JP 2791599B2
Authority
JP
Japan
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paint
chamber
coating
insulating liquid
cylinder container
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2060608A
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English (en)
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JPH03262558A (ja
Inventor
三千雄 三井
Original Assignee
エービービー・インダストリー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エービービー・インダストリー株式会社 filed Critical エービービー・インダストリー株式会社
Priority to JP2060608A priority Critical patent/JP2791599B2/ja
Publication of JPH03262558A publication Critical patent/JPH03262558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2791599B2 publication Critical patent/JP2791599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/16Arrangements for supplying liquids or other fluent material
    • B05B5/1608Arrangements for supplying liquids or other fluent material the liquid or other fluent material being electrically conductive
    • B05B5/1675Arrangements for supplying liquids or other fluent material the liquid or other fluent material being electrically conductive the supply means comprising a piston, e.g. a piston pump
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/16Arrangements for supplying liquids or other fluent material
    • B05B5/1608Arrangements for supplying liquids or other fluent material the liquid or other fluent material being electrically conductive
    • B05B5/1616Arrangements for supplying liquids or other fluent material the liquid or other fluent material being electrically conductive and the arrangement comprising means for insulating a grounded material source from high voltage applied to the material
    • B05B5/1625Arrangements for supplying liquids or other fluent material the liquid or other fluent material being electrically conductive and the arrangement comprising means for insulating a grounded material source from high voltage applied to the material the insulating means comprising an intermediate container alternately connected to the grounded material source for filling, and then disconnected and electrically insulated therefrom

Landscapes

  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水系塗料、メタリック系塗料等の導電性塗料
を静電塗装するのに用いて好適な静電塗装装置に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、静電塗装に用いる塗料には、大きく分けて電
気抵抗値の比較的大きな溶剤系塗料(油性塗料)と、電
気抵抗値の比較的小さな水系塗料(水性塗料)とがあ
り、溶剤系塗料の中でも金属粉末を分散させた油性メタ
リック塗料が知られ、全体として3種類の塗料がある。
このように、塗料はその種類に応じて電気抵抗値が異な
るものであるから、塗装機への高電圧印加方法も塗料の
種類に応じて異なる。
即ち、静電塗装装置は、引火、火災発生等の危険防止
の観点から、塗料供給管路、塗料タンク、色替弁装置等
はアースに接続して使用するが、溶剤系塗料は比較的大
きな電気抵抗値を有しているから、塗装機に高電圧を直
接印加しても、該塗装機が塗料供給管路を介してアース
電位となってしまうことがない。従って、溶剤系塗料に
使用する塗装機は、当該塗装機に直接高電圧を印加し、
塗料粒子に直接帯電するようになっている(以下、塗装
機に高電圧を直接印加する方式を、直接帯電方式とい
う)。
一方、水系塗料は電気抵抗値が小さいため、塗装機に
高電圧を直接印加した場合には、塗料供給管路内の塗料
を介して塗装機がアース電位に短絡してしまい、塗料粒
子に帯電させることができない。そこで、水系塗料の場
合には、塗装機より径方向外側に位置して外部電極を設
け、該外部電極に高電圧を印加し、塗装機の前方にコロ
ナ放電領域を形成することにより、塗装機から噴霧され
た塗料粒子がコロナ放電領域を通過する間に間接帯電さ
せるようになっている(以下、外部電極に高電圧を印加
する方式を、間接帯電方式という)。
さらに、メタリック系塗料はそれ自体溶剤系塗料であ
るから、塗料の電気抵抗値は比較的大きく、塗装機に高
電圧を直接印加する直接帯電方式が多く適用されてい
る。
しかし、メタリック系塗料は溶剤内に金属粉末を分散
させたものであるから、ブリッジ現象が起きた場合には
電気抵抗値が低下し、塗料供給管路内の塗料を介して塗
装機と塗料タンクまたは色替弁装置とが短絡してしまう
ことがある。なお、ブリッジ現象とは、溶剤内に分散し
ている金属粉末間で放電現象が起き、金属粉末が配列さ
れて導通状態になる現象をいう。
従って、メタリック系塗料に適用する塗装機にあって
は、前述した直接帯電方式の他に、外部電極を用いた間
接帯電方式を用い、ブリッジ現象の発生をできるだけ防
止したものも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、近時においては公害防止等の観点から、溶
剤系塗料に代えて水系塗料が着目されるようになってい
る。このため、静電塗装装置の分野においても、水系塗
料用の回転霧化頭型塗装機を使用し、当該回転霧化頭の
径方向外側に外部電極を設けて水系塗料の塗装に対応し
ているのが実情である。しかし、外部電極を用いた間接
帯電方式は噴霧された塗料粒子が外部電極近傍に空気の
イオン化によって形成されているコロナ放電領域を通過
する間に帯電するにしか過ぎない。このため、アース電
位で噴霧された塗料粒子がコロナ放電領域を通過して
も、外部電極への印加電圧と同電位まで帯電することは
不可能であり、例えば外部電極に−90KVを印加しても帯
電塗料粒子は−40KV程度であり、塗着効率に劣るという
問題点がある。
また、前述のように外部電極と帯電塗料粒子との間に
電位差があるため、帯電塗料粒子は外部電極に向けて引
き付けられてしまい、外部電極や塗装機の前端部分を汚
損してしまうという問題点がある。特に塗装機としてベ
ル型、ディスク型等の回転霧化頭を用いた場合には、当
該回転霧化頭の前方に発生する負圧領域に巻込まれた塗
料粒子が逆流して塗装機のカバー等を汚損してしまうと
いう問題点がある。
さらに、外部電極を用いた外部帯電方式は塗装機の径
方向外側に電極を取付ける必要から、塗装機が大型化し
てしまい、レシプロケータ、塗装用ロボット等への装着
性に劣り、装置全体が大型で複雑となってしまうという
問題点がある。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされた
もので、水系塗料、メタリック系塗料等の導電性塗料に
対しても直接帯電方式の適用を可能とした静電塗装装置
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を達成するために、本発明に係る静電塗装
装置は、中空筒状の密閉シリンダ体からなり、フリーピ
ストンによって内部が塗料室と絶縁液体室とに画成され
たシリンダ容器と、該シリンダ容器の塗料室に供給管路
を介して塗料と洗浄流体を供給する色替弁装置と、前記
供給管路の途中に設けられ、前記シリンダ容器の塗料室
に塗料または洗浄流体を供給するときには前記色替弁装
置と塗料室とを接続し、前記供給管路の洗浄時には前記
色替弁装置を排液タンクに接続する第1の切換弁手段
と、絶縁液体を貯える絶縁液体タンクと、該絶縁液体タ
ンクと前記シリンダ容器の絶縁液体室との間を連通する
絶縁液体供給管路の途中に設けられ、塗装時に前記絶縁
液体室に絶縁液体を供給することによって前記フリーピ
ストンを変位させ、前記塗料室内の塗料を吐出する塗料
吐出ポンプと、前記シリンダ容器の絶縁液体室と絶縁液
体タンクとの間を連通する絶縁液体排出管路の途中に設
けられ、前記色替弁装置から前記シリンダ容器の塗料室
に塗料を供給しているときには前記絶縁液体室を絶縁液
体タンクに接続する第2の切換弁手段と、前記シリンダ
容器の塗料室に接続され、該塗料室内の塗料を被塗物に
噴霧する塗装機と、該塗装機と前記シリンダ容器の塗料
室との間に設けられ、塗装時と該塗装機の洗浄時には前
記塗料室を塗装機に接続し、前記シリンダ容器の洗浄時
には前記塗料室を排液タンクに接続する第3の切換弁手
段と、塗装時に前記塗装機に高電圧を印加する高電圧印
加手段とから構成したことにある。
〔作用〕
このように構成された静電塗装装置では、予め供給管
路、シリンダ容器の塗料室、塗装機内の前色は洗浄され
ているものとする。
この状態で、次色の塗料を用いて塗装作業を行うに
は、第1の切換弁手段をシリンダ容器側に切換えると共
に、第2の切換弁手段をシリンダ容器の絶縁液体室と絶
縁液体タンクと連通した状態とし、色替弁装置から供給
管路を介してシリンダ容器の塗料室内に次色の塗料を供
給する。
次に、第2の切換弁手段を閉弁し、第1の切換弁手段
を排液タンク側に切換えた状態で、色替弁装置から洗浄
流体を供給し、前記供給管路内を洗浄する。
次に、第3の切換弁手段をシリンダ容器の塗料室と塗
装機とを連通する状態にすると共に、塗料吐出ポンプに
よりシリンダ容器の絶縁液体室に絶縁流体を供給し、フ
リーピストンを押圧する。
これにより、シリンダ容器の塗料室内の塗料は、第3
の切換弁手段を介して塗装機に供給され、高電圧印加手
段から高電圧を印加されている当該塗装機からは、被塗
物に向けて直接帯電方式によって帯電された塗料粒子を
噴霧する。
この際、塗料供給管路内は予め洗浄されているから、
導電性塗料を用いても、塗装機が色替弁装置との間で電
気的に導通し、該塗装機がアース電位に短絡されてしま
う事態を防止できる。
次に、塗装機による塗装が終了したら、シリンダ容器
の塗料室内を洗浄する。このため、第1の切換弁手段を
色替弁装置と塗料室を連通するように切換えると共に、
第3の切換弁手段を前記塗料室と排液タンクとを連通す
るように切換えた状態とし、前記色替弁装置から洗浄流
体を供給し、シリンダ容器の塗料室内を洗浄する。
さらに、塗装機内に残存する前色塗料を洗浄する。こ
のため、第3の切換弁手段をシリンダ容器の塗料室と塗
装機とを連通した状態とし、色替弁装置から塗装機に向
けて洗浄流体を供給し、該塗装機を洗浄する。これによ
り、次の塗装に備えることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図,第2図を参照しつつ
詳細に述べる。
図面において、1は中空筒状の密閉シリンダ体からな
るシリンダ容器で、該シリンダ容器1は例えばガラス
材、絶縁樹脂材等の電気的絶縁材から形成され、後述の
フリーピストン2が摺動変位しても内周面に塗料が残ら
ないように、その内周面は高精度な鏡面仕上げされてい
る。そして、前記シリンダ容器1の前端側には塗料流入
口1A,塗料流出口1Bが形成され、その後端側には絶縁油
流入口1C,絶縁油流出口1Dが形成されている。2は前記
シリンダ容器1内に液密にかつ摺動可能に設けられたフ
リーピストンで、該フリーピストン2により塗料室3と
絶縁油室4とに画成している。なお、前記塗料室3の体
積は1回の塗装作業に必要な塗料を確保する大きさ、例
えば200〜500ccに設定されている。
5は色替弁装置で、該色替弁装置5はマニホールド6
の両側にエア弁7、シンナ弁8、A色,B色,…N色の塗
料弁9A,9B,…9N(全体として、塗料弁9という)を配設
することにより構成され、これら各弁はサーキュレーシ
ョンパイプを介してエア源、シンナタンク、各色の塗料
タンク等と接続されている。なお、色替弁装置5は安全
性確保のためアース電位に保持されている。
10は前記色替弁装置5のマニホールド6とシリンダ容
器1の塗料流入口1Aとの間を接続する供給管路で、該供
給管路10は長尺な管路となっている。そして、前記供給
管路10の途中には洗浄可能な洗浄・次色供給ポンプ11が
設けられ、該ポンプ11はアース電位に保持されている。
12は本発明の第1の切換弁手段を構成する三方弁で、
該三方弁12は例えば3ポート3位置の電磁方向切換弁か
ら構成され、ポートAは供給管路10の流入側と、ポート
Bは該供給管路10の流出側とポートCは排液管路13を介
して排液タンク14とそれぞれ接続されている。そして、
前記三方弁12はその切換動作に応じてポートAとポート
B、ポートAとポートCを選択的に接続するようになっ
ている。
15は絶縁油供給装置を示し、該絶縁油供給装置15は、
後述の絶縁油タンク17、絶縁油供給管路18、塗料吐出ポ
ンプ19、絶縁油排出管路20、二方弁21等から構成されて
いる。
即ち、17は絶縁油タンクで、該絶縁油タンク17は、作
動油、シンナ等の絶縁油16を蓄えるものである。そし
て、絶縁油供給管路18は、一端が該絶縁油タンク17内に
開口し、他端がシリンダ容器1の絶縁油流入口1Cと接続
され、シリンダ容器1の絶縁油室4に絶縁油16が供給可
能となっている。19は塗料吐出ポンプで、該塗料吐出ポ
ンプ19は、絶縁油供給管路18の途中に設けられ、塗装時
にシリンダ容器1の絶縁油室4に絶縁油を供給し、フリ
ーピストン2を塗料室3側に変位させるものである。
一方、20は絶縁油排出管路で、該絶縁油排出管路20
は、一端がシリンダ容器1の絶縁油流出口1Dと接続さ
れ、他端が絶縁油タンク17に開口している。21は本発明
による第2の切換弁手段を構成する二方弁で、該二方弁
21は絶縁油排出管路20の途中に設けられた2ポート2位
置の電磁方向切換弁により構成され、常時は閉弁し、シ
リンダ容器1の塗料室3に塗料を供給しているとき、開
弁して絶縁油室4内の絶縁油16を絶縁油タンク17に排出
するものである。
そして、このように構成される絶縁油給排装置15は、
二方弁21を閉弁した状態で塗料吐出ポンプ19を駆動し、
絶縁油16をシリンダ容器1の絶縁油室4に供給すること
により、フリーピストン2を2点鎖線で示す右方位置
2′まで変位させ、塗料室3内の塗料を吐出するように
なっている。また、二方弁21を開弁した状態で、シリン
ダ容器1の塗料室3に塗料を充填すれば、絶縁油室4内
の絶縁油を排出しつつ、フリーピストン2を2点鎖線で
示す左方位置2″まで変位させることができる。
次に、22は例えば回転霧化頭22Aを有する回転霧化頭
型の塗装機で、該塗装機22はその内部に設けられたエア
モータによって回転霧化頭22Aを高速回転することによ
り、供給された塗料を回転霧化するようになっている。
23は比較的短尺な吐出管路を示し、該吐出管路23の一
端はシリンダ容器1の塗料流出口1Bと接続され、その他
端は前記塗装機22と接続されている。24は前記吐出管路
23の途中に設けられた本発明の第3の切換弁手段を構成
する塗料制御弁で、該塗装制御弁25は例えば3ポート3
位置の電磁方向切換弁から構成され、ポートAは塗料流
出口1Aと、ポートBは塗装機22と、ポートCは排液管路
25、排液弁26を介して排液タンク14とそれぞれ接続され
ている。そして、前記塗装制御弁24はその切換動作に応
じてポートAとポートB、ポートAとポートCとを選択
的に接続すると共に、塗装機22からの塗料の噴霧を制御
するようになっている。なお、前記排液弁26は2ポート
2位置の電磁方向切換弁から構成され、洗浄作業時のみ
開弁し、常時は閉弁状態におかれている。
さらに、27は高電圧発生装置を示し、該高電圧発生装
置27は例えば−40〜−120KVの高電圧を発生し、高電圧
ケーブル28を介して塗装機22に当該高電圧を印加するも
のである。
図中、29は電動モータ、30はクラッチを示し、該クラ
ッチ30の切換によって洗浄・次色供給ポンプ11と塗料吐
出ポンプ19を駆動するようになっている。
本実施例はこのように構成されるが、次にその作用に
ついて第2図を参照しつつ述べる。
まず、第1の工程はシリンダ容器1の塗料室3にA色
の塗料を供給する工程である。このため、三方弁12のポ
ートAとポートBを連通状態とすると共に、二方弁21を
開弁状態とする。なお、塗装制御弁24は閉弁状態におか
れている。さて、この状態で、色替弁装置5のA色塗料
弁9Aを開弁すると共に、洗浄・次色供給ポンプ11を駆動
すると、A色塗料は供給管路10、三方弁12を介してシリ
ンダ容器1の塗料室3内に充填され、この際絶縁油室4
内の絶縁油が排出されるから、フリーピストン2は左方
位置2″まで変位し、所定量(例えば、300cc)のA色
塗料が蓄えられる。なお、二方弁21を途中で閉弁させれ
ば、絶縁油の排出が停止するから、フリーピストン2の
変位も停止し、その位置で塗料の充填を終了させること
もできる。
第2の工程はA色塗料を塗装機22の回転霧化頭22Aか
ら一瞬吐出させるフラッシュ工程である。このため、塗
装制御弁24をポートAからポートBに連通させると共
に、二方弁21を閉弁状態とし、第1の工程と同様に、A
色塗料弁9Aを一瞬開弁すると共に、洗浄・次色供給ポン
プ11を一瞬駆動する。この結果、A色塗料は吐出管路23
内に充填されると共に、回転霧化頭23AにもA色塗料が
供給され、塗装準備が完了する。
第3の工程は供給管路10内に残存するA色塗料を洗浄
する供給管路洗浄工程である。このため、三方弁12をポ
ートAとポートCが連通する状態に切換、洗浄・次色供
給ポンプ11を駆動すると共に、色替弁装置5のエア弁7
とシンナ弁8を交互に開弁し、供給管路10、前記ポンプ
11等を洗浄し、排液を三方弁12から排液管路13を介して
排液タンク14に流出せしめる。
この結果、供給管路10内のA色塗料は完全に空とな
り、当該A色塗料が水系塗料またはメタリック軽塗料で
ある場合において、後述する塗装工程で塗装機22に高電
圧を印加しても、当該塗装機22と色替弁装置5、洗浄・
次色供給ポンプ11との間が短絡する事故を防止しうる。
第4の工程はA色塗料の塗装工程である。この塗装工
程では塗装制御弁24をポートAとポートBが連通するよ
うに切換え、また三方弁12、二方弁21を閉弁状態に保持
し、一方高電圧発生装置27から塗装機22に高電圧を印加
する。この状態で、塗料吐出ポンプ19を駆動すると、絶
縁油タンク17内の絶縁油16はシリンダ容器1の絶縁油室
4に供給され、フリーピストン2を図中右方に変位さ
せ、塗料室3のA色塗料を絶縁油室4に供給される絶縁
油と同じ量だけ定量的に吐出させる。
この結果、塗料室3内のA色塗料は吐出管路23、塗装
制御弁24を介して塗装機22に供給され、該塗装機22に印
加されている高電圧によって調節帯電し、回転霧化頭22
Aからは帯電塗料粒子が噴霧され、電気力線に沿って被
塗物に塗着する。この際、塗装機22に印加されている高
電圧は吐出管路23を介してシリンダ容器1の塗料室3内
と三方弁12のポートBまで同電位となるように作用して
いる。しかし、シリンダ容器1自体が絶縁材料で形成さ
れ、その絶縁油室4内には絶縁油が充填されているだけ
であるから、絶縁油給排装置15側に高電圧が作用するこ
とはなく、また先に述べたように、三方弁12のポートA
から色替弁装置5との間の供給管路10は洗浄されている
から、塗装機22がアース電位に短絡してしまう恐れは全
くないものである。
さて、前述のようにしてA色の塗装が終了したら、第
5の工程はシリンダ容器1の塗料室3内を洗浄するシリ
ンダ容器洗浄工程である。この工程では二方弁21を閉弁
状態としてフリーピストン2を右方位置2′に保持させ
たまま、三方弁12をポートAとポートBの連通位置に切
換え、また塗装制御弁24をポートAとポートCの連通位
置に切換えると共に、排液弁26を開弁する。この状態
で、洗浄・次色供給ポンプ11を駆動すると共に色替弁装
置5のエア弁7とシンナ弁8を交互に開弁する。これに
より、エアとシンナからなる洗浄流体は供給管路10、三
方弁12、シリンダ容器1の塗料室3、吐出管路23、塗装
制御弁24、排液管路25、排液弁26を順次介して流通し、
前記塗料室3内のA色塗料を洗浄する。なお、シリンダ
容器1の内周面は滑らかに鏡面仕上げされているから、
フリーピストン2が右方に摺動変位する間に、その内周
面に塗料が付着したまま残ってしまうことがなく、前記
フリーピストン2を右方位置2′に保持したままシリン
ダ容器1の洗浄を行なうことができる。
さらに、第6の工程は塗装機22を洗浄する塗装機洗浄
工程である。この工程では塗装制御弁24をポートAとポ
ートBの連通位置に切換え、前述したシリンダ容器洗浄
工程と同様に、洗浄・次色供給ポンプ11を駆動すると共
に、色替弁装置5のエア弁7とシンナ弁8を交互に開弁
する。これによりエアとシンナからなる洗浄流体は供給
管路10,三方弁12,シリンダ容器1の塗料室3,吐出管路2
3,塗装制御弁24を介して塗装機22に供給され、吐出管路
23内と一緒に、当該塗装機22内とその回転霧化頭22Aを
洗浄する。
以上により、A色塗料の塗装作業が終了したことにな
り、引き続いてB色塗料の塗装作業を行なう場合には、
B色塗料弁9Bを用いて、前述した第1ないし第6の工程
を繰返せばよい。C色〜N色の塗料についても同様であ
る。
このように、本実施例によれば、シリンダ容器1と三
方弁12を境として、塗装機22と色替弁装置5,洗浄・次色
供給ポンプ11との間を電気的に絶縁すると共に、シリン
ダ容器1の絶縁油室4には絶縁油が充填され、塗装機22
と絶縁油供給装置15の塗料吐出ポンプ19、二方弁21との
間も電気的に絶縁することができる。従って、本実施例
では、塗料として、水系塗料やメタリック系塗料等の導
電性塗料を用いた場合にも塗装機22に高電圧を印加させ
ながら直接帯電方式による塗装が可能となる。このた
め、従来技術の如き間接帯電方式に比較して塗着効率を
著しく高めると共に、塗装機22の汚損を防止することが
できる。
また、A色〜N色の多色塗料を順次色替しつつ塗装作
業を行なう場合にも、新たな塗装技術を必要とせず、従
来技術による色替弁装置5を用いて溶剤系塗料と全く同
様の手段で洗浄作業を行なうことができる。
また、シリンダ容器1の塗料室3から塗料を吐出する
手段として、塗料吐出ポンプ19を用いているから、該塗
料吐出ポンプ19によって絶縁油室4に供給される絶縁油
の供給量と同じ量の塗料を吐出することができ、前記塗
料吐出ポンプ19として容積型ポンプを用いることによ
り、塗料室3から塗装機22に対して塗料を定量吐出する
ことができる。
さらに、静電塗装機としては実施例による回転霧化頭
型塗装機22に限ることなく、溶剤系塗料に適用可能なあ
らゆる静電塗装機、例えばエア霧化型静電スプレーガ
ン、ディスク型静電塗装機等も用いることができ、水系
塗料の問題点をすべて克服することができる。
なお、実施例では塗料・洗浄流体供給手段は色替弁装
置5と洗浄・次色供給ポンプ11から構成するものとして
述べたが、サーキュレーションパイプ側が高圧な場合に
は前記ポンプ11に代えて圧力レギュレータを用いてもよ
く、また、エア、シンナおよび各色のサーキュレーショ
ンパイプと色替弁装置5との間に圧力レギュレータをそ
れぞれ設ける場合には、前記ポンプ11自体を廃止しても
よい。
また、シリンダ容器1と塗装機22との間を吐出管路23
を介して接続し、この間に塗料制御弁24を設けるものと
して述べたが、前記吐出管路23を廃止してシリンダ容器
1と塗装機22を一体なものとしてもよく、この場合には
塗装制御弁24は塗装機22に内蔵させることもできる。
さらに、絶縁液体給排手段は実施例の構成に限るもの
ではなく、例えば絶縁油給排管路18側で、塗料吐出ポン
プ19の流出側に二方弁または流量制御弁を設ける構成と
してもよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る静電塗装装置は以上詳細に述べた如くで
あって、シリンダ容器の塗料室に塗料を供給した後、色
替弁装置と第1の切換弁手段との間の供給管路内に残存
する塗料を洗浄して電気的に絶縁し、またシリンダ容器
の絶縁油室には塗料吐出ポンプと第2の切換弁手段を用
いて絶縁油を供給することにより、シリンダ容器の塗料
室を電気的に絶縁した状態で塗装を行なう構成としたか
ら、導電性塗料に対して直接帯電方式を適用し、塗装機
に高電圧を印加しつつ塗装作業を行なっても、当該塗装
機がアース電位に短絡する恐れがなく、溶剤系塗料と同
様の塗着効率を得ることができる。
また、シリンダ容器の塗料室から塗料を吐出する手段
として、塗料吐出ポンプを用いているから、該塗料吐出
ポンプによって絶縁油室に供給される絶縁油の供給量を
制御することにより、塗料室から塗装機に対し塗料を定
量的に吐出することが可能となる。
さらに、シリンダ容器の塗料室、塗装機等は、前色塗
料による塗装作業の終了後に、色替弁装置、第3の切換
弁手段を用いて、その都度洗浄することができるから、
多色塗料の塗装が可能となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による全体構成を示す系統図、
第2図は塗装作業時の各部の動作を示す説明図である。 1…シリンダ容器、2…フリーピストン、3…塗料室、
4…絶縁油室、5…色替弁装置、7…エア弁、8…シン
ナ弁、9…塗料弁、10…供給管路、11…洗浄・次色供給
ポンプ、12…三方弁(切換弁装置)、13,25…排液管
路、15…絶縁油給排装置、16…絶縁油、17…絶縁油タン
ク、18…絶縁油供給管路、19…塗料吐出ポンプ、20…絶
縁油排出管路、21…二方弁、22…塗装機、23…吐出管
路、24…塗装制御弁、26…排液弁、27…高電圧発生装
置、28…高電圧ケーブル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空筒状の密閉シリンダ体からなり、フリ
    ーピストンによって内部が塗料室と絶縁液体室とに画成
    されたシリンダ容器と、 該シリンダ容器の塗料室に供給管路を介して塗料と洗浄
    流体を供給する色替弁装置と、 前記供給管路の途中に設けられ、前記シリンダ容器の塗
    料室に塗料または洗浄流体を供給するときには前記色替
    弁装置と塗料室とを接続し、前記供給管路の洗浄時には
    前記色替弁装置を排液タンクに接続する第1の切換弁手
    段と、 絶縁液体を貯える絶縁液体タンクと、 該絶縁液体タンクと前記シリンダ容器の絶縁液体室との
    間を連通する絶縁液体供給管路の途中に設けられ、塗装
    時に前記絶縁液体室に絶縁液体を供給することによって
    前記フリーピストンを変位させ、前記塗料室内の塗料を
    吐出する塗料吐出ポンプと、 前記シリンダ容器の絶縁液体室と絶縁液体タンクとの間
    を連通する絶縁液体排出管路の途中に設けられ、前記色
    替弁装置から前記シリンダ容器の塗料室に塗料を供給し
    ているときには前記絶縁液体室を絶縁液体タンクに接続
    する第2の切換弁手段と、 前記シリンダ容器の塗料室に接続され、該塗料室内の塗
    料を被塗物に噴霧する塗装機と、 該塗装機と前記シリンダ容器の塗料室との間に設けら
    れ、塗装時と該塗装機の洗浄時には前記塗料室を塗装機
    に接続し、前記シリンダ容器の洗浄時には前記塗料室を
    排液タンクに接続する第3の切換弁手段と、 塗装時に前記塗装機に高電圧を印加する高電圧印加手段
    と、 から構成してなる静電塗装装置。
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