JP2771592B2 - アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極 - Google Patents
アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、アルカリ蓄電池の負極として用いられる水
素吸蔵合金電極に関するものである。
素吸蔵合金電極に関するものである。
(ロ)従来の技術 水素吸蔵合金を密閉型アルカリ蓄電池の負極材料とし
て用いた場合、ニッケル−カドミウム蓄電池に比べて、 高エネルギー密度化が可能 長寿命化が可能 耐過放電特性の向上が可能 急速充電が可能 となる等の利点が得られるものであり、次世代のアルカ
リ蓄電池として注目されており、この種電池に関して鋭
意研究開発が進められている。
て用いた場合、ニッケル−カドミウム蓄電池に比べて、 高エネルギー密度化が可能 長寿命化が可能 耐過放電特性の向上が可能 急速充電が可能 となる等の利点が得られるものであり、次世代のアルカ
リ蓄電池として注目されており、この種電池に関して鋭
意研究開発が進められている。
特に、LaNi5に代表されるCaCu5型六方晶構造を有す
る、希土類系水素吸蔵合金からなる負極を備えた電池
は、前記、の観点から有望視されており、前記合金
系の種々の改良、改善が提案されている。そして、前記
合金系において高価なLaに代えて、希土類系元素の混合
物であるミッシュメタル(Mm)を用いれば、合金の低コ
スト化が可能となる。
る、希土類系水素吸蔵合金からなる負極を備えた電池
は、前記、の観点から有望視されており、前記合金
系の種々の改良、改善が提案されている。そして、前記
合金系において高価なLaに代えて、希土類系元素の混合
物であるミッシュメタル(Mm)を用いれば、合金の低コ
スト化が可能となる。
そこで例えば、特開昭62-20245号公報には、組成式Ln
Nix(CoaMnbAlc)y、(但しLnはMm単独かまたはMmとLa
との混合物、Ln中のLaの含有量は25〜70重量%であり、
3.5<x≦4.3、0.7≦y≦1.7、4.3≦x+y≦5.5、0.2
≦b≦0.8、0.1≦c≦0.5)である、この種金属−水素
アルカリ蓄電池に用いられる水素吸蔵合金が、提案され
ている。
Nix(CoaMnbAlc)y、(但しLnはMm単独かまたはMmとLa
との混合物、Ln中のLaの含有量は25〜70重量%であり、
3.5<x≦4.3、0.7≦y≦1.7、4.3≦x+y≦5.5、0.2
≦b≦0.8、0.1≦c≦0.5)である、この種金属−水素
アルカリ蓄電池に用いられる水素吸蔵合金が、提案され
ている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 前記組成式を有する水素吸蔵合金を用いアルカリ蓄電
池用の負極を作製した場合、前記水素吸蔵合金の水素吸
蔵、放出の平衡圧が高く、密閉型蓄電池に用いるのは電
池の安全性等を考慮すると好ましくない。また、サイク
ル特性等の種々の電池特性を向上させる必要がある。
池用の負極を作製した場合、前記水素吸蔵合金の水素吸
蔵、放出の平衡圧が高く、密閉型蓄電池に用いるのは電
池の安全性等を考慮すると好ましくない。また、サイク
ル特性等の種々の電池特性を向上させる必要がある。
そこで本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであ
って、水素吸蔵合金の水素吸蔵、放出の平衡圧が十分低
く、且つ前記合金を負極に用い密閉型蓄電池を構成した
場合、サイクル特性等の種々の電池特性を向上しうる水
素吸蔵合金電極を提供しようとするものである。
って、水素吸蔵合金の水素吸蔵、放出の平衡圧が十分低
く、且つ前記合金を負極に用い密閉型蓄電池を構成した
場合、サイクル特性等の種々の電池特性を向上しうる水
素吸蔵合金電極を提供しようとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極は、組成
式ANiaCobMnc(前記式中、AはLaを含む希土類元素であ
り、2.5≦a≦3.5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0であ
る)で表わされ、a+b+cが3.85以上4.78以下である
水素吸蔵合金を主成分として含有することを特徴とする
ものである。
式ANiaCobMnc(前記式中、AはLaを含む希土類元素であ
り、2.5≦a≦3.5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0であ
る)で表わされ、a+b+cが3.85以上4.78以下である
水素吸蔵合金を主成分として含有することを特徴とする
ものである。
また、第2の本発明のアルカリ蓄電池用水素吸蔵合金
電極は、組成式ANiaCobMncXd(前記式中、AはLaを含む
希土類元素、XはFe、Cu、Mo、W、B、Al、Si、Snから
なる群より選ばれた少なくとも1つの元素であり、2.5
≦a≦3.5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0、0<d≦0.3
である)で表わされ、a+b+cが3.85以上4.78以下で
ある水素吸蔵合金を主成分として含有することを特徴と
するものである。
電極は、組成式ANiaCobMncXd(前記式中、AはLaを含む
希土類元素、XはFe、Cu、Mo、W、B、Al、Si、Snから
なる群より選ばれた少なくとも1つの元素であり、2.5
≦a≦3.5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0、0<d≦0.3
である)で表わされ、a+b+cが3.85以上4.78以下で
ある水素吸蔵合金を主成分として含有することを特徴と
するものである。
ここで前記組成式において、Laの含有量としては、全
希土類元素重量に対して20重量%以上40重量%以下とす
る必要がある。
希土類元素重量に対して20重量%以上40重量%以下とす
る必要がある。
(ホ)作用 本発明の如く、組成式ANiaCobMncもしくはANiaCobMnc
Xd(前記式中、AはLaを含む希土類元素、またXはFe、
Cu、Mo、W、B、Al、Si、Snからなる群より選ばれた少
なくとも1つの元素)において、Ni量を2.5以上3.5以下
(a:2.5≦a≦3.5)、Co量を0.4以上1.5以下(b:0.4≦
b≦1.5)、Mn量を0.2以上1.0以下(c:0.2≦c≦1.0)
の範囲とし、且つA:NiaCobMncもしくはA:NiaCobMncXdの
値を、通常のこの種合金系の化学量論比1:5からはずれ
た値の、1:3.85〜4.78に設定することにより、水素吸蔵
量の増大、サイクル特性の向上、電池内圧上昇の抑制が
計られ、更には合金の活性化が容易となることを見い出
し、本発明を完成するに至ったものである。これは、上
記せる各元素の存在範囲及びこれらの特異な組成比の組
み合せによる、相乗効果に起因するものである。
Xd(前記式中、AはLaを含む希土類元素、またXはFe、
Cu、Mo、W、B、Al、Si、Snからなる群より選ばれた少
なくとも1つの元素)において、Ni量を2.5以上3.5以下
(a:2.5≦a≦3.5)、Co量を0.4以上1.5以下(b:0.4≦
b≦1.5)、Mn量を0.2以上1.0以下(c:0.2≦c≦1.0)
の範囲とし、且つA:NiaCobMncもしくはA:NiaCobMncXdの
値を、通常のこの種合金系の化学量論比1:5からはずれ
た値の、1:3.85〜4.78に設定することにより、水素吸蔵
量の増大、サイクル特性の向上、電池内圧上昇の抑制が
計られ、更には合金の活性化が容易となることを見い出
し、本発明を完成するに至ったものである。これは、上
記せる各元素の存在範囲及びこれらの特異な組成比の組
み合せによる、相乗効果に起因するものである。
そして前記組成式において、Laの含有量が、全希土類
元素重量に対して20重量%以上40重量%以下としている
ので、水素吸蔵、放出の平衡圧が十分に低く、アルカリ
蓄電池用電極として最適なものを提供することができ
る。
元素重量に対して20重量%以上40重量%以下としている
ので、水素吸蔵、放出の平衡圧が十分に低く、アルカリ
蓄電池用電極として最適なものを提供することができ
る。
(ヘ)実施例 以下に、本発明の実施例と比較例との対比に言及し、
詳述する。
詳述する。
◎実験1 ここでは、組成式ANiaCobMncにおいて、AとNiaCobMn
cとの比、即ちa+b+cの値を変化させ、種々の比較
を行った。
cとの比、即ちa+b+cの値を変化させ、種々の比較
を行った。
まず、Mm(ランタン含有量25重量%)、Ni、Co及びMn
の各市販原料を用い、アルゴン不活性雰囲気アーク炉を
用いて、第1表に示す如く、種々の組成を有する水素吸
蔵合金を作製した。前記組成式においてa:b:cの比は、
3.0:1.5:0.5に設定している。
の各市販原料を用い、アルゴン不活性雰囲気アーク炉を
用いて、第1表に示す如く、種々の組成を有する水素吸
蔵合金を作製した。前記組成式においてa:b:cの比は、
3.0:1.5:0.5に設定している。
このようにして得た水素吸蔵合金を、機械的に50μm
以下の粒度に粉砕した後、結着剤としてのポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)粉末10重量%と共に混練して、
ペースト状とした。このペーストを、パンチングメタル
からなる集電体に塗着し、水素吸蔵合金電極を得た。こ
の電極と容量600mAHを有する焼結式ニッケル極とを組み
合せ、不織布からなるセパレータを介して捲回して、渦
巻電極体を構成した。この渦巻電極体を電池缶に挿入し
た後、濃度30重量%のKOH水溶液からなる電解液を注液
し、密閉することにより、公称容量600mAHを有する密閉
型ニッケル−水素アルカリ蓄電池を作製した。
以下の粒度に粉砕した後、結着剤としてのポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)粉末10重量%と共に混練して、
ペースト状とした。このペーストを、パンチングメタル
からなる集電体に塗着し、水素吸蔵合金電極を得た。こ
の電極と容量600mAHを有する焼結式ニッケル極とを組み
合せ、不織布からなるセパレータを介して捲回して、渦
巻電極体を構成した。この渦巻電極体を電池缶に挿入し
た後、濃度30重量%のKOH水溶液からなる電解液を注液
し、密閉することにより、公称容量600mAHを有する密閉
型ニッケル−水素アルカリ蓄電池を作製した。
また、前記せる水素吸蔵合金を用い、粗粉砕の後、固
−気反応(P-C-T特性)の測定に使用した。
−気反応(P-C-T特性)の測定に使用した。
更に、前記水素吸蔵合金とPTFEとからなるペーストを
ニッケルメッシュで包み込み、1ton/cm2で圧縮成型し、
ペレット状水素極を得た。このペレット状水素極と、こ
の水素極よりも十分に大きな容量を有するニッケル極及
び濃度30重量%のKOH水溶液からなる電解液を用いて、
試験用セルを作製した。この試験用セルを用いて、前記
水素吸蔵合金の容量測定を行った。このペレット状水素
極で使用されている水素吸蔵合金重量は、1.0gである。
ニッケルメッシュで包み込み、1ton/cm2で圧縮成型し、
ペレット状水素極を得た。このペレット状水素極と、こ
の水素極よりも十分に大きな容量を有するニッケル極及
び濃度30重量%のKOH水溶液からなる電解液を用いて、
試験用セルを作製した。この試験用セルを用いて、前記
水素吸蔵合金の容量測定を行った。このペレット状水素
極で使用されている水素吸蔵合金重量は、1.0gである。
第1表に、各種水素吸蔵合金の水素の吸蔵、放出の平
衡圧、ペレット状水素極の放電容量、電池特性等を示
す。
衡圧、ペレット状水素極の放電容量、電池特性等を示
す。
第1表において、平衡圧は、40℃のPCT特性から得ら
れた水素の吸蔵、放出の平衡圧である。また、ペレット
状水素極の放電容量は、25℃において、前述せる試験用
セルを用いて測定した値である。更に、電池特性とは、
前述せる蓄電池を用い、サイクル試験を行い実測した値
である。この時のサイクル条件は、各蓄電池を25℃にお
いて充電電流1200mA(2C)で40分間充電した後、放電電
流1200mAで30分間放電するというものであり、電池容量
が初期容量の50%になったところをサイクル寿命(回)
とした。また、電池重量減少量は、前述せるサイクル試
験終了後の電池重量を測定することにより、求めたもの
である。
れた水素の吸蔵、放出の平衡圧である。また、ペレット
状水素極の放電容量は、25℃において、前述せる試験用
セルを用いて測定した値である。更に、電池特性とは、
前述せる蓄電池を用い、サイクル試験を行い実測した値
である。この時のサイクル条件は、各蓄電池を25℃にお
いて充電電流1200mA(2C)で40分間充電した後、放電電
流1200mAで30分間放電するというものであり、電池容量
が初期容量の50%になったところをサイクル寿命(回)
とした。また、電池重量減少量は、前述せるサイクル試
験終了後の電池重量を測定することにより、求めたもの
である。
第1表より、以下の事が理解される。組成式におい
て、a+b+cの値が、3.85から4.78の値を有する水素
吸蔵合金を用いた本発明電池A〜Fは、比較電池a〜c
に比べて、サイクル寿命が長く、電池重量減少量も小さ
く抑制されていることがわかる。これより、本発明電池
に用いた水素吸蔵合金の平衡圧が低く、水素の吸蔵、放
出が行なわれ易く、ペレット状水素極の比較からもわか
るように、放電容量も大きく、この種アルカリ蓄電池の
水素吸蔵合金電極として好適するものであることがわか
る。
て、a+b+cの値が、3.85から4.78の値を有する水素
吸蔵合金を用いた本発明電池A〜Fは、比較電池a〜c
に比べて、サイクル寿命が長く、電池重量減少量も小さ
く抑制されていることがわかる。これより、本発明電池
に用いた水素吸蔵合金の平衡圧が低く、水素の吸蔵、放
出が行なわれ易く、ペレット状水素極の比較からもわか
るように、放電容量も大きく、この種アルカリ蓄電池の
水素吸蔵合金電極として好適するものであることがわか
る。
◎実験2 ここでは、水素吸蔵合金中の希土類元素であるランタ
ン量、即ちMm中のランタン量を種々変化させて、水素吸
蔵合金の特性を比較した。ここで用いた水素吸蔵合金の
組成は、組成式ANiaCobMncにおいて、a+b+cの値を
4.6とし、a:b:cを3.2:1.0:0.8に設定したものである。
ン量、即ちMm中のランタン量を種々変化させて、水素吸
蔵合金の特性を比較した。ここで用いた水素吸蔵合金の
組成は、組成式ANiaCobMncにおいて、a+b+cの値を
4.6とし、a:b:cを3.2:1.0:0.8に設定したものである。
これらランタン量を変化させた水素吸蔵合金を用い、
前述せる試験用セルを作製し、以下の実験を行った。
前述せる試験用セルを作製し、以下の実験を行った。
まず、ここで用いたペレット状水素極の放電容量を測
定した。この結果を、第1図に示す。第1図よりミッシ
ュメタル中のランタン量が20重量%より少ないと放電容
量が小さくなることがわかる。したがってランタン量と
しては、20重量%以上が必要である。
定した。この結果を、第1図に示す。第1図よりミッシ
ュメタル中のランタン量が20重量%より少ないと放電容
量が小さくなることがわかる。したがってランタン量と
しては、20重量%以上が必要である。
次に、前記同様の試験用セルを用い、充放電サイクル
試験を行った。この時のサイクル条件は、25℃において
充電電流60mAで8時間充電した後、放電電流60mAで4時
間放電するというものである。そして、初期放電容量に
対する、500サイクル後の放電容量を求め、放電容量比
とした。この結果を、第2図に示す。第2図より、ミッ
シュメタル中のランタン量が50重量%辺りから、放電容
量比が急激に低下することがわかる。これは、ランタン
量の増加により水素吸蔵合金の耐アルカリ性が低下した
ことに起因すると考えられる。よって、放電容量から見
ると、ランタン量は40重量%以下とする必要がある。
試験を行った。この時のサイクル条件は、25℃において
充電電流60mAで8時間充電した後、放電電流60mAで4時
間放電するというものである。そして、初期放電容量に
対する、500サイクル後の放電容量を求め、放電容量比
とした。この結果を、第2図に示す。第2図より、ミッ
シュメタル中のランタン量が50重量%辺りから、放電容
量比が急激に低下することがわかる。これは、ランタン
量の増加により水素吸蔵合金の耐アルカリ性が低下した
ことに起因すると考えられる。よって、放電容量から見
ると、ランタン量は40重量%以下とする必要がある。
以上、第1図及び第2図の結果より、ミッシュメタル
中のランタン量としては、20重量%以上40重量%以下と
する必要がある。
中のランタン量としては、20重量%以上40重量%以下と
する必要がある。
◎実験3 ここでは、水素吸蔵合金中のニッケル量aを、種々変
化させて、水素吸蔵合金の特性を比較した。ここで用い
た水素吸蔵合金の組成は、組成式ANiaCobMncにおいて、
a+b+cの値を4.6とし、b:cを1:1に設定したもので
ある。
化させて、水素吸蔵合金の特性を比較した。ここで用い
た水素吸蔵合金の組成は、組成式ANiaCobMncにおいて、
a+b+cの値を4.6とし、b:cを1:1に設定したもので
ある。
これらニッケル量を変化させた水素吸蔵合金を用い、
前記実験1と同様の試験用セルを作製し、以下の実験を
行った。
前記実験1と同様の試験用セルを作製し、以下の実験を
行った。
まず、ここで用いたペレット状水素極の放電容量を測
定した。この結果を、第3図に示す。第3図より、ニッ
ケル量が3.5を越えると合金の平衡圧が上昇するので、
放電容量が低下する。よってニッケル量、即ちaの値が
3.5以下の範囲内において、高い放電容量が得られるこ
とがわかる。
定した。この結果を、第3図に示す。第3図より、ニッ
ケル量が3.5を越えると合金の平衡圧が上昇するので、
放電容量が低下する。よってニッケル量、即ちaの値が
3.5以下の範囲内において、高い放電容量が得られるこ
とがわかる。
次に、前記同様の試験用セルを用い、充放電サイクル
試験を行った。この時のサイクル条件は、25℃において
充電電流30mAで16時間充電し、放電電流30mAで電池電圧
が1.0Vに達する迄放電を行うというものである。そして
初期容量に対する、10サイクル目の放電容量を求め、放
電容量比とした。この充放電サイクル試験では、充放電
サイクル数が少ないので、一般的に水素吸蔵合金の活性
化が十分に進行していないと考えられ、前記放電容量比
は活性化の程度を示していると推定できる。この結果
を、第4図に示す。第4図より、ニッケル量即ちaの値
が2.5より小さいと放電容量比が小さくなり、合金の活
性化という点においては、10サイクル程度の充放電では
不十分であることがわかる。よって合金の活性化、即ち
放電容量比の観点からいうと、ニッケル量、即ちaの値
は、2.5以上とするのが望ましく、このようにすること
で、10サイクル時の放電容量が大きく、且つ合金の活性
化が容量であることが理解できる。
試験を行った。この時のサイクル条件は、25℃において
充電電流30mAで16時間充電し、放電電流30mAで電池電圧
が1.0Vに達する迄放電を行うというものである。そして
初期容量に対する、10サイクル目の放電容量を求め、放
電容量比とした。この充放電サイクル試験では、充放電
サイクル数が少ないので、一般的に水素吸蔵合金の活性
化が十分に進行していないと考えられ、前記放電容量比
は活性化の程度を示していると推定できる。この結果
を、第4図に示す。第4図より、ニッケル量即ちaの値
が2.5より小さいと放電容量比が小さくなり、合金の活
性化という点においては、10サイクル程度の充放電では
不十分であることがわかる。よって合金の活性化、即ち
放電容量比の観点からいうと、ニッケル量、即ちaの値
は、2.5以上とするのが望ましく、このようにすること
で、10サイクル時の放電容量が大きく、且つ合金の活性
化が容量であることが理解できる。
以上、第3図及び第4図の結果より、水素吸蔵合金中
のニッケル量即ちaの値としては、2.5以上3.5以下とす
る必要がある。
のニッケル量即ちaの値としては、2.5以上3.5以下とす
る必要がある。
◎実験4 ここでは水素吸蔵合金中のコバルト量bを種々変化さ
せて、水素吸蔵合金の特性を比較した。ここで用いた水
素吸蔵合金の組成は、組成式ANiaCobMncにおいて、a+
b+cの値を4.6とし、a:cを4:1に設定したものであ
る。
せて、水素吸蔵合金の特性を比較した。ここで用いた水
素吸蔵合金の組成は、組成式ANiaCobMncにおいて、a+
b+cの値を4.6とし、a:cを4:1に設定したものであ
る。
これらコバルト量を変化させた水素吸蔵合金を用い、
前記実験1と同様の試験用セルを作製し、次の実験を行
った。
前記実験1と同様の試験用セルを作製し、次の実験を行
った。
まず、試験用セルを用いて、第1の実験条件にて、充
放電サイクル試験を行った。この時の条件は、25℃にお
いて充電電流60mAで8時間充電した後、放電電流60mAで
4時間放電するというものである。そして、初期放電容
量に対する、500サイクル後の放電容量を求め、放電容
量比とした。この結果を、第5図に示す。第5図より、
水素吸蔵合金中のコバルト量即ちbの値が、0.4より小
さいと、合金の耐アルカリ性が低下して、電解液中で腐
食され易くなるので、放電容量比が低下することがわか
る。よって、第1の実験条件から検討すると、コバルト
量即ちbの値が、0.4以上とするのが望ましく、このよ
うにすることでサイクル劣化の少ない水素吸蔵合金が得
られる。
放電サイクル試験を行った。この時の条件は、25℃にお
いて充電電流60mAで8時間充電した後、放電電流60mAで
4時間放電するというものである。そして、初期放電容
量に対する、500サイクル後の放電容量を求め、放電容
量比とした。この結果を、第5図に示す。第5図より、
水素吸蔵合金中のコバルト量即ちbの値が、0.4より小
さいと、合金の耐アルカリ性が低下して、電解液中で腐
食され易くなるので、放電容量比が低下することがわか
る。よって、第1の実験条件から検討すると、コバルト
量即ちbの値が、0.4以上とするのが望ましく、このよ
うにすることでサイクル劣化の少ない水素吸蔵合金が得
られる。
次に、前記同様にして試験用セルを用いて、第2の実
験条件にて、充放電サイクル試験を行った。この時の条
件は、25℃において充電電流60mAで8時間充電した後、
放電電流60mAで各試験用セルの電位が−0.5Vに達する迄
過放電させるというものであり、前記同様にして500サ
イクル後の放電容量比を求めた。この結果を、第6図に
示す。第6図より、コバルト量即ちbの値が0.4より小
さいと、前記第1の実験条件の結果と同様な傾向が観察
され、放電容量比が低下することがわかる。しかしなが
ら、コバルト量の上限において、第6図では、bの値を
1.5以下とすることが望ましいことを示している。これ
は、bの値が1.5よりも大きくなると、過放電時に、コ
バルトが合金より溶出してしまうことに起因すると考え
られる。
験条件にて、充放電サイクル試験を行った。この時の条
件は、25℃において充電電流60mAで8時間充電した後、
放電電流60mAで各試験用セルの電位が−0.5Vに達する迄
過放電させるというものであり、前記同様にして500サ
イクル後の放電容量比を求めた。この結果を、第6図に
示す。第6図より、コバルト量即ちbの値が0.4より小
さいと、前記第1の実験条件の結果と同様な傾向が観察
され、放電容量比が低下することがわかる。しかしなが
ら、コバルト量の上限において、第6図では、bの値を
1.5以下とすることが望ましいことを示している。これ
は、bの値が1.5よりも大きくなると、過放電時に、コ
バルトが合金より溶出してしまうことに起因すると考え
られる。
以上、第5図及び第6図の結果より、水素吸蔵合金中
のコバルト量即ちbの値としては、0.4以上1.5以下とす
ることが必要であることが理解できる。
のコバルト量即ちbの値としては、0.4以上1.5以下とす
ることが必要であることが理解できる。
◎実験5 ここでは、水素吸蔵合金中のマンガン量cを種々変化
させて、実験を行った。ここで用いた水素吸蔵合金の組
成は、組成式ANiaCobMncにおいて、a+b+cの値を4.
6とし、a:bを3:1に設定したものである。これらマンガ
ン量を変化させた水素吸蔵合金を用い、前記実験1と同
様のニッケル−水素アルカリ蓄電池を作製した。
させて、実験を行った。ここで用いた水素吸蔵合金の組
成は、組成式ANiaCobMncにおいて、a+b+cの値を4.
6とし、a:bを3:1に設定したものである。これらマンガ
ン量を変化させた水素吸蔵合金を用い、前記実験1と同
様のニッケル−水素アルカリ蓄電池を作製した。
この蓄電池を用いて、電池の保存特性を比較した。こ
の時の条件は、各電池を25℃において、充電電流120mA
(0.2c)で6時間放電した後、放電電流120mAで電池電
圧が1.0Vに達する迄放電するという充放電サイクルを3
回繰り返した後、120mAで6時間充電し、環境温度60℃
で、10日間保存するというものである。そして、保存後
の各電池の放電容量を測定し、初期放電容量と比較し、
残存容量比を求めた。
の時の条件は、各電池を25℃において、充電電流120mA
(0.2c)で6時間放電した後、放電電流120mAで電池電
圧が1.0Vに達する迄放電するという充放電サイクルを3
回繰り返した後、120mAで6時間充電し、環境温度60℃
で、10日間保存するというものである。そして、保存後
の各電池の放電容量を測定し、初期放電容量と比較し、
残存容量比を求めた。
この結果を、第7図に示す。第7図より、水素吸蔵合
金中のマンガン量即ちcの値が、0.2以上1.0以下の範囲
において、残存容量比が高く、この種蓄電池の保存特性
において優れたものであることがわかる。即ちcの値
が、1.0より大きい場合には、電池内においてマンガン
が合金より溶出するので、局部的に内部短絡が観察され
たりする。一方、0.2より小さい場合には、水素吸蔵合
金の水素の吸蔵、放出の平衡圧が上昇するので、水素吸
蔵合金電極より発生した水素ガスが正極で消費されて自
己放電が加速されるので、保存特性が低下すると考えら
れる。
金中のマンガン量即ちcの値が、0.2以上1.0以下の範囲
において、残存容量比が高く、この種蓄電池の保存特性
において優れたものであることがわかる。即ちcの値
が、1.0より大きい場合には、電池内においてマンガン
が合金より溶出するので、局部的に内部短絡が観察され
たりする。一方、0.2より小さい場合には、水素吸蔵合
金の水素の吸蔵、放出の平衡圧が上昇するので、水素吸
蔵合金電極より発生した水素ガスが正極で消費されて自
己放電が加速されるので、保存特性が低下すると考えら
れる。
以上、第7図の結果より、水素吸蔵合金中のマンガン
量即ちcの値としては、0.2以上1.0以下とすることが必
要であるといえる。
量即ちcの値としては、0.2以上1.0以下とすることが必
要であるといえる。
以上の如く、前記実験1〜実験5の結果より、組成式
ANiaCobMncにおいて、 Ni量:2.5≦a≦3.5 Co量:0.4≦b≦1.5 Mn量:0.2≦c≦1.0 a+b+c:3.85≦a+b+c≦4.78 の値を有する水素吸蔵合金を、負極として用いることに
より、種々の優れた電池特性を有するアルカリ蓄電池が
得られることが理解される。
ANiaCobMncにおいて、 Ni量:2.5≦a≦3.5 Co量:0.4≦b≦1.5 Mn量:0.2≦c≦1.0 a+b+c:3.85≦a+b+c≦4.78 の値を有する水素吸蔵合金を、負極として用いることに
より、種々の優れた電池特性を有するアルカリ蓄電池が
得られることが理解される。
◎実験6 以下の実験では、前記組成式で表わされる水素吸蔵合
金に、W、Si、B、Snから選ばれた少なくとも1つの元
素Xを添加して、組成式ANiaCobMncXdで表わされる合金
を、前記実験1と同様にして作製し、電池特性、特に保
存特性を比較した。
金に、W、Si、B、Snから選ばれた少なくとも1つの元
素Xを添加して、組成式ANiaCobMncXdで表わされる合金
を、前記実験1と同様にして作製し、電池特性、特に保
存特性を比較した。
この結果を、第2表に示す。
第2表の結果より、添加元素としてW、Si、B、Snを
含み、a+b+c+dの値が3.85以上4.78以下である本
発明の水素吸蔵合金ANiaCobMncXd(2.5≦a≦3.5、0.4
≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0)は、比較電池に比べて、保
存後の電池容量が大きく、保存特性において優れたもの
であることがわかる。
含み、a+b+c+dの値が3.85以上4.78以下である本
発明の水素吸蔵合金ANiaCobMncXd(2.5≦a≦3.5、0.4
≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0)は、比較電池に比べて、保
存後の電池容量が大きく、保存特性において優れたもの
であることがわかる。
◎実験7 ここの実験では、前記実験6と同様にして、Al、Cu、
Mo、Feのうちから選ばれた少なくとも1つの元素Xを添
加して、組成式ANiaCobMncXdで表わされる合金を、前記
実験1と同様にして作製し、ニッケル−水素アルカリ蓄
電池のサイクル寿命を比較した。この時のサイクル条件
は、各組成の水素吸蔵合金を用いた各蓄電池を使用し、
充電電流600mAで75分間充電し、放電電流600mAで1時間
放電するという条件であり、サイクル寿命は電池容量が
初期容量の50%に達したサイクル数とした。
Mo、Feのうちから選ばれた少なくとも1つの元素Xを添
加して、組成式ANiaCobMncXdで表わされる合金を、前記
実験1と同様にして作製し、ニッケル−水素アルカリ蓄
電池のサイクル寿命を比較した。この時のサイクル条件
は、各組成の水素吸蔵合金を用いた各蓄電池を使用し、
充電電流600mAで75分間充電し、放電電流600mAで1時間
放電するという条件であり、サイクル寿命は電池容量が
初期容量の50%に達したサイクル数とした。
この結果を、第3表に示す。
第3表の結果より、添加元素として、Al、Cu、Mo、Fe
を含み、a+b+c+dの値が3.85以上4.78以下であ
る、本発明の水素吸蔵合金ANiaCobMncXd(2.5≦a≦3.
5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0)は、比較電池に比べ
て、サイクル寿命が長く、サイクル特性において優れた
ものであることがわかる。
を含み、a+b+c+dの値が3.85以上4.78以下であ
る、本発明の水素吸蔵合金ANiaCobMncXd(2.5≦a≦3.
5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0)は、比較電池に比べ
て、サイクル寿命が長く、サイクル特性において優れた
ものであることがわかる。
◎実験8 前記実験6、実験7と同様にして、Fe、Cu、Mo、W、
B、Al、Si、Snのうちから選ばれた少なくとも1つの元
素の添加量を変化させて、組成式ANiaCobMncXdで表わさ
れる合金を作製し、前記実験1と同様のペレット状水素
極を作製した。そしてこれを用いて、各試験用セルの充
電特性を比較した。
B、Al、Si、Snのうちから選ばれた少なくとも1つの元
素の添加量を変化させて、組成式ANiaCobMncXdで表わさ
れる合金を作製し、前記実験1と同様のペレット状水素
極を作製した。そしてこれを用いて、各試験用セルの充
電特性を比較した。
この時の条件は、以下のとおりである。即ち各試験用
セルを25℃において、充電電池30mAで16時間充電し、放
電電流30mAで各セルの電圧が1.0Vに達する迄放電すると
いうサイクル条件にて、ペレット状水素極の放電容量を
測定し、この時の放電量を100%とした。次いで、前記
試験用セルを充電電流150mAで3.2時間充電した後、放電
電流30mAで試験用セルの電圧が1.0Vに達する迄放電する
ことにより、この時の放電容量を測定し、前記充電電流
30mA時の放電量に対する、前記充電電流150mA時の放電
容量の、相対量(%)を求めた。そしてこの時の、添加
元素Xの添加量dと、ペレット状水素極放電容量比
(%)との関係を調べた。
セルを25℃において、充電電池30mAで16時間充電し、放
電電流30mAで各セルの電圧が1.0Vに達する迄放電すると
いうサイクル条件にて、ペレット状水素極の放電容量を
測定し、この時の放電量を100%とした。次いで、前記
試験用セルを充電電流150mAで3.2時間充電した後、放電
電流30mAで試験用セルの電圧が1.0Vに達する迄放電する
ことにより、この時の放電容量を測定し、前記充電電流
30mA時の放電量に対する、前記充電電流150mA時の放電
容量の、相対量(%)を求めた。そしてこの時の、添加
元素Xの添加量dと、ペレット状水素極放電容量比
(%)との関係を調べた。
この結果を、第8図に示す。第8図より、添加元素X
の含有量dが、0.3を越えると、これら合金を用いたペ
レット状水素極の充電効率が低下する。
の含有量dが、0.3を越えると、これら合金を用いたペ
レット状水素極の充電効率が低下する。
以上、前記実験6及び実験7、第8図の結果より、水
素吸蔵合金中の添加元素X量即ちdの値としては、0.3
以下が好ましい。
素吸蔵合金中の添加元素X量即ちdの値としては、0.3
以下が好ましい。
(ト)発明の効果 以上詳述した如く、本発明のアルカリ蓄電池用水素吸
蔵合金電極は、水素の吸蔵、放出の平衡圧が十分に低
く、放電容量の大きなものであるので、密閉型蓄電池に
好適するものである。そして、かかる電極を用いた金属
−水素アルカリ蓄電池において放電容量の増大が計れ、
サイクル特性の向上が期待できるものであり、その工業
的価値は極めて大きい。
蔵合金電極は、水素の吸蔵、放出の平衡圧が十分に低
く、放電容量の大きなものであるので、密閉型蓄電池に
好適するものである。そして、かかる電極を用いた金属
−水素アルカリ蓄電池において放電容量の増大が計れ、
サイクル特性の向上が期待できるものであり、その工業
的価値は極めて大きい。
第1図はMm中のLa含有量とペレット状水素極の放電容量
との関係を示す図、第2図はMm中のLa含有量と試験用セ
ルの放電容量比との関係を示す図、第3図は、水素吸蔵
合金中のNi量(a)とペレット状水素極の放電容量との
関係を示す図、第4図は水素吸蔵合金中のNi量(a)と
試験用セルの放電容量比との関係を示す図、第5図及び
第6図は、各サイクル条件における水素吸蔵合金中のCo
量(b)と試験用セルの放電容量比との関係を示す図、
第7図は水素吸蔵合金中のMn量(c)と蓄電池の残存容
量比との関係を示す図、第8図は水素吸蔵合金中の添加
元素X量(d)とペレット状水素極の放電容量比との関
係を示す図である。
との関係を示す図、第2図はMm中のLa含有量と試験用セ
ルの放電容量比との関係を示す図、第3図は、水素吸蔵
合金中のNi量(a)とペレット状水素極の放電容量との
関係を示す図、第4図は水素吸蔵合金中のNi量(a)と
試験用セルの放電容量比との関係を示す図、第5図及び
第6図は、各サイクル条件における水素吸蔵合金中のCo
量(b)と試験用セルの放電容量比との関係を示す図、
第7図は水素吸蔵合金中のMn量(c)と蓄電池の残存容
量比との関係を示す図、第8図は水素吸蔵合金中の添加
元素X量(d)とペレット状水素極の放電容量比との関
係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野上 光造 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 亀岡 誠司 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田所 幹朗 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−250557(JP,A) 特開 昭60−250558(JP,A) 特開 昭61−91863(JP,A) 実開 昭62−20245(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】組成式ANiaCobMnc(前記式中、AはLaを含
む希土類元素であり、前記Laの含有量が全希土類元素重
量に対して20重量%以上40重量%以下であり、2.5≦a
≦3.5、0.4≦b≦1.5、0.2≦c≦1.0である)で表わさ
れ、a+b+cが3.85以上4.78以下である水素吸蔵合金
を主成分として含有することを特徴とするアルカリ蓄電
池用水素吸蔵合金電極。 - 【請求項2】組成式ANiaCobMncXd(前記式中、AはLaを
含む希土類元素であり、前記Laの含有量が全希土類元素
重量に対して20重量%以上40重量%以下であり、XはF
e、Cu、Mo、W、B、Al、Si、Snからなる群より選ばれ
た少なくとも1つの元素であり、2.5≦a≦3.5、0.4≦
b≦1.5、0.2≦c≦1.0、0<d≦0.3である)で表わさ
れ、a+b+c+dが3.85以上4.78以下である水素吸蔵
合金を主成分として含有することを特徴とするアルカリ
蓄電池用水素吸蔵合金電極。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1098322A JP2771592B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極 |
US07/448,438 US5008164A (en) | 1989-04-18 | 1989-12-11 | Hydrogen-absorbing alloy electrode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1098322A JP2771592B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02277737A JPH02277737A (ja) | 1990-11-14 |
JP2771592B2 true JP2771592B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=14216671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1098322A Expired - Lifetime JP2771592B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金電極 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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JPH03126832A (ja) * | 1989-10-11 | 1991-05-30 | Furukawa Battery Co Ltd:The | アルカリ蓄電池用水素吸蔵電極 |
JPH03126833A (ja) * | 1989-10-11 | 1991-05-30 | Furukawa Battery Co Ltd:The | アルカリ蓄電池用水素吸蔵電極 |
US5290509A (en) * | 1990-01-22 | 1994-03-01 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Multiphase hydrogen-absorbing alloy electrode for an alkaline storage cell |
US5284619A (en) * | 1990-03-24 | 1994-02-08 | Japan Storage Battery Company, Limited | Hydrogen absorbing electrode for use in nickel-metal hydride secondary batteries |
JPH0685323B2 (ja) * | 1990-06-18 | 1994-10-26 | 古河電池株式会社 | 水素吸蔵電極 |
JPH04137368A (ja) * | 1990-09-26 | 1992-05-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ニッケル/水素蓄電池とその製造法 |
JP3054477B2 (ja) * | 1991-04-10 | 2000-06-19 | 三洋電機株式会社 | 水素吸蔵合金電極 |
JP2961179B2 (ja) * | 1991-11-18 | 1999-10-12 | 工業技術院長 | 水素吸蔵合金の製造方法 |
CN1029809C (zh) * | 1991-12-28 | 1995-09-20 | 南开大学 | 储氢合金电极 |
CN1031416C (zh) * | 1992-01-08 | 1996-03-27 | 南开大学 | 镁基储氢合金电极及其制备方法 |
DE69326907T2 (de) * | 1992-03-05 | 2000-05-11 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Wasserstoff absorbierende Legierung für negative Elektrode |
JP3212133B2 (ja) * | 1992-05-21 | 2001-09-25 | 株式会社三徳 | 希土類金属−ニッケル系水素吸蔵合金鋳塊及びその製造法 |
FR2691981B1 (fr) * | 1992-06-03 | 1995-02-10 | Alsthom Cge Alcatel | Matériau hydrurable pour électrode négative d'accumulateur nickel-hydrure et son procédé de préparation. |
DE69333089T2 (de) * | 1992-09-14 | 2004-05-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba, Kawasaki | Wasserstoffabsorbierende Legierung für Batterien, Verfahren zu ihrer Herstellung und Nickel-Metallhydrid Sekundärbatterie |
FR2698881B1 (fr) * | 1992-12-04 | 1995-01-13 | Accumulateurs Fixes | Matériau hydrurable pour électrode négative d'accumulateur nickel-hydrure. |
US5547784A (en) * | 1993-01-18 | 1996-08-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Alkaline storage battery and method for producing the same |
US5389333A (en) * | 1993-08-31 | 1995-02-14 | Central Iron & Steel Research Institute Of Ministry Of Metallurgical Industry | Hydrogen storage alloys |
CN1050863C (zh) * | 1994-05-10 | 2000-03-29 | 中国科学院金属研究所 | 镍金属氢化物电池负极用储氢合金 |
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DE19527505A1 (de) * | 1995-07-27 | 1997-01-30 | Varta Batterie | Legierungen für die Verwendung als aktives Material für die negative Elektrode einer alkalischen, wiederaufladbaren Nickel-Metallhydrid-Batterie und Verfahren zu ihrer Herstellung |
JP3027532B2 (ja) * | 1995-12-26 | 2000-04-04 | 昭和電工株式会社 | 水素吸蔵合金の製造方法 |
JPH1021906A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-23 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 電池用水素吸蔵合金 |
AU2627600A (en) | 1999-01-29 | 2000-08-18 | Santoku Corporation | Ab5-type rare earth transition intermetallic compounds for the negative electrodes of rechargeable batteries |
JP5851991B2 (ja) * | 2010-08-19 | 2016-02-03 | 株式会社三徳 | 水素吸蔵合金、負極およびニッケル水素二次電池 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5348918A (en) * | 1976-10-16 | 1978-05-02 | Agency Of Ind Science & Technol | Mm ni5-xcox material for storing hydrogen |
JPS5839217B2 (ja) * | 1980-07-04 | 1983-08-29 | 工業技術院長 | 水素吸蔵用ミツシユメタル−ニツケル系合金 |
JPS6070154A (ja) * | 1983-09-27 | 1985-04-20 | Japan Metals & Chem Co Ltd | 水素貯蔵材料 |
NL8303630A (nl) * | 1983-10-21 | 1985-05-17 | Philips Nv | Elektrochemische cel met stabiele hydridevormende materialen. |
US4605603A (en) * | 1983-12-26 | 1986-08-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Hermetically sealed metallic oxide-hydrogen battery using hydrogen storage alloy |
JPS60250558A (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉形アルカリ蓄電池 |
JPH0756803B2 (ja) * | 1984-10-11 | 1995-06-14 | 松下電器産業株式会社 | 密閉形アルカリ蓄電池 |
JPS6220245A (ja) * | 1985-07-18 | 1987-01-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉形アルカリ蓄電池 |
JPS62271349A (ja) * | 1986-05-19 | 1987-11-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 水素吸蔵電極 |
JPS6347345A (ja) * | 1986-08-14 | 1988-02-29 | Japan Metals & Chem Co Ltd | 水素貯蔵材料 |
-
1989
- 1989-04-18 JP JP1098322A patent/JP2771592B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1989-12-11 US US07/448,438 patent/US5008164A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02277737A (ja) | 1990-11-14 |
US5008164A (en) | 1991-04-16 |
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