JP2739161B2 - 加熱耐性を有するo/w型乳化脂組成物及び該組成物を含有した加熱殺菌処理済食品 - Google Patents
加熱耐性を有するo/w型乳化脂組成物及び該組成物を含有した加熱殺菌処理済食品Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、広範なpH下にて加熱を受けても極めて優れ
た乳化安定性を保つ加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂
組成物及びこれらを含有してなる加熱殺菌処理済デザー
ト類、調理食品、飲料等の食品に関する。更に詳しく
は、pH2〜9の領域において、高温殺菌処理を施しても
蛋白質に由来する凝集、沈澱物の発生、又は含有される
油脂分が分離することがなく、極めて優れた乳化安定性
を保つ加熱殺菌処理済食品用のO/W型乳化脂組成物及び
該組成物を用いた各種デザート類、調理食品、飲料のご
とき加熱殺菌処理済食品に関するものである。
た乳化安定性を保つ加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂
組成物及びこれらを含有してなる加熱殺菌処理済デザー
ト類、調理食品、飲料等の食品に関する。更に詳しく
は、pH2〜9の領域において、高温殺菌処理を施しても
蛋白質に由来する凝集、沈澱物の発生、又は含有される
油脂分が分離することがなく、極めて優れた乳化安定性
を保つ加熱殺菌処理済食品用のO/W型乳化脂組成物及び
該組成物を用いた各種デザート類、調理食品、飲料のご
とき加熱殺菌処理済食品に関するものである。
本発明で云う加熱殺菌処理済食品とは、その加工工程
においてタンク内での混合後に加熱殺菌してなり食品
や、プレート式、その他連続プロセス及び容器充填後に
おける殺菌を施された食品を云う。
においてタンク内での混合後に加熱殺菌してなり食品
や、プレート式、その他連続プロセス及び容器充填後に
おける殺菌を施された食品を云う。
〔従来技術〕 生クリーム、練乳、牛乳及びその他のO/W型乳化脂組
成物の液性を低pHにしたり、水素イオン濃度や各種イオ
ン強度を変えると、例外なく乳化が不安定で、かつ加熱
すると凝固を起こしたり油相分離を生じやすい。このた
め特公昭60−12930号等に開示されているように、加熱
処理に際し多量のアニオン性コロイド物質、例えばカル
ボキシメチルセルロース、ペクチン、グアガム、アルギ
ン酸、プロピレングリコールエステル、キサンタンガム
による脂肪球の安定化や多量の緩衝塩による安定化がな
されたり、また事前にこのような目的で調整された組成
物が利用されている。しかしながら、これらにおいて
も、特に低pHで加熱を受けると、例外なく乳化破壊が起
こり使用できなかった。
成物の液性を低pHにしたり、水素イオン濃度や各種イオ
ン強度を変えると、例外なく乳化が不安定で、かつ加熱
すると凝固を起こしたり油相分離を生じやすい。このた
め特公昭60−12930号等に開示されているように、加熱
処理に際し多量のアニオン性コロイド物質、例えばカル
ボキシメチルセルロース、ペクチン、グアガム、アルギ
ン酸、プロピレングリコールエステル、キサンタンガム
による脂肪球の安定化や多量の緩衝塩による安定化がな
されたり、また事前にこのような目的で調整された組成
物が利用されている。しかしながら、これらにおいて
も、特に低pHで加熱を受けると、例外なく乳化破壊が起
こり使用できなかった。
前叙の通り、広範囲なpH下にて加熱を受けても、優れ
た乳化安定性を示すO/W型乳化脂組成物を得ることは極
めて難しく、一般の組成物をもって殺菌条件を緩慢にし
たり、あるいは加熱処理時にアニオン性コロイド等の添
加、デンプン等の糊料による安定化、また多量の重合リ
ン酸塩等の緩衝塩等による安定化の方法が多重に組み合
わされるか、事前に前掲の糊料や緩衝塩により安定化さ
れたクリームが使用されていた。
た乳化安定性を示すO/W型乳化脂組成物を得ることは極
めて難しく、一般の組成物をもって殺菌条件を緩慢にし
たり、あるいは加熱処理時にアニオン性コロイド等の添
加、デンプン等の糊料による安定化、また多量の重合リ
ン酸塩等の緩衝塩等による安定化の方法が多重に組み合
わされるか、事前に前掲の糊料や緩衝塩により安定化さ
れたクリームが使用されていた。
しかしながら、これらの方法をもってなんとか加熱殺
菌後の安定性を得ても、糊料等による特有の粘っこさ
や、しつこさが出たり、また緩衝塩による塩味や苦味の
他、特有の緩衝作用からせっかくの素材の味もシャープ
に出せず、さらに食品としての安全性にも問題なしとし
ない。
菌後の安定性を得ても、糊料等による特有の粘っこさ
や、しつこさが出たり、また緩衝塩による塩味や苦味の
他、特有の緩衝作用からせっかくの素材の味もシャープ
に出せず、さらに食品としての安全性にも問題なしとし
ない。
しかるに、生活の多様化から、低pHでの高温加熱に耐
性を持つO/W型乳化脂組成物が強く待望されている。
性を持つO/W型乳化脂組成物が強く待望されている。
本発明者らはかかる実情に鑑み、O/W型乳化脂組成物
の前記の問題点を解決し、広範囲なpH下で高温加熱され
ても乳化安定性の高いO/W型乳化脂組成物を開発すべく
鋭意研究検討を行った結果、乳化安定剤として乳清蛋白
と特定の乳化剤を併用することにより所期の目的を満た
す加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂組成物が得られる
ことを見い出し、本発明を完成した。
の前記の問題点を解決し、広範囲なpH下で高温加熱され
ても乳化安定性の高いO/W型乳化脂組成物を開発すべく
鋭意研究検討を行った結果、乳化安定剤として乳清蛋白
と特定の乳化剤を併用することにより所期の目的を満た
す加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂組成物が得られる
ことを見い出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の第1は、乳清蛋白質を0.1〜5.0重量%
含有するO/W型エマルジョンであって、乳化剤としてポ
リグリセリン脂肪酸エステル、及び有機酸モノグリセラ
イドから選ばれる少なくとも1種と、ショ糖脂肪酸エス
テル、及びレシチンから選ばれる少なくとも1種を含有
するO/W型乳化脂組成物を、 本発明の第2は、前記のO/W型乳化脂組成物を含有し
てなるpH2〜9の加熱殺菌処理済食品をそれぞれ内容と
するものである。
含有するO/W型エマルジョンであって、乳化剤としてポ
リグリセリン脂肪酸エステル、及び有機酸モノグリセラ
イドから選ばれる少なくとも1種と、ショ糖脂肪酸エス
テル、及びレシチンから選ばれる少なくとも1種を含有
するO/W型乳化脂組成物を、 本発明の第2は、前記のO/W型乳化脂組成物を含有し
てなるpH2〜9の加熱殺菌処理済食品をそれぞれ内容と
するものである。
本発明で使用する乳清蛋白質とは、チーズホエー濃縮
物、酸ホエー濃縮物、共に一般的にはWPC(whey protei
n concentrate)と呼ばれるものであり、蛋白質の他若
干の脂肪、ミネラル等を含有するものがあるが、ホエー
をUF膜処理等により回収した未変性状態の蛋白質を含む
ものであれば問題はない。加えて、これらを酵素的加水
分解した物も含む。また、乳清蛋白質の使用量は特に限
定されるものではないが、0.1〜5.0重量%が適当であ
る。0.1重量%未満では効果が顕著ではなく、5.0重量%
を越えると増粘等の副次作用が出やすくなる。
物、酸ホエー濃縮物、共に一般的にはWPC(whey protei
n concentrate)と呼ばれるものであり、蛋白質の他若
干の脂肪、ミネラル等を含有するものがあるが、ホエー
をUF膜処理等により回収した未変性状態の蛋白質を含む
ものであれば問題はない。加えて、これらを酵素的加水
分解した物も含む。また、乳清蛋白質の使用量は特に限
定されるものではないが、0.1〜5.0重量%が適当であ
る。0.1重量%未満では効果が顕著ではなく、5.0重量%
を越えると増粘等の副次作用が出やすくなる。
また本発明に使用されるポリグリセリン脂肪酸エステ
ルとしては特に制限されないが、ポリグリセリンの平均
重合度が6以下で、平均エステル化度が1〜5のものが
好ましく、例えばてテトラグリセリンモノステアレー
ト、テトラグリセリンペンタステアレート、テトラグリ
セリンモノパルミテート、ヘキサグリセリンモノステア
レート、ヘキサグリセリンセスキステアレート、ヘキサ
グリセリンペンタステアレート等が含まれる。
ルとしては特に制限されないが、ポリグリセリンの平均
重合度が6以下で、平均エステル化度が1〜5のものが
好ましく、例えばてテトラグリセリンモノステアレー
ト、テトラグリセリンペンタステアレート、テトラグリ
セリンモノパルミテート、ヘキサグリセリンモノステア
レート、ヘキサグリセリンセスキステアレート、ヘキサ
グリセリンペンタステアレート等が含まれる。
本発明に使用される有機酸モノグリセライドとして
は、乳酸、クエン酸、酢酸等の有機酸又は脂肪酸とグリ
セリンをそれぞれ1分子以上含むエステルである。
は、乳酸、クエン酸、酢酸等の有機酸又は脂肪酸とグリ
セリンをそれぞれ1分子以上含むエステルである。
本発明に使用されるレシチンとしては、大豆レシチ
ン、卵黄レシチン、またはそれらのリゾタイプのレシチ
ンが含まれる。
ン、卵黄レシチン、またはそれらのリゾタイプのレシチ
ンが含まれる。
本発明は乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステル
及び有機酸モノグイセライドから選ばれる少なくとも1
種(A)と、ショ糖脂肪酸エステル及びレシチンから選
ばれる少なくとも1種(B)が使用されるが、その総量
は組成物中0.15〜3.0重量%の範囲である。乳化剤の総
量が0.15重量%未満では、低pHでの安定性が極めて低下
し、油分離が激しく、一方、3.0重量%を越えても特に
効果の増大も期待できず、むしろ風味上等の食味性にお
いて問題が出ることが多い。前記(A)、(B)各乳化
剤の有効量はそれぞれ0.01重量%以上であればよく、特
に限定されない。
及び有機酸モノグイセライドから選ばれる少なくとも1
種(A)と、ショ糖脂肪酸エステル及びレシチンから選
ばれる少なくとも1種(B)が使用されるが、その総量
は組成物中0.15〜3.0重量%の範囲である。乳化剤の総
量が0.15重量%未満では、低pHでの安定性が極めて低下
し、油分離が激しく、一方、3.0重量%を越えても特に
効果の増大も期待できず、むしろ風味上等の食味性にお
いて問題が出ることが多い。前記(A)、(B)各乳化
剤の有効量はそれぞれ0.01重量%以上であればよく、特
に限定されない。
本発明に使用される油脂としては、乳脂、トウモロコ
シ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ油、ラード、牛脂等、食
用動植物油脂なら特に制限はなく、その硬化、エステル
交換及び分別等の加工処理された油脂についても可能で
ある。また本発明で安定な乳化物を得るためには、油脂
の総量が60〜2.0重量%の範囲が好ましい。
シ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ油、ラード、牛脂等、食
用動植物油脂なら特に制限はなく、その硬化、エステル
交換及び分別等の加工処理された油脂についても可能で
ある。また本発明で安定な乳化物を得るためには、油脂
の総量が60〜2.0重量%の範囲が好ましい。
また、本発明の加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂組
成物は、蛋白質、乳化剤、無脂固形分などの配合材料を
水に加温溶解した後、油脂と乳化し、バルブ式ホモゲナ
イザー等により均質化後、殺菌処理充填を行い製品とす
るが、殺菌は通常の各種殺菌機、滅菌機を使用し、80〜
150℃で行うことができる。
成物は、蛋白質、乳化剤、無脂固形分などの配合材料を
水に加温溶解した後、油脂と乳化し、バルブ式ホモゲナ
イザー等により均質化後、殺菌処理充填を行い製品とす
るが、殺菌は通常の各種殺菌機、滅菌機を使用し、80〜
150℃で行うことができる。
本発明の乳化脂組成物は単独で、或いは他の成分と混
合されてデザート類、調理食品、飲料等に用いられる。
合されてデザート類、調理食品、飲料等に用いられる。
本発明の加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂組成物
は、特定の蛋白質と乳化剤の配合により、広範囲なpHに
おいて高温加熱しても極めて優れた乳化安定性を示し、
油分離等の変化が全く生じない。このような極めて安定
な特性を持つため、高温または低pHでの殺菌を容易に行
うことができ、また、糊感や苦味が全く生じないため、
加熱殺菌処理を伴うデザート類、調理食品及び飲料等の
今まで乳化脂組成物の使い難い食品分野に極めて容易に
使用でき、極めて有用である。尚、用途として具体的に
デザート類、調理食品及び飲料を例示したが、本発明組
成物の用途はこれらに限られるものではない。
は、特定の蛋白質と乳化剤の配合により、広範囲なpHに
おいて高温加熱しても極めて優れた乳化安定性を示し、
油分離等の変化が全く生じない。このような極めて安定
な特性を持つため、高温または低pHでの殺菌を容易に行
うことができ、また、糊感や苦味が全く生じないため、
加熱殺菌処理を伴うデザート類、調理食品及び飲料等の
今まで乳化脂組成物の使い難い食品分野に極めて容易に
使用でき、極めて有用である。尚、用途として具体的に
デザート類、調理食品及び飲料を例示したが、本発明組
成物の用途はこれらに限られるものではない。
次に本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるもので
はない。尚、以下において、「%」は「重量%」を意味
する。
するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるもので
はない。尚、以下において、「%」は「重量%」を意味
する。
実施例1 第1表に示す各種材料を水に溶解させ、65℃に昇温し
た。水相に溶解しにくいヘキサグリセリンペンタステア
レート、トリグリセリンモノステアレート、レシチンは
あらかじめ調合油に溶解した。この混合液をプロペラ式
撹拌機にて65℃10分間予備乳化した。この乳化液を2段
式バルブホモゲナイザーにて1段目320kg/cm2、2段目1
80kg/cm2の条件にて処理し、120℃で8秒間殺菌処理
し、加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂組成物を得た。
た。水相に溶解しにくいヘキサグリセリンペンタステア
レート、トリグリセリンモノステアレート、レシチンは
あらかじめ調合油に溶解した。この混合液をプロペラ式
撹拌機にて65℃10分間予備乳化した。この乳化液を2段
式バルブホモゲナイザーにて1段目320kg/cm2、2段目1
80kg/cm2の条件にて処理し、120℃で8秒間殺菌処理
し、加熱殺菌処理済食品用O/W型乳化脂組成物を得た。
この乳化脂組成物を50%クエン酸溶液でpH4に調整
し、90℃で20分間加熱しても、第2表に示す如く、蛋白
質の凝集や沈澱、油分離は全く認められず、粘度は300
センチポイズであった。またこの乳化脂組成物を3ケ月
放置後も同様な物性を示した。
し、90℃で20分間加熱しても、第2表に示す如く、蛋白
質の凝集や沈澱、油分離は全く認められず、粘度は300
センチポイズであった。またこの乳化脂組成物を3ケ月
放置後も同様な物性を示した。
実施例2〜6、比較例1〜3 第1表に示す乳化剤配合において、更にクエン酸等の
酸を添加してpH2に調整した他は実施例1と同様の操作
によりO/W型乳化脂組成物を作製し、同様の試験を行っ
た。その結果を第2表に示す。
酸を添加してpH2に調整した他は実施例1と同様の操作
によりO/W型乳化脂組成物を作製し、同様の試験を行っ
た。その結果を第2表に示す。
本発明のO/W型乳化脂組成物はpH2という低いpHで高温
加熱してもほとんど乳化性の変化がなく、良好な状態で
あった。また比較例1〜3では、90℃で20分間加熱する
と、O/W型乳化脂組成物が凝固したり激しい油分離が起
こり、乳化安定性が非常に低下した。
加熱してもほとんど乳化性の変化がなく、良好な状態で
あった。また比較例1〜3では、90℃で20分間加熱する
と、O/W型乳化脂組成物が凝固したり激しい油分離が起
こり、乳化安定性が非常に低下した。
これらの結果から、本発明の乳化脂組成物は低pHでの
加熱殺菌処理に対して乳化安定性が極めて高いことが明
らかである。
加熱殺菌処理に対して乳化安定性が極めて高いことが明
らかである。
実施例7 第3表に示す組成にて、実施例1で得られたO/W型乳
化脂組成物を含有する加熱殺菌処理済デザート食品(pH
4.0)を作製し、85℃で30分間加熱殺菌処理機にて加熱
し、冷却して固化させた。このデザート食品は、極めて
食感がシャープで、蛋白質の凝集、分離がなく美味であ
った。
化脂組成物を含有する加熱殺菌処理済デザート食品(pH
4.0)を作製し、85℃で30分間加熱殺菌処理機にて加熱
し、冷却して固化させた。このデザート食品は、極めて
食感がシャープで、蛋白質の凝集、分離がなく美味であ
った。
実施例8 第4表に示す組成にて実施例2で得られたO/W型乳化
脂組成物を含有する調味食品を作製し、卓上ミキサーに
て撹拌後、110℃で20分間殺菌したところ、油分離が全
くなく、粘度250cpsの良好な物を得た。
脂組成物を含有する調味食品を作製し、卓上ミキサーに
て撹拌後、110℃で20分間殺菌したところ、油分離が全
くなく、粘度250cpsの良好な物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01F 17/44 B01F 17/44 17/56 17/56 (56)参考文献 特開 昭63−178839(JP,A) 特開 昭51−59080(JP,A) 特開 昭63−181972(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】乳清蛋白質を0.1〜5.0重量%含有するO/W
型エマルジョンであって、乳化剤としてポリグリセリン
脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセライドから選ばれ
る少なくとも1種と、ショ糖脂肪酸エステル及びレシチ
ンから選ばれる少なくとも1種を含有するO/W型乳化脂
組成物。 - 【請求項2】ポリグリセリン脂肪酸エステルが、グリセ
リンの平均重合度6分子以下で、かつ脂肪酸との平均エ
ステル化度が1〜5の範囲である請求項1記載の組成
物。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のO/W型乳化脂組成物
を含有してなるpH2〜9の加熱殺菌処理済食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63196380A JP2739161B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 加熱耐性を有するo/w型乳化脂組成物及び該組成物を含有した加熱殺菌処理済食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63196380A JP2739161B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 加熱耐性を有するo/w型乳化脂組成物及び該組成物を含有した加熱殺菌処理済食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0248034A JPH0248034A (ja) | 1990-02-16 |
JP2739161B2 true JP2739161B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16356908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63196380A Expired - Lifetime JP2739161B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 加熱耐性を有するo/w型乳化脂組成物及び該組成物を含有した加熱殺菌処理済食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739161B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5393554A (en) * | 1991-05-29 | 1995-02-28 | Fuji Oil Company, Limited | Cream composition |
JP3562010B2 (ja) * | 1995-01-31 | 2004-09-08 | 日本油脂株式会社 | 油脂含有水溶性組成物およびこれを含有する飲食品 |
JP2002262787A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-17 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | ゲル状食品およびその製造方法 |
JP4616824B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2011-01-19 | ミヨシ油脂株式会社 | 水中油型乳化物 |
JP6276050B2 (ja) * | 2014-02-07 | 2018-02-07 | ミヨシ油脂株式会社 | 水中油型乳化物 |
JP7497569B2 (ja) * | 2018-11-22 | 2024-06-11 | 三菱ケミカル株式会社 | 冷凍ゲル状食品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5159080A (en) * | 1974-11-08 | 1976-05-22 | Gen Foods Corp | Nyukazaino seizohoho |
JP2539839B2 (ja) * | 1986-07-24 | 1996-10-02 | 旭電化工業株式会社 | 水中油型乳化油脂組成物 |
JPS63181972A (ja) * | 1987-01-22 | 1988-07-27 | Sonton Shokuhin Kogyo Kk | 耐熱性・保型性に優れた酸味性水中油型乳化食品の製造法 |
-
1988
- 1988-08-05 JP JP63196380A patent/JP2739161B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0248034A (ja) | 1990-02-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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