JP2724404B2 - Ton構造型の新規ゼオライト、それらの製造方法およびそれらの用途 - Google Patents
Ton構造型の新規ゼオライト、それらの製造方法およびそれらの用途Info
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- C01B39/00—Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
- C01B39/02—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
- C01B39/46—Other types characterised by their X-ray diffraction pattern and their defined composition
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B33/00—Silicon; Compounds thereof
- C01B33/113—Silicon oxides; Hydrates thereof
- C01B33/12—Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
- C01B33/18—Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof
- C01B33/181—Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof by a dry process
- C01B33/185—Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof by a dry process of crystalline silica-polymorphs having molecular sieve properties, e.g. silicalites
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2002/00—Crystal-structural characteristics
- C01P2002/70—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
- C01P2002/72—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、TON構造型の新規ゼオライトおよびこのゼ
オライトの製造方法に関する。
オライトの製造方法に関する。
[従来技術およびその問題点] ゼオライトは結晶化テクトケイ酸塩である。それらの
3次元構造は、それらの頂点を共通にする四面体TO4の
集合によって構成されている。2つの異なる四面体は、
1つの酸素しか共有しない。最も普通のアルミノケイ酸
塩型のゼオライトにおいて、Tは四価のケイ素ならびに
三価のアルミニウムを表わす。アルミノケイ酸塩骨格の
分子の大きさの空洞および孔路は、四面体内の三価のア
ルミニウムの存在と関連した電荷不足を補うカチオンを
受け入れる。
3次元構造は、それらの頂点を共通にする四面体TO4の
集合によって構成されている。2つの異なる四面体は、
1つの酸素しか共有しない。最も普通のアルミノケイ酸
塩型のゼオライトにおいて、Tは四価のケイ素ならびに
三価のアルミニウムを表わす。アルミノケイ酸塩骨格の
分子の大きさの空洞および孔路は、四面体内の三価のア
ルミニウムの存在と関連した電荷不足を補うカチオンを
受け入れる。
それらの骨格の中にAlおよびSi元素を含むゼオライト
の化学組成は、およそ下記の式によって表わされること
ができる: M2/nO1,Al2O3,xSiO2 (式中、Mは原子価nのカチオン、例えばアルカリ、ア
ルカリ土または有機カチオンである;xは構造に従って2
〜無限の様々なものである。この場合、ゼオライトは微
孔質シリカである。) ゼオライトの各型は、異なる多孔質構造を有する。あ
る型から別の型への大きさと形状の変化は、異なる吸着
性および触媒特性を引起こす。ある大きさおよび形状の
分子のみが、特別なゼオライトの細孔内に入ることがで
きる。特にイオン交換しうる補償カチオンの性質を有す
る化学組成もまた、これらの物質の吸着の選択性、特に
触媒特性に介在する重要な要因である。
の化学組成は、およそ下記の式によって表わされること
ができる: M2/nO1,Al2O3,xSiO2 (式中、Mは原子価nのカチオン、例えばアルカリ、ア
ルカリ土または有機カチオンである;xは構造に従って2
〜無限の様々なものである。この場合、ゼオライトは微
孔質シリカである。) ゼオライトの各型は、異なる多孔質構造を有する。あ
る型から別の型への大きさと形状の変化は、異なる吸着
性および触媒特性を引起こす。ある大きさおよび形状の
分子のみが、特別なゼオライトの細孔内に入ることがで
きる。特にイオン交換しうる補償カチオンの性質を有す
る化学組成もまた、これらの物質の吸着の選択性、特に
触媒特性に介在する重要な要因である。
それらの幾何学的選択性およびカチオン交換性によっ
て、ゼオライトは、触媒作用(接触クラッキング、水素
化クラッキング、異性化等)と同様、吸着作用(ガス乾
燥、芳香族化合物の分離等)においても、工業的に大き
な規模で使用される。
て、ゼオライトは、触媒作用(接触クラッキング、水素
化クラッキング、異性化等)と同様、吸着作用(ガス乾
燥、芳香族化合物の分離等)においても、工業的に大き
な規模で使用される。
アルミノケイ酸塩型の多くのゼオライトが天然に存在
するが、新規特性を有する物質の研究が、近年、ゼオラ
イト構造を有する、非常に様々なこれらのアルミノケイ
酸塩の合成法を生じた。最近合成が成功した新規構造の
うちで、同様に研究者達に下記のように呼ばれるTON構
造のゼオライトが見られる: THETA−1 欧州特許(E.P.57049) ISI−1 欧州特許(E.P.87017) ZSM−22 米国特許(U.S.P.4481177) NU−10 欧州特許(E.P.77624) KZ−2 (出版物:ゼオライト3(1983年)8)。
するが、新規特性を有する物質の研究が、近年、ゼオラ
イト構造を有する、非常に様々なこれらのアルミノケイ
酸塩の合成法を生じた。最近合成が成功した新規構造の
うちで、同様に研究者達に下記のように呼ばれるTON構
造のゼオライトが見られる: THETA−1 欧州特許(E.P.57049) ISI−1 欧州特許(E.P.87017) ZSM−22 米国特許(U.S.P.4481177) NU−10 欧州特許(E.P.77624) KZ−2 (出版物:ゼオライト3(1983年)8)。
同じ構造型に対応するこれらのゼオライトはすべて、
従来の媒質と呼ばれる合成媒質、すなわち一般にpH9以
上のアルカリ媒質中で得られた。
従来の媒質と呼ばれる合成媒質、すなわち一般にpH9以
上のアルカリ媒質中で得られた。
フッ化物媒質中で実施される合成に対して、従来のア
ルカリ媒質(OH-)中で実施される合成は、いくつかの
不都合を有する。
ルカリ媒質(OH-)中で実施される合成は、いくつかの
不都合を有する。
実際に、塩基性媒質中において、合成ゼオライトの大
部分は準安定であり、合成の間、より安定な固体相が出
現するおそれがあり、望まれない相沈澱のおそれもあ
る。この難点は、製造量が増す時、すなわち研究所の試
験から工業的段階に変わる時には増すばかりである。さ
らに塩基性反応媒質中において、準安定なこれらのゼオ
ライトは、媒質中の活性種の強力な過飽和によってしか
得られない。これは急速な核形成を生じ、その結果小さ
いサイズのゼオライト結晶を生じ、これらの結晶の平均
の大きさは、マイクロメーターの範囲内にある。従って
最も大きなサイズの結晶を作るのは難しい。ところで、
イオン交換、吸着または触媒作用のいくつかの適用にお
いて、大きなサイズの結晶を用いて操作しうることは有
利であろう。これにより、例えばこれが含むあらゆる不
都合を有する、凝集によるゼオライトのコンディショニ
ングを避けることができるであろう。
部分は準安定であり、合成の間、より安定な固体相が出
現するおそれがあり、望まれない相沈澱のおそれもあ
る。この難点は、製造量が増す時、すなわち研究所の試
験から工業的段階に変わる時には増すばかりである。さ
らに塩基性反応媒質中において、準安定なこれらのゼオ
ライトは、媒質中の活性種の強力な過飽和によってしか
得られない。これは急速な核形成を生じ、その結果小さ
いサイズのゼオライト結晶を生じ、これらの結晶の平均
の大きさは、マイクロメーターの範囲内にある。従って
最も大きなサイズの結晶を作るのは難しい。ところで、
イオン交換、吸着または触媒作用のいくつかの適用にお
いて、大きなサイズの結晶を用いて操作しうることは有
利であろう。これにより、例えばこれが含むあらゆる不
都合を有する、凝集によるゼオライトのコンディショニ
ングを避けることができるであろう。
特に酸性触媒作用における多くの適用法には、合成の
時に導入されたそれらのアルカリまたはアルカリ土補償
カチオンが完全に除去された、プロトン形態のゼオライ
トが必要である。カチオンNH4 +との、何度も繰返す、時
間がかかるイオン交換法、ついでそれらをカチオンH+に
分解する焼成法によってそれを得ることができる。合成
の時に、カチオンNH4 +によってアルカリまたはアルカリ
土カチオンを完全に置換することができれば、このイオ
ン交換工程は省いてもよい。あるいはこれは、pHが実質
的に10を越える時には可能ではない。NH4 +は、これらの
条件下でNH3に転換される。その他に、カチオンNH4 +が
安定であるようなpHで実施される合成は、これらの低い
pHでのシリカ源の低溶解性のために難しく、かつ長い時
間を要する。
時に導入されたそれらのアルカリまたはアルカリ土補償
カチオンが完全に除去された、プロトン形態のゼオライ
トが必要である。カチオンNH4 +との、何度も繰返す、時
間がかかるイオン交換法、ついでそれらをカチオンH+に
分解する焼成法によってそれを得ることができる。合成
の時に、カチオンNH4 +によってアルカリまたはアルカリ
土カチオンを完全に置換することができれば、このイオ
ン交換工程は省いてもよい。あるいはこれは、pHが実質
的に10を越える時には可能ではない。NH4 +は、これらの
条件下でNH3に転換される。その他に、カチオンNH4 +が
安定であるようなpHで実施される合成は、これらの低い
pHでのシリカ源の低溶解性のために難しく、かつ長い時
間を要する。
従来の合成に対して、フッ化物媒質中で実施される合
成のその他の利点は、異なる性質の酸性特性およびイオ
ン交換特性を有する固体を生じることである。フッ化物
媒質中で得られる固体から調製される酸性触媒は、改良
された触媒特性を有する。固体の結晶構造は、この固体
の特性、より詳しくは、触媒作用において極めて重要な
役割を果たす酸性特性を完全に定義するには十分ではな
いことに注目することが、この段階では非常に重要であ
る。
成のその他の利点は、異なる性質の酸性特性およびイオ
ン交換特性を有する固体を生じることである。フッ化物
媒質中で得られる固体から調製される酸性触媒は、改良
された触媒特性を有する。固体の結晶構造は、この固体
の特性、より詳しくは、触媒作用において極めて重要な
役割を果たす酸性特性を完全に定義するには十分ではな
いことに注目することが、この段階では非常に重要であ
る。
先行技術に従って合成されたそれらの同族体とは反対
に、本発明によって製造されたTON構造のゼオライト
は、合成工程後、および合成の間に導入された有機化合
物の除去工程後にも、フッ素を含む。後でわかるよう
に、フッ素は、本発明によるTON構造のゼオライトに、
全く特別な酸性特性およびイオン交換性を与える。
に、本発明によって製造されたTON構造のゼオライト
は、合成工程後、および合成の間に導入された有機化合
物の除去工程後にも、フッ素を含む。後でわかるよう
に、フッ素は、本発明によるTON構造のゼオライトに、
全く特別な酸性特性およびイオン交換性を与える。
従って本発明は、TON型の新規合成ゼオライト、前記
不都合が避けられかつ本発明によるゼオライトに、特
性、特に改良された酸性特性を与える、この構造の新規
合成方法を対象とする。本発明によるゼオライトは、特
に吸着および触媒作用において使用されてもよい。
不都合が避けられかつ本発明によるゼオライトに、特
性、特に改良された酸性特性を与える、この構造の新規
合成方法を対象とする。本発明によるゼオライトは、特
に吸着および触媒作用において使用されてもよい。
[問題点の解決手段] 本発明によるゼオライトは、通常下記一般式を有す
る: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中、Mはプロトンまたは金属カチオンである、nは
Mの原子価である。) 本発明によるゼオライトの製造方法において、前記プ
ロトンまた金属カチオンは、少なくとも1つのカチオ
ン、例えば、単独でまたは混合して合成媒質中に存在す
る、NH4 +またはn−ブチルアンモニウム、ジペンチルア
ンモニウム、1,4−ジアンモニウム・ペンタン、n−ペ
ンタンチルアンモニウム、および/または反応媒質から
出たものである(または出たものでない)非分解性金属
のカチオン、例えばアルカリおよび/またはアルカリ土
カチオン、または下記に明記されるその他の金属のカチ
オンの熱分解の結果生じる。
る: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中、Mはプロトンまたは金属カチオンである、nは
Mの原子価である。) 本発明によるゼオライトの製造方法において、前記プ
ロトンまた金属カチオンは、少なくとも1つのカチオ
ン、例えば、単独でまたは混合して合成媒質中に存在す
る、NH4 +またはn−ブチルアンモニウム、ジペンチルア
ンモニウム、1,4−ジアンモニウム・ペンタン、n−ペ
ンタンチルアンモニウム、および/または反応媒質から
出たものである(または出たものでない)非分解性金属
のカチオン、例えばアルカリおよび/またはアルカリ土
カチオン、または下記に明記されるその他の金属のカチ
オンの熱分解の結果生じる。
本発明によるゼオライトは、下記の点を特徴とする: (a)50〜40000の数であるx(xは、SiO2/Al2O3モル
比である); (b)明細書の表Iに示されたX線回折図表; (c)(例えば下記有機化合物の除去工程後に測定され
た)0.005〜2重量%のフッ素含量。
比である); (b)明細書の表Iに示されたX線回折図表; (c)(例えば下記有機化合物の除去工程後に測定され
た)0.005〜2重量%のフッ素含量。
本発明によるTON構造の新規ゼオライトは、一般に結
晶サイズ0.1〜250μm(マイクロメーター)、すなわち
0.1×10-6m〜250×10-6m、好ましくは2〜130μm(2
×10-6m〜130×10-6m)であってもよい。
晶サイズ0.1〜250μm(マイクロメーター)、すなわち
0.1×10-6m〜250×10-6m、好ましくは2〜130μm(2
×10-6m〜130×10-6m)であってもよい。
一般的に、本発明による結晶性合成ゼオライトの製造
法は、下記の点を特徴とする: (a)水、少なくとも1つのシリカ源、少なくとも1つ
のアルミニウム塩源、フッ化物イオンを含む少なくとも
1つの動態化剤(agent mobilisateur)源、有機カチオ
ンを供給しうる少なくとも1つの構造化剤(agent stru
cturant)源から成う、pH9以下の反応混合物を形成し、
前記混合物が、下記の値の範囲内のモル比における組成
を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも約250℃の
加熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度で焼成するこ
と、 を特徴とする。
法は、下記の点を特徴とする: (a)水、少なくとも1つのシリカ源、少なくとも1つ
のアルミニウム塩源、フッ化物イオンを含む少なくとも
1つの動態化剤(agent mobilisateur)源、有機カチオ
ンを供給しうる少なくとも1つの構造化剤(agent stru
cturant)源から成う、pH9以下の反応混合物を形成し、
前記混合物が、下記の値の範囲内のモル比における組成
を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも約250℃の
加熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度で焼成するこ
と、 を特徴とする。
有機化合物の除去工程後(下記に明記される条件)、
本発明によるTON構造のゼオライト中における、好まし
くは0.02〜1.0重量%の含量でのフッ素の存在は、酸性
特性および固体のイオン交換特性の変化を引起こす。そ
の際、これらは先行技術において知られたTON構造のゼ
オライトとは全く異なる。本発明による固体は、3800〜
3500cm-1の範囲内の赤外線振動スペクトルを特徴とす
る。これは、比Si/Al付近の従来のTON構造のゼオライト
のものに対して、ほとんど強度を有さず、さらにはとる
にたらない構造基Si−OH(3730〜3750cm-1帯域)および
構造基Al−OH(3580〜3640cm-1帯域)に、従来帰属され
るバンドを表わす。
本発明によるTON構造のゼオライト中における、好まし
くは0.02〜1.0重量%の含量でのフッ素の存在は、酸性
特性および固体のイオン交換特性の変化を引起こす。そ
の際、これらは先行技術において知られたTON構造のゼ
オライトとは全く異なる。本発明による固体は、3800〜
3500cm-1の範囲内の赤外線振動スペクトルを特徴とす
る。これは、比Si/Al付近の従来のTON構造のゼオライト
のものに対して、ほとんど強度を有さず、さらにはとる
にたらない構造基Si−OH(3730〜3750cm-1帯域)および
構造基Al−OH(3580〜3640cm-1帯域)に、従来帰属され
るバンドを表わす。
本発明によるゼオライトにおける構造基Al−OHの不存
在またはほぼ不存在は、これらの固体のイオン交換容量
によって確認される。実際に、カチオン例えばNa+、
K+、Ga3+、Pt(NH3)4 2+等についてのイオン交換容量
は、結晶骨格のアルミニウム含量から計算されうる総イ
オン交換容量より非常に小さい。
在またはほぼ不存在は、これらの固体のイオン交換容量
によって確認される。実際に、カチオン例えばNa+、
K+、Ga3+、Pt(NH3)4 2+等についてのイオン交換容量
は、結晶骨格のアルミニウム含量から計算されうる総イ
オン交換容量より非常に小さい。
構造ヒドロキシルを全くまたはほとんど有さず、かつ
減少したイオン交換容量を有するこれらの固体は、驚く
べきことに顕著な酸性特性を有する。従って固体の全体
の酸性度(酸性部位の種々の型の数および強度)を考慮
に入れることができるアンモニアの熱脱着は、本発明に
よる固体が非常に酸性であることをはっきりと示す脱着
スペクトルを生じる。アンモニアの熱脱着スペクトル
は、従来のTON構造のゼオライトを用いて得られるもの
と匹敵しうる。しかしながら本発明による固体の酸性度
が、異なる性質を有することは明らかである。
減少したイオン交換容量を有するこれらの固体は、驚く
べきことに顕著な酸性特性を有する。従って固体の全体
の酸性度(酸性部位の種々の型の数および強度)を考慮
に入れることができるアンモニアの熱脱着は、本発明に
よる固体が非常に酸性であることをはっきりと示す脱着
スペクトルを生じる。アンモニアの熱脱着スペクトル
は、従来のTON構造のゼオライトを用いて得られるもの
と匹敵しうる。しかしながら本発明による固体の酸性度
が、異なる性質を有することは明らかである。
特別な理論に結び付けるわけではないが、例えば本発
明による固体は、従来の骨格の の部位の代わりに、下記型: の部位を有すると考えられる。
明による固体は、従来の骨格の の部位の代わりに、下記型: の部位を有すると考えられる。
本発明によるTON構造の固体中に存在する酸性部位の
正確な性質は、まだ明確にされていない。しかしなが
ら、これらの部位が大部分フッ素の存在と関連してお
り、それらの性質によって、従来のTON構造のゼオライ
トの酸性部位と異なることは明らかである。
正確な性質は、まだ明確にされていない。しかしなが
ら、これらの部位が大部分フッ素の存在と関連してお
り、それらの性質によって、従来のTON構造のゼオライ
トの酸性部位と異なることは明らかである。
特別な処理によって、それらの結晶度を変えずに本発
明による固体中に含まれるフッ素を、一部または全部除
去することができる。
明による固体中に含まれるフッ素を、一部または全部除
去することができる。
固体を脱フッ素するために使用されうる技術は、例え
ば周囲温度〜150℃の温度で、NH4OH溶液中での処理(加
圧下の処理)を実施することから成る。
ば周囲温度〜150℃の温度で、NH4OH溶液中での処理(加
圧下の処理)を実施することから成る。
フッ素の一部または完全な除去は、下記のものを生じ
る: ・一方で、科学文献において認められた割当て(attrib
ution)によれば、各々末端シラノール基およびAl−OH
構造基に対応する、約3740〜3608cm-1に位置する、2つ
のバンドのIRスペクトル中への出現、および ・他方で、固体の骨格のアルミニウム含量から計算しう
るようにイオン交換容量の回復。
る: ・一方で、科学文献において認められた割当て(attrib
ution)によれば、各々末端シラノール基およびAl−OH
構造基に対応する、約3740〜3608cm-1に位置する、2つ
のバンドのIRスペクトル中への出現、および ・他方で、固体の骨格のアルミニウム含量から計算しう
るようにイオン交換容量の回復。
従って脱フッ素処理に応じて、骨格の同じSi/Al比に
ついて、ある量の基Al−OHおよびSi−OH、並びに様々な
イオン交換容量を含む固体を得ることができる。従って
一部脱フッ素された固体は、イオン交換部位の役割を果
たしうるAl−OH型の酸性部位の他に、その正確な性質が
まだ完全には解明されているわけではないが、合成の時
に固体へのフッ素の導入から生じることが否定できない
特別な酸性部位を含む。
ついて、ある量の基Al−OHおよびSi−OH、並びに様々な
イオン交換容量を含む固体を得ることができる。従って
一部脱フッ素された固体は、イオン交換部位の役割を果
たしうるAl−OH型の酸性部位の他に、その正確な性質が
まだ完全には解明されているわけではないが、合成の時
に固体へのフッ素の導入から生じることが否定できない
特別な酸性部位を含む。
より正確には、合成方法は下記から成る: (a)水、少なくとも1つのシリカ源、場合によっては
アルミニウム塩源、フッ化物イオン(F-)を含む少なく
とも1つの動態化剤源、および有機カチオン、例えばn
−ブチルアンモニウムカチオン(nBUTA+)、ジペンチル
アンモニウムカチオン(DIPENTA+)および1,4−ジアン
モニウム・ペンタンカチオン(DIAPENT+)、n−ペンチ
ルアンモニウムカチオン(nPENTA+)を供給しうる少な
くとも1つの構造化剤源から成る、pH10以下の反応混合
物を形成し、前記混合物が、下記のモル比における組成
を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも250℃の加
熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度、好ましくは450
℃以上の温度で酸素含有媒質中で焼成すること。
アルミニウム塩源、フッ化物イオン(F-)を含む少なく
とも1つの動態化剤源、および有機カチオン、例えばn
−ブチルアンモニウムカチオン(nBUTA+)、ジペンチル
アンモニウムカチオン(DIPENTA+)および1,4−ジアン
モニウム・ペンタンカチオン(DIAPENT+)、n−ペンチ
ルアンモニウムカチオン(nPENTA+)を供給しうる少な
くとも1つの構造化剤源から成る、pH10以下の反応混合
物を形成し、前記混合物が、下記のモル比における組成
を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも250℃の加
熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度、好ましくは450
℃以上の温度で酸素含有媒質中で焼成すること。
有利には、内部がポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)で被覆されたオートクレーブで、約60〜210℃、好ま
しくは70〜190℃で、反応温度によって24〜1300時間の
様々なものであってもよい時間の間、結晶化固体が得ら
れるまで反応混合物を加熱してもよい。この固体を、濾
過によって母液から分離し、これをついで蒸溜水で洗浄
する。
E)で被覆されたオートクレーブで、約60〜210℃、好ま
しくは70〜190℃で、反応温度によって24〜1300時間の
様々なものであってもよい時間の間、結晶化固体が得ら
れるまで反応混合物を加熱してもよい。この固体を、濾
過によって母液から分離し、これをついで蒸溜水で洗浄
する。
有利には、pH4〜10、好ましくはpH6〜9で、反応混合
物を調製してもよい。
物を調製してもよい。
好ましい調製方法によれば、反応混合物の成分のモル
比は、下記(モル比として表わして)範囲のものであっ
てもよい: SiO2/Al2O3 ≧100 F-/SiO2 0.1〜3 有機構造化剤/SiO2 0.1〜3 H2O/SiO2 15〜80 前記混合物に、補足塩を、一般に約0.1〜4、好まし
くは0.2〜0.5の補足塩/SiO2モル比で、および/または
本発明によって形成されたゼオライトの少なくとも1つ
の結晶核を、一般に0.01〜0.1、好ましくは約0.02〜0.0
3の結晶/SiO2重量比で、結晶の形態、サイズならびに結
晶化反応の動力学が有利には調節されうるように、添加
してもよい。
比は、下記(モル比として表わして)範囲のものであっ
てもよい: SiO2/Al2O3 ≧100 F-/SiO2 0.1〜3 有機構造化剤/SiO2 0.1〜3 H2O/SiO2 15〜80 前記混合物に、補足塩を、一般に約0.1〜4、好まし
くは0.2〜0.5の補足塩/SiO2モル比で、および/または
本発明によって形成されたゼオライトの少なくとも1つ
の結晶核を、一般に0.01〜0.1、好ましくは約0.02〜0.0
3の結晶/SiO2重量比で、結晶の形態、サイズならびに結
晶化反応の動力学が有利には調節されうるように、添加
してもよい。
有利には、ゼオライト結晶を、温度約520〜800℃で、
乾燥ガス、例えば空気または不活性ガス雰囲気下に焼成
して、ゼオライトの細孔内に存在する構造化剤を分解す
るようにする。
乾燥ガス、例えば空気または不活性ガス雰囲気下に焼成
して、ゼオライトの細孔内に存在する構造化剤を分解す
るようにする。
有利には撹拌媒質中で操作を行なってもよい。これに
よって反応時間をかなり短縮することができる。
よって反応時間をかなり短縮することができる。
反応媒質の10以下のpHは、使用される1つまたは複数
の反応体から直接、あるいは酸、塩基、酸性塩、塩基性
塩、または補足緩衝混合物の添加によって得られうる。
の反応体から直接、あるいは酸、塩基、酸性塩、塩基性
塩、または補足緩衝混合物の添加によって得られうる。
多くのシリカ源を使用することができる。ヒドロゲ
ル、エーロゲル、コロイド懸濁液の形態のシリカ、並び
に可溶性ケイ酸塩溶液の沈澱またはケイ酸エステル、例
えばオルトケイ酸のテトラエチルエステルSi(OC2H5)
4、または錯体例えばフッケイ酸ナトリウムNa2SiF6ま
たはフッケイ酸アンモニウム(NH4)2SiF6の加水分解の
結果生じるシリカを挙げることができる。
ル、エーロゲル、コロイド懸濁液の形態のシリカ、並び
に可溶性ケイ酸塩溶液の沈澱またはケイ酸エステル、例
えばオルトケイ酸のテトラエチルエステルSi(OC2H5)
4、または錯体例えばフッケイ酸ナトリウムNa2SiF6ま
たはフッケイ酸アンモニウム(NH4)2SiF6の加水分解の
結果生じるシリカを挙げることができる。
使用されるアンモニウム塩のうち、好ましくは水和塩
化アルミニウム:AlCl3・6H2O、九水和硝酸アルミニウム
Al(NO3)3・9H2O、16個の水分子を有する硫酸アルミ
ニウム、または三水和フッ化アルミニウムAlF3・3H2Oを
選ぶものとする。その他に、シリカおよびアルミニウム
塩から分離された源から出発する代わりに、例えば新た
に沈澱したアルミノケイ酸塩ゲルのように、2つの元素
が組合わされた源を用いてもよい。
化アルミニウム:AlCl3・6H2O、九水和硝酸アルミニウム
Al(NO3)3・9H2O、16個の水分子を有する硫酸アルミ
ニウム、または三水和フッ化アルミニウムAlF3・3H2Oを
選ぶものとする。その他に、シリカおよびアルミニウム
塩から分離された源から出発する代わりに、例えば新た
に沈澱したアルミノケイ酸塩ゲルのように、2つの元素
が組合わされた源を用いてもよい。
フッ化物アニオンF-は、一般に前記構造化剤またはア
ンモニウムまたはアルカリ金属の塩、例えばNaF、NH
4F、NH4HF2、nBUTAF、DIPENTA−F、DIAPENT−F、nPEN
TA−Fの形態、または水中に、フッ化物アニオン、例え
ばフッ化ケイ素SiF4またはフッケイ酸アンモニウム(NH
4)2SiF6またはフッケイ酸ナトリウムNa2SiF6を放出し
うる、加水分解しうる化合物の形態で導入されてもよ
い。
ンモニウムまたはアルカリ金属の塩、例えばNaF、NH
4F、NH4HF2、nBUTAF、DIPENTA−F、DIAPENT−F、nPEN
TA−Fの形態、または水中に、フッ化物アニオン、例え
ばフッ化ケイ素SiF4またはフッケイ酸アンモニウム(NH
4)2SiF6またはフッケイ酸ナトリウムNa2SiF6を放出し
うる、加水分解しうる化合物の形態で導入されてもよ
い。
構造化剤であるカチオンnBUTA+、DIPENTA+、DIAPEN
T+、nPENTA+を、好ましくは対応アミンの形態で、また
は例えばフッ化水素酸によるこれらの塩形成後、添加す
る。媒質のpHを所望の値にするために、場合によっては
補足のために添加される酸または酸性塩、塩基または塩
基性塩は、通常の酸、例えばHF、HCl、HNO3、H2SO4、CH
3COOH、あるいは酸性塩、例えばNH4HF2、KHF2、NaHS
O4、通常の塩基、例えばNaHCO3、Na2CO3、CO3COONa、Na
2S、NaHSまたは緩衝混合物、例えば(CH3COOH、CH3COON
a)または(NH4OH、NH4Cl)から選ばれてもよい。
T+、nPENTA+を、好ましくは対応アミンの形態で、また
は例えばフッ化水素酸によるこれらの塩形成後、添加す
る。媒質のpHを所望の値にするために、場合によっては
補足のために添加される酸または酸性塩、塩基または塩
基性塩は、通常の酸、例えばHF、HCl、HNO3、H2SO4、CH
3COOH、あるいは酸性塩、例えばNH4HF2、KHF2、NaHS
O4、通常の塩基、例えばNaHCO3、Na2CO3、CO3COONa、Na
2S、NaHSまたは緩衝混合物、例えば(CH3COOH、CH3COON
a)または(NH4OH、NH4Cl)から選ばれてもよい。
有機カチオンの除去工程、および場合によっては一部
または全部の脱フッ素工程後、本発明によるTON構造の
ゼオライト中に、従来技術においてよく知られたイオン
交換技術によって、元素周期率表の少なくとも1つの元
素を導入してもよい。これのカチオンは、水性媒質中で
調製されてもよく、元素周期率表の第II A、III A、I
B、II B、III B、IV BおよびVIII A族から成る群から選
ばれてもよい。例えばアルカリカチオン、アルカリ土カ
チオン、稀土類カチオン、FeI、FeIII、CoII、CoIII、N
iII、CuII、ZnII、AgI、PtII等が挙げられる。
または全部の脱フッ素工程後、本発明によるTON構造の
ゼオライト中に、従来技術においてよく知られたイオン
交換技術によって、元素周期率表の少なくとも1つの元
素を導入してもよい。これのカチオンは、水性媒質中で
調製されてもよく、元素周期率表の第II A、III A、I
B、II B、III B、IV BおよびVIII A族から成る群から選
ばれてもよい。例えばアルカリカチオン、アルカリ土カ
チオン、稀土類カチオン、FeI、FeIII、CoII、CoIII、N
iII、CuII、ZnII、AgI、PtII等が挙げられる。
この方法によって得られるTON構造のゼオライトの同
定は、普通の方法で、それらのX線回折図表から行なわ
れる。この回折図表は、銅のアルファK線を用いた従来
の粉末方法を用いて、回折計によって得られることがで
きる。内部スタンダードによって、回折ピークと組合わ
された角度の値2θを正確に決定することができる。試
料の特徴を示す網状間の種々の距離dhklが、ブラッグの
関係式から計算される。ブラッグの関係式によって、2
θの測定に与えられる絶対誤差(2θ)に従って、dhkl
に対する測定誤差デルタ(dhkl)の推定値が計算され
る。内部スタンダードの存在で、この誤差は最小にさ
れ、通常±005゜とされる。dhklの各値に与えられる相
対強度I/Ioは、対応する回折ピークの高さから評価され
る。この高さは、デバイ・シェラー室(chambre)のネ
ガ写真フィルムから決定してもよい。多くの場合、この
強度の特徴を示すために記号による尺度を用いる:FF=
非常に強い、F=強い、mF=中〜強、m=中、mf=中〜
弱、f=弱、ff=非常に弱い、fff=極端に弱い(trs
trs faible)。
定は、普通の方法で、それらのX線回折図表から行なわ
れる。この回折図表は、銅のアルファK線を用いた従来
の粉末方法を用いて、回折計によって得られることがで
きる。内部スタンダードによって、回折ピークと組合わ
された角度の値2θを正確に決定することができる。試
料の特徴を示す網状間の種々の距離dhklが、ブラッグの
関係式から計算される。ブラッグの関係式によって、2
θの測定に与えられる絶対誤差(2θ)に従って、dhkl
に対する測定誤差デルタ(dhkl)の推定値が計算され
る。内部スタンダードの存在で、この誤差は最小にさ
れ、通常±005゜とされる。dhklの各値に与えられる相
対強度I/Ioは、対応する回折ピークの高さから評価され
る。この高さは、デバイ・シェラー室(chambre)のネ
ガ写真フィルムから決定してもよい。多くの場合、この
強度の特徴を示すために記号による尺度を用いる:FF=
非常に強い、F=強い、mF=中〜強、m=中、mf=中〜
弱、f=弱、ff=非常に弱い、fff=極端に弱い(trs
trs faible)。
表1は、焼成前に本発明によって得られたTON構造の
ゼオライトに特徴的なX線の回折図表を示す。dhklの欄
において、種々の網状等距離dhklが取りうる極値を示し
た。これらの値の各々に、測定誤差(dhkl)が与えられ
なければならない。これは一般に、2θの値によって±
0.7〜±0.002である。
ゼオライトに特徴的なX線の回折図表を示す。dhklの欄
において、種々の網状等距離dhklが取りうる極値を示し
た。これらの値の各々に、測定誤差(dhkl)が与えられ
なければならない。これは一般に、2θの値によって±
0.7〜±0.002である。
[実施例] 下記の実施例は、本発明を例証するものであるが、そ
の範囲を制限するものではない。
の範囲を制限するものではない。
実施例1 SiO2/Al2O3モル比34000以上のゼオライトTONの製造 この実施例において、使用される有機構造化剤は、ジ
−nペンチルアミンである。40%フッ化水素酸8.6cm3を
用いて、対応するアミン(20cm3)の塩形成によって、
式(C5H11)2NH2 +F-なるジ−nペンチルアミン塩を調製
する。
−nペンチルアミンである。40%フッ化水素酸8.6cm3を
用いて、対応するアミン(20cm3)の塩形成によって、
式(C5H11)2NH2 +F-なるジ−nペンチルアミン塩を調製
する。
このように形成された塩に、蒸溜水80cm3を添加す
る。DEGUSSA社から“AEROSIL"という名称で販売されて
いる、四塩化ケイ素の熱加水分解によって得られた微粉
砕シリカ5.84gに、得られた溶液を混合する。これは水
約3重量%を含み、アルミニウム重量含量は0.003%以
下である。
る。DEGUSSA社から“AEROSIL"という名称で販売されて
いる、四塩化ケイ素の熱加水分解によって得られた微粉
砕シリカ5.84gに、得られた溶液を混合する。これは水
約3重量%を含み、アルミニウム重量含量は0.003%以
下である。
反応混合物のモル組成は下記のとおりである: 1SiO2(Aerosil)、1(C5H11)2NH、2HF、46H2O。
導入されたモルフラクション:0.097。
混合物(pH=5〜6)を、8日間170℃で、ポリテト
ラフルオロエチレン120cm3のフラスコを含むオートクレ
ーブ中で加熱する。
ラフルオロエチレン120cm3のフラスコを含むオートクレ
ーブ中で加熱する。
平均サイズが(20×2)マイクロメーター(μm)の
針状結晶3.2gを回収する。
針状結晶3.2gを回収する。
重量割合で表示された、得られた固体の化学分析は下
記のとおりである: SiO2%=90.8、 (C5H11)2NH2 +水和物=8.2、 F-%=1%。
記のとおりである: SiO2%=90.8、 (C5H11)2NH2 +水和物=8.2、 F-%=1%。
X線回折図表は、明細書の表1のものと全く類似であ
る。
る。
空気下5時間650℃での焼成後、観察された重量損失
は9%であり、有意の構造的変化は見られない。その時
フッ素元素含量は0.1重量%である。
は9%であり、有意の構造的変化は見られない。その時
フッ素元素含量は0.1重量%である。
実施例2 この実施例は、実施例1のものとは異なる構造化剤源
を用いて、撹拌媒質中で、かつ、結晶核の存在下に操作
を行なう可能性を例証する。
を用いて、撹拌媒質中で、かつ、結晶核の存在下に操作
を行なう可能性を例証する。
この場合、構造化剤は1,4−ジアミノ・ペンタンであ
る。その他に、シリカおよびフッ化物源は、実施例1の
ものと同じである。
る。その他に、シリカおよびフッ化物源は、実施例1の
ものと同じである。
このアミンもまた、フッ化水素酸によって予め塩形成
される。
される。
混合物のモル組成は下記のとおりである: 1SiO2(aerosil)、1C5H14N2、2.5HF、16H2O。
導入されたモルフラクション:0.05。
反応混合物に、実施例1と類似の方法によって得られ
た、細かく粉砕されたゼオライトTONの結晶0.06gを添加
する。
た、細かく粉砕されたゼオライトTONの結晶0.06gを添加
する。
合成媒質(pH=8)を、先行実施例と同じ型のオート
クレーブに配置する。ついでこれを、撹拌装置を備えた
乾燥器で、3日間170℃の温度にする(水平軸のまわり
のオートクレーブの回転)。
クレーブに配置する。ついでこれを、撹拌装置を備えた
乾燥器で、3日間170℃の温度にする(水平軸のまわり
のオートクレーブの回転)。
反応後、最終pHは8.5である。2.7gのゼオライトTONを
回収する。
回収する。
このゼオライトのX線回折図表は、表1のものと同一
である。
である。
固体のSiO2/Al2O3モル比は、30000以上である。結晶
のサイズは、20×2マイクロメーター(×10-6m)であ
る。
のサイズは、20×2マイクロメーター(×10-6m)であ
る。
実施例3 実施例1および2で用いられたものとは異なる構造化剤
からの、本発明によるゼオライトTONの製造 この実施例は、構造化剤としてn−ブチルアミンを使
用する可能性を例証する。
からの、本発明によるゼオライトTONの製造 この実施例は、構造化剤としてn−ブチルアミンを使
用する可能性を例証する。
シリカおよびフッ化物源は、先行実施例のものと同じ
である。
である。
その時、混合物のモル組成は下記のとおりである: 0.04SiO2(aerosil)、C4H9NH2、0.04HF、0.96H2O。
当初pH=8;実施例1の0.048gのゼオライトTONでの結
晶核付け。
晶核付け。
オートクレーブでの加熱条件は各々下記のとおりであ
る:温度:170℃;期間:3日間;撹拌速度:10t.min-1。
る:温度:170℃;期間:3日間;撹拌速度:10t.min-1。
合成後、反応媒質のpHは9であり、生成物(2.31g)
は、非晶質化合物の痕跡を示さない。
は、非晶質化合物の痕跡を示さない。
得られた結晶は、数百マイクロメーター程度の平均の
長さを有する針状物である。
長さを有する針状物である。
X線回折図表は、明細書の表1のものと類似である。
固体のSiO2/Al2O3比は、30000以上である。
固体のSiO2/Al2O3比は、30000以上である。
800℃で焼成されたゼオライトは、3.1重量%を失い、
そのフッ素含量は0.08%であり、固体のX線回折図表
は、合成粗生成物のものに対して何の変化も生じない。
そのフッ素含量は0.08%であり、固体のX線回折図表
は、合成粗生成物のものに対して何の変化も生じない。
水蒸気相対圧P/Po=0.8下の給湿器に入れられたこの
ゼオライトは、以前として疎水性のままである。
ゼオライトは、以前として疎水性のままである。
実施例4 先行実施例のものとは異なるシリカ源からの、本発明に
よるゼオライトTONの製造 この場合、オルトケイ酸のテトラエチルエステルSi
(OC2H5)4の加水分解によって、ケイ酸ゲルを調製す
る。
よるゼオライトTONの製造 この場合、オルトケイ酸のテトラエチルエステルSi
(OC2H5)4の加水分解によって、ケイ酸ゲルを調製す
る。
25cm3のSi(OC2H5)4および50cm3の水を、3時間還
流に付す。
流に付す。
ケイ酸ゲルの沈澱後、加水分解中に形成されたエタノ
ールを蒸溜によって除去する。ついでゲルを80℃で2時
間乾燥し、ついで細かく粉砕する。
ールを蒸溜によって除去する。ついでゲルを80℃で2時
間乾燥し、ついで細かく粉砕する。
ケイ素の重量割合は39%である。
ついで下記モル組成の混合物を作る: 1SiO2、1C4H9NH2、1HF、24H2O。
モルフラクション=0.04。
n−ブチルアミンを、予めフッ化水素酸によって塩形
成する。先行実施例と同じ型のオートクレーブに全体を
配置する。操作条件は下記のとおりである: 当初pH:7〜8 反応温度:170℃ 撹拌速度:10t.min-1。
成する。先行実施例と同じ型のオートクレーブに全体を
配置する。操作条件は下記のとおりである: 当初pH:7〜8 反応温度:170℃ 撹拌速度:10t.min-1。
合成の2日後(最終pH=7〜8)、たくさんの堆積物
(amas)を有する固体2.1gを得る。光学顕微鏡によって
これらを観察すると、これらが40マイクロメーター程度
の平均サイズを有する小繊維のもつれから成ることがわ
かる。
(amas)を有する固体2.1gを得る。光学顕微鏡によって
これらを観察すると、これらが40マイクロメーター程度
の平均サイズを有する小繊維のもつれから成ることがわ
かる。
合成粗生成物のX線回折図表は、表1のものと同じで
ある。
ある。
800℃での焼成による有機構造化剤の除去後、水蒸気
相対圧P/Po=0.8下の給湿器に入れられたゼオライトTON
は、疎水性のままである。
相対圧P/Po=0.8下の給湿器に入れられたゼオライトTON
は、疎水性のままである。
その時、Si/Alモル比は18000以上であり、フッ化元素
含量は0.08%程度である。結晶サイズは、30×3マイク
ロメーター(×10-6m)程度である。
含量は0.08%程度である。結晶サイズは、30×3マイク
ロメーター(×10-6m)程度である。
実施例5 SiO2/Al2O3比=200のゼオライトTONの製造 50℃で、フッ化水素酸を用いて(4.8g)、アミン(8.
776g)の塩形成によって、n−ブチルアミンのフッ化塩
を調製する。
776g)の塩形成によって、n−ブチルアミンのフッ化塩
を調製する。
ついで、各々9.12cm3の水、三水和フッ化アルミニウ
ム(AlF3、3H2O)0.110g、aerosilシリカ2.40g、および
実施例3と類似の方法によって製造されたケイ素ゼオラ
イトTONの結晶核0.048gを、全体に添加する。
ム(AlF3、3H2O)0.110g、aerosilシリカ2.40g、および
実施例3と類似の方法によって製造されたケイ素ゼオラ
イトTONの結晶核0.048gを、全体に添加する。
反応混合物のモル組成を下に示す: 1SiO2、0.02AlF3、3H2O、3C4H11N、3HF、16H2O。
導入されたモルフラクション:0.04。
反応媒質(当初pH=9)を、120cm3のオートクレーブ
に配置する。ついでこれを、撹拌装置を備えた乾燥器
で、5日間170℃にする(回転速度10t.min-1)。
に配置する。ついでこれを、撹拌装置を備えた乾燥器
で、5日間170℃にする(回転速度10t.min-1)。
反応後(最終pH=8〜9)、固体2.08gを回収する。
これを洗浄し、濾過し、ついで乾燥器で、90℃で乾燥す
る。結晶は針状であり、それらの平均の大きさは(30×
3)m程度である。
これを洗浄し、濾過し、ついで乾燥器で、90℃で乾燥す
る。結晶は針状であり、それらの平均の大きさは(30×
3)m程度である。
合成粗生成物のX線回折図表は、全く明細書(表1)
のものと類似である。
のものと類似である。
空気で650℃での焼成後、有機構造化剤の除去後、ゼ
オライトTONのSiO2/Al2O3モル比は、200付近であり、そ
のフッ素含量は、0.3重量%程度である。
オライトTONのSiO2/Al2O3モル比は、200付近であり、そ
のフッ素含量は、0.3重量%程度である。
実施例6 この実施例は、多量のSiO2/Al2O3モル比=200を用い
て、ゼオライトTONを製造する可能性を例証する。
て、ゼオライトTONを製造する可能性を例証する。
使用される操作方法は、実施例5のものと全く同じで
ある。
ある。
示されたモル量の50%を用いて、下記モル組成を有す
る混合物を調製する: 1SiO2(aerosil)、0.02AlF3、3H2O、3C4H11N、3HF、
16H2O。
る混合物を調製する: 1SiO2(aerosil)、0.02AlF3、3H2O、3C4H11N、3HF、
16H2O。
反応は、実施例5に従って製造された0.6gのゼオライ
トTONを用いて開始される。
トTONを用いて開始される。
混合物(pH=8)を、120cm3の3つのオートクレーブ
に分配する。ついでこれを、5日間170℃の温度で加熱
する。最終pHは9である。
に分配する。ついでこれを、5日間170℃の温度で加熱
する。最終pHは9である。
26.5gのゼオライトTONを回収する。その針状結晶は、
50マイクロメーターの平均の大きさを有する。
50マイクロメーターの平均の大きさを有する。
化合物の化学分析は、SiO2/Al2O3比=200、およびフ
ッ素含量0.6重量%を生じる。
ッ素含量0.6重量%を生じる。
空気下700℃での焼成後、P/Po=0.8給湿器に入れられ
た生成物は、水1.8重量%を吸着する。
た生成物は、水1.8重量%を吸着する。
X線回折図表は、表1のものと全く類似である。
実施例7 先行実施例で使用されたものと異なるフッ化物源を用い
た、SiO2/Al2O3比=240のゼオライトTONの製造 この製造において、フッ化物剤源として、フッ化水素
酸の代わりに、二水素化フッ化アンモニウムNH4HF2を用
いる。
た、SiO2/Al2O3比=240のゼオライトTONの製造 この製造において、フッ化物剤源として、フッ化水素
酸の代わりに、二水素化フッ化アンモニウムNH4HF2を用
いる。
その他に、シリカおよびアミン源は、実施例6のもの
と同じである。
と同じである。
このようにして使用された混合物のモル組成は、下記
のものである: 1SiO2(aerosil)、0.02AlF3、3H2O、3C4H11N、1.5NH
4HF2、18H2O。
のものである: 1SiO2(aerosil)、0.02AlF3、3H2O、3C4H11N、1.5NH
4HF2、18H2O。
当初pH:7〜8。
アルミノケイ酸ゼオライトTONの結晶を調製物に添加
する。
する。
120cm3のステンレス鋼製オートクレーブ中に配置され
た反応混合物を、3日間、撹拌装置を備えた乾燥器で、
170℃の温度にする(v=10t.min-1)。
た反応混合物を、3日間、撹拌装置を備えた乾燥器で、
170℃の温度にする(v=10t.min-1)。
反応後、最終pHは(7〜8)である。得られた固体を
洗浄し、濾過し、ついで乾燥器で90℃で乾燥する。
洗浄し、濾過し、ついで乾燥器で90℃で乾燥する。
得られた繊維は、30〜60マイクロメーター(30×10-6
m〜60×10-6m)の様々な大きさを有する。固体のX線回
折図表は、明細書の表1のものと全く同一である。
m〜60×10-6m)の様々な大きさを有する。固体のX線回
折図表は、明細書の表1のものと全く同一である。
空気で650℃で5時間の焼成後、有意の構造変化は見
られず、ゼオライトの化学分析は、Si/Al比=120を生じ
る。
られず、ゼオライトの化学分析は、Si/Al比=120を生じ
る。
フッ素元素の重量含量は、その時0.07重量%である。
実施例8 実施例5、6および7のものとは異なる構造化剤および
アルミニウム源からの、本発明によるSiO2/Al2O3比=10
0のゼオライトTONの製造 この実施例は、有機構造化剤としてのn−ペンチルア
ミン、およびアルミニウム源としての六水和塩化アルミ
ニウムの使用の可能性を例証する。
アルミニウム源からの、本発明によるSiO2/Al2O3比=10
0のゼオライトTONの製造 この実施例は、有機構造化剤としてのn−ペンチルア
ミン、およびアルミニウム源としての六水和塩化アルミ
ニウムの使用の可能性を例証する。
この実施例のために、n−ペンチルアミンは、同様に
フッ化水素酸によって予め塩形成される。
フッ化水素酸によって予め塩形成される。
下記反応混合物を作る: 1SiO2(aerosil)、0.01AlCl3、6H2O、3C5H13N、3H
F、16H2O 当初pH=8;導入されたモルフラクション:0.011;実施
例5に従って製造された0.013gのゼオライトTONを用い
た結晶核付け。
F、16H2O 当初pH=8;導入されたモルフラクション:0.011;実施
例5に従って製造された0.013gのゼオライトTONを用い
た結晶核付け。
その時、合成媒質をポリテトラフルオロエチレン製の
ジャケットで被覆された、ステンレス鋼製の20cm3のオ
ートクレーブ中に配置する。その時、これを撹拌装置を
備えた乾燥器中で5日間170℃の温度にする(回転速度
=20t.min.-1)。
ジャケットで被覆された、ステンレス鋼製の20cm3のオ
ートクレーブ中に配置する。その時、これを撹拌装置を
備えた乾燥器中で5日間170℃の温度にする(回転速度
=20t.min.-1)。
反応後(pH=9)、得られた固体を洗浄し、超音波処
理によって、なおも存在するゲルから分離する。このよ
うにして、微結晶の平均の大きさが(40×2)マイクロ
メーター(×10-6m)の繊維固体0.49gを回収する。
理によって、なおも存在するゲルから分離する。このよ
うにして、微結晶の平均の大きさが(40×2)マイクロ
メーター(×10-6m)の繊維固体0.49gを回収する。
生成物のX線回折図表は、明細書(表1)のものと全
く類似である。空気で800℃で5時間の焼成後、有意の
構造変化は全く見られなかった。
く類似である。空気で800℃で5時間の焼成後、有意の
構造変化は全く見られなかった。
その時ゼオライトの化学組成は下記のものである: SiO296.7%、Al2O30.84%、F-0.09%、H2O2.1%。
これはSiO2/Al2O3比約200に対応する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンヌ・カトリーヌ・フォー フランス国ミュールーズ(68100)・リ ュ・ドゥ・ブルゴーニュ 23番地 (72)発明者 ジャン・ルイ・ギィト フランス国ミュールーズ(68200)・リ ュ・ベルヴュ・ブリュスタ 59番地 (72)発明者 フランシス・ラア フランス国アシェール(78260)・ア レ・ジャック・プレヴェール 10番地
Claims (10)
- 【請求項1】(a)50〜40000のSiO2/Al2O3モル原子
比、 (b)本明細書の表1に示されたX線回折図表、および (c)0.005〜2重量%のフッ素含量、 を特徴とする、TON型の合成結晶ゼオライト。 - 【請求項2】少なくとも大きさが、0.1〜250マイクロメ
ーター(1〜250×10-6m)である結晶を含むことを特徴
とする、請求項1によるゼオライト。 - 【請求項3】SiO2/Al2O3モル比が、100〜40000であるこ
とを特徴とする、請求項1および2のうちの1つによる
ゼオライト。 - 【請求項4】(a)水、少なくとも1つのシリカ源、少
なくとも1つのアルミニウム塩源、フッ化物イオンを含
む少なくとも1つの動態化剤源、有機カチオンを供給し
うる少なくとも1つの構造化剤源から成る、pH9以下の
反応混合物を形成し、前記混合物が、下記の値の範囲内
のモル比における組成を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも250℃の加
熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度で焼成するこ
と、 を特徴とする、請求項1〜3のうちの1つによる結晶合
成ゼオライトの製造方法。 - 【請求項5】構造化剤源が、モノアルキルアンモニウム
カチオン、ジアルキルアンモニウムカチオンおよびモノ
アルキルジアンモニウムカチオンから選ばれる有機カチ
オンを供給しうる源である、請求項4による方法。 - 【請求項6】構造化剤源が、n−ブチルアンモニウムカ
チオン、n−ペンチルアンモニウムカチオン、ジペンチ
ルアンモニウムカチオンおよび1,4−ジアンモニウム・
ペンタンカチオンから選ばれる有機カチオンを供給しう
る源である、請求項4による方法。 - 【請求項7】下記の値の範囲内のpHおよびモル比におけ
る組成を用いて前記混合物を製造する、請求項4〜6の
うちの1つによる方法: pH:4〜10、好ましくは6〜9 SiO2/Al2O3 ≧100 F-/SiO2 1〜3 有機構造化剤/SiO2 1〜3 H2O/SiO2 15〜80。 - 【請求項8】前記混合物に、少なくとも1つの補足塩
を、決定された濃度で、補足塩のシリカに対する比0.1
〜4のモル比で、および/または請求項4および5のう
ちの1つによって製造されたゼオライトの少なくとも1
つの結晶核を、結晶/シリカ0.01〜0.1の重量比で添加
する、請求項4〜7のうちの1つによる方法。 - 【請求項9】反応混合物の加熱温度を、60〜210℃に、2
4〜1300時間の間維持する、請求項4〜8のうちの1つ
による方法。 - 【請求項10】反応媒質が、撹拌装置を備えた乾燥器で
乾燥され、反応時間を短縮するようにしてもよい、請求
項4〜9のうちの1つによる方法。
Applications Claiming Priority (2)
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FR8806841 | 1988-05-19 | ||
FR8806841A FR2631621B1 (fr) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | Nouvelles zeolithes de type structural ton, leur preparation et leur utilisation |
Publications (2)
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JPH0218319A JPH0218319A (ja) | 1990-01-22 |
JP2724404B2 true JP2724404B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=9366520
Family Applications (1)
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JP1127731A Expired - Lifetime JP2724404B2 (ja) | 1988-05-19 | 1989-05-19 | Ton構造型の新規ゼオライト、それらの製造方法およびそれらの用途 |
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DE (1) | DE68909494T2 (ja) |
FR (1) | FR2631621B1 (ja) |
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JP2719870B2 (ja) * | 1992-09-30 | 1998-02-25 | 信越半導体株式会社 | GaP系発光素子基板及びその製造方法 |
GB9401275D0 (en) * | 1994-01-24 | 1994-03-23 | Exxon Chemical Patents Inc | Zeolite and manufacturing process |
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FR2743733B1 (fr) * | 1996-01-22 | 1998-02-27 | Inst Francais Du Petrole | Catalyseur comprenant une zeolithe de type faujasite et une zeolithe de type ton et procede d'hydroconversion de charges petrolieres hydrocarbonees |
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FR2567868A1 (fr) * | 1984-07-20 | 1986-01-24 | Raffinage Cie Francaise | Nouveau procede de synthese de zeolites du type aluminosilicate, produits obtenus par ce procede et utilisation de ces produits |
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-
1988
- 1988-05-19 FR FR8806841A patent/FR2631621B1/fr not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-05-03 DE DE1989609494 patent/DE68909494T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1989-05-03 EP EP19890401268 patent/EP0345106B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1989-05-19 JP JP1127731A patent/JP2724404B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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---|---|
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FR2631621B1 (fr) | 1990-09-07 |
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