JP2724160B2 - 減光式火災警報装置のレベル調整装置 - Google Patents
減光式火災警報装置のレベル調整装置Info
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- JP2724160B2 JP2724160B2 JP63152437A JP15243788A JP2724160B2 JP 2724160 B2 JP2724160 B2 JP 2724160B2 JP 63152437 A JP63152437 A JP 63152437A JP 15243788 A JP15243788 A JP 15243788A JP 2724160 B2 JP2724160 B2 JP 2724160B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、減光式火災警報装置のレベル調整装置に関
するものである。
するものである。
[従来の技術及び問題点] 一体型もしくは分離型の減光式煙センサにおいては、
汚れ補正等のために適宜、煙感度の調整が行われてお
り、このような感度調整は、発光部と受光部との間の光
路に所定の煙濃度に相当する色ガラスもしくは減光板を
入れ、その後、手動でボリュームを回すことにより行わ
れていた。
汚れ補正等のために適宜、煙感度の調整が行われてお
り、このような感度調整は、発光部と受光部との間の光
路に所定の煙濃度に相当する色ガラスもしくは減光板を
入れ、その後、手動でボリュームを回すことにより行わ
れていた。
現場に設置されたセンサではこの感度調整法は大変手
間がかかり、正確に感度をあわすことが難しいという問
題があった。
間がかかり、正確に感度をあわすことが難しいという問
題があった。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明は、レベル調整時に煙センサの感度を
調整するのでは無く、例えば汚れ等によるレベル変化に
対応した、火災判別基準としての動作レベルを測定もし
くは計算により求めて記憶し、レベル調整以降は、この
記憶した動作レベルと無調整の被測定センサ・レベルと
を比較して、または火災現場検出部からのセンサ・レベ
ルあるいは該センサ・レベルに対応する煙濃度を補正し
て火災監視を行わせるようにすることにより、手間のか
かる感度調整を省略するようにした減光式火災警報装置
のレベル調整装置を提供することを目的とする。
調整するのでは無く、例えば汚れ等によるレベル変化に
対応した、火災判別基準としての動作レベルを測定もし
くは計算により求めて記憶し、レベル調整以降は、この
記憶した動作レベルと無調整の被測定センサ・レベルと
を比較して、または火災現場検出部からのセンサ・レベ
ルあるいは該センサ・レベルに対応する煙濃度を補正し
て火災監視を行わせるようにすることにより、手間のか
かる感度調整を省略するようにした減光式火災警報装置
のレベル調整装置を提供することを目的とする。
また、最初に感度調整もしくはレベル調整を行った後
は、その後のレベル調整が自動的に行われ、レベル調整
のための人為的介入を不要とした減光式火災警報装置の
レベル調整装置を提供することも目的としている。
は、その後のレベル調整が自動的に行われ、レベル調整
のための人為的介入を不要とした減光式火災警報装置の
レベル調整装置を提供することも目的としている。
具体的には、本発明によれば、光路上の光量をサンプ
リングしてセンサ・レベルを出力する火災現象検出部
(FS)と、該火災現象検出部からのセンサ・レベルに基
づいて火災判別を行う火災判別手段(ステップ203)と
を備えた火災警報装置において、 レベル調整を行うときに操作される第1のスイッチ
(SW1)と、 該第1のスイッチの操作に応答し、所定の煙濃度に相
当する減光フィルタが光路上に挿入されたときのセンサ
・レベルを読取るための読取り手段(ステップ212、RAM
1)と、 前記火災現象検出部からのセンサ・レベル、該センサ
・レベルに対応する煙濃度、または火災判別基準を前記
読取り手段に読取られたセンサ・レベルに基づいて補正
する補正手段と、 前記第1のスイッチが操作された後、前記読取り手段
に前記センサ・レベルを読取らせるに先立って、サンプ
リング間のセンサ・レベルの差が一定値以内となったと
きを検知する減光フィルタ挿入確認手段(ステップ206
〜208)と、を備え、これにより前記火災判別手段は、
前記補正手段により補正されたセンサ・レベル、煙濃
度、または火災判別基準により火災監視を行っていくよ
うにしたことを特徴とする減光式火災警報装置(DE)の
レベル調整装置が提供される。
リングしてセンサ・レベルを出力する火災現象検出部
(FS)と、該火災現象検出部からのセンサ・レベルに基
づいて火災判別を行う火災判別手段(ステップ203)と
を備えた火災警報装置において、 レベル調整を行うときに操作される第1のスイッチ
(SW1)と、 該第1のスイッチの操作に応答し、所定の煙濃度に相
当する減光フィルタが光路上に挿入されたときのセンサ
・レベルを読取るための読取り手段(ステップ212、RAM
1)と、 前記火災現象検出部からのセンサ・レベル、該センサ
・レベルに対応する煙濃度、または火災判別基準を前記
読取り手段に読取られたセンサ・レベルに基づいて補正
する補正手段と、 前記第1のスイッチが操作された後、前記読取り手段
に前記センサ・レベルを読取らせるに先立って、サンプ
リング間のセンサ・レベルの差が一定値以内となったと
きを検知する減光フィルタ挿入確認手段(ステップ206
〜208)と、を備え、これにより前記火災判別手段は、
前記補正手段により補正されたセンサ・レベル、煙濃
度、または火災判別基準により火災監視を行っていくよ
うにしたことを特徴とする減光式火災警報装置(DE)の
レベル調整装置が提供される。
このようなレベル調整装置において、 レベル調整時、前記読取り手段に前記センサ・レベル
が読取られてしまうまでの間点灯されるレベル調整中ラ
ンプ(LED2、ステップ209)と、等をさらに備えていれ
ば一層好ましく、これらを備えたレベル調整装置も本発
明が意図するものである。
が読取られてしまうまでの間点灯されるレベル調整中ラ
ンプ(LED2、ステップ209)と、等をさらに備えていれ
ば一層好ましく、これらを備えたレベル調整装置も本発
明が意図するものである。
本発明のさらにもう1つの具体的な態様によれば、光
路上の光量をサンプリングしてセンサ・レベルを出力す
る火災現象検出部(FS)と、該火災現象検出部からのセ
ンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判別手段
(ステップ321)とを備えた火災警報装置において、 初期時の煙濃度0%/m時におけるセンサ・レベルSLV
o、火災判別基準の煙濃度A%/m時におけるセンサ・レ
ベルSLV1、煙濃度100%/m時におけるセンサ・レベルSLV
2を初期値として保持する初期値保持手段(ROM2、ROM
3、第3B図のフローチャート)と、 煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV3を読取るための
読取り手段(ステップ325、326)と、 前記初期値保持手段に保持された前記初期値、並びに前
記読取り手段で読取られたセンサ・レベルに基づいて、
火災判別基準SLV4、前記火災現象検出部からの火災監視
時におけるセンサ・レベルSLV、または該センサ・レベ
ルSLVに対応する煙濃度Xを、 センサ・レベルSLVの場合には、以下の式、 SLVx=SLVo−{(SLVo−SLV1)(SLV3−SLV)}/
(S LV3−SLV4) (但し、SLVxはSLVに対応する汚れ前のセンサ・レベ
ル) により補正し、 煙濃度Xの場合には、以下の式、 X=A(SLV3−SLV)/(SLV3−SLV4) により補正し、 火災判別基準SLV4の場合には、以下の式、 SLV4=SLV3−{(SLVo−SLV1)/(SLVo−SLV2)}
(S LV3−SLV2) により補正する補正手段(ステップ327、RAM1)と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正された火災判別基準、センサ・レベル、また
は煙濃度により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置(DE)のレベル調整装置
が提供される。
路上の光量をサンプリングしてセンサ・レベルを出力す
る火災現象検出部(FS)と、該火災現象検出部からのセ
ンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判別手段
(ステップ321)とを備えた火災警報装置において、 初期時の煙濃度0%/m時におけるセンサ・レベルSLV
o、火災判別基準の煙濃度A%/m時におけるセンサ・レ
ベルSLV1、煙濃度100%/m時におけるセンサ・レベルSLV
2を初期値として保持する初期値保持手段(ROM2、ROM
3、第3B図のフローチャート)と、 煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV3を読取るための
読取り手段(ステップ325、326)と、 前記初期値保持手段に保持された前記初期値、並びに前
記読取り手段で読取られたセンサ・レベルに基づいて、
火災判別基準SLV4、前記火災現象検出部からの火災監視
時におけるセンサ・レベルSLV、または該センサ・レベ
ルSLVに対応する煙濃度Xを、 センサ・レベルSLVの場合には、以下の式、 SLVx=SLVo−{(SLVo−SLV1)(SLV3−SLV)}/
(S LV3−SLV4) (但し、SLVxはSLVに対応する汚れ前のセンサ・レベ
ル) により補正し、 煙濃度Xの場合には、以下の式、 X=A(SLV3−SLV)/(SLV3−SLV4) により補正し、 火災判別基準SLV4の場合には、以下の式、 SLV4=SLV3−{(SLVo−SLV1)/(SLVo−SLV2)}
(S LV3−SLV2) により補正する補正手段(ステップ327、RAM1)と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正された火災判別基準、センサ・レベル、また
は煙濃度により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置(DE)のレベル調整装置
が提供される。
また、本発明のさらにもう1つの具体的な態様によれ
ば、光路上の光量をサンプリングしてセンサ・レベルを
出力する火災現象検出部(FS)と、該火災現象検出部か
らのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判別
手段(ステップ403)とを備えた火災警報装置におい
て、 初期時の煙濃度0%/m時におけるセンサ・レベルSLV
o、煙濃度100%/m時におけるセンサ・レベルSLV2を初期
値として保持する初期値保持手段(ROM2、RAM3)と、 煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV3を読取るための
読取り手段(ステップ406、408)と、 前記初期値保持手段に保持された前記初期値、並びに
前記読取り手段で読取られたセンサ・レベルに基づい
て、前記火災現象検出部からの火災監視時におけるセン
サ・レベルSLV、該センサ・レベルSLVに対応する煙濃度
X、または火災判別基準SLVBを、 センサ・レベルSLVの場合は、以下の式、 SLVx=SLVo−{(SLVo−SLVB)(SLV3−SLV)}/
(S LV3−SLVB) (但し、SLVxはセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前
のセンサ・レベル、SLVBは動作煙濃度B%/mに対応する
動作レベルで、SLVB=SLVo−(B/100)(SLVo−SLV2)
で表わされる) により補正し、 煙濃度Xの場合は、 X=B(SLV3−SLV)/(SLV3−SLVB) (但し、SLVBは動作煙濃度B%/mに対応する動作レベル
で、SLVB=SLVo−(B/100)(SLVo−SLV2)で表わされ
る) により補正し、 火災判別基準SLVBの場合は、 SLVB=SLV3−(B/100)(SLV3−SLV2) 但し、Bは動作煙濃度%/m、 により補正する補正手段(ステップ410、411、RAM1)
と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正されたセンサ・レベル、煙濃度、または火災
判別基準により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置(DE)のレベル調整装置
が提供される。
ば、光路上の光量をサンプリングしてセンサ・レベルを
出力する火災現象検出部(FS)と、該火災現象検出部か
らのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判別
手段(ステップ403)とを備えた火災警報装置におい
て、 初期時の煙濃度0%/m時におけるセンサ・レベルSLV
o、煙濃度100%/m時におけるセンサ・レベルSLV2を初期
値として保持する初期値保持手段(ROM2、RAM3)と、 煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV3を読取るための
読取り手段(ステップ406、408)と、 前記初期値保持手段に保持された前記初期値、並びに
前記読取り手段で読取られたセンサ・レベルに基づい
て、前記火災現象検出部からの火災監視時におけるセン
サ・レベルSLV、該センサ・レベルSLVに対応する煙濃度
X、または火災判別基準SLVBを、 センサ・レベルSLVの場合は、以下の式、 SLVx=SLVo−{(SLVo−SLVB)(SLV3−SLV)}/
(S LV3−SLVB) (但し、SLVxはセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前
のセンサ・レベル、SLVBは動作煙濃度B%/mに対応する
動作レベルで、SLVB=SLVo−(B/100)(SLVo−SLV2)
で表わされる) により補正し、 煙濃度Xの場合は、 X=B(SLV3−SLV)/(SLV3−SLVB) (但し、SLVBは動作煙濃度B%/mに対応する動作レベル
で、SLVB=SLVo−(B/100)(SLVo−SLV2)で表わされ
る) により補正し、 火災判別基準SLVBの場合は、 SLVB=SLV3−(B/100)(SLV3−SLV2) 但し、Bは動作煙濃度%/m、 により補正する補正手段(ステップ410、411、RAM1)
と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正されたセンサ・レベル、煙濃度、または火災
判別基準により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置(DE)のレベル調整装置
が提供される。
なお上記構成において、火災現象判別部(FS)は各感
知器もしくはセンサ(DE)ごとに設けられるが、火災判
別手段は、火災警報装置の種類によって設けられる場所
が異なる。すなわち、各感知器が火災判別を行って判別
結果だけを受信機もしくは中継器に送出するディジタル
式の火災警報装置の場合には、火災判別手段は各感知器
に設けられ、また、各感知器が火災現象検出部から取得
したアナログのセンサ・レベルを受信機もしくは中継器
に送出し、火災判別は該送出されたセンサ・レベルに基
づいて受信機もしくは中継器で行われるいわゆるアナロ
グ式の火災警報装置の場合には、火災判別手段は、受信
機もしくは中継器に設けられる。このように本発明は、
ディジタル式あるいはアナログ式のいずれの火災警報装
置にも適用可能なものである。
知器もしくはセンサ(DE)ごとに設けられるが、火災判
別手段は、火災警報装置の種類によって設けられる場所
が異なる。すなわち、各感知器が火災判別を行って判別
結果だけを受信機もしくは中継器に送出するディジタル
式の火災警報装置の場合には、火災判別手段は各感知器
に設けられ、また、各感知器が火災現象検出部から取得
したアナログのセンサ・レベルを受信機もしくは中継器
に送出し、火災判別は該送出されたセンサ・レベルに基
づいて受信機もしくは中継器で行われるいわゆるアナロ
グ式の火災警報装置の場合には、火災判別手段は、受信
機もしくは中継器に設けられる。このように本発明は、
ディジタル式あるいはアナログ式のいずれの火災警報装
置にも適用可能なものである。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明するが、それに先
立って本発明の作用について説明する。
立って本発明の作用について説明する。
本発明では以下の3つの方法を意図している。
第1の方法 レベル調整を簡単にするため、次のような方法にす
る。
る。
レベル調整用の第1のスイッチ、すなわち所定の煙濃
度に対応するセンサ・レベルを設定するためのスイッチ
SW1を各センサに用意し、所定の煙濃度が存在するとき
の減光率に相当する減光板もしくは減光フィルタを前記
スイッチSW1をオンした後、光路に入れる。所定の煙濃
度に対応した信号レベルすなわちセンサ・レベルが測定
されるため、センサはこのセンサ・レベルを火災動作を
行うべきレベルすなわち動作レベルとして記録する。
度に対応するセンサ・レベルを設定するためのスイッチ
SW1を各センサに用意し、所定の煙濃度が存在するとき
の減光率に相当する減光板もしくは減光フィルタを前記
スイッチSW1をオンした後、光路に入れる。所定の煙濃
度に対応した信号レベルすなわちセンサ・レベルが測定
されるため、センサはこのセンサ・レベルを火災動作を
行うべきレベルすなわち動作レベルとして記録する。
また、所定の煙濃度に対応して測定されたセンサ・レ
ベルに基づいて、以後のセンサ・レベルを汚れる前のセ
ンサ・レベルあるいは煙濃度に補正する。
ベルに基づいて、以後のセンサ・レベルを汚れる前のセ
ンサ・レベルあるいは煙濃度に補正する。
このようにすれば、センサのレベル調整は自動化され
る。
る。
第2の方法 上記第1の方法では、汚れが生じた場合には煙濃度0
%/m時のセンサ・レベルに変動が生じてしまうため、そ
の都度上記第1の方法を行ってレベルを再調整しなけれ
ばならない。そこで、最初に一度レベル調整を行ったセ
ンサは、その後、汚れが生じても自動的にレベル補正を
行う機能を付加する。
%/m時のセンサ・レベルに変動が生じてしまうため、そ
の都度上記第1の方法を行ってレベルを再調整しなけれ
ばならない。そこで、最初に一度レベル調整を行ったセ
ンサは、その後、汚れが生じても自動的にレベル補正を
行う機能を付加する。
最初に、煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV0を読込
んで記憶する。次に、第1のスイッチSW1をオンして所
定の煙濃度A%/mに相当する減光板を光路に入れる。こ
のときセンサ・レベルがSLV0→SLV1と変化するため、セ
ンサは減光板の存在を検出し、そのときのレベルSLV1を
記憶する。最後に、減光板を取り除き、レベル調整用の
第2のスイッチ、すなわち100%/m煙濃度に対応するセ
ンサ・レベルを設定するためのスイッチSW2をオンし、
光路の光を全く通さない遮光板を光路に入れる。センサ
・レベルがSLV0→SLV2と変化するためこれを検出し、煙
濃度100%/m時のセンサ・レベルSLV2を記憶する。
んで記憶する。次に、第1のスイッチSW1をオンして所
定の煙濃度A%/mに相当する減光板を光路に入れる。こ
のときセンサ・レベルがSLV0→SLV1と変化するため、セ
ンサは減光板の存在を検出し、そのときのレベルSLV1を
記憶する。最後に、減光板を取り除き、レベル調整用の
第2のスイッチ、すなわち100%/m煙濃度に対応するセ
ンサ・レベルを設定するためのスイッチSW2をオンし、
光路の光を全く通さない遮光板を光路に入れる。センサ
・レベルがSLV0→SLV2と変化するためこれを検出し、煙
濃度100%/m時のセンサ・レベルSLV2を記憶する。
これにより減光板を入れたときの煙濃度をA%/m相当
とすると、 次に、センサの光学系がゴミ等で汚れた場合を考える
と、煙濃度0%/m時のセンサ・レベルをSLV3とした場
合、煙濃度100%/m時のセンサ・レベルはSLV2と変化し
ないので、煙濃度A%/mに相当するセンサ・レベルSLV4
は、 従って、 となり、レベル調整後の、火災動作を行わせるべき所定
の煙濃度は汚れによってセンサ・レベルが変化しても正
しい値に常に調整される。上記式2が成立するのは、初
期設定時でのSLV0、SLV1、SLV2は煙濃度に対して直線的
に変化し、また第5図に示すように、汚れにより、各SL
V0、SLV1、SLV2は同じ割合で直線的に変化していくから
である。
とすると、 次に、センサの光学系がゴミ等で汚れた場合を考える
と、煙濃度0%/m時のセンサ・レベルをSLV3とした場
合、煙濃度100%/m時のセンサ・レベルはSLV2と変化し
ないので、煙濃度A%/mに相当するセンサ・レベルSLV4
は、 従って、 となり、レベル調整後の、火災動作を行わせるべき所定
の煙濃度は汚れによってセンサ・レベルが変化しても正
しい値に常に調整される。上記式2が成立するのは、初
期設定時でのSLV0、SLV1、SLV2は煙濃度に対して直線的
に変化し、また第5図に示すように、汚れにより、各SL
V0、SLV1、SLV2は同じ割合で直線的に変化していくから
である。
また、現在のセンサ・レベルSLVに対するレベル調整
前と調整後の煙濃度X%/mは、 現在のセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前のセン
サ・レベルSLVXは、 となる。これによって現在のセンサ・レベルは、対応す
る煙濃度、または汚れる前の対応するセンサ・レベルに
補正される。
前と調整後の煙濃度X%/mは、 現在のセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前のセン
サ・レベルSLVXは、 となる。これによって現在のセンサ・レベルは、対応す
る煙濃度、または汚れる前の対応するセンサ・レベルに
補正される。
第3の方法 光路に煙濃度100%/mに相当するフィルタもしくは遮
光板を入れ、その時のセンサ・レベルと煙濃度0%/m時
のセンサ・レベルから、所定の煙濃度時のセンサ・レベ
ルを計算により算出し、それを動作レベルとする方法で
ある。第6図に示すように煙濃度100%/m時のセンサ・
レベルから煙濃度0%/m時までのセンサ・レベルは直線
的に変化するので、煙濃度0%/m時のセンサ・レベルを
SLV0、煙濃度100%/m時のセンサ・レベルをSLV2、とす
ると、B%/mの所定の煙濃度の時のセンサ・レベルは、 から、動作レベルSLVBは、 となる。このようにすれば、煙濃度100%/mのフィルタ
を1板用意するだけで、任意の煙濃度時のセンサ・レベ
ルを計算でき、また、汚れによる変化を補正するための
レベル調整は、SLV2は変化せずSLV0だけが変化するの
で、SLV0の変化後の値をSLV3とすれば、レベル調整後の
動作レベルSLVBは、式5中のSLV0をSLV3に置き換えるこ
とにより求まる。
光板を入れ、その時のセンサ・レベルと煙濃度0%/m時
のセンサ・レベルから、所定の煙濃度時のセンサ・レベ
ルを計算により算出し、それを動作レベルとする方法で
ある。第6図に示すように煙濃度100%/m時のセンサ・
レベルから煙濃度0%/m時までのセンサ・レベルは直線
的に変化するので、煙濃度0%/m時のセンサ・レベルを
SLV0、煙濃度100%/m時のセンサ・レベルをSLV2、とす
ると、B%/mの所定の煙濃度の時のセンサ・レベルは、 から、動作レベルSLVBは、 となる。このようにすれば、煙濃度100%/mのフィルタ
を1板用意するだけで、任意の煙濃度時のセンサ・レベ
ルを計算でき、また、汚れによる変化を補正するための
レベル調整は、SLV2は変化せずSLV0だけが変化するの
で、SLV0の変化後の値をSLV3とすれば、レベル調整後の
動作レベルSLVBは、式5中のSLV0をSLV3に置き換えるこ
とにより求まる。
また、現在のセンサ・レベルSLVに対するレベル調整
前と調整後の煙濃度X%/mは、 現在のセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前のセン
サ・レベルSLVXは、 となる。これによって現在のセンサ・レベルは、対応す
る煙濃度、または汚れる前のセンサ・レベルに補正され
る。
前と調整後の煙濃度X%/mは、 現在のセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前のセン
サ・レベルSLVXは、 となる。これによって現在のセンサ・レベルは、対応す
る煙濃度、または汚れる前のセンサ・レベルに補正され
る。
以下、本発明の具体的な実施例について、動作レベル
を補正する実施例により説明する。
を補正する実施例により説明する。
第1図は、以上で作用的に説明してきた本発明を適用
した火災警報装置を示すブロック回路図であり、図にお
いて、REは受信機、DEは、それぞれ一対の電源兼信号線
Lを介して受信機REに接続される複数個の火災感知器で
ある。
した火災警報装置を示すブロック回路図であり、図にお
いて、REは受信機、DEは、それぞれ一対の電源兼信号線
Lを介して受信機REに接続される複数個の火災感知器で
ある。
火災感知器DEにおいて、 MPUは、マイクロプロセッサ、 ROM1は、第2A図、第3A図、第3B図、または第4図のフ
ローチャートで示すプログラムの記憶領域、 ROM2は、初期値の記憶領域、 RAM1は、例えば不揮発性のランダム・アクセス・メモ
リからなる動作レベル記憶領域、 RAM2は、センサ・レベルの記憶領域、 RAM3は、例えば不揮発性のランダム・アクセス・メモ
リからなる初期値SLV1、SLV2、SLV0の記憶領域、 RAM4は、作業領域、 FSは、火災現象検出部としての減光式煙検出部であ
り、該減光式煙検出部には、発光駆動回路LCと、発光素
子LED1と、煙の発生に応じて該発光素子LED1からの光を
減光して受光する受光素子SBと、増幅器やサンプルホー
ルド回路等からなる受光回路RCと、アナログ・ディジタ
ル変換器ADと等が含まれている。
ローチャートで示すプログラムの記憶領域、 ROM2は、初期値の記憶領域、 RAM1は、例えば不揮発性のランダム・アクセス・メモ
リからなる動作レベル記憶領域、 RAM2は、センサ・レベルの記憶領域、 RAM3は、例えば不揮発性のランダム・アクセス・メモ
リからなる初期値SLV1、SLV2、SLV0の記憶領域、 RAM4は、作業領域、 FSは、火災現象検出部としての減光式煙検出部であ
り、該減光式煙検出部には、発光駆動回路LCと、発光素
子LED1と、煙の発生に応じて該発光素子LED1からの光を
減光して受光する受光素子SBと、増幅器やサンプルホー
ルド回路等からなる受光回路RCと、アナログ・ディジタ
ル変換器ADと等が含まれている。
さらに、LED2は、レベル調整中ランプ、 SW1及びSW2は、それぞれレベル調整用の第1及び第2
のスイッチであり、特に、第1のスイッチSW1は所定の
煙濃度のセンサ・レベル設定用スイッチ、第2のスイッ
チSW2は100%/m煙濃度のセンサ・レベル設定用スイッ
チ、 TXは、火災信号送出部、 IF1、IF2、IF3、及びIF4は、インターフェース、 である。
のスイッチであり、特に、第1のスイッチSW1は所定の
煙濃度のセンサ・レベル設定用スイッチ、第2のスイッ
チSW2は100%/m煙濃度のセンサ・レベル設定用スイッ
チ、 TXは、火災信号送出部、 IF1、IF2、IF3、及びIF4は、インターフェース、 である。
第1図の動作を、第2A図、第2B図、第3A図、第3B図、
並びに第4図で説明する。
並びに第4図で説明する。
なお、第2A図及び第2B図は、前述の第1の方法を説明
するためのものであり、 第3A図及び第3B図は、前述の第2の方法を説明するた
めのものであり、そして 第4図は、前述の第3の方法を説明するためのもので
ある。
するためのものであり、 第3A図及び第3B図は、前述の第2の方法を説明するた
めのものであり、そして 第4図は、前述の第3の方法を説明するためのもので
ある。
最初に第2A図を用いて説明すると、記憶領域ROM2に
は、最初の製造時の試験段階等に測定された、汚れの無
いときの初期時の動作レベルSLV1が格納されている。す
なわち煙濃度0%/mで、火災動作を行うべき所定の煙濃
度に相当する色ガラスもしくは減光板を発光素子LED1及
び受光素子SB間に挿入したときの火災現象検出部FSから
のセンサ・レベルが動作レベルSLV1として記憶領域ROM2
に格納されている。
は、最初の製造時の試験段階等に測定された、汚れの無
いときの初期時の動作レベルSLV1が格納されている。す
なわち煙濃度0%/mで、火災動作を行うべき所定の煙濃
度に相当する色ガラスもしくは減光板を発光素子LED1及
び受光素子SB間に挿入したときの火災現象検出部FSから
のセンサ・レベルが動作レベルSLV1として記憶領域ROM2
に格納されている。
当該減光式煙センサを使用場所に設置した際の初期設
定時には、後述するSLVPを0にクリアする等の通常の初
期設定動作に加うるに、記憶領域ROM2に格納されている
センサ・レベルSLV1が動作レベル記憶領域RAM1に複写さ
れる(ステップ201)。
定時には、後述するSLVPを0にクリアする等の通常の初
期設定動作に加うるに、記憶領域ROM2に格納されている
センサ・レベルSLV1が動作レベル記憶領域RAM1に複写さ
れる(ステップ201)。
煙を検出することによる通常の火災監視動作において
は、所定時間間隔ごとに火災現象検出部すなわち煙検出
部FSからセンサ・レベルが読込まれ、それがSLVとして
記憶領域RAM2内に格納される(ステップ202)。
は、所定時間間隔ごとに火災現象検出部すなわち煙検出
部FSからセンサ・レベルが読込まれ、それがSLVとして
記憶領域RAM2内に格納される(ステップ202)。
次に、センサ・レベルSLVは、記憶領域RAM1に格納さ
れている動作レベルSLV1と比較される(ステップ20
3)。煙の発生で受光素子SBに至る光が減光することに
より、読込まれたセンサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に
格納されている動作レベルSLV1以下となれば(ステップ
203のY)、火災信号送出部TXから受信機REに火災信号
を送出するといういわゆる火災動作が行われる(ステッ
プ204)。もし、センサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に格
納されている動作レベルSLV1よりも大きいならば(ステ
ップ203のN)、汚れ補正を行うべくレベル調整用の第
1のスイッチSW1がオンされるまで、所定時間間隔ごと
にステップ202でセンサ・レベルSLVを読込んで火災監視
が行われていく。
れている動作レベルSLV1と比較される(ステップ20
3)。煙の発生で受光素子SBに至る光が減光することに
より、読込まれたセンサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に
格納されている動作レベルSLV1以下となれば(ステップ
203のY)、火災信号送出部TXから受信機REに火災信号
を送出するといういわゆる火災動作が行われる(ステッ
プ204)。もし、センサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に格
納されている動作レベルSLV1よりも大きいならば(ステ
ップ203のN)、汚れ補正を行うべくレベル調整用の第
1のスイッチSW1がオンされるまで、所定時間間隔ごと
にステップ202でセンサ・レベルSLVを読込んで火災監視
が行われていく。
レベル調整用の第1のスイッチSW1がオンされたこと
が判定されたならば(スイッチ205のY)、汚れ補正も
しくはレベル調整を行うために、所定の煙濃度に相当す
る減光板もしくはフィルタが発光素子LED1と受光素子SB
との間に挿入されるが、ステップ206〜208では減光板の
挿入が完全に行われてしまったか否かが判定される。
が判定されたならば(スイッチ205のY)、汚れ補正も
しくはレベル調整を行うために、所定の煙濃度に相当す
る減光板もしくはフィルタが発光素子LED1と受光素子SB
との間に挿入されるが、ステップ206〜208では減光板の
挿入が完全に行われてしまったか否かが判定される。
第2B図には、減光板が挿入されつつある時間経過(横
軸)とセンサ・レベル(縦軸)との関係が示されてお
り、図中の時刻t1、t2、t3、・・・における黒丸の点が
センサ・レベルSLVの読込み時刻である。減光板の挿入
が開始される前はセンサ・レベルは煙濃度0%/m時の値
SLV0′に維持されている。時刻t1から減光板の挿入が開
始され、この時刻t1に読込まれたセンサ・レベルSLVは
(ステップ206)、最初0であるSLVPと比較され(ステ
ップ207)、この時点では両者の差が所定範囲K内に無
いので(ステップ207のN)、次にSLVPの値は今読込ま
れたセンサ・レベルSLVでもって更新される(ステップ2
08)。時刻t2に次のセンサ・レベルが読込まれると(ス
テップ206)、このセンサ・レベルは、今度は、SLV0′
に更新されているSLVPと比較され、この時点でも両者の
差はK以上であるので(ステップ207のN)、再度ステ
ップ208が行われる。
軸)とセンサ・レベル(縦軸)との関係が示されてお
り、図中の時刻t1、t2、t3、・・・における黒丸の点が
センサ・レベルSLVの読込み時刻である。減光板の挿入
が開始される前はセンサ・レベルは煙濃度0%/m時の値
SLV0′に維持されている。時刻t1から減光板の挿入が開
始され、この時刻t1に読込まれたセンサ・レベルSLVは
(ステップ206)、最初0であるSLVPと比較され(ステ
ップ207)、この時点では両者の差が所定範囲K内に無
いので(ステップ207のN)、次にSLVPの値は今読込ま
れたセンサ・レベルSLVでもって更新される(ステップ2
08)。時刻t2に次のセンサ・レベルが読込まれると(ス
テップ206)、このセンサ・レベルは、今度は、SLV0′
に更新されているSLVPと比較され、この時点でも両者の
差はK以上であるので(ステップ207のN)、再度ステ
ップ208が行われる。
このようにして時刻t4においてステップ207での判定
がKより小さいと判定されれば(ステップ207のY)、
レベル調整中ランプLED2が点灯され(ステップ209)、
時間待ちの後(ステップ210)、時刻t5において再度セ
ンサ・レベルSLVが読込まれ(ステップ211)、記憶領域
RAM1内の動作レベルSLV1をこの今読込まれたセンサ・レ
ベルSLVでもって更新する(ステップ212)。その後、時
刻t6においてレベル調整中ランプLED2は消灯されると共
にSLVPがクリアされて(ステップ213)、ステップ202に
行き、その後に読込まれるセンサ・レベルは、今度は更
新された新しい動作レベルと比較されることにより火災
監視が続けられていくこととなる。
がKより小さいと判定されれば(ステップ207のY)、
レベル調整中ランプLED2が点灯され(ステップ209)、
時間待ちの後(ステップ210)、時刻t5において再度セ
ンサ・レベルSLVが読込まれ(ステップ211)、記憶領域
RAM1内の動作レベルSLV1をこの今読込まれたセンサ・レ
ベルSLVでもって更新する(ステップ212)。その後、時
刻t6においてレベル調整中ランプLED2は消灯されると共
にSLVPがクリアされて(ステップ213)、ステップ202に
行き、その後に読込まれるセンサ・レベルは、今度は更
新された新しい動作レベルと比較されることにより火災
監視が続けられていくこととなる。
このように汚れ補正等のためにレベル調整を行うべき
ときには、第1のスイッチ、すなわち所定の煙濃度のセ
ンサ・レベル設定用スイッチSW1をオンとしてから所定
の煙濃度に相当する減光板を挿入するだけで、記憶領域
RAM1に格納されている動作レベルが自動的に更新される
ので、従来のように手動でボリュームを回して感度調整
を行わなければならないという面倒は解消される。
ときには、第1のスイッチ、すなわち所定の煙濃度のセ
ンサ・レベル設定用スイッチSW1をオンとしてから所定
の煙濃度に相当する減光板を挿入するだけで、記憶領域
RAM1に格納されている動作レベルが自動的に更新される
ので、従来のように手動でボリュームを回して感度調整
を行わなければならないという面倒は解消される。
また、ステップ206〜208で、減光板が完全に光路に挿
入されたことを確認した後、動作レベルの更新を行うよ
うにしているので、設定ミスの可能性が除去される。
入されたことを確認した後、動作レベルの更新を行うよ
うにしているので、設定ミスの可能性が除去される。
さらに、記憶領域RAM1に動作レベルが記憶されてしま
うまでの間、レベル調整中ランプLED2が点灯するので、
設定途中で誤って減光板を取り除いてしまうという誤操
作を防止できる。
うまでの間、レベル調整中ランプLED2が点灯するので、
設定途中で誤って減光板を取り除いてしまうという誤操
作を防止できる。
次に、第3A図及び第3B図を用いて、上述の第2の方法
について説明する。
について説明する。
第3A図を参照すると、最初に初期設定プログラム301
が実行される。初期設定プログラムの詳細は第3B図に示
されており、まず、SLV1、SLV2、及びSLV0を格納する記
憶領域RAM3やSLVPをクリア(ステップ302)した後、セ
ンサ・レベルを読込み、それを、汚れの無い初期時にお
ける煙濃度0%/mでのセンサ・レベルSLV0として該記憶
領域RAM3に格納する(ステップ303)と共に、その後、
所定時間間隔ごとに読込まれるセンサ・レベルをSLVと
して記憶領域RAM2に所定数格納していく(ステップ30
4)。所定数に達した後は読込みが行われるごとに一番
古いデータは捨てられて更新され、このようにして常時
最新の所定数のセンサ・レベルが記憶領域RAM2に格納さ
れていく。
が実行される。初期設定プログラムの詳細は第3B図に示
されており、まず、SLV1、SLV2、及びSLV0を格納する記
憶領域RAM3やSLVPをクリア(ステップ302)した後、セ
ンサ・レベルを読込み、それを、汚れの無い初期時にお
ける煙濃度0%/mでのセンサ・レベルSLV0として該記憶
領域RAM3に格納する(ステップ303)と共に、その後、
所定時間間隔ごとに読込まれるセンサ・レベルをSLVと
して記憶領域RAM2に所定数格納していく(ステップ30
4)。所定数に達した後は読込みが行われるごとに一番
古いデータは捨てられて更新され、このようにして常時
最新の所定数のセンサ・レベルが記憶領域RAM2に格納さ
れていく。
次に、所定の煙濃度A%/mに相当する減光板もしくは
フィルタを挿入することにより所定の煙濃度に対応する
センサ・レベルSLV1の設定を行うが、その設定を行うた
めにレベル調整用の第1のスイッチSW1がオンされれば
(ステップ305のY、並びにステップ306のN)、減光板
が完全に挿入されてしまうのを待ち(ステップ307〜31
0)、完全に挿入されてしまった後、所定の煙濃度A%/
mに対応するセンサ・レベルを読込んで、それをSLV1と
して作業領域RAM4に一時的に格納する(ステップ31
1)。
フィルタを挿入することにより所定の煙濃度に対応する
センサ・レベルSLV1の設定を行うが、その設定を行うた
めにレベル調整用の第1のスイッチSW1がオンされれば
(ステップ305のY、並びにステップ306のN)、減光板
が完全に挿入されてしまうのを待ち(ステップ307〜31
0)、完全に挿入されてしまった後、所定の煙濃度A%/
mに対応するセンサ・レベルを読込んで、それをSLV1と
して作業領域RAM4に一時的に格納する(ステップ31
1)。
この段階ではセンサ・レベルSLV1は作業領域RAM4に格
納されているが(ステップ312のY)、センサ・レベルS
LV2は未だ格納されていないので(ステップ313のN)、
ステップ304に戻ってさらに新しいセンサ・レベルSLVの
読込みを行いつつ、第1のスイッチSW1に加うるに、100
%/m煙濃度のセンサ・レベル設定用の第2のスイッチSW
2もオンされるのを待つ。
納されているが(ステップ312のY)、センサ・レベルS
LV2は未だ格納されていないので(ステップ313のN)、
ステップ304に戻ってさらに新しいセンサ・レベルSLVの
読込みを行いつつ、第1のスイッチSW1に加うるに、100
%/m煙濃度のセンサ・レベル設定用の第2のスイッチSW
2もオンされるのを待つ。
煙濃度100%/mに対応するセンサ・レベルSLV2の設定
を行うためにレベル調整用の第2のスイッチSW2がオン
されれば(ステップ305のY、並びにステップ306の
Y)、100%/mの煙濃度に相当する減光板が完全に挿入
されてしまうのを待ち(ステップ314、308、309、304〜
306、314、315)、完全に挿入されてしまった後、煙濃
度100%/mに対応するセンサ・レベルを読込み、該セン
サ・レベルはSLV2として作業領域RAM4に一時的に格納さ
れる(ステップ316)。
を行うためにレベル調整用の第2のスイッチSW2がオン
されれば(ステップ305のY、並びにステップ306の
Y)、100%/mの煙濃度に相当する減光板が完全に挿入
されてしまうのを待ち(ステップ314、308、309、304〜
306、314、315)、完全に挿入されてしまった後、煙濃
度100%/mに対応するセンサ・レベルを読込み、該セン
サ・レベルはSLV2として作業領域RAM4に一時的に格納さ
れる(ステップ316)。
この段階で、センサ・レベルSLV1及びSLV2は作業領域
RAM4に格納され、かつ双方共、0でない適性な値を有す
ることが確認されれば(ステップ312のY及び313の
Y)、センサ・レベルの値SLV1及びSLV2が初期値格納用
の記憶領域RAM3に格納される(ステップ317)と共に、S
LV1は動作レベルとして記憶領域RAM1に格納される(ス
テップ318)。これにより、ステップ303でSLV0が格納さ
れているので、記憶領域RAM3には汚れの無い初期時の値
として、煙濃度0%/m時のSLV0、所定の煙濃度A%/m時
のSLV1、及び煙濃度100%/m時のSLV2が格納されたこと
となり、これにて初期設定プログラムは終了する。
RAM4に格納され、かつ双方共、0でない適性な値を有す
ることが確認されれば(ステップ312のY及び313の
Y)、センサ・レベルの値SLV1及びSLV2が初期値格納用
の記憶領域RAM3に格納される(ステップ317)と共に、S
LV1は動作レベルとして記憶領域RAM1に格納される(ス
テップ318)。これにより、ステップ303でSLV0が格納さ
れているので、記憶領域RAM3には汚れの無い初期時の値
として、煙濃度0%/m時のSLV0、所定の煙濃度A%/m時
のSLV1、及び煙濃度100%/m時のSLV2が格納されたこと
となり、これにて初期設定プログラムは終了する。
4 第3A図に戻ると、初期設定プログラム(ステップ30
1)の後、通常の火災監視を行うために、ステップ304で
前述したのと同様の態様でセンサ・レベルSLVの所定数
が記憶領域RAM2に読込まれており(ステップ320)、新
たに読込みが行われるごとに、最後に読込まれた最新の
センサ・レベルSLVが、記憶領域RAM1に格納されている
動作レベルSLV1と比較される(ステップ321)。
1)の後、通常の火災監視を行うために、ステップ304で
前述したのと同様の態様でセンサ・レベルSLVの所定数
が記憶領域RAM2に読込まれており(ステップ320)、新
たに読込みが行われるごとに、最後に読込まれた最新の
センサ・レベルSLVが、記憶領域RAM1に格納されている
動作レベルSLV1と比較される(ステップ321)。
比較の結果、煙が発生したことによりセンサ・レベル
SLVが、記憶領域RAM1内の動作レベル以下となっていれ
ば(ステップ321のY)、火災信号を火災信号送出部TX
に書き込んで受信機REに送出するといういわゆる火災動
作が取られる(ステップ322)。
SLVが、記憶領域RAM1内の動作レベル以下となっていれ
ば(ステップ321のY)、火災信号を火災信号送出部TX
に書き込んで受信機REに送出するといういわゆる火災動
作が取られる(ステップ322)。
比較の結果、もしセンサ・レベルSLVが動作レベルよ
り大きいならば(ステップ321のN)、正常なので、汚
れ補正を行う時期でなければ(ステップ324のN)、ス
テップ320にて次のセンサ・レベルを読込んで同様の火
災監視を続けていく。
り大きいならば(ステップ321のN)、正常なので、汚
れ補正を行う時期でなければ(ステップ324のN)、ス
テップ320にて次のセンサ・レベルを読込んで同様の火
災監視を続けていく。
汚れ補正を行う時期がくると(ステップ324のY)、
まず、一定時間内のセンサ・レベルの変動幅が所定の値
K以下か否かの判定、すなわち記憶領域RAM2内に格納さ
れている所定数のセンサ・レベルの平均値と今読込まれ
たセンサ・レベルSLVとの差が所定の値K以下か否かの
判定が行われる(ステップ325)。所定の値K以下であ
れば(ステップ325のY)、環境は安定していて、当該
センサ・レベルSLVの値は煙濃度0%/m、すなわち煙の
ない状態の時のものとして充分に信頼が置けるので、当
該センサ・レベルSLVを汚れ補正時の煙濃度0%/mでの
センサ・レベルSLV3として保持する(ステップ326)。
まず、一定時間内のセンサ・レベルの変動幅が所定の値
K以下か否かの判定、すなわち記憶領域RAM2内に格納さ
れている所定数のセンサ・レベルの平均値と今読込まれ
たセンサ・レベルSLVとの差が所定の値K以下か否かの
判定が行われる(ステップ325)。所定の値K以下であ
れば(ステップ325のY)、環境は安定していて、当該
センサ・レベルSLVの値は煙濃度0%/m、すなわち煙の
ない状態の時のものとして充分に信頼が置けるので、当
該センサ・レベルSLVを汚れ補正時の煙濃度0%/mでの
センサ・レベルSLV3として保持する(ステップ326)。
このようにしてSLV3が保持されると、記憶領域RAM3に
格納されている初期値SLV0、SLV1、SLV2、並びに今保持
されたSLV3の値から、前述の(式3)に従って新しい動
作レベルSLV4が算出され、次に、記憶領域RAM1に格納さ
れている動作レベルSLV1を、この新しく算出された動作
レベルSLV4でもって更新する(ステップ327)。これに
より以後は、この新しい動作レベルSLV4でもってステッ
プ321により火災監視が行われていくこととなる。
格納されている初期値SLV0、SLV1、SLV2、並びに今保持
されたSLV3の値から、前述の(式3)に従って新しい動
作レベルSLV4が算出され、次に、記憶領域RAM1に格納さ
れている動作レベルSLV1を、この新しく算出された動作
レベルSLV4でもって更新する(ステップ327)。これに
より以後は、この新しい動作レベルSLV4でもってステッ
プ321により火災監視が行われていくこととなる。
最後に、第4図を用いて、上述の第3の方法について
説明する。
説明する。
記憶領域ROM2には、最初の製造時の試験段階等に測定
された、汚れの無いときの初期時における、煙濃度0%
/mでのセンサ・レベルSLV0と、煙濃度100%/mでのセン
サ・レベルSLV2、すなわち煙濃度0%/mで煙濃度100%/
mに相当する遮光板を発光素子LED1及び受光素子SB間に
挿入したときの火災現象検出部FSからのセンサ・レベル
SLV2とが格納されており、さらに、センサ・レベルSLV0
及びSLV2から上述の(式7)により算出された所定の煙
濃度B%/mに対応するセンサ・レベルSLVBも格納されて
いる。
された、汚れの無いときの初期時における、煙濃度0%
/mでのセンサ・レベルSLV0と、煙濃度100%/mでのセン
サ・レベルSLV2、すなわち煙濃度0%/mで煙濃度100%/
mに相当する遮光板を発光素子LED1及び受光素子SB間に
挿入したときの火災現象検出部FSからのセンサ・レベル
SLV2とが格納されており、さらに、センサ・レベルSLV0
及びSLV2から上述の(式7)により算出された所定の煙
濃度B%/mに対応するセンサ・レベルSLVBも格納されて
いる。
当該減光式煙センサを使用場所に設置した際の初期設
定時には、記憶領域RAM1、RAM2、及びRAM3をクリアする
等の通常の初期設定動作の後、記憶領域ROM2に格納され
ているセンサ・レベルSLVB及びSLV2が、それぞれ動作レ
ベル記憶領域RAM1及び初期値格納用記憶領域RAM3に複写
される(ステップ401)。
定時には、記憶領域RAM1、RAM2、及びRAM3をクリアする
等の通常の初期設定動作の後、記憶領域ROM2に格納され
ているセンサ・レベルSLVB及びSLV2が、それぞれ動作レ
ベル記憶領域RAM1及び初期値格納用記憶領域RAM3に複写
される(ステップ401)。
煙を検出することによる通常の火災監視動作において
は、所定時間間隔ごとに火災現象検出部すなわち煙検出
部FSからセンサ・レベルSLVが読込まれ(ステップ40
2)、該センサ・レベルSLVは記憶領域RAM1に格納されて
いる動作レベルSLVBと比較される(ステップ403)。煙
の発生で受光素子SBに至る光が減光することにより、読
込まれたセンサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に格納され
ている動作レベルSLVB以下となれば(ステップ403の
Y)、火災信号送出部TXから受信機REに火災信号を送出
するといういわゆる火災動作が行われ(ステップ40
4)、また、センサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に格納さ
れている動作レベルSLVBよりも大きいならば(ステップ
403のN)、次に、センサ・レベルSLVは記憶領域RAM2に
格納される(ステップ406)。
は、所定時間間隔ごとに火災現象検出部すなわち煙検出
部FSからセンサ・レベルSLVが読込まれ(ステップ40
2)、該センサ・レベルSLVは記憶領域RAM1に格納されて
いる動作レベルSLVBと比較される(ステップ403)。煙
の発生で受光素子SBに至る光が減光することにより、読
込まれたセンサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に格納され
ている動作レベルSLVB以下となれば(ステップ403の
Y)、火災信号送出部TXから受信機REに火災信号を送出
するといういわゆる火災動作が行われ(ステップ40
4)、また、センサ・レベルSLVが記憶領域RAM1に格納さ
れている動作レベルSLVBよりも大きいならば(ステップ
403のN)、次に、センサ・レベルSLVは記憶領域RAM2に
格納される(ステップ406)。
記憶領域RAM2には、ステップ403で動作レベルSLVBよ
りも大きいと判定されたセンサ・レベルSLVが所定数格
納されていく。所定数に達した後は読込みが行われるご
とに一番古いデータは捨てられて更新され、このように
して常時最新の所定数のセンサ・レベルが記憶領域RAM2
に格納されていく。
りも大きいと判定されたセンサ・レベルSLVが所定数格
納されていく。所定数に達した後は読込みが行われるご
とに一番古いデータは捨てられて更新され、このように
して常時最新の所定数のセンサ・レベルが記憶領域RAM2
に格納されていく。
レベル調整時となったならば(ステップ407のY)、
まず、一定時間内のセンサ・レベルの変動幅が所定の値
K以下か否かの判定、すなわち記憶領域RAM2内に格納さ
れている所定数のセンサ・レベルの平均値と今読込まれ
たセンサ・レベルSLVとの差が所定の値K以下か否かの
判定が行われ(ステップ408)、所定の値K以下であれ
ば(ステップ408のY)、環境は安定していて、当該セ
ンサ・レベルSLVの値は煙濃度0%/m時のものとして充
分に信頼が置けるので、当該センサ・レベルSLVを汚れ
補正時すなわちレベル調整時の煙濃度0%/mでのセンサ
・レベルSLV3として保持する(ステップ409)。
まず、一定時間内のセンサ・レベルの変動幅が所定の値
K以下か否かの判定、すなわち記憶領域RAM2内に格納さ
れている所定数のセンサ・レベルの平均値と今読込まれ
たセンサ・レベルSLVとの差が所定の値K以下か否かの
判定が行われ(ステップ408)、所定の値K以下であれ
ば(ステップ408のY)、環境は安定していて、当該セ
ンサ・レベルSLVの値は煙濃度0%/m時のものとして充
分に信頼が置けるので、当該センサ・レベルSLVを汚れ
補正時すなわちレベル調整時の煙濃度0%/mでのセンサ
・レベルSLV3として保持する(ステップ409)。
このようにしてSLV3が保持されると、記憶領域RAM3に
格納されている初期値SLV2、並びに今保持されたSLV3の
値から、前述の(式7)におけるSLV0をSLV3に置き換え
て新しい動作レベルSLVBを算出し、次に、記憶領域RAM1
に格納されている動作レベルSLVBを、この新しく算出さ
れた動作レベルでもって更新する(ステップ327)。こ
れにより以後は、この新しい動作レベルSLVBでもってス
テップ403により火災監視が行われていくこととなる。
格納されている初期値SLV2、並びに今保持されたSLV3の
値から、前述の(式7)におけるSLV0をSLV3に置き換え
て新しい動作レベルSLVBを算出し、次に、記憶領域RAM1
に格納されている動作レベルSLVBを、この新しく算出さ
れた動作レベルでもって更新する(ステップ327)。こ
れにより以後は、この新しい動作レベルSLVBでもってス
テップ403により火災監視が行われていくこととなる。
ところで、現在のセンサ・レベルSLVに対応する煙濃
度、または対応する汚れる前のセンサ・レベルの補正値
を求める場合には、現在のセンサ・レベルSLVを読込む
毎に(ステップ320、402)、式4または式5(第2の方
法)、あるいは式8または式9(第3の方法)によって
補正を行えばよい。
度、または対応する汚れる前のセンサ・レベルの補正値
を求める場合には、現在のセンサ・レベルSLVを読込む
毎に(ステップ320、402)、式4または式5(第2の方
法)、あるいは式8または式9(第3の方法)によって
補正を行えばよい。
なお、上記実施例では、火災感知器が火災判別を行っ
て火災信号及び/またはアドレス信号を受信機もしくは
中継器に送出するようにした火災警報装置を例にとって
本発明を説明したが、火災感知器を、検出した火災現象
の物理量信号を送出するアナログ式火災感知器とし、受
信機または中継器等でアナログ式火災感知器から送出さ
れた物理量信号により火災判別を行う、いわゆるアナロ
グ式の火災警報装置に本発明を適用することも可能であ
る。
て火災信号及び/またはアドレス信号を受信機もしくは
中継器に送出するようにした火災警報装置を例にとって
本発明を説明したが、火災感知器を、検出した火災現象
の物理量信号を送出するアナログ式火災感知器とし、受
信機または中継器等でアナログ式火災感知器から送出さ
れた物理量信号により火災判別を行う、いわゆるアナロ
グ式の火災警報装置に本発明を適用することも可能であ
る。
この場合には、第1図において、受信機REもしくは中
継器にマイクロプロセッサMPUを設けると共に、火災感
知器DEよりROM1、ROM2、RAM1、RAM2及びRAM3を取り除い
てこれらを受信機REもしくは中継器に設ける。ROM1に
は、火災感知器DEをポーリングし、呼び出した火災感知
器DEから火災現象検出部FSのセンサ・レベルを収集する
プログラムを追加する。また、火災感知器DEには、受信
機REもしくは中継器よりポーリング等によって呼び出し
を受けたか否かを判別し、呼び出しを受けたときに火災
現象検出部FSより火災現象の物理量を読込み、この物理
量を示すセンサ・レベルを受信機REもしくは中継器に送
出するプログラムを記憶したROMが設けられる。
継器にマイクロプロセッサMPUを設けると共に、火災感
知器DEよりROM1、ROM2、RAM1、RAM2及びRAM3を取り除い
てこれらを受信機REもしくは中継器に設ける。ROM1に
は、火災感知器DEをポーリングし、呼び出した火災感知
器DEから火災現象検出部FSのセンサ・レベルを収集する
プログラムを追加する。また、火災感知器DEには、受信
機REもしくは中継器よりポーリング等によって呼び出し
を受けたか否かを判別し、呼び出しを受けたときに火災
現象検出部FSより火災現象の物理量を読込み、この物理
量を示すセンサ・レベルを受信機REもしくは中継器に送
出するプログラムを記憶したROMが設けられる。
そしてレベル調整時には、センサは受信機もしくは中
継器に対してセンサ・レベルとレベル調整の内容、すな
わち第1及び第2のスイッチにより設定された内容等を
送出する。センサと受信機もしくは中継器とが離れてい
るので、受信機もしくは中継器でデータが受領されたな
らば、受信機もしくは中継器からデータ受取終了の信号
を送出して受取をセンサに知らせるようにしても良い。
センサ側ではデータ受取終了の信号を受信すると発光ダ
イオードを点灯する等して操作者に調整終了の合図を行
うことができる。
継器に対してセンサ・レベルとレベル調整の内容、すな
わち第1及び第2のスイッチにより設定された内容等を
送出する。センサと受信機もしくは中継器とが離れてい
るので、受信機もしくは中継器でデータが受領されたな
らば、受信機もしくは中継器からデータ受取終了の信号
を送出して受取をセンサに知らせるようにしても良い。
センサ側ではデータ受取終了の信号を受信すると発光ダ
イオードを点灯する等して操作者に調整終了の合図を行
うことができる。
また、感度調整用の減光板あるいはフィルタを例えば
ロールフィルム状として受光素子SBの前に移動可能に構
成し、これを受信機REからの命令によりモータ等で減光
板等を受光素子SBの前方に移動させ、測定を行うように
してもよい。この場合は、第1と第2のスイッチSW1とS
W2は受信機RE側等に設ければよく、センサ側のスイッチ
は省略可能となる。
ロールフィルム状として受光素子SBの前に移動可能に構
成し、これを受信機REからの命令によりモータ等で減光
板等を受光素子SBの前方に移動させ、測定を行うように
してもよい。この場合は、第1と第2のスイッチSW1とS
W2は受信機RE側等に設ければよく、センサ側のスイッチ
は省略可能となる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、レベル調整時に煙センサの感
度を調整するのでは無く、レベル変化に対応した、火災
判別基準としての動作レベルを測定もしくは計算により
求めて記憶し、レベル調整以降はこの記憶した動作レベ
ルに基づいて火災監視を行うようにしたので、レベル調
整時には手間のかかる感度調整を行わなくて済むという
効果がある。
度を調整するのでは無く、レベル変化に対応した、火災
判別基準としての動作レベルを測定もしくは計算により
求めて記憶し、レベル調整以降はこの記憶した動作レベ
ルに基づいて火災監視を行うようにしたので、レベル調
整時には手間のかかる感度調整を行わなくて済むという
効果がある。
第1図は、本発明を適用した減光式煙センサを示すブロ
ック回路図、第2A図、第2B図、第3A図、第3B図、並びに
第4図は、第1図の動作を説明するためのフローチャー
ト、第5図及び第6図は、本発明の作用を説明するため
の図である。図において、REは受信機、DEは火災感知器
すなわち減光式煙センサ、ROM1はプログラムの記憶領
域、ROM2は初期値の記憶領域、RAM1は動作レベル記憶領
域、RAM2はセンサ・レベルの記憶領域、RAM3は初期値の
記憶領域、FSは火災現象検出部すなわち減光式煙検出
部、LED2はレベル調整中ランプ、SW1はレベル調整用の
第1のスイッチ、SW2はレベル調整用の第2のスイッチ
である。
ック回路図、第2A図、第2B図、第3A図、第3B図、並びに
第4図は、第1図の動作を説明するためのフローチャー
ト、第5図及び第6図は、本発明の作用を説明するため
の図である。図において、REは受信機、DEは火災感知器
すなわち減光式煙センサ、ROM1はプログラムの記憶領
域、ROM2は初期値の記憶領域、RAM1は動作レベル記憶領
域、RAM2はセンサ・レベルの記憶領域、RAM3は初期値の
記憶領域、FSは火災現象検出部すなわち減光式煙検出
部、LED2はレベル調整中ランプ、SW1はレベル調整用の
第1のスイッチ、SW2はレベル調整用の第2のスイッチ
である。
Claims (4)
- 【請求項1】光路上の光量をサンプリングしてセンサ・
レベルを出力する火災現象検出部と、該火災現象検出部
からのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判
別手段とを備えた火災警報装置において、 レベル調整を行うときに操作される第1のスイッチと、 該第1のスイッチの操作に応答し、所定の煙濃度に相当
する減光フィルタが光路上に挿入されたときのセンサ・
レベルを読取るための読取り手段と、 前記火災現象検出部からのセンサ・レベル、該センサ・
レベルに対応する煙濃度、または火災判別基準を前記読
取り手段によって読取られたセンサ・レベルに基づいて
補正する補正手段と、 前記第1のスイッチが操作された後、前記読取り手段に
前記センサ・レベルを読取らせるに先立って、サンプリ
ング間のセンサ・レベルの差が一定値以内となったとき
を検知する減光フィルタ挿入確認手段と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正されたセンサ・レベル、煙濃度、または火災
判別基準により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置のレベル調整装置。 - 【請求項2】レベル調整時、前記読取り手段に前記セン
サ・レベルが読取り記憶されてしまうまでの間点灯され
るレベル調整中ランプをさらに備えた特許請求の範囲第
1項記載の減光式火災警報装置のレベル調整装置。 - 【請求項3】光路上の光量をサンプリングしてセンサ・
レベルを出力する火災現象検出部と、該火災現象検出部
からのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判
別手段とを備えた火災警報装置において、 初期時の煙濃度0%/m時におけるセンサ・レベルSLVo、
火災判別基準の煙濃度A%/m時におけるセンサ・レベル
SLV1、煙濃度100%/m時におけるセンサ・レベルSLV2を
初期値として保持する初期値保持手段と、 煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV3を読取るための読
取り手段と、 前記初期値保持手段に保持された前記初期値、並びに前
記読取り手段で読取られたセンサ・レベルに基づいて、
火災判別基準SLV4、前記火災現象検出部からの火災監視
時におけるセンサ・レベルSLV、または該センサ・レベ
ルSLVに対応する煙濃度Xを、 センサ・レベルSLVの場合には、以下の式、 SLVx=SLVo−{(SLVo−SLV1)(SLV3−S LV)}/(SLV3−SLV4) (但し、SLVxはSLVに対応する汚れ前のセンサ・レベ
ル) により補正し、 煙濃度Xの場合には、以下の式、 X=A(SLV3−SLV)/(SLV3−SLV4) により補正し、 火災判別基準SLV4の場合には、以下の式、 SLV4=SLV3−{(SLVo−SLV1)/(S LVo−SLV2)}(SLV3−SLV2) により補正する補正手段と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正された火災判別基準、センサ・レベル、また
は煙濃度により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置のレベル調整装置。 - 【請求項4】光路上の光量をサンプリングしてセンサ・
レベルを出力する火災現象検出部と、該火災現象検出部
からのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判
別手段と備えた火災警報装置において、 初期時の煙濃度0%/m時におけるセンサ・レベルSLVo、
煙濃度100%/m時におけるセンサ・レベルSLV2を初期値
として保持する初期値保持手段と、 煙濃度0%/m時のセンサ・レベルSLV3を読取るための読
取り手段と、 前記初期値保持手段に保持された前記初期値、並びに前
記読取り手段で読取られたセンサ・レベルに基づいて、
前記火災現象検出部からの火災監視時におけるセンサ・
レベルSLV、該センサ・レベルSLVに対応する煙濃度X、
または火災判別基準SLVBを、 センサ・レベルSLVの場合は、以下の式、 SLVx=SLVo−{(SLVo−SLVB)(SLV3−S LV)}/(SLV3−SLVB) (但し、SLVxはセンサ・レベルSLVに対応する汚れる前
のセンサ・レベル、SLVBは動作煙濃度B%/mに対応する
動作レベルで、SLVB=SLVo−(B/100)(SLVo−SLV2)
で表わされる) により補正し、 煙濃度Xの場合は、 X=B(SLV3−SLV)/(SLV3−SLVB) (但し、SLVBは動作煙濃度B%/mに対応する動作レベル
で、SLVB=SLVo−(B/100)(SLVo−SLV2)で表わされ
る) により補正し、 火災判別基準SLVBの場合は、 SLVB=SLV3−(B/100)(SLV3−SLV2) 但し、Bは動作煙濃度%/m、 により補正する補正手段と、 を備え、これにより前記火災判別手段は、前記補正手段
により補正されたセンサ・レベル、煙濃度、または火災
判別基準により火災監視を行っていくようにしたことを
特徴とする減光式火災警報装置のレベル調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63152437A JP2724160B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 減光式火災警報装置のレベル調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63152437A JP2724160B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 減光式火災警報装置のレベル調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH023890A JPH023890A (ja) | 1990-01-09 |
JP2724160B2 true JP2724160B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=15540516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63152437A Expired - Fee Related JP2724160B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 減光式火災警報装置のレベル調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724160B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52150679A (en) * | 1976-06-09 | 1977-12-14 | Matsushita Electric Works Ltd | Checking method for action of depreciation type smoke detector |
JPS61247918A (ja) * | 1985-04-26 | 1986-11-05 | Hochiki Corp | アナログセンサの出力補正装置 |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP63152437A patent/JP2724160B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH023890A (ja) | 1990-01-09 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |