JP4650914B2 - 防災受信盤及び光学式火災検知器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル内等の悪環境の空間内の火災を監視する防災監視システムの防災受信盤及び光学式火災検知器に関し、特に、火災検知器に設けている透光性窓の汚損度合いを監視する機能を備えた防災監視システムの防災受信盤及び光学式火災検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばトンネル内の壁面や天井にはトンネル内の火災を検出する火災検知器が複数一定間隔で設置され、各火災検知器はトンネル長手方向の両側区域、少なくとも隣接して配置される火災検知器までの区域の火災を検出している。このような火災検知器としては、炎からの光や放射熱を受ける受光素子を用いて火災を検出し、防災受信盤へ火災信号を送出する。
【0003】
火災の検出の方法としては、特定の波長帯域の受光エネルギーの出力レベルが閾値以上かを検出する方法や、複数の波長帯域の受光エネルギーの出力レベルの比較で火災判断する2波長式、3波長式などがある。火災検知器は設置位置に対して左右両側の火災を検出するために、左右別々の受光素子で火災を検出するようにしている。
【0004】
このような火災検知器は、車が頻繁に通るトンネル内に設置されるものであるから、受光素子が壊れたり汚れないように筐体内に納め、受光素子の前面に光を入射させる透光性窓を設けている。しかし、トンネル内では、車両から排出される煤煙、粉塵、土砂、凍結防止剤等の化学物質等の汚れの原因となる汚損原因物質が浮遊していることから、これらの物質が気流に乗って火災検知器に付着すると、受光素子の受光出力が低下する。
【0005】
そこで、火災検知器の透光性窓の外部に試験ランプを設け、例えば1日に1回といった定期試験時に発光させ、透光性窓内部の受光素子で受光させることで、透光性窓の汚損値、例えば減光率を検出して汚れに対する感度補償を行い、また汚れがあるレベル、例えば減光率75%に達すると汚損予告を出力し、更に火災検出能力が補完できないレベル、例えば減光率85%に達すると汚損警報を出力している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、試験動作により火災検知器の汚損値を検出するタイミングで、火災検知器の周辺を回転灯をもつ車両や熱源を持つ大型車両などが通過すると、火災検知器の試験ランプより大きいエネルギーを受け、汚損値が正確に検出されず、火災検知器の感度補正が正確に行えないという問題点があった。
【0007】
これにより汚損予告や汚損警報の出力が遅れ、実火災時に不作動となることが考えられた。また、たまたま試験時に人間等が検知器の透光性窓をふさいでいる場合などは、試験ランプからの光が全く受光できないため、汚損値が正確に検出されない問題も考えられる。
【0008】
本発明は、試験時の外乱光などによる汚損値の異常に対し適切に対応して正確な汚損値の検出を可能とするトンネル防災システム等の防災受信盤及び光学式火災検知器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明は、防災受信盤から引き出された伝送路に接続され、防災受信盤からの指示に基づいた試験動作により透光性窓の汚損値を検出する光学式火災検知器であって、試験動作により異常な汚損値を検出した場合に、防災受信盤にリトライを通知した後に再試験を行うリトライ処理部を備えたことを特徴とする。
【0010】
更にリトライ処理部は、再試験で異常な汚損値を検出しない場合は、受信盤に再試験で検出した汚損値を送信し、再試験を所定回数繰り返しても異常な汚損値を検出する場合は、受信盤に異常終了を通知する。
【0011】
このように火災検知器でリトライを行うことによって、火災検知器の周辺を回転灯をもつ車両や熱源を持つ大型車両などが通過したときの異常な汚損値を取込むことが回避され、外乱光などに影響されずに汚損値を正確に検出でき、また火災検知器の感度補正が正確に行える。
【0012】
一方、本発明は、伝送路を介して光学式火災検知器を複数接続し、試験動作の指示により光学式火災検知器に設けている透光性窓の汚損値を受信して汚れを判断する防災受信盤であって、試験動作の指示から所定時間内に、光学式火災検知器から汚損値を受信しない場合に試験動作を終了し、光学式火災検知器からリトライの通知を受けた場合に試験動作の終了を回避することを特徴とする。更に防災受信盤は、光学式火災検知器から受信した汚損値を格納する記憶部を備え、試験動作の指示により光学式火災検知器から今回受信した汚損値と記憶部に格納されている前回受信した汚損値との差が所定値を越えた場合に、光学式火災検知器に再試験を指示し、再試験により受信した汚損値を記憶部に格納する。
【0013】
ここで火災検知器の試験は防災受信盤からの指示で行っており、汚損値の異常を検出した際に、再試験を検知器単独で繰り返すと、防災受信盤はそのあいだ汚損値の受信待ちとなり、タイムオーバーによりエラーとなることから、これを防止するため、防災受信盤にリトライを行う旨を通知して例えばオーバータイムの監視タイマ等をリセットして、再試験の繰り返しによる防災受信盤側への悪影響を防ぐ。
【0014】
また、本発明は、防災受信盤から引き出された伝送路に光学式火災検知器を複数接続し、防災受信盤からの試験動作の指示により光学式火災検知器が透光性窓の汚損値を検出する防災監視システムであって、光学式火災検知器は、試験動作により異常な汚損値を検出した場合に、防災受信盤にリトライを通知した後に再試験を行い、防災受信盤は、試験動作の指示から所定時間内に、光学式火災検知器から汚損値を受信しない場合に試験動作を終了し、光学式火災検知器からリトライの通知を受けた場合に試験動作の終了を回避することを特徴とする。
【0015】
更に光学式火災検知器は、再試験で異常な汚損値を検出しない場合は、受信盤に再試験で検出した汚損値を送信し、再試験を所定回数繰り返しても異常な汚損値を検出する場合は、受信盤に異常終了を通知し、防災受信盤は、光学式火災検知器から異常終了の通知を受けた場合に試験動作を終了する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるトンネル用の防災監視システムの概略構成の説明図である。図1において、監視室などに設置された防災受信盤1からはトンネル4側に対し伝送路2が引き出されており、この伝送路2に対し本発明の火災検知器3をトンネル4の長手方向の一定間隔Lごとに設置している。
【0017】
火災検知器3はトンネル4の車道のトンネル壁面4aもしくは天井面に設置され、各火災検知器3はトンネル長手方向に沿った両側の区画を監視している。このため、ある区画で車両事故などにより火災が発生して火源Fが発生すると、この区画は両側に位置する火災検知器3が重複して監視しており、火源Fの両側にある2台の火災検知器3が火災を検出して防災受信盤1に火災検出信号を送る。
【0018】
これを受けて防災受信盤1では火災検知器の火災検出信号から火災の発生した区画を判定し、例えばトンネル4の天井面側に設置している水噴霧設備の水噴霧ヘッドを火災の発生した区間について水噴霧自動弁を起動制御して消火用水を散布する。
【0019】
図2は図1の防災監視システムの詳細構成のブロック図である。図2において、防災受信盤1には主制御部5が設けられ、主制御部5に対しては伝送制御部6が設けられている。伝送制御部6からはトンネル4に対し伝送路2が引き出され、トンネル4内に設置した複数の火災検知器3を接続している。またトンネル4内の伝送路2の途中には中継増幅盤7が設けられ、防災受信盤1と火災検知器3との間の伝送信号の中継増幅を行っている。
【0020】
防災受信盤1の主制御部5に対しては、バスを介して操作表示制御部8が設けられ、この操作表示制御部8に対しては表示部9、操作部10及び音響部11を接続している。また主制御部5には例えばSRAMなどを使用した記憶部12とリトライ処理部13が設けられる。更に主制御部6に対してはバスを介してプリンタ14が設けられ、防災受信盤1の監視制御に必要な各種のデータをプリントアウトできるようにしている。
【0021】
また、主制御部5に対しては、通信制御部15を介して外部のCRT16が接続されており、防災受信盤1の監視制御に必要な各種の受信情報をCRT16上に表示できるようにしている。
【0022】
主制御部5には、記憶部12とリトライ処理部13の機能が設けられる。記憶部12には、防災受信盤1からの試験コマンドによる指示で火災検知器3側で例えば1日1回行われる定期試験によって検出された透光性窓の汚損度合いを示す汚損アナログ値信号が履歴データとして記憶される。
【0023】
リトライ処理部13は、火災検知器3から送信された汚損アナログ値信号の異常を判断して火災感知器に試験コマンドを再度送って再試験を指示する。このため受信した汚損値が異常の場合には、予め定めたリトライ回数を上限として正常な汚損値が受信されるまで、繰返し火災検知器に試験動作を行わせる。
【0024】
この汚損アナログ値信号が異常と判断するのは、後述するように、試験時に火災検知器に設けた試験光源を点滅させて、透光性窓を介して検知器内部の受光センサで受光量を測定して透光性窓の汚れ具合を測定した際に、その受光量が透光性窓の汚れていない初期状態からの初期受光量よりも多い場合である。
【0025】
これは、試験光源を点滅させて受光量を測定している際に、車両などから発せられる外乱光を火災検知器が受光した影響により、受光量が初期値より多くなるためである。本発明は、このような異常な受光量が得られた場合には、試験異常と判断し、試験結果を無効とし、再度試験コマンドを送信して再試験を行う。
【0026】
その結果、火災検知器の周辺を回転灯をもつ車両や熱源を持つ大型車両などが通過したときの異常な汚損アナログ値信号が記憶部12に履歴データとして格納されてしまうことがなく、外乱光に影響されずに汚損アナログ値信号を正確に検出でき、また火災検知器3側におけるの感度補正が正確にできる。
【0027】
更にリトライ処理部13は、異常値を検出しないが、今回の試験で受信した汚損アナログ値信号と前回の試験で受信した汚損アナログ値信号との差が所定値を越えて変化した時に、今回の汚損アナログ値信号を無効とし、火災感知器に再試験を指示して得た汚損アナログ値信号を有効とする。
【0028】
このため汚損アナログ値信号は正常範囲にあるが、前回の試験結果に対する変化が大きすぎる場合には、外乱光の影響を受けた可能性が高いことから、念のためリトライ処理により再試験を行い、その結果得られた汚損アナログ値信号を有効として記憶部12に履歴データとして記憶する。
【0029】
図3はトンネル内の火災を検出する火災検知器の正面図である。図3において、本発明の火災検知器3はカバー3aと本体3bで構成され、カバー3aの左右に形成された傾斜面のそれぞれに透光性窓18a,18bを配置し、透光性窓18a,18bの内部のそれぞれに2波長式の検知センサを内蔵している。 透光性窓18a,18bの上部には試験光源収納部19が設けられ、その下面左右位置に後の説明で明らかにする試験光源を設けている。本体3bに対しカバー3aは、3か所に設けた取付ネジ22により固定される。また火災検知器3に対する信号ケーブル21は防水コネクタ20により接続されている。
【0030】
このような本発明の火災検知器3は、別途準備された収納ボックスに取り付けられ、収納ボックスのフロントパネルから透光性窓18a,18b及び試験光源収納部19の部分をボックス前面に突出した度合いで、収納ボックスによりトンネル壁面に取り付けられる。
【0031】
図4は本発明の火災検知器3の内部構造の断面図である。図4において、火災検知器3はカバー3aと本体3bで構成され、内部にモールドカバー23を設けて仕切っている。本体3bに設けた防水コネクタ20のレセプタクル側からの信号線25は、モールドカバー23の下部に取り付けた避雷基板24にコネクタ接続される。
【0032】
モールドカバー23とカバー3aで形成される空間内には主回路基板26が固定されている。この主回路基板26にはカバー3aの傾斜面に配置している透光性窓18a,18bに相対して、センサ部28a,28bをほぼ45°の傾斜角をもって配置している。
【0033】
センサ部28a,28bのそれぞれには第1検知センサ29と第2検知センサ30が設けられており、この実施形態にあっては、これら第1検知センサ29及び第2検知センサ30のそれぞれの受光検知出力に基づいて火災による炎とそれ以外のノイズ放射源を識別する2波長方式により火災による炎を監視している。
【0034】
カバー3aから張り出された試験光源収納部19の下面両側には試験光源用窓31a,31bが設けられ、内蔵した試験光源の発光による試験光を対応した透光性窓18a,18bを介してセンサ部28a,28bの第1及び第2の検知センサ29,30に照射することで、透光性窓18a,18bの汚損度合いの検出を含む機能試験を判断できるようにしている。
【0035】
ここで第1検知センサ29は、有炎燃焼時にCO2 の共鳴放射による波長帯域である概ね4.5μmを中心波長とした狭帯域バンドパスフィルタ特性による放射光を検出する。これに対し第2検知センサ30は、概ね5.0〜7.0μmの帯域バンドパスフィルタ特性で得られた放射光の検出特性をもつ。
【0036】
具体的には火災検知器3の透光性窓18a,18bにサファイヤガラスを使用することで、7.0μmの波長を超える光をカットするハイカット特性を設定し、これによって透光性窓18a,18bを通った光を波長7.0μm以下として、第1及び第2検知センサ29,30に入射している。
【0037】
また第1検知センサ29自体の検出窓には中心波長4.5μmの狭帯域バンドパスフィルタ特性を構成する光学波長フィルタが設けられている。また第2検知センサ30の検出窓には波長5.0μm以上の光透過する広帯域バンドパスフィルタ特性を持つ光学波長フィルタが設けられている。
【0038】
したがって第1検知センサ29は、中心波長4.5μmの有炎燃焼時に発生するCO2 の共鳴放射による概ね4.5μmの狭帯域の光を検出する。これに対し第2検知センサ30は概ね5.0〜7.0μmのバンドパスフィルタとしての波長帯域の光を検出する。
【0039】
その結果、燃焼炎のスペクトル特性に対しノイズ放射源としての太陽光、トンネル内を走行する車両のエンジン加熱で生ずる300℃の低温放射体のスペクトル、更に人体のスペクトルに対し、正確に火災による炎を識別して検出できる。具体的には、燃焼炎とそれ以外のノイズ放射源である太陽光、車両のエンジンなどの低温放射体、人体等について、実験により第1検知センサ29と第2検知センサ30の各検出出力の相対比を求め、燃焼炎とノイズ放射源が識別可能な相対比の閾値を設定し、閾値を越えるような放射源を検出した場合に火災による炎と判断することで、ノイズ放射源と火災による炎を正確に識別することができる。
【0040】
このような第1検知センサ29と第2検知センサ30に対し、試験光源からの試験光による透光性窓18a,18bの汚損度合いの検出は、第1検知センサ29からの受光検知信号を用いて行う。したがって、この実施形態にあっては、第1検知センサ29が試験光検出用検知センサとなる。
【0041】
尚、試験光源からの試験光は、火災による炎と判断される擬似火災光であることから、試験時に試験光が第1検知センサ29の第2検知センサ30に対し照射されることで、機能が正常であれば火災による炎と判断されることになるため、火災検知器全体としての機能試験が行われることになる。
【0042】
図5は本発明による火災検知器の回路ブロック図である。図5において、火災検知器3には信号処理部32が設けられ、信号処理部32に対し右側検知部33aと左側検知部33bを設けている。右側検知部33aにはセンサ部28aが設けられ、透光性窓18aを介して所定の監視区域からの光を入射して監視している。センサ部28aからの受光検知信号は、増幅部34aで増幅された後、A/D変換器35aでデジタルデータに変換され、信号処理部32に取り込まれている。
【0043】
また右側検知部33aには試験光源制御部37aが設けられ、防災受信盤1から右側試験コマンドを受信した際に試験光源制御部37aを動作し、例えば白熱ランプを使用した試験光源36aを燃焼炎のちらつきと同様の例えば2Hzの周波数で点滅または明滅して生成した試験光を試験光源用窓31aを介して投光し、この試験光を透光性窓18aを介してセンサ部28aで受光するようにしている。
【0044】
このような右側検知部33aの構成は左側検知部33bについても同様であり、センサ部28b、増幅部34b、A/D変換器35b、試験光源36b及び試験光源制御部37bを備えている。
【0045】
信号処理部32は伝送制御部38を介して防災受信盤1と接続される。伝送制御部38に対しては、アドレス設定部39によって火災検知器3に固有なアドレスが設定されている。防災受信盤1は例えば一定の時間間隔で順番に火災検知器のアドレスを指定して検出データの応答要求のコマンド送信を行っており、伝送制御部38はコマンド信号のアドレスから自己アドレスの一致を判別すると、受信したコマンドデータを信号処理部32に引き渡す。
【0046】
信号処理部32は受信コマンドに従って例えば火災や試験に伴うデータを伝送制御部38を介して防災受信盤1側に送るようになる。また信号処理部32にはEEPROMなどの不揮発メモリを使用した記憶部40が設けられており、火災検知器3の火災監視に必要な初期値データや試験時に得られた透光性窓18a,18bの汚損度合いを示すアナログ値データなどを記憶できるようにしている。
【0047】
信号処理部32には火災判定部41及び試験処理部42の機能が設けられる。火災判定部41は、センサ部28aから出力される受光検知信号に基づいて火災の判定を行う。具体的には、図4に示した第1検知センサ29と第2検知センサ30の受光検知信号の相対比に基づいた火災判定を行う。
【0048】
試験処理部42は、防災受信盤1から試験実行コマンドを受信した際に動作し、例えば右側検知部33aに対する右側試験実行コマンドの受信を例にとると、試験光源制御部37aを動作して試験光源36aを例えば2Hzで2秒間に亘りパルス駆動し、この試験光源36aの制御で生成された試験光を試験光源用窓31aを介して投光し、透光性窓18aを通してセンサ部28aで検出し、第1の検知センサ29の受光検知信号を増幅部34aで増幅した後、A/D変換器35aで取り込む。この受光検知信号は、試験光の変化に同期した2Hzで変化する信号であり、0Vを中心に受光強度に応じた正負の振幅変化をもっている。
【0049】
この試験光の受光により得られた受光検知信号に基づき、試験処理部42は透光性窓の汚損度合いを検出し、この透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号を伝送制御部38により防災受信盤1に送信する。また試験処理部42は、試験動作で得られた透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値信号を記憶部40に記憶する。
【0050】
試験処理部42は、透光性窓の汚損度合いを示すアナログ値データとして、透光性窓18a,18bの汚れ具合による試験光の減光を表す減光率を算出する。この減光率を算出するため、例えば設置前の透光性窓に汚れのない度合いで検出した試験光の受光検知信号の振幅を初期値として記憶部40に記憶している。
【0051】
したがって、トンネル設置後の試験時にあっては、試験動作により得られた受光検知信号の振幅検出値と、記憶部40に記憶している受光検知信号の振幅初期値とにより、
減光率=100−(振幅検出値/振幅初期値)×100 [%]
として汚損度合いを示す減光率を算出する。また汚損度合いを表すパラメータとしては、減光率以外に透過率を
透過率=(振幅検出値/振幅初期値)×100 [%]
として算出してもよい。実際の汚損度合いの監視にあっては、減光率が汚れの度合いに比例関係にあることから、減光率の算出が望ましい。
【0052】
また試験処理部42は、算出された減光率が100%を越える異常値を示した場合には、外乱光による誤検出と見做して異常値信号を送信する。この異常値信号は、例えば汚損アナログ値信号を8ビットデータとすると、全ビットを1とした減光率255%を示す信号を使用する。
【0053】
尚、試験処理部42で透光性窓18a,18bの汚損度合いを求める際には、増幅部34a,34bの感度はその時点の補償された感度ではなく、記憶部40に記憶している受光検知信号の振幅初期値を検出した時と同じ感度(初期感度)に戻した度合いで試験動作を行わせることになる。
【0054】
図6は図5の火災検知器3における火災検知器処理の概略フローチャートである。この火災検知器3の処理動作は、ステップS1で火災監視処理を行い、この状態でステップS2で防災受信盤1からの試験指令があるか否かチェックし、もし試験指令があれば、ステップS3の試験処理に進む。
【0055】
この試験処理は、本発明で対象としている透光性窓18a,18bの汚損度合いの算出を含む機能試験と同時に、算出された汚損度合いに基づいて感度の低下を補償するように増幅部34a,34bの感度切換えを行う汚損補償処理が含まれる。
【0056】
図7は図8のステップS3の火災検知器における試験処理の詳細を示したフローチャートである。通常、防災受信盤1は例えば1日に1回の予め定められた時間の定期試験の再に火災検知器3側に対し検知器番号(検知器アドレス)を順番に指定しながら試験実行コマンドを送信する。この試験実行コマンドは右側試験実行コマンド及び左側試験実行コマンドの順番に送られる。
【0057】
図7において、ステップS1で防災受信盤1からの右側試験コマンドを受信すると、ステップS2で信号処理部32が試験処理部42を起動する試験モードを設定し、続いてステップS3で右側検知部33aの増幅部34aの感度を初期状態(振幅初期値を記憶した状態)に戻す感度補償のリセットを行うよう感度切換制御信号を出力する。
【0058】
次にステップS4で試験光源制御部37aを起動して試験光源36aを例えば2Hzで明滅する右側試験光源の点滅制御を行い、試験光を生成する。この状態でセンサ部28aは試験光を透光性窓18aを通して受光しており、増幅部34aから得られた受光検知信号をA/D変換器35aで取り込んで受光データを読み込む。
【0059】
受光データの読込みが済んだならば、ステップS6で右側試験光源の消灯制御を行う。続いてステップS7で、ステップS5で読み込んだ受光データから算出した振幅検出データと記憶部40に記憶している振幅初期値データとに基づき、汚損状態を示すアナログ値データとして例えば減光率を算出し、ステップS8で算出した減光率を記憶部40に順次記憶する。
【0060】
なお減光率の算出で異常であった場合は減光率ではなく算出が異常であったことを記憶する。
【0061】
続いて、ステップS9で、算出した減光率を伝送制御部38を介して防災受信盤1に送信する。この一連の試験処理が済むと、ステップS10で算出した減光率に基づいた感度補償処理を行うことで、右側検知部33aの試験処理を終了する。
【0062】
感度補償としては、例えば算出した減光率に基づいて火災検知器として感度の低下を検出した際に、感度切換制御信号により増幅部34aの増幅度を増加し、感度切換えする処理を行う。尚、減光率が感度の切換えを必要としない範囲の場合には、試験前の感度に戻すよう感度切換制御信号を出力する。
【0063】
続いてステップS11で左側試験処理を行う。この左側試験処理は、ステップS1〜S10の右側試験処理と同じ処理を繰り返すことから、その内容は省略している。このようにして右側検知部33a及び左側検知部33bの試験によって各透光性窓18a,18bの汚損度を示す減光率が防災受信盤1側に送られ、且つ火災検知器自身で記憶されることになる。
【0064】
防災受信盤は、汚損アナログ値を受信して予め決められた汚損予告値及び汚損警報値と比較し、閾値を越えていた場合は汚損警報を出力する。
【0065】
尚、防災受信盤で汚損アナログ値信号の異常値を受信した場合のリトライ処理に基づく右側又は左側試験コマンドに対しても同様に試験処理を行う。また試験光の発光により正常に火災判断がなされた場合には、火災信号も防災受信盤に対し減光率と一緒に、または別のタイミングで送られることになる。
【0066】
図8は、図5の火災検知器3を対象とした図2の防災受信盤1における主制御部5による定期試験処理のフローチャートである。この定期試験処理は、例えばタイマ監視などにより1日1回、予め決められた時刻に起動する。
【0067】
また定期試験処理の際には、図5の火災検知器3に対し右側試験実行コマンドと左側試験実行コマンドを順番に発行して、右側検知部33a及び左側検知部33bによる汚損アナログ値信号を受信する。図8のフローチャートにあっては片側の検知部の試験処理を例にとっているが、実際には同じ感知器番号の指定で右側検知部33a及び左側検知部33bの両方の試験処理が行われることになる。
【0068】
図8のフローチャートにおいて、まずステップS1で検知器番号xをx=1に初期化した後、ステップS2でリトライ回数を示すリトライカウントkをk=0に初期化し、ステップS3で検知器番号xに対し試験コマンドを送信し、試験動作を行って汚損アナログ値a[x]を得る。
【0069】
次にステップS4で、受信した汚損アナログ値a[x]が外乱光による異常を示す異常値としての減光率255%に一致するか否かチェックする。通常の試験時には、受信された汚損アナログ値a[x]は0〜100%の正常範囲にあることから、ステップS5に進む。
【0070】
ステップS5にあってはリトライカウントkの回数が1以上か否かチェックし、最初はk=0であることからステップS6に進み、今回の試験で受信した汚損アナログ値a[x]が前回の試験で受信して記憶している汚損アナログ値d[x][0]に対し例えば±30%を越えているか否かチェックする。
【0071】
この前回の試験結果に対する変動が±30%以内に収まっていれば、ステップS7で記憶部12に今回の試験で受信した汚損アナログ値a[x]を履歴データd[x][0]として格納する処理を行う。
【0072】
例えば履歴データとして3回分の履歴データを格納している場合を例にとると、履歴データd[x][0],d[x][1],d[x][2]があることから、履歴データの先頭に今回の汚損アナログ値a[x]を記憶し、前回、前々回の履歴データについては1つ後にずらし、一番古いデータは削除される。もちろん、実際の履歴処理にあっては30日或いは60日というように十分な日数の履歴データを保存することになる。
【0073】
ステップS7で履歴処理が終了すると、ステップS8で全検知器の試験終了の有無をチェックし、終了していない場合にはステップS9で感知器番号xを1つアップして再びステップS2に戻り、全検知器終了まで同じ処理を繰り返す。
【0074】
一方、試験中に火災検知器に外乱光が加わって、異常値とはならないが汚損アナログ値が正常範囲内で大きく変動した場合の処理を説明する。この場合にはステップS6で、受信した汚損アナログ値a[x]が前回の汚損アナログ値d[x][0]に対し30%以上変動していた場合には、ステップS6からステップS10に進み、リトライ回数のカウントkをk=1にセットした後、再びステップS3に戻り、同じ検知器番号xの火災検知器に対し試験コマンドを発行して試験動作を行わせ、再度汚損アナログ値a[x]取得する。
【0075】
そしてステップS4で異常でなければ、ステップS5に進み、このときカウントk=1であることから、ステップS6をスキップしてステップS7に進み、リトライ処理による試験動作で得られた汚損アナログ値a[x]を有効なデータとして記憶部12に記憶する履歴処理を行う。
【0076】
このような汚損アナログ値a[x]が前回の試験結果に対し30%を越える変動を生じた場合には、念のために1回リトライ処理による再試験を行い、その結果得られた汚損アナログ値a[x]は例え30%を越える変動があったとしても、そのまま有効なデータとして記憶する。
【0077】
次に試験動作のタイミングで火災検知器の周辺を回転灯を持つ車両や熱源を持つ大型車両などが通過することによって異常な汚損アナログ値が検出された場合の処理を説明する。このように試験を行った感知器側で汚損アナログ値の異常が検知されると、火災検知器は減光率255%(8ビットデータで全ビット1)の異常値信号を送信してくる。
【0078】
そこで防災受信盤にあっては、ステップS4で火災試験により受信した汚損アナログ値a[x]が異常値255に一致するか否かチェックし、一致した場合にはステップS11に進み、リトライ回数のカウントkを1つアップしてk=1とした後、ステップS12で限度回数例えば5回に達したか否かチェックし、5回未満であればステップS3に戻り、同じ感知器番号xに対し試験コマンドを発行して再試験を行わせ、改めて汚損アナログ値a[x]を取得する。
【0079】
このステップS3,S11,S12のループでなるリトライ処理は最大4回行われ、その間にステップS4で異常判定が検出されなければ、ステップS5からステップS7に進み、再試験により得られた汚損アナログ値a[x]を履歴データとして格納する履歴処理を行う。
【0080】
またリトライカウントkがk=5となる5回目の限度回数に達すると、ステップS12からステップS8に進み、異常となっている汚損アナログ値の記憶部12に対する履歴処理は行わず、異常値を取込まないようにする。
【0081】
このため試験動作のタイミングで試験光源からのエネルギーより大きな外乱光を受けたとしても、リトライ処理によって外乱光に影響されずに汚損アナログ値を正確に検出して履歴データとして記憶し、また火災検知器における感度補正が正確にできる。
【0082】
図9は、火災検知器側でリトライ処理を行う本発明の他の実施形態を示した火災検知器のブロック図である。
【0083】
図9において、火災検知器3は図5の実施形態と同じ回路構成及び動作を行うものであるが、これに加えて信号処理部32にリトライ処理部44を新たに設けている。リトライ処理部44は、防災受信盤1からの試験コマンドによる試験動作により異常な汚損アナログ値を検出した場合に、防災受信盤1にリトライを通知した後に再度、試験処理部42に対し試験動作を行わせる。
【0084】
再試験の際にリトライ処理部44が防災受信盤1にリトライを通知する理由は、試験コマンドを発行した防災受信盤は火災検知器3から試験動作による結果として送信される汚損アナログ値信号の受信待ち状態にあり、この受信待ち状態は火災検知器3における試験動作時間に対応したタイマ監視でチェックされる。
【0085】
このためリトライ処理部44が再試験を1回行うと基本的に2倍の試験時間が掛かることとなり、防災受信盤1側にあっては汚損アナログ値信号の受信待ちがタイムオーバーとなってエラー終了することになる。このような防災受信盤1における受信待ちのタイムオーバーを防ぐため、リトライ処理部44は再試験に先立って防災受信盤1にリトライを通知する。
【0086】
このリトライの通知を受けた防災受信盤1にあっては、例えば汚損アナログ値信号の受信待ちを監視しているタイマをリセットして再起動することで、再試験中のタイムオーバーによるエラー終了を回避する。もちろん、リトライ処理部44は1回目の再試験で再度異常値が検出される場合には、同様に防災受信盤1にリトライ通知を行った後に試験処理部42に再試験を行わせ、例えばこのリトライ処理を最大4回繰り返し、5回目については感知器への異常終了を防災受信盤1に通知する。このリトライ失敗による異常通知は、減光率255%の異常値信号を送るようにすれば良い。
【0087】
更に火災検知器3の信号処理部32にあっては、リトライ処理部44で試験結果として異常値が検出された場合には、増幅部34a,34bに対する感度切替制御信号の出力は行わず、試験結果が正常範囲に戻ってリトライが成功して異常検出がなくなったときの汚損アナログ値信号に基づいた感度切替制御信号による増幅部34a,34bの感度切替えを行うことになる。
【0088】
なお、上記の実施形態は2つの検知センサで2波長帯域を監視して火災を判断する2波長方式の火災検知器を例にとるものであったが、本発明はこれに限定されず、1つの波長帯域を検知センサで監視する1波長方式や3波長以上の波長帯域を監視して火災を判断する火災検知器などについても同様に適用することができる。また、上記の実施形態にあっては、リトライの回数を限定せず、任意の回数でよく、設定変更可能であっても良い。また、本実施形態にあっては、火災検知器が異常と判断する原因は、試験時の受光量が初期値よりも多かった場合を示したが、例えば受光量が零だった場合など、通常得られる値以外は異常と判断しても良い。
【0089】
また上記の実施形態にあっては、火災検知器を設置して火災を監視する空間としてトンネルについてのみ説明したが、他の悪環境の空間、例えばゴミピットなどのプラントや工場、金属、石炭石油などの採掘孔などにおける火災監視にも適用できる。
【0090】
更に本発明はその目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、また上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0091】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、防災受信盤からの指示で火災検知器の試験動作が行われた際に、火災検知器の周辺を回転灯を持つ車両や熱源を持つ大型車両などが通過することによって、試験ランプよりも大きい光エネルギーを受けて異常な汚損値が検出された場合など、正常な汚損値が得られるまでの間、繰り返し火災検知器に試験動作を行わせるリトライ処理を行うことで、外乱光などに影響されずに試験動作によって汚損値を正確に検出して例えば履歴データとして記憶でき、また火災検知器にあっては正確な汚損値に基づいた最適な感度補正ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の概略ブロック図
【図2】防災受信盤側にリトライ処理部を設けた本発明の実施形態のシステムブロック図
【図3】本発明による火災検知器の正面図
【図4】本発明による火災検知器の内部構造の断面図
【図5】本発明による火災検知器の回路ブロック図
【図6】図5の火災検知器の処理動作のフローチャート
【図7】図6の試験処理の詳細を示したフローチャート
【図8】図2の防災受信盤の定期試験処理のフローチャート
【図9】リトライ処理部を設けた本発明の他の実施形態における火災検知器のブロック図
【符号の説明】
1:防災受信盤
2:伝送路
3:火災検知器
3a:カバー
3b:本体
4:トンネル
4a:トンネル壁面
5:主制御部
6:伝送制御部
7:中継増幅盤
8:操作汚損表示制御部
9:表示部
10:操作部
11:音響部
12:記憶部
13,44:リトライ処理部
14:プリンタ
15:通信制御部
16:CRT
18a,18b:透光性窓
19:試験光源収納部
20:防水コネクタ
21:信号ケーブル
22:取付ネジ
23:モールドカバー
24:避雷基板
25:信号線
26:主回路基板
28a,28b:センサ部
29:第1検出センサ
30:第2検出センサ
31a,31b:試験光源用窓
32:信号処理部
33a:右側検知部
33b:左側検知部
34a,34b:増幅部
35a,35b:A/D変換器
36a,36b:試験光源
37a,37b:試験光源制御部
38:伝送制御部
39:アドレス設定部
40:記憶部
41:火災判定部
42:試験処理部
Claims (6)
- 防災受信盤から引き出された伝送路に接続され、前記防災受信盤からの指示に基づいた試験動作により透光性窓の汚損値を検出する光学式火災検知器に於いて、試験動作により異常な汚損値を検出した場合に、前記防災受信盤にリトライを通知した後に再試験を行うリトライ処理部を備えたことを特徴とする光学式火災検知器。
- 請求項1記載の光学式火災検知器に於いて、前記リトライ処理部は、前記再試験で異常な汚損値を検出しない場合は、前記受信盤に前記再試験で検出した汚損値を送信し、前記再試験を所定回数繰り返しても異常な汚損値を検出する場合は、前記受信盤に異常終了を通知することを特徴とする光学式火災検知器。
- 伝送路を介して光学式火災検知器を複数接続し、試験動作の指示により前記光学式火災検知器に設けている透光性窓の汚損値を受信して汚れを判断する防災受信盤に於いて、前記試験動作の指示から所定時間内に、前記光学式火災検知器から汚損値を受信しない場合に前記試験動作を終了し、前記光学式火災検知器からリトライの通知を受けた場合に前記試験動作の終了を回避することを特徴とする防災受信盤。
- 請求項3記載の防災受信盤に於いて、前記光学式火災検知器から受信した汚損値を格納する記憶部を備え、前記試験動作の指示により前記光学式火災検知器から今回受信した汚損値と前記記憶部に格納されている前回受信した汚損値との差が所定値を越えた場合に、前記光学式火災検知器に再試験を指示し、前記再試験により受信した汚損値を前記記憶部に格納することを特徴とする防災受信盤。
- 防災受信盤から引き出された伝送路に光学式火災検知器を複数接続し、前記防災受信盤からの試験動作の指示により前記光学式火災検知器が透光性窓の汚損値を検出する防災監視システムに於いて、
前記光学式火災検知器は、前記試験動作により異常な汚損値を検出した場合に、前記防災受信盤にリトライを通知した後に再試験を行い、
前記防災受信盤は、前記試験動作の指示から所定時間内に、前記光学式火災検知器から汚損値を受信しない場合に前記試験動作を終了し、前記光学式火災検知器からリトライの通知を受けた場合に前記試験動作の終了を回避することを特徴とする防災監視システム。 - 請求項5記載の防災監視システムに於いて、
前記光学式火災検知器は、前記再試験で異常な汚損値を検出しない場合は、前記受信盤に前記再試験で検出した汚損値を送信し、前記再試験を所定回数繰り返しても異常な汚損値を検出する場合は、前記受信盤に異常終了を通知し、
前記防災受信盤は、前記光学式火災検知器から異常終了の通知を受けた場合に前記試験動作を終了することを特徴とする防災監視システム。
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