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JP2637637B2 - 歩行型水田作業機 - Google Patents

歩行型水田作業機

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Publication number
JP2637637B2
JP2637637B2 JP14281691A JP14281691A JP2637637B2 JP 2637637 B2 JP2637637 B2 JP 2637637B2 JP 14281691 A JP14281691 A JP 14281691A JP 14281691 A JP14281691 A JP 14281691A JP 2637637 B2 JP2637637 B2 JP 2637637B2
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JP
Japan
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center float
center
state
fuselage
aircraft
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Application number
JP14281691A
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JPH04370009A (ja
Inventor
光夫 信田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH04370009A publication Critical patent/JPH04370009A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型田植機や歩行型
直播機等の歩行型水田作業機において、機体下部の左右
中央に機体後部から機体前部に亘って配置されているセ
ンターフロートの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】歩行型水田作業機の一例である歩行型田
植機においては、例えば実開昭60−125813号公
報に開示されているようなセンターフロートの支持構造
を備えているものがある。この構造ではセンターフロー
ト(前記公報の図1の6)がその後部支点(前記公報の
図1の29)周りに上下揺動自在に連結され、センター
フロートの前部はガイド部材によりセンターフロートの
前部が左右に振れたり、左右にローリングしたりしない
ように機体に連結されている。つまり、センターフロー
トはその後部支点周りに上下揺動可能であるが、左右に
はローリングできない支持構造となっている。
【0003】この構造により左右の車輪が実際に接地し
て走行する耕盤に凹凸が在って機体が左右に傾きかけて
も、機体に対してセンターフロートが左右に揺動しない
ので田面に対するセンターフロートの浮力による踏ん張
りにより、機体は田面に対して左右並行な状態に維持さ
れるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように田面に対
する機体の左右の傾きがセンターフロートの踏ん張りに
より修正されるのは、機体前後方向において機体とセン
ターフロートとが略平行な通常の植付行程時(第1状態
に相当)であり、センターフロートの下面の略全面が田
面に接地している状態である。
【0005】これに対し、一回の植付行程が終了して機
体が畦際に達すると機体の後側に位置する作業者は、機
体後部の操縦ハンドルを持って機体後部を持ち上げて畦
際にて機体を旋回させる。このように機体後部を持ち上
げるのは、機体後部の植付アーム等が旋回時に田面を掻
いて行かないようにする為である。このように機体後部
を持ち上げると、センターフロートの後部が浮き上がり
センターフロートの前部のみが田面に接地するような状
態になる。このように、センターフロートの接地面積が
極端に小さくなると浮力も小さくなるので、センターフ
ロートの踏ん張り作用は生じず、耕盤の凹凸により機体
が左右に傾いてしまう。そして、畦際の耕盤は一般に水
田の中央部の耕盤よりも荒れて凹凸が激しい場合が多い
ので、畦際での旋回時には機体が左右に傾く度合いが大
きい。
【0006】従来の構造では、センターフロートは機体
に対してローリングしないので、このような場合にセン
ターフロートは機体と一体で左右に傾くことになる。従
って畦際での旋回時には、機体及びセンターフロートが
繰り返して左右に傾きながら進行して行くような状態と
なり、特にセンターフロート前部の右又は左部が田面の
凹凸に関係なく田面内に交互に深く入り込みながら進行
して行くような状態となる。これにより、センターフロ
ート前部の右又は左部の泥押しが激しいものになり畦際
の田面が荒れてしまうので、この後に行う畦際での植付
作業が行い難くなってしまう。本発明は歩行型水田作業
機において機体後部を持ち上げて旋回操作を行った場合
に、センターフロートの前部にて田面を極力荒らさない
ように構成することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな歩行型水田作業機において、次のように構成するこ
とにある。つまり、 〔1〕機体下部の左右中央に、縦長のセンターフロート
をその後部支点周りに上下揺動自在、且つ、左右にロー
リング自在に連結すると共に、機体前後方向にてセンタ
ーフロートと機体とが略平行な第1状態においてセンタ
ーフロートの左右のローリングを規制し、且つ、センタ
ーフロートの前部と機体の前部とが互いに接近する第2
状態においてセンターフロートの左右のローリングを許
す規制機構を設けてある。
【0008】〔2〕機体下部の左右中央に、縦長のセン
ターフロートをその後部支点周りに上下揺動自在、且
つ、左右にローリング自在に連結して、左右の走行用の
車輪を互いに逆方向に上下駆動するアクチュエータと、
田面に接地追従する前記センターフロートに対する機体
の左右の傾きに基づき機体が田面に対して左右平行とな
るようにアクチュエータを作動させるローリング制御手
段とを備えると共に、機体前後方向にてセンターフロー
トと機体とが略平行な第1状態においてセンターフロー
トの左右のローリングを規制し、且つ、センターフロー
トの前部と機体の前部とが互いに接近する第2状態にお
いてセンターフロートの左右のローリングを許す規制機
構を設けてある。
【0009】
【作用】〔I〕前項〔1〕のように構成すると、水田の
中央付近での通常の作業走行状態においては、例えば図
4に示すように機体前後方向においてセンターフロート
9と機体とが略平行な状態(第1状態に相当)となって
おり、センターフロート9の下面の略全面が田面Gに接
地している。この状態においては、規制機構の作用によ
りセンターフロート9が機体に対して左右にローリング
できない状態か、又はローリングできたとしてもその範
囲が狭い状態となっている。つまり、センターフロート
9が機体と略一体で左右にローリングする状態となる。
これにより、左右の車輪3a,3bが走行する耕盤に凹
凸が在って機体及びセンターフロート9が左右に傾こう
としても、センターフロート9に作用する浮力によりセ
ンターフロート9が踏ん張るので、機体も田面Gと左右
平行な状態に維持されるのである。
【0010】以上の作業走行状態から機体が畦際に達す
ると、作業者は作業を一時停止して操縦ハンドル6を持
って機体の後部を田面Gより持ち上げる。このような操
作を行うと機体前部が下がるので、機体前部とセンター
フロート9の前部とが互いに接近する(第2状態に相
当)。これにより、前述の規制機構の作用が消えてセン
ターフロート9が機体に対して自由にローリングできる
状態となる。従って、この状態で畦際での旋回を行った
場合、機体が左右に傾いてもセンターフロート9はこれ
に関係なく自由にローリングして田面Gに接地追従して
行こうとする。これにより、センターフロート9の前部
が田面G内に部分的に深く入り込んで泥を押してしまう
ようなことがなく、田面G上の泥はセンターフロート9
の前部の右又は左部の下面から反対側に抜け易くなるの
である。
【0011】〔II〕前項〔2〕のように構成してロー
リング制御手段を装備すると、機体前後方向にてセンタ
ーフロートと機体とが略平行な状態(第1状態に相当)
となる作業走行状態においては、規制機構の作用により
センターフロートが機体に対して左右にローリングでき
ない状態か、又はローリングできたとしてもその範囲が
狭い状態となっている。つまり、センターフロートが機
体と略一体で左右にローリングする状態となる。このよ
うに、センターフロートが機体に対して少ししかローリ
ングできなければ、田面に接地追従するセンターフロー
トに対して機体が左右に傾いても、ローリング制御手段
により左右の車輪が互いに逆方向にゆっくりとしか上下
駆動されない。従って、作業走行状態においてはローリ
ング制御手段による左右の車輪の逆方向の上下駆動及
び、センターフロートに働く浮力によるセンターフロー
トの踏ん張りにより機体が田面と左右平行な状態に維持
されるのである。
【0012】以上の作業走行状態から機体が畦際に達す
ると、作業者は作業を一時停止して操縦ハンドルを持っ
て機体の後部を田面より持ち上げる。このような操作を
行うと機体前部が下がるので、機体前部とセンターフロ
ートの前部とが互いに接近する(第2状態に相当)。こ
れにより、前述と同様に規制機構の作用が消えて、セン
ターフロートが前述の作業走行状態よりも大きな範囲に
亘りローリング可能になる。つまり、ローリング制御手
段が敏感に作動して左右の車輪を逆方向に素早く上下駆
動する状態となる。従って、この状態で畦際での旋回を
行った場合、機体が左右に傾いても前述と同様にセンタ
ーフロートは、自由にローリングして田面に接地追従し
て行こうとする。これにより、センターフロートの前部
が田面内に部分的に深く入り込んで泥を押してしまうよ
うなことがなく、田面上の泥はセンターフロートの前部
の右又は左部の下面から反対側に抜け易くなるのであ
る。そして、田面に接地追従するセンターフロートに対
して機体が左右に傾いた場合、ローリング制御手段によ
り左右の車輪が互いに逆方向に素早く上下駆動されて、
機体が田面に平行に維持されるのである。
【0013】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、機体後部
を持ち上げた畦際での旋回時にセンターフロートが自由
にローリングして田面に馴染んで行くようにして、セン
ターフロートによる泥押しを抑えることができた。これ
により、畦際付近の田面の荒れを抑えて畦際付近の整地
の手間を省くことができて、この後に行う畦際での作業
(植付作業や直播作業等)が行い易くなった。又、水田
中央付近での通常の作業走行状態においては、センター
フロートの浮力による踏ん張りにより、機体を田面に対
して左右並行な状態に維持しているので、従来の構造の
機能をそのまま残している。
【0014】請求項2のように構成すると、機体後部を
持ち上げた畦際での旋回時にセンターフロートが自由に
ローリングして田面に馴染んで行くようにして、センタ
ーフロートによる泥押しを抑えることができた。これに
より、畦際付近の田面の荒れを抑えて畦際付近の整地の
手間を省くことができて、この後に行う畦際での作業
(植付作業や直播作業等)が行い易くなった。そして、
畦際での旋回時にはローリング制御手段が働いて機体が
田面に対して平行に維持されるので、操縦ハンドルによ
る旋回操作も行い易くなるのである。又、水田中央付近
での通常の作業走行状態においては、センターフロート
の浮力による踏ん張り及びローリング制御手段による車
輪のゆっくりとした上下駆動により、機体を田面に対し
て左右並行な状態に維持しているので、従来の構造の機
能を略そのまま残している。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4及び図3に示すように、走行用のミッション
ケース1の左右両側に一対の伝動ケース2が横軸芯P1
周りに上下揺動自在に支持され、この伝動ケース2の端
部に走行用の車輪3a,3bが備えられて機体が支持さ
れている。機体後部には植付アーム4及び苗のせ台5等
で構成された苗植付装置と、操縦ハンドル6が備えられ
ると共に、機体下部の左右中央に縦長のセンターフロー
ト9が備えられて、歩行型水田作業機の一つである二輪
二条型式の歩行型田植機が構成されている。
【0016】以上の図4及び図3に示す歩行型田植機は
左右の車輪3a,3bを同方向に上下駆動する昇降制御
手段を装備すると共に、左右の車輪3a,3bを互いに
逆方向に自由に上下動可能にする機構を装備しており、
次にこの左右の車輪3a,3bの上下動構造について説
明する。図4及び図3に示すように、エンジン12支持
用のフレーム13内の前端に、単動型の第1油圧シリン
ダ18の後端が連結され、この第1油圧シリンダ18が
機体後方に向けられている。そして第1油圧シリンダ1
8のピストンロッド18aの先端にブラケット20が固
定されており、ブラケット20の縦軸芯P4周りに上下
一対の天秤アーム21が揺動自在に取り付けられてい
る。
【0017】そして、天秤アーム21がフレーム13左
右の長孔13aより外方に突出しており、天秤アーム2
1の左右両端と伝動ケース2の基部に固定された左右の
操作アーム2aとに亘って、左右一対の連係ロッド22
が架設連結されている。以上の構造により、第1油圧シ
リンダ18を伸縮操作すると左右の伝動ケース2及び車
輪3a,3bが同方向に上下動駆動されるのであり、ブ
ラケット20の縦軸芯P4周りに天秤アーム21が揺動
することにより、左右の伝動ケース2及び車輪3a,3
bが互いに逆方向に自由に上下動するのである。
【0018】次にセンターフロート9の支持構造につい
て説明する。図4及び図3に示すように、センターフロ
ート9は機体下部の左右中央において機体後部から機体
前部にまで亘っており、センターフロート9の機体前部
側が幅広に形成され、機体後部側が幅狭に形成されてい
る。そして、機体後部の操縦ハンドル6用の支持フレー
ム14に、上下揺動操作及び位置固定自在に操作レバー
7が取り付けられ、この操作レバー7の機体左右方向の
横軸芯P2周りに連結具8(後部支点に相当)が揺動自
在に連結されると共に、連結具8の機体前後方向の横軸
芯P3周りに揺動自在にセンターフロート9の後部が連
結されている。
【0019】これに対し機体前部においては図1及び図
2に示すように、ミッションケース1の前面上部に機体
前後向きの第1ピン10が固定されると共に、ミッショ
ンケース1の前面下部の機体左右方向の横軸芯P5周り
に上下揺動して、左右には揺動しない第2ピン11が備
えられている。そして、側面視U字状に折り曲げられた
ブラケット15がセンターフロート9の前部上面に固定
されており、このブラケット15にガイド部材16(規
制機構に相当)が連結されている。このガイド部材16
の上部に幅狭の第1長孔16a、下部に幅広の第2長孔
16bが機体上下向きに連ねて開孔されており、ブラケ
ット15にも機体上下向きの長孔15aが開孔されてい
る。
【0020】そして、第2ピン11がガイド部材16の
第2長孔16b及びブラケット15の長孔15aに亘っ
て挿入され、第1ピン10がガイド部材16の第1長孔
16aに挿入されている。以上の構造において、センタ
ーフロート9の後部は連結具8の作用により上下及び左
右に揺動自在であるが、センターフロート9の前部にお
いては第1及び第2ピン10,11の外径と、第1及び
第2長孔16a,16b、長孔15aの幅が略等しいも
のに設定されているので、この第1及び第2ピン10,
11の作用によりセンターフロート9の前部は左右に揺
動できないように規制されている。従って、図4に示す
状態(機体前後方向においてセンターフロート9と機体
とが略平行な第1状態)において、センターフロート9
全体が左右にローリングできないように設定されてい
る。しかし、ガイド部材16の第1及び第2長孔16
a,16bの融通作用及び第2ピン11の上下揺動作用
によって、センターフロート9全体が図4に示す機体後
部の横軸芯P2周りに上下揺動可能となっている。
【0021】次に、機体が田面Gから設定高さに維持さ
れるように左右の車輪3a,3bを同方向に上下駆動す
る昇降制御手段について説明する。図1及び図2に示す
ように、ミッションケース1の上部に第1油圧シリンダ
18用の第1制御弁28が配置されており、センターフ
ロート9のブラケット15の基部中央と第1制御弁28
の操作部28aとが、連係ロッド17及び揺動アーム1
9を介して連係されている。
【0022】以上の構造により、田面Gに接地追従する
センターフロート9に対して機体が上下動すると、連係
ロッド17等を介して第1制御弁28が操作される。こ
れにより、第1制御弁28からの作動油が第1油圧シリ
ンダ18に給排操作されて、機体が田面Gより設定高さ
に維持されるように、つまり苗の植付深さが設定値に保
たれるように左右の車輪3a,3bが同方向に上下駆動
されるのである。
【0023】この歩行型田植機において通常の植付走行
状態においては、図4に示すように機体前後方向におい
てセンターフロート9と機体とが略平行な状態(第1状
態に相当)となっており、センターフロート9の下面の
略全面が田面Gに接地している。この状態において、前
述のようにセンターフロート9に対して機体が上下動す
ると、左右の車輪3a,3bが同方向に上下駆動操作さ
れて機体が田面Gより設定高さに維持される。
【0024】そして、この状態においては図1に示すよ
うに、センターフロート9の前部において第1ピン10
がガイド部材16の第1長孔16aに位置し、第2ピン
11がガイド部材16の第2長孔16bに位置している
ので、前述のように第1及び第2ピン10,11の作用
によって、センターフロート9全体が機体に対して左右
にローリングできない状態となっている。つまり、セン
ターフロート9は機体左右方向において機体と略平行な
状態(図1の姿勢参照)にて、機体と一体で左右にロー
リングすることになる。
【0025】これにより、左右の車輪3a,3bが走行
する耕盤に凹凸が在って機体及びセンターフロート9が
左右に傾こうとしても、センターフロート9に作用する
浮力によりセンターフロート9が踏ん張るので、機体も
田面Gと左右平行な状態に維持される。そして、これに
伴って、図3に示す天秤アーム21が縦軸芯P4周りに
揺動して、左右の車輪3a,3bが互いに逆方向に上下
動して耕盤の凹凸に馴染んで行くのである。この場合、
センターフロート9が機体に対して全くローリングでき
ないように設定するのではなく、第1長孔16aを第1
ピン10よりも少し幅広に設定して、植付走行状態にお
いてセンターフロート9が僅かにローリングできるよう
に設定してもよい。
【0026】以上の植付走行状態から機体が畦際に達す
ると、作業者は植え付けを一時停止して操縦ハンドル6
を持って機体の後部を田面Gより持ち上げる。このよう
な操作を行うと機体前部が下がるので、機体前部とセン
ターフロート9の前部とが互いに接近する(第2状態に
相当)。これにより、図1に示す第1ピン10が上方の
第1長孔16aから下方の幅広の第2長孔16bに入り
込むので、この幅広の第2長孔16bの範囲において機
体に対し、センターフロート9が第2ピン11及び図4
の横軸芯P3周りに自由にローリングする。そして、こ
の後上がりの状態にて畦際での旋回を行い次の植付走行
状態に入るのである。
【0027】〔別実施例〕以上のように左右の車輪3
a,3bを同方向に上下駆動する昇降制御手段のみを装
備した歩行型田植機に対し、次にこの昇降制御手段に加
えて左右の車輪3a,3bを互いに逆方向に上下駆動す
るローリング制御手段を装備した歩行型田植機について
説明する。
【0028】図6に示すように、左の連係ロッド22に
ブラケット23が固定されており、このブラケット23
と第1油圧シリンダ18側のブラケット20とに亘っ
て、複動型の第2油圧シリンダ24(アクチュエータに
相当)が架設連結されている。この構造により例えば第
2油圧シリンダ24を伸張操作すると、左の伝動ケース
2及び車輪3aが下方に揺動操作される。そして、この
動作に連動し連係ロッド22を介して天秤アーム21が
図6において反時計方向に揺動操作されて、右の伝動ケ
ース2及び車輪3bが上方に揺動操作される。つまり、
第2油圧シリンダ24の伸縮操作により、左右の伝動ケ
ース2及び車輪3a,3bを互いに逆方向に上下駆動で
きるのである。
【0029】次に、昇降制御手段及びローリング制御手
段を装備した歩行型田植機におけるセンターフロート9
の支持構造について説明する。この場合、センターフロ
ート9の後部においては、図4の構造と全く同じく連結
具8により前後及び左右に揺動自在に連結されている。
機体前部においては、図5に示すように図1及び図2に
示す構造と同じ第1ピン10、第2ピン11、第1及び
第2長孔16a,16bを備えたガイド部材16、長孔
15aを備えたブラケット15等が備えられている。こ
の場合、第1ピン10よりもガイド部材16の第1長孔
16aの方が少し幅広に設定されている。
【0030】図5に示すように、ミッションケース1の
上部に第2油圧シリンダ24用の第2制御弁29が配置
されており、第2制御弁29の操作部29aとセンター
フロート9側のガイド部材16とが揺動式のベルクラン
ク25及び連係リンク26を介して連係されている。
又、図1及び図2の構造と同様にミッションケース1の
上部に第1油圧シリンダ用の第1制御弁28が配置され
ており、センターフロート9のブラケット15の基部中
央と第1制御弁28の操作部(図示せず)とが、連係ロ
ッド17及び揺動アーム19を介して連係されている。
【0031】この歩行型田植機における通常の植付走行
状態においても、前述の図4に示すように機体前後方向
においてセンターフロート9と機体とが略平行な状態
(第1状態に相当)となっており、センターフロート9
の下面の略全面が田面Gに接地している。この状態にお
いて、前述のようにセンターフロート9に対して機体が
上下動すると、左右の車輪3a,3bが同方向に上下駆
動操作されて機体が田面Gより設定高さに維持される。
【0032】そして、この状態においては図5に示すよ
うに、センターフロート9の前部において第1ピン10
がガイド部材16の第1長孔16aに位置し、第2ピン
11がガイド部材16の第2長孔16bに位置している
ので、第1ピン10と第1長孔16aの範囲内にて図5
に示す姿勢から、センターフロート9全体が機体に対し
左右に少ししかローリングできない状態となっている。
【0033】これにより、田面Gに接地追従するセンタ
ーフロート9に対して機体が左右に傾くと、ベルクラン
ク25等を介して第2制御弁29が少し操作される。こ
れにより第2制御弁29から作動油が抑えられた状態で
第2油圧シリンダ24に給排操作されて、機体が田面G
に対して左右平行となるように左右の車輪3a,3bが
互いに逆方向にゆっくりと上下駆動されるのである。そ
して、機体が大きく傾いた場合には機体と一緒にセンタ
ーフロート9も傾くので、第2油圧シリンダ24による
左右の車輪3a,3bの逆方向の上下駆動に加えて、セ
ンターフロート9に働く浮力によるセンターフロート9
の踏ん張りにより機体が田面Gと左右平行な状態に維持
されるのである。
【0034】以上の植付走行状態から機体が畦際に達す
ると、作業者は植え付けを一時停止して操縦ハンドル6
を持って機体の後部を田面Gより持ち上げる。このよう
な操作を行うと機体前部が下がるので、機体前部とセン
ターフロート9の前部とが互いに接近する(第2状態に
相当)。これにより、図5に示す第1ピン10が上方の
第1長孔16aから下方の幅広の第2長孔16bに入り
込むので、この幅広の第2長孔16bの範囲において機
体に対し、センターフロート9が前述の植付走行状態よ
りも大きな範囲に亘りローリングする。
【0035】従って、この後上がりの状態にて旋回を行
う際において、田面Gに接地追従するセンターフロート
9に対して機体が大きく左右に傾いた場合、ベルクラン
ク25等を介して第2制御弁29が大きく操作される。
これにより第2制御弁29からの作動油が第2油圧シリ
ンダ24に、前述の植付走行状態よりも大流量給排操作
されて、機体が田面Gに対して左右平行となるように左
右の車輪3a,3bが互いに逆方向に素早く上下駆動さ
れるのである。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降制御手段のみを装備している歩行型田植機
におけるセンターフロート前部付近の正面図
【図2】昇降制御手段のみを装備している歩行型田植機
におけるセンターフロート前部付近の側面図
【図3】昇降制御手段のみを装備している歩行型田植機
における左右の車輪の上下駆動構造を示す平面図
【図4】昇降制御手段のみを装備している歩行型田植機
の全体側面図
【図5】昇降制御手段及びローリング制御手段を装備し
ている歩行型田植機におけるセンターフロート前部付近
の正面図
【図6】昇降制御手段及びローリング制御手段を装備し
ている歩行型田植機における左右の車輪の上下駆動構造
を示す平面図
【符号の説明】
3a,3b 走行用の車輪 8 センターフロートの後部支点 9 センターフロート 16 規制機構 24 アクチュエータ G 田面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体下部の左右中央に、縦長のセンター
    フロート(9)をその後部支点(8)周りに上下揺動自
    在、且つ、左右にローリング自在に連結すると共に、機
    体前後方向にて前記センターフロート(9)と機体とが
    略平行な第1状態において前記センターフロート(9)
    の左右のローリングを規制し、且つ、前記センターフロ
    ート(9)の前部と機体の前部とが互いに接近する第2
    状態において前記センターフロート(9)の左右のロー
    リングを許す規制機構(16)を設けてある歩行型水田
    作業機。
  2. 【請求項2】 機体下部の左右中央に、縦長のセンター
    フロート(9)をその後部支点(8)周りに上下揺動自
    在、且つ、左右にローリング自在に連結して、左右の走
    行用の車輪(3a),(3b)を互いに逆方向に上下駆
    動するアクチュエータ(24)と、田面(G)に接地追
    従する前記センターフロート(9)に対する機体の左右
    の傾きに基づき機体が田面(G)に対して左右平行とな
    るように前記アクチュエータ(24)を作動させるロー
    リング制御手段とを備えると共に、機体前後方向にて前
    記センターフロート(9)と機体とが略平行な第1状態
    において前記センターフロート(9)の左右のローリン
    グを規制し、且つ、前記センターフロート(9)の前部
    と機体の前部とが互いに接近する第2状態において前記
    センターフロート(9)の左右のローリングを許す規制
    機構(16)を設けてある歩行型水田作業機。
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