JP2600040Y2 - 動釣合試験機 - Google Patents
動釣合試験機Info
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- JP2600040Y2 JP2600040Y2 JP1992044322U JP4432292U JP2600040Y2 JP 2600040 Y2 JP2600040 Y2 JP 2600040Y2 JP 1992044322 U JP1992044322 U JP 1992044322U JP 4432292 U JP4432292 U JP 4432292U JP 2600040 Y2 JP2600040 Y2 JP 2600040Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、供試体の軸心回りの不
釣り合い量を計測し、計測後に不釣り合い量を除去する
ようにした動釣合試験機に関する。
釣り合い量を計測し、計測後に不釣り合い量を除去する
ようにした動釣合試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】モータロータのような供試体の軸心回り
の不釣り合い量および不釣り合い位置を計測し、計測後
に不釣り合い位置を割出し、その後、ノッチ装置で供試
体を押圧してその割出し位置を位置決めしてからその押
圧を解除し、その後、ハンドで供試体を把持して搬送機
構で修正装置まで搬送し、修正装置上で供試体をクラン
プした後にカッタで不釣り合いを除去する動釣合試験機
が従来から知られている。以下でこの従来装置を従来例
1と呼ぶ。また、供試体の軸心回りの不釣り合い量およ
び不釣り合い位置を第1面および第2面で計測し、計測
後に第1面の不釣り合い位置を割出し、その後、搬送機
構で第1面の修正装置まで搬送し、第1面の修正装置上
で供試体をクランプした上でカッタで第1面の不釣り合
いを除去し、さらに、搬送機構で割出し機構まで供試体
を搬送して第2面の不釣り合い位置を割出し、その後、
第2面の修正装置まで搬送し、この第2面の修正装置上
で供試体をクランプした上でカッタで第2面の不釣り合
いを除去する動釣合試験機が従来から知られている。以
下でこの従来装置を従来例2と呼ぶ。
の不釣り合い量および不釣り合い位置を計測し、計測後
に不釣り合い位置を割出し、その後、ノッチ装置で供試
体を押圧してその割出し位置を位置決めしてからその押
圧を解除し、その後、ハンドで供試体を把持して搬送機
構で修正装置まで搬送し、修正装置上で供試体をクラン
プした後にカッタで不釣り合いを除去する動釣合試験機
が従来から知られている。以下でこの従来装置を従来例
1と呼ぶ。また、供試体の軸心回りの不釣り合い量およ
び不釣り合い位置を第1面および第2面で計測し、計測
後に第1面の不釣り合い位置を割出し、その後、搬送機
構で第1面の修正装置まで搬送し、第1面の修正装置上
で供試体をクランプした上でカッタで第1面の不釣り合
いを除去し、さらに、搬送機構で割出し機構まで供試体
を搬送して第2面の不釣り合い位置を割出し、その後、
第2面の修正装置まで搬送し、この第2面の修正装置上
で供試体をクランプした上でカッタで第2面の不釣り合
いを除去する動釣合試験機が従来から知られている。以
下でこの従来装置を従来例2と呼ぶ。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1の動釣合試験機にあっては、次のような問題がある。
ノッチ装置はハンドの把持動作と干渉するため、ハンド
で把持する前にノッチ装置による供試体の押圧を解除し
なくてはならず、折角位置決めしたにもかかわらずハン
ドで把持する際に微妙に供試体が動いてしまうことがあ
る。また、修正装置まで搬送した供試体を搬送機構から
解放して修正装置に受け渡し、しかる後に修正装置でク
ランプする構成であるため、計測装置で割出された供試
体の不釣り合い位置が微妙にずれることがある。
1の動釣合試験機にあっては、次のような問題がある。
ノッチ装置はハンドの把持動作と干渉するため、ハンド
で把持する前にノッチ装置による供試体の押圧を解除し
なくてはならず、折角位置決めしたにもかかわらずハン
ドで把持する際に微妙に供試体が動いてしまうことがあ
る。また、修正装置まで搬送した供試体を搬送機構から
解放して修正装置に受け渡し、しかる後に修正装置でク
ランプする構成であるため、計測装置で割出された供試
体の不釣り合い位置が微妙にずれることがある。
【0004】従来例2の動釣合試験機にあっては、計測
装置上および第1,第2修正装置上で従来例1と同様な
問題があるのに加えて、第2面の修正位置の割出し機構
でも同様な問題が発生する。すなわち、従来の割出し装
置は、一対のローラ上に供試体をセットし、ローラを回
転させて供試体の第2面の修正位置を割り出す構成であ
るため、供試体の起動,停止時の慣性力などで正確な割
り出しが難しい。したがって、各装置、機構上での微妙
なずれの集積誤差が大きくなり、精度のよい不釣り合い
修正ができず、1回の計測,修正工程では不釣り合い量
が十分に修正できないことがある。
装置上および第1,第2修正装置上で従来例1と同様な
問題があるのに加えて、第2面の修正位置の割出し機構
でも同様な問題が発生する。すなわち、従来の割出し装
置は、一対のローラ上に供試体をセットし、ローラを回
転させて供試体の第2面の修正位置を割り出す構成であ
るため、供試体の起動,停止時の慣性力などで正確な割
り出しが難しい。したがって、各装置、機構上での微妙
なずれの集積誤差が大きくなり、精度のよい不釣り合い
修正ができず、1回の計測,修正工程では不釣り合い量
が十分に修正できないことがある。
【0005】本考案の目的は、修正装置や割出し機構上
に供試体をセットする際に割出し位置のずれが発生しな
いようにした動釣合試験機を提供することにある。
に供試体をセットする際に割出し位置のずれが発生しな
いようにした動釣合試験機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、供試
体の軸心回りの不釣り合い量および不釣り合い位置を計
測し、計測後に前記不釣り合い位置を割出す計測手段
と、計測された前記不釣り合い量を除去すべく前記供試
体の外周面を切除する不釣合い修正手段と、前記供試体
を把持手段で把持し、前記計測手段と前記不釣合い修正
手段との間で前記供試体を搬送する搬送手段とを有する
動釣合試験機に適用される。そして上記目的は、前記把
持手段で把持された供試体を、把持手段と干渉すること
なく前記不釣り合い修正手段上で固定する修正位置固定
手段を修正手段に設けることにより達成される。請求項
2の考案は、供試体の不釣り合い修正を第1面と第2面
で行う動釣合試験機に適用される。そして上述の目的
は、第1面の修正後に第2面の修正位置を割りだす割出
し手段に、前記把持手段で把持された供試体を前記把持
手段と干渉することなくその割出し手段上で固定する割
出し位置固定手段を設けることにより達成される。
体の軸心回りの不釣り合い量および不釣り合い位置を計
測し、計測後に前記不釣り合い位置を割出す計測手段
と、計測された前記不釣り合い量を除去すべく前記供試
体の外周面を切除する不釣合い修正手段と、前記供試体
を把持手段で把持し、前記計測手段と前記不釣合い修正
手段との間で前記供試体を搬送する搬送手段とを有する
動釣合試験機に適用される。そして上記目的は、前記把
持手段で把持された供試体を、把持手段と干渉すること
なく前記不釣り合い修正手段上で固定する修正位置固定
手段を修正手段に設けることにより達成される。請求項
2の考案は、供試体の不釣り合い修正を第1面と第2面
で行う動釣合試験機に適用される。そして上述の目的
は、第1面の修正後に第2面の修正位置を割りだす割出
し手段に、前記把持手段で把持された供試体を前記把持
手段と干渉することなくその割出し手段上で固定する割
出し位置固定手段を設けることにより達成される。
【0007】
【作用】請求項1では、前記把持手段で把持された供試
体は、把持手段と干渉することなく前記不釣り合い修正
手段上で修正位置固定手段によって固定され、その状態
で修正される。したがって、把持手段で把持された位置
のまま不釣り合い修正手段にセットできる。請求項2で
は、第1面の修正が終了して前記把持手段で把持された
供試体は、前記把持手段と干渉することなく、第2面の
修正位置を割出す割出し手段上において割出し位置固定
手段によって固定される。したがって、把持手段で把持
された位置のまま割出し手段上にセットできるととも
に、割り出し後の供試体の位置を固定したまま把持手段
で把持でき、第2の修正手段上に正確に位置決めでき
る。
体は、把持手段と干渉することなく前記不釣り合い修正
手段上で修正位置固定手段によって固定され、その状態
で修正される。したがって、把持手段で把持された位置
のまま不釣り合い修正手段にセットできる。請求項2で
は、第1面の修正が終了して前記把持手段で把持された
供試体は、前記把持手段と干渉することなく、第2面の
修正位置を割出す割出し手段上において割出し位置固定
手段によって固定される。したがって、把持手段で把持
された位置のまま割出し手段上にセットできるととも
に、割り出し後の供試体の位置を固定したまま把持手段
で把持でき、第2の修正手段上に正確に位置決めでき
る。
【0008】
【実施例】図1〜図6により本考案に係る動釣合試験機
の一実施例を説明する。本実施例で使用される供試体
は、例えば図2に示すように、回転軸心回りに回転する
モータロータWであり、このモータロータWの本体MB
の外周面には図2(b)に示す通り8個のスロットSが
軸方向に形成され、本体MBの一端側にはコンミテータ
COMが設けられ、コンミテータCOMの端面からシャ
フトSH1が突設され、本体MBの他端面からもシャフ
トSH2が突設されている。図2に示すモータロータW
のようにある程度軸長があるときは、一方のシャフトS
H1側の点DP1での不釣合い(第1面の不釣合いと呼
ぶ)と、他方のシャフトSH2側の点DP2での不釣合
い(第2面の不釣合いと呼ぶ)をそれぞれ計測し,本体
MBの第1修正部CU1と第2修正部CU2をそれぞれ
切除して第1および第2面の不釣合いを修正しなくては
ならない。以下、図2に示す供試体Wの不釣合いを計測
して修正する動釣合試験機を図1〜図6により説明す
る。
の一実施例を説明する。本実施例で使用される供試体
は、例えば図2に示すように、回転軸心回りに回転する
モータロータWであり、このモータロータWの本体MB
の外周面には図2(b)に示す通り8個のスロットSが
軸方向に形成され、本体MBの一端側にはコンミテータ
COMが設けられ、コンミテータCOMの端面からシャ
フトSH1が突設され、本体MBの他端面からもシャフ
トSH2が突設されている。図2に示すモータロータW
のようにある程度軸長があるときは、一方のシャフトS
H1側の点DP1での不釣合い(第1面の不釣合いと呼
ぶ)と、他方のシャフトSH2側の点DP2での不釣合
い(第2面の不釣合いと呼ぶ)をそれぞれ計測し,本体
MBの第1修正部CU1と第2修正部CU2をそれぞれ
切除して第1および第2面の不釣合いを修正しなくては
ならない。以下、図2に示す供試体Wの不釣合いを計測
して修正する動釣合試験機を図1〜図6により説明す
る。
【0009】図1は動釣合い試験機の全体構成を示す平
面図であり、100は供試体Wを動釣合試験機に供給す
る供給装置、200は装置本体部である。装置本体部2
00は、供試体Wを旋回搬送する搬送装置210と、搬
送装置210で搬送されてきた供試体Wの不釣合いを計
測し、計測後に不釣り合い位置(修正位置)を所定方向
(本実施例では鉛直下方向)に割出す不釣合い計測装置
230と、不釣り合い位置を真下にしたまま搬送装置2
10で搬送されてきた供試体Wがセットされ、供試体W
を真下から切除するカッタを有する第1修正装置240
と、第1修正装置240で修正された後に搬送装置21
0で搬送されてきた供試体Wがセットされ、第2修正装
置270で修正すべき修正位置を真下に割出す割出し装
置250と、修正位置を真下にしたまま搬送装置210
で搬送されてきた供試体Wがセットされ、供試体Wを真
下から切除するカッタを有する第2修正装置270と、
第2修正装置270で修正された供試体Wの不釣り合い
を計測する最終計測装置290とを有する。
面図であり、100は供試体Wを動釣合試験機に供給す
る供給装置、200は装置本体部である。装置本体部2
00は、供試体Wを旋回搬送する搬送装置210と、搬
送装置210で搬送されてきた供試体Wの不釣合いを計
測し、計測後に不釣り合い位置(修正位置)を所定方向
(本実施例では鉛直下方向)に割出す不釣合い計測装置
230と、不釣り合い位置を真下にしたまま搬送装置2
10で搬送されてきた供試体Wがセットされ、供試体W
を真下から切除するカッタを有する第1修正装置240
と、第1修正装置240で修正された後に搬送装置21
0で搬送されてきた供試体Wがセットされ、第2修正装
置270で修正すべき修正位置を真下に割出す割出し装
置250と、修正位置を真下にしたまま搬送装置210
で搬送されてきた供試体Wがセットされ、供試体Wを真
下から切除するカッタを有する第2修正装置270と、
第2修正装置270で修正された供試体Wの不釣り合い
を計測する最終計測装置290とを有する。
【0010】供給装置100は、搬入された供試体Wを
図示右方に搬送するコンベア110と、コンベア110
の中央位置に設置され、図示P1からP2へ時計回転方
向に回転してコンベア110上の供試体Wを把持して装
置本体部200側へ搬入するとともに、図示P2からP
3へ時計回転方向に回転して、装置本体部200で試験
終了後の供試体Wをコンベア110上に搬出する搬入搬
出アーム120とを備えている。
図示右方に搬送するコンベア110と、コンベア110
の中央位置に設置され、図示P1からP2へ時計回転方
向に回転してコンベア110上の供試体Wを把持して装
置本体部200側へ搬入するとともに、図示P2からP
3へ時計回転方向に回転して、装置本体部200で試験
終了後の供試体Wをコンベア110上に搬出する搬入搬
出アーム120とを備えている。
【0011】搬送装置210は、放射状に延設されて不
図示のモータで回転駆動されるとともに、回転動作に連
動する不図示のカム機構により全体として昇降可能な6
本のアーム211a〜211fと、各アーム211a〜
211fの先端に設けられた図3に詳細を示すハンド装
置220とを備え、アーム211aは搬入部から計測装
置230まで供試体Wを搬送し、アーム211bは計測
装置230から第1修正装置240まで供試体Wを搬送
し、アーム211cは第1修正装置240から割出し装
置250まで供試体Wを搬送し、アーム211dは割出
装置250から第2修正装置270まで供試体Wを搬
送、アーム211eは第2修正装置270から計測装置
290まで供試体Wを搬送し、アーム211fは計測装
置290から搬入部まで供試体Wを搬送する。アーム2
11a〜211fは各装置間で往復回転運動するととも
に、各装置上に供試体Wをセットし、または各装置から
供試体Wを取り出すため昇降運動する。
図示のモータで回転駆動されるとともに、回転動作に連
動する不図示のカム機構により全体として昇降可能な6
本のアーム211a〜211fと、各アーム211a〜
211fの先端に設けられた図3に詳細を示すハンド装
置220とを備え、アーム211aは搬入部から計測装
置230まで供試体Wを搬送し、アーム211bは計測
装置230から第1修正装置240まで供試体Wを搬送
し、アーム211cは第1修正装置240から割出し装
置250まで供試体Wを搬送し、アーム211dは割出
装置250から第2修正装置270まで供試体Wを搬
送、アーム211eは第2修正装置270から計測装置
290まで供試体Wを搬送し、アーム211fは計測装
置290から搬入部まで供試体Wを搬送する。アーム2
11a〜211fは各装置間で往復回転運動するととも
に、各装置上に供試体Wをセットし、または各装置から
供試体Wを取り出すため昇降運動する。
【0012】図3はアーム211bに設けられたハンド
220装置を示し、このハンド装置220は、供試体W
をその周面で把持するために平行開閉運動する3本のハ
ンド221a〜221cと、アーム211の先端に螺着
されハンド221を開閉するアクチュエータ222と、
供試体WのスロットSに挿入係合されて供試体Wを位置
決めするノッチ爪装置223とを有する。このノッチ爪
装置223は、アーム211の先端に螺着されたブラケ
ット223aと、ブラケット223aに固設されたソレ
ノイド223bと、ブラケット223aのガイド223
cに案内されてソレノイド223bで昇降されるノッチ
爪223dとからなり、ノッチ爪223dを供試体Wの
スロットSの間に係合することにより供試体Wを回転し
ないように位置決めして固定しつつ、ハンド221で供
試体Wを把持する。なお、223eはソレノイド223
bの伸縮運動をノッチ爪223dに伝達するロッド、2
23fは戻しばねである。アーム211a,211c〜
211fの先端のハンド装置220はノッチ爪装置22
3を省略している。
220装置を示し、このハンド装置220は、供試体W
をその周面で把持するために平行開閉運動する3本のハ
ンド221a〜221cと、アーム211の先端に螺着
されハンド221を開閉するアクチュエータ222と、
供試体WのスロットSに挿入係合されて供試体Wを位置
決めするノッチ爪装置223とを有する。このノッチ爪
装置223は、アーム211の先端に螺着されたブラケ
ット223aと、ブラケット223aに固設されたソレ
ノイド223bと、ブラケット223aのガイド223
cに案内されてソレノイド223bで昇降されるノッチ
爪223dとからなり、ノッチ爪223dを供試体Wの
スロットSの間に係合することにより供試体Wを回転し
ないように位置決めして固定しつつ、ハンド221で供
試体Wを把持する。なお、223eはソレノイド223
bの伸縮運動をノッチ爪223dに伝達するロッド、2
23fは戻しばねである。アーム211a,211c〜
211fの先端のハンド装置220はノッチ爪装置22
3を省略している。
【0013】第1修正装置240は、図4に示すよう
に、供試体Wの保持受け台241と、保持受け台241
上で供試体Wを固定するクランプ装置242と、保持受
け台241の真下に不図示の昇降装置により昇降可能に
配置されたカッタ243と、図5に示す分力シフト装置
244とを有する。第2修正装置270も同様に構成さ
れる。クランプ装置242は、軸心が供試体保持受け台
241上の供試体中心を通過するごとく斜設されたアク
チュエータ242aと、このアクチュエータ242aで
供試体Wに対して進退するクランパ242bとからな
る。クランパ242bの先端は、図4(a)に示すとお
り、供試体Wの本体MBの周面の曲率に応じた円弧面に
形成されるとともに、図4(b)に示す通り2又に形成
されている。2又に形成されているので、ハンド221
で把持された供試体Wが保持受け台241上にセットさ
れた時にクランパ242bを進出させると、ハンド21
1cが2又空間242cに収容されて、ハンド221で
供試体Wを把持したままの状態でクランパ242bで供
試体Wを保持受け台241に押圧固定できる。なお、ク
ランパ242bの先端面には、図4に示すような係合突
起242cが設けられ、この突起242cが供試体Wの
周面からスロットSと係合して、供試体Wのより確実な
位置決めと回転ずれを図っている。なお、突起242c
を省略してもよい。
に、供試体Wの保持受け台241と、保持受け台241
上で供試体Wを固定するクランプ装置242と、保持受
け台241の真下に不図示の昇降装置により昇降可能に
配置されたカッタ243と、図5に示す分力シフト装置
244とを有する。第2修正装置270も同様に構成さ
れる。クランプ装置242は、軸心が供試体保持受け台
241上の供試体中心を通過するごとく斜設されたアク
チュエータ242aと、このアクチュエータ242aで
供試体Wに対して進退するクランパ242bとからな
る。クランパ242bの先端は、図4(a)に示すとお
り、供試体Wの本体MBの周面の曲率に応じた円弧面に
形成されるとともに、図4(b)に示す通り2又に形成
されている。2又に形成されているので、ハンド221
で把持された供試体Wが保持受け台241上にセットさ
れた時にクランパ242bを進出させると、ハンド21
1cが2又空間242cに収容されて、ハンド221で
供試体Wを把持したままの状態でクランパ242bで供
試体Wを保持受け台241に押圧固定できる。なお、ク
ランパ242bの先端面には、図4に示すような係合突
起242cが設けられ、この突起242cが供試体Wの
周面からスロットSと係合して、供試体Wのより確実な
位置決めと回転ずれを図っている。なお、突起242c
を省略してもよい。
【0014】分力シフト装置244は、図5に示すよう
に、ベクトル表示される不釣り合いを2つのベクトル分
力として分割修正するとき、先に修正された一方のベク
トル分力成分に対する他方のベクトル分力成分の修正方
向を割出す装置である。例えば、図2(b)のV1,V
2はそれぞれベクトル分力を示し、計測装置230はま
ずV1の方向を真下にして割出し、第1修正装置240
の分力シフト装置244はV2の方向を真下にして割出
す。
に、ベクトル表示される不釣り合いを2つのベクトル分
力として分割修正するとき、先に修正された一方のベク
トル分力成分に対する他方のベクトル分力成分の修正方
向を割出す装置である。例えば、図2(b)のV1,V
2はそれぞれベクトル分力を示し、計測装置230はま
ずV1の方向を真下にして割出し、第1修正装置240
の分力シフト装置244はV2の方向を真下にして割出
す。
【0015】その分力シフト装置244は、基台244
aと、基台244a上のガイドレール244hに沿って
移動可能に設けられた軸受け機構244bと、軸受け機
構244bを移動させるエアシリンダ244cと、軸受
け機構244bに回転可能に保持された割出し爪244
dと、この割出し爪244dを回転駆動して供試体Wの
角度を割出すステップモータ244eと、割出し爪24
4dと対向して設置された供試体Wの他端の位置決めス
トッパ244fとからなる。割出し爪244dは、図2
(b)に示す供試体Wの一端面に存在する8つのスロッ
トSの4つに挿入係合される脚244gを有し、割出し
爪244dの各脚244gを供試体Wの端面の各スロッ
トSに挿入係合させた状態でステップモータ244eを
所定角度だけ回転させ、これにより供試体Wの他方のベ
クトル分力の位置を割り出す。
aと、基台244a上のガイドレール244hに沿って
移動可能に設けられた軸受け機構244bと、軸受け機
構244bを移動させるエアシリンダ244cと、軸受
け機構244bに回転可能に保持された割出し爪244
dと、この割出し爪244dを回転駆動して供試体Wの
角度を割出すステップモータ244eと、割出し爪24
4dと対向して設置された供試体Wの他端の位置決めス
トッパ244fとからなる。割出し爪244dは、図2
(b)に示す供試体Wの一端面に存在する8つのスロッ
トSの4つに挿入係合される脚244gを有し、割出し
爪244dの各脚244gを供試体Wの端面の各スロッ
トSに挿入係合させた状態でステップモータ244eを
所定角度だけ回転させ、これにより供試体Wの他方のベ
クトル分力の位置を割り出す。
【0016】割出し装置250は、図6に示すように、
基台251上と、基台251上のガイドレール251a
に沿って移動可能に設けられた軸受け機構252と、軸
受け機構252に回転可能に保持された割出し爪253
と、この割出し爪253を回転駆動して第2面の修正位
置を割出すステップモータ254と、割出し爪253と
対向して設置された供試体Wの他端の位置決めストッパ
255と、軸受け機構252を移動させるエアシリンダ
256と、供試体Wが保持される保持受け台257とか
らなる。割出し爪253は、第1修正装置240の分力
シフト装置244の割出し爪244dと同様に、図2
(b)に示す供試体Wの一端面に存在する8つのスロッ
トSの4つに挿入係合される脚253aを有し、割出し
爪253の各脚253aを供試体Wの端面の各スロット
Sに挿入係合させた状態でステップモータ254を所定
角度だけ回転させ、これにより供試体Wの第2面の不釣
り合い修正位置を割り出す。
基台251上と、基台251上のガイドレール251a
に沿って移動可能に設けられた軸受け機構252と、軸
受け機構252に回転可能に保持された割出し爪253
と、この割出し爪253を回転駆動して第2面の修正位
置を割出すステップモータ254と、割出し爪253と
対向して設置された供試体Wの他端の位置決めストッパ
255と、軸受け機構252を移動させるエアシリンダ
256と、供試体Wが保持される保持受け台257とか
らなる。割出し爪253は、第1修正装置240の分力
シフト装置244の割出し爪244dと同様に、図2
(b)に示す供試体Wの一端面に存在する8つのスロッ
トSの4つに挿入係合される脚253aを有し、割出し
爪253の各脚253aを供試体Wの端面の各スロット
Sに挿入係合させた状態でステップモータ254を所定
角度だけ回転させ、これにより供試体Wの第2面の不釣
り合い修正位置を割り出す。
【0017】このように構成された動釣合試験機による
モータロータWの不釣り合い修正動作を説明する。供給
装置100により位置P1まで搬送された供試体Wは、
搬入搬出アーム120により把持されて位置P2まで回
転され、位置P2でアーム120から解放されて動釣合
試験機本体部200の位置P4まで搬入される。この供
試体Wは、搬送アーム211aの先端に設けたハンド装
置220で把持されて位置P4から計測装置230まで
上昇搬送(旋回)下降を一体の動作として搬送され、計
測装置230上でハンド221を開放し、供試体Wを計
測装置230に受け渡す。その後、搬送アーム211a
が搬入部に位置するまで搬送アーム211は反時計回転
方向に上昇,回転,下降を一連の動作として位置P4で
次の供試体Wを把持するのを待機する。
モータロータWの不釣り合い修正動作を説明する。供給
装置100により位置P1まで搬送された供試体Wは、
搬入搬出アーム120により把持されて位置P2まで回
転され、位置P2でアーム120から解放されて動釣合
試験機本体部200の位置P4まで搬入される。この供
試体Wは、搬送アーム211aの先端に設けたハンド装
置220で把持されて位置P4から計測装置230まで
上昇搬送(旋回)下降を一体の動作として搬送され、計
測装置230上でハンド221を開放し、供試体Wを計
測装置230に受け渡す。その後、搬送アーム211a
が搬入部に位置するまで搬送アーム211は反時計回転
方向に上昇,回転,下降を一連の動作として位置P4で
次の供試体Wを把持するのを待機する。
【0018】計測装置230は、周知のようにして供試
体Wを回転させてその不釣り合い量および不釣り合い位
置を計測する。計測後、不釣り合い位置を下方に、正確
には、上述したベクトル分力V1が真下に向くように供
試体Wの角度位置が割出される。次いで、搬送アーム2
11bのハンド装置220に設けられたノッチ爪223
dをスロットSに係合した上でハンド221を閉じる。
したがって、供試体Wはその一つのスロットSが天を向
いた状態でハンド221で把持される。搬送アーム21
1bは上昇しつつ時計回転方向に回転し、供試体Wを第
1修正装置240まで搬送する。
体Wを回転させてその不釣り合い量および不釣り合い位
置を計測する。計測後、不釣り合い位置を下方に、正確
には、上述したベクトル分力V1が真下に向くように供
試体Wの角度位置が割出される。次いで、搬送アーム2
11bのハンド装置220に設けられたノッチ爪223
dをスロットSに係合した上でハンド221を閉じる。
したがって、供試体Wはその一つのスロットSが天を向
いた状態でハンド221で把持される。搬送アーム21
1bは上昇しつつ時計回転方向に回転し、供試体Wを第
1修正装置240まで搬送する。
【0019】搬送アーム211bが第1修正装置240
まで供試体Wを上昇,搬送,下降させると、搬送アーム
211bは供試体Wを把持したまま保持受け台241上
に載置する。その状態で、クランプ装置242のクラン
パ242bが進出して供試体Wを保持受け台241に押
圧固定する。このとき、クランパ242bの先端は2又
に分岐されているから、クランパ242bはハンド21
1cと干渉することなく供試体Wを保持受け台241に
押圧固定することができる。このことは、ハンド211
による把持位置、およびクランパ242bによるクラン
プ位置の双方を供試体Wの長手方向中心部に設定できる
ことを意味し、供試体Wをその中心部で把持,クランプ
することにより、搬送時の供試体の把持ずれや、クラン
プ時の把持ずれを防止する。
まで供試体Wを上昇,搬送,下降させると、搬送アーム
211bは供試体Wを把持したまま保持受け台241上
に載置する。その状態で、クランプ装置242のクラン
パ242bが進出して供試体Wを保持受け台241に押
圧固定する。このとき、クランパ242bの先端は2又
に分岐されているから、クランパ242bはハンド21
1cと干渉することなく供試体Wを保持受け台241に
押圧固定することができる。このことは、ハンド211
による把持位置、およびクランパ242bによるクラン
プ位置の双方を供試体Wの長手方向中心部に設定できる
ことを意味し、供試体Wをその中心部で把持,クランプ
することにより、搬送時の供試体の把持ずれや、クラン
プ時の把持ずれを防止する。
【0020】ついで、ハンド221を開放してハンド装
置220を上昇させるとともに、搬送装置210を反時
計回転方向に回転させてアーム211bが計測装置23
0に位置するようにする。このとき、計測装置230お
よび第1修正装置240上に位置する搬送アーム211
b,cのハンド221を開放させたまま下降させて、ハ
ンド221の間に供試体Wが位置する状態で待機する。
以上のようにして供試体Wが保持受け台241上にセッ
トされたら、カッタ243を回転させながら上昇させ
て、図2(b)に示すようにスロットSを挟む2箇所C
U1a,CU1bをカッタ243で切除する。カッタ2
43の上昇端位置は不釣り合い量に応じて決定される。
置220を上昇させるとともに、搬送装置210を反時
計回転方向に回転させてアーム211bが計測装置23
0に位置するようにする。このとき、計測装置230お
よび第1修正装置240上に位置する搬送アーム211
b,cのハンド221を開放させたまま下降させて、ハ
ンド221の間に供試体Wが位置する状態で待機する。
以上のようにして供試体Wが保持受け台241上にセッ
トされたら、カッタ243を回転させながら上昇させ
て、図2(b)に示すようにスロットSを挟む2箇所C
U1a,CU1bをカッタ243で切除する。カッタ2
43の上昇端位置は不釣り合い量に応じて決定される。
【0021】CU1aおよびCU1bの切除後、カッタ
243をいったん下降させ、その後、第1修正装置24
0の分力シフト装置244のシリンダ244cを伸長さ
せ、割出し爪244dを前進させてその先端脚244g
を供試体Wの端面のスロットSに係合させる。そして、
クランパ242bをいったん後退させてから、割出し爪
244dが供試体Wと係合した状態でステップモータ2
44eを回転させて供試体Wを90度回転させ、図2
(b)に示す供試体Wの切除部CU1c,CU1dをカ
ッタ243と対向させる。その後、クランパ242bで
再び供試体Wをクランプし、さらに、割出し爪244d
を原点位置まで後退させてから、カッタ243を回転さ
せながら不釣り合い量に応じた位置まで上昇させてCU
1cおよびCU1dを切除して不釣り合い修正を行な
う。
243をいったん下降させ、その後、第1修正装置24
0の分力シフト装置244のシリンダ244cを伸長さ
せ、割出し爪244dを前進させてその先端脚244g
を供試体Wの端面のスロットSに係合させる。そして、
クランパ242bをいったん後退させてから、割出し爪
244dが供試体Wと係合した状態でステップモータ2
44eを回転させて供試体Wを90度回転させ、図2
(b)に示す供試体Wの切除部CU1c,CU1dをカ
ッタ243と対向させる。その後、クランパ242bで
再び供試体Wをクランプし、さらに、割出し爪244d
を原点位置まで後退させてから、カッタ243を回転さ
せながら不釣り合い量に応じた位置まで上昇させてCU
1cおよびCU1dを切除して不釣り合い修正を行な
う。
【0022】このようにして第1面の修正作業が修正し
たら、搬送アーム211cのハンド221を閉じて供試
体Wを把持する。その後、第1修正装置240のシリン
ダ242aを収縮させてクランパ242bを後退させ
て、搬送アーム211を上昇させながら時計回転方向に
回転し、修正の終了した供試体Wを割出し装置250に
搬送する。
たら、搬送アーム211cのハンド221を閉じて供試
体Wを把持する。その後、第1修正装置240のシリン
ダ242aを収縮させてクランパ242bを後退させ
て、搬送アーム211を上昇させながら時計回転方向に
回転し、修正の終了した供試体Wを割出し装置250に
搬送する。
【0023】供試体Wが割出し装置250まで上昇,搬
送,下降されたら搬送アーム211cに把持されている
供試体Wをその保持台257に載置し、ハンド221で
供試体Wを把持したまま、シリンダ256を作動させて
割出し爪253を前進させてその先端脚253aを供試
体Wの端面のスロットSに係合して角度位置を固定す
る。その後、アーム211cのハンド221を開放して
上昇させ、アーム211cが第1修正装置240と対向
するまで搬送アーム211を反時計回転方向に回転し、
その位置で搬送アーム211を降下させて開放されてい
るハンド211の間に第1修正装置240上にセットさ
れた供試体Wを位置せしめる。割出し装置250にセッ
トされた供試体Wは、そのステップモータ254の回転
により、第2面の修正位置が割り出される。
送,下降されたら搬送アーム211cに把持されている
供試体Wをその保持台257に載置し、ハンド221で
供試体Wを把持したまま、シリンダ256を作動させて
割出し爪253を前進させてその先端脚253aを供試
体Wの端面のスロットSに係合して角度位置を固定す
る。その後、アーム211cのハンド221を開放して
上昇させ、アーム211cが第1修正装置240と対向
するまで搬送アーム211を反時計回転方向に回転し、
その位置で搬送アーム211を降下させて開放されてい
るハンド211の間に第1修正装置240上にセットさ
れた供試体Wを位置せしめる。割出し装置250にセッ
トされた供試体Wは、そのステップモータ254の回転
により、第2面の修正位置が割り出される。
【0024】第2面修正位置の割出しが終了したら、ア
ーム211dのハンド221を閉じて供試体Wを把持す
る。そして、割出し爪253を原点位置まで後退させ、
その上で、搬送アーム211を上昇,回転,下降させて
供試体Wを第2修正装置270まで搬送して搬送アーム
211に把持されている供試体Wを第2修正装置270
上に載置する。供試体Wを把持したまま第2修正装置2
70のクランパ242bで保持受け台241に供試体W
を押圧固定し、しかる後にハンド221を開放する。搬
送アーム211はその後、上昇,反時計回転方向の回
転,下降を行って搬送アーム211dが割出し装置25
0の位置で開放したハンド221の間に次の供試体Wが
位置した状態で待機する。そして、第1修正装置240
と同様にしてベクトル分力V1の修正をまず行い、その
後、ベクトル分力V2の修正を行う。
ーム211dのハンド221を閉じて供試体Wを把持す
る。そして、割出し爪253を原点位置まで後退させ、
その上で、搬送アーム211を上昇,回転,下降させて
供試体Wを第2修正装置270まで搬送して搬送アーム
211に把持されている供試体Wを第2修正装置270
上に載置する。供試体Wを把持したまま第2修正装置2
70のクランパ242bで保持受け台241に供試体W
を押圧固定し、しかる後にハンド221を開放する。搬
送アーム211はその後、上昇,反時計回転方向の回
転,下降を行って搬送アーム211dが割出し装置25
0の位置で開放したハンド221の間に次の供試体Wが
位置した状態で待機する。そして、第1修正装置240
と同様にしてベクトル分力V1の修正をまず行い、その
後、ベクトル分力V2の修正を行う。
【0025】第2修正装置270での修正終了後、クラ
ンパ242bを後退させ、搬送アーム211eのハンド
221で供試体Wを把持し、その状態で搬送アーム21
1を上昇させ時計回転方向に回転させ、下降させて最終
計測装置290まで供試体Wを搬送する。最終計測装置
290で不釣り合いを計測して、計測結果が基準値以下
であればOK品、基準値を上回っていればNG品として
試験機本体部200から搬入搬出アーム120で搬出す
る。
ンパ242bを後退させ、搬送アーム211eのハンド
221で供試体Wを把持し、その状態で搬送アーム21
1を上昇させ時計回転方向に回転させ、下降させて最終
計測装置290まで供試体Wを搬送する。最終計測装置
290で不釣り合いを計測して、計測結果が基準値以下
であればOK品、基準値を上回っていればNG品として
試験機本体部200から搬入搬出アーム120で搬出す
る。
【0026】以上のように、本実施例によれば、不釣り
合い計測終了後にその不釣り合い位置を割出した後は、
供試体Wはノッチ爪223dで角度位置が固定された状
態で搬送され、かつ、第1修正装置240、割出し装置
250および第2修正装置270へハンド装置220か
ら受け渡すときに、ハンド装置220で供試体Wの位置
を固定したまま各装置にセットするようにしたので、ハ
ンド装置220から各装置への受渡し時に供試体Wの位
置ずれが発生せず、正確な不釣り合い修正が行われる。
また、ハンド装置220にノッチ爪装置223を一体化
したので、ノッチ爪による供試体Wの位置決めとハンド
211による把持が順次にでき、従来のように、ハンド
による把持動作に先立って位置決めノッチ爪を原点に復
帰させておく必要がなく、不釣り合い計測および修正作
業時間が短縮化される。
合い計測終了後にその不釣り合い位置を割出した後は、
供試体Wはノッチ爪223dで角度位置が固定された状
態で搬送され、かつ、第1修正装置240、割出し装置
250および第2修正装置270へハンド装置220か
ら受け渡すときに、ハンド装置220で供試体Wの位置
を固定したまま各装置にセットするようにしたので、ハ
ンド装置220から各装置への受渡し時に供試体Wの位
置ずれが発生せず、正確な不釣り合い修正が行われる。
また、ハンド装置220にノッチ爪装置223を一体化
したので、ノッチ爪による供試体Wの位置決めとハンド
211による把持が順次にでき、従来のように、ハンド
による把持動作に先立って位置決めノッチ爪を原点に復
帰させておく必要がなく、不釣り合い計測および修正作
業時間が短縮化される。
【0027】なお、本考案は実施例になんら限定され
ず、たとえば、供試体が長手方向にさほど長くなく1面
の修正で十分な場合にも適用できる。この場合、割出し
装置250や第2修正装置270は不要となる。また、
ノッチ爪223dをハンド装置220に一体的に設けた
が、ハンド装置270とは別に設けてもよい。さらに、
実施例では、供試体の修正箇所が供試体の円周方向位置
で8つのコア部に溝を加工するようにしているため、い
わゆる分力修正方式を採用しているが、極座標修正方式
の動釣合試験機にも本考案を適用できる。ただしこの場
合、上記実施例に対して次のような変更が必要となる。 1.図3のノッチ爪223dの先端を平坦なものとし、
供試体の外周を押えるようにする。 2.第1,第2の修正装置240,270のクランパの
突起242cは省略する。 3.修正装置240,270の図5に示した分力シフト
装置244は省略する。 4.図1の角度割出し装置250の割出し爪253はつ
けられないので割出しするための別の機構が必要とな
り、たとえば、平行チャックのようなもので供試体の外
周をチャックして割出すようにする。
ず、たとえば、供試体が長手方向にさほど長くなく1面
の修正で十分な場合にも適用できる。この場合、割出し
装置250や第2修正装置270は不要となる。また、
ノッチ爪223dをハンド装置220に一体的に設けた
が、ハンド装置270とは別に設けてもよい。さらに、
実施例では、供試体の修正箇所が供試体の円周方向位置
で8つのコア部に溝を加工するようにしているため、い
わゆる分力修正方式を採用しているが、極座標修正方式
の動釣合試験機にも本考案を適用できる。ただしこの場
合、上記実施例に対して次のような変更が必要となる。 1.図3のノッチ爪223dの先端を平坦なものとし、
供試体の外周を押えるようにする。 2.第1,第2の修正装置240,270のクランパの
突起242cは省略する。 3.修正装置240,270の図5に示した分力シフト
装置244は省略する。 4.図1の角度割出し装置250の割出し爪253はつ
けられないので割出しするための別の機構が必要とな
り、たとえば、平行チャックのようなもので供試体の外
周をチャックして割出すようにする。
【0028】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば、不釣り合い修正手段上において、把持手段と干渉
することなく供試体を修正位置固定手段で固定したの
で、不釣り合い修正手段による不釣合修正時に供試体の
位置がずれることがない。また、第1面の不釣合修正後
に第2面の不釣合位置を割出し手段で割出す際、把持手
段で供試体を把持したまま割出し手段にセットしてから
割出すようにしたので、第2面の不釣合位置の割出し時
に供試体がずれるおそれがない。その結果、不釣り合い
修正の精度が向上し、効率のよい不釣り合い修正が行え
る。
れば、不釣り合い修正手段上において、把持手段と干渉
することなく供試体を修正位置固定手段で固定したの
で、不釣り合い修正手段による不釣合修正時に供試体の
位置がずれることがない。また、第1面の不釣合修正後
に第2面の不釣合位置を割出し手段で割出す際、把持手
段で供試体を把持したまま割出し手段にセットしてから
割出すようにしたので、第2面の不釣合位置の割出し時
に供試体がずれるおそれがない。その結果、不釣り合い
修正の精度が向上し、効率のよい不釣り合い修正が行え
る。
【図1】本考案に係る動釣合試験機の全体構成を示す
図。
図。
【図2】供試体の一例を示す図であり、(a)が正面か
ら見たもの、(b)が側面から見たもの。
ら見たもの、(b)が側面から見たもの。
【図3】ハンド装置の一実施例を示す図であり、(a)
が正面から見たもの、(b)が側面から見たもの。
が正面から見たもの、(b)が側面から見たもの。
【図4】第1修正装置の一実施例を示す図であり、クラ
ンプ装置を示すもの。
ンプ装置を示すもの。
【図5】第1修正装置の一実施例を示す図であり、分力
シフト装置を示すもの。
シフト装置を示すもの。
【図6】割出し装置の一実施例を示す図である。
100 供給装置 200 試験機本体部 210 搬送機構 211 搬送アーム 220 ハンド装置 221 ハンド 223 ノッチ爪装置 223d ノッチ爪 240 第1修正装置 241 保持受け台 242 クランプ装置 242b クランパ 243 カッタ 244 分力シフト装置 244d 割出し爪 250 割出し装置 253 割出し爪 270 第2修正装置 290 最終修正装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−12529(JP,A) 特開 平5−215634(JP,A) 特開 平3−245030(JP,A) 特開 平3−170827(JP,A) 特開 平6−18354(JP,A) 実開 昭58−189944(JP,U) 実公 昭50−37018(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 1/14 - 1/38
Claims (2)
- 【請求項1】 供試体の軸心回りの不釣り合い量および
不釣り合い位置を計測し、計測後に前記不釣り合い位置
を割出す計測手段と、計測された前記不釣り合い量を除
去すべく前記供試体の外周面を切除する不釣合い修正手
段と、前記供試体を把持手段で把持し、前記計測手段と
前記不釣合い修正手段との間で前記供試体を搬送する搬
送手段とを有する動釣合試験機において、 前記不釣合い修正手段は、前記把持手段で把持された供
試体を把持手段と干渉することなく前記不釣り合い修正
手段上で固定する修正位置固定手段を具備することを特
徴とする動釣合試験機。 - 【請求項2】 供試体の軸心回りの不釣り合い量を第1
面および第2面で計測し、計測後に前記第1面の切除位
置を割出す計測手段と、計測された前記第1および第2
面の不釣り合い量を除去すべく前記供試体の外周面を切
除する第1および第2の不釣合い修正手段と、前記第1
の不釣合い修正手段での修正後に、第2の不釣合い修正
手段による不釣り合い修正位置を割出す割出し手段と、
前記供試体を前記把持手段で把持し、前記計測手段,前
記第1および第2の不釣合い修正手段,および前記割出
し手段の間で前記供試体をそれぞれ搬送する搬送手段と
を有する動釣合試験機において、 前記割出し手段は、前記把持手段で把持された供試体を
前記把持手段と干渉することなくその割出し手段上で固
定する割出し位置固定手段を具備することを特徴とする
動釣合試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044322U JP2600040Y2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 動釣合試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044322U JP2600040Y2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 動釣合試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064646U JPH064646U (ja) | 1994-01-21 |
JP2600040Y2 true JP2600040Y2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=12688262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992044322U Expired - Fee Related JP2600040Y2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 動釣合試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600040Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5457338U (ja) * | 1977-09-29 | 1979-04-20 | ||
KR100478001B1 (ko) * | 2002-06-21 | 2005-03-23 | 박계정 | 2축 밸런스 머신 |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP1992044322U patent/JP2600040Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH064646U (ja) | 1994-01-21 |
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