JPH064646U - 動釣合試験機 - Google Patents
動釣合試験機Info
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- JPH064646U JPH064646U JP4432292U JP4432292U JPH064646U JP H064646 U JPH064646 U JP H064646U JP 4432292 U JP4432292 U JP 4432292U JP 4432292 U JP4432292 U JP 4432292U JP H064646 U JPH064646 U JP H064646U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 修正装置や割出し機構上に供試体をセットす
る際に割出し位置のずれが発生しないようにした動釣合
試験機を提供する。 【構成】 計測手段上で不釣り合い修正位置が割出され
た供試体の位置を、把持手段による把持動作と干渉する
ことなく固定する割り出し位置固定手段が搬送手段に設
けられる。計測手段上で不釣り合い修正位置を割出され
た供試体は、割り出し位置固定手段で固定した状態で把
持手段で把持されて、次段の修正手段に搬送される。し
たがって、計測終了後に把持手段で供試体を把持すると
きに割り出された位置がずれることがない。
る際に割出し位置のずれが発生しないようにした動釣合
試験機を提供する。 【構成】 計測手段上で不釣り合い修正位置が割出され
た供試体の位置を、把持手段による把持動作と干渉する
ことなく固定する割り出し位置固定手段が搬送手段に設
けられる。計測手段上で不釣り合い修正位置を割出され
た供試体は、割り出し位置固定手段で固定した状態で把
持手段で把持されて、次段の修正手段に搬送される。し
たがって、計測終了後に把持手段で供試体を把持すると
きに割り出された位置がずれることがない。
Description
【0001】
本考案は、供試体の軸心回りの不釣り合い量を計測し、計測後に不釣り合い量 を除去するようにした動釣合試験機に関する。
【0002】
モータロータのような供試体の軸心回りの不釣り合い量および不釣り合い位置 を計測し、計測後に不釣り合い位置を割出し、その後、ノッチ装置で供試体を押 圧してその割出し位置を位置決めしてからその押圧を解除し、その後、ハンドで 供試体を把持して搬送機構で修正装置まで搬送し、修正装置上で供試体をクラン プした後にカッタで不釣り合いを除去する動釣合試験機が従来から知られている 。以下でこの従来装置を従来例1と呼ぶ。 また、供試体の軸心回りの不釣り合い量および不釣り合い位置を第1面および 第2面で計測し、計測後に第1面の不釣り合い位置を割出し、その後、搬送機構 で第1面の修正装置まで搬送し、第1面の修正装置上で供試体をクランプした上 でカッタで第1面の不釣り合いを除去し、さらに、搬送機構で割出し機構まで供 試体を搬送して第2面の不釣り合い位置を割出し、その後、第2面の修正装置ま で搬送し、この第2面の修正装置上で供試体をクランプした上でカッタで第2面 の不釣り合いを除去する動釣合試験機が従来から知られている。以下でこの従来 装置を従来例2と呼ぶ。
【0003】
しかしながら、従来例1の動釣合試験機にあっては、次のような問題がある。 ノッチ装置はハンドの把持動作と干渉するため、ハンドで把持する前にノッチ 装置による供試体の押圧を解除しなくてはならず、折角位置決めしたにもかかわ らずハンドで把持する際に微妙に供試体が動いてしまうことがある。また、修正 装置まで搬送した供試体を搬送機構から解放して修正装置に受け渡し、しかる後 に修正装置でクランプする構成であるため、計測装置で割出された供試体の不釣 り合い位置が微妙にずれることがある。
【0004】 従来例2の動釣合試験機にあっては、計測装置上および第1,第2修正装置上 で従来例1と同様な問題があるのに加えて、第2面の修正位置の割出し機構でも 同様な問題が発生する。すなわち、従来の割出し装置は、一対のローラ上に供試 体をセットし、ローラを回転させて供試体の第2面の修正位置を割り出す構成で あるため、供試体の起動,停止時の慣性力などで正確な割り出しが難しい。した がって、各装置、機構上での微妙なずれの集積誤差が大きくなり、精度のよい不 釣り合い修正ができず、1回の計測,修正工程では不釣り合い量が十分に修正で きないことがある。
【0005】 本考案の目的は、修正装置や割出し機構上に供試体をセットする際に割出し位 置のずれが発生しないようにした動釣合試験機を提供することにある。
【0006】
本考案は、供試体の軸心回りの不釣り合い量および不釣り合い位置を計測し、 計測後に前記不釣り合い位置を割出す計測手段と、計測された前記不釣り合い量 を除去すべく前記供試体の外周面を切除する不釣合い修正手段と、前記供試体を 把持手段で把持し、前記計測手段から前記不釣合い修正手段へ前記供試体を搬送 する搬送手段とを有する動釣合試験機に適用される。 そして上記目的は、前記計測手段上で不釣り合い位置を割出された供試体の位 置を、前記把持手段による把持動作と干渉することなく固定する割り出し位置固 定手段を搬送手段に設けることにより達成される。 請求項2の考案も請求項1と同様な動釣合試験機に適用でき、前記把持手段で 把持された供試体を、把持手段と干渉することなく前記不釣り合い修正手段上で 固定する修正位置固定手段を修正手段に設けることにより上記目的が達成される 。 請求項3の考案は、供試体の不釣り合い修正を第1面と第2面で行う動釣合試 験機に適用される。第1面の修正後に第2面の修正位置を割りだす割出し手段に は、前記把持手段で把持された供試体を、前記把持手段と干渉することなくその 割出し手段上で固定する割出し位置固定手段が設けられる。
【0007】
請求項1では、前記計測手段上で不釣り合い修正位置を割出された供試体は、 割り出し位置固定手段で固定した状態で把持手段で把持されて、次段の修正手段 に搬送される。したがって、計測終了後に把持手段で供試体を把持するときに割 り出された位置がずれることがない。 請求項2では、前記把持手段で把持された供試体は、把持手段と干渉すること なく前記不釣り合い修正手段上で修正位置固定手段によって固定される。したが って、把持手段で把持された位置のまま不釣り合い修正手段にセットできる。 請求項3では、前記把持手段で把持された供試体は、前記把持手段と干渉する ことなく割出し手段上で割出し位置固定手段によって固定される。したがって、 把持手段で把持された位置のまま割出し手段上にセットできるとともに、割り出 し後の供試体の位置を固定したまま把持手段で把持でき、第2の修正手段上に正 確に位置決めできる。
【0008】
図1〜図6により本考案に係る動釣合試験機の一実施例を説明する。 本実施例で使用される供試体は、例えば図2に示すように、回転軸心回りに回 転するモータロータWであり、このモータロータWの本体MBの外周面には図2 (b)に示す通り8個のスロットSが軸方向に形成され、本体MBの一端側には コンミテータCONが設けられ、コンミテータの端面からシャフトSH1が突設 され、本体MBの他端面からもシャフトSH2が突設されている。 図2に示すモータロータWのようにある程度軸長があるときは、一方のシャフ トSH1側の点DP1での不釣合い(第1面の不釣合いと呼ぶ)と、他方のシャ フトSH2側の点DP2での不釣合い(第2面の不釣合いと呼ぶ)をそれぞれ計 測し,本体MBの第1修正部CU1と第2修正部CU2をそれぞれ切除して第1 および第2面の不釣合いを修正しなくてはならない。 以下、図2に示す供試体Wの不釣合いを計測して修正する動釣合試験機を図1 〜図6により説明する。
【0009】 図1は動釣合い試験機の全体構成を示す平面図であり、100は供試体Wを動 釣合試験機に供給する供給装置、200は装置本体部である。装置本体部200 は、供試体Wを旋回搬送する搬送装置210と、搬送装置210で搬送されてき た供試体Wの不釣合いを計測し、計測後に不釣り合い位置(修正位置)を所定方 向(本実施例では鉛直下方向)に割出す不釣合い計測装置230と、不釣り合い 位置を真下にしたまま搬送装置210で搬送されてきた供試体Wがセットされ、 供試体Wを真下から切除するカッタを有する第1修正装置240と、第1修正装 置240で修正された後に搬送装置210で搬送されてきた供試体Wがセットさ れ、第2修正装置270で修正すべき修正位置を真下に割出す割出し装置250 と、修正位置を真下にしたまま搬送装置210で搬送されてきた供試体Wがセッ トされ、供試体Wを真下から切除するカッタを有する第2修正装置270と、第 2修正装置270で修正された供試体Wの不釣り合いを計測する最終計測装置2 90とを有する。
【0010】 供給装置100は、搬入された供試体Wを図示右方に搬送するコンベア110 と、コンベア110の中央位置に設置され、図示P1からP2へ時計回転方向に 回転してコンベア110上の供試体Wを把持して装置本体部200側へ搬入する とともに、図示P2からP3へ時計回転方向に回転して、装置本体部200で試 験終了後の供試体Wをコンベア110上に搬出する搬入搬出アーム120とを備 えている。
【0011】 搬送装置210は、放射状に延設されて不図示のモータで回転駆動されるとと もに、回転動作に連動する不図示のカム機構により全体として昇降可能な6本の アーム211a〜211fと、各アーム211a〜211fの先端に設けられた 図3に詳細を示すハンド装置220とを備え、アーム211aは搬入部から計測 装置230まで供試体Wを搬送し、アーム211bは計測装置230から第1修 正装置240まで供試体Wを搬送し、アーム211cは第1修正装置240から 割出し装置250まで供試体Wを搬送し、アーム211dは割出装置250から 第2修正装置270まで供試体Wを搬送、アーム211eは第2修正装置270 から計測装置290まで供試体Wを搬送し、アーム211fは計測装置290か ら搬入部まで供試体Wを搬送する。アーム211a〜211fは各装置間で往復 回転運動するとともに、各装置上に供試体Wをセットし、または各装置から供試 体Wを取り出すため昇降運動する。
【0012】 図3はアーム211bに設けられたハンド220装置を示し、このハンド装置 220は、供試体Wをその周面で把持するために平行開閉運動する3本のハンド 221a〜221cと、アーム211の先端に螺着されハンド221を開閉する アクチュエータ222と、供試体WのスロットSに挿入係合されて供試体Wを位 置決めするノッチ爪装置223とを有する。 このノッチ爪装置223は、アーム211の先端に螺着されたブラケット22 3aと、ブラケット223aに固設されたソレノイド223bと、ブラケット2 23aのガイド223cに案内されてソレノイド223bで昇降されるノッチ爪 223dとからなり、ノッチ爪223dを供試体WのスロットSの間に係合する ことにより供試体Wを回転しないように位置決めして固定しつつ、ハンド221 で供試体Wを把持する。なお、223eはソレノイド223bの伸縮運動をノッ チ爪223dに伝達するロッド、223fは戻しばねである。 アーム211a,211c〜211fの先端のハンド装置220はノッチ爪装 置223を省略している。
【0013】 第1修正装置240は、図4に示すように、供試体Wの保持受け台241と、 保持受け台241上で供試体Wを固定するクランプ装置242と、保持受け台2 41の真下に不図示の昇降装置により昇降可能に配置されたカッタ243と、図 5に示す分力シフト装置244とを有する。第2修正装置270も同様に構成さ れる。 クランプ装置242は、軸心が供試体保持受け台241上の供試体中心を通過 するごとく斜設されたアクチュエータ242aと、このアクチュエータ242a で供試体Wに対して進退するクランパ242bとからなる。クランパ242bの 先端は、図4(a)に示すとおり、供試体Wの本体MBの周面の曲率に応じた円 弧面に形成されるとともに、図4(b)に示す通り2又に形成されている。2又 に形成されているので、ハンド221で把持された供試体Wが保持受け台241 上にセットされた時にクランパ242bを進出させると、ハンド211cが2又 空間242cに収容されて、ハンド221で供試体Wを把持したままの状態でク ランパ242bで供試体Wを保持受け台241に押圧固定できる。 なお、クランパ242bの先端面には、図4に示すような係合突起242cが 設けられ、この突起242cが供試体Wの周面からスロットSと係合して、供試 体Wのより確実な位置決めと回転ずれを図っている。なお、突起242cを省略 してもよい。
【0014】 分力シフト装置244は、図5に示すように、ベクトル表示される不釣り合い を2つのベクトル分力として分割修正するとき、先に修正された一方のベクトル 分力成分に対する他方のベクトル分力成分の修正方向を割出す装置である。例え ば、図2(b)のV1,V2はそれぞれベクトル分力を示し、計測装置230は まずV1の方向を真下にして割出し、第1修正装置240の分力シフト装置24 4はV2の方向を真下にして割出す。
【0015】 その分力シフト装置244は、基台244aと、基台244a上のガイドレー ル244hに沿って移動可能に設けられた軸受け機構244bと、軸受け機構2 44bを移動させるエアシリンダ244cと、軸受け機構244bに回転可能に 保持された割出し爪244dと、この割出し爪244dを回転駆動して供試体W の角度を割出すステップモータ244eと、割出し爪244dと対向して設置さ れた供試体Wの他端の位置決めストッパ244fとからなる。割出し爪244d は、図2(b)に示す供試体Wの一端面に存在する8つのスロットSの4つに挿 入係合される脚244gを有し、割出し爪244dの各脚244gを供試体Wの 端面の各スロットSに挿入係合させた状態でステップモータ244eを所定角度 だけ回転させ、これにより供試体Wの他方のベクトル分力の位置を割り出す。
【0016】 割出し装置250は、図6に示すように、基台251上と、基台251上のガ イドレール251aに沿って移動可能に設けられた軸受け機構252と、軸受け 機構252に回転可能に保持された割出し爪253と、この割出し爪253を回 転駆動して第2面の修正位置を割出すステップモータ254と、割出し爪253 と対向して設置された供試体Wの他端の位置決めストッパ255と、軸受け機構 252を移動させるエアシリンダ256と、供試体Wが保持される保持受け台2 57とからなる。割出し爪253は、第1修正装置240の分力シフト装置24 4の割出し爪244dと同様に、図2(b)に示す供試体Wの一端面に存在する 8つのスロットSの4つに挿入係合される脚253aを有し、割出し爪253の 各脚253aを供試体Wの端面の各スロットSに挿入係合させた状態でステップ モータ254を所定角度だけ回転させ、これにより供試体Wの第2面の不釣り合 い修正位置を割り出す。
【0017】 このように構成された動釣合試験機によるモータロータWの不釣り合い修正動 作を説明する。 供給装置100により位置P1まで搬送された供試体Wは、搬入搬出アーム1 20により把持されて位置P2まで回転され、位置P2でアーム120から解放 されて動釣合試験機本体部200の位置P4まで搬入される。この供試体Wは、 搬送アーム211aの先端に設けたハンド装置220で把持されて位置P4から 計測装置230まで上昇搬送(旋回)下降を一体の動作として搬送され、計測装 置230上でハンド221を開放し、供試体Wを計測装置230に受け渡す。そ の後、搬送アーム211aが搬入部に位置するまで搬送アーム211は反時計回 転方向に上昇,回転,下降を一連の動作として位置P4で次の供試体Wを把持す るのを待機する。
【0018】 計測装置230は、周知のようにして供試体Wを回転させてその不釣り合い量 および不釣り合い位置を計測する。計測後、不釣り合い位置を下方に、正確には 、上述したベクトル分力V1が真下に向くように供試体Wの角度位置が割出され る。次いで、搬送アーム211bのハンド装置220に設けられたノッチ爪22 3dをスロットSに係合した上でハンド221を閉じる。したがって、供試体W はその一つのスロットSが天を向いた状態でハンド221で把持される。搬送ア ーム211bは上昇しつつ時計回転方向に回転し、供試体Wを第1修正装置24 0まで搬送する。
【0019】 搬送アーム211bが第1修正装置240まで供試体Wを上昇,搬送,下降さ せると、搬送アーム211bは供試体Wを把持したまま保持受け台241上に載 置する。その状態で、クランプ装置242のクランパ242bが進出して供試体 Wを保持受け台241に押圧固定する。このとき、クランパ242bの先端は2 又に分岐されているから、クランパ242bはハンド211cと干渉することな く供試体Wを保持受け台241に押圧固定することができる。このことは、ハン ド211による把持位置、およびクランパ242bによるクランプ位置の双方を 供試体Wの長手方向中心部に設定できることを意味し、供試体Wをその中心部で 把持,クランプすることにより、搬送時の供試体の把持ずれや、クランプ時の把 持ずれを防止する。
【0020】 ついで、ハンド221を開放してハンド装置220を上昇させるとともに、搬 送装置210を反時計回転方向に回転させてアーム211bが計測装置230に 位置するようにする。このとき、計測装置230および第1修正装置240上に 位置する搬送アーム211b,cのハンド221を開放させたまま下降させて、 ハンド221の間に供試体Wが位置する状態で待機する。 以上のようにして供試体Wが保持受け台241上にセットされたら、カッタ2 43を回転させながら上昇させて、図2(b)に示すようにスロットSを挟む2 箇所CU1a,CU1bをカッタ243で切除する。カッタ243の上昇端位置 は不釣り合い量に応じて決定される。
【0021】 CU1aおよびCU1bの切除後、カッタ243をいったん下降させ、その後 、第1修正装置240の分力シフト装置244のシリンダ244cを伸長させ、 割出し爪244dを前進させてその先端脚244gを供試体Wの端面のスロット Sに係合させる。そして、クランパ242bをいったん後退させてから、割出し 爪244dが供試体Wと係合した状態でステップモータ244eを回転させて供 試体Wを90度回転させ、図2(b)に示す供試体Wの切除部CU1c,CU1 dをカッタ243と対向させる。その後、クランパ242bで再び供試体Wをク ランプし、さらに、割出し爪244dを原点位置まで後退させてから、カッタ2 43を回転させながら不釣り合い量に応じた位置まで上昇させてCU1cおよび CU1dを切除して不釣り合い修正を行なう。
【0022】 このようにして第1面の修正作業が修正したら、搬送アーム211cのハンド 221を閉じて供試体Wを把持する。その後、第1修正装置240のシリンダ2 42aを収縮させてクランパ242bを後退させて、搬送アーム211を上昇さ せながら時計回転方向に回転し、修正の終了した供試体Wを割出し装置250に 搬送する。
【0023】 供試体Wが割出し装置250まで上昇,搬送,下降されたら搬送アーム211 cに把持されている供試体Wをその保持台257に載置し、ハンド221で供試 体Wを把持したまま、シリンダ256を作動させて割出し爪253を前進させて その先端脚253aを供試体Wの端面のスロットSに係合して角度位置を固定す る。その後、アーム211cのハンド221を開放して上昇させ、アーム211 cが第1修正装置240と対向するまで搬送アーム211を反時計回転方向に回 転し、その位置で搬送アーム211を降下させて開放されているハンド211の 間に第1修正装置240上にセットされた供試体Wを位置せしめる。割出し装置 250にセットされた供試体Wは、そのステップモータ254の回転により、第 2面の修正位置が割り出される。
【0024】 第2面修正位置の割出しが終了したら、アーム211dのハンド221を閉じ て供試体Wを把持する。そして、割出し爪253を原点位置まで後退させ、その 上で、搬送アーム211を上昇,回転,下降させて供試体Wを第2修正装置27 0まで搬送して搬送アーム211に把持されている供試体Wを第2修正装置27 0上に載置する。供試体Wを把持したまま第2修正装置270のクランパ242 bで保持受け台241に供試体Wを押圧固定し、しかる後にハンド221を開放 する。搬送アーム211はその後、上昇,反時計回転方向の回転,下降を行って 搬送アーム211dが割出し装置250の位置で開放したハンド221の間に次 の供試体Wが位置した状態で待機する。そして、第1修正装置240と同様にし てベクトル分力V1の修正をまず行い、その後、ベクトル分力V2の修正を行う 。
【0025】 第2修正装置270での修正終了後、クランパ242bを後退させ、搬送アー ム211eのハンド221で供試体Wを把持し、その状態で搬送アーム211を 上昇させ時計回転方向に回転させ、下降させて最終計測装置290まで供試体W を搬送する。最終計測装置290で不釣り合いを計測して、計測結果が基準値以 下であればOK品、基準値を上回っていればNG品として試験機本体部200か ら搬入搬出アーム120で搬出する。
【0026】 以上のように、本実施例によれば、不釣り合い計測終了後にその不釣り合い位 置を割出した後は、供試体Wはノッチ爪223dで角度位置が固定された状態で 搬送され、かつ、第1修正装置240、割出し装置250および第2修正装置2 70へハンド装置220から受け渡すときに、ハンド装置220で供試体Wの位 置を固定したまま各装置にセットするようにしたので、ハンド装置220から各 装置への受渡し時に供試体Wの位置ずれが発生せず、正確な不釣り合い修正が行 われる。 また、ハンド装置220にノッチ爪装置223を一体化したので、ノッチ爪に よる供試体Wの位置決めとハンド211による把持が順次にでき、従来のように 、ハンドによる把持動作に先立って位置決めノッチ爪を原点に復帰させておく必 要がなく、不釣り合い計測および修正作業時間が短縮化される。
【0027】 なお、本考案は実施例になんら限定されず、たとえば、供試体が長手方向にさ ほど長くなく1面の修正で十分な場合にも適用できる。この場合、割出し装置2 50や第2修正装置270は不要となる。また、ノッチ爪223dをハンド装置 220に一体的に設けたが、ハンド装置270とは別に設けてもよい。さらに、 実施例では、供試体の修正箇所が供試体の円周方向位置で8つのコア部に溝を加 工するようにしているため、いわゆる分力修正方式を採用しているが、極座標修 正方式の動釣合試験機にも本考案を適用できる。ただしこの場合、上記実施例に 対して次のような変更が必要となる。 1.図3のノッチ爪223dの先端を平坦なものとし、供試体の外周を押える ようにする。 2.第1,第2の修正装置240,270のクランパの突起242cは省略す る。 3.修正装置240,270の図5に示した分力シフト装置244は省略する 。 4.図1の角度割出し装置250の割出し爪253はつけられないので割出し するための別の機構が必要となり、たとえば、平行チャックのようなもので供試 体の外周をチャックして割出すようにする。
【0028】
以上詳細に説明したように、本考案によれば、計測手段上で割出された割出し 位置を固定する固定手段を把持手段と一体化したので、固定手段を動作させたま ま供試体を把持できるから、工程数が少なくなり修正時間の短縮化が図られる。 また、供試体を把持する際、および搬送してセットする際に、計測手段や割出 し手段で割出された不釣り合い修正位置のずれが発生しないようにしたので、不 釣り合い修正の精度が向上し、効率のよい不釣り合い修正が行える。
【図1】本考案に係る動釣合試験機の全体構成を示す
図。
図。
【図2】供試体の一例を示す図であり、(a)が正面か
ら見たもの、(b)が側面から見たもの。
ら見たもの、(b)が側面から見たもの。
【図3】ハンド装置の一実施例を示す図であり、(a)
が正面から見たもの、(b)が側面から見たもの。
が正面から見たもの、(b)が側面から見たもの。
【図4】第1修正装置の一実施例を示す図であり、クラ
ンプ装置を示すもの。
ンプ装置を示すもの。
【図5】第1修正装置の一実施例を示す図であり、分力
シフト装置を示すもの。
シフト装置を示すもの。
【図6】割出し装置の一実施例を示す図である。
100 供給装置 200 試験機本体部 210 搬送機構 211 搬送アーム 220 ハンド装置 221 ハンド 223 ノッチ爪装置 223d ノッチ爪 240 第1修正装置 241 保持受け台 242 クランプ装置 242b クランパ 243 カッタ 244 分力シフト装置 244d 割出し爪 250 割出し装置 253 割出し爪 270 第2修正装置 290 最終修正装置
Claims (3)
- 【請求項1】 供試体の軸心回りの不釣り合い量および
不釣り合い位置を計測し、計測後に前記不釣り合い位置
を割出す計測手段と、計測された前記不釣り合い量を除
去すべく前記供試体の外周面を切除する不釣合い修正手
段と、前記供試体を把持手段で把持し、前記計測手段か
ら前記不釣合い修正手段へ前記供試体を搬送する搬送手
段とを有する動釣合試験機において、 前記搬送手段は、前記把持手段による把持動作と干渉す
ることなく、前記計測手段上で不釣り合い位置を割出さ
れた供試体の位置を固定する割り出し位置固定手段を有
することを特徴とする動釣合試験機。 - 【請求項2】 供試体の軸心回りの不釣り合い量および
不釣り合い位置を計測し、計測後に前記不釣り合い位置
を割出す計測手段と、計測された前記不釣り合い量を除
去すべく前記供試体の外周面を切除する不釣合い修正手
段と、前記供試体を把持手段で把持し、前記計測手段と
前記不釣合い修正手段との間で前記供試体を搬送する搬
送手段とを有する動釣合試験機において、 前記不釣合い修正手段は、前記把持手段で把持された供
試体を把持手段と干渉することなく前記不釣り合い修正
手段上で固定する修正位置固定手段を具備することを特
徴とする動釣合試験機。 - 【請求項3】 供試体の軸心回りの不釣り合い量を第1
面および第2面で計測し、計測後に前記第1面の切除位
置を割出す計測手段と、計測された前記第1および第2
面の不釣り合い量を除去すべく前記供試体の外周面を切
除する第1および第2の不釣合い修正手段と、前記第1
の不釣合い修正手段での修正後に、第2の不釣合い修正
手段による不釣り合い修正位置を割出す割出し手段と、
前記供試体を把持し、前記計測手段,前記第1および第
2の不釣合い修正手段,および前記割出し手段の間で前
記供試体をそれぞれ搬送する搬送手段とを有する動釣合
試験機において、 前記割出し手段は、前記把持手段で把持された供試体を
前記把持手段と干渉することなくその割出し手段上で固
定する割出し位置固定手段を具備することを特徴とする
動釣合試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044322U JP2600040Y2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 動釣合試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044322U JP2600040Y2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 動釣合試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064646U true JPH064646U (ja) | 1994-01-21 |
JP2600040Y2 JP2600040Y2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=12688262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992044322U Expired - Fee Related JP2600040Y2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 動釣合試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600040Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5457338U (ja) * | 1977-09-29 | 1979-04-20 | ||
KR100478001B1 (ko) * | 2002-06-21 | 2005-03-23 | 박계정 | 2축 밸런스 머신 |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP1992044322U patent/JP2600040Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5457338U (ja) * | 1977-09-29 | 1979-04-20 | ||
KR100478001B1 (ko) * | 2002-06-21 | 2005-03-23 | 박계정 | 2축 밸런스 머신 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2600040Y2 (ja) | 1999-09-27 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |