JP2583188B2 - 繊維成形体 - Google Patents
繊維成形体Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防音防振材などに使用
される繊維成形体に関する。
される繊維成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維成形体は、建物や乗物の室内を外部
や原動機の騒音や振動から遮断するための防音材や防振
材、人や品物を衝撃から保護するためのクッション材、
上水設備における水浄化層などに使用される透水材、あ
るいは液体濾過装置等で使用されるフィルター材などの
分野で使用されており、本発明はこのような繊維成形体
の改良に係わるものである。
や原動機の騒音や振動から遮断するための防音材や防振
材、人や品物を衝撃から保護するためのクッション材、
上水設備における水浄化層などに使用される透水材、あ
るいは液体濾過装置等で使用されるフィルター材などの
分野で使用されており、本発明はこのような繊維成形体
の改良に係わるものである。
【0003】図2は、自動車などのキャビン内の静かさ
を保つために該キャビンとエンジンルームとの隔壁ある
いはキャビンフロアパネルとカーペットとの間などにイ
ンシュレータとして使用される防音防振構造を例示する
断面斜視図である。図2において、エンジンルーム30
とキャビン(車室)32との隔壁(ダッシュパネル)3
4上にはダッシュインシュレータ36を含むダッシュパ
ネル構造38が形成され、フロアパネル40とカーペッ
ト64との間にはフロアインシュレータ44を含むフロ
ア構造46が形成されている。
を保つために該キャビンとエンジンルームとの隔壁ある
いはキャビンフロアパネルとカーペットとの間などにイ
ンシュレータとして使用される防音防振構造を例示する
断面斜視図である。図2において、エンジンルーム30
とキャビン(車室)32との隔壁(ダッシュパネル)3
4上にはダッシュインシュレータ36を含むダッシュパ
ネル構造38が形成され、フロアパネル40とカーペッ
ト64との間にはフロアインシュレータ44を含むフロ
ア構造46が形成されている。
【0004】前記ダッシュパネル構造38は、鋼板製の
前記ダッシュパネル34の内面に、アスファルト系制振
材48および制振材用拘束板50を積層した拘束型制振
材52を接合し、さらに、その上に多孔質層54および
シート状遮音層56を積層した前記ダッシュインシュレ
ータ36を接合した積層構造体で形成されている。一
方、前記フロア構造46は、鋼板製の前記フロアパネル
40の内面に、アスファルト系制振材58を接合し、そ
の上に多孔質層60およびシート状遮音材62を積層し
た前記フロアインシュレータ44を接合した積層構造体
で形成されており、該フロア構造46の内面にはカーペ
ット64が敷かれている。
前記ダッシュパネル34の内面に、アスファルト系制振
材48および制振材用拘束板50を積層した拘束型制振
材52を接合し、さらに、その上に多孔質層54および
シート状遮音層56を積層した前記ダッシュインシュレ
ータ36を接合した積層構造体で形成されている。一
方、前記フロア構造46は、鋼板製の前記フロアパネル
40の内面に、アスファルト系制振材58を接合し、そ
の上に多孔質層60およびシート状遮音材62を積層し
た前記フロアインシュレータ44を接合した積層構造体
で形成されており、該フロア構造46の内面にはカーペ
ット64が敷かれている。
【0005】防音層としての前記多孔質層54、60
は、粉末状熱硬化性樹脂を結合剤とするフェルトあるい
は軟質ウレタンフォーム等の発泡体で作られており、こ
の多孔質層54、60の上に積層される前記シート状遮
音層56、62は例えば軟質塩ビあるいはエチレン酢ビ
共重合体で作られている。
は、粉末状熱硬化性樹脂を結合剤とするフェルトあるい
は軟質ウレタンフォーム等の発泡体で作られており、こ
の多孔質層54、60の上に積層される前記シート状遮
音層56、62は例えば軟質塩ビあるいはエチレン酢ビ
共重合体で作られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダッシュインシュレータ36およびフロアインシュレー
タ44にあっては、前記多孔質層54、60として平板
状の材料を使用していたので、強度アップ等のため複雑
な凹凸形状に成形されたダッシュパネル34やフロアパ
ネル40等の車体パネルの表面に対して十分に密着させ
ることができず、空隙が生じて防音性能が不充分になる
ことがあった。また、車体パネルに密着しないことか
ら、車室内の美観が損なわれ、しかも、寸法の正確さに
欠けるため他部品の取付けに不具合が生じることもあっ
た。
ダッシュインシュレータ36およびフロアインシュレー
タ44にあっては、前記多孔質層54、60として平板
状の材料を使用していたので、強度アップ等のため複雑
な凹凸形状に成形されたダッシュパネル34やフロアパ
ネル40等の車体パネルの表面に対して十分に密着させ
ることができず、空隙が生じて防音性能が不充分になる
ことがあった。また、車体パネルに密着しないことか
ら、車室内の美観が損なわれ、しかも、寸法の正確さに
欠けるため他部品の取付けに不具合が生じることもあっ
た。
【0007】そこで、最近では、平板状の多孔質層に替
えて、車体パネルの凹凸形状に合致するウレタンフォー
ムのモールド発泡体あるいは密度0.04g/cm3以
上のフェルトの圧縮成形体などの防音防振材を使用する
ことが提案されている。しかし、ウレタンフォームのモ
ールド発泡体では、表面に皮膜が形成されたり内部微細
孔構造に膜が残存することから、内部空気が流動しにく
くなり、多孔質層が硬くなってしまい遮音効果が不充分
になることがあった。一方、前記フェルトの圧縮成形体
にあっては、平板密度0.04g/cm3以上の平板状
のフェルトに圧縮成形するため、高圧縮される部分が生
じて局部的に硬くなり過ぎ、防音性能が低下する他、全
体に重くなって自動車の軽量化に反することになる。
えて、車体パネルの凹凸形状に合致するウレタンフォー
ムのモールド発泡体あるいは密度0.04g/cm3以
上のフェルトの圧縮成形体などの防音防振材を使用する
ことが提案されている。しかし、ウレタンフォームのモ
ールド発泡体では、表面に皮膜が形成されたり内部微細
孔構造に膜が残存することから、内部空気が流動しにく
くなり、多孔質層が硬くなってしまい遮音効果が不充分
になることがあった。一方、前記フェルトの圧縮成形体
にあっては、平板密度0.04g/cm3以上の平板状
のフェルトに圧縮成形するため、高圧縮される部分が生
じて局部的に硬くなり過ぎ、防音性能が低下する他、全
体に重くなって自動車の軽量化に反することになる。
【0008】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、防音材、防振材、ク
ッション材、透水材、フィルター材等として使用できる
他、静かな車室内空間を実現するためにより高い防音防
振性能を有する自動車用内装材(前記ダッシュインシュ
レータやフロアインシュレータ)として使用可能な繊維
成形体を提供することであり、特に、前述のような自動
車用内装材として使用する場合に、吸音性にすぐれ、所
望の密度を有しかつ車体パネル等の使用面の凹凸形状に
密着する形状に容易に成形することができ、形状寸法精
度が高く防音性能にすぐれた繊維成形体を提供すること
である。
れたものであり、本発明の目的は、防音材、防振材、ク
ッション材、透水材、フィルター材等として使用できる
他、静かな車室内空間を実現するためにより高い防音防
振性能を有する自動車用内装材(前記ダッシュインシュ
レータやフロアインシュレータ)として使用可能な繊維
成形体を提供することであり、特に、前述のような自動
車用内装材として使用する場合に、吸音性にすぐれ、所
望の密度を有しかつ車体パネル等の使用面の凹凸形状に
密着する形状に容易に成形することができ、形状寸法精
度が高く防音性能にすぐれた繊維成形体を提供すること
である。
【0009】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、繊維径分
布の中心が30デニール以下の有機質の短繊維から成る
基材にこれより低融点の有機質の短繊維から成る結合剤
を混合したものを素材とし、モールド内で前記素材を加
熱して前記結合剤を溶融するとともに該素材を使用場所
の形状に合せて平均見かけ密度0.04〜0.15g/
cm3の繊維集合体に成形することを特徴とする繊維成
形体により、上記目的を達成するものである。請求項2
の発明は、上記請求項1の構成に加えて、前記繊維集合
体に1.0〜8.0kg/m2の面重量を有するシート
状遮音層を積層する構成とすることにより、一層効率よ
く上記目的を達成するものである。
布の中心が30デニール以下の有機質の短繊維から成る
基材にこれより低融点の有機質の短繊維から成る結合剤
を混合したものを素材とし、モールド内で前記素材を加
熱して前記結合剤を溶融するとともに該素材を使用場所
の形状に合せて平均見かけ密度0.04〜0.15g/
cm3の繊維集合体に成形することを特徴とする繊維成
形体により、上記目的を達成するものである。請求項2
の発明は、上記請求項1の構成に加えて、前記繊維集合
体に1.0〜8.0kg/m2の面重量を有するシート
状遮音層を積層する構成とすることにより、一層効率よ
く上記目的を達成するものである。
【0010】請求項3の発明は、上記請求項1または請
求項2の構成に加えて、前記素材を送風機によりモール
ド内へ吹き込んで充填する構成とすることにより、多孔
質の密度をさらに安定的にかつ均質となるように制御し
得る繊維成形体を提供するものである。
求項2の構成に加えて、前記素材を送風機によりモール
ド内へ吹き込んで充填する構成とすることにより、多孔
質の密度をさらに安定的にかつ均質となるように制御し
得る繊維成形体を提供するものである。
【0011】請求項4の発明は、上記請求項1または請
求項2の構成に加えて、前記素材を加熱して前記結合剤
を溶融するとともに見かけ密度0.025g/cm3以
下の平板状の繊維集合体に予備成形し、この予備成形品
をモールド内で圧縮比2〜4で圧縮成形する構成とする
ことにより、吸音性にすぐれた所望密度を有しかつ車体
パネル等の使用表面の凹凸形状に密着する形状に容易に
成形することができ、形状寸法精度が高く防音性能にす
ぐれた繊維成形体を提供するものである。
求項2の構成に加えて、前記素材を加熱して前記結合剤
を溶融するとともに見かけ密度0.025g/cm3以
下の平板状の繊維集合体に予備成形し、この予備成形品
をモールド内で圧縮比2〜4で圧縮成形する構成とする
ことにより、吸音性にすぐれた所望密度を有しかつ車体
パネル等の使用表面の凹凸形状に密着する形状に容易に
成形することができ、形状寸法精度が高く防音性能にす
ぐれた繊維成形体を提供するものである。
【0012】請求項5の発明は、上記請求項1、請求項
2、請求項3および請求項4のいずれかの構成に加え
て、前記繊維集合体を成形固化させるため、短繊維状の
歴青質を10重量%以上混合し、成形固化させることを
特徴とする繊維成形体により、吸音性多孔質層に制振機
能を付加し、音響性能がさらに向上する繊維成形体を提
供するものである。
2、請求項3および請求項4のいずれかの構成に加え
て、前記繊維集合体を成形固化させるため、短繊維状の
歴青質を10重量%以上混合し、成形固化させることを
特徴とする繊維成形体により、吸音性多孔質層に制振機
能を付加し、音響性能がさらに向上する繊維成形体を提
供するものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項1、請求項2、
請求項3、請求項4および請求項5のいずれかの構成に
加えて、前記モールド内に前記結合剤の融点より高くか
つ前記基材の融点より低い温度の熱風もしくは蒸気を吹
き込むことにより前記結合剤を溶融する構成とすること
により、吸音性多孔質の密度分布の均質性および成形サ
イクルを向上させるとともに成形体の硬化をより均質と
することが可能な繊維成形体を提供するものである。
請求項3、請求項4および請求項5のいずれかの構成に
加えて、前記モールド内に前記結合剤の融点より高くか
つ前記基材の融点より低い温度の熱風もしくは蒸気を吹
き込むことにより前記結合剤を溶融する構成とすること
により、吸音性多孔質の密度分布の均質性および成形サ
イクルを向上させるとともに成形体の硬化をより均質と
することが可能な繊維成形体を提供するものである。
【0014】以上のような構成の本発明の特徴を要約す
ると以下のとおりである。第1に、従来のシート状多孔
質層に比較し、本発明による繊維成形体の多孔質層は車
体パネル(ダッシュパネル、フロアパネルなど)等の使
用表面の凹凸形状に合せて成形されているので、使用表
面との整合性にすぐれ、空隙なく密着させて接合するこ
とができ、防音性能を向上させることができる。
ると以下のとおりである。第1に、従来のシート状多孔
質層に比較し、本発明による繊維成形体の多孔質層は車
体パネル(ダッシュパネル、フロアパネルなど)等の使
用表面の凹凸形状に合せて成形されているので、使用表
面との整合性にすぐれ、空隙なく密着させて接合するこ
とができ、防音性能を向上させることができる。
【0015】第2に、従来のウレタン成形体の多孔質層
に比較し、本発明の繊維成形体に使用する多孔質層は短
繊維の集合体を成形して得られるので、全体を軟かい繊
維状積層体で構成することができ、共振性が少なく平均
的吸音性に優れており、総合的防音性を向上させること
ができる。従来の平板状繊維集合体(例えば密度が約
0.04g/cm3に成形したものに比較し、密度分布
が少なく全体的に均質化でき、取付け部などでも過圧縮
部分にならないので、共振性が少なく平均的に軟かい多
孔質層にすることができ、もって総合的防音性を向上さ
せることができる。
に比較し、本発明の繊維成形体に使用する多孔質層は短
繊維の集合体を成形して得られるので、全体を軟かい繊
維状積層体で構成することができ、共振性が少なく平均
的吸音性に優れており、総合的防音性を向上させること
ができる。従来の平板状繊維集合体(例えば密度が約
0.04g/cm3に成形したものに比較し、密度分布
が少なく全体的に均質化でき、取付け部などでも過圧縮
部分にならないので、共振性が少なく平均的に軟かい多
孔質層にすることができ、もって総合的防音性を向上さ
せることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明する。まず、請
求項1の発明においては、繊維径分布の中心が30デニ
ール以下の細い有機質の短繊維を用いるとともに見かけ
密度を所定範囲に納めることで繊維集合体内部の通気抵
抗を大きくして吸音特性を良好にした。もし、繊維径分
布の中心が30デニール以上の繊維を用いると、同一見
かけ密度において粗な状態になり、通気抵抗が上がらず
吸音特性の劣ったものになる。そこで、これを見かけ密
度の高いものにするだけで吸音性を改善しようとする
と、硬くなり過ぎてパネル等よりの振動が内側のシート
状質量層まで達して音を放射しやすくなり、逆に防音性
能は低下する。
求項1の発明においては、繊維径分布の中心が30デニ
ール以下の細い有機質の短繊維を用いるとともに見かけ
密度を所定範囲に納めることで繊維集合体内部の通気抵
抗を大きくして吸音特性を良好にした。もし、繊維径分
布の中心が30デニール以上の繊維を用いると、同一見
かけ密度において粗な状態になり、通気抵抗が上がらず
吸音特性の劣ったものになる。そこで、これを見かけ密
度の高いものにするだけで吸音性を改善しようとする
と、硬くなり過ぎてパネル等よりの振動が内側のシート
状質量層まで達して音を放射しやすくなり、逆に防音性
能は低下する。
【0017】さらに、見かけ密度を高くすることは、重
量をアップすることになり、軽量化に逆行し実益がな
い。これらの観点から、本発明の目的達成のためには、
見かけ密度の上限は0.15g/cm3に設定する必要
がある。一方、30デニール以下の細い繊維を用いて
も、見かけ密度が0.04g/cm3以下では、通気抵
抗が大きくならず、吸音性を期待することができず防音
性能が不充分となる。
量をアップすることになり、軽量化に逆行し実益がな
い。これらの観点から、本発明の目的達成のためには、
見かけ密度の上限は0.15g/cm3に設定する必要
がある。一方、30デニール以下の細い繊維を用いて
も、見かけ密度が0.04g/cm3以下では、通気抵
抗が大きくならず、吸音性を期待することができず防音
性能が不充分となる。
【0018】本発明による繊維成形体の素材として使用
する短繊維は、基本的には繊維径分布の中心が30デニ
ール以下とし、高吸音性能を実現するためには15デニ
ール以下の短繊維を用いることが望ましい。前記素材と
しての短繊維の材質としては、例えば、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ビニロン等
の合成繊維の他に、羊毛、綿、麻等の天然繊維を使用す
ることもできる。さらに、これらの繊維を使用した布か
ら開繊した短繊維を使用することもできる。
する短繊維は、基本的には繊維径分布の中心が30デニ
ール以下とし、高吸音性能を実現するためには15デニ
ール以下の短繊維を用いることが望ましい。前記素材と
しての短繊維の材質としては、例えば、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ビニロン等
の合成繊維の他に、羊毛、綿、麻等の天然繊維を使用す
ることもできる。さらに、これらの繊維を使用した布か
ら開繊した短繊維を使用することもできる。
【0019】この場合、請求項5の発明のように、歴青
質あるいはその類似材料を溶融紡糸あるいはその他の方
法で繊維状にし、これを前述した短繊維の中に10重量
%以上混入するか、あるいは単独で使用した繊維集合体
の成形品を使用することによっても、大きな遮音吸音効
果が得られる。前記歴青質の類似材料としては、歴青質
の脆さや温度依存性を樹脂やゴムあるいは熱可塑性エラ
ストマー等で改質した歴青質を30重量%以上含むもの
が使用される。このような歴青質またはその類似材料を
繊維状にしたものを使用して大きな遮音吸音効果が得ら
れる理由は、歴青質の制振性(高ダンピング性)が繊維
集合体の中に付与され、遮音吸音性のみならず、パネル
の振動を抑制する機能が得られるためである。
質あるいはその類似材料を溶融紡糸あるいはその他の方
法で繊維状にし、これを前述した短繊維の中に10重量
%以上混入するか、あるいは単独で使用した繊維集合体
の成形品を使用することによっても、大きな遮音吸音効
果が得られる。前記歴青質の類似材料としては、歴青質
の脆さや温度依存性を樹脂やゴムあるいは熱可塑性エラ
ストマー等で改質した歴青質を30重量%以上含むもの
が使用される。このような歴青質またはその類似材料を
繊維状にしたものを使用して大きな遮音吸音効果が得ら
れる理由は、歴青質の制振性(高ダンピング性)が繊維
集合体の中に付与され、遮音吸音性のみならず、パネル
の振動を抑制する機能が得られるためである。
【0020】本発明による繊維集合体は、請求項4の構
成のように、結合剤を含みかつ平板状に予備成形された
見かけ密度0.025g/cm3以下の短繊維集合体を
モールド内に敷設し、これを容積が1/2〜1/4にな
るように加熱圧縮成形することによっても得ることがで
きる。このような予備成形体としては、ポリエステル繊
維をポリエチレン繊維、低融点ポリエステル繊維あるい
は歴青質繊維等の結合剤で固めたものを使用することが
できる。この予備成形体を圧縮成形して前記繊維集合体
を得る場合、圧縮率が2以下では通気性が大きくなりす
ぎて吸音性が低く、また、圧縮率が4以上では密度分布
が大きくなって過圧縮部分が生じ、前述した理由により
防音性能が不充分になる。
成のように、結合剤を含みかつ平板状に予備成形された
見かけ密度0.025g/cm3以下の短繊維集合体を
モールド内に敷設し、これを容積が1/2〜1/4にな
るように加熱圧縮成形することによっても得ることがで
きる。このような予備成形体としては、ポリエステル繊
維をポリエチレン繊維、低融点ポリエステル繊維あるい
は歴青質繊維等の結合剤で固めたものを使用することが
できる。この予備成形体を圧縮成形して前記繊維集合体
を得る場合、圧縮率が2以下では通気性が大きくなりす
ぎて吸音性が低く、また、圧縮率が4以上では密度分布
が大きくなって過圧縮部分が生じ、前述した理由により
防音性能が不充分になる。
【0021】本発明による繊維成形体は、以上述べたよ
うな種々の成形法で得ることができるが、一層均質な充
填を行ない密度分布を小さくするためには、請求項3の
構成のように、開繊しバラバラになった繊維を気体(空
気)とともにモールド内へ吹き込み、多数の細孔よりこ
の空気のみを排出し、短繊維のみをモールド内に充填し
て成形する方法を採用するのが好ましい。このような空
気搬送式の充填法により、凹凸のあるパネル形状に合致
したモールドに沿った形状の充填が可能となり、全体に
均質で軟かい多孔質を得ることができる。
うな種々の成形法で得ることができるが、一層均質な充
填を行ない密度分布を小さくするためには、請求項3の
構成のように、開繊しバラバラになった繊維を気体(空
気)とともにモールド内へ吹き込み、多数の細孔よりこ
の空気のみを排出し、短繊維のみをモールド内に充填し
て成形する方法を採用するのが好ましい。このような空
気搬送式の充填法により、凹凸のあるパネル形状に合致
したモールドに沿った形状の充填が可能となり、全体に
均質で軟かい多孔質を得ることができる。
【0022】また、このようにして得られる充填物を成
形固化するためには結合剤が必要である。この結合剤と
しては、加熱により溶融しかつ反応固化するフェノール
樹脂あるいは蒸気吹き込みにより反応固化するウレタン
系接着剤あるいは基材となる短繊維より低い温度で溶融
する熱可塑性樹脂など種々の材質が考えられる。また、
前記結合剤の形態には、粉状や液状など種々のものがあ
る。しかし、粉状では、吹き込み充填時に粉状結合剤の
偏りが生じ、分散不良を起こす他、空気抜き孔に結合剤
が詰まって、充填不良や密度分布不良を起こす場合、あ
るいは結合剤のみ飛散する場合がある。一方、液状で
は、混合時に繊維の固まりができ、良好な吹き込み充填
を得ることができない。
形固化するためには結合剤が必要である。この結合剤と
しては、加熱により溶融しかつ反応固化するフェノール
樹脂あるいは蒸気吹き込みにより反応固化するウレタン
系接着剤あるいは基材となる短繊維より低い温度で溶融
する熱可塑性樹脂など種々の材質が考えられる。また、
前記結合剤の形態には、粉状や液状など種々のものがあ
る。しかし、粉状では、吹き込み充填時に粉状結合剤の
偏りが生じ、分散不良を起こす他、空気抜き孔に結合剤
が詰まって、充填不良や密度分布不良を起こす場合、あ
るいは結合剤のみ飛散する場合がある。一方、液状で
は、混合時に繊維の固まりができ、良好な吹き込み充填
を得ることができない。
【0023】これに対し、請求項1の構成のように、有
機質の繊維状の結合剤を使用する場合は、開繊機等を用
いて混合することにより良好な分散が得られ、しかも充
填時に何らの支障も生じない。このような繊維状の結合
剤としては、加熱あるいは蒸気によって溶融する低融点
のポリエステル繊維、ポリエチレンやポリプロピレン等
の基材となる短繊維より低い融点をもつ繊維を使用する
ことができる。望ましくは、繊維素材が低融点成分と高
融点成分から構成され、低融点成分が高融点成分の外
側、すなわち繊維表面となるように配置して成る複合繊
維が、耐久性および音響性能の面から好都合である。
機質の繊維状の結合剤を使用する場合は、開繊機等を用
いて混合することにより良好な分散が得られ、しかも充
填時に何らの支障も生じない。このような繊維状の結合
剤としては、加熱あるいは蒸気によって溶融する低融点
のポリエステル繊維、ポリエチレンやポリプロピレン等
の基材となる短繊維より低い融点をもつ繊維を使用する
ことができる。望ましくは、繊維素材が低融点成分と高
融点成分から構成され、低融点成分が高融点成分の外
側、すなわち繊維表面となるように配置して成る複合繊
維が、耐久性および音響性能の面から好都合である。
【0024】すなわち、この複合繊維を低融点成分の融
点より高くかつ高融点成分の融点より低い温度で加熱成
形すれば、結合剤繊維も完全な繊維状態のまま低融点成
分の溶融により結合でき、高い耐久性と音響性能を確保
することができる。また、歴青質の繊維など、繊維形態
であり加熱等により溶融するものであれば、その他のも
のを使用することもできる。
点より高くかつ高融点成分の融点より低い温度で加熱成
形すれば、結合剤繊維も完全な繊維状態のまま低融点成
分の溶融により結合でき、高い耐久性と音響性能を確保
することができる。また、歴青質の繊維など、繊維形態
であり加熱等により溶融するものであれば、その他のも
のを使用することもできる。
【0025】上記のような繊維系結合剤を混合した多孔
質層の成形方法としてはホットプレスあるいは加熱モー
ルドによる成形が考えられるが、このような成形方法で
は、多孔質層が断熱効果を有するため、内部の結合剤ま
で溶融させるのに長時間の加熱が必要であり、成形サイ
クルを短くするのが困難である。成形温度を高く設定す
れば成形サイクルを短かくすることができるが、反応硬
化型以外の結合剤、例えば歴青質繊維あるいはポリエチ
レン繊維等の熱可塑性結合剤では、離型時に型くずれを
起こす可能性がある。
質層の成形方法としてはホットプレスあるいは加熱モー
ルドによる成形が考えられるが、このような成形方法で
は、多孔質層が断熱効果を有するため、内部の結合剤ま
で溶融させるのに長時間の加熱が必要であり、成形サイ
クルを短くするのが困難である。成形温度を高く設定す
れば成形サイクルを短かくすることができるが、反応硬
化型以外の結合剤、例えば歴青質繊維あるいはポリエチ
レン繊維等の熱可塑性結合剤では、離型時に型くずれを
起こす可能性がある。
【0026】このため、成形方法としては、請求項6の
構成のように、型温度を結合剤融点以下に調節し、該融
点以上の温度の熱風あるいは蒸気の吹き込みで結合剤を
溶融して多孔質成形体を形成する方法が望ましい。この
場合、熱風および冷風の切換え手段を付加すればさらに
成形サイクルを改善することができるし、熱風等の吹き
込みにより、多孔質層内部まで、均一な溶融・硬化がで
きる。
構成のように、型温度を結合剤融点以下に調節し、該融
点以上の温度の熱風あるいは蒸気の吹き込みで結合剤を
溶融して多孔質成形体を形成する方法が望ましい。この
場合、熱風および冷風の切換え手段を付加すればさらに
成形サイクルを改善することができるし、熱風等の吹き
込みにより、多孔質層内部まで、均一な溶融・硬化がで
きる。
【0027】以上述べたように、モールド内に素材とし
ての短繊維を繊維状の結合剤とともに吹き込み、さらに
熱風を吹き込んで結合剤を溶融させ、短繊維を結合せし
めることにより、軟かくかつ軽量で車体パネル等の使用
表面の形状に合致した形状の多孔質成形体を得ることが
できる。このような多孔質成形体を用いることにより、
寸法精度が高く、防音性能にすぐれた繊維成形体を得る
ことができる。さらに、歴青質繊維を混合すれば、車体
パネル等の使用表面の制振性能も付加され、防音性およ
び防振性にきわめてすぐれた繊維成形体が得られる。
ての短繊維を繊維状の結合剤とともに吹き込み、さらに
熱風を吹き込んで結合剤を溶融させ、短繊維を結合せし
めることにより、軟かくかつ軽量で車体パネル等の使用
表面の形状に合致した形状の多孔質成形体を得ることが
できる。このような多孔質成形体を用いることにより、
寸法精度が高く、防音性能にすぐれた繊維成形体を得る
ことができる。さらに、歴青質繊維を混合すれば、車体
パネル等の使用表面の制振性能も付加され、防音性およ
び防振性にきわめてすぐれた繊維成形体が得られる。
【0028】図1は本発明による繊維成形体の製造装置
の模式的縦断面図であり、以下、図1を参照して本発明
による繊維成形体の製造方法を具体的に説明する。排気
量1500ccの小型乗用車のダッシュパネルのインシ
ュレータ(防音防振材)を適用対象とし、このダッシュ
パネルの形状に合致したモールド(成形型)を製作し、
図1に示すごとく配置した。
の模式的縦断面図であり、以下、図1を参照して本発明
による繊維成形体の製造方法を具体的に説明する。排気
量1500ccの小型乗用車のダッシュパネルのインシ
ュレータ(防音防振材)を適用対象とし、このダッシュ
パネルの形状に合致したモールド(成形型)を製作し、
図1に示すごとく配置した。
【0029】図1において、1はプレス機を、2A、2
Bはプレス機1に取付けられたモールドを、3はモール
ド2A、2B内への吹き込み口を、4はモールド2A、
2Bのフィルター付きの排気口を、5は送風機を、6は
送風機5と吹き込み口を接続するダクトを、7はホッパ
ーを、8は熱風発生器を、9は熱風発生器8を通りダク
ト6の途中に接続された送風管を、10はホッパー7の
ダクト6への供給口を開閉するシャッターを、11はダ
クト6を開閉するシャッターを、12は送風管9のダク
ト6への接続口を開閉するシャッターを、それぞれ示
す。
Bはプレス機1に取付けられたモールドを、3はモール
ド2A、2B内への吹き込み口を、4はモールド2A、
2Bのフィルター付きの排気口を、5は送風機を、6は
送風機5と吹き込み口を接続するダクトを、7はホッパ
ーを、8は熱風発生器を、9は熱風発生器8を通りダク
ト6の途中に接続された送風管を、10はホッパー7の
ダクト6への供給口を開閉するシャッターを、11はダ
クト6を開閉するシャッターを、12は送風管9のダク
ト6への接続口を開閉するシャッターを、それぞれ示
す。
【0030】素材としての短繊維原料13は繊維状の結
合剤などと混合され、ホッパー7へ供給される。ホッパ
ー7内の短繊維原料13は、シャッター10、11を開
きかつシャッター12を閉じた状態で、送風機5により
空気とともに吹き込み口3を通してモールド2A、2B
間の成形空隙内へ吹き込まれる。この成形空隙はプレス
機1のストローク設定で所定の形状に作られている。こ
の短繊維原料13のモールド2A、2B内への充填に際
しては、搬送用の空気のみは排気口4からモールド2
A、2B外へ放出され、モールド2A、2B内には短繊
維原料13が効率よく充填される。
合剤などと混合され、ホッパー7へ供給される。ホッパ
ー7内の短繊維原料13は、シャッター10、11を開
きかつシャッター12を閉じた状態で、送風機5により
空気とともに吹き込み口3を通してモールド2A、2B
間の成形空隙内へ吹き込まれる。この成形空隙はプレス
機1のストローク設定で所定の形状に作られている。こ
の短繊維原料13のモールド2A、2B内への充填に際
しては、搬送用の空気のみは排気口4からモールド2
A、2B外へ放出され、モールド2A、2B内には短繊
維原料13が効率よく充填される。
【0031】短繊維原料13を充填した後、シャッター
10、11を閉じるとともにシャッター12を開き、熱
風発生器8で作られる熱風を送風管9およびダクト6を
通して吹き込み口3からモールド2A、2B内へ吹き込
む。これと同時にプレス機1を作動させて充填短繊維原
料13を所定の形状寸法に圧縮成形する。図1中におい
て、14はモールド2A、2B内で圧縮成形された多孔
質繊維成形体(繊維集合体)を示し、15はモールド2
A、2B内の所定位置(図示の例では下型2Bの内面)
に予め敷設され前記多孔質繊維成形体14に積層される
シート状遮音層(質量層)を示す。なお、熱風発生器8
の吹き込み口は、必要に応じ、吹き込み口3の他に、モ
ールド2A、2Bの中央付近にも設けることが望ましい
し、また、吹き込み口とは別に設けてもよい。
10、11を閉じるとともにシャッター12を開き、熱
風発生器8で作られる熱風を送風管9およびダクト6を
通して吹き込み口3からモールド2A、2B内へ吹き込
む。これと同時にプレス機1を作動させて充填短繊維原
料13を所定の形状寸法に圧縮成形する。図1中におい
て、14はモールド2A、2B内で圧縮成形された多孔
質繊維成形体(繊維集合体)を示し、15はモールド2
A、2B内の所定位置(図示の例では下型2Bの内面)
に予め敷設され前記多孔質繊維成形体14に積層される
シート状遮音層(質量層)を示す。なお、熱風発生器8
の吹き込み口は、必要に応じ、吹き込み口3の他に、モ
ールド2A、2Bの中央付近にも設けることが望ましい
し、また、吹き込み口とは別に設けてもよい。
【0032】次に、防音防振性が要求される自動車用内
装材(ダッシュパネルインシュレータやフロアインシュ
レータ)として使用するのに好適な繊維成形体の場合を
例に挙げて、本発明による繊維成形体の実施例を説明す
る。
装材(ダッシュパネルインシュレータやフロアインシュ
レータ)として使用するのに好適な繊維成形体の場合を
例に挙げて、本発明による繊維成形体の実施例を説明す
る。
【0033】実施例1:ポリエチレン繊維で溶融結合さ
れた6〜8デニールのポリエステル短繊維より成り、見
かけ密度が0.021g/cm3で厚さ40mmの平板
状の綿(予備成形品)をモールド内に敷設し、型温度1
50℃のもとで圧縮成形し、ダッシュパネルの形状に合
致した平均見かけ密度0.07g/cm3の成形体(繊
維集合体)を得た。この成形体に、真空成形された厚さ
2mmで密度1.8g/cm3のポリ塩化ビニールのシ
ート状遮音層をモールド内で貼り合せて積層し、請求項
7の構成を有する繊維成形体を得た。
れた6〜8デニールのポリエステル短繊維より成り、見
かけ密度が0.021g/cm3で厚さ40mmの平板
状の綿(予備成形品)をモールド内に敷設し、型温度1
50℃のもとで圧縮成形し、ダッシュパネルの形状に合
致した平均見かけ密度0.07g/cm3の成形体(繊
維集合体)を得た。この成形体に、真空成形された厚さ
2mmで密度1.8g/cm3のポリ塩化ビニールのシ
ート状遮音層をモールド内で貼り合せて積層し、請求項
7の構成を有する繊維成形体を得た。
【0034】実施例2:6〜8デニールで平均長さ40
mmのポリエステル繊維に、4デニールで平均長さ50
mmの低融点ポリエステル繊維を20重量%混合し、図
1に示す装置のホッパー7に投入し、モールド2A、2
B内に充填し、200℃の熱風を吹き込んで成形し、見
かけ密度0.08g/cm3の多孔質成形体を得た。こ
れに、実施例1で用いたシート状遮音層と同じポリ塩化
ビニールシートを積層して請求項3、5および7の構成
を有する繊維成形体を得た。
mmのポリエステル繊維に、4デニールで平均長さ50
mmの低融点ポリエステル繊維を20重量%混合し、図
1に示す装置のホッパー7に投入し、モールド2A、2
B内に充填し、200℃の熱風を吹き込んで成形し、見
かけ密度0.08g/cm3の多孔質成形体を得た。こ
れに、実施例1で用いたシート状遮音層と同じポリ塩化
ビニールシートを積層して請求項3、5および7の構成
を有する繊維成形体を得た。
【0035】実施例3:日本工業規格JISK2207
による防水工事用アスファルト3種を240℃で48時
間撹拌して得られたアスファルトを、180℃に加温
し、直径1mmのノズルより押し出しながら250℃の
熱風を吹きつけ、2〜10デニールの歴青質よりなる短
繊維を得た。この短繊維を、6〜8デニールで長さ40
mmのポリエステル短繊維から成る素材に対し、20重
量%の割合で混合し、実施例2と同様の方法で成形し、
平均見かけ密度0.10g/cm3の多孔質成形体を得
た。この多孔質成形体に実施例1の場合と同様のポリ塩
化ビニールシートを貼り合せて積層することにより、請
求項6の構成を有する繊維成形体を得た。
による防水工事用アスファルト3種を240℃で48時
間撹拌して得られたアスファルトを、180℃に加温
し、直径1mmのノズルより押し出しながら250℃の
熱風を吹きつけ、2〜10デニールの歴青質よりなる短
繊維を得た。この短繊維を、6〜8デニールで長さ40
mmのポリエステル短繊維から成る素材に対し、20重
量%の割合で混合し、実施例2と同様の方法で成形し、
平均見かけ密度0.10g/cm3の多孔質成形体を得
た。この多孔質成形体に実施例1の場合と同様のポリ塩
化ビニールシートを貼り合せて積層することにより、請
求項6の構成を有する繊維成形体を得た。
【0036】実施例4:日本工業規格JISK2207
による防水工事用アスファルト3種を240℃で72時
間撹拌して得られたアスファルトに、固形分50%のS
BRゴムラテックスを1重量%加えて、ゴム系アスファ
ルトを得た。このゴム系アスファルトを200℃に加温
し、直径1mmのノズルより押し出しながら300℃の
熱風を吹きつけ、これを延伸して4〜12デニールの短
繊維を得た。この短繊維から成る素材に対し、6〜8デ
ニールのポリエステル短繊維を20重量%混合し、見か
け密度0.12g/cm3の多孔質成形体を得た。この
多孔質成形体に対し、実施例1の場合と同様のポリ塩化
ビニールシート(シート状遮音層)を貼り合せて積層す
ることにより、請求項4の構成を有する繊維成形体を得
た。
による防水工事用アスファルト3種を240℃で72時
間撹拌して得られたアスファルトに、固形分50%のS
BRゴムラテックスを1重量%加えて、ゴム系アスファ
ルトを得た。このゴム系アスファルトを200℃に加温
し、直径1mmのノズルより押し出しながら300℃の
熱風を吹きつけ、これを延伸して4〜12デニールの短
繊維を得た。この短繊維から成る素材に対し、6〜8デ
ニールのポリエステル短繊維を20重量%混合し、見か
け密度0.12g/cm3の多孔質成形体を得た。この
多孔質成形体に対し、実施例1の場合と同様のポリ塩化
ビニールシート(シート状遮音層)を貼り合せて積層す
ることにより、請求項4の構成を有する繊維成形体を得
た。
【0037】以上本発明による繊維成形体の各種実施例
を説明したが、後述する防音性能テストに供する従来構
造等実施例以外の繊維成形体の構造を、以下に比較例と
して、具体的に説明する。
を説明したが、後述する防音性能テストに供する従来構
造等実施例以外の繊維成形体の構造を、以下に比較例と
して、具体的に説明する。
【0038】比較例1:粉末フェノール樹脂を結合剤と
して、見かけ密度0.055g/cm3で厚さ40mm
のシート状の粗毛フェルトを成形し、このシート状の粗
毛フェルトを図1のモールド2A、2B内に敷設し、2
20℃でプレス加熱し、ダッシュパネルの形状に合致す
る形状の成形体を得た。さらに、この成形体の形状に合
致するよう真空成形された厚さ2mmで密度1.8g/
cm3のポリ塩化ビニールシートをモールド内で前記成
形体に貼り合せて積層することにより、多孔質層とシー
ト状遮音層(質量層)から成る比較例1の繊維成形体を
得た。前記多孔質層の平均見かけ密度は0.18g/c
m3であった。
して、見かけ密度0.055g/cm3で厚さ40mm
のシート状の粗毛フェルトを成形し、このシート状の粗
毛フェルトを図1のモールド2A、2B内に敷設し、2
20℃でプレス加熱し、ダッシュパネルの形状に合致す
る形状の成形体を得た。さらに、この成形体の形状に合
致するよう真空成形された厚さ2mmで密度1.8g/
cm3のポリ塩化ビニールシートをモールド内で前記成
形体に貼り合せて積層することにより、多孔質層とシー
ト状遮音層(質量層)から成る比較例1の繊維成形体を
得た。前記多孔質層の平均見かけ密度は0.18g/c
m3であった。
【0039】比較例2:比較例1で用いた真空成形され
たポリ塩化ビニールシートに対し、シート状の粗毛フェ
ルトを、成形寸法に近い厚さになるように層状に貼合せ
て比較例2の繊維成形体を得た。この場合のシート状の
粗毛フェルトとしては、フェノール樹脂を結合剤として
5〜28mm厚さのシート状に成形された粗毛フェルト
を使用した。
たポリ塩化ビニールシートに対し、シート状の粗毛フェ
ルトを、成形寸法に近い厚さになるように層状に貼合せ
て比較例2の繊維成形体を得た。この場合のシート状の
粗毛フェルトとしては、フェノール樹脂を結合剤として
5〜28mm厚さのシート状に成形された粗毛フェルト
を使用した。
【0040】比較例3:50デニールのポリエステル短
繊維の素材に対し、結合剤としての4デニールの低融点
ポリエステル繊維を20重量%混合し、これをモールド
内に充填し、200℃の熱風を吹き込んでプレス成形す
ることにより見かけ密度0.08g/cm3の多孔質成
形体を得た。これに比較例1と同様のポリ塩化ビニール
シートを貼り合せて積層し、比較例3の繊維成形体を得
た。
繊維の素材に対し、結合剤としての4デニールの低融点
ポリエステル繊維を20重量%混合し、これをモールド
内に充填し、200℃の熱風を吹き込んでプレス成形す
ることにより見かけ密度0.08g/cm3の多孔質成
形体を得た。これに比較例1と同様のポリ塩化ビニール
シートを貼り合せて積層し、比較例3の繊維成形体を得
た。
【0041】比較例4:6〜8デニールのポリエステル
短繊維の素材に対し、結合剤としての4デニールの低融
点ポリエステル繊維を20重量%を混合し、モールド空
隙を減らすとともに送風力を弱くしてモールド内に充填
し、これを成形固化させて見かけ密度0.03g/cm
3の多孔質成形体を得た。この成形体に比較例1と同様
のポリ塩化ビニールシートを貼り合せて積層し、比較例
4の繊維成形体を得た。
短繊維の素材に対し、結合剤としての4デニールの低融
点ポリエステル繊維を20重量%を混合し、モールド空
隙を減らすとともに送風力を弱くしてモールド内に充填
し、これを成形固化させて見かけ密度0.03g/cm
3の多孔質成形体を得た。この成形体に比較例1と同様
のポリ塩化ビニールシートを貼り合せて積層し、比較例
4の繊維成形体を得た。
【0042】比較例5:6〜8デニールのポリエステル
短繊維の素材に結合剤としての粉末フェノール樹脂を混
合し、これを図1の成形装置でモールド2A、2B内へ
吹き込んで成形した。しかし、途中で排気口4が閉塞
し、充填不能になった。以上のような実施例1〜4およ
び比較例1〜4によって製造した繊維成形体について、
それらの防音性能を比較テストした。
短繊維の素材に結合剤としての粉末フェノール樹脂を混
合し、これを図1の成形装置でモールド2A、2B内へ
吹き込んで成形した。しかし、途中で排気口4が閉塞
し、充填不能になった。以上のような実施例1〜4およ
び比較例1〜4によって製造した繊維成形体について、
それらの防音性能を比較テストした。
【0043】防音性能は、各繊維成形体を小型乗用車の
ダッシュパネルに組付け、この自動車を回転ドラム上で
速度90km/時で走行させ、この時にダッシュパネル
から車室内へ放射される音圧レベルを音響インテンシテ
ィ法によって計測した。その際、自動車の床面は繊維系
多孔質体とポリ塩化ビニールシートの積層構造により遮
音するとともに、運転席より後部をウレタンフォームで
充填することでダッシュパネルよりの放射音のみを計測
できる状態にした。
ダッシュパネルに組付け、この自動車を回転ドラム上で
速度90km/時で走行させ、この時にダッシュパネル
から車室内へ放射される音圧レベルを音響インテンシテ
ィ法によって計測した。その際、自動車の床面は繊維系
多孔質体とポリ塩化ビニールシートの積層構造により遮
音するとともに、運転席より後部をウレタンフォームで
充填することでダッシュパネルよりの放射音のみを計測
できる状態にした。
【0044】各試料の多孔質層の見かけ密度(g/cm
3)および計測された音圧レベル(dB)は表1に示す
とおりであった。表1の音圧レベル(dB)はA特性で
周波数 125Hz〜1.6KHzの範囲のエネルギー
を加算した値で示す。表1から、本発明による繊維成形
体(実施例1〜4)は明らかに騒音低減効果にすぐれた
ものであることが理解される。
3)および計測された音圧レベル(dB)は表1に示す
とおりであった。表1の音圧レベル(dB)はA特性で
周波数 125Hz〜1.6KHzの範囲のエネルギー
を加算した値で示す。表1から、本発明による繊維成形
体(実施例1〜4)は明らかに騒音低減効果にすぐれた
ものであることが理解される。
【0045】なお、上記実車テストにおいては、繊維集
合体の多孔質層を作った後、これにシート状質量層(シ
ート状遮音層)を貼り合せて積層したが、予めシート状
質量層をモールド内に敷設しておき、そこへ繊維および
熱風を吹き込んで一体的に加圧成形する製造方法を採用
することもできる。以上説明した各実施例によれば、防
音性にすぐれ、軽量でかつ寸法精度が高く、しかも生産
性にすぐれた自動車用内装材に好適な繊維成形体を得る
ことができた。
合体の多孔質層を作った後、これにシート状質量層(シ
ート状遮音層)を貼り合せて積層したが、予めシート状
質量層をモールド内に敷設しておき、そこへ繊維および
熱風を吹き込んで一体的に加圧成形する製造方法を採用
することもできる。以上説明した各実施例によれば、防
音性にすぐれ、軽量でかつ寸法精度が高く、しかも生産
性にすぐれた自動車用内装材に好適な繊維成形体を得る
ことができた。
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、繊維径分布の中心が30デニール以
下の有機質の短繊維から成る基材にこれより低融点の有
機質の短繊維から成る結合剤を混合したものを素材と
し、モールド内で前記素材を加熱して前記結合剤を溶融
するとともに該素材を使用場所の形状に合せて平均見か
け密度0.04〜0.15g/cm3の繊維集合体に成
形することを特徴とする繊維成形体としたので、吸音性
の繊維集合体を車体パネル等の複雑な凹凸形状の表面に
対しても密着させ得る所望の形状寸法及び密度に成形す
ることができ、それによって防音性および防振性に一段
と優れた繊維成形体が提供される。
1の発明によれば、繊維径分布の中心が30デニール以
下の有機質の短繊維から成る基材にこれより低融点の有
機質の短繊維から成る結合剤を混合したものを素材と
し、モールド内で前記素材を加熱して前記結合剤を溶融
するとともに該素材を使用場所の形状に合せて平均見か
け密度0.04〜0.15g/cm3の繊維集合体に成
形することを特徴とする繊維成形体としたので、吸音性
の繊維集合体を車体パネル等の複雑な凹凸形状の表面に
対しても密着させ得る所望の形状寸法及び密度に成形す
ることができ、それによって防音性および防振性に一段
と優れた繊維成形体が提供される。
【0047】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記繊維集合体に1.0〜8.0kg/
m2の面重量を有するシート状遮音層を積層する構成と
したので、一層効率よく上記効果を達成することができ
る。請求項3の発明によれば、上記請求項1または請求
項2の構成に加えて、前記素材を送風機によりモールド
内へ吹き込んで充填する構成としたので、多孔質の密度
をさらに安定的にかつ均質となるように制御し得る繊維
成形体が提供される。
構成に加えて、前記繊維集合体に1.0〜8.0kg/
m2の面重量を有するシート状遮音層を積層する構成と
したので、一層効率よく上記効果を達成することができ
る。請求項3の発明によれば、上記請求項1または請求
項2の構成に加えて、前記素材を送風機によりモールド
内へ吹き込んで充填する構成としたので、多孔質の密度
をさらに安定的にかつ均質となるように制御し得る繊維
成形体が提供される。
【0048】請求項4の発明によれば、上記請求項1ま
たは請求項2の構成に加えて、前記素材を加熱して前記
結合剤を溶融するとともに見かけ密度0.025g/c
m3以下の平板状の繊維集合体に予備成形し、この予備
成形品をモールド内で圧縮比2〜4で圧縮成形する構成
としたので、一層吸音性にすぐれた所望密度を有しかつ
車体パネル等の使用表面の凹凸形状に密着する形状に容
易に成形することができ、形状寸法精度が高く防音性能
にすぐれた繊維成形体が提供される。
たは請求項2の構成に加えて、前記素材を加熱して前記
結合剤を溶融するとともに見かけ密度0.025g/c
m3以下の平板状の繊維集合体に予備成形し、この予備
成形品をモールド内で圧縮比2〜4で圧縮成形する構成
としたので、一層吸音性にすぐれた所望密度を有しかつ
車体パネル等の使用表面の凹凸形状に密着する形状に容
易に成形することができ、形状寸法精度が高く防音性能
にすぐれた繊維成形体が提供される。
【0049】請求項5の発明によれば、上記請求項1、
請求項2、請求項3および請求項4のいずれかの構成に
加えて、前記繊維集合体を成形固化させるため、短繊維
状の歴青質を10重量%以上混合し、成形固化させる構
成としたので、吸音性多孔質層に制振機能を付加し、音
響性能がさらに向上する繊維成形体が提供される。
請求項2、請求項3および請求項4のいずれかの構成に
加えて、前記繊維集合体を成形固化させるため、短繊維
状の歴青質を10重量%以上混合し、成形固化させる構
成としたので、吸音性多孔質層に制振機能を付加し、音
響性能がさらに向上する繊維成形体が提供される。
【0050】請求項6の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4および請求項5のいずれかの
構成に加えて、前記モールド内に前記結合剤の融点より
高くかつ前記基材の融点より低い温度の熱風もしくは蒸
気を吹き込むことにより前記結合剤を溶融する構成とし
たので、吸音性多孔質の密度分布の均質性および成形サ
イクルを向上させるとともに成形体の硬化をより均質と
することが可能な繊維成形体が提供される。
項2、請求項3、請求項4および請求項5のいずれかの
構成に加えて、前記モールド内に前記結合剤の融点より
高くかつ前記基材の融点より低い温度の熱風もしくは蒸
気を吹き込むことにより前記結合剤を溶融する構成とし
たので、吸音性多孔質の密度分布の均質性および成形サ
イクルを向上させるとともに成形体の硬化をより均質と
することが可能な繊維成形体が提供される。
【図1】本発明を適用した繊維成形体の一実施例を製造
するための成形装置の縦断面図である。
するための成形装置の縦断面図である。
【図2】本発明による繊維成形体を使用するのに好適な
自動車のダッシュパネルおよびフロアパネルにおける防
音構造を示す部分断面斜視図である。
自動車のダッシュパネルおよびフロアパネルにおける防
音構造を示す部分断面斜視図である。
1 プレス機 2A モールド 2B モールド 3 吹き込み口 4 排気口 5 送風機 6 ダクト 7 ホッパー 8 熱風発生器 9 送風管 10 シャッター 11 シャッター 12 シャッター 13 短繊維原料 14 繊維成形体(繊維集合体) 15 シート状遮音層(質量層) 30 エンジンルーム 32 車室 34 ダッシュパネル 36 ダッシュインシュレータ(防音防振材) 38 ダッシュパネル構造 40 フロアパネル 44 フロアインシュレータ(防音防振材) 46 フロア構造 48 アスファルト系制振材 50 制振材用拘束板 52 拘束型制振材 54 多孔質層 56 シート遮音層 58 アスファルト系制振材 60 多孔質層 62 シート遮音層
Claims (6)
- 【請求項1】 繊維径分布の中心が30デニール以下
の有機質の短繊維から成る基材にこれより低融点の有機
質の短繊維から成る結合剤を混合したものを素材とし、
モールド内で前記素材を加熱して前記結合剤を溶融する
とともに該素材を使用場所の形状に合せて平均見かけ密
度0.04〜0.15g/cm3の繊維集合体に成形す
ることを特徴とする繊維成形体。 - 【請求項2】 前記繊維集合体に1.0〜8.0kg
/m2の面重量を有するシート状遮音層を積層すること
を特徴とする請求項1の繊維成形体。 - 【請求項3】 前記素材を送風機によりモールド内へ
吹き込んで充填することを特徴とする請求項1または請
求項2の繊維成形体。 - 【請求項4】 前記素材を加熱して前記結合剤を溶融
するとともに見かけ密度0.025g/cm3以下の平
板状の繊維集合体に予備成形し、この予備成形品をモー
ルド内で圧縮比2〜4で圧縮成形することを特徴とする
請求項1または請求項2の繊維成形体。 - 【請求項5】 前記繊維集合体を成形固化させるた
め、短繊維状の歴青質を10重量%以上混合し、成形固
化させることを特徴とする請求項1、2、3及び4のい
ずれかの繊維成形体。 - 【請求項6】 前記モールド内に前記結合剤の融点よ
り高くかつ前記基材の融点より低い温度の熱風もしくは
蒸気を吹き込むことにより前記結合剤を溶融することを
特徴とする請求項1、2、3、4および5のいずれかの
繊維成形体。
Priority Applications (1)
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JP5226551A JP2583188B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 繊維成形体 |
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JP5226551A JP2583188B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 繊維成形体 |
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-
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