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JP2577713Y2 - ドラム式流量調整設備を用いた魚道 - Google Patents

ドラム式流量調整設備を用いた魚道

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Publication number
JP2577713Y2
JP2577713Y2 JP1992063133U JP6313392U JP2577713Y2 JP 2577713 Y2 JP2577713 Y2 JP 2577713Y2 JP 1992063133 U JP1992063133 U JP 1992063133U JP 6313392 U JP6313392 U JP 6313392U JP 2577713 Y2 JP2577713 Y2 JP 2577713Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishway
main body
flow control
type flow
dam
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP1992063133U
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English (en)
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JPH0618435U (ja
Inventor
勝二 寺薗
広 中井川
Original Assignee
財団法人ダム水源地環境整備センター
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Filing date
Publication date
Application filed by 財団法人ダム水源地環境整備センター filed Critical 財団法人ダム水源地環境整備センター
Priority to JP1992063133U priority Critical patent/JP2577713Y2/ja
Publication of JPH0618435U publication Critical patent/JPH0618435U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、魚道内の水の流量を
調節するための中空ドラム式堰堤の起伏回転に伴なう動
力の一部を、前記堰堤の浮力に依存しつつ、主たる動力
となる回転駆動装置に対する負担の軽減化を図るように
したドラム式流量調整設備を用いた魚道に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】魚道に関する定義は、古くから種々のこ
とが言われているが、近年は、「河川を横断して設けら
れ、魚類の移動を阻害する、あるいは阻害する可能性の
ある堰、頭首工、ダム等の構造物に、その阻害を軽減、
除去するために設置された水路又は装置」を言うとされ
ている。
【0003】そして、魚道における流量調節設備とは、
河川構造物の上下流水位が変動する場合、魚道を流下す
る流量が変化するため、河川構造物からの放流量の正確
な把握と生物環境の保持を目的として、水位変動に追随
して起伏するゲート等の設備をいう。
【0004】そしてこのような流量調節設備としてこれ
まで一般に採用されていた技術は、例えば図3又は図4
に示すような起伏式のゲートであった。すなわち同図に
示すものでは、魚道本体aの長手方向に一定間隔を保持
して前記魚道本体aの横断方向に回転自在に配設したゲ
ート扉体bを、図3に示すように連結棒cによって連結
し、これをさらにワイヤーdを連結し、かつこのワイヤ
ーdをウインチeに連結することによって、このウイン
チeを作動させ、前記ゲート扉体bを起伏せしめるも
の、及び図4に示すように、各ゲート扉体bの回転軸に
リンクfを配設し、これらのリンクfをロッドgに連結
し、かつ油圧シリンダhに連結することによってゲート
扉体bを起伏せしめるようにしたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記のような起伏式ゲ
ートを用いた流量調節設備としては、下流側起伏式のも
のと上流側起伏式の双方が開発されているが、その原理
は基本的には同一であり、前記ゲート扉体bを起伏させ
るための動力としては、前記のようにウインチeであ
り、また油圧シリンダhであるが、このゲート扉体bは
魚道本体aを横断する方向に設置されているため、魚道
本体aを流下する水の水圧をもろに受けざるを得ず、し
たがって前記ゲート扉体bの回転は、前記水圧に抗して
行われることになり、前記ウインチe又は油圧シリンダ
hは大きい出力を要求されるのみならず、水圧如何によ
っては、円滑に作動しないこともあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこでこの考案に係るド
ラム式流量調整設備を用いた魚道は前記の課題を解決す
るために、断面略U字状に形成した魚道本体の底部に、
湾曲状の底部を有する凹部を前記魚道本体を横断するよ
うに形成し、略半円筒状の中空ドラムによって形成した
堰堤を前記凹部内に係合しつつ回転自在に配設するとと
もに、前記中空ドラムによって形成した堰堤の回転軸を
回転駆動装置に連結したものである。
【0007】
【作用】すなわち、魚道本体内の水の流量を調節する際
には、前記回転駆動装置を作動させて、中空ドラムによ
って形成した堰堤を回転せしめるが、その際、前記中空
の堰堤の浮力を利用して、前記回転駆動装置は、小出力
によって駆動させることができるのである。
【0008】
【実施例】次にこの考案に係るドラム式流量調整設備を
用いた魚道の実施例を図1及び図2に基づいて述べる
と、1は断面略U字状に形成した魚道本体であり、2は
この魚道本体1の底部に形成した凹部である。そしてこ
の凹部2は、湾曲状の底部を有するとともに、前記魚道
本体1の底部を横断する状態に形成されている。
【0009】3は、前記凹部2内に係合しつつ回転自在
に配設した堰堤であり、この堰堤3は図示するように略
半円筒状の中空ドラムによって形成されている。
【0010】またこの堰堤3は、前記魚道本体1の両側
壁に軸支するとともに、この回転軸4に油圧モータ5
(回転駆動装置)に連結してある。
【0011】しかして前記堰堤3を回転させるために
は、個々の油圧モータ5を作動せしめることによって、
正逆いずれの方向にも行うことができるが、この場合、
前記堰堤3は中空の略半円筒状のドラムによって形成さ
れているため、空間の多い側に大きい浮力が生じ、した
がって油圧モータ5の駆動力とともに浮力が相乗的に作
用して、油圧モータ5の出力をさして高めることなく回
転することが可能となるのである。
【0012】よってこの堰堤3が、一般のバーチカルス
ロット式魚道における隔壁の作用をなすとともに、この
堰堤3間をプールPとし、したがって堰堤3における越
流水深を調整することができるのである。
【0013】尚、この考案における個々の油圧モータ5
を作動せしめるためには、水深を目視することによって
個別に行うことはもちろん可能であるが、例えばこれら
の油圧モータ5に水位計(図示せず)を連結し、プール
P内の水位が計画水位に対して高低する場合、この高低
の変化に応じて前記水位計によって、バルブの開閉操作
をすることが可能であり、この手段を用いることによっ
て自動化を図ることができるのである。
【0014】また、従来の魚道は、その型式を問わず、
すべて河川又は堰堤内に構築され、一旦構築された後
は、これを移動することができなかった。また前記した
この考案に係る魚道も同様に構築することができる。し
かしこのように移動不可能に構築すると、従来もそうで
あったように、堰等を越流する水に含まれている土砂又
は流木等が魚道上に堆積したり、また仮に魚道上に堆積
しないとしても河床に堆積して、魚道の入口を形成する
流況環境に変化を生じ、したがって魚道管理を困難なも
のとする可能性がある。
【0015】そこでこれを移動可能な構造とするため
に、図5に示すように、架台6を用いることにする。す
なわち、架台6は、階段状の魚道用ブロック受部7を上
面に形成したフレームによってスロープ状に構成されて
おり、この架台6は、例えばフレーム自体又は脚8等に
よってそれぞれ高さの異なるものを3台用意する。すな
わち、これら3台の架台6を平面視及び側面視でジグザ
グ状に並列し、かつ中央の架台6bのスロープ最高部が
一方の架台6aのスロープ最低部と、また架台6bのス
ロープ最低部が他方の側の架台6cのスロープ最高部と
ほぼ一致する高さとなし、かつそれぞれ高さのほぼ一致
する部分、すなわち端部を小型魚道用ブロック9で連結
するとともに、その余の魚道用ブロック受部7には、コ
ンクリート又は鋼材で短尺ブロック状に形成した魚道用
ブロック10を嵌込み、もって、全体に連続するジグザ
グ状の魚道を形成するのである。
【0016】尚、前記架台6の具体的な高さの位置決め
は、例えば脚8に配設した調整ジャッキ11によって行
うものとするとともに、架台6の台数も前記3台に限定
するものではない。
【0017】また架台6は河床に移動可能に設置するも
のとし、したがって魚道用ブロック10を嵌込んだ状態
で架台6ごと移動可能となるのである。
【0018】
【考案の効果】前記のようにこの考案に係るドラム式流
量調整設備を用いた魚道はによれば、断面略U字状に形
成した魚道本体の底部に、湾曲状の底部を有する凹部を
前記魚道本体を横断するように形成し、略半円筒状の中
空ドラムによって形成した堰堤を前記凹部内に係合しつ
つ回転自在に配設するとともに、前記中空ドラムによっ
て形成した堰堤の回転軸を回転駆動装置に連結してある
ので、魚道本体内の水の流量を調節する際には、前記回
転駆動装置を作動させて、中空ドラムによって形成した
堰堤を回転せしめるが、その際、前記中空の堰堤の浮力
を利用して、前記回転駆動装置は、小出力によって駆動
させることができるという効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るドラム式流量調整設備を用いた
魚道の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】3台の架台をジグザグ状に並列せしめた状態を
示す平面図である。
【図6】3台の架台をジグザグ状に並列せしめた状態を
示す正面図である。
【図7】3台の架台をジグザグ状に並列せしめた状態を
示す側面図である。
【図8】架台の一実施例を示すもので、そのうち(1)
は架台6aの正面図、(2)は架台6bの正面図、
(3)は架台6cの正面図である。
【符号の説明】
1 魚道本体 2 凹部 3 堰堤 4 回転軸 5 油圧モータ 6 架台 6a 架台 6b 架台 6c 架台 7 魚道用ブロック受部 8 脚 9 小型魚道用ブロック 10 魚道用ブロック 11 調整ジャッキ P プール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 8/08 E02B 7/40 - 7/42

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字状に形成した魚道本体の底部
    に、湾曲状の底部を有する凹部を前記魚道本体を横断す
    るように形成し、略半円筒状の中空ドラムによって形成
    した堰堤を前記凹部内に係合しつつ回転自在に配設する
    とともに、前記中空ドラムによって形成した堰堤の回転
    軸を回転駆動装置に連結したことを特徴とするドラム式
    流量調整設備を用いた魚道。
JP1992063133U 1992-08-18 1992-08-18 ドラム式流量調整設備を用いた魚道 Expired - Fee Related JP2577713Y2 (ja)

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JP4522338B2 (ja) * 2005-07-28 2010-08-11 中国電力株式会社 流量制御装置

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