JP2545234B2 - 樹脂含浸マットの製造方法 - Google Patents
樹脂含浸マットの製造方法Info
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- JP2545234B2 JP2545234B2 JP62178790A JP17879087A JP2545234B2 JP 2545234 B2 JP2545234 B2 JP 2545234B2 JP 62178790 A JP62178790 A JP 62178790A JP 17879087 A JP17879087 A JP 17879087A JP 2545234 B2 JP2545234 B2 JP 2545234B2
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- resin
- sheet
- impregnated
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は樹脂含浸マットの製造方法に関し、特に粘
稠性の高い樹脂をマット状シートに含浸させる場合に有
用な樹脂含浸マットの製造方法に関する。
稠性の高い樹脂をマット状シートに含浸させる場合に有
用な樹脂含浸マットの製造方法に関する。
〔従来の技術〕 従来、軽量性、耐熱、耐火性に優れた建築用板材とし
て、ガラス繊維不織布等とされたマット状シートにフェ
ノール樹脂等の樹脂を含浸させ硬化して成る板状成形体
が公知である。
て、ガラス繊維不織布等とされたマット状シートにフェ
ノール樹脂等の樹脂を含浸させ硬化して成る板状成形体
が公知である。
ところで、これら建築用材において、ガラス繊維等に
よるマット状シートに樹脂を含浸させる場合、特にフェ
ノール樹脂のように粘稠性の高い樹脂にあっては、なか
なか均一な含浸状態とするのが困難で、含浸性を良くす
るため、マット状シート内部に含まれる気泡等を強制的
に脱出させる処理がどうしても必要となる。
よるマット状シートに樹脂を含浸させる場合、特にフェ
ノール樹脂のように粘稠性の高い樹脂にあっては、なか
なか均一な含浸状態とするのが困難で、含浸性を良くす
るため、マット状シート内部に含まれる気泡等を強制的
に脱出させる処理がどうしても必要となる。
この脱気手段として、予め樹脂を付着させたマット状
シートをジグザグ状に配置した多数の圧縮ロール間を通
過させ、このときの屈曲及び圧縮により脱気することや
樹脂含浸マット状シートに高周波振動を与えたり、ある
いは上下に配置した網目状ベルト間に挟み、圧縮するこ
となど種々の手段が採られている。
シートをジグザグ状に配置した多数の圧縮ロール間を通
過させ、このときの屈曲及び圧縮により脱気することや
樹脂含浸マット状シートに高周波振動を与えたり、ある
いは上下に配置した網目状ベルト間に挟み、圧縮するこ
となど種々の手段が採られている。
しかしながら、ジグザクロール間を通過させる第一の
手段は、多数のロールを配置しなければならず、設備が
大掛かりとなると共に、ロールには、ある程度の樹脂の
転位付着が有るので、これらの除去を行なうのが困難と
なる問題があり、振動による第二の手段は完全な脱気は
行ない難く、内部に含まれる気泡の大きさによっては殆
ど無効となる場合が有るといった問題が有り、網目状ベ
ルトで上下から挟む第3の手段は網目状ベルトへの付着
樹脂の除去、上下より挟むための装置が大掛かりとなる
といった問題が有った。
手段は、多数のロールを配置しなければならず、設備が
大掛かりとなると共に、ロールには、ある程度の樹脂の
転位付着が有るので、これらの除去を行なうのが困難と
なる問題があり、振動による第二の手段は完全な脱気は
行ない難く、内部に含まれる気泡の大きさによっては殆
ど無効となる場合が有るといった問題が有り、網目状ベ
ルトで上下から挟む第3の手段は網目状ベルトへの付着
樹脂の除去、上下より挟むための装置が大掛かりとなる
といった問題が有った。
従って、従来にあっては、内部空気の排出の比較的容
易な薄手の板材しか製造出来ない問題が有る。
易な薄手の板材しか製造出来ない問題が有る。
この発明は上記問題点に鑑み、粘稠性の高い樹脂を用
いても樹脂含浸マットの脱気が連続的にかつ、きわめて
効率良く行なえ、厚手マット状シートであっても樹脂含
浸及び脱気が行なえる樹脂含浸マットの製造方法を提供
することを目的としてなされたものである。
いても樹脂含浸マットの脱気が連続的にかつ、きわめて
効率良く行なえ、厚手マット状シートであっても樹脂含
浸及び脱気が行なえる樹脂含浸マットの製造方法を提供
することを目的としてなされたものである。
即ち、この発明の樹脂含浸マットの製造方法は連続供
給される不織布等のマット状シートに樹脂等の粘稠液を
含浸させていく樹脂含浸マットの製造方法において、前
記樹脂等の粘稠液が供給された前記マット状シートの表
面を、回転軸が前記マット状シートの連続供給の進行方
向に対し略平行とされ、かつ表面に周方向溝を多数併設
したロールで直接、前記マット状シートの幅方向ほぼ全
幅にわたり移動押圧することを特徴とするものである。
給される不織布等のマット状シートに樹脂等の粘稠液を
含浸させていく樹脂含浸マットの製造方法において、前
記樹脂等の粘稠液が供給された前記マット状シートの表
面を、回転軸が前記マット状シートの連続供給の進行方
向に対し略平行とされ、かつ表面に周方向溝を多数併設
したロールで直接、前記マット状シートの幅方向ほぼ全
幅にわたり移動押圧することを特徴とするものである。
次に、この発明を実施例により説明する。
図1はこの発明を実施する装置の平面図、第2図は図
1のII−II線断面図、図3はこの発明のより好ましい実
施例の側断面図である。
1のII−II線断面図、図3はこの発明のより好ましい実
施例の側断面図である。
この発明の樹脂含浸マットの製造方法は、ベルトコン
ベア1で連続供給されるフェノール樹脂織布等のマット
状シート2に樹脂などの粘稠液3(図3)を含浸させて
いく連続処理装置において、樹脂などの粘稠液3が供給
されたマット状シート2の表面を、回転軸が前記マット
状シートの連続供給の進行方向に対し略平行とされ、か
つ表面に周方向溝4A…4Aを多数並設したロール4で直
接、マット状シート2の幅方向にほぼ全幅Bにわたり移
動押圧する。
ベア1で連続供給されるフェノール樹脂織布等のマット
状シート2に樹脂などの粘稠液3(図3)を含浸させて
いく連続処理装置において、樹脂などの粘稠液3が供給
されたマット状シート2の表面を、回転軸が前記マット
状シートの連続供給の進行方向に対し略平行とされ、か
つ表面に周方向溝4A…4Aを多数並設したロール4で直
接、マット状シート2の幅方向にほぼ全幅Bにわたり移
動押圧する。
本実施例では、ロール4の幅方向移動力は、マット状
シート2の進行方向(矢印X)に対し略直角方向(矢印
Y)に往復動するシリンダ5により与えられている。
シート2の進行方向(矢印X)に対し略直角方向(矢印
Y)に往復動するシリンダ5により与えられている。
なお、ロール4の矢印Y方向の往復移動は、ロール4
の往復駆動用シリンダ5に限らず他の往復駆動装置、例
えばクランク機構などを用いることもできる。
の往復駆動用シリンダ5に限らず他の往復駆動装置、例
えばクランク機構などを用いることもできる。
また、6はロール4をマット状シート2へ圧着させる
加圧バネを示す。
加圧バネを示す。
上記実施例は粘稠液3が供給されたマット状シート2
をロール4により押圧する場合を示したが、図3に示す
ように連続供給されるマット状シート2上にドクターナ
イフ7により樹脂3を供給していく場合の樹脂溜まり
3′内においてロール4を図の紙背方向へと往復動させ
ても良い。
をロール4により押圧する場合を示したが、図3に示す
ように連続供給されるマット状シート2上にドクターナ
イフ7により樹脂3を供給していく場合の樹脂溜まり
3′内においてロール4を図の紙背方向へと往復動させ
ても良い。
この発明において、樹脂の供給されるマット状シート
2は、その表面が直接、回転軸が前記マット状シートの
連続供給の進行方向に対し略平行とされマット状シート
の幅方向に向かって順応回転するロール4によりほぼ全
幅にわたってロール押圧されるので、内部空気はロール
4に押されてマット状シート2の幅方向端面及び表面よ
り排出され、同時にその脱気痕に周囲の樹脂が流れ込
み、均一な樹脂含浸マットとすることが出来る。
2は、その表面が直接、回転軸が前記マット状シートの
連続供給の進行方向に対し略平行とされマット状シート
の幅方向に向かって順応回転するロール4によりほぼ全
幅にわたってロール押圧されるので、内部空気はロール
4に押されてマット状シート2の幅方向端面及び表面よ
り排出され、同時にその脱気痕に周囲の樹脂が流れ込
み、均一な樹脂含浸マットとすることが出来る。
なお、ロール表面には多数の条溝4A…4Aが設けられて
いるので、既に含浸されている樹脂までが不必要に絞り
出されてしまうことはない。
いるので、既に含浸されている樹脂までが不必要に絞り
出されてしまうことはない。
また、図3に示すように樹脂溜まり3′内でロール4
を往復駆動する場合、マット状シートの圧縮後の膨元膨
張時に周囲の樹脂を吸い込む状態となるので、より均一
含浸が達成出来、厚手のマット状シートなどでも効率良
く脱気、樹脂含浸が可能となる。
を往復駆動する場合、マット状シートの圧縮後の膨元膨
張時に周囲の樹脂を吸い込む状態となるので、より均一
含浸が達成出来、厚手のマット状シートなどでも効率良
く脱気、樹脂含浸が可能となる。
この発明は、以上説明したように、ロール押圧により
マット状シートに含まれる空気を幅方向端面及び表面か
ら脱気するので、含浸性がきわめて良くなる。
マット状シートに含まれる空気を幅方向端面及び表面か
ら脱気するので、含浸性がきわめて良くなる。
また、従来では完全脱気が困難であった300g/m2〜450
g/m2のガラス繊維マットでも樹脂含浸が可能となり、厚
手の板材も一度に成形出来るなど種々の効果を有する。
g/m2のガラス繊維マットでも樹脂含浸が可能となり、厚
手の板材も一度に成形出来るなど種々の効果を有する。
図1はこの発明を実施する装置の平面図、図2は図1の
II〜II線断面図、図3はこの発明のより好ましい実施例
の側断面図である。 1……ベルトコンベヤ、2……マット状シート、3……
樹脂等の粘稠液、4……ロール 4A……周方向溝、5……往復駆動用シリンダ。
II〜II線断面図、図3はこの発明のより好ましい実施例
の側断面図である。 1……ベルトコンベヤ、2……マット状シート、3……
樹脂等の粘稠液、4……ロール 4A……周方向溝、5……往復駆動用シリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−185608(JP,A) 特開 昭62−73914(JP,A) 特開 昭59−202818(JP,A) 特開 昭47−12592(JP,A) 特公 昭59−10295(JP,B2) 実公 昭62−27400(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】連続供給される不織布等のマット状シート
に樹脂等の粘稠液を含浸させていく樹脂含浸マットの製
造方法において、前記樹脂等の粘稠液が供給された前記
マット状シートの表面を、回転軸が前記マット状シート
の連続供給の進行方向と平行とされ、かつ表面に周方向
溝を多数併設したロールで直接、前記マット状シートの
幅方向ほぼ全幅にわたり移動押圧することを特徴とする
樹脂含浸マットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62178790A JP2545234B2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | 樹脂含浸マットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62178790A JP2545234B2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | 樹脂含浸マットの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6422508A JPS6422508A (en) | 1989-01-25 |
JP2545234B2 true JP2545234B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=16054689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62178790A Expired - Fee Related JP2545234B2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | 樹脂含浸マットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545234B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9180606B2 (en) | 2003-03-06 | 2015-11-10 | Vestas Wind Systems A/S | Method for preparing pre-form materials |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5910295A (ja) * | 1982-07-09 | 1984-01-19 | 松下電器産業株式会社 | 厚膜ハイブリツド素子 |
JPS59202818A (ja) * | 1983-05-04 | 1984-11-16 | Matsushita Electric Works Ltd | 熱硬化性樹脂含浸シ−トの製造方法 |
JPS6227400U (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-19 | ||
JPS6273914A (ja) * | 1985-09-27 | 1987-04-04 | Showa Highpolymer Co Ltd | 成形用シ−ト状樹脂複合材の製造方法 |
JPH0657409B2 (ja) * | 1987-01-28 | 1994-08-03 | 昭和高分子株式会社 | Smcの製造方法 |
-
1987
- 1987-07-16 JP JP62178790A patent/JP2545234B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9180606B2 (en) | 2003-03-06 | 2015-11-10 | Vestas Wind Systems A/S | Method for preparing pre-form materials |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6422508A (en) | 1989-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |