JP2520423Y2 - 振出し竿 - Google Patents
振出し竿Info
- Publication number
- JP2520423Y2 JP2520423Y2 JP1991007519U JP751991U JP2520423Y2 JP 2520423 Y2 JP2520423 Y2 JP 2520423Y2 JP 1991007519 U JP1991007519 U JP 1991007519U JP 751991 U JP751991 U JP 751991U JP 2520423 Y2 JP2520423 Y2 JP 2520423Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- retaining ring
- rod material
- elastic
- ring
- Prior art date
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- Fishing Rods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、第1竿材を第2竿材よ
り引き出した伸長状態で前記第1竿材の竿尻部を前記第
2竿材の竿先内周面に接触させてその状態を保持すると
ともに、前記第1竿材を前記第2竿材に収納した状態で
前記第1竿材の竿尻部を、前記第2竿材に装着した弾性
抜け止めリング内周面に接触させてその状態を保持する
振出し竿に関する。
り引き出した伸長状態で前記第1竿材の竿尻部を前記第
2竿材の竿先内周面に接触させてその状態を保持すると
ともに、前記第1竿材を前記第2竿材に収納した状態で
前記第1竿材の竿尻部を、前記第2竿材に装着した弾性
抜け止めリング内周面に接触させてその状態を保持する
振出し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】竿材内に弾性抜け止めリングを有するも
のとして、例えば実開昭57−47175号公報におい
て示すように、補助継竿が設けてあり、この補助継竿を
釣り時は竿の実質長を延長する為に元竿の後端に嵌合
し、また、釣り場を移動する際には、中竿を収納した元
竿の前端に補助継竿を前方より外嵌して元竿の先端を弾
性抜け止めリングに外嵌又は内嵌して中竿が元竿の先端
より抜け出すことを阻止する構成のものがある。
のとして、例えば実開昭57−47175号公報におい
て示すように、補助継竿が設けてあり、この補助継竿を
釣り時は竿の実質長を延長する為に元竿の後端に嵌合
し、また、釣り場を移動する際には、中竿を収納した元
竿の前端に補助継竿を前方より外嵌して元竿の先端を弾
性抜け止めリングに外嵌又は内嵌して中竿が元竿の先端
より抜け出すことを阻止する構成のものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来構成の場
合には、抜け止めリングを、補助元竿の内周面に固定さ
れる部分と、元竿の先端に内嵌又は外嵌する部分とで構
成してあった。このような構成を採る場合には、抜け止
めリングは自身が保有する弾性変形力に基づいて元竿に
嵌合する嵌合力を確保しているが、元竿と抜け止めリン
グとの嵌合すべき径に隔たりがあると、自身の弾性変形
力だけでは適正な嵌合力を得ることができないことがあ
る。
合には、抜け止めリングを、補助元竿の内周面に固定さ
れる部分と、元竿の先端に内嵌又は外嵌する部分とで構
成してあった。このような構成を採る場合には、抜け止
めリングは自身が保有する弾性変形力に基づいて元竿に
嵌合する嵌合力を確保しているが、元竿と抜け止めリン
グとの嵌合すべき径に隔たりがあると、自身の弾性変形
力だけでは適正な嵌合力を得ることができないことがあ
る。
【0004】本考案の目的は、抜け止めリングを収納す
る第2竿材の竿尻内周面に簡単な機構を設けることによ
って、抜け止めリングによる嵌合保持力を適正に維持で
きるものを提供する点にある。
る第2竿材の竿尻内周面に簡単な機構を設けることによ
って、抜け止めリングによる嵌合保持力を適正に維持で
きるものを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1考案による特徴構
成は、前記第2竿材の竿尻内周面に、前記弾性抜け止め
リングの円形外周面を密着内接させてその弾性抜け止め
リングを位置固定する円形断面の取付座を形成すると共
に、前記取付座の竿先側部位に前記弾性抜け止めリング
の竿先側先端面を受け止める段差部を設け、この弾性抜
け止めリングの竿尻端面を押し込む状態で前記第2竿材
の竿尻部に装着される尻栓を設け、前記弾性抜け止めリ
ングの内周面における周方向複数箇所に、前記第1竿材
の竿尻部に弾性的に接触して保持する突条を形成してあ
る点にあり、その作用効果は次の通りである。
成は、前記第2竿材の竿尻内周面に、前記弾性抜け止め
リングの円形外周面を密着内接させてその弾性抜け止め
リングを位置固定する円形断面の取付座を形成すると共
に、前記取付座の竿先側部位に前記弾性抜け止めリング
の竿先側先端面を受け止める段差部を設け、この弾性抜
け止めリングの竿尻端面を押し込む状態で前記第2竿材
の竿尻部に装着される尻栓を設け、前記弾性抜け止めリ
ングの内周面における周方向複数箇所に、前記第1竿材
の竿尻部に弾性的に接触して保持する突条を形成してあ
る点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0006】
【作用】第2竿材の竿尻内に弾性抜け止めリングを装入
し、第2竿材の竿尻部に装着すると、弾性抜け止めリン
グの竿尻端面を尻栓で押し込むことになり、弾性抜け止
めリングが取付座の段差部に接当して、竿心方向での位
置決めがなされる。そして、同時に、弾性抜け止めリン
グの外径を膨出させ、取付座の内周面に弾性抜け止めリ
ングの外周面を密着接触させることができ、その弾性抜
け止めリングの外周面全域での密着接触力で、周方向で
の弾性抜け止めリングの位置規制を行うことができる。
また、弾性抜け止めリングは外径方向だけではなく、内
径方向へ膨出し、第1竿材の竿尻部に対する接触力を強
くする。さらに、弾性抜け止めリングの内周面には弾性
的に接触する突条が設けてあるので、この突条が第1竿
材の竿尻部に接触した場合に、隣接する突条との間に間
隙が形成されているので、径方向だけでなく周方向にも
弾性変形するところから、第1竿材への嵌合力を高め
る。
し、第2竿材の竿尻部に装着すると、弾性抜け止めリン
グの竿尻端面を尻栓で押し込むことになり、弾性抜け止
めリングが取付座の段差部に接当して、竿心方向での位
置決めがなされる。そして、同時に、弾性抜け止めリン
グの外径を膨出させ、取付座の内周面に弾性抜け止めリ
ングの外周面を密着接触させることができ、その弾性抜
け止めリングの外周面全域での密着接触力で、周方向で
の弾性抜け止めリングの位置規制を行うことができる。
また、弾性抜け止めリングは外径方向だけではなく、内
径方向へ膨出し、第1竿材の竿尻部に対する接触力を強
くする。さらに、弾性抜け止めリングの内周面には弾性
的に接触する突条が設けてあるので、この突条が第1竿
材の竿尻部に接触した場合に、隣接する突条との間に間
隙が形成されているので、径方向だけでなく周方向にも
弾性変形するところから、第1竿材への嵌合力を高め
る。
【0007】
【考案の効果】従って、突条を形成することによって、
この突条の弾性変形力によって第1竿材の竿尻部の外径
が適正に形成されてなくても、その竿尻部に接触して適
正な嵌合力を作用させることができる。しかも、弾性抜
け止めリング自体が弾性変形可能であり、しかも、尻栓
の締め付け力によって、第2竿材及び第1竿材の接触面
への接触力を強めることができて、第1竿材及び第2竿
材の竿尻部への嵌合径を大まかに形成するだけでよいと
いう製作上の効果を奏することができる。本考案は振り
出し竿を対象としているので、第1竿材の竿尻部は第2
竿材より引き出された状態では第2竿材の先端内周面に
嵌合させる必要があり、第2竿材内に収納された状態で
は弾性抜け止めリング内に嵌合する必要があり、第2竿
材と弾性抜け止めリングとの二つの異なる部材の嵌合面
に嵌合する必要があり、製作上、この要件を満足するよ
うに製作することは事実上難しい。しかし、本願考案に
おいては、弾性抜け止めリングに弾性突条を設けてある
ので、第1竿材の竿尻部に厳密な製作精度を課すことな
く、適正な嵌合保持力を作用させることができる効果が
ある。
この突条の弾性変形力によって第1竿材の竿尻部の外径
が適正に形成されてなくても、その竿尻部に接触して適
正な嵌合力を作用させることができる。しかも、弾性抜
け止めリング自体が弾性変形可能であり、しかも、尻栓
の締め付け力によって、第2竿材及び第1竿材の接触面
への接触力を強めることができて、第1竿材及び第2竿
材の竿尻部への嵌合径を大まかに形成するだけでよいと
いう製作上の効果を奏することができる。本考案は振り
出し竿を対象としているので、第1竿材の竿尻部は第2
竿材より引き出された状態では第2竿材の先端内周面に
嵌合させる必要があり、第2竿材内に収納された状態で
は弾性抜け止めリング内に嵌合する必要があり、第2竿
材と弾性抜け止めリングとの二つの異なる部材の嵌合面
に嵌合する必要があり、製作上、この要件を満足するよ
うに製作することは事実上難しい。しかし、本願考案に
おいては、弾性抜け止めリングに弾性突条を設けてある
ので、第1竿材の竿尻部に厳密な製作精度を課すことな
く、適正な嵌合保持力を作用させることができる効果が
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本第2考案による特徴構
成は、第1竿材を第2竿材より引き出した伸長状態で前
記第1竿材の竿尻部を前記第2竿材の竿先内周面に接触
させてその状態を保持するとともに、前記第1竿材を前
記第2竿材に収納した状態で前記第1竿材の竿尻部を、
前記第2竿材に装着した弾性抜け止めリング内周面に接
触させてその状態を保持する振出し竿であって、前記第
2竿材の竿尻内周面に、前記弾性抜け止めリングの円錐
台状外周面を密着内接させてその弾性抜け止めリングを
位置固定すべく、竿先に向う程小径となる円錐台面の取
付座を形成すると共に、前記取付座の竿先側部位に前記
弾性抜け止めリングの竿先側先端面を受け止める段差部
を設け、この弾性抜け止めリングの竿尻端面を押し込む
状態で前記第2竿材の竿尻部に装着される尻栓を設け、
前記弾性抜け止めリングの内周面における周方向複数箇
所に、前記第1竿材の竿尻部に弾性的に接触して保持す
る突条を形成してある点にあり、その作用効果は次の通
りである。
成は、第1竿材を第2竿材より引き出した伸長状態で前
記第1竿材の竿尻部を前記第2竿材の竿先内周面に接触
させてその状態を保持するとともに、前記第1竿材を前
記第2竿材に収納した状態で前記第1竿材の竿尻部を、
前記第2竿材に装着した弾性抜け止めリング内周面に接
触させてその状態を保持する振出し竿であって、前記第
2竿材の竿尻内周面に、前記弾性抜け止めリングの円錐
台状外周面を密着内接させてその弾性抜け止めリングを
位置固定すべく、竿先に向う程小径となる円錐台面の取
付座を形成すると共に、前記取付座の竿先側部位に前記
弾性抜け止めリングの竿先側先端面を受け止める段差部
を設け、この弾性抜け止めリングの竿尻端面を押し込む
状態で前記第2竿材の竿尻部に装着される尻栓を設け、
前記弾性抜け止めリングの内周面における周方向複数箇
所に、前記第1竿材の竿尻部に弾性的に接触して保持す
る突条を形成してある点にあり、その作用効果は次の通
りである。
【0009】
【作用】つまり、弾性抜け止めリングを第2竿材の竿尻
内に装入し、第2竿材の竿尻部に尻栓を取付けると、弾
性抜け止めリングが段差部に接当して竿心方向において
弾性抜け止めリングを位置決めできる。その状態で同時
に弾性抜け止めリングの外周面を円錐台面に密着接当さ
せ、その外周面全域に作用する接触力で弾性抜け止めリ
ングの周方向及び竿心方向での位置決めを行う。
内に装入し、第2竿材の竿尻部に尻栓を取付けると、弾
性抜け止めリングが段差部に接当して竿心方向において
弾性抜け止めリングを位置決めできる。その状態で同時
に弾性抜け止めリングの外周面を円錐台面に密着接当さ
せ、その外周面全域に作用する接触力で弾性抜け止めリ
ングの周方向及び竿心方向での位置決めを行う。
【0010】
【考案の効果】その結果、第1考案における考案の効果
と同様の効果を奏することができると共に、それらに加
えて、弾性抜け止めリングを取付ける面が円錐台面であ
るから、この面だけでの密着接触力によって、弾性抜け
止めリングの位置決めを竿心方向及び周方向で同時に行
えると共に、段差部によって竿先側への位置決めがより
確実に行える。又、円錐台面に形成することによって、
弾性抜け止めリングの竿心方向での長さが同一であって
も、円錐台面との接触面積を大きくとることができ、そ
れだけ位置決め効果も大きく、周方向での特別の位置決
め機構を必要としない効果をより強化できる。
と同様の効果を奏することができると共に、それらに加
えて、弾性抜け止めリングを取付ける面が円錐台面であ
るから、この面だけでの密着接触力によって、弾性抜け
止めリングの位置決めを竿心方向及び周方向で同時に行
えると共に、段差部によって竿先側への位置決めがより
確実に行える。又、円錐台面に形成することによって、
弾性抜け止めリングの竿心方向での長さが同一であって
も、円錐台面との接触面積を大きくとることができ、そ
れだけ位置決め効果も大きく、周方向での特別の位置決
め機構を必要としない効果をより強化できる。
【0011】
【実施例】図1に示すように、第1竿材1としての元上
本体を、第2竿材2としての元竿に伸縮操作自在に挿嵌
すると共に、元上本体1内に複数本の中子を出退自在に
装入し、元竿2の竿尻に尻栓3を螺合すると共に、リー
ルシート及び元上本体に糸ガイドを取付けて伸縮式元竿
構造を有する振出し竿を構成する。図1に示すように、
元上本体1の竿先部及び竿尻部の外周に膨出部1A,1
Bを形成すると共に、元竿2の竿尻内に弾性抜け止めリ
ング4を装入する。図2で示すように、元上本体1の先
端膨出部1Aを元竿2の竿先内周面に嵌合し、元上本体
1の竿尻膨出部1Bを弾性抜け止めリング4の嵌合内周
面に内嵌することによって元上本体1の収納状態を固定
する。この状態より元上本体1を引き出すと元上本体1
の竿尻膨出部1Bが元竿2の竿先内周面に内嵌し、元上
本体1の伸張状態を維持する。このように、元上本体1
を伸張状態と収納状態とでその状態を保持する竿先・竿
尻膨出部1A,1B及び弾性抜け止めリング4を位置保
持手段Aと称する。
本体を、第2竿材2としての元竿に伸縮操作自在に挿嵌
すると共に、元上本体1内に複数本の中子を出退自在に
装入し、元竿2の竿尻に尻栓3を螺合すると共に、リー
ルシート及び元上本体に糸ガイドを取付けて伸縮式元竿
構造を有する振出し竿を構成する。図1に示すように、
元上本体1の竿先部及び竿尻部の外周に膨出部1A,1
Bを形成すると共に、元竿2の竿尻内に弾性抜け止めリ
ング4を装入する。図2で示すように、元上本体1の先
端膨出部1Aを元竿2の竿先内周面に嵌合し、元上本体
1の竿尻膨出部1Bを弾性抜け止めリング4の嵌合内周
面に内嵌することによって元上本体1の収納状態を固定
する。この状態より元上本体1を引き出すと元上本体1
の竿尻膨出部1Bが元竿2の竿先内周面に内嵌し、元上
本体1の伸張状態を維持する。このように、元上本体1
を伸張状態と収納状態とでその状態を保持する竿先・竿
尻膨出部1A,1B及び弾性抜け止めリング4を位置保
持手段Aと称する。
【0012】弾性抜け止めリング4について説明する。
弾性抜け止めリング4の外周面に円錐台状の面を形成す
ると共に、その円錐台状の面を竿先に向う程小径に形成
してある。一方、元竿2の竿尻部2Cを竿先部に比べて
大径化し、その大径竿尻部2Cの内周面に、弾性抜け止
めリング4の外周面に対応する円錐台面2Bを形成し、
弾性抜け止めリング4を元竿2の竿尻内周面に内装した
際に、弾性抜け止めリング4の外周面が元竿2の竿尻内
周面に密着接触する取付座に構成してある。前記元竿2
の円錐状の竿尻内周面における竿先側部位に、弾性抜け
止めリング4の竿先側小径端面を受け止める段差部2A
を形成し、弾性抜け止めリング4の竿先側への移動を規
制する構成を採用する。尻栓3と弾性抜け止めリング4
との間に、元上本体1の後端面を受け止める弾性受け止
め部材5を介在させ、組立時には、弾性抜け止めリング
4を元竿2の竿尻内に挿入し、次に弾性受け止め部材5
を挿入し、次に尻栓3を元竿2に螺合し、所定位置まで
締め込むと弾性受け止め部材5を通して弾性抜け止めリ
ング4を元竿内周面に接当させると共に、元竿内周面に
形成された段差部2Aと尻栓3とで弾性抜け止めリング
4を押圧する。従って、弾性抜け止めリング4は径方向
に膨出し、元竿内周面への密着圧力を高めると共に、元
上本体1に対する嵌合保持力を高める。尚、図1ないし
図3に示すように、弾性抜け止めリング4の内周面にそ
の軸心方向に沿った突条4aを周方向複数箇所に形成
し、この突条4aで元上本体1を嵌合保持するように構
成してある。又、元上本体1の後端部には面取り部1C
を形成することで、弾性抜け止めリング4に対する元上
本体1の挿入を軽く行えるように構成する。尚、図中6
はOリングである。更に、元竿2の竿尻部2Cを大径化
してあるので、この部分を握りとして利用できるととも
に、伸張操作する際の当りとしても利用できる利点もあ
る。図5に示すように、前記段差部2Aを形成する方法
としては、その段差部2Aに相当する芯金7部分に段差
部7Aを形成し、プリプレグをその芯金7に巻付けるだ
けでよい。
弾性抜け止めリング4の外周面に円錐台状の面を形成す
ると共に、その円錐台状の面を竿先に向う程小径に形成
してある。一方、元竿2の竿尻部2Cを竿先部に比べて
大径化し、その大径竿尻部2Cの内周面に、弾性抜け止
めリング4の外周面に対応する円錐台面2Bを形成し、
弾性抜け止めリング4を元竿2の竿尻内周面に内装した
際に、弾性抜け止めリング4の外周面が元竿2の竿尻内
周面に密着接触する取付座に構成してある。前記元竿2
の円錐状の竿尻内周面における竿先側部位に、弾性抜け
止めリング4の竿先側小径端面を受け止める段差部2A
を形成し、弾性抜け止めリング4の竿先側への移動を規
制する構成を採用する。尻栓3と弾性抜け止めリング4
との間に、元上本体1の後端面を受け止める弾性受け止
め部材5を介在させ、組立時には、弾性抜け止めリング
4を元竿2の竿尻内に挿入し、次に弾性受け止め部材5
を挿入し、次に尻栓3を元竿2に螺合し、所定位置まで
締め込むと弾性受け止め部材5を通して弾性抜け止めリ
ング4を元竿内周面に接当させると共に、元竿内周面に
形成された段差部2Aと尻栓3とで弾性抜け止めリング
4を押圧する。従って、弾性抜け止めリング4は径方向
に膨出し、元竿内周面への密着圧力を高めると共に、元
上本体1に対する嵌合保持力を高める。尚、図1ないし
図3に示すように、弾性抜け止めリング4の内周面にそ
の軸心方向に沿った突条4aを周方向複数箇所に形成
し、この突条4aで元上本体1を嵌合保持するように構
成してある。又、元上本体1の後端部には面取り部1C
を形成することで、弾性抜け止めリング4に対する元上
本体1の挿入を軽く行えるように構成する。尚、図中6
はOリングである。更に、元竿2の竿尻部2Cを大径化
してあるので、この部分を握りとして利用できるととも
に、伸張操作する際の当りとしても利用できる利点もあ
る。図5に示すように、前記段差部2Aを形成する方法
としては、その段差部2Aに相当する芯金7部分に段差
部7Aを形成し、プリプレグをその芯金7に巻付けるだ
けでよい。
【0013】〔別実施例〕 弾性抜け止めリング4の断面形状を、図4に示すよ
うに、D形状に形成し、それに対応して元上本体1の竿
尻外周面をD形状に形成し、周方向において特定の位相
でのみ元上本体1を弾性抜け止めリング4に嵌着する構
成を採ってもよい。 弾性抜け止めリング4の外周面は必ずしも円錐台面
でなくてもよく、単なる円筒面であってもよい。 弾性抜け止めリング4の装着対象としては必ずしも
元竿2だけではなく、他の竿材に装着して構成してもよ
い。 段差部2Aとしては半径方向に沿った状態に形成す
るのではなく、円錐台面とは異なる角度で形成されてい
ればよい。
うに、D形状に形成し、それに対応して元上本体1の竿
尻外周面をD形状に形成し、周方向において特定の位相
でのみ元上本体1を弾性抜け止めリング4に嵌着する構
成を採ってもよい。 弾性抜け止めリング4の外周面は必ずしも円錐台面
でなくてもよく、単なる円筒面であってもよい。 弾性抜け止めリング4の装着対象としては必ずしも
元竿2だけではなく、他の竿材に装着して構成してもよ
い。 段差部2Aとしては半径方向に沿った状態に形成す
るのではなく、円錐台面とは異なる角度で形成されてい
ればよい。
【0014】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】元上本体を元竿に収納する直前の状態を示す縦
断面図
断面図
【図2】元上本体を元竿に収納した状態を示す縦断面図
【図3】弾性抜け止めリングを示す縦断正面図
【図4】図3に対応した別実施例を示す縦断正面図
【図5】元竿を成形する状態を示す縦断側面図
1 第1竿材 1B 竿尻部 2 第2竿材 2A 段差部 2B 取付座、竿尻内周面 3 尻栓 4 弾性抜け止めリング 5 弾性受け止め部材 A 位置保持手段
Claims (2)
- 【請求項1】 第1竿材(1)を第2竿材(2)より引
き出した伸長状態で前記第1竿材(1)の竿尻部(1
B)を前記第2竿材(2)の竿先内周面に接触させてそ
の状態を保持するとともに、前記第1竿材(1)を前記
第2竿材(2)に収納した状態で前記第1竿材(1)の
竿尻部(1B)を、前記第2竿材(2)に装着した弾性
抜け止めリング(4)内周面に接触させてその状態を保
持する振出し竿であって、 前記第2竿材(2)の竿尻内周面に、前記弾性抜け止め
リング(4)の円形外周面を密着内接させてその弾性抜
け止めリング(4)を位置固定する円形断面の取付座
(2B)を形成すると共に、前記取付座(2B)の竿先
側部位に前記弾性抜け止めリング(4)の竿先側先端面
を受け止める段差部(2A)を設け、この弾性抜け止め
リング(4)の竿尻端面を押し込む状態で前記第2竿材
(2)の竿尻部に装着される尻栓(3)を設け、前記弾
性抜け止めリング(4)の内周面における周方向複数箇
所に、前記第1竿材(1)の竿尻部(1B)に弾性的に
接触して保持する突条(4a)を形成してある振出し
竿。 - 【請求項2】 第1竿材(1)を第2竿材(2)より引
き出した伸長状態で前記第1竿材(1)の竿尻部(1
B)を前記第2竿材(2)の竿先内周面に接触させてそ
の状態を保持するとともに、前記第1竿材(1)を前記
第2竿材(2)に収納した状態で前記第1竿材(1)の
竿尻部(1B)を、前記第2竿材(2)に装着した弾性
抜け止めリング(4)内周面に接触させてその状態を保
持する振出し竿であって、 前記第2竿材(2)の竿尻内周面に、前記弾性抜け止め
リング(4)の円錐台状外周面を密着内接させてその弾
性抜け止めリング(4)を位置固定すべく、竿先に向う
程小径となる円錐台面の取付座(2B)を形成すると共
に、前記取付座(2B)の竿先側部位に前記弾性抜け止
めリング(4)の竿先側先端面を受け止める段差部(2
A)を設け、この弾性抜け止めリング(4)の竿尻端面
を押し込む状態で前記第2竿材(2)の竿尻部に装着さ
れる尻栓(3)を設け、前記弾性 抜け止めリング(4)
の内周面における周方向複数箇所に、前記第1竿材
(1)の竿尻部(1B)に弾性的に接触して保持する突
条(4a)を形成してある 振出し竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991007519U JP2520423Y2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 振出し竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991007519U JP2520423Y2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 振出し竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106973U JPH04106973U (ja) | 1992-09-16 |
JP2520423Y2 true JP2520423Y2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=31899150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991007519U Expired - Lifetime JP2520423Y2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 振出し竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520423Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4678659B2 (ja) * | 2000-05-10 | 2011-04-27 | 株式会社シマノ | 竿体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS577970B2 (ja) * | 1977-05-10 | 1982-02-13 | ||
JPS5747175B2 (ja) * | 1978-06-26 | 1982-10-07 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS577970U (ja) * | 1980-06-18 | 1982-01-16 | ||
JPS6131671Y2 (ja) * | 1980-08-29 | 1986-09-13 |
-
1991
- 1991-02-20 JP JP1991007519U patent/JP2520423Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS577970B2 (ja) * | 1977-05-10 | 1982-02-13 | ||
JPS5747175B2 (ja) * | 1978-06-26 | 1982-10-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04106973U (ja) | 1992-09-16 |
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