JP2519493Y2 - 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 - Google Patents
自動車用トランクリッドのクロージャ装置Info
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- JP2519493Y2 JP2519493Y2 JP4777492U JP4777492U JP2519493Y2 JP 2519493 Y2 JP2519493 Y2 JP 2519493Y2 JP 4777492 U JP4777492 U JP 4777492U JP 4777492 U JP4777492 U JP 4777492U JP 2519493 Y2 JP2519493 Y2 JP 2519493Y2
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- striker
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 21
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 claims 2
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 4
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 4
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- Lock And Its Accessories (AREA)
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トランクリッドとトラ
ンク開口の周縁部との一方にストライカが設けられ、ト
ランクリッドとトランク開口の周縁部との他方にストラ
イカに係脱するラッチ部材が設けられており、動力によ
り、前記ストライカを介して前記ラッチ部材を引き込ん
で前記トランクリッドを閉めるようにした自動車用トラ
ンクリッドのクロージャ装置に関する。
ンク開口の周縁部との一方にストライカが設けられ、ト
ランクリッドとトランク開口の周縁部との他方にストラ
イカに係脱するラッチ部材が設けられており、動力によ
り、前記ストライカを介して前記ラッチ部材を引き込ん
で前記トランクリッドを閉めるようにした自動車用トラ
ンクリッドのクロージャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランクリッドを開扉し易いよう
に、トーションバーやガスステーを設けたものがある。
に、トーションバーやガスステーを設けたものがある。
【0003】トーションバーはトランクルーム内に設け
られていて、例えば、トランクヒンジやガスタンクの配
置によっては、これらと干渉して設けられなかったり、
また、トランクリッドに雪が積もったり、トランクリッ
ドとウエザーストリップとが凍結したりすると、トラン
クリッドが開けにくくなり、さらに、トランクリッドに
リアスポイラが設置されていたりすると、トーションバ
ーがへたり、次第に開きにくくなる。
られていて、例えば、トランクヒンジやガスタンクの配
置によっては、これらと干渉して設けられなかったり、
また、トランクリッドに雪が積もったり、トランクリッ
ドとウエザーストリップとが凍結したりすると、トラン
クリッドが開けにくくなり、さらに、トランクリッドに
リアスポイラが設置されていたりすると、トーションバ
ーがへたり、次第に開きにくくなる。
【0004】また、ガスステーは、トランクリッドの開
き位置と閉じ位置との中間点で、開き方向から閉じ方向
へ付勢力の方向が転換するため、トランクリッドを開く
際には、ガスステーの付勢力に抗して開く必要があり、
開けにくく、また、トランクリッドとトランク開口の周
縁部との間の隙間が十分に広がらないことから、その隙
間に手が入りにくく、その点からも開けにくい。
き位置と閉じ位置との中間点で、開き方向から閉じ方向
へ付勢力の方向が転換するため、トランクリッドを開く
際には、ガスステーの付勢力に抗して開く必要があり、
開けにくく、また、トランクリッドとトランク開口の周
縁部との間の隙間が十分に広がらないことから、その隙
間に手が入りにくく、その点からも開けにくい。
【0005】一方、ラッチ部材がストライカに係合した
ときに、動力により、ラッチ部材をストライカ側に引き
込んで、トランクリッドを強制的に閉じるようにしたク
ロージャ装置が存在する。本装置は、トランクリッド開
扉時には、先にラッチ部材がストライカに係合した引き
込み開始状態に戻り、引き込み開始状態では、トランク
リッドとトランク開口の周縁部との間に、手を掛けるた
めに必要な隙間が形成される。
ときに、動力により、ラッチ部材をストライカ側に引き
込んで、トランクリッドを強制的に閉じるようにしたク
ロージャ装置が存在する。本装置は、トランクリッド開
扉時には、先にラッチ部材がストライカに係合した引き
込み開始状態に戻り、引き込み開始状態では、トランク
リッドとトランク開口の周縁部との間に、手を掛けるた
めに必要な隙間が形成される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用トランクリッドのクロージャ装置で
は、積雪や凍結により、ラッチ部材がストライカから外
れなかったり、外れても、トランクリッドの重みによっ
て跳ね上がらずに、再びストライカに係合したりして、
再び、クロージャ装置が作動してしまい、手を挟まれた
りする場合があり、また、閉じ動作を繰り返して、トラ
ンクリッドが開かないで、使い勝手がよくないという問
題点があった。
うな従来の自動車用トランクリッドのクロージャ装置で
は、積雪や凍結により、ラッチ部材がストライカから外
れなかったり、外れても、トランクリッドの重みによっ
て跳ね上がらずに、再びストライカに係合したりして、
再び、クロージャ装置が作動してしまい、手を挟まれた
りする場合があり、また、閉じ動作を繰り返して、トラ
ンクリッドが開かないで、使い勝手がよくないという問
題点があった。
【0007】本考案は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、トランクリッドとトランク開口の
周縁部との間に、手を掛けるために必要な隙間を確実に
形成するようにして、安全性を向上し、使い勝手をよく
することができる自動車用トランクリッドのクロージャ
装置を提供することを目的としている。
してなされたもので、トランクリッドとトランク開口の
周縁部との間に、手を掛けるために必要な隙間を確実に
形成するようにして、安全性を向上し、使い勝手をよく
することができる自動車用トランクリッドのクロージャ
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本考案の要旨とするところは、トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との一方
にストライカ(45)が設けられ、トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との他方
にストライカ(45)に係脱するラッチ部材(17)が
設けられており、動力により、前記ストライカ(45)
を介して前記ラッチ部材(17)を引き込んで前記トラ
ンクリッド(10)を閉めるようにした自動車用トラン
クリッドのクロージャ装置であって、前記トランクリッ
ド(10)とトランク開口(11)の周縁部(12)と
の他方に、前記ラッチ部材(17)に係止して該ラッチ
部材(17)をストライカ(45)に係合した状態に拘
束する拘束位置と前記ラッチ部材(17)から離脱して
該ラッチ部材(17)がストライカ(45)から外れる
ようにした解除位置とに揺動可能に支持されたロッキン
グプレート(18)と、前記トランクリッド(10)と
トランク開口(11)の周縁部(12)との一方に固設
される支持ベース(20,30)と、該支持ベース(2
0,30)に一端部が揺動可能に枢着され、該一端部か
ら他端部側へ離間した位置に前記ストライカ(45)が
固設されたストライカベース(40)と、前記支持ベー
ス(20,30)に、動力に連動し、前記ストライカベ
ース(40)の一端部を中心にしてその他端部を揺動さ
せるようにし、前記ストライカ(45)を介して前記ラ
ッチ部材(17)を引込む引き込み機構(50)を備
え、前記引き込み機構(50)は、前記ストライカベー
ス(40)の他端部に形成されたカム溝(41)と、支
持ベース(20,30)に回転可能に支持され、動力に
より回転した際にその先端部に設られたカムホロア(5
6)が前記カム溝(41)内を移動して、前記ストライ
カベース(40)を引き込み開始位置と引き込み終了位
置とに揺動させる出力アーム(55)とから成り、前記
ストライカベース(40)に、ストライカベース(4
0)が引き込み終了位置から引き込み開始位置へ揺動し
て前記カムホロア(56)がその入力部(63)を押し
た際に、その出力部(61)がロッキングプレート(1
8)の被当接部(18a)に当接して該ロッキングプレ
ート(18)を前記解除位置に揺動する当接位置と、ス
トライカベース(40)が引き込み開始位置から引き込
み終了位置へ揺動して前記カムホロア(56)がその入
力部(63)から退避した際に、その出力部(61)が
前記ロッキングプレート(18)の被当接部(18a)
から離れる離間位置とに揺動可能にオープンレバー(6
0)を支持し、該オープンレバー(60)に、前記出力
部(61)に連続して形成され、ストライカベース(4
0)が引き込み終了位置から引き込み開始位置へ揺動し
て、オープンレバー(60)が前記当接位置に揺動した
後に、前記ロッキングプレート(18)の被当接部(1
8a)を突き出して、トランクリッド(10)とトラン
ク開口(11)の周縁部(12)との間に手掛け用の隙
間を形成する程度に、トランクリッド(10)を強制的
に小開する突出し部(65)を設けたことを特徴とする
自動車用トランクリッドのクロージャ装置に存する。
めの本考案の要旨とするところは、トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との一方
にストライカ(45)が設けられ、トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との他方
にストライカ(45)に係脱するラッチ部材(17)が
設けられており、動力により、前記ストライカ(45)
を介して前記ラッチ部材(17)を引き込んで前記トラ
ンクリッド(10)を閉めるようにした自動車用トラン
クリッドのクロージャ装置であって、前記トランクリッ
ド(10)とトランク開口(11)の周縁部(12)と
の他方に、前記ラッチ部材(17)に係止して該ラッチ
部材(17)をストライカ(45)に係合した状態に拘
束する拘束位置と前記ラッチ部材(17)から離脱して
該ラッチ部材(17)がストライカ(45)から外れる
ようにした解除位置とに揺動可能に支持されたロッキン
グプレート(18)と、前記トランクリッド(10)と
トランク開口(11)の周縁部(12)との一方に固設
される支持ベース(20,30)と、該支持ベース(2
0,30)に一端部が揺動可能に枢着され、該一端部か
ら他端部側へ離間した位置に前記ストライカ(45)が
固設されたストライカベース(40)と、前記支持ベー
ス(20,30)に、動力に連動し、前記ストライカベ
ース(40)の一端部を中心にしてその他端部を揺動さ
せるようにし、前記ストライカ(45)を介して前記ラ
ッチ部材(17)を引込む引き込み機構(50)を備
え、前記引き込み機構(50)は、前記ストライカベー
ス(40)の他端部に形成されたカム溝(41)と、支
持ベース(20,30)に回転可能に支持され、動力に
より回転した際にその先端部に設られたカムホロア(5
6)が前記カム溝(41)内を移動して、前記ストライ
カベース(40)を引き込み開始位置と引き込み終了位
置とに揺動させる出力アーム(55)とから成り、前記
ストライカベース(40)に、ストライカベース(4
0)が引き込み終了位置から引き込み開始位置へ揺動し
て前記カムホロア(56)がその入力部(63)を押し
た際に、その出力部(61)がロッキングプレート(1
8)の被当接部(18a)に当接して該ロッキングプレ
ート(18)を前記解除位置に揺動する当接位置と、ス
トライカベース(40)が引き込み開始位置から引き込
み終了位置へ揺動して前記カムホロア(56)がその入
力部(63)から退避した際に、その出力部(61)が
前記ロッキングプレート(18)の被当接部(18a)
から離れる離間位置とに揺動可能にオープンレバー(6
0)を支持し、該オープンレバー(60)に、前記出力
部(61)に連続して形成され、ストライカベース(4
0)が引き込み終了位置から引き込み開始位置へ揺動し
て、オープンレバー(60)が前記当接位置に揺動した
後に、前記ロッキングプレート(18)の被当接部(1
8a)を突き出して、トランクリッド(10)とトラン
ク開口(11)の周縁部(12)との間に手掛け用の隙
間を形成する程度に、トランクリッド(10)を強制的
に小開する突出し部(65)を設けたことを特徴とする
自動車用トランクリッドのクロージャ装置に存する。
【0009】
【作用】トランクリッド(10)が開いているとき、ラ
ッチ部材(17)はストライカ(45)に係合していな
いで、ストライカベース(40)は引き込み開始位置に
ある。
ッチ部材(17)はストライカ(45)に係合していな
いで、ストライカベース(40)は引き込み開始位置に
ある。
【0010】トランクリッド(10)を閉じていくと、
やがて、ラッチ部材(17)がストライカ(45)に係
合し、ロッキングプレート(18)がラッチ部材(1
7)に係止して、ラッチ部材(17)が係合した状態に
拘束される。ラッチ部材(17)がストライカ(45)
に係合すると、動力で出力アーム(55)が回転し、出
力アーム(55)に設けられたカムホロア(56)がカ
ム溝(41)内を移動して、ストライカベース(40)
が引き込み開始位置から引き込み終了位置へ揺動し、ス
トライカ(45)を介してラッチ部材(17)を引き込
む。このとき、オープンレバー(60)は離間位置にあ
って、カムホロア(56)はオープンレバー(60)の
入力部(63)から退避していて、その出力部(61)
はロッキングプレート(18)の被当接部(18a)か
ら離れている。
やがて、ラッチ部材(17)がストライカ(45)に係
合し、ロッキングプレート(18)がラッチ部材(1
7)に係止して、ラッチ部材(17)が係合した状態に
拘束される。ラッチ部材(17)がストライカ(45)
に係合すると、動力で出力アーム(55)が回転し、出
力アーム(55)に設けられたカムホロア(56)がカ
ム溝(41)内を移動して、ストライカベース(40)
が引き込み開始位置から引き込み終了位置へ揺動し、ス
トライカ(45)を介してラッチ部材(17)を引き込
む。このとき、オープンレバー(60)は離間位置にあ
って、カムホロア(56)はオープンレバー(60)の
入力部(63)から退避していて、その出力部(61)
はロッキングプレート(18)の被当接部(18a)か
ら離れている。
【0011】動力で出力アーム(55)がさらに回転
し、カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動し
て、ストライカベース(40)が引き込み開始位置から
引き込み終了位置に揺動すると、トランクリッド(1
0)が完全に閉じられる。
し、カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動し
て、ストライカベース(40)が引き込み開始位置から
引き込み終了位置に揺動すると、トランクリッド(1
0)が完全に閉じられる。
【0012】トランクリッド(10)が完全に閉じられ
ているとき、トランクリッド(10)を開くには、動力
により出力アーム(55)を回転すればよい。それによ
り、カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動し
て、ストライカベース(40)が引き込み終了位置から
引き込み開始位置へ揺動する。
ているとき、トランクリッド(10)を開くには、動力
により出力アーム(55)を回転すればよい。それによ
り、カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動し
て、ストライカベース(40)が引き込み終了位置から
引き込み開始位置へ揺動する。
【0013】さらに、カムホロア(56)がカム溝(4
1)内を移動すると、やがて、カムホロア(56)がオ
ープンレバー(60)の入力部(63)を押し、オープ
ンレバー(60)が当接位置に揺動して、オープンレバ
ー(60)の出力部(61)がロッキングプレート(1
8)の被当接部(18a)に当接し、ロッキングプレー
ト(18)が解除位置に揺動して、ラッチ部材(17)
がストライカ(45)から外れるようになる。
1)内を移動すると、やがて、カムホロア(56)がオ
ープンレバー(60)の入力部(63)を押し、オープ
ンレバー(60)が当接位置に揺動して、オープンレバ
ー(60)の出力部(61)がロッキングプレート(1
8)の被当接部(18a)に当接し、ロッキングプレー
ト(18)が解除位置に揺動して、ラッチ部材(17)
がストライカ(45)から外れるようになる。
【0014】さらに、カムホロア(56)がカム溝(4
1)内を移動すると、ロッキングプレート(18)の被
当接部(18a)が、オープンレバー(60)の出力部
(61)から突出し部(65)に相対的に移動し、それ
により、ロッキングプレート(18)の被当接部(18
a)が突き出され、例えば、積雪でトランクリッド(1
0)が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド
(10)が開きにくかったりした場合にも、トランクリ
ッド(10)が強制的に小開する。このとき、トランク
リッド(10)とトランク開口(11)の周縁部(1
2)との間に手掛け用の隙間が形成される。
1)内を移動すると、ロッキングプレート(18)の被
当接部(18a)が、オープンレバー(60)の出力部
(61)から突出し部(65)に相対的に移動し、それ
により、ロッキングプレート(18)の被当接部(18
a)が突き出され、例えば、積雪でトランクリッド(1
0)が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド
(10)が開きにくかったりした場合にも、トランクリ
ッド(10)が強制的に小開する。このとき、トランク
リッド(10)とトランク開口(11)の周縁部(1
2)との間に手掛け用の隙間が形成される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明
する。図1〜図27は本考案の一実施例を示している。
図1〜図3および図18に示すように、扉体であるトラ
ンクリッド10の後縁中央部にはロック機構15が設け
られている。ロック機構15は、中央下部にストライカ
進入用の溝16aが形成されたロックベース16と、ロ
ックベース16に揺動可能に支持され、ストライカ45
に係脱するラッチ部材17と、ラッチ部材17に当接し
て、ラッチ部材17をストライカ45に係合した状態に
拘束する拘束位置とラッチ部材17から離脱してラッチ
部材17がストライカ45から外れるようにした解除位
置とに揺動可能にロックベース16に支持されたロッキ
ングプレート18とからなる。ラッチ部材17とロッキ
ングプレート18とに引張りばね19が掛け渡され、引
張りばね19によりロッキングプレート18がラッチ部
材17に当接する方向に付勢されている。
する。図1〜図27は本考案の一実施例を示している。
図1〜図3および図18に示すように、扉体であるトラ
ンクリッド10の後縁中央部にはロック機構15が設け
られている。ロック機構15は、中央下部にストライカ
進入用の溝16aが形成されたロックベース16と、ロ
ックベース16に揺動可能に支持され、ストライカ45
に係脱するラッチ部材17と、ラッチ部材17に当接し
て、ラッチ部材17をストライカ45に係合した状態に
拘束する拘束位置とラッチ部材17から離脱してラッチ
部材17がストライカ45から外れるようにした解除位
置とに揺動可能にロックベース16に支持されたロッキ
ングプレート18とからなる。ラッチ部材17とロッキ
ングプレート18とに引張りばね19が掛け渡され、引
張りばね19によりロッキングプレート18がラッチ部
材17に当接する方向に付勢されている。
【0016】トランク開口11の周縁には図示省略した
ウエザーストリップが装着され、また、トランク開口1
1の周縁部12には、ロック機構15に対応して、クロ
ージャ装置20aが装着されている。
ウエザーストリップが装着され、また、トランク開口1
1の周縁部12には、ロック機構15に対応して、クロ
ージャ装置20aが装着されている。
【0017】クロージャ装置20aはトランク開口11
の周縁部12のインナーパネルに固設されるベース部材
20と、ベース部材20に車体前後方向で重畳するよう
に配設されるモータベース30と、ベース部材20とモ
ータベース30との間に形成した収納空間に介装される
ストライカベース40とが備えられている。ベース部材
20とモータベース30とにより支持ベースが構成され
ている。
の周縁部12のインナーパネルに固設されるベース部材
20と、ベース部材20に車体前後方向で重畳するよう
に配設されるモータベース30と、ベース部材20とモ
ータベース30との間に形成した収納空間に介装される
ストライカベース40とが備えられている。ベース部材
20とモータベース30とにより支持ベースが構成され
ている。
【0018】ベース部材20およびモータベース30に
は枢支ピン21が架設され、枢支ピン21によりストラ
イカベース40の一端部が、図21に示すように、その
他端部を上昇させた引き込み開始位置と、図23に示す
ように、その他端部を下降させた引き込み終了位置とに
揺動可能に枢着され、ストライカベース40の一端部か
ら他端部側へ離間した位置にはストライカ45が一体的
に形成されている。ストライカ45は平板形状の切曲げ
部46に係合孔47が穿設されたものである。
は枢支ピン21が架設され、枢支ピン21によりストラ
イカベース40の一端部が、図21に示すように、その
他端部を上昇させた引き込み開始位置と、図23に示す
ように、その他端部を下降させた引き込み終了位置とに
揺動可能に枢着され、ストライカベース40の一端部か
ら他端部側へ離間した位置にはストライカ45が一体的
に形成されている。ストライカ45は平板形状の切曲げ
部46に係合孔47が穿設されたものである。
【0019】べース部材の他端部には、ストライカ45
を介してラッチ部材17を引込むための駆動機構である
引込み機構50が装着されている。引込み機構50は、
ストライカベース40の他端部に形成されたカム溝41
と、モータベース30の他端部に回転可能に支持された
出力アーム55とを有し、出力アーム55の先端部には
カムホロア56が軸着され、カムホロア56がカム溝4
1に移動可能に嵌合している。
を介してラッチ部材17を引込むための駆動機構である
引込み機構50が装着されている。引込み機構50は、
ストライカベース40の他端部に形成されたカム溝41
と、モータベース30の他端部に回転可能に支持された
出力アーム55とを有し、出力アーム55の先端部には
カムホロア56が軸着され、カムホロア56がカム溝4
1に移動可能に嵌合している。
【0020】図18〜図23に示すように、カム溝41
は、ストライカベース40が図22に示す引き込み途中
時から図23に示す引き込み終了時に揺動するに従っ
て、カムホロア56がカム溝41内を移動する長さに対
してストライカベース40の揺動角度が比較的小さくな
り、引き込み開始時より徐々に大きな力でラッチ部材1
7を引き込むべく、引き込み終了時において、カムホロ
ア56が移動する円周形状の軌跡にほぼ沿うように前記
円周形状の径より若干大きな径の略円弧形状に形成され
ている。
は、ストライカベース40が図22に示す引き込み途中
時から図23に示す引き込み終了時に揺動するに従っ
て、カムホロア56がカム溝41内を移動する長さに対
してストライカベース40の揺動角度が比較的小さくな
り、引き込み開始時より徐々に大きな力でラッチ部材1
7を引き込むべく、引き込み終了時において、カムホロ
ア56が移動する円周形状の軌跡にほぼ沿うように前記
円周形状の径より若干大きな径の略円弧形状に形成され
ている。
【0021】図1、図18および図23に示すように、
ストライカベース40には、ロッキングプレート18の
下端部に形成された被当接部18aに当接して、ロッキ
ングプレート18を拘束位置から解除位置に揺動させる
ためのオープンレバー60の下端部が枢着されている。
ストライカベース40には、ロッキングプレート18の
下端部に形成された被当接部18aに当接して、ロッキ
ングプレート18を拘束位置から解除位置に揺動させる
ためのオープンレバー60の下端部が枢着されている。
【0022】オープンレバー60の上端部には、ロッキ
ングプレート18が当接位置に揺動した際に被当接部1
8aに当接し、かつ、ロッキングプレート18が離間位
置に揺動した際に被当接部18aから離れる出力部61
が形成されている。オープンレバー60はばね部材62
により離間位置に揺動する方向に付勢されている。
ングプレート18が当接位置に揺動した際に被当接部1
8aに当接し、かつ、ロッキングプレート18が離間位
置に揺動した際に被当接部18aから離れる出力部61
が形成されている。オープンレバー60はばね部材62
により離間位置に揺動する方向に付勢されている。
【0023】オープンレバー60の上下方向の中央部に
は、ストライカベース40が引き込み終了位置から引き
込み開始位置へ揺動した際にオープンレバー60を当接
位置に揺動すべく、出力アーム55の回転力がカムホロ
ア56を介して入力される入力部63が形成されてい
る。入力部63は、カム溝41の一端部にカムホロア5
6が移動した際に押されるように、カム溝41の一端部
に延ばされている。
は、ストライカベース40が引き込み終了位置から引き
込み開始位置へ揺動した際にオープンレバー60を当接
位置に揺動すべく、出力アーム55の回転力がカムホロ
ア56を介して入力される入力部63が形成されてい
る。入力部63は、カム溝41の一端部にカムホロア5
6が移動した際に押されるように、カム溝41の一端部
に延ばされている。
【0024】オープンレバー60には、ロッキングプレ
ート18を介して、トランクリッド10を強制的に小開
動作させ、トランクリッド10とトランク開口11の周
縁部12との間に手掛け用の隙間を形成するための突出
し部65が形成されている。突出し部65は、オープン
レバー60がロッキングプレート18の被当接部18a
に当接してロッキングプレート18を解除位置に揺動さ
せた後に、さらにロッキングプレート18の被当接部1
8aを上方へ突き出すべく、出力部61に連続して上方
へ向かって湾曲し、ロッキングプレート18の被当接部
18aが相対的に摺動するように形成されている。
ート18を介して、トランクリッド10を強制的に小開
動作させ、トランクリッド10とトランク開口11の周
縁部12との間に手掛け用の隙間を形成するための突出
し部65が形成されている。突出し部65は、オープン
レバー60がロッキングプレート18の被当接部18a
に当接してロッキングプレート18を解除位置に揺動さ
せた後に、さらにロッキングプレート18の被当接部1
8aを上方へ突き出すべく、出力部61に連続して上方
へ向かって湾曲し、ロッキングプレート18の被当接部
18aが相対的に摺動するように形成されている。
【0025】図1に示すように、出力アーム55の中心
部には入力軸部57が植設されている。入力軸部57の
一端部にはキー部58が形成され、キー部58がモータ
ベース30を貫通して、モータベース30の前面側に固
定された動力部70側へ突出している。
部には入力軸部57が植設されている。入力軸部57の
一端部にはキー部58が形成され、キー部58がモータ
ベース30を貫通して、モータベース30の前面側に固
定された動力部70側へ突出している。
【0026】図1および図3〜図7に示すように、動力
部70のハウジング71内には、駆動モータ75と減速
機80とが収容されている。駆動モータ75はモータ軸
を両側方向に延ばした横置きにされている。駆動モータ
75の出力ウオーム76が、2つのアイドルギア81,
82を介して出力用の平歯車83に噛合している。
部70のハウジング71内には、駆動モータ75と減速
機80とが収容されている。駆動モータ75はモータ軸
を両側方向に延ばした横置きにされている。駆動モータ
75の出力ウオーム76が、2つのアイドルギア81,
82を介して出力用の平歯車83に噛合している。
【0027】図3および図7〜図11に示すように、出
力用の平歯車83の裏面側には、出力用の平歯車83の
回転中心から偏心した円周形状のカム溝84が形成され
ている。ハウジング71内には、ロータリスイッチ78
が収納され、ロータリスイッチ78のスイッチレバー7
9の先端部が円周形状のカム溝84に沿って移動可能に
嵌合している。
力用の平歯車83の裏面側には、出力用の平歯車83の
回転中心から偏心した円周形状のカム溝84が形成され
ている。ハウジング71内には、ロータリスイッチ78
が収納され、ロータリスイッチ78のスイッチレバー7
9の先端部が円周形状のカム溝84に沿って移動可能に
嵌合している。
【0028】図6および図12〜図17に示すように、
出力用の平歯車83の表面側には、出力用の平歯車83
の径方向に相対的に移動調節可能に、かつ、出力用の平
歯車83の円周方向に移動不能に、円板形状の中継部材
90が収納されている。中継部材90の周縁には係止突
起91が折曲され、係止突起91にはダンパ部材92が
嵌着されている。
出力用の平歯車83の表面側には、出力用の平歯車83
の径方向に相対的に移動調節可能に、かつ、出力用の平
歯車83の円周方向に移動不能に、円板形状の中継部材
90が収納されている。中継部材90の周縁には係止突
起91が折曲され、係止突起91にはダンパ部材92が
嵌着されている。
【0029】出力用の平歯車83の表面側には、出力用
の平歯車83の径より若干大きめの径の円形の収納溝8
5が形成されている。収納溝85の一部には収納溝85
より溝が深い係止溝86が形成され、係止溝86にはダ
ンパ部材92が嵌合している。
の平歯車83の径より若干大きめの径の円形の収納溝8
5が形成されている。収納溝85の一部には収納溝85
より溝が深い係止溝86が形成され、係止溝86にはダ
ンパ部材92が嵌合している。
【0030】中継部材90の中心部には中心軸部93が
突設され、中心軸部93には、入力軸部57のキー部5
8が相対的に回動不能に嵌合するキー溝94が形成され
ている。
突設され、中心軸部93には、入力軸部57のキー部5
8が相対的に回動不能に嵌合するキー溝94が形成され
ている。
【0031】次に作用を説明する。本装置において、動
力部70のハウジング71には駆動モータ75と減速機
80とが収容されており、また、ハウジング71内には
ロータリースイッチ78が収納されており、出力用の平
歯車83が回転すると、円周形状のカム溝84に沿って
ロータリースイッチ78のスイッチレバー79が移動
し、スイッチレバー79の揺動動作により、出力用の平
歯車83の回転位置を検出することができる。
力部70のハウジング71には駆動モータ75と減速機
80とが収容されており、また、ハウジング71内には
ロータリースイッチ78が収納されており、出力用の平
歯車83が回転すると、円周形状のカム溝84に沿って
ロータリースイッチ78のスイッチレバー79が移動
し、スイッチレバー79の揺動動作により、出力用の平
歯車83の回転位置を検出することができる。
【0032】そのため、例えば、出力用の平歯車83の
回転中心軸に、回転位置検出のためのカム部材を固設す
る必要がなく、それに関連してリミットスイッチなどを
設ける必要がなく、出力用の平歯車83の回転中心軸の
軸線方向に装置全体が嵩張ることがない。
回転中心軸に、回転位置検出のためのカム部材を固設す
る必要がなく、それに関連してリミットスイッチなどを
設ける必要がなく、出力用の平歯車83の回転中心軸の
軸線方向に装置全体が嵩張ることがない。
【0033】また、出力用の平歯車83の表面部には中
継部材90が収納されているため、中継部材90が出力
用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に嵩張ることが
なく、装置全体としても、出力用の平歯車83の回転中
心軸の軸線方向に嵩張ることがない。
継部材90が収納されているため、中継部材90が出力
用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に嵩張ることが
なく、装置全体としても、出力用の平歯車83の回転中
心軸の軸線方向に嵩張ることがない。
【0034】さらに、中継部材90が出力用の平歯車8
3の径方向に相対的に移動調節可能に収納されているた
め、ハウジング71を取り付ける際、取り付け位置にバ
ラツキがあって、例えば、中継部材90側の中心軸部9
3のキー溝94と、引込み機構50側の入力軸部57の
キー部58とが対応しない場合であっても、図13〜図
17に示すように、中継部材90が収納溝85内で出力
用の平歯車83の径方向に移動調節することにより、キ
ー溝94とキー部58とを容易に対応させることがで
き、キー溝94にキー部58を回動不能に嵌合すること
ができる。
3の径方向に相対的に移動調節可能に収納されているた
め、ハウジング71を取り付ける際、取り付け位置にバ
ラツキがあって、例えば、中継部材90側の中心軸部9
3のキー溝94と、引込み機構50側の入力軸部57の
キー部58とが対応しない場合であっても、図13〜図
17に示すように、中継部材90が収納溝85内で出力
用の平歯車83の径方向に移動調節することにより、キ
ー溝94とキー部58とを容易に対応させることがで
き、キー溝94にキー部58を回動不能に嵌合すること
ができる。
【0035】駆動モータ75により、出力用の平歯車8
3が回転すると、中継部材90が出力用の平歯車83と
一体的に回転し、キー溝94およびキー部58を介し
て、引込み機構50側の入力軸部57に駆動モータ75
の動力が伝達可能となる。
3が回転すると、中継部材90が出力用の平歯車83と
一体的に回転し、キー溝94およびキー部58を介し
て、引込み機構50側の入力軸部57に駆動モータ75
の動力が伝達可能となる。
【0036】トランクリッド10が開いている状態にお
いては、図21に示すように、ストライカベース40は
上昇していて、引き込み開始位置にある。このとき、ロ
ータリスイッチ78のスイッチレバー79は、例えば、
図9に示す状態にある。
いては、図21に示すように、ストライカベース40は
上昇していて、引き込み開始位置にある。このとき、ロ
ータリスイッチ78のスイッチレバー79は、例えば、
図9に示す状態にある。
【0037】トランクリッド10を閉じていくと、やが
て、ラッチ部材17がストライカ45に係合し、ロッキ
ングプレート18がラッチ部材17に係止して、ラッチ
部材17が係合した状態に拘束される。
て、ラッチ部材17がストライカ45に係合し、ロッキ
ングプレート18がラッチ部材17に係止して、ラッチ
部材17が係合した状態に拘束される。
【0038】ラッチ部材17がストライカ45に係合す
ると、駆動モータ75の回転により、出力ウオーム76
〜アイドルギア81,82を介して、出力用の平歯車8
3が回転し、出力用の平歯車83が回転すると、中継部
材90が一体的に回転し、中心軸部93〜入力軸部57
を介して出力アーム55が回転し、引き込み機構50が
作動するようになる。
ると、駆動モータ75の回転により、出力ウオーム76
〜アイドルギア81,82を介して、出力用の平歯車8
3が回転し、出力用の平歯車83が回転すると、中継部
材90が一体的に回転し、中心軸部93〜入力軸部57
を介して出力アーム55が回転し、引き込み機構50が
作動するようになる。
【0039】出力アーム55が回転すると、出力アーム
55のカムホロア56はストライカベース40のカム溝
41の一端部と他端部との中間位置にあって、図21〜
図22に示すように、ストライカベース40のカム溝4
1の溝内を他端部へ向かって移動する。
55のカムホロア56はストライカベース40のカム溝
41の一端部と他端部との中間位置にあって、図21〜
図22に示すように、ストライカベース40のカム溝4
1の溝内を他端部へ向かって移動する。
【0040】このとき、カムホロア56はカム溝41内
を移動する長さに対して、ストライカベースが比較的大
きくな揺動角度で揺動し、ストライカベース40の一端
部を中心にして、例えば、ストライカベース40の他端
部が引き下げられるようになる。
を移動する長さに対して、ストライカベースが比較的大
きくな揺動角度で揺動し、ストライカベース40の一端
部を中心にして、例えば、ストライカベース40の他端
部が引き下げられるようになる。
【0041】このときの状態は、図27に示すように、
カム溝41が仮に直線形状であった場合(引込み量に対
応する引込み力F2 を破線で表わす)に対して、本実施
例のように円弧形状であった場合(引込み量に対応する
引込み力F2 を実線で表わす)の方が、引込み機構50
の引込み力が小さい。それにより、例えば、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間の隙間
に誤って手を挟んだ場合でも、容易に手を抜くことがで
き、安全である。
カム溝41が仮に直線形状であった場合(引込み量に対
応する引込み力F2 を破線で表わす)に対して、本実施
例のように円弧形状であった場合(引込み量に対応する
引込み力F2 を実線で表わす)の方が、引込み機構50
の引込み力が小さい。それにより、例えば、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間の隙間
に誤って手を挟んだ場合でも、容易に手を抜くことがで
き、安全である。
【0042】さらに、出力アーム55が回転して、図2
2〜図23に示すように、カムホロア56がストライカ
ベース40のカム溝41の溝内を他端部から一端部へ向
かって移動すると、ストライカベース40が揺動し、ス
トライカ45がラッチ部材17を引き込み、トランクリ
ッド10が閉じられていき、やがて、ロータリスイッチ
78のスイッチレバー79が図10に示す状態を経て図
11に示す状態になると、駆動モータ75が停止し、前
後して、トランク開口11が完全に閉じられる。
2〜図23に示すように、カムホロア56がストライカ
ベース40のカム溝41の溝内を他端部から一端部へ向
かって移動すると、ストライカベース40が揺動し、ス
トライカ45がラッチ部材17を引き込み、トランクリ
ッド10が閉じられていき、やがて、ロータリスイッチ
78のスイッチレバー79が図10に示す状態を経て図
11に示す状態になると、駆動モータ75が停止し、前
後して、トランク開口11が完全に閉じられる。
【0043】このときの状態は、同じく、図27に示す
ように、カム溝41が直線形状であった場合の引込み力
F2 より円弧形状であった場合の引込み力F2 が逆転し
て、図23に示す引込み終了時においては、その引込み
力F2 は非常に大きくなる。それにより、例えば、トラ
ンク開口11の周縁部12に沿って設けられた図示省略
したウエザストリップの復元力が大きな場合であっても
それに対抗することができ、ウエザストリップを撓ませ
て、トランクリッド10を完全に閉じることができる。
ように、カム溝41が直線形状であった場合の引込み力
F2 より円弧形状であった場合の引込み力F2 が逆転し
て、図23に示す引込み終了時においては、その引込み
力F2 は非常に大きくなる。それにより、例えば、トラ
ンク開口11の周縁部12に沿って設けられた図示省略
したウエザストリップの復元力が大きな場合であっても
それに対抗することができ、ウエザストリップを撓ませ
て、トランクリッド10を完全に閉じることができる。
【0044】また、図25および図26において、カム
溝41が直線形状であった場合の引込み力F2 と、円弧
形状であった場合の引込み力F2 とをそれぞれ示す。
溝41が直線形状であった場合の引込み力F2 と、円弧
形状であった場合の引込み力F2 とをそれぞれ示す。
【0045】ストライカベース40が図21に示す引き
込み開始位置から図23に示す引き込み終了位置へ揺動
しているとき、オープンレバー60は離間位置にあっ
て、カムホロア56はオープンレバー60の入力部63
から退避していて、その出力部61はロッキングプレー
ト18の被当接部18aから離れている。
込み開始位置から図23に示す引き込み終了位置へ揺動
しているとき、オープンレバー60は離間位置にあっ
て、カムホロア56はオープンレバー60の入力部63
から退避していて、その出力部61はロッキングプレー
ト18の被当接部18aから離れている。
【0046】トランクリッド10が完全に閉じられるて
いるとき、トランクリッド10を開くには、動力により
出力アーム55を回転すればよい。
いるとき、トランクリッド10を開くには、動力により
出力アーム55を回転すればよい。
【0047】出力アーム55が回転し、カムホロア56
がカム溝41内を一端部へ向かって移動して、ストライ
カベース40が図23に示す引き込み終了位置から図2
1に示す引き込み開始位置へ向かって揺動する。
がカム溝41内を一端部へ向かって移動して、ストライ
カベース40が図23に示す引き込み終了位置から図2
1に示す引き込み開始位置へ向かって揺動する。
【0048】さらに、カムホロア56がカム溝41内を
一端部へ向かって移動すると、図24に示すように、や
がて、カムホロア56がオープンレバー60の入力部6
3を押し、オープンレバー60が当接位置に揺動して、
オープンレバー60の出力部61がロッキングプレート
18の被当接部18aに当接し、ロッキングプレート1
8が解除位置に揺動して、ラッチ部材17がストライカ
45から外れるようになる。
一端部へ向かって移動すると、図24に示すように、や
がて、カムホロア56がオープンレバー60の入力部6
3を押し、オープンレバー60が当接位置に揺動して、
オープンレバー60の出力部61がロッキングプレート
18の被当接部18aに当接し、ロッキングプレート1
8が解除位置に揺動して、ラッチ部材17がストライカ
45から外れるようになる。
【0049】さらに、出力アーム55が回転し、カムホ
ロア56がカム溝41内を一端部から他端部へ向かって
移動すると、図18において想像線で示すように、オー
プンレバー60の上端部が上方へ突出するようになり、
ロッキングプレート18の被当接部18aが、オープン
レバー60の出力部61から突出し部65に相対的に移
動し、それにより、ロッキングプレート18の被当接部
18aが上方へ突き出される。
ロア56がカム溝41内を一端部から他端部へ向かって
移動すると、図18において想像線で示すように、オー
プンレバー60の上端部が上方へ突出するようになり、
ロッキングプレート18の被当接部18aが、オープン
レバー60の出力部61から突出し部65に相対的に移
動し、それにより、ロッキングプレート18の被当接部
18aが上方へ突き出される。
【0050】それにより、例えば、積雪でトランクリッ
ド10が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド
10が開きにくかったりした場合にも、トランクリッド
10が強制的に上方へ小開する。このとき、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間に手掛
け用の隙間が形成され、手掛け用の隙間に手を差し込ん
で、容易にトランクリッド10を開くことができる。
ド10が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド
10が開きにくかったりした場合にも、トランクリッド
10が強制的に上方へ小開する。このとき、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間に手掛
け用の隙間が形成され、手掛け用の隙間に手を差し込ん
で、容易にトランクリッド10を開くことができる。
【0051】さらに、出力アーム55が回転すると、カ
ムホロア56がカム溝41の一端部から中間位置に戻
り、ロータリスイッチ78のスイッチレバー79が図8
に示す状態を経て図9に示す状態に戻り、駆動モータ7
5が停止し、前後して、ストライカベース40が当初の
引込み開始位置に戻る。
ムホロア56がカム溝41の一端部から中間位置に戻
り、ロータリスイッチ78のスイッチレバー79が図8
に示す状態を経て図9に示す状態に戻り、駆動モータ7
5が停止し、前後して、ストライカベース40が当初の
引込み開始位置に戻る。
【0052】
【考案の効果】本考案にかかる自動車用の扉体のクロー
ジャ装置によれば、オープンレバーに突出し部を設け、
オープンレバーがロッキングプレートに当接して解除位
置に揺動させた後、さらに、突出し部がロッキングプレ
ートを突き出して、トランクリッドとトランク開口の周
縁部との間に手掛け用の隙間を形成するようにしたの
で、積雪や凍結の際にも、ロッキングプレートを介して
確実にトランクリッドを小開することができ、クロージ
ャ装置が再作動して、手を挟まれたりすることがなく、
閉じ動作を繰り返して、トランクリッドが開かないこと
もなく、安全性を向上し、使い勝手をよくすることがで
きる。
ジャ装置によれば、オープンレバーに突出し部を設け、
オープンレバーがロッキングプレートに当接して解除位
置に揺動させた後、さらに、突出し部がロッキングプレ
ートを突き出して、トランクリッドとトランク開口の周
縁部との間に手掛け用の隙間を形成するようにしたの
で、積雪や凍結の際にも、ロッキングプレートを介して
確実にトランクリッドを小開することができ、クロージ
ャ装置が再作動して、手を挟まれたりすることがなく、
閉じ動作を繰り返して、トランクリッドが開かないこと
もなく、安全性を向上し、使い勝手をよくすることがで
きる。
【図1】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一部
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の装着
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図3】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の分解斜視図である。
部の分解斜視図である。
【図4】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の背面図である。
部の背面図である。
【図5】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の正面図である。
部の正面図である。
【図6】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の要部断面図である。
部の要部断面図である。
【図7】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部のハウジングを破断した状態の正面図である。
部のハウジングを破断した状態の正面図である。
【図8】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
タリースイッチの作用説明図である。
【図9】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
タリースイッチの作用説明図である。
【図10】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
ータリースイッチの作用説明図である。
【図11】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
ータリースイッチの作用説明図である。
【図12】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の一部分解斜視図である。
力部の一部分解斜視図である。
【図13】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図14】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図15】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図16】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図17】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図18】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一
部正面図である。
部正面図である。
【図19】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を後
方から見た状態図である。
方から見た状態図である。
【図20】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を側
方から見た状態図である。
方から見た状態図である。
【図21】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図22】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図23】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図24】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図25】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す作用説明図である。
ム溝とカムホロアとの関係を示す作用説明図である。
【図26】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す際に参考とした作用説
明図である。
ム溝とカムホロアとの関係を示す際に参考とした作用説
明図である。
【図27】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の引
込み力を表わす作用説明図である。
込み力を表わす作用説明図である。
10…トランクリッド(扉体) 11…トランク開口(開口部) 17…ラッチ部材 18…ロッキングプレート 20a…クロージャ装置 20…支持ベース 30…モータベース 40…ストライカベース 41…カム溝 45…ストライカ 50…引き込み機構(駆動機構) 55…出力アーム 56…カムホロア 57…入力軸部 58…キー部 60…オープンレバー 61…出力部 63…入力部 65…突出し部 70…動力部 71…ハウジング 75…駆動モータ 78…ロータリースイッチ 79…スイッチレバー 80…減速機 83…出力用の平歯車 84…円周形状のカム溝 90…中継部材 93…中心軸部 94…キー溝
Claims (1)
- 【請求項1】トランクリッドとトランク開口の周縁部と
の一方にストライカが設けられ、トランクリッドとトラ
ンク開口の周縁部との他方にストライカに係脱するラッ
チ部材が設けられており、動力により、前記ストライカ
を介して前記ラッチ部材を引き込んで前記トランクリッ
ドを閉めるようにした自動車用トランクリッドのクロー
ジャ装置であって、 前記トランクリッドとトランク開口の周縁部との他方
に、前記ラッチ部材に係止して該ラッチ部材をストライ
カに係合した状態に拘束する拘束位置と前記ラッチ部材
から離脱して該ラッチ部材がストライカから外れるよう
にした解除位置とに揺動可能に支持されたロッキングプ
レートと、 前記トランクリッドとトランク開口の周縁部との一方に
固設される支持ベースと、 該支持ベースに一端部が揺動可能に枢着され、該一端部
から他端部側へ離間した位置に前記ストライカが固設さ
れたストライカベースと、 前記支持ベースに、動力に連動し、前記ストライカベー
スの一端部を中心にしてその他端部を揺動させるように
し、前記ストライカを介して前記ラッチ部材を引込む引
き込み機構を備え、 前記引き込み機構は、前記ストライカベースの他端部に
形成されたカム溝と、支持ベースに回転可能に支持さ
れ、動力により回転した際にその先端部に設られたカム
ホロアが前記カム溝内を移動して、前記ストライカベー
スを引き込み開始位置と引き込み終了位置とに揺動させ
る出力アームとから成り、 前記ストライカベースに、ストライカベースが引き込み
終了位置から引き込み開始位置へ揺動して前記カムホロ
アがその入力部を押した際に、その出力部がロッキング
プレートの被当接部に当接して該ロッキングプレートを
前記解除位置に揺動する当接位置と、ストライカベース
が引き込み開始位置から引き込み終了位置へ揺動して前
記カムホロアがその入力部から退避した際に、その出力
部が前記ロッキングプレートの被当接部から離れる離間
位置とに揺動可能にオープンレバーを支持し、 該オープンレバーに、前記出力部に連続して形成され、
ストライカベースが引き込み終了位置から引き込み開始
位置へ揺動して、オープンレバーが前記当接位置に揺動
した後に、前記ロッキングプレートの被当接部を突き出
して、トランクリッドとトランク開口の周縁部との間に
手掛け用の隙間が形成される程度に、トランクリッドを
強制的に小開する突出し部を設けたことを特徴とする自
動車用トランクリッドのクロージャ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4777492U JP2519493Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 |
DE19934322689 DE4322689C2 (de) | 1992-07-08 | 1993-07-07 | Verriegelungsvorrichtung |
US08/087,335 US5443292A (en) | 1992-07-08 | 1993-07-08 | Power lid closing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4777492U JP2519493Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068161U JPH068161U (ja) | 1994-02-01 |
JP2519493Y2 true JP2519493Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=12784733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4777492U Expired - Lifetime JP2519493Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519493Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4878957U (ja) * | 1971-12-28 | 1973-09-28 | ||
DE102011015669A1 (de) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | Kiekert Ag | Aussteller für Kraftfahrzeugtüren und -klappen |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4777492U patent/JP2519493Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068161U (ja) | 1994-02-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |