JPH068161U - 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 - Google Patents
自動車用トランクリッドのクロージャ装置Info
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- JPH068161U JPH068161U JP4777492U JP4777492U JPH068161U JP H068161 U JPH068161 U JP H068161U JP 4777492 U JP4777492 U JP 4777492U JP 4777492 U JP4777492 U JP 4777492U JP H068161 U JPH068161 U JP H068161U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安全性を向上し、使い勝手をよくする。
【構成】 オープンレバー60に突出し部65を設け、
オープンレバー60がロッキングプレート18に当接し
て解除位置に揺動させた後、さらに、突出し部65がロ
ッキングプレート18を突き出して、トランクリッド1
0とトランク開口11の周縁部12との間に手掛け用の
隙間を形成するようにしたので、積雪や凍結の際にも、
ロッキングプレート18を介して確実にトランクリッド
10を小開することができ、クロージャ装置が再作動し
て、手を挟まれたりすることがなく、閉じ動作を繰り返
して、トランクリッド10が開かないこともない。
オープンレバー60がロッキングプレート18に当接し
て解除位置に揺動させた後、さらに、突出し部65がロ
ッキングプレート18を突き出して、トランクリッド1
0とトランク開口11の周縁部12との間に手掛け用の
隙間を形成するようにしたので、積雪や凍結の際にも、
ロッキングプレート18を介して確実にトランクリッド
10を小開することができ、クロージャ装置が再作動し
て、手を挟まれたりすることがなく、閉じ動作を繰り返
して、トランクリッド10が開かないこともない。
Description
【0001】
本考案は、トランクリッドとトランク開口の周縁部との一方にストライカが設 けられ、トランクリッドとトランク開口の周縁部との他方にストライカに係脱す るラッチ部材が設けられており、動力により、前記ストライカを介して前記ラッ チ部材を引き込んで前記トランクリッドを閉めるようにした自動車用トランクリ ッドのクロージャ装置に関する。
【0002】
従来、トランクリッドを開扉し易いように、トーションバーやガスステーを設 けたものがある。
【0003】 トーションバーはトランクルーム内に設けられていて、例えば、トランクヒン ジやガスタンクの配置によっては、これらと干渉して設けられなかったり、また 、トランクリッドに雪が積もったり、トランクリッドとウエザーストリップとが 凍結したりすると、トランクリッドが開けにくくなり、さらに、トランクリッド にリアスポイラが設置されていたりすると、トーションバーがへたり、次第に開 きにくくなる。
【0004】 また、ガスステーは、トランクリッドの開き位置と閉じ位置との中間点で、開 き方向から閉じ方向へ付勢力の方向が転換するため、トランクリッドを開く際に は、ガスステーの付勢力に抗して開く必要があり、開けにくく、また、トランク リッドとトランク開口の周縁部との間の隙間が十分に広がらないことから、その 隙間に手が入りにくく、その点からも開けにくい。
【0005】 一方、ラッチ部材がストライカに係合したときに、動力により、ラッチ部材を ストライカ側に引き込んで、トランクリッドを強制的に閉じるようにしたクロー ジャ装置が存在する。本装置は、トランクリッド開扉時には、先にラッチ部材が ストライカに係合した引き込み開始状態に戻り、引き込み開始状態では、トラン クリッドとトランク開口の周縁部との間に、手を掛けるために必要な隙間が形成 される。
【0006】
しかしながら、このような従来の自動車用トランクリッドのクロージャ装置で は、積雪や凍結により、ラッチ部材がストライカから外れなかったり、外れても 、トランクリッドの重みによって跳ね上がらずに、再びストライカに係合したり して、再び、クロージャ装置が作動してしまい、手を挟まれたりする場合があり 、また、閉じ動作を繰り返して、トランクリッドが開かないで、使い勝手がよく ないという問題点があった。
【0007】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、トランクリッ ドとトランク開口の周縁部との間に、手を掛けるために必要な隙間を確実に形成 するようにして、安全性を向上し、使い勝手をよくすることができる自動車用ト ランクリッドのクロージャ装置を提供することを目的としている。
【0008】
かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 トランクリッド(10)とトランク開口(11)の周縁部(12)との一方に ストライカ(45)が設けられ、トランクリッド(10)とトランク開口(11 )の周縁部(12)との他方にストライカ(45)に係脱するラッチ部材(17 )が設けられており、動力により、前記ストライカ(45)を介して前記ラッチ 部材(17)を引き込んで前記トランクリッド(10)を閉めるようにした自動 車用トランクリッドのクロージャ装置であって、 前記トランクリッド(10)とトランク開口(11)の周縁部(12)との他 方に、前記ラッチ部材(17)に係止して該ラッチ部材(17)をストライカ( 45)に係合した状態に拘束する拘束位置と前記ラッチ部材(17)から離脱し て該ラッチ部材(17)がストライカ(45)から外れるようにした解除位置と に揺動可能に支持されたロッキングプレート(18)と、 前記トランクリッド(10)とトランク開口(11)の周縁部(12)との一 方に固設される支持ベース(20,30)と、 該支持ベース(20,30)に一端部が揺動可能に枢着され、該一端部から他 端部側へ離間した位置に前記ストライカ(45)が固設されたストライカベース (40)と、 前記支持ベース(20,30)に、動力に連動し、前記ストライカベース(4 0)の一端部を中心にしてその他端部を揺動させるようにし、前記ストライカ( 45)を介して前記ラッチ部材(17)を引込む引き込み機構(50)を備え、 前記引き込み機構(50)は、前記ストライカベース(40)の他端部に形成 されたカム溝(41)と、支持ベース(20,30)に回転可能に支持され、動 力により回転した際にその先端部に設られたカムホロア(56)が前記カム溝( 41)内を移動して、前記ストライカベース(40)を引き込み開始位置と引き 込み終了位置とに揺動させる出力アーム(55)とから成り、 前記ストライカベース(40)に、ストライカベース(40)が引き込み終了 位置から引き込み開始位置へ揺動して前記カムホロア(56)がその入力部(6 3)を押した際に、その出力部(61)がロッキングプレート(18)の被当接 部(18a)に当接して該ロッキングプレート(18)を前記解除位置に揺動す る当接位置と、ストライカベース(40)が引き込み開始位置から引き込み終了 位置へ揺動して前記カムホロア(56)がその入力部(63)から退避した際に 、その出力部(61)が前記ロッキングプレート(18)の被当接部(18a) から離れる離間位置とに揺動可能にオープンレバー(60)を支持し、 該オープンレバー(60)に、前記出力部(61)に連続して形成され、スト ライカベース(40)が引き込み終了位置から引き込み開始位置へ揺動して、オ ープンレバー(60)が前記当接位置に揺動した後に、前記ロッキングプレート (18)の被当接部(18a)を突き出して、トランクリッド(10)とトラン ク開口(11)の周縁部(12)との間に手掛け用の隙間を形成する程度に、ト ランクリッド(10)を強制的に小開する突出し部(65)を設けたことを特徴 とする自動車用トランクリッドのクロージャ装置に存する。
【0009】
トランクリッド(10)が開いているとき、ラッチ部材(17)はストライカ (45)に係合していないで、ストライカベース(40)は引き込み開始位置に ある。
【0010】 トランクリッド(10)を閉じていくと、やがて、ラッチ部材(17)がスト ライカ(45)に係合し、ロッキングプレート(18)がラッチ部材(17)に 係止して、ラッチ部材(17)が係合した状態に拘束される。ラッチ部材(17 )がストライカ(45)に係合すると、動力で出力アーム(55)が回転し、出 力アーム(55)に設けられたカムホロア(56)がカム溝(41)内を移動し て、ストライカベース(40)が引き込み開始位置から引き込み終了位置へ揺動 し、ストライカ(45)を介してラッチ部材(17)を引き込む。このとき、オ ープンレバー(60)は離間位置にあって、カムホロア(56)はオープンレバ ー(60)の入力部(63)から退避していて、その出力部(61)はロッキン グプレート(18)の被当接部(18a)から離れている。
【0011】 動力で出力アーム(55)がさらに回転し、カムホロア(56)がカム溝(4 1)内を移動して、ストライカベース(40)が引き込み開始位置から引き込み 終了位置に揺動すると、トランクリッド(10)が完全に閉じられる。
【0012】 トランクリッド(10)が完全に閉じられているとき、トランクリッド(10 )を開くには、動力により出力アーム(55)を回転すればよい。それにより、 カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動して、ストライカベース(40) が引き込み終了位置から引き込み開始位置へ揺動する。
【0013】 さらに、カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動すると、やがて、カム ホロア(56)がオープンレバー(60)の入力部(63)を押し、オープンレ バー(60)が当接位置に揺動して、オープンレバー(60)の出力部(61) がロッキングプレート(18)の被当接部(18a)に当接し、ロッキングプレ ート(18)が解除位置に揺動して、ラッチ部材(17)がストライカ(45) から外れるようになる。
【0014】 さらに、カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動すると、ロッキングプ レート(18)の被当接部(18a)が、オープンレバー(60)の出力部(6 1)から突出し部(65)に相対的に移動し、それにより、ロッキングプレート (18)の被当接部(18a)が突き出され、例えば、積雪でトランクリッド( 10)が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド(10)が開きにくかっ たりした場合にも、トランクリッド(10)が強制的に小開する。このとき、ト ランクリッド(10)とトランク開口(11)の周縁部(12)との間に手掛け 用の隙間が形成される。
【0015】
以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。 図1〜図27は本考案の一実施例を示している。 図1〜図3および図18に示すように、扉体であるトランクリッド10の後縁 中央部にはロック機構15が設けられている。ロック機構15は、中央下部にス トライカ進入用の溝16aが形成されたロックベース16と、ロックベース16 に揺動可能に支持され、ストライカ45に係脱するラッチ部材17と、ラッチ部 材17に当接して、ラッチ部材17をストライカ45に係合した状態に拘束する 拘束位置とラッチ部材17から離脱してラッチ部材17がストライカ45から外 れるようにした解除位置とに揺動可能にロックベース16に支持されたロッキン グプレート18とからなる。ラッチ部材17とロッキングプレート18とに引張 りばね19が掛け渡され、引張りばね19によりロッキングプレート18がラッ チ部材17に当接する方向に付勢されている。
【0016】 トランク開口11の周縁には図示省略したウエザーストリップが装着され、ま た、トランク開口11の周縁部12には、ロック機構15に対応して、クロージ ャ装置20aが装着されている。
【0017】 クロージャ装置20aはトランク開口11の周縁部12のインナーパネルに固 設されるベース部材20と、ベース部材20に車体前後方向で重畳するように配 設されるモータベース30と、ベース部材20とモータベース30との間に形成 した収納空間に介装されるストライカベース40とが備えられている。ベース部 材20とモータベース30とにより支持ベースが構成されている。
【0018】 ベース部材20およびモータベース30には枢支ピン21が架設され、枢支ピ ン21によりストライカベース40の一端部が、図21に示すように、その他端 部を上昇させた引き込み開始位置と、図23に示すように、その他端部を下降さ せた引き込み終了位置とに揺動可能に枢着され、ストライカベース40の一端部 から他端部側へ離間した位置にはストライカ45が一体的に形成されている。ス トライカ45は平板形状の切曲げ部46に係合孔47が穿設されたものである。
【0019】 べース部材の他端部には、ストライカ45を介してラッチ部材17を引込むた めの駆動機構である引込み機構50が装着されている。引込み機構50は、スト ライカベース40の他端部に形成されたカム溝41と、モータベース30の他端 部に回転可能に支持された出力アーム55とを有し、出力アーム55の先端部に はカムホロア56が軸着され、カムホロア56がカム溝41に移動可能に嵌合し ている。
【0020】 図18〜図23に示すように、カム溝41は、ストライカベース40が図22 に示す引き込み途中時から図23に示す引き込み終了時に揺動するに従って、カ ムホロア56がカム溝41内を移動する長さに対してストライカベース40の揺 動角度が比較的小さくなり、引き込み開始時より徐々に大きな力でラッチ部材1 7を引き込むべく、引き込み終了時において、カムホロア56が移動する円周形 状の軌跡にほぼ沿うように前記円周形状の径より若干大きな径の略円弧形状に形 成されている。
【0021】 図1、図18および図23に示すように、ストライカベース40には、ロッキ ングプレート18の下端部に形成された被当接部18aに当接して、ロッキング プレート18を拘束位置から解除位置に揺動させるためのオープンレバー60の 下端部が枢着されている。
【0022】 オープンレバー60の上端部には、ロッキングプレート18が当接位置に揺動 した際に被当接部18aに当接し、かつ、ロッキングプレート18が離間位置に 揺動した際に被当接部18aから離れる出力部61が形成されている。オープン レバー60はばね部材62により離間位置に揺動する方向に付勢されている。
【0023】 オープンレバー60の上下方向の中央部には、ストライカベース40が引き込 み終了位置から引き込み開始位置へ揺動した際にオープンレバー60を当接位置 に揺動すべく、出力アーム55の回転力がカムホロア56を介して入力される入 力部63が形成されている。入力部63は、カム溝41の一端部にカムホロア5 6が移動した際に押されるように、カム溝41の一端部に延ばされている。
【0024】 オープンレバー60には、ロッキングプレート18を介して、トランクリッド 10を強制的に小開動作させ、トランクリッド10とトランク開口11の周縁部 12との間に手掛け用の隙間を形成するための突出し部65が形成されている。 突出し部65は、オープンレバー60がロッキングプレート18の被当接部18 aに当接してロッキングプレート18を解除位置に揺動させた後に、さらにロッ キングプレート18の被当接部18aを上方へ突き出すべく、出力部61に連続 して上方へ向かって湾曲し、ロッキングプレート18の被当接部18aが相対的 に摺動するように形成されている。
【0025】 図1に示すように、出力アーム55の中心部には入力軸部57が植設されてい る。入力軸部57の一端部にはキー部58が形成され、キー部58がモータベー ス30を貫通して、モータベース30の前面側に固定された動力部70側へ突出 している。
【0026】 図1および図3〜図7に示すように、動力部70のハウジング71内には、駆 動モータ75と減速機80とが収容されている。駆動モータ75はモータ軸を両 側方向に延ばした横置きにされている。駆動モータ75の出力ウオーム76が、 2つのアイドルギア81,82を介して出力用の平歯車83に噛合している。
【0027】 図3および図7〜図11に示すように、出力用の平歯車83の裏面側には、出 力用の平歯車83の回転中心から偏心した円周形状のカム溝84が形成されてい る。ハウジング71内には、ロータリスイッチ78が収納され、ロータリスイッ チ78のスイッチレバー79の先端部が円周形状のカム溝84に沿って移動可能 に嵌合している。
【0028】 図6および図12〜図17に示すように、出力用の平歯車83の表面側には、 出力用の平歯車83の径方向に相対的に移動調節可能に、かつ、出力用の平歯車 83の円周方向に移動不能に、円板形状の中継部材90が収納されている。中継 部材90の周縁には係止突起91が折曲され、係止突起91にはダンパ部材92 が嵌着されている。
【0029】 出力用の平歯車83の表面側には、出力用の平歯車83の径より若干大きめの 径の円形の収納溝85が形成されている。収納溝85の一部には収納溝85より 溝が深い係止溝86が形成され、係止溝86にはダンパ部材92が嵌合している 。
【0030】 中継部材90の中心部には中心軸部93が突設され、中心軸部93には、入力 軸部57のキー部58が相対的に回動不能に嵌合するキー溝94が形成されてい る。
【0031】 次に作用を説明する。 本装置において、動力部70のハウジング71には駆動モータ75と減速機8 0とが収容されており、また、ハウジング71内にはロータリースイッチ78が 収納されており、出力用の平歯車83が回転すると、円周形状のカム溝84に沿 ってロータリースイッチ78のスイッチレバー79が移動し、スイッチレバー7 9の揺動動作により、出力用の平歯車83の回転位置を検出することができる。
【0032】 そのため、例えば、出力用の平歯車83の回転中心軸に、回転位置検出のため のカム部材を固設する必要がなく、それに関連してリミットスイッチなどを設け る必要がなく、出力用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に装置全体が嵩張る ことがない。
【0033】 また、出力用の平歯車83の表面部には中継部材90が収納されているため、 中継部材90が出力用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に嵩張ることがなく 、装置全体としても、出力用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に嵩張ること がない。
【0034】 さらに、中継部材90が出力用の平歯車83の径方向に相対的に移動調節可能 に収納されているため、ハウジング71を取り付ける際、取り付け位置にバラツ キがあって、例えば、中継部材90側の中心軸部93のキー溝94と、引込み機 構50側の入力軸部57のキー部58とが対応しない場合であっても、図13〜 図17に示すように、中継部材90が収納溝85内で出力用の平歯車83の径方 向に移動調節することにより、キー溝94とキー部58とを容易に対応させるこ とができ、キー溝94にキー部58を回動不能に嵌合することができる。
【0035】 駆動モータ75により、出力用の平歯車83が回転すると、中継部材90が出 力用の平歯車83と一体的に回転し、キー溝94およびキー部58を介して、引 込み機構50側の入力軸部57に駆動モータ75の動力が伝達可能となる。
【0036】 トランクリッド10が開いている状態においては、図21に示すように、スト ライカベース40は上昇していて、引き込み開始位置にある。このとき、ロータ リスイッチ78のスイッチレバー79は、例えば、図9に示す状態にある。
【0037】 トランクリッド10を閉じていくと、やがて、ラッチ部材17がストライカ4 5に係合し、ロッキングプレート18がラッチ部材17に係止して、ラッチ部材 17が係合した状態に拘束される。
【0038】 ラッチ部材17がストライカ45に係合すると、駆動モータ75の回転により 、出力ウオーム76〜アイドルギア81,82を介して、出力用の平歯車83が 回転し、出力用の平歯車83が回転すると、中継部材90が一体的に回転し、中 心軸部93〜入力軸部57を介して出力アーム55が回転し、引き込み機構50 が作動するようになる。
【0039】 出力アーム55が回転すると、出力アーム55のカムホロア56はストライカ ベース40のカム溝41の一端部と他端部との中間位置にあって、図21〜図2 2に示すように、ストライカベース40のカム溝41の溝内を他端部へ向かって 移動する。
【0040】 このとき、カムホロア56はカム溝41内を移動する長さに対して、ストライ カベースが比較的大きくな揺動角度で揺動し、ストライカベース40の一端部を 中心にして、例えば、ストライカベース40の他端部が引き下げられるようにな る。
【0041】 このときの状態は、図27に示すように、カム溝41が仮に直線形状であった 場合(引込み量に対応する引込み力F2 を破線で表わす)に対して、本実施例の ように円弧形状であった場合(引込み量に対応する引込み力F2 を実線で表わす )の方が、引込み機構50の引込み力が小さい。それにより、例えば、トランク リッド10とトランク開口11の周縁部12との間の隙間に誤って手を挟んだ場 合でも、容易に手を抜くことができ、安全である。
【0042】 さらに、出力アーム55が回転して、図22〜図23に示すように、カムホロ ア56がストライカベース40のカム溝41の溝内を他端部から一端部へ向かっ て移動すると、ストライカベース40が揺動し、ストライカ45がラッチ部材1 7を引き込み、トランクリッド10が閉じられていき、やがて、ロータリスイッ チ78のスイッチレバー79が図10に示す状態を経て図11に示す状態になる と、駆動モータ75が停止し、前後して、トランク開口11が完全に閉じられる 。
【0043】 このときの状態は、同じく、図27に示すように、カム溝41が直線形状であ った場合の引込み力F2 より円弧形状であった場合の引込み力F2 が逆転して、 図23に示す引込み終了時においては、その引込み力F2 は非常に大きくなる。 それにより、例えば、トランク開口11の周縁部12に沿って設けられた図示省 略したウエザストリップの復元力が大きな場合であってもそれに対抗することが でき、ウエザストリップを撓ませて、トランクリッド10を完全に閉じることが できる。
【0044】 また、図25および図26において、カム溝41が直線形状であった場合の引 込み力F2 と、円弧形状であった場合の引込み力F2 とをそれぞれ示す。
【0045】 ストライカベース40が図21に示す引き込み開始位置から図23に示す引き 込み終了位置へ揺動しているとき、オープンレバー60は離間位置にあって、カ ムホロア56はオープンレバー60の入力部63から退避していて、その出力部 61はロッキングプレート18の被当接部18aから離れている。
【0046】 トランクリッド10が完全に閉じられるているとき、トランクリッド10を開 くには、動力により出力アーム55を回転すればよい。
【0047】 出力アーム55が回転し、カムホロア56がカム溝41内を一端部へ向かって 移動して、ストライカベース40が図23に示す引き込み終了位置から図21に 示す引き込み開始位置へ向かって揺動する。
【0048】 さらに、カムホロア56がカム溝41内を一端部へ向かって移動すると、図2 4に示すように、やがて、カムホロア56がオープンレバー60の入力部63を 押し、オープンレバー60が当接位置に揺動して、オープンレバー60の出力部 61がロッキングプレート18の被当接部18aに当接し、ロッキングプレート 18が解除位置に揺動して、ラッチ部材17がストライカ45から外れるように なる。
【0049】 さらに、出力アーム55が回転し、カムホロア56がカム溝41内を一端部か ら他端部へ向かって移動すると、図18において想像線で示すように、オープン レバー60の上端部が上方へ突出するようになり、ロッキングプレート18の被 当接部18aが、オープンレバー60の出力部61から突出し部65に相対的に 移動し、それにより、ロッキングプレート18の被当接部18aが上方へ突き出 される。
【0050】 それにより、例えば、積雪でトランクリッド10が通常時より重かったり、凍 結でトランクリッド10が開きにくかったりした場合にも、トランクリッド10 が強制的に上方へ小開する。このとき、トランクリッド10とトランク開口11 の周縁部12との間に手掛け用の隙間が形成され、手掛け用の隙間に手を差し込 んで、容易にトランクリッド10を開くことができる。
【0051】 さらに、出力アーム55が回転すると、カムホロア56がカム溝41の一端部 から中間位置に戻り、ロータリスイッチ78のスイッチレバー79が図8に示す 状態を経て図9に示す状態に戻り、駆動モータ75が停止し、前後して、ストラ イカベース40が当初の引込み開始位置に戻る。
【0052】
【考案の効果】 本考案にかかる自動車用の扉体のクロージャ装置によれば、オープンレバーに 突出し部を設け、オープンレバーがロッキングプレートに当接して解除位置に揺 動させた後、さらに、突出し部がロッキングプレートを突き出して、トランクリ ッドとトランク開口の周縁部との間に手掛け用の隙間を形成するようにしたので 、積雪や凍結の際にも、ロッキングプレートを介して確実にトランクリッドを小 開することができ、クロージャ装置が再作動して、手を挟まれたりすることがな く、閉じ動作を繰り返して、トランクリッドが開かないこともなく、安全性を向 上し、使い勝手をよくすることができる。
【図1】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一部
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の装着
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図3】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の分解斜視図である。
部の分解斜視図である。
【図4】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の背面図である。
部の背面図である。
【図5】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の正面図である。
部の正面図である。
【図6】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の要部断面図である。
部の要部断面図である。
【図7】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部のハウジングを破断した状態の正面図である。
部のハウジングを破断した状態の正面図である。
【図8】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
タリースイッチの作用説明図である。
【図9】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
タリースイッチの作用説明図である。
【図10】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
ータリースイッチの作用説明図である。
【図11】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
ータリースイッチの作用説明図である。
【図12】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の一部分解斜視図である。
力部の一部分解斜視図である。
【図13】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図14】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図15】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図16】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図17】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
力部の作用説明図である。
【図18】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一
部正面図である。
部正面図である。
【図19】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を後
方から見た状態図である。
方から見た状態図である。
【図20】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を側
方から見た状態図である。
方から見た状態図である。
【図21】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図22】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図23】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図24】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
用説明図である。
【図25】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す作用説明図である。
ム溝とカムホロアとの関係を示す作用説明図である。
【図26】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す際に参考とした作用説
明図である。
ム溝とカムホロアとの関係を示す際に参考とした作用説
明図である。
【図27】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の引
込み力を表わす作用説明図である。
込み力を表わす作用説明図である。
10…トランクリッド(扉体) 11…トランク開口(開口部) 17…ラッチ部材 18…ロッキングプレート 20a…クロージャ装置 20…支持ベース 30…モータベース 40…ストライカベース 41…カム溝 45…ストライカ 50…引き込み機構(駆動機構) 55…出力アーム 56…カムホロア 57…入力軸部 58…キー部 60…オープンレバー 61…出力部 63…入力部 65…突出し部 70…動力部 71…ハウジング 75…駆動モータ 78…ロータリースイッチ 79…スイッチレバー 80…減速機 83…出力用の平歯車 84…円周形状のカム溝 90…中継部材 93…中心軸部 94…キー溝
Claims (1)
- 【請求項1】トランクリッドとトランク開口の周縁部と
の一方にストライカが設けられ、トランクリッドとトラ
ンク開口の周縁部との他方にストライカに係脱するラッ
チ部材が設けられており、動力により、前記ストライカ
を介して前記ラッチ部材を引き込んで前記トランクリッ
ドを閉めるようにした自動車用トランクリッドのクロー
ジャ装置であって、 前記トランクリッドとトランク開口の周縁部との他方
に、前記ラッチ部材に係止して該ラッチ部材をストライ
カに係合した状態に拘束する拘束位置と前記ラッチ部材
から離脱して該ラッチ部材がストライカから外れるよう
にした解除位置とに揺動可能に支持されたロッキングプ
レートと、 前記トランクリッドとトランク開口の周縁部との一方に
固設される支持ベースと、 該支持ベースに一端部が揺動可能に枢着され、該一端部
から他端部側へ離間した位置に前記ストライカが固設さ
れたストライカベースと、 前記支持ベースに、動力に連動し、前記ストライカベー
スの一端部を中心にしてその他端部を揺動させるように
し、前記ストライカを介して前記ラッチ部材を引込む引
き込み機構を備え、 前記引き込み機構は、前記ストライカベースの他端部に
形成されたカム溝と、支持ベースに回転可能に支持さ
れ、動力により回転した際にその先端部に設られたカム
ホロアが前記カム溝内を移動して、前記ストライカベー
スを引き込み開始位置と引き込み終了位置とに揺動させ
る出力アームとから成り、 前記ストライカベースに、ストライカベースが引き込み
終了位置から引き込み開始位置へ揺動して前記カムホロ
アがその入力部を押した際に、その出力部がロッキング
プレートの被当接部に当接して該ロッキングプレートを
前記解除位置に揺動する当接位置と、ストライカベース
が引き込み開始位置から引き込み終了位置へ揺動して前
記カムホロアがその入力部から退避した際に、その出力
部が前記ロッキングプレートの被当接部から離れる離間
位置とに揺動可能にオープンレバーを支持し、 該オープンレバーに、前記出力部に連続して形成され、
ストライカベースが引き込み終了位置から引き込み開始
位置へ揺動して、オープンレバーが前記当接位置に揺動
した後に、前記ロッキングプレートの被当接部を突き出
して、トランクリッドとトランク開口の周縁部との間に
手掛け用の隙間が形成される程度に、トランクリッドを
強制的に小開する突出し部を設けたことを特徴とする自
動車用トランクリッドのクロージャ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4777492U JP2519493Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 |
DE19934322689 DE4322689C2 (de) | 1992-07-08 | 1993-07-07 | Verriegelungsvorrichtung |
US08/087,335 US5443292A (en) | 1992-07-08 | 1993-07-08 | Power lid closing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4777492U JP2519493Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068161U true JPH068161U (ja) | 1994-02-01 |
JP2519493Y2 JP2519493Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=12784733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4777492U Expired - Lifetime JP2519493Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519493Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4878957U (ja) * | 1971-12-28 | 1973-09-28 | ||
JP2014510857A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-05-01 | キーケルト アクツィーエンゲゼルシャフト | 自動車用ドア及びパネルの位置調整要素 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4777492U patent/JP2519493Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4878957U (ja) * | 1971-12-28 | 1973-09-28 | ||
JP2014510857A (ja) * | 2011-03-31 | 2014-05-01 | キーケルト アクツィーエンゲゼルシャフト | 自動車用ドア及びパネルの位置調整要素 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2519493Y2 (ja) | 1996-12-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |