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JP2024000914A - 加熱調理器 - Google Patents

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JP2024000914A
JP2024000914A JP2022099902A JP2022099902A JP2024000914A JP 2024000914 A JP2024000914 A JP 2024000914A JP 2022099902 A JP2022099902 A JP 2022099902A JP 2022099902 A JP2022099902 A JP 2022099902A JP 2024000914 A JP2024000914 A JP 2024000914A
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Japan
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cooking
boiling
temperature
timing
stir
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JP2022099902A
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Inventor
宏直 岡田
Hironao Okada
美咲 古田
Misaki Furuta
さゆり 池田
Sayuri Ikeda
愛理 坂元
Eri Sakamoto
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Abstract

【課題】煮物の自動調理において具材を不必要に加熱することを抑制するための技術を提供する。【解決手段】加熱調理器は、自動調理のメニューの中から煮物調理が選択され、煮物調理が開始される場合に、加熱対象の温度を示す温度情報を利用して、煮物調理の具材の炒め調理が実行されているのか否かを判断し、炒め調理が実行されていないと判断する場合に、煮物調理が開始された後の第1タイミングで、温度情報を利用して、煮物調理の煮汁の沸騰判断を実行し、炒め調理が実行されていると判断する場合に、煮物調理が開始された後の第2タイミングであって、第1タイミングより遅い第2タイミングで、沸騰判断を実行する。加熱調理器は、第2タイミングで沸騰判断を実行する場合に、沸騰判断が開始されてから所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、沸騰判断を終了してその後の処理を実行する。【選択図】図5

Description

本明細書で開示する技術は、自動調理を実行可能な加熱調理器に関する。
特許文献1には、自動調理を実行可能な加熱調理器が開示されている。特許文献1の加熱調理器は、加熱対象を加熱する加熱部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記自動調理のメニューの中から煮物調理が選択され、前記煮物調理が開始される場合に、前記加熱対象の温度を示す温度情報を利用して、前記煮物調理の具材の炒め調理が実行されているのか否かを判断する。前記制御部は、前記炒め調理が実行されていないと判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第1タイミングで、前記温度情報を利用して、前記煮物調理の煮汁の沸騰判断を実行し、前記炒め調理が実行されていると判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第2タイミングであって、前記第1タイミングより遅い第2タイミングで、前記沸騰判断を実行する。
特開2020-186899号公報
特許文献1の加熱調理器では、炒め調理が実行されていると判断する場合に、第2タイミングで沸騰判断を実行する。しかしながら、炒め調理が実行されていると判断する場合であっても、実際には炒め調理が実行されていないことも考えられる。即ち、炒め調理が実行されていないにも関わらず、誤って炒め調理が実行されていると判断してしまうことも考えられる。例えば、魚の煮物調理の場合に、煮汁の量が少ないために、炒め調理が実行されていると誤判断してしまうことが考えられる。この状況では、第2タイミングで実行する沸騰判断において沸騰が検知されないことが考えられる。そうすると、沸騰が検知されないまま加熱が進んでしまい、煮物調理の具材(例えば魚)が焦げ付いてしまうことが考えられる。
本明細書は、煮物の自動調理において具材を不必要に加熱することを抑制するための技術を提供する。
本技術の第1の態様では、加熱調理器が、加熱対象を加熱する加熱部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記自動調理のメニューの中から煮物調理が選択され、前記煮物調理が開始される場合に、前記加熱対象の温度を示す温度情報を利用して、前記煮物調理の具材の炒め調理が実行されているのか否かを判断し、前記炒め調理が実行されていないと判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第1タイミングで、前記温度情報を利用して、前記煮物調理の煮汁の沸騰判断を実行し、前記炒め調理が実行されていると判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第2タイミングであって、前記第1タイミングより遅い第2タイミングで、前記沸騰判断を実行してもよい。前記制御部は、前記第2タイミングで前記沸騰判断を実行する場合に、前記沸騰判断が開始されてから所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、前記沸騰判断を終了してその後の処理を実行してもよい。
上記の構成によれば、炒め調理が実行されていないと判断する場合に、第1タイミングで沸騰判断が実行される一方、炒め調理が実行されていると判断する場合に、第1タイミングより遅い第2タイミングに達するまで沸騰判断が実行されない。これにより、炒め調理が実行されている場合において、第2タイミングに達するまでの時間を利用して具材を適切に炒めることができる。更に、上記の構成によれば、実際には炒め調理が実行されていないにも関わらず、炒め調理が実行されていると誤判断し、第2タイミングで沸騰判断を実行したとしても、所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合に沸騰判断を終了してその後の処理を実行する。これにより、第2タイミングで実行する沸騰判断において、沸騰が検知されないまま加熱が進んでしまうことを抑制することができる。したがって、煮物の自動調理において具材を不必要に加熱することを抑制することができる。
第2の態様では、上記第1の態様において、前記制御部が、前記第2タイミングで前記沸騰判断を実行する場合に、前記温度情報によって示される温度が第3温度を超えたと判断し、かつ、前記沸騰判断が開始されてから所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、前記沸騰判断を終了してその後の処理を実行してもよい。
上記の構成によれば、温度情報によって示される温度が所定温度を超えたと判断することにより、沸騰判断において沸騰が検知されなくても、具材が十分に加熱されたと判断することができる。これにより、具材が十分に加熱された状態で沸騰判断を終了することができる。
第3の態様では、上記第1又は第2の態様において、第2タイミングは、炒め調理が実行されていると判断した後に温度情報によって示される温度が第1温度以下に低下したタイミングであってもよい。
上記のように温度が低下することは、炒め調理の完了後に煮汁が投入されて温度が低下したことを意味する。上記の構成によれば、煮汁が投入された適切なタイミングで沸騰判断を実行することができる。
第4の態様では、上記第1から第3の態様のいずれか一つにおいて、制御部は、炒め調理が実行されていると判断した後に温度情報によって示される温度が第2温度を超えたと判断する場合に、第2タイミングで、沸騰判断を実行し、炒め調理が実行されていると判断した後に温度情報によって示される温度が第2温度を超えないと判断する場合に、煮物調理が開始された後の第3タイミングであって、第2タイミングより早い第3タイミングで、沸騰判断を実行してもよい。
例えば、煮汁が少ない煮物調理では、炒め調理が実行されていないにも関わらず、炒め調理が実行されていると誤って判断される可能性がある。しかし、煮汁が少ない煮物調理では、炒め調理を実行していないので、加熱対象の温度が第2温度(例えば沸点より高い温度)を超えることはない。上記の構成によれば、加熱対象の温度が第2温度を超えたと判断する場合に、炒め調理の実行のために第2タイミングまで沸騰判断の実行を遅らせ、加熱対象の温度が第2温度を超えないと判断する場合に、誤った判断を行ったと判断して、第2タイミングより早い第3タイミングで沸騰判断を実行する。これにより、炒め調理が実行されていると誤って判断する場合であっても、適切なタイミングで沸騰判断を実行することができる。
第5の態様では、上記第1から第4の態様のいずれか一つにおいて、制御部は、煮物調理が開始されてから所定時間が経過するまで、炒め調理が実行されているのか否かの判断を実行しなくてもよい。
例えば、煮物調理が開始され、加熱対象(例えば調理容器)が加熱された後に具材が投入される場合には、加熱対象の温度は一時的に低下する。この現象が発生すると、炒め調理が実行されているのか否かの判断を適切に実行できない可能性がある。上記の構成のように、所定時間の間、炒め調理が実行されているのか否かの判断を実行しないことによって、温度の一時的な低下の影響を無視して、上記の炒め調理の判断を適切に実行することができる。
加熱調理器のブロック図を示す。 加熱調理器を手前側から見た斜視図を示す。 自動調理処理のフローチャートを示す。 特定判断処理のフローチャートを示す(1)。 特定判断処理のフローチャートを示す(2)。
(加熱調理器2の構成;図1、図2)
本実施例の加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、五徳(符号省略)上の調理容器(例えば鍋)を加熱する3個のコンロバーナ10が設けられている。また、本体4には、グリル8が設けられている。
本体4の前面4aにおいてユーザから見てグリル8の右側には、3個のコンロ操作部12と、コンロパネル14と、が設けられている。3個のコンロ操作部12は、それぞれ、3個のコンロバーナ10に対応する。コンロ操作部12は、コンロバーナ10の点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10の加熱力の調整を行うための操作部である。コンロ操作部12は、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによってコンロ操作部12を消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10が点火され、ユーザによってコンロ操作部12を点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10が消火される。点火位置とは、コンロ操作部12の前面が本体の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、コンロ操作部12が本体4内に収容されている位置である。なお、ユーザは、コンロ操作部12が点火位置に位置している状態において、コンロ操作部12を時計回り又は反時計回りに操作(以下では、「火力調整操作」と呼ぶ)することで、コンロバーナ10の加熱力を調整することができる。なお、自動調理の実行中には、手動でのコンロバーナ10の加熱力の調整が禁止されてもよい。
コンロパネル14は、表示部14aと、操作部14bと、を備える。表示部14aには、コンロバーナ10の動作状態及び自動調理のメニュー(例えば、揚げ物調理、煮物調理)などが表示される。ユーザは、操作部14bを操作することで、メニューの中から希望する調理(例えば煮物調理)を選択すること及び自動調理に関する設定(例えば加熱力、時間)を入力することなどができる。
また、3個のコンロバーナ10のそれぞれには、当該コンロバーナ10によって加熱される加熱対象(即ち調理容器)の温度を計測するための温度センサ16が設けられている。
また、加熱調理器2は、制御部50を備える。制御部50は、メモリ52と、タイマ54と、を備える。制御部50は、メモリ52に記憶されているプログラム60に従って、加熱調理器2の動作を制御する。例えば、制御部50は、ユーザによってコンロ操作部12が操作されることに応じて、コンロバーナ10に接続されているガス供給路(図示省略)の流量調整弁(図示省略)の開度を調整する。また、制御部50は、後述の自動調理処理(図3)を実行する。
(自動調理処理;図3)
図3を参照して、制御部50によって実行される自動調理処理について説明する。自動調理処理は、コンロパネル14で自動調理のメニューが選択された状態で、コンロ操作部12に点火操作が実行されることにより開始する。
S10では、制御部50は、タイマ54による計測(即ち計時)を開始する。S12では、制御部50は、表示部14aに表示されるメニューの中から煮物調理が選択されたのか否かを判断する。制御部50は、煮物調理が選択されたと判断する場合(S12でYES)に、S14に進む。一方、制御部50は、煮物調理以外の他の調理(例えば、揚げ物調理)が選択されたと判断する場合(S12でNO)に、S40に進む。S40では、制御部50は、選択済みの他の調理に応じた自動調理(即ち、火力と加熱時間の制御)を実行する。S40が終了すると、図3の処理が終了する。
S14では、制御部50は、タイマ54による計測時間が所定の待機時間(例えば10秒)に達することを監視する。制御部50は、計測時間が待機時間に達した場合(S14でYES)に、S16に進む。本実施例では、自動調理のメニューの中から煮物調理が選択された後に、後述する炒め調理の判断が開始されるまでの間にも調理容器が加熱される。煮物調理が選択された後に具材が投入される場合には、調理容器の温度が一時的に低下することがある。この現象が発生すると、後述する炒め調理の判断(S16)を適切に実行できない可能性がある。S14のように、待機時間の間、炒め調理の判断を実行しないことによって、温度の一時的な低下の影響を無視して、炒め調理の判断を適切に実行することができる。
S16では、制御部50は、炒め調理の判断を開始する。具体的には、制御部50は、温度センサ16によって計測された温度の時系列データを利用して、所定時間(例えば90秒間)における上昇温度を特定する。そして、制御部50は、特定済みの上昇温度が所定値以上である場合に、炒め調理が実行されていると判断し、特定済みの上昇温度が所定値未満である場合に、炒め調理が実行されていないと判断する。制御部50は、炒め調理の判断によって炒め調理の実行が検知される場合(S18でYES)に、S20に進み、炒め調理の判断によって炒め調理の実行が検知されない場合(S18でNO)に、S22に進む。
S20では、制御部50は、後述する特定判断処理(図4、図5)を実行する。詳しくは後述するが、特定判断処理において煮汁の沸騰が検知される。制御部50は、特定判断処理において煮汁の沸騰が検知される場合に、S30において、煮込み制御を開始する。煮込み制御は、煮物の煮汁が調理容器から噴きこぼれることを抑制するように、コンロバーナ10の火力及び加熱時間を自動的に調整する制御である。煮込み制御では、例えば、所定の周期で、中火と弱火が繰り返される。S30が終了すると、図3の処理が終了する。
一方、S22では、制御部50は、沸騰判断を開始する。具体的には、制御部50は、温度センサ16の計測温度を所定周期で所定数(例えば1秒間隔で5個)だけサンプリングし、その全てが所定温度域(例えば98℃~102℃)に含まれる場合に、煮汁が沸騰していると判断し、上記サンプリングした温度の少なくとも1個が所定温度域に含まれない場合に、煮汁が沸騰していないと判断する。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S24でYES)に、S30に進む。なお、制御部50は、煮汁の沸騰が検知されるまで沸騰判断を繰り返す。
(特定判断処理;図4、図5)
図4及び図5を参照して、特定判断処理(図3のS20参照)について説明する。S50では、制御部50は、温度センサ16の計測温度が所定の判断温度(例えば105℃)を超えたのか否かを判断する。判断温度は、水の沸点(即ち100℃)より高い温度であり、炒め調理が実行されている際に達し得る温度に設定される。制御部50は、計測温度が判断温度を超えたと判断する場合(S50でYES)に、炒め調理が実行されていると再度判断して、S52に進む。一方、制御部50は、計測温度が判断温度を超えていないと判断する場合(S50でNO)に、炒め調理が実行されていると誤って判断したと推定し、S80に進む。
S80では、制御部50は、沸騰判断を開始する。本実施例において、S80の沸騰判断では、図3のS22の沸騰判断よりも多くサンプリングする(例えば10点)。なお、変形例では、S80のサンプリング数とS22のサンプリング数が同じであってもよい。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S82でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。
制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知されない場合(S82でNO)に、S84に進む。S84では、制御部50は、タイマ54による計測時間が所定の最大時間(例えば10分)に達したのか否かを判断する。制御部50は、計測時間が最大時間に達したと判断する場合(S84でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。一方、制御部50は、計測時間が最大時間に達していないと判断する場合(S84でNO)に、S50に戻る。
また、S52では、制御部50は、所定の温度低下(例えば10℃以上の温度低下)が発生することを監視する。所定の温度低下が発生することは、調理容器に煮汁が投入されたことを意味する。具体的には、制御部50は、計測温度の時系列データを利用して、現在の温度が所定時間前(例えば15秒前)の温度から所定温度(例えば10℃)を減算した温度以下に低下する場合に、調理容器に煮汁が投入されたと判断して(S52でYES)、S60に進む。一方、制御部50は、現在の温度が所定時間前の温度から所定温度を減算した温度より高い場合に、煮汁が未だ投入されていないと判断して(S52でNO)、S54に進む。なお、変形例では、制御部50は、現在の温度が所定の閾値(例えば70℃)以下に低下する場合に、調理容器に煮汁が投入されたと判断し、現在の温度が所定の閾値より高い場合に、煮汁が未だ投入されていないと判断してもよい。本変形例では、上記の閾値が、「第1温度」の一例である。
S54は、S84と同様である。制御部50は、計測時間が最大時間に達したと判断する場合(S54でYES)に、図4及び図5の処理を終了し、計測時間が最大時間に達していないと判断する場合(S54でNO)に、S52に戻る。
図5のS60では、制御部50は、沸騰判断を開始する。本実施例では、S60のサンプリング数は、図3のS22のサンプリング数と同じである。なお、変形例では、S60のサンプリング数は、S22のサンプリング数と異なっていてもよい。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S62でYES)に、S64に進む。一方、制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知されない場合(S62でNO)に、S90に進む。
S90では、制御部50は、温度センサ16の計測温度が所定の判断温度(例えば110℃)を超えたのか否かを判断する。判断温度は、水の沸点(即ち100℃)より高い温度に設定される。また、S90では、制御部50は、S60で沸騰判断を開始してからタイマ54によって計測される計測時間が所定時間(例えば3.5分)に達したのか否かを判断する。制御部50は、計測温度が判断温度を超えたと判断し、かつ、沸騰判断の開始からの計測時間が所定時間に達したと判断する場合(S90でYES)に、S64に進む。一方、制御部50は、計測温度が判断温度を超えていないと判断する場合、又は、沸騰判断の開始からの計測時間が所定時間に達していないと判断する場合(S90でNO)に、S62に戻る。
S64では、制御部50は、図3のS10で開始された計時をリセットする(即ちカウントをゼロに戻し、再び計測を開始する)。
S66では、制御部50は、計測時間が所定の投入監視時間(例えば1分)に達することを監視する。投入監視時間は、調理容器内に追加の具材が投入されることを監視する時間である。制御部50は、計測時間が投入監視時間に達したと判断する場合(S66でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。一方、制御部50は、計測時間が投入監視時間に達していない場合(S66でNO)に、S68に進む。S68は、S52と同様である。即ち、制御部50は、計測温度の時系列データから得られる温度変化が所定の温度低下(例えば、10℃以上の温度低下)を示す場合に、追加の具材が投入されたと判断して(S68でYES)、S60に戻り、再び沸騰判断を開始する。一方、温度変化が所定の温度低下を示さない場合に、追加の具材が投入されていないと判断して(S68でNO)、S66に戻り、投入監視時間による監視を継続する。
(本実施例の効果)
本実施例の構成によれば、加熱調理器2は、炒め調理の判断によって炒め調理の実行が検知されない場合(S18でNO)に、S20の特定判断処理をスキップして、沸騰判断を開始する(S22)。一方、加熱調理器2は、炒め調理の実行が検知される場合(S18でYES)に、特定判断処理を実行する。特定判断処理では、温度変化が所定の温度低下を示す場合(図4のS52でYES)に、沸騰判断が開始される(S60)。即ち、炒め調理の実行が検知される場合に沸騰判断が開始されるタイミング(即ち温度変化が所定の温度低下を示すタイミング)は、炒め調理の実行が検知されない場合に沸騰判断が開始されるタイミングよりも遅い。これにより、炒め調理が実行されている場合において、温度変化が所定の温度低下を示すタイミングに達するまでの時間を利用して具材を適切に炒めることができる。
また、加熱調理器2は、炒め調理が実行されていると判断する場合に開始する沸騰判断(即ち、遅いタイミングで開始する沸騰判断)において、計測温度が所定の判断温度を超えたと判断し、かつ、沸騰判断の開始から所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合(S90でYES)に、沸騰判断を終了してその後の処理を実行する。即ち、沸騰が検知される場合(S62でYES)と同様の処理を実行する。これにより、沸騰が検知されないまま加熱が進んでしまうことを抑制することができ、煮物の自動調理において具材を不必要に加熱することを抑制することができる。そのため、煮物調理の具材(例えば魚)が焦げ付いてしまうことを抑制することができる。また、沸騰判断において沸騰が検知されなくても、具材が十分に加熱された状態で沸騰判断を終了することができる。
また、炒め調理が実行されている場合において温度変化が所定の温度低下を示すタイミングで沸騰判断を開始することによって、煮汁が投入された適切なタイミングで沸騰判断を開始することができる。
また、加熱調理器2は、計測温度が判断温度を超えていないと判断する場合(S50でNO)に、S52の処理を実行することなく、沸騰判断を開始する。即ち、加熱調理器2は、温度変化が所定の温度低下を示すタイミングよりも早いタイミングで沸騰判断を開始する。例えば、煮汁が少ない煮物調理では、炒め調理が実行されていないにも関わらず、調理容器の温度が急に上昇して、炒め調理が実行されていると誤って判断される可能性がある。しかし、煮汁が少ない煮物調理では、炒め調理を実行していないので、調理容器の温度が判断温度(即ち沸点より高い温度)を超えることはない。調理容器の温度が判断温度を超えない場合に、温度変化が所定の温度低下を示すタイミングよりも早いタイミングで沸騰判断を開始することによって、炒め調理が実行されていると誤って判断する場合であっても、適切なタイミングで沸騰判断を実行することができる。
(対応関係)
コンロバーナ10、制御部50が、それぞれ、「加熱部」、「制御部」の一例である。計測温度の時系列データが、「温度情報」の一例である。図3のS22の沸騰判断の開始タイミング、図5のS60の沸騰判断の開始タイミング、S80の沸騰判断の開始タイミングが、それぞれ、「第1タイミング」、「第2タイミング」、「第3タイミング」の一例である。図3のS14の待機時間が、「所定時間」の一例である。図4のS52において所定時間前の温度から所定温度を減算した温度が、「第1温度」の一例である。S50の判断温度が、「第2温度」の一例である。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の各実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)「加熱調理器」は、ガス燃焼式のビルトインコンロに限らず、例えば、IH調理器でもよい。
(変形例2)上記の実施例では、加熱調理器2は、温度変化が所定の温度低下を示す場合(図4のS52でYES)に、沸騰判断を開始する(S60)。これに代えて、加熱調理器2は、計測時間が予め設定されている炒め調理の終了予測時間に達した場合に、沸騰判断を開始してもよい。本変形例では、計測時間が炒め調理の終了予測時間に達したタイミングが、「第2タイミング」の一例である。
(変形例3)図4及び図5のS50及びS80~S84の処理は実行されなくてもよい。本変形例では、「第2温度」及び「第3タイミング」を省略可能である。
(変形例4)図3のS14の処理は実行されなくてもよい。本変形例では、「所定時間」を省略可能である。
(変形例5)「温度情報」は、温度センサ16の計測温度の時系列データに限らず、例えば、加熱調理器2の外側から調理容器を撮影するサーモグラフィから取得されるデータであってもよい。また、温度センサ16として、調理容器の温度を(非接触で)検出する赤外線センサを用いて、赤外線センサの計測温度の時系列データを用いてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:加熱調理器、4:本体、4a:前面、6:天板、8:グリル、10:コンロバーナ、12:コンロ操作部、14:コンロパネル、14a:表示部、14b:操作部、16:温度センサ、50:制御部、52:メモリ、54:タイマ、60:プログラム

Claims (5)

  1. 自動調理を実行可能な加熱調理器であって、
    加熱対象を加熱する加熱部と、
    前記加熱部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記自動調理のメニューの中から煮物調理が選択され、前記煮物調理が開始される場合に、前記加熱対象の温度を示す温度情報を利用して、前記煮物調理の具材の炒め調理が実行されているのか否かを判断し、
    前記炒め調理が実行されていないと判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第1タイミングで、前記温度情報を利用して、前記煮物調理の煮汁の沸騰判断を実行し、
    前記炒め調理が実行されていると判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第2タイミングであって、前記第1タイミングより遅い第2タイミングで、前記沸騰判断を実行し、
    前記第2タイミングで前記沸騰判断を実行する場合に、前記沸騰判断が開始されてから所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、前記沸騰判断を終了してその後の処理を実行する、
    加熱調理器。
  2. 前記制御部は、前記第2タイミングで前記沸騰判断を実行する場合に、前記温度情報によって示される温度が所定温度を超えたと判断し、かつ、前記沸騰判断が開始されてから所定時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、前記沸騰判断を終了してその後の処理を実行する、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第2タイミングは、前記炒め調理が実行されていると判断した後に前記温度情報によって示される温度が第1温度以下に低下したタイミングである、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 前記制御部は、
    前記炒め調理が実行されていると判断した後に前記温度情報によって示される温度が第2温度を超えたと判断する場合に、前記第2タイミングで、前記沸騰判断を実行し、
    前記炒め調理が実行されていると判断した後に前記温度情報によって示される温度が前記第2温度を超えないと判断する場合に、前記煮物調理が開始された後の第3タイミングであって、前記第2タイミングより早い第3タイミングで、前記沸騰判断を実行する、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  5. 前記制御部は、前記煮物調理が開始されてから所定時間が経過するまで、前記炒め調理が実行されているのか否かの判断を実行しない、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
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