JP2024000915A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】具材が投入されたか否かを精度良く判断するための技術を提供する。【解決手段】加熱調理器は、自動調理において、加熱対象の温度を示す温度情報を利用して第1沸騰判断を実行し、第1沸騰判断により沸騰が検知された後に、所定の第1監視時間が経過するまでに温度情報によって示される温度変化が所定の温度低下を示す場合に具材が投入されたと判断する具材の投入判断を実行し、投入判断の実行中に操作部が加熱部の加熱力を変更するための操作を受け付けたとしても加熱部の加熱力の変更を禁止する。【選択図】図5
Description
本明細書で開示する技術は、自動調理を実行可能な加熱調理器に関する。
特許文献1には、自動調理において沸騰が検知された後に具材が追加投入されたか否かを監視する技術が開示されている。特許文献1の技術では、具材が追加投入された場合は、それに起因して加熱対象の温度が低下するので、それを監視することにより具材が投入されたことを判断することができる。
特許文献1の技術では、具材が追加投入されたか否かを監視する際に、コンロバーナの加熱力が変化することにより誤判断が生じてしまうことがある。例えば、具材が投入されたのと同じタイミングでコンロバーナの加熱力が大きくなると、具材の投入に伴う温度低下が、コンロバーナの加熱力の増大に伴う温度上昇により相殺されてしまい、具材が投入されていないと誤判断してしまうことがある。また、具材が投入されていない状況で、コンロバーナの加熱力が小さくなると、コンロバーナの加熱力の低下に伴って加熱対象の温度が低下してしまい、具材が投入されたと誤判断してしまうことがある。
本明細書は、具材が投入されたか否かを精度良く判断するための技術を提供する。
本技術の第1の態様では、加熱調理器が、自動調理を実行可能な加熱調理器であって、加熱対象を加熱する加熱部と、前記加熱部の加熱力を変更するための操作を受け付ける操作部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記自動調理において、前記加熱対象の温度を示す温度情報を利用して第1沸騰判断を実行し、前記第1沸騰判断により沸騰が検知された後に、所定の第1監視時間が経過するまでに前記温度情報によって示される温度変化が所定の温度低下を示す場合に具材が投入されたと判断する具材の投入判断を実行し、前記投入判断の実行中に前記操作部が前記加熱部の加熱力を変更するための操作を受け付けたとしても前記加熱部の加熱力の変更を禁止してもよい。
この構成によれば、加熱部の加熱力の変更を禁止することにより、加熱部の加熱力の増減に伴う温度変化を抑制することができるので、具材の投入判断における誤判断を抑制することができる。例えば、沸騰が検知された後に具材が投入された場合は、それに起因して加熱対象の温度が低下することにより、具材が投入されたことを精度良く判断することができる。また、具材が投入されない場合にも、加熱部の加熱力の増減に伴う温度変化が抑制されているので、具材が投入されたと誤って判断することを回避できる。
第2の態様では、上記第1の態様において、前記制御部は、前記投入判断を実行する際に、前記加熱部の加熱力を前記第1沸騰判断における加熱力よりも小さい加熱力に維持した状態で前記投入判断を実行してもよい。
この構成によれば、投入判断において具材が投入されたときの温度低下が大きくなるので、その温度低下に基づいて具材の投入を判断することにより、具材が投入されたことを精度良く検知することができる。
第3の態様では、上記第1又は第2の態様において、前記制御部は、前記投入判断において具材が投入されたと判断する場合に、前記温度情報を利用して第2沸騰判断を実行してもよい。
この構成によれば、具材が投入された後に改めて沸騰判断を実行することができる。具材が投入されることにより加熱対象の温度が低下したとしても、再び沸騰を確認することができる。
第4の態様では、上記第3の態様において、前記制御部は、前記第2沸騰判断を実行する際に、前記加熱部の加熱力を前記第1沸騰判断における加熱力と同じ加熱力に維持した状態で前記第2沸騰判断を実行してもよい。
この構成によれば、具材が投入された後の加熱力を、具材が投入される前の加熱力に復帰させることができる。具材が投入される前と投入された後で同じ加熱力で沸騰判断を実行することができる。
第5の態様では、上記第3又は第4の態様において、前記制御部は、前記第2沸騰判断を実行する際に、前記第1沸騰判断における判断条件と同じ判断条件で前記第2沸騰判断を実行してもよい。
この構成によれば、具材が投入される前と投入された後で沸騰の程度を同程度にすることができる。そのため、具材が投入される前と投入された後で具材の煮え具合を同程度にすることができる。
第6の態様では、上記第3から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記制御部は、前記第2沸騰判断が開始されてから所定の第2監視時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、前記第2沸騰判断を終了してその後の処理を実行してもよい。
この構成によれば、第2沸騰判断において、沸騰が検知されないまま加熱し続けてしまうことを抑制することができる。これにより、自動調理において具材を必要以上に加熱することを抑制することができる。
(加熱調理器2の構成;図1、図2)
本実施例の加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、五徳(符号省略)上の調理容器(例えば鍋)を加熱する3個のコンロバーナ10が設けられている。また、本体4には、グリル8が設けられている。
本実施例の加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、五徳(符号省略)上の調理容器(例えば鍋)を加熱する3個のコンロバーナ10が設けられている。また、本体4には、グリル8が設けられている。
本体4の前面4aにおいてユーザから見てグリル8の右側には、3個のコンロ操作部12と、コンロパネル14と、が設けられている。3個のコンロ操作部12は、それぞれ、3個のコンロバーナ10に対応する。コンロ操作部12は、コンロバーナ10の点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10の加熱力の調整を行うための操作部である。コンロ操作部12は、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによってコンロ操作部12を消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10が点火され、ユーザによってコンロ操作部12を点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10が消火される。点火位置とは、コンロ操作部12の前面が本体の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、コンロ操作部12が本体4内に収容されている位置である。なお、ユーザは、コンロ操作部12が点火位置に位置している状態において、コンロ操作部12を時計回り又は反時計回りに操作(以下では、「火力調整操作」と呼ぶ)することで、コンロバーナ10の加熱力を調整することができる。
コンロパネル14は、表示部14aと、操作部14bと、を備える。表示部14aには、コンロバーナ10の動作状態及び自動調理のメニュー(例えば、揚げ物調理、煮物調理)などが表示される。ユーザは、操作部14bを操作することで、メニューの中から希望する調理(例えば煮物調理)を選択すること及び自動調理に関する設定(例えば加熱力、時間)を入力することなどができる。
また、3個のコンロバーナ10のそれぞれには、当該コンロバーナ10によって加熱される加熱対象(即ち調理容器)の温度を計測するための温度センサ16が設けられている。
また、加熱調理器2は、制御部50を備える。制御部50は、メモリ52と、タイマ54と、を備える。制御部50は、メモリ52に記憶されているプログラム60に従って、加熱調理器2の動作を制御する。例えば、制御部50は、ユーザによってコンロ操作部12が操作されることに応じて、コンロバーナ10に接続されているガス供給路(図示省略)の流量調整弁(図示省略)の開度を調整する。また、制御部50は、後述の自動調理処理(図3)を実行する。
(自動調理処理;図3)
図3を参照して、制御部50によって実行される自動調理処理について説明する。自動調理処理は、コンロパネル14で自動調理のメニューが選択された状態で、コンロ操作部12に点火操作が実行されることにより開始する。
図3を参照して、制御部50によって実行される自動調理処理について説明する。自動調理処理は、コンロパネル14で自動調理のメニューが選択された状態で、コンロ操作部12に点火操作が実行されることにより開始する。
S10では、制御部50は、タイマ54による計測(即ち計時)を開始する。S12では、制御部50は、表示部14aに表示されるメニューの中から煮物調理が選択されたのか否かを判断する。制御部50は、煮物調理が選択されたと判断する場合(S12でYES)に、S14に進む。一方、制御部50は、煮物調理以外の他の調理(例えば、揚げ物調理)が選択されたと判断する場合(S12でNO)に、S40に進む。S40では、制御部50は、選択済みの他の調理に応じた自動調理(即ち、火力と加熱時間の制御)を実行する。S40が終了すると、図3の処理が終了する。
S14では、制御部50は、タイマ54による計測時間が所定の待機時間(例えば10秒)に達することを監視する。制御部50は、計測時間が待機時間に達した場合(S14でYES)に、S16に進む。本実施例では、自動調理のメニューの中から煮物調理が選択された後に、後述する炒め調理の判断が開始されるまでの間にも調理容器が加熱される。煮物調理が選択された後に具材が投入される場合には、調理容器の温度が一時的に低下することがある。この現象が発生すると、後述する炒め調理の判断(S16)を適切に実行できない可能性がある。S14のように、待機時間の間、炒め調理の判断を実行しないことによって、温度の一時的な低下の影響を無視して、炒め調理の判断を適切に実行することができる。
S16では、制御部50は、炒め調理の判断を開始する。具体的には、制御部50は、温度センサ16によって計測された温度の時系列データを利用して、所定時間(例えば90秒間)における上昇温度を特定する。そして、制御部50は、特定済みの上昇温度が所定値以上である場合に、炒め調理が実行されていると判断し、特定済みの上昇温度が所定値未満である場合に、炒め調理が実行されていないと判断する。制御部50は、炒め調理の判断によって炒め調理の実行が検知される場合(S18でYES)に、S20に進み、炒め調理の判断によって炒め調理の実行が検知されない場合(S18でNO)に、S22に進む。
S20では、制御部50は、後述する特定判断処理(図4及び図5)を実行する。詳しくは後述するが、特定判断処理において煮汁の沸騰が検知される。制御部50は、特定判断処理において煮汁の沸騰が検知される場合に、S30において、煮込み制御を開始する。煮込み制御は、煮物の煮汁が調理容器から噴きこぼれることを抑制するように、コンロバーナ10の火力及び加熱時間を自動的に調整する制御である。煮込み制御では、例えば、所定の周期で、中火と弱火が繰り返される。S30が終了すると、図3の処理が終了する。
一方、S22では、制御部50は、沸騰判断を開始する。具体的には、制御部50は、温度センサ16の計測温度を所定周期で所定数(例えば1秒間隔で5個)だけサンプリングし、その全てが所定温度域(例えば98℃~102℃)に含まれる場合に、煮汁が沸騰していると判断し、上記サンプリングした温度の少なくとも1個が所定温度域に含まれない場合に、煮汁が沸騰していないと判断する。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S24でYES)に、S30に進む。なお、制御部50は、煮汁の沸騰が検知されるまで沸騰判断を繰り返す。
(特定判断処理;図4及び図5)
図4及び図5を参照して、特定判断処理(図3のS20参照)について説明する。S50では、制御部50は、温度センサ16の計測温度が所定の判断温度(例えば105℃)を超えたのか否かを判断する。判断温度は、水の沸点(即ち100℃)より高い温度であり、炒め調理が実行されている際に達し得る温度に設定される。制御部50は、計測温度が判断温度を超えたと判断する場合(S50でYES)に、炒め調理が実行されていると再度判断して、S52に進む。一方、制御部50は、計測温度が判断温度を超えていないと判断する場合(S50でNO)に、炒め調理が実行されていると誤って判断したと推定し、S80に進む。
図4及び図5を参照して、特定判断処理(図3のS20参照)について説明する。S50では、制御部50は、温度センサ16の計測温度が所定の判断温度(例えば105℃)を超えたのか否かを判断する。判断温度は、水の沸点(即ち100℃)より高い温度であり、炒め調理が実行されている際に達し得る温度に設定される。制御部50は、計測温度が判断温度を超えたと判断する場合(S50でYES)に、炒め調理が実行されていると再度判断して、S52に進む。一方、制御部50は、計測温度が判断温度を超えていないと判断する場合(S50でNO)に、炒め調理が実行されていると誤って判断したと推定し、S80に進む。
S80では、制御部50は、沸騰判断を開始する。本実施例において、S80の沸騰判断では、図3のS22の沸騰判断よりも多くサンプリングする(例えば10点)。なお、変形例では、S80のサンプリング数とS22のサンプリング数が同じであってもよい。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S82でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。
制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知されない場合(S82でNO)に、S84に進む。S84では、制御部50は、タイマ54による計測時間が所定の最大時間(例えば10分)に達したのか否かを判断する。制御部50は、計測時間が最大時間に達したと判断する場合(S84でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。一方、制御部50は、計測時間が最大時間に達していないと判断する場合(S84でNO)に、S50に戻る。
また、S52では、制御部50は、所定の温度低下(例えば10℃以上の温度低下)が発生することを監視する。所定の温度低下が発生することは、調理容器に煮汁が投入されたことを意味する。具体的には、制御部50は、計測温度の時系列データを利用して、現在の温度が所定時間前(例えば15秒前)の温度から所定温度(例えば10℃)を減算した温度以下に低下する場合に、調理容器に煮汁が投入されたと判断して(S52でYES)、S60に進む。一方、制御部50は、現在の温度が所定時間前の温度から所定温度を減算した温度より高い場合に、煮汁が未だ投入されていないと判断して(S52でNO)、S54に進む。なお、変形例では、制御部50は、現在の温度が所定の閾値(例えば70℃)以下に低下する場合に、調理容器に煮汁が投入されたと判断し、現在の温度が所定の閾値より高い場合に、煮汁が未だ投入されていないと判断してもよい。本変形例では、上記の閾値が、「第1温度」の一例である。
S54は、S84と同様である。制御部50は、計測時間が最大時間に達したと判断する場合(S54でYES)に、図4及び図5の処理を終了し、計測時間が最大時間に達していないと判断する場合(S54でNO)に、S52に戻る。
S60では、制御部50は、沸騰判断を開始する。本実施例では、S60のサンプリング数は、図3のS22のサンプリング数と同じである。なお、変形例では、S60のサンプリング数は、S22のサンプリング数と異なっていてもよい。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S62でYES)に、S64に進む。
S64では、制御部50は、図3のS10で開始された計時をリセットする(即ちカウントをゼロに戻し、再び計測を開始する)。
S66では、制御部50は、S60の沸騰判断において設定されているコンロバーナ10の加熱力をメモリ52に記憶する。また、制御部50は、コンロバーナ10の加熱力を、S60の沸騰判断の際の加熱力(即ち、メモリ52に記憶する加熱力)よりも小さくする。なお、変形例では、制御部50は、コンロバーナ10の加熱力を小さくせずに、S60の沸騰判断の際の加熱力と同じ加熱力を維持してもよい。また、制御部50は、その状態(即ち、コンロバーナ10の加熱力を小さくした状態)で加熱力の変更を禁止する。制御部50は、コンロバーナ10の加熱力を変更するための操作をコンロ操作部12が受け付けたとしても、コンロバーナ10の加熱力を変更しない。制御部50は、加熱力の変更指示を無視する。
その後、制御部50は、具材の投入判断を実行する。具体的には、S68では、制御部50は、計測時間が所定の投入監視時間(例えば100秒)に達することを監視する。投入監視時間は、調理容器内に追加の具材が投入されることを監視する時間である。制御部50は、計測時間が投入監視時間に達したと判断する場合(S68でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。一方、制御部50は、計測時間が投入監視時間に達していない場合(S68でNO)に、S70に進む。S70は、S52と同様である。S70では、制御部50は、計測温度の時系列データから得られる温度変化が所定の温度低下(例えば、10℃以上の温度低下)を示す場合に、追加の具材が投入されたと判断して(S70でYES)、S72に進む。一方、制御部50は、温度変化が所定の温度低下を示さない場合に、追加の具材が投入されていないと判断して(S70でNO)、S68に戻り、投入監視時間による監視を継続する。
S70でYESの後のS72では、制御部50は、コンロバーナ10の加熱力をS66でメモリ52に記憶した加熱力(即ち、S60の沸騰判断における加熱力)に戻す。なお、コンロバーナ10の加熱力の変更の禁止は解除される。変形例では、加熱力の変更の禁止が継続されてもよい。
S74では、制御部50は、再び沸騰判断を開始する。制御部50は、S74で再び沸騰判断を実行する際に、コンロバーナ10の加熱力をS60の沸騰判断における加熱力と同じ加熱力に維持した状態でS74の沸騰判断を実行する。また、制御部50は、S60の沸騰判断における判断条件と同じ判断条件でS74の沸騰判断を実行する。本実施例では、S74のサンプリング数は、S60及びS22のサンプリング数と同じである。なお、変形例では、S74のサンプリング数は、S60及びS22のサンプリング数と異なっていてもよい。制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知される場合(S76でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。一方、制御部50は、沸騰判断によって煮汁の沸騰が検知されない場合(S76でNO)に、S78に進む。
S78では、制御部50は、S74で沸騰判断を開始してからタイマ54によって計測される計測時間が所定の沸騰監視時間(例えば3.5分)に達したのか否かを判断する。制御部50は、沸騰判断の開始からの計測時間が沸騰監視時間に達したと判断する場合(S78でYES)に、図4及び図5の処理を終了する。一方、制御部50は、沸騰判断の開始からの計測時間が沸騰監視時間に達していないと判断する場合(S78でNO)に、S76に戻る。
(本実施例の効果)
本実施例の構成によれば、加熱調理器2は、投入監視時間が経過するまでに計測温度の時系列データから得られる温度変化が所定の温度低下を示す場合に具材が投入されたと判断する具材の投入判断を実行する。加熱調理器2は、具材の投入判断の実行中にコンロ操作部12がコンロバーナ10の加熱力を変更するための操作を受け付けたとしても、コンロバーナ10の加熱力の変更を禁止する。これにより、加熱による温度変化を抑制することができるので投入判断における誤判断を抑制することができる。例えば、具材が投入された場合は、それに起因して加熱対象の温度が低下することにより、具材が投入されたことを精度良く判断することができる。また、具材が投入されない場合にも、加熱による温度変化が抑制されているので、具材が投入されたと誤って判断することを回避できる。
本実施例の構成によれば、加熱調理器2は、投入監視時間が経過するまでに計測温度の時系列データから得られる温度変化が所定の温度低下を示す場合に具材が投入されたと判断する具材の投入判断を実行する。加熱調理器2は、具材の投入判断の実行中にコンロ操作部12がコンロバーナ10の加熱力を変更するための操作を受け付けたとしても、コンロバーナ10の加熱力の変更を禁止する。これにより、加熱による温度変化を抑制することができるので投入判断における誤判断を抑制することができる。例えば、具材が投入された場合は、それに起因して加熱対象の温度が低下することにより、具材が投入されたことを精度良く判断することができる。また、具材が投入されない場合にも、加熱による温度変化が抑制されているので、具材が投入されたと誤って判断することを回避できる。
また、加熱調理器2は、コンロバーナ10の加熱力を沸騰判断における加熱力よりも小さい加熱力に維持した状態で投入判断を実行する。これにより、投入判断において具材が投入されたときの温度低下をより精度良く検知することができる。
また、加熱調理器2は、投入判断において具材が投入されたと判断する場合に再び沸騰判断を実行する。具材の投入により温度低下が生じたとしても、再び沸騰を確認することができる。また、加熱調理器2は、再び沸騰判断を実行する際に、コンロバーナ10の加熱力を、先の沸騰判断における加熱力と同じ加熱力に維持する。これにより、具材が投入される前と投入された後で同じ加熱力で沸騰判断を実行することができる。
また、加熱調理器2は、S60の沸騰判断とS74の沸騰判断を同じ判断条件で実行する。これにより、具材が投入される前と投入された後で同様の沸騰状態を確認することができる。
また、加熱調理器2は、S74の沸騰判断が開始されてから沸騰監視時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、沸騰判断を終了してその後の処理を実行する。この構成によれば、沸騰判断において沸騰が検知されないまま加熱が進んでしまうことを抑制することができる。これにより、具材を不必要に加熱することを抑制することができる。
(対応関係)
コンロバーナ10、コンロ操作部12、制御部50が、それぞれ、「加熱部」、「操作部」、「制御部」の一例である。計測温度の時系列データが、「温度情報」の一例である。S60の沸騰判断が、「第1沸騰判断」の一例である。S74の沸騰判断が、「第2沸騰判断」の一例である。投入監視時間が、「第1監視時間」の一例である。沸騰監視時間が、「第2監視時間」の一例である。
コンロバーナ10、コンロ操作部12、制御部50が、それぞれ、「加熱部」、「操作部」、「制御部」の一例である。計測温度の時系列データが、「温度情報」の一例である。S60の沸騰判断が、「第1沸騰判断」の一例である。S74の沸騰判断が、「第2沸騰判断」の一例である。投入監視時間が、「第1監視時間」の一例である。沸騰監視時間が、「第2監視時間」の一例である。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の各実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)「加熱調理器」は、ガス燃焼式のビルトインコンロに限らず、例えば、IH調理器でもよい。
(変形例2)上記の実施例では、加熱調理器2は、温度変化が所定の温度低下を示す場合(図4のS52でYES)に、沸騰判断を開始する(S60)。これに代えて、加熱調理器2は、計測時間が予め設定されている炒め調理の終了予測時間に達した場合に、沸騰判断を開始してもよい。
(変形例3)図4のS50及びS80~S84の処理は実行されなくてもよい。
(変形例4)図3のS14の処理は実行されなくてもよい。
(変形例5)「温度情報」は、温度センサ16の計測温度の時系列データに限らず、例えば、加熱調理器2の外側から調理容器を撮影するサーモグラフィから取得されるデータであってもよい。また、温度センサ16として、調理容器の温度を(非接触で)検出する赤外線センサを用いて、赤外線センサの計測温度の時系列データを用いてもよい。
(変形例6)本技術は、煮物調理に限らず、例えば、茹で物調理等にも適用可能である。また、沸騰が検知された後に投入される具材は、調味料等であってもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:加熱調理器、4:本体、4a:前面、6:天板、8:グリル、10:コンロバーナ、12:コンロ操作部、14:コンロパネル、14a:表示部、14b:操作部、16:温度センサ、50:制御部、52:メモリ、54:タイマ、60:プログラム
Claims (6)
- 自動調理を実行可能な加熱調理器であって、
加熱対象を加熱する加熱部と、
前記加熱部の加熱力を変更するための操作を受け付ける操作部と、
前記加熱部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記自動調理において、前記加熱対象の温度を示す温度情報を利用して第1沸騰判断を実行し、前記第1沸騰判断により沸騰が検知された後に、所定の第1監視時間が経過するまでに前記温度情報によって示される温度変化が所定の温度低下を示す場合に具材が投入されたと判断する具材の投入判断を実行し、前記投入判断の実行中に前記操作部が前記加熱部の加熱力を変更するための操作を受け付けたとしても前記加熱部の加熱力の変更を禁止する、加熱調理器。 - 前記制御部は、前記投入判断を実行する際に、前記加熱部の加熱力を前記第1沸騰判断における加熱力よりも小さい加熱力に維持した状態で前記投入判断を実行する、請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記制御部は、前記投入判断において具材が投入されたと判断する場合に、前記温度情報を利用して第2沸騰判断を実行する、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記制御部は、前記第2沸騰判断を実行する際に、前記加熱部の加熱力を前記第1沸騰判断における加熱力と同じ加熱力に維持した状態で前記第2沸騰判断を実行する、請求項3に記載の加熱調理器。
- 前記制御部は、前記第2沸騰判断を実行する際に、前記第1沸騰判断における判断条件と同じ判断条件で前記第2沸騰判断を実行する、請求項3に記載の加熱調理器。
- 前記制御部は、前記第2沸騰判断が開始されてから所定の第2監視時間が経過しても沸騰が検知されない場合に、前記第2沸騰判断を終了してその後の処理を実行する、請求項3に記載の加熱調理器。
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