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JP2023046924A - 車体下部構造 - Google Patents

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JP2023046924A
JP2023046924A JP2021155774A JP2021155774A JP2023046924A JP 2023046924 A JP2023046924 A JP 2023046924A JP 2021155774 A JP2021155774 A JP 2021155774A JP 2021155774 A JP2021155774 A JP 2021155774A JP 2023046924 A JP2023046924 A JP 2023046924A
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大貴 早川
Hirotaka Hayakawa
徹哉 杉▲崎▼
tetsuya Sugizaki
峻吾 千野
Shungo Chino
貴志 新田
Takashi Nitta
和矢 木村
Kazuya Kimura
貴史 來徳
Takafumi Raitoku
剛 田中
Tsuyoshi Tanaka
智弘 山口
Tomohiro Yamaguchi
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Honda Motor Co Ltd
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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】バッテリ収容部周りの補強構造の小型・軽量化を図りつつ、バッテリを確実に保護することができる車体下部構造を提供する。【解決手段】車体は、バッテリ収容部を有する車体フロアと、左右一対のサイドシル12と、バッテリ収容部の前部に配置されるフロントクロスメンバ20と、バッテリ収容部の後部に配置されるリアクロスメンバと、バッテリの上方を覆うバッテリカバー40と、を備える。フロントクロスメンバ20の車幅方向外側の端部には、フロントクロスメンバ20の車幅方向中央領域に対して上下方向の高さが増大し、かつ、前後幅が車幅方向中央領域の前後幅に対して車両後方側に拡大した拡幅部20Eが設けられる。バッテリカバー40は、金属製で、車幅方向外側に拡幅部20Eに接続される外側接続部50を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリ収容部が車体フロアに設けらた車体下部構造に関するものである。
車両の車体下部構造として、バッテリ収容部が車体フロアに設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車体下部構造は、車室の下部側の左右両側に、車体前後方向に沿って延びるサイドシルが配置され、車体フロアが左右のサイドシルに架設されている。車体フロアの後席シートの下方位置には、バッテリ収容部が確保され、そのバッテリ収容部にバッテリ収容ボックスが配置されている。バッテリ収容部の前後には、車幅方向の両端部が左右のサイドシルに連結されるフロントクロスメンバとリアクロスメンバが配置されている。バッテリを収容するバッテリ収容ボックスは、前後のフロントクロスメンバとリアクロスメンバとに固定されている。
特許文献1に記載の車体下部構造は、バッテリ収容ボックスの前後にフロントクロスメンバとリアクロスメンバが配置されているため、車両の一側から一方のサイドシルに衝撃荷重が入力されると、前後のクロスメンバがその荷重を他方のサイドシルにスムーズに伝達する。これにより、バッテリ収容ボックスとその内部のバッテリは、入力される衝撃荷重に対して保護される。
特開2015-214233号公報
特許文献1に記載の車体下部構造は、バッテリを内部に収容するバッテリ収容ボックスの前後にクロスメンバが配置され、バッテリ収容ボックスとその内部のバッテリが前後のクロスメンバによって保護されている。このため、車両側方から入力される大きな衝撃荷重を考慮すると、クロスメンバを大型で強固な構造にせざるを得ず、バッテリ収容部周りが大型化し、車体重量も増大してしまう。
そこで本発明は、バッテリ収容部周りの補強構造の小型・軽量化を図りつつ、バッテリを確実に保護することができる車体下部構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車体下部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車体下部構造は、バッテリ(例えば、実施形態のバッテリ32)が配置されるバッテリ収容部(例えば、実施形態の底壁部31b)を有する車体フロア(例えば、実施形態のフロントフロアパネル10,中継フロアパネル31,リアフロアパネル11)と、前記車体フロアの車幅方向両側に配置され、車体前後方向に沿って延びる左右一対のサイドシル(例えば、実施形態のサイドシル12)と、前記バッテリ収容部の前部に配置されて車幅方向に沿って延び、車幅方向外側の各端部が左右の対応する前記サイドシルに夫々連結されるフロントクロスメンバ(例えば、実施形態のフロントクロスメンバ20)と、前記バッテリ収容部の後部に配置されるリアクロスメンバ(例えば、実施形態のリアクロスメンバ25)と、前記フロントクロスメンバと前記リアクロスメンバに結合されて前記バッテリの上方を覆うバッテリカバー(例えば、実施形態のバッテリカバー40)と、を備え、前記フロントクロスメンバの車幅方向外側の端部には、当該フロントクロスメンバの車幅方向中央領域に対して上下方向の高さが増大し、かつ、前後幅が前記車幅方向中央領域の前後幅に対して車両後方側に拡大した拡幅部(例えば、実施形態の拡幅部20E)が設けられ、前記バッテリカバーは、金属製で、車幅方向外側に前記拡幅部に接続される外側接続部(例えば、実施形態の外側接続部50)を備えていることを特徴とする。
上記の構成により、車両の一側から一方のサイドシルに衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重はフロントクロスメンバを通して他方のサイドシル側に伝達される。このとき、一方のサイドシルからフロントクロスメンバの一方の拡幅部に入力された衝撃荷重は、一側の外側接続部を通して金属製のバッテリカバーに伝達される。バッテリカバーに伝達された衝撃荷重は、さらに他方の外側接続部を通してフロントクロスメンバの他方の拡幅部に伝達され、他方の拡幅部を通して他方のサイドシルに伝達される。したがって、本構成の車体下部構造では、車両の一側から入力された衝撃荷重を、金属製のバッテリカバーを利用して、車両の他側に分散して伝達することができる。
また、上記の構成では、フロントクロスメンバの車幅方向中央領域が端部の拡幅部に対して上下方向の高さが低く設定されているため、フロントクロスメンバの車幅方向中央領域の断面を小型化してバッテリ収容部内の容積の拡大を図ることができる。一方、フロントクロスメンバは、車幅方向外側の拡幅部から中央領域に向かって上下方向の高さと前後幅が減少しているため、断面形状が急激に変化する部位に応力が集中し易くなる。しかし、フロントクロスメンバの拡幅部は外側接続部を通して金属製のバッテリカバーに接続されているため、フロントクロスメンバの断面形状の変化する部位への応力の集中が緩和される。したがって、本構成を採用した場合には、車両の一側から入力された衝撃荷重を効率良く車両の他側に伝達し、バッテリ収容部内に収容されたバッテリをより確実に保護することができる。
前記バッテリカバーは、前壁(例えば、実施形態の前壁20f)の上縁に沿って車幅方向一側から他側に延びる前側カバー稜線(例えば、実施形態の前側カバー稜線Lf)を有し、前記フロントクロスメンバの前記拡幅部は、当該拡幅部の前壁(例えば、実施形態の前壁20f)の上縁に沿って車幅方向に延びる拡幅部稜線(例えば、実施形態の拡幅部稜線Lce)を有し、前記バッテリカバーの車幅方向外側の端部は、前記前側カバー稜線が前記拡幅部稜線と連続するように前記拡幅部に重ねられるようにしても良い。
この場合、車両の一側から一方のサイドシルに衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重は、フロントクロスメンバの拡幅部の拡幅部稜線とバッテリカバーの前側カバー稜線を通して金属製のバッテリカバーに伝達される。このため、拡幅部とバッテリカバーの剛性の高い連続した稜線を通して、側方からの衝撃荷重を車両の他方側に効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、フロントクロスメンバの大型化を抑制しつつ、バッテリ収容部内に収容されたバッテリをさらに確実に保護することができる。
左右の各前記サイドシルの車幅方向内側には、車両後方に向かって延びるリアサイドフレーム(例えば、実施形態のリアサイドフレーム30)が配置され、前記バッテリカバーは、上壁(例えば、実施形態の上壁40u)及び前記前壁と、前記上壁の車幅方向外側の端部から下方に延びる側壁(例えば、実施形態の側壁40s)と、前記側壁の下端から車幅方向外側に延び、前記拡幅部の上面と前記リアサイドフレームの上面とに重ねられる端部フランジ(例えば、実施形態の端部フランジ40ef)と、を有し、前記前側カバー稜線は、前記前壁と前記上壁の境界部と、前記前壁と前記側壁の境界部と、前記前壁と前記端部フランジとの境界部に跨って連続して設けられ、前記外側接続部は、前記前側カバー稜線を間に挟む相互に交差する二つ壁(例えば、実施形態の延長部40fe,端部フランジ40ef)に、前記拡幅部に固定される固定点(例えば、実施形態の第1ボルトB1,第2ボルトB2による固定部)を夫々備えるようにしても良い。
この場合、バッテリカバーの外側接続部が、前側カバー稜線を間に挟む相互に交差する二つ壁に固定点を備えているため、フロントクロスメンバの拡幅部から二つの固定点を通して外側接続部に入力された衝撃荷重を、バッテリカバーの前側カバー稜線に効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両の側方からの衝撃荷重の入力時にバッテリの周辺部の変形や損傷をより抑制することができる。
前記固定点は、前記外側接続部の一方の前記壁を前記拡幅部の前壁(例えば、実施形態の前壁20f)に前後方向で固定する第1固定点(例えば、実施形態のボルトB1による固定部)と、前記外側接続部の他方の前記壁を前記拡幅部の上壁(例えば、実施形態の上壁20u)に上下方向で固定する第2固定点(例えば、実施形態のボルトB2による固定部)と、を含むようにしても良い。
この場合、バッテリカバーの外側接続部の相互に交差する二つの壁が、第1固定点と第2固定点により、拡幅部に対して前後方向と上下方向において強固に固定されることになる。このため、衝撃荷重の入力時に、バッテリカバーが車幅方向に沿う軸線周りに回転変形や捩じれ変形するのを抑制することができる。
また、バッテリカバーの外側接続部は、拡幅部の上壁に上下方向で固定する第2固定点を備えているため、バッテリカバーの上方に乗員着座用のシートを設置した場合に、シート側の上下方向の荷重を拡幅部に効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、シートのぐらつきを抑制することができる。
前記バッテリカバーの前記側壁は、前記上壁の車幅方向外側の端部から車幅外側に向かって下方傾斜し、前記前側カバー稜線のうちの前記前壁と前記側壁の境界部に位置される部位は、前記上壁の車幅方向外側の端部から車幅外側に向かって下方傾斜する傾斜稜線部(例えば、実施形態の傾斜稜線部Lfi)とされ、前記第1固定点は、前記傾斜稜線部と車幅方向でラップする位置に配置され、前記第2固定点は、前記傾斜稜線部よりも車幅方向外側に配置されるようにしても良い。
この場合、バッテリカバーの外側接続部を拡幅部の上壁に上下方向で固定する第2固定点が、前側カバー稜線の傾斜稜線部よりも車幅方向外側に配置されているため、車両の側方から入力された衝撃荷重を、バッテリカバーの傾斜稜線部と側壁の広い範囲に分散させることができる。このため、バッテリカバーの傾斜稜線部に衝撃荷重が集中し過ぎることによる傾斜稜線部の変形(座屈)を抑制することができる。
前記バッテリカバーは、前記端部フランジから前記側壁に跨って延びる補強ビード(例えば、実施形態の補強ビード55a,55b)を備えるようにしても良い。
この場合、車両の側方から入力された衝撃荷重は、フロントクロスメンバの拡幅部からバッテリカバーの端部フランジと側壁を経由してバッテリカバーの上壁側に伝達される。このとき、バッテリカバーの端部フランジと側壁には、両者に跨って延びる補強ビードが設けられているため、側壁の変形を補強ビードによって抑制された状態で、衝撃荷重が上壁側に効率良く伝達される。
前記補強ビードは、前記端部フランジに設けられる前記固定点よりも車幅方向内側に配置されることが望ましい。
この場合、車両の側方から衝撃荷重が入力されたときに、初期の段階で荷重が入力される端部フランジ上の固定点よりも車幅方向内側に補強ビードが配置されることになる。このため、固定点を通して入力された衝撃荷重が、確実にビードを経由してバッテリカバーの上壁側に伝達される。したがって、本構成を採用した場合には、車両の側方からの衝撃荷重の入力時にバッテリカバーの側壁が変形するのを抑制し、バッテリを衝撃荷重からより確実に保護することができる。
前記端部フランジに設けられる前記固定点は、前記前側カバー稜線と、前記補強ビードの間に配置されることが望ましい。
この場合、車両の側方から入力された衝撃荷重は、端部フランジ上の固定点を介して前側カバー稜線と補強ビードとに分散されてバッテリカバーの上壁側に伝達されるようになる。したがって、本構成を採用した場合には、衝撃荷重によるバッテリカバーの変形をより抑制することができる。
前記補強ビードは、前記端部フランジに設けられる前記固定点よりも車両後方側で前後に並んで複数配置され、各前記補強ビードは、頂角が前記側壁の上部側に位置される略三角形状の正面視形状に形成され、前記固定点に近接する側の前記補強ビードは、前記固定点から離間する側の前記補強ビードよりも大きく形成されるようにしても良い。
この場合、各補強ビードは、頂角がバッテリカバーの側壁の上部側に位置されるような正面視形状に形成されているため、バッテリカバーの端部フランジに入力された衝撃荷重をバッテリカバーの上壁側に効率良く伝達することができる。また、固定点に近接する側の補強ビードが固定点から離間する側の補強ビードよりも大きく形成されているため、固定点に入力された衝撃荷重を、前側カバー稜線の近傍において、バッテリカバーの上壁側により効率良く伝達することができる。
前記バッテリカバーは、上壁(例えば、実施形態の上壁40u)及び前記前壁と、前記上壁の車幅方向外側の端部から下方に延びる側壁(例えば、実施形態の側壁40s)と、前記側壁の下端から車幅方向外側に延び、前記拡幅部の上面に重ねられる端部フランジ(例えば、実施形態の端部フランジ40ef)と、を有し、前記前側カバー稜線は、前記前壁と前記上壁の境界部と、前記前壁と前記側壁の境界部と、前記前壁と前記端部フランジの境界部に跨って連続して設けられ、前記側壁と前記上壁の境界部には、前記前壁側の端部から前記リアクロスメンバの近傍まで延びる側部稜線(例えば、実施形態の側部稜線Ls)が設けられ、前記バッテリカバーの後縁部には、前記側部稜線の後端部よりも車幅方向内側位置において、前記リアクロスメンバに固定されるリア側固定点(例えば、実施形態のボルトB3による固定部)が設けられるようにしても良い。
この場合、車両の一側からフロントクロスメンバの一方の拡幅部に衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重は、フロントクロスメンバの前側の前側カバー稜線に沿って車幅方向の他方側に伝達される。また、前側カバー稜線に沿ってバッテリカバーの側壁の前側上部に伝達された荷重は、前側カバー稜線から車両後方側に分岐して延びる側部稜線を通してバッテリカバーの後縁部側に伝達され、後縁部のリア側固定点においてリアクロスメンバによって受け止められる。したがって、本構成を採用した場合には、車両の一側からフロントクロスメンバの前側カバー稜線に入力された衝撃荷重をリアクロスメンバ側にも効率良く分散させ、フロントクロスメンバに過剰な荷重が集中するのを回避することができる。よって、フロントクロスメンバの変形を抑制できることから、バッテリをより確実に保護することができる。
本発明に係る車体下部構造は、バッテリカバーが金属製であって、バッテリカバーの車幅方向外側の端部に、フロントクロスメンバの拡幅部に接続される外側接続部が設けられている。このため、車両の一側から入力された衝撃荷重を、金属製のバッテリカバーに分散させて車両の他側に効率良く伝達することができる。したがって、本発明に係る車体下部構造を採用した場合には、バッテリ収容部周りの補強構造の小型・軽量化を図りつつ、バッテリを確実に保護することができる。
実施形態の車両の後部寄りの車体下部を上方側から見た斜視図。 図1のII-II線に沿う断面図。 図1のIII-III線に沿う断面図。 図1のIV-IV線に沿う断面図。 図1の一部を拡大して示した斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両の前進方向に対しての向きを意味するものとする。また、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態の車両1の後部寄りの車体下部を前部左斜め上方から見た斜視図であり、図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
図1中の符号10は、乗員室の下方に配置されるフロントフロアパネルであり、符号11は、フロントフロアパネル10の後方に配置されるリアフロアパネルである。乗員室の下部側の左右両側には、車体前後方向に沿って延びる骨格フレームであるサイドシル12が配置されている。フロントフロアパネル10は、左右のサイドシル12に架設されるとともに、下面側が図示しない複数のフロアフレームによって支持されている。また、車体左右の各サイドシル12の後部領域の車幅方向内側には、車体後方側に向かって延びる骨格フレームであるリアサイドフレーム30が結合されている。リアフロアパネル11は、左右のリアサイドフレーム30に架設されている。
なお、上記のフロントフロアパネル10、リアフロアパネル11、サイドシル12、及び、リアサイドフレーム30と、後述する主要な車体下部の構成部材は主に金属材料によって形成されている。
フロントフロアパネル10の車幅方向中央には、車体前後方向に沿って延びるフロアトンネル15が設けられている。フロアトンネル15は、下向きに開口する略コ字状(略U字状)の断面形状に形成され、その略コ字状(略U字状)の断面形状が車体前後方向に沿って延びている。フロアトンネル15は、フロントフロアパネル10の略平坦な基壁(略水平に延在する底壁)に対して上方に膨出している。
図3は、図1のIII-III線に沿う断面図であり、図4は、図1のIV-IV線に沿う断面図である。
図3,図4に示すように、フロントフロアパネル10の後縁部には、車幅方向に沿って延びるフロントクロスメンバ20が設けられている。フロントクロスメンバ20は、フロントフロアパネル10の後端部に接合されたメインクロスパネル21に、複数のパネル材22a,22b,22cが接合されて構成されている。フロントクロスメンバ20は、略矩形状の閉断面23を有し、その閉断面23が車幅方向に沿って延びている。フロントクロスメンバ20の車幅方向外側の端部は、左右の対応するサイドシル12に結合されている。
フロントクロスメンバ20は、図2に示すように、車幅方向の中央領域の上下方向の高さが左右の端部領域の高さよりも低くなっている。また、フロントクロスメンバ20の左右の端部領域は、図3,図4を比較して分かるように、フロントクロスメンバ20の車幅方向の中央領域の前後幅に対して車両後方側に拡大している。フロントクロスメンバ20の左右の端部領域の前後幅の拡大した部分については、以下、「拡幅部20E」と称する。
フロントクロスメンバ20は、図3,図4に示すように、フロントフロアパネル10の後部において上方に立ち上がる前壁20fと、前壁20fの上端部から略直角に屈曲して車両後方側に延びる上壁20uと、を備えている。これらの前壁20fと上壁20uは、フロントクロスメンバ20の車幅方向のほぼ全域に亘って連続して形成されている。したがって、前壁20fと上壁20uの間の屈曲角部によって形成される稜線Lcは、フロントクロスメンバ20の車幅方向のほぼ全域に亘って延びている。以下では、説明の都合上、この稜線Lcのうちの、左右の拡幅部20Eに形成される部分を「拡幅部稜線Lce」と称する。
また、リアフロアパネル11の前縁部には、図3に示すように、車幅方向沿って延びるリアクロスメンバ25が設けられている。リアクロスメンバ25は、リアフロアパネル11の前縁部に後述する中継フロアパネル31の後縁部が接合されて構成されている。リアクロスメンバ25は、略矩形状の閉断面26を有し、その閉断面26が車幅方向に沿って延びている。リアクロスメンバ25の車幅方向外側の端部は、左右の対応するリアサイドフレーム30に結合されている。
フロントフロアパネル10とリアフロアパネル11の間には、上記の中継フロアパネル31が配置されている。中継フロアパネル31は、上述のように後縁部がリアフロアパネル11の前縁部に接合されてリアクロスメンバ25を構成している。中継フロアパネル31の前縁部は、フロントクロスメンバ20に接合されている。中継フロアパネル31は、フロントクロスメンバ20を介してフロントフロアパネル10に連結されている。中継フロアパネル31の前縁部と後縁部の間には、フロントクロスメンバ20とリアクロスメンバ25の各上面よりも下方に窪んだ底壁部31bが設けられている。
底壁部31bの上面側には、車両駆動等に用いられるバッテリ32と、電力制御用の図示しない制御装置等のバッテリ周辺機器が配置される。また、底壁部31bの車幅方向外側の端部は、左右の対応するサイドシル12に接合されている。
本実施形態では、フロントフロアパネル10、中継フロアパネル31、及び、リアフロアパネル11が車体フロアを構成し、中継フロアパネル31の底壁部31bがバッテリ収容部を構成している。
中継フロアパネル31の底壁部31b(バッテリ収容部)に収容されたバッテリ32とバッテリ周辺機器の上方は、金属製のバッテリカバー40によって覆われている。バッテリカバー40は、前側のフロントクロスメンバ20と後側のリアクロスメンバ25とにボルト締結等によって結合されている。
バッテリカバー40は、図1,図3に示すように、リアクロスメンバ25(中継フロアパネル31の後縁部)の上面に接合される後部フランジ40rfと、後部フランジ40rfから前方側に向かって上方傾斜した後に略水平に前方に延びる上壁40uと、上壁40uの前端部から下方に屈曲して延びる前壁40fと、を備えている。上壁40uは、車幅方向の中央が緩やかに湾曲して上方に膨出してる。
バッテリカバー40の上壁40uの上部には、図示しないリアシートが固定設置される。このため、バッテリカバー40の上壁40uには、リアシートとそのリアシートに着座する乗員の荷重が上方から作用する。
図5は、図1の一部を拡大して示した斜視図である。
図1,図5に示すように、バッテリカバー40の上壁40uの車幅方向外側の端部には、その端部から車幅方向外側に向かって下方傾斜して延びる側壁40sと、側壁40sの下端から車幅方向外側に屈曲して略水平に延びる端部フランジ40efと、が形成されている。端部フランジ40efは、バッテリカバー40の後部フランジ40rfと連続するように形成されている。
バッテリカバー40の前壁40fは、車幅方向外側の左右両側に、夫々延長部40feが連設されている。バッテリカバー40の前壁40fの車幅方向の中央領域は、上壁40uの前端部から下方に屈曲して延びる。これに対し左右の延長部40feは、上壁40uの車幅方向外側の端部から斜め下方に延びる側壁40sの前端部と、端部フランジ40efの前端部とから下方に屈曲して延びている。したがって、バッテリカバー40の前壁40fは、上辺に対して下辺が長い略台形状の正面視形状とされている。
バッテリカバー40は、左右の延長部40feを含む前壁40fの上縁に沿うように車幅方向の一端側から他端側に延びる前側カバー稜線Lfを有する。前側カバー稜線Lfは、前壁40fの車幅方向の中央領域と上壁40uの境界部と、延長部40feと側壁40sの境界部と、延長部40feと端部フランジ40efの境界とに跨って連続している。以下では、前側カバー稜線Lfのうちの、延長部40feと側壁40sの境界部に位置される部分を傾斜稜線部Lfiと称し、延長部40feと端部フランジ40efの境界部に位置される部分を端部稜線部Lfeと称する。
なお、本実施形態のバッテリカバー40は、複数の金属パネルが接合されて構成されている。しかし、バッテリカバー40は、一枚の金属パネルによって形成することも可能である。
ここで、バッテリカバー40の車幅方向外側の端部は、端部フランジ40efがフロントクロスメンバ20の左右の対応する拡幅部20Eとリアサイドフレーム30の上面とに跨って重ねられ、前壁40fの延長部40feが拡幅部20Eの前面(前壁20fの前面)に重ねられている。このとき、バッテリカバー40の車幅方向外側の端部は、バッテリカバー40の前側カバー稜線Lf(端部稜線部Lfe)が拡幅部20Eの拡幅部稜線Lceと連続するように拡幅部20Eに重ねられる。
バッテリカバー40の車幅方向外側の端部は、前壁40fの延長部40feがボルトB1によって拡幅部20Eの前面に固定され、かつ、端部フランジ40efがボルトB2によって拡幅部20Eの上面に固定されている。以下、延長部40feを拡幅部20Eの前面に固定するボルトB1を第1ボルトB1と称し、端部フランジ40efを拡幅部20Eの上面に固定するボルトB2を第2ボルトB2と称する。
また、バッテリカバー40の前壁40fの中央領域は、フロントクロスメンバ20の前壁20fの前面に重ねられ、複数のボルト(符号省略)によってフロントクロスメンバ20の前壁20fに固定されている。
なお、本実施形態では、車幅方向左右の端部フランジ40efと前壁40fの延長部40feとが、バッテリカバー40における外側接続部50を構成している。また、第1ボルトB1によるバッテリカバー40の固定部は、外側接続部50における第1固定点を構成し、第2ボルトB2によるバッテリカバー40の固定部は、外側接続部50における第2固定点を構成している。第1固定点と第2固定点は、前側カバー稜線Lfを間に挟む相互に交差する二つの壁(前壁40fの延長部40feと端部フランジ40ef)に夫々設けられている。
第1ボルトB1は、バッテリカバー40の前壁40fの延長部40feのうちの、傾斜稜線部Lfiの下方位置(傾斜稜線部Lfiと車幅方向でラップする位置)において、当該延長部40feを拡幅部20Eの前壁20fに前後方向で固定している。第2ボルトB2は、傾斜稜線部Lfiよりも車幅方向外側に位置されるバッテリカバー40の端部フランジ40efにおいて、当該端部フランジ40efを拡幅部20Eの上壁20uに上下方向で固定している。また、第2ボルトB2は、端部フランジ40efの前端部寄りの端部稜線部Lfeに近接した位置で、端部フランジ40efを拡幅部20Eに固定している。
バッテリカバー40の端部フランジ40efと側壁40sには、両者に跨るように二つの補強ビード55a,55bが形成されている。補強ビード55a,55bは、端部フランジ40ef上における第2ボルトB2による固定部(第2固定点)よりも車両後方側に配置されている。補強ビード55a,55bは、車体前後に相互に離間して配置されている。
各補強ビード55a,55bは、頂角が側壁40sの上部側に位置し、かつ、対辺が端部フランジ40ef上に位置する略三角形状の正面視形状に形成されている。各補強ビード55a,55bは、側壁40sの側面に対して側部上方側に膨出し、その膨出した部分の下端が端部フランジ40efの上面に連設されている。補強ビード55a,55bは、側壁40sの側面から膨出したトラス構造によって側壁40sの剛性を高めている。
また、二つの補強ビード55a,55bは同じ大きさではなく、前方側に配置される補強ビード55aの方が後方側に配置される補強ビード55bよりも大きく形成されている。つまり、膨出高さや前後幅に関し、前方側の補強ビード55aの方が後方側の補強ビード55bよりも大きく設定されている。
また、二つの補強ビード55a,55bは、端部フランジ40efに設けられる第2ボルトB2による固定部(第2固定点)よりも車幅方向内側に配置されている。端部フランジ40efに設けられる第2ボルトB2による固定部(第2固定点)は、端部フランジ40efの前端側の端部稜線部Lfe(前側カバー稜線Lf)と、前側の補強ビード55aの間に配置されている。
バッテリカバー40は、さらに、側壁40sの上端部と上壁40uの間の境界部に、車両前後方向に沿って延びる側部稜線Lsが設けられている。側部稜線Lsは、前端側が前側カバー稜線Lfと交差し、後端側がリアクロスメンバ25の近傍まで延びている。バッテリカバー40の後縁部(後部フランジ40rf)は、側部稜線Lsよりも車幅方向内側位置において、ボルトB3によってリアクロスメンバ25に固定されている。ボルトB3は、上下方向でバッテリカバー40の後縁部をリアクロスメンバ25に固定している。
本実施形態では、ボルトB3による固定部がリア側固定点を構成している。
以上のように、本実施形態の車体下部構造は、フロントクロスメンバ20の車幅方向外側の端部に拡幅部20Eが設けられ、金属製のバッテリカバー40の外側接続部50が拡幅部20Eに接続されている。このため、車両1の一側から一方のサイドシル12に衝撃荷重が入力されると、一方のサイドシル12からフロントクロスメンバ20の一方の拡幅部20Eに入力された衝撃荷重は、一側の外側接続部50を通して金属製のバッテリカバー40に伝達される。バッテリカバー40に伝達された衝撃荷重は、さらに他方の他方の外側接続部50を通してフロントクロスメンバ20の他方の拡幅部20Eに伝達され、他方の拡幅部20Eを通して他方のサイドシル12に伝達される。
したがって、本実施形態の車体下部構造は、車両の側部からの衝撃荷重の入力時に、フロントクロスメンバ20による荷重伝達と並行して、金属製のバッテリカバー40を経由した荷重伝達を行うことができる。よって、本実施形態の車体下部構造を採用した場合には、バッテリ収容部周りの補強構造の小型・軽量化を図りつつ、バッテリ32とバッテリ周辺機器を確実に保護することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、フロントクロスメンバ20の車幅方向中央領域が端部の拡幅部20Eに対して上下方向の高さが低く設定されている。このため、フロントクロスメンバ20の車幅方向中央領域の断面を小型化してバッテリ32の収容部の容積の拡大を図ることができる。また、フロントクロスメンバ20の車幅方向中央領域の上面高さが低いため、バッテリ32の収納部からフロアトンネル15内に延びる電線等のハーネスをフロントクロスメンバ20の上面を跨いで容易に配策することができる。
ただし、フロントクロスメンバ20は、車幅方向外側の拡幅部20Eから中央領域に向かって上下方向の高さと前後幅が減少しているため、断面形状が急激に変化する部位に応力が集中し易くなる。しかし、本実施形態の車体下部構造では、フロントクロスメンバ20の拡幅部20Eが外側接続部50を通して金属製のバッテリカバー40に接続されているため、フロントクロスメンバ20の断面形状の変化する部位への応力の集中を緩和することができる。このため、本構成を採用した場合には、車両1の一側から入力された衝撃荷重を効率良く車両1の他側を伝達し、バッテリ収容部内に収容されたバッテリ32をより確実に保護することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、バッテリカバー40の前壁40fの上縁部に、車幅方向に延びる前側カバー稜線Lfが設けられ、フロントクロスメンバ20の拡幅部20Eの前壁20fの上縁部に、車幅方向に延びる拡幅部稜線Lceが設けられている。そして、バッテリカバー40の車幅方向外側の端部は、前側カバー稜線Lfが拡幅部稜線Lceと連続するように拡幅部20Eに重ねられている。このため、車両1の一側から一方のサイドシル12に衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重は、フロントクロスメンバ20の拡幅部20Eの拡幅部稜線Lceとバッテリカバー40の前側カバー稜線Lfを通して金属製のバッテリカバー40に伝達される。したがって、拡幅部20Eとバッテリカバー40の剛性の高い連続した稜線を通して、側方からの衝撃荷重を車両1の他方側に効率良く伝達することができる。
よって、本構成を採用した場合には、フロントクロスメンバ20の大型化を抑制しつつ、バッテリ収容部内に収容されたバッテリ32とバッテリ周辺機器をさらに確実に保護することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、バッテリカバー40の外側接続部50が、前側カバー稜線Lfを間に挟んで相互に交差する延長部40feと端部フランジ40efとを備え、延長部40feと端部フランジ40efに、第1ボルトB1による固定部(固定点)と第2ボルトB2による固定部(固定点)が夫々設けられている。このため、フロントクロスメンバ20の拡幅部20Eから第1ボルトB1による固定点と第2ボルトB2による固定部を通して外側接続部50に入力された衝撃荷重を、バッテリカバー40の前側カバー稜線Lfに効率良く伝達することができる。
したがって、本構成を採用した場合には、車両1の側方からの衝撃荷重の入力時に、バッテリ32と、その周辺部の変形や損傷をより抑制することができる。
さらに、本実施形態の車体下部構造では、第1ボルトB1による固定部は、外側接続部50の一方の壁(延長部40fe)を拡幅部20Eの前壁20fに前後方向で固定し、第2ボルトB2による固定部は、外側接続部50の他方の壁(端部フランジ40ef)を拡幅部20Eの上壁20uに上下方向で固定している。このため、外側接続部50の相互に交差する二つの壁(延長部40fe、及び、端部フランジ40ef)が、第1ボルトB1と第2ボルトB2とにより、前後方向と上下方向で拡幅部20Eに強固に固定されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時に、バッテリカバー40が車幅方向に沿う軸線周りに回転変形や捩じれ変形するのを抑制することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、バッテリカバー40の外側接続部50が、第2ボルトB2によって拡幅部20Eの上壁20uに上下方向で固定されているため、リアシートからバッテリカバー40の上壁40uに作用するシート荷重をフロントクロスメンバ20の拡幅部20Eに効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、リアシートの支持剛性を高め、リアシートのぐらつきを抑制することができる。
また、本実施形態の車体下部構造では、外側接続部50の第1ボルトB1による固定部(第1固定点)が、前側カバー稜線Lfの傾斜稜線部Lfiと車幅方向でラップする位置に配置され、第2ボルトB2による固定部(第2固定点)が、前側カバー稜線Lfの傾斜稜線部Lfiよりも車幅方向外側に配置されている。このため、第2ボルトB2による固定部(第2固定点)を通して車両の側方から外側接続部50に入力された衝撃荷重を、バッテリカバー40の傾斜稜線部Lfiと側壁40sの広い範囲に分散させることができる。したがって、本構成を採用した場合には、バッテリカバーの40傾斜稜線部Lfiに衝撃荷重が集中し過ぎることによる傾斜稜線部Lfiの変形(座屈)を抑制することができる。
さらに、本実施形態の車体下部構造は、バッテリカバー40の外側接続部50に、端部フランジ40efから側壁40sに跨って延びる補強ビード55a,55bが設けられている。このため、車両1の側方から衝撃荷重が入力されたときに、バッテリカバー40の側壁40sの変形を補強ビード55a,55bによって抑制した状態で、衝撃荷重を端部フランジ40efと側壁40sを経由してバッテリカバー40の上壁40u側に効率良く伝達することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、補強ビード55a,55bが、外側接続部50の端部フランジ40efに設けられた第2ボルトB2による固定部(第2固定点)よりも車幅方向内側に配置されている。このため、車両1の側方から衝撃荷重が入力されたときに、初期の段階で荷重が入力される端部フランジ40ef上の第2ボルトB2による固定部(第2固定点)よりも、車幅方向内側に補強ビード55a,55bが配置されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、車両1の側方からの衝撃荷重の入力時にバッテリカバー40の側壁40sが変形するのを抑制し、バッテリ32とバッテリ周辺機器を衝撃荷重からより確実に保護することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、端部フランジ40ef上の第2ボルトB2による固定部(第2固定点)が、バッテリカバー40の端部稜線部Lfe(前側カバー稜線Lf)と補強ビード55aの間に配置されている。このため、車両1の側方から入力された衝撃荷重を、端部フランジ40ef上の第2ボルトB2による固定部(第2固定点)を介して、前側カバー稜線Lfと補強ビード55aとに分散されてバッテリカバー40の上壁40u側に伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合に、衝撃荷重によるバッテリカバー40の変形をより抑制することができる。
また、本実施形態の車体下部構造は、補強ビード55a,55bが、端部フランジ40ef上の第2ボルトB2による固定部(第2固定点)よりも車両後方側で前後に並んで配置されている。そして、各補強ビード55a,55bは、頂角が側壁40sの上部側に位置される略三角形状の正面視形状に形成され、第2ボルトB2による固定部(第2固定点)に近接する側の補強ビード55aが、その固定部から離間する側の補強ビード55bよりも大きく形成されている。このため、トラス構造を持つ二つの補強ビード55a,55bを介して、バッテリカバー40の端部フランジ40efに入力された衝撃荷重をバッテリカバー40の上壁40u側に効率良く伝達することができる。また、第2ボルトB2による固定部(第2固定点)に近接する側の補強ビード55aが、その固定部から離間する側の補強ビード55bよりも大きく形成されているため、第2ボルトB2による固定部(第2固定点)に入力された衝撃荷重を、前側カバー稜線Lfの近傍において、バッテリカバー40の上壁40u側により効率良く伝達することができる。
さらに、本実施形態の車体下部構造は、バッテリカバー40の側壁40sと上壁40uの境界部に、前壁側の端部(前側カバー稜線Lf)からリアクロスメンバ25の近傍まで延びる側部稜線Lsが設けられている。そして、バッテリカバー40の後縁部は、側部稜線Lsの後端部よりも車幅方向内側位置において、ボルトB3によってリアクロスメンバ25に固定されている。このため、車両1の一側からフロントクロスメンバ20の一方の拡幅部20Eに衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重は、フロントクロスメンバ20の前側カバー稜線Lfに沿って車幅方向の他方側に伝達される。その一方で衝撃荷重は、前側カバー稜線Lfから車両後方側に分岐して延びる側部稜線Lsを通してバッテリカバー40の後縁部側に伝達され、後縁部のボルトB3による固定部を通してリアクロスメンバ25に受け止められる。
したがって、本構成を採用した場合には、車両1の一側からフロントクロスメンバ20の前側カバー稜線Lfに入力された衝撃荷重をリアクロスメンバ25側にも効率良く分散させ、フロントクロスメンバ20に過剰な荷重が集中するのを回避することができる。よって、本構成を採用した場合には、フロントクロスメンバ20の変形を抑制できることから、バッテリ32とバッテリ周辺機器をより確実に保護することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の実施形態てば、バッテリ収容部とバッテリカバーが車室の後部に配置されているが、バッテリ収容部とバッテリカバーは車室の後部以外の部位に配置されるようにしても良い。
10…フロントフロアパネル(車体フロア)
11…リアフロアパネル(車体フロア)
12…サイドシル
20…フロントクロスメンバ
20E…拡幅部
20f…前壁
20u…上壁
25…リアクロスメンバ
30…リアサイドフレーム
31…中継フロアパネル(車体フロア)
31b…底壁部(バッテリ収容部)
32…バッテリ
40…バッテリカバー
40f…前壁
40s…側壁
40u…上壁
40ef…端部フランジ
50…外側接続部
55a,55b…補強ビード
Lf…前側カバー稜線
Lfi…傾斜稜線部
Ls…側部稜線
Lce…拡幅部稜線

Claims (10)

  1. バッテリが配置されるバッテリ収容部を有する車体フロアと、
    前記車体フロアの車幅方向両側に配置され、車体前後方向に沿って延びる左右一対のサイドシルと、
    前記バッテリ収容部の前部に配置されて車幅方向に沿って延び、車幅方向外側の各端部が左右の対応する前記サイドシルに夫々連結されるフロントクロスメンバと、
    前記バッテリ収容部の後部に配置されるリアクロスメンバと、
    前記フロントクロスメンバと前記リアクロスメンバに結合されて前記バッテリの上方を覆うバッテリカバーと、を備え、
    前記フロントクロスメンバの車幅方向外側の端部には、当該フロントクロスメンバの車幅方向中央領域に対して上下方向の高さが増大し、かつ、前後幅が前記車幅方向中央領域の前後幅に対して車両後方側に拡大した拡幅部が設けられ、
    前記バッテリカバーは、金属製で、車幅方向外側に前記拡幅部に接続される外側接続部を備えていることを特徴とする車体下部構造。
  2. 前記バッテリカバーは、前壁の上縁に沿って車幅方向一側から他側に延びる前側カバー稜線を有し、
    前記フロントクロスメンバの前記拡幅部は、当該拡幅部の前壁の上縁に沿って車幅方向に延びる拡幅部稜線を有し、
    前記バッテリカバーの車幅方向外側の端部は、前記前側カバー稜線が前記拡幅部稜線と連続するように前記拡幅部に重ねられていることを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 左右の各前記サイドシルの車幅方向内側には、車両後方に向かって延びるリアサイドフレームが配置され、
    前記バッテリカバーは、
    上壁及び前記前壁と、
    前記上壁の車幅方向外側の端部から下方に延びる側壁と、
    前記側壁の下端から車幅方向外側に延び、前記拡幅部の上面と前記リアサイドフレームの上面とに重ねられる端部フランジと、を有し、
    前記前側カバー稜線は、前記前壁と前記上壁の境界部と、前記前壁と前記側壁の境界部と、前記前壁と前記端部フランジとの境界部に跨って連続して設けられ、
    前記外側接続部は、前記前側カバー稜線を間に挟む相互に交差する二つ壁に、前記拡幅部に固定される固定点を夫々備えていることを特徴とする請求項2に記載の車体下部構造。
  4. 前記固定点は、
    前記外側接続部の一方の前記壁を前記拡幅部の前壁に前後方向で固定する第1固定点と、
    前記外側接続部の他方の前記壁を前記拡幅部の上壁に上下方向で固定する第2固定点と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の車体下部構造。
  5. 前記バッテリカバーの前記側壁は、前記上壁の車幅方向外側の端部から車幅外側に向かって下方傾斜し、
    前記前側カバー稜線のうちの前記前壁と前記側壁の境界部に位置される部位は、前記上壁の車幅方向外側の端部から車幅外側に向かって下方傾斜する傾斜稜線部とされ、
    前記第1固定点は、前記傾斜稜線部と車幅方向でラップする位置に配置され、
    前記第2固定点は、前記傾斜稜線部よりも車幅方向外側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車体下部構造。
  6. 前記バッテリカバーは、前記端部フランジから前記側壁に跨って延びる補強ビードを備えていることを特徴とする請求項3に記載の車体下部構造。
  7. 前記補強ビードは、前記端部フランジに設けられる前記固定点よりも車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の車体下部構造。
  8. 前記端部フランジに設けられる前記固定点は、前記前側カバー稜線と、前記補強ビードの間に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の車体下部構造。
  9. 前記補強ビードは、前記端部フランジに設けられる前記固定点よりも車両後方側で前後に並んで複数配置され、
    各前記補強ビードは、頂角が前記側壁の上部側に位置される略三角形状の正面視形状に形成され、
    前記固定点に近接する側の前記補強ビードは、前記固定点から離間する側の前記補強ビードよりも大きく形成されていることを特徴とする請求項7に記載の車体下部構造。
  10. 前記バッテリカバーは、
    上壁及び前記前壁と、
    前記上壁の車幅方向外側の端部から下方に延びる側壁と、
    前記側壁の下端から車幅方向外側に延び、前記拡幅部の上面に重ねられる端部フランジと、を有し、
    前記前側カバー稜線は、前記前壁と前記上壁の境界部と、前記前壁と前記側壁の境界部と、前記前壁と前記端部フランジの境界部に跨って連続して設けられ、
    前記側壁と前記上壁の境界部には、前記前壁側の端部から前記リアクロスメンバの近傍まで延びる側部稜線が設けられ、
    前記バッテリカバーの後縁部には、前記側部稜線の後端部よりも車幅方向内側位置において、前記リアクロスメンバに固定されるリア側固定点が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車体下部構造。
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