JP2023046916A - 車体後部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロアトンネルの後方に配置される保護対象ユニットをより確実に保護することができる車体後部構造を提供する。【解決手段】車体後部は、フロアトンネル15と、ユニット保護カバー16と、リアフロアパネル11と、を備えている。フロアトンネル15は、フロントフロアパネル10の車幅方向中央に配置される。ユニット保護カバー16は、フロアトンネル15の後方に配置される保護対象ユニットの上方を覆う。リアフロアパネル11は、保護対象ユニットの後方に配置される。ユニット保護カバー16とリアフロアパネル11は、フロアトンネル15の上部左右のトンネル稜線31から車体後方に延びる補強構造部を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、バッテリユニット等の保護対象ユニットがフロアトンネルの後方に配置される車体後部構造に関するものである。
車両のフロア部の構造として、フロントフロアパネルの車幅方向中央にフロアトンネルが配置され、フロアトンネルの後部がリアフロアパネルの前端部まで延びるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車体後部構造は、フロントフロアパネルの車幅方向中央にフロアトンネルが設けられ、そのフロアトンネルの後部がリアフロアパネルの前壁に連結されてる。このため、フロントフロアパネルとリアフロアパネルとは、車幅方向の中央部において高い剛性をもって相互に連結されている。
また、特許文献1に記載の車両では、保護対象ユニット(外部からの衝撃荷重の入力時に変形や損傷を防止することが特に重要となるユニット)であるバッテリユニットがフロントフロアパネルの車体前後方向の略中央部に配置されている。バッテリユニットは、フロントフロアパネルの車体前後方向の略中央部において、複数の補強フレームに囲まれて保護されている。
特許文献1に記載の車体後部構造は、保護対象ユニットがフロントフロアパネルの車体前後方向の略中央位置に配置されている。このため、スペース的に余裕のある車体前後方向の略中央領域において、複数の補強フレームによって保護対象ユニットを充分に保護することができる。
一方、車両によっては、バッテリユニット等の保護対象ユニットを、フロントフロアパネルの後部のフロアトンネルの後方位置に配置することが望まれることがある。この場合、フロアトンネルとリアフロアパネルの間が保護対象ユニットによって分断され、フロアトンネルとリアフロアパネルの間の衝撃荷重のスムーズな伝達が阻害される。また、この場合、フロアトンネルとリアフロアパネルの間が保護対象ユニットによって分断されることから、フロントフロアパネルとリアフロアパネルの間に作用する捩じれ荷重(車体前後方向に沿う中心軸線周りの捩じれ荷重)に抗する剛性も低下する。
これらのことから、保護対象ユニットの周域部の変形や損傷が懸念され、保護対象ユニットのより確実な保護が望まれている。
これらのことから、保護対象ユニットの周域部の変形や損傷が懸念され、保護対象ユニットのより確実な保護が望まれている。
そこで本発明は、フロアトンネルの後方に配置される保護対象ユニットをより確実に保護することができる車体後部構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車体後部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車体後部構造は、フロントフロアパネル(例えば、実施形態のフロントフロアパネル10)の車幅方向中央に配置されるフロアトンネル(例えば、実施形態のフロアトンネル15)と、前記フロアトンネルの後方に配置される保護対象ユニット(例えば、実施形態のバッテリユニット17)の上方を覆うユニット保護カバー(例えば、実施形態のユニット保護カバー16)と、前記保護対象ユニットの後方に配置されるリアフロアパネル(例えば、実施形態のリアフロアパネル11)と、を備え、前記ユニット保護カバーと前記リアフロアパネルは、前記フロアトンネルの上部左右のトンネル稜線(例えば、実施形態のトンネル稜線31)から車体後方に延びる補強構造部(例えば、実施形態の延長稜線32A,32B)を備えていることを特徴とする。
即ち、本発明に係る車体後部構造は、フロントフロアパネル(例えば、実施形態のフロントフロアパネル10)の車幅方向中央に配置されるフロアトンネル(例えば、実施形態のフロアトンネル15)と、前記フロアトンネルの後方に配置される保護対象ユニット(例えば、実施形態のバッテリユニット17)の上方を覆うユニット保護カバー(例えば、実施形態のユニット保護カバー16)と、前記保護対象ユニットの後方に配置されるリアフロアパネル(例えば、実施形態のリアフロアパネル11)と、を備え、前記ユニット保護カバーと前記リアフロアパネルは、前記フロアトンネルの上部左右のトンネル稜線(例えば、実施形態のトンネル稜線31)から車体後方に延びる補強構造部(例えば、実施形態の延長稜線32A,32B)を備えていることを特徴とする。
上記の構成により、フロアトンネルの後部とリアフロアパネルの間は、補強構造部を通して高い剛性をもって連結されることになる。このため、フロアトンネルとリアフロアパネルの間の車体前後方向の荷重伝達や捩じれ荷重の伝達を、補強構造部を通してスムーズに行うことが可能になる。
前記ユニット保護カバー及び前記リアフロアパネルの車幅方向中央には、上方側に隆起し、かつ、左右の各前記トンネル稜線から車体後方に連続して延びる左右の延長稜線(例えば、実施形態の延長稜線32A,32B)を有する凸状部(例えば、実施形態の凸状部18,19)が設けられ、前記補強構造部は、前記凸状部の左右の前記延長稜線によって構成されるようにしても良い。
この場合、フロアトンネルの左右のトンネル稜線が、ユニット保護カバー及びリアフロアパネルの凸状部の左右の延長稜線と連続することになる。このため、簡単な構成でありながら、フロアトンネルとリアフロアパネルの間の車体前後方向の荷重伝達を凸状部を通してスムーズに行うことができる。
前記ユニット保護カバーの少なくとも車幅方向中央領域は、前記フロアトンネルの上面よりも上方に隆起して形成され、前記凸状部は、前記ユニット保護カバーの前壁(例えば、実施形態の前壁16f)に形成された前壁凸領域(例えば、実施形態の前壁凸領域18f)と、前記ユニット保護カバーの上壁(例えば、実施形態の上壁16u)に形成された上壁凸領域(例えば、実施形態の上壁凸領域18u)と、を有する構成としても良い。
この場合、ユニット保護カバーがフロアトンネルの上面よりも上方に隆起して形成されているため、保護対象ユニットの上方をユニット保護カバーによって充分な高さをもって覆うことができる。また、ユニット保護カバーの凸状部では、前壁凸領域と上壁凸領域を通してフロアトンネルとリアフロアパネルの間のスムーズな荷重伝達を行うことができる。
前記ユニット保護カバーの前記凸状部は、当該凸状部の左右の前記延長稜線から下方に延びる側壁(例えば、実施形態の側壁18us,18fs)を備え、前記側壁は、前記凸状部の前記延長稜線から下方に向かって車幅方向外側に傾斜するようにしても良い。
この場合、凸状部の左右の側壁は、当該凸状部の延長稜線との共働により車体前後方向の荷重伝達を効率良く行うことができる。また、本構成では、凸状部の左右の側壁が下方に向かって車幅方向外側に傾斜しているため、車両の一側からユニット保護カバーに衝撃荷重が入力されたときに、その衝撃荷重を一方の側壁の傾斜を通して凸状部の上壁にスムーズに伝達し、さらに凸状部の上壁から他方の側壁の傾斜を通して車両の他側にスムーズに伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両の側方からの衝撃荷重の入力時に、保護対象ユニットを保護しつつ、入力荷重を車幅方向の他側にスムーズに伝達することができる。
前記リアフロアパネルには、車幅方向に沿って延び車体左右の骨格フレーム(例えば、実施形態のリアサイドフレーム30)に連結されるリアクロスメンバ(例えば、実施形態のリアクロスメンバ40)が設けられ、前記補強構造部は、前記リアクロスメンバと交差する位置まで延在するようにしても良い。
この場合、補強構造部に入力された車体前後方向の衝撃荷重を、車体左右の骨格フレームに連結されるリアクロスメンバによって受け止めることができる。したがって、本構成を採用した場合には、フロアトンネルの後部が補強構造部とリアクロスメンバを通して車体左右の骨格フレームに高い剛性を持って連結されることから、保護対象ユニットの周域部の変形や破損をより抑制することができる。
前記フロントフロアパネルの後部の車幅方向外側の端部は、車体前後方向に沿って延びる車体左右の骨格フレーム(例えば、実施形態のサイドシル12)に連結され、前記フロントフロアパネルの後縁部は、上方に立ち上がる立ち上がり壁(例えば、実施形態の立ち上がり壁10er)と、当該立ち上がり壁の上端部から後方側に屈曲して延びる段差壁(例えば、実施形態の段差壁10es)と、を有し、前記フロアトンネルの後端部は、前記フロントフロアパネルの前記立ち上がり壁に接合され、前記段差壁は、前記ユニット保護カバーの前記前壁凸領域の車幅方向外側に隣接する位置に配置されるようにしても良い。
この場合、ユニット保護カバーの前壁凸領域の車幅方向外側には、フロントフロアパネルの後縁部の段差壁が隣接して配置される。このため、車両の一側からユニット保護カバーに衝撃荷重が入力されたときには、フロントフロアパネルの後縁部の段差壁とユニット保護カバーの前壁凸領域を通して入力加重を車両の他側にスムーズに伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時における保護対象ユニットの変形や破損をより抑制することができる。
前記フロントフロアパネルの前記立ち上がり壁と前記段差壁の車室側と逆側の面には、車幅方向外側の端部から前記前壁凸領域の近傍まで延びるパッチ部材(例えば、実施形態のパッチ部材20)が接合されるようにしても良い。
この場合、車両の一側からユニット保護カバーの前部領域に衝撃荷重が入力されたときには、パッチ部材によって補強されたフロントフロアパネルの後縁部の立ち上がり壁と段差壁を通して入力加重を前壁凸領域に効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両の一側からユニット保護カバーの前部領域に入力された衝撃荷重を車両の他側に効率良く伝達し、保護対象ユニットの変形や破損をより抑制することができる。
前記フロアトンネルの後端部には、当該フロアトンネルの左右に位置される前記フロントフロアパネルの前記立ち上がり壁に接合される一対の接合フランジ(例えば、実施形態の側部フランジ15es)が設けられ、各前記接合フランジは、前記立ち上がり壁と前記パッチ部材とに三枚重ねで溶接されるようにしても良い。
この場合、フロアトンネルの後端部の接合フランジが、フロントフロアパネルの後部の立ち上がり壁とパッチ部材とに三枚重ねで溶接されているため、立ち上がり壁とパッチ部材を通して車両側方から入力された衝撃荷重を、高い剛性をもってフロアトンネルの後端部に伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両の一側に入力された衝撃荷重を車両の他側により効率良く伝達することができ、保護対象ユニットの変形や破損をより確実に抑制することができる。
前記フロアトンネルの後端部には、前記一対の接合フランジの間で車幅方向に沿って延びる交差稜線(例えば、実施形態の交差稜線33)が設けられるようにしても良い。
この場合、フロアトンネルの後端部の車幅方向の剛性が交差稜線よって高められる。このため、車両の一側からユニット保護カバーの前部領域に入力された衝撃荷重は、フロアトンネルの後端部において、一方の接合フランジから交差稜線を通して他方の接合フランジに効率良く伝達される。したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時における保護対象ユニットの変形や破損をさらに確実に抑制することができる。
本発明に係る車体後部構造は、フロアトンネルの左右のトンネル稜線から車体後方に延びる補強構造部がユニット保護カバーとリアフロアパネルに設けられているため、フロアトンネルとリアフロアパネルの間の車体前後方向の荷重伝達と捩じれ荷重の伝達を、補強構造部を通してスムーズに行うことができる。このため、車両に前後方向の衝撃荷重や大きな捩じれ荷重が入力されたときであっても、保護対象ユニットの周域部の変形や破損を抑制することができる。したがって、本発明に係る車体後部構造を採用した場合には、フロアトンネルの後方に配置される保護対象ユニットをより確実に保護することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両の前進方向に対しての向きを意味するものとする。また、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態の車両1の車体後部を前部左斜め上方から見た斜視図であり、図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
図中の符号10は、乗員室の下方に配置されるフロントフロアパネルであり、符号11は、フロントフロアパネル10の後方に配置されるリアフロアパネルである。リアフロアパネル11は、乗員室の後方(例えば、荷室)のフロア面を構成している。乗員室の下部側の左右両側には、車体前後方向に沿って延びる骨格フレームであるサイドシル12が配置されている。フロントフロアパネル10は、左右のサイドシル12に架設されるとともに、下面側が図示しない複数のフロアフレームによって支持されている。また、車体左右の各サイドシル12の後部領域の車幅方向内側には、車体後方側に向かって延びる骨格フレームであるリアサイドフレーム30が結合されている。リアフロアパネル11は、左右のリアサイドフレーム30に架設されている。
なお、上記のフロントフロアパネル10、リアフロアパネル11、サイドシル12、及び、リアサイドフレーム30と、後述する主要な車体後部の構成部材は主に金属材料によって形成されている。
図中の符号10は、乗員室の下方に配置されるフロントフロアパネルであり、符号11は、フロントフロアパネル10の後方に配置されるリアフロアパネルである。リアフロアパネル11は、乗員室の後方(例えば、荷室)のフロア面を構成している。乗員室の下部側の左右両側には、車体前後方向に沿って延びる骨格フレームであるサイドシル12が配置されている。フロントフロアパネル10は、左右のサイドシル12に架設されるとともに、下面側が図示しない複数のフロアフレームによって支持されている。また、車体左右の各サイドシル12の後部領域の車幅方向内側には、車体後方側に向かって延びる骨格フレームであるリアサイドフレーム30が結合されている。リアフロアパネル11は、左右のリアサイドフレーム30に架設されている。
なお、上記のフロントフロアパネル10、リアフロアパネル11、サイドシル12、及び、リアサイドフレーム30と、後述する主要な車体後部の構成部材は主に金属材料によって形成されている。
フロントフロアパネル10の車幅方向中央には、車体前後方向に沿って延びるフロアトンネル15が設けられている。フロアトンネル15は、下向きに開口する略コ字状(略U字状)の断面形状に形成され、その略コ字状(略U字状)の断面形状が車体前後方向に沿って延びている。フロアトンネル15は、フロントフロアパネル10の略平坦な基壁(略水平に延在する底壁)に対して上方に膨出している。フロアトンネル15の上端部の左右には、車体前後方向に沿って延びるトンネル稜線31が形成されている。トンネル稜線31は、フロアトンネル15の上壁と左右の各側壁の間の屈曲角部によって形成された稜線である。
リアフロアパネル11は、フロントフロアパネル10の上面よりも上面高さが高く設定されている。フロントフロアパネル10とリアフロアパネル11の間には、金属製のユニット保護カバー16が配置されている。リアフロアパネル11の前縁部とフロントフロアパネル10の後縁部は、ユニット保護カバー16に溶接固定されている。
また、リアフロアパネル11は、前端側のユニット保護カバー16との接合部から後方側に所定距離離間した位置の下面に、車幅方向と交差する断面が略L字状のリアクロスパネル35が接合されている。リアクロスパネル35は、リアフロアパネル11とともに車幅方向に沿って延びる閉断面を構成ている。このリアフロアパネル11とリアクロスパネル35とによる閉断面部分は、ユニット保護カバー16の後方において、車幅方向に沿って延びるリアクロスメンバ40を構成している。リアクロスメンバ40の車幅方向外側の端部は、左右の対応するリアサイドフレーム30に連結されている。
ユニット保護カバー16の下方には、図2に示すように、保護対象ユニットであるバッテリユニット17が配置されている。バッテリユニット17は、詳細な図示は省略するが、複数のバッテリを積層して構成されたバッテリモジュールと、バッテリモジュールと車両駆動用のモータの間の放電と充電を制御する制御ユニットと、を備えている。
図2では、図示は省略されているが、リアフロアパネル11の前部とフロントフロアパネル10の後端部の間には、ユニット収容部であるベースプレートが架設されている。バッテリユニット17は、ベースプレート上に設置され、その上方側がユニット保護カバー16によって覆われている。本実施形態では、リアフロアパネル11の前縁部とフロントフロアパネル10の後縁部は、ベースプレートとユニット保護カバー16を介して連結されている。
なお、本実施形態では、ユニット保護カバー16の下方にバッテリユニット17が配置されているが、エンジンを搭載する車両の場合には、同じ部位(ユニット保護カバー16の下方位置)に燃料タンクを配置するようにしても良い。この場合、燃料タンクとその付帯部品が保護対象ユニットとなる。
なお、本実施形態では、ユニット保護カバー16の下方にバッテリユニット17が配置されているが、エンジンを搭載する車両の場合には、同じ部位(ユニット保護カバー16の下方位置)に燃料タンクを配置するようにしても良い。この場合、燃料タンクとその付帯部品が保護対象ユニットとなる。
ユニット保護カバー16は、図2に示すように、リアフロアパネル11の前端部に接合される後部フランジ16rと、後部フランジ16rから前方側に向かって上方傾斜した後に略水平に前方に延びる上壁16uと、上壁16uの前端部から下方に屈曲して延びる前壁16fと、を備えている。
図1に示すように、ユニット保護カバー16の上壁16uは、フロアトンネル15の上面よりも高くなっている。したがって、ユニット保護カバー16は、フロアトンネル15の上面に対して上方に隆起している。
ユニット保護カバー16の上壁16uの車幅方向外側領域には、車幅方向外側に向かって下方傾斜して延びる側方傾斜部16uiと、側方傾斜部16uiの下端から車幅方向外側に略水平に延びる接合フランジ16ufと、が形成されている。接合フランジ16ufは、ユニット保護カバー16の後フランジ11rと連続するように形成されている。左右の各接合フランジ16ufは、左右の対応するリアサイドフレーム30に重ねられ、その状態でリアサイドフレーム30に溶接固定されている。
また、図2に示すように、ユニット保護カバー16の前壁16fは、上壁16uの前端部から下方に延びる前壁本体壁16faと、前壁本体壁16faの下端から前方側に屈曲して延びる段差壁16fsと、を備えている。
ユニット保護カバー16の上壁16uと前壁16fの車幅方向中央には、フロアトンネル15の上端部と略同幅の凸状部18が形成されている。凸状部18は、ユニット保護カバー16の上壁16uに形成される上壁凸領域18uと、ユニット保護カバー16の前壁16fに形成される前壁凸領域18fと、を有する。上壁凸領域18uと前壁凸領域18fは、いずれも略平坦な頂部壁18ut,18ftと、左右の側壁18us,18fsとを有し、上壁凸領域18uは、左右の側壁18usが上方に向かって突出し、前壁凸領域18fは、左右の側壁18fsが車両の前上方に向かって突出している。上壁凸領域18u及び前壁凸領域18fの各頂部壁18ut,18ftと左右の側壁18us,18fsの間の屈曲角部は、フロアトンネル15の左右の各トンネル稜線31と車体前後方向で連続している。これらの屈曲角度は、フロアトンネル15の左右のトンネル稜線31から車体後方に連続して延びる延長稜線32Aを構成している。
上壁凸領域18uの左右の側壁18usは、左右の対応する延長稜線32Aから下方に向かって車幅方向外側に傾斜して延びている。また、前壁凸領域18fの左右の側壁18fsは、左右の対応する延長稜線32Aから後下方に向かって車幅方向外側に傾斜している。
リアフロアパネル11の車幅方向中央には、ユニット保護カバー16の凸状部18と連続するように同様の凸状部19が形成されている。リアフロアパネル11の凸状部19は、ユニット保護カバー16の凸状部18と略同幅に形成され、頂部壁(符号省略)と左右の側壁(符号省略)の間の屈曲角部が、ユニット保護カバー16の左右の延長稜線32Aと連続する延長稜線32Bを構成している。
本実施形態の車体後部構造では、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11の車幅方向中央の凸状部18,19は、フロアトンネル15の上部と連続するように設けられている。そして、凸状部18,19の左右の延長稜線32A,32Bは、フロアトンネル15の左右のトンネル稜線31から車体後方側に連続するように延びている。本実施形態では、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11の左右の延長稜線32A,32Bが、フロアトンネル15の左右のトンネル稜線31から車体後方に延びる補強構造部を構成している。
また、フロントフロアパネル10とフロアトンネル15は、各本体パネル10a,15aの後端部に別体の端末パネル10e,15eが溶接されて構成されている。なお、フロントフロアパネル10は、フロアトンネル15を挟んで左右に分離して構成され、フロアトンネル15を介して相互に接続されている。フロントフロアパネル10の端末パネル10eも左右に分離して構成されている。
フロントフロアパネル10の端末パネル10eは、図2に示すように、フロントフロアパネル10の本体パネル10aの後端部上面に接合される接続フランジ10efと、接続フランジ10efの後端部から上方に立ち上がる立ち上がり壁10erと、立ち上がり壁10erの上端部から後方側に屈曲して延びる段差壁10esと、を備えている。段差壁10esは、ユニット保護カバー16の前壁16fの段差壁16fsの上面に接合されている。
なお、左右の端末パネル10eの立ち上がり壁10erと段差壁10esとは、車幅方向外側のサイドシル12との連結位置から少なくとも一部がフロアトンネル15と車幅方向でラップする位置まで延びている。ただし、左右の端末パネル10eは連続した一体部品として構成しても良い。
なお、左右の端末パネル10eの立ち上がり壁10erと段差壁10esとは、車幅方向外側のサイドシル12との連結位置から少なくとも一部がフロアトンネル15と車幅方向でラップする位置まで延びている。ただし、左右の端末パネル10eは連続した一体部品として構成しても良い。
フロントフロアパネル10の端末パネル10eのうちの、立ち上がり壁10erと段差壁10esの裏面(車室側と逆側の面)には、車幅方向と直交する断面が略L字状のパッチ部材20が接合されている。パッチ部材20は、端末パネル10eの車幅方向外側の端部からユニット保護カバー16の前壁凸領域18fの近傍まで延びている。
図3は、図1のIII矢視図である。
図1,図3に示すように、フロアトンネル15の端末パネル15eは、下向きに開口する略コ字状(略U字状)のベース部15ebと、ベース部15ebの左右の側壁の後端部から車幅方向外側に屈曲して延びる側部フランジ15es(接合フランジ)と、ベース部15ebの上壁の後端部から上方に屈曲して延びる上部フランジ15euと、を備えている。ベース部15ebの上壁と上部フランジ15euの間の屈曲角部は、車幅方向に沿って延びる交差稜線33を構成している。交差稜線33は、左右の側部フランジ15es(接合フランジ)の間で車幅方向に沿って延びている。
図1,図3に示すように、フロアトンネル15の端末パネル15eは、下向きに開口する略コ字状(略U字状)のベース部15ebと、ベース部15ebの左右の側壁の後端部から車幅方向外側に屈曲して延びる側部フランジ15es(接合フランジ)と、ベース部15ebの上壁の後端部から上方に屈曲して延びる上部フランジ15euと、を備えている。ベース部15ebの上壁と上部フランジ15euの間の屈曲角部は、車幅方向に沿って延びる交差稜線33を構成している。交差稜線33は、左右の側部フランジ15es(接合フランジ)の間で車幅方向に沿って延びている。
端末パネル15eの左右の側部フランジ15esは、フロントフロアパネル10の後部の立ち上がり壁10erの前面に重ねられている。こうして立ち上がり壁10erの前面に重ねられた側部フランジ15esは、立ち上がり壁10erと、その裏面側のパッチ部材20とに三枚重ねで溶接されている。
なお、側部フランジ15esと立ち上がり壁10erとパッチ部材20の三枚重ねの溶接点は、図中符号wが付されている。
なお、側部フランジ15esと立ち上がり壁10erとパッチ部材20の三枚重ねの溶接点は、図中符号wが付されている。
端末パネル15eの上部フランジ15euは、ユニット保護カバー16の中央の凸状部18のうちの、前壁凸領域18fの頂部壁18ftの前面と左右の側壁18fsの一部に接合されている。
フロントフロアパネル10及びフロアトンネル15の各後部と、ユニット保護カバー16の前部が上述のように接合されると、左右のフロントフロアパネル10の後部の段差壁10esは、ユニット保護カバー16の前壁凸領域18fの車幅方向外側に隣接して配置されることになる。
フロントフロアパネル10及びフロアトンネル15の各後部と、ユニット保護カバー16の前部が上述のように接合されると、左右のフロントフロアパネル10の後部の段差壁10esは、ユニット保護カバー16の前壁凸領域18fの車幅方向外側に隣接して配置されることになる。
本実施形態の車両1の車体後部は、フロアトンネル15の上部左右のトンネル稜線31から車体後方に延びる補強構造部(延長稜線32A,32B)が、ユニット保護カバー16とリアフロアパネル11に設けられている。このため、フロアトンネル15の後部とリアフロアパネル11の間は、補強構造部(延長稜線32A,32B)を通して高い剛性をもって連結されることになる。このため、本実施形態の車両1の車体後部は、車両1に前後方向の衝撃荷重や大きな捩じれ荷重が入力されたときであっても、バッテリユニット17(保護対象ユニット)の周域部の変形や破損を抑制することができる。したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、フロアトンネル15の後方に配置されるバッテリユニット17(保護対象ユニット)をより確実に保護することができる。
また、本実施形態の車両1の車体後部は、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11の車幅方向中央に、上方側に隆起する凸状部18,19が設けられ、その凸状部18,19に、左右の各トンネル稜線31から車体後方に連続して延びる延長稜線32A,32Bが形成されている。そして、補強構造部は、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11の凸状部18,19の左右の延長稜線32A,32Bによって構成されている。このため、本実施形態の車体後部構造は、簡単な構成でありながら、フロアトンネル15とリアフロアパネル11の間の車体前後方向の荷重伝達を凸状部18,19を通してスムーズに行うことができる。
また、本実施形態の車両1の車体後部は、ユニット保護カバー16がフロアトンネル15の上面よりも上方に隆起して形成され、ユニット保護カバー16の車幅方向中央の凸状部18が、前壁16fに形成される前壁凸領域18fと、上壁16uに形成される上壁凸領域18uと、を備えている。本構成では、ユニット保護カバー16がフロアトンネル15の上面よりも上方に隆起して形成されているため、バッテリユニット17(保護対象ユニット)の上方をユニット保護カバー16によって充分な高さをもって覆うことができる。さらに、本構成では、ユニット保護カバー16の凸状部18が、前壁凸領域18fと上壁凸領域18uを有するため、前壁凸領域18fと上壁凸領域18uを通してフロアトンネル15とリアフロアパネル11の間のスムーズな荷重伝達を行うことができる。
さらに、本実施形態の車両1の車体後部は、ユニット保護カバー16の凸状部18が、左右の延長稜線32Aから下方に延びる側壁18us,18fsを有し、その各側壁18us,18fsが凸状部18の延長稜線32Aから下方に向かって車幅方向外側に傾斜している。本構成では、ユニット保護カバー16の凸状部18の左右の側壁18us,18fsが、凸状部18の延長稜線32Aとの共働により車体前後方向の荷重伝達を効率良く行うことができる。また、本構成では、凸状部18の左右の側壁18us,18fsが下方に向かって車幅方向外側に傾斜しているため、車両の一側からユニット保護カバー16に衝撃荷重が入力されたときに、その衝撃荷重を一方の側壁18us,18fsの傾斜を通して凸状部18の頂部壁18ut,18ftにスムーズに伝達し、さらに凸状部18の頂部壁18ut,18ftから他方の側壁18us,18fsの傾斜を通して車両の他側にスムーズに伝達することができる。
したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、車両の側方からの衝撃荷重の入力時に、バッテリユニット17(保護対象ユニット)を保護しつつ、入力荷重を車幅方向の他側にスムーズに伝達することができる。
したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、車両の側方からの衝撃荷重の入力時に、バッテリユニット17(保護対象ユニット)を保護しつつ、入力荷重を車幅方向の他側にスムーズに伝達することができる。
また、本実施形態の車両1の車体後部は、リアフロアパネル11に、車幅方向に沿って延びるリアクロスメンバ40が設けられ、リアクロスメンバ40の車幅方向外側の端部が、骨格フレームである左右のリアサイドフレーム30に連結されている。そして、補強構造部であるユニット保護カバー16とリアフロアパネル11の延長稜線32A,32Bが、リアクロスメンバ40と交差する位置まで延在している。このため、本構成では、補強構造部である延長稜線32A,32Bに入力された車体前後方向の衝撃荷重を、車体左右のリアサイドフレーム30に連結されるリアクロスメンバ40によって受け止めることができる。
したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、フロアトンネル15の後部が延長稜線32A,32Bとリアクロスメンバ40を通して車体左右のリアサイドフレーム30に高い剛性を持って連結されることになり、バッテリユニット17(保護対象ユニット)の周域部の変形や破損をより抑制することが可能になる。
したがって、本実施形態の車体後部構造を採用した場合には、フロアトンネル15の後部が延長稜線32A,32Bとリアクロスメンバ40を通して車体左右のリアサイドフレーム30に高い剛性を持って連結されることになり、バッテリユニット17(保護対象ユニット)の周域部の変形や破損をより抑制することが可能になる。
また、本実施形態の車両1の車体後部は、フロントフロアパネル10の端末パネル10eの車幅方向外側の端部が、車室左右の骨格フレームであるサイドシル12に連結され、端末パネル10eの後縁部には、上方に立ち上がる立ち上がり壁10erと、立ち上がり壁10erの上端部から後方側に屈曲して延びる段差壁10esが形成されている。そして、フロアトンネル15の後端部は、端末パネル10eの立ち上がり壁10erに接合され、端末パネル10eの段差壁10esは、ユニット保護カバー16の前壁凸領域18fの車幅方向外側に隣接する位置に配置されている。このため、車両の一側からユニット保護カバー16に衝撃荷重が入力されたときには、フロントフロアパネル10の後部(端末パネル10e)の段差壁10esとユニット保護カバー16の前壁凸領域18fを通して入力加重を車両の他側にスムーズに伝達することができる。
したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時におけるバッテリユニット17(保護対象ユニット)の変形や破損をさらに抑制することができる。
したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時におけるバッテリユニット17(保護対象ユニット)の変形や破損をさらに抑制することができる。
また、本実施形態の車両1の車体後部は、フロントフロアパネル10の後部(端末パネル10e)のうちの、立ち上がり壁10erと段差壁10esの裏面(車室側と逆側の面)に、端末パネル10eの車幅方向外側の端部(サイドシル12との結合部)からユニット保護カバー16の前壁凸領域18fの近傍まで延びるパッチ部材20が接合されている。このため、車両の一側からユニット保護カバー16の前部領域に衝撃荷重が入力されたときには、パッチ部材20によって補強されたフロントフロアパネル10の後部の立ち上がり壁10erと段差壁10esを通して入力加重をより効率良く車両の他側に伝達することができる。
さらに、本実施形態の車両1の車体後部は、フロアトンネル15の後端部に、フロントフロアパネル10の後部の左右の立ち上がり壁10erに接合される一対の側部フランジ15es(接合フランジ)が設けられ、各側部フランジ15esが立ち上がり壁10erとパッチ部材20とに三枚重ねで溶接されている。このため、立ち上がり壁10erとパッチ部材20を通して車両側方から入力された衝撃荷重を、高い剛性をもってフロアトンネル15の後端部に効率良く伝達することができる。したがって、本構成を採用した場合には、車両の一側に入力された衝撃荷重を車両の他側により効率良く伝達することができ、バッテリユニット17(保護対象ユニット)の変形や破損をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態の車両1の車体後部は、フロアトンネル15の後端部(端末パネル10e)に、左右の側部フランジ15esの間で車幅方向に沿って延びる交差稜線33が設けられている。このため、フロアトンネル15の後端部の車幅方向の剛性が交差稜線33よって高められる。この結果、車両の一側からユニット保護カバー16の前部領域に入力された衝撃荷重は、フロアトンネル15の後端部において、一方の側部フランジ15esから交差稜線33を通して他方の側部フランジ15esに効率良く伝達されることになる。
したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時におけるバッテリユニット17(保護対象ユニット)の変形や破損をさらに確実に抑制することができる。
したがって、本構成を採用した場合には、車両側方からの衝撃荷重の入力時におけるバッテリユニット17(保護対象ユニット)の変形や破損をさらに確実に抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
上記の実施形態では、フロアトンネル15の上部左右のトンネル稜線31から車体後方に延びる補強構造部が、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11の凸状部18,19に形成された一対の延長稜線32A,32Bによって構成されている。しかし、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11に設ける補強構造部は凸状部18,19に形成される延長稜線32A,32Bに限定されるものではなく、例えば、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11にフロアトンネル15のトンネル稜線31に連続するように別体のバッチ部材を取り付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、フロアトンネル15の上部左右のトンネル稜線31から車体後方に延びる補強構造部が、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11の凸状部18,19に形成された一対の延長稜線32A,32Bによって構成されている。しかし、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11に設ける補強構造部は凸状部18,19に形成される延長稜線32A,32Bに限定されるものではなく、例えば、ユニット保護カバー16及びリアフロアパネル11にフロアトンネル15のトンネル稜線31に連続するように別体のバッチ部材を取り付けるようにしても良い。
10…フロントフロアパネル
10er…立ち上がり壁
10es…段差壁
11…リアフロアパネル
11f…前壁
11u…上壁
12…サイドシル(骨格フレーム)
15…フロアトンネル
15es…側部フランジ(接合フランジ)
16…ユニット保護カバー
17…バッテリユニット(保護対象ユニット)
18,19…凸状部
18f…前壁凸領域
18u…上壁凸領域
20…パッチ部材
30…リアサイフレーム(骨格フレーム)
31…トンネル稜線
32A,32B…延長稜線(補強構造部)
33…交差稜線
40…リアクロスメンバ
10er…立ち上がり壁
10es…段差壁
11…リアフロアパネル
11f…前壁
11u…上壁
12…サイドシル(骨格フレーム)
15…フロアトンネル
15es…側部フランジ(接合フランジ)
16…ユニット保護カバー
17…バッテリユニット(保護対象ユニット)
18,19…凸状部
18f…前壁凸領域
18u…上壁凸領域
20…パッチ部材
30…リアサイフレーム(骨格フレーム)
31…トンネル稜線
32A,32B…延長稜線(補強構造部)
33…交差稜線
40…リアクロスメンバ
Claims (9)
- フロントフロアパネルの車幅方向中央に配置されるフロアトンネルと、
前記フロアトンネルの後方に配置される保護対象ユニットの上方を覆うユニット保護カバーと、
前記保護対象ユニットの後方に配置されるリアフロアパネルと、を備え、
前記ユニット保護カバーと前記リアフロアパネルは、前記フロアトンネルの上部左右のトンネル稜線から車体後方に延びる補強構造部を備えていることを特徴とする車体後部構造。 - 前記ユニット保護カバー及び前記リアフロアパネルの車幅方向中央には、上方側に隆起し、かつ、左右の各前記トンネル稜線から車体後方に連続して延びる左右の延長稜線を有する凸状部が設けられ、
前記補強構造部は、前記凸状部の左右の前記延長稜線によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 前記ユニット保護カバーの少なくとも車幅方向中央領域は、前記フロアトンネルの上面よりも上方に隆起して形成され、
前記凸状部は、前記ユニット保護カバーの前壁に形成された前壁凸領域と、前記ユニット保護カバーの上壁に形成された上壁凸領域と、を有していることを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。 - 前記ユニット保護カバーの前記凸状部は、当該凸状部の左右の前記延長稜線から下方に延びる側壁を備え、
前記側壁は、前記凸状部の前記延長稜線から下方に向かって車幅方向外側に傾斜していることを特徴とする請求項2または3に記載の車体後部構造。 - 前記リアフロアパネルには、車幅方向に沿って延び車体左右の骨格フレームに連結されるリアクロスメンバが設けられ、
前記補強構造部は、前記リアクロスメンバと交差する位置まで延在していることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 前記フロントフロアパネルの後部の車幅方向外側の端部は、車体前後方向に沿って延びる車体左右の骨格フレームに連結され、
前記フロントフロアパネルの後縁部は、上方に立ち上がる立ち上がり壁と、当該立ち上がり壁の上端部から後方側に屈曲して延びる段差壁と、を有し、
前記フロアトンネルの後端部は、前記フロントフロアパネルの前記立ち上がり壁に接合され、
前記段差壁は、前記ユニット保護カバーの前記前壁凸領域の車幅方向外側に隣接する位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。 - 前記フロントフロアパネルの前記立ち上がり壁と前記段差壁の車室側と逆側の面には、車幅方向外側の端部から前記前壁凸領域の近傍まで延びるパッチ部材が接合されていることを特徴とする請求項6に記載の車体後部構造。
- 前記フロアトンネルの後端部には、当該フロアトンネルの左右に位置される前記フロントフロアパネルの前記立ち上がり壁に接合される一対の接合フランジが設けられ、
各前記接合フランジは、前記立ち上がり壁と前記パッチ部材とに三枚重ねで溶接されていることを特徴とする請求項7に記載の車体後部構造。 - 前記フロアトンネルの後端部には、前記一対の接合フランジの間で車幅方向に沿って延びる交差稜線が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の車体後部構造。
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