JP2022175286A - 付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物及び電子写真式画像形成部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上含有する液状のオルガノポリシロキサン、(B)1分子中に2個以上のケイ素原子と結合した水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)白金族金属系触媒、(D)カーボン材、(E)平均一次粒子径が30μm以下であり、熱伝導率が10W/m・K以上の熱伝導性粉末、及び(F)1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノシラン及び/又はオルガノポリシロキサンを含むものである付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。
【選択図】なし
Description
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上含有する液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)1分子中に2個以上のケイ素原子と結合した水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:前記(B)成分に含まれるケイ素原子と結合した水素原子の数が、前記(A)成分に含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対して0.5~10個となる量、
(C)付加反応触媒としての白金族金属系触媒:前記(A)成分の合計質量に対し白金族金属換算で0.5~1,000ppmとなる量、
(D)カーボン材:1~50質量部、
(E)平均一次粒子径が30μm以下であり、熱伝導率が10W/m・K以上の熱伝導性粉末:10~400質量部、及び
(F)1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノシラン及び/又はオルガノポリシロキサン:0.05~30質量部となる量、
を含むものである付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物を提供する。
R1 dSiX4-d (1)
(式中、R1は炭素数1~20の非置換又は置換の1価炭化水素基、dは1~3の整数、Xは炭素数1~4のアルコキシ基である。)
で示され、1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノシランであることが好ましい。
R1 eXfSiO{4-(e+f)}/2 (2)
(式中、R1は炭素数1~20の非置換又は置換の1価炭化水素基、Xは炭素数1~4のアルコキシ基であり、e、fは、e=1.0~2.8、f=0.01~0.5、かつe+f=1.5~3を満足する正数である。)
で示され、1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上含有する液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)1分子中に2個以上のケイ素原子と結合した水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:前記(B)成分に含まれるケイ素原子と結合した水素原子の数が、前記(A)成分に含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対して0.5~10個となる量、
(C)付加反応触媒としての白金族金属系触媒:前記(A)成分の合計質量に対し白金族金属換算で0.5~1,000ppmとなる量、
(D)カーボン材:1~50質量部、
(E)平均一次粒子径が30μm以下であり、熱伝導率が10W/m・K以上の熱伝導性粉末:10~400質量部、及び
(F)1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノシラン及び/又はオルガノポリシロキサン:0.05~30質量部となる量、
を含むものである付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物である。
本発明の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物(付加硬化型液状導電性高熱伝導シリコーンゴム組成物)は、下記(A)~(F)成分を含むものである。
(A)成分は、1分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を2個以上含有する液状(特には、25℃で液状)のオルガノポリシロキサンであり、本発明にかかる組成物のベースポリマー(主剤)である。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A)成分中のアルケニル基とヒドロシリル化付加反応し、架橋剤(硬化剤)として作用するものであり、その分子構造に特に制限はなく、従来製造されている、例えば直鎖状、環状、分岐鎖状、三次元網状(樹脂状)構造等各種のものが使用可能であるが、1分子中に2個以上のケイ素原子に結合した水素原子(SiHで表されるヒドロシリル基)を有する必要がある。
R2 aHbSiO(4-a-b)/2 (3)
(式中、R2は独立して、炭素数1~10のアルキル基、炭素数6~10のアリール基、及び炭素数7~10のアラルキル基から選ばれる基である。また、aは0.7~2.1、bは0.001~1.0で、かつa+bが0.8~3.0を満足する正数である。)
(C)成分の付加反応触媒としては、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属系触媒が挙げられる。
(D)成分のカーボン材は、特定領域の導電性(あるいは体積抵抗率)を得るために必要なもので、公知の製法、種類のカーボン材を使用することができる。ここで、「特定領域の導電性」とは、具体的には、得られたシリコーンゴム組成物の硬化物の体積抵抗率が、通常0.1~10,000,000Ω・m、好ましくは1~10,000,000Ω・m、より好ましくは10~1,000,000Ω・mであるように設計される。カーボン材は、その製造方法により導電性が異なるが、本発明においては、配合、混練した際に所望の導電性を得るものであればいずれのものでも使用し得る。
(E)成分は、本発明のシリコーンゴム組成物に熱伝導性を付与するための熱伝導性粉末であり、平均一次粒子径が30μm以下であり、熱伝導率が10W/m・K以上のものである。本発明のシリコーンゴム組成物は、上記(A)オルガノポリシロキサンに特定の(E)熱伝導性粉末を配合したものである。
(F)成分は1分子中に1個以上の珪素原子に結合するアルコキシ基(アルコキシシリル基)を有するオルガノシラン及び/又はオルガノポリシロキサンであり、オルガノシランとしては、例えば、下記一般式(1)で表されるものを用いることができる。
R1 dSiX4-d (1)
(式中、R1は炭素数1~20の非置換又は置換の1価炭化水素基、dは1~3の整数、Xは炭素数1~4のアルコキシ基である。)
R1 eXfSiO{4-(e+f)}/2 (2)
(式中、R1は炭素数1~20の非置換又は置換の1価炭化水素基、Xは炭素数1~4のアルコキシ基であり、e、fは、e=1.0~2.8、f=0.01~0.5、かつe+f=1.5~3を満足する正数である。)
本発明にかかるシリコーンゴム組成物への上述した(A)~(F)成分以外の無機質充填剤の添加は任意であり、補強性シリカ微粉末を添加することが可能である。
また、補強性シリカ微粉末以外の無機質充填材としては、珪藻土、パーライト、マイカ、炭酸カルシウム、ガラスフレーク、中空フィラーなどが挙げられる。
本発明の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物は、ニーダー、プラネタリーミキサー等の通常の混合攪拌器、混練器等を用いて、上記(A)~(F)成分の他、必要に応じてその他の成分(補強性シリカ微粉末及びその他の無機質充填材)を均一に混合することにより調製することができる。
また本発明では、上述の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物の硬化物からなる弾性層を有するものである電子写真式画像形成部材を提供する。このような電子写真式画像形成部材は、現像ロール及び現像ベルトから選ばれる部材であることが好ましい。
分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更に上記ジメチルポリシロキサン(A)65質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.0032mol/g)2.7質量部、下記一般式(I)
分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更に上記ジメチルポリシロキサン(A)67.59質量部、塩化白金酸/1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液(C)0.42質量部、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部、上記アルコキシ基含有シロキサン化合物(F)2.0質量部、を室温にてプラネタリーミキサーで30分間混合して、材料1として組成物A1を調製した。
次に、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更に上記ジメチルポリシロキサン(A)62.41質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.0032mol/g)5.4質量部、1-エチニルシクロヘキサノール0.2質量部、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部、上記アルコキシ基含有シロキサン化合物(F)2.0質量部、を室温にてプラネタリーミキサーで30分間混合して、材料2として組成物A2を調製した。
次に、組成部A1と組成物A2をそれぞれ密閉し、25℃で4ヵ月、25℃で12ヵ月、70℃で7日、80℃で3日、80℃で5日保管した。保管後に組成物A1と組成物A2を1:1で混合し、120℃で10分プレスキュアーしてシリコーンゴムシートにした後、200℃で4時間ポストキュアーを行い、JIS K 6249:2003に従って硬さを測定し、初期との硬度差を求めた。結果を表1、表3に示す。
実施例1において、ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)2.7質量部を2.54質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部を80質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Bを調製し、実施例1と同様の評価を行った。保存安定性については80℃3日の条件のみを確認した結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部を0.05質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Cを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部を0.7質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Dを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部を14質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Eを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部を3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.67質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Fを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部をメチルトリメトキシシラン0.45質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Gを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部をヘキシルトリメトキシシラン0.71質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Hを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
実施例1において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部を1,6-ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン0.79質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Iを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表1に示す。
分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更に上記ジメチルポリシロキサン(A)65質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.0032mol/g)2.7質量部、1-エチニルシクロヘキサノール0.1質量部、塩化白金酸/1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液(C)0.21質量部、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部、を室温にてプラネタリーミキサーで30分間混合して、組成物Jを調製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更に上記ジメチルポリシロキサン(A)67.59質量部、塩化白金酸/1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液(C)0.42質量部、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部、を室温にてプラネタリーミキサーで30分間混合して、材料1として組成物J1を調製した。
次に、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更に上記ジメチルポリシロキサン(A)62.41質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.0032mol/g)5.4質量部、1-エチニルシクロヘキサノール0.2質量部、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部、を室温にてプラネタリーミキサーで30分間混合して、材料2として組成物J2を調製した。
次に、組成部J1と組成物J2をそれぞれ密閉し、25℃で4ヵ月、25℃で12ヵ月、70℃で7日、80℃で3日、80℃で5日保管した。保管後に組成物J1と組成物J2を1:1で混合し、120℃で10分プレスキュアーしてシリコーンゴムシートにした後、200℃で4時間ポストキュアーを行い、JIS K 6249:2003に従って硬さを測定し、初期との硬度差を求めた。結果を表2、表3に示す。
実施例2において、上記シロキサン化合物(F)2.0質量部を添加しないこと以外は全て同一の処方で組成物Kを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表2に示す。
比較例2において、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)を追加で容器の上部が解放されているステンレス製容器にて温度80℃/湿度30%の恒温恒湿槽にて24時間熱処理したこと以外は全て同一の処方で組成物Lを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表2に示す。
分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、アルケニル基量が0.015mol/100g、粘度が500mPa・sのジメチルポリシロキサン(A)65質量部、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)80質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、常圧にて150℃2時間の熱処理を実施し、その後室温に冷却し、組成物F1を調製した。一方で上記ジメチルポリシロキサン(A)35質量部、アセチレンブラック(デンカブラック、デンカ株式会社製)(D)6.7質量部をプラネタリーミキサーで30分混合した後、3本ロールに2回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、組成物F1、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.0032mol/g)2.54質量部、1-エチニルシクロヘキサノール0.1質量部、塩化白金酸/1,3-ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液(C)0.21質量部を室温にてプラネタリーミキサーで30分間混合して、組成物Mを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表2に示す。
実施例1において、ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(B)2.7質量部を2.4質量部、粉砕金属珪素粉末(E)(平均一次粒子径5μm)110質量部を190質量部に置き換え、BET比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R-972)0.67質量部と上記シロキサン化合物(F)2.0質量部とアセチレンブラック(D)6.7質量部を添加しないこと以外は全て同一の処方で組成物Nを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表2に示す。
比較例1において、アセチレンブラック(D)6.7質量部を4.3質量部に置き換えたこと以外は全て同一の処方で組成物Oを調製し、実施例2と同様の評価を行った結果を表2に示す。
Claims (9)
- (A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上含有する液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)1分子中に2個以上のケイ素原子と結合した水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:前記(B)成分に含まれるケイ素原子と結合した水素原子の数が、前記(A)成分に含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対して0.5~10個となる量、
(C)付加反応触媒としての白金族金属系触媒:前記(A)成分の合計質量に対し白金族金属換算で0.5~1,000ppmとなる量、
(D)カーボン材:1~50質量部、
(E)平均一次粒子径が30μm以下であり、熱伝導率が10W/m・K以上の熱伝導性粉末:10~400質量部、及び
(F)1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノシラン及び/又はオルガノポリシロキサン:0.05~30質量部となる量、
を含むものであることを特徴とする付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。 - 前記(E)成分が、金属珪素粉末であることを特徴とする請求項1に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。
- 前記(F)成分が、下記一般式(1)
R1 dSiX4-d (1)
(式中、R1は炭素数1~20の非置換又は置換の1価炭化水素基、dは1~3の整数、Xは炭素数1~4のアルコキシ基である。)
で示され、1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノシランであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。 - 前記一般式(1)中、前記Xがメトキシ基又はエトキシ基であり、前記dが1又は2であることを特徴とする請求項3に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。
- 前記(F)成分が、下記平均組成式(2)
R1 eXfSiO{4-(e+f)}/2 (2)
(式中、R1は炭素数1~20の非置換又は置換の1価炭化水素基、Xは炭素数1~4のアルコキシ基であり、e、fは、e=1.0~2.8、f=0.01~0.5、かつe+f=1.5~3を満足する正数である。)
で示され、1分子中に1個以上のアルコキシシリル基を有するオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。 - 前記平均組成式(2)中、前記Xがメトキシ基又はエトキシ基であり、前記fが0.02~0.3であることを特徴とする請求項5に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。
- 前記平均組成式(2)中、前記R1がメチル基又はフェニル基であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物。
- 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物の硬化物からなる弾性層を有するものであることを特徴とする電子写真式画像形成部材。
- 前記電子写真式画像形成部材が、現像ロール及び現像ベルトから選ばれる部材であることを特徴とする請求項8に記載の電子写真式画像形成部材。
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