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JP2022127477A - ステータ、およびモータ - Google Patents

ステータ、およびモータ Download PDF

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JP2022127477A JP2021025649A JP2021025649A JP2022127477A JP 2022127477 A JP2022127477 A JP 2022127477A JP 2021025649 A JP2021025649 A JP 2021025649A JP 2021025649 A JP2021025649 A JP 2021025649A JP 2022127477 A JP2022127477 A JP 2022127477A
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Tatsuro Komoto
雄平 山口
Yuhei Yamaguchi
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Abstract

【課題】インシュレータをティースに安定的に固定させたステータ、およびモータを提供する。【解決手段】ステータ30は、中心軸線を中心とする環状のコアバック部31aおよびコアバック部から径方向内側に延び周方向に沿って並ぶ複数のティース部31bを有するステータコア31と、それぞれティース部に径方向内側から装着される複数のインシュレータ50と、それぞれインシュレータに巻き付けられるコイル40と、インシュレータの径方向内側を向く内側面を径方向内側から支持するカバー部材60と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ステータ、およびモータに関する。
巻線の占積率を高めることを目的として、コイルを巻き付けたインシュレータをティースに嵌め込んで製造されたステータが知られている。特許文献1に記載のステータでは、ボビン(インシュレータ)の抜け止めを目的として、接着剤を用いる構造が開示されている。
特開2017-184514号公報
ティースとインシュレータとを接着固定する場合、接着剤の注入量にばらつきが生じたり、使用環境によって接着剤に劣化が生じたりするなどして、安定した固定力を得ることが難しいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、インシュレータをティースに安定的に固定させたステータ、およびモータを提供することを目的の一つとする。
本発明のステータの一つの態様は、中心軸線を中心とする環状のコアバック部および前記コアバック部から径方向内側に延び周方向に沿って並ぶ複数のティース部を有するステータコアと、それぞれ前記ティース部に径方向内側から装着される複数のインシュレータと、それぞれ前記インシュレータに巻き付けられるコイルと、前記インシュレータの径方向内側を向く内側面を径方向内側から支持するカバー部材と、を備える。
本発明のステータの一つの態様は、中心軸線を中心とする環状のコアバック部および前記コアバック部から径方向内側に延び周方向に沿って並ぶ複数のティース部を有するステータコアと、それぞれ前記ティース部に径方向内側から装着される複数のインシュレータと、それぞれ前記インシュレータに巻き付けられるコイルと、前記インシュレータにそれぞれ固定されるカバー部材と、を備える。前記インシュレータは、前記カバー部に向けて突出するボスを有する。前記カバー部材には、前記ボスが挿入される嵌合孔が設けられる。
本発明のモータの一つの態様は、上述のステータと、径方向において前記ステータに対向するロータと、前記ステータおよび前記ロータを収容するハウジングと、を有する。
本発明の一つの態様によれば、インシュレータをティースに安定的に固定させたステータ、およびモータを提供できる。
図1は、一実施形態のモータの断面模式図である。 図2は、一実施形態のステータの分解斜視図である。 図3は、一実施形態のステータの平面図である。 図4は、一実施形態のステータの部分断面図である。 図5は、一実施形態のステータの一部の斜視図である。 図6は、一実施形態のステータの部分断面図である。 図7は、変形例1のステータを模式的に示す平面図である。 図8は、変形例2のステータを模式的に示す平面図である。 図9は、一実施形態のモータが設けられた圧縮機の概略図である。
以下、図面を基にモータ10およびステータ30の実施形態について説明する。
以下の説明においては、モータ10の中心軸線Jの軸方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸線Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸線Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
また、以下の説明では、軸方向一方側を上側、軸方向他方側を下側としてモータ10およびステータ30の各部の配置関係を説明する。しかしながら、モータ10およびステータ30の実際の使用時の姿勢は、本明細書で説明される上下方向に限定されない。
図1は、本実施形態のモータ10の断面模式図である。図2は、本実施形態のステータ30の分解斜視図である。図3は、ステータ30の平面図である。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、中心軸線Jを中心とするロータ20と、ロータ20の径方向外側に配置されるステータ30と、ハウジング11と、複数のベアリング15,16と、を備える。本実施形態のモータ10は、インナーロータ型のモータである。ロータ20は、中心軸線Jを中心として回転する。
ハウジング11は、ロータ20およびステータ30を収容する。ハウジング11は、筒部11aと、底壁部11cと、ベアリング保持壁部11dと、を有する。筒部11aは、中心軸線Jに沿って延びる円筒状である。ベアリング保持壁部11dは、筒部11aの軸方向一方側の開口を覆う。ベアリング保持壁部11dは、筒部11aの内周面に固定される。ベアリング保持壁部11dは、ベアリング15を保持する。底壁部11cは、筒部11aの軸方向他方側の開口を覆う。底壁部11cは、ベアリング16を保持する。
ハウジング11の内部には、冷媒が流れる。筒部11aには、冷媒流入口11pと冷媒排出口11qとが設けられる。冷媒流入口11pと冷媒排出口11qとは、軸方向に並んで配置される。冷媒流入口11pは、ステータ30に対し軸方向一方側に位置し、冷媒排出口11qは、ステータ30に対し軸方向他方側に位置する。冷媒は、ハウジング11内において、ステータ30のスロットSを通過してステータ30の軸方向一方側から他方側に向かって流れる。
ロータ20は、径方向においてステータ30に対向する。本実施形態のロータ20は、ステータ30の径方向内側に配置される。ロータ20は、シャフト21と、ロータコア22と、マグネット23と、を有する。シャフト21は、軸方向に延びる円柱状である。なお、シャフト21は、軸方向に延びる円筒状でもよい。シャフト21は、複数のベアリング15,16により、中心軸線J回りに回転可能に支持される。複数のベアリング15,16は、軸方向に互いに間隔をあけて配置され、ハウジング11に支持される。すなわち、シャフト21は、複数のベアリング15,16を介してハウジング11に支持される。
ロータコア22は、軸方向に延びる筒状である。ロータコア22は、シャフト21よりも外径が大きい。ロータコア22は、シャフト21よりも軸方向の長さが小さい。ロータコア22の内周面は、シャフト21の外周面と固定される。ロータコア22は、シャフト21と圧入および接着等により固定される。ロータコア22は、軸方向において、一対のベアリング15,16間に位置する。マグネット23は、ロータコア22の外周部に固定される。
ステータ30は、ロータ20と径方向に隙間をあけて対向する。ステータ30は、ロータ20を径方向外側から周方向の全周にわたって囲う。ステータ30は、ステータコア31と、複数のインシュレータ50と、2つのカバー部材60と、複数のコイル40と、複数の被覆部42と、複数の絶縁紙3と、を有する。
ステータコア31は、ロータ20を径方向外側から囲う。ステータコア31は、例えば、軸方向に積層する複数の電磁鋼板により構成される。ステータコア31は、ハウジング11の内周面に固定される。ステータコア31とハウジング11との固定は、例えば焼き嵌めや圧入等により行われる。
ステータコア31は、コアバック部31aと、複数のティース部31bと、を有する。コアバック部31aは、中心軸線Jを中心とする環状である。コアバック部31aの径方向外側を向く外周面は、筒部11aの内周面と固定される。
ティース部31bは、コアバック部31aから径方向内側に延びる。複数のティース部31bは、周方向に沿って並ぶ。複数のティース部31bは、周方向に互いに間隔をあけて配置される。周方向に隣り合うティース部31b同士の間には、スロットS(図3参照)が設けられる。各ティース部31bの径方向内側面は、ロータ20の径方向外側面と隙間をあけて対向する。
複数のインシュレータ50は、複数のティース部31bのそれぞれに径方向内側から装着される。インシュレータ50は、コイル40とティース部31bとの間を絶縁する絶縁部材である。インシュレータ50は、例えば、樹脂製である。
インシュレータ50は、インシュレータ本体部51と、外側壁部(壁部)53と、内側壁部54と、を有する。
インシュレータ本体部51は、径方向に延びる角筒状である。インシュレータ本体部51には、径方向に貫通する貫通孔51hが設けられる。貫通孔51hには、ティース部31bが通される。したがって、インシュレータ本体部51は、ティース部31bを囲む。
内側壁部54は、インシュレータ本体部51の径方向内側の端部から径方向と直交する方向に拡がる。同様に、外側壁部53は、インシュレータ本体部51の径方向外側の端部から軸方向に拡がる。
図3に示すように、内側壁部54および外側壁部53は、板面が周方向に沿って湾曲して延びる板状である。すなわち、内側壁部54および外側壁部53は、周方向に沿って延びる。複数のインシュレータ50の内側壁部54および外側壁部53は、それぞれ周方向に沿って環状に並ぶ。
図2に示すように、外側壁部53には、上端縁から下側に延びる切欠部53cが設けられる。切欠部53cは、外側壁部53の周方向中央に位置する。切欠部53cは、上側を向く底面53bを有する。底面53bには、カバー部材60を固定するボス5が設けられる。すなわち、インシュレータ50は、ボス5を有する。ボス5は、インシュレータ50の上側に位置するカバー部材60に向けて突出する。ボス5は、底面53bから上側に延びる。なお、ここでは、後述の2つのインシュレータ50A、50Bのうち上側のインシュレータ50Aのボス5について説明したが、下側のインシュレータ50Bのボスについても同様の構成を有する。
本実施形態のステータ30には、12個のインシュレータ50が設けられる。12個のインシュレータ50は、6個の第1インシュレータ50Aと6個の第2インシュレータ50Bとに分類される。第1インシュレータ50Aと第2インシュレータ50Bとは、周方向において交互に配置される。したがって、第1インシュレータ50Aと第2インシュレータ50Bとは、周方向に互いに隣接する。
第1インシュレータ50Aと第2インシュレータ50Bとは、主に外側壁部53の形状が異なる。ここで、第1インシュレータ50Aの外側壁部53を第1外側壁部53Aと呼び、第2インシュレータ50Bの外側壁部53を第2外側壁部53Bと呼ぶ。
第2外側壁部53Bは、周方向両側に延び出る一対の腕部55を有する。一方で第1外側壁部53Aの外周面の周方向両端には、径方向内側に窪む腕収容凹部56が設けられる。第2外側壁部53Bの腕部55の先端は、第1外側壁部53Aの腕収容凹部56内に配置される。これにより、腕部55の内周面は、周方向において隣り合うインシュレータ(第1インシュレータ50A)の径方向外側を向く外周面に接触する。第2インシュレータ50Bは、腕部55が第1インシュレータ50Aの径方向外側に配置されることで、径方向内側への移動が第1インシュレータ50Aによって制限される。
図1に示すように、コイル40は、多層に巻き回されたコイル線41からなる。複数のコイル40は、それぞれインシュレータ50に巻き付けられる。コイル40は、内側壁部54と外側壁部53との径方向の間に位置する。すなわち、内側壁部54および外側壁部53は、コイル40を径方向両側からガイドする。内側壁部54および外側壁部53は、コイル40がインシュレータ50から径方向に離脱することを抑制する。
複数のコイル40のうち一部のコイル40同士は、渡り線40cを介して互いに繋がっている。渡り線40cは、コイル40の上側に位置する。渡り線40cは、コイル40同士の間で、周方向に沿って延びる。すなわち、複数のコイル40は、コイル40の上側で周方向に沿って延びる渡り線40cによって互いに接続される。渡り線40cは、例えば熱収縮チューブによって被覆することで他の渡り線40cと絶縁される。
図3に示すように、本実施形態のコイル40は、第1インシュレータ50Aに巻き付けられる第1コイル40Aと、第2インシュレータ50Bに巻き付けられる第2コイル40Bと、に分類される。第1コイル40Aと第2コイル40Bとは、周方向において交互に配置される。したがって、第1コイル40Aと第2コイル40Bとは、スロットSにおいて互いに隣接する。第1コイル40Aと第2コイル40Bとは、ともにコイル線41を多層に巻くことで構成される。第1コイル40Aと第2コイル40Bとは、コイル線41の巻き方が互いに異なる。
第1コイル40Aは、軸方向から見て矩形状に構成される。第1コイル40Aにおいて、コイル線41は、ティース部31bの先端側から基端側に向かって一様な層数で巻かれる。すなわち、第1コイル40Aは、コイル線41の巻き数が径方向に沿って一様である。
第2コイル40Bは、軸方向から見て台形状に構成される。第2コイル40Bにおいて、コイル線41は、ティース部31bの先端側から基端側に向かって層数が大きくなるように巻かれる。すなわち、第2コイル40Bは、コイル線41の巻き数が径方向外側に向かうに従い増加する。
ここで、第1コイル40Aおよび第2コイル40Bについての「コイル線の巻き数」とは、径方向の特定の位置におけるコイル40の局所的な巻き数(すなわち、層数)であって、1つのコイル全体(径方向内側から径方向外側の全領域)の総巻き数を意味するものではない。
なお、第1コイル40Aのコイル線41の総巻き数と第2コイル40Bのコイル線41の総巻き数とは、互いに等しい。また、第1コイル40Aおよび第2コイル40Bを構成するコイル線41は、互いに同種のコイル線である。このため、第1コイル40Aの形成する磁界の磁束密度と、第2コイル40Bの形成する磁界の磁束密度は、略等しい。
被覆部42は、第1コイル40Aの外周面を覆う。このため、第1コイル40Aは、周方向両端面および軸方向両端面が被覆部42に覆われる。一方で、第2コイル40Bの外周面には、被覆部が設けられない。このため、第2コイル40Bの周方向両端面は、スロットS側に露出する。
被覆部42は、絶縁性の材料から構成される。本実施形態の被覆部42は、例えば絶縁性の熱収縮チューブである。被覆部42は、径方向に延びるチューブ状である。被覆部42は、収縮前に第1コイル40Aに被せ加熱することで第1コイル40Aの外周面に隙間なく密着する。第1コイル40Aは、収縮に伴い、第1コイル40Aの外周面に沿って波状に変形して第1コイル40Aの外周面を覆う。
スロットSにおいて、第1コイル40Aの周端面は被覆部42に覆われ、第2コイル40Bの周端面はスロットS側に露出する。このため、スロットSにおいて、第1コイル40Aの周端面と第2コイル40Bの周端面との間には、絶縁性の被覆部42が配置される。被覆部42は、第1コイル40Aと第2コイル40Bとを互いに絶縁する。
なお、本明細書において周端面とは、周方向を向く端面を意味する。
本実施形態によれば、スロットS内で周方向に対向する2つのコイル40のうち一方のコイル40の周端面にのみ被覆部42を設けることで、2つのコイル40の絶縁を確保できる。本実施形態によれば、被覆部42の使用数を減らすことができ、部品コストを削減するとともに、被覆部42を成形する工程を削減することができ、ステータ30の製造コストの削減を図ることができる。
コイル40は、インシュレータ50に巻き付けられた状態で、インシュレータ50とともにティース部31bに装着される。本実施形態において、第1コイル40Aおよび第1インシュレータ50Aは、全ての第2コイル40Bおよび第2インシュレータ50Bをティース部31bに装着した後に、ティース部31bに装着される。
図2に示すように、複数の絶縁紙3は、周方向に沿って並ぶ。絶縁紙3は、厚さ方向を径方向とし位置させて、コアバック部31aの径方向内側を向く面(内周面)に沿って配置される。絶縁紙3は、軸方向を長手方向とする矩形状である。
絶縁紙3は、周方向において隣り合うティース部31bの間に配置される。絶縁紙3の周方向両側の端部の一部は、周方向に隣り合うインシュレータ50(第1インシュレータ50Aおよび第2インシュレータ50B)の外側壁部53によって径方向外側から覆われる。これにより、絶縁紙3は、コアバック部31aの内周面と外側壁部53との間に挟まれて径方向の移動が制限される。絶縁紙3は、コアバック部31aの内周面と外側壁部53との間に上側から挿入される。
絶縁紙3は、周方向に隣り合うインシュレータ50の外側壁部53の間の隙間に配置される。これにより、インシュレータ50に巻き付けられるコイル40とコアバック部31aとの沿面距離を長くすることができ、コイル40とコアバック部31aとの間の絶縁を確保できる。
次にカバー部材60について詳細に説明する。なお、ここでは、2つのカバー部材60のうち上側のカバー部材60について説明するが、下側のカバー部材60についても同様の構成を有する。
カバー部材60は、カバー本体部65と、インシュレータ50と固定される複数の固定片64と、を有する。カバー本体部65は、中心軸線Jを中心とし、中心軸線Jと直交する平面に沿う円板状である。
図1に示すように、カバー本体部65は、コイル40の上側(軸方向一方側)かつ渡り線40cの下側(軸方向他方側)に位置する。カバー本体部65は、コイル40が配置される領域と渡り線40cが配置される領域とを区画する。カバー本体部65は、コイル40と渡り線40cとの絶縁を確保する。
なお、図3において、カバー本体部65の上側に配置される渡り線40cの図示は省略されている。
図3に示すように、カバー本体部65は、外側壁部53と内側壁部54との間を通って周方向に延びる。ここで、外側壁部53の径方向内側を向く面を内側面53aと呼ぶ。すなわち、インシュレータ50は、径方向内側を向く内側面53aを有する。カバー本体部65は、内側面53aに径方向内側から接触する。これにより、カバー部材60は、内側面53aを径方向内側から支持し、インシュレータ50が径方向内側に移動することを抑制する。
ステータ30に電流が供給されると、コイル40に磁極が生じ、コイル40およびコイル40が巻き付けられるインシュレータ50には、径方向に向かう磁力が付与される。本実施形態のインシュレータ50は、ティース部31bに対し径方向内側から装着される。このため、コイル40およびインシュレータ50に径方向内側に向かう力が付与されると、インシュレータ50がティース部31bから抜け出る虞がある。本実施形態によれば、カバー部材60が、インシュレータ50の径方向内側への移動を制限することで、インシュレータ50をステータコア31に固定できる。これにより、インシュレータ50とロータ20との干渉を抑制でき、モータ10の信頼性を高めることができる。
なお、本実施形態では、径方向内側を向く内側面53aが外側壁部53に設けられるインシュレータ50について説明した。しかしながら、カバー部材60に接触する内側面53aは、インシュレータ50の他の部位に設けられた径方向内側を向く面であってもよい。
本実施形態によれば、複数のインシュレータ50の外側壁部53が周方向に沿って環状に並び、カバー部材60が複数の外側壁部53の内側に嵌る。このため、中心軸線Jを挟んで反対側に位置するインシュレータ50同士が、カバー部材60を挟み込んで配置され、それぞれカバー部材を挟んで径方向への移動を抑制する。すなわち、本実施形態によれば、カバー部材60は、中心軸線Jと直交する平面内において、何れの方向にも移動し難くなり、インシュレータ50の移動抑制の安定性を高めることができる。
本実施形態において、カバー部材60は、全てのインシュレータ50の内側面53aに接触する。しかしながら、本実施形態のカバー部材60は、第1インシュレータ50Aの内側面53aにのみ接触するものであってもよい。本実施形態の第2インシュレータ50Bの腕部55の内周面は、周方向において隣り合う第1インシュレータ50Aの径方向外側を向く外周面に接触する。すなわち、第2インシュレータ50Bの一部(腕部55)は、第1インシュレータ50Aの外周面より径方向外側に配置されて当該外周面に径方向外側から接触する。このため、第2インシュレータ50Bは、第1インシュレータ50Aによって径方向内側への移動が制限される。カバー部材60は、第1インシュレータ50Aのみを径方向内側から支持するものであったとしても、第1インシュレータ50Aを介して第2インシュレータ50Bの径方向への移動を制限できる。
図2に示すように本実施形態のステータ30には、2つのカバー部材60が設けられる。本実施形態の2つのカバー部材60は、同形状である。2つのカバー部材60は、複数のインシュレータ50を上下方向から挟む。一方のカバー部材60は、複数のインシュレータ50の上側(軸方向一方側)で外側壁部53の内側面53aを支持する。また、他方のカバー部材60は、複数のインシュレータ50の下側(軸方向他方側)で外側壁部53の内側面53aを支持する。2つのカバー部材60が、インシュレータ50を上下両方で支持するため、インシュレータ50の径方向内側への移動を安定的に抑制できる。
図4は、中心軸線Jと直交するステータ30の部分断面図である。
カバー本体部65の径方向外側に位置する外縁65aには、径方向外側を向き外側壁部53の内側面53aに対向する対向面65fが設けられる。すなわち、カバー部材60は、対向面65fを有する。対向面65fには、複数の突出リブ(突起)61、62が設けられる。
突出リブ61、62は、径方向外側に向かって突出する。突出リブ61、62は、軸方向に沿って延びる。複数の突出リブ61、62は、周方向に沿って並ぶ。突出リブ61、62の突出方向の先端は、外側壁部53の内側面53aに接触する。すなわち、突出リブ61、62は、先端で内側面53aに接触する。
本実施形態によれば、カバー部材60は、突出リブ61、62の先端においてインシュレータ50に接触する。このため、突出リブ61、62の突出高さの寸法管理を行うことで、複数のインシュレータ50の内側へのカバー部材60の圧入代を容易に調整できる。また、カバー部材60とインシュレータ50との接触の確実性を高めることができる。これにより、全てのインシュレータ50を、がたつき無くカバー部材60に接触させることができる。
複数の突出リブ61、62は、周方向に沿って交互に並ぶ第1突出リブ61と第2突出リブ62とに分類される。1つのインシュレータ50の内側面53aには、第1突出リブ61と第2突出リブ62とが接触する。第1突出リブ61と第2突出リブは、1つのティース部31bの中心線CLに対し、周方向一方側および周方向他方側に位置する。すなわち、1つのインシュレータ50の内側面53aは、軸方向から見て、ティース部31bの中心線CLより周方向一方側に位置する第1突出リブ61、および他方側に位置する第2突出リブ62にそれぞれ接触する。このため、カバー部材60は、ティース部31bの中心線CLに沿うインシュレータ50の径方向内側への移動を安定的に抑制できる。
カバー本体部65の外縁65aには、径方向内側に窪む凹部66が設けられる。凹部66は、周方向においてインシュレータ50の固定片64に隣接して配置される。凹部66には、コイル40から延び出るコイル線41が通過する。コイル40から延び出るコイル線41は、コイル40同士を繋ぐ渡り線40cであってもよく、また、ステータ30に電力を供給する外部電源に接続される接続線であってもよい。
本実施形態によれば、コイル40から引き出されるコイル線41が凹部66を通過するため、コイル線41をカバー本体部65と外側壁部53との間を通過させることができる。このため、コイル線41を外側壁部53の外側に迂回させるなどして配策する場合と比較して、コイル線41を短くすることができ、ステータ30の径方向への大型化を抑制することができる。
カバー本体部65の下面の外縁には、上側に窪む収容凹部67が設けられる。本実施形態の収容凹部67の数は、ティース部31bと同数である。収容凹部67は、周方向において隣り合うティース部31bの間に位置する。収容凹部67には、絶縁紙3の上側の端部が収容される。また、後述の通り、インシュレータ50に下側から装着されるカバー部材にも絶縁紙3を収容する収容凹部67を有している。そのため、絶縁紙3の下側の端部は、下側から装着されるカバー部材に設けられた収容凹部67に収容される。これにより、収容凹部67は、絶縁紙3の位置ずれを抑制する。絶縁紙3が位置ずれすると、コアバック部31aの内周面とコイル40との沿面距離が短くなり、絶縁性能が低下する虞がある。本実施形態によれば、収容凹部67が絶縁紙3を収容することで、ステータ30の絶縁性を高めることができる。
図5は、2つの外側壁部53の境界部の近傍のステータ30の斜視図である。図5では、図4において一点鎖線で囲まれた、第1インシュレータ50Aと第2インシュレータ50Bとの境界部近傍の領域のステータ30を示す。図5において、カバー部材60の一部は、断面表示されている。
上述したように周方向に隣り合うインシュレータ50(第1インシュレータ50Aおよび第2インシュレータ50B)の一対の外側壁部53のうち、一方は第1外側壁部53Aであり他方は第2外側壁部53Bである。第2外側壁部53Bの腕部55は、周方向に隣接する第1外側壁部53Aに向かって延びる。腕部55は、カバー部材60より上側に配置される。腕部55の上端部には、上側に開口する上側切欠部57が設けられる。同様に、腕部55の下端部には、下側に開口する下側切欠部58が設けられる。
上側切欠部57および下側切欠部58には、結束バンド7が巻き掛けられる。また、結束バンド7は、複数の渡り線を結束する。これにより、複数の渡り線40cを、インシュレータ50に対して固定することができる。
カバー本体部65の上面(軸方向一方側を向く面)には、周方向に沿って並ぶ複数のリブ68、69が設けられる。リブ68、69は、上側(軸方向一方側)に突出する。複数のリブ68、69の突出高さは、互いに一致する。リブ68、69は、径方向に沿って延びる。リブ68、69は、カバー本体部65の径方向の全幅に設けられる。リブ68、69は、カバー本体部65の径方向の剛性を高め、インシュレータ50からカバー部材60に力が付与された場合の、カバー部材60の変形を抑制する。
結束バンド7によって結束される前の渡り線40cは、リブ68、69の上端面に接触する。これにより、渡り線40cとカバー本体部65の上面との間には、リブ68、69の突出高さに相当する隙間が設けられる。本実施形態によれば、結束バンド7で渡り線40cをまとめる際に、渡り線40cとカバー本体部65の上面との間の隙間に、結束バンド7の一端を容易に通すことができ、結束工程の作業性を高めることができる。
複数のリブ68、69は、周方向に沿って交互に並ぶ第1リブ68と第2リブ69とを有する。径方向から見て、第1リブ68と第2リブ69とは、所定の隙間をあけて周方向に並んで配置される。第1リブ68および第2リブ69の上端面を基準としてみた場合、第1リブ68と第2リブ69の間には、径方向に沿って延びる凹溝63が設けられる。すなわち、カバー本体部65の上面(軸方向一方側を向く面)には、凹溝63が設けられる。
凹溝63は、下側に向かって窪む。凹溝63は、カバー本体部65の径方向の全幅に設けられる。したがって、凹溝63は、カバー本体部65の径方向内側および外側に開口する。凹溝63の周方向位置は、外側壁部53の上側切欠部57および下側切欠部58の周方向位置に一致する。このため、上側切欠部57および下側切欠部58に巻き掛けられる結束バンド7の周方向位置は、凹溝63の周方向位置と一致する。
本実施形態によれば、結束バンド7で渡り線40cをまとめる際に、結束バンド7の一端部を凹溝63に通すことで、渡り線40cの下側に結束バンド7を配置させることができ、結束工程の作業性を高めることができる。なお、渡り線40cを結束バンド7で結束する作業は、組立装置などを用いて行ってもよい。この場合、組立装置のノズルによって凹溝63内に結束バンド7の一端部を通すことで、結束バンド7の結束工程を安定的に行うことができる。
なお、本実施形態では、第1リブ68と第2リブ69との間の谷部が凹溝63として機能する場合について説明したが、平坦な面に直接的に凹溝63が設けられていても、凹溝63を設けることによる上述の効果を得ることができる。
図3に示すように、カバー部材60の複数の固定片64は、カバー本体部65の外縁65aから外側に突出する。複数の固定片64は、周方向に沿って等間隔に並ぶ。固定片64は、軸方向を厚さ方向とする板状である。本実施形態のカバー部材60には、インシュレータ50と同数(すなわち、12個)の固定片64が設けられる。固定片64はインシュレータ50の外側壁部53に設けられる切欠部53cの内部に配置される。
図6は、固定片64を通過するステータ30の部分断面図である。
固定片64の下面は、インシュレータ50の切欠部53cの底面53bに接触する。固定片64には、厚さ方向に貫通する固定孔4が設けられる。また、固定孔4には、インシュレータ50に設けられるボス5が挿入される。
ボス5は、円柱状の柱部5bと、柱部5bの先端に位置する抜け止め部5aと、を有する。すなわち、ボス5の先端には、抜け止め部5aが設けられる。柱部5bの外径は、固定孔4の内径より小さい。ボス5の柱部5bは、固定孔4を通過する。抜け止め部5aは、ボス5の先端を熱かしめすることで、軸方向から見て略円形状に成形される。また、抜け止め部5aの外径は、固定孔4の内径より大きい。抜け止め部5aは、固定片64の上面に接触する。これにより、カバー部材60は、インシュレータ50に固定される。なお、抜け止め部5aは、軸方向から見て円形状でなくてもよい。すなわち、軸方向から見て抜け止め部5aの外縁の少なくとも一部が、固定孔4の内径より大きければよい。
本実施形態によれば、カバー部材60がインシュレータ50に固定されるため、カバー部材60が、複数のインシュレータ50に対して上側に離脱することを抑制できる。このため、カバー部材60によるインシュレータ50の移動抑制がより一層安定的に行われ、ステータ30の信頼性を高めることができる。
なお、本実施形態では、ボス5の先端に抜け止め部5aが設けられる構造について説明した。しかしながら、柱部5bの外径と固定孔4の内径とを嵌め合い寸法とすることで、抜け止め部5aを設けることなく、ボス5と固定孔4とを固定してもよい。
本実施形態では、全てのインシュレータ50にボス5が設けられ、全てのボス5がカバー部材60の固定孔4に挿入される。これにより、カバー部材60の固定が安定する。しかしながら、カバー部材60は、少なくとも一つのインシュレータ50に固定されていれば、上側に移動することが抑制され、複数のインシュレータ50に対する離脱が抑制される。したがって、本実施形態では、カバー部材60は、少なくとも1つのインシュレータ50に固定されていればよい。
本実施形態のカバー部材60は、径方向外側を向く対向面65fにおいて、インシュレータ50の内側面53aを支持する。すなわち、本実施形態では、インシュレータ50の径方向内側への移動を抑制することを目的とする。一方、ボス5および固定孔4を用いたカバー部材60とインシュレータ50との固定は、カバー部材60の上側への離脱を抑制することを目的とする。すなわち、本実施形態のボス5および固定孔4を用いた固定は、インシュレータ50の径方向内側への移動を制限することを目的とするものではない。
しかしながら、カバー部材60がインシュレータ50の内側面53aに接触しない場合であっても、複数のインシュレータ50がカバー部材60に固定されていれば、当該固定される複数のインシュレータ50同士の相対的な位置関係の変化が制限され、インシュレータ50のティース部31bに対する離脱が抑制される。結果として、インシュレータ50をステータコア31に安定的に固定できる。
次に、図2を基にステータ30の組み立て手順について説明する。
まず、第1インシュレータ50Aにコイル線41を巻き付け、第1コイル40Aを形成する。さらに、第2インシュレータ50Bにコイル線41を巻き付け、第2コイル40Bを形成する。
さらに、第1コイル40Aの外周面に被覆部42を設ける。本実施形態の被覆部42は、熱収縮チューブである。このため、まず収縮前の被覆部42を第1コイル40Aの外周面に被せ、被覆部42に熱を加えて収縮させる。
次いで、6個の第2インシュレータ50Bを径方向内側からティース部31bに装着する。このとき、6個の第2インシュレータ50Bは、12個のティース部31bのうち周方向に1個飛ばしの6個のティース部31bに装着される。
次いで、第1インシュレータ50Aを径方向内側から残りのティース部31bに装着する。これにより、第1コイル40Aと第2コイル40Bとが、周方向に交互に配置される。
次いで、カバー部材60をインシュレータ50に下側から装着する。このとき、インシュレータ50のボス5をインシュレータ50の固定孔4に挿入し、ボス5を熱かしめすることでボス5の先端に抜け止め部5aを形成する(図6参照)。これにより、インシュレータ50に、下側のカバー部材60を固定する。
次いで、コアバック部31aの内周面と、インシュレータ50の外側壁部53との間に絶縁紙3を上側から挿入する。さらに、カバー部材60をインシュレータ50に上側から装着する。このとき、インシュレータ50のボス5をインシュレータ50の固定孔4に挿入し、ボス5を熱かしめすることでボス5の先端に抜け止め部5aを形成する(図6参照)。これにより、インシュレータ50に、上側のカバー部材60を固定する。
本実施形態によれば、接着剤を使用することなくインシュレータ50をステータコア31に固定できる。このため、接着剤の塗布量のばらつきに起因する接着力のばらつきや、接着剤の劣化による接着力の低下を抑制することができる。また、製造時において、接着剤を用いる場合と比較して、接着剤の硬化に要する時間を短縮することができ、製造コストを低減できる。
<変形例1>
図7は、上述の実施形態のモータ10に採用可能な変形例1のステータ130を模式的に示す平面図である。本変形例のステータ130は、カバー部材160の構成が主に異なる。なお、図7において、カバー部材160の上側に位置する渡り線40cの図示を省略する。
上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例のステータ130には、複数のインシュレータ50の上側および下側にそれぞれ2つ(合計4つ)のカバー部材160を有する。ここでは、4つのカバー部材160のうち上側に配置される2つのカバー部材160について説明するが、下側に配置される2つのカバー部材160についても同様の構成を有する。
インシュレータ50の上側に配置される2つのカバー部材160のうち、一方は12個のコイル40のうち周方向に並ぶ6個のコイル40の直上に配置され、他方は残る6個のコイル40の直上に配置される。2つのカバー部材160は、同形状である。
カバー部材160は、カバー本体部165と複数(本変形例では6つ)の固定片164とを有する。カバー本体部165は、中心軸線Jを中心として周方向に沿って延びる円弧状である。カバー本体部165は、外側壁部53と内側壁部54との間を通って周方向に延びる。1つのカバー本体部165は、6つのインシュレータ50の内側面53aに径方向内側から接触する。これにより、カバー部材160は、内側面53aを径方向内側から支持し、インシュレータ50が径方向内側に移動することを抑制する。
なお、カバー本体部165は、上述の実施形態と同様に、径方向外側を向く対向面に突出リブを有し、当該突出リブの先端で内側面53aに接触してもよい。
6つの固定片164は、それぞれカバー本体部165の外縁163aから径方向外側に突出する。複数の固定片164は、周方向に沿って等間隔に並ぶ。固定片164は、軸方向を厚さ方向とする板状である。固定片164には、厚さ方向に貫通する固定孔4が設けられる。固定孔4には、インシュレータ50に設けられるボス5が挿入される。ボス5の先端には抜け止め部5aが設けられる。これにより、固定片164は、インシュレータ50に固定される。6つの固定片164は、それぞれ異なるインシュレータ50に固定される。これにより、カバー部材160は、6つのインシュレータ50を互いに固定する。
本変形例のカバー部材160によれば、上述の実施形態と同様に、内側面53aを径方向内側から支持し、インシュレータ50が径方向内側に移動することを抑制する。これにより、インシュレータ50とロータ20との干渉を抑制でき、モータ10の信頼性を高めることができる。
<変形例2>
図8は、上述の実施形態のモータ10に採用可能な変形例2のステータ230を模式的に示す平面図である。本変形例のステータ230は、カバー部材260の構成が主に異なる。なお、図8において、カバー部材260の上側に位置する渡り線40cの図示を省略する。
上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例のステータ230には、複数のインシュレータ50の上側および下側にそれぞれ6つ(合計12個)のカバー部材260を有する。なお、ここでは、12個のカバー部材260のうち上側に配置される6つのカバー部材260について説明するが、下側に配置される6つのカバー部材260についても同様の構成を有する。また、全てのカバー部材260は、同形状を有する。
1つのカバー部材260は、周方向に隣り合う一対のインシュレータ50に跨って配置される。カバー部材260は、カバー本体部265と複数の固定片264とを有する。カバー本体部265は、中心軸線Jを中心として周方向に沿って延びる円弧状である。カバー本体部265は、外側壁部53の径方向外側に位置する。カバー本体部265は、外側壁部53の径方向外側を向く面に沿って周方向に沿って延びる。カバー本体部265は、軸方向から見て、コアバック部31aと重なる。
カバー部材260は、2つの固定片264を有する。それぞれの固定片264は、カバー本体部265の内縁265bから径方向内側に突出する。固定片264は、軸方向を厚さ方向とする板状である。固定片264には、厚さ方向に貫通する固定孔4が設けられる。また、固定孔4には、インシュレータ50に設けられるボス5が挿入される。ボス5の先端には抜け止め部5aが設けられる。これにより、固定片264は、インシュレータ50に固定される。2つの固定片264は、それぞれ異なるインシュレータ50に固定される。
本変形例のカバー部材260は、2つのインシュレータ50を互いに固定する。これにより、2つのインシュレータ50は、相対的な位置関係が固定される。結果的に、カバー本体部265は、インシュレータ50が、ティース部31bから抜けることを抑制し、インシュレータ50とロータ20との干渉を抑制でき、モータ10の信頼性を高めることができる。
<圧縮機>
図9は、実施形態のモータ10が設けられた圧縮機(コンプレッサ)100の概略図である。本実施形態の圧縮機100は、モータ10と、モータ10の下側に位置する圧縮機構部101と、ケース109と、アキュムレータ108と、を備える。
圧縮機構部101は、偏心ロータ103と、偏心ロータ103を囲むシリンダ102と、を有する。偏心ロータ103は、モータ10のシャフト21に接続されてモータ10の駆動に伴い回転する。
ケース109は、モータ10と圧縮機構部101とを収容する。ケース109には、吸入管104および吐出管105が接続される。ケース109の内部の潤滑油溜め107には、潤滑油が供給され、圧縮機構部101の動作を円滑にする。
アキュムレータ108には、冷媒と潤滑油とが分離された状態で貯留される。アキュムレータ108において分離された冷媒は、吸入管104を介してケース109内部の圧縮機構部101に供給される。
圧縮機100は、モータ10の駆動に伴い圧縮機構部101の偏心ロータ103を回転させる。これにより、圧縮機100は、圧縮機構部101において、冷媒を吸入管104からシリンダ102内に吸入して圧縮する。圧縮された冷媒は、モータ10の周囲および内側を通って、ケース109の上部に設けられた吐出管105から吐出される。
以上に、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述の実施形態では、圧縮機に搭載されるモータについて説明したが、ウォータポンプやオイルポンプに搭載されるモータにおいて同様の構成を採用してもよい。
3…絶縁紙、4…固定孔、5…ボス、5a…止め部、7…結束バンド、10…モータ、11…ハウジング、20…ロータ、30,130,230…ステータ、31…ステータコア、31a…コアバック部、31b…ティース部、40…コイル、40c…渡り線、41…コイル線、50…インシュレータ、53…外側壁部(壁部)、53a…内側面、60,160,260…カバー部材、61,62…突出リブ(突起)、63…凹溝、65,165,265…カバー本体部、65a,163a…外縁、65f…対向面、66…凹部、67…収容凹部、68,69…リブ、CL…中心線、J…中心軸線、S…スロット

Claims (17)

  1. 中心軸線を中心とする環状のコアバック部および前記コアバック部から径方向内側に延び周方向に沿って並ぶ複数のティース部を有するステータコアと、
    それぞれ前記ティース部に径方向内側から装着される複数のインシュレータと、
    それぞれ前記インシュレータに巻き付けられるコイルと、
    前記インシュレータの径方向内側を向く内側面を径方向内側から支持するカバー部材と、を備える、
    ステータ。
  2. 前記インシュレータは、周方向に沿って延び前記内側面が設けられる壁部を有し、
    前記カバー部材は、複数の前記壁部の内側に嵌まる環状である、
    請求項1に記載のステータ。
  3. 前記カバー部材は、前記インシュレータに固定される、
    請求項1又は2に記載のステータ。
  4. 前記インシュレータは、前記カバー部材に向けて突出するボスを有し、
    前記カバー部材には、前記ボスが挿入される固定孔が設けられる、
    請求項3に記載のステータ。
  5. 前記ボスの先端は、前記固定孔の内径より大きい抜け止め部が設けられる、
    請求項4に記載のステータ。
  6. 前記カバー部材は、径方向外側を向き前記インシュレータの前記内側面に対向する対向面を有し、
    前記対向面には、周方向に沿って並び径方向外側に突出し先端で前記内側面に接触する複数の突起が設けられる、
    請求項1~5の何れか一項に記載のステータ。
  7. 1つの前記インシュレータの前記内側面は、軸方向から見て、前記ティース部の中心線より周方向一方側に位置する前記突起、および他方側に位置する前記突起にそれぞれ接触する、
    請求項6に記載のステータ。
  8. 前記カバー部材は、前記コイルの軸方向一方側に位置するカバー本体部を有し、
    前記カバー本体部の径方向外側に位置する外縁には、径方向内側に窪む凹部が設けられ、
    前記凹部には、前記コイルから延び出るコイル線が通過する、
    請求項1~7の何れか一項に記載のステータ。
  9. 前記コアバック部の径方向内側を向く面に沿って配置される複数の絶縁紙を備え、
    前記カバー部材は、前記コイルの軸方向一方側に位置するカバー本体部を有し、
    前記カバー本体部の軸方向他方側を向く面には、前記絶縁紙の軸方向一方側の端部が収容される収容凹部が設けられる、
    請求項1~8の何れか一項に記載のステータ。
  10. 前記インシュレータは、周方向両側に延び出る一対の腕部を有し、
    前記腕部の内周面は、周方向において隣り合う前記インシュレータの径方向外側を向く外周面に接触する、
    請求項1~9の何れか一項に記載のステータ。
  11. 複数の前記コイルは、前記コイルの軸方向一方側で周方向に沿って延びる渡り線によって互いに接続され、
    複数の前記渡り線は、結束バンドによって結束され、
    前記カバー部材は、前記コイルの軸方向一方側かつ前記渡り線の軸方向他方側に位置するカバー本体部を有し、
    前記カバー本体部の軸方向一方側を向く面には、軸方向一方側に突出し径方向に沿って延びるリブが設けられる、
    請求項1~10の何れか一項に記載のステータ。
  12. 複数の前記コイルは、前記コイルの軸方向一方側で周方向に沿って延びる渡り線によって互いに接続され、
    複数の渡り線は、結束バンドによって結束され、
    前記カバー部材は、前記コイルの軸方向一方側かつ前記渡り線の軸方向他方側に位置するカバー本体部を有し、
    前記カバー本体部の軸方向一方側を向く面には、径方向に沿って延びる凹溝が設けられ、
    前記結束バンドの周方向位置が、前記凹溝の周方向位置と一致する、
    請求項1~10の何れか一項に記載のステータ。
  13. 2つの前記カバー部材を備え、
    一方の前記カバー部材は、前記インシュレータの軸方向一方側で前記内側面を支持し、
    他方の前記カバー部材は、前記インシュレータの軸方向他方側で前記内側面を支持する、
    請求項1~12の何れか一項に記載のステータ。
  14. 中心軸線を中心とする環状のコアバック部および前記コアバック部から径方向内側に延び周方向に沿って並ぶ複数のティース部を有するステータコアと、
    それぞれ前記ティース部に径方向内側から装着される複数のインシュレータと、
    それぞれ前記インシュレータに巻き付けられるコイルと、
    前記インシュレータにそれぞれ固定されるカバー部材と、を備え、
    前記インシュレータは、前記カバー部材に向けて突出するボスを有し、
    前記カバー部材には、前記ボスが挿入される固定孔が設けられる、
    ステータ。
  15. 前記ボスの先端は、前記固定孔の内径より大きい抜け止め部が設けられる、
    請求項14に記載のステータ。
  16. 請求項1~15の何れか一項に記載のステータと、
    径方向において前記ステータに対向するロータと、
    前記ステータおよび前記ロータを収容するハウジングと、を有する、モータ。
  17. 前記ハウジング内には、前記ステータの軸方向一方側から他方側に向かって冷媒が流れ、
    前記冷媒は、前記ティース部同士の間のスロットを通過する、
    請求項16に記載のモータ。
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